JP2004325956A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソース配線101及びゲート配線102等の各配線間のリークを容易に検出できるようにすると共に、検査後におけるリークの発生と表示品質の低下とを防止する。
【解決手段】表示装置10のTFT基板100に対し、ゲートチップ端子103にゲート個別端子110を個別に設ける一方、ソースチップ端子203にソース個別端子210を個別に設ける。さらに、ゲート全体端子120を、ゲート個別端子110に対して電気的に分離した状態で設ける一方、ソース全体端子220を、ソース個別端子210に対して電気的に分離した状態で設ける。そして、リーク検査時に、ゲート全体端子120を各ゲート個別端子110に導通した状態で、該ゲート全体端子120に検査信号を供給する一方、ソース全体端子220を各ソース個別端子210に導通した状態で、該ソース全体端子220に検査信号を供給するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】表示装置10のTFT基板100に対し、ゲートチップ端子103にゲート個別端子110を個別に設ける一方、ソースチップ端子203にソース個別端子210を個別に設ける。さらに、ゲート全体端子120を、ゲート個別端子110に対して電気的に分離した状態で設ける一方、ソース全体端子220を、ソース個別端子210に対して電気的に分離した状態で設ける。そして、リーク検査時に、ゲート全体端子120を各ゲート個別端子110に導通した状態で、該ゲート全体端子120に検査信号を供給する一方、ソース全体端子220を各ソース個別端子210に導通した状態で、該ソース全体端子220に検査信号を供給するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング素子に接続されているゲート配線及びソース配線が複数設けられた表示装置、及びその製造方法に関し、特に、各配線間のリーク検査を容易に行うための対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表示装置として、液晶表示装置を例に挙げて説明する。液晶表示装置は、TFT(薄膜トランジスタ)等の複数のスイッチング素子がマトリクス状に設けられたスイッチング素子基板(以降、単に素子基板と略称する)と、該素子基板に対向して設けられ、カラーフィルタを備える対向基板と、上記素子基板と対向基板との間に設けられた液晶層とを備えている。
【0003】
上記素子基板には、図37に示すように、行方向(同図で左右方向)に延びる複数のゲート配線501と、列方向(同図で上下方向)に延びる複数のソース配線504とが形成されている。これらゲート配線501及びソース配線504は、その交点位置近傍でスイッチング素子(図示省略)にそれぞれ接続されている。
【0004】
ゲート配線501には、引出配線部であるゲート引出配線502及びゲートチップ端子503が接続される一方、ソース配線504には、引出配線部であるソース引出配線505及びソースチップ端子506が接続されている。
【0005】
上記ゲートチップ端子503及びソースチップ端子506は、表示装置の狭額縁化を図るために、素子基板500の一辺側にまとめて形成されている。上記各ゲートチップ端子503は、ゲート引出配線502を介して上記各ゲート配線501に接続される一方、上記各ソースチップ端子506は、ソース引出配線505を介して各ソース配線504に接続されている。各ゲートチップ端子503には、駆動用端子510がそれぞれ形成される一方、各ソースチップ端子506には、駆動用端子511がそれぞれ形成されている。そして、各駆動用端子510,511においてドライバ(図示省略)の入力端子が接続されるようになっている。
【0006】
上記表示装置では、素子基板500に形成された各配線にリークが生じていると、表示が著しく悪化する。そこで、各配線の異常の有無を判別するためのリーク検査が行われる。
【0007】
従来より、リーク検査として、ゲートチップ端子503及びソースチップ端子506の各駆動用端子510,511に対して検査用プローブ電極をそれぞれ接触させ、ゲート配線501及びソース配線504に検査信号を順次入力することが知られている。
【0008】
ところで、上記表示装置には、COG(Chip on Glass :駆動用のICチップがガラス基板上に直接実装される方式)が適用されており、表示品位の向上を図るために、その精細化が進められている。
【0009】
しかし、表示の詳細化を図るに連れて上記素子基板500の各配線の間隔が狭くなるため、隣り合う駆動用端子510,511同士の間隔が狭くなると共に、駆動用端子510,511自体の数が増加する。その結果、各電極バッド510,511に対し、検査用プローブ電極の先端をそれぞれ正確に接触させることは、極めて難しくなる。
【0010】
そこで、従来より、図38に示すように、複数のゲート配線501又は複数のソース配線504に対し、一括して検査信号を入力するための共通バス配線512,513を設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
ゲート配線501には、該ゲート配線501の端部を1つおきに繋ぐ共通バス配線512が2本接続されている。一方、ソース配線504には、該ソース配線504の端部を、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の各表示色毎に繋ぐ共通バス配線513が3本接続されている。上記共通バス配線512,513の端部には、比較的大きい検査用入力端子515がそれぞれ形成されている。そして、上記検査用入力端子515に検査用プローブ電極を接触させ、複数のゲート配線501及びソース配線504に対し、検査信号を一括して入力するようになっている。このことにより、素子基板500の各配線のリーク検査が比較的容易に行われる。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−185072号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の表示装置では、リーク検査の終了後に各配線同士を電気的に分離させるために、共通バス配線を、図38で破線に示すように、素子基板と共にレーザ等により切断して除去する必要がある。しかし、実際に、共通バス配線を、素子基板と共にレーザにより切断しようとすると、該共通バス配線を正確に除去することが難しいため、共通バス配線の一部が除去されずに残ってしまう虞れがある。また、レーザ切断時に素子基板上へ飛散して付着した切断くずが、リークの原因となる虞れもある。その結果、リーク検査の段階でリーク無しと判定されたにも拘わらず、その検査以降の切断の段階で、新たにリークが発生してしまうという問題がある。
【0014】
また、共通バス配線を、検査の終了後にレーザにより切断すると、各配線の切断面が剥き出しになる。すなわち、該切断面は、検査工程後に行う洗浄工程で薬剤等が付着したり、表示装置の使用時に外気に触れることによって、腐食することが避けられない。その結果、上記各配線の切断面が腐食することにより、該各配線の抵抗値にばらつきが生じるため、表示にムラが生じて表示品質が低下する虞れもある。
【0015】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ソース配線及びゲート配線等の各配線間のリークを容易に検出できるようにすると共に、検査用の配線の切断除去を不要とすることにより、検査後におけるリークの発生と表示品質の低下とを未然に防止しようとすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、ゲート配線及びソース配線の各引出配線部に対して個別端子をそれぞれ形成すると共に、外部から検査信号を入力する全体端子を、該各個別端子に対して電気的に分離して設けるようにした。そして、検査時に、上記各個別端子と全体端子とを導通させた状態で上記検査信号を入力するようにした。
【0017】
具体的に、本発明は、マトリクス状に設けられた複数の絵素領域と、該各絵素領域毎に設けられたスイッチング素子とを有する素子基板と、上記素子基板において互いに平行に並んで設けられ、上記スイッチング素子に接続された複数のゲート配線と、上記素子基板において上記ゲート配線に直交して設けられ、上記スイッチング素子に接続された複数のソース配線と、上記素子基板に設けられ、上記各ゲート配線及び各ソース配線にそれぞれ接続された引出配線部とを備える表示装置が対象である。そして、上記各引出配線部に個別に設けられた個別端子と、上記各個別端子に対して電気的に分離した状態で上記素子基板に設けられた全体端子とを備え、上記全体端子は、複数の個別端子に導通された状態で、外部から入力された検査信号を、該各個別端子へ供給するように構成されている。
【0018】
また、上記素子基板に設けられ、スイッチング素子を駆動するための駆動回路部と、各引出配線部にそれぞれ形成され、上記駆動回路部が接続される駆動用端子とを備え、上記駆動用端子及び個別端子は、上記駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けられるようにしてもよい。
【0019】
また、上記素子基板に設けられ、スイッチング素子を駆動するための駆動回路部と、各引出配線部にそれぞれ形成され、上記駆動回路部が接続される駆動用端子とを備え、上記駆動用端子は、上記駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けられる一方、個別端子は、駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重ならない位置に設けられるようにしてもよい。
【0020】
上記個別端子は、引出配線部に交差する方向に延びる列を構成していることが好ましい。
【0021】
また、上記全体端子は、個別端子に導通される出力部を備え、上記出力部は、上記個別端子と同じ列を構成するように配置されるようにしてもよい。
【0022】
上記個別端子は、千鳥状に配置され、引出配線部に交差する方向に1つおきに設けられている個別端子が、それぞれ個別の列を構成することが好ましい。
【0023】
上記ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子は、各表示色毎に、引出配線部に交差する方向に並んで個別の列を構成するようにしてもよい。
【0024】
また、上記素子基板に対向して設けられた対向基板を備え、上記対向基板には、複数の個別端子と全体端子とを導通させるための導通部材が設けられ、上記導通部材と、個別端子及び全体端子との間には、所定の隙間が設けられるようにしてもよい。
【0025】
上記個別端子は、引出配線部に交差する方向に延びる列を構成し、上記列を構成する各個別端子は、導通部材を介して互いに導通するように構成されていてもよい。
【0026】
上記全体端子は、個別端子と同じ列を構成するように配置された出力部を備え、上記出力部は、上記列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成されていることが好ましい。
【0027】
上記個別端子は、千鳥状に配置され、引出配線部に交差する方向に1つおきに設けられている個別端子が、それぞれ個別の列を構成し、出力部は、上記個別の列毎に設けられ、該列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成されていてもよい。
【0028】
上記ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子は、各表示色毎に、引出配線部に交差する方向に並んで個別の列を構成し、出力部は、上記個別の列毎に設けられ、該列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成することが好ましい。
【0029】
また、本発明に係る表示装置の製造方法は、上記素子基板と、該素子基板に対向する対向基板とを、表示媒体層を介して接合する接合工程と、上記接合工程の後に、ゲート配線の引出配線部に設けられている個別端子に導通した全体端子に対し、ゲート検査信号を供給すると共に、ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子に導通した全体端子に対し、ソース検査信号を供給することによって、上記各配線間のリーク検査を行う検査工程と、上記検査工程の後に、各個別端子及び全体端子の導通状態を解除する導通解除工程とを備えている。
【0030】
上記検査工程では、ソース検査信号を、各表示色のソース配線毎に供給することが好ましい。
【0031】
上記検査工程では、各個別端子及び全体端子に対し、対向基板に形成された導通部材を接触させることにより、該各個別端子及び全体端子を導通させる一方、上記導通解除工程では、上記導通部材を各個別端子及び全体端子から離脱させることにより導通状態を解除するようにしてもよい。
【0032】
上記検査工程の後に、導通部材を、該導通部材が設けられている対向基板の一部と共に除去する除去工程と、上記除去工程の後に、スイッチング素子を駆動する駆動回路部を、個別端子に重なるように素子基板に組み付ける組付工程とを備えることが好ましい。
【0033】
上記導通部材は、対向基板にカラーフィルタ層と透明電極層とを積層して構成することが好ましい。
【0034】
次に、本発明の作用について説明する。
【0035】
本発明に係る表示装置のゲート配線、ソース配線及び引出配線部に対し、各配線間のリーク検査を行う場合には、まず、所定の複数の個別端子と、全体端子とを導通させた状態で、該全体端子に検査信号を外部から入力する。このことにより、検査信号は、全体端子から上記複数の個別端子へそれぞれ供給される。各個別端子へ供給された検査信号は、引出配線を介して、所定の複数のゲート配線と、所定の複数のソース配線とにそれぞれ送られる。その結果、所定の複数のスイッチング素子には、ゲート配線及びソース配線の双方から検査信号が供給される。
【0036】
こうして、所定の絵素で検査用の表示を行い、その表示が正常に行われているか否かを判定する。そして、検査終了後には、個別端子と全体端子との導通状態を解除する。すなわち、本発明に係る表示装置では、リーク検査の終了後に、検査用の配線を素子基板と共に切断する必要がない。
【0037】
上記各個別端子が引出配線部に交差する方向に延びる列を構成していれば、該列に沿って導通部材を接触させることにより、各個別端子同士を容易に導通させることが可能となる。このとき、全体端子の出力部を、上記各個別端子と同じ列を構成するように配置することにより、互いに導通している各個別端子に対して全体端子を容易に導通させることが可能となる。すなわち、全体端子に一括して入力した検査信号は、各個別端子を介してゲート配線及びソース配線へ供給される。
【0038】
上記導通部材を対向基板に設けておけば、該導通部材を、各個別端子に容易に接触させることが可能となる。
【0039】
また、各個別端子を千鳥状に配置し、引出配線部に交差する方向に1つおきに並ぶ個別端子が、それぞれ個別の列を構成することにより、多数のゲート配線及びソース配線の一部に対して選択的に検査信号を供給させることが可能となる。
【0040】
特に、ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子が、各表示色毎に個別の列を構成することにより、該個別端子を各列毎に導通させると共に、全体端子にそれぞれ導通させることが可能となる。その結果、各ソース配線に対し、表示色毎に検査信号を供給することができる。すなわち、表示色の違いによりリーク検査が容易且つ確実に行われる。
【0041】
さらに、個別端子を、駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けることにより、該個別端子を、リーク検査の終了後に、駆動回路部と、素子基板の基板面との間で気密状に閉塞させることが可能となる。
【0042】
すなわち、導通部材が対向基板に設けられている場合には、導通部材は、該導通部材が設けられている対向基板の一部と共に除去される。その後、駆動回路部は、導通部材が除去された位置で素子基板に組み付けられるため、個別端子は、該駆動回路部と重ねられる。つまり、リーク検査を行うための個別端子は、駆動回路部を設けるスペースを有効に利用して設けられている。
【0043】
一方、個別端子を、駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重ならない位置に設けることにより、対向基板に設けた導通部材を除去しないで、導通を解除した状態で残しておくことが可能となる。すなわち、駆動回路基板は、個別端子に重ならない位置で、素子基板に組み付けられる。
【0044】
本発明に係る表示装置の製造方法では、上記素子基板と対向基板とを、表示媒体層を介して接合し、その後、ゲート配線やソース配線等のリーク検査を行う。すなわち、複数の個別端子と全体端子とを導通させ、該全体端子に検査信号を入力してリーク検査を行う。さらに、各個別端子と全体端子との導通状態を解除することにより、表示装置の製造を行う。
【0045】
また、導通部材を、対向基板に対し、カラーフィルタ層と透明電極層とを積層して構成することにより、該導通部材を、対向基板の絵素領域に形成されるカラーフィルタ層及び透明電極と同じ工程で形成することが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。また、例えば図1の上下方向を「上下方向」とし、同図の左右方向を「左右方向」とする。
【0047】
(実施形態1)
図1〜図20は、本発明に係る表示装置の実施形態1を示している。表示装置は、例えば、表示媒体層が液晶層である半透過型の液晶表示装置に構成されている。
【0048】
液晶表示装置10は、平面図である図1と、図1のII−II線断面である図2とに示すように、複数のスイッチング素子(図示省略)を有する素子基板100(以下、TFT基板と称する)と、該TFT基板100に対向する対向基板400と、該対向基板400とTFT基板100との間に介装された液晶層(図示省略)とを備えている。
【0049】
上記TFT基板100は、図1に示すように、長方形の絶縁性基板であるガラス基板300に、マトリクス状に設けられた複数の絵素領域20と、該各絵素領域20毎に設けられたスイッチング素子である図示省略のTFT(Thin Film Transister)と、該TFTに接続された複数のゲート配線101及びソース配線201と、該各ゲート配線101及び各ソース配線201にそれぞれ接続された引出配線部50と、上記TFTを駆動するための駆動回路部であるドライバ701とを備えている。
【0050】
対向基板400の接合前であり且つ液晶層の注入前のTFT基板100の平面図である図4に示すように、上記ゲート配線101は、TFT基板100において、行方向(図4で左右方向)に延びるように、互いに平行に並んで設けられている。一方、上記ソース配線201は、TFT基板100において、列方向(図4で上下方向)に延びるように、互いに平行に並んで設けられている。つまり、ソース配線201は、上記ゲート配線101に直交して設けられている。ゲート配線101とソース配線201とは、例えばTaやITO(Indium Tin Oxide)等の導電膜により形成され、SiNx等の絶縁膜を介して交差している。
【0051】
また、ソース配線201は、R(赤)表示を行うためのR用ソース配線201rと、G(緑)表示を行うためのG用ソース配線201gと、B(青)表示を行うためのB用ソース配線201bとにより構成され、各ソース配線201r,201g,201bが左右方向に順に並んで設けられている。
【0052】
上記TFTは、格子状に形成された上記ゲート配線101とソース配線201との交点の近傍位置に設けられている。上記絵素領域20は、ゲート配線101とソース配線201とにより囲まれた領域によって構成されている。各絵素領域20には、ITOにより構成された絵素電極(図示省略)が設けられており、該絵素電極は、上記TFTにそれぞれ接続されている。
【0053】
そして、図4に示すように、TFT基板100における左右方向の略中央の領域は、上記各絵素領域20が設けられている有効表示領域30に構成される一方、該有効表示領域30以外のTFT基板100の左右両辺の領域と下辺の領域とは、額縁領域40に構成されている。
【0054】
上記引出配線部50は、図4に示すように、上記額縁領域40に形成されている。引出配線部50は、ゲート配線101に接続されたゲート引出配線102と、該各ゲート引出配線102に接続されたゲートチップ端子103と、ソース配線201に接続されたソース引出配線202と、該ソース引出配線202に接続されたソースチップ端子203とにより構成されている。これらゲート引出配線102、ゲートチップ端子103、ソース引出配線202、及びソースチップ端子203は、例えばTa膜により形成され、図2に示すように、絶縁膜302によりそれぞれ被覆されている。
【0055】
上記ゲート引出配線102は、図4に示すように、一端がゲート配線101の左端部又は右端部に接続されて側方の額縁領域40に引き出されている。そして、各ゲート引出配線102は、額縁領域40の左辺領域及び右辺領域において、集まって形成されている。
【0056】
上記ゲートチップ端子103は、図4に示すように、額縁領域40の下辺領域における左右両側にそれぞれ複数設けられており、図4の部分拡大図である図5に示すように、上下方向に互いに平行に延びるように形成されている。そして、各ゲートチップ端子103の上端には、上記各ゲート引出配線102の他端がそれぞれ接続されている。すなわち、ゲート配線101は、ゲート引出配線102を介してゲートチップ端子103に接続されている。
【0057】
上記ソース引出配線202は、一端がソース配線201の下端部に接続され、下方の額縁領域40に引き出されている。ソース引出配線202は、額縁領域40の下辺領域に複数設けられている。そして、各ソース引出配線202の他端は、額縁領域40の下辺領域における左右中央部に集められている。
【0058】
上記ソースチップ端子203は、額縁領域40の下辺領域における左右中央部に複数設けられており、図4の部分拡大図である図6に示すように、上下方向に互いに平行に延びるように形成されている。そして、各ソースチップ端子203の上端には、上記各ソース引出配線202の他端がそれぞれ接続されている。すなわち、ソース配線201は、ソース引出配線202を介してソースチップ端子203に接続されている。
【0059】
上記各ゲートチップ端子103及び各ソースチップ端子203には、図5及び図6に示すように、上記ドライバ701が接続される電極パッドである駆動用端子105,205と、検査信号が入力される電極パッドである個別端子110,210とが、それぞれ個別に設けられている。
【0060】
駆動用端子105,205は、ゲートチップ端子103に設けられるゲート駆動用端子105と、ソースチップ端子203に設けられるソース駆動用端子205とにより構成されている。一方、個別端子110,210は、ゲートチップ端子103に設けられるゲート個別端子110と、ソースチップ端子203に設けられるソース個別端子210とにより構成されている。
【0061】
上記ゲート駆動用端子105は、図5に示すように、各ゲートチップ端子103に亘って千鳥状に配置されている。ゲート駆動用端子105は、図5のVII−VII線断面図である図7に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール107を介して外部に露出しているゲートチップ端子103の一部により構成されている。
【0062】
上記ゲート個別端子110は、図5に示すように、ゲートチップ端子103に交差する方向である左右方向に延びる列を構成している。つまり、各ゲート個別端子110は、各ゲートチップ端子103を左右に横切る直線上にそれぞれ配置されている。ゲート個別端子110は、図7と、図5のVIII−VIII線断面図である図8とに示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール108を介して外部に露出しているゲートチップ端子103の一部により構成されている。
【0063】
本実施形態では、ゲート個別端子110は、ゲート駆動用端子105よりも図3で下側に配置されている。言い換えれば、上記ゲート駆動用端子105は、ゲートチップ端子103とゲート引出配線102との接続部と、ゲート個別端子110との間に配置されている。
【0064】
上記ソース駆動用端子205は、図6に示すように、各ソースチップ端子203に亘って千鳥状に配置されている。ソース駆動用端子205は、図6のX−X線断面図である図10に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール207を介して外部に露出しているソースチップ端子203の一部により構成されている。
【0065】
上記ソース個別端子210は、図6に示すように、ソースチップ端子203に交差する方向である左右方向に延びる列を構成している。さらに、ソース個別端子210は、R(赤)、G(緑)及びB(青)の各表示色毎に個別の列を構成しており、該表示色毎の各列が、それぞれソースチップ端子203に交差するようになっている。ソース個別端子210は、図10と、図6のXI−XI線断面図である図11とに示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール208を介して外部に露出しているソースチップ端子203の一部により構成されている。
【0066】
すなわち、図6に示すように、R用の各ソースチップ端子203には、R用個別端子210rがそれぞれ設けられており、各R用個別端子210rが個別の列を構成している。同様に、G用の各ソースチップ端子203には、G用個別端子210gがそれぞれ設けられており、各G用個別端子210gが個別の列を構成している。また、B用の各ソースチップ端子203には、B用個別端子210bがそれぞれ設けられており、各B用個別端子210bが個別の列を構成している。
【0067】
上記R用個別端子210rの列、G用個別端子210gの列、及びB用個別端子210bの列は、図6に示すように、下側(TFT基板100の外側)から上側(TFT基板100の内側)へ向かって順に並んでいる。
【0068】
そして、図5及び図6に示すように、本発明に係る表示装置10のTFT基板100には、図17に示す検査用プローブ電極802により外部から検査信号が入力される全体端子120,220が、上記各個別端子110,210に対して電気的に分離した状態で設けられている。そして、全体端子120,220は、複数の個別端子110,210に導通された状態で、外部から入力された検査信号を、一括して各個別端子110,210へ供給するように構成されている。
【0069】
上記全体端子120,220は、ゲート個別端子110に導通されるゲート全体端子120と、ソース個別端子210に導通されるソース全体端子220とにより構成されている。
【0070】
ゲート全体端子120及びソース全体端子220は、同様の構造を有しており、TFT基板100上の配置が異なっている。すなわち、図5及び図6に示すように、各全体端子120,220は、検査用プローブ電極802が接触する入力部121,221と、該入力部121,221から鉤状に延びる配線部122,222と、該配線部122,222の先端に設けられ、個別端子110,210に導通される出力部123,223とを備えている。
【0071】
上記入力部121,221は、比較的大きい電極パッドに形成されており、図17及び図20に示す検査用プローブ電極802が接触し易いように構成されている。また、上記出力部123,223は、上記入力部121,221よりも小さい電極パッドに形成されており、上記各個別端子110,210と同じ列を構成するように配置されている。そして、出力部123,223は、個別端子110,210の列における端に位置している個別端子110,210に対し、近接して設けられている。
【0072】
より詳しくは、ゲート全体端子120の入力部121は、図5のIX−IX線断面図である図9に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール117を介して外部に露出しているゲート全体端子120の一部により構成されている。一方、ゲート全体端子120の出力部123は、図8及び図9に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール118を介して外部に露出しているゲート全体端子120の一部により構成されている。
【0073】
また、ソース全体端子220の入力部221は、図6のXII−XII線断面図である図12に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール217を介して外部に露出しているソース全体端子220の一部により構成されている。一方、ソース全体端子220の出力部223は、図11及び図12に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール218を介して外部に露出しているソース全体端子220の一部により構成されている。
【0074】
上記ドライバ701は、図1及び図2に示すように、TFT基板100の額縁領域40の下辺領域に設けられている。ドライバ701は、ゲートドライバ及びソースドライバがワンチップ化して構成されており、ゲート配線101及びソース配線201に対して、駆動信号を供給するための出力端子703を備えている。すなわち、出力端子703は、上記ゲート駆動用端子105及びソース駆動用端子205にそれぞれ接続されるようになっている。
【0075】
そして、ドライバ701がTFT基板100に組み付けられた状態で、上記ゲート駆動用端子105及びソース駆動用端子205と、ゲート個別端子110及びソース個別端子210とは、該ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重なるようになっている。
【0076】
上記ドライバ701とTFT基板100との間には、所定の隙間が設けられており、該隙間は、リング状のシール部材702により気密状に閉塞されている。つまり、上記各駆動用端子105,205、個別端子110,210、及び全体端子120,220の出力部123,223は、ドライバ701の後面と、TFT基板100の前面と、シール部材702の内周面とによって、気密状に覆われている。上記シール部材702は、例えば、ポリイミド等が適用されている。
【0077】
上記対向基板400は、カラーフィルタ(図示省略)や、ITOにより構成された透明電極(図示省略)等を備えている。対向基板400は、図1及び図2に示すように、TFT基板100における有効表示領域30と、額縁領域40の側辺領域とに対して重なるように設けられている。
【0078】
−表示装置の製造方法−
次に、本発明の表示装置の製造方法について説明する。
【0079】
TFT基板100の製造工程では、例えば図4に示すように、ガラス基板300に対し、まず、ゲート配線101、ゲート引出配線102、ゲートチップ端子103、ソースチップ端子203、ゲート全体端子120、及びソース全体端子220を、パターン形成する。すなわち、ガラス基板300上に、Ta膜を、スパッタリングにより約5000Åの厚さに形成した後に、フォト工程を行い、レジストパターンを所定の形状に形成する。続いて、ドライエッチングを行った後に、レジスト剥離工程を行うことにより、上記各配線101,102,…等のパターン形成を行う。
【0080】
その後、ガラス基板300上に形成された上記各配線101,102,…等の上に、SiNxからなる絶縁膜302を、CVD法により約3000Åの厚さに形成して被覆する。
【0081】
次に、ゲートチップ端子103、ソースチップ端子203、及び各全体端子120,220に対し、コンタクトホールを形成する。すなわち、ゲートチップ端子103、ソースチップ端子203、及び各全体端子120,220を覆っている絶縁層302に対し、フォト工程において所定の形状にパターニングした後に、ドライエッチングすることにより絶縁層のみを選択的に除去する。続いて、レジスト剥離工程においてレジストを剥離する。
【0082】
その結果、ゲートチップ端子103については、図7〜図9に示すように、コンタクトホール107を形成することによりゲート駆動用端子105が形成され、コンタクトホール108を形成することによりゲート個別端子110が形成される。
【0083】
また、ソースチップ端子203については、図10〜図12に示すように、コンタクトホール207を形成することによりソース駆動用端子205が形成され、コンタクトホール208を形成することによりソース個別端子210が形成され、さらに、ソースチップ端子203とソース引出配線202とを接続するためのコンタクトホール209が形成される。
【0084】
また、ゲート全体端子120については、図8及び図9に示すように、コンタクトホール118を形成することにより出力部123が形成され、コンタクトホール117を形成することにより入力部121が形成される。同様に、ソース全体端子220については、図11及び図12に示すように、コンタクトホール218を形成することにより出力部223が形成され、コンタクトホール217を形成することにより入力部221が形成される。
【0085】
このように、各駆動用端子105,205、各個別端子110,210、及び各全体端子120,220は、同じ工程で形成される。
【0086】
その後、ソース配線201及びソース引出配線202を形成する。すなわち、上記絶縁層302の上に、TaやITO等の導電膜をスパッタリングにより約3000Åの厚さに形成する。このとき、図10に示すように、上記コンタクトホール209内にも導電膜を形成しておく。その後に、フォト工程において所定の形状にパターニングし、続いてドライエッチングを行った後に、レジスト剥離工程でレジストを剥離することにより、ソース配線201及びソース引出配線202を形成する。
【0087】
一方、対向基板400の製造工程では、ガラス基板350に対し、後述のようにして、R、G及びBの各色のカラーフィルタ(図示省略)と、輝度を向上させるための透明なホワイト層とをパターン形成すると共に、透明電極(ITO)を形成する。
【0088】
本発明の特徴として、対向基板400に対し、リーク検査を行うときに複数の個別端子110,210と全体端子120,220とを導通させるための導通部材410を予め形成しておく。導通部材410は、図3、図13及び図14に示すように、対向基板400がTFT基板100に液晶層を介して接合されたときに、1つの列を構成する各個別端子110,210と、全体端子120,220の出力部123,223とのそれぞれに対向する位置に形成される。
【0089】
すなわち、対向基板400には、図13に示すように、各ゲート個別端子110及びゲート全体端子120により構成される列に対応するゲート導通部材410aが形成されている。さらに、対向基板400には、図3及び図14に示すように、各表示色毎に、各ソース個別端子210及びソース全体端子220により構成される列に対応するソース導通部材410r,410g,410bが、互いに平行に並んで形成されている。各導通部材410a,410r,410g,410bは、接合前の段階で、TFT基板100と対向基板400との間隔よりも僅かに大きい高さを有している。
【0090】
各導通部材410a,410r,410g,410bは、ゲート導通部材410aの断面図である図15〜図17と、ソース導通部材410gの断面図である図18〜図20に示すように、対向基板400に対し、各色のカラーフィルタ層401,402,403、ホワイト層404、及び透明電極層405が順に積層して構成されている。つまり、導通部材410は、対向基板400の絵素領域に形成されるカラーフィルタ層、ホワイト層、及び透明電極層とそれぞれ同じ工程で形成される。
【0091】
ここで、カラーフィルタ層、ホワイト層及び透明電極層の形成方法について説明する。まず、ネガ型アクリル樹脂系の感光膜をガラス基板350に形成し、該感光膜を活性光により所定形状にパターン露光する。続いて、アルカリ現像液により現像し、未露光部分を水洗して除去した後に、熱処理を行う。これらの各工程を、R(赤)、G(緑)、B(青)、及びW(ホワイト)の各色のレイヤー毎に順番に行う。その結果、対向基板400における各絵素領域20に所定の色のカラーフィルタが形成される。このとき、上記各工程において、導通部材410を形成する領域に、カラーフィルタ層401,402,403、及びホワイト層404を、それぞれパターン形成すると共に、除去しないで積層していく。導通部材410の高さは、ホワイト層404の積層高さを調整することにより制御することができる。
【0092】
その後、上記絵素領域20と、導通部材410を形成する領域との双方に対し、ITO等の透明電極層405を、スパッタリングにより約1000Åの厚さに形成する。続いて、フォト工程において所定形状のレジストをパターン形成し、ウェットエッチング後に、レジスト剥離工程でレジストを除去する。このことにより、上記導通部材410の透明電極405を、絵素領域20における透明電極と共に形成する。尚、カラーフィルタ層401,402,403やホワイト層404は、エッチングによるパターニングや、印刷法及び転写法によっても形成することができる。
【0093】
続いて、接合工程では、上記TFT基板100と対向基板400とを、液晶層を介して接合する。このとき、上記各導通部材410は、TFT基板100と対向基板400とにより圧縮して狭持される。その結果、図15〜図20に示すように、導通部材410が、対向基板400の基板面に押し付けられて弾性変形するため、複数のゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123とが導通部材410aの透明電極層405を介して導通する一方、複数のソース個別端子210r,210g,210bと、ソース全体端子220r,220g,220bの出力部223とが導通部材410r,410g,410bを介して導通する。
【0094】
上記接合工程の後に、上記各配線101,201,…間のリーク検査を行う検査工程が行われる。検査工程では、まず、図3、図13及び図14に示すように、スクライブカッター等により、対向基板400を、短辺方向に延びる第1分断ラインLに沿って切断する。第1分断ラインLは、前側(図3で紙面手前側)から見て、全体端子120,220の入力部121,221と、個別端子110,210との間を通る直線である。こうして、対向基板400の下端部を除去して、各入力部121,221を露出させる。
【0095】
続いて、検査用プローブ電極802により、例えば図3で左側のゲート全体端子120に対して、入力部121からゲート検査信号を供給すると共に、ソース全体端子220に対して、入力部221からソース検査信号を供給する。ソース全体端子220r,220g,220bには、各表示色毎にソース検査信号を供給する。
【0096】
詳しくは、ゲート全体端子120の入力部121にゲート検査信号を供給した状態で、R用全体端子220r、G用全体端子220g及びB用全体端子220bの各入力部221に対してソース検査信号をそれぞれ順番に入力する。各全体端子220r,220g,220bに入力された検査信号は、R用個別端子210r、G用個別端子210g及びB用個別端子210bをそれぞれ介して、R用ソース配線201r、G用ソース配線201g及びB用ソース配線201bへそれぞれ送られ、所定の絵素領域20が所定の色(R、G、及びB)に点灯する。
【0097】
次に、図3で右側のゲート全体端子120の入力部123についても、同様に、ゲート検査信号を供給すると共に、各ソース全体端子220r,220g,220bの入力部221にソース検査信号を供給することにより所定の絵素領域20を所定の色に点灯させる。こうして、各表示色毎に検査表示を行い、表示されていない絵素の有無や、異なる色の表示が生じているか否かを確認することにより、リーク検査を行う。
【0098】
上記検査工程の後に、各個別端子110,210と全体端子120,220との導通状態を解除する導通解除工程を行う。導通解除工程では、導通部材410を各個別端子110,210及び全体端子120,220から離脱させることにより導通状態を解除する。
【0099】
すなわち、導通解除工程では、除去工程を行う。この除去工程では、図3、図13及び図14に示すように、スクライブカッター等により、対向基板400を、第1分断ラインLに平行な第2分断ラインMに沿って切断する。第2分断ラインMは、前側(図3で紙面手前側)から見て、各チップ端子103,203と各引出配線102,202との接続部と、駆動用端子105,205との間を通る直線である。このことにより、上記各導通部材410は、該導通部材410が設けられている対向基板400の一部と共に除去される。その結果、個別端子110,210と全体端子120,220とは、電気的に絶縁状態となる。
【0100】
上記導通解除工程の後に、組付工程を行う。組付工程では、図1及び図2に示すように、ドライバ701を、各個別端子110,210に重なるように、シール部材702を介してTFT基板100に組み付ける。このとき、ドライバ701の各出力端子703は、上記ゲート駆動用端子105及びソース駆動用端子205に接続される。そして、ゲート個別端子110及びソース個別端子210は、ドライバ701とTFT基板100との間で気密状に閉塞される。
【0101】
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、検査信号を、全体端子120,220から各個別端子110,210へ一括して供給できるため、リーク検査を容易に行うことができる。そのことに加え、各個別端子110,210と全体端子120,220とが予め分離しているため、個別端子110,210と全体端子120,220との導通状態を解除することにより、検査終了後に検査用配線を切断して分離する必要がない。その結果、検査用配線の切断に伴う新たなリークの発生を防止できると共に、該検査用配線の切断面の腐食による配線の抵抗値のばらつきを防止して、表示品質の低下を防止することができる。
【0102】
さらに、複数の個別端子110,210と、全体端子120,220の出力部123,223とが、1つの列を構成するように配置したので、簡単な形状の導通部材410により、各個別端子110,210と全体端子120,220とを容易且つ確実に導通させることができる。
【0103】
また、対向基板400のカラーフィルタ層401,402,403、ホワイト層404及び透明電極層405の一部を除去せずに残し、導通部材410を形成するために有効に利用することにより、該導通部材410を形成するための部材を別途設ける必要がないため、コストの低減を図ることができる。
【0104】
さらに、ソース個別端子210が、各表示色毎に個別の列を構成するように配置されているので、該ソース個別端子210を各表示色毎に導通させることができる。その結果、各絵素に対し、表示色毎にソース検査信号を供給することができるため、表示色の違いによるリーク検査を容易且つ確実に行うことができる。
【0105】
ところで、TFT基板100に対し、捨て基板領域を予め設けると、1枚のマザーガラスから製造できるTFT基板100の枚数が少なくなってしまうため、コストが嵩んでしまう。
【0106】
これに対して、本実施形態では、各個別端子110,210を、ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重なる位置に設けるようにしたので、ドライバ701を設けるスペースを、リーク検査を行う領域として有効に利用することができる。したがって、1枚のマザーガラスから製造できるTFT基板100の枚数を多くして、コストの低減を図ることができる。
【0107】
また、個別端子110,210を、ドライバ701の後面と、TFT基板100の前面と、シール部材702の内周面とによって、気密状に覆うようにしたので、該個別端子110,210の水分等による腐食を防止することができる。
【0108】
(実施形態2)
図21〜図34は、本発明に係る表示装置の実施形態2を示している。尚、以下の各実施形態において、図1〜図20と同じ部分については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0109】
上記実施形態1では、個別端子110,210が、ドライバ701に対してTFT基板100の基板面の法線方向に重なる位置に設けられていたのに対し、この実施形態2では、図21に示すように、個別端子110,210は、ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重ならない位置に設けられている。一方、駆動用端子105,205は、ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重なる位置に設けられている。
【0110】
すなわち、図21、23及び図24に示すように、この実施形態2では、駆動用端子105,205と個別端子110,210との位置関係が、上記実施形態1の場合と、上下方向に逆転している。つまり、ゲート個別端子110は、図25に示すように、ゲート引出配線102とゲートチップ端子103との接続部と、ゲート駆動用端子105との間に配置されている。一方、ソース個別端子210は、図26に示すように、ソース引出配線202とソースチップ端子203との接続部(つまり、コンタクトホール209)と、ソース駆動用端子205との間に配置されている。
【0111】
対向基板400は、図22、図23、図27及び図28に示すように、導通部材410を備えている。すなわち、導通部材410は、上記実施形態1のように、検査後に除去されるのではなく、検査後にも除去されずに残っている。
【0112】
図29〜図31に示すように、導通部材410の基端は、対向基板400に固着されている一方、導通部材410の先端は、TFT基板100に接触していない。つまり、各導通部材410は、TFT基板100と対向基板400との間隔よりも僅かに小さい高さを有している。言い換えれば、導通部材410の先端と、個別端子110,210及び全体端子120,220との間には、所定の隙間が設けられている。
【0113】
−表示装置の製造方法−
次に、本発明の表示装置の製造方法について説明する。
【0114】
TFT基板100及び対向基板400の製造工程は、上記実施形態1と同様に行われる。ただし、上述のように、導通部材の高さは、TFT基板100と対向基板400との間隔よりも僅かに小さく形成する。したがって、上記実施形態1と同様に行う接合工程において、TFT基板100と対向基板400とを接合して状態で、導通部材410は、上記各個別端子110,210及び全体端子120,220に接触していない。
【0115】
検査工程では、図23、図27及び図28に示すように、スクライブカッター等により、対向基板400を、最終分断ラインNに沿って切断する。最終分断ラインNは、前側(図23で紙面手前側)から見て、全体端子120,220の出力部123,223と、駆動用端子105,205との間を通る直線である。このことにより、対向基板400の下端部を除去して、各全体端子120,220の入力部121,221を露出させる。
【0116】
続いて、各導通部材410を対向基板400と共に後側(図23で紙面奥側)へ付勢し、該導通部材410の先端を、個別端子110,210及び全体端子120,220に接触させる。すなわち、各導通部材410の先端の透明電極層405は、後側へ付勢されることによって、ガラス基板350の弾性によりTFT基板300の基板面へ押し付けられる。さらに、導通部材410が対向基板400の基板面上で弾性変形するため、複数のゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123とがゲート導通部材410aの透明電極層405を介して導通する。同様に、図32〜図34に示すように、各表示色毎に、複数のソース個別端子210r,210g,210bと、各ソース全体端子220r,220g,220bの出力部223とがソース導通部材410r,410g,410bの透明電極層405を介してそれぞれ導通する。
【0117】
そして、上記各個別端子110,210と全体端子120,220とが導通した状態で、上記実施形態1と同様に、ゲート全体端子120の入力部121に対して、検査用プローブ電極802によりゲート検査信号を供給すると共に、各表示色毎に、各ソース全体端子220r,220g,220bの入力部221に対して、ソース検査信号を供給する。こうして、各表示色毎にリーク検査を行う。
【0118】
導通解除工程では、各導通部材410に対する付勢を終了し、ガラス基板350の弾性により導通部材410の先端を、各個別端子110,210及び全体端子120,220から、再び離脱させる。その結果、個別端子110,210と全体端子120,220とは、電気的に絶縁状態となる。
【0119】
その後に、組付工程を行い、ドライバ701をTFT基板100に組み付ける。すなわち、ドライバ701の出力端子703を、各駆動用端子105,205に接続する。
【0120】
−実施形態2の効果−
したがって、この実施形態2によると、通常時に対向基板400から離脱している導通部材410を、検査時にのみ付勢して、各個別端子110,210及び全体端子120,220に接触させるようにしたので、該導通部材410を対向基板400の一部と共に除去する必要がなく、対向基板400に設けておくことができる。すなわち、対向基板400を第2分断ラインMで切断する工程を削減して、製造コストの低減を図ることができる。
【0121】
また、導通部材410が除去されずに対向基板400に残されているため、必要に応じて再検査を容易に行うことができる。
【0122】
(実施形態3)
図35及び図36は、本発明に係る表示装置の実施形態3を示している。この実施形態3は、上記実施形態1において、ゲート引出配線102、ゲートチップ端子103、ゲート個別端子110及びゲート全体端子120の配置をそれぞれ変更したものである。
【0123】
すなわち、ゲートチップ端子103は、図35に示すように、額縁領域40の下辺領域における左側領域に集められている。全てのゲート引出配線102は、ゲート配線101の左側から引き出されており、その先端が上記各ゲートチップ端子103にそれぞれ接続されている。
【0124】
そして、ゲート個別端子110は、図36に拡大して示すように、千鳥状に配置され、ゲートチップ端子103に交差する方向(図36で左右方向)に1つおきに設けられているゲート個別端子110が、それぞれ個別の列を構成している。また、ゲート全体端子120は、ゲートチップ端子103の束の左右両側にそれぞれ設けられ、各ゲート全体端子120の出力部123は、上記各ゲート個別端子110と同じ個別の列を構成するように配置されている。
【0125】
本実施形態の液晶表示装置10を製造する場合には、上記実施形態1と同様に、ソース導通部材410r,410g,410bを形成すると共に、図36に示すように、対向基板400に対し、2つのゲート導通部材410aを、上記ゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123との各列に対応してそれぞれ形成しておく。そして、接合工程において、各列毎に、ゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123とをゲート導通部材410aを介して導通させる。
【0126】
その後、上記実施形態1と同様に、検査工程を行った後、導通解除工程中の除去工程において、第2分断ラインMに沿って対向基板400を切断することにより、上記ゲート導通部材410a及びソース導通部材410r,410g,410bを除去する。続いて、組付工程において、ドライバ701をTFT基板100に組み付けることによって、液晶表示装置10を製造する。
【0127】
−実施形態3の効果−
したがって、この実施形態3によると、全てのゲート引出配線102を、ゲート配線101の一方の端部から引き出すことにより液晶表示装置10の額縁領域40を、L字状に集めて形成することができる。そのことに加えて、各ゲート個別端子110を千鳥状に配置し、ゲート全体端子120の出力部123と共に2つの列に分けるようにしたので、多数のゲート配線の一部に対して選択的に検査信号を供給させることができる。
【0128】
尚、上記実施形態3では、実施形態1におけるゲート個別端子110及びゲート全体端子120等の配置を変更するようにしたが、実施形態2におけるゲート個別端子110及びゲート全体端子120等の配置を変更するようにしてもよい。
【0129】
また、上記各実施形態では、本発明を半透過型の液晶表示装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、その他に、反射型や透過型の液晶表示装置は勿論、例えば有機EL層などの他の表示媒体層を備える表示装置に適用してもよい。
【0130】
また、上記各実施形態では、個別端子及び全体端子を、ゲートチップ端子及びソースチップ端子に設けるように構成したが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、ゲート引出配線及びソース引出配線に設けるようにしてもよい。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、ゲート配線及びソース配線の各引出配線部に対して個別端子をそれぞれ形成すると共に、外部から検査信号を入力する全体端子を、該各個別端子に対して電気的に分離して設け、上記各個別端子と全体端子とを導通させた状態で、検査信号を全体端子に入力することにより、検査信号を、全体端子から各個別端子へ一括して供給できるため、リーク検査を容易に行うことができる。そのことに加え、各個別端子と全体端子とが予め分離しているため、検査の終了後に検査用の配線を切断して分離する必要がない。その結果、検査用配線の切断に伴う新たなリークや、表示品質の低下を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の表示装置の外観を示す平面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】リーク検査時における表示装置を示す平面図である。
【図4】実施形態1のTFT基板の外観を示す平面図である。
【図5】図4のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図6】図4のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図7】図5におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図5におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】図5におけるIX−IX線断面図である。
【図10】図6におけるX−X線断面図である。
【図11】図6におけるXI−XI線断面図である。
【図12】図6におけるXII−XII線断面図である。
【図13】図3のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図14】図3のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図15】図13におけるXV−XV線断面図である。
【図16】図13におけるXVI−XVI線断面図である。
【図17】図13におけるXVII−XVII線断面図である。
【図18】図14におけるXVIII−XVIII線断面図である。
【図19】図14におけるXIX−XIX線断面図である。
【図20】図14におけるXX−XX線断面図である。
【図21】実施形態2の表示装置の外観を示す平面図である。
【図22】図21におけるXXII−XXII線断面図である。
【図23】リーク検査時における表示装置を示す平面図である。
【図24】実施形態2のTFT基板の外観を示す平面図である。
【図25】図24のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図26】図24のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図27】図23のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図28】図23のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図29】図28におけるXXIX−XXIX線断面図である。
【図30】図28におけるXXX−XXX線断面図である。
【図31】図28におけるXXXI−XXXI線断面図である。
【図32】導通部材及び対向基板が付勢された状態を示す図29相当図である。
【図33】導通部材及び対向基板が付勢された状態を示す図30相当図である。
【図34】導通部材及び対向基板が付勢された状態を示す図31相当図である。
【図35】実施形態3の表示装置の外観を示す平面図である。
【図36】リーク検査時におけるゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図37】従来の表示装置の外観を示す平面図である。
【図38】従来の共通バス配線を備える表示装置を示す平面図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置(表示装置)
20 絵素領域
50 引出配線部
100 TFT基板(素子基板)
101 ゲート配線
102 ゲート引出配線(引出配線部)
103 ゲートチップ端子(引出配線部)
105 ゲート駆動用端子(駆動用端子)
110 ゲート個別端子(個別端子)
120 ゲート全体端子(全体端子)
123 出力部
201 ソース配線
201r R用ソース配線
201g G用ソース配線
201b B用ソース配線
202 ソース引出配線(引出配線部)
203 ソースチップ端子(引出配線部)
210 ソース個別端子(個別端子)
210r R用個別端子
210g G用個別端子
210b B用個別端子
220 ソース全体端子(全体端子)
220r R用全体端子
220g G用全体端子
220b B用全体端子
223 出力部
400 対向基板
410 導通部材
401,402,403 カラーフィルタ層
404 ホワイト層
405 透明電極層
410a ゲート導通部材
410r ソース導通部材
410g ソース導通部材
410b ソース導通部材
701 ドライバ(駆動回路部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング素子に接続されているゲート配線及びソース配線が複数設けられた表示装置、及びその製造方法に関し、特に、各配線間のリーク検査を容易に行うための対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表示装置として、液晶表示装置を例に挙げて説明する。液晶表示装置は、TFT(薄膜トランジスタ)等の複数のスイッチング素子がマトリクス状に設けられたスイッチング素子基板(以降、単に素子基板と略称する)と、該素子基板に対向して設けられ、カラーフィルタを備える対向基板と、上記素子基板と対向基板との間に設けられた液晶層とを備えている。
【0003】
上記素子基板には、図37に示すように、行方向(同図で左右方向)に延びる複数のゲート配線501と、列方向(同図で上下方向)に延びる複数のソース配線504とが形成されている。これらゲート配線501及びソース配線504は、その交点位置近傍でスイッチング素子(図示省略)にそれぞれ接続されている。
【0004】
ゲート配線501には、引出配線部であるゲート引出配線502及びゲートチップ端子503が接続される一方、ソース配線504には、引出配線部であるソース引出配線505及びソースチップ端子506が接続されている。
【0005】
上記ゲートチップ端子503及びソースチップ端子506は、表示装置の狭額縁化を図るために、素子基板500の一辺側にまとめて形成されている。上記各ゲートチップ端子503は、ゲート引出配線502を介して上記各ゲート配線501に接続される一方、上記各ソースチップ端子506は、ソース引出配線505を介して各ソース配線504に接続されている。各ゲートチップ端子503には、駆動用端子510がそれぞれ形成される一方、各ソースチップ端子506には、駆動用端子511がそれぞれ形成されている。そして、各駆動用端子510,511においてドライバ(図示省略)の入力端子が接続されるようになっている。
【0006】
上記表示装置では、素子基板500に形成された各配線にリークが生じていると、表示が著しく悪化する。そこで、各配線の異常の有無を判別するためのリーク検査が行われる。
【0007】
従来より、リーク検査として、ゲートチップ端子503及びソースチップ端子506の各駆動用端子510,511に対して検査用プローブ電極をそれぞれ接触させ、ゲート配線501及びソース配線504に検査信号を順次入力することが知られている。
【0008】
ところで、上記表示装置には、COG(Chip on Glass :駆動用のICチップがガラス基板上に直接実装される方式)が適用されており、表示品位の向上を図るために、その精細化が進められている。
【0009】
しかし、表示の詳細化を図るに連れて上記素子基板500の各配線の間隔が狭くなるため、隣り合う駆動用端子510,511同士の間隔が狭くなると共に、駆動用端子510,511自体の数が増加する。その結果、各電極バッド510,511に対し、検査用プローブ電極の先端をそれぞれ正確に接触させることは、極めて難しくなる。
【0010】
そこで、従来より、図38に示すように、複数のゲート配線501又は複数のソース配線504に対し、一括して検査信号を入力するための共通バス配線512,513を設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
ゲート配線501には、該ゲート配線501の端部を1つおきに繋ぐ共通バス配線512が2本接続されている。一方、ソース配線504には、該ソース配線504の端部を、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の各表示色毎に繋ぐ共通バス配線513が3本接続されている。上記共通バス配線512,513の端部には、比較的大きい検査用入力端子515がそれぞれ形成されている。そして、上記検査用入力端子515に検査用プローブ電極を接触させ、複数のゲート配線501及びソース配線504に対し、検査信号を一括して入力するようになっている。このことにより、素子基板500の各配線のリーク検査が比較的容易に行われる。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−185072号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の表示装置では、リーク検査の終了後に各配線同士を電気的に分離させるために、共通バス配線を、図38で破線に示すように、素子基板と共にレーザ等により切断して除去する必要がある。しかし、実際に、共通バス配線を、素子基板と共にレーザにより切断しようとすると、該共通バス配線を正確に除去することが難しいため、共通バス配線の一部が除去されずに残ってしまう虞れがある。また、レーザ切断時に素子基板上へ飛散して付着した切断くずが、リークの原因となる虞れもある。その結果、リーク検査の段階でリーク無しと判定されたにも拘わらず、その検査以降の切断の段階で、新たにリークが発生してしまうという問題がある。
【0014】
また、共通バス配線を、検査の終了後にレーザにより切断すると、各配線の切断面が剥き出しになる。すなわち、該切断面は、検査工程後に行う洗浄工程で薬剤等が付着したり、表示装置の使用時に外気に触れることによって、腐食することが避けられない。その結果、上記各配線の切断面が腐食することにより、該各配線の抵抗値にばらつきが生じるため、表示にムラが生じて表示品質が低下する虞れもある。
【0015】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ソース配線及びゲート配線等の各配線間のリークを容易に検出できるようにすると共に、検査用の配線の切断除去を不要とすることにより、検査後におけるリークの発生と表示品質の低下とを未然に防止しようとすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、ゲート配線及びソース配線の各引出配線部に対して個別端子をそれぞれ形成すると共に、外部から検査信号を入力する全体端子を、該各個別端子に対して電気的に分離して設けるようにした。そして、検査時に、上記各個別端子と全体端子とを導通させた状態で上記検査信号を入力するようにした。
【0017】
具体的に、本発明は、マトリクス状に設けられた複数の絵素領域と、該各絵素領域毎に設けられたスイッチング素子とを有する素子基板と、上記素子基板において互いに平行に並んで設けられ、上記スイッチング素子に接続された複数のゲート配線と、上記素子基板において上記ゲート配線に直交して設けられ、上記スイッチング素子に接続された複数のソース配線と、上記素子基板に設けられ、上記各ゲート配線及び各ソース配線にそれぞれ接続された引出配線部とを備える表示装置が対象である。そして、上記各引出配線部に個別に設けられた個別端子と、上記各個別端子に対して電気的に分離した状態で上記素子基板に設けられた全体端子とを備え、上記全体端子は、複数の個別端子に導通された状態で、外部から入力された検査信号を、該各個別端子へ供給するように構成されている。
【0018】
また、上記素子基板に設けられ、スイッチング素子を駆動するための駆動回路部と、各引出配線部にそれぞれ形成され、上記駆動回路部が接続される駆動用端子とを備え、上記駆動用端子及び個別端子は、上記駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けられるようにしてもよい。
【0019】
また、上記素子基板に設けられ、スイッチング素子を駆動するための駆動回路部と、各引出配線部にそれぞれ形成され、上記駆動回路部が接続される駆動用端子とを備え、上記駆動用端子は、上記駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けられる一方、個別端子は、駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重ならない位置に設けられるようにしてもよい。
【0020】
上記個別端子は、引出配線部に交差する方向に延びる列を構成していることが好ましい。
【0021】
また、上記全体端子は、個別端子に導通される出力部を備え、上記出力部は、上記個別端子と同じ列を構成するように配置されるようにしてもよい。
【0022】
上記個別端子は、千鳥状に配置され、引出配線部に交差する方向に1つおきに設けられている個別端子が、それぞれ個別の列を構成することが好ましい。
【0023】
上記ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子は、各表示色毎に、引出配線部に交差する方向に並んで個別の列を構成するようにしてもよい。
【0024】
また、上記素子基板に対向して設けられた対向基板を備え、上記対向基板には、複数の個別端子と全体端子とを導通させるための導通部材が設けられ、上記導通部材と、個別端子及び全体端子との間には、所定の隙間が設けられるようにしてもよい。
【0025】
上記個別端子は、引出配線部に交差する方向に延びる列を構成し、上記列を構成する各個別端子は、導通部材を介して互いに導通するように構成されていてもよい。
【0026】
上記全体端子は、個別端子と同じ列を構成するように配置された出力部を備え、上記出力部は、上記列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成されていることが好ましい。
【0027】
上記個別端子は、千鳥状に配置され、引出配線部に交差する方向に1つおきに設けられている個別端子が、それぞれ個別の列を構成し、出力部は、上記個別の列毎に設けられ、該列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成されていてもよい。
【0028】
上記ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子は、各表示色毎に、引出配線部に交差する方向に並んで個別の列を構成し、出力部は、上記個別の列毎に設けられ、該列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成することが好ましい。
【0029】
また、本発明に係る表示装置の製造方法は、上記素子基板と、該素子基板に対向する対向基板とを、表示媒体層を介して接合する接合工程と、上記接合工程の後に、ゲート配線の引出配線部に設けられている個別端子に導通した全体端子に対し、ゲート検査信号を供給すると共に、ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子に導通した全体端子に対し、ソース検査信号を供給することによって、上記各配線間のリーク検査を行う検査工程と、上記検査工程の後に、各個別端子及び全体端子の導通状態を解除する導通解除工程とを備えている。
【0030】
上記検査工程では、ソース検査信号を、各表示色のソース配線毎に供給することが好ましい。
【0031】
上記検査工程では、各個別端子及び全体端子に対し、対向基板に形成された導通部材を接触させることにより、該各個別端子及び全体端子を導通させる一方、上記導通解除工程では、上記導通部材を各個別端子及び全体端子から離脱させることにより導通状態を解除するようにしてもよい。
【0032】
上記検査工程の後に、導通部材を、該導通部材が設けられている対向基板の一部と共に除去する除去工程と、上記除去工程の後に、スイッチング素子を駆動する駆動回路部を、個別端子に重なるように素子基板に組み付ける組付工程とを備えることが好ましい。
【0033】
上記導通部材は、対向基板にカラーフィルタ層と透明電極層とを積層して構成することが好ましい。
【0034】
次に、本発明の作用について説明する。
【0035】
本発明に係る表示装置のゲート配線、ソース配線及び引出配線部に対し、各配線間のリーク検査を行う場合には、まず、所定の複数の個別端子と、全体端子とを導通させた状態で、該全体端子に検査信号を外部から入力する。このことにより、検査信号は、全体端子から上記複数の個別端子へそれぞれ供給される。各個別端子へ供給された検査信号は、引出配線を介して、所定の複数のゲート配線と、所定の複数のソース配線とにそれぞれ送られる。その結果、所定の複数のスイッチング素子には、ゲート配線及びソース配線の双方から検査信号が供給される。
【0036】
こうして、所定の絵素で検査用の表示を行い、その表示が正常に行われているか否かを判定する。そして、検査終了後には、個別端子と全体端子との導通状態を解除する。すなわち、本発明に係る表示装置では、リーク検査の終了後に、検査用の配線を素子基板と共に切断する必要がない。
【0037】
上記各個別端子が引出配線部に交差する方向に延びる列を構成していれば、該列に沿って導通部材を接触させることにより、各個別端子同士を容易に導通させることが可能となる。このとき、全体端子の出力部を、上記各個別端子と同じ列を構成するように配置することにより、互いに導通している各個別端子に対して全体端子を容易に導通させることが可能となる。すなわち、全体端子に一括して入力した検査信号は、各個別端子を介してゲート配線及びソース配線へ供給される。
【0038】
上記導通部材を対向基板に設けておけば、該導通部材を、各個別端子に容易に接触させることが可能となる。
【0039】
また、各個別端子を千鳥状に配置し、引出配線部に交差する方向に1つおきに並ぶ個別端子が、それぞれ個別の列を構成することにより、多数のゲート配線及びソース配線の一部に対して選択的に検査信号を供給させることが可能となる。
【0040】
特に、ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子が、各表示色毎に個別の列を構成することにより、該個別端子を各列毎に導通させると共に、全体端子にそれぞれ導通させることが可能となる。その結果、各ソース配線に対し、表示色毎に検査信号を供給することができる。すなわち、表示色の違いによりリーク検査が容易且つ確実に行われる。
【0041】
さらに、個別端子を、駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けることにより、該個別端子を、リーク検査の終了後に、駆動回路部と、素子基板の基板面との間で気密状に閉塞させることが可能となる。
【0042】
すなわち、導通部材が対向基板に設けられている場合には、導通部材は、該導通部材が設けられている対向基板の一部と共に除去される。その後、駆動回路部は、導通部材が除去された位置で素子基板に組み付けられるため、個別端子は、該駆動回路部と重ねられる。つまり、リーク検査を行うための個別端子は、駆動回路部を設けるスペースを有効に利用して設けられている。
【0043】
一方、個別端子を、駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重ならない位置に設けることにより、対向基板に設けた導通部材を除去しないで、導通を解除した状態で残しておくことが可能となる。すなわち、駆動回路基板は、個別端子に重ならない位置で、素子基板に組み付けられる。
【0044】
本発明に係る表示装置の製造方法では、上記素子基板と対向基板とを、表示媒体層を介して接合し、その後、ゲート配線やソース配線等のリーク検査を行う。すなわち、複数の個別端子と全体端子とを導通させ、該全体端子に検査信号を入力してリーク検査を行う。さらに、各個別端子と全体端子との導通状態を解除することにより、表示装置の製造を行う。
【0045】
また、導通部材を、対向基板に対し、カラーフィルタ層と透明電極層とを積層して構成することにより、該導通部材を、対向基板の絵素領域に形成されるカラーフィルタ層及び透明電極と同じ工程で形成することが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。また、例えば図1の上下方向を「上下方向」とし、同図の左右方向を「左右方向」とする。
【0047】
(実施形態1)
図1〜図20は、本発明に係る表示装置の実施形態1を示している。表示装置は、例えば、表示媒体層が液晶層である半透過型の液晶表示装置に構成されている。
【0048】
液晶表示装置10は、平面図である図1と、図1のII−II線断面である図2とに示すように、複数のスイッチング素子(図示省略)を有する素子基板100(以下、TFT基板と称する)と、該TFT基板100に対向する対向基板400と、該対向基板400とTFT基板100との間に介装された液晶層(図示省略)とを備えている。
【0049】
上記TFT基板100は、図1に示すように、長方形の絶縁性基板であるガラス基板300に、マトリクス状に設けられた複数の絵素領域20と、該各絵素領域20毎に設けられたスイッチング素子である図示省略のTFT(Thin Film Transister)と、該TFTに接続された複数のゲート配線101及びソース配線201と、該各ゲート配線101及び各ソース配線201にそれぞれ接続された引出配線部50と、上記TFTを駆動するための駆動回路部であるドライバ701とを備えている。
【0050】
対向基板400の接合前であり且つ液晶層の注入前のTFT基板100の平面図である図4に示すように、上記ゲート配線101は、TFT基板100において、行方向(図4で左右方向)に延びるように、互いに平行に並んで設けられている。一方、上記ソース配線201は、TFT基板100において、列方向(図4で上下方向)に延びるように、互いに平行に並んで設けられている。つまり、ソース配線201は、上記ゲート配線101に直交して設けられている。ゲート配線101とソース配線201とは、例えばTaやITO(Indium Tin Oxide)等の導電膜により形成され、SiNx等の絶縁膜を介して交差している。
【0051】
また、ソース配線201は、R(赤)表示を行うためのR用ソース配線201rと、G(緑)表示を行うためのG用ソース配線201gと、B(青)表示を行うためのB用ソース配線201bとにより構成され、各ソース配線201r,201g,201bが左右方向に順に並んで設けられている。
【0052】
上記TFTは、格子状に形成された上記ゲート配線101とソース配線201との交点の近傍位置に設けられている。上記絵素領域20は、ゲート配線101とソース配線201とにより囲まれた領域によって構成されている。各絵素領域20には、ITOにより構成された絵素電極(図示省略)が設けられており、該絵素電極は、上記TFTにそれぞれ接続されている。
【0053】
そして、図4に示すように、TFT基板100における左右方向の略中央の領域は、上記各絵素領域20が設けられている有効表示領域30に構成される一方、該有効表示領域30以外のTFT基板100の左右両辺の領域と下辺の領域とは、額縁領域40に構成されている。
【0054】
上記引出配線部50は、図4に示すように、上記額縁領域40に形成されている。引出配線部50は、ゲート配線101に接続されたゲート引出配線102と、該各ゲート引出配線102に接続されたゲートチップ端子103と、ソース配線201に接続されたソース引出配線202と、該ソース引出配線202に接続されたソースチップ端子203とにより構成されている。これらゲート引出配線102、ゲートチップ端子103、ソース引出配線202、及びソースチップ端子203は、例えばTa膜により形成され、図2に示すように、絶縁膜302によりそれぞれ被覆されている。
【0055】
上記ゲート引出配線102は、図4に示すように、一端がゲート配線101の左端部又は右端部に接続されて側方の額縁領域40に引き出されている。そして、各ゲート引出配線102は、額縁領域40の左辺領域及び右辺領域において、集まって形成されている。
【0056】
上記ゲートチップ端子103は、図4に示すように、額縁領域40の下辺領域における左右両側にそれぞれ複数設けられており、図4の部分拡大図である図5に示すように、上下方向に互いに平行に延びるように形成されている。そして、各ゲートチップ端子103の上端には、上記各ゲート引出配線102の他端がそれぞれ接続されている。すなわち、ゲート配線101は、ゲート引出配線102を介してゲートチップ端子103に接続されている。
【0057】
上記ソース引出配線202は、一端がソース配線201の下端部に接続され、下方の額縁領域40に引き出されている。ソース引出配線202は、額縁領域40の下辺領域に複数設けられている。そして、各ソース引出配線202の他端は、額縁領域40の下辺領域における左右中央部に集められている。
【0058】
上記ソースチップ端子203は、額縁領域40の下辺領域における左右中央部に複数設けられており、図4の部分拡大図である図6に示すように、上下方向に互いに平行に延びるように形成されている。そして、各ソースチップ端子203の上端には、上記各ソース引出配線202の他端がそれぞれ接続されている。すなわち、ソース配線201は、ソース引出配線202を介してソースチップ端子203に接続されている。
【0059】
上記各ゲートチップ端子103及び各ソースチップ端子203には、図5及び図6に示すように、上記ドライバ701が接続される電極パッドである駆動用端子105,205と、検査信号が入力される電極パッドである個別端子110,210とが、それぞれ個別に設けられている。
【0060】
駆動用端子105,205は、ゲートチップ端子103に設けられるゲート駆動用端子105と、ソースチップ端子203に設けられるソース駆動用端子205とにより構成されている。一方、個別端子110,210は、ゲートチップ端子103に設けられるゲート個別端子110と、ソースチップ端子203に設けられるソース個別端子210とにより構成されている。
【0061】
上記ゲート駆動用端子105は、図5に示すように、各ゲートチップ端子103に亘って千鳥状に配置されている。ゲート駆動用端子105は、図5のVII−VII線断面図である図7に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール107を介して外部に露出しているゲートチップ端子103の一部により構成されている。
【0062】
上記ゲート個別端子110は、図5に示すように、ゲートチップ端子103に交差する方向である左右方向に延びる列を構成している。つまり、各ゲート個別端子110は、各ゲートチップ端子103を左右に横切る直線上にそれぞれ配置されている。ゲート個別端子110は、図7と、図5のVIII−VIII線断面図である図8とに示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール108を介して外部に露出しているゲートチップ端子103の一部により構成されている。
【0063】
本実施形態では、ゲート個別端子110は、ゲート駆動用端子105よりも図3で下側に配置されている。言い換えれば、上記ゲート駆動用端子105は、ゲートチップ端子103とゲート引出配線102との接続部と、ゲート個別端子110との間に配置されている。
【0064】
上記ソース駆動用端子205は、図6に示すように、各ソースチップ端子203に亘って千鳥状に配置されている。ソース駆動用端子205は、図6のX−X線断面図である図10に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール207を介して外部に露出しているソースチップ端子203の一部により構成されている。
【0065】
上記ソース個別端子210は、図6に示すように、ソースチップ端子203に交差する方向である左右方向に延びる列を構成している。さらに、ソース個別端子210は、R(赤)、G(緑)及びB(青)の各表示色毎に個別の列を構成しており、該表示色毎の各列が、それぞれソースチップ端子203に交差するようになっている。ソース個別端子210は、図10と、図6のXI−XI線断面図である図11とに示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール208を介して外部に露出しているソースチップ端子203の一部により構成されている。
【0066】
すなわち、図6に示すように、R用の各ソースチップ端子203には、R用個別端子210rがそれぞれ設けられており、各R用個別端子210rが個別の列を構成している。同様に、G用の各ソースチップ端子203には、G用個別端子210gがそれぞれ設けられており、各G用個別端子210gが個別の列を構成している。また、B用の各ソースチップ端子203には、B用個別端子210bがそれぞれ設けられており、各B用個別端子210bが個別の列を構成している。
【0067】
上記R用個別端子210rの列、G用個別端子210gの列、及びB用個別端子210bの列は、図6に示すように、下側(TFT基板100の外側)から上側(TFT基板100の内側)へ向かって順に並んでいる。
【0068】
そして、図5及び図6に示すように、本発明に係る表示装置10のTFT基板100には、図17に示す検査用プローブ電極802により外部から検査信号が入力される全体端子120,220が、上記各個別端子110,210に対して電気的に分離した状態で設けられている。そして、全体端子120,220は、複数の個別端子110,210に導通された状態で、外部から入力された検査信号を、一括して各個別端子110,210へ供給するように構成されている。
【0069】
上記全体端子120,220は、ゲート個別端子110に導通されるゲート全体端子120と、ソース個別端子210に導通されるソース全体端子220とにより構成されている。
【0070】
ゲート全体端子120及びソース全体端子220は、同様の構造を有しており、TFT基板100上の配置が異なっている。すなわち、図5及び図6に示すように、各全体端子120,220は、検査用プローブ電極802が接触する入力部121,221と、該入力部121,221から鉤状に延びる配線部122,222と、該配線部122,222の先端に設けられ、個別端子110,210に導通される出力部123,223とを備えている。
【0071】
上記入力部121,221は、比較的大きい電極パッドに形成されており、図17及び図20に示す検査用プローブ電極802が接触し易いように構成されている。また、上記出力部123,223は、上記入力部121,221よりも小さい電極パッドに形成されており、上記各個別端子110,210と同じ列を構成するように配置されている。そして、出力部123,223は、個別端子110,210の列における端に位置している個別端子110,210に対し、近接して設けられている。
【0072】
より詳しくは、ゲート全体端子120の入力部121は、図5のIX−IX線断面図である図9に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール117を介して外部に露出しているゲート全体端子120の一部により構成されている。一方、ゲート全体端子120の出力部123は、図8及び図9に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール118を介して外部に露出しているゲート全体端子120の一部により構成されている。
【0073】
また、ソース全体端子220の入力部221は、図6のXII−XII線断面図である図12に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール217を介して外部に露出しているソース全体端子220の一部により構成されている。一方、ソース全体端子220の出力部223は、図11及び図12に示すように、絶縁膜302に設けられたコンタクトホール218を介して外部に露出しているソース全体端子220の一部により構成されている。
【0074】
上記ドライバ701は、図1及び図2に示すように、TFT基板100の額縁領域40の下辺領域に設けられている。ドライバ701は、ゲートドライバ及びソースドライバがワンチップ化して構成されており、ゲート配線101及びソース配線201に対して、駆動信号を供給するための出力端子703を備えている。すなわち、出力端子703は、上記ゲート駆動用端子105及びソース駆動用端子205にそれぞれ接続されるようになっている。
【0075】
そして、ドライバ701がTFT基板100に組み付けられた状態で、上記ゲート駆動用端子105及びソース駆動用端子205と、ゲート個別端子110及びソース個別端子210とは、該ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重なるようになっている。
【0076】
上記ドライバ701とTFT基板100との間には、所定の隙間が設けられており、該隙間は、リング状のシール部材702により気密状に閉塞されている。つまり、上記各駆動用端子105,205、個別端子110,210、及び全体端子120,220の出力部123,223は、ドライバ701の後面と、TFT基板100の前面と、シール部材702の内周面とによって、気密状に覆われている。上記シール部材702は、例えば、ポリイミド等が適用されている。
【0077】
上記対向基板400は、カラーフィルタ(図示省略)や、ITOにより構成された透明電極(図示省略)等を備えている。対向基板400は、図1及び図2に示すように、TFT基板100における有効表示領域30と、額縁領域40の側辺領域とに対して重なるように設けられている。
【0078】
−表示装置の製造方法−
次に、本発明の表示装置の製造方法について説明する。
【0079】
TFT基板100の製造工程では、例えば図4に示すように、ガラス基板300に対し、まず、ゲート配線101、ゲート引出配線102、ゲートチップ端子103、ソースチップ端子203、ゲート全体端子120、及びソース全体端子220を、パターン形成する。すなわち、ガラス基板300上に、Ta膜を、スパッタリングにより約5000Åの厚さに形成した後に、フォト工程を行い、レジストパターンを所定の形状に形成する。続いて、ドライエッチングを行った後に、レジスト剥離工程を行うことにより、上記各配線101,102,…等のパターン形成を行う。
【0080】
その後、ガラス基板300上に形成された上記各配線101,102,…等の上に、SiNxからなる絶縁膜302を、CVD法により約3000Åの厚さに形成して被覆する。
【0081】
次に、ゲートチップ端子103、ソースチップ端子203、及び各全体端子120,220に対し、コンタクトホールを形成する。すなわち、ゲートチップ端子103、ソースチップ端子203、及び各全体端子120,220を覆っている絶縁層302に対し、フォト工程において所定の形状にパターニングした後に、ドライエッチングすることにより絶縁層のみを選択的に除去する。続いて、レジスト剥離工程においてレジストを剥離する。
【0082】
その結果、ゲートチップ端子103については、図7〜図9に示すように、コンタクトホール107を形成することによりゲート駆動用端子105が形成され、コンタクトホール108を形成することによりゲート個別端子110が形成される。
【0083】
また、ソースチップ端子203については、図10〜図12に示すように、コンタクトホール207を形成することによりソース駆動用端子205が形成され、コンタクトホール208を形成することによりソース個別端子210が形成され、さらに、ソースチップ端子203とソース引出配線202とを接続するためのコンタクトホール209が形成される。
【0084】
また、ゲート全体端子120については、図8及び図9に示すように、コンタクトホール118を形成することにより出力部123が形成され、コンタクトホール117を形成することにより入力部121が形成される。同様に、ソース全体端子220については、図11及び図12に示すように、コンタクトホール218を形成することにより出力部223が形成され、コンタクトホール217を形成することにより入力部221が形成される。
【0085】
このように、各駆動用端子105,205、各個別端子110,210、及び各全体端子120,220は、同じ工程で形成される。
【0086】
その後、ソース配線201及びソース引出配線202を形成する。すなわち、上記絶縁層302の上に、TaやITO等の導電膜をスパッタリングにより約3000Åの厚さに形成する。このとき、図10に示すように、上記コンタクトホール209内にも導電膜を形成しておく。その後に、フォト工程において所定の形状にパターニングし、続いてドライエッチングを行った後に、レジスト剥離工程でレジストを剥離することにより、ソース配線201及びソース引出配線202を形成する。
【0087】
一方、対向基板400の製造工程では、ガラス基板350に対し、後述のようにして、R、G及びBの各色のカラーフィルタ(図示省略)と、輝度を向上させるための透明なホワイト層とをパターン形成すると共に、透明電極(ITO)を形成する。
【0088】
本発明の特徴として、対向基板400に対し、リーク検査を行うときに複数の個別端子110,210と全体端子120,220とを導通させるための導通部材410を予め形成しておく。導通部材410は、図3、図13及び図14に示すように、対向基板400がTFT基板100に液晶層を介して接合されたときに、1つの列を構成する各個別端子110,210と、全体端子120,220の出力部123,223とのそれぞれに対向する位置に形成される。
【0089】
すなわち、対向基板400には、図13に示すように、各ゲート個別端子110及びゲート全体端子120により構成される列に対応するゲート導通部材410aが形成されている。さらに、対向基板400には、図3及び図14に示すように、各表示色毎に、各ソース個別端子210及びソース全体端子220により構成される列に対応するソース導通部材410r,410g,410bが、互いに平行に並んで形成されている。各導通部材410a,410r,410g,410bは、接合前の段階で、TFT基板100と対向基板400との間隔よりも僅かに大きい高さを有している。
【0090】
各導通部材410a,410r,410g,410bは、ゲート導通部材410aの断面図である図15〜図17と、ソース導通部材410gの断面図である図18〜図20に示すように、対向基板400に対し、各色のカラーフィルタ層401,402,403、ホワイト層404、及び透明電極層405が順に積層して構成されている。つまり、導通部材410は、対向基板400の絵素領域に形成されるカラーフィルタ層、ホワイト層、及び透明電極層とそれぞれ同じ工程で形成される。
【0091】
ここで、カラーフィルタ層、ホワイト層及び透明電極層の形成方法について説明する。まず、ネガ型アクリル樹脂系の感光膜をガラス基板350に形成し、該感光膜を活性光により所定形状にパターン露光する。続いて、アルカリ現像液により現像し、未露光部分を水洗して除去した後に、熱処理を行う。これらの各工程を、R(赤)、G(緑)、B(青)、及びW(ホワイト)の各色のレイヤー毎に順番に行う。その結果、対向基板400における各絵素領域20に所定の色のカラーフィルタが形成される。このとき、上記各工程において、導通部材410を形成する領域に、カラーフィルタ層401,402,403、及びホワイト層404を、それぞれパターン形成すると共に、除去しないで積層していく。導通部材410の高さは、ホワイト層404の積層高さを調整することにより制御することができる。
【0092】
その後、上記絵素領域20と、導通部材410を形成する領域との双方に対し、ITO等の透明電極層405を、スパッタリングにより約1000Åの厚さに形成する。続いて、フォト工程において所定形状のレジストをパターン形成し、ウェットエッチング後に、レジスト剥離工程でレジストを除去する。このことにより、上記導通部材410の透明電極405を、絵素領域20における透明電極と共に形成する。尚、カラーフィルタ層401,402,403やホワイト層404は、エッチングによるパターニングや、印刷法及び転写法によっても形成することができる。
【0093】
続いて、接合工程では、上記TFT基板100と対向基板400とを、液晶層を介して接合する。このとき、上記各導通部材410は、TFT基板100と対向基板400とにより圧縮して狭持される。その結果、図15〜図20に示すように、導通部材410が、対向基板400の基板面に押し付けられて弾性変形するため、複数のゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123とが導通部材410aの透明電極層405を介して導通する一方、複数のソース個別端子210r,210g,210bと、ソース全体端子220r,220g,220bの出力部223とが導通部材410r,410g,410bを介して導通する。
【0094】
上記接合工程の後に、上記各配線101,201,…間のリーク検査を行う検査工程が行われる。検査工程では、まず、図3、図13及び図14に示すように、スクライブカッター等により、対向基板400を、短辺方向に延びる第1分断ラインLに沿って切断する。第1分断ラインLは、前側(図3で紙面手前側)から見て、全体端子120,220の入力部121,221と、個別端子110,210との間を通る直線である。こうして、対向基板400の下端部を除去して、各入力部121,221を露出させる。
【0095】
続いて、検査用プローブ電極802により、例えば図3で左側のゲート全体端子120に対して、入力部121からゲート検査信号を供給すると共に、ソース全体端子220に対して、入力部221からソース検査信号を供給する。ソース全体端子220r,220g,220bには、各表示色毎にソース検査信号を供給する。
【0096】
詳しくは、ゲート全体端子120の入力部121にゲート検査信号を供給した状態で、R用全体端子220r、G用全体端子220g及びB用全体端子220bの各入力部221に対してソース検査信号をそれぞれ順番に入力する。各全体端子220r,220g,220bに入力された検査信号は、R用個別端子210r、G用個別端子210g及びB用個別端子210bをそれぞれ介して、R用ソース配線201r、G用ソース配線201g及びB用ソース配線201bへそれぞれ送られ、所定の絵素領域20が所定の色(R、G、及びB)に点灯する。
【0097】
次に、図3で右側のゲート全体端子120の入力部123についても、同様に、ゲート検査信号を供給すると共に、各ソース全体端子220r,220g,220bの入力部221にソース検査信号を供給することにより所定の絵素領域20を所定の色に点灯させる。こうして、各表示色毎に検査表示を行い、表示されていない絵素の有無や、異なる色の表示が生じているか否かを確認することにより、リーク検査を行う。
【0098】
上記検査工程の後に、各個別端子110,210と全体端子120,220との導通状態を解除する導通解除工程を行う。導通解除工程では、導通部材410を各個別端子110,210及び全体端子120,220から離脱させることにより導通状態を解除する。
【0099】
すなわち、導通解除工程では、除去工程を行う。この除去工程では、図3、図13及び図14に示すように、スクライブカッター等により、対向基板400を、第1分断ラインLに平行な第2分断ラインMに沿って切断する。第2分断ラインMは、前側(図3で紙面手前側)から見て、各チップ端子103,203と各引出配線102,202との接続部と、駆動用端子105,205との間を通る直線である。このことにより、上記各導通部材410は、該導通部材410が設けられている対向基板400の一部と共に除去される。その結果、個別端子110,210と全体端子120,220とは、電気的に絶縁状態となる。
【0100】
上記導通解除工程の後に、組付工程を行う。組付工程では、図1及び図2に示すように、ドライバ701を、各個別端子110,210に重なるように、シール部材702を介してTFT基板100に組み付ける。このとき、ドライバ701の各出力端子703は、上記ゲート駆動用端子105及びソース駆動用端子205に接続される。そして、ゲート個別端子110及びソース個別端子210は、ドライバ701とTFT基板100との間で気密状に閉塞される。
【0101】
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、検査信号を、全体端子120,220から各個別端子110,210へ一括して供給できるため、リーク検査を容易に行うことができる。そのことに加え、各個別端子110,210と全体端子120,220とが予め分離しているため、個別端子110,210と全体端子120,220との導通状態を解除することにより、検査終了後に検査用配線を切断して分離する必要がない。その結果、検査用配線の切断に伴う新たなリークの発生を防止できると共に、該検査用配線の切断面の腐食による配線の抵抗値のばらつきを防止して、表示品質の低下を防止することができる。
【0102】
さらに、複数の個別端子110,210と、全体端子120,220の出力部123,223とが、1つの列を構成するように配置したので、簡単な形状の導通部材410により、各個別端子110,210と全体端子120,220とを容易且つ確実に導通させることができる。
【0103】
また、対向基板400のカラーフィルタ層401,402,403、ホワイト層404及び透明電極層405の一部を除去せずに残し、導通部材410を形成するために有効に利用することにより、該導通部材410を形成するための部材を別途設ける必要がないため、コストの低減を図ることができる。
【0104】
さらに、ソース個別端子210が、各表示色毎に個別の列を構成するように配置されているので、該ソース個別端子210を各表示色毎に導通させることができる。その結果、各絵素に対し、表示色毎にソース検査信号を供給することができるため、表示色の違いによるリーク検査を容易且つ確実に行うことができる。
【0105】
ところで、TFT基板100に対し、捨て基板領域を予め設けると、1枚のマザーガラスから製造できるTFT基板100の枚数が少なくなってしまうため、コストが嵩んでしまう。
【0106】
これに対して、本実施形態では、各個別端子110,210を、ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重なる位置に設けるようにしたので、ドライバ701を設けるスペースを、リーク検査を行う領域として有効に利用することができる。したがって、1枚のマザーガラスから製造できるTFT基板100の枚数を多くして、コストの低減を図ることができる。
【0107】
また、個別端子110,210を、ドライバ701の後面と、TFT基板100の前面と、シール部材702の内周面とによって、気密状に覆うようにしたので、該個別端子110,210の水分等による腐食を防止することができる。
【0108】
(実施形態2)
図21〜図34は、本発明に係る表示装置の実施形態2を示している。尚、以下の各実施形態において、図1〜図20と同じ部分については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0109】
上記実施形態1では、個別端子110,210が、ドライバ701に対してTFT基板100の基板面の法線方向に重なる位置に設けられていたのに対し、この実施形態2では、図21に示すように、個別端子110,210は、ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重ならない位置に設けられている。一方、駆動用端子105,205は、ドライバ701に対し、TFT基板100の基板面の法線方向に重なる位置に設けられている。
【0110】
すなわち、図21、23及び図24に示すように、この実施形態2では、駆動用端子105,205と個別端子110,210との位置関係が、上記実施形態1の場合と、上下方向に逆転している。つまり、ゲート個別端子110は、図25に示すように、ゲート引出配線102とゲートチップ端子103との接続部と、ゲート駆動用端子105との間に配置されている。一方、ソース個別端子210は、図26に示すように、ソース引出配線202とソースチップ端子203との接続部(つまり、コンタクトホール209)と、ソース駆動用端子205との間に配置されている。
【0111】
対向基板400は、図22、図23、図27及び図28に示すように、導通部材410を備えている。すなわち、導通部材410は、上記実施形態1のように、検査後に除去されるのではなく、検査後にも除去されずに残っている。
【0112】
図29〜図31に示すように、導通部材410の基端は、対向基板400に固着されている一方、導通部材410の先端は、TFT基板100に接触していない。つまり、各導通部材410は、TFT基板100と対向基板400との間隔よりも僅かに小さい高さを有している。言い換えれば、導通部材410の先端と、個別端子110,210及び全体端子120,220との間には、所定の隙間が設けられている。
【0113】
−表示装置の製造方法−
次に、本発明の表示装置の製造方法について説明する。
【0114】
TFT基板100及び対向基板400の製造工程は、上記実施形態1と同様に行われる。ただし、上述のように、導通部材の高さは、TFT基板100と対向基板400との間隔よりも僅かに小さく形成する。したがって、上記実施形態1と同様に行う接合工程において、TFT基板100と対向基板400とを接合して状態で、導通部材410は、上記各個別端子110,210及び全体端子120,220に接触していない。
【0115】
検査工程では、図23、図27及び図28に示すように、スクライブカッター等により、対向基板400を、最終分断ラインNに沿って切断する。最終分断ラインNは、前側(図23で紙面手前側)から見て、全体端子120,220の出力部123,223と、駆動用端子105,205との間を通る直線である。このことにより、対向基板400の下端部を除去して、各全体端子120,220の入力部121,221を露出させる。
【0116】
続いて、各導通部材410を対向基板400と共に後側(図23で紙面奥側)へ付勢し、該導通部材410の先端を、個別端子110,210及び全体端子120,220に接触させる。すなわち、各導通部材410の先端の透明電極層405は、後側へ付勢されることによって、ガラス基板350の弾性によりTFT基板300の基板面へ押し付けられる。さらに、導通部材410が対向基板400の基板面上で弾性変形するため、複数のゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123とがゲート導通部材410aの透明電極層405を介して導通する。同様に、図32〜図34に示すように、各表示色毎に、複数のソース個別端子210r,210g,210bと、各ソース全体端子220r,220g,220bの出力部223とがソース導通部材410r,410g,410bの透明電極層405を介してそれぞれ導通する。
【0117】
そして、上記各個別端子110,210と全体端子120,220とが導通した状態で、上記実施形態1と同様に、ゲート全体端子120の入力部121に対して、検査用プローブ電極802によりゲート検査信号を供給すると共に、各表示色毎に、各ソース全体端子220r,220g,220bの入力部221に対して、ソース検査信号を供給する。こうして、各表示色毎にリーク検査を行う。
【0118】
導通解除工程では、各導通部材410に対する付勢を終了し、ガラス基板350の弾性により導通部材410の先端を、各個別端子110,210及び全体端子120,220から、再び離脱させる。その結果、個別端子110,210と全体端子120,220とは、電気的に絶縁状態となる。
【0119】
その後に、組付工程を行い、ドライバ701をTFT基板100に組み付ける。すなわち、ドライバ701の出力端子703を、各駆動用端子105,205に接続する。
【0120】
−実施形態2の効果−
したがって、この実施形態2によると、通常時に対向基板400から離脱している導通部材410を、検査時にのみ付勢して、各個別端子110,210及び全体端子120,220に接触させるようにしたので、該導通部材410を対向基板400の一部と共に除去する必要がなく、対向基板400に設けておくことができる。すなわち、対向基板400を第2分断ラインMで切断する工程を削減して、製造コストの低減を図ることができる。
【0121】
また、導通部材410が除去されずに対向基板400に残されているため、必要に応じて再検査を容易に行うことができる。
【0122】
(実施形態3)
図35及び図36は、本発明に係る表示装置の実施形態3を示している。この実施形態3は、上記実施形態1において、ゲート引出配線102、ゲートチップ端子103、ゲート個別端子110及びゲート全体端子120の配置をそれぞれ変更したものである。
【0123】
すなわち、ゲートチップ端子103は、図35に示すように、額縁領域40の下辺領域における左側領域に集められている。全てのゲート引出配線102は、ゲート配線101の左側から引き出されており、その先端が上記各ゲートチップ端子103にそれぞれ接続されている。
【0124】
そして、ゲート個別端子110は、図36に拡大して示すように、千鳥状に配置され、ゲートチップ端子103に交差する方向(図36で左右方向)に1つおきに設けられているゲート個別端子110が、それぞれ個別の列を構成している。また、ゲート全体端子120は、ゲートチップ端子103の束の左右両側にそれぞれ設けられ、各ゲート全体端子120の出力部123は、上記各ゲート個別端子110と同じ個別の列を構成するように配置されている。
【0125】
本実施形態の液晶表示装置10を製造する場合には、上記実施形態1と同様に、ソース導通部材410r,410g,410bを形成すると共に、図36に示すように、対向基板400に対し、2つのゲート導通部材410aを、上記ゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123との各列に対応してそれぞれ形成しておく。そして、接合工程において、各列毎に、ゲート個別端子110と、ゲート全体端子120の出力部123とをゲート導通部材410aを介して導通させる。
【0126】
その後、上記実施形態1と同様に、検査工程を行った後、導通解除工程中の除去工程において、第2分断ラインMに沿って対向基板400を切断することにより、上記ゲート導通部材410a及びソース導通部材410r,410g,410bを除去する。続いて、組付工程において、ドライバ701をTFT基板100に組み付けることによって、液晶表示装置10を製造する。
【0127】
−実施形態3の効果−
したがって、この実施形態3によると、全てのゲート引出配線102を、ゲート配線101の一方の端部から引き出すことにより液晶表示装置10の額縁領域40を、L字状に集めて形成することができる。そのことに加えて、各ゲート個別端子110を千鳥状に配置し、ゲート全体端子120の出力部123と共に2つの列に分けるようにしたので、多数のゲート配線の一部に対して選択的に検査信号を供給させることができる。
【0128】
尚、上記実施形態3では、実施形態1におけるゲート個別端子110及びゲート全体端子120等の配置を変更するようにしたが、実施形態2におけるゲート個別端子110及びゲート全体端子120等の配置を変更するようにしてもよい。
【0129】
また、上記各実施形態では、本発明を半透過型の液晶表示装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、その他に、反射型や透過型の液晶表示装置は勿論、例えば有機EL層などの他の表示媒体層を備える表示装置に適用してもよい。
【0130】
また、上記各実施形態では、個別端子及び全体端子を、ゲートチップ端子及びソースチップ端子に設けるように構成したが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、ゲート引出配線及びソース引出配線に設けるようにしてもよい。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、ゲート配線及びソース配線の各引出配線部に対して個別端子をそれぞれ形成すると共に、外部から検査信号を入力する全体端子を、該各個別端子に対して電気的に分離して設け、上記各個別端子と全体端子とを導通させた状態で、検査信号を全体端子に入力することにより、検査信号を、全体端子から各個別端子へ一括して供給できるため、リーク検査を容易に行うことができる。そのことに加え、各個別端子と全体端子とが予め分離しているため、検査の終了後に検査用の配線を切断して分離する必要がない。その結果、検査用配線の切断に伴う新たなリークや、表示品質の低下を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の表示装置の外観を示す平面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】リーク検査時における表示装置を示す平面図である。
【図4】実施形態1のTFT基板の外観を示す平面図である。
【図5】図4のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図6】図4のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図7】図5におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図5におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】図5におけるIX−IX線断面図である。
【図10】図6におけるX−X線断面図である。
【図11】図6におけるXI−XI線断面図である。
【図12】図6におけるXII−XII線断面図である。
【図13】図3のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図14】図3のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図15】図13におけるXV−XV線断面図である。
【図16】図13におけるXVI−XVI線断面図である。
【図17】図13におけるXVII−XVII線断面図である。
【図18】図14におけるXVIII−XVIII線断面図である。
【図19】図14におけるXIX−XIX線断面図である。
【図20】図14におけるXX−XX線断面図である。
【図21】実施形態2の表示装置の外観を示す平面図である。
【図22】図21におけるXXII−XXII線断面図である。
【図23】リーク検査時における表示装置を示す平面図である。
【図24】実施形態2のTFT基板の外観を示す平面図である。
【図25】図24のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図26】図24のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図27】図23のゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図28】図23のソースチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図29】図28におけるXXIX−XXIX線断面図である。
【図30】図28におけるXXX−XXX線断面図である。
【図31】図28におけるXXXI−XXXI線断面図である。
【図32】導通部材及び対向基板が付勢された状態を示す図29相当図である。
【図33】導通部材及び対向基板が付勢された状態を示す図30相当図である。
【図34】導通部材及び対向基板が付勢された状態を示す図31相当図である。
【図35】実施形態3の表示装置の外観を示す平面図である。
【図36】リーク検査時におけるゲートチップ端子を拡大して示す平面図である。
【図37】従来の表示装置の外観を示す平面図である。
【図38】従来の共通バス配線を備える表示装置を示す平面図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置(表示装置)
20 絵素領域
50 引出配線部
100 TFT基板(素子基板)
101 ゲート配線
102 ゲート引出配線(引出配線部)
103 ゲートチップ端子(引出配線部)
105 ゲート駆動用端子(駆動用端子)
110 ゲート個別端子(個別端子)
120 ゲート全体端子(全体端子)
123 出力部
201 ソース配線
201r R用ソース配線
201g G用ソース配線
201b B用ソース配線
202 ソース引出配線(引出配線部)
203 ソースチップ端子(引出配線部)
210 ソース個別端子(個別端子)
210r R用個別端子
210g G用個別端子
210b B用個別端子
220 ソース全体端子(全体端子)
220r R用全体端子
220g G用全体端子
220b B用全体端子
223 出力部
400 対向基板
410 導通部材
401,402,403 カラーフィルタ層
404 ホワイト層
405 透明電極層
410a ゲート導通部材
410r ソース導通部材
410g ソース導通部材
410b ソース導通部材
701 ドライバ(駆動回路部)
Claims (17)
- マトリクス状に設けられた複数の絵素領域と、該各絵素領域毎に設けられたスイッチング素子とを有する素子基板と、
上記素子基板において互いに平行に並んで設けられ、上記スイッチング素子に接続された複数のゲート配線と、
上記素子基板において上記ゲート配線に直交して設けられ、上記スイッチング素子に接続された複数のソース配線と、
上記素子基板に設けられ、上記各ゲート配線及び各ソース配線にそれぞれ接続された引出配線部とを備える表示装置であって、
上記各引出配線部に個別に設けられた個別端子と、
上記各個別端子に対して電気的に分離した状態で上記素子基板に設けられた全体端子とを備え、
上記全体端子は、複数の個別端子に導通された状態で、外部から入力された検査信号を、該各個別端子へ供給するように構成されている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1において、
上記素子基板に設けられ、スイッチング素子を駆動するための駆動回路部と、
各引出配線部にそれぞれ形成され、上記駆動回路部が接続される駆動用端子とを備え、
上記駆動用端子及び個別端子は、上記駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けられている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1において、
上記素子基板に設けられ、スイッチング素子を駆動するための駆動回路部と、
各引出配線部にそれぞれ形成され、上記駆動回路部が接続される駆動用端子とを備え、
上記駆動用端子は、上記駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重なる位置に設けられる一方、
個別端子は、駆動回路部に対し、素子基板の基板面の法線方向に重ならない位置に設けられている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項2又は3において、
上記個別端子は、引出配線部に交差する方向に延びる列を構成している
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項4において、
上記全体端子は、個別端子に導通される出力部を備え、
上記出力部は、上記個別端子と同じ列を構成するように配置されている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項5おいて、
上記個別端子は、千鳥状に配置され、
引出配線部に交差する方向に1つおきに設けられている個別端子が、それぞれ個別の列を構成している
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項5おいて、
上記ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子は、各表示色毎に、引出配線部に交差する方向に並んで個別の列を構成している
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項3において、
上記素子基板に対向して設けられた対向基板を備え、
上記対向基板には、複数の個別端子と全体端子とを導通させるための導通部材が設けられ、
上記導通部材と、個別端子及び全体端子との間には、所定の隙間が設けられている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項8において、
上記個別端子は、引出配線部に交差する方向に延びる列を構成し、
上記列を構成する各個別端子は、導通部材を介して互いに導通するように構成されている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項9において、
上記全体端子は、個別端子と同じ列を構成するように配置された出力部を備え、
上記出力部は、上記列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成されている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項10おいて、
上記個別端子は、千鳥状に配置され、
引出配線部に交差する方向に1つおきに設けられている個別端子が、それぞれ個別の列を構成し、
出力部は、上記個別の列毎に設けられ、該列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成されている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項10おいて、
上記ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子は、各表示色毎に、引出配線部に交差する方向に並んで個別の列を構成し、
出力部は、上記個別の列毎に設けられ、該列の各個別端子に導通部材を介して導通するように構成されている
ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1の表示装置を製造する方法であって、
上記素子基板と、該素子基板に対向する対向基板とを、表示媒体層を介して接合する接合工程と、
上記接合工程の後に、ゲート配線の引出配線部に設けられている個別端子に導通した全体端子に対し、ゲート検査信号を供給すると共に、ソース配線の引出配線部に設けられている個別端子に導通した全体端子に対し、ソース検査信号を供給することによって、上記各配線間のリーク検査を行う検査工程と、
上記検査工程の後に、各個別端子及び全体端子の導通状態を解除する導通解除工程とを備えている
ことを特徴とする表示装置の製造方法。 - 請求項13において、
上記検査工程では、ソース検査信号を、各表示色のソース配線毎に供給する
ことを特徴とする表示装置の製造方法。 - 請求項13において、
上記検査工程では、各個別端子及び全体端子に対し、対向基板に形成された導通部材を接触させることにより、該各個別端子及び全体端子を導通させる一方、
上記導通解除工程では、上記導通部材を各個別端子及び全体端子から離脱させることにより導通状態を解除する
ことを特徴とする表示装置の製造方法。 - 請求項15において、
上記検査工程の後に、導通部材を、該導通部材が設けられている対向基板の一部と共に除去する除去工程と、
上記除去工程の後に、スイッチング素子を駆動する駆動回路部を、個別端子に重なるように素子基板に組み付ける組付工程とを備えている
ことを特徴とする表示装置の製造方法。 - 請求項13において、
上記導通部材は、対向基板にカラーフィルタ層と透明電極層とが積層して構成されている
ことを特徴とする表示装置の製造方法。
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