JP4965922B2 - 盛土補強構造および盛土体 - Google Patents

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Description

本発明は、道路や鉄道、堤防などに供される盛土体の補強構造と該補強構造を具備する盛土体に係り、特に、下部の軟弱地盤の変形や地震時に下部地盤が液状化した場合等においても、盛土体自体の変形や崩壊を防止することのできる盛土補強構造および盛土体に関する。
道路や鉄道、防波堤や護岸などの各種堰堤として供される盛土体の造成に際しては、その下部地盤が盛土体を支持し得るだけの強度を有する程度に補強施工される。例えば、下部地盤が軟弱な粘性土層を有している場合には、過度な圧密沈下、不等沈下を防止するために浅層混合処理ないしは深層混合処理をはじめとする適宜の地盤改良施工が当該粘性土層をターゲットに実施される。一方、下部地盤(の特に上部層)に砂質層が存在し、かつ地下水が比較的高い場合には、地震時に当該砂質層が液状化することを防止するために、地下水位低下工法や過剰間隙水圧消散工法などの地盤改良施工が実施される。
ところで、盛土体の破壊形態を分類すると、図12a〜dに示すように大きく4つのタイプに分類することができる。図12aに示すタイプIは法面崩壊タイプであり、地震時に盛土体自体に作用する慣性力等によって法面の表層部分が地すべり状に崩壊するタイプである。図12bに示すタイプIIは地震時の慣性力等により、盛土体内部で円弧すべり破壊を生じる場合や、盛土体のみならず、その下部地盤をも巻き込んで円弧すべり破壊を形成する場合である。これは、下部地盤の強度不足にもその原因がある。図12cに示すタイプIIIは盛土体自体が分断する破壊態様である。さらに、図12dに示すタイプIVは下部地盤の沈下に伴って盛土体自体が沈下する形態である。このタイプでは、過度な沈下量の場合に堰堤の機能を確保することができない。
ここで、上記する盛土体の破壊形態のうち、特に、タイプII,IIIの場合の破壊形態では、盛土体の天端面の平坦性や連続性が失われ、道路や鉄道などの線状盛土構造物の場合には、その機能が完全に失われる。そこで、かかる破壊形態に対しても効果的に盛土体の破壊を防止するとともに当該盛土体の機能維持を図る盛土補強技術の開発が切望されているところである。
盛土体の補強構造に関する従来の技術は多岐に亘り、例えば特許文献1,2に開示の技術を挙げることができる。特許文献1に開示の技術は、盛土荷重による下部の軟弱地盤の側方変位を、盛土の法尻に設置した対向する矢板と、矢板の上端同士を繋ぐタイロッドとによって抑制するものである。一方、特許文献2に開示の技術は、盛土の両法尻から地盤内へ連続地中壁を造成し、この連続地中壁の頭部から盛土直下側へ向かう斜め下方へアースアンカーを打設する盛土構造物の液状化対策工法である。
特開2005−68688号公報 特開平11−1926号公報
上記する盛土体の破壊形態のうち、タイプI、II,IIIのタイプは、いずれも破壊に至る過程において盛土法面のはらみ出しを伴いながら、最終的な破壊ないしは変形態様へ移行するものである。かかる盛土体の破壊態様に対して、上記する特許文献1,2に開示の技術を適用したとしても、その防止は極めて困難である。特許文献1,2をはじめとする従来の盛土補強構造に係る技術では、その下部地盤の補強やその変形、流動、液状化の防止に主眼が置かれ、その結果として盛土体の機能維持を図ろうとするものである。しかし、盛土体自体にも地震時の慣性力等が作用することから、当該盛土体自体を効果的に補強することなしには、盛土体の変状を効果的に抑制し、もってその最低限の機能維持を確保することは不可能である。
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、地震時において下部地盤が液状化等によって変状した場合であっても、盛土体の損傷をその機能停止にまで至らないようにすることのできる盛土補強構造と該盛土補強構造を具備する盛土体を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による盛土補強構造は、対向する法面を有する盛土体の補強構造であって、前記対向する法面の双方に設置された第1の抑え部材および第2の抑え部材と、前記第1の抑え部材と第2の抑え部材とを繋ぐ引張材と、からなり、1段当たり複数本の引張材が2段以上設けられていることを特徴とする。
本発明の盛土体の補強構造は、盛土体側面の法面に適宜の抑え部材を設置し、この抑え部材を少なくとも上下2段の引張材にて接続する構造である。盛土は、一般に下端から上端に向かって所定の勾配の法面が形成されながら造成される。ここで、抑え部材が設置される法面は、法尻のみであってもよいし、法面全面であってもよいし、法尻〜法面の中段の所定レベルまでの範囲であってもよい。また、引張材は、タイロッド、PC鋼棒、PC鋼線、高張力棒鋼など、所定の緊張力にて抑え部材同士を接続できる適宜の素材を選定できる。
対向する2つの法面に設置された抑え部材同士を上下2段の引張材(抑え部材の上端部近傍および下端部近傍が各段の引張材の設置箇所となる態様など)にて接続した構造とすることで、法面自体をかかる抑え部材および引張材群にて拘束することができ(法面のはらみ出しの強制的な抑制)、地震時に盛土体自体に作用する慣性力や下部地盤の変状等によっても、盛土体を機能不全に至る破壊まで至らしめないようにすることができる。また、本発明の盛土補強構造は、新設する盛土体の補強構造として適用できることは勿論のこと、既存の盛土体を経済的に補強施工できることに大きな利点がある。盛土直下の地盤を改良等する方法に比べて、既存の盛土体を残し、さらには該盛土を供用させながら補強施工をおこなうことができるからである。
この盛土体が道路や鉄道などの線状構造物の場合には、かかる線状に沿って所定間隔に引張材が対向法面間に張設されるとともに、この引張材が2段、または3段の多段に設置される。ここで、各段に設けられる引張材は線状方向に間隔を置いて張設される。
また、抑え部材は特に限定されるものではなく、それ自体が破壊することなく盛土体を拘束できる強度を具備する適宜の材料から構成され、例えば、鋼矢板やコンクリートブロック、鋼繊維や炭素繊維等を含んだシート材、土嚢、所定間隔で設置されたH鋼と該H鋼間に配設された木板とからなる親杭横矢板など、適宜の材料(部材)から抑え部材を構成することができる。かかる抑え部材とタイロッド等の引張材との結合態様は、剛結合のほか、回転や多少の変形を許容した結合構造であってもよい。
また、本発明による盛土補強構造の他の実施の形態において、前記抑え部材の下端の一部または全部と結合された根入れ部材が、盛土体の下部地盤に根入れされていることを特徴とする。
本発明の補強構造の実施の形態は、盛土体自体の拘束効果に加えて、盛土直下の軟弱地盤(液状化によって強度低下に至った地盤を含む)の変形抑制効果をも期待できる補強構造である。地盤の変形抑制のために、適宜態様の抑え部材の一部または全部と結合された根入れ部材を地盤内に根入れさせる。この根入れ部材は、法面の抑え部材の形態に応じて適宜の素材から構成することができる。例えば、抑え部材に鋼矢板が使用された場合には、この根入れ部材にも同様の鋼矢板を使用し、抑え部材の下端と根入れ部材の上端を溶接等することによって一体に結合させるのがよい。また、親杭横矢板の場合には、抑え部材を構成するH型鋼と根入れ部材として適用されるH型鋼とを溶接等することにより双方の一体結合を図ることができる。
盛土直下の軟弱地盤の変形を抑制することで、盛土体自体の変形(側方へ潰れるような変状)をも抑制することが可能となる。なお、軟弱地盤の変状(圧密沈下や液状化による強度低下)に伴って盛土体自体も沈下することとなるが、本発明の補強構造では、盛土体自体は抑え部材と複数段の引張材群とから拘束されているため、盛土体自体の崩壊の可能性は極めて低くなる。
また、本発明による盛土補強構造の好ましい実施の形態は、一方の前記抑え部材と、他方の前記抑え部材側の根入れ部材とが、別途の引張材で繋がれていることを特徴とする。
本発明の補強構造は、対向する法面に設置された抑え部材同士が複数段の引張材群にて接続され、抑え部材と根入れ部材とが結合され、さらに、一方の抑え部材と他方の抑え部材側の根入れ部材とが傾斜姿勢の引張材にて接続された構造である。例えば、この引張材を交差させるように双方の抑え部材(の下端)と根入れ部材とを接続する形態などがある。
一方の抑え部材と他方の抑え部材側の根入れ部材とを引張材にて接続することにより、当該引張材には、相反する水平変形(盛土体が側方にはらみ出そうとして抑え部材下端を側方へ押出す変形(例えば右側)と、下部地盤が側方へ流動しようとして根入れ部材を側方へ押出す変形(例えば左側))が作用して互いの変形が相殺されるため、結果として軟弱地盤の変形抑制効果を一層高めることが可能となる。
また、本発明による盛土補強構造の他の実施の形態において、前記抑え部材は、法面の傾斜方向に延びる複数の型鋼材と型鋼材間に設置された面材とから形成され、かつ、前記根入れ部材は該型鋼材と結合する別途の型鋼材であり、盛土体の下部地盤において、コンクリート、地盤改良材を含む材料から造成された壁体に、前記別途の型鋼材が埋め込まれてなることを特徴とするものである。
上記する面材としては、鉄板、木板などを適用できる。また、型鋼材としては、H型鋼、I型鋼、C型鋼のウエブ同士を溶接やボルト接続等した形態などを適用できる。ここで、根入れ部材を構成する別途の型鋼材は、抑え部材を構成する型鋼材と同素材から形成するのが双方の接合容易性の観点から好ましい。双方は、溶接、添設パネルを介したボルト接続等によって結合される。
本発明の実施の形態では、上記する根入れ部材が地盤内に造成された壁体に埋め込まれた形態である。この壁体は、無筋コンクリート、鉄筋コンクリートなどからなる地中連続壁のほか、原地盤と各種の地盤改良材とを混合攪拌等することによって造成された壁状の改良体からなるものである。かかる壁体を盛土体直下(例えば盛土体の法尻部直下)に造成することで、地盤変形に対する高い抑制効果を得ることが可能となる。また、この壁体と抑え部材とは、結合した2つの型鋼材を介して強固に接続されている。したがって、盛土体は、対向する抑え部材と、双方を繋ぐ引張材と、下方の壁体とで極めて強固に拘束されることとなり、耐震強度の高い盛土補強構造を実現することができる。
また、本発明による盛土補強構造の他の実施の形態において、前記抑え部材は、法面の傾斜方向に延びる複数の型鋼材と型鋼材間に設置された面材とから形成され、かつ、前記根入れ部材は該型鋼材と結合する別途の型鋼材であり、盛土体の下部地盤に設置された鋼管杭に前記別途の型鋼材が埋め込まれており、砕石からなる杭体が前記鋼管杭の内部または前記鋼管杭の周囲に造成されてなることを特徴とするものである。
本発明の実施の形態は、既述する壁体の代わりに、地盤内に鋼管杭を所定ピッチで打設し、この鋼管杭の杭頭部内に根入れ部材を構成する型鋼材を埋設し、当該型鋼材と鋼管杭との一体化を図る形態である。ここで、鋼管杭にストレーナ(穴開き)を設けるとともにその内部に砕石を充填した形態や、鋼管杭間に砕石からなる杭(グラベルドレーン)を造成する形態などがある。
いずれの形態においても、盛土直下の地盤変形(側方流動等)を鋼管杭にて抑制すること、グラベルドレーンにて地震時の過剰間隙水圧の消散を図ること、の双方の効果を得ることが可能となる。
前記盛土補強構造を具備する盛土体とすることにより、地震時の下部地盤が液状化等によって側方流動したり強度を著しく低下させた場合であっても、盛土体自体を崩壊させることなく、その機能を維持することが可能となる。したがって、盛土体を道路等に供用しながら、地震発生後の補修や補強、メンテナンス等をおこなうことが可能となる。
さらに、本発明による盛土補強構造の他の実施の形態は、対向する法面を有する盛土体の補強構造であって、前記対向する法面の双方に設置された第1の抑え部材および第2の抑え部材と、前記第1の抑え部材と第2の抑え部材とを繋ぐ引張材と、前記抑え部材の下端の一部または全部と結合され、盛土体直下の下部地盤の中央側へ傾斜した姿勢で根入れされている根入れ部材と、からなることを特徴とするものである。
盛土法面の抑え部材と根入れ部材とからなる補強構造において、地震時には該抑え部材に盛土体自体の側方へのはらみ出しもしくは分断しようとする力が作用し、該根入れ部材に下部地盤の側方流動による力が作用する。ここで、盛土体の強度や寸法、基礎地盤の層厚や地盤強度、抑え部材の剛性や抑え部材と根入れ部材の結合強度、タイロッドと抑え部材との結合強度などの諸条件により、1段の引張材でも十分に盛土体の崩壊を防止できる場合には本実施の形態の適用が可能となる。
本実施の形態では、対向する根入れ部材がともに下部地盤の中央側へ傾斜していることにより、地震時に基礎地盤が軟弱化した場合でも、地盤の側方への流動(流出)の抑制効果を高めることが可能となる。
以上の説明から理解できるように、本発明の盛土補強構造および盛土体によれば、地震時における盛土体の機能不全に至る程度の崩壊を確実に防止することができる。したがって、大規模地震時においても、堤防の決壊や盛土道路や鉄道等のライフラインを分断することなく、かかる盛土構造体を供用することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の補強構造の一実施の形態の断面図を、図2は、図1の斜視図を、図3aは補強構造のない場合の盛土体の変形モードを、図3bは補強構造のある場合の盛土体の変形モードをそれぞれ示している。図4a〜図4dはともに本発明の補強構造の他の実施の形態の断面図であり、図5〜8はそれぞれ本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の斜視図である。図9,10は、本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の断面図である。また、図11は、発明者等による遠心実験の概要を説明した模式図である。なお、図示する盛土体の実施形態では、対向する抑え部材を上下2段のタイロッドが繋いだ補強構造となっているが、かかる実施の形態に限定されるものではなく、3段以上のタイロッドにて抑え部材が繋がれた形態であってもよいことは勿論のことである。
図1に示す盛土体10は、左右に法面を有する等脚台形の盛土Bの法面の法尻に抑え部材1,2が設置され、抑え部材1,2を上下2段のタイロッド31,32からなるタイロッド群3によって繋いで構成されている。タイロッド31,32の端部は抑え部材1,2を貫通し、例えば受圧コンクリートなどの固定具4によって抑え部材1,2に固定されている。なお、タイロッド1,2は、盛土B内に無緊張状態で配設される態様が一般的であるが、緊張力が導入された態様であってもよい。また、抑え部材1,2は、例えば、鋼矢板や、コンクリートブロック、鋼繊維、炭素繊維等を含んだシート材、土砂等を詰めた土嚢やフレコンバック(商品名)などから構成されている。シート材、土嚢、フレコンバックを抑え部材として使用する場合には、法面の変形にある程度追従しながら、材料がある程度伸びた状態で盛土Bを拘束することができる。一方、コンクリートブロック等を抑え部材として使用する場合には、剛構造にて盛土Bの変形を抑制することができる。
なお、図示する盛土体10は軟弱な地盤上に造成されている。この地盤は、下方の硬質層G2上に砂質層G1が堆積され、地下水が比較的高いことによって、地震時に液状化の危険性の高い地盤である。G1層が液状化することにより、当該G1層は強度を失うとともに側方流動が生じ、盛土体10は沈下することとなる。なお、例えばG1層が軟弱な粘性土層であって、圧密沈下が問題となる地盤であってもよいし、G1層も硬質層であって液状化や圧密沈下の問題の生じ得ない地盤であってもよい。
図2は、図1の盛土体10を斜視図で示したものである。この盛土体10は、線状構造物であり、その天端面には道路や鉄道などのライフラインが設けられる場合もあるし、盛土体10自体が堤防として使用される場合もある。この線状に沿って所定の間隔で上段のタイロッド31,31,…と下段のタイロッド32,32,…が抑え部材1,2を繋ぐことにより、盛土Bはその全長に亘って補強される。
図3は、補強構造の有無による盛土体の変形態様の相違を説明した図であり、図3aは無補強の場合を、図3bは補強あり(図1,2の盛土体10)の場合をそれぞれ示している。
図3aに示す無補強の場合には、地盤G1が液状化し、矢印X1方向へ側方流動することにより、盛土は下方へ沈下するとともに(Y1方向)、側方へはらみ出し(X2方向)、場合によっては盛土の崩壊に至る。この盛土が道路等のライフラインとして供用していた場合には、ライフラインが断絶され、その復旧に長時間を要するとともに別途の通行手段を講じる必要が生じる。
それに対し、図3bに示す盛土体10の場合には、地盤G1の側方流動に起因して盛土体10が沈下するものの(Y2方向)、盛土Bが抑え部材1,2とタイロッド31,32によって拘束されることで側方へのはらみ出しが抑制される。したがって、多少の沈下を許容するものの、盛土体の分断など、その機能を損なう破壊にまで至らしめる危険性を防止することができる。したがって、ライフラインとしての機能を維持したまま、補修施工をおこなうことが可能となる。
図4は、図1に示す盛土体の他の実施の形態を示した図である。図1に示す盛土体10では、法面に設置された抑え部材が法尻のみの場合の実施の形態であった。それに対し、図4aに示す盛土体10Aは、勾配の相違する2段の法面B1,B2からなる盛土体であり、相対的に急勾配である下段の法面B2に抑え部材1,2が設置され、抑え部材1,2を上下2段のタイロッド31,32が繋いだ実施の形態である。この実施の形態では、法面勾配が法面B1であった盛土体の法尻に、相対的に急勾配の腹付け盛土(法面B2部分)を施すことにより、法面の抑え効果を高めることができる。
一方、図4bに示す盛土体10Bは、法面の法尻〜中段程度まで広がる抑え部材1,2によって補強された盛土体である。また、図4cに示す盛土体10Cは、法面の中段〜法面上端まで広がる抑え部材1,2によって補強された盛土体である。さらに、図4dに示す盛土体10Dは、法面全面に広がる抑え部材1,2によって補強された盛土体である。
上記するいずれの盛土体10〜10Dであっても、盛土体自体が補強構造にて拘束されるため、下部地盤の変状による沈下は生じても、盛土体の一部がすべり出したり、はらみ出す等することに起因した盛土崩壊の可能性を極めて低くすることができる。
図5〜図10は、盛土体の下部地盤をも含めた補強構造を具備する盛土体を示した図である。
図5に示す盛土体10Eは、抑え部材1A、2Aとして親杭横矢板を適用するとともに、下部地盤の変形を抑制する地下連続壁5を設けた盛土体である。この地下連続壁5は、無筋コンクリート構造、RC構造、原地盤と改良材(セメントなど)との混合攪拌などによって造成される。抑え部材2Aは、所定間隔で法面の勾配方向に配設されたH型鋼21,21,…と、H型鋼21,21間に配設された木板22,22,…とから形成される。抑え部材として親杭横矢板を適用することにより、盛土体内に浸透した雨水は木板の継ぎ目等を介して外部に排水されるため、盛土体内部に雨水が蓄積し、盛土体の強度が低下するといった問題を効果的に解消することができる。
また、抑え部材2A(1A)を構成するH型鋼21の下端は、別途のH型鋼21’の上端と溶接または添接板を介したボルト接合等によって緊結されている。このH型鋼21’は地下連続壁5の上部に埋設されており、抑え部材1A,2Aと地下連続壁5とが強固に接続されることとなる。なお、図示する地下連続壁5は、上層の砂地盤の途中までの深度である必要はなく、硬質層G2まで延びた形態であってもよい。
盛土体10Eによれば、地下連続壁5によって地盤の側方流動が抑制され、その結果として盛土Bの沈下も抑制される。また、盛土Bのはらみ出し等が抑制されることは盛土体10〜10Dと同様である。
図6に示す盛土体10Fは、抑え部材1A、2Aとして親杭横矢板を適用するとともに、下部地盤の変形を抑制する鋼管杭61を設け、かつ鋼管杭61内に砕石62,…を充填することで、液状化時の過剰間隙水圧を消散することのできる盛土体である。
鋼管杭61の側面には多数のストレーナ61a,…が開設されており、過剰間隙水圧はこのストレーナ61a,…を介して砕石62内へ消散する。
鋼管杭61の頭部には、抑え部材2A(1A)を構成するH型鋼21と結合したH型鋼21’が埋設され、該鋼管杭61と接続されている。
盛土体10Fによれば、鋼管杭によって下部地盤の変形を抑制することができ、さらには、地震時における地盤の過剰間隙水圧を効果的に消散することで液状化を防止すること、もしくは液状化の程度を軽減することが可能となる。
図7に示す盛土体10Gは、鋼管杭61と砕石からなる杭(グラベルドレーン63)とを別体に造成した盛土体であり、その効果は盛土体10Fと同様である。
図8に示す盛土体10Hは、抑え部材1,2(例えば親杭横矢板)それぞれの下端部と、根入れ部材であるH型鋼21’、21’との一部との間にタイロッド33,34が接続されてブレス構造を形成した盛土体である。なお、抑え部材1,2が鋼矢板で形成されている場合には、根入れ部材も鋼矢板であることが好ましい。なお、タイロッド33,34によるブレス構造にて根入れ部材が拘束されているため、抑え部材1,2は1段のタイロッド31のみで十分な補強効果を発揮することができる。
下部地盤が側方流動すると、根入れ部材には外側へ押出そうとする力が作用し、この力によってタイロッド33,34にも引張力が作用する。一方、抑え部材1,2には盛土Bがはらみ出そうとする力が作用し、この力によってタイロッド33,34にも引張力が作用する。この双方の引張力はともに相反する力であり、双方の力が相殺されることで、地盤の側方流動や盛土のはらみ出しが効果的に抑制される。
図9に示す盛土体10Iは、抑え部材1,2が上下2段のタイロッド31,32で繋がれるとともに、抑え部材1,2のそれぞれの下端部と盛土体直下の下部地盤の中央側へ傾斜した根入れ部材23,23とが結合された盛土体である。対向する根入れ部材23,23がともに下部地盤の中央側へ傾斜していることにより、地震時に基礎地盤が軟弱化した場合でも、地盤の側方への流動(流出)の抑制効果を高めることができ、結果として、盛土体自体の沈下量を可及的に低減することが可能となる。
また、図10に示す盛土体10Jは、引張材が2段であった盛土体10Iを1段の引張材(タイロッド35)とした実施の形態を示している。盛土体の強度や寸法、基礎地盤の層厚や地盤強度、抑え部材の剛性や抑え部材と根入れ部材の結合強度、タイロッドと抑え部材との結合強度などの諸条件によっては、1段の引張材でも十分に盛土体の崩壊を防止できる場合もあり得え、かかる場合に、本実施の形態の適用が可能となる。
なお、図示を省略するが、盛土体10Jの変形形態として、根入れ部材23が鉛直方向に延びた実施の形態であってもよい。これは、盛土体10Jと同様に、盛土体の強度等の諸条件によって、盛土体の崩壊を防止できる場合に適用可能な実施の形態である。
[実証実験]
図11は、発明者等によっておこなわれた盛土模型を利用した振動実験の概要を説明した図である。この実験は、水槽の下方に砂G1’を充填するとともに砂の上端近傍まで水で満たし、この砂の上に同形の2つの盛土モデルM1,M2を並べ、水槽を振動台の上に設置して実験装置Sを作成し、所定の模擬地震動にて水槽に振動を与えて(X5方向)砂地盤を液状化させ、その際の盛土モデルM1,M2の状態を検証したものである。
ここで、モデルM1は無補強の盛土体であり、モデルM2は、両法面に鉄板1’、2’が設置され、鉄板1’、2’を2段の鉄線31’、…,32’、…にて繋いだ盛土体である。
実験の結果、無補強のモデルM1には、その両法面において亀裂K1,K2が生じ、この亀裂K1,K2を起点としてモデルが崩壊した。
一方、鉄板1’、2’と鉄線31’,32’にて法面補強されたモデルM2には何らの亀裂も生じず、振動前後でモデルの変化(変状)はなかった。
以上の実験結果より、対向する法面に何らかの抑え部材を設置し、抑え部材同士を2段以上の繋ぎ材にて繋ぐことにより、効果的に盛土の耐震性能を向上させることができることが実証された。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
本発明の補強構造の一実施の形態の断面図である。 図1の斜視図である。 (a)は補強構造のない場合の盛土体の変形モードであり、(b)は補強構造のある場合の盛土体の変形モードである。 (a)〜(d)はともに、本発明の補強構造の他の実施の形態の断面図である。 本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の斜視図である。 本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の斜視図である。 本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の斜視図である。 本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の断面図である。 本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の断面図である。 本発明の補強構造のさらに他の実施の形態の断面図である。 遠心実験の概要を説明した模式図。 (a)〜(d)は、盛土体の破壊形態を示した模式図である。
符号の説明
1,1A…抑え部材、2,2A…抑え部材、21…H型鋼、21’… H型鋼(根入れ部材)、22…木板、31,32,33,34…タイロッド、4…固定具、5…地下連続壁、61…鋼管、61a…ストレーナ、62…砕石、63…グラベルドレーン、10、10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J…盛土体、B…盛土、G1…砂質層(液状化層)、G2…硬質層

Claims (7)

  1. 対向する法面を有する線状構造物である盛土体の補強構造であって、
    前記対向する法面の法尻から法面の中段の所定レベルまでの範囲において、双方の法面に沿って設置されて盛土体の線状方向に延びる第1の抑え部材および第2の抑え部材と、
    前記第1の抑え部材と第2の抑え部材を、前記線状方向に間隔を置いて受圧固定具を介して繋ぐ引張材と、からなり、
    1段当たり複数本の前記引張材が2段以上設けられていることを特徴とする盛土補強構造。
  2. 前記抑え部材の下端の一部または全部と結合された根入れ部材が、盛土体の下部地盤に根入れされていることを特徴とする請求項1に記載の盛土補強構造。
  3. 一方の前記抑え部材と、他方の前記抑え部材側の根入れ部材とが、別途の引張材で繋がれていることを特徴とする請求項2に記載の盛土補強構造。
  4. 前記抑え部材は、法面の傾斜方向に延びる複数の型鋼材と型鋼材間に設置された面材とから形成され、かつ、前記根入れ部材は該型鋼材と結合する別途の型鋼材であり、
    盛土体の下部地盤において、コンクリート、地盤改良材を含む材料から造成された壁体に、前記別途の型鋼材が埋め込まれてなる請求項2に記載の盛土補強構造。
  5. 前記抑え部材は、法面の傾斜方向に延びる複数の型鋼材と型鋼材間に設置された面材とから形成され、かつ、前記根入れ部材は該型鋼材と結合する別途の型鋼材であり、
    盛土体の下部地盤に設置された鋼管杭に前記別途の型鋼材が埋め込まれており、
    砕石からなる杭体が前記鋼管杭の内部または前記鋼管杭の周囲に造成されてなる請求項2に記載の盛土補強構造。
  6. 対向する法面を有する線状構造物である盛土体の補強構造であって、
    前記対向する法面の法尻において、双方に設置されて盛土体の線状方向に延びる第1の抑え部材および第2の抑え部材と、
    前記第1の抑え部材と第2の抑え部材を、前記線状方向に間隔を置いて受圧固定具を介して繋ぐ引張材と、
    前記抑え部材の下端の一部または全部と結合され、盛土体直下の下部地盤の中央側へ傾斜した姿勢で根入れされている根入れ部材と、からなることを特徴とする盛土補強構造。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の盛土補強構造を具備する盛土体。
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