JP6009776B2 - 注文データ管理システム - Google Patents
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Description
一般にハンディターミナルは、ウエイトレス等により携帯されて店舗内を移動し、客の注文を入力するための装置である。よって、ウエイトレス等の業務に支障をきたさないよう、注文データ管理システムに含まれる別の装置、例えばプリンタなどを利用して、無線通信障害の発生を防ぐことができることが望ましい。
ハンディターミナル1Aは、(1)初めて通信を行う際にコントローラまでの経路が決まっていない、または、(2)前回通信を行った際に使用した経路で今回通信を行ったが失敗したため、新たな経路を探して通信を行う、といった場合に、一番良い条件の経路を決定して通信を行う。
図7は、本実施形態におけるプリンタ装置2Aを介して、ハンディターミナル1Aからコントローラ3に対して注文データを送信する送信手順を示したシーケンス図である。
はじめに、一番良い条件の経路を決定し(ステップS101〜S110)、その後、注文データがその経路で送信される(ステップS111〜S115)例を示す。
プリンタ装置2Aの無線送受信部21と、コントローラ3のコントローラ送受信部31とは、それぞれ近隣検索要求データを受信する。なお、例えば、近隣検索要求データは、「近隣探索要求データであることを示すメッセージ」と、「ハンディターミナル1Aが送信したことを示すメッセージ(例えば、From HT1A)」と、「近隣検索要求データを送信したハンディターミナル1のIPアドレス(例えば、192.168.1.11)」とを含んでいる。ブロードキャストによって不特定の装置に対して配信されるため、全ての装置が送信先となっている。
ハンディターミナル1Aのハンディターミナル送受信部13は、近隣検索応答データを受信する。なお、例えば、近隣検索応答データは、「近隣探索応答データであることを示すメッセージ」と、「プリンタ装置2Aからハンディターミナル1Aに対して送信したことを示すメッセージ(例えば、From PR2A to HT1A)」と、「近隣検索応答データを送信したプリンタ装置2AのIPアドレス(例えば、192.168.1.21)」とを含んでいる。
プリンタ装置2Aの無線送受信部21は、接続要求データを受信する。なお、例えば、接続要求データは、「接続要求データであることを示すメッセージ」と、「接続先のコントローラ3のIPアドレス(例えば、192.168.1.31)」と、「接続要求データを送信したハンディターミナル1AのIPアドレス(例えば、192.168.1.11)」と、「中継する装置であるプリンタ装置2AのIPアドレス(例えば、192.168.1.21)」とを含んでいる。プリンタ装置2Aは、接続先および中継先のIPアドレスを確認し、自装置のIPアドレスが含まれれば受信する。
接続要求処理部23は、入力された接続要求データを、無線送受信部21に入力する。無線送受信部21は、コントローラ3に対して接続要求データを送信する。コントローラ3のコントローラ送受信部31は、接続要求データを受信する。
(ステップS107)コントローラ3のコントローラ制御部32は、ステップS106の処理で受信した接続要求データに基づいて、コントローラ記憶部34が記憶する接続中継情報テーブル(図6参照)を更新する。すなわち、同じ行にある宛先名「ハンディターミナル1A」と経由装置名「プリンタ装置2A」とを組み合わせて記憶する。
プリンタ装置2Aの無線送受信部21は、接続応答データを受信する。なお、例えば、接続応答データは、「接続応答データであることを示すメッセージ」と、「接続元のハンディターミナル1AのIPアドレス(例えば、192.168.1.11)」と、「接続応答データを送信したコントローラ3のIPアドレス(例えば、192.168.1.31)」と、「中継する装置であるプリンタ装置2AのIPアドレス(例えば、192.168.1.21)」とを含んでいる。プリンタ装置2Aは、接続先および中継先のIPアドレスを確認し、自装置のIPアドレスが含まれれば受信する。
接続要求処理部23は、入力された接続応答データの、中継する装置のIPアドレスが自装置のIPアドレスであるため、このデータはルーティングテーブルに記憶すべきデータであると判断し、ルーティングテーブル記憶部24が記憶するルーティングテーブルを更新する。すなわち、図6の行101のように、宛先名にハンディターミナル1A、宛先IPアドレスにハンディターミナル1AのIPアドレスを記憶する。
ハンディターミナル1Aのハンディターミナル送受信部13は、接続応答データを受信する。これにより、ハンディターミナル1Aは、接続応答データに基づいて、コントローラ3に対してデータを送信する場合、プリンタ装置2Aを経由させて送信する経路が一番条件の良い経路であることを認識することができる。また、その経路はハンディターミナル記憶部14に記憶し、次回以降のデータ送信時に使用する。
ハンディターミナル送受信部13は、ステップS110の処理で特定し記憶した経路を用いて、コントローラ3に対して注文データを送信する。すなわち、ハンディターミナル送受信部13は、プリンタ装置2Aに、注文データであることを示すメッセージや実際の注文品の情報とともに、送信元のIPアドレス(ハンディターミナル1A)、送信先のIPアドレス(コントローラ3)、中継する装置のIPアドレス(プリンタ装置2A)などを含めた注文データを送信する。プリンタ装置2Aの無線送受信部21は、接続先および中継先のIPアドレスを確認し、自装置のIPアドレスが含まれれば受信するため、この注文データを受信する。
通信データ中継部25は、入力された注文データの宛先に基づきルーティングテーブルを確認し、送信すべき宛先(コントローラ3)を判断して、注文データを無線送受信部21に入力する。
無線送受信部21は、コントローラ3に対して注文データを送信する。コントローラ3のコントローラ送受信部31は、注文データを受信する。
(ステップS113)コントローラ3のコントローラ制御部32は、ステップS112の処理で受信した注文データをコントローラ記憶部34に記憶させる。
コントローラ送受信部31は、プリンタ装置2Aを中継させてハンディターミナル1Aに対して注文応答データを送信する。プリンタ装置2Aの無線送受信部21は、注文応答データを受信する。
(ステップS115)プリンタ装置2Aの受信データ分配部22は、ステップS114の処理で受信した注文応答データから送付先(ハンディターミナル1A)を確認し、自装置宛のデータではないと判定し、注文応答データを通信データ中継部25に入力する。
通信データ中継部25は、入力された注文応答データの宛先に基づきルーティングテーブルを確認し、送信すべき宛先(ハンディターミナル1A)を判断して、注文応答データを無線送受信部21に入力する。
無線送受信部21は、ハンディターミナル1Aに対して注文応答データを送信する。ハンディターミナル1Aのハンディターミナル送受信部13は、注文応答データを受信する。これにより、ハンディターミナル1Aは、一番条件の良い経路を用いて、コントローラ3に対して注文データを送信することができる。
(ステップS201)プリンタ装置2の無線送受信部21は、他の装置から送信されたデータを受信して接続先および中継先のIPアドレスを確認し、自装置のIPアドレスが含まれれば、受信したデータを受信データ分配部22に入力する。または、そのデータが、近隣検索要求データもしくは接続要求データであれば、受信データ分配部22に入力する。その後、ステップS202の処理に進む。
(ステップS202)受信データ分配部22は、ステップS201の処理で入力されたデータの宛先のアドレスなどを確認し、自装置宛のデータであるか否かを判定する。ステップS201の処理で入力されたデータは自装置宛のデータであると受信データ分配部22が判定した場合にはステップS203の処理に進み、それ以外の場合(近隣検索要求データ、接続要求データ、他装置宛のデータなどの場合)にはステップS205の処理に進む。
(ステップS204)印字データ作成部27と、制御部28と、印字部29とは、ステップS203の処理で受信データ記憶部26に入力されたデータに基づいて印字処理を実行する。その後、処理を終了する。
(ステップS206)接続要求処理部23と通信データ中継部25は、ステップS205の処理で入力されたデータに基づいて、宛先などをルーティングテーブルから決定し、中継処理を実行する。その後、処理を終了する。なお、中継処理は、例えば図7を用いて説明した処理である。
一方、受信データ分配部22が、他装置宛のデータであると判定した場合には、以後の処理を通信機能部200において実施する。すなわち、このデータを接続要求処理部23または通信データ中継部25に入力する。接続要求処理部23と通信データ中継部25とは、受信データ分配部22からデータが入力された場合、すなわち、他装置宛のデータを受信した場合、ルーティングテーブル記憶部24を参照し、中継処理を行う。
また、プリンタ装置2は、無線中継装置として動作している場合においても印字処理を行うことができる。また、逆に、印字機能部300において何らかのトラブルが生じて印字ができなくなった場合でも、無線中継装置としての動作を継続することができる。よって、別途無線中継装置を用意しなくても、コントローラ3から離れた位置で、ハンディターミナル1を用いて注文データの送信を行うことができる。そのため、注文データ管理システム100の導入コストをより低減することができる。
なお、これまで、プリンタ装置2について、無線中継装置(無線で受信したデータを無線で出力する)としての例を示してきた。しかし、例えば、図示しないが、ハンディターミナル1などからのデータは無線で受信し、有線で中継するコントローラ3に中継する、有線プリンタ装置にも応用することができる。
Claims (1)
- ハンディターミナルと、プリンタ装置と、コントローラとを有する注文データ管理システムであって、
前記ハンディターミナルは、
注文データの入力を受け付けるハンディターミナル入力部と、
前記注文データを前記コントローラに対して無線送信するハンディターミナル送信部と、
前記プリンタ装置および前記コントローラに対して送信する近隣検索要求に対して受信する応答に基づき、前記コントローラ装置までの一番良い通信経路を決定する制御部とを備え、
前記プリンタ装置は、
前記ハンディターミナルから無線送信されるデータを受信する受信部と、
受信した前記データが自装置宛のデータであると判定した場合、当該データを処理部に入力し、前記データに中継先が自装置である旨のデータが含まれる場合、他装置宛のデータであると判定し、当該データを転送部に入力する受信データ分配部と、
前記受信データ分配部から入力された前記データに基づいて処理を行う前記処理部と、
前記受信データ分配部から入力された前記データを他装置に転送する処理を行う前記転送部と、
前記他装置に対して前記データを転送する際に使用する通信経路情報を記憶するルーティングテーブル記憶部とを備え、
前記コントローラは、
前記プリンタ装置を介して前記ハンディターミナルから送信される前記注文データを受信するコントローラ受信部と、
受信した前記注文データを記憶するコントローラ記憶部とを備えており、
前記ハンディターミナル送信部は、前記コントローラに宛てて前記一番よい通信経路に基づいた接続要求を送信し、
前記コントローラ記憶部は、取得した前記接続要求に基づいて前記一番良い経路に関する接続中継情報テーブルを記憶し、
前記ルーティングテーブル記憶部は、前記コントローラから取得した、前記コンローラが前記接続中継情報テーブルに基づき送信した接続応答に基づいて、前記一番良い通信経路に関する前記通信経路情報を記憶し、
前記転送部は、入力された前記データの送信先を、前記ルーティングテーブル記憶部に記憶された前記通信経路情報に基づいて決定し、当該データを転送する
ことを特徴とする注文データ管理システム。
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