JPH117583A - 米の自動販売システム - Google Patents

米の自動販売システム

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JPH117583A
JPH117583A JP15882997A JP15882997A JPH117583A JP H117583 A JPH117583 A JP H117583A JP 15882997 A JP15882997 A JP 15882997A JP 15882997 A JP15882997 A JP 15882997A JP H117583 A JPH117583 A JP H117583A
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JP
Japan
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rice
brown rice
brown
milling
storage bag
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JP15882997A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Momose
哲夫 百瀬
Yuichiro Ueno
祐一郎 上野
Hiroshi Uesugi
弘 上杉
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その場で玄米を精白して提供することができ
る米の自動販売システムを提供するに際し、袋入り玄米
の流通システムに対応でき、しかも衛生的であると共に
省エネを企図した米の自動販売システムを提供する。 【解決手段】 袋入りの玄米を貯蔵すると共に排出し得
るようにした玄米の自動販売機1と、玄米を投入して精
白し排出する精米機2とを併置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋入りの玄米の自
動販売機と、玄米を精白する精米機とを併置してなる米
の自動販売システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、米の自動販売システムとして、玄
米を収容する玄米タンクと、玄米を精白する精米装置
と、玄米タンク内の玄米を所要量計量して精米装置へと
送る供給手段等とを1つのケース内に収納し、選択した
米の種類、購入量及び分づきに応じて、その場で玄米を
精白した米を購入できるようにした米の自動販売機があ
る(特開昭61−15296号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の米の自動販
売機にあっては、袋入り玄米の流通システムに対応でき
ないという問題があり、また、玄米タンクに玄米が長期
間収納されるので、衛生面に問題があると共に、1つの
ケース内に玄米タンクと精米装置とを収納しているの
で、ケース内の玄米を低温貯蔵するに際して、必要でな
い部分、すなわち、精米装置及び玄米の搬送装置等まで
無駄に低温に保持させることとなるという問題もある。
【0004】そこで本発明は、前記問題点に鑑みて、そ
の場で玄米を精白して提供することができる米の自動販
売システムを提供するに際し、袋入り玄米の流通システ
ムに対応でき、しかも衛生的であると共に省エネを企図
した米の自動販売システムを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、請求項1では、袋入り
の玄米を貯蔵すると共に排出し得るようにした玄米の自
動販売機1と、玄米を投入して精白し排出する精米機2
とを併置したことを特徴とする。また、請求項2では、
前記構成に加えて、玄米を購入することにより、精米機
2が運転可能となるように構成したことを特徴とする。
【0006】また、請求項3では、前記構成に加えて、
精米機2が一定時間運転されることを特徴とする。ま
た、請求項4では、前記構成に加えて、玄米収納袋74
に、精白米を収納するための精白米収納袋79を付設し
たことを特徴とする。また、請求項5では、前記構成に
加えて、精米機2の故障時に、玄米の販売を制限するよ
うにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、袋入りの玄米の自動販売
機1と、玄米を精白する自動精米機2とを左右に併置し
た米の自動販売システムSを示す。図例では、右側に玄
米の自動販売機1を配置し、左側に精米機2を配置した
ものを示すが、左右逆に配置してもよく、また、精米機
2の左右両側に玄米の自動販売機1を配置してもよく、
さらに、玄米の自動販売機1を2機以上左右方向に配置
してもよい。
【0008】なお、玄米の自動販売機1及び自動精米機
2の高さ及び奥行き(前後幅)は、市販の清涼飲料水等
の自動販売機と略同程度の寸法(例えば、高さ1830
mm、奥行き730mm)に形成される。前記玄米の自
動販売機1は、例えば、3Kgの玄米を袋詰めにしたも
のと、5Kgの玄米を袋詰めにしたものとを箱形のケー
ス3内に多数収納し、該ケース3の前面に設けたコイン
投入口4からコインを投入し、選択ボタン5を押すこと
によって、所望の袋入り玄米が取出口6から取り出し得
るように構成されたものである。
【0009】なお、前記玄米の自動販売機1は、一例を
示したものであり、玄米の自動販売機1としては、1種
類の重さの袋入り玄米又は重さの異なる3種類以上の袋
入り玄米を収納するものであっても、玄米の種類のこと
なるものを1種類又は2種類以上収納するものであって
もよく、要は、袋入りの玄米を収納・貯蔵できると共に
排出できるようにしたものであればよい。また、袋入り
玄米を購入するのに、紙幣又はプリペイドカード等によ
って購入できるようにしてもよい。
【0010】精米機2は、図1〜図5に示すように、上
面パネル7、下面パネル8、左右一対の側面パネル9、
前面扉10及び背面パネル11とから箱形に形成された
ケース12を備え、このケース12内に、玄米投入ホッ
パ13と、玄米搬送装置14と、精米装置15と、糠抜
き装置16等を収納して構成されている。前記ケース1
2の前面扉10は右端側が上面パネル7等に支軸17等
を介して上下方向の軸心廻りに回動自在に枢着されてお
り、この前面扉10によってケース12の前面全域が開
放可能とされている。
【0011】なお、前面扉10は左端側を枢着するよう
にしてもよいが、図例のように精米機2の右側に玄米の
自動販売機1を配置したものにあっては、前面扉10の
右端側(すなわち、玄米の自動販売機1の在る側)を枢
着することによって、精米機2の左側面を壁際ぎりぎり
まで寄せて配置しても前面扉10の開き角度を大きく採
れるという利点がある。
【0012】前面扉10の下部には、開口部18が形成
され、この開口部18は、下端側が開口部18の縁部に
支軸20を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着
された開閉扉19によって開閉自在に閉塞されている。
この開閉扉19の内側の、左側(左右一側)には玄米投
入部21が、右側(左右他側)には精白米取出部22が
それぞれ設けられている。
【0013】玄米投入部21は、図9にも示すように、
左右側板23と、下方に向かうに従って後方に移行する
ように傾斜状とされたガイド板24とから上下及び後方
に開放状とされたシュートで構成されている。また、こ
の玄米投入部21の後方、すなわち、ケース12内の左
側の前側下部には、前記玄米投入ホッパ13が配置さ
れ、これら玄米投入部21と玄米投入ホッパ13との間
には、ガイド部材25が設けられている。
【0014】このガイド部材25は前面扉10に取り付
けられ、玄米投入部21の左右両側に位置する左右側板
26と、玄米投入部21のガイド板24の下方側に位置
していて下方に向かうに従って後方に移行するように傾
斜状とされたガイド板27とから構成されている。な
お、玄米投入ホッパ13の上部前面側は上端から下方に
切り欠かれており、該切欠部分からガイド部材24の後
下部及び玄米投入部21の下部が玄米投入ホッパ13内
に挿入状とされている。
【0015】前記玄米投入部21の構成にあっては、開
閉扉19を開けたときに玄米投入部21の上面側が玄米
投入口28とされ、玄米が玄米投入部21からガイド部
材24を経て玄米投入ホッパ13へと投入できるように
なっている。前記玄米投入ホッパ13の下部には、玄米
の有無を検出するレベルスイッチからなる第1の玄米検
出センサ29が設けられている。
【0016】前記精白米取出部22は、前後左右及び下
面が閉塞されて上方開口状とされた箱形に形成され、開
閉扉19の内面に取付固定されている。この精白米取出
部22には、内部に精白米収納用の袋を装着したことを
検出する袋検出センサ30が設けられている。また、前
面扉10には、開閉の有無を検出する扉センサ31が設
けられている。
【0017】また、開閉扉19の右側に透明窓32が設
けられていると共に、精白米取出部22の、透明窓32
に対応する部分が切り欠かれていて、精白米取出部22
内を外部から視認できるようになっている。さらに、開
閉扉19と開口部18の縁部とに亘って、開閉扉19を
開かないようにロックするロック装置33が設けられて
いる。
【0018】前記玄米投入ホッパ13の後方(ケース1
2内の左側前後方向中途部)には、玄米搬送装置14が
上下方向に配置されている。この玄米搬送装置14は、
ケーシング内に多数のバケットを取り付けたチェーンを
上下のスプロケットに掛装してなるバケットエレベータ
(又はスクリュコンベア、スローワ、玄米を気流に浮遊
させて運搬するニューマチックコンベア等、玄米を搬送
できるものであればよい)から構成され、下端側の左側
面に供給口34が形成され、上端側の右側面に排出口3
5が設けられている。供給口34は、シュート36を介
して玄米投入ホッパ13の下面側の排出口13aに接続
されている。
【0019】前記玄米搬送装置14の排出口35の前面
下部には玄米を検出するレベルスイッチからなる第2の
玄米検出センサ37が設けられ、玄米搬送装置14の下
端側後面には下部のスプロケットを駆動するモータ38
が設けられている。前記精米装置15はケース4内の右
側上部に配置されており、玄米を精白する搗精部39
と、玄米搬送装置14の排出口35の下方に配置されて
いて玄米搬送装置14から送られてくる玄米を一時溜め
るホッパ40と、ホッパ40から搗精部39へと玄米を
送る横送り部42及び縦送り部43と、精白米を排出す
る排出部44と、前記搗精部39、ホッパ40、横送り
部42及び縦送り部43、排出部44を取付支持する取
付部45と、この取付部45の後方に配置されていて搗
精部39内の搗精ロールを駆動するモータ46等から構
成されている。
【0020】ホッパ40には、ホッパ40内の玄米を検
出するレベルスイッチからなる第3の玄米検出センサ4
1が設けられていると共に、ホッパ40の前面下部に
は、内部を視認可能な透明窓40Aが設けられている。
取付部45及びモータ38の下部側には、玄米搬送装置
14及びケース12に取付固定された支持板48が配置
され、この支持板48に取付部45及びモータ38が取
り付けられている。モータ46と搗精ロールとは支持板
48の下方に配置されたベルト巻掛伝動機構からなる伝
動機構47によって連動連結されている。
【0021】ここで、取付部45の取付構造を説明する
と、図7に示すように、取付部45の後面には、板材か
らなる取付部材49がボルト等によって固定され、この
取付部材49の下部には左右一対のブラケット50が固
定され、このブラケット50は支持板48の下面に支軸
51を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され
ている。
【0022】一方、取付部45の後方には、板材からな
る支持部材52が支持板48上に立設固定され、この支
持部材52に前記取付部材49がボルト等によって着脱
自在に取付固定される。したがって、支持部材52に対
する取付部材49の固定を解除すると、取付部45が支
軸51の軸心廻りに前方に回動すると共に、図示省略の
ストッパによって所定角度傾斜した状態で支軸51廻り
の回動が規制され、図7に実線で示すように、搗精部3
9、ホッパ40、横送り部42及び縦送り部43、排出
部44が前傾姿勢とされる。
【0023】前記搗精部39、ホッパ40、横送り部4
2及び縦送り部43、排出部44及び取付部45を組み
付ける(又は分解する)場合、下部側から順次組み付け
る(分解する場合は上部側から順次分解する)ように構
成されており、前述したように搗精部39等を傾斜姿勢
とすることで、ケース12内の精米装置15の上方空間
を大きく採らなくても組み付け・分解が容易に行えるよ
うに考慮されている。
【0024】これによって、精米装置15をケース12
内にコンパクトに組み込めると共に、コンパクトに組み
込んでも、精米装置15下方の糠箱配置空間を大きく採
ることができるという効果を奏する。前記精米装置15
の排出部44の下方には、排出された精白米を、精米装
置15の前下方に位置する精白米取出部22上方に案内
するシュート53が配置され、該シュート53は前面扉
10に取付部材を介して取付固定されている。また、支
持板48の前部側には、精米装置15の排出部44から
排出された精白米をシュート53へと案内するガイド部
材54が着脱自在に取り付けられている。
【0025】さらに、シュート53の出口下方側には、
精白米取出部22内にセットされた精白米収納袋内に精
白米を案内する漏斗部材55が設けられている。この漏
斗部材55は精白米取出部22の上端側に若干挿入状と
され、開閉扉19を開くときに邪魔にならないように、
左右軸廻りに上方に回動して退避すると共に、開閉扉1
9を閉じたときには、元の状態に復帰するように前面扉
10に取付部材を介して取り付けられている。
【0026】前記糠抜き装置16は、糠を収容する糠箱
57と、搗精部39から糠を吸引すると共に該糠を糠箱
57へと圧送するブロワ58とから主構成されている。
糠箱57は精米装置15の下方に配置され、ブロワ58
は、糠箱57の上部左側方(玄米搬送装置14の後方)
に配置された糠ファン59と、この糠ファン59の下方
に配置されていて該ファンを駆動するモータ60とから
構成され、糠ファン59の吸引側と搗精部39とが吸引
ダクト61によって接続され、糠ファン59の吐出側は
糠箱57上部左側の糠取入れ口63に接続されている。
【0027】前記糠箱57は、図8にも示すように、左
右一対のレール体64によって前後移動自在に支持され
ている。このレール体64は、前後方向に配置されてケ
ース12の下面パネル8上に固定された固定レール65
と、この固定レール65にローラ67等を介して前後方
向移動自在に支持された可動レール66とから構成さ
れ、前記可動レール66に糠箱57がローラ68等を介
して前後方向移動自在に支持されている。
【0028】そして、ケース12の前面扉10を開く
と、精白米取出部22、シュート53及び漏斗部材55
等が前面扉10と共に移動し、糠箱57の前方が開放状
とされ、この状態で、糠ファン59の糠箱57に対する
接続を解除し、糠箱57を前方に引き出すと、可動レー
ル66が固定レール65に対して前方移動すると共に、
可動レール66に対して糠箱57が前方移動し、該糠箱
57がケース12前面から外部に引き出される。
【0029】なお、糠箱57内には、糠を収納する糠袋
がセットされ、この糠袋は糠箱上部の蓋体を取り外すこ
とによって上方に取り出されるようになっており、前述
したように糠箱57をケース12前面から外部に引き出
すことによって、容易に糠袋を取出し・セットできるよ
うになっている。前記精米装置15の右側方には制御装
置69が配置され、また、前面扉10の前面側上部に
は、精米装置15のホッパ40の透明窓40aを視認可
能な透明窓70と、精米機2の運転工程を表示灯R1〜
10によって表示する表示部71と、精白米のツキ加減
を設定する白度設定部72とが設けられている。前記白
度設定部72は例えば、5分ヅキ、7分ヅキ、白米のい
ずれかを選択ボタン73によって選択できるようになっ
ている。
【0030】また、図9に示すように、玄米投入部21
には、玄米収納袋74の開封装置75が設けられてい
る。この開封装置75は、下部が玄米投入部21の側板
23(又はガイド部材25側等)に左右軸廻りに回動自
在に枢支されて前後揺動自在とされたレバー76と、該
レバー76に長手方向移動自在に設けられたカッター7
7とから主構成されている。
【0031】この開封装置75では、開閉扉19を開け
た状態でガイド板24上に玄米収納袋74を載置し、こ
の状態でレバー76を手前に倒して該レバー76とガイ
ド板24とで玄米収納袋74を挟み込み、さらに、レバ
ー76を玄米収納袋74に押し付けると、カッター77
の刃先が玄米収納袋74に突き刺さるようになってい
る。そして、この状態でカッター77を下方にスライド
させると玄米収納袋74が開封される。
【0032】なお、レバー76は玄米収納袋74よりも
薄い厚さのものは挟み込めないようにすると共に、その
状態ではカッター77の刃が突出しないように構成する
のが好ましい。前記開封装置75の開封手段はカッター
77の他なんでもよく、例えば、図10に示すように、
カッター77の変わりにレバー76に電熱線78を設
け、この電熱線の熱によって玄米収納袋74を開封する
ようにしてもよい。
【0033】前記玄米収納袋74には、糠分が付着して
いるので、空の玄米収納袋74を精白米の収納には使え
ない。そこで、図11及び図12に例示するように、前
記玄米の自動販売機1に収納される玄米収納袋74に
は、精白米を収納するための精白米収納袋79が付設さ
れている。図11に示すものは、玄米収納袋74にポケ
ット状の収容部80を設け、この収納部80に精白米収
納袋79が入れてあるものが示されている。また、図1
2に示すものは、玄米収納袋74の外側に精白米収納袋
79を巻付け、ゴム輪等の固定手段81によって精白米
収納袋79を玄米収納袋74に固定しているものを示し
ている。
【0034】なお、玄米収納袋74に精白米収納袋79
を付設する手段としては、精白米収納袋79を玄米収納
袋74に着脱自在に接着すること等が考えられる。この
ように、玄米収納袋74に精白米収納袋79を付設する
ことによって、玄米を購入した人に確実に精白米収納袋
79を提供でき、余分な精白米収納袋79を容易するこ
ともないという利点を有する。
【0035】前記構成の米の自動販売システムにおい
て、玄米を購入する前にあっては、精米機2の表示部7
1の1番上の表示灯R1が点灯状態である。そして、玄
米の自動販売機1によって玄米を購入すると、その信号
Aが玄米の自動販売機1の制御装置から出力されて精米
機2の制御装置69に入力される。これによって、ロッ
ク装置33のロックが解除されて開閉扉19が開放可能
とされると共に、表示部71の1番上の表示灯R1が消
灯して2番目の表示灯R2が点灯して、精米機2が運転
可能状態となる。
【0036】次に、開閉扉19を開くと、2番目の表示
灯R2が消灯して3番目の表示灯R3が点灯し、玄米投
入部21から玄米投入ホッパ13へと玄米を投入する
と、第1の玄米検出センサ29が玄米を検出すると、3
番目の表示灯R3が消灯して4番目の表示灯R4が点灯
し、精白米取出部22に精白米収納袋をセットすると袋
検出センサ30が精白米収納袋を検出し、4番目の表示
灯R4が消灯して5番目の表示灯R5が点灯する。
【0037】このとき、玄米を投入する前に精白米取出
部22に精白米収納袋をセットしておいてもよい。次
に、開閉扉19を閉めると、扉センサ31がそれを検出
し、5番目の表示灯R5が消灯して6番目の表示灯R6
が点灯し、第1の玄米検出センサ29と袋検出センサ3
0と扉センサ31が、それぞれ玄米、精白米収納袋、開
閉扉19が閉まっていることを検出した状態で、ロック
装置33が作動して開閉扉19がロックされる。
【0038】そして、選択ボタン73のいずれかを押し
て、白度を選択すると、6番目の表示灯R6が消灯して
7番目の表示灯R7が点灯し、玄米搬送装置14が作動
して玄米が上方に運び上げられて、排出口35から精米
装置15のホッパ40に投入され、第3の玄米検出セン
サ41によって玄米が検出されると、8番目の表示灯R
8が点灯し、精米装置15が作動して、ホッパ40から
横送り部42、縦送り部43を経て玄米が搗精部39に
至り、ここで玄米が精白され、精白米は排出部44、ガ
イド部材54、シュート及び漏斗部材55を経て精白米
取出部22内の精白米収納袋内に投入され、一方、糠は
糠箱57に収容される。
【0039】精米中において、第2の玄米検出センサ3
7によって、ホッパ40内の玄米が所定量(満杯又は満
杯近く)になったことを検出すると、一旦、玄米搬送装
置14が停止し、第3の検出センサ41によって、ホッ
パ40内の玄米がなくなってきたことを検出すると、玄
米搬送装置14が再び作動してホッパ40内に玄米が投
入されるように構成されており、玄米投入ホッパ13内
に投入された玄米が一度に運び上げられるのではなく、
徐々に運び上げられるようになっている。
【0040】これによって、ホッパ40の容量を小さく
でき、ケース12内の精米装置15上部の空間を大きく
採らなくてもよく、精米装置15をできるだけケース1
2内の上方に配置して、糠箱配置空間を大きく、すなわ
ち糠箱57を大きくすることができ、精米装置15をケ
ース12内にコンパクトに組み込みながらも、糠の収納
容量アップが図られている。
【0041】こうして、精米が進み、第1の玄米検出セ
ンサ29によって玄米投入ホッパ13内に玄米がなくな
ったことを検出し、且つ、第2の玄米検出センサ41に
よって排出部35にも玄米がないことを検出したとき
に、7番目の表示灯R7が消灯して、玄米搬送装置14
が停止して搬送が終了し、これ以後、第3の玄米検出セ
ンサ41によって、ホッパ40内に玄米がなくなってき
たことを検出しても玄米搬送装置14は動かないように
なっている。
【0042】そして、第3の玄米検出センサ41によっ
て、ホッパ40内に玄米がなくなったことが検出される
と、8番目の表示灯R8が消灯して9番目の表示灯R9
が点灯し、所定時間経過後(横送り部42、縦送り部4
3及び搗精部39内の玄米を精白するのに必要充分な時
間経過後)に、9番目の表示灯R9が消灯して10番目
の表示灯R10が点灯し、精米装置15及び糠抜き装置
16が停止すると共に、ロック装置33による開閉扉1
9のロックが解除される。
【0043】そして、開閉扉19を開けて、精白米取出
部22から上方に精白米収納袋を取り出して、開閉扉1
9を閉め、所定時間経過後に再びロック装置33が働い
て、開閉扉19がロックされ、精米機2が使用できない
状態となり、10番目の表示灯R10が消灯して1番目
の表示灯R1が点灯する。前記米の自動販売システムに
おいて、玄米を連続的に購入又は精米機2使用中に購入
する場合があるが、この場合、本実施の形態では、玄米
の自動販売機1からの信号Aの回数を精米機2の制御装
置69でカウントして記憶させておき、該回数分、精米
機2を連続運転できるように構成されている。
【0044】また、玄米の自動販売機1と精米機2とを
併置した米の自動販売システムにあっては、精米機2の
玄米搬送装置14、精米装置15、糠抜き装置16が故
障すると、玄米は購入できるのに精米ができないという
トラブルが考えられるが、本実施の形態にあっては、精
米機2側の各装置が故障すると、その信号Bが玄米の自
動販売機1の制御装置に入力され、玄米の自動販売機1
の前面の操作部に売り切れ表示が表示されるようになっ
ている。なお、この場合、売り切れ表示と共に、コイン
等を投入できないようにしたり、玄米の購入選択ボタン
を押しても作動しないようにしてもよく、精米機2の故
障時に、玄米の販売が制限されるようになっていればよ
い。
【0045】前記米の自動販売システムは種種設計変更
が可能であり、例えば、玄米の自動販売機1に精米機選
択ボタンを設け、コイン等を投入して前記精米機選択ボ
タンを押さない場合には前述した玄米購入・精米と同様
の動作をし、この精米機選択ボタンを押したときは、精
米機2のみ作動できるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、袋入りの玄米を貯蔵す
ると共に排出し得るようにした玄米の自動販売機1と、
玄米を投入して精白し排出する精米機2とを併置したの
で、その場で玄米を精白して提供することができる米の
自動販売システムを提供するに際し、袋入り玄米の流通
システムに対応でき、しかも、衛生的であると共に、玄
米を低温貯蔵するに際し必要でない精米装置等を低温に
保持させることがない米の自動販売システムを提供する
ことができる。
【0047】また、玄米を購入することにより、精米機
2が運転可能となるように構成したことによって、精米
機2に別途金銭取扱機能(コイン、紙幣又はプリペイド
カード等の投入口及び制御機構等))を設けなくてもよ
く、精米機2の構造を簡素化でき、安価に製作できる。
また、精米機2が一定時間運転されるようにすることに
よって、玄米の自動販売機1によって玄米を購入したも
のだけが、精米機2を使用でき、精米機2の無断使用を
防止できる。
【0048】また、玄米収納袋74に、精白米を収納す
るための精白米収納袋79を付設することによって、玄
米を購入した人に確実に精白米収納袋79を供給でき、
余分な精白米収納袋79を用意する必要がない。また、
精米機2の故障時に、玄米の販売を制限するようにする
ことによって、玄米の自動販売機1によって玄米を購入
した人が精米できなくなるというトラブルを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】米の自動販売システムの正面図である。
【図2】精米機の正面内部構成図である。
【図3】精米機の左側面内部構成図である。
【図4】精米機の右側面内部構成図である。
【図5】精米機の平面内部構成図である。
【図6】精米機の操作・表示部の正面図である。
【図7】精米装置の右側面図である。
【図8】糠箱等の右側面図図である。
【図9】玄米投入部の左側面断面図である。
【図10】玄米投入部の他の例を示す左側面断面図であ
る。
【図11】玄米収納袋の斜視図である。
【図12】玄米収納袋の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 玄米の自動販売機 2 自動精米機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋入りの玄米を貯蔵すると共に排出し得
    るようにした玄米の自動販売機(1)と、玄米を投入し
    て精白し排出する精米機(2)とを併置したことを特徴
    とする米の自動販売システム。
  2. 【請求項2】 玄米を購入することにより、精米機
    (2)が運転可能となるように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の米の自動販売システム。
  3. 【請求項3】 精米機(2)が一定時間運転されること
    を特徴とする請求項2記載の米の自動販売システム。
  4. 【請求項4】 玄米収納袋(74)に、精白米を収納す
    るための精白米収納袋(79)を付設したことを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の米の自動販売システム。
  5. 【請求項5】 精米機(2)の故障時に、玄米の販売を
    制限するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3
    又は4記載の米の自動販売システム。
JP15882997A 1997-06-16 1997-06-16 米の自動販売システム Withdrawn JPH117583A (ja)

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