JP2004331791A - 塗料の調色方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】濃色塗料や、濃色塗料に光輝材が配合された塗料の調色を精度よく行うことができる調色方法を提供する。
【解決手段】工程(1):調色基準である明度L値が40以下の濃色塗料と白エナメルとを所定配合比率で混合した明度L値が50以上の薄め色基準塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を予め得ておく工程、及び工程(2):該濃色塗料を調色するに当り、調色途中の濃色塗料の一部と白エナメルとを上記所定配合比率で混合した薄め色塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を基準として調色を行い、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得る工程、を有する濃色塗料の調色方法、及びこの濃色塗料に光輝材を混合する工程を有する光輝性塗料の調色方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、濃色塗料を簡便に且つ精度よく調色する方法、ならびに光輝性塗料の調色を濃色塗料の調色を利用して簡便に且つ精度よく行うことができる調色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塗料の調色について、特開昭63−153677号公報において、ポータブルなカラーメータを使用して調色すべき選択色の色相、彩度、明度を表す色データを記憶し、前記カラーメータ内の前記色データをコンピュータに接続するとともに、利用可能な複数の塗料配合を前記コンピュータ内に記憶し、前記記憶した利用可能な色公式によって指定された各塗料の色相、彩度、輝度を表す色データを前記コンピュータ内に記憶し、前記カラーメータから受取った選択色の色データと、前記記憶した利用可能な塗料配合のそれぞれを表す前記記憶した色データとを比較して最近似整合を見つけ出し、前記最近似整合として見つけ出された前記色データによって表される記憶した塗料配合を選択し、これによって前記選択色に対する色合わせを行う方法及び装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、調色を行うために使用する測色データは、分光光度計の特性上、散乱因子が少ない色、すなわち濃色では測色感度が悪くなるという問題があった。そのため、濃色塗料では、合格レベルまで調色するのが難しく調色回数が多くなりがちであった。
【0004】
また、近年、自動車などの塗色は、個人の好みの多様化、美粧性の向上などの観点からアルミニウム粉や光輝性マイカ粉が配合された光輝感のある塗色が増加している。この光輝感のある塗色の色合わせを行う場合、上記特開昭63−153677号公報に記載された色合わせ方法では、色合わせ精度がいまだ十分ではなかった。
【0005】
特開平10−310727号公報には、光輝材又は着色材と光輝材を配合したメタリック・パール系塗料の目標色に合致した着色材と光輝材の配合比又は光輝材の配合量を求めるメタリック・パール系塗料の調色方法において、使用する光輝材の配合量又は着色材及び光輝材の配合比を変化させた複数の塗板サンプルを、予め変角分光光度計により分光反射率を測定してコンピュータのメモリ上に記憶させておき、これを用いて調色する際に添加する光輝材の添加量を変えることにより生じる変角分光反射率の変化を取り込みつつ再現分光反射率を予測計算し、光輝材の配合量又は着色材と光輝材の適切な配合比を求める方法が提案されている(特許文献2参照)。
【0006】
しかしながら、この方法においては、光輝材の配合量又は着色材及び光輝材の配合比を変化させた塗板サンプルを1色材について、少なくとも5〜6水準程度必要であり、基礎データ作成に多くの労力が必要であり、計算アルゴリズムも複雑であることから使用する装置のコストが高くなる要因となる。
【0007】
また、特開2001−221690号公報には、(A)測色計と、(B)ミクロ光輝感測定器と、(C)複数の塗料配合、該各塗料配合に対応した色データとミクロ光輝感データ、複数の原色塗料の色特性データとミクロ光輝感特性データが登録されており、該塗料配合及び該各データを利用した色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータとから構成されてなる塗料のコンピュータ調色装置を用いた光輝感を有する塗料にも対応できる調色方法が記載されている(特許文献3参照)。
【0008】
しかしながら、この方法に使用する各塗料配合に対応した色データとミクロ光輝感データ、複数の原色塗料の色特性データとミクロ光輝感特性データの登録に非常に多くの労力、コストがかかり、計算アルゴリズムも複雑であることから使用する装置のコスト高の要因となる。
【0009】
さらに、特開2001−50891号公報には、セルに充填された着色液を測色する方法であって、セルの測定部位を含む面に対して上記着色液を吐出循環することによって、上記セルの測定部位における着色液を連続して更新しながら、測色することを特徴とする液体測色方法が記載されている(特許文献4参照)。
【0010】
しかしながら、この方法に使用する各光輝性塗料の配合に対応した色データや複数の原色塗料の色特性データの登録に非常に多くの労力、コストがかかり、また、セルの測定部位を含む面に対して着色液を吐出循環する必要があることから使用する装置のコスト高の要因となる。
【0011】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0012】
【特許文献1】
特開昭63−153677号公報
【特許文献2】
特開平10−310727号公報
【特許文献3】
特開2001−221690号公報
【特許文献4】
特開2001−50891号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−310727号公報及び特開2001−221690号公報に記載の方法のいずれにおいても、光輝感を有する塗料を調色する場合、塗料の基本配合が既知である繰返し調色においても、光輝材を含む塗膜の光学特性を把握しながらの調色であり、色以外に光輝感が要因として含まれている為、調色が複雑になり出荷合格レベルに到達するまでの調色回数が多くなり、調色の為の塗装板作成などの工数が多くなるといった問題があった。
【0014】
また、特開2001−50891号公報に記載の方法においては、光輝性塗料の調色のための塗装板を作成しなくてもよいが、光輝材が入った塗料について、塗装板を作成してはじめて、その効果が確認できる光輝性塗料(例えば、平均粒子径約0.01〜0.05μm程度の微粒子酸化チタンを配合したもの等)や散乱因子が非常に少ない塗色についての調色は十分に行うことができなかった。
【0015】
本発明の目的は、明度が低い濃色塗料の調色を簡便に且つ精度よく行うことができる調色方法を提供することである。
【0016】
また、本発明の目的は、濃色塗料に光輝材を含有させた光輝感を有する塗料を調色する場合において、簡便に且つ精度よく調色でき、出荷合格レベルに到達するまでの調色回数を減らすことが可能な調色方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するため、濃色塗料の調色を行うにあたり、濃色塗料の一部に白エナメルを所定割合混合した薄め色塗料について測色し、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得ることによって簡便に且つ精度良く、目的とする濃色塗料を得ることができることを見出し本発明を完成するに至った。
【0018】
また、本発明者らは、濃色塗料に光輝材を含有させた光輝感を有する塗料を調色する場合において、前記目的を達成するため、着色顔料配合による色変化と光輝材配合による光輝感、色への影響を分離し、かつ光輝材を除いた濃色塗料について、濃色塗料の一部に白エナメルを所定配合比率で混合した薄め色塗料について測色し、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得、ついでこの濃色塗料に光輝材を配合することによって上記目的を達成することができることを見出し本発明を完成するに至った。
【0019】
すなわち本発明は、1.下記工程
調色して色合わせをする基準である明度L値が40以下の濃色塗料と白エナメルとを所定配合比率で混合した明度L値が50以上の薄め色基準塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を予め得ておく工程、及び
濃色塗料を調色により得る工程であって、該濃色塗料を調色するに当り、調色途中の濃色塗料の一部と白エナメルとを上記所定配合比率で混合した薄め色塗料について、濃色塗料と白エナメルとの該所定配合比率を保持したまま、液測色データを上記薄め色基準液測色データに合せるように調色するか又は薄め色塗装板を上記薄め色基準板に合せるように調色を行い、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得る工程、
を有することを特徴とする濃色塗料の調色方法(以下、「本発明調色方法(I)という」)を提供するものである。
【0020】
また本発明は、2.上記工程(2)における薄め色塗料の調色を色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いて行うことを特徴とする上記項1記載の調色方法を提供するものである。
【0021】
さらに本発明は、3.下記工程
(A)基準塗料配合が既知であり、調色して色合わせをする光輝性塗料の基準塗料配合から光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた明度L値が40以下の濃色塗料と白エナメルとを所定配合比率で混合した明度L値が50以上の薄め色基準塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を予め得ておく工程、
(B)光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた濃色塗料を調色により得る工程であって、該濃色塗料を調色するに当り、調色途中の濃色塗料の一部と白エナメルとを上記所定配合比率で混合した希釈エナメル塗料について、濃色塗料と白エナメルとの上記所定配合比率を保持したまま、液測色データを上記基準となる薄め色基準液測色データに合せるように調色するか又は薄め色塗装板を薄め色基準板に合せるように調色を行い、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得る工程、及び
(C)上記調色された濃色塗料に対して、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を混合する工程、
を有することを特徴とする光輝性塗料の調色方法(以下、「本発明調色方法(II)という」)を提供するものである。
【0022】
また本発明は、4.上記工程(B)における希釈エナメル塗料の調色を色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いて行うことを特徴とする上記項3記載の調色方法を提供するものである。
【0023】
さらに本発明は、5.上記工程(C)において、工程(B)で得た調色エナメル塗料に対して基準配合量の光輝材を加えて得た第一次調色塗料について塗装板を作成し、目的とする光輝性塗料の基準塗板との色一致性を判定し、色が合格であれば調色を終了し、色が不合格であれば更に光輝材量の調整による調色を行うことを特徴とする上記項3又は4記載の調色方法を提供するものである。
【0024】
また本発明は、6.上記工程(C)において、色一致性の判定を測色計及び/又は目視にて行うことを特徴とする上記項5記載の調色方法を提供するものである。
【0025】
以下、本発明の調色方法について詳細に説明する。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明調色方法(I)は、基準配合が既知である濃色塗料を調色する方法である。したがって、基準配合が既知である同一塗色について、繰り返して調色塗料を製造する場合に好適に使用できる方法である。
【0027】
濃色塗料を製造するための原料にロット間のばらつきが全くなければ、その基準配合どおりに配合すれば、目的とする色の塗料を得ることが可能であるが、現実には、ロット間のばらつきが存在し、単一種の顔料を含有する原色塗料においても着色力にある程度のばらつきがあり、色味などがばらつく場合もある。したがって、基準配合が既知である濃色塗料を調色する場合にも、基準配合どおりの配合で色一致性が合格となる場合はほとんどない。
【0028】
本発明調色方法(I)は、濃色塗料を調色するにあたり、濃色塗料の一部を白塗料によって希釈した塗料を基準色として調色することによって濃色のエナメル塗料の調色を行うものである。
【0029】
本発明調色方法(II)は、光輝性塗料を調色するにあたり、光輝材を含有する塗料として一度に調色するのではなく、光輝材抜きの濃色のエナメル塗料を調色した後、これに光輝材を加えて調色を行うものである。濃色のエナメル塗料は、上記本発明調色方法(I)におけると同様の方法にて行うものである。
【0030】
本発明調色方法(I)は、下記の工程(1)及び(2)を有する。
【0031】
工程(1)
工程(1)は、明度L値が40以下の濃色塗料について、白エナメルと所定配合比率で混合し、明度L値が50以上の薄め色基準塗料を作成し この塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を予め得ておく工程である。本明細書において、「明度L値」は、JIS Z8729(1994)に規定されたL表色系におけるL値を意味する。上記薄め色基準液測色データ及び薄め色基準板は、目的とする濃色塗料製造の直前に得ることもできるが、薄め色基準液測色データ及び薄め色基準板は、繰り返し調色作業を行った結果に基づいて、より精度の高いものとしておくことが好ましい。
【0032】
本明細書において、「白エナメル」とは、隠蔽色の塗装板の色測定値において、JIS Z8729(1994)に規定されたL表色系におけるL値が85以上、好ましくは90以上、a値が5以下、好ましくは1以下、b値が5以下、好ましくは1.5以下であるエナメル塗料を意味するものとする。この白エナメルは、製造ロット間のバラツキが極めて小さいこと、例えば、JIS Z8729(1994)に規定されたL表色系におけるロット間の色差ΔEが1.0以内、さらには0.3以内であることが好適である。
【0033】
濃色塗料と白エナメルとの配合割合は、混合色である薄め色のL値が45以上、好ましくは50〜70となる限り特に制限されるものではない。通常、濃色塗料と白エナメルとの配合割合は、前者/後者の重量比で、5/95〜90/10、好ましくは10/90〜80/20の範囲内にあることが好適である。
【0034】
薄め色基準液測色データは、例えば、ガラスセルに薄め色基準塗料を入れ、液測色することによって得ることができる。薄め色基準板は、例えば、基材に隠蔽膜厚以上となるように薄め色基準塗料を塗装し、標準硬化条件で硬化させることによって得ることができる。
【0035】
工程(2)
工程(2)は、濃色塗料を調色により得る工程であって、該濃色塗料を調色するに当り、調色途中の濃色塗料の一部と白エナメルとを上記所定配合比率で混合した薄め色塗料について、濃色塗料と白エナメルとの該所定配合比率を保持したまま、液測色データを上記基準液測色データに合せるように調色するか又は薄め色塗装板を上記薄め色基準板に合せるように調色を行い、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料の配合を得る工程である。この調色にあたり、色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いてコンピュータ調色することもできるし、コンピュータ調色を用いずに、測色計及び/又は目視による調色を行なうこともできる。当然のことながら、コンピュータ調色と目視の両者を併用しても良い。色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータや測色計による測定値により色が一致しているかを判断する場合、例えば、JIS Z8729(1994)に規定されたL表色系による△E値などによって管理することが出来る。
【0036】
本発明調色方法(II)は、下記の工程(A)、(B)及び(C)を有する。
【0037】
工程(A)
工程(A)は、基準塗料配合が既知であり、調色して色合わせをする光輝性塗料の基準塗料配合から光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた明度L値が40以下の濃色塗料と白エナメルとを所定配合比率で混合した明度L値が50以上の薄め色基準塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を予め得ておく工程である。
【0038】
上記薄め色基準液測色データ及び薄め色基準板は、目的とする濃色塗料製造の直前に得ることもできるが、薄め色基準液測色データ及び薄め色基準板は、繰り返し調色作業を行った結果に基づいて、より精度の高いものとしておくことが好ましい。
【0039】
上記薄め色基準液測色データ及び薄め色基準板は、前記本発明調色方法(I)の工程(1)と同様にして得ることができる。
【0040】
工程(B)
工程(B)は、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた濃色塗料を調色により得る工程であって、該濃色塗料を調色するに当り、調色途中の濃色塗料の一部と白エナメルとを上記所定配合比率で混合した希釈エナメル塗料について、濃色塗料と白エナメルとの上記所定配合比率を保持したまま、液測色データを上記基準となる薄め色基準液測色データに合せるように調色するか又は薄め色塗装板を薄め色基準板に合せるように調色を行い、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得る工程である。
【0041】
上記濃色塗料は、前記本発明調色方法(I)の工程(2)と同様にして得ることができる。
【0042】
工程(C)
工程(C)は、上記工程(B)にて調色された濃色塗料に対して、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を混合する工程である。工程(C)において、光輝材の基準量を一度に加えても良いし、少し減量して加え、光輝感を見ながら光輝材を追加していくこともできる。光輝材の光輝感のバラツキは光輝材を製造する技術の向上などによって小さくなってきており、バラツキの大きいものを除いては、光輝材の規定量を一度に加えても不合格になることはなくなってきていると考えられる。
【0043】
調色エナメル塗料に対して光輝材などを配合した第一次調色塗料について、塗装板を作成し、目的とする光輝性塗料の基準塗板との色一致性を判定することができる。この判定において、色一致性が合格であれば調色を終了し、色一致性が不合格であれば更に調色を行う。この色一致性の判定は、例えば、測色計を用いて行うこともできるし、目視によって行うこともでき、また、両者を併用してもよい。測色計としては、多角度にて測色を行うことができる多角度測色計が好適である。測色計によって、色一致性の判断を行う場合、多角度、例えば2〜5水準程度の受光角度において、例えば、JIS Z8729(1994)に規定されたL表色系によるΔE値が一定範囲内にあるか否かで判断することができる。上記受光角度とは、塗膜に一定の入射角度で光照射したときの鏡面反射軸と受光軸とがなす角度を意味する。受光角度3水準で測定を行う場合には、例えば、上記受光角度が15〜30度、35〜60度及び75〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであることが目視による色の判断との対応がとれやすいことから好適である。
【0044】
調色エナメル塗料に対して光輝材などを配合した第一次調色塗料の色が合格か不合格かを判定するのに塗装板を作成せず、第一次調色塗料である生塗料そのもの色を判定する液調色によることもできる。
【0045】
光輝性塗料の液調色は、基準塗板に合せて調色する方法に比較して現時点では精度面で問題があり、光輝性塗料の調色において高い精度が求められる場合には、工程(C)における色一致性の判定は、光輝性塗料の塗装板について基準塗板との色一致性により行うことが好適である。
【0046】
上記色一致性の判定で合格であれば調色を終了し、不合格であれば、さらに光輝材量の調整による調色を行うことによって目的とする光輝性塗料を得ることができる。
【0047】
【実施例】
以下、実施例、比較例などを示し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0048】
比較例1 赤マイカ色塗料(RM塗料)の調色 (比較用)
下記表1に示すように、少量配合原色エナメル量を控えた初回配合(基準配合に対し、光輝材100%、多量配合原色エナメル90%、少量配合原色エナメル50%の配合)から、RM塗料基準板を基準として、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)を用いて調色塗板の塗色を測定し配合計算を行い、補正配合(追加量)を求めた。この補正配合計算を3回行い調色塗料を得た。3回配合調整後の色差ΔEは、1.22であり、目視評価結果はCであった。ここで、少量配合原色エナメルは、黒色A及び赤色Cの各原色エナメルであり、多量配合原色エナメルは、赤色A及び赤色Bの各原色エナメルであった。
【0049】
【表1】
Figure 2004331791
【0050】
実施例1 赤マイカ色塗料(RM塗料)の調色 (本発明方法)
下記表2に示すように、光輝材を配合せず、少量配合原色エナメル量を控えた初回配合(基準配合に対し多量配合原色エナメル90%及び少量配合原色エナメル50%)から、薄め色基準板を基準として、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)を用いて薄め色調色塗板の塗色を測定して補正配合(追加量)計算を行い、光輝材抜きの調色塗料を得た。ここで、少量配合原色エナメルは、黒色A及び赤色Cの各原色エナメルであり、多量配合原色エナメルは、赤色A及び赤色Bの各原色エナメルであった。薄め色基準板は、目標とするRM塗料から光輝材を抜いた配合の塗料に対し、61.33%量の薄め用白原色エナメルを配合した塗料を塗装した基準板である。薄め色基準板を基準として配合調整するに際しては、薄め色基準板作成時における薄め率と同じ比率、すなわち調色塗料に対し61.33%量の薄め用白原色エナメルを配合した塗料について薄め色基準板との色差ΔEを測定した。
【0051】
上記補正配合(追加量)計算を2回行い、1回目及び2回目の配合調整後の光輝材抜きの調色塗料に対し、基準配合量の光輝材を配合した塗料について塗装板を作成しRM塗料標準板との色差ΔEを測定するとともに目視にて色一致性を評価した。2回配合調整後の光輝材を配合した塗料の色差ΔEは、0.27であり、目視評価結果はAであった。また、RM塗料から光輝材を抜いた塗料の塗装板の明度L値は16.8であり、薄め色基準板の明度L値は53.1であった。
【0052】
【表2】
Figure 2004331791
【0053】
比較例2 ガンメタリック色塗料(GM塗料)の調色 (比較用)
下記表3に示すように、少量配合原色エナメル量を控えた初回配合(光輝材100%、多量配合原色エナメル90%、少量配合原色エナメル50%の配合)から、GM塗料基準板を基準として、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)を用いて薄め色調色塗板の塗色を測定して補正配合(追加量)を求めた。この補正配合計算を3回行い調色塗料を得た。3回配合調整後の色差ΔEは、1.24であり、目視評価結果はCであった。ここで、少量配合原色エナメルは、赤色Dの原色エナメルであり、多量配合原色エナメルは、黒色B、青色A及び紫色Aの各原色エナメルであった。また、配向調整剤の初回配合量も50%とした。
【0054】
【表3】
Figure 2004331791
【0055】
実施例2 ガンメタリック色塗料(GM塗料)の調色 (本発明方法)
下記表4に示すように、光輝材を配合せず、少量配合原色量を控えた初回配合(多量配合原色90%、少量配合原色50%の配合)から、薄め色基準板を基準として、カラーマッチング装置(前記)を用いて薄め色調色塗板の塗色を測定して補正配合(追加量)計算を行い、光輝材抜きの調色塗料を得た。ここで、少量配合原色エナメルは、赤色Dの原色エナメルであり、多量配合原色エナメルは、黒色B、青色A及び紫色Aの各原色エナメルである。また、配向調整剤の初回配合量も50%とした。薄め色基準板は、目標とするGM塗料から光輝材を抜いた配合の塗料に対し、130%量の薄め用白原色エナメルを配合した塗料を塗装した基準板である。薄め色基準板を基準として配合調整するに際しては、薄め色基準板作成時における薄め率と同じ比率、すなわち調色塗料に対し130%量の白原色エナメルを配合した調色塗料の調色塗板について薄め色基準板との色差ΔEを測定した。
【0056】
上記配合調整を3回行い、1回目、2回目及び3回目の配合調整後の光輝材抜きの各調色塗料に対し、基準配合量の光輝材を配合した塗料について塗装板を作成しGM塗料基準板との色差ΔEを測定するとともに目視にて色一致性を評価した。3回目の配合調整後の光輝材を配合した塗料の色差ΔEは、0.42であり、目視評価結果はAであった。また、GM塗料から光輝材を抜いた塗料の塗装板の明度L値は7.4であり、薄め色基準板の明度L値は51.3であった。
【0057】
【表4】
Figure 2004331791
【0058】
実施例3 赤マイカ色塗料(RM塗料)の調色 (本発明方法)
前記実施例1において、薄め用白原色エナメルによる薄め率を55%(水準1)、115%(水準2)及び165%(水準3)の3水準とし、各薄め率での薄め色基準板を作成する以外は、実施例1に準じて調色を行った。調色の経過及び結果のデータを下記表5〜7に示す。
【0059】
薄め率55%(実施例3−1)では、3回配合調整後の光輝材を配合した塗料の色差ΔEは0.22であり、目視評価結果はAであった。薄め率115%(実施例3−2)では、3回配合調整後の光輝材を配合した塗料の色差ΔEは0.76であり、目視評価結果はBであった。また、薄め率165%(実施例3−3)では、3回配合調整後の光輝材を配合した塗料の色差ΔEは0.79であり、目視評価結果はBであった。3水準の薄め率のうち、薄め率55%のものが最も色一致性が高い結果であった。また、RM塗料から光輝材を抜いた塗料の塗装板の明度L値は16.8であり、薄め率55%の薄め色基準板の明度L値は50.3、薄め率115%の薄め色基準板の明度L値は58.0、薄め率165%の薄め色基準板の明度L値は65.8であった。
【0060】
【表5】
Figure 2004331791
【0061】
【表6】
Figure 2004331791
【0062】
【表7】
Figure 2004331791
【0063】
比較例3 青色塗料(BL塗料)の調色 (比較用)
青色塗料(BL塗料)の調色を行うにあたり、青色塗料基準液測色データ及び青色塗料基準板を予め準備しておく。下記表8に示すように、少量配合原色エナメル量を控えた初回配合(基準配合に対し、光輝材100%、多量配合原色エナメル90%、少量配合原色エナメル50%の配合)から、青色塗料基準液の色データを基準として、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)を用いて液測色し配合計算を行い、補正配合(追加量)を求めた。この補正配合計算を3回行い調色塗料を得た。3回配合調整後の調色塗料は、青色塗料基準液測色データとの色差ΔEが0.92であった。また、青色塗料基準板との色差ΔEが1.33であり、青色塗料基準板との目視評価結果はBであった。ここで、少量配合原色エナメルは、黒色及び紫色の各原色エナメルであり、多量配合原色エナメルは、白色及び青色の各原色エナメルである。
【0064】
【表8】
Figure 2004331791
【0065】
実施例4 青色塗料(BL塗料)の調色 (本発明方法)
青色塗料(BL塗料)の調色を行うにあたり、青色塗料基準板及び青色塗料の薄め色基準液測色データを予め準備しておく。下記表9に示すように、少量配合原色エナメル量を控えた初回配合(基準配合に対し、光輝材100%、多量配合原色エナメル90%、少量配合原色エナメル50%を配合し、該原色配合合計に対し、薄め用白原色エナメルを50%配合)から、青色塗料の薄め色基準液の色データを基準として、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)を用いて測定し配合計算を行い、補正配合(追加量)を求めた。薄め色基準液測色データを基準として補正配合を得るに際しては、薄め色基準液の作成時における薄め率と同じ比率、すなわち調色塗料に対し50%の薄め用白原色エナメルを配合した塗料について薄め色基準液測色データとの色差ΔEを測定した。この補正配合計算を3回行い調色塗料を得た。3回配合調整後の薄め色調色塗料は、青色塗料の薄め色基準液測色データとの色差ΔEが0.23であった。また、薄め用の白原色エナメル抜きの調色塗料は、青色塗料基準板との色差ΔEが0.39であり、青色塗料基準板との目視評価結果はAであった。ここで、少量配合原色エナメルは、黒色及び紫色の各原色エナメルであり、多量配合原色エナメルは、白色及び青色の各原色エナメルである。また、BL塗料の塗装板の明度L値は26.1であり、薄め色基準板の明度L値は53.4であった。
【0066】
【表9】
Figure 2004331791
【0067】
上記比較例1〜3及び実施例1〜4及び前記表1〜表9における塗装板の目視評価は下記基準に基いて行った。
【0068】
目視評価:各光輝性塗料の標準板と塗装板とを目視により観察し、下記基準により評価した。
A:基準板と差が認められず良好。
B:基準板と比較してほんの僅かに差が認められるが良好。
C:基準板と比較して差が認められるが、限度内であり出荷合格範囲である。
D:基準板と比較して差が限度を超えるものであり、出荷不合格である。
【0069】
【発明の効果】
本発明方法は、濃色塗料の調色において、従来方法に比べ感度よく調色を行うことができ、調色精度を上げることができる。従来方法では、色合わせが困難であった色域でも精度よく調色が可能である。
【0070】
濃色のエナメルに光輝材が配合された光輝性塗料の調色を行う場合には、光輝材を除くエナメル塗料の調色をまず行うので、光輝性顔料を配合した状態で原色塗料などの着色剤(光輝材を除く)の配合量を変化させる従来方法に比較して調色が容易で、かつ精度よく調色できる。

Claims (6)

  1. 下記工程
    調色して色合わせをする基準である明度L値が40以下の濃色塗料と白エナメルとを所定配合比率で混合した明度L値が50以上の薄め色基準塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を予め得ておく工程、及び
    濃色塗料を調色により得る工程であって、該濃色塗料を調色するに当り、調色途中の濃色塗料の一部と白エナメルとを上記所定配合比率で混合した薄め色塗料について、濃色塗料と白エナメルとの該所定配合比率を保持したまま、液測色データを上記薄め色基準液測色データに合せるように調色するか又は薄め色塗装板を上記薄め色基準板に合せるように調色を行い、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得る工程、
    を有することを特徴とする濃色塗料の調色方法。
  2. 上記工程(2)における薄め色塗料の調色を色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いて行うことを特徴とする請求項1記載の調色方法。
  3. 下記工程
    (A)基準塗料配合が既知であり、調色して色合わせをする光輝性塗料の基準塗料配合から光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた明度L値が40以下の濃色塗料と白エナメルとを所定配合比率で混合した明度L値が50以上の薄め色基準塗料について、薄め色基準液測色データ又は薄め色基準板を予め得ておく工程、
    (B)光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた濃色塗料を調色により得る工程であって、該濃色塗料を調色するに当り、調色途中の濃色塗料の一部と白エナメルとを上記所定配合比率で混合した希釈エナメル塗料について、濃色塗料と白エナメルとの上記所定配合比率を保持したまま、液測色データを上記基準となる薄め色基準液測色データに合せるように調色するか又は薄め色塗装板を薄め色基準板に合せるように調色を行い、薄め色塗料の色が合格となる濃色塗料を得る工程、及び
    (C)上記調色された濃色塗料に対して、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を混合する工程、
    を有することを特徴とする光輝性塗料の調色方法。
  4. 上記工程(B)における希釈エナメル塗料の調色を色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いて行うことを特徴とする請求項3記載の調色方法。
  5. 上記工程(C)において、工程(B)で得た調色エナメル塗料に対して基準配合量の光輝材を加えて得た第一次調色塗料について塗装板を作成し、目的とする光輝性塗料の基準塗板との色一致性を判定し、色が合格であれば調色を終了し、色が不合格であれば更に光輝材量の調整による調色を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の調色方法。
  6. 上記工程(C)において、色一致性の判定を測色計及び/又は目視にて行うことを特徴とする請求項5記載の調色方法。
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