JP2004323130A - 基板保持具、電子デバイスの製造方法、フォトマスクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】四角形の基板1を、その主表面が鉛直方向に沿うように保持する基板保持具10において、基板1の隣接する二辺を、所定の角度傾けた状態で下方から支持する基板保持部12を設ける。また、基板1に所定の処理を施して電子デバイスやフォトマスクを製造する製造工程において、基板1の一時待機、保管、搬送などを行うとき、上記の基板保持具10によって基板1を保持する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネル基板、フォトマスク基板などの基板を保持する基板保持具に関し、さらには、前記基板保持具を用いる電子デバイスの製造方法、並びに、前記基板保持具を用いるフォトマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネル(電子デバイス)や、その製造に使用されるフォトマスクは、通常、四角形の基板(ガラス基板など)に所定の処理を施して製造される。これらの製造において、基板の一時待機、搬送、保管などを行う際には、基板を保持する基板保持具が利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1に示される基板保持具は、箱形のカセットであり、基板の出し入れ口となる開口部を備えている。カセットの対向する二つの内側面には、それぞれ複数の収納溝が並列状に形成されており、この収納溝に、基板の平行な二辺を差し込むことにより、複数の基板が収納される。
また、特許文献1では、カセットを縦置き姿勢とし、基板を鉛直状に保持した状態と、カセットを横置き姿勢とし、基板を水平状に保持した状態と、カセットを傾斜姿勢とし、基板を傾斜状に保持した状態とが示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−115996号公報(第2頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶表示パネルやフォトマスクには、特にサイズの規格がなく、また、近年では、液晶表示パネルが大型化する傾向にあるため、液晶表示パネルやフォトマスクの製造に際し、様々なサイズの基板を扱うことが要求されている。例えば、液晶表示パネルの製造に使用されるフォトマスクの場合には、その製造に際し、扱う基板のサイズが十種類を超えることがある。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に示される基板保持具は、基板の平行な二辺を支持するように構成されているため、保持可能な基板のサイズが限定される。その結果、基板のサイズ毎に専用の基板保持具が必要になって、設備コストを増加させるだけでなく、これらの基板保持具が大きなスペースを占有するという問題がある。
【0007】
また、液晶表示パネルやフォトマスクの製造に際し、基板をハンドリングする場合は、落下による基板の破損を防止するために、基板を慎重に扱うことが要求される。
しかしながら、特許文献1に示される基板保持具では、基板の出し入れに際し、基板の平行な二辺を両手で持つことになるため、大型の重い基板をハンドリングするとき、手が滑って基板を落下させる可能性がある。
【0008】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、サイズの異なる基板を保持することができるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、基板の落下を防止することができる基板保持具の提供を第一の目的とする。
また、液晶表示パネルなどの電子デバイスの製造において、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、生産性を向上させることができる電子デバイスの製造方法の提供を第二の目的とする。
また、フォトマスクの製造において、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、生産性を向上させることができるフォトマスクの製造方法の提供を第三の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の基板保持具は、四角形の基板を、その主表面が鉛直方向に沿うように保持する基板保持具であって、前記基板の隣接する二辺を、所定の角度傾けた状態で下方から支持する基板支持部を備える構成としてある。
基板保持具をこのように構成すれば、基板の隣接する二辺を下方から支持することにより、異なるサイズの基板を保持することが可能になる。これにより、基板のサイズ毎に専用の基板保持具を用意していた従来に比べ、設備コストを削減できるだけでなく、基板保持具の占有スペースを削減することができる。
また、基板の隣接する二辺を下側から支えるようにハンドリングすることができるため、基板の出し入れに際し、基板の落下を防止することができる。
【0010】
また、本発明の基板保持具は、前記基板支持部が、長方形基板の長辺を下方から支持する長辺支持領域と、前記長方形基板の短辺を下方から支持する短辺支持領域とを備え、前記長辺支持領域と水平面とのなす角が、前記短辺支持領域と水平面とのなす角よりも小さく設定される構成としてある。
基板保持具をこのように構成すれば、保持する長方形基板の重心位置を低く抑えることができるため、基板を安定良く保持し、基板の倒れを防止することができる。
【0011】
また、本発明の基板保持具は、円形又は多角形の基板を、その主表面が鉛直方向に沿うように保持する基板保持具であって、 前記基板の側縁を下方から支持する二つの支持領域を有し、かつ、これら支持領域が水平面と所定の角度を有する基板支持部を備える構成としてある。
基板保持具をこのように構成すれば、円形あるいは多角形の基板をも支持することができ、四角形の基板を支持する上記基板支持具と同様の効果を得ることができる。なお、ここで、多角形とは、五角形以上のものをいい、円形とは、真円だけでなく楕円を含むものである。
【0012】
また、上記目的を達成するため本発明における電子デバイスの製造方法は、基板に所定の処理を施して電子デバイスを製造する電子デバイスの製造方法であって、上記の基板保持具によって、前記基板を保持する工程が含まれる方法としてある。
電子デバイスの製造方法をこのような方法にすれば、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、生産性を向上させることができる。
【0013】
また、上記目的を達成するため本発明におけるフォトマスクの製造方法は、基板に所定の処理を施してフォトマスクを製造するフォトマスクの製造方法であって、上記の基板保持具によって、前記基板を保持する工程が含まれる方法としてある。
フォトマスクの製造方法をこのような方法にすれば、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、生産性を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
[基板保持具の第一実施形態]
まず、本発明に係る基板保持具の第一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、第一実施形態の基板保持具を示す側面図、図2は、第一実施形態の基板保持具を示す平面図、図3(a)は、基板を保持した第一実施形態の基板保持具を示す概略側面図、図3(b)は、基板を保持した第一実施形態の基板保持具を示す概略正面図、図4は、基板のハンドリング時を示す説明図である。
【0016】
これらの図に示すように、第一実施形態の基板保持具10は、床面に載置されるベース部11と、基板1を支持する基板支持部12とを備えて構成されている。
基板保持具10が保持する基板1は、液晶表示パネル基板やフォトマスク基板として用いられる四角形(長方形、正方形など)のものであり、本実施形態では、一辺が170mm以上(好ましくは、300mm以上)、重量が0.2kg〜10kgのガラス基板を想定している。
【0017】
ベース部11は、所定の間隙を介して対向する一対の側板13と、側板13の上部同士を一体的に連結する複数の上部連結部材14と、側板13の下部同士を一体的に連結する複数の下部連結部材15とから構成されている。
側板13の上部には、基板1の角部形状に対応する直角三角形状の凹部13aが形成され、この凹部13aに沿って複数の上部連結部材14が並設されている。
側板13、上部連結部材14及び下部連結部材15の材質は、基板1の重量に対して耐性があれば、任意のものを選択することができる。例えば、ステンレス、アルミ、樹脂などが挙られる。
【0018】
基板支持部12は、複数の支持部材16によって構成されている。本実施形態の支持部材16は、上部連結部材14が貫通可能な円筒に形成され、上部連結部材14を介して側板13に取り付けられている。支持部材16の外周部には、長さ方向に所定の間隔をあけて、複数の支持溝16aが形成されている。この支持溝16aは、基板1の辺(側面)を支持するものであり、溝底面16bの幅は、保持する基板1の厚さよりも大きく設定されている。また、支持溝16aの溝側面16cは、基板1の辺を溝底面16bに傾斜案内する傾斜面となっている。
【0019】
支持部材16の材質は、比較的硬質で発塵の少ないものであれば、任意に選択することができる。例えば、テフロン(登録商標)、デルリン、アルミのほか、アルマイト処理を施した金属などが挙られる。
なお、本実施形態の支持部材16は、上部連結部材14に一体的に固定されているが、上部連結部材14に対して回転自在であってもよい。
また、本実施形態の支持部材16は、複数の基板1を保持するために複数の支持溝16aを有するが、保持する基板1が1枚である場合は、支持溝16aを一本としてもよい。
【0020】
上述した複数の支持部材16は、基板保持具10を側面から見たとき、水平面に対して所定角度(θ)傾いた仮想直線と、これに直交する仮想直線とに沿って並んでいる。
基板1を基板保持具10に保持させる場合は、図4に示すように、主表面が鉛直方向に沿い、かつ、辺が傾くように基板1をハンドリングする。このとき、基板1の隣接する二辺を下方から両手で支えることができるため、基板1の平行な二辺を左右両側から支える場合に比べて手が滑り難くなり、基板1の落下を効果的に防止することが可能になる。
【0021】
そして、上記のようにハンドリングした基板1を支持部材16の上に降ろし、基板1の隣接する二辺を各支持部材16の支持溝16aにセットすれば、基板1が基板保持具10によって保持されることになる。
つまり、上記のように基板1を基板保持具10にセットすると、複数の支持部材16が、基板1の隣接する二辺を下方から支持することにより、主表面が鉛直方向に沿う姿勢で基板1が保持される。このような基板保持構造によれば、基板1の四辺のうち、隣接する下側の二辺だけが支持対象となるため、基板1の平行な二辺を支持するもののように、保持する基板1のサイズが限定されることなく、様々なサイズの基板1を保持することが可能になる。
【0022】
また、本実施形態の基板支持部12は、基板1の隣接する二辺を支持するにあたり、一方の辺を支持する支持領域(以下、長辺支持領域という。)が、他方の辺を支持する支持領域(以下、短辺支持領域という。)よりも長くなっており、長方形の基板1を保持する際には、基板1の長辺が長辺支持領域にセットされる。
長辺支持領域と水平面とのなす角θは、5゜〜45゜が好ましく、10゜〜30゜であれば、さらに好ましい。つまり、長辺支持領域と水平面とのなす角θを、短辺支持領域と水平面とのなす角(90−θ)よりも小さくすれば、長方形の基板1を保持する際に、基板1の重心位置を低く抑えることができるため、基板1を安定良く保持し、基板1の倒れを防止することが可能になる。
【0023】
また、本実施形態の基板支持部12は、所定の間隙を介して配置される複数の支持部材16によって構成され、基板1の隣接する二辺を部分的に支持するため、基板1と支持部材16の接触による発塵や、支持部材16における塵の堆積を抑制し、基板1に対する塵の付着を低減させることができる。
【0024】
[基板保持具の第二実施形態]
つぎに、本発明に係る基板保持具の第二実施形態について、図5を参照して説明する。ただし、第一実施形態と共通する構成及び作用効果は、第一実施形態の説明を援用するものとし、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
図5は、第二実施形態の基板保持具を示す側面図である。
この図に示すように、第二実施形態の基板保持具20は、床面に載置されるベース部21と、基板1を支持する基板支持部22とを備えて構成されている。
【0025】
ベース部21は、床面に沿う横パイプ23と、横パイプ23に立設される複数の縦パイプ24とを一体的に備えて構成されている。各縦パイプ24の上端位置は、基板保持具20を側面から見たとき、水平面に対して所定角度(θ)傾いた仮想直線と、これに直交する仮想直線とに沿うように高さ設定されている。
基板支持部22は、各縦パイプ24の上端部に設けられる固定支持部材25及び回転支持部材26によって構成されている。固定支持部材25は、長辺支持領域を構成するものであり、第一実施形態の支持溝16aに相当する支持溝25aが形成されている。また、回転支持部材26は、短辺支持領域を構成するものであり、支持溝26aを有するプーリ状の回転部材で形成されている。
【0026】
上記のように構成された第二実施形態の基板保持具20でも、複数の支持部材25、26によって、基板1の隣接する二辺を下方から支持するため、第一実施形態の基板保持具10と同様に、様々なサイズの基板1を保持することが可能になる。
しかも、第二実施形態の基板保持具20では、複数の縦パイプ24を立設し、その上端部に支持部材25、26を設けているため、基板1の下方に手が入る広いスペースを確保し、基板1のハンドリンをさらに容易にすることができる。
【0027】
[基板保持具の第三実施形態]
つぎに、本発明に係る基板保持具の第三実施形態について、図6を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通する構成及び作用効果は、前記実施形態の説明を援用するものとし、前記実施形態との相違点を中心に説明する。
図6は、第三実施形態の基板保持具を示す斜視図である。
この図に示すように、第三実施形態の基板保持具30は、床面に載置されるベース部31と、基板1を支持する基板支持部32とを備えて構成されている。
【0028】
ベース部31は、鉛直軸を中心として回転可能な回転テーブルを構成しており、その中心部には、基板支持部32を構成するY字状の支持フレーム33が立設されている。支持フレーム33の上部は、基板保持具30を側面から見たとき、水平面に対して所定角度(θ)傾いた仮想直線と、これに直交する仮想直線とに沿うように形状が設定されるとともに、その上面には、第一実施形態の支持溝16aに相当する支持溝33aが連続的に形成されている。この支持溝33aは、基板1の隣接する二辺を下方から支持するため、第一実施形態の基板保持具10と同様に、様々なサイズの基板1を保持することが可能になる。
しかも、第三実施形態の基板保持具30は、ベース部31を回転テーブルとし、保持した基板1を回転させることができるため、様々なサイズの基板1を対象として回転目視検査を行うことが可能な目視検査装置としても使用することができる。
【0029】
[基板保持具の第四実施形態]
つぎに、本発明に係る基板保持具の第四実施形態について、図7を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通する構成及び作用効果は、前記実施形態の説明を援用するものとし、前記実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は、第四実施形態の基板保持具を示す側面図である。
この図に示すように、第四実施形態の基板保持具40は、床面に載置されるベース部41と、基板1を支持する基板支持部42とを備えて構成されている。
【0030】
ベース部41は、下面に複数の車輪43を備える台車を構成しており、その中心部には、2本の支持フレーム44が立設されている。支持フレーム44の上部には、基板支持部42を構成する複数の支持部材45が設けられている。これらの支持部材45は、基板保持具40を側面から見たとき、水平面に対して所定角度(θ)傾いた仮想直線と、これに直交する仮想直線とに沿うように配置されるとともに、第一実施形態の支持溝16aに相当する支持溝45aを有している。これらの支持溝45aは、基板1の隣接する二辺を下方から支持するため、第一実施形態の基板保持具10と同様に、様々なサイズの基板1を保持することが可能になる。
しかも、第四実施形態の基板保持具40は、ベース部41を台車とし、保持した基板1を搬送することができるため、様々なサイズの基板1を搬送可能な基板搬送装置としても使用することができる。
【0031】
[電子デバイスの製造方法]
つぎに、本発明に係る電子デバイスの製造方法を、液晶表示パネルの製造方法を例にして説明する。
液晶表示パネルの製造工程には、液晶表示パネル基板を準備する工程と、液晶表示パネル基板に所定の処理を施して液晶表示パネルを形成する複数の工程と、形成された液晶表示パネルを検査する工程とが含まれる。
【0032】
上記の各工程又は各工程間において、液晶表示パネル基板の一時待機、保管、搬送、目視検査などを行う際には、基板保持具などで液晶表示パネル基板を保持することが要求される。本発明における電子デバイスの製造方法は、液晶表示パネル基板を保持する必要があるとき、前述した基板保持具10、20、30、40によって液晶パネル基板を保持する点に特徴がある。つまり、基板保持具10、20、30、40は、様々なサイズの基板を保持することが可能であるため、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できる。しかも、基板保持具10、20、30、40は、基板のハンドリングを容易にするため、落下による基板の破損を防止できるだけでなく、生産性を向上させることができる。
【0033】
[フォトマスクの製造方法]
つぎに、本発明に係るフォトマスクの製造方法について説明する。
フォトマスクの製造工程には、フォトマスク基板を準備する工程と、フォトマスク基板に所定の処理を施してフォトマスクを形成する複数の工程と、形成されたフォトマスクを検査する工程とが含まれる。
【0034】
上記の各工程又は各工程間において、フォトマスク基板の一時待機、保管、搬送、目視検査などを行う際には、基板保持具などでフォトマスク基板を保持することが要求される。本発明におけるフォトマスクの製造方法は、フォトマスク基板を保持する必要があるとき、前述した基板保持具10、20、30、40によってフォトマスク基板を保持する点に特徴がある。つまり、基板保持具10、20、30、40は、様々なサイズの基板を保持することが可能であるため、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できる。しかも、基板保持具10、20、30、40は、基板のハンドリングを容易にするため、落下による基板の破損を防止できるだけでなく、生産性を向上させることができる。
【0035】
本発明は、上記した四角形の基板のみを対象としたものではなく、円形や多角形の基板にも適用することができる。これらの基板を対象とする場合、基板の側縁を下方から支持する二つの支持領域の交差角は、保持する基板の形状に合わせた角度とすることが好ましい。
なお、二つの支持領域が直交する基板保持具を用いて(四角形の基板を支持する基板保持具と兼用して)、真円の基板1を支持するときの基板支持具50としては、図8に示すように、基板支持部52に支持溝53を設けた構成とするとよく、このようにすると、径の異なる円形の基板を支持することも可能となる。
また、同様に、多角形、例えば八角形の基板1を支持するときの基板支持具60としては、図9に示すように、基板支持部62に支持部材66を設けた構成のものを用いることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、基板保持具において、サイズの異なる基板を保持することができるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、基板の落下を防止することができる。
また、液晶表示パネルなどの電子デバイスの製造において、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、生産性を向上させることができる。
また、フォトマスクの製造において、必要な基板保持具の種類や個数を減らして、設備コストや基板保持具の占有面積を削減できるだけでなく、基板のハンドリングを容易にして、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の基板保持具を示す側面図である。
【図2】第一実施形態の基板保持具を示す平面図である。
【図3】(a)は、基板を保持した第一実施形態の基板保持具を示す概略側面図、(b)は、基板を保持した第一実施形態の基板保持具を示す概略正面図である。
【図4】基板のハンドリング時を示す説明図である。
【図5】第二実施形態の基板保持具を示す側面図である。
【図6】第三実施形態の基板保持具を示す斜視図である。
【図7】第四実施形態の基板保持具を示す側面図である。
【図8】円形の基板を支持した状態の基板保持具を示す側面図である。
【図9】八角形の基板を支持した状態の基板保持具を示す側面図である。
【符号の説明】
1 基板
10 基板保持具
11 ベース部
12 基板支持部
13 側板
16 支持部材
20 基板保持具
21 ベース部
22 基板支持部
24 縦パイプ
25 固定支持部材
26 回転支持部材
30 基板保持具
31 ベース部
32 基板支持部
33 支持フレーム
40 基板保持具
41 ベース部
42 基板支持部
43 車輪
44 支持フレーム
45 支持部材
Claims (5)
- 四角形の基板を、その主表面が鉛直方向に沿うように保持する基板保持具であって、
前記基板の隣接する二辺を、所定の角度傾けた状態で下方から支持する基板支持部を備えることを特徴とする基板保持具。 - 前記基板支持部が、長方形基板の長辺を下方から支持する長辺支持領域と、前記長方形基板の短辺を下方から支持する短辺支持領域とを備え、前記長辺支持領域と水平面とのなす角が、前記短辺支持領域と水平面とのなす角よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1記載の基板保持具。
- 円形又は多角形の基板を、その主表面が鉛直方向に沿うように保持する基板保持具であって、
前記基板の側縁を下方から支持する二つの支持領域を有し、かつ、これら支持領域が水平面と所定の角度を有する基板支持部を備えることを特徴とする基板保持具。 - 基板に所定の処理を施して電子デバイスを製造する電子デバイスの製造方法であって、
請求項1,2又は3記載の基板保持具によって、前記基板を保持する工程が含まれていることを特徴とする電子デバイスの製造方法。 - 基板に所定の処理を施してフォトマスクを製造するフォトマスクの製造方法であって、
請求項1,2又は3記載の基板保持具によって、前記基板を保持する工程が含まれていることを特徴とするフォトマスクの製造方法。
Priority Applications (4)
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