JPH11165086A - 精米機の白米排出ゲート装置 - Google Patents

精米機の白米排出ゲート装置

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JPH11165086A
JPH11165086A JP33618897A JP33618897A JPH11165086A JP H11165086 A JPH11165086 A JP H11165086A JP 33618897 A JP33618897 A JP 33618897A JP 33618897 A JP33618897 A JP 33618897A JP H11165086 A JPH11165086 A JP H11165086A
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JP
Japan
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rice
bran
gate
white rice
hopper
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Application number
JP33618897A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Sunahata
睦巳 砂畠
Yuichiro Ueno
▲祐▼一郎 上野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白米排出口近傍の白米の突き崩し量を大きく
採れ、白米を良好に排出させることができるよう考慮す
る。 【解決手段】 玄米を精白する精米装置の排出部の下方
に精白された米を溜める白米ホッパ25を設け、この白
米ホッパ25の下端側に下方開口状の白米排出口47を
備えた精米機において、前記白米ホッパ25の白米排出
口47を開閉自在に閉塞するゲート50を、白米ホッパ
25の内部側に設け、このゲート50を押し上げること
によって、白米排出口47を開くように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米を精白する精
米機の白米排出ゲート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、精米機にあっては、玄米を精白す
る精米装置の白米排出口の下方に精白された米を溜める
白米ホッパを設けており、この白米ホッパの下端側には
白米排出口が設けられ、この白米排出口はゲートによっ
て開閉自在に閉塞される。このゲート構造は、白米ホッ
パの筒状の白米排出口の下端側外部に、下端開口を閉塞
するようにゲートが横軸廻りに揺動自在に枢支され、横
軸にはレバーが固定され、このレバーには連結ロッドが
連結され、この連結ロッドはペダルに連結され、ペダル
を踏むことによってゲートが横軸廻りに下方側に揺動し
て白米排出口を開くように構成されている。
【0003】一方、精白したての白米は密度が高く、白
米ホッパ内に白米がぎっしりつまって流れにくく、白米
を下方に落下させて排出するには白米排出口近傍の白米
のかたまりを崩す必要がある。そこで、このものでは、
ゲートの底壁と、白米排出口の下端開口との間に間隔を
あけておき、ゲートを開いたときに、ゲート底壁と、白
米排出口との間に溜まった白米が落下するのにつられて
白米排出口近傍の白米が崩されることにより、白米が排
出されるようにしている。
【0004】また、この他に、ゲートに白米排出口から
内部に挿入状とされる棒状の突起を設け、その突起がゲ
ートの開動作によって動くことにより、白米を崩すよう
にしたり、白米タンクの下部に振動装置を設け、白米タ
ンクに振動を与えることによって、白米を崩すようにし
たものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにおい
て、ゲート底壁と、白米排出口との間に溜まった白米が
落下するのにつられて白米排出口近傍の白米が崩される
ようにしたり、棒状の突起によって白米を崩すようにし
たものであれば、崩し量が少なく、白米が良好に流れな
いことがある。
【0006】また、振動を与えるものであれば、振動装
置を設けるスペースを必要とするので、コンパクト化の
妨げとなる上に、コスト高でもある。一方、白米ホッパ
から白米を排出させる際は、白米を収納する袋の開口縁
部を購入者が手で把持して、該白米収納袋を上方開放状
として、白米排出口の下方に配置するが、従来のゲート
構造では、ゲートが白米ホッパの外部に取り付けられて
いるので、白米収納袋を白米排出口から下方側に、ある
程度間隔をおいて配置しなければならず、ゲートを開け
る際等において、白米が白米収納袋の開口の外に飛び出
す場合があると共に、(不慮の出来事又は用事等が生じ
て)白米の排出途中でゲートを閉めたときに、白米がゲ
ートに当たって飛び散ることがある。
【0007】そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、
前記問題点を解消した精米機の白米排出ゲート装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、玄米を精白する精米装
置21の排出部38の下方に精白された米を溜める白米
ホッパ25を設け、この白米ホッパ25の下端側に下方
開口状の白米排出口47を備えた精米機において、前記
白米ホッパ25の白米排出口47を開閉自在に閉塞する
ゲート50を、白米ホッパ25の内部側に設け、このゲ
ート50を押し上げることによって、白米排出口47を
開くように構成したことを特徴とする。
【0009】また、白米ホッパ25の下端側外部にレバ
ー57を上下動自在に設け、このレバー57を上動させ
ることによってゲート50が押し上げられるように、レ
バー57にゲート50を連結したことも特徴とする。ま
た、ゲート50の押し上げ量を調節するストローク調節
機構60を設けたことも特徴とする。
【0010】また、ゲート50を手動で押し上げ可能と
すると共に、ゲート50を押し上げた状態から、該ゲー
ト50の押上げ力を解除することによって、ゲート50
が自重で落下して白米排出口47が閉じられるように構
成したことも特徴とする。また、ゲート50を、中途部
から上端に向かうにしたがって先窄まりの形状に形成し
たことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図5において、1は、精米
機2をケース3内に収納してなる精米自動販売機であ
り、ケース3の前面にコイン投入口(及び紙幣投入口)
4と運転ボタン5とが設けられていて、所定額のコイン
(又は紙幣)を投入して運転ボタン5を押すことによっ
て、内部に収納した玄米を所定量計量して精白し、白米
として排出するものである。
【0012】なお、白米を購入するのに、プリペイドカ
ード等によって購入できるようにしてもよい。ケース3
は、上面パネル6、下面パネル7、左右一対の側面パネ
ル8、前面扉9及び背面パネル10とから箱形に形成さ
れており、高さ及び奥行き(前後幅)は、市販の清涼飲
料水等の自動販売機と略同程度の寸法に形成される。
【0013】前面扉9は右端側が上面パネル6、下面パ
ネル7等に支軸11等を介して上下方向の軸心廻りに回
動自在に枢着されており、この前面扉9によってケース
3の略前面全域が開放可能とされている。前面扉9の下
部右側には、右側が上下方向の軸心廻りに回動自在に枢
支された扉12によって開閉自在に閉塞される白米取出
し口13が設けられている。また、前面扉9の下部左側
には、左側が上下方向の軸心廻りに回動自在に枢着され
た扉14によって開閉自在に閉塞される白米収納袋取出
し口15が設けられ、前記扉14の内側には、白米収納
袋16を掛けるための掛止バー17が設けられている。
【0014】精米機2は、玄米を貯留する玄米タンク1
8と、一定重量の玄米を計量する玄米計量手段19と、
玄米タンク18から排出されて玄米計量手段19によっ
て計量される玄米を停留させる計量ホッパ20と、玄米
を精白する精米装置21と、この精米装置21の上方に
配置された精米機上ホッパ22と、計量ホッパ20から
精米機上ホッパ22へと玄米を搬送する昇降機(玄米搬
送装置)23と、精米装置21から糠を抜いて収容する
糠収容装置24と、精米装置21によって精米された米
(白米)を貯留する白米ホッパ25とから主構成されて
いる。
【0015】玄米タンク18は、ケース3内の左側上下
中途部に配置され、前上部に前後揺動自在な開閉蓋26
によって開閉自在に閉塞された玄米投入口27が設けら
れ、下端側に下方開放状とされた玄米排出口28が形成
されている。この玄米排出口28は供給ゲート29によ
って開閉自在に閉塞され、この供給ゲート29は供給ソ
レノイド30によって水平方向にスライド移動され、こ
れによって玄米排出口28が開閉されるように構成され
ている。
【0016】計量ホッパ20は、玄米タンク18の玄米
排出口28の下方に配置され、玄米タンク18の下端側
に設けられたガイド筒31を介して玄米タンク18から
計量ホッパ20内に玄米が供給される。また、計量ホッ
パ20の下端側には下方開放状とされた玄米排出口32
が設けられ、この玄米排出口32は排出ゲート33によ
って開閉自在に閉塞され、この排出ゲート33は排出ソ
レノイド34によって上下に揺動され、これによって玄
米排出口32が開閉されるように構成されている。
【0017】玄米計量手段19はロードセルによって構
成され、計量ホッパ20とケース下面パネル7との間に
設けられ、この玄米計量手段19によって計量ホッパ2
0内の玄米の重量を検出することにより、定量の玄米を
計量するように構成されている。なお、玄米計量手段1
9は他の重量測定器によって構成してもよいし、玄米の
容量を計量するものであってもよい。
【0018】精米装置21は、ケース3内の右側の前後
及び上下の中途部に配置されており、玄米を精白する搗
精部35と、精米装置21の上方に配置された精米機上
ホッパ22から搗精部35へと玄米を送る横送り機構3
6及び縦送り機構37と、白米を排出する排出部38
と、搗精部35内の搗精ロールを駆動するモータ39
と、モータ39と搗精部35内の搗精ロールとを連動連
結するベルト巻掛伝動機構からなる伝動機構40とから
主構成されている。
【0019】昇降機23は、玄米タンク18と精米装置
21との間の、前後方向中途部に上下方向に配置されて
いる。また、この昇降機23は、ケーシング内に多数の
バケットを取り付けたチェーンを上下のスプロケットに
掛装してなり、モータによって駆動されるバケットエレ
ベータ(又はスクリュコンベア、スローワ、玄米を気流
に浮遊させて運搬するニューマチックコンベア等、玄米
を搬送できるものであればよい)から構成され、下端側
の左側面に、計量ホッパ20の下方に位置して計量ホッ
パ20からの玄米を昇降機23内下部に取り入れる供給
部41が形成され、上端側の右側面に、精米機上ホッパ
22の上方に位置して精米機上ホッパ22へと玄米を排
出する排出部42が設けられており、この昇降機23に
より計量ホッパ20から精米機上ホッパ22へと玄米が
搬送される。
【0020】精米機上ホッパ22は、計量ホッパ20と
同容量の玄米を収容可能であり、この精米機上ホッパ2
2には、該ホッパ22内の玄米の有無を検出するレベル
センサ(静電容量形近接スイッチ)等からなる玄米検出
センサ43が設けられている。前記精米装置21の排出
部38の下方側には、排出された白米を白米ホッパ25
へと案内するシュート44が配置されている。
【0021】白米ホッパ25は精米装置21の前下方
の、白米取出し口13に対応する位置に配置され、前面
扉9の内側に取付固定されていて、前面扉9と一緒に移
動する。この白米ホッパ25は、図6乃至図8に示すよ
うに、上端開口が蓋板45によって閉塞され、この蓋板
45に白米投入口46が形成され、下端側に円筒状の白
米排出口47が設けられている。この白米排出口47の
上端開口縁部は、上方に向かうにしたがって拡開状とさ
れたテーパ面47aに形成されている。
【0022】また、白米ホッパ25には、ホッパ25内
の白米の有無を検出するレベルセンサ(静電容量形近接
スイッチ)等からなる白米検出センサ48が設けられて
おり、白米排出口47には白米排出ゲート装置49が設
けられている。この白米排出ゲート装置49は白米排出
口47を開閉自在に閉塞するゲート50を備えている。
このゲート50は白米ホッパ25内に配置され、円錐形
状を呈しており、底面外周部が白米排出口47のテーパ
面47aに一致するテーパ面50aに形成され、このゲ
ート50のテーパ面50aが白米排出口47のテーパ面
47aに接当することで、白米排出口47を閉塞すると
共に、ゲート50が白米排出口47から下方へ抜け出な
いように構成されている。
【0023】前記ゲート50はシャフト52の上部に取
付固定され、シャフト52の下端側にはネジ部53が形
成され、このネジ部53は横方向に配置された支持バー
54の軸方向中央部に螺合されている。一方、白米取出
し口13の下部の径方向対称位置(左右両側)には、下
方に開放状とされた上下方向のガイド溝55が形成さ
れ、このガイド溝55に前記支持バー54の軸方向端部
が下方から上下方向移動自在に挿入されている。
【0024】また、白米排出口47には、円筒状の筒体
56が上下方向移動自在に外嵌されており、この筒体5
6の下端側に前記支持バー54の軸方向両端が固定さ
れ、筒体56の上端側の径方向対称位置には、径方向外
方に突出状とされたレバー57が設けられている。した
がって、白米の購入者が白米収納袋の開口縁部側を把持
して、該白米収納袋を白米排出口47の下方に上方開口
状として配置し、白米収納袋を持ち上げると共に、購入
者の手でレバー57を、支持バー54がガイド溝55の
上端に接当するまで、押し上げることによって、ゲート
50が上方移動して、白米排出口47が開かれると共
に、ゲート50によって白米ホッパ25下部の白米が突
き崩されて、白米が白米収納袋へと排出される。
【0025】そして、ゲート50の持上げ力を解除する
(レバー57から手をはなす、又はレバー57を押し上
げている手を下げる)ことによって、ゲート50等が自
重で落下して、白米排出口47が閉塞される。図9〜図
11に示すものは、白米排出ゲート装置49の変形例を
示し、図9に示すものは、シャフト52がネジ体によっ
て構成され、ゲート50にはネジ孔58が形成され、こ
のネジ孔58をシャフト52の上部に螺合すると共に、
シャフト52に螺合されたロックナット59によってゲ
ート50がシャフト52の上部に固定されている。
【0026】この例のものでは、シャフト52をゲート
50のネジ孔58に対して相対的に螺進・螺退させるこ
とによって、ゲート50と支持バー54との間隔Lを変
更でき、該間隔Lを調節することによって、ゲート50
の押し上げ量(上下ストローク)が調節できるように構
成されている。シャフト52、ネジ孔58等によってゲ
ート50の押し上げ量を調節するストローク調節機構6
0が構成されている。
【0027】また、図10に示すものは、白米排出ゲー
ト装置49にストローク調節機構60を設けると共に、
ゲート50を半球状に形成したものであり、図11に示
すのもは、ゲート50を球状に形成したものである。な
お、白米排出口47が四角筒状であれば、ゲート50は
四角錐状に形成される。
【0028】前記糠収容装置24は、図12〜図22に
示すように、糠を収容する糠収容体61と、搗精部35
から糠を吸引すると共に該糠を糠収容体61へと圧送す
るブロワからなる糠ファン(糠抜き装置)62とから主
構成されている。糠収容体61は精米装置21の下方側
に配置され、図12〜図15に示すように、糠を収容す
る一端開口状の糠袋63を上方開口状に収容する糠袋収
容部材64と、この糠袋収容部材64に収容された糠袋
63の開口を覆う蓋部材65と、糠袋63を受持する糠
袋保持部材66とから主構成されている。
【0029】前記糠袋63は、一般にゴミ袋用として市
販されているポリ袋(ポリエチレンを主原料とした一端
開口状の樹脂製袋)が採用される。糠袋収容部材64
は、L形鋼アングル又は帯板材等の長尺の枠材によって
構成され、平面視四角形の四隅に配置された縦枠材67
と、この縦枠材67の前側2本を連結する前連結材68
と、縦枠材67の後側2本を連結する後連結材69と、
縦枠材67の下端同士を連結する下部連結材70と、底
面に張られた底部板71と、その他の補強部材、連結部
材等とによって、上下方向に長い直方体形状に枠組みさ
れて形成されている。
【0030】また、糠袋収容部材64の上端開口周縁に
は全周に亘ってフランジ72が外方突出状に設けられ、
このフランジ72上面には全面に亘ってシール材73が
設けられており、糠袋63は、その開口縁部側が糠袋収
容部材64の上端開口縁部から延出し且つフランジ72
を巻き込むように糠袋収容部材64にセットされる。こ
の糠袋収容部材64の底部板71下面の四隅には、図1
6及び図17に示すように、キャスタ−74が取り付け
られており、このキャスタ−74によって、糠収容体6
1がケース下面パネル7上を移動自在とされていて、糠
収容体61が糠を収容する糠収容位置から前方に引き出
し可能とされ、そして、前面扉9を開けることによっ
て、糠収容体61をケース3の外に引き出すことができ
るように構成されている。
【0031】底部板71の左右両側下方には、キャスタ
ー74の左右方向外方(反対向側)に位置して該キャス
ター74を前後方向にガイドする左右一対のガイド部材
75が配置されている。このガイド部材75は下面パネ
ル7にボルト等によって取付固定されており、また、左
右ガイド部材75の前部側は前方に向かうにしたがって
左右方向外方に移行するように形成されている。
【0032】また、糠収容体61の上端側右側方には、
ケース3側に取付固定されたブラケット76に上下方向
の軸心廻りに回動自在に支持されて蓋部材65の右側面
に接当する前後一対のガイドローラ77が設けられてい
る。前記左右ガイド部材75の後端側には、糠収容体6
1の、糠収容位置から後方への移動を規制すべく糠収容
体61に接当する後ストッパ78が下面パネル7側に取
付固定されている。また、この後ストッパ78の前方に
は、糠収容体61の、糠収容位置から前方への移動を規
制すべく後側のキャスター74に接当する前ストッパ7
9が下面パネル7側に取付固定されている。
【0033】したがって、糠収容体61を引き出す際に
は、後側のキャスター74は前ストッパ79を乗り越え
て前方移動し、糠収容位置に収める際には、後側のキャ
スター74は前ストッパ79を乗り越えて後方移動す
る。前記蓋部材65は、図13〜図15及び図18に示
すように、前後壁65a,65bと、左右側壁65cと
から上下開放状に形成され、下端開口周縁には糠袋収容
部材64のフランジ72及びシール材73に対向するフ
ランジ80が全周に亘って外方突出状に形成され、この
フランジ80の外周縁から下方に縁部壁81が延出形成
されている。
【0034】この縁部壁81の後側部分には、左右一対
のブラケット82が固定され、このブラケット82はヒ
ンジ83を介して糠袋収容部材64の後連結材69に取
り付けられていて、蓋部材65が糠袋収容部材64に、
前後揺動自在に取り付けられている。また、縁部壁81
の前側部分の左右方向中央部には、フック部材84が固
定され、糠袋収容部材64の前連結材68には、前記フ
ック部材84に掛脱自在に引っ掛けられる引掛部材85
と、この引掛部材85を掛脱操作するレバー86とから
なる係止金具87が設けられており、フック部材84を
係止金具87に掛合させることで、蓋部材65が糠袋収
容部材64に対して固定され、蓋部材65のフランジ8
0と、糠袋収容部材64のフランジ72上面に設けたシ
ール材73とで糠袋63の開口縁部側が挟持される。
【0035】なお、図14に示す状態からレバー86の
下端側を上方に揺動させると、引掛部材85がフック部
材84から外れて蓋部材65がヒンジ83廻りに揺動可
能とされ、また、蓋部材65を糠袋収容部材64の上端
側に嵌合し、引掛部材85をフック部材84に引っ掛
け、その状態でレバー86を引き下げることによって、
蓋部材65が糠袋収容部材64に対して固定されるよう
になっている。
【0036】この蓋部材65の左側側壁65cの上下中
間部には、糠が取り入れられる糠取入口88が開口形成
されており、精米装置21から吸引された糠は蓋部材6
5内に、糠取入口88を介して左側から右方へと取り入
れられる(圧送される)。また、蓋部材65内には、糠
取入口88から圧送されて投入された糠を取入方向に案
内するガイド部材89が取入方向一端から他端に亘って
設けられている。このガイド部材89は上壁と、前後壁
とから下方開放状の断面コ字形に形成されていて、蓋部
材65の左右側壁65cに固定されている。
【0037】また、蓋部材65の上端開口は、蓋部材6
5内に圧送された空気を排気する排気口90とされてい
ると共に、蓋部材65の上部側で糠取入口88の上方側
には、糠は通さないが空気は通すフィルタ91が、排気
口90を塞ぐように着脱自在に取り付けられている。し
たがって、糠は糠取入口88から右方に圧送されて蓋部
材65内に取り入れられ、取り入れられた糠はガイド部
材89内を取入方向一端から他端に亘って気流によって
送られると共に、減速されて糠袋63内に落下する。こ
のとき、糠はガイド部材89の上壁及び前後壁によって
遮蔽されて上昇しなく良好に落下する。
【0038】また、取り入れられた糠は、ガイド部材8
9内を取入方向一端から他端に送られる間に、ガイド部
材89の前後壁の下端を越えて排気口90へと上昇する
気流にのって、前後にも送られて落下し、したがって、
蓋部材65内に圧送された糠は、左右及び前後に略均等
に分散して落下し、糠袋63内に略均等に堆積する(し
たがって、糠袋63内に堆積した糠の上面が略水平状と
なる)。
【0039】また、蓋部材65の前後壁65a,65b
には、糠収容体61を前後移動させる際又は蓋部材65
を持ち上げる際等に把持される把手部材92が固定され
ている。なお、蓋部材65内に圧送された糠は上昇気流
にのって、フィルタ91の下面側に付着することがあ
り、この付着する糠の除去を容易に行うために、フィル
タ91の下面側に薄厚の補助フィルタを設けておき、フ
ィルタ下面側に付着した糠を清掃するときに、この補助
フィルタを交換するようにしてもよい。
【0040】前記糠袋保持部材66は、図15に示すよ
うに、糠袋収容部材64内に配置され、前壁66aと、
後壁66bと、左右側壁66cと、底壁66dとから、
上方開口状の箱形に形成されていて、糠袋63が上方開
放状に挿入される。また、この糠袋保持部材66は、前
後面、左右側面及び下面が閉塞状で上方開放状の箱形に
形成されており、前記シール材73の内周側が糠袋保持
部材66内に挿入状とされているので、糠袋63をセッ
トしない場合(セットし忘れた場合)にも糠を収容でき
るように構成されている。
【0041】また、図16に示すように、糠袋保持部材
66の前後壁66a,66bの下部には、それぞれ開口
93が形成され、この開口を塞ぐように多数の小孔を有
するフィルタカバー94が取り付けられ、このフィルタ
カバー94内には、空気は通すが糠は通さないフィルタ
95が収納されている。そして、蓋部材65内に糠が圧
送されると、その気流によって糠袋保持部材66に挿入
された糠袋63がふくらむと共に、糠袋63と糠袋保持
部材66との間の空気が前記フィルタ95及びフィルタ
カバー94を通して外部に逃げ、糠袋63が糠袋保持部
材66内面に密着する。したがって、糠袋保持部材66
は糠を圧送する空気による糠袋63の広がりを規制して
該糠袋63の保形をし、糠袋63及び糠を受持する。
【0042】図18に示すように、糠袋保持部材66の
前壁66aの上端側には、下方開放状の嵌合凹部96が
形成された左右一対の支持片97が固定され、一方、糠
袋収容部材64の前側の縦枠材67には、支軸98が固
定され、この支軸98に前記支持片97の嵌合凹部96
を上方から嵌合させることで、糠袋保持部材が支軸98
を支点として左右方向の軸心廻りに揺動自在に支持され
ている。
【0043】また、糠袋保持部材66の後壁66bの上
下方向中途部には、吊持プレート99が固定され、この
吊持プレート99にはバネ掛け部材100が固定され、
このバネ掛け部材100には引張りコイルバネからなる
付勢部材101の下端側が掛止され、この付勢部材10
1の上端側は調節ボルト102に掛止され、この調節ボ
ルト102は、糠袋収容部材64の後連結材69に固定
したブラケット103の取付壁部103aを上下方向移
動自在に貫通していると共に、該取付壁部103aを挟
んで上下に位置するナット104が調節ボルト102に
螺合されていて、ブラケット103に対する調節ボルト
102の上下移動が規制されている。
【0044】したがって、前記吊持プレート99、付勢
部材101、調節ボルト102等からなる吊持手段によ
って、糠袋保持部材66の後部が上方に引き上げられて
吊持され、吊持プレート99が糠袋収容部材64側に設
けた接当部に接当することで、糠袋保持部材66後部の
支軸97廻りの上方への揺動が規制されている。また、
ケース3内に設けた支持板105には、糠袋保持部材6
6の糠収容位置において、吊持プレート99の下方に位
置する糠満量検出センサ106が固定されている。
【0045】前記構成のものにあっては、糠が糠袋63
に溜まってきて所定量になったときに、該糠の重さによ
って、糠袋保持部材66が付勢部材101のバネ力に抗
して支軸98廻りに下方揺動し、吊持プレート99が糠
満量検出センサ106に接当(又は近接)することによ
って、糠袋63に糠が所定量溜まったことが検出され
る。そして、この検出信号によって、ケース3の前面扉
9の外面側に設けた表示手段に糠が所定量溜まったこと
が表示(又はブザー等によって報知)され、つまり、
「売切」表示となり(精米中であれば、精米装置21の
運転終了後「売切」表示となり)、コイン等の受け付け
が不能となる。糠が所定量溜まったことが表示(又は報
知)されると、ケース3の前面扉9を開け、糠収容体6
1を前方に引き出し、蓋部材65を開けて、糠袋63を
取り出すことで、糠が取り出せ、糠の取り出しが容易に
行える。
【0046】また、前記構成のものでは、ナット104
を螺進・螺退させて調節ボルト102の上下位置を変え
ることによって、付勢部材101のバネ力が変更でき、
これによって、糠満量検出センサ106によって検出さ
れる、糠袋63に溜まる糠の検出量(検出重量)を調節
することができるようになっている。また、糠袋保持部
材66によって、糠袋63及び糠を確実に受持できるの
で、糠が所定量溜まったことの検出が確実に行える。
【0047】前記糠ファン62は、図19〜図22に示
すように、糠収容体61の上部左側方(昇降機23の後
方側)に配置されていて、ファン本体107と、このフ
ァン本体107の下方に配置されたファン駆動用モータ
108とから主構成されている。前記ファン本体107
はファンケーシング109内にモータ108によって縦
軸廻りに回転駆動されるファンを収納してなり、ファン
ケーシング109の上面中心側に吸込口110が設けら
れ、この吸込口110と搗精部35とが吸引ダクト11
1によって接続されている。
【0048】ファンケーシング109の外周部前部に
は、糠収容体61に向けて(右方に)突出して糠収容体
61の糠取入口88に接続される糠排出口112が設け
られている。この糠排出口112は、前後壁部112
a,112bと、上下壁部112c,112dとから四
角筒状に形成されており、左側が、ファンケーシング1
09の外周部前部に、右方突出状として一体形成された
筒部113にパッキン114を介して外嵌されて固定さ
れている。
【0049】また、糠排出口112の前後壁部112
a,112bの右側は、右方に向かうにしたがって対向
側に移行するように若干傾斜状とされており、この糠排
出口112の右側は糠収容体61の糠取入口88から内
部に挿入状(差込み状)とされている。糠排出口112
の左側にはフランジ115が固定され、このフランジ1
15の右面にはスポンジパッキン116が固定され、こ
のスポンジパッキン116の右面には、蓋部材65の左
側壁65c外面の、糠取入口88周囲に接当して、糠排
出口112と糠取入口88との隙間をシールするパッキ
ン117が固定されている。
【0050】なお、図21はスポンジパッキン116及
びパッキン117の弾性変形前の状態を示す。前記ファ
ン本体107とモータ108とは、前後壁118a,1
18bと、これら前後壁118a,118bを連結する
連結壁118cとからなるブラケット118に取付固定
され、このブラケット118の後部側は、平面視右方開
放状のコ字形に形成されて下面パネル7上に立設された
スタンド119の後部側に、バネ付蝶番120を介して
上下軸121廻りに回動自在に取り付けられている。ま
た、このバネ付蝶番120のバネ力は糠ファン62を左
方、すなわち糠収容体61から離れる方向に作用する。
【0051】スタンド119の前壁部には左方に延出状
とされてブラケット118の前壁118aの前側に位置
するストッパ122が固定され、このストッパ122の
左端側には係止部122aが設けられている。一方、ブ
ラケット118の前壁118aには接当部材123が設
けられており、この接当部材123は、図12に実線で
示す、糠排出口112が糠取入口88に挿入状とされて
接続された状態では、ストッパ122の係止部122a
の右方に所定間隔をおいて位置し(図22に実線で示
す)、図12に仮想線で示す、糠排出口112が糠取入
口88から離脱した状態では、係止部122aに接当し
て(図22に仮想線で示す)、ブラケット118及び糠
ファン62の左方側への揺動を規制する。
【0052】また、ブラケット118の後壁118bに
は、右方に延出状とされて糠袋収容部材64に接当する
レバー124が固定されている。このレバー124が図
22に実線で示す位置にあるときには、糠収容体61は
糠収容位置にあると共に、糠袋収容部材64の後端側が
レバー124に接当していて、ブラケット118及び糠
ファン62の左方側への揺動が規制され、且つ、糠ファ
ン62の糠排出口112が糠収容体61の糠取入口88
に挿入状とされて接続された状態である。
【0053】そして、この状態から、糠収容体61を前
方に引き出すと、レバー124に対する押圧力が解除さ
れて、バネ付蝶番120のバネ力によってブラケット1
18と共に糠ファン62が左方側へと揺動し、糠排出口
112が糠取入口88から抜け出て離反し、糠排出口1
12の糠取入口88に対する接続が自動的に解除され
る。
【0054】逆に、糠収容体61を糠収容位置へと押し
込むと、糠袋収容部材64の後端側によってレバー12
4が押動されて、ブラケット118と共に糠ファン62
が右方側へと揺動し、糠排出口112が糠取入口88に
挿入状とされ、糠排出口112の糠取入口88に対する
接続が自動的に行われる。前記レバー124の後方側に
は、糠収容体61が糠収容位置に在るか否か(したがっ
て、糠ファン62の糠排出口112が糠収容体61の糠
取入口88に正常に接続されているか否か)を検出する
位置検出センサ125が配置され、支持板105に固定
のブラケット126に取り付けられている。この位置検
出センサ125は、糠収容体61が糠収容位置に在ると
きにおいて、レバー124が接当(又は近接)すること
によって糠収容体61が糠収容位置に在ることを検出す
る。
【0055】そして、この位置検出センサ125が糠収
容体61が糠収容位置に在ることを検出したときに、精
米機2が運転可能とされ、位置検出センサ125が糠収
容体61が糠収容位置にないことを検出したときには、
精米機2が運転しないように構成されている。前記構成
のものにあっては、糠収容体61が糠収容位置に在ると
きには、後側のキャスター74が前ストッパ79により
前方移動が規制されることによって、糠排出口112が
糠収容体61から離反するのを規制するようになってお
り、前ストッパ79が規制手段とされているが、後側の
キャスター74が前ストッパ79を乗り越えて前後移動
する際において、後側のキャスター74が前ストッパ7
9から落ちる際に糠収容体61に衝撃力が作用するの
で、前ストッパ79に代えてブラケット118とスタン
ド119とを、図36及び図37に示す規制手段130
によって連結することにより、糠収容体61が糠収容位
置に在るときにおける糠排出口112の糠収容体61か
らの離反を規制するようにしてもよい。
【0056】図36に示す規制手段130は、スナップ
作用によりブラケット118とスタンド(支持体)11
9とを離反可能に連結するものであり、ブラケット11
8に設けられた係合体131と、スタンド119に設け
られていて前記係合体131に係脱自在に係合する被係
合体132とから構成されている。係合体131は、板
材から形成されて、ブラケット118の前壁118aに
ステー133を介して取り付けられており、スタンド1
19に向けて突出状とされた頭部131aを有する。
【0057】被係合体132は、スタンド119の前壁
部に固定の支持部材134に支軸135を介して前後軸
廻りに回動自在に枢着されると共にブラケット118側
に向けて突出状とされた一対のアーム136の突出端側
にローラ137を枢着して主構成されている。また、一
対のアーム136はローラ137が相互に接当するよう
に図示省略のバネによって付勢されている。
【0058】図36(b)は、ブラケット118がスタ
ンド119から離反した状態(糠収容体61が引き出さ
れた状態)を示しており、この状態から糠収容体61を
糠収容位置へと押し込むと、ブラケット118がスタン
ド119側に移動し、係合体131の頭部131aが、
バネの付勢力に抗してアーム136を押し広げながらロ
ーラ137間に進入していき、糠収容体61が糠収容位
置に位置したときに、図36(a)に示すように、ロー
ラ137が係合体131のくびれ部分131bに達して
係合し、この係合体131と被係合体132との係合に
よって、ブラケット118とスタンド119とが連結さ
れる。
【0059】なお、糠収容体61を糠収容位置から引き
出す際には、手動によって係合体131を被係合体13
2から離反させるか、糠収容体61を糠収容位置から引
き出す動作力によって、係合体131が被係合体132
から離反するようにしてもよい。また、係合体131と
被係合体132の構成を逆にしてもよい。
【0060】また、図37に示すものは、クランプ式の
規制手段130であり、スタンド119の前壁部に設け
たフック140と、ブラケット118の前壁118a側
に設けられていて、一端側が前記フック140に掛脱自
在に引っ掛けられる引掛部材141と、同じくブラケッ
ト118の前壁118a側に設けられていて、該前壁1
18aに固定の基台142に軸143を介して枢着され
た締付レバー144とから主構成されており、前記引掛
部材141の他端側は締付レバー144の中途部に枢着
されている。
【0061】前記構成のものは、図37に示す状態で
は、引掛部材141の一端側はフック140に対して掛
脱自在であり、引掛部材141の一端側をフック140
に掛合させた状態から、締付レバー144を矢示A方向
に倒すことで、ブラケット118をスタンド119側に
引きつけるように連結する。また、その他の規制手段と
して、マグネットによってブラケット118とスタンド
119とを離反可能に連結するものであってもよい。
【0062】前記玄米タンク18の上方には精米機2の
運転動作の制御を行う制御装置127が配置され、ま
た、前面扉9の前面側に設けた表示部128には、前述
した運転ボタン5の他、運転ランプ、売り切れランプ、
準備中ランプ、精米中ランプ、残米精米ランプ、取り出
しランプが設けられている。また、現金投入部には、販
売中、1000円札中止、100円釣り銭切れ、10円
釣り銭切れの各ランプが設けられている。
【0063】次に、図23〜図34に示す流れ図を参照
しながら精米機2の運転動作を説明する。全体的な運転
動作としては、図23に示すように、先ず、精米装置2
1により精米処理が行われ、すなわち玄米が精白されて
白米ホッパ25に排出され(ステップS1)、精米処理
が終了すると計量処理が行われ、すなわち玄米タンク1
8内の玄米が所定重量分計量されて精米機上ホッパ22
に搬送・保留されて次回販売用として待機する(ステッ
プS2)。その後、販売処理が行われると、すなわち白
米の購入者から所定額の金銭が投入されて運転ボタン5
が押されると(ステップS3)、ステップS1にもどっ
て精米処理が行われる。
【0064】図24は状態の遷移を示し、販売処理が行
われる前の待機状態では、精米処理フラグ及び計量処理
フラグがOFFで、販売処理フラグがONとされる(ス
テップS4)。精米中では精米処理フラグがONで、計
量処理フラグ及び販売処理フラグがOFFとされて計量
処理及び販売処理が行われない(ステップS5)。精米
処理が行われた後の事前計量では、精米処理フラグがO
FFで、計量処理フラグ及び販売処理フラグがONとさ
れて、計量処理が行われる(ステップS6)。このと
き、販売処理フラグがONであるので、販売処理が行わ
れて精米処理が必要となったときには、先に計量処理を
行い、その後、精米処理に移る(ステップS7)。
【0065】次に、精米処理、計量処理、販売処理を順
に説明する。精米処理は、図25〜27に示すように、
先ず、計量処理フラグがONか否かを判別し、計量処理
フラグがONでなければ精米処理フラグがONか否かを
判別し、精米処理フラグがONであれば玄米検出センサ
43がONか否かを判別し、玄米検出センサ43がON
でなければ、すなわち精米機上ホッパ22内に玄米がな
ければ、昇降機23が作動していないか否かを判別し、
昇降機23が作動している場合には精米処理を終了し、
昇降機23が作動していない場合には、すなわち、玄米
の搬送を終了したにもかかわらず、玄米検出センサ43
が玄米を検出しないときには、異常処理1に進む(ステ
ップS8〜11)。
【0066】また、計量処理フラグがONであれば精米
処理を終了して次の計量処理に進み、また、精米処理フ
ラグがONでなければ精米処理を終了して次の計量処理
に進む。玄米検出センサがON、すなわち精米機上ホッ
パ22内に玄米があれば、糠ファン62のモータ108
を作動させ、精米装置運転指令信号を出す(ステップS
10、12〜14)。
【0067】次に、精米装置運転指令が出されると、タ
イマー1が作動すると共に、昇降機23が作動し、タイ
マー1がT1chk時間すぎると、精米装置21が作動
しているか否かを判別し、精米装置21が作動していな
いと、タイマー1をリセットして、もう一度精米装置運
転指令を出し、それでも精米装置21が作動していない
場合(精米装置21から精米装置運転中信号が返ってこ
なかったとき)には、異常処理2に進む(ステップS1
5〜21)。
【0068】次に、精米装置21が作動していると、タ
イマー1がT1時間すぎると昇降機23が停止され、準
備中ランプが点滅から点灯にかわり、精米中ランプが点
滅し、そして、タイマー1がT1out時間すぎても玄
米検出センサ43がOFFにならない(すなわち、精米
機上ホッパ22内の玄米が空になったという信号が入ら
ない)と、タイマー1をリセットして異常処理3に進む
(ステップS22〜27)。
【0069】タイマー1がT1out時間に達する前に
玄米検出センサ43がOFFになると、タイマー1がリ
セットされて、精米中ランプが点滅から点灯にかわり、
残米精米ランプが点滅する(ステップS26,28〜3
1)。次に、タイマー2が作動し、タイマー2がT2時
間未満ではステップS35に進み、タイマー2がT2時
間すぎると糠ファン62のモータ108をOFFする信
号が出される(ステップS32〜34)。
【0070】次に、精米装置21が運転停止されている
か否かを判別し、タイマー2がT2out時間に達する
前に精米装置21が運転停止されている場合には、タイ
マー2がリセットされて糠ファン62のモータ108を
OFFする信号が出され、タイマー2がT2out時間
をすぎても精米装置21が運転停止されていない場合
(精米装置21から運転停止信号が返ってこなかったと
き)には、タイマー2がリセットされて異常処理4に進
む(ステップS35〜39)。
【0071】なお、精米装置21は、玄米の供給がなく
なり、搗精部35内の搗精ロールの負荷がなくなると、
搗精部35内の白米を排出した後に自動的に運転が停止
される。次に、タイマー3が作動し、T3時間経過後、
タイマー3がリセットされ、行程ランプがOFFされ、
取り出しランプが点滅し、運転ランプが消灯し、釣り銭
があるときは返却され、精米処理フラグがOFFとなる
(ステップS40〜49)。
【0072】次に、糠満量検出センサ106がONして
糠の収容量が所定量(満量)であることが検出されると
異常処理5に進み、糠満量検出センサ106がOFFで
あると、タイマー4が作動して、T4時間経過後、計量
フラグがONされ、販売処理フラグがONされ、計量処
理に進む(ステップS50〜55)。次に計量処理につ
いて説明する。
【0073】図28及び図29は、精米機上ホッパ22
にのみ玄米を保留して1回分の玄米を保留する場合を示
し、図30及び図31は、精米機上ホッパ22と計量ホ
ッパ20とに玄米を保留して2回分の玄米を保留する場
合を示している。図28及び図29の場合にあっては、
精米処理が終わると、計量ホッパ20及び精米機上ホッ
パ22内には玄米は保留されていない。
【0074】図28、図29において、計量処理フラグ
がONでなければステップS87へ進み、計量処理フラ
グがONであれば、玄米計量手段(ロードセル)19の
ゼロ付近チェック、すなわち計量ホッパ20に玄米が残
っていないことをチェックし、玄米計量手段19のゼロ
点が大きくずれているときには、異常処理6に進む(ス
テップS56,57)。
【0075】玄米計量手段19のゼロ点が大きくくずれ
ていないときには、玄米計量手段19の表示をゼロに
し、供給ソレノイド30をONして供給ゲート29を開
き、玄米を計量ホッパ20に供給する(ステップS5
8,59)。次に、タイマー5を作動させ、正味重量
(玄米検出手段19による計量重量値)が定量(玄米設
定重量)から落差(排出途中の玄米の重量値)分を引い
た値と同じになると供給ソレノイド30をOFFして供
給ゲート29を閉じ、タイマー5をリセットし、また、
タイマー5がT5時間すぎても正味重量が定量から落差
分を引いた値よりも小さいとき(玄米タンク18から計
量ホッパ20に玄米を供給したにもかかわらず定量設定
値に到達しないとき)には、タイマー5をリセットして
供給ソレノイドをOFFし、ステップ60に戻って前記
動作を繰り返し、それでも正味重量が定量から落差分を
引いた値よりも小さいときには、異常処理7に進む(ス
テップS59〜69)。
【0076】次にタイマー6を作動させて、T6時間計
量値が安定するための時間待ちを行う(ステップS71
〜73)。次に、排出ソレノイド34をONして排出ゲ
ート33を開き、玄米を昇降機23に供給すると共に、
昇降機23をONして玄米を精米機上ホッパ22へと搬
送する(ステップS75,76)。
【0077】その後、タイマー7を作動させて、T7時
間排出ゲート33を開いた状態とし、次いで、正味重量
がW1g(20g)より小か否かを判別し、正味重量が
W1gより大であれば、排出ゲート33を閉じて(排出
ソレノイド34をOFFして)ステップS75にもど
り、再び排出ソレノイド34をONして前記動作を繰り
返し、それでも正味重量がW1gより大であれば、異常
処理8に進み、正味重量がW1gより小であれば、排出
ソレノイド34をOFFして排出ゲート33を閉じ、計
量処理を終了する(ステップS77〜85)。
【0078】計量処理終了後、タイマー8を作動させ、
T8時間昇降機23を運転状態とした後、昇降機23を
停止させる。また、図30及び図31の場合にあって
は、精米処理が終了した後は、精米機上ホッパ22内に
は玄米は保留されておらず、計量ホッパ20内には玄米
は保留されている。
【0079】図30及び図31において、計量処理フラ
グがONでなければ計量処理を終了し、計量処理フラグ
がONであれば、ステップS91からステップS101
で、前記ステップS74からステップS84と同様の動
作(計量ホッパ20から玄米を排出して昇降機23によ
って精米機上ホッパ22へと搬送する)を行い、その
後、ステップS102からステップS105で、前記ス
テップS86からステップS89と同様の動作(昇降機
23運転)を行い、次いで、ステップS106からステ
ップS122で、前記ステップS57からステップS7
3と同様の動作(玄米タンク18から玄米を排出して計
量ホッパ20に所定重量の玄米を保留する)を行い計量
処理を終了する。
【0080】次に販売処理を説明する。図32におい
て、販売処理フラグがONでなければ販売処理を終了
し、販売処理フラグがONであれば、札、コインを受け
付け、投入された金額が販売設定金額より大か否かを判
別し、投入金額が販売設定金額よりも小であるときに
は、運転ランプは消灯のままとされ、投入金額が販売設
定金額よりも大であるときには、運転ランプを点滅させ
る(ステップS125〜128)。
【0081】次いで、運転ボタン5が押されると、札、
コインが受け付け不能とされ、販売処理フラグがOFF
され、運転ランプが点滅から点灯にかわり、準備中ラン
プが点滅し、精米処理フラグがONとなる(ステップS
129〜ステップS134)。次に、異常処理1〜8を
説明する。
【0082】異常処理1は、図33に示すように、運転
停止処理を行い、預かり金を返却し、札,コインを受け
付け不能とし、運転ランプをOFF(消灯)し、行程ラ
ンプをOFF(消灯)し、売り切れランプをON(点
灯)する(ステップS135〜140)。異常処理2〜
4及び6〜8も同一の処理がなされる。
【0083】異常処理5は、図34に示すように、札,
コインの受け付けを不能とし、売り切れランプをON
(点灯)する(ステップS141,142)。次に、運
転停止処理を説明すると、図35に示すように、精米装
置運転停止指令をOFFし、供給ソレノイドをOFF
し、排出ソレノイドをOFFし、昇降機23のモータを
OFFし、糠ファン62のモータ108をOFFする
(ステップS143〜147)。
【0084】本発明は、前記のように箱形のケース3内
に精米機2を収納した精米自動販売機の他、他の形式の
精米機(例えば、販売店又は精米所に設置されるもの、
又は、玄米タンクを備えていない精白のみを行うもの
等)にも採用される。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、白米ホッパ25の下端
側の排出部38を開閉自在に閉塞するゲート50を、白
米ホッパ25の内部側に設け、このゲート50を押し上
げることによって、白米排出口47を開くようにしたの
で、白米排出口47近傍の白米のかたまりを充分に突き
崩すことができ、白米ホッパ25からの白米の排出を良
好に行うことができる。また、ゲート50が白米突き崩
し部材をも兼ねているので、部材の兼用化による構造の
簡素化及びコスト低減を図ることができる。
【0086】また、ゲート50が白米ホッパ25の内部
側に設けられているので、白米を排出させる際におい
て、白米ホッパ25の白米排出口47側を、白米を収納
する袋の開口から内側に挿入状とすることができ、白米
の白米収納袋からのこぼれを防止できると共に、白米の
排出途中において、ゲート50を閉めても白米が飛び散
る惧れもない。
【0087】また、白米ホッパ25の下端側外部にレバ
ー57を上下動自在に設け、このレバー57を上動させ
ることによってゲート50が押し上げられるように、レ
バー57にゲート50を連結することにより、白米収納
袋を把持しながら、該把持した手でレバー57を押し上
げてゲート50を開けることができ、至便である。ま
た、ゲート50の押し上げ量を調節するストローク調節
機構60を設けることにより、米の突き崩し具合の調節
ができると共に、白米の排出量(排出時間)の調節がで
きる。
【0088】また、ゲート50を手動で押し上げ可能と
すると共に、ゲート50を押し上げた状態から、該ゲー
ト50の押上げ力を解除することによって、ゲート50
が自重で落下して白米排出口47が閉じられるように構
成することにより、手でゲート50を押し上げるとゲー
ト50が開くと共に、手を離すとゲート50が自重で落
下してゲート50が自動的に閉まり、手の感覚でゲート
50を自由に操作でき、至便である。
【0089】また、ゲート50を、中途部から上端に向
かうにしたがって先窄まりの形状に形成することによ
り、白米のかたまりを良好に突き崩すことができると共
に、ゲート50をスムーズに押し上げることができ、し
かも、ゲート50上を白米が円滑に流れ易く、白米の排
出を良好に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】精米自動販売機内の右側面図である。
【図2】精米自動販売機内の正面図である。
【図3】精米自動販売機内の平面図である。
【図4】精米自動販売機内の左側面図である。
【図5】精米自動販売機の正面外観図である。
【図6】白米ホッパの正面断面図である。
【図7】白米ホッパ右側面断面図である。
【図8】白米ホッパの白米排出部分の平面断面図であ
る。
【図9】白米ホッパの他の白米排出ゲート装置を示す正
面断面図である。
【図10】白米ホッパの他の白米排出ゲート装置を示す
正面断面図である。
【図11】白米ホッパの他の白米排出ゲート装置を示す
正面断面図である。
【図12】糠収容装置の平面図である。
【図13】糠収容体の右側面図である。
【図14】糠収容体の正面図である。
【図15】糠収容体の右側面断面図である。
【図16】糠収容体の下部構造を示す側面図である。
【図17】糠収容体の下部構造を示す正面図である。
【図18】糠収容体の糠検出構造を示す側面断面図であ
る。
【図19】糠ファンの右側面断面図である。
【図20】糠ファン正面図である。
【図21】糠排出口の接続構造を示す平面断面図であ
る。
【図22】糠収容体の位置検出構造を示す平面図であ
る。
【図23】精米自動販売機の全体動作を示す流れ図であ
る。
【図24】状態の遷移を示す流れ図である。
【図25】精米処理の流れ図である。
【図26】精米処理の流れ図である。
【図27】精米処理の流れ図である。
【図28】計量処理の流れ図である。
【図29】計量処理の流れ図である。
【図30】計量処理の流れ図である。
【図31】計量処理の流れ図である。
【図32】販売処理の流れ図である。
【図33】異常処理の流れ図である。
【図34】異常処理の流れ図である。
【図35】運転停止処理の流れ図である。
【図36】糠排出口のスタンドからの離反を規制する規
制手段を示す正面図である。
【図37】糠排出口のスタンドからの離反を規制する他
の規制手段を示す平面図である。
【符号の説明】
21 精米装置 25 白米ホッパ 38 排出部 47 白米排出口 50 ゲート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玄米を精白する精米装置(21)の排出
    部(38)の下方に精白された米を溜める白米ホッパ
    (25)を設け、この白米ホッパ(25)の下端側に下
    方開口状の白米排出口(47)を備えた精米機におい
    て、 前記白米ホッパ(25)の白米排出口(47)を開閉自
    在に閉塞するゲート(50)を、白米ホッパ(25)の
    内部側に設け、このゲート(50)を押し上げることに
    よって、白米排出口(47)を開くように構成したこと
    を特徴とする精米機の白米排出ゲート装置。
  2. 【請求項2】 白米ホッパ(25)の下端側外部にレバ
    ー(57)を上下動自在に設け、このレバー(57)を
    上動させることによってゲート(50)が押し上げられ
    るように、レバー(57)にゲート(50)を連結した
    ことを特徴とする請求項1に記載の精米機の白米排出ゲ
    ート装置。
  3. 【請求項3】 ゲート(50)の押し上げ量を調節する
    ストローク調節機構(60)を設けたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の精米機の白米排出ゲート装
    置。
  4. 【請求項4】 ゲート(50)を手動で押し上げ可能と
    すると共に、ゲート(50)を押し上げた状態から、該
    ゲート(50)の押上げ力を解除することによって、ゲ
    ート(50)が自重で落下して白米排出口(47)が閉
    じられるように構成したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の精米機の白米排出ゲート装置。
  5. 【請求項5】 ゲート(50)を、中途部から上端に向
    かうにしたがって先窄まりの形状に形成したことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の精米機の白米排
    出ゲート装置。
JP33618897A 1997-12-05 1997-12-05 精米機の白米排出ゲート装置 Pending JPH11165086A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100495010B1 (ko) * 2002-01-22 2005-06-13 정명구 정미기
CN102716775A (zh) * 2012-06-04 2012-10-10 孙效 多功能碾米机组

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KR100495010B1 (ko) * 2002-01-22 2005-06-13 정명구 정미기
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