JPH07258045A - 過酸化水素含有組成物 - Google Patents
過酸化水素含有組成物Info
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- JPH07258045A JPH07258045A JP4873394A JP4873394A JPH07258045A JP H07258045 A JPH07258045 A JP H07258045A JP 4873394 A JP4873394 A JP 4873394A JP 4873394 A JP4873394 A JP 4873394A JP H07258045 A JPH07258045 A JP H07258045A
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Abstract
への塗布性が優れた泡状で使用できる過酸化水素含有組
成物を提供する。 【構成】本発明の過酸化水素含有組成物は、過酸化水素
と水と発泡剤と所望の添加剤とを含み、無機安定剤とし
て第1燐酸ナトリウムと有機安定剤としてフェナセチン
及びサリチル酸とを含有するもので、更に、pHを2.
0〜4.0に調整することにより一層優れた保存安定性
を備えたものとなり、毛髪脱色用酸化剤、毛髪染色用酸
化剤、或いはパーマネントウェーブ用第2剤として好適
である。
Description
関し、詳しくは毛髪処理剤、特に毛髪脱色用酸化剤、毛
髪染色用酸化剤、或いはパーマネントウェーブ用第2剤
として用いられる過酸化水素含有組成物に関する。
有組成物が広く用いられているが、これらは通常、液
状、クリーム状、ペースト状、ゲル状である。そしてこ
れらの組成物には過酸化水素の分解を防止するために、
例えばフェナセチン、8−オキシキノリン、アセトアニ
リド、アニリン、ラクトフェニン、尿酸、錫酸ナトリウ
ム、ピロ燐酸ナトリウム、第1燐酸ナトリウム、サルチ
ル酸ナトリウムなどの公知の安定剤が添加されている。
組成物は、毛髪脱色用酸化剤、毛髪染色用酸化剤、或い
はパーマネントウェーブ用第2剤として用いられるが、
毛髪染色剤は酸化染料中間体を主成分とする粉末状、液
状、クリーム状の第1剤であり、また毛髪脱色剤はアル
カリ剤を主成分とする粉末状、液状、クリーム状の第1
剤である。これらの薬剤は前記の過酸化水素含有組成物
を第2剤として混合使用する染色剤や脱色剤であるが、
使用時に均一に混合することが難しく、更に混合液を毛
髪に均一に塗布しにくく時間がかかるという欠点があっ
た。
主成分とする粉末状、液状、クリーム状の第1剤で毛髪
ケラチン中のシスチン結合を開裂させ、前記の過酸化水
素含有組成物を第2剤として塗布することにより再結合
させるウェーブ形成剤であるが、これらは塗布する際に
時間がかかり、頭皮や地肌に垂れ落ちが起こって塗布し
難いという欠点があった。そのうえ薬剤が地肌に付着す
ることは、接触性の皮膚一次刺激やヘアカラーのアレル
ギー性皮膚炎につながる大きな問題であった。
の塗布が簡便であって短時間に処理ができ、アレルギー
性皮膚炎等の皮膚刺激の問題も解決することを可能とす
るために、第2剤の過酸化水素含有組成物を泡状で使用
することを試みたが、噴射剤を含むような加圧条件下で
は過酸化水素の分解が進み、耐圧容器内の圧力上昇や酸
化能力の低下などで長期にわたる保存での問題があるこ
とがわかった。そこで本発明は、加圧条件下でも安定で
長期の保存ができ、毛髪への塗布性が優れた泡状で使用
できる過酸化水素含有組成物を提供することを目的とし
た。
素と水と発泡剤と所望の添加剤とを含み、無機安定剤と
して第1燐酸ナトリウムと有機安定剤としてフェナセチ
ン及びサリチル酸とを含有することを特徴とする過酸化
水素含有組成物によって、達成することができる。そし
て更に、pHを2.0〜4.0に調整することにより一
層優れた保存安定性を備えたものとなる。
酸化水素の含有量は、特に限定されるものではないが、
毛髪脱色用酸化剤、毛髪染色用酸化剤、或いはパーマネ
ントウェーブ用第2剤として用いられる場合、通常H2
O2 として1.0〜6.0重量%程度である。
は、安定剤として第1燐酸ナトリウムとフェナセチンと
サリチル酸とを併用することが必須である。そのうち第
1燐酸ナトリウムの配合量は0.05〜2.0重量%、
好ましくは0.1〜1.0重量%であり、フェナセチン
の配合量は0.005〜0.2重量%、好ましくは0.
008〜0.1重量%である。そしてサリチル酸の配合
量は0.005〜0.2重量%、好ましくは0.008
〜0,1重量%である。
る発泡剤は、通常の泡状組成物に使用される公知の発泡
剤であってよく、例えば液化石油ガス等を用いることが
できる。
用目的に適した所望の添加剤を配合することができる
が、毛髪脱色用酸化剤、毛髪染色用酸化剤、或いはパー
マネントウェーブ用第2剤として利用する場合には、通
常、金属封鎖剤、油脂類、高級アルコール、界面活性
剤、pH調整剤、増粘剤、コンディショニング剤などの
公知の配合剤を必要に応じて配合することができる。
Hが2.0〜4.0になるよう調整されるが、かかるp
H調整のためには無機酸、例えば燐酸を使用するのが好
ましい。
って過酸化水素が安定に保たれて性能の低下がなく、ま
た酸素の発生による容器内部の圧力の増加による事故発
生の恐れがない。
が、本発明は実施例の記載によって何ら限定されるもの
ではない。
含有組成物Aを調製した。
不透明であり、過酸化水素含有量5.9重量%、pH
3.0であった。
酸化水素の配合量を、17.1重量%から10.0重量
%としたほかは同様の配合によって、過酸化水素含有組
成物Bを調製した。得られた本発明の過酸化水素含有組
成物Bは泡状で白色不透明であり、過酸化水素含有量
3.4重量%、pH3.0であった。
ナセチンの配合量0.01重量%及びサリチル酸の配合
量0.01重量%を、それぞれフェナセチンのみの配合
量0.02重量%、サリチル酸のみの配合量0.02重
量%、錫酸ナトリウムのみの配合量0.008重量%、
フェナセチンの配合量0.05重量%及びサリチル酸の
配合量0.01重量%、フェナセチンの配合量0.01
重量%及びサリチル酸の配合量0.05重量%に変え
て、それぞれ比較例1の過酸化水素含有組成物C、比較
例2の過酸化水素含有組成物D、比較例3の過酸化水素
含有組成物E、比較例4の過酸化水素含有組成物F、比
較例5の過酸化水素含有組成物Gを調製した。
酸化水素含有組成物の50gを容量50ccのガラス容器
に採取し、大気圧下で37℃の恒温槽中に6か月又は1
2か月保存し、ヨードメトリーにより過酸化水素濃度の
定量を行って調製直後の濃度と比較し、過酸化水素の残
存率(%)を求めた。その結果を表2に示したが、大気
圧下ではいずれも充分な安定性を有していることがわか
る。
各過酸化水素含有組成物の67gを噴射剤の液化石油ガ
ス(5.0kgf/cm2 ・25℃)3gと共に容量100cc
のPET樹脂容器に充填し、圧力をかけたまま室温で6
か月又は12か月保存し、圧力測定計(バルコム製、DI
GIC VPC 型)を用いて内部圧力の変化を調べた。また過
酸化水素濃度は、泡状の組成物をかき混ぜて噴射剤を除
去したのちヨードメトリーにより過酸化水素濃度の定量
を行い、調製直後の濃度と比較して過酸化水素の残存率
(%)を求めた。その結果を表3に示したが、本発明の
過酸化水素含有組成物は比較例の過酸化水素含有組成物
より僅かに安定性が優れていることがわかる。
各過酸化水素含有組成物の67gを噴射剤の液化石油ガ
ス(5.0kgf/cm2 ・25℃)3gと共に容量100cc
のPET樹脂容器に充填し、圧力下で37℃の恒温槽中
に6か月又は12か月保存し、安定性試験2と同様の方
法で内部圧力の変化と過酸化水素の残存率(%)とを調
べた。その結果を表4に示したが、本発明の過酸化水素
含有組成物は比較例の過酸化水素含有組成物より明らか
に安定性が優れていることがわかる。
(第1剤)と、表6の処方により過酸化水素含有組成物
(第2剤)Hを調製した。
で白色不透明であり、過酸化水素含有量5.9重量%、
pH3.0であった。
れぞれ60gずつ採って充分に混合し、4名のモニター
の頭髪の右半分に塗布し施術時間の計測を行った。ま
た、比較のために、一般に市場で用いられているクリー
ムタイプの染色剤をモニターの頭髪の左半分に塗布して
施術時間の計測を行い、その結果を表7に示した。なお
この計測に当たって、モニターの毛髪量による施術時間
のばらつきを少なくするために、モニターは全てミディ
アムヘアーとした。
水素含有組成物を使用することにより、計量並びにそれ
らの混合の作業工程が殆ど不要となる。即ち、専用ブラ
シを用いるかまたは毛髪に直接に塗布してコーミングす
ることにより、第1剤と第2剤とを毛髪の上で混合する
ことができるので、短時間で薬剤の塗布ができ全体の作
業時間も短縮されていることが分かる。
条件下でも長期にわたり優れた安定性を保持しており、
酸素の発生による容器内部の圧力の上昇を抑制すること
ができるので、安全性が著しく改善されている。また泡
状とすることができたので、専用ブラシを使用すること
によって使用が簡便となり、毛髪への塗布が短時間で済
むうえ、薬剤の性能が安定しているので使用者の期待通
りの処理結果が得られ、皮膚刺激も著しく少ないという
効果がある。
Claims (4)
- 【請求項1】 過酸化水素と水と発泡剤と所望の添加剤
とを含み、無機安定剤として第1燐酸ナトリウムと有機
安定剤としてフェナセチン及びサリチル酸とを含有する
ことを特徴とする過酸化水素含有組成物。 - 【請求項2】 pHが2.0〜4.0である請求項1記
載の過酸化水素含有組成物。 - 【請求項3】 35℃において3.0〜8.0kgf/cm2
の加圧下にある請求項1又は2に記載の過酸化水素含有
組成物。 - 【請求項4】 噴射剤を含み、耐圧性樹脂容器に充填さ
れている請求項1乃至3のいずれかに記載の過酸化水素
含有組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6048733A JP3020406B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 過酸化水素含有組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6048733A JP3020406B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 過酸化水素含有組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07258045A true JPH07258045A (ja) | 1995-10-09 |
JP3020406B2 JP3020406B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=12811497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6048733A Expired - Fee Related JP3020406B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 過酸化水素含有組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020406B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004315412A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Hoyu Co Ltd | 過酸化水素含有組成物 |
US6913711B2 (en) * | 2000-12-19 | 2005-07-05 | Avon Products, Inc. | Corrosion inhibitors |
WO2019003958A1 (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-03 | ホーユー株式会社 | 酸化剤含有組成物及び酸化剤の安定化方法 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP6048733A patent/JP3020406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6913711B2 (en) * | 2000-12-19 | 2005-07-05 | Avon Products, Inc. | Corrosion inhibitors |
JP2004315412A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Hoyu Co Ltd | 過酸化水素含有組成物 |
WO2019003958A1 (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-03 | ホーユー株式会社 | 酸化剤含有組成物及び酸化剤の安定化方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3020406B2 (ja) | 2000-03-15 |
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