JP2004300816A - 非連結型補強構造 - Google Patents

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Masayuki Kanda
政幸 神田
Hidetoshi Nishioka
英俊 西岡
Osamu Murata
修 村田
Shin Matsumoto
伸 松本
Akihiro Nishimori
昭博 西森
Masato Ito
政人 伊藤
Mitsuo Tono
光男 東野
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Obayashi Corp
Railway Technical Research Institute
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Obayashi Corp
Railway Technical Research Institute
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Abstract

【課題】本発明は、矢板の打設作業を容易にする技術を提供する。
【解決手段】矢板1がフーチングFと間隔を空けて設けられている。フーチングFと矢板1とは結合されていない。矢板1は平明視矩形に打設されている。矢板の角部2(四隅)は、連結されていない。
矢板1を角部2において連結しないので、矢板1の打設作業を簡便に行うことが出来る。
また、フーチングFとも結合しないので、フーチングF及び仮に結合した場合の結合部に負担される断面力の増加はなく、フーチングFをはつったりすることが不要となり、断面欠損も生じない。
また、フーチングFと矢板1とが剛結合されていないので、僅かに振動可能である。その結果、巨大地震等が生じた際、大きな加速度振幅が生じた場合にも、橋脚下部に過大な応力が生じるのを防止することが出来る。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に既設の構造物基礎の補強に好適な非連結型補強構造に係る技術に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、矢板を用いた補強構造としては種々のものが開発提供されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【特許文献1】
特開平11―200395号公報(図1参照)
【0003】
【特許文献2】
特開平9−158212号公報(図1参照)
【0004】
【特許文献3】
特開2001−214465号公報(図1参照)
【0005】
【特許文献4】
特開2000−273881号公報(図1参照)
いずれの補強構造においても、矢板を連結している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、地盤に打設しながら矢板を連結することは非常に困難であった。特に、最後の矢板を最初の矢板と連結するのは困難を極めた。
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記問題点を解決できる技術を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造であって、前記矢板は、フーチングと間隔を空けて設けられており、且つ一部が連結されてなく、前記フーチングと前記矢板とが結合されていないことを特徴とする非連結型補強構造に存する。
請求項2記載の発明の要旨は、前記矢板の連結されていない部分は、角部であることを特徴とする請求項1記載の非連結型補強構造に存する。
請求項3記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造であって、前記矢板は、フーチングと間隔を空けずに設けられており、且つ一部が連結されてなく、前記フーチングと前記矢板とが結合されていないことを特徴とする非連結型補強構造に存する。
請求項4記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造の施工方法であって、所定間隔を介してフーチングを囲繞するように前記矢板を打設する矢板打設工程を備え、前記矢板の一部を連結せず、且つ前記矢板と前記フーチングとを結合しないことを特徴とする非連結型補強構造の施工方法に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造の施工方法であって、フーチングに接するように前記矢板を打設する矢板打設工程を備え、前記矢板の一部を連結せず、且つ前記矢板と前記フーチングとを結合しないことを特徴とする非連結型補強構造の施工方法に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る補強構造は、矢板1がフーチングFと間隔を空けて設けられている。フーチングFと矢板1とは結合されていない。矢板1は平面視矩形に打設されている。矢板の角部2(四隅)は、連結されていない。
【0009】
次に、施工方法を説明する。
図2及び図3に示すように、まず、フーチングFを所定間隔を介して囲繞するように矢板1を打設し、連結する。ただし、平面視における角部2では連結しない。矢板1の天端は地表に至っている。
【0010】
次いで、図4及び図5に示すように、フーチングF上面まで掘削し、切梁3を行う。フーチングF上部と矢板1との間には捨て梁コンクリート4を打設する。
【0011】
次いで、図6及び図7に示すように、フーチングFと矢板1との間の切梁3を解体する。
【0012】
次いで、図8及び図9に示すように、フーチングFの上面よりも上方に位置する矢板1を切断する。
【0013】
次いで、図10及び図11に示すように、掘削した部分を埋め戻し、切断した上部の矢板1を撤去する。
以上の工程により補強構造を構築することが出来る。
【0014】
次に、補強構造の作用を説明する。
フーチングFのみからなる直接基礎,杭基礎の水平抵抗力は地盤の強度,あるいは地盤の強度及び杭の強度から定まることが知られている。したがって,水平抵抗力を大きくしょうとすると,直接基礎の場合フーチングF面積を大きくしたり,フーチングF周面の地盤強度を増加させる(地盤改良)ことが考えられる。一方,杭基礎の場合についても同様であり杭本数を増加させたり,地盤改良により周辺地盤強度を増加させることが考えられる。しかしながら,以上の例は新設構造物に限り可能であり,既設構造物の基礎の補強に関しては困難あるいは高コストとなる場合がほとんどである。本特許は,矢板1で基礎周りを囲むことにより,▲1▼矢板1の打ち込みによる地盤の締め固め効果,▲2▼矢板1の囲みによる基礎に水平力作用時の基礎・地盤の変形抑制効果,▲3▼地盤深部の地盤強度が大きなところまで矢板1を打設することにより応力伝達面積を大きくスムーズにさせる効果,▲4▼地盤のせん断抵抗に加えて,矢板1構造自体の大きなせん断抵抗が発揮される効果,これらにより打設前と比較して基礎の支持力性能を大きくすることが可能である。また,フーチングFと矢板1を結合してないために基礎(フーチングF)が変位(移動)可能であることから▲5▼過大な応力が基礎(フーチングF)および橋脚基部に生じることを防止できる効果,▲6▼基礎直下地盤が矢板1により囲まれ拘束される効果により,基礎に入力する地震動が低減される制振効果が期待できる。
【0015】
次に、効果について説明する。
矢板1を角部2において連結しないので、矢板1の打設作業を簡便に行うことが出来る。
また、フーチングFとも結合しないので、矢板1に負担される断面力の増加はなく、フーチングFをはつったりすることが不要となり、断面欠損も生じない。
また、フーチングFと矢板1とが剛結合されていないので、僅かに振動可能である。その結果、巨大地震等が生じた際、大きな加速度振幅が生じた場合にも、橋脚下部に過大な応力が生じるのを防止することが出来る。
【0016】
なお、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
また、上記実施の形態では、矩形のフーチングFに適用したが、矩形以外の多角形や円形のフーチングにも適用可能である。
また、上記実施の形態では、矢板1の角部2の全てが連結されていなかったが、角部2の一部であってもよい。すなわち、例えば、矢板1が平面視矩形の場合、1箇所乃至3箇所であってもよい。
また、上記実施の形態では、角部2を連結しなかったが、平面視直線部分を連結しなくても良い。
また、全ての矢板1同士を連結しなくても良い。
また、矢板1が平面視円形に打設されている場合、1カ所或いは複数カ所が連結されていないようにすることも出来る。
また、上記実施の形態の全てに係る補強構造は、新設、既設のフーチングを問わず適用可能である。
また、矢板自身の水平断面の形状は、コルゲート、波形等を問わない。
また、上記実施の形態では掘削、矢板の切断、埋め戻しを行ったが、それらを行わなくても良い。例えば、矢板を切断しない場合には、最上段の矢板を抜いても良いし、打ち込みに用いた特殊矢板を次の矢板の打ち込みに使っても良い。
また、橋脚のみならず、橋台その他の構造物の基礎にも適用可能である。
なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上のように矢板の一部を連結しないので、矢板打設作業を容易にすることができる。特に最後の矢板の連結を非常に容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る補強構造を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図11】図10の側面図である。
【符号の説明】
1 矢板
2 角部
3 切梁
4 捨て梁コンクリート
F フーチング

Claims (5)

  1. 矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造であって、
    前記矢板は、フーチングと間隔を空けて設けられており、且つ一部が連結されてなく、
    前記フーチングと前記矢板とが結合されていないことを特徴とする非連結型補強構造。
  2. 前記矢板の連結されていない部分は、角部であることを特徴とする請求項1記載の非連結型補強構造。
  3. 矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造であって、
    前記矢板は、フーチングと間隔を空けずに設けられており、且つ一部が連結されてなく、
    前記フーチングと前記矢板とが結合されていないことを特徴とする非連結型補強構造。
  4. 矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造の施工方法であって、
    所定間隔を介してフーチングを囲繞するように前記矢板を打設する矢板打設工程を備え、
    前記矢板の一部を連結せず、且つ前記矢板と前記フーチングとを結合しないことを特徴とする非連結型補強構造の施工方法。
  5. 矢板を用いて構造物基礎を補強する非連結型補強構造の施工方法であって、
    フーチングに接するように前記矢板を打設する矢板打設工程を備え、
    前記矢板の一部を連結せず、且つ前記矢板と前記フーチングとを結合しないことを特徴とする非連結型補強構造の施工方法。
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