JP2005022998A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Suketake Kawai
祐岳 河合
Yoshihiro Konno
佳洋 今野
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Hoyu Co Ltd
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Abstract

【課題】刺激臭を一層低減することができる毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】染毛第1剤には、(A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤及び(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤が含有される。また、染毛第1剤には(C)カチオン性界面活性剤、(D)高級アルコール、(E)水及び(F)揮発性アルカリ剤が含有される。さらに、染毛第1剤は下記式(1)及び(2)を満たしている。
X=d/(a+b+c)・・・(1)
3≦X≦12 ・・・(2)
(式中、aは(A)成分のモル数、bは(B)成分のモル数、cは(C)成分のモル数及びdは(D)成分のモル数を示す。)
この染毛第1剤は、使用時に酸化剤と混合され、毛髪の染色に使用される。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、染毛剤の第1剤、毛髪脱色・脱染剤の第1剤等に使用される毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の毛髪化粧料は、非イオン性界面活性剤、高級アルコール、アルカリ剤等を含有する毛髪化粧料が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の毛髪化粧料には、A成分としてHLBが3以上9以下の非イオン性界面活性剤、及びB成分としてHLBが3より小さい範囲又は9より大きい範囲の非イオン性界面活性剤が含有されている。そして、A成分の配合量に対するB成分の配合量の比率を0.05〜0.5の範囲とすることにより、脱色又は染毛後の毛髪に良好な感触が得られている。さらに、アルカリ剤としてアンモニアを配合した場合、アンモニアを要因とする刺激臭が低減されている。
【0003】
また、刺激臭を低減させたこの種の毛髪化粧料として、(a)アンモニアとアンモニウム塩、(b)アルカノールアミン等を含有した脱色剤組成物及び染毛剤組成物が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の脱色剤組成物及び染毛剤組成物は、(b)成分を配合することによって(a)成分の配合量を削減しても良好な明度を得られ、(a)成分の配合量の削減によって(a)成分を要因とする刺激臭が低減されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−34620号公報(請求項1)
【特許文献2】
特開2002−370949号公報(請求項1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近の毛髪化粧料では、使用時における不快感を抑制するために刺激臭を一層低減することが要望されている。しかしながら、上記特許文献1に記載の毛髪化粧料、並びに特許文献2に記載の脱色剤組成物及び染毛剤組成物では、そのような要望に対して、刺激臭の低減効果が不十分であるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、刺激臭を一層低減することができる毛髪化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の毛髪化粧料では、(A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤、(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤、(C)カチオン性界面活性剤、(D)高級アルコール、(E)水及び(F)揮発性アルカリ剤の各成分を含有し、下記式(1)及び(2)を満たすものである。
X=d/(a+b+c)・・・(1)
3≦X≦12 ・・・(2)
(式中、aは(A)成分のモル数、bは(B)成分のモル数、cは(C)成分のモル数及びdは(D)成分のモル数を示す。)
請求項2に記載の発明の毛髪化粧料では、(A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤、(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤、(C)カチオン性界面活性剤、(D)高級アルコール、(E)水、(G)不揮発性アルカリ剤及び(H)アンモニウム塩の各成分を含有し、下記式(1)及び(2)を満たすものである。
X=d/(a+b+c)・・・(1)
3≦X≦12 ・・・(2)
(式中、aは(A)成分のモル数、bは(B)成分のモル数、cは(C)成分のモル数及びdは(D)成分のモル数を示す。)
請求項3に記載の発明の毛髪化粧料では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記(A)成分及び(B)成分から選ばれる少なくとも一種は、エーテル型非イオン性界面活性剤であることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明の毛髪化粧料では、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記(A)成分及び(B)成分から選ばれる少なくとも一種は、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有するものである。
【0009】
請求項5に記載の発明の毛髪化粧料では、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記(D)成分は、炭素数14〜30のアルキル鎖又は炭素数14〜30のアルケニル鎖を有するものである。
【0010】
請求項6に記載の発明の毛髪化粧料では、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の合計の含有量が0.13〜50重量%であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を2剤式の染毛剤における染毛第1剤に適用した第1の実施形態について詳細に説明する。
【0012】
毛髪化粧料としての染毛第1剤は、酸化剤組成物としての染毛第2剤と混合して使用される。染毛第1剤及び染毛第2剤の混合物である染毛混合物は、毛髪に適用されることにより毛髪を染色することができる。染毛第1剤には、(A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤及び(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤が含有される。また、染毛第1剤には(C)カチオン性界面活性剤、(D)高級アルコール、(E)水及び(F)揮発性アルカリ剤が含有される。さらに、染毛第1剤に含有する(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分は、下記式(1)及び(2)を満たしている。
X=d/(a+b+c)・・・(1)
3≦X≦12 ・・・(2)
(式中、aは(A)成分のモル数、bは(B)成分のモル数、cは(C)成分のモル数及びdは(D)成分のモル数を示す。)
(A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤は、(B)、(C)、(D)及び(E)の各成分とによって、乳化物を形成することにより、刺激臭を一層低減するために配合される。(A)成分の具体例としては、モノステアリン酸プロピレングリコール(HLB3.5)、モノステアリン酸グリセリル(HLB4)、モノオレイン酸テトラグリセリル(HLB6)、モノパルミチン酸ソルビタン(HLB6.7)、POE(6)ソルビットミツロウ(HLB7.5)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4E.O.)(HLB6.5)、POE(2)モノステアレート(HLB4)、POE(2)セチルエーテル(HLB8)、POE(2)ステアリルエーテル(HLB8)、POE(5)硬化ヒマシ油(HLB6)、POE(5)ベヘニルエーテル(HLB7)、POE(3)ラウリルエーテル(HLB6)、POE(2)オレイルエーテル(HLB7.5)等が挙げられる。なお、POEはポリオキシエチレン及びE.O.はエチレンオキサイドを示し、POE及びE.O.に付随する数値はそれぞれの付加モル数を示す。これらの(A)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0013】
(A)成分のHLBの下限は、特に限定されないが、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上である。このHLBが1.5未満である(A)成分は入手が困難となるおそれがある。
【0014】
(A)成分の中でも、刺激臭をより一層低減することができることから、エーテル型非イオン性界面活性剤が好ましい。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、POE(6)ソルビットミツロウ、POE(2)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエーテル、POE(5)硬化ヒマシ油、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(3)ラウリルエーテル、POE(2)オレイルエーテル等が挙げられる。
【0015】
また、(A)成分の中でも、刺激臭をより一層低減することができることから、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤が好ましい。炭素数16〜25のアルキル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4E.O.)、POE(2)モノステアレート、POE(2)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル等が挙げられる。炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、POE(2)オレイルエーテル等が挙げられる。
【0016】
染毛第1剤中における(A)成分の含有量は、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜7重量%、さらに好ましくは0.3〜5重量%である。この含有量が0.01重量%未満であると、刺激臭を低減することができないおそれがある。一方、10重量%を超えて配合しても、刺激臭を低減することができないおそれがある。
【0017】
(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤は、(A)、(C)、(D)及び(E)の各成分とによって、乳化物を形成することにより、刺激臭を一層低減するために配合される。(B)成分の具体例としては、モノラウリン酸デカグリセリル(HLB15.5)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.)(HLB18)、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(HLB16.9)、モノラウリン酸POE(6)ソルビット(HLB15.5)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB17)、POE(30)フィトステロール(HLB18)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.)(HLB17.5)、POE(20)POP(4)セチルエーテル(HLB16.5)、POE(25)モノステアレート(HLB15)、POE(21)ラウリルエーテル(HLB19)、POE(30)セチルエーテル(HLB19.5)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB18)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB16.5)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB15)、POE(10)オレイルエーテル(HLB14.5)、POE(20)オレイルエーテル(HLB17)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18)、POE(50)オレイルエーテル(HLB18)、POE(7)セチルエーテル(HLB11.5)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB10)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB14.5)等が挙げられる。なお、POPはポリオキシプロピレンを示し、POPに付随する数値はその付加モル数を示す。これらの(B)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0018】
(B)成分のHLBの上限は、特に限定されないが、好ましくは20.0以下、より好ましくは19.5以下である。このHLBが20.0を超える(B)成分は入手が困難となるおそれがある。
【0019】
(B)成分の中でも、刺激臭をより一層低減することができることから、エーテル型非イオン性界面活性剤が好ましい。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、POE(40)ラノリンアルコール、POE(30)フィトステロール、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(21)ラウリルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(80)硬化ヒマシ油、POE(10)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(50)オレイルエーテル、POE(7)セチルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(9)ラウリルエーテル等が挙げられる。
【0020】
また、(B)成分の中でも、刺激臭をより一層低減することができることから、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤が好ましい。炭素数16〜25のアルキル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.)、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(7)セチルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル等が挙げられる。炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する非イオン性界面活性剤の具体例としては、POE(10)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(50)オレイルエーテル等が挙げられる。
【0021】
染毛第1剤中における(B)成分の含有量は、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜7重量%、さらに好ましくは0.3〜5重量%である。この含有量が0.01重量%未満であると、刺激臭を低減することができないおそれがある。一方、10重量%を超えて配合しても、刺激臭を低減することができないおそれがある。
【0022】
(C)カチオン性界面活性剤は、乳化を補助することにより、刺激臭を一層低減するために配合される。(C)成分の具体例としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等の第四級アンモニウム塩等が挙げられる。これらの(C)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0023】
染毛第1剤中における(C)成分の含有量は、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜7重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%である。この含有量が0.01重量%未満であると、乳化安定性を確保しにくくなるとともに刺激臭を低減することができないおそれがある。一方、10重量%を超えて配合しても、刺激臭を低減することができないおそれがある。
【0024】
(D)高級アルコールは、(A)、(B)、(C)及び(E)の各成分とによって、乳化物を形成することにより、刺激臭を一層低減するために配合される。(D)成分の具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。これらの(D)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0025】
これらの(D)成分の中でも、刺激臭をより一層低減することができることから、炭素数14〜30のアルキル鎖又は炭素数14〜30のアルケニル鎖を有する高級アルコールが好ましい。炭素数14〜30のアルキル鎖又は炭素数14〜30のアルケニル鎖を有する高級アルコールの具体例としては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。これらの高級アルコールは、単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。加えて、これらの高級アルコールの中でも、刺激臭をさらに一層低減することができるとともに、毛髪の明度及び染毛力を向上させることができることから、直鎖型のアルキル鎖又はアルケニル鎖を有する高級アルコール及び側鎖型のアルキル鎖又はアルケニル鎖を有する高級アルコールを併用することが好ましい。炭素数14〜30の直鎖型のアルキル鎖又は炭素数14〜30の直鎖型のアルケニル鎖を有する高級アルコールとしては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。炭素数14〜30の側鎖型のアルキル鎖又は炭素数14〜30の側鎖型のアルケニル鎖を有する高級アルコールとしては、イソステアリルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0026】
染毛第1剤中における(D)成分の含有量は、好ましくは0.1〜25重量%、より好ましくは2〜20重量%、さらに好ましくは3〜15重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、刺激臭を低減することができないおそれがある。一方、25重量%を超えて配合しても、それ以上の効果は得られず、経済的ではない。
【0027】
(E)水は、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分とによって、乳化物を形成することにより、刺激臭を一層低減するために配合される。染毛第1剤中における(E)成分の含有量は、好ましくは45〜90重量%、より好ましくは60〜85重量%、さらに好ましくは65〜80重量%である。この含有量が45〜90重量%であると、水中油滴型(O/W型)乳化物を形成させ易く、乳化安定性を向上させることができ、刺激臭をより一層低減することができる。この含有量が45重量%未満であると、O/W型乳化物を形成させることが困難となるおそれがある。一方、90重量%を超えて配合すると、乳化安定性を確保しにくくなるおそれがある。
【0028】
(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分は上記式(1)及び(2)を満たしている。上記式(2)に示すXの範囲は、3≦X≦12であるが、好ましくは4≦X≦10、より好ましくは4≦X≦7である。このXの値が3未満及び12を超えると刺激臭を一層低減することができない。このXの範囲を3≦X≦12とすることにより、安定した乳化物が形成され、刺激臭を一層低減することができる。
【0029】
染毛第1剤中における(A)、(B)及び(C)の各成分の合計の含有量は、好ましくは0.03〜30重量%、より好ましくは0.3〜15重量%である。この含有量が0.03重量%未満及び30重量%を超えて配合した場合、乳化安定性を確保しにくくなり、刺激臭をより一層低減することができないおそれがある。
【0030】
染毛第1剤中における(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の合計の含有量は、好ましくは0.13〜50重量%、より好ましくは0.7〜30重量%である。この含有量が0.13〜50重量%の場合、O/W型乳化物を形成させ易く、乳化安定性を向上させることができ、刺激臭をより一層低減することができる。この含有量が0.13重量%未満であると、乳化安定性を向上させにくくなるおそれがある。一方、50重量%を超えて配合した場合、O/W型乳化物を形成させることが困難となるおそれがある。
【0031】
(F)揮発性アルカリ剤は、酸化剤の作用を促進するために配合される。この(F)成分は常温で揮発性を有するアルカリ剤を示し、具体例としてはアンモニア等が挙げられる。染毛第1剤中における(F)成分の含有量は、好ましくは0.1〜3.5重量%、より好ましくは0.3〜3重量%、さらに好ましくは0.5〜2重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、酸化剤の作用を十分に促進することができないおそれがある。一方、3.5重量%を超えて配合しても、本発明を具体化することによる刺激臭低減効果は得られるが、(F)成分自体の刺激臭が強すぎるため、製品として不十分となるおそれがある。
【0032】
(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の合計モル数と、(F)成分のモル数との比(=(a+b+c+d)/f、但しa、b、c及びdはそれぞれ(A)、(B)、(C)及び(D)各成分のモル数、fは(F)成分のモル数を示す。)は、好ましくは0.005〜40、より好ましくは0.01〜25、さらに好ましくは0.02〜10である。この比が0.005〜40であると、染毛第1剤中に(F)成分が十分に取り込まれ、刺激臭をより一層低減することができる。また、(F)成分のアルカリとしての機能が十分に発揮され、毛髪の明度及び染毛力を向上させることができる。この比が0.005未満であると、染毛第1剤中に(F)成分を十分に取り込むことができず、刺激臭をより一層低減することができないおそれがある。一方、40を超えると、(F)成分のアルカリとしての機能が(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分によって阻害されるおそれがあり、毛髪の明度及び染毛力を向上させることができないおそれがある。
【0033】
染毛第1剤には、さらに染料が含有される。染料の具体例としては、酸化染料中間体、直接染料、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。
【0034】
酸化染料中間体は、酸化剤により酸化されることによって毛髪を染色する。酸化染料中間体の具体例としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)、それらの塩類等が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。直接染料の具体例としては、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた直接染料等が挙げられる。これらの染料は単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。
【0035】
酸化染料中間体の中でも、染毛力が強いことからパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
【0036】
染毛第1剤中における染料の含有量は、好ましくは0.01〜15.0重量%である。この含有量が0.01重量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、15.0重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得られにくい。
【0037】
染毛第1剤には、その他の成分として油性成分、不揮発性アルカリ剤、アンモニウム塩、アニオン性界面活性剤、HLBが上記の範囲外(8<HLB<10)の非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を含有させることが可能である。
【0038】
油性成分は、染毛第1剤の安定性を一層向上させるとともに毛髪に柔らかさと潤いを与えるために配合されることが好ましい。油性成分の具体例としては、炭化水素、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
【0039】
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
【0040】
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
【0041】
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
【0042】
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
【0043】
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
【0044】
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
【0045】
これらの油性成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。染毛第1剤中における油性成分の含有量は、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは3〜12重量%である。この含有量が1重量%未満及び20重量%を超えて配合すると、安定性を一層向上させることができないおそれがある。
【0046】
不揮発性アルカリ剤は、(F)成分の作用を補助するために配合されることが好ましい。不揮発性アルカリ剤の配合によって、(F)成分の作用を補助することができるため、染毛第1剤中における(F)成分の含有量を削減することが可能となる。従って、刺激臭をより一層低減することができる。不揮発性アルカリ剤の具体例としては、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)、塩基性アミノ酸の塩等が挙げられる。これらの不揮発性アルカリ剤は、単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。これらの不揮発性アルカリ剤の中でも、刺激臭を生じさせないとともに酸化剤の作用を一層促進することができることから、アルカノールアミンを含有させることが好ましい。
【0047】
染毛第1剤中における不揮発性アルカリ剤の含有量は、好ましくは0.1〜3重量%、より好ましくは0.2〜2.8重量%、さらに好ましくは0.3〜2.5重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、(F)成分の作用を十分に補助することができないおそれがある。一方、3重量%を超えて配合すると、毛髪に損傷が生じ易くなるおそれがある。
【0048】
アンモニウム塩は、(F)成分の作用を補助するために配合されることが好ましい。アンモニウム塩の配合によって、染毛第1剤のpHが調整され、(F)成分の作用をさらに発揮させることが可能である。また、(F)成分としてアンモニアを配合した場合には、アンモニウム塩を併用することによって、染毛第1剤に緩衝機能が付与され、酸化剤の作用を一層促進することができる。従って、毛髪の明度を向上することができる。アンモニウム塩の具体例としては、塩化アンモニウム等のハロゲン化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、過硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム等の無機酸系アンモニウム塩、乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム等の有機酸系アンモニウム塩等が挙げられる。これらのアンモニウム塩は単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。
【0049】
染毛第1剤中におけるアンモニウム塩の含有量は、アンモニア換算で好ましくは0.1〜3重量%、より好ましくは0.2〜2.5重量%、さらに好ましくは0.3〜2重量%である。ここでアンモニア換算とは、アンモニウム塩に含まれるアンモニウムイオンのモル数にアンモニアの分子量を掛けることにより、配合したアンモニウム塩の重量をアンモニアの重量として換算することである。この含有量が0.1重量%未満であると、(F)成分の作用を十分に補助することができないおそれがある。一方、3重量%を超えて配合しても、本発明を具体化することによる刺激臭低減効果は得られるが、アンモニウム塩自体の刺激臭が強すぎるため、製品として不十分となるおそれがある。
【0050】
染毛第1剤中における(F)成分、不揮発性アルカリ剤及びアンモニウム塩の合計の含有量は、好ましくは0.2〜5重量%、より好ましくは0.4〜4.5重量%、さらに好ましくは0.6〜4重量%である。この含有量が0.2重量%未満であると、酸化剤の作用を十分に促進することができないおそれがある。一方、5重量%を超えて配合すると、毛髪に損傷が生じるおそれがある。染毛第1剤中における不揮発性アルカリ剤及びアンモニウム塩に対する(F)成分の重量比(=(F)成分/(不揮発性アルカリ剤+アンモニウム塩))は、好ましくは1〜10、より好ましくは1.5〜8、さらに好ましくは2〜7である。この重量比が1未満であると、酸化剤の作用を一層促進することができず、優れた毛髪の明度及び優れた染毛力が得られないおそれがある。一方、10を超えて配合すると、(F)成分の作用を十分に補助することができないおそれがある。ここでいうアンモニウム塩の含有量は、上記のアンモニア換算をした含有量である。
【0051】
さらに、染毛第1剤に配合可能なその他の成分として、プロピレングリコール等の多価アルコール、加水分解ケラチン、カチオン化ポリマー等の毛髪柔軟剤、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、溶剤、色素、香料等が挙げられる。
【0052】
この染毛第1剤の剤型は、油中水滴型乳化物又はO/W型乳化物であるが、優れた乳化安定性が得られ、染毛第1剤の刺激臭をより一層低減することができることから、O/W型乳化物であることが好ましい。また、染毛第1剤の粘度は、好ましくは3000〜45000ミリパスカル秒(mPa・s)、より好ましくは4000〜40000ミリパスカル秒、さらに好ましくは6000〜30000ミリパスカル秒である。この粘度が3000ミリパスカル秒未満であると、安定した乳化物を形成することができないおそれがある。一方、45000ミリパスカル秒を超えると、染毛第2剤と混合しにくくなるおそれがある。この粘度の値はB型粘度計を使用し、ローターNo.4、回転数12rpm、25℃、1分間の条件で測定した値を示す。
【0053】
染毛第2剤には、酸化剤及びその他の成分が含有される。
酸化剤は、酸化染料中間体等を酸化重合させるとともに、毛髪に含まれるメラニンを脱色させるために配合される。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、毛髪の脱色力に優れることから、好ましくは過酸化水素である。
【0054】
染毛第1剤及び染毛第2剤を混合調製した染毛混合物中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.1〜4重量%、さらに好ましくは0.3〜3重量%である。この含有量が0.01重量%未満であると、メラニンを十分に脱色することができないおそれがある。一方、5重量%を超えて配合すると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
【0055】
染毛第2剤に含有されるその他の成分としては、水、各種界面活性剤、上記の油性成分、金属封鎖剤等、染毛第2剤に通常配合される成分が挙げられる。
さて、毛髪化粧料としての染毛第1剤を調製するには(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F)の各成分並びにその他の成分を攪拌混合する。この染毛第1剤中における(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分は、上記式(1)及び(2)を満たしている。従って、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分並びに(E)成分によって、染毛第1剤を安定した乳化物にすることができる。よって、染毛第1剤中に(F)成分が安定して取り込まれるとともに、(F)成分の揮発性が抑制される。
【0056】
この染毛第1剤は、容器に充填され、使用時まで密閉保存される。この染毛第1剤を使用する場合には容器を開けて、染毛第1剤と別途調製された染毛第2剤とを混合する。ここで、容器を開けた際の染毛第1剤の刺激臭は、(F)成分の揮発によって生じる。このとき、染毛第1剤中の(F)成分の揮発性が抑制されているため、(F)成分による刺激臭を低減することができる。また、染毛第1剤中の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分は、上記(1)及び(2)式を満たしている。従って、染毛第1剤を安定した乳化物とすることができるため、染毛第1剤の粘度安定性を向上させることができる。よって、保存時間の経過による粘度変化を抑制することができる。
【0057】
次いで、染毛第1剤及び染毛第2剤の混合物である染毛混合物の必要量をコーム(櫛)又は刷毛に付着させ、毛髪に塗布する。このとき、染毛第1剤の粘度安定性が向上されていることに伴って、染毛混合物の粘度安定性も向上させることができる。従って、毛髪になじみ易く、毛髪に塗布し易い染毛混合物を得ることができる。染毛混合物が塗布された毛髪は、所定時間放置される。その後、染毛混合物を洗い流すことにより、染毛処理が完了される。
【0058】
以上詳述した第1の実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料においては、染毛第1剤には(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F)の各成分が含有されている。また、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分は、上記式(1)及び(2)を満たしている。このように構成した場合、染毛第1剤中の(F)成分の揮発性が抑制されるため、染毛第1剤の刺激臭を一層低減させることができる。また、染毛第1剤中に(F)成分が安定して取り込まれることから、(F)成分の作用が十分に発揮されるため、毛髪の明度を向上させることができる。
【0059】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料においては、(A)成分及び(B)成分から選ばれる少なくとも一種は、エーテル型非イオン性界面活性剤であることが好ましい。このように構成した場合、染毛第1剤の乳化安定性が向上され、染毛第1剤の刺激臭をより一層低減させることができる。また、粘度安定性、毛髪の明度及び染毛力を向上させることができる。
【0060】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料においては、(A)成分及び(B)成分から選ばれる少なくとも一種は、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有することが好ましい。このように構成した場合、染毛第1剤の乳化安定性が向上され、染毛第1剤の刺激臭をより一層低減させることができる。また、粘度安定性、毛髪の明度及び染毛力を向上させることができる。
【0061】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料においては、(D)成分は炭素数14〜30のアルキル鎖又は炭素数14〜30のアルケニル鎖を有することが好ましい。このように構成した場合、染毛第1剤の乳化安定性が向上され、染毛第1剤の刺激臭をより一層低減させることができる。また、粘度安定性、毛髪の明度及び染毛力を向上させることができる。
【0062】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料においては、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の合計の含有量は0.13〜50重量%であることが好ましい。このように構成した場合、乳化安定性をさらに確保することができ、染毛第1剤の刺激臭をより一層低減させることができる。
【0063】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料においては、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の合計の含有量が0.13〜50重量%、かつ(E)成分の含有量が45〜90重量%であることが好ましい。このように構成した場合、O/W型乳化物を形成させることができるため、乳化安定性を向上させることができる。従って、染毛第1剤の刺激臭をより一層低減することができる。
【0064】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料においては、染毛第1剤はO/W型乳化物であることが好ましい。このように構成した場合、その乳化安定性が優れることから、染毛第1剤の刺激臭をより一層低減することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を2剤式の染毛剤における染毛第1剤に適用した第2の実施形態について第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0065】
毛髪化粧料としての染毛第1剤には、(A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤及び(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤が含有される。また、染毛第1剤には(C)カチオン性界面活性剤、(D)高級アルコール、(E)水、(G)不揮発性アルカリ剤及び(H)アンモニウム塩が含有される。さらに、染毛第1剤に含有する(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分は、第1の実施形態に記載の式(1)及び(2)を満たしている。
【0066】
(A)〜(E)の各成分は、第1の実施形態と同じものが使用される。
(G)成分は、酸化剤の作用を促進するために配合される。(G)成分の具体例としては、第1の実施形態に記載の不揮発性アルカリ剤が挙げられ、これらの(G)成分は、単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。これらの(G)成分の中でも、酸化剤の作用を一層促進することができることから、アルカノールアミンを含有させることが好ましい。染毛第1剤中における(G)成分の含有量は、好ましくは2.0〜6.0重量%、より好ましくは3.0〜4.5重量%、さらに好ましくは3.2〜4.0重量%である。この含有量が2.0重量%未満では、酸化剤の作用を十分に促進することができない。一方、6.0重量%を超えて配合すると、毛髪に損傷が生じ易くなるおそれがある。
【0067】
(H)成分は、染毛第1剤のpHを調整することにより、(G)成分の作用を補助するために配合される。(H)成分の具体例としては、第1の実施形態に記載のアンモニウム塩が挙げられる。これらの(H)成分は単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。これらの(H)成分の中でも、染毛第1剤中における他成分の作用を阻害しにくいことから、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムから選ばれる少なくとも一種が好ましい。
【0068】
染毛第1剤中における(H)成分の含有量は、アンモニア換算で好ましくは0.1〜3重量%、より好ましくは0.2〜2.5重量%、さらに好ましくは0.3〜2重量%である。この含有量が0.1重量%未満であると、(G)成分の作用を十分に補助することができないおそれがある。一方、3重量%を超えて配合しても、本発明を具体化することによる刺激臭低減効果は得られるが、(H)成分から発生するアンモニア自体の刺激臭が強すぎるため、製品として不十分となるおそれがある。
【0069】
染毛第1剤には、第1の実施形態に記載の染料、油性成分、アニオン性界面活性剤、HLBが上記の範囲外(8<HLB<10)の非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を含有させることが可能である。染毛第2剤は、第1の実施形態の染毛第2剤と同じものが使用される。
【0070】
第2の実施形態における毛髪化粧料においては、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分は、上記式(1)及び(2)を満たしている。従って、染毛第1剤を安定した乳化物にすることができる。よって、アルカリ条件下において、(H)成分から発生するアンモニアが染毛第1剤中に安定して取り込まれるとともにアンモニアの揮発性が抑制され、染毛第1剤の刺激臭を一層低減させることができる。また、(H)成分から発生するアンモニアが染毛第1剤中に安定して取り込まれることから、(H)成分の作用が十分に発揮されるため、毛髪の明度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明を2剤式の毛髪脱色・脱染剤における脱色・脱染第1剤に適用した第3の実施形態について第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0071】
毛髪化粧料としての脱色・脱染第1剤は、酸化剤組成物としての脱色・脱染第2剤と混合して毛髪の脱色・脱染に使用される。脱色・脱染第1剤は、第1の実施形態における染毛第1剤から染料を除き、その含有量に相当する(E)成分等を配合したものが使用される。脱色・脱染第2剤は、第1の実施形態における染毛第2剤と同じものが使用される。第3の実施形態の毛髪化粧料によれば、第1の実施形態における染毛力の向上効果に代わって脱色力又は脱染力の向上効果を得ることができる。
【0072】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
(別例1) 前記第2の実施形態における染毛第1剤から染料を除き、その含有量に相当する(E)成分等を配合することにより、2剤式の毛髪脱色・脱染剤における脱色・脱染第1剤に適用してもよい。なお、この2剤式の毛髪脱色・脱染剤における脱色・脱染第2剤は、前記第1の実施形態における染毛第2剤と同じものを使用することができる。
【0073】
(別例2) 前記第3の実施形態又は上記別例1における脱色・脱染第1剤及び脱色・脱染第2剤に、固体状のアルカリ剤を含有する脱色・脱染第3剤を加え、各剤を混合して使用するように構成してもよい。固体状のアルカリ剤としてはケイ酸塩(ナトリウム、カリウム、マグネシウム等)、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、酸化マグネシウム等が挙げられる。
【0074】
(別例3) 前記第3の実施形態及び上記別例1における脱色・脱染第1剤にチオグリコール酸等の還元剤を含有させ、二浴式パーマネントウェーブ剤の第1剤又は二浴式縮毛矯正剤の第1剤としてもよい。
【0075】
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の合計の含有量が0.13〜50重量%、かつ(E)成分の含有量が45〜90重量%である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
【0076】
(2) 水中油滴型(O/W型)乳化物である請求項1から請求項6及び上記(1)のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
(3) 粘度が3000〜45000ミリパスカル秒(mPa・s)である請求項1から請求項6、上記(1)及び(2)のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。上記(1)〜(3)のように構成した場合、刺激臭をより一層低減することができる。
【0077】
(4) 使用時に酸化剤と混合して毛髪に適用される染毛第1剤又は脱色・脱染第1剤である請求項1から請求項6及び上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
【0078】
(5) さらに、染料を含有し、使用時に酸化剤と混合して毛髪に適用される染毛第1剤である請求項1から請求項6及び上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
【0079】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜11、比較例1〜9)
表1及び表2に示す配合によって毛髪化粧料としての染毛第1剤及び従来の染毛第1剤を調製した。各例の染毛第1剤のうち、上記(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分を含有する染毛第1剤について、上記式(1)からXの値を算出した。また、各例における染毛第1剤の粘度をB型粘度計にて、ローターNo.4、回転数12rpm、25℃、1分間の条件で測定した。Xの計算値及び粘度の測定結果を表1及び表2に示す。なお、表1及び表2における各成分の配合量を示す数値の単位は重量%である。
【0080】
【表1】
Figure 2005022998
【0081】
【表2】
Figure 2005022998
各例における染毛第1剤のアンモニア揮発度を下記の方法によって測定した。また、各例における染毛第1剤の粘度安定性について下記の評価方法に従って評価した。
<アンモニア揮発度>
調製後1日経過した染毛第1剤10gを開口部12cm、容積3000cmの容器に密閉して1分間放置後、容器内に揮発したアンモニアガス濃度α(ppm)を北川式ガス検知管にて測定した。この測定は温度25℃及び相対湿度25%の恒温恒湿室にて行った。測定したアンモニアガス濃度α(ppm)及び染毛第1剤中における(F)揮発性アルカリ剤又は(H)アンモニウム塩の含有量β(重量%)から下記式(3)によりアンモニア揮発度γを求め、この値から刺激臭の評価を行った。ただし、(H)アンモニウム塩の含有量は上記第1の実施形態に記載のアンモニア換算をした値である。
γ=α/(100×β)・・・(3)
<粘度安定性>
調製後の染毛第1剤を40℃の恒温槽に入れ、1ヶ月保存することにより加速試験を行った。1ヶ月保存後の染毛第1剤の粘度をB型粘度計にて、ローターNo.4、回転数12rpm、25℃、1分間の条件での条件で測定した。調製直後の染毛第1剤の粘度及び1ヶ月保存後の染毛第1剤の粘度から粘度比率(=調製直後の粘度/1ヶ月保存後の粘度)を算出した。この粘度比率が0.80以上1.20未満(5)、粘度比率が0.60以上0.80未満又は1.2以上2.0未満(4)、粘度比率が0.40以上0.60未満又は2.0以上4.0未満(3)、粘度比率が0.20以上0.40未満又は4.0以上6.0未満(2)及び粘度比率が0.20未満又は6.0以上(1)の5段階で評価した。
【0082】
一方、表3に示す配合によって染毛第2剤を調製した。なお、表3における数値の単位は重量%である。
【0083】
【表3】
Figure 2005022998
表1及び表2に示す染毛第1剤と表3に示す染毛第2剤を組み合わせて、1:1の重量割合で混合し、白髪混じりの人毛毛束に塗布して30分間放置後、水洗することにより毛束に染毛処理を完了した。染毛処理が施された人毛毛束について以下に示す明度及び染毛力の評価を行った。
<明度>
10名のパネラーが人毛毛束の明度を目視にて観察し、優れる(4点)、良好(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の4段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が3.6点以上を「優れる:◎」、2.6点以上3.5点以下を「良好:○」、1.6点以上2.5点以下を「やや不良:△」及び1点以上1.5点以下を「不良:×」とし、評価結果とした。
<染毛力>
10名のパネラーが人毛毛束の染色の程度を目視にて観察し、優れる(4点)、良好(3点)、やや不良(2点)及び不良(1点)の4段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が3.6点以上を「優れる:◎」、2.6点以上3.5点以下を「良好:○」、1.6点以上2.5点以下を「やや不良:△」及び1点以上1.5点以下を「不良:×」とし、評価結果とした。
【0084】
各例におけるアンモニア揮発度、粘度安定性、明度及び染毛力の評価結果を表4及び表5に示す。
【0085】
【表4】
Figure 2005022998
【0086】
【表5】
Figure 2005022998
表4の結果から明らかなように、実施例1〜10ではアンモニア揮発度が1.6以下を示し、刺激臭の低減効果に優れることがわかる。また、実施例1〜10では粘度安定性が3以上の良好な結果が得られ、保存中においてもアンモニアは染毛第1剤中に安定して取り込まれ、刺激臭の低減効果が維持されることが示されている。さらに、実施例1〜10では、明度及び染毛力についても良好又は優れる結果が得られた。
【0087】
実施例1、実施例2及び実施例4では、(A)成分として炭素数16〜25のアルキル鎖を有するエーテル型非イオン性界面活性剤、(B)成分として炭素数16〜25のアルキル鎖又はアルケニル鎖を有するエーテル型非イオン性界面活性剤、及び(D)成分として炭素数14〜30のアルキル鎖を有する高級アルコールを含有している。従って、アンモニア揮発度が1.0以下を示し、刺激臭の低減効果がさらに優れることがわかる。また、実施例1、実施例2及び実施例4では、粘度安定性が5の優れる結果が得られるとともに、明度及び染毛力についても優れる結果が得られた。
【0088】
実施例3、実施例6及び実施例7では、(A)及び(B)成分としてエーテル型非イオン性界面活性剤が配合されているが、(A)又は(B)成分におけるアルキル鎖の炭素数が12である。従って、刺激臭の低減効果及び粘度安定性について、実施例3、実施例6及び実施例7よりも実施例1等が優れている。実施例5では、(B)成分としての非イオン性界面活性剤はエーテル型ではない。従って、刺激臭の低減効果等について、実施例5よりも実施例1等が優れている。実施例8では、(D)成分におけるアルキル鎖の炭素数は12である。従って、刺激臭の低減効果等について、実施例8よりも実施例1等が優れている。実施例9及び実施例10では、(D)成分として炭素数18の直鎖型のアルキル鎖を有する高級アルコールのみが配合され、側鎖型のアルキル鎖を有する高級アルコールが配合されていない。従って、刺激臭の低減効果等について、実施例9及び実施例10よりも実施例1が優れている。
【0089】
これに対して、表5に示すように比較例1〜5では、(A)、(B)又は(C)成分が配合されていない。従って、アンモニア揮発度が2.5以上の値を示し、刺激臭の低減効果が得られていない。また、比較例6及び比較例7では、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分が上記式(1)及び(2)を満たしていない。つまり、上記式(2)に示すXの値が3未満であるため、(D)成分に対する(A)、(B)及び(C)の各成分の割合が高すぎて、安定した乳化物が得られない。従って、アンモニア揮発度が4.0以上の値を示し、刺激臭の低減効果が得られていない。また、比較例8では、上記式(2)に示すXの値が12を超えるため、(D)成分に対する(A)、(B)及び(C)成分の疎水基及び親水基の割合が低すぎるため、安定した乳化物が得られない。従って、アンモニア揮発度が2.0以上の値を示し、刺激臭の低減効果が得られていない。
【0090】
また、表4及び表5の結果から明らかなように、実施例11のアンモニア揮発度は比較例9のアンモニア揮発度よりも約18%低減され、刺激臭の低減効果に優れることがわかる。また、実施例11では、比較例9と比較し、明度及び染毛力が向上していることがわかる。
(定義)
・ 本明細書中におけるHLB(Hydrophile−LipophileBalance、親水性−親油性バランス)は、Griffinの式から算出されるものを示す。
【0091】
・ 本明細書中における(A)成分のモル数a、(B)成分のモル数b及び(C)成分のモル数cは、例えば合成高分子が付加している場合等、各成分の分子量が均一でない場合、GPC(Gel Permeation Chromatography)法による重量平均分子量(M)から算出したモル数を示す。
【0092】
・ 本明細書中における「刺激臭の低減効果」の程度は、(F)成分又は(H)成分を含有する従来の毛髪化粧料と同一量の(F)成分又は(H)成分を配合した場合に(F)成分又は(H)成分を要因とする刺激臭を低減する効果が高いことを意味する。
【0093】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項6に記載の発明の毛髪化粧料によれば、刺激臭を一層低減することができる。

Claims (6)

  1. (A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤、(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤、(C)カチオン性界面活性剤、(D)高級アルコール、(E)水及び(F)揮発性アルカリ剤の各成分を含有し、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする毛髪化粧料。
    X=d/(a+b+c)・・・(1)
    3≦X≦12 ・・・(2)
    (式中、aは(A)成分のモル数、bは(B)成分のモル数、cは(C)成分のモル数及びdは(D)成分のモル数を示す。)
  2. (A)HLBが8以下である非イオン性界面活性剤、(B)HLBが10以上である非イオン性界面活性剤、(C)カチオン性界面活性剤、(D)高級アルコール、(E)水、(G)不揮発性アルカリ剤及び(H)アンモニウム塩の各成分を含有し、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする毛髪化粧料。
    X=d/(a+b+c)・・・(1)
    3≦X≦12 ・・・(2)
    (式中、aは(A)成分のモル数、bは(B)成分のモル数、cは(C)成分のモル数及びdは(D)成分のモル数を示す。)
  3. 前記(A)成分及び(B)成分から選ばれる少なくとも一種は、エーテル型非イオン性界面活性剤である請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料。
  4. 前記(A)成分及び(B)成分から選ばれる少なくとも一種は、炭素数16〜25のアルキル鎖又は炭素数16〜25のアルケニル鎖を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  5. 前記(D)成分は、炭素数14〜30のアルキル鎖又は炭素数14〜30のアルケニル鎖を有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  6. 前記(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の合計の含有量が0.13〜50重量%である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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