JP2004306894A - 車両用灯火装置 - Google Patents

車両用灯火装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004306894A
JP2004306894A JP2003106200A JP2003106200A JP2004306894A JP 2004306894 A JP2004306894 A JP 2004306894A JP 2003106200 A JP2003106200 A JP 2003106200A JP 2003106200 A JP2003106200 A JP 2003106200A JP 2004306894 A JP2004306894 A JP 2004306894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
intersection
light source
light
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003106200A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruyuki Matsutani
輝之 松谷
Hiroaki Tamamaki
宏章 玉巻
Naoki Takeda
直樹 武田
Hiroo Sedaka
洋夫 瀬高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2003106200A priority Critical patent/JP2004306894A/ja
Publication of JP2004306894A publication Critical patent/JP2004306894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2400/00Special features or arrangements of exterior signal lamps for vehicles
    • B60Q2400/50Projected symbol or information, e.g. onto the road or car body

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

【目的】車両用灯火装置において、交差点に向かって走行する車両に先だって路面上を照射し、予め他の交通者に車両が走行して行くことの注意を促し、また、局所的に高輝度で照射して昼夜を問わず他の交通者に注意を促し、投光若しくは映像の投影を下方とし、対向車、路外等への幻惑を喚起するのを防止することにある。
【構成】制御手段は、車両の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定し、この検知設定した一時停止の必要な箇所及び車両の走行状態に応じて光源の点灯消灯制御及びアクチュエータの駆動制御してヘッドランプからの光軸及び照射範囲を変更し、車両が前記検知設定した一時停止の必要な箇所付近を走行中乃至停止中に、少なくとも車両の通常走行時のヘッドランプの照射範囲よりも車両の近傍且つ交差点内の路面上の所望位置に投光若しくは映像の投影を行うように光源の点灯消灯制御及びアクチュエータの駆動制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用灯火装置に係り、特に交差点の一時停止の必要な箇所近辺で、車両前方路面を照射若しくは映像を投影する車両用灯火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
交差点のある道路においては、一般的に、他の方向からの車両等の存在を確認できるように、カーブミラーを設置している。しかしながら、カーブミラーでは、車両側から人、自転車、他の車両(無点灯時)等の接近が認識しにくいとともに、人、自転車側からも、カーブミラーだけでは、車両の接近が認識しにくいものである。このため、近年、車両の前面部に、監視機器として、例えば、CCDカメラを装備し、このCCDカメラによって見通しの悪い交差点の安全確認をしているものがある。また、交差点付近の道路端に路上インフラを設置し、この路上インフラ側で、車両の接近を知らせるものがある。
【0003】
また、従来、交差点における車両の接触防止装置には、車両にレーダ装置を備え、交差点では、このレーダ装置から発信された電磁波を、道路端に設置した反射鏡によって車両から見えない道路の方向に変えて検出を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
交差点の警報システムには、車両に警報ユニットを備え、また、交差点の路面にレーダユニットを設置し、交差点に近づく車両の運転者に対して横方向から交差点に近づく他の車両が存在する場合に、警報するものがある(例えば、特許文献2参照)。
交差点内を照射する前照灯システムには、前照灯の照射範囲の中央部が発信手段の設置位置になるように、位置演算手段からの出力に基づいて前照灯を制御し、交差点において照射範囲を変化させるものがある(例えば、特許文献3参照)。
車両の軌道を路面に映し出す装置には、車両の軌道を繰舵角と車速から計算し、その車両の軌道を路面に投影し、運転者や第三者に認識させるものがある(例えば、特許文献4参照)。
車両の誘導装置には、車両を案内する映像を、プロジェクタ装置によってフロントガラスに投影するものがある(例えば、特許文献5参照)。
道路の照射装置には、車両の前面部に道路照射用ランプを設け、車両のバックミラーにはCCDカメラを設け、このCCDカメラの画像情報によって道路照射用ランプの方向を制御し、最適な道路照射を行うものがある(例えば、特許文献6参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−36198号公報(第2、3頁、図1)
【特許文献2】
特開平11−328598号公報(第6、7頁、図1)
【特許文献3】
特開1993−65041号公報(特許請求の範囲、図2)
【特許文献4】
特開2000−161941号公報(特許請求の範囲、図1)
【特許文献5】
特開2000−275057号公報(第2、3頁、図4)
【特許文献6】
特開2000−344006号公報(第3、4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、車両の前面部に監視機器としてのCCDカメラを装備し、このCCDカメラによって見通しの悪い交差点の安全確認する場合に、このCCDカメラは、高額であってコスト高となるという不都合があるとともに、CCDカメラを装備する車種も限られているので、装着率は極めて低い状態であった。
【0006】
また、道路端に路上インフラを設置し、この路上インフラ側で、車両の接近を知らせる場合には、この路上インフラの設置箇所は、極めて少なく、このため、市街地等の信号機が無く且つ見通しの悪い交差点では、出会い頭の車両の接触が依然としてあり、運転者のできる予防策としては、交差点で、ゆっくり車両のノーズを出すといったことしかできなかった。
【0007】
更に、前記特許文献3においては、交差点内を照射する前照灯システムを提案しているが、車両に超音波受信機を装備するだけでなく、各交差点にも超音波発信機を設置する必要があり、実際には膨大な工事作業が発生するため、設備上、このシステムを普及させることが困難であった。
【0008】
更にまた、前記特許文献4においては、車両の軌道を路面に映し出す装置を提案しているが、このシステムは車両の進行方向を示すものであり、車両の発進を事前に周囲を通知するものではなく、このため、車両が停止している場合に、周囲にいる歩行者等は、車両が発進するかどうかを予測して判断しなければならず、車両付近を通行するには、車両が発進するのか否かで困惑が生じていた。
【0009】
また、前記特許文献5等のように、運転者に対して情報を提示する装置として、液晶ディスプレイやフロントウインドに映像を投影する場合に、ヘッドアップディスプレイ(HUD)等の機器が知られているが、通常、インストルメントパネル付近で画像を表示するため、運転中の運転者は、視点を動かす必要があり、このため、わき見運転につながるという問題があり、また、ヘッドアップディスプレイ(HUD)の場合には、画像が表示されている部分における視界が悪く、このため、運転者が運転に集中できなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、車両にヘッドランプを設け、このヘッドランプには前記車両の走行時に点灯可能な光源を設け、この光源からの光束の指向方向を変更可能なアクチュエータを設け、前記光源の点灯消灯制御及び前記アクチュエータの駆動制御を行う制御手段を設けた車両用灯火装置において、前記制御手段は、前記車両の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定し、この検知設定した一時停止の必要な箇所及び前記車両の走行状態に応じて前記光源の点灯消灯制御及び前記アクチュエータの駆動制御して前記ヘッドランプからの光軸及び照射範囲を変更し、前記車両が前記検知設定した一時停止の必要な箇所付近を走行中乃至停止中に、少なくとも前記車両の通常走行時の前記ヘッドランプの照射範囲よりも前記車両の近傍且つ前記交差点内の路面上の所望位置に投光若しくは映像の投影を行うように前記光源の点灯消灯制御及び前記アクチュエータの駆動制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明は、車両の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定し、この検知設定した一時停止の必要な箇所及び車両の走行状態に応じて光源の点灯消灯制御及びアクチュエータの駆動制御してヘッドランプからの光軸及び照射範囲を変更し、車両が前記検知設定した一時停止の必要な箇所付近を走行中乃至停止中に、少なくとも車両の通常走行時のヘッドランプの照射範囲よりも車両の近傍且つ交差点内の路面上の所望位置に投光若しくは映像の投影を行うように光源の点灯消灯制御及びアクチュエータの駆動制御することから、交差点での一時停止の際に、一時停止線近くになった時点で、歩行区域路面に投光若しくは映像を投影し、歩行者、自転車等に自車両の接近を知らせ、つまり、交差点に向かって走行する車両に先だって路面上を照射若しくは映像を投影し、予め他の交通者に自車両が走行して行くことの注意を促すことができ、飛び出し等を減らすことができ、また、路面を局所的に高輝度で照射若しくは映像を投影して、昼夜を問わず注意を促すことができ、更に、路面上に照射若しくは映像を投影することから、交通者の視野が広いか狭いかに関係なく、注意を促すことができ、しかも、投光若しくは映像の投影を下方とし、投光や映像の投影を水平より上方に行わないようにするので、対向車、路外等への幻惑を喚起するのを防止することができる。
【0012】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜16は、この発明の第1実施例を示すものである。図16において、2は車両、4はボディ、6は前輪、8は後輪、10はステアリングホイール、12は前側ドア、14は後側ドア、16は前側バンパ、18は後側バンパ、20は前側ドア12に取り付けられたバックミラーである。車両2のエンジンルーム22内には、パワーユニット24が設置されている。このパワーユニット24は、エンジン26と変速機28とが連結して構成されている。前側バンパ16には、車両2の前方に開口する補助ランプ取付部30が設けられている。
【0013】
車両2のボディ4の前面部の両隅部位には、前照灯の灯火手段として、左右のヘッドランプ32が設けられている。また、ボディ4の側部には、第1灯火部(ターンシグナル)34が設けられている。更に、バックミラー20には、第2灯火部(ターンシグナル又は補助ランプ)36が設けられている。
【0014】
ヘッドランプ32には、図12に示す如く、前方に開放する漏斗状のランプケース38と、このランプケース38と共働してランプ空間40を形成するようにランプケース38の前端部位にレンズシール材42を介して保持されたランプ保護レンズ44と、ランプ空間40に配設されたランプアッセンブリ46とが設けられている。また、ランプケース38の前端部位のカバー取付部48には、ランプ空間40内で、カバー取付ボルト50によって環状のカバー部材52がランプ保護レンズ44に沿って取り付けられている。
【0015】
ランプアッセンブリ46は、車両2の走行時に点灯可能な光源としてのバルブ54と、ランプケース38の内面に沿ったリフレクタ(反射鏡)56とを備えている。バルブ54は、ソケット部58の一端側に取り付けられている。このソケット部58の他端側には、電線60を備えたカプラ62が連結されている。リフレクタ56の前端部位は、カバー部材52付近に配置されている。
【0016】
バルブ54は、フィラメントタイプ、放電タイプ、LED(マス)タイプ等のいずれのタイプでも良いものである。バルブ54の光量を増大する手段としては、ヘッドランプ32のLo/Hiの切替を併用しても良い。専用のバルブを使えば、電圧を上昇することが可能となる。また、バルブ54からの光束の絞りは、他のレンズを別途に設けて行うことも可能である
【0017】
図13に示す如く、リフレクタ56の基端部56Aの後面には、ハウジング64が接合して固定されるとともに、このハウジング64にハウジングカバー66が取り付けられている。ハウジング64の第1空間段差64Aとハウジングカバー66の第2空間段差66Aとは、共働してハウジング空間68を形成している。このハウジング空間68は、ハウジングカバー66とソケット部58とに連結したブーツ(シール部材)70で閉塞されている。
【0018】
ハウジング空間68には、バルブ駆動装置72が設けられる。このバルブ駆動装置72は、ハウジング空間68内でハウジング64の内側面とハウジングカバー66の内側面とに摺動して回動されるウォームホイール74と、このウォームホイール74に噛み合って該ウォームホイール74を回動するウォーム76と、このウォーム76を回転するモータ78とからなる。なお、これらのバルブ駆動装置72に置き換えて、リニアモータとすることも可能である。ウォームホイール74には、バルブ軸心方向Xで前方側に突出したねじ形成用延長部80が連設されている。このねじ形成用延長部80の外周面には、雄ねじ80Aが形成されている。
【0019】
ハウジング64の内周面とねじ形成用延長部80の外周面との間には、環状のバルブ保持体82が設けられる。このバルブ保持体82は、後側の大径部84と前側の小径部86とからなる。このバルブ保持体82の大径部84の内周面には、前記ねじ形成用延長部80の雄ねじ80Aに螺合する雌ねじ84Aが形成されている。
【0020】
また、バルブ保持体82の大径部84の外周面には、バルブ軸心方向Xに指向する溝部88が形成されている。一方、ハウジング64の内周面には、バルブ保持体82の大径部84の溝部88と摺動可能に係合する突条部90が形成されている。
【0021】
バルブ保持体82の小径部86の内周面には、連結リング92を介してソケット部58のフランジ94の外周面が固定して設けられている。
【0022】
これにより、バルブ駆動装置72は、モータ78の回転によってウォーム76を回転し、このウォーム76の回転によってウォームホイール74を回転し、このウォームホイール74の回転と伴にねじ形成用延長部80が回転することにより、このねじ形成用延長部80の雄ねじ80Aに螺合している雌ねじ84Aを備えたバルブ保持体80を、バルブ軸心方向Xに軸方向移動し(スライド)、このとき、バルブ保持体82の溝部88をハウジング64の突条部90に案内(ガイド)させ、そして、バルブ保持体82の軸方向移動によってバルブ54を前方又は後方に軸方向移動し、光軸を変更するものである。
【0023】
ハウジング64及びハウジングカバー66の外周面は、図12に示す如く、ランプケース38に固定した揺動支持部材96によって揺動可能に支持して設けられている。
【0024】
図12に示す如く、ランプケース38の上部位には、第1リフレクタ駆動装置98が設けられている。
【0025】
この第1リフレクタ駆動装置98においては、図14に示す如く、ランプケース38の取付部100の後面にハウジング102が固設され、このハウジング102にはハウジング空間104を形成するようにハウジングカバー106が取り付けられている。
【0026】
このハウジング102には、バルブ軸心方向Xに指向するスライドロッド108が軸方向移動可能に設けられている。また、ハウジングカバー106の内面には、ホイール保持部110の一端側が固設されている。このホイール保持部110の他端側には、ウォームホイール112が回転可能に設けられている。このウォームホイール112の前端面には、雌ねじ114Aを形成した環状の伝達部材114が固定して設けられている。この伝達部材114の雌ねじ114Aには、スライドロッド108の後側の大径のロッド基部108−1の後端部位に形成した雄ねじ108Aが螺合して設けられている。
【0027】
また、ハウジング空間104には、ウォームホイール112に噛み合うウォーム116が設けられる。また、このウォーム116は、モータ118によって回転される。
【0028】
スライドロッド108のロッド基部108−1には、ハウジング102部位で、バルブ軸心方向Xに指向する突条部120が形成されている。そして、ハウジング102の内周面には、このスライドロッド108の突条部120に係合して摺動可能な溝部122が形成されている。
【0029】
スライドロッド108の前側の小径のロッド先端部108−2の先端には、ボール124が固設されている。このボール124は、バルブ軸心方向Xに指向する連結部材126の一端部126−1に形成したボール穴128に枢支して設けられている。この場合、ロッド先端部108−2は、連結部材126の一端部126−1に形成したロッド挿通孔130に挿通して設けられ、ボール124が一端部126−1よりも前方に配設される。ボール穴128は、一端部126−1と、この一端部126−1よりも前方のボール係止部132とによって形成され、ボール124を回動可能に保持している。また、連結部材126の一端部126−1には、ロッド挿通孔130の周りでロッド先端部108−2が揺動可能な揺動逃げ部134が形成されている。
【0030】
連結部材126の他端部126−2は、リフレクタ56の上端部56Bの後面に固設されている。
【0031】
これにより、第1リフレクタ駆動装置98は、モータ118を回転すると、ウォーム116の回転でウォームホイール112を回転し、このウォームホイール112の回転に伴う伝達部材114の回転により、この伝達部材114の雌ねじ114Aに螺合しているスライドロッド108の雄ねじ108Aが回転することで、スライドロッド108がバルブ軸心方向Xに軸方向移動し(スライド)、このとき、スライドロッド108の突条部120がハウジング102の溝部122に案内(ガイド)され、そして、スライドロッド108の軸方向移動によってリフレクタ56を揺動させ、光軸の変更をする。
【0032】
図12に示す如く、ランプケース38の下部位には、基準光軸調整手段たる第2リフレクタ駆動装置136が設けられている。
【0033】
この第2リフレクタ駆動装置136においては、図15に示す如く、ランプケース38の取付部138には、バルブ軸心方向Xに指向するロッド挿通孔140が形成され、このロッド挿通孔140に回転ロッド142が回転可能に挿通して設けられている。
【0034】
この回転ロッド142の後側の一端側は、ギヤ保持ケース144内のギヤ機構146が設けられている。このギヤ機構146は、ギヤ保持ケース144のケース側挿通孔148に挿通した回転ロッド142の一端側に固定したロッド側ギヤ150と、このロッド側ギヤ150に噛み合ったモータ側ギヤ152とからなる。このモータ側ギヤ152には、モータ軸154を介してモータ156が連結されている。
【0035】
また、回転ロッド142の前側の他端側には、雄ねじ142Aが形成され、この雄ねじ142Aに軸方向移動体158の雌ねじ158Aが螺合して設けられている。
【0036】
この軸方向移動体158の下部位には、回り止め突部160が設けられている。この回り止め突部160は、バルブ軸心方向Xに指向してカバー部材52に固定されたガイド部材162のガイド溝164に摺動可能に設けられている。
【0037】
また、軸方向移動体158の上部位には、ボール受け部166が固設されている。このボール受け部166は、リフレクタ56の下端部56Cに固設されたボール168を回動可能に支持している。
【0038】
この第2リフレクタ駆動装置136は、モータ156が回転すると、ギヤ機構146の回動によって回転ロッド142が回転し、この回転ロッド142の回転によって軸方向移動体158がバルブ軸心方向Xに移動することで、リフレクタ56を揺動させ、光軸の変更をする。なお、このモータ156に代えて、つまみを設け、このつまみにより、人為的に第2リフレクタ駆動装置136を駆動しても良い。
【0039】
前記バルブ駆動装置72と第1リフレクタ駆動装置98と第2リフレクタ駆動装置136とは、図11に示す如く、ランプアッセンブリ46を動作させてバルブ54からの光束の指向方向を変更可能なアクチュエータ170を構成するものである。
【0040】
車両2には、図11に示す如く、灯火制御装置172が設けられる。この灯火制御装置172は、受信機174と、制御手段であるランプコントローラ176とを備えている。
【0041】
このランプコントローラ176は、手動又は自動でオン・オフされるものであり、図16に示す如く、表示装置を含む制御機器178に設けられている。ランプコントローラ176には、図11に示す如く、アクチュエータ170を駆動するアクチュエータドライバ176Aとバルブ54の照度等を制御するランプドライバ176Bとが設けられ、また、入力側で、車両2に設置されてレーダセンサ180Aを備えたレーダ装置(図16参照)180が連絡しているとともに、照度を検出する照度センサ182と、車両2の傾斜角を検出する傾斜角センサ184とが連絡し、更に、出力側で、アクチュエータ170とバルブ54とが連絡している。ランプコントローラ176のランプドライバ176Bは、昇圧するバラストを付加して光量をアップすることも可能である。
【0042】
受信機174は、図11に示す如く、一時停止コマンドを受信するものである。この場合、例えば、図4に示す如く、路上インフラとして立体インフラ186にインフラ側発信機188を取り付け、このインフラ側発信機188に無線認識チップ技術を応用し、このインフラ側発信機188から受信機174が一時停止コマンドを受信できるようにすることで、立体インフラ186に電源が不要となり、廉価にすることができる。また、この無線認識チップは、電波を受けると、記憶データを電波として送り返すことも可能であり、この場合、車両2には、電波発信機及び電波受信機を搭載する。また、図4、5に示す如く、交差点近辺には、一時停止標識190が立設されている。
【0043】
制御手段であるランプコントローラ176は、車両2の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定し、この検知設定した一時停止の必要な箇所及び車両2の走行状態に応じて光源であるバルブ54の点灯消灯制御及びアクチュエータ170の駆動制御してヘッドランプ32からの光軸及び照射範囲を変更し、車両2が前記検知設定した一時停止の必要な箇所付近を走行中乃至停止中に、少なくとも車両2の通常走行時のヘッドランプ32の照射範囲よりも車両32の近傍且つ前記交差点内の路面上の所望位置に投光を行うように光源であるバルブ54の点灯消灯制御及びアクチュエータ170の駆動制御する。つまり、車両2が一時停止線付近に接近すると、一時停止コマンドの信号を受信し、アクチュエータ170を駆動制御して、歩行区域路面に投光する。
【0044】
前記一時停止の必要な箇所の検知設定は、図4に示す如く、路上インフラである立体インフラ186近くの車両2の局地的な範囲の走行中に、この立体インフラ186からの信号の受信をトリガとして行われる。
【0045】
前記投光若しくは映像の投影を行う光源は、車両2のヘッドランプ32のバルブ54である。
【0046】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0047】
ヘッドランプ32の灯火制御においては、図1に示す如く、ランプコントローラ176でプログラムがスタートすると(ステップ202)、各種データを取り込み(ステップ204)、そして、一時停止コマンドがあるか否かを判断する(ステップ206)。このステップ206がNOの場合には、前記ステップ204に戻す。
【0048】
このステップ206がYESの場合には、昼間か否かを判断する(ステップ208)。
【0049】
このステップ208がYESの場合には、ヘッドランプ32を点灯又は点滅し、バルブ駆動装置72によりバルブ54を後方側に移動し、そして、傾斜角センサ184により車両2の傾斜角の測定後、ランプアッセンブリ46の光軸を下方に向かせ、このランプアッセンブリ46の光軸を車両幅方向の中央に集中させ、一定時間後、ヘッドランプ32を消灯し、通常の光軸に復帰する(ステップ210)。
【0050】
このステップ210においては、図2に示す如く、プログラムがスタートすると(ステップ302)、クロックカウントを開始し(ステップ304)、ヘッドランプ32を点灯又は点滅し(ステップ306)、アクチュエータドライバ172Aによってアクチュエータ170を駆動し(ステップ308)、そして、クロックカウントが設定値(先行車両の有無で変更可能な値である)以上か否かを判断し(ステップ310)、このステップ310がNOの場合には、前記ステップ308に戻し、一方、このステップ310がYESの場合には、ヘッドランプ32を消灯し(ステップ312)、そして、アクチュエータドライブ176Aの駆動を初期値とし(ステップ314)、プログラムをエンドとする(ステップ316)。
【0051】
一方、図1の前記ステップ208がNOの場合には、バルブ駆動装置72によりバルブ54を後方側に移動し、傾斜角センサ184により車両2の傾斜角の測定後、ランプアッセンブリ46の光軸を下方に向かせ、このランプアッセンブリ46の光軸を中央に集中させ、一定時間後、通常の光軸に復帰する(ステップ212)。
【0052】
このステップ212においては、図3に示す如く、プログラムがスタートすると(ステップ402)、クロックカウントを開始し(ステップ404)、アクチュエータドライバ172Aによってアクチュエータ170を駆動し(ステップ406)、クロックカウントが設定値(先行車両の有無で変更可能な値である)以上か否かを判断し(ステップ408)、このステップ408がNOの場合には,前記ステップ406に戻し、一方、このステップ408がYESの場合には、アクチュエータドライブ176Aの駆動を初期値とし(ステップ410)、プログラムをエンドとする(ステップ412)。
【0053】
図1の前記ステップ210及びステップ212の処理後は、プログラムをエンドとする(ステップ214)。
【0054】
即ち、この第1実施例においては、従来の車両2に既存の装備で、ヘッドランプ32の制御に対応させるものであり、ヘッドランプ32の光軸を調整し且つバルブ54の前後方向の移動により光束を集中させるランプコントローラ176を設けている。このランプコントローラ176は、アクチュエータ170を駆動し、リフレクタ56を揺動して光軸を上下・左右に調整し、また、バルブ54の軸方向移動により、光束を集中する。
【0055】
これにより、昼間でも交差点の路面を明るく照射でき、車両2の接近を歩行者、自転車等に知らせることが可能となり、また、ヘッドランプ32の起動を開始し、光軸調整を最適に行うことが可能となって昼間か夜間かの判断が可能となり、しかも、路上インフラである立体インフラ186側に電源が不要となり、レーダ装置180を装備した車両2の場合に、自動的に、交差点での一時停止の必要な箇所への接近を運転者に知らせることができる。
【0056】
具体的には、図4に示す如く、車両2が走行して交差点に近づくと、立体インフラ186のインフラ側発信機188から受信機174が一時停止コマンドを受信し、そして、図5に示す如く、ヘッドランプ32の光軸を、下方として自車前方の路面上に集め、他者に自車が交差点へ接近したことを認知させる。このとき、ヘッドランプ32を点滅させると、他者に自車が交差点へ接近した事を、より効果的に認知させることができる。
【0057】
また、図6、11に示す如く、路面の傾斜状態によらず所望の箇所を照らせるように、車両2の傾斜角センサ184を装備し、ランプコントローラ176に路面の傾斜角(θ)の情報を入力し、これにより、ランプコントローラ176は、路面傾斜を補正し、光軸を上げるように調整し、より前方を照らすようにする。
このようにすることで、特に、オートレベリング、軽量で、ホイールベースが短い小型車等に有効である。
【0058】
更に、図7、11に示す如く、路面を所望の輝度で照らせるように、照度センサ182を装備し、晴天の昼間など明るい場合には、ランプコントローラ176により左右のヘッドランプ32の夫々の光軸を合わせ、なるべく明るくする。また、外部が暗い場合は、なるべく交差点の広範囲を照らすようにする。つまり、最小範囲Mが数(m)であり、光軸が40(m)でロービームの照射範囲Wが0(m)からX(m)まで広くなる。この場合、左右のヘッドランプ32のうち、一方のヘッドランプ32のみ可動としても良く、例えば、照射範囲Wを、対向車線側だけとすることも可能である。
【0059】
この第1実施例においては、交差点検知のための新設インフラからの何らかの一時停止コマンドの入力が必要であるが、灯火装置の搭載スペースを新たに確保して設ける必要がなく、車両2のコストアップも少ない。灯火装置のランプアッセンブリ46としても、既に車両2の走行時に駆動できるアクティブヘッドランプがさまざま提案されているため、車両2への搭載に向けての開発(スペース確保、基準の光軸調整等)に障害が少なく、また、そのアクティブヘッドランプの具体的な利用方法の一つである。よって、交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定して、ヘッドランプ32等の灯火手段を駆動して光軸および照射範囲を変更し、少なくとも交差点内の路面上の所望位置に投光を自動で行って走行支援をする。
【0060】
つまり、一時停止の必要な箇所の近辺で自動的にヘッドランプ32を点灯し、車両前方路面を明るく照射するように、ヘッドランプ32の光軸調整を行なう。
ヘッドランプ32等で路面を照らすことによって他者に車の接近を知らせることができ、見通しの悪い交差点等での出会い頭の接触の防止に役立つものである。
【0061】
この結果、車両2の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定し、この検知設定した一時停止の必要な箇所及び車両2の走行状態に応じて光源であるバルブ54の点灯消灯制御及びアクチュエータ170の駆動制御してヘッドランプ32からの光軸及び照射範囲を変更し、車両2が前記検知設定した一時停止の必要な箇所付近を走行中乃至停止中に、少なくとも車両2の通常走行時のヘッドランプ32の照射範囲よりも車両32の近傍且つ前記交差点内の路面上の所望位置に投光を行うように光源であるバルブ54の点灯消灯制御及びアクチュエータ170の駆動制御することから、交差点での一時停止の際に、停止線近くになった時点で、歩行区域路面に投光し、歩行者、自転車等に自車両の接近を知らせ、つまり、交差点に向かって走行する車両に先だって路面上を照射し、予め他の交通者に車両が走行して行くことの注意を促すことができ、飛び出し等を減らすことができ、また、路面を局所的に高輝度で照射して、昼夜を問わず注意を促すことができ、更に、路面上に照射することから、交通者の視野が広いか狭いかに関係なく、注意を促すことができ、しかも、投光若しくは後述する映像の投影を下方とし、投光や映像の投影を水平より上方に行わないようにするので、対向車、路外等への幻惑を喚起するのを防止することができる。
【0062】
また、前記一時停止の必要な箇所の検知設定は、車両2の局地的な範囲の走行中に、路上インフラである立体インフラ186からの信号の受信をトリガとして行われることから、特に、車両単体で位置の特定が難しい道路環境下(例えば、高架、立体交差付近での合流地点)で、誤作動をなくすことができる。
【0063】
前記投光を行う光源は、車両2のヘッドランプ32のバルブ54であることから、アクティブヘッドランプの駆動制御の一方法であり、灯火装置等としての新たな搭載スペースを必要としないので、特に小型な車両への搭載に有効とすることができる。
【0064】
なお、この第1実施例においては、例えば、ヘッドランプ32の代わりに赤色レーザなど高輝度の光源にて、自車両の前方の路面を照らすと、同様の効果が得られる。また、スキャン式のレーダレーザを用いる場合には、一定箇所を照らすのではなく、スキャンして矢印等の形を車両前方に投影すると良い。更に、光束を集中させる方法として、ランプアッセンブリ46内に、別のリフレクタ(反射鏡)を設けると、さらに光軸等の調整を細かく行うことができる。
【0065】
図17〜22は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0066】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。
【0067】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、ランプコントローラ176のオン・オフは、運転を煩雑にするので、なるべくは自動で行ないたい。このため、一時停止の必要な箇所の自動検知システムが必要である。
【0068】
そこで、この第2実施例においては、一時停止の必要な箇所等の自動検知システムを設けた。この一時停止の必要な箇所等の自動検知システムは、第1に、一時停止が必要な箇所に発信機を装着し、車両2に装備した受信機174で一時停止の必要な箇所を検知し、ランプコントローラ176をオンとし、第2に、将来の接触防止装備として、距離センサ(ミリ波レーダ)やレーザレーダを搭載する車両が増えると見込まれるため、これら距離センサ(ミリ波レーダ)やレーザレーダで一時停止の必要な箇所と認知できる物体を、一時停止線付近へ埋め込み、この物体をレーダセンサ180Aにて検知し、ランプコントローラ176をオンとする。つまり、距離センサ(ミリ波レーダ)やレーザレーダで一時停止が必要な箇所と認知できる物体を、路面に設置した。車両にスキャン式のレーダレーザを搭載した場合においては、逆光時や雨天時に強いが、人の目に害を与えるので、上方に向けることができなく、よって、直接、一時停止標識に向けることができない。よって、この場合、一時停止線に、レーザレーダに良く反応する反応物を設置する。レーザレーダは、物体までの距離を精度良く、プラス(+)とマイナス(−)とで50cmで認識できるため、他の物体(駐車車両等)と区別できるパターンを停止線に配置することで、一時停止を認識させることができる。
【0069】
つまり、この第2実施例においては、交差点の検知のための簡単な新設インフラが必要であるが、自動的に交差点を検知することができ、灯火手段ではないが、レーザレーダの搭載した車両も実現されており、車両2の搭載への障害やコストアップが比較的少ない。レーザレーダを灯火手段とするにしても、レーザ発振機からの出力を分光してレンズを介して拡散できるので、路上の視認性とアイセーフティを車両2への搭載に向けての開発(スペース確保、基準の光軸調整など)に障害が少なく、また、その新たな具体的な利用方法の一つである。
【0070】
図17〜21に示す如く、路面502には、レーダ装置180で一時停止の必要な箇所と認知できる物体として、レーダ波を高反射する反射体504Aを備えた発信機504を、一時停止線506付近に設置する。
【0071】
この発信機504は、ランプコントローラ176を自動的にオンするものであり、図19に示す如く、幅Wに特に制限がないが、高さHが自転車等の走行の邪魔にならない程度(1〜5cm)に設定され、また、レーザレーダを反射させる場合には、アイセーフティのため、必要以上に上方に反射させないようにする必要がある。この発信機504の反射体504Aは、車両2のブレーキランプや車両用リフレクタ、ミラー等と区別ができるものである。
【0072】
また、この発信機504は、一つでは誤認の可能性が高くなるので、複数用い、例えば、図20に示す如く、一時停止標識508のある一時停止線506上及びこの一時停止線506の手前で、両側にV字形状に広がるように複数設置したり、あるいは、図21に示す如く、一時停止標識508のある一時停止線506と平行で、千鳥状に複数列に設置することも可能である。
【0073】
この第2実施例によれば、前記一時停止の必要な箇所を検知設定は、自車両に搭載されたレーダセンサ180Aからの出力信号に対する路上インフラである反射体504Aからの反射信号を演算処理することによって行われることから、特に、車両単体で位置の特定が難しい道路環境下(例えば、高架、立体交差付近での合流地点)で、誤作動を無くすことができる。
【0074】
更にまた、前記投光は、障害物検知用のレーザ光を発生する光源である反射体(ミラー等)504Aで行われることから、高輝度化が必要な昼間点灯に向き、同種のレーザレーダを備える車両への告知を距離のある段階で行なうことができる。
【0075】
なお、この第2実施例においては、図22に示す如く、路面中央への交差する道路へ自車のレーダを反射させる物体を設置するために、レーダ波を高反射する反射体(ミラー等)510を、路面中央に設置し、この反射体(ミラー等)510は、交差する道路にレーダ波を反射できるように設置され、レーダが、特に、レーザレーダの場合は、レーザをより広範囲に拡散(幅方向)するように、反射体(ミラー等)510に曲率を形成することも可能である。つまり、交差点の中央に進行方向に45度にレーザレーダを反射物体として設置し、交差する道路方向へ自車両のレーザを反射させることで、他車への接近を知らせる。これにより、レーダ装置を装着した車両が増加した場合に、路面中央には、交差する道へ自車のレーザを反射させる物体である反射体(ミラー等)510により、他車(レーダ装着車)へ自車の接近を知らせ、出会い頭の接触を防止することができる。
【0076】
図23〜32は、この発明の第3実施例を示すものである。
【0077】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、図32に示す如く、第1実施例と同じ型の車両2には、ボディ4の前面部及び/又は補助ランプ取付部30に、プロジェクタ装置602を設けた。
【0078】
このプロジェクタ装置602は、図31に示す如く、専用の光源及びレンズを有し、前方に開放する半楕円状のプロジェクタケース604と、このプロジェクタケース604と共働してプロジェクタ空間606を形成するようにプロジェクタケース604の前端部位のレンズ保持部608にゴム等の弾性体610を介して保持されたプロジェクタ保護レンズ612と、プロジェクタケース604内に設けられたプロジェクタアッセンブリ(プロジェクタASSY)614とが備えられている。
【0079】
プロジェクタケース604は、車体616に立設した環状の支持体618上に取り付けられ、収容部620と被包部622とからなる。プロジェクタケース604のレンズ保持部608には、小径側ガイドリブ624と大径側ガイドリブ626とが設けられている。この大径側ガイドリブ626とプロジェクタケース604との間には、シール材628が設けられている。
【0080】
また、プロジェクタケース604の後部位に取り付けられた配線口形成壁630には、配線取出口632が形成されている。
【0081】
プロジェクタアッセンブリ614は、光源634とリフレクタ636とを備えている。このリフレクタ636は、半楕円状のリフレクタケース638と、このリフレクタケース638の前方側に連設した環状のスペーサ640と、このスペーサ640の前方端に取り付けたレンズ642と、リフレクタケース638に保持体644で保持させた液晶646と、リフレクタケース638の基端部位に取り付けられた光源支持機構648と、光源634を保持するように光源支持機構648に取り付けられた取付ソケット650とからなる。この取付ソケット650は、ランプコントローラ176に連絡している。
【0082】
このリフレクタ636は、リフレクタ保持体652によって保持されるとともに、リフレクタ軸654に対して揺動可能に支持して設けられ、レンズ642を動かすものである。
【0083】
プロジェクタケース604の収容部620内の収容空間656には、モータ658が設置されている。このモータ658には、モータギヤ660が備えられている。このモータギヤ660には、ギヤトレイン662の中間ギヤ664が噛み合って設けられている。この中間ギヤ664には、ピニオンギヤ666が一体的に設けられている。このピニオンギヤ666には、リフレクタ保持体652の下端面に形成したラック668が噛み合って設けられている。
【0084】
また、図28、29に示す如く、ランプコントローラ176には、制御機器178に設けられた表示画像制御部670が連絡している。また、この表示画像制御部670は、プロジェクタドライブ670Aを備え、プロジェクタ装置602に連絡し、このプロジェクタ装置602を駆動制御して路面に映像を投影すものである。
【0085】
このプロジェクタ装置602は、モータやロッド等からなるアクチュエータ672によって駆動制御される。
【0086】
また、表示画像制御部670には、車両2のロール角やピッチ角によって姿勢状態を検出する車両姿勢センサ674と、車載電子機器制御部676と、この車載電子機器制御部676にも連絡した操作入力装置678と、GPS(GLOBAL POSITIONING SYSTEM)680と、ジャイロ682と、地磁気センサ684と、車速センサ686と、地図データ記憶媒体688と、イグニション(IG)スイッチ690と、シフトポジションセンサ692と、ブレーキペダルスイッチ694と、距離センサ(ミリ波レーダ等)696と、日照センサ698とが連絡している。
【0087】
これら各センサ類は、ナビゲーションシステムと共用することも可能である。
【0088】
この第3実施例においては、既存のインフラを利用して交差点の検知を含む全てのシステム構成を、車両単体で成立し、また、路面への画像の投影装置としてのプロジェクタ装置602の開発の必要があるが、自車運転者にとっては警報案内時等での視線移動が少なく、また、同時に、他の交通者への報知機能も兼ね備え、更に、交差点付近での車両の走行中や停車中だけではなく、条件が整えば、通常走行時にも使用可能である。
【0089】
つまり、表示画像制御部670は、車両2の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所の路面上の所望位置に映像の投影を行うように、アクチュエータ672を駆動してプロジェクタ装置602を駆動制御する。
【0090】
また、前記一時停止の必要な箇所を検知設定は、自車両に搭載された各種センサからの前記車両の走行状態データ信号と、衛星を含む外部からの電波信号とを演算処理することによって行われる。
【0091】
更に、前記映像の投影は、専用の光源及びレンズを有するプロジェクタ装置602によって行われ、このプロジェクタ装置602は、路面上に映像を投影する。
【0092】
更にまた、プロジェクタ装置602は、自車両に搭載された各種センサからの車両2の走行状態データ信号と車両2の走行経路案内情報とに基づき、前記映像として車両2の進行方向を路面上に示す案内機能を有する。
【0093】
また、前記映像は、運転者情報及び/又は車両2の走行状態情報を含むとともに、カラー表示される。このカラー表示は、例えば、危険度に応じて表示内容に段階が設けられ、交差点手前で車両が停止できる場合は、青色で且つ小さくなり、交差点手前で車両が停止できない場合は、赤色で且つ大きくなり、また、シフトポジションが「D」になったら、青色で且つ小さくなり、ブレーキペダルが解除されたら、赤色で且つ大きくなる。
【0094】
次に、この第3実施例の作用を説明する。
【0095】
交差点での接近進入警報の際には、図23に示す如く、表示画像制御部670において、プログラムがスタートすると(ステップ702)、各種データを取得し(ステップ704)、イグニション(IG)スイッチ690がオンとなってエンジン26がオンか否かを判断し(ステップ706)、このステップ706がNOの場合には、前記ステップ704に戻す。
【0096】
このステップ706がYESの場合には、シフトポジションセンサ692でシフトポジションがドライブ(D)か否かを判断する(ステップ708)。このステップ708がNOの場合には、前記ステップ704に戻す。
【0097】
このステップ708がYESの場合には、運転者レベルデータを取得し(ステップ710)、つまり、警報レベルを設定し、そして、交差点の探索を行い(ステップ712)、交差点が近いか否かを判断する(ステップ714)。このステップ714がNOの場合には、前記ステップ704に戻す。
【0098】
このステップ714がYESの場合には、車両2が停止できるか否かを判断し(ステップ716)、このステップ716がYESの場合には、接近警報表示を行う(ステップ718)。
【0099】
このステップ718においては、図24に示す如く、プログラムがスタートすると(ステップ802)、クロックカウントを開始し(ステップ804)、表示内容を設定し(ステップ806)(図26参照)、プロジェクタ装置602を駆動し(ステップ808)、そして、車両2が停止か否かを判断し(ステップ810)、このステップ810がNOの場合には、クロックカウンタが設定値以上になったか否かを判断し(ステップ812)、このステップ812がNOの場合には、前記ステップ808に戻り、そして、前記ステップ810がYESの場合及び前記ステップ812がYESの場合には、プログラムをエンドとする(ステップ814)。
【0100】
一方、図23のステップ716がNOの場合には、高危険度警報の表示をする(ステップ720)。このステップ720においても、前記図24に示すフローチャートと同じ手順で、高危険度の所定の表示内容の設定が行われる。
【0101】
また、図25に示す如く、発進警報においては、プログラムがスタートすると(ステップ902)、イグニション(IG)スイッチ690がオンとなってエンジン26が始動したか否かを判断する(ステップ904)。このステップ904がNOの場合には、この判断を継続する。
【0102】
このステップ904がYESの場合には、シフトポジションスイッチ692でシフトポジションがドライブ(D)か否かを判断する(ステップ906)。このステップ906がNOの場合には、前記ステップ904に戻す。
【0103】
このステップ906がYESの場合には、ブレーキスイッチ694がオンで、車両2が停止しているか否かを判断する(ステップ908)。このステップ908がNOの場合には、前記ステップ904に戻す。
【0104】
このステップ908がYESの場合には、発進警報を出力し(ステップ910)、そして、エンジン26が始動したか否かを判断し(ステップ912)、このステップ912がNOの場合には、警報出力を停止して(ステップ914)、前記ステップ904に戻す。
【0105】
このステップ912がYESの場合には、シフトポジションがドライブ(D)か否かを判断する(ステップ916)。このステップ916がNOの場合には、警報出力を停止して(ステップ914)、前記ステップ904に戻す。
【0106】
このステップ916がYESの場合には、ブレーキを解除したか否かを判断し(ステップ918)、このステップ918がNOの場合には、前記ステップ912に戻す。
【0107】
このステップ918がYESの場合には、高危険度警報を出力し、一定時間経過後、この高危険度警報の出力を停止し(ステップ920)、プログラムをエンドとする(ステップ922)。前記ステップ920においても、前記図24に示すフローチャートと同じ手順で、高危険度の所定の表示内容の出力が行われる。
【0108】
つまり、この第3実施例においては、交差点進入や発進等の際に警報を路面に投影し、周辺の車両や歩行者に注意を促すような車載用のプロジェクタシステムであり、また、ナビゲージョンシステムの経路案内等を路面に投影し(図27参照)、運転者に対しても情報提供を行うプロジェクタシステムである。
【0109】
このプロジェクタシステムであるプロジェクタ装置602は、交差点進入時の警報と発進時の警報と運転者に対する情報表示との3種類の機能を有するものである。
【0110】
交差点進入時の警報の場合に(図26参照)、表示画像制御部670おいては、GPS680、ジャイロ682、地磁気センサ684、地図データ記憶装置688等から取得される情報を用いて、自車両から交差点までの距離や方向を算出し、また、車両姿勢センサ674から検出されるロール角やピッチ角に基づいて、プロジェクタアッセンブリ614の投影方向を算出し、交差点内の路面に警報が表示されるように表示画像を作成し、プロジェクタ装置602に出力する。
【0111】
そして、図23のフローチャートに示すように、交差点までの距離が閾値よりも近づいた場合に、接近警報の投影を開始し、また、交差点手前で停止できるどうかを車速から判定し、止まれない場合には、他車により危険度を高いことを通知できるように表示内容に段階を設け、更に、運転者の運転レベルに応じた表示内容を付け加えても可能である(例えば、若葉マーク、紅葉マーク、違反歴等)。
【0112】
また、発進時の警報の場合には、シフトポジションセンサ692、ブレーキペダルスイッチ694、イグニション(IG)スイッチ690、車速センサ686等の状態から車両が発進するかどうかを予測し、車両2の付近の路面に警報を表示する。
【0113】
そして、図25のフローチャートに示すように、車両2が停止状態で、エンジン26がかかっている場合であり、且つ、シフトポジションがドライブ(D)であれば、発進警報の投影を開始する。更に、ブレーキペダルが解除された場合には、より発進する可能性が高いことを通知できるよう表示内容に段階を設ける。
【0114】
運転者に対する情報表示の場合には、運転手の視点移動が少なくなるように車速に応じて投影位置を変化させ、図27に示す如く、ナビゲーションの経路案内や空調装置(図示せず)の温度設定操作等を表示する。また、日照センサ698から検出される車外の明るさに応じて、運転者の見やすい位置に補正すると共に、GPS680、ジャイロ682、地図データ記憶装置688等に基づいて、自車両の位置する車線内に映像が表示されるように表示画像を作成する。更に、距離センサ(ミリ波レーダ)696等を用いて前方車を検知し、前方車を照射しないような位置に投影させてもよい。
【0115】
即ち、車速から交差点手前で停止できるかどうかを判定し、表示内容に段階を設け、また、運転者の運転レベルを表示し、更に、ブレーキスイッチ696から発進の可能性を判定し、表示内容に段階を設け、運転者のディスプレイとして路面に映像を写すので、交差点内に警報を投影することができ、また、自車両が位置する車線と同じ車線内に映像を表示し、他の車両の運転者はその段階に応じて、徐行すべきか、急制動を行うべきか等を判断でき、更に、他の運転者の注意を高めることができ、運転者が特別な操作を行うことなく、発進する前に周囲に警報を発することができる。また、他の運転者は段階に応じた判断ができ、また、運転者の視点移動が少なくすみ、ヘッドアップディスプレイ(HUD)のように映像で視界が遮られることもなく、更に、車速に応じて、運転手の見やすい位置に表示し、車外の明るさに応じて表示位置を設定でき、しかも、前方車両に映像を照射することなく、適切な位置に画像を表示することができる。
【0116】
この結果、交差点での一時停止の際に、停止線近くになった時点で、歩行区域路面に映像を投影し、歩行者、自転車等に自車両の接近を知らせ、つまり、交差点に向かって走行する車両に先だって路面上に映像で警告し、予め他の交通者に車両が走行して行くことの注意を促すことができ、飛び出し等を減らすことができ、また、路面を局所的に映像を投影して、昼夜を問わず注意を促すことができ、更に、路面上に映像を投影することから、交通者の視野が広いか狭いかに関係なく、注意を促すことができ、しかも、映像の投影を下方とし、映像の投影を水平より上方に行わないようにするので、対向車、路外等への幻惑を喚起するのを防止することができる。
【0117】
また、前記一時停止の必要な箇所の検知設定は、自車両に搭載された各種センサからの前記車両の走行状態データ信号と、衛星を含む外部からの電波信号とを演算処理することによって行われることにより、同種のレーザレーダを備える車両への告知を、距離のある段階で行うことができる。
【0118】
更にまた、前記投光若しくは映像の投影は、専用の光源634及びレンズ642を有するプロジェクタ装置602であり、このプロジェクタ装置602は、路面上に映像を投影することから、レンズ642により、光束の集中が容易であり、投影の距離や大きさのコントロールがし易く、高輝度化を容易とすることができる。
【0119】
また、プロジェクタ装置602は、自車両に搭載された各種センサからの車両2の走行状態データ信号と車両2の走行経路案内情報とに基づき、前記映像として車両2の進行方向を路面上に示す案内機能を有することから、自車の運転者、乗員への案内を行うことができ、また、路面をスクリーンとするので、視線移動が少なく、周囲(特に車両前方)への注意が疎かになり難く、運転に集中させることができ、更に、車内モニタでは、難しい実際の路上の特定位置(例えば、分岐が連続する道路での右左折地点)の指示がし易く、しかも、他の交通者にも情報を与えることができる。
【0120】
更に、前記映像は、運転者情報及び/又は車両2の走行状態情報を含むとともに、特定のカラー表示されることから、他の交通者にも情報を与えて、より注意を促すことができ、交通環境の改善に貢献することができる。
【0121】
即ち、この第3実施例においては、交差点進入や発進等の際に、警報として路面に映像を投影し、周辺の車両や歩行者に注意を促すことにあり、このため、自車両と交差点までの距離を取得する各種の手段や、路面に映像を投影するプロジェクタ装置602を用い、自車両が接近しているという警報を交差点内の路面に投影して表示し、他の方向から進入する車両や歩行者に注意を促している。また、シフトポジションやブレーキペダルの踏込み状態、イグニションスイッチの作動等の状態により、自車両の発進を事前に検知して警報を路面に表示することから、特に、ハイブリッド車両等のような車外音が小さな車両に有効である。更に、図30に示す如く、車両2の側部や後部にもプロジェクタ装置602を夫々設け、車両2の前方、側方、後方から映像を投影すれば、進路の変更時や車庫入れ時等に有効である。
【0122】
なお、この第3実施例においては、プロジェクタ装置602を、車両2に設置するのではなく、交差点に設置して、交差点進入警報を発するようなシステムとしても良い。近年、盛んに開発が進められている高度道路交通システム(ITS)の一例として、交差点にレーダ装置及び通信機器を設置し、進入車両を検知した場合に、他の車両に接近警報を発信するというようなシステムがある。この場合、各車両が受信機を装備する必要となるが、提案したシステムでは、車両側に装置を追加することなく、同等の効果が得られるという点で優位性がある。
【0123】
なお、この発明においては、上述の実施例に限定されず、種々応用改変が可能であることは勿論である。
【0124】
例えば、左右のヘッドランプで、光軸や照射範囲を夫々異ならせて点灯や点滅を行わせたり、警告音や音声を、単独又はヘッドランプと併用して、より効果的に、予め他の交通者に車両が走行して行くことの注意を促すことができる。また、一時停止標識自体に点灯・点滅できる機能を持たせ、車両が近づいたら一時停止標識自体が点灯・点滅することにより、予め他の交通者に注意を促すことができる。
【0125】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、制御手段は、車両の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定し、この検知設定した一時停止の必要な箇所及び車両の走行状態に応じて光源の点灯消灯制御及びアクチュエータの駆動制御してヘッドランプからの光軸及び照射範囲を変更し、車両が前記検知設定した一時停止の必要な箇所付近を走行中乃至停止中に、少なくとも車両の通常走行時のヘッドランプの照射範囲よりも車両の近傍且つ交差点内の路面上の所望位置に投光若しくは映像の投影を行うように光源の点灯消灯制御及びアクチュエータの駆動制御することにより、交差点での一時停止の際に、一時停止線近くになった時点で、歩行区域路面に投光若しくは映像を投影し、歩行者、自転車等に自車両の接近を知らせ、つまり、交差点に向かって走行する車両に先だって路面上を照射若しくは映像を投影し、予め他の交通者に自車両が走行して行くことの注意を促すことができ、飛び出し等を減らすことができ、また、路面を局所的に高輝度で照射若しくは映像を投影して、昼夜を問わず注意を促すことができ、更に、路面上に照射若しくは映像を投影することから、交通者の視野が広いか狭いかに関係なく、注意を促すことができ、しかも、投光若しくは映像の投影を下方とし、投光や映像の投影を水平より上方に行わないようにするので、対向車、路外等への幻惑を喚起するのを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例において灯火制御のフローチャートである。
【図2】第1実施例において図1のフローチャート中におけるランプ点灯又は点滅制御をする場合のフローチャートである。
【図3】第1実施例において図1のフローチャート中におけるランプ点灯又は点滅制御をしない場合のフローチャートである。
【図4】第1実施例において車両の走行中に一時停止コマンドを受信するときの説明図である。
【図5】第1実施例において一時停止場所付近での車両状態の説明図である。
【図6】第1実施例において傾斜角センサによる光軸移動調整の説明図である。
【図7】第1実施例においてランプアッセンブリの光軸が中央に集中して照度をアップさせた状態の説明図である。
【図8】第1実施例において通常時の光束状態の説明図である。
【図9】第1実施例においてランプアッセンブリのバルブの移動によって光束を集中させた状態の説明図である。
【図10】第1実施例においてランプアッセンブリ内のリフレクタ(反射鏡)の移動によって光束を集中させた状態の説明図である。
【図11】第1実施例において灯火制御装置の制御ブロック図である。
【図12】第1実施例においてヘッドランプアッセンブリの断面図である。
【図13】第1実施例においてヘッドランプアッセンブリのバルブ駆動装置の断面図である。
【図14】第1実施例においてヘッドランプアッセンブリの第1リフレクタ駆動装置の断面図である。
【図15】第1実施例においてヘッドランプアッセンブリの第2リフレクタ駆動装置の断面図である。
【図16】第1実施例において車両の斜視図である。
【図17】第2実施例において車両の走行中の一時停止コマンドを受信するときの説明図である。
【図18】第2実施例において一時停止場所付近での車両状態の説明図である。
【図19】第2実施例において反射体を備えた発信機の斜視図である。
【図20】第2実施例において一時停止線付近に複数の発信機を設置した第1のパターンの説明図である。
【図21】第2実施例において一時停止線付近に複数の発信機を設置した第2のパターンの説明図である。
【図22】第2実施例において反射体を交差点の中央に設置した説明図である。
【図23】第3実施例において交差点進入警報制御のフローチャートである。
【図24】第3実施例において図23のフローチャート中の警報出力制御のフローチャートである。
【図25】第3実施例において発進警報制御のフローチャートである。
【図26】第3実施例において交差点進入警報時の説明図である。
【図27】第3実施例においてナビゲーションと共用したときの路面表示の説明図である。
【図28】第3実施例において灯火制御装置の制御ブロック図である
【図29】第3実施例において灯火制御装置の他の制御ブロック図である
【図30】第3実施例において車両の側部及び後部にプロジェクタ装置を設けた車両の平面図である
【図31】第3実施例においてプロジェクタアッセンブリの断面図である
【図32】第3実施例において車両の斜視図である
【符号の説明】
2 車両
32 ヘッドランプ
46 ランプアッセンブリ
54 バルブ
56 リフレクタ
72 バルブ駆動装置
82 バルブ保持体
98 第1リフレクタ駆動装置
136 第2リフレクタ駆動装置
172 灯火制御装置
174 受信機
176 ランプコントローラ
178 制御機器
180 レーダ装置
182 照度センサ
184 傾斜角センサ
186 立体インフラ

Claims (9)

  1. 車両にヘッドランプを設け、このヘッドランプには前記車両の走行時に点灯可能な光源を設け、この光源からの光束の指向方向を変更可能なアクチュエータを設け、前記光源の点灯消灯制御及び前記アクチュエータの駆動制御を行う制御手段を設けた車両用灯火装置において、前記制御手段は、前記車両の進行方向前方の交差点のうち特に一時停止の必要な箇所を検知設定し、この検知設定した一時停止の必要な箇所及び前記車両の走行状態に応じて前記光源の点灯消灯制御及び前記アクチュエータの駆動制御して前記ヘッドランプからの光軸及び照射範囲を変更し、前記車両が前記検知設定した一時停止の必要な箇所付近を走行中乃至停止中に、少なくとも前記車両の通常走行時の前記ヘッドランプの照射範囲よりも前記車両の近傍且つ前記交差点内の路面上の所望位置に投光若しくは映像の投影を行うように前記光源の点灯消灯制御及び前記アクチュエータの駆動制御することを特徴とする車両用灯火装置。
  2. 前記一時停止の必要な箇所の検知設定は、前記車両の局地的な範囲の走行中に、路上インフラからの信号の受信をトリガとして行われることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯火装置。
  3. 前記一時停止の必要な箇所の検知設定は、自車両に搭載されたレーダセンサからの出力信号に対する路上インフラからの反射信号を演算処理することによって行われることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯火装置。
  4. 前記一時停止の必要な箇所の検知設定は、自車両に搭載された各種センサからの前記車両の走行状態データ信号と、衛星を含む外部からの電波信号とを演算処理することによって行われることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯火装置。
  5. 前記投光若しくは映像の投影を行う前記光源は、前記車両の前記ヘッドランプのバルブであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯火装置。
  6. 前記投光若しくは映像の投影する装置は、障害物検知用のレーザ光を発生する光源とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯火装置。
  7. 前記投光若しくは映像の投影する装置は、専用の光源及びレンズを有するプロジェクタ装置であり、このプロジェクタ装置は、路面上に映像を投影することを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の車両用灯火装置。
  8. 前記プロジェクタ装置は、自車両に搭載された各種センサからの前記車両の走行状態データ信号と前記車両の走行経路案内情報とに基づき、前記映像として前記車両の進行方向を路面上に示す案内機能を有することを特徴とする請求項4に記載の車両用灯火装置。
  9. 前記映像は、運転者情報及び/又は前記車両の走行状態情報を含むとともに、カラー表示されることを特徴とする請求項1と請求項4と請求項7と請求項8とのいずれかに記載の車両用灯火装置。
JP2003106200A 2003-04-10 2003-04-10 車両用灯火装置 Pending JP2004306894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003106200A JP2004306894A (ja) 2003-04-10 2003-04-10 車両用灯火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003106200A JP2004306894A (ja) 2003-04-10 2003-04-10 車両用灯火装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004306894A true JP2004306894A (ja) 2004-11-04

Family

ID=33468454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003106200A Pending JP2004306894A (ja) 2003-04-10 2003-04-10 車両用灯火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004306894A (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304729A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Denso Corp 車両の走行支援システムおよび走行支援装置
JP2008007079A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Aisin Seiki Co Ltd 路面投影装置及び路面投影方法
JP2008094151A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Denso Corp 車両用灯火制御システム
DE102006050546A1 (de) * 2006-10-26 2008-04-30 Bayerische Motoren Werke Ag Verfahren zur Informationsdarstellung
JP2009040404A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両照明システム
JP2009184428A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Toyota Central R&D Labs Inc 車両用照明装置
JP2009202866A (ja) * 2008-01-31 2009-09-10 Yaskawa Electric Corp 移動体
DE102009020910A1 (de) * 2009-05-12 2010-11-18 Volkswagen Ag Scheinwerfersystem für ein Fahrzeug mit einem Bildgeber
DE102009058564A1 (de) * 2009-12-17 2011-06-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft, 80809 Kraftfahrzeug
DE102010034853A1 (de) * 2010-08-18 2012-02-23 Gm Global Technology Operations Llc (N.D.Ges.D. Staates Delaware) Kraftfahrzeug mit Digitalprojektoren
JP2012224292A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Koito Mfg Co Ltd 交差点照明システム
CN103105715A (zh) * 2013-01-28 2013-05-15 苏州达方电子有限公司 具有投影装置的显示装置
JP2015176372A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 三菱自動車工業株式会社 車両用誤発進防止装置
WO2016039288A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 株式会社小糸製作所 車両用路面描画システム
JP2016049891A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 三菱電機株式会社 車両用照射制御システムおよび光照射の制御方法
JPWO2016114048A1 (ja) * 2015-01-13 2017-09-14 日立マクセル株式会社 映像投射装置
CN107204161A (zh) * 2016-08-15 2017-09-26 林德(中国)叉车有限公司 一种车用安全投影装置及叉车和实现车辆安全提醒的方法
CN107804217A (zh) * 2016-09-08 2018-03-16 福特全球技术公司 定向接近照明
WO2020067305A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社小糸製作所 車両の発進通知表示装置
JP2020055519A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社小糸製作所 車両の発進通知表示装置。
CN111332193A (zh) * 2020-02-28 2020-06-26 华域视觉科技(上海)有限公司 一种变道辅助提示灯光照明系统、方法及车辆
JP2020185997A (ja) * 2020-08-05 2020-11-19 株式会社小糸製作所 車両用表示システム
CN112906946A (zh) * 2021-01-29 2021-06-04 北京百度网讯科技有限公司 道路信息提示方法、装置、设备、存储介质和程序产品
WO2021166814A1 (ja) * 2020-02-17 2021-08-26 株式会社小糸製作所 灯具システム

Cited By (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304729A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Denso Corp 車両の走行支援システムおよび走行支援装置
JP4569515B2 (ja) * 2006-05-09 2010-10-27 株式会社デンソー 車両の走行支援システムおよび走行支援装置
US7853405B2 (en) 2006-05-09 2010-12-14 Denso Corporation Intervehicle communication system
JP2008007079A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Aisin Seiki Co Ltd 路面投影装置及び路面投影方法
JP4720650B2 (ja) * 2006-06-30 2011-07-13 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 路面投影装置及び路面投影方法
JP4661759B2 (ja) * 2006-10-06 2011-03-30 株式会社デンソー 車両用灯火制御システム
JP2008094151A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Denso Corp 車両用灯火制御システム
DE102006050546A1 (de) * 2006-10-26 2008-04-30 Bayerische Motoren Werke Ag Verfahren zur Informationsdarstellung
DE102006050546B4 (de) * 2006-10-26 2020-07-23 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zur Informationsdarstellung
JP2009040404A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両照明システム
JP2009202866A (ja) * 2008-01-31 2009-09-10 Yaskawa Electric Corp 移動体
JP2009184428A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Toyota Central R&D Labs Inc 車両用照明装置
DE102009020910A1 (de) * 2009-05-12 2010-11-18 Volkswagen Ag Scheinwerfersystem für ein Fahrzeug mit einem Bildgeber
DE102009058564A1 (de) * 2009-12-17 2011-06-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft, 80809 Kraftfahrzeug
DE102010034853A1 (de) * 2010-08-18 2012-02-23 Gm Global Technology Operations Llc (N.D.Ges.D. Staates Delaware) Kraftfahrzeug mit Digitalprojektoren
JP2012224292A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Koito Mfg Co Ltd 交差点照明システム
CN103105715A (zh) * 2013-01-28 2013-05-15 苏州达方电子有限公司 具有投影装置的显示装置
CN103105715B (zh) * 2013-01-28 2015-07-08 苏州达方电子有限公司 具有投影装置的显示装置
JP2015176372A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 三菱自動車工業株式会社 車両用誤発進防止装置
JP2016049891A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 三菱電機株式会社 車両用照射制御システムおよび光照射の制御方法
JP2016055691A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社小糸製作所 車両用表示システム
CN106794792A (zh) * 2014-09-08 2017-05-31 株式会社小糸制作所 车辆用路面绘制系统
US10134283B2 (en) 2014-09-08 2018-11-20 Koito Manufacturing Co., Ltd. Road surface image-drawing system for vehicle
US10741083B2 (en) 2014-09-08 2020-08-11 Koito Manufacturing Co., Ltd. Road surface image-drawing system for vehicle
WO2016039288A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 株式会社小糸製作所 車両用路面描画システム
JPWO2016114048A1 (ja) * 2015-01-13 2017-09-14 日立マクセル株式会社 映像投射装置
US11249341B2 (en) 2015-01-13 2022-02-15 Maxell Holdings, Ltd. Image projection apparatus
JP7546802B2 (ja) 2015-01-13 2024-09-06 マクセル株式会社 車両
JP7437449B2 (ja) 2015-01-13 2024-02-22 マクセル株式会社 画像投射装置および画像投射方法
US11701994B2 (en) 2015-01-13 2023-07-18 Maxell, Ltd. Vehicle
JP2022121554A (ja) * 2015-01-13 2022-08-19 マクセル株式会社 画像投射装置および画像投射方法
CN107204161A (zh) * 2016-08-15 2017-09-26 林德(中国)叉车有限公司 一种车用安全投影装置及叉车和实现车辆安全提醒的方法
CN107804217A (zh) * 2016-09-08 2018-03-16 福特全球技术公司 定向接近照明
WO2020067305A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社小糸製作所 車両の発進通知表示装置
EP3858672A4 (en) * 2018-09-28 2021-11-24 Koito Manufacturing Co., Ltd. DISPLAY DEVICE FOR VEHICLE DEPARTURE NOTIFICATIONS
CN112752678A (zh) * 2018-09-28 2021-05-04 株式会社小糸制作所 车辆的起步通知显示装置
US11731554B2 (en) 2018-09-28 2023-08-22 Koito Manufacturing Co., Ltd. Vehicle departure notification display device
JP2020055519A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社小糸製作所 車両の発進通知表示装置。
WO2021166814A1 (ja) * 2020-02-17 2021-08-26 株式会社小糸製作所 灯具システム
US11999295B2 (en) 2020-02-17 2024-06-04 Koito Manufacturing Co., Ltd. Vehicle lamp system for drawing road surface pattern
CN111332193A (zh) * 2020-02-28 2020-06-26 华域视觉科技(上海)有限公司 一种变道辅助提示灯光照明系统、方法及车辆
JP7002612B2 (ja) 2020-08-05 2022-01-20 株式会社小糸製作所 車両用表示システム
JP2020185997A (ja) * 2020-08-05 2020-11-19 株式会社小糸製作所 車両用表示システム
CN112906946A (zh) * 2021-01-29 2021-06-04 北京百度网讯科技有限公司 道路信息提示方法、装置、设备、存储介质和程序产品
CN112906946B (zh) * 2021-01-29 2024-03-29 北京百度网讯科技有限公司 道路信息提示方法、装置、设备、存储介质和程序产品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7302063B2 (ja) 画像投射装置および画像投射方法
JP2004306894A (ja) 車両用灯火装置
JP7437449B2 (ja) 画像投射装置および画像投射方法
US10611293B2 (en) Lamp for vehicle
JP3839609B2 (ja) 車輌用灯具装置
KR20180076211A (ko) 차량용 램프 및 그것의 제어방법
JP2001213227A (ja) 車輌用照明システム
KR20180076210A (ko) 차량용 램프 및 그것의 제어방법
JP7348819B2 (ja) 車両運転支援システム
CN110356317B (zh) 车辆的提醒方法、系统及车辆
WO2008056679A1 (fr) Dispositif d'éclairage lié à la direction du visage, et procédé d'éclairage lié à la direction du visage
JP4992643B2 (ja) 接触事故防止装置
CN117621991A (zh) 一种车辆、驾驶员与行人交互的方法及系统
WO2024044424A1 (en) Vehicle lights with multiple functions
JP2021051489A (ja) 運転補助システム
JP2005014810A (ja) 視界補助装置