JP2004333114A - グリルの汁受反射装置およびグリル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリルにおいて被調理物からの油脂、肉汁を焦がしたり発火させることなく受け、また熱線を反射して効率的に加熱することができる汁受反射装置およびグリル装置を提供する。
【解決手段】グリルの汁受皿の上に載置されるアルミ箔等からなる浅皿状のベース部材11と、この上にさらに密着して重ねられるアルミ箔等からなる浅皿状の受反射部材14とを備え、注水口18から注水してこれらの間に水の層を形成する。受反射部材14上に滴下した油脂等は、水で冷却され焦げたり発火したりしない。また熱線を被調理物の下面に向けて反射するので効率的な加熱ができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、グリルの汁受皿の上に載置され、被調理物からの油脂や肉汁を受け、かつ熱源からの熱を被調理物の下面に向けて反射する汁受反射装置およびこの汁受反射装置を用いたグリル装置に関する。
一般に、家庭用ガステーブルのグリル、または業務用のグリルにおいては、上方あるいは側方の熱源からの熱により焼き網上の被調理物を加熱し、またこの焼き網の下方には浅い皿状態の受皿が設けられ、被調理物からの油脂や肉汁をこの受皿によって受けるように構成されている。このようなグリルの受皿は、ガステーブルのバーナーの受皿が一般的に汁受皿と称されているので、これと区別するため焼汁受皿、水受皿、受皿等、各種の名称で呼ばれているが、本明細書および特許請求の範囲などではこのグリルの受皿を汁受皿と称する。
ところで、家庭用のグリル等では、この汁受皿に水を張り、受けた油脂等が過熱されて発煙、発火するのを防止するようになっている。しかし、この汁受皿に水を張ると、調理中にこの水が蒸発してグリル内が水蒸気で満たされ、被調理物を乾燥状態で焼き上げることができない等の不具合があった。また、水は熱線を吸収するので、熱源からの熱が被調理物の下面に到達せず、調理中に被調理物を反転させる必要があり、特に魚等では、反転の際に形が崩れる等の不具合があった。また、調理後の汁受皿内の水には、被調理物から滴下した油脂や肉汁等が混入しており、これを洗浄する際に、流しや洗浄具等に油脂等が付着し、洗浄が面倒でかつ不衛生であった。また、この汁受皿は、浅皿状のものであるから、調理後この汁受皿を取り出して流し台まで運ぶ際に、油脂等の混じった水を床にこぼしてしまうことがある等の不具合があった。
また、家庭用のガステーブルでは、グリルの上方および側方下方にそれぞれ赤外線バーナー等の熱源を配置し、被調理物の上面と下面とを同時に焼き上げるいわゆる両面焼グリルと称されるグリルを備えたものがあるが、前述のように汁受皿に水を張ると熱線が吸収されるため、被調理物の下面の焼き上げが不十分となる場合があった。
また、上記のような汁受皿に水を張らないいわゆる水無しグリルと称されるグリル装置がある。このものは、各種の形式があるが、一般的にグリルの下面を空気通路に形成し、空気により汁受皿を冷却し、また汁受皿が過熱した場合にはグリルの赤外線バーナー等の熱源を停止させる安全装置を備えている。
このような水無しグリルは、被調理物を乾燥した状態で焼き上げることができるが、上記の汁受皿の過熱を防止するために熱源の熱出力を低くしなければならず、十分な加熱調理ができないことがある。また、このようなものは、汁受皿に滴下した油脂や肉汁の発火、発煙は防止できるが、これらが汁受皿にこびりつき、やはり洗浄が面倒であった。また、このようなグリルでは、汁受皿の過熱してしまうので、いわゆる両面焼きのグリルの設計は無理と思われる。
このような問題を解決するために、汁受皿そのものが過熱しないようにした汁受皿またはグリル装置が各種開発されている。たとえば特許文献1には汁受皿の底面に蓄熱体を取り付けるかまたは接触させ、汁受皿が受ける熱をこの蓄熱体に逃がして汁受皿の過熱を防止する調理器が開示されている。しかし、このものは、上述の水無しグリルと同様に、油脂や肉汁の発火、発煙は防止できるが、それらのこびりつきは防止できず、洗浄が面倒であるとともに、グリルの熱源の熱出力を大きくできないと思われる。
また、特許文献2には、汁受皿を二重にしてウォータージャケットを形成し、この内部に冷水を流通させて汁受皿の過熱を防止するロースタが開示されている。このものは、汁受皿の冷却は確実と思われるが、構造が複雑であり、また製造コストも高くなると思われる。
また、特許文献3には、汁受皿に張る水をゲル化するような汚れ防止剤が開示されている。このようなものは、汁受皿に張った水がゲル化して流動が阻止されるので、滴下した油脂や肉汁が拡散せず、かつ汁受皿の過熱も防止できる。しかし、このものはゲル化しているとはいえ、汁受皿に張った水が蒸発するので、乾燥した状態で被調理物を焼き上げるには不十分であり、また調理後に油脂や肉汁の混入したゲルを除去、廃棄するのが面倒であると思われる。
特開2001−327411号公報 実開平3−41632号公報 特開2001−336759号公報
本発明は以上の事情に基づいてなされたもので、被調理物からの油脂や肉汁を受け、かつこれらを過熱させることなく保持して発煙や発火を防止し、また熱源からの熱を被調理物の下面に向けて反射し、効率的に調理を行うことができ、さらに調理の後の洗浄等の際に、油脂等で周囲を汚すことがないグリルの汁受反射装置、およびこれを用いて良好な両面焼きができるグリル装置を提供するものである。
請求項1に記載の本発明は、グリルの汁受皿の上に載置され、油脂や肉汁等を受けるとともに熱線を反射する汁受反射装置であって、上記の汁受皿内に収容されこの汁受皿の形状に対応した形状をなし、底面部とこの底面部の周縁から上方に立ち上がった周縁部とを有するベース部材と、このベース部材の上に重ねられた熱線反射性の薄板材料で形成された受反射部材を備え、この受反射部材は上記のベース部材の底面部の上面に密着した底面部およこのベース部材の周縁部の内周面に密着した周縁部とを有しており、また上記のベース部材と受反射部材との間の隙間に注水するための注水口を備えたものである。
また、請求項2に記載の本発明は、前記のベース部材と受反射部材とは密着されかつ互いに接合されておらず、これらの間に注水することにより前記の受反射部材の底面部が前記のベース部材の底面部から浮き上がり、また上記の受反射部材の周縁部と上記のベース部材の周縁部との間の隙間が排気通路として形成されているものである。
また、請求項3に記載の本発明は、前記のベース部材と受反射部材とは水により接着力を喪失する接着部材により密着状態で互いに接合されており、前記のベース部材と受反射部材との間に注水された場合には前記のベース部材と受反射部材との接合が解除されて前記の受反射部材の底面部が前記のベース部材の底面部から浮き上がり、また上記の受反射部材の周縁部と上記のベース部材の周縁部との間の隙間が排気通路として形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の本発明は、前記のベース部材の周縁部の一部分と前記の受反射部材の周縁部の一部分との間に挿入された薄板状の注水板を備えており、この注水板を傾動させることにより上記のベース部材の周縁部の一部分と受反射部材の周縁部の一部分とを離反させて前記の注水口を形成するものである。
また、請求項5に記載の本発明は、グリル庫内に熱源、焼網および汁受皿を備えたグリル装置であって、上記の汁受皿の上には油脂や肉汁等を受けるとともに熱線を反射する前述の請求項1に記載された汁受反射装置が載置可能であり、また上記の熱源は、上記の焼網の上方に配置された上熱源と、上記の焼網の側方でかつ上記の汁受皿の上に載置された汁受反射装置の受反射部材の上面に向けて輻射熱を放射可能な位置に配置された側熱源とを備えたものである。
請求項1に記載の本発明の汁受反射装置は、この汁受反射装置をグリルの汁受皿の上に載置し、前述の注水口から水を注ぐと、前記のベース部材の底面部と受反射部材の底面部との間に隙間に水の層が形成される。この場合に、底面部は相互に密着しているのでこれらの隙間内には微量の空気しか存在しておらず、また注水された水は最初は毛細管力で底面部の間の隙間を広がってゆき、これらの底面部の間には、空気を含まない所定の厚さの水の層が形成される。
そして、調理中には、熱源からの熱線を受けるが、受反射部材はアルミ箔等の熱線反射性の材料で形成されているので、吸収熱量が小さく、またその下面は水に接しているので熱が効果的に逃がされ、温度上昇が防止される。よって、この上に滴下した油脂や肉汁は、焦げることなく保持され、発煙したり発火したりすることはない。
また、この受反射部材は、熱源からの熱線を効率的に被調理物の下面に向けて反射するので、短時間で効率的に調理することができ、また被調理物を反転させることなく焼き上げることができる。また、水はベース部材と受反射部材との間に封じ込められているので蒸発せず、被調理物を乾燥状態で焼き上げることができる。また、油脂や肉汁は受反射部材の上に保持されており、水に混入していないので、調理後の洗浄等が容易で周囲を汚すこともない。
また、請求項2に記載の本発明の汁受反射装置は、構造が簡単であり、製造コストも低くなる。また、ベース部材と受反射部材とは接合はされていないので、周縁部の間の隙間が排気通路として形成され、注水の際に内部の空気を確実に押し出すとともに、注水により受反射部材がベース部材から浮き上がり分離する。よって、調理後にはこのアルミ箔等からなる受反射部材だけを取り外し、その上に保持されている油脂や肉汁等と一緒にこの受反射部材を廃棄することができ、残ったベース部材やその内部の水には油脂や肉汁等が付着混入していないので、後の洗浄などが容易で、周囲を汚すことがない。
また、請求項3に記載の本発明の汁受反射装置は、前記のベース部材と受反射部材とが
接着部材により接合されているので、取り扱いの際にこれらが分離してしまうことが確実に防止され、かつ注水した後はこの接着部材の接着力が喪失して、ベース部材と受反射部材とが分離するので、調理後にはこのアルミ箔等からなる受反射部材だけを取り外し、その上に保持されている油脂や肉汁等と一緒にこの受反射部材を廃棄することができ、残ったベース部材やその内部の水には油脂や肉汁等が付着混入していないので、後の洗浄などが容易で、周囲を汚すことがない。
また、請求項4に記載の本発明の汁受反射装置は、前記のベース部材の周縁部の一部分と前記の受反射部材の周縁部の一部分との間に挿入された薄板状の注水板を傾動させることにより上記のベース部材の周縁部の一部分と受反射部材の周縁部の一部分とを離反させて前記の注水口を形成するものである。よって、構造が簡単であり、またこの注水板をガイドにして注水を行うことができ、注水が容易である。
また、請求項5に記載の本発明のグリル装置は、側熱源からの輻射熱が前記の汁受反射装置の受反射部材に照射され、この熱線が反射されて被調理物の下面に照射され、この被調理物の上面と下面の両面を同時に良好に焼き上げることができる。
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、図1ないし図6を参照して本発明の汁受反射装置の実施形態を示し、この実施形態のものは、家庭用のガステーブルのグリルの汁受反射装置であるが、本発明はこれには限定されず、業務用、そのほか同様の構造のグリル一般に適用できる。
図中の1はガステーブルであって、その中央部にはグリル2が設けられており、このグリル2にはトレー3が水平方向に着脱自在に設けられている。このトレー3は、グリル2の開口前面を覆うカバー4と、下面部分に設けられた浅皿状の汁受皿5と、この汁受皿5の上に載置される焼き網6とから構成されている。
そして、上記のトレー3の汁受皿5の上には、本発明の実施形態の汁受反射装置10が載置される。この汁受反射装置10は、上記の汁受皿5の形状に対応した形状の浅皿状をなし、厚手の硬質のアルミ箔等で形成されたベース部材11を備えている。そして、このベース部材11は、底面部12と、この底面部の周囲から上方に突出して形成された周縁部13とを備え、これらは一体に形成されている。なお、上記の周縁部13の高さは、前記の汁受皿5の周縁部の高さよりやや低く形成され、前記のトレー3をグリル2に着脱する際に、グリル内の物に干渉するのを防止している。
また、このベース部13の上には、受反射部材14が重ねられている。この受反射部材14は、たとえばアルミ箔等の熱線反射性でかつ耐熱性の薄板材から形成されており、上記のベース部材11と同様の形状をなし、底面部15および周縁部16とが一体に形成されている。そして、この受反射部材14は、上記のベース部材11の上面に密着され、その底面部15はベース部材11の底面部12と密着し、また周縁部16はベース部材11の周縁部13の内周面と密着している。これらベース部材11と受反射部材14とは、密着はしているが接合されてはおらず、使用前の取り扱いの際には分離しないが、使用後は受反射部材14を引っ張って両者を分離できる程度に互いにある程度拘束して密着している。なお、この受反射部材14の周縁部16はベース部材11の周縁部16の高さより数mm低く形成され、後述するように、これらの間に水を注水してこの受反射部材14が浮き上がった場合に、その周縁部16がベース部材11の周縁部13より上方に突出しないように構成されている。
上記のようなベース部材13と受反射部材14とを前述したような軽い拘束を伴って密着させるには、このベース部材13と受反射部材14の素材のアルミ箔を重ねた状態で両者を共にプレス成型することによって達成することができる。
また、このベース部材11の周縁部13の一部と受反射部材14の周縁部16の一部との間には、略矩形の注水板17が挿入されている。そして、この注水板17をたとえば内側に傾動させることにより、受反射部材14の周縁部16の一部をベース部材11の周縁部13から離反させて隙間を形成し、この隙間を注水口18として使用するように構成されている。なお、この注水板は、ある程度の耐水性を有するボール紙等の材料で形成され、注水の際のガイドとして利用できるように構成されている。なお、この注水板17には、注水する水の量、使用方法の説明文等を印刷しておくことが好ましい。また、この実施形態の場合には、前述のようにベース部材11と受反射部材14とは接着等はされていないので、それらの周縁部13、16の間の隙間には通気性があり、この実施形態では、この隙間が排気通路19として構成されている。
上記のように構成された汁受反射装置10は、前記のグリル2のトレー3を引き出し、図2に示すように、その汁受皿5の上に密着載置して使用される。そして、図3に示すように、注水板17を内側に傾動させて周縁部16の一部を周縁部13から離反させて注水口18を形成する。そして、この注水板17に案内させてこの開口した注水口18に所定量の水、たとえば200cc程度の水を注入する。
この注入された水は、はじめに毛細管力により底面部12、15の間の隙間内に進入し、この注水口18から放射状に広がり、隙間内に空気が存在していたとしても、この空気は周縁部13、16の間の隙間の排気通路19から外部に確実に排出される。なお、これら底面部12、15は密着しており、最初からこれらの間には微量の空気しか存在していないので、内部に空気が残存することはほとんどない。そして、200cc程度の注水により、図4に示すように、これらの底面部12、15の間に数mmの水の層20が形成され、受反射部材14の底面部15が浮き上がり、同時にその周縁部16も浮き上がる。この場合に、前述のようにこの受反射部材14の周縁部16はベース部材11の周縁部13より数mm低くしてあるので、この周縁部16が周縁部13より上方に突出することはない。
そして、注水が終了したら、注水板17を抜き去り、注水口18を閉じ合わせ、トレー3をグリル2内に挿入して被調理物を加熱する。この場合に、図5に示すようにこのグリル2内の上方あるいは側方に配置された熱源30からの熱線は、被調理物31の上面に当たるとともに、上記の受反射部材14によって反射され、被調理物31の下面に当たる。したがって、この被調理物31は上面とともに下面も加熱され、短時間で効率的に加熱調理することができ、またグリル内の上方および側方の両方に熱源のあるグリルでは、被調理物31を反転させることなく両面を焼き上げることができる。したがって、魚等の場合、身が崩れることがない。
また、この受反射部材14は、熱線を反射するので吸収する熱量が小さく、かつその下面は水の層20に接しているので、熱が効率的に水に逃がされ、この受反射部材14の温度が上昇することはない。従って、被調理物31からこの受反射部材14の上に滴下した油脂や肉汁も温度があまり上昇せず、焦げたり、発煙したり、発火することもない。よって煙や臭いが発生せず衛生的である。
また、水はベース部材11と受反射部材14との間に封入されているので、調理中も蒸発せず、グリル内の湿度が上昇することはないので、被調理物を乾燥した状態で焼き上げることができる。
そして、調理が終了したら、グリル2が冷却してからこの汁受反射装置10を取り外す。この場合に、グリル2から引き抜いたトレー3を流し台等まで運ぶ際、水はベース部材11と受反射部材14との間に保持されているので、このトレー3を多少傾けたぐらいでは水はこぼれない。また、この汁受反射装置10を取り外す場合に、先に受反射部材14の周縁部16をつまんでこの受反射部材14のみを取り上げ、その上に溜まっている油脂や肉汁ごとこの受反射部材14を廃棄すれば、残ったベース部材11や水には、油脂や肉汁等が付着混入していないので、後の洗浄が容易であり、また周囲を汚すことがなく衛生的である。
また、この実施形態のものは、構造が簡単であり、低いコストで製造できるので、使い捨ての製品を安価に提供できる。また材料としては、アルミ箔やボール紙等、廃棄する場合の環境負荷の少ない材料だけで製造することができる。
なお、上述の実施形態では、ベース部材13と受反射部材14とを重ねて同時にプレス成型することによって互いに軽く拘束されるように密着させたが、これには限らず、図6に示すように接着部材21によって軽く接着してもよい。この接着部材21は、澱粉系のような水に容易に溶解して接着力を喪失するものが好ましく、またこの接着部材21内への水の含浸を容易にするため、紙材等に澱粉系の接着剤を少量含ませた接着部材を使用してもよい。なお、この図6に示すものは、上記の点以外は前述の汁受反射装置と同様の構成であり、図6中上述のものと同じ部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
なお、本発明の汁受反射装置は上記の実施形態には限定されない。上記の実施形態は、使い捨ての安価な製品を対象としたものであるが、たとえば注水口や排気通路は、袋状、ノズル状の専用の通路を形成してもよく、このようにすれば、トレー3を取り外した場合に内部の水がこぼれにくくなる。
次に、上述のような汁受反射装置を使用したグリル装置の実施形態を図7ないし図9を参照して説明する。この実施形態のものは、家庭用のグリル付きガステーブルであり、そのグリルは被調理物の上面と下面とを同時に焼き上げることができるいわゆる両面焼きグリルと称されるグリルを備えたものである。
図中の40はこのガステーブルの本体であり、その上面には左右2個のバーナー41が設けられている。そして、このガステーブルの本体40の中央部にはグリル42が設けられ、43はそのグリル庫である。このグリル庫43内には、前面扉と一体となったトレー44が前方に引き出し自在に取り付けられている。そして、このトレー44の上には、汁受皿45が着脱自在に載置されており、この汁受皿45の上には前述したような汁受反射装置46が載置されるように構成されている。また、この汁受皿45の上には、焼網47が着脱自在に装着されるようになっている。なお、上記の汁受皿45からこの焼網47までの高さは、ある程度の高さに設定されている。
そして、このグリル庫43内には、上熱源48と側熱源49とが設けられている。これらの熱源48、49は、ガスを燃焼させ、主として熱線を放射するいわゆる赤外線バーナーが用いられている。そして、上記の上熱源48はグリル庫43の上部に配置され、上記の焼網47の上に載置された被調理物Aの上面に向けて下方に熱線を放射するように構成されている。また、上記の側熱源49は、グリル庫43内の両側下部に左右2個配置され、上記の汁受皿45の上に載置された汁受反射装置46の上面に向けて熱線を放射し、この上面で反射されて被調理物Aの下面に達するような角度で熱線を放射するように配置されている。
従来のいわゆる両面焼と称されるグリルでは、汁受皿に水を張るので、熱線が水に吸収されてしまう。このため、従来の両面焼と称されるグリルでは、この汁受皿での熱線の反射を考慮せず、側熱源からの熱風および被調理物に直接到達する熱線を考慮して設計されていたが、本発明の実施形態のグリル42では、上述のように汁受反射装置46の上面での熱線の反射を考慮して設計される。なお、好ましくは、上記の上熱源48から被調理物Aの上面に照射される熱線量と、側熱源49から汁受反射装置46により反射されて被調理物Aの下面に達する熱線量を略等しく設定し、被調理物Aの上下両面が等しく焼き上げられるようにする。
なお、このグリル装置は上記の実施形態には限定されない。たとえば、熱源としては熱線を放射するガスバーナーには限らず、シーズ線ヒータ等、電気ヒータを用いてもよい。また、このグリル装置は、上記のような家庭用のガステーブルに限らず、業務用のグリル装置にも適用することができる。
ガステーブルのグリル部分の斜視図。 本発明の汁受反射装置の実施形態の斜視図。 図2の3−3線に沿う断面図。 汁受反射装置の使用状態における図2に対応した断面図。 汁受反射装置の作用を説明するためのグリル内の概略的な断面図。 汁受反射装置の別の実施形態の断面図。 本発明のグリル装置を備えた実施形態のガステーブルの平面図。 図7のガステーブルの一部を破断して示す側面図。 図8の9−9線に沿うグリル内の概略的な断面図。
符号の説明
2 グリル
3 トレー
5 汁受皿
10 汁受反射装置
11 ベース部材
12 底面部
13 周縁部
14 受反射部材
15 底面部
16 周縁部
17 注水板
18 注水口
20 水の層
40 ガステーブル
42 グリル庫
44 トレー
45 汁受皿
46 汁受反射装置
47 焼網
48 上熱源
49 下熱源

Claims (5)

  1. グリルの汁受皿の上に載置され、油脂や肉汁等を受けるとともに熱線を反射する装置であって、上記の汁受皿内に収容されこの汁受皿の形状に対応した形状をなし、底面部とこの底面部の周縁から上方に立ち上がった周縁部とを有するベース部材と、このベース部材の上に重ねられた熱線反射性の薄板材料で形成された受反射部材を備え、この受反射部材は上記のベース部材の底面部の上面に密着した底面部およこのベース部材の周縁部の内周面に密着した周縁部とを有しており、また上記のベース部材と受反射部材との間の隙間に注水するための注水口を備えたことを特徴とするグリルの汁受反射装置。
  2. 前記のベース部材と受反射部材とは密着されかつ互いに接合されておらず、これらの間に注水することにより前記の受反射部材の底面部が前記のベース部材の底面部から浮き上がり、また上記の受反射部材の周縁部と上記のベース部材の周縁部との間の隙間が排気通路として形成されていることを特徴とする請求項1のグリルの汁受反射装置。
  3. 前記のベース部材と受反射部材とは水により接着力を喪失する接着部材により密着状態で互いに接合されており、前記のベース部材と受反射部材との間に注水された場合には前記のベース部材と受反射部材との接合が解除されて前記の受反射部材の底面部が前記のベース部材の底面部から浮き上がり、また上記の受反射部材の周縁部と上記のベース部材の周縁部との間の隙間が排気通路として形成されていることを特徴とする請求項1のグリルの汁受反射装置。
  4. 前記のベース部材の周縁部の一部分と前記の受反射部材の周縁部の一部分との間に挿入された薄板状の注水板を備えており、この注水板を傾動させることにより上記のベース部材の周縁部の一部分と受反射部材の周縁部の一部分とを離反させて前記の注水口を形成することを特徴とする請求項1のグリルの汁受反射装置。
  5. グリル庫内に熱源、焼網および汁受皿を備えたグリル装置において、上記の汁受皿の上には油脂や肉汁等を受けるとともに熱線を反射する汁受反射装置が載置可能であり、この汁受反射装置は、上記の汁受皿の形状に対応した形状をなし、底面部とこの底面部の周縁から上方に立ち上がった周縁部とを有するベース部材と、このベース部材の上に重ねられた熱線反射性の薄板材料で形成された受反射部材を備え、この受反射部材は上記のベース部材の底面部の上面に密着した底面部およこのベース部材の周縁部の内周面に密着した周縁部とを有しており、また上記のベース部材と受反射部材との間の隙間に注水するための注水口を備え、また上記の熱源は、上記の焼網の上方に配置された上熱源と、上記の焼網の側方でかつ上記の汁受皿の上に載置された汁受反射装置の受反射部材の上面に向けて熱線を放射可能な位置に配置された側熱源とを備えたことを特徴とするグリル装置。
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