JP7002612B2 - 車両用表示システム - Google Patents

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本発明は、車両等に関する情報を表示する車両用表示システムに関する。
近年、路面上に図形や文字等を照射(描画)することで、車両の情報を、運転者自身または歩行者・対向車等の他者に対して通知・警告する車両用表示システムが知られている。例えば特許文献1には、交差点において、交差点へ進入しようとする他者に対して、図形による警告マークを交差点の路面上に表示することで、車両の接近を通知・警告する車両用表示システムが開示されている。
特開2009-184428号公報
しかし、車両の運転者と警告を受ける他者とでは視点が異なるため、特許文献1のような表示は、警告を受ける他者には適切な表示であるが、運転者には歪んで見え、運転の快適性を損ない、不必要な注意が生じてしまうという問題がある。すなわち、他者に対する警告という観点からは、他者の視線方向に対して歪みのない表示を行うことが効果的であるが、このような、どちらか一方の当事者に向けた表示は、他方当事者の視線方向には概して歪みが生じた表示となり、他方当事者をかえって惑わすおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するために提案されたものであって、車両の運転者と警告を受ける他者との両当事者に対して、適切な表示を行うことのできる車両用表示システムを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用表示システムは、異なる複数箇所へ情報を表示することを特徴とする。
上記態様において、前記異なる複数箇所は、道路上の複数箇所とする。
または、前記異なる複数箇所は、交差点の道路上と交差点・車両間の道路上とする。
あるいは、前記異なる複数箇所は、道路上と車両のフロントガラス上とする。
上記態様において、前記異なる複数箇所にされる表示は、情報の内容を関連させる。
上記態様において、前記異なる複数箇所にされる表示は、運転者に向けた運転者用表示と、他者に向けた他者用表示とを含むようにする。
この態様によれば、情報は、道路上の複数箇所、または交差点の道路上と交差点・車両間の道路上、あるいは道路上と車両のフロントガラス上、の異なる複数箇所へ表示される。これにより、一方の表示は他者(歩行者、自転車、二輪車や対向車等の他車両の運転者など)に対して適切(他者の視線方向に沿って歪まない描画)となるように行い、他方の表示は運転者に対して適切(運転者の視線方向に沿って歪まない描画)となるように表示することができる。すなわち、一方の当事者に対する適切な表示に加えて、他方の当事者に対する適切な表示も行うことで、他者と運転者の双方の安全性と快適性を向上させることができる。
また、前記異なる複数箇所にされる表示は、情報の内容が関連していることが好ましい。例えば、他者用の表示は、他者を主体とした車両の接近を通知する情報や警告を表示し、運転者の表示は、運転者を主体とした歩行者・対向車等の他者の接近を通知する情報や警告を表示する。これにより、双方の状況に合った情報が表示されるので、双方への注意喚起効果をより向上させることができる。
本発明によれば、車両の運転者と警告等を受ける他者との両当事者に対して、適切な表示を行うことのできる車両用表示システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用表示システムを含む車両用灯具の正面図 車両用灯具の縦断面図 描画手段を説明する図であって、(a)レーザ光源ユニットの側面図、(b)走査機構の斜視図 制御装置を説明する機能ブロック図 車両用表示システムによる描画の動作を説明する図 路面描画の制御を説明するフロー図 描画内容の制御を説明するフロー図 車両用表示システムによる実施例を説明する図 車両用表示システムによる実施例を説明する図 車両用表示システムによる変形例の一を説明する図
次に、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る車両用灯具1の正面図、図2は車両用灯具1の縦断面図(図1に示す線II-IIに沿う断面図)である。
(全体構成)
図1と図2は、車両用表示システム7を含む車両Cの車両用灯具1を示している。車両用灯具1は車両Cの前部の左右にそれぞれ設けられる前照灯であり、以下の構成は右側前照灯の一例である。車両用表示システム7は、左前照灯にも、左前照灯の構成に応じて同様に含まれている。以下、車両用灯具1に関する構成について、車両Cに装着された車両用灯具1を正面視した状態(図1の状態)を基準に、上下左右前後を表す。なお、車両用表示システム7は左右の車両用灯具1のどちらか一方に設けられている構成であってもよい。
車両用灯具1は、開口部を有する箱状のランプボディ2と、その開口部に取り付けられた透光性のある樹脂又はガラス等で形成された前面カバー3とで画成された灯室内に、ハイビーム用配光パターンを形成するハイビーム用光源ユニット5,ロービーム用配光パターンを形成するロービーム用光源ユニット6,および車両用表示システム7を有する。
ハイビーム用光源ユニット5およびロービーム用光源ユニット6は、例えば反射型やプロジェクタ型の灯具ユニットを用いてよく、ここではその種類を問わない。図2に示すロービーム用光源ユニット6の構成はプロジェクタ型を採用した一例である。ハイビーム用光源ユニット5およびロービーム用光源ユニット6は、これらの支持部材となる金属製の鉛直ブラケット4に対し固定されている。鉛直ブラケット4は、コーナー部のうち3か所がエイミングスクリュ14によってランプボディ2に固定されており、光軸を上下左右に調整可能である。光源ユニット5,6および後述する車両用表示システム7(の描画手段8)の灯室内前方には、それぞれの出射光の灯具前方への進行を許容する開口部を有する目隠し材のエクステンション12が設けられている。
(車両用表示システム)
車両用表示システム7は、情報を描画する描画手段と、自車両の情報を取得する自車両データ取得手段と、上記自車両データ取得手段で得た情報から自車両の走行環境を判定し、上記描画手段による描画を許可する走行環境判定手段と、他の車両の情報を取得する他車両データ取得手段と、上記他車両データ取得手段で得た情報から他車両の状態を判定し、上記描画手段による描画を許可する他車両判定手段と、歩行者の情報を取得する歩行者データ取得手段と、上記歩行者データ取得手段で得た情報から歩行者の状態を判定し、上記描画手段による描画を許可する歩行者判定手段と、交差点の情報を取得する交差点データ取得手段と、上記交差点データ取得手段で得た情報から交差点の状態を判定し、上記描画手段による描画を許可する交差点判定手段と、上記走行環境判定手段、上記他車両判定手段、上記歩行者判定手段、上記交差点判定手段で描画が許可された場合、表示の内容を決定して前記描画手段を制御する描画内容演算手段と、を有し、異なる複数箇所へ情報を表示する。
好ましくは、車両用表示システム7は、上記歩行者判定手段で描画が許可された場合に、歩行者との距離を演算し、該歩行者距離と制動距離とから危険度を判定する歩行者危険度判定手段を含み、上記描画内容演算手段は上記歩行者危険度判定手段の指示を考慮して表示の内容を決定する。
車両用表示システム7は、基本的には、描画手段8と制御装置9とから構成される。描画手段8は、後述する制御装置9により制御されるレーザ光源ユニット10と走査機構11を有する。
(描画手段:レーザ光源ユニット)
図3(a)はレーザ光源ユニット10の側面図である。なお、図3(a)では、レーザ光源ユニット10の筐体内部を透視して示している。レーザ光源ユニット10はRGBレーザユニットであり、赤レーザ光を出射する第1光源15,緑レーザ光を出射する第2光源16、および青レーザ光を出射する第3光源17が、それぞれ基板を介して支持台18に固定されている。レーザ光源ユニット10は、光源15,16,17からの各出射光を各集光レンズ20,21,22により平行光として集光し、各ダイクロイックミラー25,26,27に入射して、ダイクロイックミラー27,26,25を通過させることでRGB合成し、そのレーザ光B2は各単色光または混色光あるいは白色光を形成可能である。レーザ光B2は、レーザ光源ユニット10の筐体に設けられた集光レンズ19へ向けて反射され、外部へ出射される。なお、集光レンズ19は必須の構成ではない。レーザ光源ユニット10は、この他に、各光源15,16,17の出力を制御する監視装置28を有しており、照射強度およびレーザ光B2の照射強度は監視されている。なお、レーザ光源ユニット10の光源は、各光源15,16,17によるRGBの3光源を有する構成に限られず、単体の白色光源を備えること、または、RGBに橙色レーザダイオードを追加した4光源を備えること、または、青色レーザダイオ-ドの出射光を黄色の蛍光体に通過させる構成を備えることにより、励起で白色光を発生するものであってもよい。また、各光源15,16,17は、レーザダイオード以外の他のレーザであってもよい。
(描画手段:走査機構)
図3(b)は走査機構11の斜視図である。走査機構11は、多数の微細なミラー角度を電気信号によって個別に制御することができるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーであり、ベース部37,第1回動体38,第2回動体39,第1トーションバー40,第2トーションバー41,永久磁石42,43および端子部44を有する。第1回動体38は、ベース部37の中央開口部に設けられた一対の第1トーションバー40により、ベース部37に対して左右(水平方向)に回動可能に支持されている。第2回動体39は、第1回動体38の中央開口部に設けられた一対の第2トーションバー41により、第1回動体38に対して上下(鉛直方向)に回動可能に支持されている。第2回動体39の前面には、銀蒸着やメッキなど処理等によって反射部36が形成されている。第1回動体38には制御装置9に接続された第1コイル(図示せず)が、第2回動体39には制御装置9に接続された第2コイル(図示せず)が配線されている。ベース部37には、第1トーションバー40が延びる方向と直交する位置に一対の永久磁石42が設けられ、第2トーションバー41が延びる方向と直交する位置に一対の永久磁石43が設けられている。第1コイルおよび第2コイルは、端子部44を介して制御装置9に接続されている。前述の第1コイルと永久磁石42および前述の第2コイルと永久磁石43は、後述する図4の走査用アクチュエータ58を構成する。走査用アクチュエータ58は、第1コイルおよび第2コイルに流れる駆動電流の大きさと向きを個別に変化させることにより、反射部36の向きを第1回動体38および第2回動体39の回動に基づき上下左右に変化させる。なお、走査機構11には、ガルバノミラー、DMD(Digital Micro Mirror Device)等の他のスキャン光学系が採用されてよい。
レーザ光源ユニット10は、その光軸が下方に向かうように鉛直ブラケット4の前面に固定されている(図2参照)。走査機構11は、レーザ光源ユニット10の光軸上に反射部36が配置され、かつその出射光が灯具前方に反射されるように、鉛直ブラケット4に固定された水平保持プレートにより、灯具前方下側から灯具後方上側に向けて傾斜した状態で固定されている(図2参照)。
以上の構成からなる描画手段8は、レーザ光源ユニット10から出射したレーザ光B2を、走査機構11において反射させ、車両Cの前方の道路上(路面)に、詳細には後述する走査領域SAに走査する。
(制御装置)
次に、図4は制御装置9を説明する機能ブロック図である。制御装置9は、灯具ECU51(自車両データ取得手段、走行環境判定手段、他車両データ取得手段、他車両判定手段、歩行者データ取得手段、歩行者判定手段、交差点データ取得手段、交差点判定手段、歩行者危険度判定手段、描画内容演算手段)と、ROM52、RAM53等を有する。ROM52には、各種制御プログラムが記録され、灯具ECU51は、ROM52に記録された各種制御プログラムをRAM53において実行し、各種制御信号を生成する。なお、制御装置9は、ハードウェア的には半導体素子や電気回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラムで実現されるが、これらの様々な組み合わせによって他のかたちでも実現可能であることは当業者には容易に想到される事項である。制御装置9は、例えばランプボディ2に固定されている。
制御装置9は、車輪の回転によって移動距離や車速を検出する車速センサ60、ステアリングホイールの転舵角を検出する操舵角センサ61、アクセルの踏み量を検出する加速度センサ62、方向指示器のスイッチ動作を検出する方向指示器検出センサ63、ブレーキの踏み量を検出するブレーキセンサ64、GPS65からのデータ受信と地図データとから車両Cの現在位置を検出し目的地への経路案内を行なうナビゲーションシステム66、車両Cの進行方向に向けて設置され、車両Cの前方の映像を撮影・録画する車載カメラ67、車両Cの進行方向に向けて設置され、ミリ波レーダー等で車両Cの前方の他車両までの距離や相対速度を検出する前方車検知センサ68、車両Cの進行方向に向けて設置され、赤外線等で人間の存在を検知する人感センサ69、光電効果を利用して車両Cの周囲環境の明るさを検出する照度センサ70、交差点信号に設置された交差点カメラや監視カメラ等の外部システム71、車載カメラ67や外部システム71によって撮像された画像データに画像処理を施して対象物認識する画像処理装置72と、有線または各種通信手段を用いて接続されている。制御装置9と接続されたこれらも、車両用表示システム7を構成しており、車速センサ60,操舵角センサ61,加速度センサ62,方向指示器検出センサ63,ブレーキセンサ64,GPS65,ナビゲーションシステム66,照度センサ70は自車両データ取得手段、車載カメラ67,前方車検知センサ68,外部システム71は他車両データ取得手段、車載カメラ67,人感センサ69,外部システム71は歩行者データ取得手段、車載カメラ67,ナビゲーションシステム66は交差点データ取得手段の一を構成している。
灯具ECU51は、レーザ光源制御部81、アクチュエータ制御部82、自車両データ取得部83、走行環境判定部84、他車両データ取得部85、他車両判定部86、歩行者データ取得部87、歩行者判定部88、交差点データ取得部89、交差点判定部90、歩行者危険度判定部91、描画内容演算部92を有する。
レーザ光源制御部81は、後述の描画内容演算部92が決定した内容に基づき、各光源15,16,17によるレーザ光の色,出射強度および点消灯を、光源毎に制御する。
アクチュエータ制御部82は、後述の描画内容演算部92が決定した内容に基づき、レーザ光源制御部81の制御と対応して、走査用アクチュエータ58を制御し、後述する走査領域SAにレーザ光B2を走査する。
自車両データ取得部83(自車両データ取得手段)は、車速センサ60,操舵角センサ61,加速度センサ62,方向指示器検出センサ63,ブレーキセンサ64,GPS65,ナビゲーションシステム66,照度センサ70の少なくとも一からデータを取得し、車両Cの走行状態(現在位置含む)および周囲環境の情報を取得する。
走行環境判定部84(走行環境判定手段)は、自車両データ取得部83の取得情報に基づき、車両Cの走行状態および周囲環境から、描画手段8による描画が可能かを判定し、描画を許可する。走行状態の観点からは、例えば、車両Cが停車している場合は描画不要のため描画を禁止、車両Cが所定範囲の車速で走行をしている場合は描画を許可、車両Cの車速が効果的な描画を行えないほど高速である場合は描画を禁止、などから判定をする。周囲環境の観点からは、例えば、車両Cが効果的な描画を行えないようなカーブ走行をしている場合は描画を禁止、優先道路を走行している場合は描画を許可、トンネル内や雨天等により路面に描画を効果的に行えない環境にいる場合は描画を禁止、などから判定をする。または、信号がある場合は他者の飛び出し可能性は低いため運転者の煩わしさを低減する意図で描画を原則禁止、などの判定をしてもよい。
他車両データ取得部85(他車両データ取得手段)は、車載カメラ67,前方車検知センサ68,外部システム71の少なくとも一からデータを取得し、他車両との距離や相対速度の情報を取得する。
他車両判定部86(他車両判定手段)は、他車両データ取得部85の取得情報に基づき、描画手段8による描画が可能かを判定し、描画を許可する。例えば、車両Cに前方車がいない場合は描画を許可、前方車がいる場合は描画を禁止する。または、前方車がいてもその距離が描画可能な程度に空いている場合は描画を許可、描画可能な距離が空いているが相対速度を考慮すると描画不可である場合は描画を禁止、などの判定や、描画不可な距離であるが前方車の車体を避けた左右の路面に描画可能な場合は一部描画を許可、以下の歩行者判定部88で歩行者が存在しないと判定した場合前方車に対して追従している情報の描画を許可、などの判定をしてもよい。
歩行者データ取得部87(歩行者データ取得手段)は、車載カメラ67,人感センサ69,外部システム71 の少なくとも一からデータを取得し、歩行者(自転車含む)の存在およびその状態(進行方向など)の情報を取得する。
歩行者判定部88(歩行者判定手段)は、歩行者データ取得部87の取得情報に基づき、歩行者がいる場合は、後述の歩行者危険度判定部91の判定で描画を許可する。
交差点データ取得部89(交差点データ取得手段)は、車載カメラ67,ナビゲーションシステム66の少なくとも一からデータを取得し、交差点の存在の情報および交差点の状況(信号の有無、道路照明の有無、交差点周囲の障害物の存在など)の情報を取得する。
交差点判定部90(交差点判定手段)は、交差点データ取得部89の取得情報に基づき、交差点の有無を判断する。このとき、上記の交差点の状況から、描画を行う必然性の高い交差点であるか等も判定してよい。そして、交差点がある場合(交差点の状況を加味する場合は描画による通知または警告が必要と判定された交差点であった場合)に、通常表示による描画を許可する。
歩行者危険度判定部91(歩行者危険度判定手段)は、歩行者の位置、進行方向、歩行速度等を用いて、歩行者との距離(以下、歩行者距離)と車両Cの制動距離を演算する。そして、歩行者距離が制動距離以上(歩行者距離≦制動距離)であったときは通常表示による描画を許可する。一方、歩行者距離が制動距離未満(歩行者距離<制動距離)であったときは、衝突の危険があるとして、緊急表示による描画を許可する。
描画内容演算部92(描画内容演算手段)は、走行環境判定部84と他車両判定部86と、歩行者判定部88または交差点判定部90と、で描画が許可された場合、表示の内容を決定して、描画手段8を制御する。「表示の内容」とは、第1に、その状況に対して表示する図形や文字等を決定すること、および図形や文字等の描画領域を決定することである。第2に、危険度に応じて上記図形や文字等の表示形態を決定することである。この詳細は、図6および実施例を用いて説明する。
(車両用表示システムによる描画の動作)
まず、車両用表示システム7による描画の動作について説明する。図5は車両用表示システムによる描画の動作を説明する図である。図5は、車両用灯具1の前方25mの位置に仮想的にたてられた仮想鉛直スクリーンを表しており、符号CRは車両Cの走行車線である。
車両用表示システム7は、図5に示す矩形の走査領域SA内を走査可能に設定されている。車両用表示システム7の走査領域SAは、走行車線CRの路肩および隣接車線と車両Cの前方5メートル~50メートルとをカバーできるよう設定されるのが好ましく、例えば仮想鉛直スクリーンで、上下端はH-H線の-1°~-8°、左右端はV-V線の20°~-20°の範囲に設定されるのが好ましい。
車両用表示システム7は、制御装置9(描画内容演算部92)の決定した表示内容に基づき、描画手段8を駆動して、他者に向けた他者用表示MOと車両Cの運転者に向けた運転者用表示MMの表示を、走査領域SA内の異なる箇所(ただし、交互に描画する場合は重複がありえる)にそれぞれ描画する。
描画手段8による他者用表示MOおよび運転者用表示MMの描画は、図5のように行われる。符号S1は発光点による走査線の一例である。走査用アクチュエータ58は、アクチュエータ制御部82からの制御信号に基づいて反射部36を回動し、走査領域SA内を水平に、位置を微小距離d1だけ下方にずらしながら高速に走査する。これに対応して、レーザ光源ユニット10は、レーザ光源制御部81からの制御信号に基づいて、走査機構11の走査が他者用表示MOと運転者用表示MMの描画箇所である時間中は第1~第3光源(15~17)を一部または全て点灯してレーザ光B2を出射し、他者用表示MOと運転者用表示MMの描画箇所以外の時間中は第1~第3光源(15~17)を全て消灯させる。図5において、走査線S1の点線部は消灯して走査がなされている部分、実線部は点灯して走査がなされている部分である。車両用表示システム7は、走査領域SA内を高速で一巡(1スキャン)することを繰り返すことにより、発光点の積層で任意の形状の他者用表示MOと運転者用表示MMを、同時に、または交互に、描画することができる。なお、走査機構11は水平走査以外の走査を行うものであってよい。
(車両用表示システムの動作フローチャート)
図6は車両用表示システム7の動作を説明するフロー図、図7は描画内容演算部92の動作の詳細を説明するフロー図である。
所定のタイミングで車両用表示システム7が動作開始されると、自車両データ取得部83により、車両Cの走行状態および周囲環境の情報が取得される(S10)。そして、走行環境判定部84により、描画可能と判定された場合(S11:YES)は、S12へ移行する。描画不可と判定された場合(S11:NO)は、描画を行わない。
次に、他車両データ取得部85により、前方車との距離や相対速度の情報が取得される(S12)。そして、他車両判定部86により、描画可能または一部描画可能と判定された場合(S13:YES)は、S14へ移行する。描画不可と判定された場合(S13:NO)は、描画を行わない。
次に、歩行者データ取得部87により、歩行者の情報が取得される(S14)。そして、歩行者判定部88により、歩行者がいると判定された場合(S15:YES)は、S17へ移行する。歩行者がいないと判定された場合(S15:NO)は、S16へ移行する。
S16では、交差点データ取得部89により交差点の情報が取得され、交差点判定部90により、交差点があると判定された場合(S17:YES)は、通常表示とする指示を出して、S18へ移行する。交差点がないと判定された場合(S17:NO)は、描画は行わず終了し、再びS10から繰り返す。
S17では、歩行者危険度判定部91により、歩行者距離と制動距離が演算され、歩行者距離が制動距離以上である場合は通常表示とする指示を、歩行者距離が制動距離未満であったときは緊急表示とする指示を出し、S18へ移行する。
S18は、前S11、S13で描画許可があり、S15またはS16で描画許可があった場合に動作する。S18では、描画内容演算部92により、「表示の内容」を決定する。S18の詳細を図7で説明する。描画内容演算部92は、S21で、表示する図形や文字等およびその描画領域を決定し、S22~S26で、その表示形態を決定する。この具体例は、実施例で説明する。
S21では、前ステップ(S10~S16)で得たデータから、その状況に応じて、他者用表示MOとして表示する図形や文字等およびその描画領域、ならびに運転者用表示MMとして表示する図形や文字等およびその描画領域を決定する(S21)。このとき、描画内容演算部92は、他者用表示MOは、歩行者に対して行う場合は検出した歩行者の視線方向で見て歪みの無い形状になるように、対向車に対して行う場合は検出した対向車の運転者の視線方向で見て歪みのない形状になるように、運転者用表示MMは、運転者の視線方向で見て歪みの無い形状になるように、表示する図形や文字等に対し、車両用灯具1の取り付け高さ,描画領域までの距離から台形歪み補正を行う。
次に、描画内容演算部92は、前ステップ(S16~S17)で通常表示のフラグが立っているか(S22)、緊急表示のフラグが立っているか(S24)を順次判定する。通常表示も緊急表示もなければ(S22、S23:NO)、描画は行わず終了し、再びS10から繰り返す。
通常表示であれば(S22:YES)、S21で決定した図形や文字等を常時または低速で点滅させて、決定した描画領域へ描画を開始する(S23)。
緊急表示であれば(S24:YES)、S21で決定した図形や文字等を、通常表示よりも速く点滅(例えば周波数1ヘルツ(Hz))させて、決定した描画領域へ描画を開始する(S25)。次に、S24の緊急表示の指示が所定時間以上継続したか判定し(S26)、継続する場合には(S26:YES)、点滅周波数を徐々に上げる(S26)。例えば、緊急点滅(1Hz)が所定時間以上継続した場合は、点滅周波数をさらに1Hz上げて描画し、これを例えば最大4Hzまで繰り返し行う。継続しない場合には(S26:NO)、S24の内容で描画を続ける。
なお、他者用表示MOおよび運転者用表示MMは、運転者の判断により停止できることが好ましい。例えば、車内に描画解除スイッチを設けたり、または、パッシング動作,ウィンカーの操作,ハザードランプの操作,マニュアル車であれば1速に切り替えたとき,1速スイッチをオフにしたとき等の動作と連動して描画を解除できるよう構成するのもよい。また、他者用表示MOおよび運転者用表示MMはそれぞれを個別に停止できるように構成するのもよい。
以上の構成による車両用表示システム7による表示の好適な例を、図8~図10に示す実施例に基づいて説明する。なお、図8~図9は、他者用表示MOおよび運転者用表示MMを上方から見た様子であり、符号101は歩行者、符号102は他車両、符号103は交差点を示している。以下、他者用表示MOおよび運転者用表示MMについて、上方から見た状態(図8~図9の状態)を基準に、左右前後を表す。
(実施例:交差点表示)
図8、図9は車両用表示システム7による実施例を説明する図である。図8の状況では、車両用表示システム7は、描画可能な走行状態および周囲環境であると判定し(S11)、前方車102はいるが描画可能な距離(例:50m)と判定し(S13)、歩行者101はなしと判定(S15)したが、車両Cの前方(例:30m)に交差点103を検出したため、通常表示の指示が出された(S16))。よって、車両用表示システム7は、他者用表示MOには、車両Cが交差点103を直進することを他者に通知するための「直進矢印」を、交差点103を描画領域として表示することを決定し、運転者用表示MMには、他者用表示MOと同一の情報を運転者に通知するための「直進矢印」を、交差点103と車両Cの間の道路104を描画領域として表示することを決定した(S21)。
そして、図8に示すように、他者用表示MOとして、交差点103の左端域に、交差点103に左から進入するおそれのある歩行者または他車両の視線方向に沿って補正した「直線矢印(MO1)」の図形が、続けて、他者用表示MOとして、交差点103の右端域に、交差点103に右から進入するおそれのある歩行者または他車両の視線方向に沿って補正した「直線矢印(MO2)」の図形が、続けて、他者用表示MOとして、交差点103の前端域に、交差点103に前方から進入するおそれのある対向車の視線方向に沿って補正した「直線矢印(MO3)」の図形が、さらに続けて、運転者用表示MMとして、道路104に、運転者の視線方向に沿って補正した「直線矢印(MM1)」の図形が描画された。このように、他者用表示MO1,MO2,MO3、運転者用表示MM1は、描画手段8のスキャンを繰り返すごとに変移され、繰り返し交互に表示される。
これにより、他者用表示MO1,MO2,MO3は、交差点103に近づく他者がいた場合、それぞれの視線方向に沿って歪みなく表示されるため、交差点103に近づく他者がいた場合には、その他者に確実に情報を認識させることができる。そして、他者用表示MO1,MO2,MO3と情報が関連した運転者用表示MM1が、運転者の視線方向に沿って歪みなく、運転者向けに表示されるため、運転者は他者用表示MO1,MO2,MO3に不必要な注意を払うことなく、安全かつ快適に運転を続けることができる。
なお、他者用表示MO1,MO2,MO3、運転者用表示MM1は、車両の接近や挙動を通知するものであれば、他の文字や図形が採用されてよい。
なお、他者用表示MO1,MO2,MO3、運転者用表示MM1が交互に表示される際、オーバーラップ期間を設けて表示されてもよい。
また、他者用表示MO1,MO2,MO3は、注意喚起の効果を高めるために、交差点103の幅一杯に大きく表示されるのが好ましい。一方、運転者用表示MM1は、運転中の煩わしさを低減する意図で、例えばアイカメラ等を灯具ECU51に接続し、運転者の視線の動きを調べて関心の向いている位置にスポット描画するのも好ましい。
また、運転者用表示MM1は、交差点と車両の間の道路104以外に、交差点103内、例えば交差点103の前端域に描画されてもよい。なお、他者用表示MO1,MO2,MO3、運転者用表示MM1の描画領域が重複しない場合は、他者用表示MO1,MO2,MO3、運転者用表示MMは同時に表示されてもよい。この際、他者用表示MO1,MO2,MO3、運転者用表示MM1は、同時に描画を開始され終了されてもよいし、描画を開始する際は運転者用表示MM1を先に行い、終了する際は他者用表示MO1,MO2,MO3を先に終了してもよい。
また、図8の交差点表示を行う前に、すなわち交差点103がまだ車両Cから遠方にある状態では、車両Cの前方の路面上にスポットライト状の表示を行うのみとし、交差点103が近づいた場合に図8のような交差点表示を行い、交差点103を通過した場合はまたスポットライト状の表示に切り替わるよう制御するのもよい。
(実施例:他者検出通常表示)
次に、図8の状況から進行して、図9の状況では、車両用表示システム7は、同交差点103の左側に交差点103に進入しようとする歩行者101を検出したが(S15)、歩行者距離(この場合交差点103との距離、例:20m)と制動距離(例:13m)であることから緊急ではないと判定し(S17)、通常表示で、この状況に応じた「表示の内容」に切り替えた(S21)。
図9に示すように、他者用表示MOとして、交差点103に、交差点103に左から進入しようとしている歩行者101の視線方向に沿って補正した「トマレ(MO4)」の文字が、続けて、運転者用表示MMとして、道路104に、運転者の視線方向に沿って補正した「歩行者マーク(MM2)」の図形が描画された。他者用表示MO4と運転者用表示MM2は、描画手段8のスキャンを繰り返すごとに変移され、繰り返し交互に表示される。または、オーバーラップ期間を設けて表示されてもよい。
これにより、他者用表示MO4は、左からきた歩行者の視線方向に沿って歪みなく表示されるので、歩行者に確実に車両接近の情報を認識させることができる。また、他者用表示MO4と情報が関連した運転者用表示MM2が、運転者向けに表示されるため、運転者は他者用表示MO4に惑わされることが無く、また、運転者用表示MM2は運転者の視線方向に沿って歪みなく表示されるため、運転者にも確実に歩行者接近の情報を認識させることができる。
また、他者用表示MO4は車両の接近を通知する内容,運転者用表示MM2は歩行者の接近を通知する内容であり、他者用表示MO4と運転者用表示MM2は、同一のシチュエーションを、双方を主体とした内容で双方の状況に合った表示で通知することができるため、双方への注意喚起効果をより向上させることができる。
なお、他者用表示MO4は、交差点への進入に注意喚起させるものであれば、他の文字や図形が採用されてよい。運転者用表示MM2も、運転者に歩行者の存在を注意喚起させるものであれば、他の文字や図形が採用されてよい。
または、図9に示したように、運転者用表示MM2に、歩行者は左から来る旨の情報を表す矢印や、歩行者が飛び出すおそれのある交差点103までの距離など、歩行者に関するさらに細かな情報を表示してもよい。あるいは、他者用表示MO4に、運転者のブレーキ操作(通常、急ブレーキ)、加速(急加速)、ハンドル操作など、運転者に関するさらに細かな情報を表示してもよい。
また、通常表示の指示では、他者用表示MO4と運転者用表示MM2は点滅しなくとも(低速で)点滅していてもよいが、描画内容演算部92は、運転者が加速した場合点滅を始める、運転者が急減速をした場合点滅を始める、歩行者が飛び出してきた場合に点滅をはじめる、交差点までの距離に応じて点滅を始める、などの制御を行ってよい。また、他者用表示MO4と運転者用表示MM2の点滅は同期していてもよいし、他者への注意喚起を高めるために他者用表示MO4の点滅を運転者用表示MM2の点滅よりも速くしてもよい。または、他者への注意喚起を高めるために他者用表示MO4の表示は運転者用表示MM2の表示より光度を高めて明るく表示するようにしてもよい。あるいは、他者用表示MO4と運転者用表示MM2は情報の内容が関連しているが、明確にすべく、他者用表示MO4と運転者用表示MM2が線で繋がれて描画されてもよい。
また、車両用表示システム7は、左右の車両用灯具1にそれぞれ収容されている場合は、左右の灯具で異なる表示を行ってよい。例えば、図9のように歩行者が左側にいる場合、または左側にいることが想定される場合は、左の車両用表示システム7で他者用表示MO4を描画し、右の車両用表示システム7で運転者用表示MM2を描画する。反対に、歩行者が右側にいる場合、または右側にいることが想定される場合は、右の車両用表示システム7で他者用表示MO4を描画し、左の車両用表示システム7で運転者用表示MM2を描画するのもよい。
また、車両用表示システム7は、他者用表示MO4に、運転者の年齢や高齢者であることを知らせるマークなど、運転者の属性情報を表示してもよい。同様に、運転者用表示MM2に、歩行者の数や歩行者の属性情報(高齢者、成人、子供等)など、歩行者データ取得部87で得られた情報を表示してもよい。
また、車両用表示システム7は、自車両データ取得部83で得られたブレーキや車速またはアイカメラ等から、運転者が歩行者を認識したと判定する手段を備え、認識した場合は、認識した旨の情報を他者用表示MOとして表示してもよい。同様に、歩行者データ取得部87で得られた歩行者の状態から歩行者が車両Cを認識したと判定する手段を備え、認識した場合は、認識した旨の情報を運転者用表示MMとして表示してもよい。
(実施例:他者検出緊急表示)
図9の状況から進行して、歩行者が他者用表示MO4を看過して、歩行者距離(この場合交差点103との距離、例:10m)と制動距離(例:13m)になった場合、緊急表示とする指示が出され(S17)、他者用表示MO4および運転者用表示MM2は緊急点滅を開始する(S24、S25)。このとき、他者用表示MO4および運転者用表示MM2をより警告性の上がる文字または図形に変更してもよい。そして、緊急点滅を所定時間(例えば1秒)以上継続してもなお緊急点滅指示が継続している場合は(S26)、点滅を速めて警告性を高める(S27)。なお、このような緊急表示において、危険度に応じた図形や文字等の表示形態の変更は、点滅の速さの変更以外にも、描画の光度を徐々に増す、または描画の色味を白色から緑や青等の有色に変更していくなどが採られてもよい。
以上、交差点表示、他者検出通常表示、他者検出緊急表示のそれぞれの実施例を示したが、実施例で示した他者用表示MOおよび運転者用表示MMはあくまで一例であり、当業者に知識に基づいて種々の変形が想到される。
例えば、他者用表示MOおよび運転者用表示MMの描画領域に、描画領域の周囲よりも暗いスポットエリアを形成し、この暗いスポットエリア内に他者用表示MOおよび運転者用表示MMを描画するのもよい。具体的に、暗いスポットエリア箇所に対応する時間域では、例えば緑色で他者用表示MOおよび運転者用表示MMを描画する場合は、これらの表示箇所に対応する時間では、緑レーザ光を出射する第2光源16の出力を他色よりも強め、その前後時間は他色の光源15,17は出力を停止或いは輝度を減光するよう制御する。これにより、他者用表示MOおよび運転者用表示MMが暗いスポットエリアで浮かび上がるように見え、他者および運転者の認識をより高めることができる。
また、上記実施例では、他者用表示MOおよび運転者用表示MMは、車両Cの進行方向の道路上に表示されているが、車両Cが進路変更を行うことを操舵角センサ61または方向指示器検出センサ63により自車両データ取得部83が検出した場合には、進路変更後の車線側の道路上にも描画を行うよう制御するのもよい。
(他の変形例)
図10は車両用表示システムによる変形例の一を説明する図である。図10に示すように、車両用表示システム7は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置73を用いて、運転者用表示MMを車両CのフロントガラスW上に投影してもよい。この場合、HUD装置73は描画手段8の一を構成する。HUD装置73は、図4にも示すように、灯具ECU51に接続されている。これにより、運転者用表示MMは前方の風景に重畳させて視認することができるため、運転者にとっては運転中の煩わしさが低減される。
なお、車両用表示システム7は、車両用灯具1に収容されている構成に限らず、例えば車両Cの屋根上に前方を向けて固定されるなど、車両用灯具1の外部に配置されていてもよい。
以上、異なる複数箇所へ運転者用表示と他者用表示とを表示する本発明の車両用表示システム7の実施例および変形例を述べたが、これらは本発明の一例であり、各実施例および各変形例を当業者の知識に基づいて組み合わせることも可能であり、そのような表示の形態も本発明の範囲に含まれる。
1 車両用灯具
7 車両用表示システム
8 描画手段
9 制御装置
101 歩行者
102 他車両
103 交差点
104 交差点と車両の間の道路
MO 他者用表示
MM 運転者用表示

Claims (5)

  1. 車両(C)に搭載される車両用表示システムであって、
    第1位置に前記車両(C)の運転者に視認される第1表示を描画し、前記第1位置と異なる第2位置に、前記運転者以外の者に視認される第2表示を描画するように、描画を実行する描画手段(8)と、
    前記第1位置と前記運転者との位置関係に応じて前記第1表示の形状を補正し、前記第2位置と前記運転者以外の者との位置関係に応じて前記第2表示の形状を補正する制御装置(9)と、
    を備え、
    前記制御装置(9)は、歩行者(101)から前記車両(C)までの距離である歩行者距離と、前記車両の制動距離に基づいて危険度を判定する歩行者危険度判定手段(91)を有し、
    前記歩行者距離が、前記制動距離以上である場合、前記歩行者危険度判定手段(91)は通常表示による描画を許可し、
    前記歩行者距離が、前記制動距離未満である場合、前記歩行者危険度判定手段(91)は緊急表示による描画を許可し、
    前記通常表示は、常時または点滅により表示され、
    前記緊急表示は、前記通常表示の点滅周波数より早い点滅周波数で表示され、
    前記緊急表示が所定時間以上継続した場合には、点滅周波数を徐々に上げて表示される、
    ことを特徴とする車両用表示システム(7)。
  2. 前記第1位置および前記第2位置は、道路上である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示システム。
  3. 前記第1位置は、交差点と前記車両(C)の間に位置する道路上であり、
    前記第2位置は、前記交差点上である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用表示システム。
  4. 前記第1位置は、前記車両(C)のフロントガラス上であり、
    前記第2位置は、道路上である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示システム。
  5. 前記第1表示に含まれる情報と、前記第2表示に含まれる情報は、関連性を有している、
    ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかの請求項に記載の車両用表示システム。
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