JP2004321663A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】図柄変動の変動時間短縮を効率よく行えるようにすること、変動短縮状態の報知能力を高めるようにして遊技者の興趣性の向上を図ること、変動短縮制御の統制を充足できるようにすること。
【解決手段】遊技球が特別図柄始動手段24に入賞してからの経過時間が約1.4 秒以上経過していることを条件として、特別図柄の変動開始と同時に第2特別図柄タイマ69abの計時動作が開始され、第2特別図柄タイマ値が、2秒後の第1監視時期と、その第1監視時期から3秒後の第2監視時期と、その第2監視時期から3秒後の第3監視時期の各時点において、保留球数状態とタイマ値条件とからなる変動短縮条件の成立が監視され、変動短縮条件が成立した場合、成立した時点で変動短縮コマンドが図柄制御手段100に出力され、実行中の図柄変動の残時間を再設定して変動時間が短縮される。
【選択図】 図20

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機、アレンジボール機、雀球機等の弾球遊技機に関し、特に特別図柄や普通図柄の図柄変動時間を短縮するようにして、図柄の変動中に増加する保留球数を迅速に消化(減少)させるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種であるパチンコ機においては、遊技盤に、普通入賞手段に加えて、普通図柄始動手段(所謂、ゲート手段)や特別図柄始動手段(所謂、電動式チューリップ)、1又は複数の普通図柄を変動表示可能な普通図柄表示手段、複数の特別図柄を変動表示可能な特別図柄表示手段、更に、アタッカーと呼ばれる大入賞口手段(開閉式入賞手段)等を備え、発射手段により遊技盤の遊技領域に発射された遊技球が特別図柄始動手段に入賞した場合、特別図柄表示手段における複数の特別図柄が所定変動時間だけ変動する。
【0003】
このとき、遊技球の特別図柄始動手段への入賞時点で抽選された結果が大当たりの場合、その変動後の停止図柄が特定図柄態様(所謂、「777」等の大当たり図柄態様)となり、大入賞口手段が所定条件に基づいて、設定回数(例えば、16ラウンド)まで開閉動作を繰り返し、遊技者に有利な利益状態である特別遊技が発生する。この場合、大入賞口手段の開放中には、複数の遊技球が入賞可能になり、遊技者に多大の利益が還元される。
【0004】
ところで、特別図柄の変動中に特別図柄始動手段に入賞した複数の遊技球を順次検出した場合には、予め設定された上限保留個数(例えば、4個)を限度に保留球に関する保留情報を夫々記憶し、図柄変動が終了する毎に、保留球数を1つずつ減らして消化するようにし、最終的に、保留球が無くなるまで図柄変動が繰り返して実行される。このように、特別図柄の為の最大保留球数が所定数に設定され、所定の上限保留個数内で保留記憶による利益が保証される反面、所定数以上の保留に関しては無効となり、変化に乏しく、遊技者の興趣に欠けるという問題がある。
【0005】
そのため、遊技者は、遊技球の発射を中断し、保留球数が最大保留数よりも少なくなるのを待って、発射ハンドル操作による遊技球の発射を再開する遊技者もいる。この場合、パチンコホール側の収益性が低下するという問題も発生する。そこで、最近では、図柄の変動時間を極力短縮するようにして、保留球の消化を促進させるようにした弾球遊技機が種々提案されている。
【0006】
例えば、特開2002−263238号公報に記載の遊技機においては、特別図柄始動電動役物への遊技球の入賞を常に監視し、遊技球が特別図柄始動電動役物に入賞した場合に、特別図柄乱数記憶エリアの記憶エリア3,4に記憶される場合、つまり保留球数が3個又は4個の場合に限って、主制御手段から図柄制御手段にベース変動短縮コマンドを送信するので、その変動短縮コマンドを受信した図柄制御手段においては、現在実行中の高速変動状態であるベース変動(通常では8秒間)を区切りのタイミングまで実行した後、残りのベース変動を行わないで、ベース変動に後続するリーチ等の演出変動を行い、図柄の変動速度を低速にして図柄を停止するようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−263238号公報 (第11頁、図12)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、特開2002−263238号公報においては、図柄変動の変動短縮条件は、遊技球が特別図柄始動電動役物に入賞したときの保留球数が3個又は4個の場合だけであり、入賞した時点から変動開始するまでの経過時間要素を含めていないため、変動短縮制御の統制がとれないという問題がある。また、保留球数条件が成立した場合に主制御手段から図柄制御手段に変動短縮コマンドが送信されるのに対して、図柄制御手段においては、予め定められた区切りタイミングになるまで待機し、その区切りタイミングになってから変動短縮制御が行われるため、変動短縮制御に遅れが生じるようになり、短縮効果を十分に発揮できないという問題がある。
【0009】
更に、変動短縮状態が発生した場合には、図柄制御側において特別図柄の変動時間が短縮されるだけであるたため、これでは変動短縮状態の報知能力が低く、遊技者は変動時間が短縮されているもに関わらず、その変動短縮状態になっていることに気づきにくい又は関心を寄せることが少ないため、変動短縮状態であるという実感がなく、興趣性に欠けること、等の問題がある。
本発明の目的は、図柄変動の変動時間短縮を効率よく迅速に行えるようにすること、変動短縮状態の報知能力を高めるようにして遊技者の興趣性の向上を図ること、変動短縮制御の統制を充足できるようにすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る弾球遊技機は、遊技制御を統括的に行う主制御手段と、始動口を通過した遊技球を検出する始動球検出手段と、この始動球検出手段が遊技球を検出したことを条件に演出手段に演出動作を実行させる演出制御手段と、遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段とを備えた弾球遊技機において、主制御手段は、始動球検出手段により検出された遊技球のうち未だ図柄変動に供していない保留球に関連する保留情報を記憶する保留情報記憶手段と、少なくとも保留情報記憶手段に記憶された保留情報を用いて所定の演出動作短縮条件が成立しているか否か監視する短縮条件監視手段とを有し、演出制御手段は、短縮条件監視手段の監視結果を受けて、演出動作短縮条件が成立している場合に、演出手段により実行される演出動作時間を短縮させる演出動作短縮制御手段を有するものである。
【0011】
遊技者の遊技中に発射された遊技球が始動口を通過して始動球検出手段で検出された場合に、未だ図柄変動に供していない保留球に関連する保留情報は保留情報記憶手段に記憶される。短縮条件監視手段は、少なくともその保留情報記憶手段に記憶された保留情報を用いて所定の演出動作短縮条件が成立しているか否か監視するので、演出制御手段は、短縮条件監視手段からの監視結果を受け、演出動作短縮条件が成立している場合には、演出動作短縮制御手段により、演出手段を介して実行される演出動作時間が短縮される。
【0012】
ここで、前記演出手段は図柄表示手段を有し、演出制御手段は図柄表示手段を制御する図柄制御手段を有し、主制御手段は、始動球検出手段により遊技球が検出された場合に、利益状態発生手段を作動させるか否か抽選する抽選手段と、この抽選結果に基づいて図柄制御手段に図柄表示制御の為の複数種類の図柄制御コマンドを出力するコマンド制御手段とを有し、図柄制御手段は、主制御手段から直接に又は間接に送信されてきた図柄制御コマンドに基づいて図柄表示手段を制御するようにしてもよい。
【0013】
また、演出動作短縮制御手段は変動短縮制御手段を有し、前記演出動作短縮条件としての変動短縮条件が成立している場合に、コマンド制御手段が図柄の変動時間短縮を指令する変動短縮コマンドを図柄制御手段に送信し、図柄制御手段の変動短縮制御手段は、変動短縮コマンドを受けた場合に、現在変動中の図柄の変動時間を短縮させて変動停止時期を早めるようにしてもよい。また、前記変動短縮条件は、保留情報に含まれる保留球の数と、始動球検出手段による遊技球の検出時から所定の経過時間及び/又は変動開始後の所定の経過時間とに基づいて決定されるようにしてもよい。
【0014】
また、前記短縮条件監視手段は、現在変動中の図柄変動における複数の所定監視時期に、変動短縮条件が成立しているか否か監視する第1監視手段を有するようにしてもよい。また、前記複数の所定監視時期は、予め設定された複数種類の変動パターンのうち、変動開始から変動停止までの変動時間が最も短い基準変動パターンにも適用できるように設定するようにしてもよい。また、前記複数の所定監視時期の最も早期の監視時期は、図柄の変動開始時から第1所定時間経過後の時期であってもよい。
【0015】
また、前記複数の所定監視期間の最も後期の監視時期は、図柄の変動停止時又は所定の演出動作の開始から第2所定時間前の時期であってもよい。また、前記図柄制御手段の変動短縮制御手段が変動短縮コマンドを受けた場合に、実行中の図柄変動の停止まで又は所定の演出開始までの残時間を所定の残時間に再設定することにより変動時間を短縮させるようにしてもよい。また、前記主制御手段は、変動短縮コマンドを図柄制御手段に送信した後に、実行中の図柄変動パターンに応じて定められる所定時間経過後に、変動図柄の停止を確定させる確定コマンドを図柄制御手段に送信するようにしてもよい。
【0016】
また、前記第1監視手段は、前記所定の経過時間と所定監視時期を夫々計時するタイマ手段と、保留球の数を監視する保留球数監視手段とを有するようにしてもよい。また、前記主制御手段は、遊技状態を複数の遊技状態に択一的に切換え可能に構成されると共に、現在の遊技状態を判定する遊技状態判定手段を備え、遊技状態判定手段により判定された遊技状態が予め設定された遊技状態になっている場合に、短縮条件監視手段が作動するように構成してもよい。また、前記遊技状態判定手段により判定された遊技状態に応じて変動短縮条件を変更する変動短縮条件変更手段を備えるようにしてもよい。
【0017】
また、前記短縮条件監視手段は、現在変動中の図柄変動における所定監視期間に亙って、変動短縮条件が成立しているか否か監視する第2監視手段を有するようにしてもよい。また、前記所定監視期間は、予め設定された複数種類の変動パターンのうち、変動開始から変動停止までの変動時間が最も短い基準変動パターンにも適用できるように設定するようにしてもよい。また、前記始動球検出手段以外の球検出手段を有し、その球検出手段が遊技球を検出したこと又は検出したことによる所定条件の成立に基づいて、短縮条件監視手段を作動させるか否か決定するようにしてもよい。
【0018】
また、前記始動球検出手段以外の球検出手段を有し、その球検出手段が遊技球を検出したこと又は検出したことによる所定条件の成立に基づいて、変動短縮条件が変更されるように構成してもよい。また、前記コマンド制御手段は、当該変動中の図柄変動パターン指定コマンドに関連させた変動短縮コマンドを作成するコマンド作成手段と、このコマンド作成手段で作成された変動短縮コマンドを図柄制御手段に送信するコマンド送信手段を有するようにしてもよい。
【0019】
また、前記演出手段は音声手段を有し、演出制御手段は音声手段に音声を発生させる音声制御手段を有し、コマンド送信手段は音声用ポートから音声制御手段に送信する音声制御用のコマンドであって図柄制御手段と同期制御可能な音声制御コマンドを送信可能に構成され、音声制御手段は、少なくとも、主制御手段から送信されてきた音声制御用の音声制御コマンドを受信可能なコマンド制御手段と、変動パターンの各々について音声手段により音声出力させる音声演出パターン情報を記憶した演出パターン記憶手段と、演出動作短縮制御手段に有する音声短縮制御手段であって変動短縮コマンドを受けた場合に現在の音声演出パターン情報による演出中の音声演出時間を図柄変動時間の短縮と同期させて短縮させる音声短縮制御手段と、音声演出パターン情報に基づいて音声手段を駆動制御する音声演出制御手段とを有するようにしてもよい。
【0020】
また、前記主制御手段の短縮条件監視手段により演出動作短縮条件が成立した場合、変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮中であることを報知手段を介して報知する短縮報知制御手段を設けるようにしてもよい。また、前記遊技中の全ての遊技状態において監視される演出動作短縮条件として、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマのタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むようにしてもよい。
【0021】
また、前記保留球数条件の成立は、保留球の上限個数が設定される場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかであってもよい。また、前記タイマ値条件の成立は、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、予め定められた1つの所定値又は複数の所定値の何れかに達したときであってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。
本実施形態は、パチンコホールの島構造体に設置される、所謂、カード式弾球遊技機と呼ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、その長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチンコ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチンコ機2に電気的に接続されている。
【0023】
図1〜図4に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に取り外し可能に固定されている。前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス扉6と、発射用の遊技球を貯留する球受け皿8の前面板7とが夫々開閉自在にヒンジを介して枢着されている。
【0024】
前枠4の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。この発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11を回動操作した回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータ13(図3、図4参照)などを備えている。球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられている。
【0025】
この操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けられている。図2に示すように、遊技盤5の外周部には、金属製の外レールと内レールとからなり、遊技球を案内するガイドレール15がほぼ環状に設けられている。
【0026】
このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、そのほぼ中央部に位置するセンターケース20と、そのセンターケース20内に設けられたカラーの液晶ディスプレイ21と、複数の普通入賞手段22(この場合、例えば7つ)と、左右の普通図柄始動手段(ゲート手段又は通過手段)23と、特別図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)24と、大入賞口手段(開閉式入賞手段)25等が夫々所定の位置に配設されている。また、センターケース20には、その上部に4つの普通図柄用保留球ランプ26と、その下部に4つの特別図柄用保留球ランプ27とが夫々設けられている。
【0027】
ここで、遊技領域5aには複数の遊技釘や風車等が設けられているが、図示を省略する。特別図柄始動手段24は開閉可能な左右1対の開閉爪24aを備え、普通電動役物ソレノイド28により開閉爪24aが同時に開閉駆動されるように構成されたものである。また、大入賞口手段25は前方に開放可能な開閉板25aを備え、特別電動役物ソレノイド29により前後方向に開閉駆動されるように構成されたものである。そこで、開閉板25aが前方に開放された場合、遊技球が入賞し易くなり、遊技者に有利な状態が発生する。
【0028】
図3、図4に示すように、前枠4の裏側には、その外周部に門形状の遊技盤保持体(所謂、三方枠)35が固定され、遊技盤5とその後側に位置する裏機構板36とが遊技盤保持体35で着脱可能に前枠4に装着されている。この裏機構板36の上側には、外部出力基板38を収容した基板カバー37と、球タンク39と、この球タンク39の球排出口に連結されたタンクレール40とが設けられ、このタンクレール40の下流側端部に接続された払出し/球貸し機構41が裏機構板36の側部に設けられ、裏機構板36の下側には、払出し/球貸し機構41の下流側に接続された払出し球誘導路42が設けられている。
【0029】
ここで、外部出力基板38からは、特別図柄に関する変動回数や停止図柄の情報等、種々の遊技情報がパチンコホールに設けられた図示しない島コンピュータに送信出力される。それ故、払出し/球貸し機構41から賞球として払出された遊技球又は球貸し用の遊技球は、払出し球誘導路42を経由して球受け皿8に払出される。裏機構板36の略中央部に形成された矩形状開口部36aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー43が嵌合している。裏カバー43の後面に装着された基板ケース44の内部には、後側に主制御基板45が配設され、その前側には図柄制御基板46が配設されている。
【0030】
この図柄制御基板46の前側に配置された液晶ディスプレイ21は、この図柄制御基板46に液晶ドライバ108(図5参照)を介して電気的に接続されている。基板ケース44の下側で裏カバー43に装着された基板ケース47の内部に、音声ランプ制御基板48が設けられている。この基板ケース47の下側で裏機構板36に装着された基板ケース49の内部には、電源基板50と、払出し制御基板51と、外部インターフェース(I/F)制御基板(図5参照)52が夫々設けられている。
【0031】
更に、発射手段10の後側に装着された基板ケース53の内部には、発射制御基板54が設けられている。これら制御基板45〜46,48,50〜51,54は夫々独立のプリント基板で構成され、電源基板50と発射制御基板54を除くその他の制御基板45,46,48,51の各々には、1チップ集積回路からなるマイクロコンピュータが夫々設けられている。
【0032】
主制御基板45とその他の制御基板46,48,51とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板45から各制御基板48(46),51に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを基本的に一方向通信にて送信可能になっている。このように、制御コマンドの一方向通信を採用することで、普通図柄や特別図柄の図柄停止に関する不正を確実に防止できるようになっている。
【0033】
次に、パチンコ機2の制御装置について、図5のブロック図に基づいて説明する。主制御基板45には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU45aと、ROM45bと、RAM45cと、入出力インターフェース45d,45e等が設けられている。その入出力インターフェース45dに、各普通図柄始動手段23への遊技球の入賞を検出する普通図柄始動スイッチ23aと、特別図柄始動手段24への遊技球の入賞を検出する特別図柄始動スイッチ24bが電気的に接続されている。
【0034】
入出力インターフェース45dに、更に、複数の普通入賞手段22への遊技球の入賞を検出する複数の普通入賞スイッチ群22aと、と、大入賞口手段25の普通入賞領域25bへの遊技球の入賞を検出する普通入賞領域スイッチ25cと、大入賞口手段25の特定入賞領域25d(所謂、Vゾーン)への遊技球の入賞を検出する特定入賞領域スイッチ25eと、普通電動役物ソレノイド28と、特別電動役物ソレノイド29とが夫々接続されている。
【0035】
ここで、これら普通図柄始動スイッチ23aと特別図柄始動スイッチ24b等から始動球検出手段30が構成され、これら普通入賞スイッチ群22aと普通入賞領域スイッチ25cと特定入賞領域スイッチ25e等から球検出手段31が構成されている。
【0036】
払出し制御基板51には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU51aと、ROM51bと、RAM51cと、入出力インターフェース51d等が設けられている。払出し制御基板51は外部I/F制御基板52に直接に接続され、その外部I/F制御基板52は、払出し/球貸し機構41に電気的に接続されている。払出し/球貸し機構41には、遊技球の払出し通路を賞球側と球貸し側とに択一的に切換える切換えソレノイド41aと、払出しモータ41bと、球貸し計数スイッチ41cと、賞球計数スイッチ41d等が接続されている。
【0037】
このように、払出し制御基板51は、主制御基板45から送信される払出しに関する種々の払出し制御コマンドを直接受信可能である。外部I/F制御基板52には、更に、操作パネル14と、カード式球貸し機1と、発射制御基板54とが夫々電気的に接続されている。発射制御基板54にはモータ駆動回路53aが設けられ、発射モータ13はこの発射制御基板54により駆動制御される。音声ランプ制御基板48には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU48aと、ROM48bと、RAM48cと、入出力インターフェース48d等が設けられている。
【0038】
そして、この音声ランプ制御基板48には、球受け皿8の裏側に設けられたスピーカ55と、確率変動モードが設定されたことを表示する確率状態表示ランプ56と、複数の装飾ランプ群57と、普通図柄用の複数の保留球ランプ26及び特別図柄用の複数の保留球ランプ27等が接続されている。そして、この音声ランプ制御基板48は、主制御基板45から送信される音声出力に関する種々の音声制御コマンドやランプ点灯に関する種々のランプ制御コマンドを直接受信可能になっている。
【0039】
図柄制御基板46は、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU46aと、ROM46bと、RAM46cと、入出力インターフェース46d等を備えたものである。そして、この図柄制御基板46には、液晶ドライバ108を介して液晶ディスプレイ21が接続されている。ここで、液晶ディスプレイ21は、3つの特別図柄(左図柄、中図柄、右図柄)を左表示部21aと中表示部21bと右表示部21cに表示するとともに、2つの小型の普通図柄(左図柄、右図柄)を小型の左表示部21dと右表示部21eに表示するのに加えて、各種のキャラクタの動画や吹き出し等の動作を表示可能である。
【0040】
電源基板50には、各制御基板45〜46,48,50〜52,54と、特別図柄始動手段24に設けた普通電動役物ソレノイド28及び大入賞口手段25に設けた特別電動役物ソレノイド29等の電子部品に複数種類の直流電圧を供給する複数の電源回路(図示略)を設けるだけでなく、電源スイッチ50aと、電源投入後にRAM45c,51cに記憶している遊技情報を全て消去するクリアスイッチ50bと、停電が発生した場合のためのバックアップ電源50c等が設けられている。
【0041】
次に、主制御基板45のROM45bに予め格納した制御プログラムにより、主制御手段60として達成される種々の機能について、図6の機能ブロック図により説明する。
【0042】
主制御基板45上に構成された主制御手段60は、遊技態様や遊技球の挙動に応じた遊技動作の制御、つまり遊技盤5に設けられた種々の遊技部品24,25や各種の入賞手段22〜25等に設けられた入賞スイッチ22a,23a,24b,25c,25e等に対するスイッチ信号の入出力に関わる遊技盤5の遊技制御を統括的に行うとともに、後述する音声ランプ制御手段80と、図柄制御手段100と、払出し制御手段120等に、必要に応じて各種の制御コマンドを順次送信出力するものである。
【0043】
主制御手段60は、乱数発生手段61と、乱数抽出手段62と、保留情報記憶手段63と、乱数判定手段64と、図柄変動決定手段65と、利益状態発生手段66に加えて、遊技状態判定手段67と、変動短縮条件変更手段68と、短縮条件監視手段69と、コマンド制御手段70と、入賞球検出手段71と、入賞計数手段72等を備えている。
【0044】
乱数発生手段61は、所謂ソフト乱数発生手段61aを有し、普通図柄の当たり抽選のための乱数発生機能と、特別図柄の大当たり抽選のための乱数発生手段とを兼ね備えている。この乱数発生手段61は、ソフト乱数発生手段61aにより、所定の微小な更新周期(例えば、約2msec)で、普通図柄用に、例えば「0〜9」の数値を繰り返し発生するとともに、特別図柄用に、例えば「0〜299」の数値を繰り返し発生する。
【0045】
このように、乱数発生手段61は乱数値をソフト的に発生させるソフト乱数発生手段61aを有するため、そのソフト乱数発生手段61aにより乱数値をソフト的に安価に発生させることができる。ここで、乱数発生手段61が乱数値をハード的に発生させるハード乱数発生手段を有するように構成してもよく、この場合、そのハード乱数発生手段により乱数値をハード的に発生させることができる。
【0046】
乱数抽出手段62は、普通図柄の乱数抽選のための制御乱数抽出機能と、特別図柄の乱数抽選のための制御乱数抽出機能とを兼ね備えている。乱数抽出手段62は、乱数発生手段61でサイクリックに発生する普通図柄用の複数の制御乱数のうち、左右何れかの普通図柄始動手段23を遊技球が通過したときの1つの制御乱数を当たり判定乱数として抽出するとともに、乱数発生手段61でサイクリックに発生する特別図柄用の複数の制御乱数のうち、特別図柄始動手段24に遊技球が入賞したときの1つの制御乱数を大当たり判定乱数として抽出する。
【0047】
保留情報記憶手段63は、図7に示すように、特別図柄保留情報記憶手段63aと、普通図柄保留情報記憶手段63bとを有する。特別図柄保留情報記憶手段63aは、RAM45cの特別図柄保留情報記憶メモリや特別図柄保留情報記憶制御プログラム等の各種プログラムからなり、特別図柄始動スイッチ24bが検出した遊技球のうち、未だ特別図柄の変動に供していない保留球に関連する特別図柄保留球情報を順次記憶する。即ち、特別図柄保留情報記憶手段63aは、特別図柄始動手段24を遊技球が通過したときに生成された特別図柄用の保留球情報と保留球数とを、変動に供するまで一時的に4組まで記憶することで、特別図柄の図柄変動を保留する。
【0048】
このように、保留情報記憶手段63は、特別図柄始動スイッチ24bが検出した遊技球のうち未だ特別図柄の変動に供していない保留球に関連する特別図柄保留球情報を記憶する特別図柄保留情報記憶手段63aを有するため、特別図柄始動スイッチ24bにより遊技球を検出した場合、未だ特別図柄の変動に供していない保留球に関する特別図柄保留球情報を、専用の特別図柄保留情報記憶手段63aに確実に記憶させることができる。
【0049】
例えば、特別図柄保留情報記憶手段63aに記憶された特別図柄用の保留球情報は、図8に示すように、特別図柄始動手段24への遊技球の入賞時に抽出された大当たり判定乱数値と、大当たり図柄乱数値と、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞したときからの経過時間を第1特別図柄タイマ69aaにより計時した特別図柄変動短縮タイマ値等からなっている。即ち、特別図柄保留情報記憶手段63aは、保留球情報を受ける毎にその保留球情報を、作動保留番号1、作動保留番号2、・・作動保留番号4まで順次記憶し且つ作動保留番号を1つずつインクリメントする。
【0050】
変動中でなければ、記憶している複数の保留球情報について、作動保留番号1の保留球情報を判定用として作動保留番号0にシフトするとともに、作動保留番号2以降の各保留球情報を1つずつ若い作動保留番号側、つまり下位側の番号(2→1、3→2、4→3)に夫々シフトして上書きすることで、保留球情報の記憶数が減少して空き領域を設ける。このように、特別図柄保留球情報は、大当り判定乱数値と、大当たり図柄乱数値と、特別図柄始動スイッチ24bが遊技球を検出した時から計時された特別図柄変動短縮タイマ値を含むため、特別図柄保留球情報として、特別図柄の図柄変動に必要な大当たり判定乱数値と、大当たり図柄乱数値と、変動短縮タイマ値とを対応させて記憶することができる。
【0051】
一方、普通図柄保留情報記憶手段63bは、RAM45cの普通図柄保留情報記憶メモリや普通図柄保留情報記憶制御プログラム等からなり、普通図柄始動スイッチ23aが検出した遊技球のうちまだ普通図柄の変動に供していない保留球に関連する普通図柄保留球情報を記憶する。即ち、普通図柄保留情報記憶手段63bは、普通図柄始動手段23を遊技球が通過したときに生成された普通図柄用の保留球情報と作動保留球数とを、変動に供するまで一時的に4組まで記憶することで、普通図柄の図柄変動を保留する。
【0052】
このように、保留情報記憶手段63は、普通図柄始動スイッチ23aが検出した遊技球のうち未だ普通図柄の変動に供していない保留球に関連する普通図柄保留球情報を記憶する普通図柄保留情報記憶手段63bを有するため、普通図柄始動スイッチ23aにより遊技球を検出した場合、未だ普通図柄の変動に供していない保留球に関する普通図柄保留球情報を、専用の普通図柄保留情報記憶手段63bに確実に記憶させることができる。
【0053】
例えば、普通図柄保留情報記憶手段63bに記憶された普通図柄用の保留球情報は、図9に示すように、普通図柄始動手段23への遊技球の入賞時に抽出された当たり判定乱数値と、当たり図柄乱数値と、遊技球が普通図柄始動手段23を通過したときからの経過時間を第1普通特別図柄タイマにより計時した普通図柄変動短縮タイマ値等からなっている。即ち、普通図柄保留情報記憶手段63bは、保留球情報を受ける毎にその保留球情報を、作動保留番号1、作動保留番号2、・・作動保留番号4まで順次記憶し且つ作動保留番号を1つずつインクリメントする。
【0054】
変動中でなければ、記憶している複数の保留球情報について、作動保留番号1の保留球情報を判定用として作動保留番号0にシフトするとともに、作動保留番号2以降の各保留球情報を1つずつ若い作動保留番号側、つまり下位側の番号(2→1、3→2、4→3)に夫々シフトして上書きすることで、保留球情報の記憶数が減少して空き領域を設ける。このように、普通図柄保留球情報は、当り判定乱数値と、当たり図柄乱数値と、普通図柄始動スイッチ23aが遊技球を検出した時から計時された普通図柄変動短縮タイマ値を含むため、普通図柄保留球情報として、普通図柄の図柄変動に必要な当たり判定乱数値と、当たり図柄乱数値と、変動短縮タイマ値とを対応させて記憶することができる。
【0055】
ここで、主制御手段60には、保留情報記憶手段63に第1保留球数計数手段73と、第2保留球数計数手段74とが設けられている。第1保留球数計数手段73は、保留情報記憶手段63に記憶されている特別図柄用の作動保留球数を計数する。また、第2保留球数計数手段74は、保留情報記憶手段63に記憶されている普通図柄用の作動保留球数を計数する。
【0056】
乱数判定手段64は、普通図柄のための普通図柄用判定機能と、特別図柄のための特別図柄用判定機能とを兼ね備えている。この場合、乱数判定手段64は、普通図柄用の複数の制御乱数「0〜9」のうち「0〜8」を予め定められた当たり用判定値として設定するとともに、特別図柄用の複数の制御乱数「0〜299」のうち、1つの制御乱数(例えば、「17」)だけを予め定められた大当たり用の判定値として設定している。
【0057】
そこで、乱数判定手段64は、保留情報記憶手段63から供給される普通図柄用の当たり判定乱数について、普通図柄の変動前の時点で、予め設定されている複数の当たり判定値と一致した「当たり」、又は一致しない「外れ」の何れであるかを判定する。乱数判定手段64は、更に、保留情報記憶手段63から供給される特別図柄用の大当たり判定乱数について、特別図柄の変動前の時点で、予め設定されている大当たり判定値と一致した「大当たり」、又は一致しない「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。
【0058】
乱数判定手段64は、更に、保留情報記憶手段63から供給される大当たり図柄乱数に基づいて確率変動型の大当たりに関しても判定を行う。ここで、乱数発生手段61と乱数抽出手段62及び乱数判定手段64等により、普通図柄用と特別図柄用の抽選手段75が構成されている。このように、抽選手段75は、多数の乱数値を順次発生させる乱数発生手段61と、乱数発生手段61で発生させた乱数値を所定の抽出契機で抽出する乱数抽出手段62と、乱数抽出手段62で抽出された乱数値を判定する乱数判定手段64とを有するため、乱数発生手段61により多数の乱数値が発生するので、乱数抽出手段62によりこれら発生した乱数を所定の抽出契機で抽出でき、その抽出された乱数値が乱数判定手段64により判定することができる。
【0059】
それ故、この抽選手段75には、図10に示すように、前述した特別図柄用の大当たり判定乱数値を抽選する第1判定乱数抽選手段75a及び特別図柄用の大当たり図柄乱数値を抽選する第1図柄乱数抽選手段75bと、前述した普通図柄用の当たり判定乱数値を抽選する第2判定乱数抽選手段75c及び普通図柄用の当たり図柄乱数値を抽選する第2図柄乱数抽選手段75d等が含まれている。
【0060】
図柄変動決定手段65は、図11に示すように、特別図柄の変動パターンを決定する特別図柄用変動パターン決定手段65a及び変動後の停止特別図柄を決定する特別停止図柄決定手段65bと、普通図柄の変動パターンを決定する普通図柄用変動パターン決定手段65c及び変動後の停止普通図柄を決定する普通停止図柄決定手段65d等を有している。この図柄変動決定手段65には、図12,図13に示すように、大当たり用や外れ用(リーチを含む)の複数の変動パターン番号1、2、3・・・の各々に、総変動時間が予め設定されている。但し、図12において、2点鎖線で示す高速変動時間とその後の中低速変動時間は参考のために示し、後述する図柄制御手段100で用いる具体的な変動内容である。
【0061】
即ち、図14に示すように、例えば、変動パターン番号「1」について、左図柄は、最初の8秒間に亙って高速変動し、続く2秒間だけ低速変動した後停止する。右図柄は、最初の8秒間と続く2秒間に亙って高速変動し、続く1秒間だけ低速変動した後停止する。中図柄は、最初の8秒間と続く2秒間と1秒間に亙って高速変動し、続く1秒間だけ低速変動した後停止する。このように、3つの図柄(左図柄、右図柄、中図柄)が同時に高速変動する時間は基本的に8秒間に設定され、図柄変動決定手段65は、変動開始から、リーチ演出等を経て変動停止(図柄確定)するまでの総変動時間が設定されている。
【0062】
ここで、特に変動パターン「1」は、外れ用の変動パターンであり、高速変動後の中低速変動時間(演出変動時間)が最も短く、総変動時間が短時間であるため、基準変動パターンに設定されている。このように、変動パターン「1」が、変動開始から変動停止までの変動時間が最も短く基準となる基準変動パターンであっても、後述するように、複数の所定監視時期において変動短縮条件が成立しているか否かを監視できるため、変動短縮条件さえ成立すれば、変動時間を短縮させることができる。
【0063】
それ故、図柄変動決定手段65は、特別図柄用変動パターン決定手段65a及び特別停止図柄決定手段65bにより、乱数判定手段64からの判定結果に応じて、特別図柄に関して、「大当たり」のときには大当たり用の変動パターン指定コマンドと、左図柄と中図柄と右図柄の為の図柄指定コマンドを抽選により夫々決定し、「外れ」のときには、外れ用の変動パターン指定コマンド及び外れ用の図柄指定コマンドを抽選により夫々決定する。
【0064】
また、図柄変動決定手段65は、普通図柄用変動パターン決定手段65c及び普通停止図柄決定手段65dにより、乱数判定手段64からの判定結果に応じて、普通図柄に関して、「当たり」のときには、当たり用の変動パターン指定コマンドと、左図柄及び右図柄の為の図柄指定コマンドを抽選により夫々決定し、「外れ」のときには、外れ用の変動パターン指定コマンド及び外れ用の図柄指定コマンドを抽選により夫々決定する。
【0065】
利益状態発生手段66は、図15に示すように、大当たり発生手段66aと、当たり発生手段66bと、確率変動手段66cと、開放延長手段66dとを有している。このように、利益状態発生手段66は、特別図柄表示手段116に表示された停止特別図柄が特定図柄態様になった場合に大入賞口手段25を開口させる大当り発生手段66aと、普通図柄表示手段117に表示された停止普通図柄が特定図柄態様になった場合に特別図柄始動手段24を開放させる当り発生手段と、大当り発生手段66aを作動させるか否か抽選する抽選手段75の抽選確率を低確率から高確率に変動させる確率変動手段66cと、普通図柄表示手段117に表示された停止普通図柄が特定図柄態様になった場合の特別図柄始動手段24の開放時間を延長させる特別図柄始動口開放延長手段66d、の少なくとも1つを含むため、これら大当たり発生手段66aと、当たり発生手段66bと、確率変動手段66cと、開放延長手段66dの何れかにより、遊技者に有利な利益状態を発生することができる。
【0066】
即ち、これら複数種類の利益状態は、確率変動手段66cの作動有無、開放延長手段66dの作動有無、普通図柄の変動時間を時間短縮させ易くする普通図柄短縮状態の組合せによって決まるので、確率変動手段66cの作動有無と、開放延長手段66dの作動有無と、普通図柄の変動短縮状態とを組合せることにより、複数種類の遊技状態を決定することができる。
【0067】
大当たり発生手段66aは、乱数判定手段64により大当たり状態の判定がなされた場合、若しくは、特別図柄表示手段116の変動後の停止図柄が大当たり図柄となることを条件に、遊技制御に含まれる大当たり発生ルーチンにより大当たり状態を発生させる。
【0068】
この場合、大入賞口手段25の開閉板25aが前方に開放され、所定時間(例えば、約30秒間)が経過した場合、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞した場合に特別遊技が終了する。ところで、開閉板25aが閉じるに際して、少なくとも1個の遊技球が特定入賞領域25dを通過していれば、最大所定ラウンド(例えば、16ラウンド)まで特別遊技を継続でき、遊技者に有利な特別利益状態が付与される。
【0069】
当たり発生手段66bは、乱数判定手段64により当たり状態の判定がなされた場合、若しくは、普通図柄表示手段117の変動後の停止図柄が当たり図柄となることを条件に、遊技制御に含まれる当たり発生ルーチンにより当たり状態を発生させる。この場合、特別図柄始動手段24が微小時間(例えば、約0.5 秒)だけ開状態にされる。
【0070】
確率変動手段66cは、乱数判定手段64により確率変動型の大当たりである旨の判定がなされた場合、当該利益状態である特別遊技が終了した後、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数(例えば、100回)の特別図柄変動が完了する迄、乱数判定手段64で大当たりとする大当たり判定値の数を通常のときよりも多く(例えば、7,17,37,47,67)して、大当たり確率を通常の確率(例えば、1/300)よりも高めた高確率状態(例えば、1/60)を発生させる。
【0071】
開放延長手段66dは、特別図柄が偶数図柄による大当たり図柄態様で変動停止した場合に、その後に特別図柄が予め定められた所定回数(例えば、約100回)だけ図柄変動するまで、或いは特別図柄が奇数図柄による大当たり図柄態様で変動停止した場合に、その後に次回の大当たりが発生するするまで、普通電動役物ソレノイド28を駆動させて、特別図柄始動手段24の開閉爪24aを通常時(例えば、約0.5 秒)よりも延長した長い時間(例えば、約3秒)、開放状態にする等して、遊技球が入り易くする利益状態を遊技者に与える。
【0072】
遊技状態判定手段67は、乱数判定手段64による大当たり判定確率が1/300 に設定された低確率状態と、大当たり判定確率が1/60に設定された高確率状態の何れであるのか、更には開放延長手段66dによる開放延長状態であるのかを択一的に判定する。このように、遊技状態判定手段67により、抽選手段75による現在の抽選確率が高確率状態と低確率状態の何れであるかを確実に判定することができる。
【0073】
変動短縮条件変更手段68は、遊技状態判定手段67により択一的に判定された遊技状態に基づいて、図柄の変動時間を短縮する変動短縮条件(これが演出動作短縮条件に相当する)を変更する。但し、この変動短縮条件については後述する。このように、遊技者による遊技状態が遊技の進行に応じて変更された場合、その変更された遊技状態に応じて変動短縮条件を変動短縮条件変更手段68により適宜変更することができ、遊技者の遊技性を高めることができる。
【0074】
短縮条件監視手段69は、図16に示すように、第1監視手段69Aと、第2監視手段69Bの何れか1つからなっている。ここでは、第1監視手段69Aについて説明することにし、第2監視手段69Bについては後述する。
【0075】
短縮条件監視手段69である第1監視手段69Aは、図17に示すように、変動短縮条件テーブル69Aaと、タイマ手段69Abと、保留球数監視手段69Ac等を有している。このように、第1監視手段69Aは、遊技球検出から所定の経過時間と所定監視時期を夫々計時するタイマ手段69Abと、保留球の数を監視する保留球数監視手段69Acとを有するため、遊技球の始動球検出手段30による入賞検出時からの所定の経過時間だけでなく、図柄変動における複数の所定監視時期をタイマ手段69Abにより夫々確実に計時することができ、しかも保留球数については保留球数監視手段69Acにより確実に監視することができる。
【0076】
変動短縮条件テーブル69Aaは、図18に示すように、遊技状態判定手段67により予め設定された3種類の遊技状態(大当たりの抽選確率(利益状態の発生確率)が通常の低確率状態と、大当たりの抽選確率が高確率状態又は開放延長状態)の場合に、特別図柄の保留球数と、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞してからの経過時間である第1特別図柄タイマ69aaの値と、第2特別図柄タイマ69abにより計時した変動開始してから複数の監視時期のための3つのタイマ値(経過時間)とを夫々対応づけた変動短縮条件を設定したものである。
【0077】
この場合、これら「低確率状態」と、「高確率状態」又は「開放延長状態」においては、第1特別図柄タイマ69aaの値と第2特別図柄タイマ69abの値によるタイマ値条件は同一であるが、保留球数条件が異なり、「低確率状態」の場合には「3個以上」であるが、「高確率状態」又は「開放延長状態」の場合には「1個以上」に設定されている。
【0078】
このように、「低確率状態」と「高確率状態」又は「開放延長状態」において監視される変動短縮条件として、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間又は各監視時期到達までの経過時間を計時する第2図柄タイマ69abのタイマ値に基づいてタイマ値条件とを含むため、これら「低確率状態」と「高確率状態」又は「開放延長状態」においては、遊技球の保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始からの経過時間に基づくタイマ値条件とを含む演出動作短縮条件の成立を監視することができる。
【0079】
このように、主制御手段60は、遊技状態を複数の遊技状態に択一的に切換え可能に構成されると共に、現在の遊技状態を判定する遊技状態判定手段67を備え、遊技状態判定手段67により判定された遊技状態が、「低確率状態」と「高確率状態」又は「開放延長状態」のように予め設定された遊技状態になっている場合に、第1監視手段69Aが作動するため、遊技者による遊技状態が遊技の進行に応じて変更されても、遊技状態判定手段67により遊技状態が択一的に判定されるため、現在の遊技状態が予め指定された遊技状態に変更された場合に、変動短縮条件が成立しているか否かを監視することができる。
【0080】
このように、変動短縮条件として、保留球の数と、遊技球の検出じからの所定の経過時間及び/又は変動開始後の所定の経過時間とが含まれているため、遊技者は保留球が発生している場合に、遊技球の発射を止めることなく、保留球数をできるだけ増やすように遊技球を連続的に発射するようになり、遊技者の興趣性や遊技性が高まるとともに、遊技店側の収益性も高めることができる。
【0081】
また、短縮条件監視手段69は、現在変動中の図柄変動における複数の所定監視時期に、変動短縮条件が成立しているか否か監視する第1監視手段69Aを有するため、短縮条件監視手段69に有する第1監視手段69Aは、現在変動中の図柄変動において、複数の所定監視時期においてだけ変動短縮条件が成立しているか否かを監視するだけでよく、監視制御の簡単化を図ることができる。
【0082】
それ故、遊技状態判定手段67で択一的に判定され遊技状態に基づいて、変動短縮条件変更手段68により変動短縮条件が変更されるため、第1監視手段69Aは、このように変更された遊技状態に対応する変動短縮条件が成立するか否かを監視し、この変動短縮条件が成立している場合、変動短縮コマンドを図柄制御手段100に送信する。ここで、第1特別図柄タイマ69aaは、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞したときからの経過時間を入賞する毎に計時するタイマであり、第2特別図柄タイマ69abは、特別図柄の図柄変動が開始されてからの経過時間を変動開始毎に計時するとともに、複数の監視時期の各々を計時するタイマである。
【0083】
それ故、タイマ手段69Abは、遊技球を特別図柄始動手段24で検出したときからの経過時間を計時する第1特別図柄タイマ69aaと、特別図柄の図柄変動が開始されてからの経過時間と複数の監視時期の各々を計時する第2特別図柄タイマ69abと、遊技球が普通図柄始動手段23に入賞したときからの経過時間を計時する第1普通図柄タイマ69acと、普通図柄の図柄変動が開始されてからの経過時間と複数の監視時期の各々を計時する第2普通図柄タイマ69adとを有している。
【0084】
このように、タイマ手段69Abには、第1特別図柄タイマ69aaと、第2特別図柄タイマ69abとを有しているため、第1特別図柄タイマ69aaにより特別図柄表示手段116における特別図柄の変動開始に際しての入賞時からの経過時間を専用に計時することができ、また第2特別図柄タイマ69abにより変動開始時から複数の所定監視時期を専用に計時することができる。
【0085】
更に、タイマ手段69Abには、第1普通図柄タイマ69acと、第2普通図柄タイマ69adとを有しているため、第1普通図柄タイマ69acにより普通図柄表示手段117における普通図柄の変動開始に際しての入賞時からの経過時間を専用に計時することができ、また第2普通図柄タイマ69adにより変動開始から複数の所定監視時期を専用に計時することができる。
【0086】
保留球数監視手段69Acは、保留情報記憶手段63に記憶された特別図柄用の特別図柄保留球数を第1保留球数計数手段73を介して監視するとともに、保留情報記憶手段63に記憶された普通図柄用の普通図柄保留球数を第2保留球数計数手段74を介して監視する。
【0087】
このように、図柄表示手段100は特別図柄を表示する特別図柄表示手段116を有し、図柄制御手段100は、始動球検出手段30としての特別図柄始動スイッチ24bが特別図柄始動手段24に入賞した遊技球を検出した場合に特別図柄表示手段116に特別図柄を変動表示させるように表示制御すると共に、利益状態発生手段66は、特別図柄表示手段116に表示された変動後の停止特別図柄が特定図柄態様になった場合に大入賞口手段25を開放させるように構成され、保留球数監視手段69Acは、保留情報記憶手段63に記憶された特別図柄用の特別図柄保留球数を監視するため、特別図柄保留球数については、専用に設けた保留球数監視手段69Acにより確実に監視することができる。
【0088】
また、図柄表示手段100は普通図柄を表示する普通図柄表示手段117を有し、図柄制御手段100は、始動球検出手段30としての普通図柄始動スイッチ23が普通図柄始動手段23に入賞した遊技球を検出した場合に普通図柄表示手段117に普通図柄を変動表示させるように表示制御すると共に、利益状態発生手段66は、普通図柄表示手段117に表示された変動後の停止普通図柄が特定図柄態様になった場合に特別図柄始動手段24を開放させるように構成され、保留球数監視手段69Acは、保留情報記憶手段63に記憶された普通図柄用の普通図柄保留球数を監視するため、普通図柄保留球数については、専用に設けた保留球数監視手段69Acにより確実に監視することができる。
【0089】
コマンド制御手段70は、図柄制御や変動短縮制御に関して、発光演出や音声演出に関して、更には、遊技球の払出しに関する種々の制御コマンドを作成するコマンド作成手段70Aと、これら種々の制御コマンドを送信するコマンド送信手段70Bを有する。それ故、コマンド制御手段70は、図柄制御手段100や音声ランプ制御手段80に対して、普通図柄用と特別図柄用の変動パターン指定コマンドと、図柄指定コマンドと、変動短縮コマンドと、変動図柄の停止を確定する確定コマンド等、種々の特別図柄制御コマンドや普通図柄制御コマンドを必要に応じてその都度送信するとともに、払出し制御手段120に対して、種々の払出しコマンドを送信する。
【0090】
ここで、コマンド送信手段70Bから送信される図柄変動に関する各種の制御コマンドは、音声ランプ制御手段80を素通りして図柄制御手段100に送信される場合と、音声ランプ制御手段80で加工処理されてから専用の制御コマンドに変換されて送信される場合もある。更に、変動短縮コマンドは、当該変動中の変動パターン指定コマンドの一部を変更した制御コマンドであってもよく、変動パターン指定コマンドとは異なる専用の制御コマンドであってもよい。
【0091】
このように、コマンド制御手段70は、図柄制御手段100による図柄変動の為の変動パターン指定コマンドに関連させた専用の変動短縮コマンドを作成するコマンド作成手段70Aと、このコマンド作成手段70Aで作成された変動短縮コマンドを図柄制御手段100に送信するコマンド送信手段70Bを有するため、コマンド制御手段70にコマンド作成手段70Aとコマンド送信手段70Bとを設けたので、変動パターン所定コマンドに関連させた専用の変動短縮コマンドを作成することができ、しかもその変動短縮コマンドを図柄制御手段100に確実に送信することができる。
【0092】
また、主制御手段60は、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定手段65aと、変動後の停止特別図柄を決定する特別停止図柄決定手段65bとを有し、特別図柄制御コマンドは、特別図柄の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド、停止特別図柄を指定する特別図柄指定コマンド、特別図柄の変動停止を確定させる確定コマンド、特別図柄の変動短縮条件が成立した場合の特別図柄変動短縮コマンドを含むため、特別図柄の表示制御の為の特別図柄制御コマンドとして、変動パターン指定コマンドと、特別図柄指定コマンドと、確定コマンドと、変動短縮コマンド等を作成することができる。
【0093】
また、主制御手段60は、普通図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定手段65cと、変動後の停止普通図柄を決定する普通停止図柄決定手段65dとを有し、普通図柄制御コマンドは、普通図柄の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド、停止普通図柄を指定する普通図柄指定コマンド、普通図柄の変動停止を確定させる確定コマンド、普通図柄の変動短縮条件が成立した場合の普通図柄変動短縮コマンドを含むため、普通図柄の表示制御の為の普通図柄制御コマンドとして、変動パターン指定コマンドと、普通図柄指定コマンドと、確定コマンドと、変動短縮コマンド等を作成することができる。
【0094】
更に、主制御手段60は変動短縮コマンドを送信した場合でも、図柄の変動停止に際して図柄制御手段に確定コマンドを送信するため、図柄制御手段60においては、変動時間を短縮した場合でも、確定コマンドにより変動図柄を確実に停止させることができる。この場合、特別図柄電動役物動作タイマ(図柄変動の総時間)の再設定処理により変動短縮に伴う図柄確定までの時間管理を行っており、そのタイマ値が所定値(例えば、「0」)になった場合に確定コマンドを送信するため、図柄変動を確実に停止させることができる。
【0095】
コマンド作成手段70Aには、特別図柄に関する各種の図柄制御コマンドを作成する特別図柄コマンド作成制御手段70aと、普通図柄に関する各種の図柄制御コマンドを作成する普通図柄コマンド作成制御手段70b等が設けられている。このように、図柄表示手段115は特別図柄を表示する特別図柄表示手段116を有し、図柄制御手段100は、始動球検出手段30としての特別図柄始動スイッチ24bが特別図柄始動手段24に入賞した遊技球を検出した場合に特別図柄表示手段116に特別図柄を変動表示させるように表示制御すると共に、コマンド作成手段70Aは、図柄制御手段100における特別図柄の表示制御の為の特別図柄制御コマンドを作成する特別図柄コマンド作成手段70aを有するため、この特別図柄コマンド作成手段70aにより特別図柄の表示制御に関する各種の特別図柄制御コマンドを作成することができる。
【0096】
また、図柄表示手段115は普通図柄を表示する普通図柄表示手段117を有し、図柄制御手段100は、始動球検出手段30としての普通図柄始動スイッチ23aが普通図柄始動手段23において遊技球を検出した場合に普通図柄表示手段117に普通図柄を変動表示させるように表示制御すると共に、コマンド作成手段70Aは、図柄制御手段100における普通図柄の表示制御の為の普通図柄制御コマンドを作成する普通図柄コマンド作成手段70bを有するため、この普通図柄コマンド作成手段70bにより普通図柄の表示制御に関する各種の普通図柄制御コマンドを作成することができる。
【0097】
コマンド送信手段70Bには、コマンド作成制御手段70a,70bにより作成された各種の制御コマンドを対象の制御手段90,115に送信するためのコマンド送信制御手段70cと、音声ランプ制御手段80や払出し制御手段120にパラレルデータ(8ビット構成)を出力する為の出力ポート(パラレルポート)70d等を有している。ここで、例えば、変動パターン指定コマンドは2バイトからなるAF05[H] であり、変動短縮コマンドは、その変動パターン指定コマンドに関連させた専用のコマンドA005[H] である。
【0098】
即ち、コマンド送信手段70Bには、音声ランプ制御手段80に各種の制御コマンドを送信するための制御用ポート、ストローブ信号を送信する為のストローブポートが設けられており、制御用ポートやストローブポートからパラレルデータが送信出力されるようになっている。ここで、後述する発光制御手段80Aと、音声制御手段80Bが個別の制御基板から構成され、主制御手段60から図柄制御手段100と、発光制御手段80Aと、音声制御手段80Bに制御コマンドを直接に送信する場合には、コマンド送信手段70Bに図柄制御用ポートと、発光用ポートと、音声用ポートを別途設け、これら図柄制御用ポート、発光用ポート、音声用ポートから、パラレルデータである各種の図柄制御コマンド、発光制御コマンド、音声制御コマンドを夫々送信するようにしてもよい。
【0099】
それ故、コマンド送信手段70Bは、図柄制御用ポートから図柄制御手段100に図柄制御コマンドを送信するため、コマンド送信手段70Bにより、専用の図柄制御用ポートを介して図柄制御コマンドを図柄制御手段100に送信可能である。また、コマンド送信手段70Bは、ストローブポートからストローブ信号を送信するため、コマンド送信手段70Bにより、専用のストローブポートを介してストローブ信号を送信可能である。更に、コマンド送信手段70Bは、発光用ポートから発光制御手段80Aに発光制御コマンドを送信するため、コマンド送信手段70Bにより、専用の発光用ポートを介して発光制御コマンドを発光制御手段80Aに送信可能である。
【0100】
また、コマンド送信手段70Bは、音声用ポートから音声制御手段80Bに音声制御コマンドを送信するため、コマンド送信手段70Bにより、専用の音声用ポートを介して音声制御コマンドを音声制御手段80Bに送信可能である。ところで、コマンド送信手段70Bに外部端子用ポートを設け、この外部端子用ポートを介して外部出力基板38を経由させてから、パチンコホールに設けられた図示しない島コンピュータに、特別図柄に関する変動回数や停止図柄の情報等、パラレルデータである種々の遊技情報を送信するようにしてもよい。それ故、コマンド送信手段70Bにより、専用の外部端子用ポートを介して各種の遊技状態信号を遊技機外部に送信可能である。
【0101】
ここで、これらのポート(図柄制御用ポート、発光用ポート、音声用ポート)の各々は、種々の制御コマンドをパラレルデータで送信可能なパラレルポートであるが、シリアルデータで送信可能なシリアルポートであってもよい。このように、これらのポートは種々の制御コマンドをパラレルデータで送信可能なパラレルポート又はシリアルで送信可能なシリアルポートであるため、パラレルポートにより種々の制御コマンドをパラレルデータにより送信することができるとともに、シリアルポートにより種々の制御コマンドをシリアルデータにより送信することができる。
【0102】
入賞球検出手段71は、複数の普通入賞手段22と、特別図柄始動手段24と、大入賞口手段25に有する普通入賞領域25b及び特定入賞領域25dに入賞する遊技球を検出し、入賞計数手段72は、入賞球検出手段71で検出された遊技球の入賞した遊技球を計数する。そこで、コマンド制御手段70は、入賞計数手段72で集計された遊技球の入賞個数に基づく遊技球の払出しを指令する払出し指令コマンドを作成して払出し制御手段120に送信する。
【0103】
コマンド制御手段70は、更に、遊技球の保留球数に関する保留球情報に基づく制御コマンド、確率変動状態を示す確率変動情報の制御コマンド等、必要に応じて種々の制御コマンドを、送信対象の制御手段80,120に個別に送信出力する。
【0104】
ここで、第1監視手段69Aによる、特別図柄に関する変動短縮条件が成立するか否かの監視について、図20に基づいて簡単に説明てしておく。
遊技球が特別図柄始動手段24に入賞してからの経過時間が1.4 秒以上経過していることを条件として、特別図柄の変動が開始された場合に、第2特別図柄タイマ69abの計時動作が開始され、その第2特別図柄タイマ値が、2秒後の第1監視時期(最も早期の監視時期)と、その第1監視時期から3秒後の第2監視時期と、その第2監視時期から3秒後の第3監視時期(最も後期の監視時期)の各時点において、保留球数が遊技状態に応じた所定の数値に達しているか否かが監視される。但し、入賞してからの経過時間が1.4 秒未満の場合には、タイマ値条件が成立せず、結果的に変動短縮条件が成立しないことになる。
【0105】
このように、第1〜第3監視時期の何れかにおいて、所定の保留球数に達している場合に限って、変動短縮コマンドが出力される。ここで、最も早期の監視時期である第1監視時期は変動開始された図柄変動が確実に高速変動に達するように、高速変動を開始した後の時期であって、変動開始から2秒後(これが第1所定時間経過後の時期に相当する)に設定され、最も後期の監視時期である第3監視時期は高速変動終了前の時期であって、変動停止から第2所定時間前の時期に設定されている。
【0106】
このように、高速変動を開始した後の時期であって、図柄変動が開始されてから第1所定時間経過後の時期に、最も早期の監視時期を設定したため、変動短縮条件が成立しているか否かを、第1所定時間により図柄変動が確実に高速変動状態に達する早い時期に監視することができる。ここで、最も早期の監視時期は、図柄変動開始後に高速変動に至る前の時期でもよい。この場合には、変動の仕方(回転変動等)によっては、図柄の差換え等を違和感なく行えることになり、より効果的に変動短縮を行える。
【0107】
また、高速変動終了前の時期、つまり変動短縮の有効性がある時期(遊技者が変動短縮されていることを認識し易い時期)であって、図柄の変動停止時から第2所定時間前の時期に、最も後期の監視時期を設定したため、第2所定時間の設定如何により、高速変動の終了付近において、変動短縮条件が成立しているか否かを最終に監視することができる。
【0108】
例えば、低確率状態であって、基本変動パターンにより図柄変動されている場合に、特別図柄の変動開始後、5秒経過し第2監視時期において保留球数が「3個」に達していれば、変動短縮条件が成立したことになり、この時点で変動短縮コマンドが図柄制御手段100に出力される。その結果、図柄制御手段100においては、8秒間である高速変動の残時間、つまり3秒間をゼロにし、実行中の図柄変動の残時間を約5秒間に再設定することにより、後続の中低速変動をこの時点から実行してから変動停止するため、結果的に3秒間の変動時間が短縮されることになる。
【0109】
次に、音声ランプ制御基板48のROM48bに予め格納した制御プログラムにより、演出制御手段としての音声ランプ制御手段80として達成される種々の機能について、図21の機能ブロック図により説明する。
音声ランプ制御基板48上に構成された音声ランプ制御手段80は、主制御手段60から変動パターン指定コマンドを受信し、遊技盤5や前枠4等に設けられた多数の装飾用ランプや演出用ランプ等を含むランプ群57の点灯制御を司るとともに、球受け皿8の裏側に設けられたスピーカ55を駆動制御して音声出力制御を司る。
【0110】
そこで、音声ランプ制御手段80は、コマンド制御手段81と、演出パターン記憶手段82と、演出パターン決定手段83と、乱数発生手段84と、発光制御に関して、ランプ群57の幾つかを組合わせて発光制御する発光演出制御手段85と、発光短縮制御手段86と、報知情報記憶部87と、報知制御手段88とを有するとともに、音声制御に関して、スピーカ55を駆動制御する音声演出制御手段89と、音声短縮制御手段90と、音声情報記憶部91と、報知制御手段92等を備えている。
【0111】
このように、音声ランプ制御手段80に、少なくとも、コマンド制御手段81と、演出パターン記憶手段82と、音声短縮制御手段90と、音声演出制御手段89とを設けたので、コマンド制御手段81により主制御手段60から送信された音声制御コマンドを受信することができ、その音声制御コマンドに基づいて、演出パターン記憶手段82に記憶した音声演出パターン情報に基づいて音声演出制御手段89により音声演出できるとともに、変動短縮コマンドを受信した場合には、音声短縮制御手段90により現在の音声演出パターン情報による音声演出時間を図柄変動時間の短縮と同期させて短縮させることができる。ここで、音声の短縮態様は、効果音又はBGM等の早送り状態や所定の効果音又はBGM等の音声に対する差換え等である。
【0112】
更に、音声ランプ制御手段80に、少なくとも、コマンド制御手段81と、演出パターン記憶手段82と、発光短縮制御手段86と、発光演出制御手段85とを設けたので、コマンド制御手段81により主制御手段60から送信された発光制御コマンドを受信することができ、その発光制御コマンドに基づいて、演出パターン記憶手段82に記憶した発光演出パターン情報に基づいて発光演出制御手段85により発光演出できるとともに、変動短縮コマンドを受信した場合には、発光短縮制御手段86により現在の発光演出パターン情報による発光演出時間を図柄変動時間の短縮と同期させて短縮させることができる。ここで、発光の短縮態様は、点滅速度の切換え又は所定の発光パターンへの切換え等である。
【0113】
コマンド制御手段81は、図22に示すように、コマンド受信手段81aと、コマンド解析手段81bと、コマンド送信手段81c等を有し、主制御手段60のコマンド制御手段70から送信された種々の制御コマンドをコマンド受信手段81aにより受信するとともに、受信した制御コマンドをコマンド解析手段81bにより解析し、発光演出や音声演出に関する制御コマンドについては演出パターン決定手段83に指令する一方、変動パターン指定コマンドや図柄指定コマンドについてはコマンド送信手段81cにより図柄制御手段100のコマンド受信手段101に送信可能になっている。
【0114】
このように、コマンド制御手段81は、主制御手段60から送信された音声制御コマンドを受信するコマンド受信手段81aと、そのコマンド受信手段81aで受信した音声制御コマンドを解析するコマンド解析手段81bとを有するため、主制御手段60から送信された種々の音声制御コマンドを受信でき、しかも受信した各種の音声制御コマンドの解析が可能になる。
【0115】
更に、コマンド制御手段81は、主制御手段60から送信された発光制御コマンドを受信するコマンド受信手段81aと、そのコマンド受信手段81aで受信した発光制御コマンドを解析するコマンド解析手段81bとを有するため、主制御手段60から送信された種々の発光制御コマンドを受信でき、しかも受信した各種の発光制御コマンドの解析が可能になる。
【0116】
演出パターン記憶手段82には、複数の変動パターンの各々について、装飾ランプ群57により発光演出を行う発光演出パターン情報と、スピーカ55を鳴動させる音声演出パターン情報が予め格納されている。演出パターン決定手段83は、受信した変動パターン指定コマンドに対応する発光演出パターン情報や音声演出パターン情報を択一的に選択する。
【0117】
但し、これら発光演出パターン情報や音声演出パターン情報に、複数の選択肢が設けられている場合には、演出パターン決定手段83は、乱数発生手段84で発生した所定数の制御乱数のうちから抽出した1つの制御乱数に基づいて1つの選択肢を決定する。発光演出制御手段85は、演出パターン決定手段83で決定した発光演出パターン情報に基づく発光駆動信号を出力することで、装飾ランプ群57を個別に発光演出する。
【0118】
演出動作短縮制御手段としての発光短縮制御手段86は、主制御手段60から変動短縮コマンドを受信した場合、図柄の変動短縮に同期させて発光演出パターン情報の短縮加工処理を行う。報知情報記憶部87には、図柄の変動短縮が行われるに際して装飾ランプ群57の何れかにより変動短縮状態を報知する発光報知情報が記憶されているので、報知制御手段88はその発光報知情報に基づいて発光演出制御手段85に発光駆動信号を出力する。ここで、これら報知情報記憶部87と報知制御手段88等により、ランプ発光に関する短縮報知制御手段が構成されている。
【0119】
このように、主制御手段60の第1監視手段69A(短縮条件監視手段)により変動短縮条件の一部又は全てが成立した場合、変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮が成立した旨を装飾ランプ群57(報知手段)を介して報知する短縮報知制御手段を設けたので、主制御手段60に設けた第1監視手段69Aによる変動短縮条件の成立に際して、装飾ランプ群57により変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮が成立した旨を遊技者に対して報知することができる。このように、変動短縮条件の一部が成立した場合に、残りの条件に関する情報を、装飾ランプ群57や図柄表示手段115を介して報知することで、遊技者は不成立条件を何とかして成立させようと意気込むようになり、遊技者に対する遊技意欲の促進化が図れる。
【0120】
音声演出制御手段89は、演出パターン決定手段83で決定した音声演出パターン情報に基づく音声駆動信号を出力することで、スピーカ55を音声演出する。演出動作短縮制御手段としての音声短縮制御手段90は、主制御手段60から変動短縮コマンドを受信した場合、図柄の変動短縮に同期させて音声演出パターン情報の短縮加工処理を行う。報知情報記憶部91には、図柄の変動短縮が行われるに際してスピーカ55により変動短縮状態を報知する音声報知情報が記憶されているので、報知制御手段92はその音声報知情報に基づいて音声演出制御手段89に音声駆動信号を出力する。
【0121】
このように、主制御手段60の第1監視手段69A(短縮条件監視手段)により変動短縮条件の一部又は全てが成立した場合、変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮が成立した旨をスピーカ55(報知手段)を介して報知する短縮報知制御手段を設けたので、主制御手段60に設けた第1監視手段69Aによる変動短縮条件の成立に際して、スピーカ55により変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮が成立した旨を遊技者に対して報知することができる。このように、変動短縮条件の一部が成立した場合に、残りの条件に関する情報を、スピーカ55や図柄表示手段115を介して報知することで、遊技者は条件を成立させようと意気込むようになり、遊技者に対する遊技意欲の促進化が図れる。
【0122】
ここで、音声ランプ制御手段80に有する発光制御手段80Aは、少なくとも、コマンド制御手段81と、演出パターン記憶手段82と、発光演出制御手段85と、発光短縮制御手段86等を有している。また、音声ランプ制御手段80に有する音声制御手段80Bは、少なくとも、コマンド制御手段81と、演出パターン記憶手段82と、音声演出制御手段89と、音声短縮制御手段90等を有している。それ故、演出制御手段は、これら発光制御手段80Aと、音声制御手段80Bを有している。
【0123】
また、発光演出制御手段85と報知情報記憶部87と報知制御手段88等から発光用の短縮報知制御手段93が構成されるとともに、音声演出制御手段89と報知情報記憶部91と報知制御手段92等から音声用の短縮報知制御手段94が構成されている。
【0124】
次に、図柄制御基板46のROM46bに予め格納した制御プログラムにより、演出制御手段としての図柄制御手段100として達成される種々の機能について、図23の機能ブロック図により説明する。
図柄制御基板46上に構成された図柄制御手段100は、コマンド制御手段101と、変動パターン記憶手段102と、変動パターン決定手段103と、乱数発生手段104と、演出表示データ記憶手段105と、演出制御手段106と、表示装置制御手段107と、液晶ドライバ108に加えて、変動短縮制御手段109と、報知情報記憶部110と、報知制御手段111等を備えている。
【0125】
このように、図柄制御手段100に、コマンド制御手段101と、変動パターン記憶手段102と、演出表示データ記憶手段105と、演出制御手段106と、表示装置制御手段107と、変動短縮制御手段109等を設けたので、コマンド制御手段101により主制御手段60から送信された図柄制御コマンドを受信することができ、その受信した図柄制御コマンドに基づいて、変動パターン記憶手段102に記憶した変動パターン情報や演出表示データ記憶手段105に記憶した演出表示データに基づいて演出制御手段106及び表示装置制御手段107の協働により演出表示できるとともに、受信した変動短縮コマンドに基づいて、変動短縮制御手段109により図柄の変動時間を短縮させて変動停止時期を早めることができる。
【0126】
コマンド制御手段101は、図24に示すように、コマンド受信手段101aと、コマンド解析手段101b等を有し、音声ランプ制御手段80のコマンド制御手段81から送信された種々の制御コマンドをコマンド受信手段101aにより受信するとともに、受信した制御コマンドをコマンド解析手段101bにより解析し、図柄変動に関する指令を表示装置制御手段107に指令する一方、演出に関する制御コマンドについては演出パターン決定手段103と演出制御手段106に指令する。
【0127】
このように、コマンド制御手段101は、主制御手段60から送信された図柄制御コマンドを受信するコマンド受信手段101aと、そのコマンド受信手段101aで受信した図柄制御コマンドを解析するコマンド解析手段101bとを有するため、主制御手段60から送信された種々の図柄制御コマンドを受信でき、しかも受信した各種の図柄制御コマンドの解析が可能になる。
【0128】
変動パターン記憶手段102には、普通図柄や特別図柄に関して、図12〜図14について説明したように、図柄変動決定手段65に記憶している複数の変動パターンの変動パターン情報に対応した複数種類の変動パターン情報が記憶されている。この場合においても、変動パターン番号「1」の変動パターンが基準変動パターンに設定されている。
【0129】
即ち、図14に示すように、例えば、変動パターン番号「1」について、左図柄は、最初の8秒間に亙って高速変動し、続く2秒間だけ低速変動した後停止する。右図柄は、最初の8秒間と続く2秒間に亙って高速変動し、続く1秒間だけ低速変動した後停止する。中図柄は、最初の8秒間と続く2秒間と1秒間に亙って高速変動し、続く1秒間だけ低速変動した後停止する。このように、3つの図柄(左図柄、右図柄、中図柄)が同時に高速変動する時間は基本的に8秒間に設定され、その後リーチ演出を含み中低速変動を経て停止する。
【0130】
変動パターン決定手段103は、変動パターン指定コマンドに対応する変動パターン情報を選択するとともに、この変動パターン情報に、複数の選択肢が設けられている場合には、乱数発生手段104で発生した所定数の制御乱数のうちの1つを抽出し、この抽出した制御乱数に基づいて1つの選択肢を決定した上で、実際の変動パターン情報を表示装置制御手段107に送信する。
【0131】
演出表示データ記憶手段105には、変動パターン毎に大当たり、更には、リーチを予告演出する等の各種の演出用表示データを記憶している。演出制御手段106は、主制御手段60から受けた変動パターンに対応する演出用表示データを演出表示データ記憶手段105から読出して表示装置制御手段107に送信する。表示装置制御手段107は、変動パターン決定手段103から受けた図柄変動に関する種々の図柄表示信号だけでなく、演出制御手段106からの演出表示信号を液晶ドライバ108に送信出力する。
【0132】
変動短縮制御手段109(これが演出動作短縮制御手段に相当する)は、図25に示すように、特別図柄短縮制御手段109aと、普通図柄短縮制御手段109bを有し、現在変動中の特別図柄又は普通図柄の変動時間を短縮するように制御する。特別図柄短縮制御手段109aは、コマンド制御手段101から特別図柄に関する変動短縮コマンドを受信した場合に、現在の高速変動の残時間をゼロにして特別図柄の変動時間を短縮させて変動停止時期を早めるように変動パターン決定手段103に指令する。
【0133】
このように、変動短縮条件が成立した際には、図柄制御手段100は主制御手段60から送信された変動短縮コマンドにより図柄の変動停止時期を早めて図柄変動時間を短縮することができ、コマンド方式を採用することで特別図柄の変動時間短縮制御の簡単化を図ることができる。しかも、変動短縮制御手段109は、変動短縮コマンドを受けた場合に、現在変動中の特別図柄の変動時間を短縮させて変動停止時期を早める特別図柄短縮制御手段109aを有するため、変動中の特別図柄の変動時間を短縮させるようにして、特別図柄の変動停止時期を確実に早めることができる。
【0134】
この場合、特別図柄短縮制御手段109aは、カット方式を採用し、変動短縮コマンドを受けた時点から特別図柄変動中の高速変動を終了する直前までの変動パターン情報を部分的に削除する。このように、特別図柄短縮制御手段109aは、変動短縮コマンドを受けた時点から特別図柄変動中の高速変動を終了する直前、又はリーチ演出等の特定の変動態様となる所定時点前までの変動パターン情報を部分的に削除する変動パターン情報カット方式により特別図柄の変動時間を短縮する変動パターン情報カット方式を採用したので、変動短縮制御を簡単化することができる。
【0135】
普通図柄短縮制御手段109bは、コマンド制御手段101から普通図柄に関する変動短縮コマンドを受信した場合に、現在の高速変動の残時間をゼロにして、普通図柄の変動時間を短縮させて変動停止時期を早めるように変動パターン決定手段103に指令する。
【0136】
このように、変動短縮条件が成立した際には、図柄制御手段100は主制御手段60から送信された変動短縮コマンドにより、現在変動中の図柄変動時間を短縮させて図柄の変動停止時期を早めることができ、コマンド方式を採用することで特別図柄の変動時間短縮制御の簡単化を図ることができる。しかも、変動短縮制御手段109 は、変動短縮コマンドを受けた場合に、現在変動中の普通図柄の変動時間を短縮させて変動停止時期を早める普通図柄短縮制御手段109bを有するため、変動中の普通図柄の変動時間を短縮させるようにして、普通図柄の変動停止時期を確実に早めることができる。
【0137】
この場合、普通図柄短縮制御手段109bは、カット方式を採用し、変動短縮コマンドを受けた時点から普通図柄変動中の高速変動を終了する直前までの変動パターン情報を部分的に削除する。このように、普通図柄短縮制御手段109bは、変動短縮コマンドを受けた時点から普通図柄変動中の高速変動を終了する直前までの変動パターン情報を部分的に削除する変動パターン情報カット方式により普通図柄の変動時間を短縮する変動パターン情報カット方式を採用したので、変動短縮制御を簡単化することができる。
【0138】
報知情報記憶部110には、図柄の変動短縮が行われるに際して「変動短縮中!!」、変動短縮条件の一部が成立している場合には「あと1個入賞すると変動短縮 !!」、等の各種のメッセージにより変動短縮状態を報知する表示報知情報が記憶されているので、報知制御手段111はその表示報知情報に基づいて演出制御手段106に表示駆動信号を出力する。その報知情報記憶部110に、画像により報知する報知画像情報を記憶するようにしてもよい。ここで、これら演出制御手段106と報知情報記憶部110と報知制御手段111等により、図柄制御手段110に有する短縮報知制御手段112が構成されている。
【0139】
このように、主制御手段60の第1監視手段69A(短縮条件監視手段)により変動短縮条件の一部又は全てが成立した場合、変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮が成立した旨を図柄表示手段115(報知手段)を介して報知する短縮報知制御手段112を設けたので、主制御手段60に設けた第1監視手段69Aによる変動短縮条件の成立に際して、図柄表示手段115により変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮が成立した旨を遊技者に対して報知することができる。このように、変動短縮条件の一部が成立した場合に、残りの条件に関する情報を、図柄表示手段115を介して報知することで、遊技者は条件を成立させようと意気込むようになり、遊技者に対する遊技意欲の促進化が図れる。
【0140】
液晶ディスプレイ21上に図柄表示手段115が構成され、この図柄表示手段115のうちの特別図柄表示手段116の表示部21a〜21cにおいて特別図柄が変動表示され、図柄表示手段115のうちの普通図柄表示手段117の表示部21d,21eにおいて普通図柄が変動表示される。それ故、液晶ディスプレイ21は、3つの特別図柄を変動表示する特別図柄表示手段116と、2つの普通図柄を変動表示する普通図柄表示手段117との両方の表示機能を実現させる図柄表示手段115であるとともに、種々の演出を効果的に演出する演出手段でもある。この場合、普通図柄と特別図柄は夫々別体の表示部であってもよい。
【0141】
特別図柄表示手段116においては、特別図柄の変動が停止する場合、乱数判定手段64の判定結果に基づいて、表示部21a〜21cには、大当たり図柄態様、リーチ図柄態様、外れ図柄態様の何れかの図柄態様で停止する。更に、図柄表示手段115の全体に亙って、図柄背景を伴う演出表示等の各種の演出表示が行われる。
【0142】
図26に示すように、払出し制御基板51上に構成された払出し制御手段120は、コマンド受信手段121と、払出し/球貸し制御手段122等からなっており、コマンド受信手段121を介して主制御手段60から受けた払出し指令コマンドに基づいて、払出し/球貸し制御手段122により払出し/球貸し機構41に対して遊技球の払出しを指令する。
【0143】
ここで、払出し/球貸し制御手段122は、外部インターフェース制御基板52上に構成された外部インターフェース制御手段123から払出しに関するエラーを何ら受信していない場合には、発射許可信号を、発射制御基板53上に構成された発射制御手段124に送信するため、遊技者が操作ハンドル11を操作した場合に発射モータ13が発射制御手段124により駆動され、遊技球の発射が可能になっている。
【0144】
次に、主制御手段60の第1監視手段69Aにより実行される変動短縮監視制御について、図27、図28のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。この変動短縮監視制御は、特別図柄の変動開始に際して変動パターン指定コマンドが送信されたときに開始され、その変動開始後から8秒間が経過した最後の監視時期における変動短縮監視処理を終了するまで、微小時間毎に割り込み処理により繰り返して実行される。但し、変動短縮条件が成立した場合、その成立時点において監視処理が終了する。
【0145】
但し、特別図柄保留情報記憶手段63aに作動保留番号「0」として記憶された保留球情報のうちの第1特別図柄タイマ69aaにより計時した特別図柄変動短縮タイマ値が「1.4 秒」を経過した場合に限ってこの制御が開始される。この場合、短縮判定カウンタの値には、特別図柄が変動開始する毎に、初期値として「3」が設定されるものとする。また、状態フラグの値として、「0」は低確率状態、「1」は特別図柄始動手段24の開放延長(普通図柄の変動時間短縮)状態、「2」は高確率状態、に設定されている。
【0146】
特別図柄の変動が開始されてこの制御が開始されると、先ず、短縮判定カウンタの値が読み込まれ(S11)、短縮判定カウンタの値が「0」のとき、つまり特別図柄変動の短縮監視を行わない場合には(S12:Yes) 、この制御を終了してリターンする。しかし、短縮判定カウンタの値が「0」でない場合には(S12:No)、第2特別図柄タイマ69abの値、つまり特別図柄の変動を開始してからの経過時間が読み込まれ(S13)、第2特別図柄タイマ69abの値が「0」でない場合、つまり特別図柄変動の短縮監視を行う時期でないときには(S14:No)、この制御を終了してリターンする。
【0147】
ところで、第2特別図柄タイマ69abの値が「0」になって、特別図柄変動の短縮監視を行う時期においては(S14:Yes) 、遊技状態に応じた保留球数条件を判定する為の判定値として「1」が設定される(S15)。次に、状態フラグの値が読み込まれ(S16)、その状態フラグの値が「2」でなく(S17:No)、しかも「1」でない場合、つまり低確率状態の場合には(S18:No)、判定値として「3」が設定される(S19)。一方、状態フラグの値が「2」の場合(S17:Yes) 、また状態フラグの値が「1」の場合には(S18:Yes) 、S19を経ないでS20に移行する。このように、低確率状態のときには判定値として「1」が設定され、特別図柄始動手段24の開放延長状態又は高確率状態のときには判定値として「3」が設定されている。
【0148】
次に、現在時点における特別図柄の保留球数が第1保留球数計数手段73から読み込まれ(S20)、その特別図柄の保留球数から判定値を減算する演算処理が実行される(S21)。その演算の結果が「0」以上の場合、つまり保留球数が、低確率状態のときには3個以上有り、開放延長状態又は高確率状態のときには1個以上ある場合であり、変動短縮条件のうちの保留球数条件が成立した場合には(S22:Yes) 、変動時間短縮処理制御(図28参照)が実行される(S25)。
【0149】
この制御が開始されると、先ず短縮判定カウンタに「0」が設定され、短縮判定カウンタの値がクリアされる(S31)。次に、特別図柄用の変動短縮コマンドを作成する作成処理が実行される(S32)。次に、図柄確定までの変動残時間を再設定する変動残時間再設定処理が実行される(S33)。
【0150】
その結果、図柄制御手段100においては、図20に基づいて説明したように、変動パターン情報のうち、変動短縮コマンドを受信した時点から、8秒間である高速変動の残時間に対応する変動パターン部分情報がカット方式により削除され、変動中の変動パターンにおける変動残時間が再設定される。次に、S32で作成された変動短縮コマンドが音声ランプ制御手段80に送信出力され(S34)、メインルーチンにリターンする。このように、図柄の変動中に変動短縮コマンドを受信した場合、実行中の図柄変動の停止(確定)まで又は所定の演出開始までの残時間を所定の残時間に再設定されるため、変動時間を効率よく短縮させることができる。
【0151】
一方、変動短縮監視制御において、演算の結果が「0」よりも小さい場合、つまり保留球数が、低確率状態のときに3個未満であり、開放延長状態又は高確率状態のときに1個未満であって、変動短縮条件が成立しない場合には(S22:No)、短縮判定カウンタの値が1つデクリメントされ(S23)、第2特別図柄タイマ69abに、短縮判定カウンタの値に応じた監視時間が設定され(S24)、同様にリターンする。即ち、第2特別図柄タイマ69abには、短縮判定カウンタの値が「3」のときには「2秒」、短縮判定カウンタの値が「2」のときには「3秒」、短縮判定カウンタの値が「1」のときには「3秒」が夫々設定される。
【0152】
次に、図柄制御手段100で実行される図柄変動指令制御について、図29のフローチャートに基づいて説明する。但し、この図柄変動指令制御は、主制御手段60から変動パターン指定コマンドを受信し、特別図柄の図柄変動を開始するに際して実行される。
【0153】
この制御が開始され、主制御手段60から受信した図柄制御コマンドが変動パターン指定コマンドの場合(S42:Yes、S43:Yes) 、その変動パターン番号を記憶するとともに、特別図柄の図柄変動を開始するように指令される(S44)。次に、受信した図柄制御コマンドが左図柄指定コマンドの場合には(S42:Yes、S45:Yes) 、その左図柄指定コマンドで指定される左停止図柄が記憶される(S46)。
【0154】
同様にして、受信した図柄制御コマンドが右図柄指定コマンドの場合には(S42:Yes、S47:Yes) 、その右図柄指定コマンドで指定される右停止図柄が記憶され(S48)、また受信した図柄制御コマンドが中図柄指定コマンドの場合には(S42:Yes、S49:Yes) 、その中図柄指定コマンドで指定される中停止図柄が記憶される(S50)。ところで、受信した図柄制御コマンドが変動短縮コマンドの場合には(S42:Yes、S51:Yes) 、変動制御を高速変動の最後にジャンプする、つまり高速変動の残時間を「ゼロ」に設定する処理が行われ(S52)、この制御を終了してメインルーチンにリターンする。
【0155】
即ち、この場合、変動時間短縮制御のS33と略同様に、変動パターン情報のうち、変動短縮コマンドを受信した時点から、8秒間である高速変動の残時間に対応する変動パターン部分情報がカット方式により削除され、つまり残時間を「0」に再設定し、その高速変動に後続する中速変動以降の変動パターン情報に基づいて中速変動以降の変動時間の再設定処理が行われ、図柄変動が継続される。そして、主制御手段60から確定コマンドを受信した場合には(S53:Yes) 、特別図柄の図柄変動制御を終了させるように指令され(S54)、リターンする。
【0156】
このように、図柄変動制御において、変動短縮コマンドを受信した場合には、受信と同時に変動残時間を再設定し、直ぐに後続する中速変動以降の変動を実行するため、変動短縮効果を十分に発揮することができる。但し、これら図柄指定コマンドや変動短縮コマンドや確定コマンド以外の制御コマンドを受信した場合には(S53:No)、その受信した図柄制御コマンドに対応する変動制御が実行され(S55)、同様にリターンする。
【0157】
次に、第1監視手段69Aによる変動短縮監視制御と、図柄の変動短縮制御の作用について、図30に基づいて説明する。
【0158】
遊技状態が低確率状態のときに、遊技球が入賞番号1、2、3、4・・・のように特別図柄始動手段24に順次入賞した場合に、これら入賞した遊技球のうち、図柄変動中においては保留球として保留情報記憶手段63にその作動が保留される。この場合、図柄変動中における遊技球の入賞に対して保留球数が増加する一方、図柄変動が開始される毎にその保留球数が1つずつ減少する。
【0159】
そこで、時点T1で入賞した入賞番号「1」に対応する図柄変動が直ぐに開始され、この時点において短縮判定カウンタに「3」が設定されてから2秒後の第1監視時期(時点T2)において変動短縮条件の成立が監視され、この時点において短縮判定カウンタに「2」が設定されてから3秒後の第2監視時期(時点T3)において変動短縮条件の成立が監視され、更に、この時点において短縮判定カウンタに「1」が設定されてから3秒後の第3監視時期(時点T4)において変動短縮条件の成立が監視される。
【0160】
そのため、入賞番号「1」に対応する図柄変動においては、入賞時からの経過時間(1.4 秒)は経過しているが、第1〜第3監視時期の何れにおいても保留球数が「0」であるため、変動短縮条件が成立せず、変動短縮制御は行われない。続いて、時点T5で入賞した入賞番号「2」に対応する図柄変動が時点T8において開始され、短縮判定カウンタが「2」に設定された第1監視時期(時点T10)においては、保留球数が「3個」であるが、入賞時からの経過時間が所定時間(1.4 秒)に達していないため、変動短縮条件が成立していない。
【0161】
しかし、短縮判定カウンタが「1」に設定された次の第2監視時期(時点T12)においては、保留球数が「3個」且つ入賞時からの経過時間が「1.4 秒」以上であって変動短縮条件が成立し、この時点で変動短縮コマンドが図柄制御手段100に送信される。
【0162】
その結果、図柄制御手段100においては、高速変動中に変動短縮コマンドを受信したため、この高速変動の残時間に対応する変動パターン情報の一部がカット方式により削除されて、変動残時間が再設定される。それ故、これに後続する中低速変動が直ぐに実行されるようになり、削除された部分変動パターン情報に対応する変動時間だけ変動時間が短縮されることになる。ここで、複数の監視時期(第1監視時期〜第3監視時期)において変動短縮条件成立の監視を行う場合、最初の第1監視時期以外の所定の監視時期以降の各監視時期において監視するようにしてもよい。
【0163】
このように、主制御手段60は、始動球検出手段30により検出された遊技球のうち未だ図柄変動に供していない保留球に関連する保留情報を記憶する保留情報記憶手段63と、少なくとも保留情報記憶手段63に記憶された保留情報を用いて所定の変動短縮条件が成立しているか否か監視する短縮条件監視手段69とを有し、図柄制御手段100は、短縮条件監視手段69の監視結果を受けて、変動短縮条件が成立している場合に、図柄表示手段115により実行される図柄変動時間を短縮させる変動短縮制御手段109を設けたため、保留球による図柄変動の変動時間を積極的に短縮させることができ、これによる保留球数を早期に減少させる減少効果を高めることができるだけでなく、遊技者の興趣性も高めることができる。
【0164】
続いて、時点T6で入賞した入賞番号「3」に対応する図柄変動が時点T13において開始され、短縮判定カウンタが「1」に設定された第2監視時期(時点T15)においては、保留球数が「2個」であって所定個数に達していないため、変動短縮条件が成立していない。しかし、短縮判定カウンタが「0」に設定された次の第3監視時期(時点T17)においては、この直前における遊技球の入賞により保留球数が「3個」に達して変動短縮条件が成立し、この時点でも変動短縮コマンドが図柄制御手段100に送信される。その結果、図柄制御手段100においては、前述したのと同様に、図柄変動短縮が実行される。
【0165】
続いて、時点T7で入賞した入賞番号「4」に対応する図柄変動が時点T19において開始され、変動開始から2秒が経過した第1監視時期(時点T20)において、保留球数が「3個」且つ入賞時からの経過時間が「1.4 秒」以上であって変動短縮条件が成立し、この時点で変動短縮コマンドが図柄制御手段100に送信され、図柄制御手段100においては、前述したのと同様に、図柄変動短縮が実行される。
【0166】
ところで、図31の上側に示すように、変動パターン情報の略後半部にリーチ演出が含まれているような場合にも、変動短縮コマンドが略前半部の高速変動中に受信した場合には、その高速変動の残時間が削除により再設定され、図31の下側に示すように、後続するリーチ演出を直ぐに実行することにより、遊技者は全てのリーチ演出により満足感を実感することができるとともに、そのリーチ演出を含む変動パターンの変動時間を短縮させることが可能である。但し、リーチ演出中に変動短縮コマンドを受信した場合には、リーチ演出を優先させることから、変動短縮コマンドを無効化するようになっている。但し、リーチ演出の一部又は全てを短縮するようにしてもよい。本実施形態においては、短縮判定カウンタが「0」に設定されると、その後短縮コマンドは送信されない。
【0167】
また、主制御手段60は、始動球検出手段30により遊技球が検出された場合に、利益状態発生手段66を作動させるか否か抽選する抽選手段75と、この抽選結果に基づいて図柄制御手段100に図柄表示制御の為の複数種類の図柄制御コマンドを出力するコマンド制御手段70とを有し、図柄制御手段100は、主制御手段60から送信されてきた図柄制御コマンドに基づいて図柄表示手段115を制御するようにしたので、図柄制御手段100に対して、利益状態発生手段66を作動させるか否かの抽選結果に基づいて、図柄表示制御の為の図柄制御コマンドを主制御手段60から送信するようにしたため、コマンド方式により図柄表示制御を行うことができ、図柄変動制御の簡単化を図ることができる。
【0168】
更に、変動短縮コマンドを受信したことで、特別図柄の変動時間を短縮させた場合には、報知制御手段111により報知情報記憶部110に記憶した報知情報が読み込むまれ、その読み込んだ報知情報に基づいて、図32に示すように、図柄表示手段115には、メッセージ「変動短縮中 !!」が表示されるので、遊技者は特別図柄の変動短縮が行われていることがメッセージを介して明確に分かる。ところで、変動短縮条件の一部が成立している場合に、メッセージ「あと1個入賞で変動短縮 !!」を表示するようにしてもよい。
【0169】
このように、図柄制御手段100に設けられた短縮報知制御手段112は、変動短縮状態であることを文字列又はキャラクタにより報知する報知情報を記憶した報知情報記憶部110と、主制御手段60から変動短縮コマンドを受けたときに報知情報記憶部110に記憶した報知情報を読出して図柄表示手段115に報知させる報知制御手段111とを有するため、図柄制御手段100の短縮報知制御手段112が作動する場合には、変動短縮コマンドの受信時に、報知情報記憶部110に記憶した文字列又はキャラクタによる報知情報に基づいて図柄表示手段115に報知させることができる。この場合、図柄表示手段115とは別個に設けた、各種の表示手段により報知するようにしてもよい。
【0170】
このとき、変動短縮コマンドを受信した発光短縮制御手段86は、図柄の変動短縮に同期させて発光演出パターン情報の短縮再設定処理を行うため、報知制御手段88は報知情報記憶部87に記憶した発光報知情報に基づいて発光演出制御手段85に発光駆動信号を出力するようになり、装飾ランプ群57により後続する中低速変動に対応する発光演出が直ぐに実行される。
【0171】
このように、音声ランプ制御手段80に有する発光制御手段80Aに設けられた短縮報知制御手段93は、変動短縮状態であることを発光により報知する報知情報を記憶した報知情報記憶部87と、主制御手段60から変動短縮コマンドを受けたときに報知情報記憶部87に記憶した報知情報を読出して装飾ランプ群57を発光させて報知させる報知制御手段88とを有するため、発光制御手段80Aが短縮報知制御手段として機能する場合には、変動短縮コマンドの受信時に、報知情報記憶部87に記憶した発光による報知情報に基づいて装飾ランプ群57に報知させることができる。
【0172】
また、変動短縮コマンドを受信した音声短縮制御手段90も同様に、図柄の変動短縮に同期させて音声演出パターン情報の短縮再設定処理を行うため、報知制御手段92は報知情報記憶部91に記憶した音声報知情報に基づいて音声演出制御手段89に音声駆動信号を出力するようになり、スピーカ55により後続する中低速変動に対応する音声演出が直ぐに実行される。
【0173】
このように、音声ランプ制御手段80に有する音声制御手段80Bに設けられた短縮報知制御手段94は、変動短縮状態であることを音声により報知する報知情報を記憶した報知情報記憶部91と、主制御手段60から変動短縮コマンドを受けたときに報知情報記憶部91に記憶した報知情報を読出してスピーカ55を鳴動させて報知させる報知制御手段92とを有するため、音声制御手段80Bが短縮報知制御手段として機能する場合には、変動短縮コマンドの受信時に、報知情報記憶部91に記憶した音声による報知情報に基づいてスピーカ55に報知させることができる。
【0174】
ここで、前述したように、短縮報知制御手段93,94,112は、図柄制御手段100と、音声ランプ制御手段80に設けた音声制御用と発光制御用の少なくとも1つの制御手段に設けられたので、図柄制御手段100と音声ランプ制御手段80の音声制御手段と発光制御手段の何れかを短縮報知制御手段として機能させることができる。
【0175】
ところで、前述したように、前記第1監視手段69Aに代えて、第2監視手段69Bを設けるようにし、変動短縮条件が成立するか否かを予め定められた所定の監視期間において監視するようにしてもよい。但し、この第2監視手段69B以外の制御手段については、前記実施形態と同様であるため、同様に符号を付し、その詳しい説明を省略する。
【0176】
先ず、特別図柄の変動パターンについては、図14に基づいて説明しておいたように、例えば、変動パターン番号「1」について、左図柄は、最初の8秒間に亙って高速変動し、続く2秒間だけ低速変動した後停止する。右図柄は、最初の8秒間と続く2秒間に亙って高速変動し、続く1秒間だけ低速変動した後停止する。中図柄は、最初の8秒間と続く2秒間と1秒間に亙って高速変動し、続く1秒間だけ低速変動した後停止する。
【0177】
ここで、特に変動パターン「1」は、外れ用の変動パターンであり、高速変動後の中低速変動時間が最も短く、総変動時間が短時間であるため、基準変動パターンに設定されている。このように、変動パターン「1」が、変動開始から変動停止までの変動時間が最も短く基準となる基準変動パターンであっても、後述するように、所定監視期間に亙って変動短縮条件が成立しいてるか否かを監視することができるため、変動短縮条件さえ成立すれば、変動時間を短縮させることができる。
【0178】
短縮条件監視手段69である第2監視手段69Bは、図33に示すように、変動短縮条件テーブル69Baと、タイマ手段69Bbと、保留球数監視手段69Bc等を有している。このように、第2監視手段69Bは、入賞時からの経過時間と所定監視時期を夫々計時するタイマ手段69Bbと、保留球の数を監視する保留球数監視手段69Bcとを有するため、遊技球の始動球検出手段30による入賞検出時から図柄変動開始時期までの経過時間だけでなく、図柄変動における複数の所定監視時期をタイマ手段69Bbにより夫々確実に計時することができ、しかも保留球数については保留球数監視手段69Bcにより確実に監視することができる。
【0179】
変動短縮条件テーブル69Baは、図34に示すように、遊技状態判定手段67により予め設定された3種類の遊技状態(大当たりの抽選確率(利益状態の発生確率)が通常の低確率状態と、大当たりの抽選確率が高確率状態と、開放延長状態)の場合に、特別図柄の保留球数と、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞してからの経過時間である第1特別図柄タイマ69aaの値と、第2特別図柄タイマ69abにより計時した所定監視期間の値とを夫々対応づけた変動短縮条件を設定したものである。
【0180】
この場合、これら「低確率状態」と、「高確率状態」又は「開放延長状態」においては、第1特別図柄タイマ69aaの値と第2特別図柄タイマ69abの値によるタイマ値条件は同一であるが、保留球数条件が異なり、「低確率状態」の場合には「3個以上」であるが、「高確率状態」又は「開放延長状態」の場合には「1個以上」に設定されている。
【0181】
このように、「低確率状態」と「高確率状態」又は「開放延長状態」において監視される変動短縮条件として、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマ69abのタイマ値に基づいてタイマ値条件とを含むため、これら「低確率状態」と「高確率状態」又は「開放延長状態」においては、遊技球の保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始からの経過時間に基づくタイマ値条件とを含む演出動作短縮条件の成立を監視することができる。
【0182】
このように、主制御手段60は、遊技状態を複数の遊技状態に択一的に切換え可能に構成されると共に、現在の遊技状態を判定する遊技状態判定手段67を備え、遊技状態判定手段67により判定された遊技状態が、「低確率状態」と「高確率状態」又は「開放延長状態」のように予め設定された遊技状態になっている場合に遊技状態に基づいて変動短縮条件が設定され、第2監視手段69Bが作動するため、遊技者による遊技状態が遊技の進行に応じて変更されても、遊技状態判定手段67により遊技状態が択一的に判定されるため、現在の遊技状態が予め指定された遊技状態に変更された場合に、変動短縮条件が成立しているか否かを監視することができる。
【0183】
ここで、所定の遊技状態の場合にのみ変動短縮条件が成立しているか否かを監視するようにしてもよい。このように、変動短縮条件として、保留球の数と、始動球検出手段(30)による遊技球の検出時から所定の経過時間及び/又は変動開始後の所定の経過時間とが含まれているため、遊技者は保留球が発生している場合に、遊技球の発射を止めることなく、保留球数をできるだけ増やすように遊技球を連続的に発射するようになり、遊技者の興趣性や遊技性が高まるとともに、遊技店側の収益性も高めることができる。
【0184】
また、短縮条件監視手段69は、現在変動中の図柄変動における所定監視期間に亙って、変動短縮条件が成立しているか否か監視する第2監視手段69Bを有するため、短縮条件監視手段69に有する第2監視手段69Bは、現在変動中の図柄変動において、所定監視期間に亙って、変動短縮条件が成立しているか否かを監視するため、監視制御の簡単化を図ることができる。
【0185】
それ故、遊技状態判定手段67で択一的に判定され遊技状態に基づいて、変動短縮条件変更手段68により変動短縮条件が変更されるため、第2監視手段69Bは、このように変更された遊技状態に対応する変動短縮条件が成立するか否かを監視し、この変動短縮条件が成立している場合、変動短縮コマンドを図柄制御手段100に送信する。ここで、第1特別図柄タイマ69aaは、遊技球が特別図柄始動手段24に入賞したときからの経過時間を入賞する毎に計時するタイマであり、第2特別図柄タイマ69abは、特別図柄の図柄変動が開始されてからの経過時間を変動開始毎に計時するとともに、所定の監視期間を計時するタイマである。
【0186】
それ故、タイマ手段69Bbは、遊技球を普通図柄始動手段23により検出した時点からの経過時間を計時する第1普通図柄タイマ69baと、特別図柄の図柄変動が開始されてからの経過時間と所定の監視期間を計時する第2特別図柄タイマ69bbと、遊技球が普通図柄始動手段23に入賞したときからの経過時間を計時する第1普通図柄タイマ69bcと、普通図柄の変動が開始されてからの経過時間と所定の監視期間を計時する第2普通図柄タイマ69bdとを有している。
【0187】
このように、タイマ手段69Bbには、第1特別図柄タイマ69baと、第2特別図柄タイマ69bbとを有しているため、第1特別図柄タイマ69baにより特別図柄表示手段116における特別図柄の変動開始に際しての入賞時からの経過時間を専用に計時することができ、また第2特別図柄タイマ69bbにより図柄変動が開始されてからの経過時間と所定監視期間を専用に計時することができる。
【0188】
更に、タイマ手段69Bbには、第1普通図柄タイマ69bcと、第2普通図柄タイマ69bdとを有しているため、第1普通図柄タイマ69bcにより普通図柄表示手段117における普通図柄の変動開始に際して、入賞時からの経過時間を専用に計時でき、また第2普通図柄タイマ69bdにより図柄変動が開始されてからの経過時間と所定監視期間を専用に計時できる。
【0189】
保留球数監視手段69Bcは、保留情報記憶手段63に記憶された特別図柄用の特別図柄保留球数を第1保留球数計数手段73を介して監視するとともに、保留情報記憶手段63に記憶された普通図柄用の普通図柄保留球数を第2保留球数計数手段74を介して監視する。
【0190】
このように、図柄表示手段100は特別図柄を表示する特別図柄表示手段116を有し、図柄制御手段100は、始動球検出手段30としての特別図柄始動スイッチ24bが特別図柄始動手段24に入賞した遊技球を検出した場合に特別図柄表示手段116に特別図柄を変動表示させるように表示制御すると共に、利益状態発生手段66は、特別図柄表示手段116に表示された変動後の停止特別図柄が特定図柄態様になった場合に大入賞口手段25を開放させるように構成され、保留球数監視手段69Bcは、保留情報記憶手段63に記憶された特別図柄用の特別図柄保留球数を監視するため、特別図柄保留球数については、専用に設けた保留球数監視手段69Bcにより確実に監視することができる。
【0191】
また、図柄表示手段100は普通図柄を表示する普通図柄表示手段117を有し、図柄制御手段100は、始動球検出手段30としての普通図柄始動スイッチ23が普通図柄始動手段23に入賞した遊技球を検出した場合に普通図柄表示手段117に普通図柄を変動表示させるように表示制御すると共に、利益状態発生手段66は、普通図柄表示手段117に表示された変動後の停止普通図柄が特定図柄態様になった場合に特別図柄始動手段24を開放させるように構成され、保留球数監視手段69Bcは、保留情報記憶手段63に記憶された普通図柄用の普通図柄保留球数を監視するため、普通図柄保留球数については、専用に設けた保留球数監視手段69Bcにより確実に監視することができる。
【0192】
ここで、第2監視手段69Bによる、特別図柄に関する変動短縮条件が成立するか否かの監視について、図35に基づいて簡単に説明てしておく。
遊技球が特別図柄始動手段24に入賞してからの経過時間が約5秒以上経過(これが第1所定時間経過後に相当する)していることを条件として、特別図柄の変動が開始された場合に、第2特別図柄タイマ69abの計時動作が開始され、その第2特別図柄タイマ値が、2秒後の監視期間の開始時期から6秒を経過した高速変動終了前の終了時期までの監視期間に亙って、保留球数が遊技状態に応じた所定の数値に達しているか否かが監視される。
【0193】
このように、特別図柄の変動開始後、2秒経過した時点から約6秒経過するまでの監視期間の何れかの時点において、所定の保留球数に達している場合に限って、変動短縮コマンドが出力される。ここで、所定監視期間の開始時期は変動開始された図柄変動が確実に高速変動に達するように、高速変動を開始した後の時期であって、変動開始から2秒後(これが第1所定時間経過後の時期に相当する)に設定され、所定監視期間の終了時期は高速変動終了前の時期であって、変動停止から第2所定時間前の時期に設定されている。
【0194】
このように、高速変動を開始した後の時期であって、図柄変動が開始されてから第1所定時間経過後の時期に、所定監視期間の開始時期を設定したため、変動短縮条件が成立しているか否かを、第1所定時間により図柄変動が確実に高速変動状態に達する早い時期に監視することができる。ここで、所定監視期間の開始時期は、図柄変動開始後に高速変動に至る前の時期でもよい。この場合には、変動の仕方(回転変動等)によっては、図柄の差換え等を違和感なく行えることになり、より効果的に変動短縮を行える。
【0195】
また、高速変動終了前の時期、つまり変動短縮の有効性がある時期(遊技者が変動短縮されていることを認識し易い時期)であって、図柄の変動停止時から第2所定時間前の時期に、所定監視期間の終了時期を設定したため、第2所定時間の設定如何により、高速変動の終了付近において、変動短縮条件が成立しているか否かを最終に監視することができる。
【0196】
例えば、低確率状態であって、基本変動パターンにより図柄変動されている場合に、特別図柄の変動開始後、2秒経過した時点から約6秒経過するまでの監視期間において、保留球数が「3個」に達した時点で変動短縮条件が成立したことになり、この時点で変動短縮コマンドが図柄制御手段100に出力される。その結果、図柄制御手段100においては、8秒間である高速変動の残時間をゼロにし、実行中の図柄変動の残時間を5秒に再設定することにより、後続の中低速変動をこの時点から実行してから変動停止するため、結果的に変動時間が短縮されることになる。
【0197】
次に、主制御手段60の第2監視手段69Bにより実行される変動短縮監視制御について、図36のフローチャートに基づいて説明する。この変動短縮監視制御は、特別図柄の変動開始に際して、変動パターン指定コマンドが図柄制御手段100に送信されたときに開始される。ここで、入賞からの経過時間(5秒)をK1とし、変動開始からの設定時間(2秒)をK2とする。そして、「K1≧K2」の状態を条件Xとし、また「K1<K2」の状態を条件Yとする。今回の変動開始時に、条件Xを満たした場合には、入賞からの経過時間を第1特別図柄タイマ値に設定する。
【0198】
そして、この入賞からの経過時間が「0」、即ち、第1特別図柄タイマ値が「0」に達した時点から第2特別図柄タイマ値が「0」に達するまでを監視期間とする。一方、変動開始時に、条件Yを満たした場合には、変動開始からの設定時間(2秒)を第1特別図柄タイマ値に設定する。そして、この変動開始からの経過時間(2秒)が「0」、即ち、第1特別図柄タイマ値が「0」に達した時点から第2特別図柄タイマ値が「0」に達するまでを監視期間とする。これら監視期間において、微小時間毎に割り込み処理により繰り返して実行される。ここで、状態フラグの値として、「0」は低確率状態、「1」は特別図柄始動手段24の開放延長(普通図柄の変動時間短縮)状態、「2」は高確率状態、に設定されている。
【0199】
特別図柄の変動が開始されてこの制御が開始されると、先ず、変動短縮条件が成立しているか否かを監視する監視期間内か否かを指示する短縮判定フラグの値が読込まれ(S61)、短縮判定フラグの値が「0」であって、監視期間内の場合には(S62:No)、第1特別図柄タイマ値が読込まれる(S63)。第1特別図柄タイマ値が「0」以外の場合、つまり遊技球が特別図柄始動手段24に入賞してから設定された「5秒」又は「2秒」の何れかが経過していない場合に(S64:No)、図柄変動時間が残っている場合には(S76:No)、この制御を終了してメインルーチンにリターンする。
【0200】
しかし、第1特別図柄タイマ値が「0」の場合には(S64:Yes) 、更に、第2特別図柄タイマ値が読込まれる(S65)。この第2特別図柄タイマ値が「0」以外の場合、つまり図柄変動が開始されてから「8秒」が経過していない場合に(S66:No)、図柄変動時間が残っている場合には(S76:No)、同様にリターンする。ところで、第1特別図柄タイマ値が「0」であり(S64:Yes) 、且つ第2特別図柄タイマ値が「0」の場合には(S66:Yes) 、判定値として「1」が設定される(S67)。
【0201】
次に、現在の状態フラグの値が「2」でなく(S68:No)、しかも「1」でもない場合(S69:No)、つまり低確率状態の場合には、判定値として「3」が設定される(S70)。一方、状態フラグの値が「2」の場合(S68:Yes) 、又は状態フラグの値が「1」の場合には(S69:Yes) 、S70を経ないでS71に移行する。このように、低確率状態のときには判定値として「3」が設定され、特別図柄始動手段24の開放延長状態又は高確率状態のときには判定値として「1」が設定されている。次に、現時点における特別図柄の保留球数が第1保留球数計数手段73から読み込まれ(S71)、その特別図柄の保留球数から判定値を減算する演算処理が実行される(S72)。
【0202】
その演算の結果が「0」よりも小さい場合、つまり保留球数が、低確率状態のときには3個未満であり、開放延長状態又は高確率状態のときには1個未満の場合であって、変動短縮条件が成立していない場合に(S73:No)、更に図柄変動時間が残っている場合には(S76:No)、同様にリターンする。低確率状態のときの保留球数が3個以上になり、或いは開放延長状態又は高確率状態のときの保留球数が1個以上になった場合、つまり変動短縮条件が成立した場合、演算の結果が「0」以上と判定される(S73:Yes) 。
【0203】
この場合には、短縮判定フラグに、変動短縮条件が成立しているか否か監視する監視期間以外を指示する「1」が設定され(S74)、変動時間短縮処理制御が実行される(S75)。この変動時間短縮処理制御においては、図28に示す変動時間短縮処理制御と同様の制御が実行され、変動中の変動パターンにおける図柄確定までの変動残時間を再設定する変動残時間再設定処理が実行されるとともに、変動短縮コマンドを送信するように指令される(S75)。このように、図柄の変動中に変動短縮コマンドを受けた場合、その図柄変動の残時間が変動パターンに応じて設定されている所定の残時間に再設定するため、変動時間を効率よく短縮させることができる。
【0204】
このように、変動短縮のための変動時間再設定処理が実行された後、或いは変動短縮処理が実行されずに監視期間を経過した場合には、短縮判定フラグの値として「1」が設定されているため、この制御を実行する毎に、S62において「Yes 」と判定される。そして、図柄変動が終了した場合には(S76:Yes) 、短縮判定フラグに「0」を設定し、第1特別図柄タイマ69aa及び第2特別図柄タイマ69abに夫々「0」が設定され(S77)、同様にリターンする。
【0205】
次に、第2監視手段69Bによる変動短縮監視制御と、図柄の変動短縮制御の作用について、図37に基づいて説明する。
【0206】
遊技状態が低確率状態のときに、遊技球が入賞番号1、2、3、4・・・のように特別図柄始動手段24に順次入賞した場合に、これら入賞した遊技球のうち、図柄変動中においては保留球として保留情報記憶手段63にその作動が保留される。この場合、図柄変動中における遊技球の入賞に対して保留球数が増加する一方、図柄変動が開始される毎にその保留球数が1つずつ減少する。
【0207】
時点T1において入賞番号(1)の遊技球が入賞した場合、第1特別図柄タイマ69aaに「5秒」が設定され、これと略同時に特別図柄の変動が開始されるのに伴って第2特別図柄タイマ69abに「8秒」が設定される。その後、時点T4において第1特別図柄タイマ値の「5秒」が経過した場合、この時点における第2特別図柄タイマ値は「3秒」であるため、時点T4から時点T6までの監視期間(3秒間)に亙って、保留球条件が成立するか否かが監視される。この状態では、タイマ値条件だけが成立している。
【0208】
この時点T6に至るまでの監視期間において、T5で入賞番号(3)の遊技球が入賞するが、保留球数が「2」であるため、変動短縮条件が成立していないことになり、変動短縮は行われない。それ故、図柄変動パターンに基づいて所定時間の図柄変動が実行され、時点T7において確定コマンドが図柄制御手段100に送信され、変動停止する。その後、時点T3で入賞した次の入賞番号(2)に対応する図柄変動が時点T8において開始される。
【0209】
このときには、第1特別図柄タイマ値の「5秒」が既に経過しているため、変動開始後に設定された第2特別図柄タイマ値「2秒」が経過した時点T10から時点T13までの「6秒」の監視期間において保留球条件の成立が監視される。その後、変動途中の時点T11において、入賞番号(5)の遊技球が入賞して保留球数が「3個」になるため、この時点において変動短縮条件が成立することになり、変動短縮コマンドが図柄制御手段100に送信される。
【0210】
その結果、図柄制御手段100において、高速変動中に変動短縮コマンドを受信したため、この高速変動の残時間に対応する変動パターン情報の一部がカット方式により削除され、8秒間である高速変動の残時間をゼロにし、実行中の図柄変動の残時間を、後半の中低速変動に対応する残時間に再設定することにより、後続の中低速変動をこの時点から実行してから、確定コマンドを受信した時点T12において変動停止するため、結果的に変動時間が短縮されることになる。
【0211】
また、図38に示すように、図37と同様に、時点T1、T3、T5において、入賞番号(1)〜(3)の遊技球が入賞するが、図37の場合と同様に、時点T4から時点T6までの監視期間(3秒間)において、保留球数が「2」に増加するだけであるため、保留球数条件が成立しないことから、結果的に変動短縮条件が成立していないことになり、変動短縮は行われない。しかし、時点T3で入賞した次の入賞番号(2)に対応する図柄変動が時点T9において開始される。
【0212】
このときには、第1特別図柄タイマ値の「5秒」が既に経過しているため、変動開始から「2秒」が経過した時点T11から時点T13までの「6秒」の監視期間において保留球条件の成立が監視される。但し、この場合には、今回の図柄変動が開始される前の時点T7において入賞番号(4)の遊技球が入賞し、更に、変動開始直後の時点T10において入賞番号(5)の遊技球が入賞しているため、監視期間の開始時点T11において、保留球数が「3個」であり、この時点において変動短縮条件が成立するため、変動短縮コマンドが図柄制御手段100に送信される。
【0213】
その結果、図柄制御手段100において、同様に、高速変動中に変動短縮コマンドを受信するため、この高速変動の残時間に対応する変動パターン情報の一部がカット方式により削除され、8秒間である高速変動の残時間をゼロにし、実行中の図柄変動の残時間を、後半の中低速変動に対応する残時間に再設定することにより、後続の中低速変動をこの時点から実行してから、確定コマンドを受信した時点T12において変動停止するため、結果的に変動時間が短縮されることになる。
【0214】
ところで、図1に示すように、前枠4に枢着された前面板7の左端部に、時短指令操作スイッチ130、或いは図示を省略するが、時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段を設け、これらの外部指令手段が操作されることを前提として、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bによる変動短縮条件の成立を監視するようにしてもよい。即ち、遊技者がこれら外部指令手段の操作部を操作した場合に限って、第1又は第2監視手段69A,69Bの作動による変動短縮条件の成立を監視するようにしてもよい。
【0215】
このように、外部から変動短縮させるように指令する時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段を有し、遊技者がその外部指令手段の操作部を操作することにより、外部指令手段から出力される外部指令信号を受けて、短縮条件監視手段69としての第1又は第2監視手段69A,69Bにより変動短縮条件の成立を監視させるか否か決定するため、外部指令手段から外部指令信号を受けた場合にも、変動短縮条件が成立しているか否かを監視することができる。
【0216】
ここで、このような外部指令信号も変動短縮条件の1つに設定することも可能である。例えば、保留球数条件とタイマ値条件の何れか1つの条件しか成立していないために、変動短縮が行われないような場合に、時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段が操作されることで、不足条件を充足させるようにして、変動短縮を行うように構成してもよい。但し、保留球数条件とタイマ値条件の両方が成立している場合に、時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段が操作されることで、初めて変動短縮を行うように構成してもよい。この場合には、変動短縮を行うに際して、例えば、図柄変動をゆっくり見たい場合には、これら何れかのスイッチを操作しないとか、次の図柄変動を直ぐに見たい場合には、これら何れかのスイッチを操作するなどして、遊技者が関与できるようになり、興趣性が増大する。
【0217】
但し、これら時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段をホール側に設け、ホール側の従業員がこれらの外部指令手段の操作部を操作した場合に限って、第1又は第2監視手段69A,69Bの作動による変動短縮条件の成立を監視するように構成してもよい。このように、外部から変動短縮させるように指令する時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段を有し、ホール側がその外部指令手段の操作部を操作することにより、外部指令手段から出力される外部指令信号を受けて、短縮条件監視手段69としての第1又は第2監視手段69A,69Bを作動させるか否か決定するため、外部指令手段から外部指令信号を受けた場合にも、変動短縮条件が成立しているか否かを監視することができる。
【0218】
一方、図39に示すように、前枠4に枢着された前面板7の左端部に、時短指令操作スイッチ130、或いは図示を省略するが、時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段を設け、これらの外部指令手段が操作されることを前提として、変動短縮条件変更手段68により第1監視手段69A又は第2監視手段69Bによる変動短縮条件が変更されるように構成するようにしてもよい。
【0219】
このように、外部から変動短縮させるように指令する時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段を有し、遊技者がその外部指令手段の操作部を操作することにより、外部指令手段から出力される外部指令信号を受けて、短縮条件監視手段69としての第1又は第2監視手段69A,69Bによる変動短縮条件が変更されるため、追加的に外部指令手段から外部指令信号を受けた場合にも、変動短縮条件を任意に変更することができ、遊技性が向上する。
【0220】
但し、これら時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段をホール側に設け、ホール側の従業員がこれらの外部指令手段の操作部を操作した場合に限って、第1又は第2監視手段69A,69Bが作動する場合の変動短縮条件を変更するように構成してもよい。このように、外部から変動短縮させるように指令する時短指令操作スイッチ130や時短指令操作ボタン、又は時短指令操作レバー等からなる外部指令手段を有し、ホール側がその外部指令手段の操作部を操作することにより、外部指令手段から出力される外部指令信号を受けて、短縮条件監視手段69としての第1又は第2監視手段69A,69Bが作動する場合の変動短縮条件を変更するため、追加的に外部指令手段から外部指令信号を受けた場合にも、変動短縮条件を任意に変更することができ、遊技性が向上する。
【0221】
ところで、遊技者による遊技中に、特定の入賞スイッチで所定個数の遊技球を検出した場合に、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bによる変動短縮条件の成立を監視するようにしてもよい。この場合の特定検出スイッチとして、普通入賞スイッチ群22aと普通入賞領域スイッチ25cと特定入賞領域スイッチ25e、演出専用スイッチや変動短縮専用スイッチ等のうちの1つ又は複数を組合せたスイッチであってもよい。
【0222】
このように、始動球検出手段30以外の、普通入賞スイッチ群22aと普通入賞領域スイッチ25cと特定入賞領域スイッチ25eのうちの何れかである球検出手段31を有し、その球検出手段31が遊技球を検出したこと又は検出による所定条件の成立に基づいて、変動短縮監視手段である第1又は第2監視手段69A,69Bを作動させるか否か決定するようにしてもよい。
この場合には、始動球検出手段30以外の球検出手段31により遊技球の入賞が検出された場合を追加的に加えて、変動短縮条件が成立しているか否かを監視することができる。
【0223】
ここで、検出による所定条件として、例えば、大入賞口手段25に遊技球が所定個数(例えば、20個)入賞するという所定入賞数条件であってもよく、或いは頻繁に大当たりするような場合には、特定入賞領域スイッチ25eによる遊技球の検出頻度が高くなり、短縮条件監視手段69による監視頻度が高くなり、変動短縮し易くなる。
【0224】
また、始動球検出手段30以外の、普通入賞スイッチ群22aと普通入賞領域スイッチ25cと特定入賞領域スイッチ25eのうちの何れかである球検出手段31を有し、球検出手段30が遊技球を検出したこと又は検出による所定条件の成立に基づいて、変動短縮条件が変更されるように構成してもよい。この場合には、始動球検出手段30だけでなく、球検出手段31により遊技球の入賞が検出された場合を追加的に加えて、変動短縮条件を任意に変更することができる。
【0225】
この場合の検出による所定条件として、前述したように、入賞個数による所定入賞数条件であってもよく、また頻繁に大当たりするような場合には、特定入賞領域スイッチ25eによる遊技球の検出頻度が高くなり、短縮条件監視手段69による監視頻度が高くなり、変動短縮し易くなる。
【0226】
また、主制御手段60のコマンド制御手段70から送信出力される予め定められた所定の制御コマンドの送信回数が、例えば、10回、20回・・・等、所定回数に達する毎に、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bによる変動短縮条件の成立を監視するようにしてもよい。この場合の予め定められた所定の制御コマンドとして、通常のリーチ演出用又はスーパーリーチ演出用の変動パターン指定コマンド、確率変動状態指令コマンド、外れ用の変動パターン指定コマンド・・・等の各種の制御コマンドの1つ又は複数を組合せるようにしてもよい。
【0227】
このように、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bが変動短縮条件の成立を監視するのは、主制御手段60から図柄制御手段100と音声ランプ制御手段80の何れかに送信された予め定められた所定の制御コマンドの送信回数が、予め定められた所定回数に達した場合であるため、変動短縮条件として、主制御手段60から図柄制御手段100と音声ランプ制御手段80の何れかに対して、予め定められた所定の制御コマンドが送信された送信回数が予め定められた所定回数に達した場合を追加的に加えた条件の成立を監視することができ、遊技性が向上する。
【0228】
更に、大当たり終了時からの特別図柄の変動回数が予め設定された所定回数に達した場合に、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bによる変動短縮条件の成立を監視するようにしてもよい。この場合の予め定められた所定変動回数として、10回、15回、20回・・等であって、遊技者が所望の回数を選択的に設定するように構成してもよく、或いはホール側が曜日や時間帯に応じて、所定変動回数を適宜変更するように構成してもよい。
【0229】
このように、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bが変動短縮条件の成立を監視するのは、利益状態発生手段66による遊技者に有利な利益状態が終了してからの変動回数が予め定められた所定回数に達した場合であるため、変動短縮条件として、利益状態発生手段66による遊技者に有利な利益状態が終了してからの変動回数が予め定められた所定回数に達した場合を追加的に加えたた条件の成立を監視することができ、遊技性が向上する。
【0230】
ところで、以上の実施形態において、変動時間短縮処理について、特別図柄の変動時間について主として説明したが、特別図柄に限られるものではなく、普通図柄の変動時間を短縮することも可能である。この場合には、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bにより監視する変動短縮条件として、図18,図34に示す変動短縮条件テーブル69Aa,69Baにおいて、普通図柄用の保留球数を監視するとともに、第1特別図柄タイマ値に代えて第1普通図柄タイマ69baによる第1普通図柄タイマ値を用い、第2特別図柄タイマ値に代えて第2普通図柄タイマ69bbによる第2普通図柄タイマ値を用いるようにする。
【0231】
しかも、普通図柄の変動パターンについて、特別図柄の変動パターンと同様に、予め設定された複数種類の変動パターンのうち、変動開始から変動停止までの変動時間が最も短く、総変動時間が短時間である変動パターンが基準変動パターンに設定されている。そこで、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bは、第2保留球数計数手段74で計数された普通図柄の保留球数が監視されるとともに、これら第1普通図柄タイマ69baと第2普通図柄タイマ69bbによるタイマ値を監視し、変動短縮条件が成立した場合、この時点で変動短縮コマンドが図柄制御手段100に送信され、図柄制御手段100においては、特別図柄同様に、普通図柄の変動短縮制御が実行される。
【0232】
この場合にも、特別図柄の変動時間短縮と同様に、普通図柄始動手段23に入賞した遊技球のうち、未だ図柄変動に供していない保留球に関連する保留情報を用いて、所定の変動短縮条件が成立しているか否か監視するようにし、その変動短縮条件が成立している場合に、普通図柄表示手段117により実行される図柄変動時間を短縮させるようにしたため、保留球による変動動作の実行時間を積極的に短縮させることができ、これによる保留球数を早期に減少させる減少効果を高めることができるだけでなく、遊技者の興趣性も高めることができる。
【0233】
また、普通図柄の変動時間短縮制御も簡単化することができる。更に、普通図柄の変動短縮が行われる場合、特別図柄始動手段24の開放動作が増加するのに伴って、特別図柄始動手段24への入賞球数が増加するため、特別図柄の保留球数も必然的に増加し、遊技球をより多く獲得できる機会が増大する。
【0234】
更に、報知制御についても、特別図柄の変動短縮制御と同様に、短縮報知制御手段を、図柄制御手段100と、音声ランプ制御手段80に設けた音声制御用と発光制御用の少なくとも1つの制御手段に設けるようにし、変動短縮コマンドの受信時に、報知情報記憶部110に記憶した文字列又はキャラクタによる報知情報に基づいて図柄表示手段115に報知させてもよく、報知情報記憶部87に記憶した発光による報知情報に基づいて装飾ランプ群57に報知させるようにしてもよく、報知情報記憶部91に記憶した音声による報知情報に基づいてスピーカ55に報知させるようにしてもよい。
【0235】
ここで、報知手段として、液晶ディスプレイを用いる場合には、液晶ディスプレイを介して文字列やキャラクタ等により変動短縮状態を遊技者に対して視覚的に報知することができる。報知手段として、CRTディスプレイを用いる場合には、CRTディスプレイを介して文字列やキャラクタ等により変動短縮状態を遊技者に対して視覚的に報知することができる。報知手段として、プラズマディスプレイを用いる場合には、プラズマディスプレイを介して文字列やキャラクタ等により変動短縮状態を遊技者に対して視覚的に報知することができる。
【0236】
また、報知手段として、ドット式ディスプレイを用いる場合には、ドット式ディスプレイを介して文字列やキャラクタ等により変動短縮状態を遊技者に対して視覚的に報知することができる。報知手段としてリール式変動表示器を用いる場合には、リール式変動表示器により変動短縮状態を遊技者に対して視覚的に報知することができる。報知手段としてベルト式変動表示器を用いる場合には、ベルト式変動表示器により変動短縮状態を遊技者に対して視覚的に報知することができる。
【0237】
更に、報知手段としてスピーカを用いる場合には、スピーカを介して音楽や音声等により変動短縮状態を遊技者に対して聴覚的に報知することができる。報知手段として発光用ランプを用いる場合には、発光用ランプを介してカラフルな発光色を点灯又は点滅させて変動短縮状態を遊技者に対して視覚的に報知することができる。
【0238】
ところで、図40に示すように、主制御手段60Aを部分的に変更し、遊技タイマ76を設けるようにしてもよい。この場合、その遊技タイマ76により、例えば、営業開始に際しての電源投入時時等の所定の計時開始時から遊技者の遊技中及び/又は遊技中以外の時間を計時するようにし、この遊技タイマ76により計時された時間が、例えば、遊技客が少なくなる午前11時〜午後3時等、予め設定された所定時間になった場合に、短縮条件監視手段69の第1監視手段69A又は第2監視手段69Bが強制的に作動するように構成してもよい。
【0239】
このように、遊技タイマは、所定の計時開始時から、遊技中だけでなく、遊技中以外の時間をも計時するため、その遊技タイマに基づいて予め設定された所定時間になったときに、変動短縮条件が成立しているか否かを監視することができる。
【0240】
また、図示しないが、その遊技タイマ76により計時された時間が、例えば、午後1時〜午後5時等、予め設定された所定時間になった場合に、変動短縮条件変更手段68により変動短縮条件を強制的に変更するように構成してもよい。このように、遊技タイマ76は、所定の計時開始時から、遊技中だけでなく、遊技中以外の時間をも計時するため、その遊技タイマ76に基づいて予め設定された所定時間になったときに、変動短縮条件を任意に変更することができる。
【0241】
更に、その遊技タイマ76により計時された曜日が、例えば、火曜日や木曜日等、予め設定された曜日の所定時間になった場合に、短縮条件監視手段69が強制的に作動するように構成したり、変動短縮条件を強制的に変更するように構成してもよい。
【0242】
ところで、前述したように、「低確率状態」と「高確率状態」と「開放延長状態」の3つの遊技状態の各々において、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bにより監視される変動短縮条件に含まれる保留球条件は、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球の上限個数が設定されている場合には、保留球数が所定個数に達した場合について説明したが、保留個数が所定個数以上の場合と、保留個数が上限個数に達した場合の何れかに設定するようにしてもよい。この場合には、保留球の上限個数が設定される場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0243】
一方、前述したように、「低確率状態」と「高確率状態」と「開放延長状態」において、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bにより監視される変動短縮条件に含まれる保留球条件は、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球の上限個数が設定されている場合について説明したが、保留球の上限個数が設定されていない場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに設定するようにしてもよい。この場合には、保留球の上限個数が設定されない場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0244】
ところで、前述したように、「低確率状態」と「高確率状態」と「開放延長状態」において、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bにより監視される変動短縮条件に含まれるタイマ値条件は、普通図柄及び特別図柄に関して、変動開始後の3つの第1〜第3監視時期において監視する場合について説明したが、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が予め定められた1つ又は複数の所定値に達したときの何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0245】
この場合には、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0246】
一方、前述したように、「低確率状態」と「高確率状態」と「開放延長状態」において、第1監視手段69A又は第2監視手段69Bにより監視される変動短縮条件に含まれるタイマ値条件は、普通図柄及び特別図柄に関して、変動開始後の複数の監視時期において監視する場合について説明したが、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」のときの何れかに選択的に設定するようにしてもよい。この場合には、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0247】
以上説明したように、前記実施形態においては、遊技状態判定手段67により判定される遊技状態として、「低確率状態」と「高確率状態」と「開放延長状態」の3つの遊技状態が選択的に切換えて設定されるように構成されているが、これら3つの遊技状態以外に、更に、これら「低確率状態」と「高確率状態」と「開放延長状態」の何れの状態でもよい全ての遊技状態と、「低確率状態且つ開放延長状態」と、「高確率状態且つ開放延長状態」を追加的に判定するようにし、少なくとも1つの遊技状態において短縮制御するように構成してもよい。
【0248】
このように、短縮条件監視手段69が変動短縮条件の成立を監視するのは、遊技者による遊技中の全ての遊技状態の場合と、利益状態発生手段66を作動させる抽選確率が低確率である低確率状態の場合と、利益状態発生手段66を作動させる抽選確率が高確率である高確率状態の場合と、特別図柄始動手段24の開放時間を延長する開放延長状態の場合と、低確率状態且つ開放延長状態の場合と、高確率状態且つ開放延長状態の場合の何れかであるため、変動短縮条件の成立を、遊技中の全ての遊技状態の場合と、低確率状態の場合と、高確率状態の場合と、開放延長状態の場合と、低確率状態且つ開放延長状態の場合と、高確率状態且つ開放延長状態の場合の何れか又は組み合わせにて監視することができ、遊技性が向上する。
【0249】
そこで、遊技中の「全ての遊技状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合には、特別図柄及び普通図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマのタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むようにしてもよい。このように、遊技中の全ての遊技状態において監視される演出動作短縮条件として、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマのタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むため、遊技中の全ての遊技状態においては、遊技球の保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始からの経過時間に基づくタイマ値条件とを含む演出動作短縮条件の成立を監視することができる。
【0250】
「全ての遊技状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合、前述したように、特別図柄及び普通図柄に関して、保留球数条件として、上限個数の設定がある場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0251】
このように、保留球数条件は、保留球の上限個数が設定される場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに設定されるため、保留球の上限個数が設定される場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0252】
また、「全ての遊技状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、保留球数条件として、上限個数が設定されていない場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0253】
このように、保留球数条件は、保留球の上限個数が設定されない場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに設定されるため、保留球の上限個数が設定されない場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0254】
また、「全ての遊技状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、タイマ値条件として、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0255】
このように、タイマ値条件は、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに設定されるため、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0256】
また、「全ての遊技状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、タイマ値条件として、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合には、
第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0257】
このように、タイマ値条件は、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに設定されるため、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0258】
次に、「低確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合には、特別図柄及び普通図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマのタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むようにしてもよい。このように、低確率状態且つ開放延長状態において監視される演出動作短縮条件として、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマのタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むため、低確率状態且つ開放延長状態においては、遊技球の保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始からの経過時間に基づくタイマ値条件とを含む演出動作短縮条件の成立を監視することができる。
【0259】
「低確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合、前述したように、特別図柄及び普通図柄に関して、保留球数条件として、上限個数の設定がある場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに設定するようにしてもよい。
【0260】
このように、保留球数条件は、保留球の上限個数が設定される場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに設定されるため、保留球の上限個数が設定される場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0261】
また、「低確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、保留球数条件として、上限個数が設定されていない場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0262】
このように、保留球数条件は、保留球の上限個数が設定されない場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに設定されるため、保留球の上限個数が設定されない場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0263】
また、「低確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、タイマ値条件として、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0264】
このように、タイマ値条件は、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに設定されるため、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0265】
また、「低確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、タイマ値条件として、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0266】
このように、タイマ値条件は、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに設定されるため、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0267】
次に、「高確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合には、特別図柄及び普通図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマのタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むようにしてもよい。このように、高確率状態且つ開放延長状態において監視される演出動作短縮条件として、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマのタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むため、高確率状態且つ開放延長状態においては、遊技球の保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始からの経過時間に基づくタイマ値条件とを含む演出動作短縮条件の成立を監視することができる。
【0268】
「高確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合、前述したように、特別図柄及び普通図柄に関して、保留球数条件として、上限個数の設定がある場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに設定するようにしてもよい。
【0269】
このように、保留球数条件は、保留球の上限個数が設定される場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに設定されるため、保留球の上限個数が設定される場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0270】
また、「高確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、保留球数条件として、上限個数が設定されていない場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0271】
このように、保留球数条件は、保留球の上限個数が設定されない場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに設定されるため、保留球の上限個数が設定されない場合の保留球数条件として、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が所定の個数範囲に達した場合の何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0272】
また、「高確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、タイマ値条件として、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0273】
このように、タイマ値条件は、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに設定されるため、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた複数の所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときと、第2図柄タイマの値が多数の予め定められた所定値に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0274】
また、「高確率状態且つ開放延長状態」の場合に変動短縮条件の成立を監視する場合に、タイマ値条件として、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに択一的に設定するようにしてもよい。
【0275】
このように、タイマ値条件は、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合には、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに設定されるため、変動開始後に1つの監視時期において監視する場合のタイマ値条件として、第2図柄タイマの値が予め定められた所定値に達したときと、第2図柄タイマの値が「0」に達したときの何れかに選択的に設定することができ、遊技性が向上する。
【0276】
ここで、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加し、本発明を適用することが可能である。即ち、従来においては、変動短縮条件が成立している場合、予告を行わないで変動短縮したり、予告を行うが変動短縮を行わないようになっているのに対して、例えば、特別図柄や普通図柄の変動短縮以外に、図柄表示手段115で行われる予告演出、背景スクロール、キャラクタ演出等の各種の演出についても、図柄の変動短縮に同期させて短縮制御するように構成してもよい。
【0277】
これにより、予告演出においては期待感を持続させつつ速やかな変動短縮を行えるようになり、遊技者の興趣性が増大する。更に、本実施形態の場合には、主制御手段60側で監視時期を予め定めておくように構成したが、図柄制御手段0がにおいても、主制御手段60側の監視時期に対応させて所定の演出処理を行う特定の演出短縮監視時期を設定するようにしてもよい。ここで、所定の演出とは、変動短縮コマンドの受信により乱数抽選を行い、その乱数抽選の抽選結果に応じて、短縮時に専用のキャラクタ等を出現させるようにしてある。
【0278】
このように所定の演出を行うことにより、予め特定の演出短縮監視時期で変動短縮コマンドを受信した場合に備えて、各種の演出短縮パターン(例えば、ステップアップ予告演出用のパターン)を予め作成しておくようにすれば、より短縮制御を速やかに行うことが可能になる。
【0279】
次に、前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕主制御手段60において変動短縮条件の一部が成立した場合にも、例えば、条件付きの短縮専用コマンドを主制御手段60から図柄制御手段100に送信するようにしてもよい。但し、このような場合であっても、短縮専用コマンドを主制御手段60から図柄制御手段100に送信しなくても、図柄制御手段100において時間管理を行い、保留コマンドの受信等により変動短縮条件の一部が成立した旨を報知することも可能である。
【0280】
2〕一旦、変動短縮制御が実行された場合には、その後、所定の変動回数に亙って、又は所定時間が経過するまで、変動短縮制御を継続して行うように構成してもよい。
3〕高速変動中に変動短縮コマンドを受信したことによる変動短縮に際して、高速変動の残時間をゼロに設定したが、例えば「0.5 秒」等、予め設定された微小時間を設けるようにしてもよい。
4〕これら第1特別図柄タイマ69aa、第2特別図柄タイマ69ab、第1普通図柄タイマ69ac、第2普通図柄タイマ69adは、予め設定された時間から減算方式により経過時間を計時するタイマであってもよい。
【0281】
5〕変動態様(低速,中速,高速)毎に夫々専用の管理タイマを設けるようにしてもよく、1つの共用タイマにより、各変動態様の変動時間を管理するようにしてもよい。
6〕変動短縮を行う場合、図柄の停止態様は、通常(例えば、左→右→中)とは異なる停止態様(少なくとも2図柄を同時停止)であってもよい。
7〕各種の遊技媒体を用いるアレンジボール、雀球遊技機等の種々の弾球遊技機に本発明を適用することが可能である。
【0282】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、遊技制御を統括的に行う主制御手段は保留情報を記憶する保留情報記憶手段と短縮条件監視手段とを有し、演出制御手段は短縮条件監視手段の監視結果を受けて、演出動作短縮条件が成立している場合に、演出手段により実行される演出動作時間を短縮させる演出動作短縮制御手段を有するため、始動口を通過した遊技球のうち、未だ図柄変動に供していない保留球に関連する保留情報を用いて、所定の演出動作短縮条件が成立しているか否か監視するようにし、その所定の演出動作短縮条件が成立している場合に、演出手段により実行される演出動作時間を短縮させるようにしたため、保留球による演出動作の実行時間を積極的に短縮させることができ、これによる保留球数を早期に減少させる減少効果を高めることができるだけでなく、遊技者の興趣性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系のブロック図である。
【図6】主制御手段の制御系の機能ブロック図である。
【図7】保留情報記憶手段の構成を説明する図表である。
【図8】特別図柄に関する保留球情報のデータ構造を説明する図表である。
【図9】普通図柄に関する保留球情報のデータ構造を説明する図表である。
【図10】抽選手段の構成を説明する図表である。
【図11】図柄変動決定手段の構成を説明する図表である。
【図12】特別図柄用変動パターンの変動内容を説明する図表である。
【図13】特別図柄の変動パターンの動作内容を説明する図である。
【図14】特別図柄の変動パターンの変動情報を説明する図表である。
【図15】利益状態発生手段の構成を説明する図表である。
【図16】変動短縮監視手段の構成を説明する図表である。
【図17】第1監視手段の構成を説明する図表である。
【図18】変動短縮条件を説明する図表である。
【図19】コマンド制御手段の構成を説明する図表である。
【図20】第1監視手段による変動短縮監視制御の概略説明図である。
【図21】音声ランプ制御手段と図柄制御手段の機能ブロック図である。
【図22】コマンド制御手段の構成を説明する図表である。
【図23】図柄制御手段の機能ブロック図である。
【図24】コマンド制御手段の構成を説明する図表である。
【図25】変動短縮制御手段の構成を説明する図表である。
【図26】払出し制御手段の機能ブロック図である。
【図27】変動短縮監視制御のフローチャートである。
【図28】変動時間短縮処理制御のフローチャートである。
【図29】図柄変動指令制御のフローチャートである。
【図30】第1監視手段による変動短縮監視制御の実際的説明図である。
【図31】変動パターンにリーチ演出を含む場合の図30相当図である。
【図32】変動短縮状態を文字列により報知する報知例を示す図である。
【図33】第2監視手段の構成を説明する図表である。
【図34】変動短縮条件を説明する図表である。
【図35】第2監視手段による変動短縮監視制御の概略説明図である。
【図36】変動短縮監視制御のフローチャートである。
【図37】第2監視手段による変動短縮監視制御の実際的説明図である。
【図38】第2監視手段による変動短縮監視制御の実際的説明図である。
【図39】変更形態に係る図6相当図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(弾球遊技機)
23 普通図柄始動手段
24 特別図柄始動手段
25 大入賞口手段
30 始動球検出手段
31 球検出手段
55 スピーカ
57 装飾ランプ群
60 主制御手段
63 保留情報記憶手段
66 利益状態発生手段
67 遊技状態判定手段
68 変動短縮条件変更手段
69 変動短縮監視手段
69A 第1監視手段
69Ab タイマ手段
69aa 第1特別図柄タイマ
69ab 第2特別図柄タイマ
69ad 第2普通図柄タイマ
69B 第2監視手段
69bb 第2特別図柄タイマ
69bd 第2普通図柄タイマ
70 コマンド制御手段
70A コマンド作成手段
70B コマンド送信手段
80A 発光制御手段
80B 音声制御手段
82 演出パターン記憶手段
86 発光短縮制御手段
89 音声演出制御手段
90 音声短縮制御手段
100 図柄制御手段
101 コマンド制御手段
109 変動短縮制御手段
116 特別図柄表示手段
117 普通図柄表示手段
102 変動パターン記憶手段
105 演出表示データ記憶手段
106 演出制御手段
109 変動短縮制御手段
109a 特別図柄短縮制御手段

Claims (23)

  1. 遊技制御を統括的に行う主制御手段(60)と、始動口(23,24) を通過した遊技球を検出する始動球検出手段(30)と、この始動球検出手段(30)が遊技球を検出したことを条件に演出手段(55,57,115) に演出動作を実行させる演出制御手段(80A,80B,100) と、遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(66)とを備えた弾球遊技機において、
    前記主制御手段(60)は、始動球検出手段(30)により検出された遊技球のうち未だ図柄変動に供していない保留球に関連する保留情報を記憶する保留情報記憶手段(63)と、少なくとも保留情報記憶手段(63)に記憶された保留情報を用いて所定の演出動作短縮条件が成立しているか否か監視する短縮条件監視手段(69)とを有し、
    前記演出制御手段(80A,80B,100) は、短縮条件監視手段(69)の監視結果を受けて、演出動作短縮条件が成立している場合に、演出手段(55,57,115) により実行される演出動作時間を短縮させる演出動作短縮制御手段(86,90,109) を有することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記演出手段(55,57,115) は図柄表示手段(115) を有し、前記演出制御手段(80A,80B,100) は図柄表示手段(115) を制御する図柄制御手段(100) を有し、前記主制御手段(60)は、始動球検出手段(30)により遊技球が検出された場合に、前記利益状態発生手段(66)を作動させるか否か抽選する抽選手段(75)と、この抽選結果に基づいて図柄制御手段(100) に図柄表示制御の為の複数種類の図柄制御コマンドを出力するコマンド制御手段(70)とを有し、
    前記図柄制御手段(100) は、主制御手段(60)から直接に又は間接に送信されてきた図柄制御コマンドに基づいて図柄表示手段(115) を制御することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 演出動作短縮制御手段(86,90,109) は変動短縮制御手段(109) を有し、前記演出動作短縮条件としての変動短縮条件が成立している場合に、前記コマンド制御手段(70)が図柄の変動時間短縮を指令する変動短縮コマンドを図柄制御手段(100) に送信し、前記図柄制御手段(100) の変動短縮制御手段(109) は、前記変動短縮コマンドを受けた場合に、現在変動中の図柄の変動時間を短縮させて変動停止時期を早めることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記変動短縮条件は、前記保留情報に含まれる保留球の数と、始動球検出手段(30)による遊技球の検出時から所定の経過時間及び/又は変動開始後の所定の経過時間とに基づいて決定されることを特徴とする請求項2又は3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記短縮条件監視手段(69)は、現在変動中の図柄変動における複数の所定監視時期に、前記変動短縮条件が成立しているか否か監視する第1監視手段(69A) を有することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  6. 前記複数の所定監視時期は、予め設定された複数種類の変動パターンのうち、変動開始から変動停止までの変動時間が最も短い基準変動パターンにも適用できるように設定されたことを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  7. 前記複数の所定監視時期の最も早期の監視時期は、図柄の変動開始時から第1所定時間経過後の時期であることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  8. 前記複数の所定監視期間の最も後期の監視時期は、図柄の変動停止時又は所定の演出動作の開始から第2所定時間前の時期であることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
  9. 前記図柄制御手段(100) の変動短縮制御手段(109) が変動短縮コマンドを受けた場合に、実行中の図柄変動の停止まで又は所定の演出開始までの残時間を所定の残時間に再設定することにより変動時間を短縮させることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  10. 前記主制御手段(60)は、変動短縮コマンドを図柄制御手段(100) に送信した後に、実行中の図柄変動パターンに応じて定められる所定時間経過後に、変動図柄の停止を確定させる確定コマンドを図柄制御手段(100) に送信することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の弾球遊技機。
  11. 前記第1監視手段(69A) は、前記所定の経過時間と所定監視時期を夫々計時するタイマ手段(69Ab)と、前記保留球の数を監視する保留球数監視手段(69Ac)とを有することを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  12. 前記主制御手段(60)は、遊技状態を複数の遊技状態に択一的に切換え可能に構成されると共に、現在の遊技状態を判定する遊技状態判定手段(67)を備え、
    前記遊技状態判定手段(67)により判定された遊技状態が予め設定された遊技状態になっている場合に、前記短縮条件監視手段(69)が作動するように構成されたことを特徴とする請求項11に記載の弾球遊技機。
  13. 前記遊技状態判定手段(67)により判定された遊技状態に応じて前記変動短縮条件を変更する変動短縮条件変更手段(68)を備えたことを特徴とする請求項12に記載の弾球遊技機。
  14. 前記短縮条件監視手段(69)は、現在変動中の図柄変動における所定監視期間に亙って、前記変動短縮条件が成立しているか否か監視する第2監視手段(69B) を有することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  15. 前記所定監視期間は、予め設定された複数種類の変動パターンのうち、変動開始から変動停止までの変動時間が最も短い基準変動パターンにも適用できるように設定されたことを特徴とする請求項14に記載の弾球遊技機。
  16. 前記始動球検出手段(30)以外の球検出手段(31)を有し、その球検出手段(31)が遊技球を検出したこと又は検出したことによる所定条件の成立に基づいて、前記短縮条件監視手段(69)を作動させるか否か決定することを特徴とする請求項2〜15の何れかに記載の弾球遊技機。
  17. 前記始動球検出手段(30)以外の球検出手段(31)を有し、その球検出手段(31)が遊技球を検出したこと又は検出したことによる所定条件の成立に基づいて、前記変動短縮条件が変更されるように構成したことを特徴とする請求項2〜15の何れかに記載の弾球遊技機。
  18. 前記コマンド制御手段(70)は、当該変動中の図柄変動パターン指定コマンドに関連させた変動短縮コマンドを作成するコマンド作成手段(70A) と、このコマンド作成手段(70A) で作成された変動短縮コマンドを図柄制御手段(100) に送信するコマンド送信手段(70B) を有することを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  19. 前記演出手段(55,57,115) は音声手段(55)を有し、前記演出制御手段(80A,80B,100) は音声手段(55)に音声を発生させる音声制御手段(80B) を有し、前記コマンド送信手段(70B) は音声用ポートから音声制御手段(80B) に送信する音声制御用のコマンドであって図柄制御手段(100) と同期制御可能な音声制御コマンドを送信可能に構成され、音声制御手段(80B) は、少なくとも、前記主制御手段(60)から送信されてきた音声制御用の音声制御コマンドを受信可能なコマンド制御手段(81)と、変動パターンの各々について音声手段(55)により音声出力させる音声演出パターン情報を記憶した演出パターン記憶手段(82)と、前記演出動作短縮制御手段(86,90,109) に有する音声短縮制御手段(90)であって前記変動短縮コマンドを受けた場合に現在の音声演出パターン情報による演出中の音声演出時間を図柄変動時間の短縮と同期させて短縮させる音声短縮制御手段(90)と、音声演出パターン情報に基づいて音声手段(55)を駆動制御する音声演出制御手段(89)とを有することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  20. 前記主制御手段(60)の短縮条件監視手段(69)により演出動作短縮条件が成立した場合、変動短縮状態が発生可能な旨又は変動短縮中であることを報知手段(55,57,115) を介して報知する短縮報知制御手段(93,94,112) を設けたことを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  21. 前記遊技中の全ての遊技状態において監視される演出動作短縮条件として、普通図柄及び特別図柄に関して、保留球数に基づく保留球数条件と、図柄の変動開始時からの経過時間を計時する第2図柄タイマ(69ab,69ad,69bb,69bd) のタイマ値に基づくタイマ値条件とを含むことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  22. 前記保留球数条件の成立は、保留球の上限個数が設定される場合には、保留球数が所定個数に達した場合と、保留球数が所定個数以上の場合と、保留球数が上限個数に達した場合の何れかであることを特徴とする請求項21に記載の弾球遊技機。
  23. 前記タイマ値条件の成立は、変動開始後に1又は複数の監視時期において監視する場合には、予め定められた1つの所定値又は複数の所定値の何れかに達したときであることを特徴とする請求項21に記載の弾球遊技機。
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