JP2004299240A - 圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドにおいて、高密度化が進むにつれて十分な振動板の変位量が得られない。圧電体薄膜の変位量を増加させ、振動板の変位効率を向上、吐出速度の得られるインクジェットヘッドの駆動方法を提供する。
【解決手段】圧力室6を膨張させるための電圧を圧電体薄膜の負の抗電圧以上の負の電圧を印加することを特徴とする駆動方法。
【選択図】 図1
【解決手段】圧力室6を膨張させるための電圧を圧電体薄膜の負の抗電圧以上の負の電圧を印加することを特徴とする駆動方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧電体薄膜を用いてインク滴を吐出させるインクジェット記録装置に関し、特に圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧電体の変位により圧力室の体積を変化させインク滴を吐出させるベンダータイプのインクジェットヘッドがよく知られている。前記方式には圧電素子の長手方向に収縮、伸長する縦振動モードを利用したものと、たわみの振動モードを利用したものの2種類が実用化されている。
【0003】
前者はバルクの圧電体と電極とを交互に積層した積層圧電素子の一端が圧力室の振動板に接着固定されており、電圧の印加により圧電素子が長手方向に収縮または伸長して振動板を変位させ、圧力室の容積を変化させている。高密度ヘッドの作製が可能な反面、製造工程が複雑であるという問題点がある。
【0004】
これに対して後者は、圧電材料のグリーンシートをセラミックで形成された圧力室上に対応させて塗布し、これを一体化焼成するという比較的簡単な工程で作製するものがよく知られているが、ヘッドの高密度化に対しては容易ではないという問題点がある。
【0005】
また、このようなインクジェットに対して、インク液滴の形成を制御し、安定した吐出特性を持つ駆動方法として、例えば、下記、特許文献1で開示されたような押し打ち駆動方法や引き打ち駆動方法がある。
【0006】
さらに近年、さらなる印字スピードアップのために、圧電素子を成膜により作製し圧力室上の振動板に形成させその圧電素子をフォトリソ工程により個々の圧力室に対応するように切り分けて作製するインクジェットヘッドが提案されている。これによれば圧電素子の厚みを薄くでき、またフォトリソ工程という精密な方法で上述の2つのタイプのインクジェットヘッドよりさらに高密度なヘッドの作製が可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特許第2593940号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一般にたわみ振動モードを利用したユニモルフ型のヘッドにおいて、ヘッドの寸法から考察すると、振動板の変位量は圧力室幅の3乗に比例し、振動板の厚さの2乗に反比例する。よってヘッドの高密度化に伴い、十分な振動板の変位量が得られないことになる。
【0009】
特に上述した薄膜の圧電体を用いたヘッドは圧電素子を振動板上に直接成膜、または貼り付け形成することからバルクの圧電体に比べて大きな圧電性をもつ圧電素子が形成されることが困難である。
【0010】
つまり薄膜の圧電体を用いた高密度のユニモルフ型のインクジェットヘッドは、振動板の変位量が少なく圧力室の排除体積が十分得られない、つまり十分な吐出速度が得られないという課題がある。印加する電圧値を上げればその分変位量は増加させることができるが、圧電素子の劣化から電圧値の増加にも限界がある。
【0011】
以上の背景により、本発明は圧電体膜の変位量を増加させ、振動板の変位効率を向上させ吐出速度の得られるインクジェットヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、インク圧力室とその側面の一部を形成している振動板、電圧パルスの印加により前記振動板を変形させ前記圧力室の容積を変化させる薄膜の圧電素子を備えたインクジェットヘッドにおいて、
前記圧力室を収縮させるための前記圧電体薄膜の分極方向と同方向の電圧を印加し、かつ前記圧力室を膨張させるための前記分極方向と逆方向でかつ前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさ以下の電圧を印加することを特徴とする。その結果、電圧値を上げることなく、振動板の変位量を向上させ、インク液滴の吐出速度を向上させることができる。
【0013】
上記構成を、改めて以下(1)〜(4)に整理して示す。
【0014】
(1)インク圧力室とその側面の一部を形成している振動板、電圧パルスの印加により前記振動板を変形させ前記圧力室の容積を変化させる圧電体薄膜を備えたインクジェットヘッドにおいて、
前記圧力室の体積を収縮させる第1の電圧と、前記圧力室を膨張させる第2の電圧と、前記圧力室の体積を再び収縮させる第3の電圧をもつことを特徴とする圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0015】
(2)前記第1の電圧と前記第3の電圧は圧電体薄膜の分極方向と同方向の電圧を印加し、かつ前記第2の電圧は前記分極方向と逆方向の電圧を印加することを特徴とする上記(1)に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0016】
(3)前記第2の電圧の大きさは前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさ以下であることを特徴とする上記(2)に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0017】
(4)前記第2の電圧の大きさは前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさの90%の大きさであることを特徴とする上記(3)に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態に基づいて説明する。
【0019】
図1(a)、(b)は本発明で用いたインクジェットヘッドの構成を示す正面図及び断面図である。
【0020】
圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの場合、圧電体は成膜基板に成膜した後に振動板上に貼り付け転写するか、振動板上に直接成膜するかのどちらかが一般的である。1は圧電体薄膜で、鉛、チタン、ジルコニウムから構成されたPb(Zr,Ti)O3ペロブスカイト型酸化物(以下、PZTと略す)をスパッタ法、CVD法またはゾルゲル法等を用い作製する。良好な圧電性を得るため、PZT薄膜の組成はPb(Zr0.52Ti0.48)O3が好ましい。又、圧電体薄膜1の膜厚は2−10μmで形成されるのがよい。
【0021】
2は上電極、3は下電極で共に白金で構成されている。また4は振動板、5はインク室、6は圧力室、7はインク供給口、8はノズルである。
【0022】
上電極2及び下電極3間に電圧が印加されることにより圧電体薄膜1は変形し、振動板4が変位し、ノズル8からインク液滴が吐出する。図1に示すようなたわみ振動モードを利用したユニモルフ型のヘッドは分極方向に垂直な成分であるd31方向に変形させることで、圧力室を圧縮し、インク液滴を吐出させる方式が多数を占めている。
【0023】
例えば図2(a)のように圧電体薄膜1が上電極2と下電極3に挟まれ、振動板4上に形成された構造において、分極方向(Y方向)と同方向の電圧を印加すると、圧電体薄膜1はX方向すなわちd31方向に縮む。圧電体薄膜1の下側は振動板4に固定されていることより、振動板4は結果として図1(b)のように下向き(Y方向)に変位し、圧力室6の体積は収縮する。圧力室6の体積の収縮、膨張を利用してインク液滴を吐出させている。
【0024】
駆動波形としては図3のような単純矩形波を例に挙げる。圧力室6を収縮させるための第1の電圧をV1、圧力室6を膨張するための第2の電圧をV2とし、再び圧力室6を収縮させるための第3の電圧をV1としている。前記V1とV2の差を単に電圧値と呼ぶことが多い。前記第2の電圧V2のパルス幅としては吐出スピードがより得られるようインク圧力室、振動板、圧電素子等で決まるインク振動系の固有周期の約半分のパルス幅で駆動させる。下電極3はグランド電位とし、上電極2に図3のような矩形波を印加する。なお駆動前に上電極2に30Vの直流電圧を数秒間印加し、分極方向を図1(b)の上向きから下向きへと揃えている。
【0025】
電圧値を20Vと一定とし、図のV2の電圧値を変化させた際のインク液滴の速度の結果を図4に示す。V2を負の電圧にすることによって、液滴の速度が増加していることが分かる。このように圧力室6を収縮から膨張へと変化させる際の第2の電圧を負の電圧にすることによって印加電圧値を上げることなく、液滴の速度を増大させることができる。
【0026】
係る点は以下のように考察できる。
【0027】
図5はd33方向の変位量を示す圧電体のS−Eヒステリシス曲線の一例である。前記歪み特性は一般にP−E曲線と呼ばれる強誘電特性と同時に測定することが多い。
【0028】
圧電体を用いたインクジェットヘッドとしては一般的に上電極に正の電圧を数秒間印加した後に実駆動に入り、下電極をグランド電位で上電極を正の方向の電圧を印加することが多い。分極をある方向にポーリングした後に分極と同方向の電圧領域で実駆動を行っていることは、図5のS−Eヒステリシス曲線に対応させるとA1の曲線部分を利用していることに相当する。
【0029】
図5から分かるように電圧の変化に伴い変位量は必ずしも直線的ではなく、同じ電圧幅でも変位量に差がある。負の抗電圧値以上のA2の領域は変位量が急峻にたち上がっているが、一般的に圧電特性は前記傾向を示す。図4において、V2を負の電圧にすることによって吐出速度が増加する傾向を示しているのは図5に対応させるとA1の電圧領域のみでなくA2の急峻な立ち上がりの電圧領域も利用したことを意味している。S−Eヒステリシス曲線はd33方向の変位量を示すものであるが、実際のたわみの変位量を示すd31とは比例関係があり、V2を負の抗電圧値以上の負の電圧値にすることで変位量の大きい電圧領域を利用し、吐出速度を増大させたものと考察できる。
【0030】
すなわち、図3において0Vから20Vの駆動波形(図3(b))を利用するより負の抗電圧値付近の−10Vから10Vの駆動波形(図3(c))を利用した方が、変位量を大きくすることができ、インク液滴の吐出速度を増加させることができるのである。
【0031】
なお図5において横軸は電界強度で示している。バルクの圧電体を用いた場合抗電圧値自体は高い値であるが、薄膜の圧電体を用いた場合は電圧値の大きさとしてはバルクほど大きくはなく、比較的低電圧でA2の領域を利用できると言える。
【0032】
また、図4を考察するに際し、以下の実験結果も役に立つ。
【0033】
図6はインクジェットヘッドに図7のような正弦波電圧を印加、その際の振動板の変位量を直接レーザードップラー変位計等で測定したものである。印加電圧値は変えずオフセット電圧をパラメーターとして変化させて振動板の変位量を測定した結果、オフセット電圧値の変化により振動板の変位量は異なっている。正弦波電圧の最小値を負の抗電圧値付近に設定したところ、振動板の変位量は増加していることが分かる。
【0034】
尚、図3のV2は抗電圧より小さい負の電圧値に設定すると、分極の向きが反転してしまい変位量は減少してしまうので好ましくない。
【0035】
【実施例】
以下実施例を述べる。
【0036】
(実施例1)
図1のような圧電体薄膜を用いたユニモルフ型のインクジェットヘッドを作成する。圧電体薄膜1はスパッタ法で成膜したPZT薄膜で、膜厚は3μm、組成はPb(Zr0.52Ti0.48)O3である。2は上電極となる150nmの白金電極、3は下電極で100nmの白金電極である。また4は振動板、5はSiからなるインク室である。
【0037】
駆動波形としては一般的な引き打ち波形として用いられる図3のような矩形波を印加する。パルス幅としては前記作成したインクジェットヘッドの固有振動周期の半分の10μsで駆動させる。なお実駆動を行う前に上電極2に30Vの直流電圧を数秒印加している。
【0038】
電圧値を20Vと一定とし、図3のV2の電圧値を変化させた際のインク液滴の速度を測定したところ図4の結果を得た。V2を負の電圧にすることによって、液滴の速度が増加していることが分かる。又、前記圧電体薄膜1の抗電圧を測定したところ約±10Vであり、圧力室6を収縮から膨張へと変化させる際の負の電圧値の大きさを抗電圧値以下にすることによって印加電圧値を上げることなく、液滴の速度を増加させることができる。
【0039】
図4によれば、0Vから20Vの駆動波形(図3(b))を利用するより負の抗電圧値付近の−10Vから10Vの駆動波形(図3(c))を利用した方が、変位量を大きくすることができ、インク液滴の吐出速度を増加させることができる。また、上電極2に印加される最大電圧値も20Vから10Vに下げることができて、圧電体薄膜1の劣化を抑えることができる。
【0040】
なお、分極と逆方向に印加する電圧値の大きさは坑電圧値と同じでもよいが、分極反転が起こらない坑電圧値の90%の電圧値であるとインク液滴の速度が増加し、インク液滴の安定性もより得られる。
【0041】
(実施例2)
駆動波形は図3に限らない。図1のインクジェットヘッドにおいて、下電極3をグランド電位にし、上電極2に図8のような波形を印加する。なお駆動前に上電極2に−30Vの直流電圧を数秒間印加している。
【0042】
その結果、実施例1と同様に圧力室6を収縮から膨張へと変化させる際に印加する第2の電圧値の大きさを坑電圧値以下にすることで、吐出速度が増大する結果を得ている。
【0043】
なお、本発明では駆動波形として単純矩形波を用いたが、駆動波形はこれに限らず、電圧の立ち上げ、立ち下げに勾配をつけたもの、一般的な引き打ち波形、三角波や正弦波などを用いても同様な効果を得ることが出来る。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、圧電体薄膜を用いたユニモルフ型のインクジェットヘッドにおいて、圧力室を収縮させるための圧電体薄膜の分極方向と同方向の第1の電圧、前記圧力室を膨張させるための分極方向と逆方向でかつ圧電体薄膜の坑電圧値の大きさ以下の第2の電圧、および圧力室を再び収縮させるための分極方向と同方向の第3の電圧を印加することで、振動板の変位量を向上させインク液滴の吐出スピードを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いたインクジェットヘッドの模式図
【図2】電圧印加に伴う圧電体の変位を示す模式図
【図3】本発明で用いた駆動波形を示す図
【図4】電圧値V2と液滴速度との関係を示したグラフ
【図5】S−Eヒステリシス測定の一例を示す図
【図6】オフセット電圧と変位量との関係を示したグラフ
【図7】変位量測定に用いた正弦波を示す図
【図8】本発明の実施例で用いた駆動波形を示す図
【符号の説明】
1 圧電体薄膜
2 上電極
3 下電極
4 振動板
5 インク室
6 圧力室
7 インク供給部
8 ノズル
A1 図5における正の電圧の領域
A2 図5における負の電圧の領域
【発明の属する技術分野】
本発明は圧電体薄膜を用いてインク滴を吐出させるインクジェット記録装置に関し、特に圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧電体の変位により圧力室の体積を変化させインク滴を吐出させるベンダータイプのインクジェットヘッドがよく知られている。前記方式には圧電素子の長手方向に収縮、伸長する縦振動モードを利用したものと、たわみの振動モードを利用したものの2種類が実用化されている。
【0003】
前者はバルクの圧電体と電極とを交互に積層した積層圧電素子の一端が圧力室の振動板に接着固定されており、電圧の印加により圧電素子が長手方向に収縮または伸長して振動板を変位させ、圧力室の容積を変化させている。高密度ヘッドの作製が可能な反面、製造工程が複雑であるという問題点がある。
【0004】
これに対して後者は、圧電材料のグリーンシートをセラミックで形成された圧力室上に対応させて塗布し、これを一体化焼成するという比較的簡単な工程で作製するものがよく知られているが、ヘッドの高密度化に対しては容易ではないという問題点がある。
【0005】
また、このようなインクジェットに対して、インク液滴の形成を制御し、安定した吐出特性を持つ駆動方法として、例えば、下記、特許文献1で開示されたような押し打ち駆動方法や引き打ち駆動方法がある。
【0006】
さらに近年、さらなる印字スピードアップのために、圧電素子を成膜により作製し圧力室上の振動板に形成させその圧電素子をフォトリソ工程により個々の圧力室に対応するように切り分けて作製するインクジェットヘッドが提案されている。これによれば圧電素子の厚みを薄くでき、またフォトリソ工程という精密な方法で上述の2つのタイプのインクジェットヘッドよりさらに高密度なヘッドの作製が可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特許第2593940号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一般にたわみ振動モードを利用したユニモルフ型のヘッドにおいて、ヘッドの寸法から考察すると、振動板の変位量は圧力室幅の3乗に比例し、振動板の厚さの2乗に反比例する。よってヘッドの高密度化に伴い、十分な振動板の変位量が得られないことになる。
【0009】
特に上述した薄膜の圧電体を用いたヘッドは圧電素子を振動板上に直接成膜、または貼り付け形成することからバルクの圧電体に比べて大きな圧電性をもつ圧電素子が形成されることが困難である。
【0010】
つまり薄膜の圧電体を用いた高密度のユニモルフ型のインクジェットヘッドは、振動板の変位量が少なく圧力室の排除体積が十分得られない、つまり十分な吐出速度が得られないという課題がある。印加する電圧値を上げればその分変位量は増加させることができるが、圧電素子の劣化から電圧値の増加にも限界がある。
【0011】
以上の背景により、本発明は圧電体膜の変位量を増加させ、振動板の変位効率を向上させ吐出速度の得られるインクジェットヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、インク圧力室とその側面の一部を形成している振動板、電圧パルスの印加により前記振動板を変形させ前記圧力室の容積を変化させる薄膜の圧電素子を備えたインクジェットヘッドにおいて、
前記圧力室を収縮させるための前記圧電体薄膜の分極方向と同方向の電圧を印加し、かつ前記圧力室を膨張させるための前記分極方向と逆方向でかつ前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさ以下の電圧を印加することを特徴とする。その結果、電圧値を上げることなく、振動板の変位量を向上させ、インク液滴の吐出速度を向上させることができる。
【0013】
上記構成を、改めて以下(1)〜(4)に整理して示す。
【0014】
(1)インク圧力室とその側面の一部を形成している振動板、電圧パルスの印加により前記振動板を変形させ前記圧力室の容積を変化させる圧電体薄膜を備えたインクジェットヘッドにおいて、
前記圧力室の体積を収縮させる第1の電圧と、前記圧力室を膨張させる第2の電圧と、前記圧力室の体積を再び収縮させる第3の電圧をもつことを特徴とする圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0015】
(2)前記第1の電圧と前記第3の電圧は圧電体薄膜の分極方向と同方向の電圧を印加し、かつ前記第2の電圧は前記分極方向と逆方向の電圧を印加することを特徴とする上記(1)に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0016】
(3)前記第2の電圧の大きさは前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさ以下であることを特徴とする上記(2)に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0017】
(4)前記第2の電圧の大きさは前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさの90%の大きさであることを特徴とする上記(3)に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態に基づいて説明する。
【0019】
図1(a)、(b)は本発明で用いたインクジェットヘッドの構成を示す正面図及び断面図である。
【0020】
圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの場合、圧電体は成膜基板に成膜した後に振動板上に貼り付け転写するか、振動板上に直接成膜するかのどちらかが一般的である。1は圧電体薄膜で、鉛、チタン、ジルコニウムから構成されたPb(Zr,Ti)O3ペロブスカイト型酸化物(以下、PZTと略す)をスパッタ法、CVD法またはゾルゲル法等を用い作製する。良好な圧電性を得るため、PZT薄膜の組成はPb(Zr0.52Ti0.48)O3が好ましい。又、圧電体薄膜1の膜厚は2−10μmで形成されるのがよい。
【0021】
2は上電極、3は下電極で共に白金で構成されている。また4は振動板、5はインク室、6は圧力室、7はインク供給口、8はノズルである。
【0022】
上電極2及び下電極3間に電圧が印加されることにより圧電体薄膜1は変形し、振動板4が変位し、ノズル8からインク液滴が吐出する。図1に示すようなたわみ振動モードを利用したユニモルフ型のヘッドは分極方向に垂直な成分であるd31方向に変形させることで、圧力室を圧縮し、インク液滴を吐出させる方式が多数を占めている。
【0023】
例えば図2(a)のように圧電体薄膜1が上電極2と下電極3に挟まれ、振動板4上に形成された構造において、分極方向(Y方向)と同方向の電圧を印加すると、圧電体薄膜1はX方向すなわちd31方向に縮む。圧電体薄膜1の下側は振動板4に固定されていることより、振動板4は結果として図1(b)のように下向き(Y方向)に変位し、圧力室6の体積は収縮する。圧力室6の体積の収縮、膨張を利用してインク液滴を吐出させている。
【0024】
駆動波形としては図3のような単純矩形波を例に挙げる。圧力室6を収縮させるための第1の電圧をV1、圧力室6を膨張するための第2の電圧をV2とし、再び圧力室6を収縮させるための第3の電圧をV1としている。前記V1とV2の差を単に電圧値と呼ぶことが多い。前記第2の電圧V2のパルス幅としては吐出スピードがより得られるようインク圧力室、振動板、圧電素子等で決まるインク振動系の固有周期の約半分のパルス幅で駆動させる。下電極3はグランド電位とし、上電極2に図3のような矩形波を印加する。なお駆動前に上電極2に30Vの直流電圧を数秒間印加し、分極方向を図1(b)の上向きから下向きへと揃えている。
【0025】
電圧値を20Vと一定とし、図のV2の電圧値を変化させた際のインク液滴の速度の結果を図4に示す。V2を負の電圧にすることによって、液滴の速度が増加していることが分かる。このように圧力室6を収縮から膨張へと変化させる際の第2の電圧を負の電圧にすることによって印加電圧値を上げることなく、液滴の速度を増大させることができる。
【0026】
係る点は以下のように考察できる。
【0027】
図5はd33方向の変位量を示す圧電体のS−Eヒステリシス曲線の一例である。前記歪み特性は一般にP−E曲線と呼ばれる強誘電特性と同時に測定することが多い。
【0028】
圧電体を用いたインクジェットヘッドとしては一般的に上電極に正の電圧を数秒間印加した後に実駆動に入り、下電極をグランド電位で上電極を正の方向の電圧を印加することが多い。分極をある方向にポーリングした後に分極と同方向の電圧領域で実駆動を行っていることは、図5のS−Eヒステリシス曲線に対応させるとA1の曲線部分を利用していることに相当する。
【0029】
図5から分かるように電圧の変化に伴い変位量は必ずしも直線的ではなく、同じ電圧幅でも変位量に差がある。負の抗電圧値以上のA2の領域は変位量が急峻にたち上がっているが、一般的に圧電特性は前記傾向を示す。図4において、V2を負の電圧にすることによって吐出速度が増加する傾向を示しているのは図5に対応させるとA1の電圧領域のみでなくA2の急峻な立ち上がりの電圧領域も利用したことを意味している。S−Eヒステリシス曲線はd33方向の変位量を示すものであるが、実際のたわみの変位量を示すd31とは比例関係があり、V2を負の抗電圧値以上の負の電圧値にすることで変位量の大きい電圧領域を利用し、吐出速度を増大させたものと考察できる。
【0030】
すなわち、図3において0Vから20Vの駆動波形(図3(b))を利用するより負の抗電圧値付近の−10Vから10Vの駆動波形(図3(c))を利用した方が、変位量を大きくすることができ、インク液滴の吐出速度を増加させることができるのである。
【0031】
なお図5において横軸は電界強度で示している。バルクの圧電体を用いた場合抗電圧値自体は高い値であるが、薄膜の圧電体を用いた場合は電圧値の大きさとしてはバルクほど大きくはなく、比較的低電圧でA2の領域を利用できると言える。
【0032】
また、図4を考察するに際し、以下の実験結果も役に立つ。
【0033】
図6はインクジェットヘッドに図7のような正弦波電圧を印加、その際の振動板の変位量を直接レーザードップラー変位計等で測定したものである。印加電圧値は変えずオフセット電圧をパラメーターとして変化させて振動板の変位量を測定した結果、オフセット電圧値の変化により振動板の変位量は異なっている。正弦波電圧の最小値を負の抗電圧値付近に設定したところ、振動板の変位量は増加していることが分かる。
【0034】
尚、図3のV2は抗電圧より小さい負の電圧値に設定すると、分極の向きが反転してしまい変位量は減少してしまうので好ましくない。
【0035】
【実施例】
以下実施例を述べる。
【0036】
(実施例1)
図1のような圧電体薄膜を用いたユニモルフ型のインクジェットヘッドを作成する。圧電体薄膜1はスパッタ法で成膜したPZT薄膜で、膜厚は3μm、組成はPb(Zr0.52Ti0.48)O3である。2は上電極となる150nmの白金電極、3は下電極で100nmの白金電極である。また4は振動板、5はSiからなるインク室である。
【0037】
駆動波形としては一般的な引き打ち波形として用いられる図3のような矩形波を印加する。パルス幅としては前記作成したインクジェットヘッドの固有振動周期の半分の10μsで駆動させる。なお実駆動を行う前に上電極2に30Vの直流電圧を数秒印加している。
【0038】
電圧値を20Vと一定とし、図3のV2の電圧値を変化させた際のインク液滴の速度を測定したところ図4の結果を得た。V2を負の電圧にすることによって、液滴の速度が増加していることが分かる。又、前記圧電体薄膜1の抗電圧を測定したところ約±10Vであり、圧力室6を収縮から膨張へと変化させる際の負の電圧値の大きさを抗電圧値以下にすることによって印加電圧値を上げることなく、液滴の速度を増加させることができる。
【0039】
図4によれば、0Vから20Vの駆動波形(図3(b))を利用するより負の抗電圧値付近の−10Vから10Vの駆動波形(図3(c))を利用した方が、変位量を大きくすることができ、インク液滴の吐出速度を増加させることができる。また、上電極2に印加される最大電圧値も20Vから10Vに下げることができて、圧電体薄膜1の劣化を抑えることができる。
【0040】
なお、分極と逆方向に印加する電圧値の大きさは坑電圧値と同じでもよいが、分極反転が起こらない坑電圧値の90%の電圧値であるとインク液滴の速度が増加し、インク液滴の安定性もより得られる。
【0041】
(実施例2)
駆動波形は図3に限らない。図1のインクジェットヘッドにおいて、下電極3をグランド電位にし、上電極2に図8のような波形を印加する。なお駆動前に上電極2に−30Vの直流電圧を数秒間印加している。
【0042】
その結果、実施例1と同様に圧力室6を収縮から膨張へと変化させる際に印加する第2の電圧値の大きさを坑電圧値以下にすることで、吐出速度が増大する結果を得ている。
【0043】
なお、本発明では駆動波形として単純矩形波を用いたが、駆動波形はこれに限らず、電圧の立ち上げ、立ち下げに勾配をつけたもの、一般的な引き打ち波形、三角波や正弦波などを用いても同様な効果を得ることが出来る。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、圧電体薄膜を用いたユニモルフ型のインクジェットヘッドにおいて、圧力室を収縮させるための圧電体薄膜の分極方向と同方向の第1の電圧、前記圧力室を膨張させるための分極方向と逆方向でかつ圧電体薄膜の坑電圧値の大きさ以下の第2の電圧、および圧力室を再び収縮させるための分極方向と同方向の第3の電圧を印加することで、振動板の変位量を向上させインク液滴の吐出スピードを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いたインクジェットヘッドの模式図
【図2】電圧印加に伴う圧電体の変位を示す模式図
【図3】本発明で用いた駆動波形を示す図
【図4】電圧値V2と液滴速度との関係を示したグラフ
【図5】S−Eヒステリシス測定の一例を示す図
【図6】オフセット電圧と変位量との関係を示したグラフ
【図7】変位量測定に用いた正弦波を示す図
【図8】本発明の実施例で用いた駆動波形を示す図
【符号の説明】
1 圧電体薄膜
2 上電極
3 下電極
4 振動板
5 インク室
6 圧力室
7 インク供給部
8 ノズル
A1 図5における正の電圧の領域
A2 図5における負の電圧の領域
Claims (4)
- インク圧力室とその側面の一部を形成している振動板、電圧パルスの印加により前記振動板を変形させ前記圧力室の容積を変化させる圧電体薄膜を備えたインクジェットヘッドにおいて、
前記圧力室の体積を収縮させる第1の電圧と、前記圧力室を膨張させる第2の電圧と、前記圧力室の体積を再び収縮させる第3の電圧をもつことを特徴とする圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。 - 前記第1の電圧と前記第3の電圧は圧電体薄膜の分極方向と同方向の電圧を印加し、かつ前記第2の電圧は前記分極方向と逆方向の電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
- 前記第2の電圧の大きさは前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさ以下であることを特徴とする請求項2に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
- 前記第2の電圧の大きさは前記圧電体薄膜の坑電圧値の大きさの90%の大きさであることを特徴とする請求項3に記載の圧電体薄膜を用いたインクジェットヘッドの駆動方法。
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