JP2004310338A - 注文データ管理装置 - Google Patents

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Yoshiyuki Kikuchi
善行 菊地
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Abstract

【課題】レストラン等で使用する注文データ管理装置において、無線制御装置を介して無線接続する機器が実際のデータ通信先となるデータ制御装置との間で、全体的な接続性を考慮して最適な通信路を選択すること。
【解決手段】無線制御装置を介して接続する機器が無線制御装置のインターフェイスに関する通信ログを取得することで、無線制御装置を介して通信を行う接続機器から通信接続先まで全体の通信効率を考慮した最適な中継接続先を選択する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レストラン、居酒屋あるいはホテル等において、客から受けた注文を管理する注文データ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レストラン、居酒屋あるいはホテル等で、客から注文された注文データ等を管理するために、注文データ管理装置が使用されている。従来の注文データ管理装置を概略説明すると、ウエイトレスが客から料理の注文を受けた場合、入力端末機としての携帯機に、テーブル番号等とともに注文を受けた各メニューを入力する。この入力された注文データは、携帯機から無線送信される。無線送信された注文データは、店舗内の各コーナー等に設置された無線制御装置によって受信され、各種データの処理や管理等を行うデータ制御装置に出力される。注文データを受信したデータ制御装置は、装置内にデータを蓄積し、調理を指示するための調理指示データ及び料理の提供を指示するための料理提供指示データを作成し出力する。調理指示データは無線制御装置を介して及び直接、厨房に設置されシステムにおける特定の装置番号が付与された出力端末機としてのプリンタで受信され、調理人に調理を指示するための調理指示伝票が印刷される。また、同様にして、ウエイトレスに料理提供を指示するためのゲスト用伝票が、前記プリンタとは異なる装置番号が付与されたウエイトレス用プリンタから印刷出力される。
【0003】
前記無線制御装置は、各装置間のデータ中継を行うために無線または有線の通信路を各装置ごとに確保し、各装置間で論理的な通信路を確保する。そして通信路の一部で障害が発生した場合には、前記無線制御装置を介してデータ送受信を行う機器(例えばプリンタ)は多くの再送を繰り返し、複数ある前期無線制御装置の中で電波強度が強く接続性の高い装置を選択し、選ばれた前期無線制御装置がデータを中継して送受信を行う。
【0004】
前記無線制御装置は、異システムとの混信を防ぎ同一システム内での正しい無線データの送受信を行うために、前記出力端末機や前記携帯機を同一システム内の機器として認識するシステム固有の識別子であるシステムIDを持っている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−60287号公報 (第2−7頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の注文データ管理装置において、無線制御装置を介して無線接続する機器はデータ中継接続先である無線制御装置との間の電波強度が強いことを条件として接続先を選択していた。また、データ中継接続先となる無線制御装置と実際にデータ通信先となるデータ制御装置間は有線で接続しており、従来から有線での接続性には問題がないとの考え方が一般的である。
【0007】
本発明は、注文データ管理装置において、無線制御装置を介して無線接続する機器が実際のデータ通信先となるデータ制御装置との間で、全体的な接続性を考慮して最適な通信路を選択することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の注文データ管理装置は、客から受けた注文に係る注文データを無線送信する複数の入力端末機と、前記入力端末機から送信された前記注文データを無線受信する無線制御装置と、指示データの送信、前記無線制御装置からの前記注文データの受信を行うデータ制御装置と、前記注文データ等を前記データ制御装置に記憶すると共に前記指示データを受信し指示伝票を出力する出力端末機とを備えた注文データ管理装置において、前期無線制御装置を介して中継接続される有線もしくは無線接続機器と前期無線制御装置の間で接続する際に使用される前期無線制御装置のインターフェイスに関する通信ログを取得することで、前期無線制御装置を介して通信を行う接続機器から通信接続先まで全体の通信効率を考慮した最適な接続先を選択することができることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態を示すハードウエア構成図で、レストランで使用する例を示している。
【0010】
図1において、端末機としての携帯機1は、ウエイトレスが店舗内で常時携帯する注文入力端末で、その前面にキー入力部及び表示部を有しており、前記キー入力部を操作することによって、客から受けた各種料理メニュー、伝票番号、テーブル番号等の注文データを無線で送出する機能とデータ制御装置3から無線制御装置4を介してメッセージを無線で受ける機能を有している。また、端末機としての据置ターミナル2は、机等に据え置いた状態で使用する注文入力端末で、携帯機1と同様の機能を有している。
【0011】
データ制御装置3は、無線制御装置4との間での信号の送受、有線レストランプリンタ10との間での信号の送受、受信したデータ管理、システム全体の管理等を行う。また、前記データ制御装置3は、各種メニューの情報、各メニューに対応して付与された固有のメニュー番号、無線レストランプリンタ7及び有線レストランプリンタ10等に付与されたシステム固有の装置番号等が記憶されている。
【0012】
店舗の各コーナー等に複数設置されシステム固有の装置番号が付与された無線制御装置4〜6は、データ制御装置3と携帯機1、据置ターミナル2及び無線レストランプリンタ7との間で行われる信号の送受を中継する機能を有する。携帯機1や据置ターミナル2からの注文データは、無線制御装置4〜6によって無線で受信され、プロトコルの変換等が行われた後にデータ制御装置3に出力される。
【0013】
厨房に配置されシステム固有の装置番号が付与された無線レストランプリンタ7は、通信中継先として選択された無線制御装置4(この例では、まず最初に無線制御装置4が中継先として選択されたものとする)と無線で双方向通信を行う機能を有しており、無線制御装置4からのデータ信号の印刷機能、完了データ入力装置としてのバーコードリーダ8で読み取ったバーコードデータを無線制御装置4に送信する機能等を有する。また、無線レストランプリンタ7に接続された出力装置としての表示装置8は、データ制御装置3から無線制御装置4を介して無線レストランプリンタ7に送られた信号などのメッセージ等を表示する機能を有している。
【0014】
図2は、複数ある無線制御装置4〜6と無線通信を行い無線レストランプリンタ6がより良い中継先を選択するまでのフローチャートである。図1、図2及び図3を用いて説明する。
【0015】
まず、無線制御装置4〜6は、装置自身が通信接続に失敗した通信エラー情報、装置自身のインターフェイス毎の通信ログ情報を起動時から一定時間毎に更新しそのデータを保持する。データは現在から遡って数十分が用意されるように構成されており、古いデータから消えていく仕組みになっている。また、データ内容としては、送信/受信パケット数、送信/受信エラーパケット数、通信速度、通信コネクションエラー数が書き込まれている。更に、通信ログはエラーが多く発生している時間帯がわかる形式になっている(図3)。(ステップ1)
次に無線レストランプリンタ7から接続できうる全ての無線制御装置に対して、すなわちここでは無線制御装置4〜6に対して通信ログ情報を要求する。(ステップ2)
無線制御装置4および無線制御装置5は、要求されたログ情報を無線レストランプリンタ7に送信する。 また、無線制御装置6は、無線レストランプリンタ7とは無線が届かない場所にあるとして要求が到達しない、もしくは無線制御装置6から無線レストランプリンタ7に対しての応答が到達しなかったものとする。(ステップ3)
無線レストランプリンタ7は、複数の無線制御装置からログ情報が取得できた場合に限りログ情報が取得できた無線制御装置毎の電波強度情報を取得する。(ステップ4)
ここでは、無線制御装置4、無線制御装置5との通信ログ情報を取得できたとしており、無線通信を行ったことにより、無線制御装置4、無線制御装置5に対しての電波強度情報も取得できる。取得した電波強度情報も無線制御装置の持つ通信ログと同様に、過去の無線制御装置に対しての通信ログ要求の応答回数、電波強度情報を保持している。
【0016】
ステップ3,4により、無線レストランプリンタ7は、接続可能な無線制御装置4および無線制御装置5に対してのログ情報と、無線通信を行うことで自動的に取得できる電波強度情報を持っている。
【0017】
無線レストランプリンタ7は、取得した通信ログ情報と電波強度情報のパラメータを比較し、接続性の高い無線制御装置を選択する。取得できない場合には、ステップ2に戻り再度ログデータを要求する。(ステップ5)
ここでは、まず無線制御装置4が中継装置として選択されているが、無線制御装置4に比べて無線制御装置5の接続性が高いと判断されたとする。接続状況は、図3に示しており、無線制御装置4のエラー数が無線制御装置5よりも多くなっていることが判断基準となっている。
【0018】
無線レストランプリンタ7は、ステップ5で選択した無線制御装置5に対してデータ中継を要求する。もし、要求する無線制御装置がすでに接続済みであれば、接続要求を行わない。(ステップ6)
無線レストランプリンタ7から中継要求を受信した無線制御装置5は、データ制御装置3に対して無線レストランプリンタ7の中継先が無線制御装置5であることを登録要求する。これによって、データ制御装置3から無線レストランプリンタ7に対して送信されるデータの中継が無線制御装置5であることを判断できる。(ステップ7)
中継登録を要求をしてきた無線レストランプリンタ7に対して登録完了を通知する。(ステップ8)
一定時間が経過すると、無線接続環境が変化してる可能性があるため、再度全ての無線制御装置に対して通信ログ情報を取得するため、ステップ1へ戻る。
【0019】
以上述べたように本実施の形態によれば、無線制御装置4および無線制御装置5の装置自体が保持する通信ログ情報を無線レストランプリンタ7に送る手段を持つことで、無線レストランプリンタ7からデータ制御装置3に最適な通信路を選択することが可能になる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、無線レストランプリンタ7が最適な無線制御装置を選択することにより、冗長でかつ安定したシステム構成となり時折発生するノイズ等による接続障害に対して有効である。更に障害内容をユーザに通知することで障害検知が簡単になり原因究明がスムーズにできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である注文データ管理装置のハードウエア構成を示す図である。
【図2】図1に示す無線レストランプリンタが最適な無線制御装置を選択する仕組みを説明するためのフローチャートである。
【図3】図2に示す無線制御装置が作成する通信ログデータの例である。
【符号の説明】
1・・・端末機としての携帯機
2・・・端末機としての据置ターミナル
3・・・データ制御装置
4・・・無線制御装置
5・・・無線制御装置
6・・・無線制御装置
7・・・出力端末機としての無線レストランプリンタ
8・・・完了データ入力装置としてのバーコードリーダ
9・・・出力装置としての表示装置
10・・・出力端末機としての有線レストランプリンタ

Claims (6)

  1. 客から受けた注文に係る注文データを無線送信する複数の入力端末機と、前記入力端末機から送信された前記注文データを無線受信する無線制御装置と、前記無線制御装置からの前記注文データの受信及び指示データの送信を行うデータ制御装置と、前記指示データを受信し、指示伝票を出力する出力端末機とを備え、前記注文データを前記データ制御装置によって記憶して管理する注文データ管理装置において、前記無線制御装置が作成する通信ログを一定時間毎に更新したものを保持し、複数存在する前記無線制御装置から前記出力端末機が個別に通信ログを取得し、かつ前記出力端末機と前記無線制御装置間の電波強度を取得することで、前記出力端末機から最適な通信路の中継先となる前記無線制御装置を選択する機能をもつことを特徴とする注文データ管理装置。
  2. 前記出力端末機が中継先である前記無線制御装置を変更したことを通知する機能をもつことを特徴とする請求項1記載の注文データ管理装置。
  3. 前記無線制御装置が既定の通信エラー数を超えた場合にエラー情報を通知する機能をもつことを特徴とする請求項1記載の注文データ管理装置。
  4. 前記データ制御装置から定期的に指定した装置のログを取得してエラーを検知し通知する機能をもつことを特徴とする請求項1記載の注文データ管理装置。
  5. 前記無線制御装置が前記データ制御装置と通信が出来なくなった場合に、更に他の前記無線制御装置が前記無線制御装置からのデータを中継する機能をもつことを特徴とする請求項1記載の注文データ管理装置。
  6. 前記無線制御装置が前記データ制御装置と通信が出来なくなった場合に、前記入力端末機の前記送信データを前記出力端末機に中継する機能をもつことを特徴とする請求項1記載の注文データ管理装置。
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