JP2004296312A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面基板1と背面基板2を対向配置し、放電空間3を形成するとともに、放電空間3を隔壁10で区画し、プライミング放電セル17と主放電セル11を形成し、プライミング放電セル17の隔壁10と表面基板1間に空隙19を設け、プライミング放電セル17で発生したプライミング粒子を空隙19を通って主放電セル11に供給することにより、高速アドレス動作を安定して行うPDPが得られる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
AC型として代表的な交流面放電型プラズマディスプレイパネル(以下PDPと呼ぶ)は、面放電を行う走査電極および維持電極を配列して形成したガラス基板からなる表面板と、データ電極を配列して形成したガラス基板からなる背面板とを、両電極がマトリックスを組むように、しかも間隙に放電空間を形成するように平行に対向配置され、その外周部をガラスフリットなどの封着材によって封着することにより構成されている。そして、基板間には、隔壁によって区画された放電セルが設けられ、この隔壁間のセル空間に蛍光体層が形成された構成である。このような構成のPDPにおいては、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線でR、G、Bの各色の蛍光体を励起して発光させることによりカラー表示を行っている(特許文献1参照)。
【0003】
このPDPは、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって駆動し階調表示を行う。各サブフィールドは初期化期間、アドレス期間および維持期間からなる。画像データを表示するためには、初期化期間、アドレス期間および維持期間でそれぞれ異なる信号波形を各電極に印加している。
【0004】
初期化期間には、例えば、正極性のパルス電圧を全ての走査電極に印加し、走査電極および維持電極を覆う誘電体層上の保護膜および蛍光体層上に必要な壁電荷を蓄積する。
【0005】
アドレス期間では、全ての走査電極に、順次負極性の走査パルスを印加することにより走査し、表示データがある場合、走査電極を走査している間に、データ電極に正極性のデータパルスを印加すると、走査電極とデータ電極との間で放電が起こり、走査電極上の保護膜の表面に壁電荷が形成される。
【0006】
続く維持期間では、一定の期間、走査電極と維持電極との間に放電を維持するのに十分な電圧を印加する。これにより、走査電極と維持電極との間に放電プラズマが生成され、一定の期間、蛍光体層を励起発光させる。アドレス期間においてデータパルスが印加されなかった放電空間では、放電は発生せず蛍光体層の励起発光は起こらない。
【0007】
このようなPDPにおいて、アドレス期間の放電に大きな放電遅れが発生しアドレス動作が不安定になる、あるいはアドレス動作を完全に行うためにアドレス時間を長く設定しアドレス期間に費やす時間が大きくなりすぎるといった問題があった。これら問題を解決するために、表面板に補助放電電極を設け表面板側の面内補助放電によって生じたプライミング放電により放電遅れを小さくするパネルとその駆動方法が提案されている(特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−195990号公報
【特許文献2】
特開2002−297091号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのPDPにおいては、高精細化により、放電セル数が増加するとアドレス期間に費やす時間が長くなり、維持期間に費やす時間を減らさなければならず、高輝度化や高階調化が難しいという問題が生じる。また、アドレス特性はプロセスの影響も大きいため、アドレス時の放電遅れを小さくしてアドレス時間を短くすることが求められている。このような要求に対し、従来の表面板面内でプライミング放電を行うPDPは、アドレス時の放電遅れを十分に短縮できない、あるいは補助放電の動作マージンが小さい、誤放電を誘発して動作が不安定であるなどの課題があった。また、補助放電が表面板の面内で行われるために隣接する放電セルへプライミングに必要な粒子以上のプライミング粒子が供給されてクロストークを生じるなどの課題があった。
【0010】
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、プライミング放電で発生したプライミング粒子を放電セルに安定的に供給することで、アドレス放電遅れを小さくし、アドレス特性を安定化させるとともに、排気が確実に行えるPDPを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明のPDPは、第1の基板上に互いに平行となるように配置した第1電極および第2電極と、第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に第1電極および第2電極と直交する方向に配置した第3電極と、第2の基板上に第1電極および第2電極と平行に配置した第4電極と、第2の基板上に隔壁により区画し形成された第1放電空間と第2放電空間とを有し、第1放電空間に第1電極、第2電極および第3電極とで放電を行う主放電セルを形成するとともに、第2放電空間に第1電極および第2電極の少なくとも一方と第4電極とで放電を行うプライミング放電セルを形成し、第3電極に交差する隔壁と第1の基板とが空隙を有している。
【0012】
この構成によれば、放電セルを画像データの表示を行う主放電セルとなる第1放電空間と、この主放電セルにプライミング放電セルとなる第2放電空間とに分け、さらにプライミング放電セル内で発生したプライミング粒子が空隙を通して主放電セルに安定的に供給されて放電遅れを小さくすることができる。さらに、放電セル内の排気性能を向上させることが可能となる。
【0013】
また、隔壁は第1電極および第2電極と直交する方向に延びる縦壁部と、第1電極および第2電極と平行して連続的な隙間部を形成する横壁部とにより構成され、第2放電空間が隙間部に形成される構成としている。
【0014】
この構成によれば、主放電セルは縦壁部と横壁部とで構成され、第3電極と交差する横壁部と第1の基板とが空隙を有することとなる。したがって、第3電極と平行する縦壁部には空隙がないため隣接する主放電セル間のクロストークは抑制することができる。
【0015】
また、第4電極が第2放電空間に配置され、第2放電空間を形成する隔壁と第1の基板とが空隙を有する構成としているため、第3電極に沿った主放電セルへのプライミング粒子の供給を安定して行うことが可能となる。
【0016】
さらに、第1電極と第2電極とが2本ずつ交互に配列され、第4電極は走査パルスが印加される走査電極となる第1電極同士が隣り合う部分に対応する隙間部に設けられ、走査がn番目の第1電極側の横壁部に対応する空隙の大きさが、走査がn+1番目の第1電極側の横壁部に対応する空隙の大きさよりも大である構成としている。
【0017】
この構成によれば、n番目の走査電極と第4電極とでプライミング放電を発生させた場合に、n番目のアドレスでのプライミング供給を多くすることができ、放電確率を高めることができる。
【0018】
また、空隙を隔壁あるいは第1の基板に設けているため、空隙を得るための加工が簡便なプラズマディスプレイパネルを実現できる。
【0019】
さらに、空隙を形成する隔壁と第1の基板との距離が3μm以上、10μm以下であり、主放電セル間でのクロストークを抑制して高品質の画像表示を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるPDPを示す断面図、図2は同PDPの第1の基板である表面基板側の電極配列を模式的に示す平面図である。図3は同PDPの第2の基板である背面基板側を模式的に示す斜視図である。
【0022】
本発明のPDPの構成は、図1に示すように、第1の基板であるガラス製の表面基板1と第2の基板である背面基板2とが放電空間3を挟んで対向して配置され、その放電空間3には放電によって紫外線を放射するガスとして、ネオンあるいはキセノンなどが封入されている。表面基板1上には、対を成す帯状の第1電極である走査電極6と第2電極である維持電極7とからなる電極群が、互いに平行となるように配列して配置され、その上は誘電体層4および保護膜5で覆われた構造となっている。この走査電極6および維持電極7は、それぞれ透明電極6a、7aと、この透明電極6a、7a上に重なるように形成されかつ導電性を高めるための銀などからなる金属母線6b、7bとから構成されている。
【0023】
また、図2に示すように、走査電極6と維持電極7とは、走査電極6−走査電極6−維持電極7−維持電極7…となるように、2本ずつ交互に配列され、そして走査電極6間および維持電極7間のそれぞれの電極間には、黒色材料からなる光吸収層8が設けられている。
【0024】
一方、図1、図3に示すように、背面基板2上には、走査電極6および維持電極7と直交する方向に、複数の帯状の第3電極であるデータ電極9が、互いに平行となるように配列されて配置されている。さらに、その背面基板2上には、走査電極6および維持電極7とデータ電極9とで形成される複数の放電セルを区画するための隔壁10が形成されているとともに、この隔壁10により第1放電空間となる主放電セル11と第2放電空間となるプライミング放電セル17が形成され、少なくとも主放電セル11には各色主放電セル11に対応してR、G、B3色の蛍光体層12が設けられている。隔壁10は、表面基板1に設けられた走査電極6および維持電極7と直交する方向、すなわちデータ電極9と平行な方向に延びる縦壁部10a、10cと、この縦壁部10aに交差するように設けて複数の主放電セル11を形成し、かつ主放電セル11間に隙間部13を形成する横壁部10bとで構成されている。なお、表面基板1に形成する光吸収層8は、隔壁10の横壁部10b間に形成した隙間部13とプライミング放電セル17との空間に対応する位置に形成されている。
【0025】
また、背面基板2の隙間部13のうち、プライミング放電セル17を形成する隙間部13では、表面基板1の走査電極6と背面基板2間でプライミング放電を生じさせるための第4電極となるプライミング電極14が走査電極6と平行な方向に形成されている。
【0026】
このプライミング電極14は、データ電極9を覆う誘電体層15上に形成され、このプライミング電極14を覆うように誘電体層16が形成されており、データ電極9より走査電極6に近い位置に形成されている。さらに、プライミング電極14は、走査パルスが印加される走査電極6同士が隣り合う部分に対応する隙間部13にのみ形成され、そして走査電極6の金属母線6bの一部は、プライミング放電セル17に対応する位置に延長して光吸収層8上に形成されている。すなわち、隣接した走査電極6のうち、プライミング放電セル17の領域の方向に突出した金属母線6bと、背面基板2側に形成されたプライミング電極14との間でプライミング放電が行われる。
【0027】
さらに、少なくとも第3電極であるデータ電極9と交差する横壁部10bは、表面基板1上の保護膜5との間に空隙19が形成されている。図3においては、プライミング放電セル17とプライミング電極14のない隙間部13とでは、主放電セル11と同様に縦壁部10cが設けられ、横壁部10bと縦壁部10cとが段差Aだけ主放電セル11の縦壁部10aより低く形成されている。また、これらの段差A、すなわち表面基板1との間の空隙19の距離を3μm以上、10μm以下に設定している。
【0028】
次に、PDPに画像データを表示させる方法について説明する。PDPを駆動する方法として、1フィールド期間を2進法に基づいた発光期間の重みを持った複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行っている。各サブフィールドは初期化期間、アドレス期間および維持期間からなる。図4に本発明の実施の形態1におけるPDPを駆動するための駆動波形の一例を示している。図4に示す初期化期間において、走査電極6とデータ電極9の間で主放電セル11を初期化し、プライミング放電セル17の領域に突出した走査電極6とプライミング電極14間でプライミング放電セル17の初期化が行われる。次に、アドレス期間は、主放電セル11に表示、非表示データのアドレスを行う期間であり、図4に示すように、プライミング電極14には正の電位が常に印加される。
【0029】
このため、プライミング放電セル17において、走査電極6のn番目の走査電極Ynに走査パルスSPnが印加された時に、プライミング電極14とn番目の走査電極Ynとの間でプライミング放電が発生する。
【0030】
本発明によれば、プライミング放電セル17とプライミング電極14のない隙間部13とでは、それらの領域での横壁部10bと縦壁部10cとが、段差Aだけ高さが低く形成され、空隙19が設けられている。そのため、プライミング放電セル17で発生したプライミング粒子が空隙19を通って主放電セル11に安定的に供給され、主放電セル11での表示データアドレス時のアドレス放電の放電遅れを小さくすることができ、また、非表示データアドレス時では、誤放電によるデータのアドレスミスの発生もなく、安定なアドレス特性を得ることができる。また、主放電セル11を構成する縦壁部10aは表面基板1と当接しているため隣接する主放電セル間のクロストークは抑制することができる。
【0031】
さらに、本発明では、プライミング電極14のない隙間部13を形成する横壁部10bについても保護膜5との間に空隙19を設ける構成としている。そのため、放電セル内の排気性能を向上させて不純ガスを排気することが容易となる。
【0032】
また、プライミング放電セル17のみの隔壁10と保護膜5との間だけに空隙19を設けるだけでも、アドレス時の放電遅れを小さくすることに効果があることは当然である。
【0033】
次に、走査電極6のn+1番目の走査電極Yn+1に走査パルスSPn+1が印加されるが、このときには直前にプライミング放電が起こっているために、n+1番目の主放電セル11のアドレス時の放電遅れをより小さくすることが可能となる。なお、ここでは、ある1サブフィールドの駆動シーケンスのみの説明を行ったが、他のサブフィールドにおける動作原理も同様である。
【0034】
このように、本発明によれば、主放電セル11へのプライミング粒子の安定供給と排気性能が向上したPDPを実現することが可能となる。
【0035】
なお、以上の説明では、プライミング放電セル17の隔壁10の高さを一様に低くしている例を示したが、図5に示すように横壁部10bの一部を低くすることや、横壁部10bに導通部を設けるなどの構成としても同様の効果を発現する。
【0036】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2におけるPDPを示す断面図であり、空隙を設ける方法として、表面基板1の誘電体層4の膜厚を低減させることによって実現している。すなわち、プライミング放電セル17を形成する隔壁に対応する表面基板1の誘電体層4の膜厚を薄くして、表面基板1側に凹状のパターニングを行うことにより空隙となるプライミングスリット20を形成している。このように、少なくとも隣接する主放電セル11へ安定的にプライミング粒子を供給することが可能となる。
【0037】
図7は、空隙のギャップとクロストーク量の関係を示す。図7の横軸は空隙のギャップをμm単位として表し、縦軸は隣接する主放電セル間のクロストークにより減少した壁電圧(単位V)を表している。クロストーク量が増加すると壁電圧は減少するので、縦軸はクロストーク量を表している。パラメータのIPGはInter Pixel Gapの略で、図2に示すように、隣接する主放電セル11間の距離を表している。この図7より、IPGに関わらずクロストーク量がゼロとなる空隙は10μm以下であることがわかる。したがって、主放電によるクロストークを抑制するには空隙のギャップを10μm以下にすることが必要である。一方、実験的には、プライミング放電セル17から主放電セル11にプライミング粒子が安定的に供給される空隙のギャップは3μm以上必要であることがわかっている。このため、空隙のギャップを3μm以上、10μm以下とすればプライミング粒子を安定的に供給し、なおかつクロストークを抑制することができる。
【0038】
(実施の形態3)
図8はプライミング電極14に印加する電圧Vprに対する放電の統計遅れ時間をそれぞれ走査電極6のn番目Ynのセル、走査電極6のn+1番目Yn+1のセルで示している。走査電極6のn番目Ynに走査パルスが印加された時に、プライミング放電をしているため、n番目のセルでの放電遅れが若干大きいが、プライミング電圧Vprを大きくすると放電遅れは減少する。n+1番目の放電セルでは既にプライミング放電の影響を受けているため、放電遅れが非常に小さいことがわかる。
【0039】
図9はプライミング放電セル17の横壁部において、走査電極6のn番目Ynの主放電セル21の横壁部22の空隙23と走査電極6のn+1番目Yn+1の主放電セル24の横壁部25の空隙26の大きさに差を設けた場合のPDPの断面図である。走査電極6のn番目Ynの主放電セル21の横壁部22の空隙23を、走査電極6のn+1番目Yn+1の主放電セル24の横壁部25の空隙26よりも大きくしている。このことにより、プライミング放電セル17から走査電極6のn番目Ynの主放電セル21へのプライミング粒子の供給が多くなり放電遅れが小さくなる。また、走査電極6のn+1番目Yn+1の主放電セル24へのプライミング粒子の供給は抑制され、誤放電をなくし、安定したアドレス特性を得ることができる。
【0040】
図8には横壁部22を横壁部25より低くした場合の結果も示しており、改善されたn番目のセル21の放電遅れ特性が小さくなっていることがわかる。
【0041】
図10は実施の形態3のもう一つの例を示す。図10に示すように、走査電極6のn番目Ynの主放電セル21とプライミング放電セル17との横壁部22と表面基板1側との空隙23は表面基板1側に形成した凹状の深いパターニングの空隙27により形成される。一方走査電極6のn+1番目Yn+1の主放電セル24とプライミング放電セル17との横壁部25と表面基板1側との空隙26は表面基板1側に形成した凹状のパターニングの空隙26により形成される。このことにより、n番目の主放電セル21とプライミング放電セル17との空隙23はn+1番目の主放電セル24とプライミング放電セル17との空隙26より大きくすることができ、放電遅れのバラツキを少なくすることができ、安定したアドレス特性を得ることができる。また、この空隙26は他の横壁部10bに対応する表面基板1側にも同様に形成される。このことにより、排気性能を向上させることができる。
【0042】
また、本発明における空隙は、少なくともプライミング放電セル17の領域では、プライミング電極14と平行な方向に連続して設け、プライミング放電の広がりによって各主放電セルに対応するプライミング粒子の供給を確実にすることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、主放電セルと隣接するプライミング放電を行うプライミング放電セルとの間にある隔壁と表面基板との間に空隙を設けることにより、プライミング放電セルで発生したプライミング粒子を主放電セルに適量供給することができ、主放電セルのアドレス放電の放電遅れを小さくすることができ、高精細化に対応したPDPの、高速アドレスの安定動作特性を向上することができる。また、空隙の間隔を制御することにより、プライミング放電セル内のプライミング粒子を主放電セルに供給する量を制御することができ、PDPの高速アドレス特性の安定化効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるPDPを示す断面図
【図2】同PDPの表面基板側の電極配列を模式的に示す平面図
【図3】同PDPの背面基板側を模式的に示す斜視図
【図4】同PDPを駆動させる駆動波形の一例を示す波形図
【図5】同PDPの他の実施例における背面基板側を模式的に示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態2におけるPDPを示す断面図
【図7】空隙ギャップとクロストークの関係を示す図
【図8】
本発明のPDPにおけるプライミング電圧に対する放電遅れ特性の一例を示す
特性図
【図9】
本発明の実施の形態3におけるPDPを示す断面図
【図10】
同PDPの他の実施例におけるPDPを示す断面図
【符号の説明】
1 表面基板
2 背面基板
3 放電空間
4,15,16 誘電体層
5 保護膜
6 走査電極
6a,7a 透明電極
6b,7b 金属母線
7 維持電極
8 光吸収層
9 データ電極
10 隔壁
10a,10c 縦隔壁
10b 横隔壁
11 主放電セル
12 蛍光体層
13 隙間部
14 プライミング電極
17 プライミング放電セル
19,23,26,27 空隙
20 プライミングスリット
21,24 主放電のセル
22,25 横壁部
Claims (8)
- 第1の基板上に互いに平行となるように配置した第1電極および第2電極と、
前記第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と直交する方向に配置した第3電極と、
前記第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と平行に配置した第4電極と、
前記第2の基板上に隔壁により区画し形成された第1放電空間と第2放電空間とを有し、
前記第1放電空間に前記第1電極、前記第2電極および前記第3電極とで放電を行う主放電セルを形成するとともに、前記第2放電空間に前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方と前記第4電極とで放電を行うプライミング放電セルを形成し、前記第3電極に交差する前記隔壁と前記第1の基板とが空隙を有していることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 隔壁は第1電極および第2電極と直交する方向に延びる縦壁部と、前記第1電極および第2電極と平行して連続的な隙間部を形成する横壁部とにより構成され、第2放電空間が前記隙間部に形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 第4電極が第2放電空間に配置され、前記第2放電空間を形成する隔壁と第1の基板とが空隙を有していることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 第1電極と第2電極とが2本ずつ交互に配列され、第4電極は走査パルスが印加される走査電極となる前記第1電極同士が隣り合う部分に対応する隙間部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 走査がn番目の第1電極側の横壁部に対応する空隙の大きさが、走査がn+1番目の第1電極側の横壁部に対応する空隙の大きさよりも大であることを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 空隙が隔壁に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
- 空隙が第1の基板に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
- 空隙を形成する隔壁と第1の基板との距離が3μm以上、10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
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