JP2004315412A - 過酸化水素含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】過酸化水素の安定性を向上させることができる過酸化水素含有組成物を提供する。
【解決手段】染毛第2剤には、(A)過酸化水素、(B)アラントイン、サリチル酸オクチル、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸類及びグルタミン酸二酢酸類から選ばれる少なくとも一種、並びに(C)水が含有されている。この染毛第2剤には、さらに、(D)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩、リン酸並びにクエン酸から選ばれる少なくとも一種が含有されることが好ましい。この染毛第2剤は、アルカリ剤、染料等が含有される染毛第1剤と混合され、毛髪の染色に使用される。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、染毛剤の第2剤、毛髪脱色・脱染剤の第2剤、パーマネントウェーブ用剤の第2剤等に使用される過酸化水素含有組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の過酸化水素含有組成物に含有される過酸化水素は、不安定な化合物であって、水と酸素に分解し易いため、その分解を抑制する各種安定化剤の検討がなされてきた。このような安定化剤としては、8−オキシキノリン、尿素、レゾルシン、フェナセチン、アセトアミノフェノン、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、スズ酸ナトリウム等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−193224号公報(第3〜4頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1に記載の過酸化水素含有組成物では、過酸化水素の分解を十分に抑制することができず、過酸化水素の安定性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、過酸化水素の安定性を向上させることができる過酸化水素含有組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、毛髪に適用される過酸化水素含有組成物であって、下記の(A)、(B)及び(C)の各成分を含有するものである。
(A):過酸化水素。
(B):アラントイン、サリチル酸オクチル、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸類及びグルタミン酸二酢酸類から選ばれる少なくとも一種。
(C):水。
【0007】
請求項2に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請求項1に記載の発明において、さらに、(D)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩、リン酸並びにクエン酸から選ばれる少なくとも一種を含有するものである。
【0008】
請求項3に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、さらに、界面活性剤及び油性成分を含有するものである。請求項4に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、アルカリ剤を含有するアルカリ剤組成物と組み合わせて、染毛剤、毛髪脱色・脱染剤又はパーマネントウェーブ用剤として使用されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を2剤式の染毛剤における染毛第2剤に適用した第1の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
過酸化水素含有組成物としての染毛第2剤は、アルカリ剤組成物としての染毛第1剤と組み合わせて、毛髪の染色に使用される。この染毛第2剤は、アルカリ剤、染料等が含有される染毛第1剤と使用時に混合調製される。
【0011】
染毛第2剤には、過酸化水素(A)、アラントイン、サリチル酸オクチル、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸類及びグルタミン酸二酢酸類から選ばれる少なくとも一種(B)及び水(C)が含有される。
【0012】
(A)成分の過酸化水素は酸化剤として、毛髪に含まれるメラニンを脱色するとともに染料としての酸化染料中間体等を酸化するために配合される。染毛第2剤中における(A)成分の含有量は、好ましくは0.1〜15.0重量%、さらに好ましくは2.0〜9.0重量%、最も好ましくは3.0〜6.0重量%である。この含有量が0.1重量%未満では、メラニンを十分に脱色することができないおそれがあるとともに、染毛第1剤に含有される酸化染料中間体等を十分に酸化することができないおそれがある。一方、15.0重量%を超えて配合すると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
【0013】
(B)成分のアラントイン、サリチル酸オクチル、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸類及びグルタミン酸二酢酸類から選ばれる少なくとも一種は、(A)成分の安定化剤として(A)成分の分解を抑制するために配合される。
【0014】
グリチルリチン酸類としては、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸塩等が挙げられる。グリチルリチン酸塩としては、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸ジカリウム等が挙げられる。
【0015】
グリチルレチン酸類としては、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸のエステル等が挙げられる。グリチルレチン酸のエステルとしては、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリン等が挙げられる。
【0016】
グルタミン酸二酢酸類としては、グルタミン酸二酢酸、グルタミン酸二酢酸塩等が挙げられる。グルタミン酸二酢酸塩としては、グルタミン酸二酢酸四ナトリウム、グルタミン酸二酢酸四カリウム等が挙げられる。
【0017】
これらの(B)成分の中でも、過酸化水素の分解をより抑制することができることから、好ましくはアラントイン、サリチル酸オクチル、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸、グルタミン酸二酢酸及びグルタミン酸二酢酸四ナトリウムから選ばれる少なくとも一種、さらに好ましくはアラントイン、グルタミン酸二酢酸及びグルタミン酸二酢酸四ナトリウムから選ばれる少なくとも一種である。
【0018】
染毛第2剤中における(B)成分の含有量は、好ましくは0.001〜1.0重量%、さらに好ましくは0.005〜0.5重量%、最も好ましくは0.01〜0.3重量%である。この含有量が0.001重量%未満では、(A)成分の安定性を十分に確保することができないおそれがある。一方、1.0重量%を超えて配合すると、それ以上の効果は得られにくく、染毛第2剤中において(B)成分が析出する等の不具合が生じるおそれがある。
【0019】
(C)成分の水は(A)及び(B)の各成分の溶媒、その他の成分の溶媒又は分散媒として染毛第2剤を水溶液、分散液又は乳化物にするために適量配合される。染毛第2剤中における水の含有量は、好ましくは50〜98重量%、さらに好ましくは70〜95重量%である。この含有量が50重量%未満では、水溶液、分散液又は乳化物を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、98重量%を超えて配合すると、染毛第2剤の均一性及び安定性を確保しにくくなる。
【0020】
この染毛第2剤には、(A)成分の安定性を向上させるために、(D)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩、リン酸並びにクエン酸から選ばれる少なくとも一種を含有させることが好ましい。(D)成分は、pH調整作用によって(A)成分の安定性を向上させるものである。これらの(D)成分の中でも、pH調整作用に加えて優れたキレート作用を有し、(A)成分の安定性をより向上させることができることから、より好ましくは1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩である。また、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩を含有させる場合、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩の両方を含有させることが、これらの成分自体の溶解性を向上させる点で好ましい。1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩の重量比は、1:2〜2:1の割合が好ましい。この割合より1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸が多くなると、溶解性が低下するおそれがある。一方、この割合より1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩が多くなっても、溶解性が低下するおそれがある。
【0021】
染毛第2剤中における(D)成分の含有量は、好ましくは0.005〜1重量%、より好ましくは0.01〜0.5重量%、さらに好ましくは0.05〜0.3重量%である。この含有量が0.005重量%未満であると、pH調整作用が十分に得られないおそれがある。一方、1重量%を超えて配合してもそれ以上のpH調整作用が得られにくい。
【0022】
また、染毛第2剤のpHは、好ましくは中性又は酸性側、より好ましくは2〜7、さらに好ましくは2〜6、最も好ましくは2〜5である。このpHがアルカリ性側であると、(A)成分の安定性が十分に得られないおそれがある。一方、2未満の場合、(A)成分の安定性がそれ以上向上されにくい。
【0023】
さらに、染毛第2剤には、その他の成分として、界面活性剤、油性成分等が含有される。
界面活性剤は、染毛第2剤の均一性及び安定性を保持するために配合されることが好ましい。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
【0024】
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。
【0025】
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
【0026】
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
【0027】
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
【0028】
これらの界面活性剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの界面活性剤の中でも、染毛第2剤の安定性を向上させることができるとともに毛髪の感触を良好にすることができることから、好ましくはカチオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種、より好ましくは塩化ステアリルトリメチルアンモニウム及び塩化セチルトリメチルアンモニウムから選ばれる少なくとも一種である。
【0029】
染毛第2剤中における界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜10.0重量%、さらに好ましくは0.5〜7.0重量%、最も好ましくは1.0〜5.0重量%である。この含有量が0.1重量%未満では、染毛第2剤に安定性を十分に付与することができないおそれがある。一方、10.0重量%を超えると、染色性が低下するおそれがある。
【0030】
油性成分は、染毛第2剤の均一性及び安定性を保持するとともに毛髪に軟らかさと潤いを与えるために配合されることが好ましい。油性成分の具体例としては、多価アルコール、炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
【0031】
多価アルコールとしては、グリコール類、グリセリン類等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリン類としては、グリセリン、ジグリセリン等が挙げられる。
【0032】
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
【0033】
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
【0034】
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
【0035】
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
【0036】
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
【0037】
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
【0038】
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
【0039】
これらの油性成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの油性成分の中でも、染毛第2剤の均一性及び安定性を向上させることができることから、染毛第2剤中には、多価アルコールから選ばれる少なくとも一種を含有させることが好ましい。
【0040】
染毛第2剤中における油性成分の含有量は、好ましくは0.1〜20.0重量%、さらに好ましくは1.0〜10.0重量%、最も好ましくは2.0〜6.0重量%である。この含有量が0.1重量%未満の場合、均一性及び安定性を保持することができないおそれがある。一方、20.0重量%を超えると、十分な染毛力が得られないおそれがある。
【0041】
この染毛第2剤には、(A)成分の安定性を向上させるために、その他の成分として上記(D)成分以外の酸及びそのアルカリ塩を含有させることもできる。(D)成分以外の酸及びそのアルカリ塩から選ばれる少なくとも一種の具体例としては、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、これらのアルカリ塩等が挙げられる。酸のアルカリ塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0042】
さらに、染毛第2剤に配合することができるその他の成分としては、水溶性高分子化合物、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、賦形剤、色素、香料等が挙げられる。
【0043】
この染毛第2剤の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。染毛第2剤は、チューブ容器、エアゾール容器等の各種容器に充填され、使用時まで保存される。
【0044】
この染毛第2剤は、遮光容器に充填されることが保存時における(A)成分の安定性を向上させる点から好ましい。遮光容器の形状としては有底円筒状、チューブ状等が挙げられる。遮光容器の材料としては金属材料、合成樹脂材料等が挙げられる。金属材料としては、ステンレス鋼板、アルミニウム鋼板、鋼板にクロムメッキを施したティンフリー鋼板、鋼板に錫メッキを施したブリキ等が挙げられる。合成樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。合成樹脂材料によって遮光容器を構成する場合、予め合成樹脂に顔料等を配合することによって遮光性を付与した合成樹脂材料から成形したもの、合成樹脂製の容器を遮光性のフィルムで被覆したもの、合成樹脂製の容器の内面又は外面を遮光性の塗料でコーティングしたもの等が挙げられる。遮光容器は、これらの材料から単独で構成してもよく、これらの材料を組み合わせて構成してもよい。
【0045】
遮光容器の具体例としては、エアゾール容器、スクイズ式遮光容器、ポンプ式遮光容器、チューブ状遮光容器等が挙げられる。遮光容器本体は、遮光性に優れることから金属材料から構成されることが好ましい。また、遮光容器本体を金属材料から構成した場合、遮光容器本体の内部に合成樹脂製の内袋を設けることにより、二重遮光容器とすることがより好ましい。染毛第2剤はこの内袋に充填されることによって、金属材料からなる遮光容器本体と染毛第2剤の接触が防止される。よって、(A)成分の分解が金属材料によって促進されることを抑制することができる。この内袋は単層の合成樹脂フィルム又は積層された合成樹脂フィルムから成形され、その合成樹脂としては高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン等が挙げられる。この内袋における染毛第2剤と接触する部分を構成する合成樹脂としては、(A)成分に対する耐薬品性に優れることから、ポリオレフィン系合成樹脂、ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0046】
また、金属材料から構成された遮光容器は、染毛第2剤を容易に密閉保存することができるとともに、染毛第2剤を容易に吐出させることができることから、エアゾール容器であることが好ましい。このエアゾール容器には、染毛第2剤が噴射剤とともに充填される。噴射剤の具体例としては、液化石油ガス(LPG)、窒素ガス、炭酸ガス、圧縮空気、ジメチルエーテル(DME)等が挙げられ、常法に従って所定量充填される。このエアゾール容器は、上記の内袋を備えた二重エアゾール容器であることがより好ましい。
【0047】
次に、染毛第1剤について詳述する。この染毛第1剤には、アルカリ剤、染料等が含有される。
アルカリ剤は、(A)成分の作用を促進することによって毛髪に明度を付与するために配合される。アルカリ剤の具体例としては、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。
【0048】
これらのアルカリ剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。このアルカリ剤の配合量は、染毛第1剤のpHが8〜12の範囲となる量に設定することが好ましい。染毛第1剤のpHが8未満では過酸化水素の作用を十分に促進することができないおそれがある。一方、12を超えると毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
【0049】
第1剤に含有される染料の具体例としては、酸化染料中間体、直接染料、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。
【0050】
酸化染料中間体は、染毛第2剤中に含有する過酸化水素により酸化されることによって毛髪を染色する。酸化染料中間体の具体例としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール及び2,4−ジアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類、それらの塩類等が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
【0051】
酸化染料中間体の中でも、染毛力が強いことからパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種が好ましい。これらの酸化染料中間体は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0052】
染毛第1剤中における染料の含有量は、好ましくは0.01〜15.0重量%である。この含有量が0.01重量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、15.0重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得られにくい。
【0053】
染毛第1剤に含有されるその他の成分としては、界面活性剤、油性成分、水溶性高分子化合物、還元剤、pH調整剤、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、溶剤、色素、香料等が挙げられる。
【0054】
さて、過酸化水素含有組成物としての染毛第2剤を調製するには(A)、(B)、(C)、(D)及びその他の成分を攪拌混合する。この染毛第2剤は、容器に充填され、使用時まで保存される。ここで、染毛第2剤中には、金属イオン等の不純物が微量に存在し、その不純物によって(A)成分の分解が促進されると推測されている。このとき、染毛第2剤中には、(B)成分が含有されているため、不純物の有する分解促進作用が低下され、(A)成分の分解が抑制されると推測される。従って、(A)成分の安定性を向上することができる。
【0055】
次いで、染毛第2剤を使用する場合には、容器から染毛第2剤を吐出させ、染毛第1剤と混合することにより、染毛第1剤と染毛第2剤の混合物を調製する。この混合物の必要量をコーム(櫛)又は刷毛に付着させ、毛髪に塗布する。このとき、染毛第2剤中の(A)成分の安定性が向上されているため、(A)成分の酸化作用を十分に発揮させることができる。
【0056】
以上詳述した第1の実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、染毛第2剤には(A)、(B)及び(C)の各成分が含有されている。このように構成した場合、(B)成分によって(A)成分の分解が抑制されるため、(A)成分の安定性を向上させることができる。
【0057】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、染毛第2剤には(D)成分が含有されることが好ましい。このように構成した場合、(D)成分のpH調整作用によって、(A)成分の分解がより抑制されるため、(A)成分の安定性をより向上させることができる。
【0058】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、染毛第2剤には界面活性剤及び油性成分が含有されることが好ましい。このように構成した場合、界面活性剤及び油性成分の乳化作用によって(C)成分に対する(B)成分の分散性を向上させることができ、(A)成分の安定性をさらに向上させることができる。
【0059】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、染毛第1剤と組み合わせて染毛剤として使用されている。このように構成した場合、(A)成分の安定性が向上されているため、(A)成分の酸化作用が十分に発揮される。従って、染毛後の毛髪の明度を向上させることができるとともに染毛力を向上させることができるため、染毛剤としての機能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を毛髪脱色・脱染剤における脱色・脱染第2剤(以下、脱色第2剤という。)に適用した第2の実施形態について説明する。
【0060】
第2の実施形態における毛髪脱色・脱染剤は、2剤式の毛髪脱色・脱染剤と3剤式の毛髪脱色・脱染剤とに分類される。
<2剤式の毛髪脱色・脱染剤>
過酸化水素含有組成物としての脱色第2剤は、アルカリ剤組成物としての脱色・脱染第1剤(以下、脱色第1剤という。)と組み合わせて、毛髪の脱色・脱染に使用される。この脱色第2剤は、アルカリ剤等が含有される脱色第1剤と使用時に混合調製される。
【0061】
脱色第2剤は、第1の実施形態における染毛第2剤と同じものを使用することができる。
脱色第1剤としては、第1の実施形態における染毛第1剤から染料を除いたものを使用することができる。また、脱色第1剤としては、アルカリ剤、過硫酸塩等を含有する粉末状又はクリーム状の脱色第1剤を使用することができる。
【0062】
粉末状又はクリーム状の脱色第1剤に含有されるアルカリ剤は、脱色第2剤に含有される過酸化水素の作用を促進することにより、脱色力及び脱染力を得るために配合される。アルカリ剤の具体例としては、ケイ酸塩(ナトリウム、カリウム、マグネシウム等)、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、酸化マグネシウム等が挙げられる。脱色第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、好ましくは5.0〜20.0重量%、より好ましくは7.0〜18.0重量%である。この含有量が5.0重量%未満であると十分な脱色力及び脱染力を発揮できないおそれがある。一方、20.0重量%を超えると混合調製時、特に強制混合時に激しく発泡及び発熱するおそれがある。
【0063】
粉末状又はクリーム状の脱色第1剤に含有される過硫酸塩は、酸化助剤として脱色力及び脱染力を得るために配合される。過硫酸塩の具体例としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウムが挙げられる。脱色第1剤中における過硫酸塩の含有量は30.0〜90.0重量%、好ましくは40.0〜85.0重量%である。この含有量が30.0重量%未満では十分な脱色力及び脱染力を発揮できないおそれがある。一方、90.0重量%を超えて配合してもそれ以上の効果が得られにくい。
【0064】
粉末状又はクリーム状の脱色第1剤には、それに通常配合される成分、例えば第1の実施形態における染毛第1剤に配合可能なその他の成分を配合することもできる。
<3剤式の毛髪脱色・脱染剤>
過酸化水素含有組成物としての脱色第2剤は、アルカリ剤組成物としての脱色・脱染第1剤(以下、脱色第1剤という。)及びアルカリ剤組成物としての脱色・脱染第3剤(以下、脱色第3剤という。)と組み合わせて、毛髪の脱色・脱染に使用される。脱色第1剤及び脱色第3剤には、アルカリ剤等が含有されている。脱色第2剤は、脱色第1剤及び脱色第3剤と使用時に混合調製される。
【0065】
脱色第2剤は、第1の実施形態における染毛第2剤と同じものを使用することができる。脱色第1剤は、第1の実施形態における染毛第1剤から染料を除いたものが使用される。脱色第3剤は、2剤式の毛髪脱色・脱染剤に記載の粉末状又はクリーム状の脱色第1剤が使用される。
【0066】
第2の実施形態の過酸化水素含有組成物は、脱色第1剤等と組み合わせて毛髪脱色・脱染剤として使用されている。このように構成した場合、(A)成分の酸化作用が十分に発揮され、脱色又は脱染後の毛髪の明度を向上させることができ、毛髪脱色・脱染剤としての機能を向上させることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明を二浴式パーマネントウェーブ用剤におけるパーマネントウェーブ第2剤に適用した第3の実施形態について説明する。
【0067】
過酸化水素含有組成物としてのパーマネントウェーブ第2剤は、アルカリ剤組成物としてのパーマネントウェーブ第1剤と組み合わせて、毛髪のウェーブ形成又は縮毛及び癖毛の矯正に使用される。パーマネントウェーブ第1剤には、アルカリ剤、還元剤等が含有される。パーマネントウェーブ第2剤は、第1の実施形態に記載の染毛第2剤と同じものが使用される。このパーマネントウェーブ第2剤は、パーマネントウェーブ第1剤が毛髪に適用された後に毛髪に適用されるものである。パーマネントウェーブ第1剤は、毛髪ケラチンのS−S結合を還元開鎖させるものである。パーマネントウェーブ第2剤は、そのS−S結合が還元開鎖された毛髪に対して適用され、そのS−S結合を酸化閉鎖させるものである。
【0068】
パーマネントウェーブ第1剤に含有される還元剤としては、チオグリコール酸、チオグリコール酸塩、チオグリコール酸のエステル、システイン、システイン塩、メルカプト化合物、亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸、チオ硫酸塩等が挙げられる。チオグリコール酸塩としては、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン等、チオグリコール酸のエステルとしては、グリセリンチオグリコレート等が挙げられる。
【0069】
システイン塩としては、システイン塩酸塩、N−アセチル−L−システイン等、メルカプト化合物としては、チオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、システアミン等が挙げられる。亜硫酸塩としては、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム等、亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム等、チオ硫酸塩としては、チオ硫酸ナトリウム等が挙げられる。
【0070】
パーマネントウェーブ第1剤中における還元剤の含有量は、好ましくは0.01〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%である。この含有量が0.01重量%未満ではウェーブ形成又は縮毛及び癖毛の矯正が十分にできないおそれがある。一方、15重量%を超えると、過度の還元作用によって毛髪に損傷が生じるおそれがある。
【0071】
パーマネントウェーブ第1剤に含有されるアルカリ剤としては、第1の実施形態におけるアルカリ剤と同じものが使用される。また、パーマネントウェーブ第1剤には、それに通常配合される成分、例えば第1の実施形態における染毛第1剤に配合可能なその他の成分を配合することもできる。
【0072】
このように構成した場合、(A)成分によって毛髪ケラチンのS−S結合を酸化閉鎖させる作用が十分に発揮され、ウェーブ力又は縮毛及び癖毛の矯正力を向上させることができ、パーマネントウェーブ用剤としての機能を向上させることができる。
【0073】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記第2の実施形態において過酸化水素含有組成物は脱色第2剤等に適用されている。これらの他に、過酸化水素含有組成物は、1剤式の毛髪脱色剤として毛髪に適用することもできる。
【0074】
・ 前記第2の実施形態における過酸化水素含有組成物に各種界面活性剤等を含有させることにより、脱色機能に加えて、洗浄、トリートメント、整髪等の機能を付与してもよい。このように構成することにより、脱色用シャンプー、脱色用リンス、脱色用トリートメント等の毛髪脱色用ヘアケア剤に適用することもできる。
【0075】
・ 前記第3の実施形態の二浴式パーマネントウェーブ用剤は、ウェーブ形成に使用する場合には、コールド式又は加温式のいずれの用法で使用されてもよい。また、縮毛及び癖毛の矯正に使用する場合には、コールド式、加温式の用法、又は高温型ヘアアイロンを使う用法のいずれの用法で使用されてもよい。
【0076】
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記(C)界面活性剤としてカチオン性界面活性剤を含有する請求項3に記載の過酸化水素含有組成物。このように構成した場合、安定性を向上させることができるとともに、毛髪の感触を良好にすることができる。
【0077】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜9及び比較例1〜4、2剤式の染毛剤)
表1に示す配合によって過酸化水素含有組成物としての染毛第2剤を調製した。各例の染毛第2剤の10重量%水溶液を調製して、その水溶液の25℃におけるpHを測定した。一方、各例の染毛第2剤について下記の(a)の項目の評価を行った。続いて、50℃の恒温槽中で1ヶ月保存した染毛第2剤と、染毛第2剤の保存後に表2に示す配合によって調製した染毛第1剤とを混合し、得られた混合物を毛束に塗布した。混合物が塗布された毛束を30分間放置した後、水洗及び乾燥することによって染毛処理を完了した。この染毛処理後の毛束について、下記の(b)〜(d)の項目の評価を行った。pHの測定結果及び(a)〜(d)の評価結果を表1に示す。
【0078】
なお、染毛第1剤と染毛第2剤は重量比において1:1の割合で混合される。また、表1及び表2における各成分の配合を示す数値の単位は重量%を示す。
(a)過酸化水素の安定性
各例の過酸化水素含有組成物(染毛第2剤等)を50℃の恒温槽にて1ヶ月間保存した後、残存した過酸化水素量を酸化還元滴定法によって定量し、残存率(a1)を算出した。また、各例の染毛第2剤を40℃の恒温槽にて6ヶ月保存した後、残存した過酸化水素量を酸化還元滴定法によって定量し、残存率(a2)を算出した。残存率(a1)及び残存率(a2)から以下の基準によって4段階で評価した。ここで、残存率は、過酸化水素の配合量に対して、保存後に残存した過酸化水素量を重量%(以下、単に%で表す)で示した値である。
【0079】
・ 残存率(a1)が99%以上、かつ残存率(a2)が98%以上のもの(◎)
・ 残存率(a1)が98%以上99%未満、かつ残存率(a2)が96%以上98%未満(○)
・ 残存率(a1)が96%以上98%未満、かつ残存率(a2)が94%以上96%未満(△)
・ 残存率(a1)が96%未満、かつ残存率(a2)が94%未満
(b)染毛力
専門のパネラーが毛束の染色の程度を目視にて観察し、優れる(◎)、良好(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0080】
(c)感触
専門のパネラーが毛束を手で触れたときの感触について、優れる(◎)、良好(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0081】
(d)明度
専門のパネラーが毛束の明度を目視にて観察し、優れる(◎)、良好(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0082】
【表1】
Figure 2004315412
【0083】
【表2】
Figure 2004315412
表1の結果から明らかなように、実施例1〜9では過酸化水素の残存率はいずれも高く、過酸化水素の安定性について良好な結果であった。その結果に伴い、染毛力及び明度についても優れる又は良好な結果が得られた。また、感触も優れる結果が得られたことから、(B)成分は毛髪の感触に悪影響を与えることがないことがわかる。
【0084】
これに対して、比較例1〜3では、(B)成分の代わりに従来の過酸化水素安定化剤を配合しているため、過酸化水素の安定性が十分に得られていない。その結果に伴い、染毛力及び明度についてもやや不良の結果となった。また、比較例2では、感触がやや不良となる結果であった。この結果から、従来の過酸化水素安定化剤として使用されるスズ酸ナトリウムは、毛髪の感触に悪影響を与えることがわかる。比較例4では、過酸化水素安定化剤が配合されていないため、過酸化水素の安定性が不良となる結果となった。
(実施例10〜18及び比較例5〜8、2剤式の毛髪脱色剤)
表3に示す配合によって過酸化水素含有組成物としての脱色第2剤を調製した。各例の脱色第2剤の10重量%水溶液を調製して、その水溶液の25℃におけるpHを測定した。一方、各例の脱色第2剤について上記の(a)の項目の評価を行った。上記実施例1〜9と同じ条件で保存した脱色第2剤と、脱色第2剤の保存後に表4に示す配合によって調製した脱色第1剤とを混合し、得られた混合物を毛束に塗布した。混合物が塗布された毛束を30分間放置した後、水洗及び乾燥することによって脱色処理を完了した。この脱色処理後の毛束について上記の(c)及び(d)の項目の評価を行った。pHの測定結果並びに(a)、(c)及び(d)の評価結果を表3に示す。
【0085】
なお、脱色第1剤と脱色第2剤は重量比において1:1の割合で混合される。また、表3及び表4における各成分の配合を示す数値の単位は重量%を示す。
【0086】
【表3】
Figure 2004315412
【0087】
【表4】
Figure 2004315412
表3の結果から明らかなように、実施例10〜18では、過酸化水素の残存率はいずれも高く、その結果に伴い、明度についても良好な結果が得られた。
(実施例19〜27、比較例9〜12、二浴式パーマネントウェーブ用剤)
表5に示す配合によって過酸化水素含有組成物としてのパーマネントウェーブ第2剤を調製した。各例のパーマネントウェーブ第2剤の10重量%水溶液を調製して、その水溶液の25℃におけるpHを測定した。一方、各例のパーマネントウェーブ第2剤について上記の(a)の項目の評価を行った。上記実施例1〜9と同じ条件で各例のパーマネントウェーブ第2剤を保存するとともに、パーマネントウェーブ第2剤の保存後に表6に示す配合によってパーマネントウェーブ第1剤を調製した。続いて、パーマネントウェーブ第1剤をロッドに巻いた毛束に塗布し、所定時間放置した後、パーマネントウェーブ第2剤を毛束に塗布した。所定時間放置後、毛束を水洗及び乾燥し、毛束のウェーブ形成を完了した。このウェーブ処理後の毛束について、上記の(c)の項目、下記(e)及び(f)の項目の評価を行った。pHの測定結果並びに(a)、(c)、(e)及び(f)の評価結果を表5に示す。
【0088】
なお、パーマネントウェーブ第1剤とパーマネントウェーブ第2剤は、重量基準で、等量が毛束に適用される。また、表5及び表6における各成分の配合を示す数値の単位は重量%を示す。
【0089】
(e)ウェーブ力
専門のパネラーが毛束におけるウェーブ形成の度合いを目視にて観察し、ウェーブ力について、優れる(◎)、良好(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0090】
(f)ウェーブの弾力性
専門のパネラーが毛束を手で触れたときのウェーブの弾力性について、優れる(◎)、良好(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0091】
【表5】
Figure 2004315412
【0092】
【表6】
Figure 2004315412
表5の結果から明らかなように、実施例19〜27では、過酸化水素の残存率はいずれも高く、その結果に伴い、ウェーブ力及びウェーブの弾力性についても良好又は優れる結果が得られた。
(実施例28〜36、比較例13〜16、二浴式パーマネントウェーブ用剤)
表7に示す配合によって過酸化水素含有組成物としてのパーマネントウェーブ第2剤を調製した。各例のパーマネントウェーブ第2剤の10重量%水溶液を調製して、その水溶液の25℃におけるpHを測定した。一方、各例のパーマネントウェーブ第2剤について上記の(a)の項目の評価を行った。上記実施例1〜9と同じ条件で各例のパーマネントウェーブ第2剤を保存するとともに、パーマネントウェーブ第2剤の保存後に表8に示す配合によってパーマネントウェーブ第1剤を調製した。続いて、パーマネントウェーブ第1剤を縮毛状態の毛束に塗布し、所定時間放置した後、パーマネントウェーブ第2剤を毛束に塗布した。所定時間放置後、毛束を水洗及び乾燥し、毛束の縮毛矯正処理(ストレートパーマ処理)を完了した。この縮毛矯正処理後の毛束について、上記の(c)の項目、下記(g)及び(h)の項目の評価を行った。pHの測定結果並びに(a)、(c)、(g)及び(h)の評価結果を表7に示す。
【0093】
なお、パーマネントウェーブ第1剤とパーマネントウェーブ第2剤は重量基準で、等量が毛束に適用される。また、表7及び表8における各成分の配合を示す数値の単位は重量%を示す。
【0094】
(g)ストレート効果
専門のパネラーが毛束の縮毛矯正状態(ストレートの度合い)を目視にて観察し、ストレート効果について、優れる(◎)、良好(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0095】
(h)ストレート効果の持続性
縮毛矯正処理後の毛束と、縮毛矯正処理後の毛束をシャンプーを用いて10回洗浄した後の毛束とを専門のパネラーが目視にて比較し、ストレート効果の持続性について、優れる(◎)、良好(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0096】
【表7】
Figure 2004315412
【0097】
【表8】
Figure 2004315412
表7の結果から明らかなように、実施例28〜36では、過酸化水素の残存率はいずれも高く、その結果に伴い、ストレート効果及びストレート効果の持続性についても良好又は優れる結果が得られた。
【0098】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項3に記載の発明の過酸化水素含有組成物によれば、過酸化水素の安定性を向上させることができる。
【0099】
請求項4に記載の発明の過酸化水素含有組成物によれば、請求項1から請求項3に記載の発明の効果に加え、染毛剤、毛髪脱色・脱染剤又はパーマネントウェーブ用剤としての機能を十分に発揮させることができる。

Claims (4)

  1. 毛髪に適用される過酸化水素含有組成物であって、下記の(A)、(B)及び(C)の各成分を含有することを特徴とする過酸化水素含有組成物。
    (A):過酸化水素。
    (B):アラントイン、サリチル酸オクチル、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸類及びグルタミン酸二酢酸類から選ばれる少なくとも一種。
    (C):水。
  2. さらに、(D)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩、リン酸並びにクエン酸から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項1に記載の過酸化水素含有組成物。
  3. さらに、界面活性剤及び油性成分を含有する請求項1又は請求項2に記載の過酸化水素含有組成物。
  4. アルカリ剤を含有するアルカリ剤組成物と組み合わせて、染毛剤、毛髪脱色・脱染剤又はパーマネントウェーブ用剤として使用される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の過酸化水素含有組成物。
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