JP2004196451A6 - エレベーター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な施工で火災時における昇降路と乗場間の煙の貫流を防止できるエレベーター装置を提供することにある。
【解決手段】本発明は、昇降路2と乗場3との間を連通する乗降口4を区画し両縦枠7A,7Bと上枠8とを有する三方6枠と、前記乗場の昇降路側端に設けられた敷居9と、前記昇降路に面する側に吊下げられ前記敷居に案内されて前記三方枠で区画された乗降口を横方向に開閉する乗場ドア10A,10Bとを備え、この乗場ドアが閉じたとき、前記乗場ドアのドア面と前記三方枠の両縦枠及び上枠の前記ドア面との対向面との隙間を連続して塞ぐ遮煙体14を設置し、この遮煙体と対向する側に滑り部材22〜24を設けたのである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベーター装置に係り、特に、火災時に昇降路と乗場間の煙の貫流を防止し得るエレベーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、火災時に昇降路と乗場間の煙の貫流を防止し得るエレベーター装置は、例えば特許文献1等で既に提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開平8−165081号公報(図1〜図3)
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術によれば、火災時における昇降路と乗場間の煙の貫流を防止できるエレベーター装置を得ることができるが、遮煙体の施工が複雑で既設のエレベーター装置に適用するには既設のエレベーター装置を大幅に改修しなければならない問題がある。
【0004】
本発明の目的は、簡単な施工で火災時における昇降路と乗場間の煙の貫流を防止できるエレベーター装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、昇降路と乗場との間を連通する乗降口を区画し両縦枠と上枠とを有する三方枠と、前記乗場の昇降路側端に設けられた敷居と、前記昇降路に面する側に吊下げられ前記敷居に案内されて前記三方枠で区画された乗降口を横方向に開閉する乗場ドアとを備え、この乗場ドアが閉じたとき、前記乗場ドアのドア面と前記三方枠の両縦枠及び上枠の前記ドア面との対向面との隙間を連続して塞ぐ遮煙体を設置し、この遮煙体と対向する側に滑り部材を設けたのである。
【0006】
上述のように、乗場ドアのドア面とこのドア面と対向する三方枠の対向面との隙間に遮煙体や滑り部材を設置するようにしたので、遮煙体や滑り部材の取付け施工は部品の追加のみで簡単に行うことができる。そのために、三方枠やドア形状を変えるなどの大幅な改修作業を必要とすることなく、既設のエレベーター装置へも遮煙体や滑り部材の取付けを簡単に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明による第一の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。エレベーター装置は、建築物1内を上下方向に貫通する周囲を壁で覆われた昇降路2と、建築物1の各階床に設けられた乗場3と、前記昇降路2と乗場3との間を連通する乗降口4と、前記昇降路2内をロープ等で吊下げられて昇降する乗かご5とを備えている。
【0008】
前記乗降口4は、四角に開口しており、その両側縁と上縁との三方を意匠品である三方枠6で被っている。この三方枠6は、前記乗降口4の両側縁と上縁に沿う左右の縦枠7A,7Bと上枠8とから構成されており、これらは断面がコの字状を有し、コ字状断面の開口を外側に向けて設置している。そして、前記三方枠6で囲まれていない乗場3の昇降路側端部には敷居9が設けられている。
【0009】
また、三方枠6で囲まれた乗降口4は、昇降路2に面する側に吊下げられた乗場ドア10で開閉される。この乗場ドア10は、左右両開きの2枚の乗場ドア10A,10Bからなり、各乗場ドア10A,10Bは、その上部に軸支した吊り車11を建築壁1Wに固定したガイドレール12上に転動させることで、吊下げられている。そして左右の乗場ドア10A,10Bは、前記乗かご5側からの動力によって左右方向に移動できるように構成されている。前記乗場ドア10の下部には案内靴13が固定され、この案内靴13を前記敷居9の敷居溝9G内で摺動させることで、前記乗場ドア10の下部を案内している。
【0010】
上記構成において、前記乗場ドア10が乗降口4を開閉するためには、乗場ドア10と三方枠6との間に隙間G1,G2及び乗場ドア10と敷居9との間に隙間G3を必要とする。しかし、これら隙間G1〜G3の存在が火災時の乗場3と昇降路2間に煙の貫流を生じさせることになる。
【0011】
そこで、これら隙間G1〜G3からの煙の貫流をなくすために、本実施の形態においては、前記乗場ドア10に、前記隙間G1〜G3を塞ぐ三方枠側遮煙体14と敷居側遮煙体15とを取付けている。
【0012】
前記三方枠側遮煙体14は、前記三方枠6の上枠8に対向する第1遮煙体16と、前記三方枠6の縦枠7A,7Bに対向する第2遮煙体17,18と、これら第1遮煙体16と第2遮煙体17,18とが交差する角部に取付けられ前記第1および第2遮煙体に連なる第3遮煙体19,20とから構成されている。
【0013】
第1遮煙体16は、乗場ドア10の上縁に内向きに取付けられた金属製の横板バネ16A,16Bからなり、前記三方枠6の上枠8に接するように乗場ドア10A,10Bのドア面側に突出させて取付けられている。
【0014】
前記第2遮煙体17,18は、乗場ドア10の戸袋側となる縦縁に外向きに取付けられた金属製の縦板バネ17A,17B及び18A,18Bからなり、前記三方枠6の縦枠7A,7Bに接するように前記乗場ドア10A,10Bのドア面側に突出させて取付けられている。
【0015】
前記第3遮煙体19,20は、前記三方枠6の上枠8と縦枠7A,7Bとが交差する部分に対向する前記乗場ドア10A,10Bに取付けられる。そして第3遮煙体19,20は、前記横板バネ16A,16Bに金属箔等を裏打ちして接続される横板バネ19H,20Hと、前記縦板バネ17A,18Aに金属箔等を裏打ちして接続される縦板バネ19V,20Vと、これら横板バネ19H−縦板バネ19V間及び横板バネ20H−縦板バネ20V間を接続する耐熱ゴムシート等の可撓性の防煙シート21とを一体化して一ユニットとしている。
【0016】
尚、横板バネ19H−縦板バネ19V間の防煙シート21の一側は、図4に例示のように、横板バネ19Hの端部縁19HEに隙間なく接続され、他側は、縦板バネ19Vの縦枠7Aに接する部分(図4において破線ハッチング部)を越えた自由端側19VFに隙間なく接続されると共に、縦板バネ19Vの端部縁19VEに隙間なく接続される。他方、横板バネ20H−縦板バネ20V間の防煙シート21も同様に接続されている。
【0017】
これら各板バネ16A,16B,17A,17B,18A,18B,19H,19V,20H,20Vは、乗場ドア10が閉じたときに前記三方枠6の縦面に適当な押圧力によって接触するような弾性力を有する。このように各板バネが三方枠6の縦枠7A,7Bと上枠8に接触することにより、乗場ドア10が閉じたときに、三方枠側遮煙体14には、三方枠6との接触部が図4に破線ハッチングで示すように連続して形成される。
【0018】
一方、前記敷居側遮煙体15は、乗場ドア10A,10Bの下部に夫々取付けられ、前記敷居溝9Gの縦面に適当な押圧力によって接する横板バネ15A,15Bを有する。これらの横板バネ15A,15Bは、乗場ドア10A,10Bの下部に乗場ドアの幅方向に連なる取付け具10Pを介して取付けられている。したがって、この取付け具10Pと横板バネ15A,15Bによって、乗場ドア10A,10Bと敷居9との隙間G3は塞がれる。
【0019】
このように乗場ドア10A,10Bの上下及び戸袋側には複数の板バネが取付けられているので、乗場ドアが閉じたときに三方枠6や敷居9との隙間は塞がれている。しかし、乗場ドア10A,10Bが突き合わさる戸当たり部、戸当たり側の横板バネ16A−16B間及び15A−15B間、さらには縦板バネ17B−横板バネ15A間及び縦板バネ17B−横板バネ15B間には、隙間や板バネの不連続部が存在する。したがって、乗場ドア10A,10Bが突き合わさる戸当たり部には、遮煙体となる戸当たりゴム10a,10bがドアの全高に亘って夫々設けられている。また、戸当たり側の横板バネ16A−16B間及び15A−15B間には、これら板バネに接し前記戸当たりゴム10a,10bに連なり、遮煙体となる戸当たりゴム16a,16b及び15a,15bが設けられている。さらに、縦板バネ17B−横板バネ15A間及び縦板バネ17B−横板バネ15B間にも、これら板バネに連なり、遮煙体となるゴム材あるいは不織布又は同等な材料からなる塞ぎ体17b,18bが設けられている。
【0020】
上述のように、乗場ドア10A,10Bと三方枠6との隙間G1,G2及び乗場ドア10A,10Bと敷居9との隙間G3、さらには、乗場ドア10A,10Bの戸当たり側が塞がれるので、仮に建築物1が火災に見舞われても、煙が昇降路2と乗場3間を貫流するようなことは防止することができる。
【0021】
また、乗場ドア10A,10Bと三方枠6との隙間G1,G2及び乗場ドア10A,10Bと敷居9との隙間G3を塞ぐ各板バネは、ネジN等でドア面側に突出するように取付けるだけなので、新設や既設を問わず乗場ドアに簡単に取付けることができる。
【0022】
さらに、第1遮煙体16と第2遮煙体17,18とが交差する角部に取付けられる第3遮煙体19,20は、ユニット化されているので、エレベーター装置の据付け現場での組立作業も簡単に行うことができる。
【0023】
ところで、各板バネは、乗場ドア10A,10Bが閉じているときは、三方枠6や敷居9に押付けられている。そのため、乗場ドア10A,10Bの開閉時に、縦板バネ17A,17B,18A,18B及び19V,20Vは開閉の僅かな時間、縦枠7A,7Bと摺動し、横板バネ16A,16B,19H,20H及び15A,15Bは、上枠8及び敷居9と開閉動作中、摺動することになる。その結果、乗場ドア10A,10Bの開閉時に金属同士の摺動音が発生する。
【0024】
この摺動音を低減させ、各板バネの摺動を円滑にするために、各板バネが摺動する三方枠6の縦枠7A,7Bと上枠8及び敷居9の敷居溝9Gの縦面に、例えば合成樹脂製の板からなる滑り部材22〜24を周知の手段で取付けて固定するのである。これら滑り部材22〜24は、合成樹脂製の板の代わりに合成樹脂製のテープを用いてもよく、さらには、低摩擦となる合成樹脂を塗布や吹付け、あるいは焼付けて設けるようにしてもよい。
【0025】
ところで、上記実施の形態においては、図4に示すように、前記縦板バネ17A,17B,18A,18B及び19V,20Vは、横板バネ16A,16B,19H,20Hに対して外向きとなるように乗場ドア10A,10Bに取付けられている、しかし、図6に示す第二の実施の形態のように、例えば前記縦板バネ17A,19Vも横板バネ16A,19Hと同じように、内向きに取付けることもできる。そのとき、縦板バネ19Vと横板バネ19H間を接続して塞ぐ防煙シート21は隣接する板バネの断面形状に合わせた形状をしている。
【0026】
さらに、乗場ドア10A,10Bの下端と敷居9間の隙間を塞ぐために敷居溝9G内を摺動する横板バネ15A,15Bを設けたが、敷居9の表面を摺動する板バネやそれに代わる遮煙体を乗場ドア10A,10Bの下端面に取付けるようにしても良い。
【0027】
上記第一及び第二の実施の形態は、乗場ドア10として、両開き2枚ドアについて説明したが、図7に示す第三の実施の形態である片開き2枚ドアにも本発明が適用できるのは云うまでもない。
【0028】
即ち、第三の実施の形態と前記第一の実施の形態と基本的に異なる構成は、乗場ドア25が閉じたときの戸当たり側に位置する第一の乗場ドア25Aと戸袋側に位置する第二の乗場ドア25B間の遮煙構成と、両乗場ドア25A,25Bと三方枠26の上枠29との隙間の閉鎖構造である。
【0029】
具体的に説明すると、三方枠26は、戸袋側縦枠27と戸当たり側縦枠28とこれらを上部で連結する上枠29とで構成されている。そして、戸当たり側縦枠28は、平面的に見て、戸袋側縦枠27と2枚の乗場ドア25A,25Bの厚さとドア開閉時に必要な空間を含めた奥行き寸法を有する。また、戸袋側縦枠27は第一の実施の形態と同じ形状である。さらに、上枠29は、戸袋側の乗場ドア25Bがドア閉じ時に戸当たり側へ移動しないように、段差部29Dを設けている。
【0030】
上記構成において、第一の乗場ドア25Aの縦枠28との隙間は第一及び第二の実施の形態と同様に戸当たりゴム25a等で塞がれ、第二の乗場ドア25Bの戸袋側と縦枠27との隙間も第一及び第二の実施の形態と同じように縦板バネ30で塞いでいる。そして第一の乗場ドア25Aと第二の乗場ドア25Bとの隙間は、例えば第一の乗場ドア25Aの戸袋側に取付けた縦板バネ31を第二の乗場ドア25Bに押圧させることで塞いでいる。さらに、第一及び第二の乗場ドア25A,25Bと上枠29との隙間も第一の実施の形態と同じような手段で塞ぐことができる。尚、図7において、符号32は、上枠29の段差部29Dに設けた第二の乗場ドア25B用の戸当たりゴムである。
【0031】
このような、本実施の形態においても、多少の部品を追加することにより、簡単に片開き2枚ドアに適用することができ、第一及び第二の実施の形態と同等の効果を奏することができる。
【0032】
図8〜図11は第四の実施の形態を示すもので、具体的に説明すると、昇降路と乗場間を連通する乗降口の周縁に配置した三方枠35は、断面コ字状の開口部を外向きに配置した左右の縦枠36と上枠37とを有している。そして、乗場ドア38の上端部には、前記三方枠35の上枠37に対向する第1遮煙体40が取付けられ、前記三方枠35の縦枠36に対向する乗場ドア38の戸袋側端部には第2遮煙体39が取付けられている。これら第1遮煙体40と第2遮煙体39とが交差する乗場ドア38の戸袋側上方角部には前記第1遮煙体40及び第2遮煙体39に連なる第3遮煙体41が取付けられている。
【0033】
第1遮煙体40は、断面L字状をなし、その一辺を乗場ドア38の上部にビスなどで固定し、他端を乗場ドア38のドア面よりも突出させた位置で下方に垂下させている。そして、この垂下端は上向きに開口する前記上枠37内に臨み、上枠37の昇降路2側に位置する端部37Eよりも下方に位置し、水平方向から見て垂下端と端部37Eとが重なるようにしている。
【0034】
第2遮煙体39は、両脚の長さが異なる断面コ字状をなし、その長脚部の先端を直角に折曲げ、その折曲げ部を乗場ドア38の戸袋側端に取付けて高さ方向に沿って設置している。短脚部は乗場ドア38のドア面よりも突出させた位置で外向きに開口する前記縦枠36内に臨ませ、その端部を縦枠36の昇降路2側に位置する端部36Eよりも乗場ドア38側に接近させている。このように設置させることで、水平方向から見て短脚部の端部と縦枠36の端部36Eとが重なるようにしている。
【0035】
第3遮煙体41は、前記第1遮煙体40と同じ断面形状をなす水平部41Hと、前記第2遮煙体39と同じ断面形状をなす垂直部41Vとを一体化してユニット化している。水平部41Hは前記第1遮煙体40に連なる断面L字状をなし、その一辺を乗場ドア38の上部にビスなどで固定し、他端を乗場ドア38のドア面よりも突出させた位置で下方に垂下させている。そして、この垂下端41HEは上向きに開口する前記上枠37内に臨ませ、この上枠37の昇降路2側に位置する端部37Eよりも下方に位置させている。このように設置することで、水平方向から見て垂下端41HEと端部37Eとが重なるようにしている。垂直部41Vは両脚の長さが異なる断面コ字状をなし、その長脚部の先端を直角に折曲げ、その折曲げ部を乗場ドア38の戸袋側端に取付けることで、前記第2遮煙体39に連ねている。そして短脚部は乗場ドア38のドア面よりも突出させた位置で外向きに開口する前記縦枠36内に臨ませ、その端部41VEを縦枠36の昇降路2側に位置する端部36Eよりも乗場ドア38側に接近させている。このように設置させることで、水平方向から見て短脚部の端部と縦枠36の端部36Eとが重なるようにしている。尚、乗場ドア38の両側縁と上縁は、乗場ドア38の背面から見て、前記三方枠35の縦枠36及び上枠37に重なっており、両者間には前述の隙間が存在することは云うまでもない。
【0036】
このような第3遮煙体41の水平部41Hの戸袋側端と、垂直部41Vの上端とには、夫々の端部を塞ぐ遮煙布あるいは耐火ゴム等からなる遮煙体42,43が設けられている。遮煙体42には、乗場ドア38の開閉時に上枠37の端部37E側脚部と縦枠36の端部36E側客部を通過させる切込み42K1と、上枠37のコ字状底部を通過させる切込み42K2を設け、遮煙体43には、縦枠36の端部36E側客部を通過させる切込み43Kを設けている。
【0037】
これら切込み42K1,42K2,43Kは、前記縦枠36や上枠37と摺動するように構成され、かつ前記切込み42K1,42K2,43Kと摺動する前記縦枠36や上枠37には、図示は省略するが、滑り部材を、例えば塗布や吹付け、あるいは焼付け等によって設けている。
【0038】
本実施の形態において、それ以外の戸当たり側及び敷居との隙間についての遮煙構成は第一及び第二の実施の形態と同じである。
【0039】
この実施の形態においても第一乃至第三の実施の形態と同様な効果を奏することができる。
【0040】
図12〜図14は第五の実施の形態を示す。
【0041】
本実施の形態は、両開き2枚ドアを構成する乗場ドア45A,45Bの三方枠46(縦枠47,上枠48)及び敷居49に対向するドア縁部に、遮煙体となる耐熱ゴム50〜52を連続して取付けたのである。このように構成することで、乗場ドア45A,45Bが閉じたとき、耐熱ゴム50〜52の弾性力を利用して乗場ドア45A,45Bと三方枠46(縦枠47,上枠48)間の隙間及び乗場ドア45A,45Bと敷居49間の隙間を塞ぐようにしたものである。そして、乗場ドア45A,45Bが閉じたとき、耐熱ゴム50〜52と対向する三方枠46(縦枠47,上枠48)及び敷居49に滑り部材53を取付けて乗場ドア45A,45Bの開閉動作を円滑にすると共に、開閉時の摺動音を低下させている。
【0042】
本実施の形態においても乗場ドアの改修は必要なく、したがって、既設のエレベーター装置に対して簡単に遮煙機構を施工することができる。
【0043】
図15は第五の実施の形態を変形した第六の実施の形態を示す。
【0044】
本実施の形態に用いる遮煙体57は、第五の実施の形態の耐熱ゴムとほぼ同じゴム系弾性体で形成されており、気体や液体等の流体を密封した密封室58を備えている。このような遮煙体57を、乗場ドア55が閉じたとき、例えば三方枠56と対向する乗場ドア55のドア面に、周知の手段により連続して取付けるのである。そして、遮煙体57と対向する三方枠56側には滑り部材59を取付けるのである。
【0045】
上記構成とすることにより、上記各実施の形態と同等の効果を奏することができるのは勿論のこと、三方枠56と乗場ドア55間の気密性をさらに高めることができるのである。即ち、遮煙体57の密封室58内に熱膨張係数が大きな流体を封入することにより、例えば火災時に周辺の温度が上昇した場合、封入された流体が熱膨張して遮煙体57を膨らませ、三方枠56と乗場ドア55間の隙間を塞ぐ圧力を高めるので、三方枠56と乗場ドア55間の気密性を向上させることができるのである。
【0046】
図16及び図17は第七の実施の形態を示すもので、三方枠の上枠60及び縦枠61と対向する乗場ドア55のドア面に、遮煙体となる例えばポリアミド繊維から成る耐熱不織布62,64を周知の手段で連続して取付け、対向する上枠60及び縦枠61に滑り部材63,65を取付けたのである。
【0047】
上記耐熱不織布62,64は、乗場ドア55と上枠60の間及び乗場ドア55と縦枠61の間に位置するときは圧縮された状態にあり、図17に示すように、乗場ドア55が矢印方向に開いて乗場ドア55の戸袋側が縦枠61から離れると繊維の弾性によって全体が元の状態に膨らむ。このとき、不織布64の表面にポリアミドフィルムで被っておけば滑り部材65との摺動をさらに円滑にすることができる。
【0048】
本実施の形態においても上記各実施の形態と同等の効果を奏することができる。
【0049】
ところで、上記各実施の形態においては、全て乗場ドア側に遮煙体を連続して取付けている。その理由は、遮煙体を隙間なく連続して取付けるのには、一方側に遮煙体を取付けるのが最も施工が簡単だからである。しかし、乗場ドアや三方枠等を改修せずに遮煙体の付加だけで火災時の煙の貫流を防止する構成としては、図18〜図21に示す第八の実施の形態でも実現可能である。
【0050】
本実施の形態は、乗場ドア66が閉じているときに、乗場ドア66の三方枠67の縦枠68と対向するドア面に、例えば流体を封入した密封室を有する耐熱ゴム系の縦遮煙体70を取付け、三方枠67を構成する上枠69の乗場ドア66の上縁に対向する面に、同様な耐熱ゴム系の横遮煙体71を取付けたのである。そして、縦遮煙体70の上端には、横遮煙体71の端部に対向する上向きの段差部70Dを形成し、この段差部70Dと対向する横遮煙体71の端部には、下向きの段差部71Dを形成することで、乗場ドア66が閉じているとき、これら段差部70D,71Dが互いに押圧するように重なるので、縦遮煙体70と横遮煙体71とは連続した遮煙体を形成するのである。
【0051】
一方、乗場ドア66が閉じているとき、縦枠68の縦遮煙体70と対向する面には既述の滑り部材72を設け、また、乗場ドア66の横遮煙体71と対向するドア面側にも同様な滑り部材73を設けることにより、乗場ドア66の開閉時の縦遮煙体70及び横遮煙体71の摺動音を低減させると共に摺動を円滑にすることができる。
【0052】
尚、乗場ドア66の戸当たり側の遮煙及び乗場ドア66と敷居との間の遮煙については、前述の実施の形態のいずれかと同じ構成とすることにより達成することができる。
【0053】
本実施の形態においても、乗場ドア66や三方枠67に特別な細工を施すことなく、乗場ドア66と三方枠67間を塞ぐことができ、火災時の煙の貫流を防止することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、簡単な施工で火災時における昇降路と乗場間の煙の貫流を防止できるエレベーター装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベーター装置の第一の実施の形態を示す乗場ドアの背面図。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大横断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う拡大縦断面図。
【図4】図1の乗場ドアの戸袋側上部を示す拡大斜視図。
【図5】本発明によるエレベーター装置を示す概略縦断側面図。
【図6】本発明によるエレベーター装置の第二実施の形態を示す図4相当図。
【図7】本発明によるエレベーター装置の第三実施の形態を示す2枚戸片開きの乗場ドアの横断面図。
【図8】本発明によるエレベーター装置の第四実施の形態を示す乗場ドアの戸袋側上部を示す拡大斜視図。
【図9】図8のa矢印方向より見た図。
【図10】図8のb矢印方向より見た図。
【図11】図8の遮煙体を示す斜視図。
【図12】本発明によるエレベーター装置の第五の実施の形態を示す2枚戸両開きの乗場ドアの斜視図。
【図13】図12の乗場ドアの設置状態を示す縦断概略側面図。
【図14】図13のC−C線に沿う横断拡大図。
【図15】本発明によるエレベーター装置の第六の実施の形態を示す乗場ドアと三方枠の縦断拡大側面図。
【図16】本発明によるエレベーター装置の第七の実施の形態を示す乗場ドアと三方枠の上枠の縦断側面図。
【図17】本発明による第七の実施の形態の乗場ドアと三方枠の縦枠を示す横断平面図。
【図18】本発明によるエレベーター装置の第八の実施の形態を示す乗場ドアと三方枠の分離斜視図。
【図19】図18の乗場ドアと三方枠との間隔を正常にした閉じ動作途中を示す平面図。
【図20】図19の左側面図。
【図21】図20の乗場ドアと三方枠を分離した状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…建築物、2…昇降路、3…乗場、4…乗降口、6,26,35,46,67…三方枠、7A,7B,27,28,36,47,61,68…縦枠、8,29,37,48,56,60,69…上枠、9,49…敷居、10A,10B,25(25A,25B),38,45A,45B,55,66…乗場ドア、14〜20,39〜41,57,70,71…遮煙体、22〜24,31,53,59,63,65,72,73…滑り部材。

Claims (8)

  1. 昇降路と乗場との間を連通する乗降口を区画し両縦枠と上枠とを有する三方枠と、前記乗場の昇降路側端に設けられた敷居と、前記昇降路に面する側に吊下げられ前記敷居に案内されて前記三方枠で区画された乗降口を横方向に開閉する乗場ドアと、この乗場ドアが閉じたとき前記三方枠の両縦枠と上枠に圧接するように前記乗場ドアに連続して取付けられた遮煙体と、前記乗場ドアが閉じたとき前記遮煙体と対向する前記三方枠の前記乗場ドアに面する側に設けられた滑り部材とを備えたことを特徴とするエレベーター装置。
  2. 昇降路と乗場との間を連通する乗降口を区画し両縦枠と上枠とを有する三方枠と、前記乗場の昇降路側端に設けられた敷居と、前記昇降路に面する側に吊下げられ前記敷居に案内されて前記三方枠で区画された乗降口を横方向に開閉する乗場ドアと、この乗場ドアが閉じたとき前記三方枠の両縦枠及び上枠と前記乗場ドアとの隙間を塞ぐ遮煙体とを備えたエレベーター装置において、前記遮煙体は、乗場ドアが閉じたときに前記三方枠の両縦枠と上枠とに対向する乗場ドア側に連続して取付けられると共に、乗場ドアの開閉動作時に三方枠側に対して摺動するように取付けられており、かつ前記遮煙体と対向する前記三方枠側に滑り部材を設けたことを特徴とするエレベーター装置。
  3. 前記遮煙体は、前記三方枠の上枠に対向する第1遮煙体と、前記縦枠に対向する第2遮煙体と、これら第1および第2遮煙体が交差する角部に取付けられ前記第1および第2遮煙体に連なる第3遮煙体とから構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベーター装置。
  4. 前記遮煙体は、複数の遮煙体を長手方向に連ねて構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のエレベーター装置。
  5. 前記遮煙体は、流体を封入した密封室を有するゴム系弾性体によって形成されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のエレベーター装置。
  6. 区画された昇降路と乗場との間を連通する乗降口と、この乗降口を区画し両縦枠と上枠とを有する三方枠と、前記乗場の昇降路側端に設けられた敷居と、前記昇降路に面する側に吊下げられ前記敷居に案内されて前記三方枠で区画された乗降口を横方向に開閉する乗場ドアと、この乗場ドアが閉じたとき前記三方枠の両縦枠及び上枠と前記乗場ドアとの隙間を塞ぐ遮煙体とを備えたエレベーター装置において、前記遮煙体は、前記三方枠の両縦枠と上枠とに対向する前記乗場ドアに連続して取付けられると共に、乗場ドアが閉じたとき、前記三方枠の両縦枠と上枠とに接触する三方枠側遮煙体と、前記乗場ドアの前記敷居に対向する位置に設けられ乗場ドアが閉じたとき両者間の隙間を塞ぐ敷居側遮煙体とからなり、前記乗場ドアの開閉時に前記三方枠側遮煙体及び敷居側遮煙体に対向する前記三方枠の前記乗場ドアに面する側及び前記敷居に滑り部材を設けたことを特徴とするエレベーター装置。
  7. 昇降路と乗場との間を連通する乗降口を区画し両縦枠と上枠とを有する三方枠と、前記乗場の昇降路側端に設けられた敷居と、前記昇降路に面する側に吊下げられ前記敷居に案内されて前記三方枠で区画された乗降口を横方向に開閉する乗場ドアとを備え、この乗場ドアが閉じたとき、前記三方枠の両縦枠及び上枠とこれに対向する前記乗場ドアのドア面との隙間を連続して塞ぐ遮煙体を設け、この遮煙体と対向する側に滑り部材を設けたことを特徴とするエレベーター装置。
  8. 昇降路と乗場との間を連通する乗降口を区画し両縦枠と上枠とを有する三方枠と、前記乗場の昇降路側端に設けられた敷居と、前記昇降路に面する側に吊下げられ前記敷居に案内されて前記三方枠で区画された乗降口を横方向に開閉する乗場ドアと、前記上枠の前記乗場ドアに対向する面に設けられた横方向遮煙体と、前記乗場ドアが閉じたとき、前記横方向遮煙体に接するように前記乗場ドアのドア面に設けられた横方向滑り部材と、前記縦枠の前記乗場ドアに対向する面に設けられた縦方向滑り部材と、前記乗場ドアが閉じたとき、前記縦方向滑り部材に接触すると共に前記横方向遮煙体の端部に接触するように前記乗場ドアのドア面に設けられた縦方向遮煙体とを備えたことを特徴とエレベーター装置。
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