JP2004293948A - 温水暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】温水暖房装置1は、暖房水が補給される膨張タンク12に設けられた水量検知手段25の低水位センサ23及び高水位センサ24などにより、低水位から高水位まで補給するのに要した補給時間ΔT及び暖房水の全水量を補給するのに要した全補給時間Ta を計測し、制御装置15により低水位から高水位までのタンク容量Vと補給時間ΔTとから暖房水の流量Qを演算し、その流量Qと全補給時間Ta とから暖房水の全水量Qを演算し、その全水量Qと不凍液の濃度Cから不凍液の必要量qを演算し、全水量Q及び不凍液の必要量qとが外部操作パネル14に付設されたディスプレイ13に表示される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、温水暖房装置に関し、暖房水に不凍液が注入される温水暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な温水暖房装置は、熱源機により温められた暖房水が循環経路を経由して、室内などに設置された熱交換器に供給され、その熱交換器からの放熱により温風が生成され、その温風が送風機により送風されて室内を温めるものである。このような温水暖房装置を寒冷地で使用する場合には、循環経路を循環する暖房水の凍結により、循環経路の供給管が破損するのを防ぐために、暖房水に不凍液を注入し、暖房水の凍結を防いでいる。
【0003】
しかし、暖房水に注入される不凍液の濃度は、低ければ暖房水の凍結を防ぐことができず、また、高ければ暖房水が腐敗するなどの問題が生じる。そこで、暖房水に注入する不凍液の量を演算可能な温水暖房装置や、不凍液の濃度を調節可能な温水暖房装置が提供されている。例えば、特許文献1に記載の温水暖房機においては、予め熱交換器や供給管などの数及び夫々の容量から温水暖房装置の全容量を演算し、その全容量に基づいて必要な暖房水の全水量を演算し、その全水量から必要な不凍液の必要量を演算し、その演算された必要量に基づいて、作業者が温水タンクに不凍液を供給する。また、特許文献2には、シスターンに設けられた濃度検出電極により暖房水中の不凍液の濃度が検出され、その濃度に基づいて、不凍液タンクとシスターンとの間に設けられたバルブを開閉することで、不凍液の濃度を一定に保つことが可能な温水暖房装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−182868号公報( 4頁、図3, 図4)
【特許文献2】特開2002−295847号公報( 3頁, 4頁、図1, 図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特許文献1に記載の温水暖房装置のように、熱交換器や供給管の容量から全容量を演算することは容易ではなく、特に、供給管は温水暖房装置が設置される場所によりその長さや容量が大きく変わるため、演算された温水暖房装置の全容量の誤差も必然的に大きくなり、不凍液の必要量を正確に演算することは困難である。一方、特許文献2に記載の温水暖房装置のように、濃度検出電極により濃度を検出しつつ、不凍液を供給して濃度を制御すると、高価な濃度検出電極を備えることで温水暖房装置の製造コストが増加する、温水暖房装置の構成が複雑になる、濃度検出電極からの出力により不凍液の濃度を検出するための制御が複雑になる、などの問題が生じ、実用に耐え得るものではない。
【0006】
本発明の目的は、簡単な制御及び構成で温水暖房装置に注入された暖房水の全水量を検知し、全水量と、この全水量に基づいて演算された不凍液の必要量のうち、少なくとも一方を表示することが可能な温水暖房装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の温水暖房装置は、外部から操作可能な外部操作手段と、この外部操作手段に付設された表示部とを有し、自動で暖房水を補給可能な温水暖房装置において、試運転時に注入された暖房水の全水量を検知する水量検知手段と、前記水量検知手段により検知された全水量と、この全水量を用いて演算された不凍液の必要量のうち少なくとも一方を前記表示部に表示させる制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
この温水暖房装置によれば、水量検知手段により、試運転時に自動で注入された暖房水の全水量が検知され、制御手段により、その検知された全水量と、この全水量を用いて演算された不凍液の必要量のうち、少なくとも一方が外部操作手段に付設された表示部に表示される。即ち、温水暖房装置の構成や制御を複雑にすることなく、実際に注入された暖房水の全水量が検知されるので、正確に不凍液の必要量を演算することができる。また、全水量と不凍液の必要量のうち少なくとも一方が表示部に表示されるので、作業者は正確に且つ容易に不凍液の必要量を補給することができる。
【0009】
請求項2に記載の温水暖房装置は、請求項1に記載の温水暖房装置において、暖房水の補給用の膨張タンクと、膨張タンク内の暖房水の所定の低水位及び高水位を検出可能な低水位センサ及び高水位センサとを有し、前記水量検知手段は、暖房水を低水位から高水位まで補給するのに要した補給時間ΔTと、前記低水位から高水位までのタンク容量Vとから暖房水の単位時間当たりの補給流量Qを演算し、暖房水の全水量を補給するのに要した全補給時間Ta と前記補給流量Qに基づいて注入された全水量Qt を演算することを特徴とするものである。
【0010】
この温水暖房装置によれば、暖房水が補給される膨張タンクに設けられた低水位及び高水位を検出可能な低水位センサ及び高水位センサにより夫々の水位が検出された時間より求められた、暖房水が低水位から高水位まで補給されるのに要した補給時間ΔTと、その低水位から高水位までの膨張タンクのタンク容量Vとに基づいて、暖房水の単位時間当たりの補給流量Qが、「Q=V/ΔT」により演算されて求められ、更に、その補給流量Qと温水暖房装置に暖房水の全水量が補給されるのに要した全補給時間Ta から、温水暖房装置に補給された暖房水の全水量Qt が、「Qt =Q×Ta 」により演算されて求められる。更に、不凍液の濃度などに基づいて全水量Qt に対応した不凍液の必要量が演算されて、全水量Qt 及び不凍液の必要量が表示部に表示される。
即ち、水位を検出するための2つの水位センサと、上記の簡単な演算により温水暖房装置に補給される全水量Qt を演算することができ、更に、実際に補給された全水量を求めることで、不凍液の必要量を正確に演算することができる。
【0011】
請求項3に記載の温水暖房装置は、請求項1又は2に記載の温水暖房装置において、前記制御手段は、前記水量検知手段で検知された全水量と、不凍液の種類又は不凍液の濃度とに基づいて不凍液の必要量を演算することを特徴とするものである。この温水暖房装置によれば、水量検知手段で検知された全水量と、不凍液の種類又は不凍液の濃度とに基づいて不凍液の必要量が制御手段により演算されるので、不凍液の種類及び不凍液の濃度に関わらず、正確に不凍液の必要量を演算することができる。
【0012】
請求項4に記載の温水暖房装置は、請求項3に記載の温水暖房装置において、前記外部操作手段から前記制御手段に、不凍液の種類又は不凍液の濃度を入力可能に構成したことを特徴とするものである。この温水暖房装置によれば、作業者により外部操作手段を介して、不凍液の種類又は不凍液の濃度が制御手段に入力されるので、不凍液の種類及び不凍液の濃度に柔軟に且つ幅広く対応することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は、自動で暖房水を供給可能な温水暖房装置に本発明を適用した一例である。
【0014】
図1に示すように、温水暖房装置1は、熱源機2と、室内に配設される暖房端末機3と、熱源機2と暖房端末機3とを接続する循環経路4と、ユーザーが種々の設定を行うためのリモートコントローラ5( 図2参照)(以下リモコンという) などを備えている。
【0015】
熱源機2には、加熱手段10と、ポンプ用モータ11aにより暖房水を循環させる循環用ポンプ11と、暖房水の補給用の膨張タンク12と、ディスプレイ13が付設され外部から操作可能な外部操作パネル14( 外部操作手段に相当) と、水張りの際に操作される水張りボタン29を有し熱源機2の制御全般を司る制御装置15( 制御手段に相当) などが設けられている。
【0016】
加熱手段10では、暖房端末機3で放熱し、冷却されて熱交換器16に還流された暖房水が燃焼手段17により加熱される。燃焼手段17には、燃料ガスを供給するためのガス供給管18と、空気を供給するための空気供給管19が設けられている。ガス供給管18には、ガス用電磁弁20が設けられ、このガス用電磁弁20を介して制御装置15により燃料ガスの供給量が制御される。空気供給管19を通り燃焼手段17に供給される空気の流量は、ファン21を回転駆動させるファン用モータ22を介して制御装置15により制御される。
【0017】
膨張タンク12には、試運転時に暖房水を注入する際の全水量Qt を検知する水量検知手段25が設けられ、暖房水が供給される暖房水補給管26が接続されている。水量検知手段25は、膨張タンク12内の暖房水の所定の低水位を検出可能な低水位センサ23と、高水位を検出可能な高水位センサ24と、制御装置15などで構成されている。低水位センサ23及び高水位センサ24は、共に炭素棒で構成され、低水位若しくは高水位まで暖房水が補給されると、暖房水と、低水位センサ23若しくは高水位センサ24と、制御装置15とにより閉回路が形成されて電流が流れ、制御装置15により夫々の水位が検出される。暖房水補給管26には、開閉自在の補給用電磁弁27が設けられ、この補給用電磁弁27を介して暖房水の補給量が制御装置15により制御される。
【0018】
外部操作パネル14は、試運転時に補給された暖房水の全水量Qt や、その全水量に対応した不凍液の必要量qや、熱源機2の作動状態や、設定状態など種々の情報を表示可能なディスプレイ13と、各種操作ボタン28とを備えている。この外部操作パネル14は、作業者が操作ボタン28を介して不凍液の種類及び不凍液の濃度などを制御装置15に入力することも可能に構成されている。
【0019】
熱源機2は、加熱手段10により温められた暖房水を、循環用ポンプ11により温水暖房装置1内で循環させる。その循環される暖房水は、循環経路4の送給管4aを介して暖房端末機3へと供給され、暖房端末機3で放熱した暖房水は戻り管4bを経由して、再び熱源機2に戻される。
【0020】
暖房端末機3は、熱交換器30と、送風機31と、暖房端末機3の制御全般を司る制御装置32などを備えている。送風機31は、送風機用モータ31aを有し、その送風機用モータ31aの回転数が制御装置32により制御されて、室内に送風される温風の流量が調整される。
【0021】
暖房端末機3では、熱源機2により温められた暖房水が循環経路4を経由して熱交換器30に供給され、その熱交換器30で温かい暖房水が放熱することで温風が温められ、温められた温風が送風機31により送風されて、室内が温められる。
【0022】
次に、温水暖房装置1の制御系について図2に参照して説明する。温水暖房装置1の制御系は、制御装置15と制御装置32を有し、両制御装置15, 32は、互いに信号を送受信可能に接続されている。尚、制御装置15, 32を一体化して、1個の制御装置で構成してもよい。各制御装置15, 32は、コンピュータ、バス、入出力インターフェース、駆動対象の機器のための種々の駆動回路などで構成されている。
【0023】
制御装置15は、CPU40とROM41とRAM42とEEPROM43とこれらを接続するバス44とを有するコンピュータと、コンピュータに入出力するための入出力インターフェース45などを備えている。入出力インターフェース45には、暖房水の全水量Qt の補給される全補給時間Ta を計測するための第1タイマー47と、暖房水を低水位から高水位まで補給するのに要した補給時間ΔTを計測するための第2タイマー48と、高水位センサ24と、低水位センサ23と、外部操作パネル14と、ポンプ用モータ11aを駆動するための駆動回路50と、ガス用電磁弁20を駆動するための駆動回路51と、ファン用モータ22を駆動するための駆動回路52と、補給用電磁弁27を駆動するための駆動回路53などが接続されている。
【0024】
制御装置32には、送風機用モータ31aが駆動回路( 図示略) を介して接続されている。また、制御装置32には、ユーザーが所望の室温や風量などを設定するためのリモコン5と送受信するための無線通信用インターフェース( 図示略) なども設けられている。
【0025】
ROM41には、水張りをする際に実行される水張り制御プログラム( 図3参照) や、低水位から高水位までの膨張タンク12のタンク容量Vなどの各種データが読み出し可能に記憶されている。
RAM42には、第1タイマー47により計測された全補給時間Ta や、第2タイマー48により計測された補給時間ΔTなどが一時的に記憶されるワークメモリが設けられている。
EEPROM43には、演算された暖房水の単位時間当たりの補給流量Qや、作業者により入力された不凍液の濃度などが書き換え可能に且つ電源がOFFになっても消去されないように記憶される。
【0026】
次に、試運転時に温水暖房装置1に水張りするための水張り制御プログラムについて、図3の概略フローチャートを参照して説明する。尚、以下の説明で、Si( i=10, 11, 12・・) はステップ数を示す。
【0027】
まず、ユーザーにより水張りボタン29が操作されると( S10;Yes)、補給用電磁弁27がON( 全開) にされ、同時に第1タイマー47がONにされて( S11) 、膨張タンク12への暖房水の補給及び全補給時間Ta の計測が開始される。尚、この状態では、循環用ポンプ11が駆動されていないため、補給される暖房水は循環されること無く、膨張タンク12にのみ蓄えられる。次に、低水位センサ23により暖房水の水量が低水位まで補給されたことが検出されると( S12;Yes)、第2タイマー48がONにされ( S13) 、補給時間ΔTの計測が開始される。
【0028】
次に、高水位センサ24により暖房水が高水位まで補給されたことが検出されると( S14;Yes)、補給用電磁弁27がOFF( 全閉) にされ、同時に第1タイマー47及び第2タイマー48もOFFにされ( S15) 、第2タイマー48で計測された暖房水を低水位から高水位まで補給するのに要した補給時間ΔTがRAM42に格納される( S16) 。次に、循環用ポンプ11が駆動されて( S17) 、暖房水が温水暖房装置1の循環系を循環し、暖房水の水位が低水位以下と判断されると( S18;Yes)、補給用電磁弁27がONにされ、同時に第1タイマー47がONにされ( S19) 、暖房水の補給が再開されると共に、全補給時間Ta の計測も再開される。
【0029】
次に、高水位センサ24により暖房水が高水位まで補給されたことが検出されると( S20;Yes)、補給用電磁弁27がOFFされると同時に、第1タイマー47がOFFにされ( S21) 、第1タイマー47で計測された暖房水の全水量Qt を補給するのに要した全補給時間Ta がRAM42に格納され( S22) 、循環用ポンプ11がOFFにされる( S23) 。
【0030】
次に、S24で実行される全水量の演算方法について説明する。まず、ROM41に記憶されている低水位から高水位までのタンク容量Vと補給時間ΔTに基づいて暖房水の単位時間当たりの補給流量Qが、「Q=V/ΔT」により演算され、次に、この補給流量Qと全補給時間Ta とに基づいて全水量Qt が、「Qt =Q×Ta 」により演算される。
【0031】
次に、補給された暖房水の全水量Qt と、EEPROM43に記憶されている不凍液濃度Cとに基づいて必要な不凍液の必要量qが、「q=Qt ×C」により演算される。
【0032】
次に、演算された全水量Qt 及び不凍液の必要量qが外部操作パネル14のディスプレイ13に表示されて、水張り制御プログラムが終了する。例えば、全水量Qt が30Lで、不凍液濃度Cが20%で不凍液の必要量qが6Lの場合には図2のように表示される。この後、作業者は、ディスプレイ13に表示された必要な不凍液の必要量qと同量の暖房水を排水し、必要量qの不凍液を膨張タンク12に注入すればよい。
【0033】
以上説明した実施の形態の作用及び効果について説明する。この温水暖房装置1においては、2つの水位センサ23, 24及び第2タイマー48により計測された、補給時間ΔT及び低水位から高水位までのタンク容量Vに基づいて補給流量Qが演算され、その補給流量Qと第1タイマー47により全補給時間Ta から暖房水の全水量Qt が演算され、その全水量Qt と不凍液の濃度Cから不凍液の必要量qが演算される。即ち、温水暖房装置1の構成を複雑にすることなく、また、制御装置15の負担を増やすことなく、簡単な構成及び簡単な計測により得られた補給時間ΔT、全補給時間Ta と、予め記憶されているタンク容量Vに基づいた簡単な演算式により、正確に全水量Qt 及び不凍液の必要量qが求めることができる。全水量Qt 及び不凍液の必要量qは、ディスプレイ13に表示されるため、作業者は、複雑な演算をすることなく、容易に且つ正確に不凍液の必要量を認識することができ、その不凍液の必要量qに対応する暖房水を排水し、不凍液を必要量q注入することで、不凍液の濃度を正確に設定することができる。外部操作パネル14により、不凍液の種類及び不凍液の濃度Cを変更することで、不凍液の必要量qを求める際に、柔軟に且つ幅広く対応することができる。
【0034】
次に、以上説明した実施の形態を部分的に変更した変更の形態について説明する。
1)上述の実施の形態においては、2つの水位センサ23, 24及び2つのタイマー47, 48により計測された時間などに基づいて補給流量Qを演算したが、暖房水補給管26に流量計を設け、その流量計により補給流量Qを求めてもよい。
2)不凍液の注入の際に、作業者が暖房水を排出するのではなく、電磁弁を設け、その電磁弁を介して制御装置15により自動で排出してもよい。
3)補給される暖房水の元水圧を外部操作パネル14で入力し、暖房水の流量を適宜変更することで、更に、温水暖房装置に必要な暖房水の全水量を正確に演算することが可能になる。
【0035】
4)作業者により、外部操作パネル14を介して不凍液の種類を入力可能に構成してもよい。このように構成する場合には、ROM41若しくはEEPROM43に各不凍液の種類に対応する不凍液の濃度をテーブルにして格納し、作業者が不凍液の種類を入力した際に、適当な不凍液の濃度が設定されるように構成するのが望ましい。
5)以上説明した実施の形態においては、暖房端末機3では送風機31により温風を送風するものに本願発明を適用したが、暖房端末機が床暖房機により構成されているもの、若しくは床暖房機及び送風機を有する暖房端末機など複数の暖房端末機により構成されている温水暖房装置に本願発明を適用してもよい。
【0036】
6)以上説明した実施の形態においては、全水量Qt 及び不凍液の必要量qの両方がディスプレイ13に表示されているが、どちらか一方のみが表示されるように構成してもよい。
7)以上説明した実施の形態においては、外部操作パネル14及びリモコン5を別々に構成したが、これらを一体のリモコンに構成し、そのリモコンに設けられたディスプレイに暖房水の全水量Qt と不凍液の必要量qのうち少なくとも一方が表示されるように構成してもよい。
【0037】
本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施の形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更の形態をも包含するものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の温水暖房装置によれば、水量検知手段により、実際に補給された暖房水の全水量を検知するので、温水暖房装置の構成や制御を複雑にすることなく、不凍液の必要量を正確に演算することができ、更に、全水量と不凍液の必要量のうち、少なくとも一方が表示部に表示されるため、作業者は、複雑な演算をすることなく、正確に且つ容易に不凍液の必要量を認識することができ、その必要量に基づいて不凍液を暖房水に補給することで、不凍液の濃度を正確に設定することができる。
【0039】
請求項2に記載の温水暖房装置によれば、上述した演算式により暖房水の全水量Qt を演算することができるので、制御手段の負担も少なく且つ正確に全水量Qt を演算することができる。その他、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0040】
請求項3に記載の温水暖房装置によれば、補給された暖房水の全水量と、不凍液の種類及び不凍液の濃度に基づいて不凍液の必要量を演算するので、不凍液の種類及び不凍液の濃度に関わらず、正確に不凍液の必要量を演算することができる。その他、請求項1又は2と同様の効果を奏することができる。
【0041】
請求項4に記載の温水暖房装置によれば、作業者が不凍液の種類及び不凍液の濃度を入力することができるので、不凍液の種類及び不凍液の濃度に、柔軟に且つ幅広く対応することができる。その他請求項3と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る温水暖房装置の全体構成図である。
【図2】温水暖房装置の制御系のブロック図である。
【図3】水張り制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 温水暖房装置
12 膨張タンク
13 ディスプレイ
14 外部操作パネル
15 制御装置
23 低水位センサ
24 高水位センサ
q 不凍液の必要量
C 不凍液濃度
Q 補給流量
Qt 全水量
Ta 全補給時間
V タンク容量
ΔT 補給時間
Claims (4)
- 外部から操作可能な外部操作手段と、この外部操作手段に付設された表示部とを有し、自動で暖房水を補給可能な温水暖房装置において、
試運転時に注入された暖房水の全水量を検知する水量検知手段と、
前記水量検知手段により検知された全水量と、この全水量を用いて演算された不凍液の必要量のうち少なくとも一方を前記表示部に表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする温水暖房装置。 - 暖房水の補給用の膨張タンクと、膨張タンク内の暖房水の所定の低水位及び高水位を検出可能な低水位センサ及び高水位センサとを有し、
前記水量検知手段は、暖房水を低水位から高水位まで補給するのに要した補給時間ΔTと、前記低水位から高水位までのタンク容量Vとから暖房水の単位時間当たりの補給流量Qを演算し、暖房水の全水量を補給するのに要した全補給時間Ta と前記補給流量Qに基づいて注入された全水量Qt を演算することを特徴とする請求項1に記載の温水暖房装置。 - 前記制御手段は、前記水量検知手段で検知された全水量と、不凍液の種類又は不凍液の濃度とに基づいて不凍液の必要量を演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の温水暖房装置。
- 前記外部操作手段から前記制御手段に、不凍液の種類又は不凍液の濃度を入力可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の温水暖房装置。
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