JP2004321657A - 糸切り装置 - Google Patents

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Shinjiro Kadowaki
真次郎 門脇
Masato Yamamoto
正人 山本
Takashi Adachi
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Abstract

【課題】糸切り装置において、糸切り動作の開始までの時間的、作業的なロスを低減すること。
【解決手段】糸切り装置(50)において、揺動部(4)に備えられたカムコロ(44)をカム(例えば、板カム10)に係合するように、駆動機器(例えば、エアシリンダ8)が揺動部を揺動させることで、揺動部を介し可動刃が開く方向に回動する。また、縫い針の上下動と同期して回転駆動する駆動軸(例えば、下軸9)で回転するカムが揺動部を揺動させることで、揺動部を介し可動刃が閉じる方向に回動し、可動刃が固定刃(2)との間に糸を挟み込み切断する。このように、駆動機器が駆動し、カムコロとカムを係合させる際に可動刃を開き、糸を切断する準備を行う構成にした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動刃の駆動により糸を切断する糸切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ミシンにおける縫製作業終了後、ミシン糸を自動的に切断するための糸切り装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図7にミシンの糸切り装置の一例を示す。
図7に示されるように、ミシンにおける糸切り装置100は、ロータリーソレノイド101がソレノイド軸101aを回転することにより、ソレノイド軸101aに固定されたソレノイド腕102が回動し、ソレノイド腕102の一端部102aが、カム軸103を有する糸切り軸105を押し上げる。押し上げられた糸切り軸105のカム軸103に設けられたカムころ104は、カム軸106に設けられた糸切りカム107の溝部107aに係合する。
カムころ104が、糸切りカム107の溝部107aに係合した状態で、図示しない駆動源の駆動に基づき、カム軸106がその軸を中心とする回転を行うと、溝部107aに従いカムころ104がカム軸106の軸方向に移動するので、糸切り軸105は、その軸方向に直線的に移動する。
糸切り軸105が、その軸方向に移動することにより、糸切り軸105の先端部105aと回動軸109の一端部109a側に連結されたリンク108を介して、揺動部である回動軸109がその軸を中心に回動する。回動軸109が回動することにより、回動軸109の他端部b側に連結された第1のメス駆動板110、第2のメス駆動板111を介し、可動メス112が駆動される。
そして、駆動した可動メス112が、針板土台113に固定された固定メス114との間にミシン糸を挟み込むとともに、そのミシン糸を切断する。
【0004】
【特許文献1】
特許第2800591号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記可動メス112は、閉じられた状態(可動メス112と固定メス114とが接近又は重なり合っている状態)から開かれた状態(可動メス112と固定メス114とが離間した状態)とすることで垂れ下がる糸の中から切断しようとする糸を振り分け、再度閉じられた状態に戻することでその切断を行う。
しかしながら、上記特許文献1の場合、まず、ロータリーソレノイド101がソレノイド腕102を回動させ、次いで、ソレノイド腕102が糸切り軸105のカムころ104を糸切りカム107の溝部107aに係合させ、次いで、カムころ104を介して糸切り軸105が往動することで回動軸109を回動させることで初めて可動メス112の開閉状態が切り替わることから、ロータリーソレノイド101の駆動開始から実際に糸切り動作を開始するまでの間に時間的及び動作工程的にロスを生じるという不都合があった。
また、糸切りカム107は、可動メス112の開閉状態を切り替える往復動作を行うように、カムころ104(糸切り軸105)を移動させるための変位量の付与が必要となる。そのため、糸切りカム107は大きな形状を必要とするので、糸切り装置100の小型化には限界があった。
【0006】
本発明の課題は、糸切り装置において、糸切り動作の開始までの時間的、作業的なロスを低減することである。また、糸切り装置の小型化を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、機枠に備えられる固定刃(2)と、機枠に回動可能に支持されて、固定刃との協働により糸を切断する可動刃(3)と、縫い針の上下動と同期して回転駆動する駆動軸(例えば、下軸9)で回転するカム(例えば、板カム10)と、機枠に軸支され、カムにより揺動されるカムコロ(44)を備えると共にその揺動により可動刃を可動させる揺動部(4)と、揺動部を揺動させて、カムコロをカムに係合させる駆動機器(例えば、エアシリンダ8)と、を備え、揺動部は、駆動機器により可動刃を開く方向に揺動し、カムにより可動刃を閉じる方向に揺動する、という構成を採っている。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、糸切り装置において、揺動部に備えられたカムコロをカムに係合するように、駆動機器が揺動部を揺動させることで、揺動部が可動刃を開く方向に揺動する。また、縫い針の上下動と同期して回転駆動する駆動軸で回転するカムが、カムコロに作用力を入力して揺動部を揺動させることで、揺動部が可動刃を閉じる方向に揺動する。
つまり、糸切り装置は、駆動機器の駆動に基づく揺動部の揺動により、固定刃から可動刃が開かれ、駆動軸の駆動に伴うカムの回転に基づく揺動部の揺動により、固定刃に対し可動刃が閉じられることによって、可動刃と固定刃との間に糸を挟み込み、その糸を切断することができる。
【0009】
このように、本発明にかかる糸切り装置は、駆動機器が駆動し、カムコロとカムを係合させる際に可動刃を開き、可動刃を閉じて糸を切断する準備を行うことができるので、糸切り動作の開始までの時間的、作業的なロスを低減することができる。
また、カムは可動刃の閉じる方向のみの変位量を付与すればよいので、カムの形状を小型化することができ、糸切り装置の小型化を図ることができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の糸切り装置において、カムは、その周面(例えば、周縁部10a)でカムコロと接触することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、カムは、その周面でカムコロと接触するので、カムのカム機構による動作をカムコロに好適に伝達することができる。また、従来の溝カム(例えば、糸切りカム107)に比べて、小さなスペースで対応することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の糸切り装置において、駆動機器は機枠の外側に備えられることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、駆動機器は機枠の外側に備えられるので、駆動機器のスペース分、機枠の内部の有効利用や省スペース化を図ることができる。
特に、ミシンの機枠の小型化が求められるタイプのミシンにおいて有効である。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の糸切り装置において、固定刃は、機枠からの上下方向の距離を調節自在に備えられていることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、固定刃は、機枠からの上下方向の距離を調節自在に備えられているので、固定刃と機枠に備えられた可動刃との距離も調節することができ、例えば、固定刃と可動刃の噛み合わせ、クリアランスを調整することにより、糸の切断具合を調整することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。
図1は、本発明の糸切り装置を示す平面図であり、図2は、同糸切り装置の揺動部の周辺を示す側面図である。図3は、揺動部を示す斜視図である。
【0017】
糸切り装置50は、図1から図3に示されるように、図示しないミシンの機枠に固定される針板土台1と、針板土台1に固定刃台21を介して備えられる固定刃2と、針板土台1に可動刃軸31により回動可能に支持される可動刃3と、図示しないミシンの機枠に軸支される揺動部4と、可動刃3の可動刃軸31より刃先部3b側に一端部5aが連結され、他端部5bが揺動部4の一端部である第1の揺動部材41に連結される連結部材5と、揺動部4の他端部である第2の揺動部材42と連結される切替部材6と、切替部材6とシリンダ連結ピン7を介して接続される、ミシンの機枠Mの外側に備えられる駆動機器であるエアシリンダ8と、駆動軸であるミシンの下軸9に固定される板カム10等により構成されている。
【0018】
針板土台1は、図示しないミシンの機枠であるミシンベッドの背面に固定されている。針板土台1には、針板土台1に垂直な針穴1aが形成されている。この針穴1aには、ミシンの駆動により上下動される図示しないミシンの縫い針が、出入され、その縫い針とともにミシン糸が挿通される。
【0019】
可動刃3は、固定刃2との協働により糸を切断する部材である。
可動刃3は、一端部3aが可動刃軸31により、針板土台1に回動可能に支持されており、連結部材5を介して伝達される駆動力に基づき、針板土台1の針穴1aと垂直な方向に回動することにより、その他端部側の刃先部3bを、固定刃2と噛み合わせたり、離したりする。そして、可動刃3が固定刃2と噛み合わさる際、針板土台1の針穴1aに図示しない縫い針により通されたミシン糸を可動刃3と固定刃2とが挟み込み、切断する。
【0020】
固定刃2は、図4に示されるように、針板土台1に備えられる固定刃台21にボルト22により固定され、その固定刃台21を介して針板土台1に備えられている。
固定刃台21は、その下面側に設けられた台軸21aが、針板土台1に形成された土台面に垂直な取付穴1bに挿入されて、その取付穴1bに対し垂直方向に螺合される取付ねじ23により台軸21aが取付穴1bに固定されることで、針板土台1に固定される。
この固定刃台21は、その台軸21aを取付穴1bに挿入する深さを調整して取付ねじ23で固定することにより、固定刃2と針板土台1の土台面との上下方向の距離を自在に調節することができる。そして、固定刃2と針板土台1との距離を調節することにより、固定刃2と可動刃3との距離を調節し、固定刃2と可動刃3とのクリアランス(隙間)の調整を行い、固定刃2と可動刃3との噛み合わせを調整することができる。
【0021】
揺動部4は、図3に示されるように、図示しないミシンの機枠に軸支される揺動軸43と、揺動軸43の一端部43a側に設けられる第1の揺動部材41と、揺動軸43の他端部43b側に設けられる第2の揺動部材42と、第2の揺動部材42にコロネジ45により取り付けられる、側面が略球面形状を有するカムコロ44等により構成されている。
【0022】
第1の揺動部材41と、第2の揺動部材42とは、それぞれ基端部41b、42bが揺動軸43に固定されており、揺動軸43がその軸を中心とした回動を行う際、第1の揺動部材41の先端部41aと、第2の揺動部材42の先端部42aとは、それぞれ揺動軸43を軸中心に円弧を描くように、揺動軸43と第1の揺動部材41と第2の揺動部材42とは一体に、揺動軸43を中心とした揺動を行う。つまり、第2の揺動部材42に作用力を作用させて、揺動軸43を回動させることにより、第1の揺動部材41の先端部41a側が円弧を描くように揺動させることができる。
また、カムコロ44は、第2の揺動部材42の先端部42a側に設けられた突起部420における揺動軸43と反対側の面420aに備えられている。
【0023】
連結部材5は、その一端部5aが可動刃3と連結ピン53を介して可動自在に連結し、また、その他端部5bが揺動部4の第1の揺動部材41の先端部41aと連結ピン54を介して可動自在に連結している。
そして、連結部材5は、揺動部4の揺動を可動刃3に伝達し、可動刃3が回動するように可動させる。
【0024】
切替部材6は、一端部6aと他端部6bと中端部6cとがそれぞれ3方向に突出した形状を有するリンク部材である。
切替部材6の一端部6aは、シリンダ連結ピン7に連結され、そのシリンダ連結ピン7はエアシリンダ8に接続されている。また、切替部材6の他端部6bには、切替部材6の長手方向に平行な長穴66bが形成されており、その長穴66bには図示しない機枠に固定された段ねじ61が嵌合されている。そして、エアシリンダ8の駆動により切替部材6が移動させられると、切替部材6の長穴66bに嵌合されたが段ねじ61が切替部材6の姿勢を維持することにより、切替部材6はその長手方向に移動する。
また、切替部材6の中端部6cには、切替部材6の長手方向に略垂直な長穴66cが形成されており、その長穴66cには、第2の揺動部材42の先端部42a側に備えられた段ねじ62が嵌合されて、切替部材6と第2の揺動部材42とが連結されている。そして、エアシリンダ8の駆動により移動する切替部材6とともに、第2の揺動部材42が移動するようになっている。
【0025】
ここで、切替部材6とシリンダ連結ピン7とエアシリンダ8は、糸切り装置50の切替部としての機能を有し、切替部の駆動源としてのエアシリンダ8が動作することに伴い移動するシリンダ連結ピン7と切替部材6が、切替部材6に連結された揺動部4に備えられたカムコロ44を、板カム10に対して、押し付けたり、離したりする、係合と非係合とを切り替える動作を行う。
【0026】
下軸9は、図示しないミシンの駆動に伴い回転する駆動軸である。例えば、下軸9は、ミシンの駆動により回転し、縫い針を上下動させる主軸(上軸)と同期して回転し、図示しない釜を駆動する駆動軸である。
下軸9には、図5に示されるように、下軸9からの距離が異なるような凹凸形状である周縁部10aを有する板カム10が固定されている。
【0027】
次に、糸切り装置50の動作について説明する。
糸切り装置50が備えられた図示しないミシンの制御部から、ミシン糸を切断するために糸切り装置50を動作させる糸切信号が出力されることに伴い、切替部としてのエアシリンダ8が駆動する。エアシリンダ8はエア圧を調整することで、シリンダ連結ピン7をエアシリンダ8側へ引き寄せる。
シリンダ連結ピン7にその一端部6aが連結された切替部材6は、シリンダ連結ピン7とともにエアシリンダ8側へ、その長手方向に移動する。
【0028】
そして、図6(a)に示されるように、切替部材6の中端部6cに連結された第2の揺動部材42がエアシリンダ8側へ引き寄せられることにより、第2の揺動部材42に備えられたカムコロ44が、板カム10の周縁部10aに係合し、押し付けられる。
このようにエアシリンダ8の駆動に伴い、第2の揺動部材42に備えられたカムコロ44が板カム10の周縁部10aに押し付けられる際、揺動部4は、揺動軸43を中心とした第1の揺動を行う。この第1の揺動が第1の揺動部材41に連結された連結部材5を介し、可動刃3に伝達されることにより、可動刃3は回動し、図1に示される状態のように、可動刃3は固定刃2から離れた位置に移動し、開く。この際、可動刃3は、図示しないミシンの釜等によりループが形成されたミシン糸のうち、切断しない方のミシン糸を、可動刃3と固定刃2との間から払い除けるように移動する。
【0029】
次いで、図示しないミシンの駆動に伴い回転する下軸9に固定された板カム10の周縁部10aに押し付けられ係合したカムコロ44が、下軸9の回転に伴い回転する板カム10の周縁部10aの凹凸形状に基づくカム機構の動作により押圧される。そして、図6(b)に示されるように、板カム10により押圧されるカムコロ44が備えられた揺動部4は、揺動軸43を中心とした第2の揺動を行う。この第2の揺動が第1の揺動部材41に連結された連結部材5を介し、可動刃3に伝達されることにより、可動刃3は回動し、可動刃3と固定刃2とが噛み合わさる位置に移動し、閉じる。そして、針穴1aに挿通されたミシン糸を可動刃3と固定刃2とが切断する。
次いで、切替部としてのエアシリンダ8が駆動を停止することにより、シリンダ連結ピン7がエアシリンダ8側から遠ざけられて、第2の揺動部材42に備えられたカムコロ44と、板カム10の周縁部10aとが離間されて、ミシン糸を切断する動作を終了する。
【0030】
このように、糸切り装置50が糸切り動作を行う場合、糸切り装置50のエアシリンダ8が駆動し、カムコロ44と板カム10の周縁部10aを係合させる際に可動刃3を開き、可動刃3を閉じてミシン糸を切断する準備を行うことができるので、糸切り動作の開始までの時間的、作業的なロスを低減することができる。
【0031】
また、糸切り装置50は、下軸9の回転に伴い回転する板カム10をカムコロ44に接触させることにより、板カム10のカム機構の動作を直接揺動部4に伝達することができる。よって、リンクのような部材を介してカム機構の動作を揺動部に伝達する従来の糸切り装置に比べ、リンクを減らした、より簡易な構成の糸切り装置とすることができる。また、リンクを必要としないことにより、カム機構の動作に基づく駆動力を直接揺動部4に伝達するとともに、可動刃3に伝達することができるので、その駆動力のロスを抑えることができる。
【0032】
また、カムコロ44は、その側面が略球面形状を有しているので、板カム10に押圧され、揺動部4の揺動軸43が回動して第2の揺動部材42が揺動し、その先端部42aが円弧を描くように移動した場合であっても、板カム10の周縁部10aがカムコロ44の側面に好適に当接することができるので、板カム10のカム機構の動作に基づく駆動力をカムコロ44を介して揺動部4に伝達することができる。
【0033】
また、エアシリンダ8は、エア圧の調整によりシリンダ連結ピン7をエアシリンダ8側に引き付けるように弾性的に支持することができるので、切替部材6がエアシリンダ8側から引き離されるような作用力が作用された場合であっても、エアシリンダ8は、シリンダ連結ピン7と切替部材6とを弾性的に引き付けることにより、切替部材6に連結された揺動部4(第2の揺動部材42に備えられたカムコロ44)を好適に板カム10の周縁部10aに当接させ、押し付けることができる。
【0034】
また、固定刃2は、固定刃台21と介して、針板土台1の距離を調節自在に備えられているので、固定刃2と針板土台1との距離を調節することにより、固定刃2と可動刃3との距離を調節することができる。そして、固定刃2と可動刃3との噛み合わせ、クリアランスを調整することができる。
【0035】
なお、以上の実施の形態においては、切替部の駆動源としてエアシリンダ8を備える例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動源は、切替部材6を駆動源側に弾性的に引き付けることが可能なものであれば、任意の駆動源であってもよい。
【0036】
また、下軸9に固定され、下軸9の回転に伴い回転するカムは板カムに限らず、端面カムなどの他のカムであってもよい。
【0037】
また、駆動機器としてのエアシリンダ8にかえて、電磁シリンダや油圧シリンダを用いてもよく、また、その他の駆動機器であってもよい。
【0038】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、糸切り装置は、駆動機器の駆動に基づく揺動部の揺動により、固定刃から可動刃が開かれ、駆動軸の駆動に伴うカムの回転に基づく揺動部の揺動により、固定刃に対し可動刃が閉じられることによって、可動刃と固定刃との間に糸を挟み込み、その糸を切断することができる。
よって、糸切り装置は、駆動機器が駆動し、カムコロとカムを係合させる際に可動刃を開き、可動刃を閉じて糸を切断する準備を行うことができるので、糸切り動作の開始までの時間的、作業的なロスを低減することができる。また、カムは可動刃の閉じる方向のみの変位量を付与すればよいので、カムの形状を小型化することができ、糸切り装置の小型化を図ることができる。
【0040】
請求項2記載の発明によれば、カムは、その周面でカムコロと接触するので、カムのカム機構による動作をカムコロに好適に伝達することができる。また、従来の溝カム(例えば、糸切りカム107)に比べて、小さなスペースで対応することができる。
【0041】
請求項3記載の発明によれば、駆動機器は機枠の外側に備えられるので、駆動機器のスペース分、機枠の内部の有効利用や省スペース化を図ることができる。特に、ミシンの機枠の小型化が求められるタイプのミシンにおいて有効である。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、固定刃は、機枠からの上下方向の距離を調節自在に備えられているので、固定刃と機枠に備えられた可動刃との距離も調節することができ、例えば、固定刃と可動刃の噛み合わせ、クリアランスを調整することにより、糸の切断具合を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる糸切り装置を示す平面図である。
【図2】図1の矢印II方向からの糸切り装置の揺動部の周辺を示す側面図である。
【図3】本発明にかかる糸切り装置の揺動部を示す斜視図である。
【図4】針板土台に備えられる固定刃を示す側面図である。
【図5】板カムを示す斜視図である。
【図6】揺動部の揺動を示す説明図(a)、(b)である。
【図7】従来の糸切り装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 針板土台
2 固定刃
21 固定刃台
3 可動刃
4 揺動部
41 第1の揺動部材
42 第2の揺動部材
43 揺動軸
44 カムコロ
5 連結部材
6 切替部材
7 シリンダ連結ピン
8 エアシリンダ(駆動機器)
9 下軸(駆動軸)
10 板カム(カム)
10a 周縁部
50 糸切り装置

Claims (4)

  1. 機枠に備えられる固定刃と、前記機枠に回動可能に支持されて、前記固定刃との協働により糸を切断する可動刃と、
    縫い針の上下動と同期して回転駆動する駆動軸で回転するカムと、
    前記機枠に軸支され、前記カムにより揺動されるカムコロを備えると共にその揺動により可動刃を可動させる揺動部と、
    前記揺動部を揺動させて、前記カムコロを前記カムに係合させる駆動機器と、を備え、
    前記揺動部は、前記駆動機器により前記可動刃を開く方向に揺動し、前記カムにより前記可動刃を閉じる方向に揺動することを特徴とする糸切り装置。
  2. 前記カムは、その周面で前記カムコロと接触することを特徴とする請求項1に記載の糸切り装置。
  3. 前記駆動機器は前記機枠の外側に備えられることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸切り装置。
  4. 前記固定刃は、前記機枠からの上下方向の距離を調節自在に備えられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の糸切り装置。
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