JP2010037202A - 毛髪化粧料組成物及びその使用方法 - Google Patents

毛髪化粧料組成物及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られる毛髪化粧料組成物及びその使用方法において、使用後の毛髪の感触の低下を抑制しながら配合成分の耐湿性を向上させることができる毛髪化粧料組成物及びその使用方法を提供する。
【解決手段】毛髪化粧料組成物において、(A)架橋型シリコーン、(B)25℃で液状の油性成分、並びに(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られることを特徴とする。好ましくは、毛髪化粧料組成物中における(B)25℃で液状の油性成分は、25℃で液状である、シリコーン、エステル、及び炭化水素から選ばれる少なくとも一種である。
【選択図】なし

Description

本発明は、25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られる毛髪化粧料組成物及びその使用方法に関し、さらに詳しくは、耐湿性を向上させた毛髪化粧料組成物及びその使用方法に関する。
一般に、毛髪化粧料組成物として、例えば酸化染料及びアルカリ剤を含有する第1剤、並びに酸化剤を含有する第2剤から構成される染毛剤組成物が知られている。第1剤及び第2剤は、例えば水、界面活性剤等を含有し、クリーム状又は液状として構成される。第1剤及び第2剤は、使用時に混合された後、毛髪に塗布して染毛処理に用いられる。
従来より、特許文献1に開示されるように、粉末状の酸化剤及び粉末状の酸化染料を配合する粉末染毛剤組成物が知られている。かかる粉末染毛剤組成物は、例えば使用時に水と混合された後、毛髪に塗布して染毛処理に用いられる。粉末染毛剤組成物は、クリーム状又は液状の染毛剤組成物に比べて使用法が簡便であり、取り扱い性及び携帯性に優れるという特長を有する。
特開平8−239313号公報 特開昭63−48207号公報
ところが、特許文献1に開示される粉末染毛剤組成物は、耐湿性が悪く、例えば酸化染料及び酸化剤が保存時に水分と接触すると分解又は互いに反応して消費される場合があるという問題があった。それにより、使用時に粉末染毛剤組成物の染色性が低下する場合があった。その一方、単に粉末染毛剤組成物に油性成分を配合して製剤の粘度を上昇させて、酸化染料及び酸化剤を油性成分で包むことにより、水分との接触を抑制しようとしても、使用後に毛髪に油性成分由来のべとつき等が生じ、毛髪の感触が低下するという問題があった。また、特許文献2に開示されるように、酸化染料と界面活性剤を配合した実質的に無水である懸濁状又はペースト状の染毛剤組成物が知られている。しかしながら、特許文献2に開示される染毛剤組成物においても、保存時における耐湿性は十分なものとはいえなかった。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られる毛髪化粧料組成物において、油性成分として、架橋型シリコーン及び25℃で液状の油性成分を併用することにより上記問題が解決されることを見出したことによりなされたものである。本発明の目的とするところは25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られる毛髪化粧料組成物及びその使用方法において、使用後の毛髪の感触の低下を抑制しながら配合成分の耐湿性を向上させることができる毛髪化粧料組成物及びその使用方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の毛髪化粧料組成物は、(A)架橋型シリコーン、(B)25℃で液状の油性成分、並びに(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物において、前記(B)25℃で液状の油性成分は、25℃で液状である、シリコーン、エステル、及び炭化水素から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物において、前記毛髪化粧料組成物中において、(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤を含有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物において、前記酸化剤は、過炭酸塩であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物において、さらに(D)界面活性剤を含有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物の使用方法において、水に濡れた毛髪に塗布されることを特徴とする。
本発明によれば、25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られる毛髪化粧料組成物及びその使用方法において、使用後の毛髪の感触の低下を抑制しながら配合成分の耐湿性を向上させることができる。
以下、本発明に係る毛髪化粧料組成物を例えば染毛剤組成物に具体化した実施形態について詳細に説明する。
染毛剤組成物は、(A)架橋型シリコーン、(B)25℃で液状の油性成分、並びに、(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られ、好ましくは(D)界面活性剤を含有している。
(A)架橋型シリコーンは、(B)25℃で液状の油性成分とともに、染毛剤組成物を構成する原料である(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種の染毛剤組成物中における耐湿性を相乗的に向上させるために配合される。また、染毛剤組成物の使用後の毛髪の感触の低下を抑制するために配合される。(A)架橋型シリコーンとしては、例えば架橋型メチルポリシロキサン((ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー)、架橋型メチルフェニルポリシロキサン((ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー)、及び架橋型ポリエーテル変性シリコーン(ジメチコンコポリオールクロスポリマー)が挙げられる。市販品としては、例えば信越シリコーン社製のKSG−16、KSG−18A、KSG−21、及びKSG−41が挙げられる。これらの中でも特に架橋型メチルポリシロキサン、及び架橋型メチルフェニルポリシロキサンが配合成分の耐湿性向上の観点から好ましい。
染毛剤組成物中における(A)架橋型シリコーンの含有量は、好ましくは0.1〜12質量%、より好ましくは1〜6質量%である。(A)架橋型シリコーンの含有量が0.1質量%未満であると染毛剤組成物を構成する原料である(C)粉末状である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種の染毛剤組成物中における耐湿性を向上することができない場合がある。(A)架橋型シリコーンの含有量が12質量%を超えると染毛剤組成物の使用後の毛髪の感触が低下する場合がある。
(B)25℃で液状の油性成分は、(A)架橋型シリコーンとともに、染毛剤組成物を構成する原料である(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種の染毛剤組成物中における耐湿性を相乗的に向上させるために配合される。また、染毛剤組成物の使用後の毛髪の感触の低下を抑制するために配合される。(B)25℃で液状の油性成分は、例えば25℃で液状の炭化水素、25℃で液状の動植物油、25℃で液状のロウ、25℃で液状の高級アルコール、25℃で液状の高級脂肪酸、25℃で液状のエステル、及び25℃で液状のシリコーンが挙げられる。これらの油性成分の具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。(B)25℃で液状の油性成分としては、(A)架橋型シリコーンの溶解性が良好である点、及び(C)成分の染毛剤組成物中における耐湿性をより向上させることができる点から、25℃で液状である、シリコーン、エステル、及び炭化水素から選択されることが好ましい。(B)25℃で液状の油性成分としては、(C)成分の染毛剤組成物中における耐湿性をさらに向上させることができる点から、ヒドロキシル基を含む油性成分、カルボキシル基を含む油性成分、及び環状シリコーン、例えばシクロペンタシロキサン以外の油性成分がより好ましい。
25℃で液状の炭化水素としては、例えばα−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、及び流動パラフィンが挙げられる。25℃で液状の動植物油としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、サザンカ油、ヒマワリ油、大豆油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、及びヤシ油が挙げられる。25℃で液状のロウとしては、例えばホホバ油が挙げられる。25℃で液状の高級アルコールとしては、例えばイソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、及び2−ヘキシルデカノールが挙げられる。
25℃で液状の高級脂肪酸としては、例えばイソステアリン酸、及びオレイン酸が挙げられる。25℃で液状のエステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸オクチル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジオクタン酸エチレングリコール、カプリル酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、25℃で液状のトリグリセライド、及び25℃で液状のアミノ酸エステルが挙げられる。トリグリセライドとしては、例えばトリオレイン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、及びトリパルミチン酸グリセリルが挙げられる。アミノ酸エステルとしては、例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)が挙げられる。25℃で液状のシリコーンとしては、例えば分子量150000未満のメチルポリシロキサン及び高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、並びにメチルシクロポリシロキサンが挙げられる。(B)成分の配合量は20〜60質量%、より好ましくは30〜50質量%である。この配合量が20質量%より少ない時は粘度が高くなりすぎ薬液を塗布するときの操作性が低下するおそれがあり、60質量%より多いときは水に相溶しにくくなり毛髪の感触が低下するおそれがある。
25℃で固体である、(C)酸化染料及び酸化剤は、毛髪を染色するために配合される。染毛剤組成物の使用の簡便性及び取り扱い性の向上の観点から染毛剤組成物は、好ましくは酸化染料及び酸化剤の両方を含有する。酸化染料は、酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は少なくとも染料中間体を含んでいる。
染料中間体としては、例えばp−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、p−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、及びそれらの塩が挙げられる。これらの具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する。カプラーとしては、例えば5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2,6−ジアミノピリジン、及びそれらの塩が挙げられる。これらの具体例の内、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。また、酸化染料は、酸化染料自体の安定性向上の観点より、塩として配合されることが好ましく、硫酸塩として配合されることがより好ましい。酸化染料は、毛髪の色調を様々に変化させることができることから、好ましくは、染料中間体の前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種と、カプラーの前記具体例の中から選ばれる少なくとも一種とから構成される。染毛剤組成物は、前記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料、及び直接染料から選ばれる少なくとも一種を適宜含有してもよい。
酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色するとともに、染料としての酸化染料を酸化して発色させる。酸化剤は、本実施形態において同時に配合される25℃で固体の酸化染料との反応を避けるため、又は取り扱い性及び携帯性向上のため常温(25℃)で固体(粉末)のものが使用される。25℃で固体である酸化剤としては、例えば過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸塩、過ホウ酸ナトリウム等の過ホウ酸塩、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。これらの中で、自己水分の保有率が少なく、(C)成分の耐湿性がより良好となる点から過炭酸塩が好ましい。過炭酸塩としては、例えば過炭酸ナトリウム、及び過炭酸カリウムが挙げられる。
染毛剤組成物中における酸化剤の含有量は、例えば使用する酸化染料の種類及び配合量により適宜設定されるが、好ましくは0.1〜25.0質量%であり、より好ましくは2.0〜20.0質量%であり、最も好ましくは5.0〜20.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合があるとともに、酸化染料を十分に酸化することができない場合がある。酸化剤の含有量が25.0質量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
(D)界面活性剤は、使用時に乳化剤又は各成分の可溶化剤として染毛剤組成物を乳化し、粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりする。そのため、染毛剤組成物は好ましくは界面活性剤を含有する。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。これらの中で、染毛剤組成物の水に対する相溶性が向上する点からアニオン性界面活性剤が好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、ラノリン脂肪酸アミドプロピルエチルジメチルアンモニウム、アルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、アルキルピリジニウム塩、及びベンザルコニウム塩が挙げられる。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、及びサッカリンが挙げられる。アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、及び塩化ラウリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。ベンザルコニウム塩としては、例えば塩化ベンザルコニウムが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、及びアルキルアミンオキサイドが挙げられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えばラウレス(ポリオキシエチレン(POE)ラウリルエーテル)、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)、オレス(ポリオキシエチレンオレイルエーテル)、及びパレスが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
染毛剤組成物中における(D)界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%である。(D)界面活性剤の含有量が0.1質量%未満であると染毛剤組成物の水に対する相溶性を向上することができない場合がある。(D)界面活性剤の含有量が10質量%を超えると染毛剤組成物の染毛力が低下する場合がある。
第1剤は、必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば水溶性高分子化合物、25℃で固形の油性成分、多価アルコール、糖、防腐剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、及び紫外線吸収剤を含有してもよい。
水溶性高分子化合物としては、アニオン性高分子化合物、カチオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物、及び両性の天然又は合成高分子化合物が挙げられる。非イオン性の合成高分子化合物として、例えばポリエチレングリコールが挙げられる。天然高分子化合物として、例えば多糖が挙げられる。多糖は、粉末状態で吸湿作用を有し、さらに長時間水分を保持して毛髪の乾きを抑制するため、染毛剤組成物は好ましくは多糖を含有する。多糖としては、例えばデンプン、セルロース、キシロース、カラギーナン、グァーガム、キサンタンガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、及びタラガムが挙げられる。
25℃で固形の油性成分は、毛髪にうるおい感を付与したり、染毛剤組成物を乳化し、粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために、本発明の効果を阻害しない範囲内で配合してもよい。25℃で固形の油性成分としては、例えば25℃で固形の炭化水素、25℃で固形の動植物油脂、25℃で固形のロウ、25℃で固形の高級アルコール、25℃で固形の高級脂肪酸、25℃で固形のエステル、及び25℃で固形のシリコーンが挙げられる。これらは単独で含有してもよいし、二種以上を組み合わせて含有してもよい。
25℃で固形の炭化水素としては、例えばパラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。25℃で固形の動植物油脂としては、例えばカカオ脂、シア脂、パーム脂、水素添加パーム核油、及び水素添加ヒマシ油が挙げられる。
25℃で固形のロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、及びコメヌカロウが挙げられる。25℃で固形の高級アルコールとしては、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
25℃で固形の高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、及びリシノレイン酸が挙げられる。25℃で固形のエステルとしては、例えばステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸オレイル、コハク酸ジオクチル、及びコハク酸ジエトキシエチルが挙げられる。25℃で固形のシリコーンとしては、例えば分子量150000以上の高重合メチルポリシロキサンが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン及びポリグリセリンが挙げられる。
糖としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、及びクエン酸が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸が挙げられる。
本実施形態の染毛剤組成物は、使用時に水の存在下で毛髪に塗布されることにより染毛処理に用いられる。本実施形態の染毛剤組成物の使用方法としては、例えば、染毛剤組成物に水を適量配合し、混合後に毛髪に塗布する方法が挙げられる。また、本実施形態の染毛剤組成物を毛髪に塗布した後、毛髪を水で濡らすことにより染毛処理する方法が挙げられる。また、毛髪を濡らした後、本実施形態の染毛剤組成物を毛髪に塗布することにより染毛処理する方法が挙げられる。これらの中で、濡れた毛髪に染毛剤組成物を塗布する染毛方法が染色性の向上の観点から好ましい。毛髪を濡らす方法としては、水又は例えば酸化剤を含有する液状製剤を毛髪に塗布又は噴霧する方法が挙げられる。
本実施形態に係る染毛剤組成物は以下の利点を有する。
(1)本実施形態に係る毛髪化粧料組成物としての染毛剤組成物は、(A)架橋型シリコーン、(B)25℃で液状の油性成分、並びに(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られる。したがって、染毛剤組成物の使用後の毛髪の感触の低下を抑制しながら、染毛剤組成物中に混合される酸化染料及び酸化剤の耐湿性を向上させることができる。
(2)好ましくは、染毛剤組成物中における(B)25℃で液状の油性成分は、25℃で液状である、シリコーン、エステル、及び炭化水素から選ばれる少なくとも一種である。この場合、25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤の耐湿性をより向上させることができる。
(3)好ましくは、染毛剤組成物は(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤の両方を混合することにより得られる。この場合、染毛剤組成物の使用の簡便性及び取り扱い性を向上させることができる。また、水を完全に排除することが必要な酸化染料及び酸化剤の両方を含有する染毛剤組成物の耐湿性を向上させることができる。それにより、染毛剤組成物を長期保存した場合であっても、使用後の毛髪の染色性の低下を防止することができる。
(4)好ましくは、染毛剤組成物中における酸化剤は、過炭酸塩である。この場合、25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤の耐湿性をより向上させることができる。
(5)好ましくは、染毛剤組成物中において、さらに(D)界面活性剤を含有する。この場合、使用時に乳化剤又は各成分の可溶化剤として染毛剤組成物を乳化し、粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりすることができる。
(6)好ましくは、染毛剤組成物の使用方法は、水に濡れた毛髪に塗布される。この場合、染毛剤組成物の染色性をより向上させることができる。
前記実施形態は以下のように変更されてもよい。
・上記実施形態において、毛髪化粧料組成物として染毛剤組成物に適用した。しかしながら、本実施形態の染毛剤組成物以外の毛髪化粧料組成物に適用してもよい。本実施形態の染毛剤組成物以外の毛髪化粧料組成物としては、例えば、多剤式の毛髪処理剤、毛髪脱色・脱染剤、及び二浴式パーマネントウェーブ用剤が挙げられる。多剤式の毛髪処理剤としては、例えば酸化染料を含有する第1剤、酸化剤を含有する第2剤から構成される酸化染毛剤組成物が挙げられる。これらの毛髪化粧料組成物に本発明を適用した場合、使用後の毛髪の感触の低下を抑制しながら毛髪化粧料組成物中に混合される酸化染料又は酸化剤の耐湿性を向上させることができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態を更に具体的に説明する。
表1〜3に示す各成分を含有する、染毛剤組成物及び酸化剤組成物を調製した。表1〜3における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。表中「成分」欄における(A)〜(D)の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中「成分」欄における(a)の表記は、本願請求項記載の各成分の対比化合物を示す。
表中のKSG−18A※1は、信越シリコーン社製の架橋型メチルフェニルポリシロキサンである。尚、KSG−18Aの成分は、(A)成分に相当する架橋型メチルフェニルポリシロキサン(10〜20質量%)と(B)成分に相当するメチルフェニルポリシロキサン(80〜90質量%)の混合物である。
表中のKSG−16※2は、信越シリコーン社製の架橋型メチルポリシロキサンである。尚、KSG−16の成分は、(A)成分に相当する架橋型メチルポリシロキサン(20〜30質量%)と(B)成分に相当するメチルポリシロキサン(70〜80質量%)の混合物である。
表中のメチルフェニルポリシロキサン※3は、信越シリコーン社製のKF−56を使用した。
表中のメチルポリシロキサン※4は、信越シリコーン社製のKF−96A−1000csを使用した。
表中の高重合メチルポリシロキサン※5は、信越シリコーン社製のKF−96H−1万csを使用した。
<耐湿性>
各例の染毛剤組成物について、透明なガラス容器に充填し、55℃×1ヶ月放置した。次に、パネラーがガラス容器に充填された各例の染毛剤組成物を目視にて観察することにより、発色しているか否かを判断した。全く発色していない場合を「優れる」、ほとんど発色していない場合を「良好」、多少発色が見られる場合を「やや悪い」、かなり発色している場合を「悪い」として、耐湿性を評価した。結果を表1,2に示す。
<感触>
黒毛の人毛毛束(以下、単に毛束という)10g(長さ30cm)に、水10gで濡らしたあと、刷毛を用いて均一に水を伸ばした後、各例の染毛剤組成物及び酸化剤組成物15gを刷毛を用いて塗布した。その後、室温(25℃)にて20分間放置した。次に、毛束に付着した各組成物を水で洗い流した。すすぎ後、毛束にシャンプーを2回、及びリンスを1回施した。続いて、毛束を温風で乾燥した後、一日間放置した。パネラーが毛束に指を通した際の毛髪の感触を評価した。感触が非常に優れる場合を「優れる」、感触が良好な場合を「良好」、感触が悪い場合を「やや悪い」、非常に感触が悪い場合を「悪い」とした。結果を表1〜3に示す。
<酸化剤の残存率>
各例の酸化剤組成物について、ガラス容器に充填し、55℃で1週間保存した。保存期間中、毎日1回ガラス容器ごと振った。残存した酸化剤の量を有効酸素量から定量し、残存率を算出した。ここで、残存率は、酸化剤の配合量に対して、保存後に残存した酸化剤を質量%(以下、単に%で表す)で示した値である。残存した酸化剤の量が100〜97%の場合を「優れる」、97%未満且つ94%以上の場合を「良好」、94%未満且つ91%以上の場合を「やや悪い」、91%未満の場合を「悪い」とした。結果を表3に示す。
Figure 2010037202
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各表に示されるように、各実施例に係る染毛剤組成物は、耐湿性の評価が各比較例に対し良好であることが確認された。表3に示されるように、各実施例に係る酸化剤組成物は、酸化剤の残存量の評価が各比較例に対し良好であることが確認された。各実施例に係る染毛剤組成物及び酸化剤組成物は、感触の評価が各比較例に対し良好であることが確認された。各表に示されるように、(A)架橋型シリコーンを含有しない比較例1〜4,6,7の染毛剤組成物及び比較例8,9の酸化剤組成物は、耐湿性の評価が各実施例に対し劣ることが確認された。つまり、染毛剤組成物が無水の剤型であっても、耐湿性を十分に向上することはできないことが確認された。(A)架橋型シリコーンの代わりにゲル化炭化水素及びヒドロキシステアリン酸をそれぞれ含有する比較例5,6の染毛剤組成物は、感触の評価が各実施例に対し劣ることが確認された。(A)架橋型シリコーン及び(B)25℃で液状の油性成分を含有しない比較例9は、感触の評価が各実施例に対し劣ることが確認された。

Claims (6)

  1. (A)架橋型シリコーン、(B)25℃で液状の油性成分、並びに(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤から選ばれる少なくとも一種を混合することにより得られることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
  2. 前記(B)25℃で液状の油性成分は、25℃で液状である、シリコーン、エステル、及び炭化水素から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 前記毛髪化粧料組成物において、(C)25℃で固体である、酸化染料及び酸化剤を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
  4. 前記酸化剤は、過炭酸塩であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
  5. さらに(D)界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物の使用方法において、水に濡れた毛髪に塗布されることを特徴とする毛髪化粧料組成物の使用方法。
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