JP3596529B2 - 燃料使用量の算出方法および温水暖房熱源機 - Google Patents

燃料使用量の算出方法および温水暖房熱源機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料使用量の算出方法および温水暖房熱源機に関し、より詳細には、熱交換器で暖房用に生成された温水の熱を利用して風呂の追い焚きを行うタイプの温水暖房熱源機において、当該熱交換器で温水の生成に使用される燃料を、暖房のために使用されたものと風呂の追い焚きのために使用されたものとに区別して表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
床暖房パネルや浴室乾燥機などの各種暖房装置では温水を熱源とするものが提供されている。そして、この種の温水暖房装置に、熱源である温水を供給する温水暖房熱源機としては、たとえばカランやシャワーなどへの給湯機能や、風呂の追い焚き(浴槽の湯水の追い焚き)機能などを備えた給湯装置が好適に用いられている。
【0003】
ところで、このような給湯装置においては、近時、温水を生成する熱交換器を加熱するバーナで消費された燃料の使用量を積算してリモコン等の表示部に表示するように構成したものが提案されている。
【0004】
具体的には、たとえばガスを燃料とする給湯装置を例に挙げれば、給湯装置のコントローラ(制御部)が、缶体温度と入水温度の温度差および缶体流量に基づいて缶体号数を計算してその号数を積算し、その積算結果から所定の変換定数に基づいて発熱量を求め、この発熱量を燃料の種類ごとの単位量あたりの発熱量で除算して燃料使用量を求めて、その結果をリモコンや給湯装置の表示部に表示するように構成されている。なお、上記缶体号数の計算には、缶体温度に代えて出湯温度に基づいて決定される缶体設定温度を用いても良いし、また、実出力号数に基づいたフィードバック号数を加算したFF+FB号数を缶体号数としてもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにバーナで消費された燃料の使用量を表示する構成の給湯装置においては以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
【0006】
すなわち、温水暖房熱源機として、給湯や風呂の追い焚き機能を備えた給湯装置を用いた場合、当該給湯装置は、給湯用の温水を生成する熱交換器(主熱交換器)と、温水暖房装置に供給する温水を生成する熱交換器(暖房熱源用熱交換器)とを個別に備え、風呂の追い焚きは上記暖房熱源用熱交換器で生成された温水の熱を利用して行う(いわゆる間接熱交換方式)を採用することがある。
【0007】
このような構成の給湯装置では、風呂の追い焚き(追い焚き運転)と温水暖房装置への温水供給(暖房運転)とが同時に行われた場合、上記暖房熱源用熱交換器の加熱のためにバーナで消費した燃料の使用量を積算しても、そのうちのどの程度の燃料が追い焚き運転のために消費されたか(または、どの程度の燃料が暖房運転のために消費されたか)を特定することができないという問題があった。
【0008】
つまり、暖房熱源用熱交換器の加熱のために消費された燃料使用量を上記表示部に表示させることはできても、追い焚き運転と暖房運転とに分けて燃料の使用量を表示することができなかった。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みて提案されたものであって、その目的とするところは、暖房用の温水を生成する熱交換器で生成された温水の熱を利用して風呂の追い焚きを行う機能を備えた温水暖房熱源機において、追い焚き運転と暖房運転のそれぞれに要した燃料の使用量を区別して表示可能にする技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る燃料使用量の算出方法は、バーナによって加熱される熱交換器に循環湯水を通水して暖房用温水を生成する暖房熱源手段と、上記熱交換器によって生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水を追い焚きする追い焚き手段とを備えた追い焚き機能付き温水暖房熱源機において、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた際に、上記温水暖房運転と上記追い焚き運転のそれぞれに要した燃料の使用量を算出する方法であって、上記追い焚き運転によって上記浴槽の湯水に与えられた熱量を算出して、この熱量から追い焚き運転に要した燃料使用量を算出するとともに、上記熱交換器で温水を生成するために要した燃料使用量から上記追い焚き運転に要した燃料使用量を減算して温水暖房運転に要した燃料使用量を算出することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る温水暖房熱源機は、バーナによって加熱される熱交換器に循環湯水を通水して暖房用温水を生成する暖房熱源手段と、上記熱交換器によって生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水を追い焚きする追い焚き手段とを備えた追い焚き機能付き温水暖房熱源機であって、浴槽の湯水の温度を検出する温度検出手段と、所定の表示手段と、制御手段とを備え、上記暖房熱源手段には上記制御手段と通信可能に構成された1または複数の温水暖房装置が接続されたものにおいて、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われる際に、上記制御手段が、追い焚き運転の前後における浴槽の湯水の温度差と浴槽の湯水の水量とに基づいて追い焚き運転によって上記浴槽の湯水に与えられた熱量を算出して、この熱量から上記追い焚き運転のために使用された燃料使用量を算出するステップと、上記熱交換器で温水を生成するために使用した燃料使用量を算出するステップと、上記熱交換器で温水を生成するために使用した燃料使用量から上記追い焚き運転のために使用された燃料使用量を減算して温水暖房運転のために使用された燃料使用量を算出するステップと、少なくとも上記追い焚き運転のために使用された燃料使用量と上記温水暖房運転のために使用された燃料使用量のいずれか一方を上記表示手段に表示させるステップとを実行する制御構成を備えた
ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の温水暖房熱源機は、他の実施態様として、バーナによって加熱される熱交換器に循環湯水を通水して暖房用温水を生成する暖房熱源手段と、上記熱交換器によって生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水を追い焚きする追い焚き手段とを備えた追い焚き機能付き温水暖房熱源機であって、浴槽の湯水の温度を検出する温度検出手段と、所定の表示手段と、制御手段とを備え、上記暖房熱源手段には上記制御手段と通信可能に構成された1または複数の温水暖房装置が接続されたものにおいて、上記制御手段に、追い焚き運転のために使用される単位時間あたりの燃料使用量を記憶させた所定の記憶領域を設けておき、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた際に、上記制御手段が、上記記憶領域に記憶された単位時間あたりの燃料使用量を積算して追い焚き運転のために使用された燃料使用量を算出して、その結果を上記表示手段に表示させる制御構成を有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る燃料使用量の算出方法および温水暖房熱源機を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
実施形態1
図1に、本発明を適用した給湯装置の概略構成の一例を示す。図1に示す給湯装置1は、給湯機能と風呂の浴槽への注湯機能と温水暖房機能と風呂追い焚き機能とを備えた給湯装置(温水暖房熱源機)であって、上記給湯機能および注湯機能を実現するための主熱交換器21を有する主缶体2と、温水暖房機能および風呂追い焚き機能を実現するための暖房熱源用熱交換器(熱交換器)31を有する暖房熱源用缶体3と、これらの動作を制御する制御部(制御手段)10と、上記制御部10での処理結果を表示する表示部(表示手段)11とを主要部として備えている。
【0015】
上記主缶体2は、上述したように上記主熱交換器21を備える他、この主熱交換器21を加熱するためのバーナ22と、該バーナ22に燃焼用空気を供給するための送風ファン23と、上記バーナ22に点火するための点火プラグ24と、燃焼中のバーナ22の立ち消えを検出するための立ち消え安全装置25とを備えている。
【0016】
主熱交換器21は、カランKや図示しないシャワーなどの各種給湯栓や、浴槽B(図3参照)に設けられた循環アダプタBaから出湯させる温水を生成するための熱交換器であって、その一端が該主熱交換器21に冷水を供給する給湯入水管41と接続されるとともに、その他端が主熱交換器21で加熱された温水を出湯するための出湯管5と接続されている。
【0017】
給湯入水管41は、図外の水源(たとえば上水道)と接続された入水管4から供給される冷水を、図中の分岐点aで分岐して主熱交換器21に供給するための配管であって、この分岐点aで分岐される他方の配管42は後述する膨張タンク75に接続され、該膨張タンク75にも水源からの給水が可能とされている。
【0018】
そして、この給湯入水管41には、該給湯入水管41から主熱交換器21に供給される冷水の一部を出湯管5に供給するバイパス管44が設けられており、このバイパス管44には該バイパス管44の流量調整用のバイパス流量調整弁45が設けられている。
【0019】
また、上記給湯入水管41には、上記バイパス管44との分岐点bの下流側に、上記主缶体2に供給される冷水の流量(缶体流量)を検出するための入水流量センサ42と、上記主缶体2への入水温度を検出するための入水温度センサ43とが設けられている。
【0020】
上記出湯管5には、上記主熱交換器21の直近位置に主熱交換器21から出湯される温水の温度を検出するための缶体温度センサ51が設けられるとともに、上記バイパス管6との合流点cの下流側に出湯流量調整用の出湯流量調整弁52と、出湯温度を検出するための出湯温度センサ53が設けられている。
【0021】
そして更に、この出湯管5は、上記出湯温度センサ53の下流側(図中の分岐点d)において、カランKやシャワーなどの給湯栓に温水を供給するための給湯配管54と、浴槽Bに温水を注湯するための注湯配管55とに分岐されており、この注湯配管55の先端が後述する追い焚き循環回路9に接続され、追い焚き循環回路9を介して浴槽Bへの注湯が可能とされている。
【0022】
ここで、図中符号56で示すのは、浴槽Bへの注湯流量を検出するための注湯流量センサであり、また符号57で示すのは浴槽Bへの注湯の開始/停止を制御する注湯電磁弁である。また、符号58a,58bは浴槽Bから湯水の逆流を防止する逆止弁を示している。
【0023】
上記バーナ22は、ガス供給源に接続されたガス管6から供給されるガスを燃料とするガスバーナであって、複数(図示例では11本)の燃焼管22a,22a,…と、該燃焼管22aの燃焼本数を設定するための能力切替弁26(図示例では3個の弁)と、燃焼管22aに供給されるガス圧を調節するためのガス比例弁27と、ガスの供給/遮断を制御する元ガス電磁弁28とを主要部として備えている。
【0024】
なお、上記元ガス電磁弁28は、上記暖房熱源用缶体3側のバーナ32と共用されており、バーナ32もバーナ22とほぼ同様の構成、すなわち、複数(図示例では6本)の燃焼管32a,32a,…と、該燃焼管32aの燃焼本数を設定するための能力切替弁36(図示例では3個の弁)と、燃焼管32aに供給されるガス圧を調節するためのガス比例弁37とを有しており、上記元ガス電磁弁28の開閉によりガスの供給/遮断が可能とされている。
【0025】
一方、上記暖房熱源用缶体3は、上記暖房熱源用熱交換器31と、この暖房熱源用熱交換器31を加熱するためのバーナ32と、該バーナ32に燃焼用空気を供給するための送風ファン33と、上記バーナ32に点火するための点火プラグ34と、燃焼中のバーナ32の立ち消えを検出するための立ち消え安全装置35とを主要部として備えている。
【0026】
上記暖房熱源用熱交換器31は、温水暖房装置A(図2参照)に供給する温水を生成するための熱交換器であって、その両端が暖房循環回路7と接続され、該暖房循環回路7内を流れる循環湯水を加熱可能に構成されている。
【0027】
ここで、上記暖房循環回路7の説明に際し、図2に温水暖房装置Aの接続例を示す。図2に示す接続例では、給湯装置1には、該給湯装置1から高温の温水の供給を受ける高温端末装置(たとえば浴室乾燥機や温水ファンコンベクタ、温水エアコンなど)Aと、低温の温水の供給を受ける低温端末装置(たとえば温水床暖房パネルなど)Aの2台の温水暖房装置Aが接続されている。つまり、本実施形態に示す給湯装置1は、暖房用の温水として高低2温度の温水の供給が可能とされている。
【0028】
そこで、この高低2温度の温水供給方式について図1および図2に基づいて説明する。給湯装置1には、高温端末装置Aに向けて温水を出湯するための高温出湯接続口71と、低温端末装置Aに向けて温水を出湯するための低温出湯接続口72と、上記高温端末装置Aおよび低温端末装置Aで放熱した温水を再び暖房熱源用熱交換器31に戻すための暖房戻り接続口73とが備えられるとともに、上記暖房循環回路7に湯水を循環させる暖房循環ポンプ74と、暖房循環回路7の補水用の膨張タンク75とが備えられている。
【0029】
そして、上記高温端末装置Aに供給される温水は、上記暖房循環ポンプ74の駆動により、上記暖房熱源用熱交換器31で加熱された温水が上記暖房熱源用熱交換器31から配管76を介して高温出湯接続口71に導かれ、該高温出湯接続口71から高温往き配管81(図2参照)を介して高温端末装置Aに至り、高温端末装置Aで放熱後に高温戻り配管82(図2参照)および暖房戻り接続口73を経て膨張タンク75に導かれて、配管77を経て暖房熱源用熱交換器31に循環するよう構成されている。
【0030】
なお、ここで上記配管76に流れる温水の一部は分岐点eで配管78に分岐されて上記膨張タンク75の上流側(合流点f)に接続され、暖房戻り接続口73から膨張タンク75に循環する温水と合流するように構成されている。
【0031】
一方、上記低温端末装置Aに供給される温水は、上記配管77を経て暖房熱源用熱交換器31に戻る温水の一部を分岐点gで分岐して上記低温出湯接続口72に導くとともに、該低温出湯接続口72から低温往き配管83(図2参照)を介して低温端末装置Aに導き、低温端末装置Aで放熱後に低温戻り配管84(図2参照)および暖房戻り接続口73を経て膨張タンク75に循環するよう構成されている。
【0032】
ここで、本実施形態に示す給湯装置1では、上記低温出湯接続口72が複数(図示例では6機)の低温端末装置Aの接続が可能なヘッダ装置の形態とされ、各接続口には熱動弁72aが設けられている。また、膨張タンク75には水位検出装置(水位電極75a,75b)と給水電磁弁75cとが設けられ、該給水電磁弁75cの開閉により膨張タンク75内の水位制御が可能とされている。
【0033】
そして更に、本実施形態に示す給湯装置1では、上記追い焚き機能に関して、追い焚き循環回路9と追い焚き用熱交換器(追い焚き手段)91とが設けられている。
【0034】
追い焚き循環回路9は、浴槽B内の湯水を追い焚き用熱交換器91に循環させるための配管経路であって、浴槽Bから吸い込まれた湯水を追い焚き用熱交換器91に導く風呂戻り配管93と、追い焚き用熱交換器91で加熱された温水を浴槽Bに導く風呂往き配管94と、これらの配管93,94に湯水を循環させる追い焚き循環ポンプ95とを主要部として構成される。
【0035】
そして、風呂戻り配管93および風呂往き配管94は、図3に示すように、浴槽Bの側壁に設けられた循環アダプタBaに接続され、上記追い焚き循環ポンプ95の駆動により、浴槽B内の湯水がこの循環アダプタBaを介して風呂戻り配管93に吸い込まれ、追い焚き用熱交換器91で加熱された後、風呂往き配管94を経て循環アダプタBaから浴槽B内に吐出される。
【0036】
なお、図中符号96で示すのは浴槽B内の水位を検出するための水位センサであり、符号97で示すのは浴槽B内の湯水の温度を検出する風呂温度センサ(温度検出手段)である。また、符号98は浴槽B内の湯水の循環を検出するための水流スイッチを示している。
【0037】
一方、追い焚き用熱交換器91は、上記主熱交換器21や暖房熱源用熱交換器31のようにバーナ22,32で直接加熱する方式の熱交換器ではなく、暖房熱源用熱交換器31で生成された温水の熱を利用して追い焚き循環回路9内の湯水を加熱する間接熱交換方式を採用した熱交換器であって、熱源となる温水には、図示のように、配管77から分岐点hで分岐された追い焚き加熱用の配管79に流れる温水が利用される。
【0038】
なお、ここで上記配管77から分岐された追い焚き加熱用の配管79の下流端は、上記膨張タンク75の上流側の合流点iで膨張タンク75に循環する温水と合流するように構成されており、追い焚き用熱交換器91で放熱した温水は上記膨張タンク75を経て暖房熱源用熱交換器31に循環するように構成されている。また、この追い焚き加熱用の配管79の配管上には追い焚き運転時に配管79に温水を通水させる追い焚き熱動弁92が設けられている。
【0039】
制御部10は、給湯装置1の各部の動作を制御する制御装置であって、動作制御用のマイクロコンピュータ(図示せず)を搭載している他、本実施形態では、この制御部10には上記温水暖房装置Aと双方向で情報のやり取り(双方向通信)を行うための通信装置(図示せず)が設けられている。
【0040】
ここで、図2において符号Lは上記双方向通信用の通信線を示している。また、符号Rは高温端末装置Aの操作装置を示しており、符号Rは低温端末装置Aの操作装置を示している。そして、これら各操作装置R,Rには、暖房運転の開始/停止や暖房設定温度などを入力するための各種操作スイッチ(図示せず)と、該操作スイッチでの操作内容や上記給湯装置1(具体的には上記制御部10)から通信線Lを介して送信される各種情報を表示するための暖房用の表示部101とが設けられている。
【0041】
なお、この暖房用の表示部101は、少なくとも暖房運転の開始/停止の表示や暖房設定温度の表示が可能なタイプの表示装置であればよいが、本実施形態では、この暖房用表示部101として情報の内容に応じて文字や図形などを任意に表示できる液晶ディスプレイや蛍光管ドットマトリクスなどの表示装置が好適に用いられる。
【0042】
上記表示部11は、上記制御部10から出力される情報を表示するための表示装置であって、上記暖房用の表示部101と同様に、情報の内容に応じて文字や図形などを任意に表示できる液晶ディスプレイや蛍光管ドットマトリクスなどの表示装置が好適に使用される。
【0043】
なお、この表示部11は給湯装置1の本体に設けられてもよいが、好ましくは、給湯装置1に対して給湯や注湯、追い焚き運転を指示するために台所や浴室に設けられた遠隔操作装置(図示せず)に設けられる。
【0044】
しかして、このように構成されてなる給湯装置1においては、給湯、注湯、追い焚きの各運転の指示が上記遠隔操作装置を介して制御部10に与えられるとともに、暖房運転の指示は温水暖房装置Aの操作装置Rから制御部10に与えられ、これらの運転指示に従って制御部10が給湯装置1の各部を制御して給湯、注湯、追い焚き、暖房の各運転が行われる。
【0045】
そして、本発明の給湯装置1においては、これらの各運転が行われると、上記制御部10が、上記バーナ22やバーナ32で消費された燃料の使用量(バーナ燃料使用量)を上記表示部11に表示するように構成されている。
【0046】
なお、この表示部11への表示は、給湯装置1における各運転が行われたとき、または運転後に表示してもよく、また各運転が行われた後に、遠隔操作装置等で燃料使用量を表示させるための所定操作が行われた時に表示するように構成されてもよい。
【0047】
ここで、上記バーナ燃料使用量の算出方法の一例を示すと、上述したように、給湯装置1の制御部10が、缶体温度と入水温度の温度差および缶体流量に基づいて缶体号数を計算してその号数を積算し、その積算結果から所定の変換定数に基づいて発熱量を求め、この発熱量を燃料の種類ごとの単位量あたりの発熱量で除算することによりバーナ燃料使用量を求める。その際、上記缶体号数の計算には、缶体温度に代えて出湯温度に基づいて決定される缶体設定温度を用いても良いし、また、実出力号数に基づいたフィードバック号数を加算したFF+FB号数を缶体号数としてもよい。なお、このバーナ燃料使用量の算出方法は上記以外の他の方法によってもよく、適宜変更可能である。
【0048】
ところで、このようにバーナ22,32でのバーナ燃料使用量を表示する構成を採用した場合、暖房運転中に追い焚き運転が開始されたり、追い焚き運転中に暖房運転が開始されるなど、暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われると、バーナ32で消費された燃料のうちどれだけの燃料が暖房運転(または追い焚き運転)に消費されたかを把握することができないので、本実施形態の給湯装置1では暖房・追い焚きのそれぞれに要した燃料使用量の把握ができるように制御部10が以下のような処理を行うように構成されている。
【0049】
(1) すなわち、暖房運転中に追い焚き運転が開始されると、制御部10が追い焚き運転の前後における浴槽Bの湯水の温度差を検出する(ステップS1)。この検出は、追い焚き運転の前後における上記風呂温度センサ97の検出値の比較により行われる。
【0050】
より詳細には、給湯装置1が追い焚き運転を開始すると、バーナ32の点火に先立ち追い焚き循環ポンプ95が駆動して追い焚き循環回路9内で湯水の循環が開始されるので、上記追い焚き循環ポンプ95の駆動開始後の所定時間(たとえば数秒)経過後に風呂温度センサ97で検出される温度を追い焚き運転前の温度として上記温度差が検出される。
【0051】
これは、追い焚き循環ポンプ95が駆動を開始した直後に上記風呂温度センサ97で検出される温度は、風呂戻り配管93内に貯留する湯水の温度を示しているにすぎないので、浴槽B内の湯水が追い焚き循環回路9に循環するのを待って浴槽Bの湯水の温度を正確に検出するためである。
【0052】
また、追い焚き運転後の温度の検出は、上記制御部10による追い焚き運転の終了処理が、上記風呂温度センサ97で検出される温度が追い焚き設定温度(追い焚き運転における目標温度として制御部10に設定された温度)に達したことを条件としている場合には当該追い焚き設定温度を追い焚き運転後の温度として用いることができる。おな、この場合、追い焚き運転の終了を待つことなく制御部10は次の処理の実行が可能となり、追い焚き燃料使用量を早期に表示できる。
【0053】
これに対し、追い焚き運転の終了処理が、遠隔操作装置での追い焚き運転終了指示操作や浴槽Bの温度にかかわらず追い焚き運転開始から所定時間経過後に自動停止するような場合には、バーナ32が燃焼を停止してから所定時間(たとえば数秒)経過後に上記風呂温度センサ97で検出される温度を上記追い焚き運転後の温度として用いる。
【0054】
なお、ここで燃焼停止から所定時間経過後に風呂温度センサ97で検出された温度を追い焚き運転後の温度として用いるのも、上述したのと同様に、浴槽B内の湯水の温度を正確に検出するためである。
【0055】
また、上記風呂温度センサ97の検出値を制御部10に取り込む場合、風呂温度センサ97で検出される温度変化(たとえば数秒間の平均温度の比較)が所定値の範囲内である場合にのみ風呂温度センサ97の検出値を浴槽Bの温度として取り込むことが好ましい。
【0056】
これは、追い焚き運転により通常予想される温度上昇の範囲を超えて急激な温度変化があった場合には、風呂温度センサ97の検出値は正確とはいえないので、正確なデータを制御部10に取り込むためである。
【0057】
(2) また、この追い焚き運転の前後における浴槽Bの湯水の温度差の検出と並行して、上記制御部10では、浴槽B内の湯水の水量を検出する(ステップS2)。この水量の検出は、本実施形態に示すように給湯装置1が水位センサ96を有する場合には、当該水位センサ96の検出値を基に算出される。すなわち、上記制御部10の所定の記憶領域に予め浴槽Bの内面積を記憶させておき、上記水位センサ96で検出された水位にこの内面積を乗算することにより、浴槽Bの湯水の水量を算出する。なお、上記浴槽Bの内面積は、風呂運転時における注湯水量と水位上昇値とから求めることができるので、その値を上記制御部10に記憶させておく(なお、実際には浴槽の勾配を考慮して所定の係数を掛けて平均面積を用いる)。
【0058】
なお、この浴槽Bの湯水の水量の算出は、上述した手法に代えて、たとえば浴槽Bへの注湯時に上記注湯流量センサ56で検出された注湯流量の積算値を制御部10の所定の記憶領域に記憶させておき、この積算値を浴槽Bの湯水の水量として用いたり、あるいは上記遠隔操作装置で設定される注湯設定水量(注湯時の目標水量として制御部10に設定される水量)を浴槽Bの湯水の水量として用いることができる。またその他、経験に基づく固定値を予め上記制御部10に記憶させておき、この固定値を浴槽Bの湯水の水量として用いることもできる。つまり、本発明の適用にあたっては、上記浴槽Bの湯水の水量として所定の水量を予め制御部10に記憶・設定させておき、その所定水量を用いることが可能であり、またそうすることによって、水位センサ96を有さないタイプの給湯装置にも本発明は適用可能となる。
【0059】
(3) このようにして、追い焚き運転前後の浴槽Bの湯水の温度差と浴槽Bの湯水の水量とが検出されると、制御部10では、これらの値を乗算して追い焚き運転によって浴槽Bの湯水に与えられた熱量を算出して、この熱量を基に追い焚き運転のために使用された燃料使用量(以下、追い焚き燃料使用量と称する)を算出する(ステップS3)。
【0060】
この追い焚き燃料使用量の算出は、先に求めた浴槽Bの湯水に与えられた熱量をPとし、燃料の単位発熱量をQとし、追い焚き用熱交換器91の熱効率をRとし、追い焚き燃料使用量をSとすると、下記の数式(1) を基本式として求めることができる。

S=P/(Q×R)・・・(1)
【0061】
なお、この数式(1) は理論上導かれる数式であるので、実際に数式(1) を用いるにあたっては、任意の補正係数αを追加した以下の数式(2) とすることもできる。

S=P/(Q×R×α)・・・(2)
【0062】
(4) このようにして、追い焚き燃料使用量が求められると、上記制御部10は、追い焚き運転時にバーナ32で消費されたバーナ燃料使用量から上記追い焚き燃料使用量(S)を減算して、暖房運転のために使用された燃料使用量(以下、暖房燃料使用量と称する)を算出する(ステップS4)。
【0063】
(5) そして、制御部10では、このように追い焚き・暖房運転の各燃料使用量を算出すると、その算出結果を上記表示部11に表示させる(ステップS5)。なお、この表示にあたっては、追い焚き燃料使用量と暖房燃料使用量の双方を同時に表示部11に表示させてもよいが、いずれか一方のみを表示させ、この表示を遠隔操作装置のスイッチ操作で切り替えるように構成してもよい。要は、追い焚き燃料使用量と暖房燃料使用量の少なくともいずれか一方が表示部11に表示可能とされていればよい。
【0064】
また、かかる表示に関しては、本実施形態に示す給湯装置1のように、制御部10と温水暖房装置Aの操作装置Rとが通信可能である場合には、かかる通信機能を利用して操作装置Rに上記ステップS4で求めた暖房燃料使用量を送信し、その値を上記表示部101に表示させるように構成することも可能である。
【0065】
さらに、上記暖房燃料使用量の表示に関して、複数の温水暖房装置Aが温水暖房運転を行った場合には、上記制御部10が、先に求めた暖房燃料使用量を、各温水暖房装置の運転時間に比例して配分し、各温水暖房装置毎に温水暖房運転に使用された燃料使用量(以下、端末暖房燃料使用量と称する)を算出して上記操作装置Rの表示部101に表示させるように構成することも可能である。
【0066】
この場合、上記制御部10は、たとえば図4に示す手順で各温水暖房装置Aの暖房運転時間を取得するように構成される。つまり、個々の温水暖房装置Aの制御部(コントローラ)の制御構成として、上記制御部10から送信される暖房燃料使用量を受信した場合に暖房運転時間を給湯装置1の制御部10に送信するように構成しておき、給湯装置1の制御部10はこれら各温水暖房装置Aから送信される暖房運転時間を取得する。
【0067】
このように、本発明に係る給湯装置によれば、表示部11(101)に追い焚き・暖房の各燃料使用量が表示されるので、暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた場合でも、それぞれの運転に要した燃料使用量を容易に把握することが可能となる。
【0068】
また、上述した実施形態では、表示部11(101)には、追い焚き・暖房の各燃料使用量のみを表示する構成を採用したが、たとえば上記制御部10の所定の記憶領域に予め燃料の単位価格を記憶させておき、算出された燃料使用量にこの単位価格を乗算して燃料の使用料金を算出し、これらの料金を表示部11(または101)に表示させることも可能である。つまり、追い焚き・暖房の各燃料使用量を料金に換算して表示させたり、あるいは端末燃料使用量を料金に換算して表示させることができる。
【0069】
実施形態2
次に、本発明の他の実施形態について図5に基づいて説明する。この第二の実施形態は、上記制御部10での処理内容を改変したものであって、給湯装置1の基本構成や該給湯装置1に接続される温水暖房装置Aの構成は上述した実施形態1と同様であるので、構成が共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0070】
ところで、この種の給湯装置1において、暖房運転と追い焚き運転とが同時になされている場合にバーナ32で追い焚き運転のために消費される燃料は、温水端末装置Aの運転台数(暖房系統数)と、暖房配管(高温往き配管81、高温戻り配管82、低温往き配管83、低温戻り配管84)の配管抵抗による流量分配比と、浴槽Bの湯水の温度とに影響されることが知られている。
【0071】
本実施形態に示す給湯装置1は、このような暖房系統数と配管抵抗による流量分配比と浴槽Bの湯水の温度との関係に基づいて予め所定単位時間当たりの追い焚き燃料使用量(以下、単位追い焚き燃料使用量と称する)を求めておき、この単位追い焚き燃料使用量を制御部10の所定の記憶領域に記憶させておく。
【0072】
なお、ここで上記配管抵抗による差(標準的な施工状態に対するばらつき)は無視できるので、本実施形態に示す給湯装置1の制御部10には、図5に示すように、暖房系統数と浴槽Bの湯水の温度とから求められる単位追い焚き燃料使用量が記憶される。
【0073】
そして、追い焚き運転と暖房運転とが同時に行われると、上記制御部10は、この追い焚き運転が終了するまで所定単位時間毎に上記風呂温度センサ97の検出結果を取り込んで、その都度この図5に示す関係に基づいて単位追い焚き燃料使用量を算出しつつ、これを積算して追い焚き燃料使用量を算出する。
【0074】
なお、ここで上記風呂温度センサ97による浴槽Bの湯水の検出は、上述した実施形態1の場合と同様に、追い焚き運転により浴槽Bの湯水の循環(風呂循環回路9での循環)が開始してから所定時間(たとえば数秒)が経過してから検出を開始するのが好ましい。また、風呂温度センサ97で検出される温度変化が所定値の範囲内である場合にのみ浴槽Bの湯水の温度として用いるのが好ましいのも上記実施形態1と同様である。
【0075】
このようにして、制御部10において追い焚き燃料使用量が算出されると、その後の処理は上記実施形態1と同様である。
【0076】
すなわち、制御部10ではバーナ32のバーナ燃料使用量から追い焚き燃料使用量を減算して暖房燃料使用量を算出し、追い焚き燃料使用量および暖房燃料使用量の双方またはいずれか一方を上記表示部11(または101)に表示させる。
【0077】
また、暖房燃料使用量の表示に関して、複数の温水暖房装置Aが温水暖房運転を行った場合には、上記制御部10が暖房燃料使用量を各温水暖房装置の運転時間に比例して配分して端末暖房燃料使用量を算出し、上記操作装置Rの表示部101に表示させる構成や、燃料使用量に燃料の単位価格を乗算して燃料の使用料金を算出してこれらの料金を表示部11(または101)に表示させる構成を採用できるのも上記実施形態1と同様である。
【0078】
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0079】
たとえば、上述した実施形態1では、追い焚き運転の前後における浴槽Bの湯水の温度差から浴槽Bの湯水に与えられた熱量を算出する構成を採用したが、追い焚き運転中に経時的に変化する浴槽Bの湯水の温度を定期的に取得してその都度追い焚き運転に要した燃料使用量を算出して、これを積算することにより追い焚き燃料使用量を算出するように構成することもできる。
【0080】
また、上述した実施形態2では、制御部10に暖房系統数と浴槽Bの湯水の温度とから求められる単位追い焚き燃料使用量を記憶する構成を採用したが、より簡易な構成として、たとえば図5の符号Zで示すように、浴槽Bの湯水の温度を固定値(図示例では20℃)として、暖房系統数だけに基づいて単位追い焚き燃料使用量を算出するように構成することも可能である。また、暖房系統数の設定にあたっては、高温端末装置Aと低温端末装置Aとを区別して、これらの数とその組み合わせに応じて単位追い焚き燃料使用量を記憶するように構成してもよい。
【0081】
また、上述した実施形態では、表示部11(または101)には追い焚きと暖房とを分けて、それぞれ燃料使用量や燃料の料金を表示する構成を示したが、バーナ32のバーナ燃料使用量やその料金を表示するように構成することも可能である。
【0082】
また、上述した実施形態では、追い焚き・暖房の各燃料使用量や料金の算出処理を給湯装置1の制御部10で行う場合を示したが、これらの算出処理は、給湯装置1の遠隔操作装置や温水暖房装置Aの操作装置Rに搭載されるマイクロコンピュータに処理を分散させてもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の燃料使用量の算出方法によれば、追い焚き運転によって浴槽の湯水に与えられた熱量を算出して、この熱量から追い焚き運転に要した燃料使用量を算出するとともに、温水暖房運転に要した燃料使用量が算出されるので、追い焚き運転と暖房運転とが同時に行われた場合でも、それぞれの運転のために使用された燃料の使用量を正確に求めることができる。
【0084】
また、本発明によれば、暖房用温水を生成する熱交換器で生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水の追い焚きがなされる追い焚き機能付き温水暖房熱源機において、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われる際に、制御手段が、追い焚き運転の前後における浴槽の湯水の温度差と浴槽の湯水の水量とに基づいて追い焚き運転によって浴槽の湯水に与えられた熱量を算出して、この熱量から追い焚き運転のために使用された燃料使用量を算出するステップと、熱交換器で温水を生成するために使用した燃料使用量を算出するステップと、熱交換器で温水を生成するために使用した燃料使用量から追い焚き運転のために使用された燃料使用量を減算して温水暖房運転のために使用された燃料使用量を算出するステップと、少なくとも追い焚き運転のために使用された燃料使用量と温水暖房運転のために使用された燃料使用量のいずれか一方を表示手段に表示させるステップとを実行する制御構成を備えることから、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた場合でも、これらに要した燃料の使用量をそれぞれ正確に表示部に表示することができる。
【0085】
そして、さらに本発明によれば、暖房用温水を生成する熱交換器で生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水の追い焚きがなされる追い焚き機能付き温水暖房熱源機において、制御手段に追い焚き運転のために使用される単位時間あたりの燃料使用量を記憶させた所定の記憶領域が設けられ、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた際に、上記制御手段が、上記記憶領域に記憶された単位時間あたりの燃料使用量を積算して追い焚き運転のために使用された燃料使用量を算出して表示手段に表示させるので、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた場合でも、これらに要した燃料の使用量をそれぞれ正確に表示部に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温水暖房熱源機の概略構成の一例を示す装置構成図である。
【図2】同温水暖房熱源機と温水暖房装置との接続例を示す説明図である。
【図3】同温水暖房熱源機と浴槽との接続例を示す説明図である。
【図4】同温水暖房熱源機の制御部と温水暖房装置の制御部との通信状態を説明する説明図である。
【図5】同温水暖房熱源機の他の実施形態において制御部に記憶されるデータの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給湯装置
10 制御部(制御手段)
101 温水暖房装置の表示部(表示手段)
2 主缶体
21 主熱交換器
22 バーナ
3 暖房熱源用缶体
31 暖房熱源用熱交換器(熱交換器)
32 バーナ
4 入水管
5 出湯管
6 ガス管
7 暖房循環回路
9 追い焚き循環回路
91 追い焚き用熱交換器(追い焚き手段)
95 追い焚き循環ポンプ
96 水位センサ
97 風呂温度センサ(温度検出手段)
A 温水暖房装置
R 温水暖房装置の操作装置

Claims (16)

  1. バーナによって加熱される熱交換器に循環湯水を通水して暖房用温水を生成する暖房熱源手段と、前記熱交換器によって生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水を追い焚きする追い焚き手段とを備えた追い焚き機能付き温水暖房熱源機において、温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた際に、前記温水暖房運転と前記追い焚き運転のそれぞれに要した燃料の使用量を算出する方法であって、
    前記追い焚き運転によって前記浴槽の湯水に与えられた熱量を算出して、この熱量から追い焚き運転に要した燃料使用量を算出するとともに、前記熱交換器で温水を生成するために要した燃料使用量から前記追い焚き運転に要した燃料使用量を減算して温水暖房運転に要した燃料使用量を算出する
    ことを特徴とする燃料使用量の算出方法。
  2. バーナによって加熱される熱交換器に循環湯水を通水して暖房用温水を生成する暖房熱源手段と、前記熱交換器によって生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水を追い焚きする追い焚き手段とを備えた追い焚き機能付き温水暖房熱源機であって、浴槽の湯水の温度を検出する温度検出手段と、所定の表示手段と、制御手段とを備え、前記暖房熱源手段には前記制御手段と通信可能に構成された1または複数の温水暖房装置が接続されたものにおいて、
    温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われる際に、前記制御手段が、追い焚き運転の前後における浴槽の湯水の温度差と浴槽の湯水の水量とに基づいて追い焚き運転によって前記浴槽の湯水に与えられた熱量を算出して、この熱量から前記追い焚き運転のために使用された燃料使用量を算出するステップと、前記熱交換器で温水を生成するために使用した燃料使用量を算出するステップと、前記熱交換器で温水を生成するために使用した燃料使用量から前記追い焚き運転のために使用された燃料使用量を減算して温水暖房運転のために使用された燃料使用量を算出するステップと、少なくとも前記追い焚き運転のために使用された燃料使用量と前記温水暖房運転のために使用された燃料使用量のいずれか一方を前記表示手段に表示させるステップとを実行する制御構成を備えた
    ことを特徴とする温水暖房熱源機。
  3. 前記制御手段が、追い焚き運転の前後における浴槽の湯水の温度差を算出するにあたり、追い焚き運転における浴槽の湯水の目標温度として制御手段に設定される浴槽設定温度から追い焚き運転前に前記温度検出手段で検出された検出温度を減算することより算出する制御構成を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の温水暖房熱源機。
  4. 前記制御手段が、追い焚き運転の前後における浴槽の湯水の温度差を算出するにあたり、追い焚き運転により浴槽の湯水の循環が開始してから所定時間経過後に前記温度検出手段で検出された温度を前記追い焚き運転前の検出温度として用いる制御構成を有することを特徴とする請求項2または3に記載の温水暖房熱源機。
  5. 前記制御手段が、前記温度検出手段で検出される温度変化が所定値の範囲内である場合にのみ前記温度検出手段で検出された温度を浴槽の湯水の温度として取り込む制御構成を有することを特徴とする請求項2または3に記載の温水暖房熱源機。
  6. 前記制御手段が、前記浴槽の水位と浴槽の内面積とに基づいて前記浴槽の湯水の水量を算出する制御構成を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の温水暖房熱源機。
  7. 前記制御手段が、前記浴槽の湯水の量として制御手段に予め設定される所定水量を用いることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の温水暖房熱源機。
  8. バーナによって加熱される熱交換器に循環湯水を通水して暖房用温水を生成する暖房熱源手段と、前記熱交換器によって生成された温水の熱を利用して浴槽の湯水を追い焚きする追い焚き手段とを備えた追い焚き機能付き温水暖房熱源機であって、浴槽の湯水の温度を検出する温度検出手段と、所定の表示手段と、制御手段とを備え、前記暖房熱源手段には前記制御手段と通信可能に構成された1または複数の温水暖房装置が接続されたものにおいて、
    前記制御手段に、追い焚き運転のために使用される単位時間あたりの燃料使用量を記憶させた所定の記憶領域を設けておき、
    温水暖房運転と追い焚き運転とが同時に行われた際に、前記制御手段が、前記記憶領域に記憶された単位時間あたりの燃料使用量を積算して追い焚き運転のために使用された燃料使用量を算出して、その結果を前記表示手段に表示させる制御構成を有する
    ことを特徴とする温水暖房熱源機。
  9. 前記記憶領域に記憶される単位時間あたりの燃料使用量が、前記温水暖房装置の運転状況に応じて設定されていることを特徴とする請求項8に記載の温水暖房熱源機。
  10. 前記記憶領域に記憶される単位時間あたりの燃料使用量が、浴槽の湯水の温度と前記温水暖房装置の運転状況との組み合わせに応じて設定されていることを特徴とする請求項8に記載の温水暖房熱源機。
  11. 前記制御手段が、追い焚き運転により浴槽の湯水の循環が開始した後所定時間経過後から前記温度検出手段による浴槽の湯水の温度検出を開始することを特徴とする請求項10に記載の温水暖房熱源機。
  12. 前記制御手段が、前記温度検出手段で検出される温度変化が所定値の範囲内である場合に前記温度検出手段で検出された温度を浴槽の湯水の温度として用いることを特徴とする請求項10または11に記載の温水暖房熱源機。
  13. 前記制御手段が、前記熱交換器のバーナで使用された燃料から前記追い焚き運転のために使用された燃料を減算して温水暖房運転のために使用された燃料使用量を算出し、その結果を前記表示手段に表示させる制御構成を有する
    ことを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか一つに記載の温水暖房熱源機。
  14. 複数の温水暖房装置が温水暖房運転を行った場合において、前記制御手段が、前記温水暖房運転のために使用された燃料使用量を、各温水暖房装置の運転時間に比例して配分し、各温水暖房装置毎に温水暖房運転に使用された燃料使用量を算出する制御構成を有する
    ことを特徴とする請求項2から7または請求項13のいずれか一つに記載の温水暖房熱源機。
  15. 前記制御手段が、算出された燃料使用量に燃料の単位価格を乗算して燃料の使用料金を算出し、その結果を前記表示手段に表示させる制御構成を有することを特徴とする請求項2から14のいずれか一つに記載の温水暖房熱源機。
  16. 前記表示手段が前記温水暖房装置を操作するための操作装置に設けられていることを特徴とする請求項2から15のいずれか一つに記載の温水暖房熱源機。
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