JP2004329439A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】円滑な図柄変動動作を実現する遊技機を提供する。
【解決手段】図柄制御基板3は、ランプ制御基板2から受けた制御コマンドに基づいて各スプライトの表示態様を決定するワンチップマイコン10と、ワンチップマイコン10によって書き込まれた、前記表示態様を特定する動作パラメータに基づいて、液晶ディスプレイDISPの描画動作を実現するグラフィックコントローラ12とに区分される。グラフィックコントローラ12が、動作パラメータに基づいて液晶ディスプレイDISPの一画面分の描画データを生成し終えたことを認識する第1処理と、第1処理による認識後に動作を開始し、グラフィックコントローラ12に対して動作パラメータを書き込む第2処理とがワンチップマイコン10に設けられている。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機、回胴式遊技機などの遊技機に関し、特に、円滑な図柄変動動作を実現する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機は、一般に、機能別に分離された複数の回路基板で構成され、複数の回路基板が制御コマンドに基づいて同期して動作することによって、全体として複雑な遊技動作を実現している。このような遊技機では、制御コマンドを出力する主制御基板と、主制御基板からの制御コマンドに基づいて動作する複数のサブ制御基板とで構成されるのが一般的である。
【0003】
各サブ制御基板には、例えば、ランプ演出や音声演出や図柄演出を実現するコンピュータ回路がそれぞれ搭載されており、液晶ディスプレイなどの表示図柄が、電飾ランプの点滅動作や演出音楽と同期して適宜に変動動作することによって遊技者の興趣をそそっている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特許2574057号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の回路では、ゲーム用CPUと表示用CPUとがI/Oポートを介して接続されており、データ送受信の処理が煩雑なために、一連の図柄演出を複雑高度化することができない。遊技者は、遊技機に対してより面白い演出を期待するものであり、かかる要望に適切に応えるためには、複雑高度な図柄演出を円滑に実現する回路構成を採用することが必要となる。
【0006】
また、表示装置の分解能を向上させて鮮やかな図柄を表示しようとする場合には、その分だけ単位時間当りに扱うデータ量が増加するので、そのような膨大なデータを問題なく処理できる構成が必要となる。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、図柄表示装置の解像度を上げた場合にも、複雑高度な図柄演出を円滑に実現できる遊技機を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて、表示装置に一又はそれ以上のスプライトを描画して図柄演出動作を実現する図柄制御部を備え、前記図柄制御部が、他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて各スプライトの表示態様を決定する第1回路と、前記第1回路によって書き込まれた、前記表示態様を特定する動作パラメータに基づいて、前記表示装置の描画動作を実現する第2回路とに区分されて構成されてなる遊技機であって、前記第2回路が、前記動作パラメータに基づいて前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えたことを認識する第1手段と、前記第1手段による認識後に動作を開始し、前記第2回路に対して前記動作パラメータを書き込む第2手段とが前記第1回路に設けられている。
【0009】
請求項2に係る発明は、他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて、表示装置に一又はそれ以上のスプライトを描画して図柄演出動作を実現する図柄制御部を備え、前記図柄制御部が、他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて各スプライトの表示態様を決定する第1回路と、前記第1回路によって書き込まれた、前記表示態様を特定する動作パラメータに基づいて、前記表示装置の描画動作を実現する第2回路とに区分されて構成されてなる遊技機であって、前記動作パラメータに基づいて前記第2回路が前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えたことを認識する第1手段と、前記第1手段による認識後に動作を開始し、前記第2回路に対して前記動作パラメータを書き込む第2手段と、前記第2手段の書き込み動作が終わると、前記動作パラメータに基づいて前記第2回路が前記表示装置の一画面分の描画データを生成し始めることを許可する第3手段とが前記第1回路に設けられている。
【0010】
請求項3に係る発明は、他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて、表示装置に一又はそれ以上のスプライトを描画して図柄演出動作を実現する図柄制御部を備え、前記図柄制御部が、他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて各スプライトの表示態様を決定する第1回路と、前記第1回路によって書き込まれた、前記表示態様を特定する動作パラメータに基づいて、前記表示装置の描画動作を実現する第2回路とに区分されて構成されてなる遊技機であって、前記第2回路には、第1回路によって前記動作パラメータが書き込まれると共に、前記第2回路によって前記動作パラメータが読み出される2つの記憶領域(TBL1,TBL2)が設けられ、前記第2回路が、前記一方の記憶領域(TBL1)に記憶された前記動作パラメータに基づいて前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えると、前記第1回路は、前記一方の記憶領域(TBL1)に対する動作パラメータの書き込み処理を開始する一方、前記第2回路が、前記他方の記憶領域(TBL2)に記憶された前記動作パラメータに基づいて前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えると、前記第1回路は、前記他方の記憶領域(TBL2)に対する動作パラメータの書き込み処理を開始するようになっている。
【0011】
上記各発明において、スプライトとは、本来、図柄演出に登場するキャラクタや装飾文字などの一単位を確定する一群のグラフィックデータを意味するが、本明細書では、前記キャラクタや装飾文字そのものを意味するものとして使用することもある。そして、各スプライトの表示態様とは、例えば、キャラクタなどの画像の表示位置や表示姿勢(傾きを含む)や変形状態を意味している。また、各スプライトの基本形状を記憶する第1メモリには、圧縮データとして基本形状が記憶されている場合を含むが、第1メモリは不揮発性メモリであるのが典型的である。また、本発明は弾球遊技機や回胴式遊技機に好適に適応される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機を実施例に基づいて更に詳細に説明する。図1は、実施例に係るパチンコ機を図示したブロック図である。
【0013】
図示のパチンコ機は、遊技動作を中心的に制御する主制御基板1と、主制御基板1から受けた制御コマンドCMD1に基づいてランプ類を駆動するランプ制御基板2と、ランプ制御基板2から受けた制御コマンドCMD2に基づいて液晶ディスプレイDISPのキャラクタや図柄を変動演出する図柄制御基板3と、ランプ制御基板2から受けた制御コマンドCMD3に基づいてスピーカSPを駆動する音声制御基板4と、主制御基板1から受けた制御コマンドCMD4に基づいて払出モータM1を駆動して遊技球を払出す払出制御基板5と、発射モータM2を駆動して遊技球を発射する発射制御基板6と、装置各部に直流電圧を供給する電源基板7とを中心に構成されている。
【0014】
主制御基板1、ランプ制御基板2、図柄制御基板3、音声制御基板4、及び払出制御基板5は、それぞれCPU(詳細にはワンチップマイコン)を備えるコンピュータ回路で構成されている。そして、ランプ制御基板2と払出制御基板5とは、主制御基板1から伝送される制御コマンドCMD1,CMD4に基づいて、それぞれランプ演出と遊技球の払出動作を行っている。一方、図柄制御基板3と音声制御基板4とは、それぞれランプ制御基板2から伝送される制御コマンドCMD2,CMD3に基づいて、図柄演出と音声演出を実行している。
【0015】
ここで、ランプ制御基板2から図柄制御基板3と音声制御基板4に付与される制御コマンドCMD2,CMD3には、演出内容を具体的に特定する変動パターン番号コマンドが含まれており、各制御基板3,4が、ランプ制御基板2から付与された変動パターン番号で動作することにより、ランプ演出と図柄演出と音声演出とが全て同期して実行されることになる。
【0016】
ところで、ランプ制御基板2は、主制御基板1から受けた制御コマンドCMD1をそのまま転送する場合と、主制御基板1から受けた制御コマンドCMD1に基づく抽選処理などを経て別の制御コマンドを生成して伝送する場合とがある。ランプ制御基板2で生成される後者の制御コマンドは、図柄演出や音声演出の内容を具体的に特定したものであり、その演出内容は、上記したように、ランプ演出と正確に同期したものとなっている。
【0017】
一方、ランプ制御基板2から図柄制御基板3にそのまま転送される前者の制御コマンドには、左位置に停止する特別図柄を特定する第一図柄指定コマンドと、中位置に停止する特別図柄を特定する第二図柄指定コマンドと、右位置に停止する特別図柄を特定する第三図柄指定コマンドとが含まれている。
【0018】
ここで、特別図柄とは、この図柄が3つ揃うと大当り状態となることを意味する図柄であり、遊技機がこのような大当り状態になれば、極めて容易に大量の遊技球の払出しが望めるようになっている。なお、第一図柄から第三図柄を左・中・右に停止させるのが典型的であるが、左右の図柄が一致した場合にはリーチアクションと称される演出動作が開始され、遊技者の期待感を喚起しつつ、中央位置の図柄が更に変動動作を継続する。
【0019】
図2は、図柄制御基板3の具体的構成を示すブロック図である。本実施例の図柄制御基板3は、ランプ制御基板2から制御コマンドCMD2を受けるワンチップマイコン10と、ワンチップマイコン10で実行される制御プログラムを記憶している制御ROM11と、液晶ディスプレイDISPに描画されるスプライトに関する情報を、ワンチップマイコン10から受けて描画信号を生成するグラフィックコントローラ(具体的にはVDP:Video Display Processor)12と、液晶ディスプレイDISPに描画可能な各スプライトのパターンデータなどを記憶するCGROM13とで構成されている。
【0020】
ここで、スプライトとは、液晶ディスプレイDISP上で他の画像とは独立して、任意に移動可能な一単位のグラフィックデータの総称であり、この実施例では、「1」〜「9」の装飾文字や、その他の演出キャラクタを特定するものとなっている。また、背景画像についてもスプライトで構成されている。
【0021】
図示の通り、ワンチップマイコン10は、ランプ制御基板2から制御コマンドCMD2を入力ポートに受けると共に、ランプ制御基板2からのストローブ信号STBを割込み端子IRQ1に受けている。そして、ストローブ信号STBがアクティブになると、制御ROM11に格納されている割込み処理プログラムが起動して、制御コマンドCMD2がワンチップマイコン10に取得されるようになっている。
【0022】
また、ワンチップマイコン10の割込み端子IRQ0は、グラフィックコントローラ12から出力される割込み信号INTを受けている。この実施例の場合には、グラフィックコントローラ12が、フレームバッファに対する描画データ(グラフィックイメージデータ)の書き込み処理を終える毎に、割込み信号INTを出力するよう設定されており、割込み信号INTの周期は、液晶ディスプレイDISPの1フレーム分の表示に要する1/60秒となっている。
【0023】
フレームバッファは、液晶ディスプレイに表示される1フレーム分の描画データを記憶可能なメモリ領域であり、上記1フレーム分の描画データをそれぞれ記憶する第一バンクと第二バンクに区分されている。この第一バンクと第二バンクは書き込み用と読み出し用とに循環的に機能しており、例えば、第一バンクに描画データを書き込むタイミングでは、第二バンクに格納されている描画データが読み出されて液晶ディスプレイDISPに出力される(図4参照)。
【0024】
一方、次のタイミングでは、第二バンクに描画データが書き込まれる一方、第一バンクに格納された描画データが読み出されて出力される。なお、この実施例では、出力された描画データは、アナログ変換されて、R,G,Bの画像信号として液晶ディスプレイDISPに向けて出力されている。
【0025】
割込み信号INTに対応して起動されるワンチップマイコン10の割込み処理プログラムでは、各スプライトの描画位置などを規定するべく、指示データテーブルTBLに対して必要な動作パラメータを書き込み、次に描画すべき各スプライトの位置や変形形状を指定するようにしている。
【0026】
この指示データテーブルTBLは、ワンチップマイコン10の外部バスに接続可能な周辺デバイス(メモリ)として機能しており、ワンチップマイコン10のメモリマップに位置づけて直接的にアクセス可能である(ダイレクトマッピング)。また、グラフィックコントローラ12の内蔵レジスタを介して間接的にアドレッシングすることもできるが(インダイレクトマッピング)、何れにしてもグラフィックコントローラ12は、書き込み処理に関与することがなく、要するに、グラフィックコントローラ12はワンチップマイコン10に対する入力処理を実行しない。
【0027】
このように、グラフィックコントローラ12は、指示データテーブルTBLの動作パラメータを参照するだけであり、CGROM13から特定のスプライトのパターンデータを読み出し、動作パラメータで指定された位置に、動作パラメータで指定された変形形状で、各スプライトを描画するべく動作している。
【0028】
図3は、上記したグラフィックコントローラ12を更に詳細に示したブロック図である。図示の通り、このグラフィックコントローラ12は、ワンチップマイコン10からのデータを受けるCPUインタフェイス部14と、CGROM13からスプライトのパターンデータを受けるパターンメモリインタフェイス部15と、指示データテーブルTBLとして使用されるSRAM(static RAM)16aと、フレームバッファとして使用されるSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)16bと、描画データを生成するスプライト面生成部17と、CGROM13から圧縮データを受けた場合に機能する圧縮データ伸張部18と、圧縮データ伸張部18のワークエリアとして機能するSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)19と、描画データをDA変換するDAC20と、液晶ディスプレイDISPの同期信号などを出力するコントローラ部CTLとで構成されている。
【0029】
先に説明したように、フレームバッファは、第一バンクと第二バンクに区分されて描画データを記憶するメモリ領域であるが、指示データテーブルTBLと、フレームバッファ16bの関係は図4に示す通りである。また、図9に示す通り、第一バンクと第二バンクは、液晶ディスプレイDISPが1フレーム分の表示処理を完了する1/60秒(=τ)毎に、液晶ディスプレイDISPの垂直同期信号のタイミングで、その機能が書き込み用と読み出し用に循環的に切り換る。
【0030】
ところで、CGROM13には、各スプライトの画像データが格納されているが、図5は、16×16ドット(画素)によって構成されたスプライトを例示したものである。16×16に区分されている各画素には色情報が規定されており、図示の例では、00Hの色番号のドットと、02Hの色番号のドットと、01Hの色番号のドットとを適宜に組合せて特定図柄「7」を実現している。
【0031】
本実施例では、例えば、図5のように、特定図柄のn個のスプライト(#1〜#n)が構成されており、これらが背景画像(図6参照)を実現しているスプライト(#m)に重ねられて、液晶ディスプレイDISPに表示されることになる。なお、背景画像スプライトの画素数は、液晶ディスプレイDISPの解像度に応じて適宜に設定されるが、液晶ディスプレイDISPの解像度を超える画素数を設定すれば、背景画像を上下左右に自然に移動させることが可能となる。
【0032】
図7は、SRAM16aに設けられた指示データテーブルTBLと、指示データテーブルTBLのデータに基づいて描かれるスプライトの関係を図示したものである。指示データテーブルTBLには、各スプライト(#1〜#m)毎に16バイト程度の動作パラメータの書き込み領域が設けられており、書き込まれた動作パラメータによって各スプライトの表示位置や拡大縮小率などが特定されるようになっている。
【0033】
スプライトの表示位置は、例えば、スプライトの左上端ドットの座標位置(DOx,DOy)によって規定され、スプライトサイズが16×16ドットである場合には、当該スプライトは、スプライト面生成部17の動作によって、スプライト面の左上端(DOx,DOy)から右下端(DOx+15,DOy+15)で囲まれる矩形範囲内の描画データが生成されることになる。
【0034】
以上の説明から明らかなように、ワンチップマイコン10が指示データテーブルTBLの書き込み動作を行い、スプライト#nの表示位置を(DOx,DOy)から(DOx+A,DOy+B)に変更すれば、液晶ディスプレイDISP上では、当該スプライト#nがX方向に+A、Y方向に+Bだけ移動することになる。
【0035】
もっとも、液晶ディスプレイDISPの解像度に応じて、実際に表示されるのは水平表示ドット数HDW×垂直表示ライン数VDWの矩形範囲内に限られるが、上記したスプライトの左上端ドットの座標指定によって、各スプライトを液晶ディスプレイDISP上で自由に移動させることが可能となる。
【0036】
以上の通り、ワンチップマイコン10は、1/60秒毎の割込み信号INT(描画割込み)に応じて指示データテーブルTBLの内容を書換えることで、リーチ演出を含む各種の図柄演出を行っている。図8に示す演出動作では、スプライト面の中央に描画されている特定図柄(「1」〜「9」など)のスプライトの左上端の座標位置を、Y方向に所定値だけ増加させれば、図8(a)の画像を図8(b)から図8(c)のように変動させることができる。
【0037】
続いて、図9のタイムチャートに基づいて、ワンチップマイコン10とグラフィックコントローラ12の動作について更に詳細に説明する。図9(a)は、液晶ディスプレイDISPの帰線期間である非表示期間(T1〜T2、T5〜T6)を示しており、図9(b)及び図9(c)は、グラフィックコントローラ12のフレームバッファの第一バンクと第二バンクの動作内容を示している。また、図9(d)は、ワンチップマイコン10の割込み処理プログラムの処理内容を示している。
【0038】
図示の通り、この実施例では、1フレーム分の画像の表示が終わる毎に、T1やT5のタイミングで、第一バンクと第二バンクの機能が切り換るようになっている(バンク切換え)。そして、このバンク切り換えタイミング(T1,T5)に合わせて、指示データテーブルTBLに格納されている動作パラメータが読み出され、その動作パラメータにしたがって描画データが生成されて、該当するバンクに書き込まれる(T1〜T3)。そして、この書き込み処理が終わると(T3)、グラフィックコントローラ12は、割込み信号INTを出力することになる。
【0039】
先に説明したように、割込み信号INTは、ワンチップマイコン10に対する描画割込みを意味しており、ワンチップマイコン10では、その割込み処理プログラムにおいて、指示データテーブルTBLに必要なデータを書き込むことになる(T3〜T4)。なお、この書き込み処理は、次にバンク切り換えタイミングまでに完了する必要があるので、その意味では、指示データテーブルTBLに書き込むことのできる動作パラメータに制限がある。
【0040】
続いて、図10のフローチャートを参照しつつ、図柄制御基板3のワンチップマイコン10の動作内容を確認的に説明する。ワンチップマイコン10の動作は、ランプ制御基板2からのストローブ信号STBに起因して起動するコマンド受信割込みルーチン(図10(b))と、グラフィックコントローラ12からの割込み信号INTに起因して起動する描画割込みルーチン(図10(c))と、図柄制御基板3の一連の動作を実質的に実行するメインルーチン(図10(a))とで構成されている。
【0041】
グラフィックコントローラ12は、フレームバッファの第一バンクか第二バンクに描画データを書き終える毎に、割込み信号INTを出力するように設定されているので、ワンチップマイコン10の描画割込みルーチンでは、描画完了フラグFLGを1にセットして割込み処理を終えている(図10(c)のST10)。
【0042】
一方、ストローブ信号STBに起因して起動されるコマンド受信割込みルーチンでは、最初にワンチップマイコン10の入力ポートから制御コマンドCMD2を取得し(ST20)、取得した制御コマンドCMD2をリングバッファ構造の受信バッファに格納する(ST21)。そして、リングバッファのポインタを循環的に増加させて次の格納位置を指定して処理を終える(ST22)。
【0043】
このようにして格納された制御コマンドは、メインルーチンのコマンド解析処理(ST4)において読み出され、その後、リングバッファのポインタ値は元の値に戻される。なお、本実施例の場合、図柄制御基板3(具体的にはワンチップマイコン10)が受信する制御コマンドには、図柄演出の具体的に特定する変動パターン番号コマンドと、液晶ディスプレイDISPの左位置に停止する図柄を特定する第一図柄指定コマンドと、中央位置に停止する図柄を特定する第二図柄指定コマンドと、右位置に停止する図柄を特定する第三図柄指定コマンドとが含まれている。
【0044】
本実施例の場合、表示図柄の変動パターンは、最終的に大当り状態で終わる当り変動パターンと、最終的に外れ状態で終わる外れ変動パターンとに大別されるが、外れ変動パターンにも、図8のようなリーチアクションを伴う演出と伴わない演出が存在する。そして、主制御基板1又はランプ制御基板2が、リーチアクションを伴う変動パターンを選択した場合には、第一図柄指定コマンドと第三図柄指定コマンドで特定される停止図柄は当然に一致している。一方、主制御基板1又はランプ制御基板2が、当り変動パターンを選択した場合には、第一図柄指定コマンドから第三図柄指定コマンドで特定される3つの停止図柄が全て一致する。
【0045】
また、図11(a)のタイムチャートにあるように、図柄演出を特定する制御コマンドは、変動パターン番号コマンド⇒第一図柄指定コマンド⇒第二図柄指定コマンド⇒第三図柄指定コマンドの順番にランプ制御基板2から図柄制御基板3に伝送され、全ての演出動作が完了したタイミングで、ランプ制御基板2から図柄制御基板3に変動停止コマンドが伝送される。なお、図11は、リーチアクションを伴う外れ変動パターンが選択された場合の演出動作を説明するタイムチャートである。
【0046】
図11(b)に示す図柄制御基板3における演出動作を説明すると、図柄制御基板3は、変動パターン番号コマンドを受信したタイミング(t1)で、液晶ディスプレイDISPの図柄の変動動作を開始させ、その後、タイミングt2で左の図柄を停止させる。ここで停止させる左図柄は、第一図柄指定コマンドで既に特定されている図柄であり、図8の実施例では特定図柄「7」である。
【0047】
次に、タイミングt3で右の図柄を停止させるが、この停止図柄は、第三図柄指定コマンドで既に特定されている図柄であり、図8の演出例では特定図柄「7」である。その後、適宜なリーチアクションが実行された後、タイミングt4で中央の図柄を停止させ、変動停止コマンドを受けるタイミングt5で図柄変動動作を完全に終了させる。なお、中央位置に停止させる図柄は、第二図柄指定コマンドで既に特定されている図柄であり、外れ変動パターンについて説明している本例では「7」以外の特別図柄である。
【0048】
続いて、図10(a)に示すメインルーチンを説明する。メインルーチンでは、最初に、ワンチップマイコン10その他について初期化処理を実行した後(ST1)、描画完了フラグFLGが1になるのを待つ(ST2)。この実施例では、ワンチップマイコン10が割込み信号INTを受けると、描画完了フラグFLGが1にセットされるようになっているので(図10(c))、ステップST2の処理でFLG=1が確認されたら、描画完了フラグFLGを0にリセットする(ST3)。
【0049】
その後、ランプ制御基板2から伝送されて受信割込み処理で格納されている制御コマンドCMD2についての解析処理を行う(ST4)。具体的には、リングバッファ構成の受信バッファから未処理の制御コマンドを読み出し、その制御コマンドに対応した処理を行う。例えば、制御コマンドによって「変動パターン番号」、「第一図柄」、「第二図柄」、「第三図柄」の何れかが特定された場合には、これを適宜な記憶領域に格納しておく。そして、格納された「第一図柄」「第二図柄」「第三図柄」に関するデータは、図11に示すt2,t3,t4の各タイミングに先だって読み出され、液晶ディスプレイDISPに停止表示するべく、ステップST5において、グラフィックコントローラ12の指示データテーブルTBLに必要なデータが書き込まれる。
【0050】
また、新たに変動パターン番号コマンドを受信した場合であれば、この変動パターン番号によって演出内容を特定し、演出時間を管理する管理タイマの計時動作を開始させるなど、必要な準備動作を行う。一方、図柄変動動作を持続させる場合には、変動パターン番号によって特定される一連の図柄演出の進行度合に応じて、液晶ディスプレイDISPに描画すべき次の画像を特定し、特定された内容にしたがってグラフィックコントローラ12の指示データテーブルTBLの内容を書き直す。
【0051】
例えば、図8(b)の状態から図8(c)の状態に移動させるのであれば、中央の位置に配置されている一群の特別図柄(1・・6、7、・・・)のスプライトについて、左上端の座標位置をY方向に所定値だけ増加させる。また、必要に応じてスプライトの色彩を変更したり、拡大縮小などの変形処理を行う。なお、これらの処理は、指示データテーブルTBL中のスプライト番号毎に割当てられたエリアに、所定の動作パラメータを書き込むことによって実現される。動作パラメータとしては、例えば、各スプライトの左上端の座標値や、拡大縮小率や、図柄回転の有無などが含まれる。
【0052】
以上のようにして指示データテーブルTBLの書換え処理が終われば、検査機関用の外部端子に必要な信号を出力した後(ST6)、ステップST2の処理に戻り、次回の描画割込みが生じるのを待つ。ワンチップマイコン10による以上のような動作に関連してグラフィックコントローラ12が動作するが、その内容は、図9に示す通りである。
【0053】
すなわち、ステップST5の処理は、図9のT3〜T4の区間に実行され、この期間に書換えられた指示データテーブルの動作パラメータは、1フレームの表示動作が終わるT5のタイミング以降に参照される。そして、CGROM13から該当するスプライトのパターンデータが読み出され、指示データテーブルTBLの内容にしたがって必要な変形処理などを経た上で、指示された座標位置に配置して、フレームバッファ(この例では第二バンク)に書き込まれる。
【0054】
一方、タイミングT6以降は、タイミングT1〜T3の区間に第一バンクに書込まれた描画データが読み出され、アナログ変換して画像信号RGBとして液晶ディスプレイに送出される。したがって、液晶ディスプレイDISPには、タイミングT2〜T5とは異なる画像が表示されことになる。その後の動作も同じであり、今回の画像は1/60秒間だけ静止画像として液晶ディスプレイDISPに表示された後、次回の割込み処理によって別の静止画像に書換えられることによって変動動作が実現される。
【0055】
以上説明した第一実施例では、液晶ディスプレイの1フレーム分の表示動作が完了したことを条件に、非表示期間(垂直帰線期間)において、描画データの生成を開始している(図9のT1参照)。しかし、このような動作の場合には、ワンチップマイコン10は、割込み信号INTを受けてから(図9のT3参照)、バンクが切り換わるまでに(図9のT5参照)、指示データテーブルTBLへの動作パラメータの書き込みを終える必要がある。
【0056】
そこで、第一実施例の動作に代えて、ワンチップマイコン10が指示データテーブルTBLへの動作パラメータの書き込みを終えることを条件に、グラフィックコントローラ12が描画データの生成を開始するようにしても良い。図12と図13は、かかる第二実施例を説明するフローチャートとタイムチャートである。
【0057】
この第二実施例では、ワンチップマイコン10は、グラフィックコントローラ12の描画許可フラグをセット/リセットするようになっており、グラフィックコントローラ12は、描画許可フラグがセットされると自動的に描画データの生成を開始するようになっている。すなわち、図12や図13に示すように、ワンチップマイコン10は、指示データテーブルTBLへの動作パラメータの書き込みを終えると、描画許可フラグをセットしており(図12のS7)、その結果、グラフィックコントローラ12が描画データの生成を開始する(図13のK1参照)。なお、セットされた描画許可フラグは、その後、迅速にリセットされる(図12のS2)。
【0058】
その後、グラフィックコントローラ12が、該当するバンク(図示例では第一バンク)に対する描画データの書き込みを終えると、第一実施例の場合と同様、割込み信号INTが発生するようになっている(図13のK2参照)。割込み信号INTによる描画完了割込みが発生すると、ワンチップマイコンは描画完了フラグFLGをセットするので(図12(c)参照)、図12のステップS3の判定結果がYesとなり、指示データテーブルTBLに動作パラメータが書き込まれることになる(図12のS4〜S6)
【0059】
以上、本発明の第一実施例と第二実施例を説明したが、いずれの実施例も、ワンチップマイコン10による指示データテーブルTBLへの動作パラメータの書き込み時間と、グラフィックコントローラ12による描画データの書き込み時間との総和は、液晶ディスプレイDISPの垂直同期信号の周期(図9のT1〜T5参照)を超えることができない。そこで、複雑な図柄演出を実現するため、ワンチップマイコン10による指示データテーブルTBLへの動作パラメータの書き込み時間を長くとりたい場合には、指示データテーブルTBLを2つ設ける構成を採るのが好ましい。
【0060】
図16は、この第三実施例の構成を説明する図面であり、第一指示データテーブルTBL1と第二指示データテーブルTBL2に、それぞれm個のスプライト領域(#1〜#m)を設けている。ここで第一指示データテーブルTBL1と第二指示データテーブルTBL2には、同一のスプライトについて動作パラメータを記憶するようになっており、第一指示データテーブルTBL1で規定される各スプライトの位置や形状は、次のタイミングでは、第二指示データテーブルTBL2で規定される位置や形状に変化することになる。
【0061】
図15に示すように、この第三実施例では、第一実施例の場合と同様、バンク切換えのタイミングで描画データの生成処理が開始されるが(T1,T5)、第一実施例の場合とは異なり、第一指示データテーブルTBL1を参照する場合と、第二指示データテーブルTBL2を参照する場合とに別れている。図15に示す例では、バンク切換えタイミングT1以降は、第一指示データテーブルTBL1の内容が参照され、バンク切換えタイミングT5以降は、第二指示データテーブルTBL2の内容が参照される。そして、T1〜T3の区間に生成された描画データは、タイミングT6以降に、液晶ディスプレイDISPに表示される。
【0062】
また、T1〜T3の区間の動作が完了すると、第一実施例の場合と同様、割込み信号INTが発生するよう設定されているので、ワンチップマイコン10は、割込み処理プログラムにおいて、指示データテーブルTBLに動作パラメータの書き込みを行う。但し、第一実施例の場合とは異なり、第三実施例では、指示データテーブルが2つ設けられているので、タイミングT3から開始される動作パラメータの書き込み処理をタイミングT5までに、動作パラメータの書き込み処理を終える必要はなく、図示例では、タイミングT3からタイミングT44までの時間を使用して動作パラメータの書き込み処理を行っている。
【0063】
図15に示す通り、タイミングT3〜T44までの動作は、タイミングT5及びT6を超えて実行されるが、タイミングT5以降は、第二指示データテーブルTBL2の内容に基づいて描画データが生成されるので何の問題も生じない。なお、T5〜T7の時間を要して第二バンクに描画データに書き込み終えると、グラフィックコントローラ12は改めて割込み信号INTを出力するので、ワンチップマイコン10は、割込み処理プログラムにおいて第二指示データテーブルTBL2の内容に基づいて、描画データを生成することになる。
【0064】
図14(a)は、以上の動作を実現するワンチップマイコンの動作を説明するフローチャートである。ワンチップマイコン10は、グラフィックコントローラ12からの割込み信号INTに応答して(図14のSS7〜SS9参照)、第一指示データテーブルTBL1に動作パラメータを書き込む(図14のSS2、及び図15のT3〜T44参照)。
【0065】
次に、割込み信号INTによる描画割込みを許可し(SS3)、描画完了フラグFLGが1にセットされるのを待つ(SS4)。そして、描画完了フラグFLGが1にセットされたことを確認すれば、描画完了フラグFLGを0に戻すと共に、描画割込みを禁止した上で(SS5)、今度は、第二指示データテーブルTBL2に動作パラメータを書き込む(図14のSS6、及び図15のT7以降を参照)。
【0066】
その後、動作パラメータの書き込みが完了すれば、割込み信号INTによる描画割込みを許可し(SS7)、描画完了フラグFLGが1にセットされるのを待つ(SS8)。その後の処理は、上記した動作と同じであり、描画完了フラグFLGが1にセットされると、描画完了フラグFLGを0に戻すと共に、描画割込みを禁止した上で(SS9)、第一指示データテーブルTBL2に動作パラメータを書き込む(図14のSS6、及び図15のT7以降を参照)。
【0067】
以上、実施例に係る図柄制御基板3について具体的に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。例えば、上記の各実施例では、液晶ディスプレイDISPが1フレーム分の画面を表示する毎に、バンクを切り換えているが、このような動作に限定される必要はなく、画面表示を複数回繰り返した後にバンクの機能を切り換えても良い。
【0068】
図17は、液晶ディスプレイDISPの垂直同期信号の2周期(2τ)でバンクの機能を切り換える実施例を示すタイムチャートである。この実施例では、指示データテーブルTBLに基づいて描画データを生成し、これを第一か第二のバンクに書き込む描画処理と、指示データテーブルTBLに動作パラメータを書き込むワンチップマイコン10による設定処理の総処理時間は、最大で2τとなるので、その分だけ複雑な画面による高度な図柄演出が可能となる。
【0069】
また、図18は、バンク切換え周期を2τとすると共に、第一と第二の指示データテーブルTBL1,TBL2を設けた実施例であり、この場合には、上記描画処理と、設定処理の総処理時間が、最大で4τとなるので、更に複雑高度な図柄演出が可能となる。
【0070】
更にまた、上記各実施例の場合には、主制御基板1やサブ制御基板(ランプ制御基板2、図柄制御基板3、音声制御基板4、払出制御基板5)に搭載されたCPUによって主制御部やサブ制御部が構成されるが、必ずしも各制御基板を別々に構成する必要はなく、適宜に組合わせても良いのは勿論である。
【0071】
また、上記の実施例では、ランプ制御基板2及び払出制御基板5が第1サブ制御部として機能し、図柄制御基板3が第2サブ制御部として機能しているが、図柄制御基板、ランプ制御基板、音声制御基板の配置位置は適宜に変更しても良いのは勿論であり、また各制御基板の全部又は一部を組合わせて単一の基板としても良い。
【0072】
最後に本発明が好適に適用されるパチンコ機について確認的に説明する。図19は、本実施例のパチンコ機22を示す斜視図であり、図20は、同パチンコ機22の側面図である。なお、パチンコ機21は、カード式球貸し機22に電気的に接続された状態で、パチンコホールの島構造体の長さ方向に複数個が配設されている。
【0073】
図示のパチンコ機21は、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠23と、外枠23に固着されたヒンジHを介して開閉可能に枢着される前枠24とで構成されている。この前枠24には、遊技盤25が裏側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉26と前面板27とが夫々開閉自在に枢着されている。
【0074】
前面板27には発射用の遊技球を貯留する上皿28が装着され、前枠24の下部には、上皿28から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿29と、発射ハンドル30とが設けられている。発射ハンドル30は発射モータと連動しており、発射ハンドルの回動角度に応じて動作する打撃槌31によって遊技球が発射される。
【0075】
上皿28の右部には、カード式球貸し機22に対する球貸し操作用の操作パネル32が設けられ、この操作パネル32には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部32aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ32bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ32cとが設けられている。ガラス扉26の上部には、大当り状態を示す大当りLEDランプP1が配置されている。また、この大当りLEDランプP1に近接して、補給切れ状態や下皿の満杯状態を示す異常報知LEDランプP2,P3が設けられている。
【0076】
図21に示すように、遊技盤25には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール33が環状に設けられ、その内側の遊技領域25aの略中央には、液晶カラーディスプレイDISPが配置されている。また、遊技領域25aの適所には、図柄始動口35、大入賞口36、複数個の普通入賞口37(大入賞口36の左右に4つ)、2つの通過口であるゲート38が配設されている。これらの入賞口35〜38は、それぞれ内部に検出スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるようになっている。
【0077】
液晶ディスプレイDISPは、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。この液晶ディスプレイDISPは、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部39を有している。普通図柄表示部39は普通図柄を表示するものであり、ゲート38を通過した遊技球が検出されると、表示される普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート38の通過時点において抽選された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。
【0078】
図柄始動口35は、左右1対の開閉爪35aを備えた電動式チューリップで開閉され、普通図柄表示部39の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合には、開閉爪35aが所定時間だけ開放されるようになっている。図柄始動口35に遊技球が入賞すると、特別図柄表示部Da〜Dcの表示図柄が所定時間だけ変動し、図柄始動口35への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止する。
【0079】
大入賞口36は、前方に開放可能な開閉板36aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「777」などの当り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始され、開閉板36aが開放されるようになっている。大入賞口36の内部に特定領域36bがあり、この特定領域36bを入賞球が通過すると、遊技者に有利な特別遊技が継続される。
【0080】
大入賞口36の開閉板36aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると開閉板36aが閉じる。このとき、遊技球が特定領域36bを通過していない場合には特別遊技が終了するが、特定領域36bを通過していれば、最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。さらに、変動後の停止図柄が特別図柄のうちの一定図柄(以下、特定図柄)であった場合には、特別遊技の終了後に高確率状態に移行するという特典が付与される。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複雑高度な一連の図柄演出を円滑に実行する遊技機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図柄制御基板の構成を示すブロック図である。
【図3】図柄制御基板のグラフィックコントローラの内部構成を図示したものである。
【図4】指示データテーブルとフレームバッファの関係を図示したものである。
【図5】スプライトの構成を説明する図面である。
【図6】図柄演出における背景画像を例示したものである。
【図7】指示データテーブルTBLと、これによって構成されるスプライト面との関係を説明する図面である。
【図8】図柄変動動作のうちリーチアクションを例示した図面である。
【図9】グラフィックコントローラとワンチップマイコンの動作を説明するタイムチャートである。
【図10】第一実施例について、図柄制御基板のワンチップマイコンの動作内容を説明するフローチャートである。
【図11】図柄変動動作を説明するタイムチャートである。
【図12】第二実施例について、図柄制御基板のワンチップマイコンの動作内容を説明するフローチャートである。
【図13】第二実施例について、グラフィックコントローラとワンチップマイコンの動作を説明するタイムチャートである。
【図14】第三実施例について、図柄制御基板のワンチップマイコンの動作内容を説明するフローチャートである。
【図15】第三実施例について、グラフィックコントローラとワンチップマイコンの動作を説明するタイムチャートである。
【図16】第三実施例について、指示データテーブルとフレームバッファの関係を図示したものである。
【図17】第四実施例について、グラフィックコントローラとワンチップマイコンの動作を説明するタイムチャートである。
【図18】第五実施例について、グラフィックコントローラとワンチップマイコンの動作を説明するタイムチャートである。
【図19】実施例に係るパチンコ機を示す斜視図である。
【図20】同パチンコ機の側面図である。
【図21】同パチンコ機の遊技盤を示す図面である。
【符号の説明】
DISP 表示装置(液晶ディスプレイ)
3 図柄制御部(図柄制御基板)
22 遊技機(弾球遊技機)
10 第1回路(ワンチップマイコン)
12 第2回路(グラフィックコントローラ)

Claims (9)

  1. 他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて、表示装置に一又はそれ以上のスプライトを描画して図柄演出動作を実現する遊技機の図柄制御部が、
    前記制御コマンドに基づいて各スプライトの表示態様を決定する第1回路と、
    前記第1回路によって書き込まれた、前記表示態様を特定する動作パラメータに基づいて、前記表示装置の描画動作を実現する第2回路とを備えて構成され、
    前記動作パラメータに基づいて、前記第2回路が前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えたことを認識する第1手段と、
    前記第1手段による認識後に動作を開始し、前記第2回路に対して前記動作パラメータを書き込む第2手段と、
    が前記第1回路に設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて、表示装置に一又はそれ以上のスプライトを描画して図柄演出動作を実現する遊技機の図柄制御部が、
    前記制御コマンドに基づいて各スプライトの表示態様を決定する第1回路と、
    前記第1回路によって書き込まれた、前記表示態様を特定する動作パラメータに基づいて、前記表示装置の描画動作を実現する第2回路とを備えて構成され、
    前記動作パラメータに基づいて、前記第2回路が前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えたことを認識する第1手段と、
    前記第1手段による認識後に動作を開始し、前記第2回路に対して前記動作パラメータを書き込む第2手段と、
    前記第2手段の書き込み動作が終わると、前記動作パラメータに基づいて前記第2回路が前記表示装置の一画面分の描画データを生成することを許可する第3手段と、
    が前記第1回路に設けられていることを特徴とする遊技機。
  3. 他の制御部から受けた制御コマンドに基づいて、表示装置に一又はそれ以上のスプライトを描画して図柄演出動作を実現する遊技機の図柄制御部が、
    前記制御コマンドに基づいて各スプライトの表示態様を決定する第1回路と、
    前記第1回路によって書き込まれた、前記表示態様を特定する動作パラメータに基づいて、前記表示装置の描画動作を実現する第2回路とを備えて構成され、
    前記第2回路には、第1回路によって前記動作パラメータが書き込まれると共に、前記第2回路によって前記動作パラメータが読み出される2つの記憶領域(TBL1,TBL2)が設けられ、
    前記第2回路が、前記一方の記憶領域(TBL1)に記憶された前記動作パラメータに基づいて前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えると、前記第1回路は、前記一方の記憶領域(TBL1)に対する動作パラメータの書き込み処理を開始する一方、
    前記第2回路が、前記他方の記憶領域(TBL2)に記憶された前記動作パラメータに基づいて前記表示装置の一画面分の描画データを生成し終えると、前記第1回路は、前記他方の記憶領域(TBL2)に対する動作パラメータの書き込み処理を開始するようになっている
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 前記第2回路には、前記表示装置の一画面分の描画データについて、その書き込み処理と読み出し処理とが循環的に実行される2つの作業領域が設けられ、
    前記2つの作業領域は、一方の作業領域に書き込み処理が行われているタイミングでは、他方の作業領域から読み出し処理が行われている請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記表示装置の一画面分の描画データについて、その書き込み処理と読み出し処理とが循環的に実行される2つの作業領域が設けられ、
    前記2つの作業領域は、前記表示装置の一画面分を繰り返し表示する表示周期(τ)の整数倍の切換え周期(nτ)によって、その機能が相補的に切り換るようになっている請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記制御コマンドによって、他の演出動作と整合する一連の図柄演出の内容を特定する演出情報と、一連の図柄演出の区切りタイミングで停止表示すべき複数個の図柄情報とが特定されるようになっている請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記第1回路は、他の制御部から受けた制御コマンドと、演出動作の開始時からの経過時間に基づいて、各スプライトの表示態様を決定している請求項1〜6の何れかに記載の遊技機。
  8. 前記動作パラメータには、各スプライトの座標位置が含まれている請求項1〜7の何れかに記載の遊技機。
  9. 前記第2回路は、前記第1回路によって書き込まれた動作パラメータと、不揮発性メモリに記憶されている各スプライトの基本形状に関するデータとに基づいて、前記図柄表示装置の描画動作を実現している請求項1〜8の何れかに記載の遊技機。
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