JP2005014810A - 視界補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両、とくに大型車両について、運転席から後側方の視野を拡大し、より安全な運転をすることができる装置を提供する。相応に強い照明を照射しても後側方の車両や歩行者にとってまぶしくない装置を提供する。
【解決手段】車外に設けたバックミラーのステーその他に、車両後側方を撮影範囲とする赤外線ビデオカメラを配置する。その出力ビデオ画像を運転席に設ける画像表示装置に表示する。車両の後側方には、赤外線ランプを一列に配置して、車両に接近するバイクや歩行者などを照射するとともに、この赤外線ランプの列を画像のリファレンスとする。
【選択図】 図1
【解決手段】車外に設けたバックミラーのステーその他に、車両後側方を撮影範囲とする赤外線ビデオカメラを配置する。その出力ビデオ画像を運転席に設ける画像表示装置に表示する。車両の後側方には、赤外線ランプを一列に配置して、車両に接近するバイクや歩行者などを照射するとともに、この赤外線ランプの列を画像のリファレンスとする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車に取付け、運転者の夜間の視界を拡大するために使用する。本発明は、運転席から視界の死角となる後側方を監視するためのバックミラーの補助装置として利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の後方あるいは側方にビデオカメラを取付け、その撮影画像を運転席に表示して、車両の後側方の視界を拡大する装置が広く利用されている。バスの到着を待つ乗客がいる停留所や、積み荷が集積された集荷場などに車両を接近させる場合や、一時的に車両を後退させて停車位置を変更する場合などには、上記のような装置はきわめて有用であり、安全運転に役立っている。
【0003】
特許文献1(出願人、富士重工)には、このような装置であって、大型自動車用として適する装置が開示されている。この特許文献1には、運転席左側窓外に設けられたバックミラーのステーに、ビデオカメラを取り付ける構造が説明されている。
【0004】
一方、赤外線に対して感度を高く設定した赤外線ビデオカメラが知られている。これは車両用ではなく、例えば警備用のカメラとして普及している。赤外線による照明は人の目に眩しくなく、照明レベルを下げると人は照明されていることにも気づかないことなどから、赤外線ビデオカメラが監視カメラとして利用されるようになった。赤外線照明装置と赤外線ビデオカメラとを組合せ、暗視装置(ナイトビジョン)として販売されているものがある。
【0005】
特許文献2(出願人、日本電気)には、赤外線ランプにより撮影対象を照明し、赤外線ビデオカメラでその反射画像を撮影する技術が説明されている。さらに特許文献3(出願人、日本鋼管)には、照明を用いることなく、赤外線カメラの被写体の表面温度あるいは表面温度差を画像として撮影する技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−172978号公報
【特許文献2】
特開平4−156787号公報
【特許文献3】
特開平1−214749号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
大型バスや大型貨物車両は、運転席から車両後方の窓を通して後方を視認することができない。このため運転席の左右の窓外に、比較的大きいバックミラーを設置して、側方および後方を監視することができるように配慮されている。路上で他車両を追い越すとき、あるいは後側方を並行して走行する自転車やバイクがあるとき、停留所に接近して停車するときなどには、この運転席窓外のバックミラーは安全運転のためにきわめて有用である。
【0008】
しかしこの運転席窓外のバックミラーによる視野は、夜間にはきわめて狭くなる。すなわち運転席から前方の視野は、夜間になるとヘッドランプを点灯して照明することが可能である。しかし車両の側方あるいは後方については、見えにくいからといって照明灯を照射することができない。後側方に対する照明は他車両の迷惑になるからである。交通法規や車両整備法規によっても、後退ギヤと連動して点灯される限られた照度の後方照明が許されるだけであって、路上の追い越しや、自転車やバイクとの並走時に何らかの照明を照射することはできない。
【0009】
本発明はこのような背景に行われたものであって、夜間における車両の後側方の視野を拡大することができる装置を提供することを目的とする。本発明は、夜間における走行運転の安全性を向上するための装置を提供することを目的とする。本発明は、他車両や路上の歩行者などがまぶしくない夜間暗視装置を提供することを目的とする。本発明は、特殊な部材を利用することなく、比較的簡単に実現できる後側方の視野を拡大するための装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、運転席から夜間における後側方に対する視野を拡大するために、赤外線ビデオカメラを利用することを最大の特徴とする。この赤外線ビデオカメラは、運転席側方のバックミラー用ステイに取付けることが望ましい。その出力映像は運転席に設けた画像表示装置に表示される。そして他車の運転者や路上の歩行者にとってじゃまにならない程度の光度の赤外線ランプにより、車両側方または車両後側方の照明を行うことが望ましい。
【0011】
すなわち本発明は、車両後側方を撮影できる位置に取付けられたビデオカメラと、運転席で視認できる位置に設置され前記ビデオカメラの出力映像を表示する画像表示装置とを含む視界補助装置において、前記ビデオカメラとして赤外線に対して感度が高く設定された赤外線ビデオカメラを用いることを特徴とする。
【0012】
車両側方およびまたは後側方を照射する赤外線ランプを設けることが望ましい。また前記赤外線ランプは、複数個であり、その取付け位置が前記ビデオカメラの視野に含まれ、車体側部に表示画面のリファレンスとなるように配置することが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明実施例装置をさらに詳しく説明する。図1は本発明実施例装置のブロック構成図である。赤外線ビデオカメラ1が車両の後側方に向けて配置される。この赤外線ビデオカメラ1は、車両の運転席左窓の外、すなわち車外に設けられたバックミラー2の近くに配置される。この実施例ではバックミラー2のステーに取付けられた。運転席にはこの赤外線ビデオカメラ1の出力画面を表示するための画像表示装置3が配置される。この画像表示装置3は、運転席左側にバックミラー2と同時に、あるいは運転者が交互に視線を変えて視認できる位置に配置することがよい。さらにこの車両の左側後側方には、3個の赤外線ランプ4が取付けられている。この3個の赤外線ランプ4は、一列に直線状に配置され、それぞれ車両の後側方を照射するように取付けられる。この一列状の赤外線ランプ4は、その出力光が赤外線ビデオカメラ1の視野内になり、画面のリファレンスとなるように赤外線ビデオカメラ1の向きが調節される。
【0014】
赤外線ビデオカメラ1の画像出力はスイッチ回路5を介して画像表示装置3に接続される。赤外線ランプ4にはこのスイッチ回路5から点灯のための電流が供給される。赤外線ランプ4は、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3の作動に連動し、しかもヘッドランプが点灯している夜間に点灯されるように設定される。スイッチ回路5は制御プロセッサ6により制御される。このスイッチ回路5には、画像表示装置3の下段に配置された操作端7の操作情報が入力する。操作端7は、画像表示装置3のオン・オフ、画面のコントラスト調整、ウインカスイッチとの連動または切離しを切り換えるスイッチなどが設けられている。このスイッチは、赤外線ランプ4の点滅、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3の作動を左折用のウインカ・スイッチと連動させるか否かの選択スイッチである。さらに、図示していないが、このスイッチ回路5には、画像表示装置3の作動状態情報、ヘッドランプの点灯情報、ウインカの点灯情報、その他が入力する。スイッチ回路5の制御情報は制御プロセッサ6により認識することができる。
【0015】
図2は運転席からの視界と赤外線ランプとの位置関係を説明する平面図である。矢印は車両の進行方向である。この車両は運転席8および荷台9は別構造になっている大型車両である。運転席8の進行方向右側に運転者が位置し、運転者からの視界が、図面上にそれぞれ三角形により表示されている。直接視界は運転者が左側窓を通して直接視認できる視界である。ミラー視界は、昼間に運転者がバックミラーを介して視認できる左後側方の視界である。そしてビデオカメラ視界は、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3により運転者が視認できる視界である。赤外線ランプ4は車体下方に直線状に配置され、その出力光がちょうどこの赤外線ビデオカメラ1の撮影範囲の右限界に含まれるように、赤外線ビデオカメラ1の撮影範囲が設定される。
【0016】
このような構成により、ヘッドランプが点灯されている夜間に、ウインカが左折に操作されると、これに連動して赤外線ランプ4が継続的に点灯されるとともに、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3が作動する。このとき運転者は左側バックミラー2により左後方の状態を監視するとともに、画像表示装置3の表示画面により左後方の見えにくい状態を監視することができる。一列に配置された赤外線ランプ4は、この表示画面の右端に一列に表示されて、車両の左後側方の限界をリファレンスとして知ることができる。
【0017】
赤外線ランプ4は上述のように操作により点滅することができる。たとえば、車両の左後側方に他車両が接近したり、路面を照射する街灯があるなど表示画面が明るくなっているときなど、赤外線ランプ4による照明がじゃまになることがあり、運転者は操作端7を操作することによりこれを点滅させることができる。赤外線ランプ4が滅灯しているときには、赤外線ビデオカメラ1が撮影する画像は、画面内の物体が発する熱線の画像である。
【0018】
赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3の作動停止、および赤外線ランプ4のオフについては、自動モードと手動モードの二通りが設定できる。自動モードの場合には、ウインカがオフ状態になると連動して、赤外線ビデオカメラ1、画像表示装置3、および赤外線ランプ4はすべてオフ状態になる。手動モードのバスには、ウインカがオフ状態になっても手操作によりオフが操作されるまで、赤外線ビデオカメラ1、画像表示装置3、および赤外線ランプ4は作動状態を継続する。図3に制御プロセッサ6の自動モードによる起動停止動作の一例をフローチャートにより示す。
【0019】
本発明の装置について、赤外線ランプ4を非動作状態(点灯しない状態)として、衝突警報装置とすることができる。自車両に後側方から接近する他物体が発する熱線(赤外線)を画像として捉え、その画像が接近する状態にあることを動画像分析により認識し、衝突の危険があることが識別されたときには、運転席に音響警報を発するように構成する。このような本発明装置の利用形態により、昼夜にかかわらず作動する衝突警報装置として利用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明により、夜間における運転者の視野を拡大することができる。とくに車両の後側方の視野を拡大することができる。本発明の装置は赤外線を照射し赤外線画像を表示するので、車両後方から接近する車両や歩行者にとって、照明がまぶしくない利点がある。本発明の装置は赤外線を監視するので、夜間に後方から接近する車両などに相応の照明を照射することにより画像を鮮明に表示することができる。本発明により、夜間における走行運転の安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のブロック構成図。
【図2】本発明実施例装置について運転席からの視野を説明する図。
【図3】本発明実施例装置の制御の一例を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 赤外線ビデオカメラ
2 バックミラー
3 画像表示装置
4 赤外線ランプ
5 スイッチ回路
6 制御プロセッサ
7 操作端
8 運転席
9 荷台
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車に取付け、運転者の夜間の視界を拡大するために使用する。本発明は、運転席から視界の死角となる後側方を監視するためのバックミラーの補助装置として利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の後方あるいは側方にビデオカメラを取付け、その撮影画像を運転席に表示して、車両の後側方の視界を拡大する装置が広く利用されている。バスの到着を待つ乗客がいる停留所や、積み荷が集積された集荷場などに車両を接近させる場合や、一時的に車両を後退させて停車位置を変更する場合などには、上記のような装置はきわめて有用であり、安全運転に役立っている。
【0003】
特許文献1(出願人、富士重工)には、このような装置であって、大型自動車用として適する装置が開示されている。この特許文献1には、運転席左側窓外に設けられたバックミラーのステーに、ビデオカメラを取り付ける構造が説明されている。
【0004】
一方、赤外線に対して感度を高く設定した赤外線ビデオカメラが知られている。これは車両用ではなく、例えば警備用のカメラとして普及している。赤外線による照明は人の目に眩しくなく、照明レベルを下げると人は照明されていることにも気づかないことなどから、赤外線ビデオカメラが監視カメラとして利用されるようになった。赤外線照明装置と赤外線ビデオカメラとを組合せ、暗視装置(ナイトビジョン)として販売されているものがある。
【0005】
特許文献2(出願人、日本電気)には、赤外線ランプにより撮影対象を照明し、赤外線ビデオカメラでその反射画像を撮影する技術が説明されている。さらに特許文献3(出願人、日本鋼管)には、照明を用いることなく、赤外線カメラの被写体の表面温度あるいは表面温度差を画像として撮影する技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−172978号公報
【特許文献2】
特開平4−156787号公報
【特許文献3】
特開平1−214749号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
大型バスや大型貨物車両は、運転席から車両後方の窓を通して後方を視認することができない。このため運転席の左右の窓外に、比較的大きいバックミラーを設置して、側方および後方を監視することができるように配慮されている。路上で他車両を追い越すとき、あるいは後側方を並行して走行する自転車やバイクがあるとき、停留所に接近して停車するときなどには、この運転席窓外のバックミラーは安全運転のためにきわめて有用である。
【0008】
しかしこの運転席窓外のバックミラーによる視野は、夜間にはきわめて狭くなる。すなわち運転席から前方の視野は、夜間になるとヘッドランプを点灯して照明することが可能である。しかし車両の側方あるいは後方については、見えにくいからといって照明灯を照射することができない。後側方に対する照明は他車両の迷惑になるからである。交通法規や車両整備法規によっても、後退ギヤと連動して点灯される限られた照度の後方照明が許されるだけであって、路上の追い越しや、自転車やバイクとの並走時に何らかの照明を照射することはできない。
【0009】
本発明はこのような背景に行われたものであって、夜間における車両の後側方の視野を拡大することができる装置を提供することを目的とする。本発明は、夜間における走行運転の安全性を向上するための装置を提供することを目的とする。本発明は、他車両や路上の歩行者などがまぶしくない夜間暗視装置を提供することを目的とする。本発明は、特殊な部材を利用することなく、比較的簡単に実現できる後側方の視野を拡大するための装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、運転席から夜間における後側方に対する視野を拡大するために、赤外線ビデオカメラを利用することを最大の特徴とする。この赤外線ビデオカメラは、運転席側方のバックミラー用ステイに取付けることが望ましい。その出力映像は運転席に設けた画像表示装置に表示される。そして他車の運転者や路上の歩行者にとってじゃまにならない程度の光度の赤外線ランプにより、車両側方または車両後側方の照明を行うことが望ましい。
【0011】
すなわち本発明は、車両後側方を撮影できる位置に取付けられたビデオカメラと、運転席で視認できる位置に設置され前記ビデオカメラの出力映像を表示する画像表示装置とを含む視界補助装置において、前記ビデオカメラとして赤外線に対して感度が高く設定された赤外線ビデオカメラを用いることを特徴とする。
【0012】
車両側方およびまたは後側方を照射する赤外線ランプを設けることが望ましい。また前記赤外線ランプは、複数個であり、その取付け位置が前記ビデオカメラの視野に含まれ、車体側部に表示画面のリファレンスとなるように配置することが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明実施例装置をさらに詳しく説明する。図1は本発明実施例装置のブロック構成図である。赤外線ビデオカメラ1が車両の後側方に向けて配置される。この赤外線ビデオカメラ1は、車両の運転席左窓の外、すなわち車外に設けられたバックミラー2の近くに配置される。この実施例ではバックミラー2のステーに取付けられた。運転席にはこの赤外線ビデオカメラ1の出力画面を表示するための画像表示装置3が配置される。この画像表示装置3は、運転席左側にバックミラー2と同時に、あるいは運転者が交互に視線を変えて視認できる位置に配置することがよい。さらにこの車両の左側後側方には、3個の赤外線ランプ4が取付けられている。この3個の赤外線ランプ4は、一列に直線状に配置され、それぞれ車両の後側方を照射するように取付けられる。この一列状の赤外線ランプ4は、その出力光が赤外線ビデオカメラ1の視野内になり、画面のリファレンスとなるように赤外線ビデオカメラ1の向きが調節される。
【0014】
赤外線ビデオカメラ1の画像出力はスイッチ回路5を介して画像表示装置3に接続される。赤外線ランプ4にはこのスイッチ回路5から点灯のための電流が供給される。赤外線ランプ4は、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3の作動に連動し、しかもヘッドランプが点灯している夜間に点灯されるように設定される。スイッチ回路5は制御プロセッサ6により制御される。このスイッチ回路5には、画像表示装置3の下段に配置された操作端7の操作情報が入力する。操作端7は、画像表示装置3のオン・オフ、画面のコントラスト調整、ウインカスイッチとの連動または切離しを切り換えるスイッチなどが設けられている。このスイッチは、赤外線ランプ4の点滅、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3の作動を左折用のウインカ・スイッチと連動させるか否かの選択スイッチである。さらに、図示していないが、このスイッチ回路5には、画像表示装置3の作動状態情報、ヘッドランプの点灯情報、ウインカの点灯情報、その他が入力する。スイッチ回路5の制御情報は制御プロセッサ6により認識することができる。
【0015】
図2は運転席からの視界と赤外線ランプとの位置関係を説明する平面図である。矢印は車両の進行方向である。この車両は運転席8および荷台9は別構造になっている大型車両である。運転席8の進行方向右側に運転者が位置し、運転者からの視界が、図面上にそれぞれ三角形により表示されている。直接視界は運転者が左側窓を通して直接視認できる視界である。ミラー視界は、昼間に運転者がバックミラーを介して視認できる左後側方の視界である。そしてビデオカメラ視界は、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3により運転者が視認できる視界である。赤外線ランプ4は車体下方に直線状に配置され、その出力光がちょうどこの赤外線ビデオカメラ1の撮影範囲の右限界に含まれるように、赤外線ビデオカメラ1の撮影範囲が設定される。
【0016】
このような構成により、ヘッドランプが点灯されている夜間に、ウインカが左折に操作されると、これに連動して赤外線ランプ4が継続的に点灯されるとともに、赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3が作動する。このとき運転者は左側バックミラー2により左後方の状態を監視するとともに、画像表示装置3の表示画面により左後方の見えにくい状態を監視することができる。一列に配置された赤外線ランプ4は、この表示画面の右端に一列に表示されて、車両の左後側方の限界をリファレンスとして知ることができる。
【0017】
赤外線ランプ4は上述のように操作により点滅することができる。たとえば、車両の左後側方に他車両が接近したり、路面を照射する街灯があるなど表示画面が明るくなっているときなど、赤外線ランプ4による照明がじゃまになることがあり、運転者は操作端7を操作することによりこれを点滅させることができる。赤外線ランプ4が滅灯しているときには、赤外線ビデオカメラ1が撮影する画像は、画面内の物体が発する熱線の画像である。
【0018】
赤外線ビデオカメラ1および画像表示装置3の作動停止、および赤外線ランプ4のオフについては、自動モードと手動モードの二通りが設定できる。自動モードの場合には、ウインカがオフ状態になると連動して、赤外線ビデオカメラ1、画像表示装置3、および赤外線ランプ4はすべてオフ状態になる。手動モードのバスには、ウインカがオフ状態になっても手操作によりオフが操作されるまで、赤外線ビデオカメラ1、画像表示装置3、および赤外線ランプ4は作動状態を継続する。図3に制御プロセッサ6の自動モードによる起動停止動作の一例をフローチャートにより示す。
【0019】
本発明の装置について、赤外線ランプ4を非動作状態(点灯しない状態)として、衝突警報装置とすることができる。自車両に後側方から接近する他物体が発する熱線(赤外線)を画像として捉え、その画像が接近する状態にあることを動画像分析により認識し、衝突の危険があることが識別されたときには、運転席に音響警報を発するように構成する。このような本発明装置の利用形態により、昼夜にかかわらず作動する衝突警報装置として利用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明により、夜間における運転者の視野を拡大することができる。とくに車両の後側方の視野を拡大することができる。本発明の装置は赤外線を照射し赤外線画像を表示するので、車両後方から接近する車両や歩行者にとって、照明がまぶしくない利点がある。本発明の装置は赤外線を監視するので、夜間に後方から接近する車両などに相応の照明を照射することにより画像を鮮明に表示することができる。本発明により、夜間における走行運転の安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のブロック構成図。
【図2】本発明実施例装置について運転席からの視野を説明する図。
【図3】本発明実施例装置の制御の一例を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1 赤外線ビデオカメラ
2 バックミラー
3 画像表示装置
4 赤外線ランプ
5 スイッチ回路
6 制御プロセッサ
7 操作端
8 運転席
9 荷台
Claims (3)
- 車両後側方を撮影できる位置に取付けられたビデオカメラと、運転席で視認できる位置に設置され前記ビデオカメラの出力映像を表示する画像表示装置とを含む視界補助装置において、
前記ビデオカメラは赤外線に対して感度が高く設定された赤外線ビデオカメラであることを特徴とする視界補助装置。 - 車両側方または後側方を照射する赤外線ランプが設けられた請求項1記載の視界補助装置。
- 前記赤外線ランプは、複数個であり、その取付け位置が前記ビデオカメラの視野に含まれる車体側部であり、前記赤外線ランプの発光が前記画像表示装置の画面上でリファレンスとなるように配置された請求項2記載の視界補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184381A JP2005014810A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 視界補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184381A JP2005014810A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 視界補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005014810A true JP2005014810A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34184168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003184381A Pending JP2005014810A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 視界補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005014810A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105480151A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-04-13 | 天津华夏联盛汽车部件有限公司 | 一种汽车外后视镜装置 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184381A patent/JP2005014810A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105480151A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-04-13 | 天津华夏联盛汽车部件有限公司 | 一种汽车外后视镜装置 |
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