JP2004301209A - クラッチ装置 - Google Patents
クラッチ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004301209A JP2004301209A JP2003093780A JP2003093780A JP2004301209A JP 2004301209 A JP2004301209 A JP 2004301209A JP 2003093780 A JP2003093780 A JP 2003093780A JP 2003093780 A JP2003093780 A JP 2003093780A JP 2004301209 A JP2004301209 A JP 2004301209A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- plate
- clutch device
- pair
- plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 claims abstract description 21
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 abstract description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000004044 response Effects 0.000 description 4
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000011368 organic material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
【課題】クラッチプレートと回転部材間の摩擦に関係することなく、クラッチ締結の応答性を改善するとともに、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善できるクラッチ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】差動回転する一対の回転部材1、6のそれぞれと回転を共にする対のプレート8B、8Aが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレート8Aに変形促進部9を形成したことを特徴とするもので、クラッチプレート8Aと回転部材6との間に摩擦による摺動抵抗が生じても、これに煩わされることなく、摩擦摺動面が接触を開始でき、クラッチ締結時の遅れが解消されて応答性が向上して迅速なクラッチ締結が可能となって、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善される。
【選択図】 図1
【解決手段】差動回転する一対の回転部材1、6のそれぞれと回転を共にする対のプレート8B、8Aが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレート8Aに変形促進部9を形成したことを特徴とするもので、クラッチプレート8Aと回転部材6との間に摩擦による摺動抵抗が生じても、これに煩わされることなく、摩擦摺動面が接触を開始でき、クラッチ締結時の遅れが解消されて応答性が向上して迅速なクラッチ締結が可能となって、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置は、操作力に応じて徐々に摩擦力を増大させて締結トルクを得ることができることから、急激な締結を回避して構成各部に過大な負担を強いることがないので、車両の差動制限装置等において摩擦クラッチとして多用(例えば下記特許文献1参照。)されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−59123号公報(公報第4頁第1欄第5行目〜第2欄第3行目)
【0004】
前記特許文献1に開示された差動制限装置について、図9を用いて簡単に説明する。この従来例は発進時の駆動車輪のスリップを防止して円滑な走行開始を可能にするもので、アクセル開度に比例したライン圧を得て、左右の駆動輪間の差動装置の差動制限を行うように構成されている。図9(A)に示すように、エンジン側から伝えられた回転駆動力は、デフケース21からプレッシャリング22Lおよび22R、ピニオン軸23、ピニオン25を介して、該ピニオン25の左右から傘歯噛合する左右のサイドギヤ26、27に差動配分されて左右の駆動軸28、29に伝達される。
【0005】
このような差動制限装置において、アクセル開度に比例したライン圧が静止側に設置された油圧アクチュエータの油室30に導入されると、プッシュロッド35が図面右側へ軸動し、スラストベアリング36を介して回転側のリアクション(フリクション)プレート37を押圧する。これによって、多板クラッチ31を締結させ、多板クラッチ31における、デフケース21と回転を共にするアウタプレート群と、サイドギヤ26、27と回転を共にするインナプレート群とを摩擦係合させ、各サイドギヤ26、27とデフケース21とを一体に接続する差動制限力を得て、路面抵抗(タイヤと路面との間の摩擦係数)の差に起因する差動スリップが有効に抑制されて、円滑な発進が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の差動制限装置にあって、前記デフケース21とサイドギヤ26とを締結する多板クラッチ31は、デフケース21と回転を共にして軸動自在に嵌合されるアウタプレート群と、サイドギヤ26と回転を共にして軸動自在に嵌合されるインナプレート群とが交互に配列されて構成されており、図9(B)に示すように、これらのプレート、例えばインナプレート28Aの内周には、サイドギヤ26の嵌合溝に嵌合する嵌合突起32が形成されている。
【0007】
そして、前記リアクション(フリクション)プレート37の押圧時には、インナプレート28Aの内周の嵌合突起32がサイドギヤ26の嵌合溝上を軸方向に摺動しつつ移動することになるが、各部の剛性がある程度高ければ、操作力の変化だけによるプレートの移動遅れは発生しないが、現実には、表面にフェーシング等が貼着されているプレートの厚さ方向の収縮等により、操作力に伴う微小な変位が発生し、該変位に起因して、嵌合部であるラグ部の摩擦力が図5に示すようなヒステリスを発生させる。このように、通常、前記インナプレートにおける嵌合突起とサイドギヤにおける嵌合溝との間の摩擦により、図7に示すように、プレートの移動遅れに伴ってクラッチの締結遅れを引き起こす虞れがあり、それによって、特性の変化や損失が大きくなる懸念があった。
【0008】
そこで本発明では、上記従来の差動装置の課題を解決して、クラッチプレートと回転部材間の摩擦に関係することなく、クラッチ締結の応答性を改善するとともに、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善できるクラッチ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレートに変形促進部を形成したことを特徴とする。また本発明は、前記変形促進部が摩擦摺接部を除いた部分に形成されたことを特徴とする。また本発明は、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝、もしくは径方向に延びる複数個の孔あるいは溝であることを特徴とする。また本発明は、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝と径方向に延びる複数個の孔あるいは溝とを組み合わせて構成されたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
【0010】
【実施の形態】
以下、本発明のクラッチ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のクラッチ装置の第1実施の形態を示すもので、図1(A)はクラッチ部近傍の要部断面図、図1(B)はクラッチプレート(インナプレート)の正面図である。本発明の基本的な構成は、差動回転する一対の回転部材1、6のそれぞれと回転を共にする対のプレート8B、8Aが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレート(好適にはインナプレート8A)に変形促進部9を形成したことを特徴とする。
【0011】
本発明の第1実施の形態について以下に詳述する。クラッチ装置が最も基本的なピニオン型差動装置を構成母体とする差動制限装置に適用された例で、図1(A)に示すように、エンジン側からの回転駆動力を得て回転する第1回転部材を構成するデフケース1からの回転駆動力は、該デフケース1の内周のラグ等に軸動のみ自在に嵌合された一対のプレッシャリング2(図面右側の第2プレッシャリングは図示省略、以下、他の部品も同様)に伝えられる。該一対のプレッシャリング2の対向面間に配設されたピニオン軸3にカム部4を介して伝達された駆動力は、ピニオン軸3に軸支されたピニオン5に伝達され、さらに、前記ピニオン5の軸方向の両側から傘歯噛合する一対のサイドギヤ6に差動配分される。これらのサイドギヤ6に嵌合、接続された左右の駆動軸を回転させて、駆動輪により車両が差動走行することができる。
【0012】
前記プレッシャリング2の背面とデフケース1の内側面との間には、クラッチ部8が配設される。クラッチ部8は、デフケース1の内周のラグ溝(図示省略)等にデフケース1と回転を共にして軸動のみ自在に嵌合された他方のプレートであるアウタプレート8Bと、サイドギヤ6のボス部外周の嵌合溝6Aにサイドギヤ6と回転を共にして軸動のみ自在に嵌合された一方のプレートであるインナプレート8Aとが交互に配列されて構成される。そして、それらの摩擦面にはフェーシング材8Cが貼着される。クラッチ部は図示の例のような多板クラッチを好適とするが、単板クラッチであってもよい。クラッチ部8は、デフケース1の側面の円周上に幾つか穿設された孔に軸動自在に配設された押圧部材17によって押圧されて締結可能に構成される。押圧部材17は、軸受(スラストベアリング)16を介して静止部に配設された操作部材15によって進退動作する。
【0013】
図1(B)に示すように、本発明の最も重要な構成として、少なくともサイドギヤ6と回転を共にする一方のインナプレート8Aに変形促進部9を形成したことである。インナプレート8Aの内周には、前記サイドギヤ6の嵌合溝6Aに軸動自在に嵌合される多数の嵌合突起14が形成され、軸心側の嵌合突起14の形成部から径方向外側のアウタプレート8Bとの摩擦摺接部に至るまでの途中に、変形促進部9として周方向に延びる周方向孔10が幾つか(図示の例では4つ)穿設され、さらに、周方向孔10と内径側とを結ぶ径方向の孔11を穿設したものである。前記周方向孔10等の変形促進部9は、好適には摩擦摺接部を除いた部分に形成されるが、摩擦放熱等を考慮して摩擦摺接部にかかって形成されることを排除しない。また、図示の例では、インナプレート8Aにのみ変形促進部9が形成されたが、アウタプレート8Bのデフケース1内周との嵌合部側にも変形促進部を形成してもよいことは言うまでもない。
【0014】
このように構成したので、図1(A)に示すように、操作部材15によって締結動作がなされると、押圧部材17が軸動してクラッチ部8を押圧する。その際、インナプレート8Aの嵌合突起14とサイドギヤ6の嵌合溝6Aとの間に摺動摩擦が存在したとしても、プレート摺動部とラグ部との間にの剛性を意図的に低くすることにより、微小な変位を当該部の弾性変形により吸収し、ラグとプレートで発生する滑りをなくして、実質的な摩擦力を取り除くことが可能となる。したがって、前記摩擦の存在に何ら煩わされることなく、変形促進部9の存在によって、インナプレート8Aの嵌合部14を残したままでも摩擦摺接面を軸方向に移動することが可能で、迅速にアウタプレート8Bとの間の接触を開始することができる。それによって、操作力に対して迅速に差動制限トルクを発生させることができる(図8参照)。また、インナプレート8Aがサイドギヤ6の嵌合溝6Aとの間の摺動摩擦にほぼ無関係に軸動することが可能なことから、図6に示すように、クラッチの解除方向にも応答性が向上して、操作力に対する発生トルク特性のヒステリシスが良好に改善される。
【0015】
図2は本発明のクラッチ装置の第2実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。本実施の形態のものでは、プレートにおける変形促進部9として、周方向に延びる周方向孔10が幾つか(図示の例では4つ)穿設されるとともに、これらの周方向孔10、10間に、内周側から径方向外側に延びる径方向溝(厚さ方向に貫通している点では孔)12が形成されたものである。このような構成により、孔同士が連結してやや強度が低下する前記第1実施の形態のものと比較して所定の強度を確保したままで、前記周方向孔10と径方向溝12との間に狭隘部が形成されて変形し易い変形促進部が確保できて、前記第1実施の形態のものと同様の所定の効果が得られる。
【0016】
図3は本発明のクラッチ装置の第2実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。本実施の形態のものは、前記第1実施の形態のものと第2実施の形態のものを組み合わせた形状を呈しており、プレートにおける変形促進部9として、周方向に延びる周方向孔10が幾つか(図示の例では4つ)穿設されるとともに、これらの周方向孔10、10間に、内周側から径方向外側に延びる径方向溝(厚さ方向に貫通している点では孔)12が形成され、さらに、前記周方向孔10と内径側とを結ぶ径方向の孔11を穿設したものである。このような構成により、さらに変形し易い変形促進部が確保できて、前記各実施の形態のものと同様の所定の効果が得られる。
【0017】
図4は本発明のクラッチ装置の第4実施の形態を示すもので、クラッチ部近傍の要部断面図である。前述の各実施の形態のものの変形促進部が、クラッチプレートの厚み方向に貫通するところの、周方向や径方向の孔あるいは溝から形成されていたのに対して、本実施の形態のものでは、クラッチプレートの厚み方向に貫通しない溝形態が採られたものである。すなわち、図4に示すように、インナプレート8Aの厚み方向の表裏からそれぞれ周方向溝13(形状としては図2の周方向孔10と同様)を刻設して変形促進部9としたものである。このような構成によって、所定の強度を確保したままで、前記第1実施の形態のものと同様の所定の効果が得られる。
【0018】
以上本発明の実施例を述べてきたが、本発明の趣旨の範囲内にて、クラッチ装置が配設される部位(クラッチ装置が配設される対象となる回転部材の種類)、それぞれの回転部材への対のプレートの嵌合、配設形態、変形促進部の形状、形式(孔や溝の形成により変形し易い部分を形成するものの他、材質的に変形し易い素材と組み合わせたり、熱処理によって変形し易い部分を創生することも本発明の範疇である)およびその形成位置(好適には摩擦摺接部を除いた部分に形成されるが、摩擦摺接部にかかってもよい)については適宜のものが選定し得る。また、変形促進部を構成する周方向の孔や溝、径方向の孔や溝に関しては、それらの組合せ形態は、あらゆる組合せが採用され得る。さらに、クラッチを締結するためのアクチュエータについては、空気圧、油圧、電磁石等の電気的なもの、あるいは機械的なもの等の適宜のものが採用され得る。
【0019】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレートに変形促進部を形成したことにより、クラッチプレートと回転部材との間に摩擦による摺動抵抗が生じても、これに煩わされることなく、クラッチ締結時の遅れが解消されて応答性が向上して迅速なクラッチ締結が可能となって、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善される。
【0020】
また、前記変形促進部が摩擦摺接部を除いた部分に形成された場合は、クラッチプレートの迅速な変形による高い応答性でクラッチ締結が可能でありながら、充分な摩擦面積を確保して、所定の差動制限トルクが得られることになる。さらに、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝、もしくは径方向に延びる複数個の孔あるいは溝である場合は、変形促進部がより変形し易いばかりでなく、熱放散効果も期待できる。
【0021】
さらにまた、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝と径方向に延びる複数個の孔あるいは溝とを組み合わせて構成された場合は、孔同士あるいは孔と溝との有機的な結合により、より変形し易い変形促進部が確保できることとなる。かくして、クラッチプレートと回転部材間の摩擦に関係することなく、クラッチ締結の応答性を改善するとともに、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善できるクラッチ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチ装置の第1実施の形態を示すもので、図1(A)はクラッチ部近傍の要部断面図、図1(B)はクラッチプレート(インナプレート)の正面図である。
【図2】本発明のクラッチ装置の第2実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。
【図3】本発明のクラッチ装置の第3実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。
【図4】本発明のクラッチ装置の第4実施の形態を示すもので、クラッチ部近傍の要部断面図である。
【図5】従来のクラッチ装置における操作力に対する発生トルク(ヒステリシス)特性図である。
【図6】本発明のクラッチ装置における操作力に対する発生トルク(ヒステリシス)特性図である。
【図7】従来のクラッチ装置における応答性能図である。
【図8】本発明のクラッチ装置における応答性能図である。
【図9】従来の差動制限装置の全体断面図およびクラッチプレートの正面図である。
【符号の説明】
1 第1回転部材(デフケース等)
2 プレッシャリング
3 ピニオン軸
4 カム部
5 ピニオン
6 第2回転部材(第1サイドギヤ等)
6A 嵌合溝
8 クラッチ部
8A 一方のプレート(インナプレート)
8B 他方のプレート(アウタプレート)
8C フェーシング材
9 変形促進部
10 周方向孔
11 径方向孔
12 径方向溝(孔)
13 周方向溝
14 嵌合突起
15 操作部材
16 軸受(スラストベアリング等)
17 押圧部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置は、操作力に応じて徐々に摩擦力を増大させて締結トルクを得ることができることから、急激な締結を回避して構成各部に過大な負担を強いることがないので、車両の差動制限装置等において摩擦クラッチとして多用(例えば下記特許文献1参照。)されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−59123号公報(公報第4頁第1欄第5行目〜第2欄第3行目)
【0004】
前記特許文献1に開示された差動制限装置について、図9を用いて簡単に説明する。この従来例は発進時の駆動車輪のスリップを防止して円滑な走行開始を可能にするもので、アクセル開度に比例したライン圧を得て、左右の駆動輪間の差動装置の差動制限を行うように構成されている。図9(A)に示すように、エンジン側から伝えられた回転駆動力は、デフケース21からプレッシャリング22Lおよび22R、ピニオン軸23、ピニオン25を介して、該ピニオン25の左右から傘歯噛合する左右のサイドギヤ26、27に差動配分されて左右の駆動軸28、29に伝達される。
【0005】
このような差動制限装置において、アクセル開度に比例したライン圧が静止側に設置された油圧アクチュエータの油室30に導入されると、プッシュロッド35が図面右側へ軸動し、スラストベアリング36を介して回転側のリアクション(フリクション)プレート37を押圧する。これによって、多板クラッチ31を締結させ、多板クラッチ31における、デフケース21と回転を共にするアウタプレート群と、サイドギヤ26、27と回転を共にするインナプレート群とを摩擦係合させ、各サイドギヤ26、27とデフケース21とを一体に接続する差動制限力を得て、路面抵抗(タイヤと路面との間の摩擦係数)の差に起因する差動スリップが有効に抑制されて、円滑な発進が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の差動制限装置にあって、前記デフケース21とサイドギヤ26とを締結する多板クラッチ31は、デフケース21と回転を共にして軸動自在に嵌合されるアウタプレート群と、サイドギヤ26と回転を共にして軸動自在に嵌合されるインナプレート群とが交互に配列されて構成されており、図9(B)に示すように、これらのプレート、例えばインナプレート28Aの内周には、サイドギヤ26の嵌合溝に嵌合する嵌合突起32が形成されている。
【0007】
そして、前記リアクション(フリクション)プレート37の押圧時には、インナプレート28Aの内周の嵌合突起32がサイドギヤ26の嵌合溝上を軸方向に摺動しつつ移動することになるが、各部の剛性がある程度高ければ、操作力の変化だけによるプレートの移動遅れは発生しないが、現実には、表面にフェーシング等が貼着されているプレートの厚さ方向の収縮等により、操作力に伴う微小な変位が発生し、該変位に起因して、嵌合部であるラグ部の摩擦力が図5に示すようなヒステリスを発生させる。このように、通常、前記インナプレートにおける嵌合突起とサイドギヤにおける嵌合溝との間の摩擦により、図7に示すように、プレートの移動遅れに伴ってクラッチの締結遅れを引き起こす虞れがあり、それによって、特性の変化や損失が大きくなる懸念があった。
【0008】
そこで本発明では、上記従来の差動装置の課題を解決して、クラッチプレートと回転部材間の摩擦に関係することなく、クラッチ締結の応答性を改善するとともに、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善できるクラッチ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレートに変形促進部を形成したことを特徴とする。また本発明は、前記変形促進部が摩擦摺接部を除いた部分に形成されたことを特徴とする。また本発明は、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝、もしくは径方向に延びる複数個の孔あるいは溝であることを特徴とする。また本発明は、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝と径方向に延びる複数個の孔あるいは溝とを組み合わせて構成されたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
【0010】
【実施の形態】
以下、本発明のクラッチ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のクラッチ装置の第1実施の形態を示すもので、図1(A)はクラッチ部近傍の要部断面図、図1(B)はクラッチプレート(インナプレート)の正面図である。本発明の基本的な構成は、差動回転する一対の回転部材1、6のそれぞれと回転を共にする対のプレート8B、8Aが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレート(好適にはインナプレート8A)に変形促進部9を形成したことを特徴とする。
【0011】
本発明の第1実施の形態について以下に詳述する。クラッチ装置が最も基本的なピニオン型差動装置を構成母体とする差動制限装置に適用された例で、図1(A)に示すように、エンジン側からの回転駆動力を得て回転する第1回転部材を構成するデフケース1からの回転駆動力は、該デフケース1の内周のラグ等に軸動のみ自在に嵌合された一対のプレッシャリング2(図面右側の第2プレッシャリングは図示省略、以下、他の部品も同様)に伝えられる。該一対のプレッシャリング2の対向面間に配設されたピニオン軸3にカム部4を介して伝達された駆動力は、ピニオン軸3に軸支されたピニオン5に伝達され、さらに、前記ピニオン5の軸方向の両側から傘歯噛合する一対のサイドギヤ6に差動配分される。これらのサイドギヤ6に嵌合、接続された左右の駆動軸を回転させて、駆動輪により車両が差動走行することができる。
【0012】
前記プレッシャリング2の背面とデフケース1の内側面との間には、クラッチ部8が配設される。クラッチ部8は、デフケース1の内周のラグ溝(図示省略)等にデフケース1と回転を共にして軸動のみ自在に嵌合された他方のプレートであるアウタプレート8Bと、サイドギヤ6のボス部外周の嵌合溝6Aにサイドギヤ6と回転を共にして軸動のみ自在に嵌合された一方のプレートであるインナプレート8Aとが交互に配列されて構成される。そして、それらの摩擦面にはフェーシング材8Cが貼着される。クラッチ部は図示の例のような多板クラッチを好適とするが、単板クラッチであってもよい。クラッチ部8は、デフケース1の側面の円周上に幾つか穿設された孔に軸動自在に配設された押圧部材17によって押圧されて締結可能に構成される。押圧部材17は、軸受(スラストベアリング)16を介して静止部に配設された操作部材15によって進退動作する。
【0013】
図1(B)に示すように、本発明の最も重要な構成として、少なくともサイドギヤ6と回転を共にする一方のインナプレート8Aに変形促進部9を形成したことである。インナプレート8Aの内周には、前記サイドギヤ6の嵌合溝6Aに軸動自在に嵌合される多数の嵌合突起14が形成され、軸心側の嵌合突起14の形成部から径方向外側のアウタプレート8Bとの摩擦摺接部に至るまでの途中に、変形促進部9として周方向に延びる周方向孔10が幾つか(図示の例では4つ)穿設され、さらに、周方向孔10と内径側とを結ぶ径方向の孔11を穿設したものである。前記周方向孔10等の変形促進部9は、好適には摩擦摺接部を除いた部分に形成されるが、摩擦放熱等を考慮して摩擦摺接部にかかって形成されることを排除しない。また、図示の例では、インナプレート8Aにのみ変形促進部9が形成されたが、アウタプレート8Bのデフケース1内周との嵌合部側にも変形促進部を形成してもよいことは言うまでもない。
【0014】
このように構成したので、図1(A)に示すように、操作部材15によって締結動作がなされると、押圧部材17が軸動してクラッチ部8を押圧する。その際、インナプレート8Aの嵌合突起14とサイドギヤ6の嵌合溝6Aとの間に摺動摩擦が存在したとしても、プレート摺動部とラグ部との間にの剛性を意図的に低くすることにより、微小な変位を当該部の弾性変形により吸収し、ラグとプレートで発生する滑りをなくして、実質的な摩擦力を取り除くことが可能となる。したがって、前記摩擦の存在に何ら煩わされることなく、変形促進部9の存在によって、インナプレート8Aの嵌合部14を残したままでも摩擦摺接面を軸方向に移動することが可能で、迅速にアウタプレート8Bとの間の接触を開始することができる。それによって、操作力に対して迅速に差動制限トルクを発生させることができる(図8参照)。また、インナプレート8Aがサイドギヤ6の嵌合溝6Aとの間の摺動摩擦にほぼ無関係に軸動することが可能なことから、図6に示すように、クラッチの解除方向にも応答性が向上して、操作力に対する発生トルク特性のヒステリシスが良好に改善される。
【0015】
図2は本発明のクラッチ装置の第2実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。本実施の形態のものでは、プレートにおける変形促進部9として、周方向に延びる周方向孔10が幾つか(図示の例では4つ)穿設されるとともに、これらの周方向孔10、10間に、内周側から径方向外側に延びる径方向溝(厚さ方向に貫通している点では孔)12が形成されたものである。このような構成により、孔同士が連結してやや強度が低下する前記第1実施の形態のものと比較して所定の強度を確保したままで、前記周方向孔10と径方向溝12との間に狭隘部が形成されて変形し易い変形促進部が確保できて、前記第1実施の形態のものと同様の所定の効果が得られる。
【0016】
図3は本発明のクラッチ装置の第2実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。本実施の形態のものは、前記第1実施の形態のものと第2実施の形態のものを組み合わせた形状を呈しており、プレートにおける変形促進部9として、周方向に延びる周方向孔10が幾つか(図示の例では4つ)穿設されるとともに、これらの周方向孔10、10間に、内周側から径方向外側に延びる径方向溝(厚さ方向に貫通している点では孔)12が形成され、さらに、前記周方向孔10と内径側とを結ぶ径方向の孔11を穿設したものである。このような構成により、さらに変形し易い変形促進部が確保できて、前記各実施の形態のものと同様の所定の効果が得られる。
【0017】
図4は本発明のクラッチ装置の第4実施の形態を示すもので、クラッチ部近傍の要部断面図である。前述の各実施の形態のものの変形促進部が、クラッチプレートの厚み方向に貫通するところの、周方向や径方向の孔あるいは溝から形成されていたのに対して、本実施の形態のものでは、クラッチプレートの厚み方向に貫通しない溝形態が採られたものである。すなわち、図4に示すように、インナプレート8Aの厚み方向の表裏からそれぞれ周方向溝13(形状としては図2の周方向孔10と同様)を刻設して変形促進部9としたものである。このような構成によって、所定の強度を確保したままで、前記第1実施の形態のものと同様の所定の効果が得られる。
【0018】
以上本発明の実施例を述べてきたが、本発明の趣旨の範囲内にて、クラッチ装置が配設される部位(クラッチ装置が配設される対象となる回転部材の種類)、それぞれの回転部材への対のプレートの嵌合、配設形態、変形促進部の形状、形式(孔や溝の形成により変形し易い部分を形成するものの他、材質的に変形し易い素材と組み合わせたり、熱処理によって変形し易い部分を創生することも本発明の範疇である)およびその形成位置(好適には摩擦摺接部を除いた部分に形成されるが、摩擦摺接部にかかってもよい)については適宜のものが選定し得る。また、変形促進部を構成する周方向の孔や溝、径方向の孔や溝に関しては、それらの組合せ形態は、あらゆる組合せが採用され得る。さらに、クラッチを締結するためのアクチュエータについては、空気圧、油圧、電磁石等の電気的なもの、あるいは機械的なもの等の適宜のものが採用され得る。
【0019】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレートに変形促進部を形成したことにより、クラッチプレートと回転部材との間に摩擦による摺動抵抗が生じても、これに煩わされることなく、クラッチ締結時の遅れが解消されて応答性が向上して迅速なクラッチ締結が可能となって、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善される。
【0020】
また、前記変形促進部が摩擦摺接部を除いた部分に形成された場合は、クラッチプレートの迅速な変形による高い応答性でクラッチ締結が可能でありながら、充分な摩擦面積を確保して、所定の差動制限トルクが得られることになる。さらに、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝、もしくは径方向に延びる複数個の孔あるいは溝である場合は、変形促進部がより変形し易いばかりでなく、熱放散効果も期待できる。
【0021】
さらにまた、前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝と径方向に延びる複数個の孔あるいは溝とを組み合わせて構成された場合は、孔同士あるいは孔と溝との有機的な結合により、より変形し易い変形促進部が確保できることとなる。かくして、クラッチプレートと回転部材間の摩擦に関係することなく、クラッチ締結の応答性を改善するとともに、操作力に対する発生トルク特性におけるヒステリシスも改善できるクラッチ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチ装置の第1実施の形態を示すもので、図1(A)はクラッチ部近傍の要部断面図、図1(B)はクラッチプレート(インナプレート)の正面図である。
【図2】本発明のクラッチ装置の第2実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。
【図3】本発明のクラッチ装置の第3実施の形態を示すもので、クラッチプレート(インナプレート)の正面図である。
【図4】本発明のクラッチ装置の第4実施の形態を示すもので、クラッチ部近傍の要部断面図である。
【図5】従来のクラッチ装置における操作力に対する発生トルク(ヒステリシス)特性図である。
【図6】本発明のクラッチ装置における操作力に対する発生トルク(ヒステリシス)特性図である。
【図7】従来のクラッチ装置における応答性能図である。
【図8】本発明のクラッチ装置における応答性能図である。
【図9】従来の差動制限装置の全体断面図およびクラッチプレートの正面図である。
【符号の説明】
1 第1回転部材(デフケース等)
2 プレッシャリング
3 ピニオン軸
4 カム部
5 ピニオン
6 第2回転部材(第1サイドギヤ等)
6A 嵌合溝
8 クラッチ部
8A 一方のプレート(インナプレート)
8B 他方のプレート(アウタプレート)
8C フェーシング材
9 変形促進部
10 周方向孔
11 径方向孔
12 径方向溝(孔)
13 周方向溝
14 嵌合突起
15 操作部材
16 軸受(スラストベアリング等)
17 押圧部材
Claims (4)
- 差動回転する一対の回転部材のそれぞれと回転を共にする対のプレートが交互に配設されたクラッチ装置において、前記対のプレートの少なくとも一方のプレートに変形促進部を形成したことを特徴とするクラッチ装置。
- 前記変形促進部が摩擦摺接部を除いた部分に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置。
- 前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝、もしくは径方向に延びる複数個の孔あるいは溝であることを特徴とする請求項1または2に記載のクラッチ装置。
- 前記変形促進部が、周方向に延びる複数個の孔あるいは溝と径方向に延びる複数個の孔あるいは溝とを組み合わせて構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のクラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003093780A JP2004301209A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003093780A JP2004301209A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | クラッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004301209A true JP2004301209A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33406487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003093780A Pending JP2004301209A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004301209A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102937172A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-02-20 | 上汽通用五菱汽车股份有限公司 | 一种赛车差速器的端盖 |
WO2016143762A1 (ja) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 本田技研工業株式会社 | 車両の油圧制御装置及び方法 |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003093780A patent/JP2004301209A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102937172A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-02-20 | 上汽通用五菱汽车股份有限公司 | 一种赛车差速器的端盖 |
CN102937172B (zh) * | 2012-11-19 | 2015-07-29 | 上汽通用五菱汽车股份有限公司 | 一种赛车差速器的端盖 |
WO2016143762A1 (ja) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 本田技研工業株式会社 | 車両の油圧制御装置及び方法 |
JPWO2016143762A1 (ja) * | 2015-03-09 | 2017-04-27 | 本田技研工業株式会社 | 車両の油圧制御装置及び方法 |
CN107407411A (zh) * | 2015-03-09 | 2017-11-28 | 本田技研工业株式会社 | 车辆的油压控制装置及方法 |
US10144281B2 (en) | 2015-03-09 | 2018-12-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Hydraulic control device and method for vehicle |
CN107407411B (zh) * | 2015-03-09 | 2019-06-07 | 本田技研工业株式会社 | 车辆的油压控制装置及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2013100130A1 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2008298191A (ja) | 左右駆動力配分装置 | |
JP6522675B2 (ja) | トルクカップリングユニット | |
JP2007505276A (ja) | 伝動装置アッセンブリ | |
JP2007500322A (ja) | 皿ばね式の変換器を備えた軸方向調節装置 | |
WO2020240952A1 (ja) | トランスファー | |
JP2004301209A (ja) | クラッチ装置 | |
JP4847755B2 (ja) | 内側に位置する摩擦板セットを備えたディファレンシャルケース | |
WO2015146465A1 (ja) | 多板クラッチ機構 | |
JP2021089014A (ja) | 摩擦係合装置用支持部材 | |
JP6938678B2 (ja) | デュアルクラッチユニットおよび当該デュアルクラッチユニットを備えた電動駆動装置 | |
JP3160653U (ja) | オートバイ用クラッチ | |
US8307969B2 (en) | Shift device with synchronizer | |
JP2004340331A (ja) | 摩擦ディスクを備える装置 | |
US11841054B1 (en) | Clutch device | |
JP7252405B1 (ja) | クラッチ装置および自動二輪車 | |
JPH0422107Y2 (ja) | ||
JP7071853B2 (ja) | 湿式多板クラッチ及びトランスファー | |
JP3776289B2 (ja) | リミテッドスリップディファレンシャルギア | |
JP2005249080A (ja) | 差動制限機構付き差動装置 | |
JP2605745Y2 (ja) | ビスカスカップリング | |
JP3192031B2 (ja) | 駆動力伝達装置 | |
JP2024044961A (ja) | クラッチ装置 | |
JPS6233151Y2 (ja) | ||
JPH0728451Y2 (ja) | 差動制限機構付ディファレンシャル |