JP2004300817A - 間接接触型補強構造 - Google Patents

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Masayuki Kanda
政幸 神田
Hidetoshi Nishioka
英俊 西岡
Osamu Murata
修 村田
Junichi Hirao
淳一 平尾
Tadahisa Yamamoto
忠久 山本
Shunichi Higuchi
俊一 樋口
Mitsuo Tono
光男 東野
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Obayashi Corp
Railway Technical Research Institute
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Obayashi Corp
Railway Technical Research Institute
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Abstract

【課題】本発明は、フーチングの補強構造の施工を容易にする技術を提供する。
【解決手段】矢板1はフーチングFと間隔を空けて設けられている。フーチングFの側面と矢板1との間は間詰コンクリート2により間詰されている。間詰コンクリート2は、フーチングFの下面から上面まで打設されている。
フーチングFと矢板1とが結合されていないので、結合作業を省くことが出来る。
また、フーチングFをはつったりする必要がなく、断面欠損も生じない。
また、フーチングFと矢板1とが剛結合されていないので、僅かに振動可能である。その結果、巨大地震等が生じた際、大きな加速度振幅が生じた場合にも、橋脚下部に過大な応力が生じるのを防止することが出来る。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に既設の構造物基礎の補強に好適な間接接触型補強構造に係る技術に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、矢板を用いた補強構造としては種々のものが開発提供されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【特許文献1】
特開平11―200395号公報(図1参照)
【0003】
【特許文献2】
特開平9−158212号公報(図1参照)
【0004】
【特許文献3】
特開2001−214465号公報(図1参照)
【0005】
【特許文献4】
特開2000−273881号公報(図1参照)
いずれの補強構造においても、フーチングと矢板とを剛結合している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、矢板とフーチングとを剛結するのは、フーチングをはつったり、新たなコンクリートを打設する等をしなければならず、非常に困難且つ施工費用に高額を要した。
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記問題点を解決できる技術を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造であって、前記矢板は、フーチングと間隔を空けて設けられており、該フーチングと前記矢板との間が間詰めされていることを特徴とする間接接触型補強構造に存する。
請求項2記載の発明の要旨は、前記間詰めは、間詰コンクリートによりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造に存する。
請求項3記載の発明の要旨は、前記間詰めは、改良土によりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造に存する。
請求項4記載の発明の要旨は、前記間詰めは、砂又はレキによりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、前記間詰めは、発泡ウレタン、発泡スチロール又は気泡コンクリートによりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造に存する。
請求項6記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造であって、前記矢板は、フーチングと間隔を空けて設けられており、該フーチングと前記矢板との間が地盤改良されていることを特徴とする間接接触型補強構造に存する。
請求項7記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造の施工方法であって、所定間隔を介してフーチングを囲繞するように前記矢板を打設する矢板打設工程と、前記フーチングの下面若しくは下面近傍まで掘削する掘削工程と、
前記フーチングの側面と前記矢板との間を間詰めする間詰工程と、を備えたことを特徴とする間接接触型補強構造の施工方法に存する。
請求項8記載の発明の要旨は、矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造の施工方法であって、所定間隔を介してフーチングを囲繞するように前記矢板を打設する矢板打設工程と、前記フーチングと前記矢板との間を地盤改良する地盤改良工程と
を備えたことを特徴とする間接接触型補強構造の施工方法に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図9及び図10に示すように、本実施の形態に係る補強構造は、矢板1がフーチングFと間隔を空けて設けられている。フーチングFの側面と矢板1との間は間詰コンクリート2により間詰されている。間詰コンクリート2は、フーチングFの下面から上面まで打設されている。
【0009】
次に、施工方法を説明する。
図1及び図2に示すように、まず、フーチングFを所定間隔を介して囲繞するように矢板1を打設し、連結する。当該矢板1の天端は地表に至っている。
【0010】
次いで、図3及び図4に示すように、フーチングF上面まで掘削し、切梁3を行う。フーチングF上部と矢板1との間には捨て梁コンクリート4を打設する。
【0011】
次いで、図5及び図6に示すように、フーチングFと矢板1との間の切梁3を解体する。
【0012】
次いで、図7及び図8に示すように、フーチングFと矢板1との間に間詰コンクリート2を打設する。間詰コンクリート2の上面よりも上方に位置する矢板1を切断する。
【0013】
次いで、図9及び図10に示すように、掘削した部分を埋め戻し、切断した上部の矢板1を撤去する。
以上の工程により補強構造を構築することが出来る。
【0014】
次に、補強構造の作用を説明する。
間詰め材料としてコンクリート,改良土,良質な砂等の周辺地盤材料より剛性,強度の高いものを選択しており,橋脚基部に作用するせん断力(矢板頭部では水平力)をスムーズに矢板に伝達させることを目的としている。そうすることによって,▲1▼フーチング底面で生じる水平力は低減,▲2▼矢板の打ち込みによる地盤の締め固め効果,▲3▼矢板の囲みによる基礎に水平力作用時の基礎・地盤の変形抑制効果,▲4▼地盤深部の地盤強度が大きなところまで矢板を打設することにより応力伝達面積を大きくスムーズにさせる効果,また▲5▼フーチングと矢板を結合してないため,間詰めに損傷が生じれば基礎が変形(移動)可能であることから過大な応力が基礎および橋脚基部に生じることを防止できる効果,▲6▼間詰め材料の応力−変形関係による非線形性,減衰特性を適切に制御することで構造系全体の減衰性能を向上させる制振効果,▲7▼基礎直下地盤が矢板により囲まれ拘束される効果により,基礎に入力する地震動が低減される制振効果が期待できる。
【0015】
次に、効果について説明する。
フーチングFと矢板1とが結合されていないので、結合作業を省くことが出来る。
また、フーチングFをはつったりする必要がなく、断面欠損も生じない。
また、フーチングFと矢板1とが剛結合されていないので、僅かに振動可能である。その結果、巨大地震等が生じた際、大きな加速度振幅が生じた場合にも、橋脚下部に過大な応力が生じるのを防止することが出来る。
【0016】
なお、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
また、上記実施の形態では、間詰めに間詰コンクリートを用いたが、改良土その他、本発明を実施する上で好適なものすることが出来る。
また、上記実施の形態の全てに係る補強構造は、新設、既設のフーチングを問わず適用可能である。
また、上記実施の形態では、矩形のフーチングに適用したが、矩形以外の多角形や円形のフーチングにも適用可能である。
また、矢板自身の水平断面の形状は、コルゲート、波形等を問わない。
また、上記実施の形態では、間詰を行ったが、間詰めを行わず地盤改良しても良い。
また、上記実施の形態では掘削、矢板の切断、埋め戻しを行ったが、それらを行わなくても良い。例えば、矢板を切断しない場合には、最上段の矢板を抜いても良いし、打ち込みに用いた回収できるヤットコを次の矢板の打ち込みに使っても良い。
また、橋脚のみならず、橋台その他の構造物の基礎にも適用可能である。
なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上のように矢板とフーチングとを結合しないので、施工を非常に容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る補強構造の施工方法を示す平面図である。
【図10】図9の側面図である。
【符号の説明】
1 矢板
2 間詰コンクリート
3 切梁
4 捨て梁コンクリート
F フーチング

Claims (8)

  1. 矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造であって、前記矢板は、フーチングと間隔を空けて設けられており、該フーチングと前記矢板との間が間詰めされていることを特徴とする間接接触型補強構造。
  2. 前記間詰めは、間詰コンクリートによりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造。
  3. 前記間詰めは、改良土によりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造。
  4. 前記間詰めは、砂又はレキによりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造。
  5. 前記間詰めは、発泡ウレタン、発泡スチロール又は気泡コンクリートによりなされていることを特徴とする請求項1記載の間接接触型補強構造。
  6. 矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造であって、前記矢板は、フーチングと間隔を空けて設けられており、該フーチングと前記矢板との間が地盤改良されていることを特徴とする間接接触型補強構造。
  7. 矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造の施工方法であって、
    所定間隔を介してフーチングを囲繞するように前記矢板を打設する矢板打設工程と、
    前記フーチングの下面若しくは下面近傍まで掘削する掘削工程と、
    前記フーチングの側面と前記矢板との間を間詰めする間詰工程と、
    を備えたことを特徴とする間接接触型補強構造の施工方法。
  8. 矢板を用いて構造物基礎を補強する間接接触型補強構造の施工方法であって、
    所定間隔を介してフーチングを囲繞するように前記矢板を打設する矢板打設工程と、
    前記フーチングと前記矢板との間を地盤改良する地盤改良工程と
    を備えたことを特徴とする間接接触型補強構造の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008240356A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Railway Technical Res Inst 杭基礎の補強構造及び杭基礎の補強方法

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