JP2004314661A - ウォッシャタンクの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンクを車体に対し固定することができるウォッシャタンクの取付構造を得る。
【解決手段】洗浄液を貯液するウォッシャタンク20は、その本体部22に一体に設けられた嵌入部24を、車両の既存部材であるバンパリインフォースメント12の長手方向一端部に開口した中空部16に嵌合することで、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体にブラケット等を設けることなく、該バンパリインフォースメント12に保持される。
【選択図】 図2
【解決手段】洗浄液を貯液するウォッシャタンク20は、その本体部22に一体に設けられた嵌入部24を、車両の既存部材であるバンパリインフォースメント12の長手方向一端部に開口した中空部16に嵌合することで、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体にブラケット等を設けることなく、該バンパリインフォースメント12に保持される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両にウォッシャタンクを固定的に取り付けるためのウォッシャタンクの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、例えば、フロントまたはリヤのウインドシールドガラスに洗浄液を噴射するウインドウォッシャ装置や、ヘッドランプに洗浄液を噴射するヘッドランプクリーナ装置に供給する洗浄液を貯液するためのウォッシャタンクが設けられている。
【0003】
このようなウォッシャタンクはブロー成形等の樹脂成形にて形成されており、その本体部(洗浄液の貯液部)からは車体への固定用の腕部が一体に形成されている。そして、ウォッシャタンクは、この腕部において、ボルト・ナット等の締結手段によって車体に固定されるようになっている。
【0004】
しかしながら、このようなウォッシャタンクの取付構造では、ボルト・ナット等の締結手段を用いるため、部品点数及び組付工数が多いという問題があった。また、ウォッシャタンク側では、上記腕部を設ける必要があり、金型費、加工費、材料費等の製造コストが高いという問題があった。
【0005】
そこで、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなくウォッシャタンクを車体に固定する技術が考えられている(例えば、特許文献1乃至特許文献4参照)。これらの技術では、車体にブラケットを取り付け、該ブラケットまたはウォッシャタンクに形成した溝に相手方の縁部や突条等を挿入し、必要に応じて抜け止め用のストッパを互いに係合させている。これにより、単に一方の溝に相手方の縁部や突条等を挿入することで、ブラケットすなわち車体に対しウォッシャタンクが固定される。しかしながら、これらの構成では、車体側にブラケットを溶接や締結手段等によって取り付けなければならず、車体側の製造コストが高くなってしまう。
【0006】
また、ウォッシャタンクをメインタンクとサブタンクとに分け、サブタンクをバンパ内に配設した構成が知られている(例えば、特許文献5参照)。しかしながら、特許文献5には、サブタンクとバンパとの取付構造について何らの記載も図示もされていない。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−232620号公報
【特許文献2】
実開昭54−19445号公報
【特許文献3】
実開平3−93260号公報
【特許文献4】
実開昭55−50873号公報
【特許文献5】
実開昭58−168953号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンクを車体に対し固定することができるウォッシャタンクの取付構造を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、洗浄液を貯液するウォッシャタンクに一体に設けた取付部を車両のバンパ骨格部材に嵌合して、該バンパ骨格部材によって前記ウォッシャタンクを保持した、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンクに一体に設けられた取付部を車両のバンパ骨格部材の長手方向端部に嵌合することで、ウォッシャタンクが車体側のバンパ骨格部材に直接的に保持される。すなわち、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体側にブラケット等の固定具を設けることなく、ウォッシャタンクが車体の既存部品に固定される。このため、部品点数及び組付工数が削減される。
【0011】
このように、請求項1記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンクを車体に対し固定することができる。
【0012】
請求項2記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、請求項1記載のウォッシャタンクの取付構造において、前記取付部が前記バンパ骨格部材に嵌合した状態で、該バンパ骨格部材に設けた凹部に、前記ウォッシャタンクに一体に設けた突起部を入り込ませた、ことを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、取付部が前記バンパ骨格部材に嵌合した状態で、ウォッシャタンクに一体に設けられた突起部がバンパ骨格部材の凹部に入り込む。これにより、部品点数を増やすことなく、ウォッシャタンクがバンパ骨格部材に対し確実に抜け止めされる。なお、凹部は、バンパ骨格部材の一部を板厚方向に貫通する孔であっても良い。
【0014】
請求項3記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、請求項1または請求項2記載のウォッシャタンクの取付構造において、前記取付部を、洗浄液を貯液可能な中空構造とし、かつ中空の前記バンパ骨格部材に内嵌した、ことを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンクにおけるバンパ骨格部材に内嵌(挿入)される取付部が中空構造とされ、その内部に洗浄液を貯液可能とされている。このため、ウォッシャタンクは、容量が増加し、容量あたりの製造コストが低減される。また、中空のバンパ骨格部材の内部が貯液空間として利用されるため、車両(エンジンルーム)内の省スペース化が図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係るウォッシャタンクの取付構造の第1実施形態について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、図中矢印FRは車体の前方向を、矢印UPは車体の上方向を示す。
【0017】
図1には、本第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された自動車車体(以下、単に車体という)Sの前部の概略内部構造が斜視図にて示されている。この図に示される如く、車体Sは、その前部の骨格部材としてのフロントサイドメンバ10を備えている。
【0018】
フロントサイドメンバ10は、車体Sの前後方向に沿って長手とされ、左右一対とされている。各フロントサイドメンバ10の前端には、車幅方向に長手とされた「バンパ骨格部材」としてのバンパリインフォースメント12が架け渡されている。バンパリインフォースメント12は、図示しないクラッシュボックスを介して各フロントサイドメンバ10の前端に固定されている。
【0019】
このバンパリインフォースメント12が図示しないバンパカバーに被覆されてフロントバンパが構成される。また、バンパリインフォースメント12の後方には、ラジエータサポート14が配設されている。
【0020】
図2及び図3にも示される如く、本第1実施形態では、バンパリインフォースメント12は、断面視で略「ロ」字状の閉断面形状とされ、その内部が中空部16とされている。この中空部16は、バンパリインフォースメント12の長手方向の両端部でそれぞれ開口している。
【0021】
このバンパリインフォースメント12における中空部16を囲む前後一対の壁部を立壁部12A、上下一対の壁部を横壁部12Bということとする。後側の立壁部12Aにおける長手方向一端部近傍には、「凹部」としての係止孔18が形成されてバンパリインフォースメント12の背面に開口している。
【0022】
そして、このバンパリインフォースメント12の長手方向一端部には、内部に洗浄液を貯液するためのウォッシャタンク20が保持されている。図2に示される如く、ウォッシャタンク20は、本体部22と、該本体部22に一体に設けられた「取付部」としての嵌入部24とを有している。
【0023】
本体部22は、矩形の前部における車体内方側の角部が矩形状に切り欠かれた如き平面視で略L字状の中空形状に形成されている。この本体部22の上記切欠部分における前向きの壁部を前壁部22A、車幅方向内向きの壁部を側壁部22Bということとする。
【0024】
嵌入部24は、矩形容器状に形成され本体部22の側壁部22Bから前壁部22Aに沿って突出している。嵌入部24の内部は、本体部22の内部と連通している。この嵌入部24の側面視における外形寸法は、バンパリインフォースメント12の中空部16の内縁寸法に対応している。また、嵌入部24の後端面と前壁部22Aとの間隔は、バンパリインフォースメント12の立壁部12Aの厚みに対応しており、嵌入部24の前端面と本体部22の前端面との距離も立壁部12Aの厚みに対応している。
【0025】
また、ウォッシャタンク20は、前壁部22Aから前方に突出した「突起部」としての係止突起26を有している。係止突起26は、前壁部22Aにおけるバンパリインフォースメント12の係止孔18に対応した位置に設けられており、該係止孔18に係入可能に形成されている。
【0026】
このウォッシャタンク20は、図3に示される如く、その嵌入部24がバンパリインフォースメント12の上記一端部に開口した中空部16に内嵌すると共に、その係止突起26が係止孔18に入り込んだ状態で、該バンパリインフォースメント12に固定的に保持されている。
【0027】
具体的には、ウォッシャタンク20は、嵌入部24の外面と立壁部12A及び横壁部12Bの各内面との面圧によって、その洗浄液(例えば、貯液量4.5リットル)を含む重量が支持されてバンパリインフォースメント12に保持される構成である。また、嵌入部24の後端面及び本体部22の前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧も、ウォッシャタンク20の保持に利用されるようになっている。さらに、ウォッシャタンク20は、その係止突起26が係止孔18に入り込んで係合することで、バンパリインフォースメント12に対し抜け止めされる構成である。
【0028】
これらにより、ウォッシャタンク20は、車体Sに各方向の加速度が作用しても、バンパリインフォースメント12から脱落したり位置ずれしたりしない構成とされている。この状態では、ウォッシャタンク20がバンパリインフォースメント12の前面よりも前方に突出しない(略面一となる)ようになっている。
【0029】
また、このウォッシャタンク20は、ブロー成形または射出成形等の樹脂成形より成り、全体として弾性的な変形が可能とされている。これにより、嵌入部24と前壁部22Aとの間隔が広がるよう変形させることで、係止突起26が設けられた前壁部22Aと嵌入部24との間に立壁部12Aを入り込ませるようになっている。なお、本第1実施形態では、係止突起26の側部がテーパ面とされており、組付の際に該テーパ面に立壁部12Aの端面を押し付けることでウォッシャタンク20が上記の如く変形する構成となっている。
【0030】
また、ウォッシャタンク20の弾性的な変形によって、該ウォッシャタンク20と金属製のバンパリインフォースメント12との温度変化に伴う寸法変化の相違を吸収するようになっている。
【0031】
以上説明したウォッシャタンク20は、フロントまたはリヤのウインドシールドガラスに洗浄液を噴射するウインドウォッシャ装置や、ヘッドランプに洗浄液を噴射するヘッドランプクリーナ装置に適用される。そして、これらの装置に洗浄液を供給するするために、ウォッシャタンク20の本体部22の下部には、図示しないポンプモータが取り付けられている。また、本体部22の上部には、内部に洗浄液を補給するための注入口28が設けられている。
【0032】
次に、本第1実施形態の作用を説明する。
【0033】
車体Sのバンパリインフォースメント12にウォッシャタンク20を組み付けるにあたっては、該ウォッシャタンク20の嵌入部24をバンパリインフォースメント12の中空部16に挿入して内側から嵌合する。この挿入動作に伴ってバンパリインフォースメント12の立壁部12Aの端面が係止突起26のテーパ面に当接すると、ウォッシャタンク20が前壁部22Aと嵌入部24との間隔を広げるように変形し、係止突起26のバンパリインフォースメント12背面側の通過が許容される。係止突起26が係止孔18形成部位に至ると、ウォッシャタンク20が復元して係止突起26が係止孔18に係入する。
【0034】
以上により、ウォッシャタンク20は、嵌入部24の外面と立壁部12A及び横壁部12Bの各内面との面圧、並びに嵌入部24の後端面及び前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧によって、バンパリインフォースメント12に保持される。また、係止孔18と係止突起26との係合によって、ウォッシャタンク20は、バンパリインフォースメント12に対し抜け止めされる。
【0035】
このように、本第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンク20は、単にその嵌入部24を中空部16に挿入することによって、車体Sのフロントバンパを構成するバンパリインフォースメント12に直接的に取り付けられる。すなわち、ウォッシャタンク20は、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体Sにブラケット等の固定具を設けることなく、該車体Sの既存部品に固定される。このため、ウォッシャタンク20を車体Sに固定するための部品点数及び組付工数が削減され、ウォッシャタンクの取付構造の簡素化及び低コスト化が図られる。
【0036】
また、ウォッシャタンク20に一体に設けられた係止突起26が、バンパリインフォースメント12に形成された係止孔18に入り込むため、部品点数を増やすことのない簡単な構成で、ウォッシャタンク20のバンパリインフォースメント12からの脱落が確実に阻止される。特に、嵌入部24を中空部16に挿入する動作に伴って、係止突起26が係止孔18に入り込むため、ウォッシャタンク20のバンパリインフォースメント12への組付作業が容易である。
【0037】
さらに、ウォッシャタンク20におけるバンパリインフォースメント12に内嵌する取付部である嵌入部24が、本体部22と連通した中空に形成されて洗浄液の貯液部を構成しているため、換言すれば、嵌入部24がバンパリインフォースメント12への取付機能と洗浄液の貯液機能とを共に果たすため、容量あたりの材料使用量が低減され、一層の低コスト化が図られる。また、バンパリインフォースメント12の内部空間である中空部16が貯液空間として利用されるため、車体S(エンジンルーム)内の省スペース化が図られる。
【0038】
このように、本第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンク20を車体Sに対し固定することができる。
【0039】
次に、本発明の第2実施形態について、図4乃至図6に基づいて説明する。なお、上記第1実施形態と基本的に同一の部品・部分については、上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0040】
図4には、本発明の第2実施形態が図1に対応する斜視図にて示されており、図5には第2実施形態が図2に対応する斜視図にて示されている。これらの図に示される如く、本第2実施形態は、車体Sがバンパリインフォースメント12に代えて、断面視で略「目」字状に形成された「バンパ骨格部材」としてのバンパリインフォースメント30を備える点で、上記第1実施形態とは異なる。
【0041】
すなわち、バンパリインフォースメント30は、前後一対の立壁部12Aと、各立壁部12Aを上下方向の4箇所でそれぞれ連結する4つの横壁部30Aとで構成され、中空部16が上下方向に3分割された如き3つの中空部32を有している。このバンパリインフォースメント30は、係止孔18を有している。
【0042】
このバンパリインフォースメント30の長手方向一端部には、ウォッシャタンク34が取り付けられるようになっている。ウォッシャタンク34は、係止突起26を有する本体部22と、「取付部」として本体部22の側壁部22Bから突設された3つの嵌入部36とを備えている。各嵌入部36は、それぞれ矩形容器状に形成されて内部空間が本体部22の内部と連通すると共に、それぞれの外形状がバンパリインフォースメント30の各中空部32の内縁形状に対応している。また、各嵌入部36と前壁部22Aとの間隔は、立壁部12Aの厚みに対応している。
【0043】
このウォッシャタンク34は、図6に示される如く、各嵌入部36がそれぞれ異なる中空部32に内嵌すると共に、その係止突起26が係止孔18に入り込んだ状態で、該バンパリインフォースメント30に固定的に保持されている。
【0044】
具体的には、ウォッシャタンク34は、各嵌入部36の外面と立壁部12A及び横壁部30Aの各内面との面圧によって、その洗浄液(例えば、貯液量4.5リットル)を含む重量が支持されてバンパリインフォースメント30に保持される構成である。また、各嵌入部36の後端面及び本体部22の前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧も、ウォッシャタンク34の保持に利用されるようになっている。さらに、ウォッシャタンク34は、その係止突起26が係止孔18に入り込んで係合することで、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる構成である。
【0045】
これらにより、ウォッシャタンク34は、車体Sに各方向の加速度が作用しても、バンパリインフォースメント30から脱落したり位置ずれしたりしない構成とされている。この状態では、ウォッシャタンク34がバンパリインフォースメント12の前面よりも前方に突出しない(略面一となる)ようになっている。
【0046】
このウォッシャタンク34をバンパリインフォースメント30に組み付けるにあたっては、該ウォッシャタンク34の各嵌入部36をバンパリインフォースメント30のそれぞれ異なる中空部32に挿入して内側から嵌合する。この挿入動作に伴ってバンパリインフォースメント30の立壁部12Aの端面が係止突起26のテーパ面に当接すると、ウォッシャタンク34が前壁部22Aと嵌入部36との間隔を広げるように変形し、係止突起26のバンパリインフォースメント12背面側の通過が許容される。係止突起26が係止孔18形成部位に至ると、ウォッシャタンク34が復元して係止突起26が係止孔18に係入する。
【0047】
以上により、ウォッシャタンク34は、各嵌入部36の外面と立壁部12A及び横壁部30Aの各内面との面圧、並びに各嵌入部36の後端面及び本体部22の前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧によって、バンパリインフォースメント30に保持される。また、係止孔18と係止突起26との係合によって、ウォッシャタンク34は、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる。
【0048】
このように、本第2実施形態においても、ウォッシャタンク34は、単にその嵌入部24を中空部16に挿入することによって、バンパリインフォースメント30に固定的に取り付けられる。したがって、本第2実施形態によっても、上記第1実施形態と全く同様の効果が得られる。
【0049】
すなわち、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体Sにブラケット等の固定具を設けることなく、ウォッシャタンク34を車体Sの既存部品に固定するため、部品点数及び組付工数が削減され、ウォッシャタンクの取付構造の簡素化及び低コスト化が図られる。また、互いに係合する係止突起26と係止孔18とによって、部品点数を増やすことのない簡単な構成で、ウォッシャタンク34のバンパリインフォースメント12からの脱落が確実に阻止される。さらに、各嵌入部36がバンパリインフォースメント30への取付機能と洗浄液の貯液機能とを共に果たすため、容量あたりの材料使用量が低減され、一層の低コスト化が図られる。また、バンパリインフォースメント30の内部空間である中空部32が貯液空間として利用されるため、車体S(エンジンルーム)内の省スペース化が図られる。特に、本第2実施形態では、例えば、ウォッシャタンク34が3つの中空部32のうち2つの中空部32に内嵌するように2つの嵌入部36を備えても良いが、嵌入部36を3つ設けることで、嵌入部が2つの場合と比較して、バンパリインフォースメント30に対するウォッシャタンク34の保持力が向上し、かつ車体S内の一層の省スペース化が図られる。
【0050】
このように、本第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンク34を車体Sに対し固定することができる。
【0051】
そして、第1及び第2実施形態から明らかなように、ウォッシャタンクの嵌入部は、バンパリインフォースメントの閉断面部の形状や数に対応して設定すれば良い。なお、本発明は、中空部16、32に内嵌する嵌入部24、36が洗浄液を貯液する好ましい構成に限定されることはなく、嵌入部24等が開放構造であっても良い。
【0052】
次に、本発明の第3実施形態について、図7乃至図9に基づいて説明する。なお、上記第1または第2実施形態と基本的に同一の部品・部分については、上記第1または第2実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0053】
図7には、本発明の第3実施形態が図1に対応する斜視図にて示されており、図8には第3実施形態が図2に対応する斜視図にて示されている。これらの図に示される如く、本第3実施形態は、バンパリインフォースメント30に外嵌して保持されるウォッシャタンク40を備える点で、上記第1実施形態とは異なる。
【0054】
ウォッシャタンク40は係止突起26を有する本体部22を備えており、この本体部22からは、それぞれ上面または下面に沿って上下一対のアーム部42が延設されている。互いに対向する一対のアーム部42は、前端が本体部22の前端面と一致すると共に、車幅方向内端が本体部22の車幅方向内側の側面に一致している(第1実施形態で嵌入部24が配置されていた切欠き部を上下から覆っている)。各アーム部42の対向間隔は、バンパリインフォースメント30の立壁部12Aの高さに対応している。
【0055】
各アーム部42の前端からは、それぞれ前壁部22Aに対向する係合壁部44が立設されている。各係合壁部44と前壁部22Aとの対向間隔は、バンパリインフォースメント30の前後方向の幅に対応している。各係合壁部44は、側壁部22B側の端部で互いに連続しており、該連続部分よりも車幅方向内側における互いの間に縁部が略「U」字状の切欠部46を形成している。
【0056】
以上により、ウォッシャタンク40には、前壁部22A、側壁部22B、各アーム部42、各係合壁部44に囲まれ車幅方向内側に開口した嵌合凹部48が形成されており、嵌合凹部48は切欠部46において前方にも開口している。この切欠部46によって、ウォッシャタンク40は、嵌合凹部48を上下方向に縮めることなく前後方向に広げるような変形が可能とされている。なお、嵌合凹部48が、本発明における「取付部」に相当する。
【0057】
このウォッシャタンク40は、図9に示される如く、嵌合凹部48がバンパリインフォースメント30に外嵌すると共に、その係止突起26が係止孔18に入り込んだ状態で、該バンパリインフォースメント30に固定的に保持されている。
【0058】
具体的には、ウォッシャタンク40は、前壁部22A及び各係合壁部44と前後一対の立壁部12Aとの面圧、並びに各アーム部42と各立壁部12Aの上下端面との面圧によって、その洗浄液(例えば、貯液量4.5リットル)を含む重量が支持されてバンパリインフォースメント30に保持される構成である。また、ウォッシャタンク40は、その係止突起26が係止孔18に入り込んで係合することで、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる構成である。
【0059】
これらにより、ウォッシャタンク40は、車体Sに各方向の加速度が作用しても、バンパリインフォースメント30から脱落したり位置ずれしたりしない構成とされている。
【0060】
このウォッシャタンク40をバンパリインフォースメント30に組み付けるにあたっては、該ウォッシャタンク40の嵌合凹部48にバンパリインフォースメント30の長手方向端部を挿入して嵌合する。この挿入動作に伴ってバンパリインフォースメント30の立壁部12Aの端面が係止突起26のテーパ面に当接すると、ウォッシャタンク40が前壁部22Aと係合壁部44との間隔を広げるように変形し、係止突起26のバンパリインフォースメント12背面側の通過が許容される。係止突起26が係止孔18形成部位に至ると、ウォッシャタンク20が復元して係止突起26が係止孔18に係入する。
【0061】
以上により、ウォッシャタンク40は、前壁部22A及び各係合壁部44と前後一対の立壁部12Aとの面圧、並びに各アーム部42と各立壁部12Aの上下端面との面圧によって、バンパリインフォースメント30に保持される。また、係止孔18と係止突起26との係合によって、ウォッシャタンク34は、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる。
【0062】
このように、本第3実施形態においても、ウォッシャタンク40は、単にその嵌合凹部48にバンパリインフォースメント30を挿入することによって、バンパリインフォースメント30に固定的に取り付けられる。したがって、本第3実施形態によっても、取付部である嵌合凹部48が洗浄液の貯液空間を構成すること、及びバンパリインフォースメント30の中空部32(バンパリインフォースメント12の中空部16)を貯液空間として利用することによる効果を除いて、上記第1実施形態と全く同様の効果が得られる。
【0063】
すなわち、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体Sにブラケット等の固定具を設けることなく、ウォッシャタンク40を車体Sの既存部品に固定するため、部品点数及び組付工数が削減され、ウォッシャタンクの取付構造の簡素化及び低コスト化が図られる。また、互いに係合する係止突起26と係止孔18とによって、部品点数を増やすことのない簡単な構成で、ウォッシャタンク20のバンパリインフォースメント30からの脱落が確実に阻止される。
【0064】
このように、本第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンク40を車体Sに対し固定することができる。
【0065】
また、本第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンク40は、その嵌合凹部48にバンパリインフォースメント30を内嵌させる(嵌合凹部48をバンパリインフォースメント30に外嵌する)構成であるため、中空部の形状に依らずバンパリインフォースメントに固定することが可能であり、例えば、バンパリインフォースメント12にも固定することができる。このため、ウォッシャタンク40は、外形寸法が同じ如何なるバンパリインフォースメントにも取り付けることが可能であり、断面構造の異なる複数種類のバンパリインフォースメントに対し共通化することができる。
【0066】
なお、第3実施形態では、アーム部42が洗浄液の貯液空間を形成しない構成としたが、例えば、上下何れか一方または双方のアーム部42が本体部22内に連通する中空構造とされても良い。
【0067】
また、上記各実施形態では、ウォッシャタンク20、34、40が係止突起26を有すると共に、バンパリインフォースメント12、30が係止孔18を有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、係止突起26及び係止孔18がない構成としても良く、他の抜け止め手段を有する構成としても良い。また、本発明は、係止突起26及び係止孔18の設置部位によって限定されることもなく、係止突起26の側部がテーパ面である構成に限定されることもない。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンクを車体に対し固定することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された車体を部分的に示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクとバンパリインフォースメントとを示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクのバンパリインフォースメントへの取付状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された車体を部分的に示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクとバンパリインフォースメントとを示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクのバンパリインフォースメントへの取付状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された車体を部分的に示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクとバンパリインフォースメントとを示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクのバンパリインフォースメントへの取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
12 バンパリインフォースメント(バンパ骨格部材)
18 係止孔(凹部)
20 ウォッシャタンク
24 嵌入部(取付部)
26 係止突起(突起部)
30 バンパリインフォースメント(バンパ骨格部材)
34 ウォッシャタンク
36 嵌入部(取付部)
40 ウォッシャタンク
48 嵌合凹部(取付部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両にウォッシャタンクを固定的に取り付けるためのウォッシャタンクの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、例えば、フロントまたはリヤのウインドシールドガラスに洗浄液を噴射するウインドウォッシャ装置や、ヘッドランプに洗浄液を噴射するヘッドランプクリーナ装置に供給する洗浄液を貯液するためのウォッシャタンクが設けられている。
【0003】
このようなウォッシャタンクはブロー成形等の樹脂成形にて形成されており、その本体部(洗浄液の貯液部)からは車体への固定用の腕部が一体に形成されている。そして、ウォッシャタンクは、この腕部において、ボルト・ナット等の締結手段によって車体に固定されるようになっている。
【0004】
しかしながら、このようなウォッシャタンクの取付構造では、ボルト・ナット等の締結手段を用いるため、部品点数及び組付工数が多いという問題があった。また、ウォッシャタンク側では、上記腕部を設ける必要があり、金型費、加工費、材料費等の製造コストが高いという問題があった。
【0005】
そこで、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなくウォッシャタンクを車体に固定する技術が考えられている(例えば、特許文献1乃至特許文献4参照)。これらの技術では、車体にブラケットを取り付け、該ブラケットまたはウォッシャタンクに形成した溝に相手方の縁部や突条等を挿入し、必要に応じて抜け止め用のストッパを互いに係合させている。これにより、単に一方の溝に相手方の縁部や突条等を挿入することで、ブラケットすなわち車体に対しウォッシャタンクが固定される。しかしながら、これらの構成では、車体側にブラケットを溶接や締結手段等によって取り付けなければならず、車体側の製造コストが高くなってしまう。
【0006】
また、ウォッシャタンクをメインタンクとサブタンクとに分け、サブタンクをバンパ内に配設した構成が知られている(例えば、特許文献5参照)。しかしながら、特許文献5には、サブタンクとバンパとの取付構造について何らの記載も図示もされていない。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−232620号公報
【特許文献2】
実開昭54−19445号公報
【特許文献3】
実開平3−93260号公報
【特許文献4】
実開昭55−50873号公報
【特許文献5】
実開昭58−168953号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンクを車体に対し固定することができるウォッシャタンクの取付構造を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、洗浄液を貯液するウォッシャタンクに一体に設けた取付部を車両のバンパ骨格部材に嵌合して、該バンパ骨格部材によって前記ウォッシャタンクを保持した、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンクに一体に設けられた取付部を車両のバンパ骨格部材の長手方向端部に嵌合することで、ウォッシャタンクが車体側のバンパ骨格部材に直接的に保持される。すなわち、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体側にブラケット等の固定具を設けることなく、ウォッシャタンクが車体の既存部品に固定される。このため、部品点数及び組付工数が削減される。
【0011】
このように、請求項1記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンクを車体に対し固定することができる。
【0012】
請求項2記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、請求項1記載のウォッシャタンクの取付構造において、前記取付部が前記バンパ骨格部材に嵌合した状態で、該バンパ骨格部材に設けた凹部に、前記ウォッシャタンクに一体に設けた突起部を入り込ませた、ことを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、取付部が前記バンパ骨格部材に嵌合した状態で、ウォッシャタンクに一体に設けられた突起部がバンパ骨格部材の凹部に入り込む。これにより、部品点数を増やすことなく、ウォッシャタンクがバンパ骨格部材に対し確実に抜け止めされる。なお、凹部は、バンパ骨格部材の一部を板厚方向に貫通する孔であっても良い。
【0014】
請求項3記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、請求項1または請求項2記載のウォッシャタンクの取付構造において、前記取付部を、洗浄液を貯液可能な中空構造とし、かつ中空の前記バンパ骨格部材に内嵌した、ことを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンクにおけるバンパ骨格部材に内嵌(挿入)される取付部が中空構造とされ、その内部に洗浄液を貯液可能とされている。このため、ウォッシャタンクは、容量が増加し、容量あたりの製造コストが低減される。また、中空のバンパ骨格部材の内部が貯液空間として利用されるため、車両(エンジンルーム)内の省スペース化が図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係るウォッシャタンクの取付構造の第1実施形態について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、図中矢印FRは車体の前方向を、矢印UPは車体の上方向を示す。
【0017】
図1には、本第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された自動車車体(以下、単に車体という)Sの前部の概略内部構造が斜視図にて示されている。この図に示される如く、車体Sは、その前部の骨格部材としてのフロントサイドメンバ10を備えている。
【0018】
フロントサイドメンバ10は、車体Sの前後方向に沿って長手とされ、左右一対とされている。各フロントサイドメンバ10の前端には、車幅方向に長手とされた「バンパ骨格部材」としてのバンパリインフォースメント12が架け渡されている。バンパリインフォースメント12は、図示しないクラッシュボックスを介して各フロントサイドメンバ10の前端に固定されている。
【0019】
このバンパリインフォースメント12が図示しないバンパカバーに被覆されてフロントバンパが構成される。また、バンパリインフォースメント12の後方には、ラジエータサポート14が配設されている。
【0020】
図2及び図3にも示される如く、本第1実施形態では、バンパリインフォースメント12は、断面視で略「ロ」字状の閉断面形状とされ、その内部が中空部16とされている。この中空部16は、バンパリインフォースメント12の長手方向の両端部でそれぞれ開口している。
【0021】
このバンパリインフォースメント12における中空部16を囲む前後一対の壁部を立壁部12A、上下一対の壁部を横壁部12Bということとする。後側の立壁部12Aにおける長手方向一端部近傍には、「凹部」としての係止孔18が形成されてバンパリインフォースメント12の背面に開口している。
【0022】
そして、このバンパリインフォースメント12の長手方向一端部には、内部に洗浄液を貯液するためのウォッシャタンク20が保持されている。図2に示される如く、ウォッシャタンク20は、本体部22と、該本体部22に一体に設けられた「取付部」としての嵌入部24とを有している。
【0023】
本体部22は、矩形の前部における車体内方側の角部が矩形状に切り欠かれた如き平面視で略L字状の中空形状に形成されている。この本体部22の上記切欠部分における前向きの壁部を前壁部22A、車幅方向内向きの壁部を側壁部22Bということとする。
【0024】
嵌入部24は、矩形容器状に形成され本体部22の側壁部22Bから前壁部22Aに沿って突出している。嵌入部24の内部は、本体部22の内部と連通している。この嵌入部24の側面視における外形寸法は、バンパリインフォースメント12の中空部16の内縁寸法に対応している。また、嵌入部24の後端面と前壁部22Aとの間隔は、バンパリインフォースメント12の立壁部12Aの厚みに対応しており、嵌入部24の前端面と本体部22の前端面との距離も立壁部12Aの厚みに対応している。
【0025】
また、ウォッシャタンク20は、前壁部22Aから前方に突出した「突起部」としての係止突起26を有している。係止突起26は、前壁部22Aにおけるバンパリインフォースメント12の係止孔18に対応した位置に設けられており、該係止孔18に係入可能に形成されている。
【0026】
このウォッシャタンク20は、図3に示される如く、その嵌入部24がバンパリインフォースメント12の上記一端部に開口した中空部16に内嵌すると共に、その係止突起26が係止孔18に入り込んだ状態で、該バンパリインフォースメント12に固定的に保持されている。
【0027】
具体的には、ウォッシャタンク20は、嵌入部24の外面と立壁部12A及び横壁部12Bの各内面との面圧によって、その洗浄液(例えば、貯液量4.5リットル)を含む重量が支持されてバンパリインフォースメント12に保持される構成である。また、嵌入部24の後端面及び本体部22の前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧も、ウォッシャタンク20の保持に利用されるようになっている。さらに、ウォッシャタンク20は、その係止突起26が係止孔18に入り込んで係合することで、バンパリインフォースメント12に対し抜け止めされる構成である。
【0028】
これらにより、ウォッシャタンク20は、車体Sに各方向の加速度が作用しても、バンパリインフォースメント12から脱落したり位置ずれしたりしない構成とされている。この状態では、ウォッシャタンク20がバンパリインフォースメント12の前面よりも前方に突出しない(略面一となる)ようになっている。
【0029】
また、このウォッシャタンク20は、ブロー成形または射出成形等の樹脂成形より成り、全体として弾性的な変形が可能とされている。これにより、嵌入部24と前壁部22Aとの間隔が広がるよう変形させることで、係止突起26が設けられた前壁部22Aと嵌入部24との間に立壁部12Aを入り込ませるようになっている。なお、本第1実施形態では、係止突起26の側部がテーパ面とされており、組付の際に該テーパ面に立壁部12Aの端面を押し付けることでウォッシャタンク20が上記の如く変形する構成となっている。
【0030】
また、ウォッシャタンク20の弾性的な変形によって、該ウォッシャタンク20と金属製のバンパリインフォースメント12との温度変化に伴う寸法変化の相違を吸収するようになっている。
【0031】
以上説明したウォッシャタンク20は、フロントまたはリヤのウインドシールドガラスに洗浄液を噴射するウインドウォッシャ装置や、ヘッドランプに洗浄液を噴射するヘッドランプクリーナ装置に適用される。そして、これらの装置に洗浄液を供給するするために、ウォッシャタンク20の本体部22の下部には、図示しないポンプモータが取り付けられている。また、本体部22の上部には、内部に洗浄液を補給するための注入口28が設けられている。
【0032】
次に、本第1実施形態の作用を説明する。
【0033】
車体Sのバンパリインフォースメント12にウォッシャタンク20を組み付けるにあたっては、該ウォッシャタンク20の嵌入部24をバンパリインフォースメント12の中空部16に挿入して内側から嵌合する。この挿入動作に伴ってバンパリインフォースメント12の立壁部12Aの端面が係止突起26のテーパ面に当接すると、ウォッシャタンク20が前壁部22Aと嵌入部24との間隔を広げるように変形し、係止突起26のバンパリインフォースメント12背面側の通過が許容される。係止突起26が係止孔18形成部位に至ると、ウォッシャタンク20が復元して係止突起26が係止孔18に係入する。
【0034】
以上により、ウォッシャタンク20は、嵌入部24の外面と立壁部12A及び横壁部12Bの各内面との面圧、並びに嵌入部24の後端面及び前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧によって、バンパリインフォースメント12に保持される。また、係止孔18と係止突起26との係合によって、ウォッシャタンク20は、バンパリインフォースメント12に対し抜け止めされる。
【0035】
このように、本第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンク20は、単にその嵌入部24を中空部16に挿入することによって、車体Sのフロントバンパを構成するバンパリインフォースメント12に直接的に取り付けられる。すなわち、ウォッシャタンク20は、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体Sにブラケット等の固定具を設けることなく、該車体Sの既存部品に固定される。このため、ウォッシャタンク20を車体Sに固定するための部品点数及び組付工数が削減され、ウォッシャタンクの取付構造の簡素化及び低コスト化が図られる。
【0036】
また、ウォッシャタンク20に一体に設けられた係止突起26が、バンパリインフォースメント12に形成された係止孔18に入り込むため、部品点数を増やすことのない簡単な構成で、ウォッシャタンク20のバンパリインフォースメント12からの脱落が確実に阻止される。特に、嵌入部24を中空部16に挿入する動作に伴って、係止突起26が係止孔18に入り込むため、ウォッシャタンク20のバンパリインフォースメント12への組付作業が容易である。
【0037】
さらに、ウォッシャタンク20におけるバンパリインフォースメント12に内嵌する取付部である嵌入部24が、本体部22と連通した中空に形成されて洗浄液の貯液部を構成しているため、換言すれば、嵌入部24がバンパリインフォースメント12への取付機能と洗浄液の貯液機能とを共に果たすため、容量あたりの材料使用量が低減され、一層の低コスト化が図られる。また、バンパリインフォースメント12の内部空間である中空部16が貯液空間として利用されるため、車体S(エンジンルーム)内の省スペース化が図られる。
【0038】
このように、本第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンク20を車体Sに対し固定することができる。
【0039】
次に、本発明の第2実施形態について、図4乃至図6に基づいて説明する。なお、上記第1実施形態と基本的に同一の部品・部分については、上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0040】
図4には、本発明の第2実施形態が図1に対応する斜視図にて示されており、図5には第2実施形態が図2に対応する斜視図にて示されている。これらの図に示される如く、本第2実施形態は、車体Sがバンパリインフォースメント12に代えて、断面視で略「目」字状に形成された「バンパ骨格部材」としてのバンパリインフォースメント30を備える点で、上記第1実施形態とは異なる。
【0041】
すなわち、バンパリインフォースメント30は、前後一対の立壁部12Aと、各立壁部12Aを上下方向の4箇所でそれぞれ連結する4つの横壁部30Aとで構成され、中空部16が上下方向に3分割された如き3つの中空部32を有している。このバンパリインフォースメント30は、係止孔18を有している。
【0042】
このバンパリインフォースメント30の長手方向一端部には、ウォッシャタンク34が取り付けられるようになっている。ウォッシャタンク34は、係止突起26を有する本体部22と、「取付部」として本体部22の側壁部22Bから突設された3つの嵌入部36とを備えている。各嵌入部36は、それぞれ矩形容器状に形成されて内部空間が本体部22の内部と連通すると共に、それぞれの外形状がバンパリインフォースメント30の各中空部32の内縁形状に対応している。また、各嵌入部36と前壁部22Aとの間隔は、立壁部12Aの厚みに対応している。
【0043】
このウォッシャタンク34は、図6に示される如く、各嵌入部36がそれぞれ異なる中空部32に内嵌すると共に、その係止突起26が係止孔18に入り込んだ状態で、該バンパリインフォースメント30に固定的に保持されている。
【0044】
具体的には、ウォッシャタンク34は、各嵌入部36の外面と立壁部12A及び横壁部30Aの各内面との面圧によって、その洗浄液(例えば、貯液量4.5リットル)を含む重量が支持されてバンパリインフォースメント30に保持される構成である。また、各嵌入部36の後端面及び本体部22の前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧も、ウォッシャタンク34の保持に利用されるようになっている。さらに、ウォッシャタンク34は、その係止突起26が係止孔18に入り込んで係合することで、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる構成である。
【0045】
これらにより、ウォッシャタンク34は、車体Sに各方向の加速度が作用しても、バンパリインフォースメント30から脱落したり位置ずれしたりしない構成とされている。この状態では、ウォッシャタンク34がバンパリインフォースメント12の前面よりも前方に突出しない(略面一となる)ようになっている。
【0046】
このウォッシャタンク34をバンパリインフォースメント30に組み付けるにあたっては、該ウォッシャタンク34の各嵌入部36をバンパリインフォースメント30のそれぞれ異なる中空部32に挿入して内側から嵌合する。この挿入動作に伴ってバンパリインフォースメント30の立壁部12Aの端面が係止突起26のテーパ面に当接すると、ウォッシャタンク34が前壁部22Aと嵌入部36との間隔を広げるように変形し、係止突起26のバンパリインフォースメント12背面側の通過が許容される。係止突起26が係止孔18形成部位に至ると、ウォッシャタンク34が復元して係止突起26が係止孔18に係入する。
【0047】
以上により、ウォッシャタンク34は、各嵌入部36の外面と立壁部12A及び横壁部30Aの各内面との面圧、並びに各嵌入部36の後端面及び本体部22の前壁部22Aと後側の立壁部12Aとの面圧によって、バンパリインフォースメント30に保持される。また、係止孔18と係止突起26との係合によって、ウォッシャタンク34は、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる。
【0048】
このように、本第2実施形態においても、ウォッシャタンク34は、単にその嵌入部24を中空部16に挿入することによって、バンパリインフォースメント30に固定的に取り付けられる。したがって、本第2実施形態によっても、上記第1実施形態と全く同様の効果が得られる。
【0049】
すなわち、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体Sにブラケット等の固定具を設けることなく、ウォッシャタンク34を車体Sの既存部品に固定するため、部品点数及び組付工数が削減され、ウォッシャタンクの取付構造の簡素化及び低コスト化が図られる。また、互いに係合する係止突起26と係止孔18とによって、部品点数を増やすことのない簡単な構成で、ウォッシャタンク34のバンパリインフォースメント12からの脱落が確実に阻止される。さらに、各嵌入部36がバンパリインフォースメント30への取付機能と洗浄液の貯液機能とを共に果たすため、容量あたりの材料使用量が低減され、一層の低コスト化が図られる。また、バンパリインフォースメント30の内部空間である中空部32が貯液空間として利用されるため、車体S(エンジンルーム)内の省スペース化が図られる。特に、本第2実施形態では、例えば、ウォッシャタンク34が3つの中空部32のうち2つの中空部32に内嵌するように2つの嵌入部36を備えても良いが、嵌入部36を3つ設けることで、嵌入部が2つの場合と比較して、バンパリインフォースメント30に対するウォッシャタンク34の保持力が向上し、かつ車体S内の一層の省スペース化が図られる。
【0050】
このように、本第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンク34を車体Sに対し固定することができる。
【0051】
そして、第1及び第2実施形態から明らかなように、ウォッシャタンクの嵌入部は、バンパリインフォースメントの閉断面部の形状や数に対応して設定すれば良い。なお、本発明は、中空部16、32に内嵌する嵌入部24、36が洗浄液を貯液する好ましい構成に限定されることはなく、嵌入部24等が開放構造であっても良い。
【0052】
次に、本発明の第3実施形態について、図7乃至図9に基づいて説明する。なお、上記第1または第2実施形態と基本的に同一の部品・部分については、上記第1または第2実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0053】
図7には、本発明の第3実施形態が図1に対応する斜視図にて示されており、図8には第3実施形態が図2に対応する斜視図にて示されている。これらの図に示される如く、本第3実施形態は、バンパリインフォースメント30に外嵌して保持されるウォッシャタンク40を備える点で、上記第1実施形態とは異なる。
【0054】
ウォッシャタンク40は係止突起26を有する本体部22を備えており、この本体部22からは、それぞれ上面または下面に沿って上下一対のアーム部42が延設されている。互いに対向する一対のアーム部42は、前端が本体部22の前端面と一致すると共に、車幅方向内端が本体部22の車幅方向内側の側面に一致している(第1実施形態で嵌入部24が配置されていた切欠き部を上下から覆っている)。各アーム部42の対向間隔は、バンパリインフォースメント30の立壁部12Aの高さに対応している。
【0055】
各アーム部42の前端からは、それぞれ前壁部22Aに対向する係合壁部44が立設されている。各係合壁部44と前壁部22Aとの対向間隔は、バンパリインフォースメント30の前後方向の幅に対応している。各係合壁部44は、側壁部22B側の端部で互いに連続しており、該連続部分よりも車幅方向内側における互いの間に縁部が略「U」字状の切欠部46を形成している。
【0056】
以上により、ウォッシャタンク40には、前壁部22A、側壁部22B、各アーム部42、各係合壁部44に囲まれ車幅方向内側に開口した嵌合凹部48が形成されており、嵌合凹部48は切欠部46において前方にも開口している。この切欠部46によって、ウォッシャタンク40は、嵌合凹部48を上下方向に縮めることなく前後方向に広げるような変形が可能とされている。なお、嵌合凹部48が、本発明における「取付部」に相当する。
【0057】
このウォッシャタンク40は、図9に示される如く、嵌合凹部48がバンパリインフォースメント30に外嵌すると共に、その係止突起26が係止孔18に入り込んだ状態で、該バンパリインフォースメント30に固定的に保持されている。
【0058】
具体的には、ウォッシャタンク40は、前壁部22A及び各係合壁部44と前後一対の立壁部12Aとの面圧、並びに各アーム部42と各立壁部12Aの上下端面との面圧によって、その洗浄液(例えば、貯液量4.5リットル)を含む重量が支持されてバンパリインフォースメント30に保持される構成である。また、ウォッシャタンク40は、その係止突起26が係止孔18に入り込んで係合することで、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる構成である。
【0059】
これらにより、ウォッシャタンク40は、車体Sに各方向の加速度が作用しても、バンパリインフォースメント30から脱落したり位置ずれしたりしない構成とされている。
【0060】
このウォッシャタンク40をバンパリインフォースメント30に組み付けるにあたっては、該ウォッシャタンク40の嵌合凹部48にバンパリインフォースメント30の長手方向端部を挿入して嵌合する。この挿入動作に伴ってバンパリインフォースメント30の立壁部12Aの端面が係止突起26のテーパ面に当接すると、ウォッシャタンク40が前壁部22Aと係合壁部44との間隔を広げるように変形し、係止突起26のバンパリインフォースメント12背面側の通過が許容される。係止突起26が係止孔18形成部位に至ると、ウォッシャタンク20が復元して係止突起26が係止孔18に係入する。
【0061】
以上により、ウォッシャタンク40は、前壁部22A及び各係合壁部44と前後一対の立壁部12Aとの面圧、並びに各アーム部42と各立壁部12Aの上下端面との面圧によって、バンパリインフォースメント30に保持される。また、係止孔18と係止突起26との係合によって、ウォッシャタンク34は、バンパリインフォースメント30に対し抜け止めされる。
【0062】
このように、本第3実施形態においても、ウォッシャタンク40は、単にその嵌合凹部48にバンパリインフォースメント30を挿入することによって、バンパリインフォースメント30に固定的に取り付けられる。したがって、本第3実施形態によっても、取付部である嵌合凹部48が洗浄液の貯液空間を構成すること、及びバンパリインフォースメント30の中空部32(バンパリインフォースメント12の中空部16)を貯液空間として利用することによる効果を除いて、上記第1実施形態と全く同様の効果が得られる。
【0063】
すなわち、ボルト・ナット等の締結手段を用いることなく、かつ車体Sにブラケット等の固定具を設けることなく、ウォッシャタンク40を車体Sの既存部品に固定するため、部品点数及び組付工数が削減され、ウォッシャタンクの取付構造の簡素化及び低コスト化が図られる。また、互いに係合する係止突起26と係止孔18とによって、部品点数を増やすことのない簡単な構成で、ウォッシャタンク20のバンパリインフォースメント30からの脱落が確実に阻止される。
【0064】
このように、本第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンク40を車体Sに対し固定することができる。
【0065】
また、本第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造では、ウォッシャタンク40は、その嵌合凹部48にバンパリインフォースメント30を内嵌させる(嵌合凹部48をバンパリインフォースメント30に外嵌する)構成であるため、中空部の形状に依らずバンパリインフォースメントに固定することが可能であり、例えば、バンパリインフォースメント12にも固定することができる。このため、ウォッシャタンク40は、外形寸法が同じ如何なるバンパリインフォースメントにも取り付けることが可能であり、断面構造の異なる複数種類のバンパリインフォースメントに対し共通化することができる。
【0066】
なお、第3実施形態では、アーム部42が洗浄液の貯液空間を形成しない構成としたが、例えば、上下何れか一方または双方のアーム部42が本体部22内に連通する中空構造とされても良い。
【0067】
また、上記各実施形態では、ウォッシャタンク20、34、40が係止突起26を有すると共に、バンパリインフォースメント12、30が係止孔18を有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、係止突起26及び係止孔18がない構成としても良く、他の抜け止め手段を有する構成としても良い。また、本発明は、係止突起26及び係止孔18の設置部位によって限定されることもなく、係止突起26の側部がテーパ面である構成に限定されることもない。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るウォッシャタンクの取付構造は、簡単かつ安価な構成で、ウォッシャタンクを車体に対し固定することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された車体を部分的に示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクとバンパリインフォースメントとを示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクのバンパリインフォースメントへの取付状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された車体を部分的に示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクとバンパリインフォースメントとを示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクのバンパリインフォースメントへの取付状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造が適用された車体を部分的に示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクとバンパリインフォースメントとを示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るウォッシャタンクの取付構造を構成するウォッシャタンクのバンパリインフォースメントへの取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
12 バンパリインフォースメント(バンパ骨格部材)
18 係止孔(凹部)
20 ウォッシャタンク
24 嵌入部(取付部)
26 係止突起(突起部)
30 バンパリインフォースメント(バンパ骨格部材)
34 ウォッシャタンク
36 嵌入部(取付部)
40 ウォッシャタンク
48 嵌合凹部(取付部)
Claims (3)
- 洗浄液を貯液するウォッシャタンクに一体に設けた取付部を車両のバンパ骨格部材に嵌合して、該バンパ骨格部材によって前記ウォッシャタンクを保持した、ことを特徴とするウォッシャタンクの取付構造。
- 前記取付部が前記バンパ骨格部材に嵌合した状態で、該バンパ骨格部材に設けた凹部に、前記ウォッシャタンクに一体に設けた突起部を入り込ませた、ことを特徴とする請求項1記載のウォッシャタンクの取付構造。
- 前記取付部を、洗浄液を貯液可能な中空構造とし、かつ中空の前記バンパ骨格部材に内嵌した、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のウォッシャタンクの取付構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102221313B1 (ko) * | 2021-01-12 | 2021-03-02 | 주식회사 티케이물류 | 트럭의 비산먼지 저감장치 |
-
2003
- 2003-04-11 JP JP2003107445A patent/JP2004314661A/ja active Pending
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