JP2004297552A - 電力増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲温度変動に対する線形性の劣化を最小にすることができる電力増幅器を提供する。
【解決手段】第1の抵抗素子R11の第1端子と第1の抵抗素子R11より温度係数が小さい第2の抵抗素子R12の第1端子が接続され、その接続点ND11がFET11のゲート端子Gに接続され、第1の抵抗素子R11の第2端子がバイアス電圧供給端子12に接続され、第2の抵抗素子R12の第2端子が接地電位GNDに接続され、FET11のドレイン端子Dは電源電圧供給端子13に接続され、ソース端子Sが接地電位GNDに接続され、FET11と第1の抵抗素子R11とは同一半導体基板14に形成された半導体素子により構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば無線システムの送信機に適用される電力増幅器に係り、特に、バイアス電流を設定するバイアス回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力増幅器のバイアス電流は、その特性を決める重要な要素である。
とりわけ、デジタル携帯電話などに用いられる送信用電力増幅器は、高い線形性が要求されるため、バイアス電流の設定は極めて重要になってくる。
【0003】
図8は、従来の電力増幅器のバイアス回路を示す回路図である(たとえば、特許文献1参照)。
このバイアス回路は、図8に示すように、バイアス電圧Vggの供給端子1と接地GNDとの間に抵抗素子R1と抵抗素子R2が直列に接続され、抵抗素子R1と抵抗素子R2の接続点ND1が電界効果トランジスタ(FET)1のゲート端子Gに接続されている。
FET1のドレイン端子Dは電源電圧Vddの供給ラインに接続され、ソース端子Sが接地されている。
そして、バイアス電圧供給端子2からゲートバイアス電圧Vggを供給することにより、バイアス電流の設定が行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−120414号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した電力増幅器は、室温においては問題ないが、周囲温度が変化すると、電力増幅器のバイアス電流は特に低温、高温において室温での設定値から大きく変動し、電力増幅器の線形性が著しく劣化するという不利益があった。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、周囲温度変動に対する線形性の劣化を最小にすることができる電力増幅器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電力増幅器は、電界効果トランジスタと、バイアス電圧が供給されるバイアス電圧供給端子と、基準電位と、第1の抵抗素子と、上記第1の抵抗素子より温度係数が小さい第2の抵抗素子と、を有し、上記第1の抵抗素子の第1端子と上記第2の抵抗素子の第1端子が接続され、当該接続点が上記電界効果トランジスタのゲート端子に接続され、上記第1の抵抗素子の第2端子が上記バイアス電圧供給端子に接続され、上記第2の抵抗素子の第2端子が上記基準電位に接続され、上記電界効果トランジスタと上記第1の抵抗素子は同一半導体基板に形成された半導体素子である。
【0008】
好適には、上記第2の抵抗素子は、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子である。
【0009】
本発明の第2の観点に係る電力増幅器は、電界効果トランジスタと、バイアス電圧が供給されるバイアス電圧供給端子と、基準電位と、第1の抵抗素子と、第2の抵抗素子と、上記第1の抵抗素子および上記第2の抵抗素子より温度係数が小さい第3の抵抗素子と、を有し、上記第1の抵抗素子の第1端子と上記第2の抵抗素子の第1端子が接続され、当該接続点が上記電界効果トランジスタのゲート端子に接続され、上記第2の抵抗素子の第2端子が上記第3の抵抗素子の第1端子に接続され、上記第1の抵抗素子の第2端子が上記バイアス電圧供給端子に接続され、上記第3の抵抗素子の第2端子が上記基準電位に接続され、上記電界効果トランジスタと、上記第1の抵抗素子と、上記第2の抵抗素子は同一半導体基板に形成された半導体素子である。
【0010】
好適には、上記第3の抵抗素子は、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子である。
【0011】
本発明の第3の観点に係る電力増幅器は、電界効果トランジスタと、バイアス電圧が供給されるバイアス電圧供給端子と、基準電位と、第1の抵抗素子と、上記第1の抵抗素子より温度係数が小さい第2の抵抗素子と、上記第1の抵抗素子より温度係数が小さい第3の抵抗素子と、を有し、上記第1の抵抗素子の第1端子と上記第2の抵抗素子の第1端子が接続され、上記第2の抵抗素子の第2端子が上記第3の抵抗素子の第1端子に接続され、当該接続点が上記電界効果トランジスタのゲート端子に接続され、上記第1の抵抗素子の第2端子が上記バイアス電圧供給端子に接続され、上記第3の抵抗素子の第2端子が上記基準電位に接続され、上記電界効果トランジスタと上記第1の抵抗素子は同一半導体基板に形成された半導体素子である。
【0012】
好適には、上記第3の抵抗素子は、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子である。
【0013】
本発明の第1の観点によれば、バイアス電圧供給側の第1の抵抗素子は、接地側の第2の抵抗素子に比べ、抵抗温度係数が大きいことから、周囲の温度変動に応じてFETのゲート端子に供給される電圧は変動する。
これにより、電力増幅器に各温度に応じて最適なバイアス電圧が供給される。その結果、基本特性、特に、線形性の劣化が防止される。
また、FETと第1の抵抗素子は同一半導体基板に形成されていることから、従来のように、いわゆるチップ抵抗で構成されているバイアス回路に比べて、部品点数を削減することができ、小型化が実現される。
なお、第2の抵抗素子を、第1の抵抗素子より温度係数が小さく、かつ、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子により構成することにより、バイアス電流が任意の設定値に調整される。
【0014】
本発明の第2の観点によれば、バイアス電圧供給側の第1の抵抗素子は、接地側の第2の抵抗素子および第3の抵抗素子に比べ、抵抗温度係数が大きいことから、周囲の温度変動に応じてFETのゲート端子に供給される電圧は変動する。
これにより、電力増幅器に各温度に応じて最適なバイアス電圧が供給される。その結果、基本特性、特に、線形性の劣化が防止される。
また、FETと第1の抵抗素子と第2の抵抗素子とは同一半導体基板に形成されていることから、従来のように、いわゆるチップ抵抗で構成されているバイアス回路に比べて、部品点数を削減することができ、小型化が実現される。
なお、第3の抵抗素子を、第1の抵抗素子および第2の抵抗素子より温度係数が小さく、かつ、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子により構成することにより、バイアス電流が任意の設定値に調整される。
【0015】
本発明の第3の観点によれば、バイアス電圧供給側の第1の抵抗素子および第2の抵抗素子は、接地側の第3の抵抗素子に比べ、抵抗温度係数が大きいことから、周囲の温度変動に応じてFETのゲート端子に供給される電圧は変動する。
これにより、電力増幅器に各温度に応じて最適なバイアス電圧が供給される。その結果、基本特性、特に、線形性の劣化が防止される。
また、FETと第1の抵抗素子とは同一半導体基板に形成されていることから、従来のように、いわゆるチップ抵抗で構成されているバイアス回路に比べて、部品点数を削減することができ、小型化が実現される。
なお、第2の抵抗素子および第3の抵抗素子を、第1の抵抗素子より温度係数が小さく、かつ、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子により構成することにより、バイアス電流が任意の設定値に調整される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
【0017】
第1実施形態
図1は、本発明に係る電力増幅器の第1の実施形態を示す回路図である。
【0018】
本電力増幅器10は、図1に示すように、FET(電界効果トランジスタ)11と、正のバイアス電圧Vggが供給されるバイアス電圧供給端子12と、電源電圧Vddが供給される電源電圧供給端子13と、接地電位(基準電位)GNDと、第1の抵抗素子R11と、第1の抵抗素子R11より温度係数が小さい第2の抵抗素子R12とを有している。
【0019】
第1の抵抗素子R11の第1端子と第2の抵抗素子R12の第1端子が接続され、その接続点ND11がFET11のゲート端子Gに接続されている。
第1の抵抗素子R11の第2端子がバイアス電圧供給端子12に接続され、第2の抵抗素子R12の第2端子が接地電位GNDに接続されている。
FET11のドレイン端子Dは電源電圧供給端子13に接続され、ソース端子Sが接地電位GNDに接続されている。
そして、FET11と第1の抵抗素子R11とは同一半導体基板14に形成された半導体素子により構成されている。
【0020】
この電力増幅器10においては、バイアス電圧供給側の第1の抵抗素子R11は、接地側の第2の抵抗素子R12に比べ、抵抗温度係数が大きいことから、周囲の温度変動に応じてFET11のゲート端子Gに供給される電圧は変動する。
これにより、電力増幅器10に各温度に応じて最適なバイアス電圧が供給される。その結果、基本特性、特に、線形性の劣化を防止することができる。
また、FET11と第1の抵抗素子R11は同一半導体基板に形成されていることから、従来のように、いわゆるチップ抵抗で構成されているバイアス回路に比べて、部品点数を削減することができることから、小型化を実現することができる利点がある。
【0021】
なお、第2の抵抗素子R12を、第1の抵抗素子R11より温度係数が小さく、かつ、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子により構成することにより、バイアス電流を任意の設定値に調整することが可能となる。
【0022】
第2実施形態
図2は、本発明に係る電力増幅器の第2の実施形態を示す回路図である。
【0023】
本電力増幅器20は、図2に示すように、FET(電界効果トランジスタ)21と、正のバイアス電圧Vggが供給されるバイアス電圧供給端子22と、電源電圧Vddが供給される電源電圧供給端子23と、接地電位(基準電位)GNDと、第1の抵抗素子R21と、第2の抵抗素子R22と、第1の抵抗素子R21および第2の抵抗素子R22より温度係数が小さい第3の抵抗素子R23とを有している。
【0024】
第1の抵抗素子R21の第1端子と第2の抵抗素子R22の第1端子が接続され、その接続点ND21がFET21のゲート端子Gに接続されている。
第2の抵抗素子R22の第2端子が第3の抵抗素子R23の第1端子に接続され、第1の抵抗素子R21の第2端子がバイアス電圧供給端子22に接続され、第3の抵抗素子R23の第2端子が接地電位GNDに接続されている。
FET21のドレイン端子Dは電源電圧供給端子23に接続され、ソース端子Sが接地電位GNDに接続されている。
そして、FET21と、第1の抵抗素子R21と、第2の抵抗素子R22とは同一半導体基板24に形成された半導体素子により構成されている。
【0025】
この電力増幅器20においては、バイアス電圧供給側の第1の抵抗素子R21は、接地側の第2の抵抗素子R22および第3の抵抗素子R23に比べ、抵抗温度係数が大きいことから、周囲の温度変動に応じてFET21のゲート端子Gに供給される電圧は変動する。
これにより、電力増幅器20に各温度に応じて最適なバイアス電圧が供給される。その結果、基本特性、特に、線形性の劣化を防止することができる。
また、FET21と第1の抵抗素子R21と第2の抵抗素子R22とは同一半導体基板に形成されていることから、従来のように、いわゆるチップ抵抗で構成されているバイアス回路に比べて、部品点数を削減することができることから、小型化を実現することができる利点がある。
【0026】
なお、第3の抵抗素子R23を、第1の抵抗素子R21および第2の抵抗素子R22より温度係数が小さく、かつ、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子により構成することにより、バイアス電流を任意の設定値に調整することが可能となる。
【0027】
第3実施形態
図3は、本発明に係る電力増幅器の第3の実施形態を示す回路図である。
【0028】
本電力増幅器30は、図3に示すように、FET(電界効果トランジスタ)31と、正のバイアス電圧Vggが供給されるバイアス電圧供給端子32と、電源電圧Vddが供給される電源電圧供給端子33と、接地電位(基準電位)GNDと、第1の抵抗素子R31と、第1の抵抗素子R31より温度係数が小さい第2の抵抗素子R32と、第1の抵抗素子R31より温度係数が小さい第3の抵抗素子R33とを有している。
【0029】
第1の抵抗素子R31の第1端子と第2の抵抗素子R32の第1端子が接続され、第2の抵抗素子R32の第2端子が第3の抵抗素子R33の第1端子に接続され、その接続点ND31がFET31のゲート端子Gに接続されている。
第1の抵抗素子R31の第2端子がバイアス電圧供給端子32に接続され、第3の抵抗素子R33の第2端子が接地電位GNDに接続されている。
FET31のドレイン端子Dは電源電圧供給端子33に接続され、ソース端子Sが接地電位GNDに接続されている。
そして、FET31と第1の抵抗素子R31は同一半導体基板34に形成された半導体素子により構成されている。
【0030】
この電力増幅器30においては、バイアス電圧供給側の第1の抵抗素子R31および第2の抵抗素子R32は、接地側の第3の抵抗素子R33に比べ、抵抗温度係数が大きいことから、周囲の温度変動に応じてFET31のゲート端子Gに供給される電圧は変動する。
これにより、電力増幅器30に各温度に応じて最適なバイアス電圧が供給される。その結果、基本特性、特に、線形性の劣化を防止することができる。
また、FET31と第1の抵抗素子R31とは同一半導体基板に形成されていることから、従来のように、いわゆるチップ抵抗で構成されているバイアス回路に比べて、部品点数を削減することができることから、小型化を実現することができる利点がある。
【0031】
なお、第2の抵抗素子R32および第3の抵抗素子R33を、第1の抵抗素子R31より温度係数が小さく、かつ、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子により構成することにより、バイアス電流を任意の設定値に調整することが可能となる。
【0032】
第4実施形態
図4は、本発明に係る電力増幅器の第4の実施形態を示す回路図である。
本第4の実施形態に係る電力増幅器40は、FETを多段に配置した具体的なパワーアンプモジュール(電力増幅器)の構成例である。
【0033】
本電力増幅器40は、複数段のFET、本実施形態では2段のFET41,FET42を有している。
そして、電力増幅器40は、図4に示すように、FET41のバイアス回路43、FET42のバイアス回路44、バイアス回路43のFET41のゲート端子Gとの接続点ND41と入力端子TINとの間に接続された入力整合回路45、FET41のドレイン端子Dとバイアス回路44のFET42のゲート端子Gとの接続点ND42に接続された段間整合回路46、FET42のドレイン端子Dと出力端子TOUT との間に接続された出力整合回路47を有している。
【0034】
バイアス回路43は、正のバイアス電圧Vggが供給されるバイアス電圧供給端子48と接地電位GNDとの間に抵抗素子R41と抵抗素子R42が直列に接続され、抵抗素子R41と抵抗素子R42の接続点ND41がFET41のゲート端子Gに接続されている。
FET41のドレイン端子Dは電源電圧Vddの供給端子49に接続され、ソース端子Sが接地されている。
【0035】
バイアス回路44は、正のバイアス電圧Vggが供給されるバイアス電圧供給端子48と接地電位GNDとの間に抵抗素子R43と抵抗素子R44が直列に接続され、抵抗素子R43と抵抗素子R44の接続点ND42がFET42のゲート端子Gに接続されている。
FET42のドレイン端子Dは電源電圧Vddの供給端子49に接続され、ソース端子Sが接地されている。
【0036】
以上の構成を有する電力増幅器40において、抵抗素子R41と抵抗素子R43は、FET41およびFET42と同一化合物半導体基板50に形成された化合物半導体抵抗素子により構成されている。
この化合物半導体抵抗素子R41,R43の抵抗値は共に2.5kΩである。また、抵抗素子R42と抵抗素子R44は、金属皮膜で形成されたいわゆるチップ抵抗である。
このチップ抵抗素子R42,R44の抵抗値は共に500Ωである。
【0037】
化合物半導体抵抗素子R41,R43の温度係数は3500ppm/°C、チップ抵抗素子R42,R44の温度係数は−100〜100ppm/°Cで、チップ抵抗素子R42,R44は化合物半導体抵抗素子R41,R43に比べ、温度係数は無視できるほど小さい。
【0038】
図5は、図4の電力増幅器において、バイアス電圧Vggを2.7V、温度使用範囲を−30°C〜+85°Cにしたとき、抵抗素子R41の抵抗値と温度との関係を示す図である。図5において、横軸が温度Tを、縦軸が抵抗値Rをそれぞれ表している。
また、図6は、図4の電力増幅器において、抵抗素子R41の抵抗値とFETゲートに供給されるゲートバイアス電圧Vgとの関係を示す図である。図6において、横軸が抵抗値Rを、縦軸がゲートバイアス電圧Vgをそれぞれ表している。
なお、抵抗素子R43についても、抵抗素子R41と同等の特性を示す。
【0039】
図6より、FETのゲートに供給されるバイアス電圧Vgは、25°Cのとき0.35V、−30°Cのとき0.42V、+85°Cのとき0.29Vと低温では電圧が増加し、高温では電圧が低下する。
これにより、電力増幅器40の温度補償効果を得ることができる。
【0040】
また、電力増幅器の線形性を示す特性として隣接チャネル漏洩電力(ACPR:Adjacent Channel Power Ratio)特性がある。
【0041】
図7は、周囲温度に対する電力増幅器のACPR特性を示す図である。
図7において、横軸が温度Tを、縦軸がACPRをそれぞれ表している。
図7中、Aで示す曲線が本実施形態における電力増幅器40のACPR特性を示し、Bで示す曲線が従来の電力増幅器のACPR特性を示している。
【0042】
従来の電力増幅器の曲線Bは、25°CでACPRは−55dBcであるのに対し、−30°Cでは−50dBc、+85°Cでは−48dBcと、全温度において5〜7dBの劣化が見られる。
【0043】
これに対して、本実施形態における電力増幅器の曲線Aは、25°CでACPRは−55dBcであるのに対し、−30°Cでは−54dBc、+85°Cでは−453Bcと、全温度において変化量が+2dB以内のフラットで良好な特性を示し、バイアス回路の優れた温度補償効果が得られている。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、周囲温度変動に対する電力増幅器の線形性の劣化を、最小にすることができる。
また、バイアス回路に使用する抵抗素子の一部をFETと同じ半導体基板に形成するために、電力増幅器の小型化が可能となる。
また、温度係数の小さい側の抵抗素子に、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子を用いることにより、FETのしきい値ばらつきによるバイアス電流の変動に対しても、最適なバイアス電流値に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力増幅器の第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明に係る電力増幅器の第2の実施形態を示す回路図である。
【図3】本発明に係る電力増幅器の第3の実施形態を示す回路図である。
【図4】本発明に係る電力増幅器の第4の実施形態を示す回路図である。
【図5】図4の電力増幅器において、バイアス電圧Vggを2.7V、温度使用範囲を−30°C〜+85°Cにしたとき、抵抗素子R41の抵抗値と温度との関係を示す図である。
【図6】図4の電力増幅器において、抵抗素子R41の抵抗値とFETゲートに供給されるゲートバイアス電圧Vgとの関係を示す図である。
【図7】周囲温度に対する電力増幅器のACPR特性を示す図である。
【図8】従来の電力増幅器のバイアス回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10…電力増幅器、11…FET、12…バイアス電圧供給端子、13…電源電圧供給端子、14…半導体基板、GND…接地電位(基準電位)、R11…第1の抵抗素子、R12…第2の抵抗素子、20…電力増幅器、21…FET、22…バイアス電圧供給端子、23…電源電圧供給端子、24…半導体基板、GND…接地電位(基準電位)、R21…第1の抵抗素子、R22…第2の抵抗素子、R23…第3の抵抗素子、31…FET、32…バイアス電圧供給端子、33…電源電圧供給端子、34…半導体基板、GND…接地電位(基準電位)、R31…第1の抵抗素子、R32…第2の抵抗素子、R33…第3の抵抗素子、40…電力増幅器、41,42…FET、43,44…バイアス回路、45…入力整合回路、46…段間整合回路、47…出力整合回路、48…バイアス電圧供給端子、49…電源電圧供給端子、50…化合物半導体基板、R41,R43…化合物半導体抵抗素子、R42,R44…チップ抵抗素子。

Claims (6)

  1. 電界効果トランジスタと、
    バイアス電圧が供給されるバイアス電圧供給端子と、
    基準電位と、
    第1の抵抗素子と、
    上記第1の抵抗素子より温度係数が小さい第2の抵抗素子と、
    を有し、
    上記第1の抵抗素子の第1端子と上記第2の抵抗素子の第1端子が接続され、当該接続点が上記電界効果トランジスタのゲート端子に接続され、
    上記第1の抵抗素子の第2端子が上記バイアス電圧供給端子に接続され、
    上記第2の抵抗素子の第2端子が上記基準電位に接続され、
    上記電界効果トランジスタと上記第1の抵抗素子は同一半導体基板に形成された半導体素子である
    電力増幅器。
  2. 上記第2の抵抗素子は、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子である
    請求項1記載の電力増幅器。
  3. 電界効果トランジスタと、
    バイアス電圧が供給されるバイアス電圧供給端子と、
    基準電位と、
    第1の抵抗素子と、
    第2の抵抗素子と、
    上記第1の抵抗素子および上記第2の抵抗素子より温度係数が小さい第3の抵抗素子と、
    を有し、
    上記第1の抵抗素子の第1端子と上記第2の抵抗素子の第1端子が接続され、当該接続点が上記電界効果トランジスタのゲート端子に接続され、
    上記第2の抵抗素子の第2端子が上記第3の抵抗素子の第1端子に接続され、
    上記第1の抵抗素子の第2端子が上記バイアス電圧供給端子に接続され、
    上記第3の抵抗素子の第2端子が上記基準電位に接続され、
    上記電界効果トランジスタと、上記第1の抵抗素子と、上記第2の抵抗素子は同一半導体基板に形成された半導体素子である
    電力増幅器。
  4. 上記第3の抵抗素子は、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子である
    請求項3記載の電力増幅器。
  5. 電界効果トランジスタと、
    バイアス電圧が供給されるバイアス電圧供給端子と、
    基準電位と、
    第1の抵抗素子と、
    上記第1の抵抗素子より温度係数が小さい第2の抵抗素子と、
    上記第1の抵抗素子より温度係数が小さい第3の抵抗素子と、
    を有し、
    上記第1の抵抗素子の第1端子と上記第2の抵抗素子の第1端子が接続され、上記第2の抵抗素子の第2端子が上記第3の抵抗素子の第1端子に接続され、当該接続点が上記電界効果トランジスタのゲート端子に接続され、
    上記第1の抵抗素子の第2端子が上記バイアス電圧供給端子に接続され、
    上記第3の抵抗素子の第2端子が上記基準電位に接続され、
    上記電界効果トランジスタと上記第1の抵抗素子は同一半導体基板に形成された半導体素子である
    電力増幅器。
  6. 上記第3の抵抗素子は、抵抗値を可変とすることが可能な抵抗素子である
    請求項5記載の電力増幅器。
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