JP2005005261A - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

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Morio Fujitani
守男 藤谷
Keisuke Sumita
圭介 住田
Tatsuo Mifune
達雄 三舩
Shinichiro Ishino
真一郎 石野
Hiroyuki Tachibana
弘之 橘
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Abstract

【課題】アドレス特性を安定化させることができるプラズマディスプレイパネルの信頼性を向上する構成と製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】背面基板2上に、データ電極10、これを覆う第1誘電体層17、プライミング電極15、これを覆う第2誘電体層18を順に形成するとともに、この順に軟化点温度を低く設定することで、製造時における第1誘電体層17の変質や変形を防ぎ、データ電極10とプライミング電極15の絶縁耐圧を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイパネルおよびその製造方法に関する。
AC型として代表的な交流面放電型プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)は、面放電を行う走査電極および維持電極を配列して形成したガラス基板からなる前面基板と、データ電極を配列して形成したガラス基板からなる背面基板とを、両電極がマトリックスを組むように、しかも間隙に放電空間を形成するように平行に対向配置し、その外周部をガラスフリットなどの封着材によって封着することにより構成されている。そして、基板間には、隔壁によって区画された放電セルが設けられ、この隔壁間のセル空間に蛍光体層が形成された構成である。このような構成のPDPにおいては、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線でR、G、Bの各色の蛍光体を励起して発光させることによりカラー表示を行っている。
このPDPは、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって駆動し階調表示を行う。各サブフィールドは初期化期間、アドレス期間および維持期間からなる。画像データを表示するためには、初期化期間、アドレス期間および維持期間でそれぞれ異なる信号波形を各電極に印加している。初期化期間には、例えば、正のパルス電圧をすべての走査電極に印加し、走査電極および維持電極を覆う誘電体層上の保護膜および蛍光体層上に必要な壁電荷を蓄積する。アドレス期間では、すべての走査電極に、順次負の走査パルスを印加することにより走査し、表示データがある場合、走査電極を走査している間に、データ電極に正のデータパルスを印加すると、走査電極とデータ電極との間で放電が起こり、走査電極上の保護膜の表面に壁電荷が形成される。
続く維持期間では、一定の期間、走査電極と維持電極との間に放電を維持するのに十分な電圧を印加する。これにより、走査電極と維持電極との間に放電プラズマが生成され、一定の期間、蛍光体層を励起発光させる。アドレス期間においてデータパルスが印加されなかった放電空間では、放電は発生せず蛍光体層の励起発光は起こらない。
このようなPDPでは、アドレス期間の放電に大きな放電遅れが発生し、アドレス動作が不安定になる、あるいはアドレス動作を完全に行うためにアドレス時間を長く設定しアドレス期間に費やす時間が大きくなりすぎるといった問題があった。これら問題を解決するために、前面基板に補助放電電極を設け前面基板側の面内補助放電によって生じたプライミング放電により放電遅れを小さくするPDPとその駆動方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−297091号公報
しかしながら、これらPDPにおいて、高精細化してライン数が増えたときには、さらにアドレス時間に費やす時間が長くなり、維持期間に費やす時間を減らさなければならず、輝度の確保が難しいという問題が生じる。
さらに、高輝度・高効率化を達成するために、キセノン(Xe)分圧を上げた場合においても放電開始電圧が上昇し、放電遅れが大きくなってしまうという問題があった。
このような要求に対し、従来の前面基板の面内でプライミング放電を行うPDPは、アドレス時の放電遅れを十分に短縮できない、あるいは補助放電の動作マージンが小さい、誤放電を誘発して動作が不安定であるなどの課題があった。また、補助放電が前面基板の面内で行われるために隣接する放電セルへプライミングに必要な粒子以上のプライミング粒子が供給されてクロストークを生じるなどの課題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、アドレス時の放電遅れを短くして放電特性を安定化させることができ、なおかつ信頼性の高いPDPとその製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明のPDPは、第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極と、第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に第1電極および第2電極と直交する方向に配置した第3電極と、第2の基板上に第1電極および第2電極と平行にかつ第3電極よりも第1電極および第2電極に近づいて配置した第4電極と、第2の基板上に第1電極および第2電極と第3電極とで形成される複数の主放電セルと、第1電極あるいは第2電極と第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画するように形成した隔壁とを有し、少なくとも第3電極は第1誘電体層に覆われるとともに、第4電極が第1誘電体層上に設けられ、第4電極は第1誘電体層よりも軟化点温度が低い材料で構成されている。
この構成によれば、アドレス時の放電遅れを短くして放電特性を安定化させたPDPを実現し、さらに第3電極と第4電極との間で発生する絶縁破壊のない信頼性の高いPDPを実現することができる。
また、第4電極は第2誘電体層に覆われ、第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度が第4電極を構成する材料の軟化点温度以下としてもよい。こうすることで、第4電極形状が安定して形状精度に優れたPDPを実現できる。
また、第1誘電体層を構成する材料の軟化点温度が第3電極を構成する材料の軟化点温度以下としてもよい。こうすることで、第3電極形状が安定して形状精度に優れたPDPを実現できる。
また、隔壁は第2誘電体層上に設けられ、隔壁を構成する材料の軟化点温度が第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度以下としてもよい。こうすることで、隔壁の形状が安定して形状精度に優れたPDPを実現できる。
次に、本発明のPDPの製造方法は、第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極を形成する工程と、第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に第1電極および第2電極と直交する方向に配置した第3電極を形成する工程と、第3電極を覆って第1誘電体層を形成する工程と、第1誘電体層上に第1電極および第2電極と平行にかつ第3電極よりも第1電極および第2電極に近づいて配置した第4電極を形成する工程と、第4電極を覆って第2誘電体層を形成する工程と、第2誘電体層上に第1電極および第2電極と第3電極とで形成される複数の主放電セルと、第1電極あるいは第2電極と第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画する隔壁を形成する工程とを有し、少なくとも第1誘電体層、第4電極、第2誘電体層を形成する工程はそれぞれのペースト材料を焼成して固化する焼成工程を含み、第4電極の焼成工程における焼成温度は、第1誘電体層を構成する材料の軟化点温度より低くかつ第4電極を構成する材料の軟化点温度より高く、さらに、第2誘電体層の焼成工程における焼成温度は、第4電極を構成する材料の軟化点温度より低くかつ第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度より高くしている。
この製造方法によれば、アドレス時の放電遅れを短くして放電特性が良好で、絶縁破壊などのない信頼性の高いPDPを安定して製造することが可能となる。
また、隔壁を第2誘電体層上にパターンニング形成する工程と、隔壁を焼成して固化する焼成工程とを含み、隔壁の焼成工程における焼成温度が第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度以下としてもよい。こうすることで、隔壁などの構成要素の形状精度に安定したPDPを実現することができる。
また、本発明のPDPの製造方法は、第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極を形成する工程と、第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に第1電極および第2電極と直交する方向に配置した第3電極を形成する工程と、第3電極を覆って第1誘電体層を形成する工程と、第1誘電体層上に第1電極および第2電極と平行にかつ第3電極よりも第1電極および第2電極に近づいて配置した第4電極を形成する工程と、第4電極を覆って第2誘電体層を形成する工程と、第2誘電体層上に第1電極および第2電極と第3電極とで形成される複数の主放電セルと、第1電極あるいは第2電極と第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画する隔壁を形成する工程とを有し、少なくとも第3電極、第1誘電体層、第4電極、第2誘電体層、隔壁を形成する工程はそれぞれのペースト材料を焼成して固化する焼成工程を含み、第3電極と第1誘電体層との焼成工程を同時に行い、その後、第4電極の焼成工程を行い、その後、第2誘電体層と隔壁との焼成工程を同時に行い、第4電極の焼成工程における焼成温度は、第3電極および第1誘電体層を構成するいずれの材料の軟化点温度より低くかつ第4電極を構成する材料の軟化点温度以上であり、さらに、第2誘電体層と隔壁との焼成工程における焼成温度は、第4電極を構成する材料の軟化点温度より低くかつ第2誘電体層および隔壁を構成する材料のうち最も軟化点温度の高い材料の軟化点温度以上としてもよい。
この製造方法によれば、アドレス時の放電遅れを短くして放電特性が良好で、絶縁破壊などのない信頼性の高いPDPを安定して製造することが可能となるだけでなく、さらに製造工程を簡素化して製造することが可能となる。
また、本発明のPDPの製造方法は、第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極を形成する工程と、第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に第1電極および第2電極と直交する方向に配置した第3電極を形成する工程と、第3電極を覆って第1誘電体層を形成する工程と、第1誘電体層上に第1電極および第2電極と平行にかつ第3電極よりも第1電極および第2電極に近づいて配置した第4電極を形成する工程と、第4電極を覆って第2誘電体層を形成する工程と、第2誘電体層上に第1電極および第2電極と第3電極とで形成される複数の主放電セルと、第1電極あるいは第2電極と第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画する隔壁を形成する工程とを有し、少なくとも第3電極、第1誘電体層、第4電極、第2誘電体層、隔壁を形成する工程はそれぞれのペースト材料を焼成して固化する焼成工程を含み、第3電極と第1誘電体層との焼成工程を同時に行い、その後、第4電極と第2誘電体層と隔壁との焼成工程を同時に行い、第4電極と第2誘電体層と隔壁との焼成工程における焼成温度は、第3電極および第1誘電体層を構成するいずれの材料の軟化点温度より低くかつ第4電極および第2誘電体層および隔壁を構成する材料のうち最も軟化点温度の高い材料の軟化点温度以上としてもよい。こうすることで、さらに製造工程を簡素化して製造することが可能となる。
本発明のPDPによれば、第1の基板と第2の基板間でプライミング放電をさせるプライミング放電セルを有したPDPであって、プライミング放電セルでの放電距離が主放電セルでの放電距離よりも小さくなるため、プライミング放電を主放電(アドレス放電)の前に確実に行うことができるという利点があるとともに、第3電極と第4電極との絶縁耐圧を確保してPDPの信頼性を向上するという大きな効果がある。
以下、本発明の一実施の形態によるPDPについて、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態におけるPDPを示す断面図、図2は第1の基板である前面基板側の電極配列を模式的に示す平面図、図3は第2の基板である背面基板側を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、第1の基板であるガラス製の前面基板1と、第2の基板であるガラス製の背面基板2とが放電空間3を挟んで対向して配置され、その放電空間3には放電によって紫外線を放射するガスとして、ネオン(Ne)およびキセノン(Xe)などが封入されている。前面基板1上には、前面基板誘電体層4および保護膜5で覆われ、かつ、第1電極である走査電極6と第2電極である維持電極7とで対をなす帯状の電極群が互いに平行となるように配置されている。この走査電極6および維持電極7は、それぞれ透明電極6a、7aと、この透明電極6a、7a上に重なるように形成され、かつ導電性を高めるための銀(Ag)などからなる金属母線6b、7bとから構成されている。また、図1、図2に示すように、走査電極6と維持電極7とは、走査電極6−走査電極6−維持電極7−維持電極7・・・となるように2本ずつ交互に配列され、隣り合う2つの維持電極7の間と走査電極6の間には発光時のコントラストを高めるための光吸収層8が設けられている。走査電極6同士が隣り合う光吸収層8上には補助電極9が設けられており、その補助電極9はPDPの非表示部(端部)で隣り合う走査電極6のうちの1つと接続されている。
また、図1、図3に示すように、背面基板2上には、走査電極6および維持電極7と直交する方向に、第3電極である複数の帯状のデータ電極10が互いに平行となるように配置されている。背面基板2上には、データ電極10を覆うように第1誘電体層17が形成されている。第1誘電体層17上には、前面基板1上に設けられた補助電極9と対応する位置に、補助電極9と平行に第4電極であるプライミング電極15が形成されている。さらに第1誘電体層17上には、プライミング電極15を覆うように第2誘電体層18が形成されている。第2誘電体層18上には、走査電極6および維持電極7とデータ電極10とで形成される複数の放電セルを区画するための隔壁11が形成されている。隔壁11は、前面基板1に設けられた走査電極6および維持電極7と直交する方向、すなわちデータ電極10と平行な方向に延びる縦壁部11aと、この縦壁部11aに交差するように設けて主放電セル12を形成し、かつ主放電セル12の間に一部がプライミング放電セルとなる隙間部13を形成する横壁部11bとで構成されている。主放電セル12には蛍光体層14が形成されている。
また、図3に示すように、背面基板2の隙間部13はデータ電極10と直交する方向に連続的に形成されてプライミング放電セル16を形成している。プライミング放電セル16では、データ電極10が第1誘電体層17に覆われ、プライミング電極15がその第1誘電体層17上に形成され、さらに第2誘電体層18がその上に形成されている。したがって、プライミング電極15はデータ電極10よりも前面基板1の保護膜5に近い位置に設けられており、主放電セル12の前面基板1とデータ電極10間の放電距離よりも、第1誘電体層17の厚み分だけ放電距離が短くなるように構成されている。
次に、PDPに画像データを表示させる方法について説明する。PDPを駆動する方法としては、1フィールド期間を2進法に基づいた発光期間の重みを持った複数のサブフィールドに分割して発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行っている。各サブフィールドは初期化期間、アドレス期間および維持期間からなる。図4は、本発明の第1の実施の形態におけるPDPを駆動するための駆動波形の一例を示す波形図である。まず、初期化期間において、プライミング電極Pr(図1のプライミング電極15)が形成されたプライミング放電セル(図1のプライミング放電セル16)では、正のパルス電圧をすべての走査電極Y(図1の走査電極6)に印加し、補助電極(図1の補助電極9)とプライミング電極Prとの間で初期化を行う。次のアドレス期間においては、プライミング電極Prには正の電位が常に印加する。さらに続く維持期間では、一定の期間、走査電極と維持電極との間に放電を維持するのに十分な交番電圧を印加する。これにより、走査電極Yと維持電極X(図1の維持電極7)との間に放電プラズマが生成され、一定の期間、蛍光体層を励起発光させる。アドレス期間においてデータパルスが印加されなかった放電空間では、放電は発生せず蛍光体層の励起発光は起こらない。
このため、プライミング放電セルにおいては、走査電極Ynに走査パルスSPnを印加したときに、プライミング電極Prと補助電極との間でプライミング放電が発生し、主放電セル(図1の主放電セル12)にプライミング粒子が供給される。次に、n+1番目の主放電セルの走査電極Yn+1に走査パルスSPn+1が印加されるが、このときには直前にプライミング放電が起こっているために、プライミング粒子が既に供給されているため次のアドレス時の放電遅れを小さくできる。なお、ここでは、ある1フィールドの駆動シーケンスのみの説明を行ったが、他のサブフィールドにおける動作原理も同様である。図4に示す駆動波形において、アドレス期間にプライミング電極Prに正の電圧を印加することによって、上述した動作をより確実に起こすことができる。なお、アドレス期間のプライミング電極Prの印加電圧は、データ電極D(図1のデータ電極10)に印加するデータ電圧値よりも大きな値に設定するのが望ましい。
このような構成では、プライミング放電セル16においてプライミング電極15が第1誘電体層17上に形成されているため、第1誘電体層17が適切に形成されていればデータ電極10とプライミング電極15間の絶縁耐圧を第1誘電体層17で確保することができ、プライミング放電とアドレス放電を安定して発生させることができる。また、このプライミング放電セル16においてはプライミング電極15が第1誘電体層17上に設けられているため、主放電セル12におけるデータ電極10と走査電極6との距離よりもプライミング電極15と補助電極9との距離を短くしている。そのため、補助電極9と接続された走査電極6に対応する主放電セル12におけるプライミング放電を、当該主放電セル12でのアドレス放電の前に確実に安定して発生させることができ、当該主放電セル12での放電遅れを小さくすることができる。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるPDPの背面基板の製造プロセスフロー図である。
図5に示すように、ステップ1で、背面基板2である背面ガラス基板を準備する。ステップ2およびステップ3で、データ電極10を形成する。ステップ2で、データ電極10は銀(Ag)ペーストを塗布後、フォトリソグラフ法にて、巾150μmの銀(Ag)ラインを形成する。データ電極10はそれを構成するガラス成分のうちの少なくとも1つの軟化点温度は590℃であり、ステップ3で、600℃で焼成することによって固化しデータ電極10を形成する。
次にステップ4およびステップ5で、第1誘電体層17を形成する。第1誘電体層17の材料としてはZnO−B−SiO系の混合物、PbO−B−SiO系の混合物、PbO−B−SiO−Al系の混合物、PbO−ZnO−B−SiO系の混合物、Bi−B−SiO系の混合物などが用いられる。本発明の第1の実施の形態ではPbO−B−SiO系の混合物で、PbO:65wt%〜70wt%−B:5wt%−SiO:25wt%〜30wt%の組成で軟化点温度580℃のものを用いた。軟化点温度はPbOの含有量を増減させることで適宜設定が可能である。ステップ4で、第1誘電体層17の材料はペースト状にされ、データ電極10を覆い塗布される。塗布方法は特に限定されるものではなく、公知の塗布、印刷方法を適用でき、例えばロールコート法、スリットダイコート法、ドクターブレード法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などがあげられる。本発明の第1の実施の形態において、第1誘電体層17のペースト塗布厚みは、ペースト中の無機成分含有量により異なるが、5μm〜40μmであることが好ましい。第1誘電体層17のペースト塗布厚みを5μm以上とすることにより、焼成後のデータ電極10による凹凸を緩和することができる。次にステップ5で、第1誘電体層17のペーストを温度585℃で焼成固化し、第1誘電体層17を形成する。このように第1誘電体層17の焼成温度はデータ電極10の軟化点温度よりも低いため、焼成時にデータ電極10を変質させたり変形させることが抑制される。
次に、ステップ6およびステップ7で、プライミング電極15を形成する。ステップ6では、ステップ2のデータ電極10の形成方法とほぼ同じ方法で銀(Ag)ペーストを塗布する。プライミング電極15はそれを構成するガラス成分のうちの少なくとも1つの軟化点が570℃である。ステップ7で、これを575℃で焼成固化してプライミング電極15を形成する。このときの焼成温度575℃は、第1誘電体層17の軟化点温度580℃よりも低くかつプライミング電極15を構成する材料の軟化点温度570℃以上であるので、焼成時に第1誘電体層17を変質させたり変形させることが抑制される。
従来は、プライミング電極15の軟化点温度が第1誘電体層17の軟化点温度より必ずしも低く設定されていなかったので、プライミング電極15の焼成温度が第1誘電体層17の軟化点温度を超えることがあった。すなわち、図6の従来のプライミング電極の変形を示す断面図に示すようにプライミング電極15が焼成されて熱変形を起こしたときに、下層の第1誘電体層17が軟化しているため、容易に第1誘電体層17にプライミング電極15が食い込み、プライミング電極15とデータ電極10との絶縁距離が保てなくなる。また、図7の従来の第1誘電体層に発生する気泡を示す断面図に示すように、プライミング電極15が焼成されて熱変形を起こすのと同時に第1誘電体層17も軟化するため、プライミング電極15下の第1誘電体層17部分に気泡が発生することがあった。本発明の第1の実施の形態によれば、プライミング電極15の焼成時に第1誘電体層17が変質、変形することが抑制されるため絶縁破壊の要因が除去され、信頼性の高いPDPを実現できる。
次にステップ8およびステップ9で、第2誘電体層18を形成する。形成方法はステップ4およびステップ5の第1誘電体層17の形成方法と同じである。第1誘電体層17の組成からPbOの含有量を5wt%程度増加させ、第2誘電体層18の軟化点温度を第1誘電体層17から20℃程度下げた560℃に設定している。ステップ8で、スクリーン印刷法などの前述した方法でペーストを塗布し、ステップ9で、これを565℃で焼成固化し、第2誘電体層18を形成する。このときの焼成温度565℃は、下層のプライミング電極15を構成する材料の軟化点温度570℃、第1誘電体層17を構成する材料の軟化点温度580℃、データ電極10を構成する材料の軟化点温度590℃よりも低くかつ第2誘電体層18を構成する材料の軟化点温度以上であるので、変質、変形は抑制され、プライミング電極15に対する絶縁破壊の要因が除去される。
次に、ステップ10およびステップ11で、隔壁11および蛍光体層14を形成する。まず、ステップ10で、ガラス成分および感光性有機成分を含む感光性ペーストを塗布して乾燥し、その後フォトプロセスなどを用いて、主放電セル12の空間やプライミング放電セル16の空間および隙間部13の空間を構成する縦壁部11aや横壁部11bのパターンを形成する。さらに主放電セル12内に、R、G、Bの蛍光体層14を塗布充填する。隔壁11および蛍光体層14の軟化点温度は550℃以下である。次に、ステップ11で、隔壁11と蛍光体層14を焼成温度555℃で同時に焼成固化することにより隔壁11および蛍光体層14を形成する。このときに、下層の第2誘電体層18、プライミング電極15、第1誘電体層17、データ電極10の軟化点温度はこの焼成温度より高いので変質、変形は抑制される。さらに、これらの構成要素は最上部に位置する隔壁11の土台となるが、これらの構成要素の変形が抑制されるため隔壁11の寸法精度を安定させることができ、寸法精度の優れたPDPを実現できる。
以上のプロセスによって背面基板2が完成する。
(第2の実施の形態)
次に、図8を用いて本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態ではデータ電極10、第1誘電体層17、プライミング電極15、第2誘電体層18、隔壁11の順に軟化点温度を低く設定して個別に焼成し、全構成部位が変性や変形を起こすのを極力防ぐ例を示した。しかし、特に絶縁破壊に大きく関係する第1誘電体層17の変形のみを防ぐために第1誘電体層17、プライミング電極15、第2誘電体層18の3層についてのみこの順に軟化点温度を低く設定し、データ電極10と第1誘電体層17については両者の軟化点温度を等しくして同時に焼成し、第2誘電体層18と隔壁11および蛍光体層14については3層の軟化点温度を等しくして同時に焼成すれば、製造工程が簡素化できる。
本発明の第2の実施の形態では、この、データ電極10と第1誘電体層17とを同時に焼成し、第2誘電体層18と隔壁11および蛍光体層14とを同時に焼成する製造工程について説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態におけるPDPの背面基板の同時焼成による製造プロセスフロー図である。
図8に示すように、ステップ1で、背面基板2である背面ガラス基板を準備する。ステップ2で、銀(Ag)ペーストを塗布後、フォトリソグラフ法にて、巾150μmの銀(Ag)ラインを形成し、データ電極10の前駆体を形成する。データ電極10はそれを構成するガラス成分のうちの少なくとも1つの軟化点温度は580℃である。
次にステップ3で、第1誘電体層17の前駆体層を形成する。第1誘電体層17の材料としてはZnO−B−SiO系の混合物、PbO−B−SiO系の混合物、PbO−B−SiO−Al系の混合物、PbO−ZnO−B−SiO系の混合物、Bi−B−SiO系の混合物などが用いられる。本実施の形態ではPbO−B−SiO系の混合物で、PbO:65wt%〜70wt%−B:5wt%−SiO:25wt%〜30wt%の組成で、データ電極10の軟化点温度と同じ軟化点温度のものを用いた。軟化点温度はPbOの含有量を増減させることで適宜設定が可能である。第1誘電体層17の材料はペースト状にされ、データ電極10の前駆体を覆い塗布される。塗布方法は特に限定されるものではなく、公知の塗布、印刷方法を適用でき、例えばロールコート法、スリットダイコート法、ドクターブレード法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などがあげられる。本発明の第2の実施の形態において、第1誘電体層17のペースト塗布厚みは、ペースト中の無機成分含有量により異なるが、5μm〜40μmであることが好ましい。第1誘電体層17のペースト塗布厚みを5μm以上とすることにより、焼成後のデータ電極10による凹凸を緩和することができる。
次にステップ4で、データ電極10の前駆体および第1誘電体層17の前駆体層を温度585℃で同時焼成することによって固化し、データ電極10および第1誘電体層17を形成する。
次に、ステップ5およびステップ6で、プライミング電極15を形成する。ステップ5では、ステップ2のデータ電極10の前駆体の形成方法とほぼ同じ方法で銀(Ag)ペーストを塗布する。プライミング電極15はそれを構成するガラス成分のうちの少なくとも1つの軟化点が570℃である。ステップ6で、これを575℃で焼成固化してプライミング電極15を形成する。このときの焼成温度575℃は、第1誘電体層17を構成する材料の軟化点温度580℃およびデータ電極10を構成する材料の軟化点温度580℃のいずれよりも低くかつプライミング電極15を構成する材料の軟化点温度570℃以上であるので、焼成時に第1誘電体層17を変質させたり変形させることが抑制され、プライミング電極15に対する絶縁破壊の要因が除去され、信頼性の高いPDPを実現できる。
次に、ステップ7で、第2誘電体層18の前駆体層を形成する。形成方法はステップ3の第1誘電体層17の前駆体層の形成方法と同じであり、スクリーン印刷法などの前述した方法でペーストを塗布し、第2誘電体層18の前駆体層を形成する。ここでは、第2誘電体層18の材料を、第1誘電体層17の組成からPbOの含有量を5wt%程度増加させた材料とし、第2誘電体層18の軟化点温度を第1誘電体層17から20℃程度下げた560℃以下に設定している。
次に、ステップ8で、隔壁11および蛍光体層14の前駆体層を形成する。まず、ガラス成分および感光性有機成分を含む感光性ペーストを塗布して乾燥し、その後フォトプロセスなどを用いて、主放電セル12の空間やプライミング放電セル16の空間および隙間部13の空間を構成する縦壁部11aや横壁部11bのパターンを形成する。さらに主放電セル12内に、R、G、Bの蛍光体層14を塗布充填する。隔壁11および蛍光体層14の軟化点温度は第2誘電体層18の軟化点温度と同じ温度である。
次に、ステップ9で、第2誘電体層18の前駆体層と隔壁11および蛍光体層14の前駆体層とを565℃で同時焼成することで固化し、第2誘電体層18と隔壁11および蛍光体層14とを形成する。このときの焼成温度565℃は、プライミング電極15を構成する材料の軟化点温度570℃および第1誘電体層17、データ電極10を構成する材料のうち軟化点温度の低いほうの軟化点温度580℃よりも低くかつ第2誘電体層18、隔壁11、蛍光体層14を構成する材料のうち最も軟化点温度の高い材料の軟化点温度以上であるので変質、変形が抑制される。さらに、これらの構成要素は最上部に位置する隔壁11の土台となるが、これらの構成要素の変形を抑制するため隔壁11の寸法精度を安定させることができ、寸法精度の優れたPDPを実現できる。
以上説明したように、データ電極10と第1誘電体層17とを同時に焼成し、第2誘電体層18と隔壁11および蛍光体層14とを同時に焼成することで、製造工程のプロセスを簡素化して、背面基板2を完成させることができる。
また、プライミング電極15と第2誘電体層18と隔壁11および蛍光体層14とを同時に焼成することで、製造工程のプロセスをさらに簡素化することもできる。
図9は、本発明の第2の実施の形態におけるPDPの背面基板の同時焼成による製造プロセスフローの他の例を示した図である。図9において、ステップ1からステップ4までは図8と同様である。
ステップ5で、プライミング電極15の前駆体を形成する。プライミング電極15はそれを構成するガラス成分のうちの少なくとも1つの軟化点が560℃である。
次に、ステップ6で、第2誘電体層18の前駆体層を形成する。ここでは、第2誘電体層18の軟化点温度をプライミング電極15の軟化点温度と同じ温度に設定している。
次に、ステップ7で、隔壁11および蛍光体層14の前駆体層を形成する。隔壁11および蛍光体層14の軟化点温度もプライミング電極15の軟化点温度と同じ温度に設定している。
次に、ステップ8で、プライミング電極15の前駆体と第2誘電体層18の前駆体層と隔壁11および蛍光体層14の前駆体層とを565℃で同時焼成することで固化し、プライミング電極15と第2誘電体層18と隔壁11および蛍光体層14とを形成する。
このときの焼成温度565℃は、データ電極10および第1誘電体層17を構成する材料のうち最も軟化点温度の低い材料の軟化点温度580℃よりも低くかつプライミング電極15および第2誘電体層18および隔壁11および蛍光体層14を構成する材料のうち最も軟化点温度の高い材料の軟化点温度560℃以上であるので、焼成時に第1誘電体層17を変質させたり変形させたりすることが抑制される。
このように、プライミング電極15を第2誘電体層18等と同時焼成することで、製造工程のプロセスをさらに簡素化することもできる。また、このときの焼成温度は、第1誘電体層17の軟化点温度よりも低いので、焼成時に第1誘電体層17を変質させたり変形させることが抑制され、その結果、第1誘電体層17上に形成したプライミング電極15に対する絶縁破壊の要因が除去され、信頼性の高いPDPを実現できる。
なお、上述した実施の形態では第1誘電体層17や第2誘電体層18の材料として鉛(Pb)系の混合物を使用した例を示したが、亜鉛(Zn)系、ビスマス(Bi)系の混合物材料の場合でも亜鉛(Zn)やビスマス(Bi)の含有量を増減することで軟化点温度を任意に設定することができる。
また、本発明における同じ軟化点温度とは実質的な同温度のことであり、同時焼成する材料における軟化点温度の差は、本発明の目的とする効果が得られる範囲で許容される。
本発明に係わるPDPは、前面基板と背面基板間でプライミング放電をさせるプライミング放電セルを有したPDPであって、プライミング放電セルでの放電距離が主放電セルでの放電距離よりも小さくなるため、プライミング放電を主放電(アドレス放電)の前に確実に行うことができ、データ電極とプライミング電極との絶縁耐圧を確保してPDPの信頼性を向上させ、画像表示品質に優れ信頼性が高く、壁掛けテレビや大型モニターなどのディスプレイ装置として有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるPDPを示す断面図 同PDPの前面基板側の電極配列を模式的に示す平面図 同PDPの背面基板側を模式的に示す斜視図 同PDPを駆動するための駆動波形の一例を示す波形図 同PDPの背面基板の製造プロセスフロー図 従来のプライミング電極の変形を示す断面図 従来の第1誘電体層に発生する気泡を示す断面図 本発明の第2の実施の形態におけるPDPの背面基板の同時焼成による製造プロセスフロー図 本発明の第2の実施の形態におけるPDPの背面基板の同時焼成による製造プロセスフローの他の例を示した図
符号の説明
1 前面基板
2 背面基板
3 放電空間
4 前面基板誘電体層
5 保護膜
6 走査電極
6a,7a 透明電極
6b,7b 金属母線
7 維持電極
8 光吸収層
9 補助電極
10 データ電極
11 隔壁
11a 縦壁部
11b 横壁部
12 主放電セル
13 隙間部
14 蛍光体層
15 プライミング電極
16 プライミング放電セル
17 第1誘電体層
18 第2誘電体層

Claims (8)

  1. 第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極と、
    前記第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と直交する方向に配置した第3電極と、
    前記第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と平行にかつ前記第3電極よりも前記第1電極および前記第2電極に近づいて配置した第4電極と、
    前記第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と前記第3電極とで形成される複数の主放電セルと、前記第1電極あるいは前記第2電極と前記第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画するように形成した隔壁とを有し、
    少なくとも前記第3電極は第1誘電体層に覆われるとともに、前記第4電極が前記第1誘電体層上に設けられ、前記第4電極は前記第1誘電体層よりも軟化点温度が低い材料で構成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 第4電極は第2誘電体層に覆われ、前記第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度が前記第4電極を構成する材料の軟化点温度以下であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 第1誘電体層を構成する材料の軟化点温度が第3電極を構成する材料の軟化点温度以下であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 隔壁は第2誘電体層上に設けられ、前記隔壁を構成する材料の軟化点温度が前記第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度以下であることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極を形成する工程と、前記第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と直交する方向に配置した第3電極を形成する工程と、前記第3電極を覆って第1誘電体層を形成する工程と、前記第1誘電体層上に前記第1電極および前記第2電極と平行にかつ前記第3電極よりも前記第1電極および前記第2電極に近づいて配置した第4電極を形成する工程と、前記第4電極を覆って第2誘電体層を形成する工程と、前記第2誘電体層上に前記第1電極および前記第2電極と前記第3電極とで形成される複数の主放電セルと、前記第1電極あるいは前記第2電極と前記第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画する隔壁を形成する工程とを有し、
    少なくとも前記第1誘電体層、前記第4電極、前記第2誘電体層を形成する工程はそれぞれのペースト材料を焼成して固化する焼成工程を含み、
    前記第4電極の焼成工程における焼成温度は、前記第1誘電体層を構成する材料の軟化点温度より低くかつ前記第4電極を構成する材料の軟化点温度より高く、
    さらに、前記第2誘電体層の焼成工程における焼成温度は、前記第4電極を構成する材料の軟化点温度より低くかつ前記第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度より高いことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  6. 隔壁を第2誘電体層上にパターンニング形成する工程と、前記隔壁を焼成して固化する焼成工程とを含み、前記隔壁の焼成工程における焼成温度が前記第2誘電体層を構成する材料の軟化点温度以下であることを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  7. 第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極を形成する工程と、前記第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と直交する方向に配置した第3電極を形成する工程と、前記第3電極を覆って第1誘電体層を形成する工程と、前記第1誘電体層上に前記第1電極および前記第2電極と平行にかつ前記第3電極よりも前記第1電極および前記第2電極に近づいて配置した第4電極を形成する工程と、前記第4電極を覆って第2誘電体層を形成する工程と、前記第2誘電体層上に前記第1電極および前記第2電極と前記第3電極とで形成される複数の主放電セルと、前記第1電極あるいは前記第2電極と前記第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画する隔壁を形成する工程とを有し、
    少なくとも前記第3電極、前記第1誘電体層、前記第4電極、前記第2誘電体層、前記隔壁を形成する工程はそれぞれのペースト材料を焼成して固化する焼成工程を含み、前記第3電極と前記第1誘電体層との焼成工程を同時に行い、その後、前記第4電極の焼成工程を行い、その後、前記第2誘電体層と前記隔壁との焼成工程を同時に行い、
    前記第4電極の焼成工程における焼成温度は、前記第3電極および前記第1誘電体層を構成するいずれの材料の軟化点温度より低くかつ前記第4電極を構成する材料の軟化点温度以上であり、
    さらに、前記第2誘電体層と前記隔壁との焼成工程における焼成温度は、前記第4電極を構成する材料の軟化点温度より低くかつ前記第2誘電体層および前記隔壁を構成する材料のうち最も軟化点温度の高い材料の軟化点温度以上であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  8. 第1の基板上に互いに平行となるように配置された第1電極および第2電極を形成する工程と、前記第1の基板に放電空間を挟んで対向配置される第2の基板上に前記第1電極および前記第2電極と直交する方向に配置した第3電極を形成する工程と、前記第3電極を覆って第1誘電体層を形成する工程と、前記第1誘電体層上に前記第1電極および前記第2電極と平行にかつ前記第3電極よりも前記第1電極および前記第2電極に近づいて配置した第4電極を形成する工程と、前記第4電極を覆って第2誘電体層を形成する工程と、前記第2誘電体層上に前記第1電極および前記第2電極と前記第3電極とで形成される複数の主放電セルと、前記第1電極あるいは前記第2電極と前記第4電極とで形成される複数のプライミング放電セルとを区画する隔壁を形成する工程とを有し、
    少なくとも前記第3電極、前記第1誘電体層、前記第4電極、前記第2誘電体層、前記隔壁を形成する工程はそれぞれのペースト材料を焼成して固化する焼成工程を含み、前記第3電極と前記第1誘電体層との焼成工程を同時に行い、その後、前記第4電極と前記第2誘電体層と前記隔壁との焼成工程を同時に行い、
    前記第4電極と前記第2誘電体層と前記隔壁との焼成工程における焼成温度は、前記第3電極および前記第1誘電体層を構成するいずれの材料の軟化点温度より低くかつ前記第4電極および前記第2誘電体層および前記隔壁を構成する材料のうち最も軟化点温度の高い材料の軟化点温度以上であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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