JP2004284760A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】遮煙・遮炎のための専用部品を不用とし得て、しかも、エレベータ扉の開閉時の余裕を残しつつ火災発生に関わらず隙間の発生を防止することができる安価且つ簡素な遮煙・遮炎機能付きのエレベータを提供することを目的とする。
【解決手段】建物フロアのエレベータ乗場に乗降口12を形成する三方枠11と、三方枠11の裏面側に位置して乗降口12を開閉するエレベータ扉13,14と、エレベータ扉13,14の開閉を案内すると共にエレベータ扉13,14が乗降口12を閉成しているときにはエレベータ扉13,14の前面の一部と三方枠11とが密着し且つエレベータ扉13,14が乗降口12を開放しているときにはエレベータ扉13,14の前面と三方枠11とが離反するように傾斜設定された敷居15とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】建物フロアのエレベータ乗場に乗降口12を形成する三方枠11と、三方枠11の裏面側に位置して乗降口12を開閉するエレベータ扉13,14と、エレベータ扉13,14の開閉を案内すると共にエレベータ扉13,14が乗降口12を閉成しているときにはエレベータ扉13,14の前面の一部と三方枠11とが密着し且つエレベータ扉13,14が乗降口12を開放しているときにはエレベータ扉13,14の前面と三方枠11とが離反するように傾斜設定された敷居15とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ、特に、建物火災発生時における遮煙・遮炎機能を具備したエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物に設置されたエレベータ施設は、建物の上下方向に延びる昇降路内をエレベータかごが昇降し、所望の階数から他の階数へと移動するものである。
【0003】
図4は、基本的なエレベータ乗場付近のエレベータ施設を示し、図4(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す要部の平面図、図4(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す要部の正面図である。
【0004】
また、建物側には、図4(A),(B)に示すように、各フロアのエレベータ乗場に開口する乗降口1を形成する三方枠2が設けられていると共に、エレベータかご(図示せず)の停止時にこのエレベータかご内とエレベータ乗場との利用者の行き来を許容・拒否するためのエレベータ扉3,4により乗降口1が開閉される。
【0005】
さらに、このエレベータ扉3,4の開閉の容易性を確保するために、エレベータ扉3,4の前面と三方枠2との間の前後方向(利用者の乗降方向)と、エレベータ扉3,4の底面と乗降口1の床面との間の上下方向とには、若干の隙間P1,P2が存在する。
【0006】
従って、建物に火災が発生した場合、その火災に伴って発生した煙や有毒ガスのみならず、場合によっては炎が、上述した隙間から昇降路内へと進入し、特に火災発生階よりも上階へと導かれ、その上階の隙間から漏れてしまうという問題があった。
【0007】
そこで、このような煙・有毒ガス・炎等の昇降路内への誘導を防止するため、火災発生時に隙間を遮断する回動若しくはスライド式の遮蔽部材を設けたり(例えば、特許文献1,2参照)、乗場口全体を遮蔽する防煙シャッターを設けた(例えば、特許文献3参照)エレベータが知られている。
【0008】
また、その密閉状態を確保するためにパッキン等を設けた(例えば、特許文献2参照)ものもある。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−34481号公報
【特許文献2】
特開2002−211861号公報
【特許文献3】
特開2002−306622号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成されたエレベータにあっては、何れのものにあっても、煙・有毒ガス・炎等の昇降路内への誘導を防止する遮煙・遮炎手段が専用品であるためにエレベータ構成部品点数が増すうえ、火災発生時にのみそれを検出して作動するために何らかの火災検出手段が必要となってさらに部品点数が増してしまい、しかも、火災発生から火災検出までの間は遮煙・遮炎手段が作動しないため、完全な遮煙・遮炎手段とは言い難いものであった。
【0011】
尚、隙間の密閉状態を確保するパッキンにあっては、エレベータ扉の開閉が三方枠に沿って開閉するため、その開閉に伴って摩滅し易く、経年劣化に伴って隙間ができてしまうという問題が生じていた。
【0012】
本発明は、上記問題を解決するため、遮煙・遮炎のための専用部品を不用とし得て、しかも、エレベータ扉の開閉時の余裕を残しつつ火災発生に関わらず隙間の発生を防止することができる安価且つ簡素な遮煙・遮炎機能付きのエレベータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、本発明のエレベータは、建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉の開閉を案内するガイドとを備えたエレベータにおいて、前記ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の前面の一部と前記枠体とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の前面と前記枠体とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のエレベータは、建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉を吊持しつつその開閉を案内するガイドとを備えたエレベータにおいて、前記ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明のエレベータは、建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉の底面側に位置してその開閉を案内する下側ガイドと、前記エレベータ扉を吊持しつつその開閉を案内する上側ガイドとを備えたエレベータにおいて、前記下側ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の前面の一部と前記枠体とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の前面と前記枠体とが離反するように傾斜設定され、前記上側ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とする。
【0016】
しかも、本発明のエレベータは、前記エレベータ扉と前記枠体若しくは前記乗降口の上面との間に不燃性クッション材を介装したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のエレベータの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1乃至図3は本発明のエレベータを示し、図1(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の平面図、図1(B)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の平面図、図2(A)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の正面図、図2(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の正面図、図3(A)は三方枠とエレベータ扉との隙間に不燃性クッション材を介装した要部の平面図、図3(B)は乗降口とエレベータ扉との間に不燃性クッション材を介装した要部の正面図である。
【0019】
図1において、11は建物フロアのエレベータ乗場に開口する乗降口12を形成する三方枠(枠体)、13,14は乗降口12を開閉する左右一対のエレベータ扉、15は図示を略する扉開閉装置(周知)によってエレベータ扉13,14を互いに接近・離反する方向に案内するようにエレベータ扉13,14の底面側に配置された敷居である。
【0020】
この敷居15には、図1(A)に示すように、エレベータ扉13,14が乗降口12を閉成しているときはエレベータ扉13,14の前面の一部と三方枠11の裏面とが密着し、図1(B)に示すように、エレベータ扉13,14が乗降口12を開放しているときにはエレベータ扉13,14の前面と三方枠11とが離反するように傾斜設定されたガイドレール(溝)15a,15bが設けられている。
【0021】
また、このガイドレール15a,15bは、図2(A)に示すように、乗降口12の中央から端に向かって上向きに拡開しており、エレベータ扉13,14の上方に設けられてこのエレベータ扉13,14を吊持案内するガイドレール16の拡開と協働して、エレベータ扉13,14が乗降口12を閉成しているときにはエレベータ扉13,14の底面と乗降口12の上面とが密着し且つエレベータ扉13,14が乗降口12を開放しているときにはエレベータ扉13,14の底面と乗降口12の上面とが離反するように傾斜設定されている。
【0022】
尚、図3(A),(B)に示すように、三方枠11のエレベータ扉13,14との密着部分(逆でも良い)と、敷居15のエレベータ扉13,14との密着部分(逆でも良い)に不燃性のクッション材17,18を設けることにより、エレベータ扉13,14によって乗降口12を閉成したときの密閉性をより確実なものとしても良い。
【0023】
この際、エレベータ扉13,14は、各クッション材17,18に対して接近・離反する方向に開閉するため、常時接触している状態とはならず、クッション材17,18の経年使用に伴う摩滅が抑制されている。
【0024】
また、エレベータ扉13,14の開閉を案内する常時使用構成部材であるガイド(敷居15とガイドレール16)部材とエレベータ扉13,14そのものに遮煙・遮炎機能を具備させたことから、専用の遮煙・遮炎部材を設ける必要がないうえ、火災発生検知部材をも不要とすることができ、非常に安価なエレベータ施設とすることができる。
【0025】
また、エレベータ扉13,14は、乗降口12を閉成しているときのみ三方枠11と密着する構成であるため、エレベータ扉13,14の開閉時のスライド変位が阻害されることもない。
【0026】
【発明の効果】
本発明のエレベータにあっては、以上説明したように構成したことにより、遮煙・遮炎のための専用部品を不用とし得て、しかも、エレベータ扉の開閉時の余裕を残しつつ火災発生に関わらず隙間の発生を防止することができる安価且つ簡素な遮煙・遮炎機能付きのエレベータとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるエレベータを示し、(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の平面図、(B)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるエレベータを示し、(A)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の正面図、(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるエレベータを示し、(A)は三方枠とエレベータ扉との隙間に不燃性クッション材を介装した要部の平面図、(B)は乗降口とエレベータ扉との間に不燃性クッション材を介装した要部の正面図である。
【図4】基本的なエレベータ乗場付近のエレベータ施設を示し、(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す要部の平面図、(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す要部の正面図である。
【符号の説明】
11 三方枠(枠体)、12 乗降口、13 エレベータ扉、14 エレベータ扉、15 敷居、16 ガイドレール、17 クッション材、18 クッション材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ、特に、建物火災発生時における遮煙・遮炎機能を具備したエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物に設置されたエレベータ施設は、建物の上下方向に延びる昇降路内をエレベータかごが昇降し、所望の階数から他の階数へと移動するものである。
【0003】
図4は、基本的なエレベータ乗場付近のエレベータ施設を示し、図4(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す要部の平面図、図4(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す要部の正面図である。
【0004】
また、建物側には、図4(A),(B)に示すように、各フロアのエレベータ乗場に開口する乗降口1を形成する三方枠2が設けられていると共に、エレベータかご(図示せず)の停止時にこのエレベータかご内とエレベータ乗場との利用者の行き来を許容・拒否するためのエレベータ扉3,4により乗降口1が開閉される。
【0005】
さらに、このエレベータ扉3,4の開閉の容易性を確保するために、エレベータ扉3,4の前面と三方枠2との間の前後方向(利用者の乗降方向)と、エレベータ扉3,4の底面と乗降口1の床面との間の上下方向とには、若干の隙間P1,P2が存在する。
【0006】
従って、建物に火災が発生した場合、その火災に伴って発生した煙や有毒ガスのみならず、場合によっては炎が、上述した隙間から昇降路内へと進入し、特に火災発生階よりも上階へと導かれ、その上階の隙間から漏れてしまうという問題があった。
【0007】
そこで、このような煙・有毒ガス・炎等の昇降路内への誘導を防止するため、火災発生時に隙間を遮断する回動若しくはスライド式の遮蔽部材を設けたり(例えば、特許文献1,2参照)、乗場口全体を遮蔽する防煙シャッターを設けた(例えば、特許文献3参照)エレベータが知られている。
【0008】
また、その密閉状態を確保するためにパッキン等を設けた(例えば、特許文献2参照)ものもある。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−34481号公報
【特許文献2】
特開2002−211861号公報
【特許文献3】
特開2002−306622号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成されたエレベータにあっては、何れのものにあっても、煙・有毒ガス・炎等の昇降路内への誘導を防止する遮煙・遮炎手段が専用品であるためにエレベータ構成部品点数が増すうえ、火災発生時にのみそれを検出して作動するために何らかの火災検出手段が必要となってさらに部品点数が増してしまい、しかも、火災発生から火災検出までの間は遮煙・遮炎手段が作動しないため、完全な遮煙・遮炎手段とは言い難いものであった。
【0011】
尚、隙間の密閉状態を確保するパッキンにあっては、エレベータ扉の開閉が三方枠に沿って開閉するため、その開閉に伴って摩滅し易く、経年劣化に伴って隙間ができてしまうという問題が生じていた。
【0012】
本発明は、上記問題を解決するため、遮煙・遮炎のための専用部品を不用とし得て、しかも、エレベータ扉の開閉時の余裕を残しつつ火災発生に関わらず隙間の発生を防止することができる安価且つ簡素な遮煙・遮炎機能付きのエレベータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、本発明のエレベータは、建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉の開閉を案内するガイドとを備えたエレベータにおいて、前記ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の前面の一部と前記枠体とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の前面と前記枠体とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のエレベータは、建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉を吊持しつつその開閉を案内するガイドとを備えたエレベータにおいて、前記ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明のエレベータは、建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉の底面側に位置してその開閉を案内する下側ガイドと、前記エレベータ扉を吊持しつつその開閉を案内する上側ガイドとを備えたエレベータにおいて、前記下側ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の前面の一部と前記枠体とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の前面と前記枠体とが離反するように傾斜設定され、前記上側ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とする。
【0016】
しかも、本発明のエレベータは、前記エレベータ扉と前記枠体若しくは前記乗降口の上面との間に不燃性クッション材を介装したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のエレベータの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1乃至図3は本発明のエレベータを示し、図1(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の平面図、図1(B)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の平面図、図2(A)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の正面図、図2(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の正面図、図3(A)は三方枠とエレベータ扉との隙間に不燃性クッション材を介装した要部の平面図、図3(B)は乗降口とエレベータ扉との間に不燃性クッション材を介装した要部の正面図である。
【0019】
図1において、11は建物フロアのエレベータ乗場に開口する乗降口12を形成する三方枠(枠体)、13,14は乗降口12を開閉する左右一対のエレベータ扉、15は図示を略する扉開閉装置(周知)によってエレベータ扉13,14を互いに接近・離反する方向に案内するようにエレベータ扉13,14の底面側に配置された敷居である。
【0020】
この敷居15には、図1(A)に示すように、エレベータ扉13,14が乗降口12を閉成しているときはエレベータ扉13,14の前面の一部と三方枠11の裏面とが密着し、図1(B)に示すように、エレベータ扉13,14が乗降口12を開放しているときにはエレベータ扉13,14の前面と三方枠11とが離反するように傾斜設定されたガイドレール(溝)15a,15bが設けられている。
【0021】
また、このガイドレール15a,15bは、図2(A)に示すように、乗降口12の中央から端に向かって上向きに拡開しており、エレベータ扉13,14の上方に設けられてこのエレベータ扉13,14を吊持案内するガイドレール16の拡開と協働して、エレベータ扉13,14が乗降口12を閉成しているときにはエレベータ扉13,14の底面と乗降口12の上面とが密着し且つエレベータ扉13,14が乗降口12を開放しているときにはエレベータ扉13,14の底面と乗降口12の上面とが離反するように傾斜設定されている。
【0022】
尚、図3(A),(B)に示すように、三方枠11のエレベータ扉13,14との密着部分(逆でも良い)と、敷居15のエレベータ扉13,14との密着部分(逆でも良い)に不燃性のクッション材17,18を設けることにより、エレベータ扉13,14によって乗降口12を閉成したときの密閉性をより確実なものとしても良い。
【0023】
この際、エレベータ扉13,14は、各クッション材17,18に対して接近・離反する方向に開閉するため、常時接触している状態とはならず、クッション材17,18の経年使用に伴う摩滅が抑制されている。
【0024】
また、エレベータ扉13,14の開閉を案内する常時使用構成部材であるガイド(敷居15とガイドレール16)部材とエレベータ扉13,14そのものに遮煙・遮炎機能を具備させたことから、専用の遮煙・遮炎部材を設ける必要がないうえ、火災発生検知部材をも不要とすることができ、非常に安価なエレベータ施設とすることができる。
【0025】
また、エレベータ扉13,14は、乗降口12を閉成しているときのみ三方枠11と密着する構成であるため、エレベータ扉13,14の開閉時のスライド変位が阻害されることもない。
【0026】
【発明の効果】
本発明のエレベータにあっては、以上説明したように構成したことにより、遮煙・遮炎のための専用部品を不用とし得て、しかも、エレベータ扉の開閉時の余裕を残しつつ火災発生に関わらず隙間の発生を防止することができる安価且つ簡素な遮煙・遮炎機能付きのエレベータとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるエレベータを示し、(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の平面図、(B)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるエレベータを示し、(A)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉閉成状態の要部の正面図、(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す扉開放状態の要部の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるエレベータを示し、(A)は三方枠とエレベータ扉との隙間に不燃性クッション材を介装した要部の平面図、(B)は乗降口とエレベータ扉との間に不燃性クッション材を介装した要部の正面図である。
【図4】基本的なエレベータ乗場付近のエレベータ施設を示し、(A)は三方枠とエレベータ扉との関係を示す要部の平面図、(B)は乗降口とエレベータ扉との関係を示す要部の正面図である。
【符号の説明】
11 三方枠(枠体)、12 乗降口、13 エレベータ扉、14 エレベータ扉、15 敷居、16 ガイドレール、17 クッション材、18 クッション材。
Claims (4)
- 建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉の開閉を案内するガイドとを備えたエレベータにおいて、
前記ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の前面の一部と前記枠体とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の前面と前記枠体とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とするエレベータ。 - 建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉を吊持しつつその開閉を案内するガイドとを備えたエレベータにおいて、
前記ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とするエレベータ。 - 建物フロアのエレベータ乗場に乗降口を形成する枠体と、該枠体の裏面側に位置して前記乗降口を開閉するエレベータ扉と、該エレベータ扉の底面側に位置してその開閉を案内する下側ガイドと、前記エレベータ扉を吊持しつつその開閉を案内する上側ガイドとを備えたエレベータにおいて、
前記下側ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の前面の一部と前記枠体とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の前面と前記枠体とが離反するように傾斜設定され、前記上側ガイドは前記エレベータ扉が前記乗降口を閉成しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが密着し且つ前記エレベータ扉が前記乗降口を開放しているときには前記エレベータ扉の底面と前記乗降口の上面とが離反するように傾斜設定されていることを特徴とするエレベータ。 - 前記エレベータ扉と前記枠体若しくは前記乗降口の上面との間に不燃性クッション材を介装したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータ。
Priority Applications (1)
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JP2003080058A JP2004284760A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | エレベータ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008214015A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Kuma Lift Gijutsu Kenkyusho:Kk | 小荷物昇降機 |
WO2013069154A1 (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-16 | 三菱電機株式会社 | エレベータのかごにおける気密装置及び気密装置を備えたエレベータのかご |
JP2015030569A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | 三菱電機株式会社 | エレベータの出入口装置 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080058A patent/JP2004284760A/ja active Pending
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