JP2004283519A - キャップおよびそれを用いた医療用容器 - Google Patents

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Hiroshi Honda
浩 本田
Minoru Oka
実 岡
Hidekatsu Shoji
英克 庄司
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Abstract

【課題】熱可塑性エラストマー製の封止体と熱可塑性プラスチック製の外枠体とを一体成形してなり、かつ封止体の底面側に薄膜を備えてなる、封止体と薄膜との融着を生じることのない新規な構造のキャップと、かかるキャップを口部材に使用し、口部からの液漏れの防止効果を高めた医療用容器とを提供する。
【解決手段】本発明に係るキャップ50は、略筒状の空洞部12を備える熱可塑性プラスチック製の外枠体51と、外枠体に融着して空洞部12内を閉鎖する熱可塑性エラストマー製の封止体53と、略円筒状の内枠体本体20とその内部を閉鎖する薄膜42とを有する内枠体56と、を備える。内枠体56は、外枠体の空洞部12内に封止体の底面53b側から挿嵌されて、薄膜42と封止体53とが互いに融着せずかつ両者間の少なくとも一部に空隙18を有する状態で固定される。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸液ボトル、輸液バッグ等の医療用容器における口部に用いられるキャップと、当該キャップを用いた医療用容器とに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、輸液ボトル、輸液バッグ等の医療用容器における口部を封止する材料として熱可塑性エラストマーを採用することが検討されている。これは、熱可塑性エラストマーが射出成形可能な材料であって、封止用部材(封止体)を高速かつ大量に生産できるという利点を有するからである。熱可塑性エラストマーを医療用容器の封止体に用いた例としては特許文献1に記載があるが、同文献に記載の発明では、熱可塑性プラスチック製の本体(外枠体)と熱可塑性エラストマー製の封止体とを一体成型することによって口部の封止材料を作成している。
【0003】
また、封止体に熱可塑性エラストマーを用いることによって、その再利用が容易になるという利点や、たとえ焼却処分をしたとしても有毒ガスが発生しにくいという利点を得ることもできる。
一方、熱可塑性エラストマー製の封止体は、医療用容器に収容される薬剤・薬液の種類によっては、熱可塑性エラストマーからなる封止体と接触することによって薬剤等が変質し、好ましからざる事態を招くおそれがある。
【0004】
そこで、その対策として、穿刺具で刺通可能でありかつ医薬との反応性の乏しいプラスチックからなる薄膜を封止体の底面に設けておくことは有効である。
ところが、かかる熱可塑性プラスチック製の薄膜と、熱可塑性エラストマーからなる封止体とを備えるキャップを医療用容器の口部材に採用して、当該容器に蒸気滅菌等の加熱処理を施すと、加熱処理の条件によって薄膜と封止体とが融着して一体化してしまう。例えば、特許文献2に記載の医療用栓体のように、熱可塑性樹脂からなる膜が、熱可塑性エラストマーからなる芯体の接液面に接合している場合には、芯体と膜とが、本来、互いに未溶着のものであったとしても、かかる医療用栓体を備える医療容器に蒸気滅菌等の加熱処理を施すことによって、芯体と膜とが溶着するという現象が生じる。
【0005】
薄膜91と封止体92とが一体化すると、穿刺具を刺通したときに薄膜91が封止体92と一緒にめくれて、その状態で固定化されてしまうことになり、液漏れの防止効果を発揮できなくなるという問題が生じる(図15参照)。なお、図15中、符号93はキャップ90の外枠体を示す。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−173417号公報(請求項1,段落〔0029〕,図1)
【特許文献2】
特開2001−314485号公報(請求項1〜5,段落〔0009〕〜〔0010〕,図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、封止体の形成材料として熱可塑性エラストマーを採用し、当該封止体と熱可塑性プラスチックからなる外枠体とを一体成型してなるキャップであって、封止体の底面側にさらに薄膜を備え、かつ封止体と薄膜との融着を生じることのない新規な構造のキャップを提供することである。
また、本発明の他の目的は、上記本発明に係るキャップを口部材として使用して、口部からの液漏れの防止効果を高めた医療用容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するための本発明のキャップは、
略筒状の空洞部を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体と、
略円盤状であって上記空洞部内にて外枠体に融着しかつ当該空洞部内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体と、
略円筒状の内枠体本体およびその内部を閉鎖する薄膜を有する内枠体と、を備え、
上記内枠体が、上記外枠体の空洞部内に挿嵌されて、当該内枠体の薄膜と上記封止体とが互いに融着せずかつ両者間の少なくとも一部に空隙を有する状態に固定されてなることを特徴とする。
【0009】
上記の本発明に係るキャップによれば、熱可塑性プラスチック製の外枠体と熱可塑性エラストマー製の封止体とを、射出成形によって一体成型することができることから、キャップの製造を簡易なものとすることができる。なお、上記のキャップは、射出成形によって一体成型可能な外枠体と封止体のみで構成されるのではなく、さらに外枠体の空洞部内に挿嵌される内枠体を備えている。しかし、内枠体の挿嵌は極めて簡易に達成し得るものであって、封止体と外枠体とを一体成型してなる従来のキャップに比べて製造工程が著しく煩雑になるものではなく、上記のキャップを製造する工程全体としては依然として簡易である。
【0010】
しかも、上記のキャップには、内枠体の薄膜と封止体の表面との間に空隙が設けられていることから、たとえ蒸気滅菌等の加熱処理が施されたとしても、薄膜と封止体とが融着して一体化するという問題を生じることがない。すなわち、穿刺具を封止体に刺通した際に、薄膜が封止体とともにめくれるという現象(図15参照)を生じることがなく、封止体は元の形状に復元して液漏れが生じるのを防止することができる。
【0011】
本発明のキャップにおいて、薄膜と封止体との間に空隙を設けるには、例えば(i) 封止体の底面(薄膜側の表面)に凸部を設けるか、あるいは
(ii)封止体の底面に凹部を設けるのが好ましい。
このように、封止体の底面に凸部や凹部を設けることによって、封止体の底面全体が薄膜と接触しないようにすることができ、蒸気滅菌等の加熱処理を施した後であっても、薄膜と封止体とが融着して一体化するという現象を生じることがない。
【0012】
すなわち、本発明のキャップは、封止体がその薄膜側の表面に凸部または凹部を備えるものであるのが好ましい。
上記(i) の場合には、凸部を、封止体の底面のうち、穿刺具の刺通位置となる部位以外の箇所に設けるのが好ましい。また、上記(ii)の場合には、凹部を、封止体の底面のうち、穿刺具の刺通位置となる部位に設けるのが好ましい。凸部や凹部の位置を上記のとおり設定することによって、穿刺具の刺通位置において薄膜が封止体と一緒にめくれるという現象が生じるのをより一層確実に防止することができる。また、穿刺具の刺通性を損なうことがないばかりか、穿刺位置を凹部とする場合にはむしろ刺通性の向上につながる。
【0013】
上記(i) の場合において、封止体の底面に設けられる凸部は、環状の凸条であってもよい。
なお、熱可塑性エラストマーからなる封止体を射出成形した後で、その外側に熱可塑性プラスチックを射出して外枠体を成形する場合には、封止体94を金型95a,95b内に固定するためのリブ96をその表面に設ける必要がある(図16参照)。かかるリブ96は、熱可塑性エラストマーが粘着性の高い物質であることも相俟って、異物が付着し易いという問題があり、しかも異物検査の際の死角となることから異物付着の検出が困難になるという問題もあった。しかしながら、本発明においては、封止体の表面に必然的に残存するリブを、封止体と薄膜との密着を防止するための凸部(凸条)として活用することができる。図16中、符号97は射出孔を示し、符号98は外枠体の形成領域を示す。
【0014】
なお、本発明のキャップでは、封止体の底面側が外枠体の空洞部内に挿嵌される内枠体の薄膜によって覆われて保護されていることから、内枠体の挿嵌時に封止体の底面を洗浄するなどして、その清浄状態を維持しておけば、異物の付着に関する従来の問題は解消することができる。
本発明のキャップは、外枠体の内周面と封止体の外周面との間に薄膜側に開いた細孔または環状の溝を備え、かつ内枠体が当該細孔に挿嵌される楔部または当該溝内に挿嵌される筒部を備えるものであるのが好ましい。
【0015】
例えば、熱可塑性プラスチックからなる外枠体を射出成形した後で、その内部に熱可塑性エラストマーを射出して封止体を成形する場合において、外枠体の内表面と封止体の外表面とが接していると、熱可塑性プラスチックと熱可塑性エラストマーとの収縮率の差に起因して、封止体に空洞が生じたりひずみが生じたりする等の問題がある。しかしながら、上記のキャップのように外枠体の内周面と封止体の外周面との間に薄膜側に開いた細孔や溝を設けたときには、外枠体と封止体との接触部位が少なくなることから、上記の問題が生じるおそれを少なくすることができる。かかる効果は、外枠体の内周面と封止体の外周面との間に環状に連なる溝を設ける場合の方が、両者間に不連続な細孔を設ける場合に比べて顕著に現れる。
【0016】
さらに、外枠体の内周面と封止体の外周面との間に薄膜側に開いた細孔や溝を設ける場合には、内枠体に楔部または筒部を設けておき、この楔部や筒部を細孔や溝に挿嵌することによって、封止体に対してその軸方向と直交する方向に圧を加えることができる。この場合、例えば穿刺具の刺通性を良好なものとするために封止体にあらかじめスリットを設けておいたとしても、封止体の軸方向と直交する方向に圧が加わっていることから、穿刺具の刺通前や抜脱後に当該スリットから液漏れが生じたりするのを防止することができる。
【0017】
本発明のキャップは、外枠体がその空洞部の一方の開口端において当該空洞部側に凸のフランジを有し、さらに当該フランジが外枠体の空洞部内に延びる環状の突縁を備え、かつ封止体が当該突縁と係合して当該空洞部内に融着してなるものであるのが好ましい。
この場合、外枠体と封止体との固定がより一層確実なものとなり、封止体に穿刺具を刺通する際の圧力等によって両者の位置にズレが生じるといった問題をより一層確実に防止することができる。それゆえ、封止体への穿刺具の刺通性等を向上させることができる。
【0018】
本発明のキャップは、薄膜が内枠体本体の内表面に突出したリブと接続し、当該リブが内枠体本体と略同心円状にかつ上記薄膜を介して内枠体本体と相対する方向に延びる環状のリムを備え、封止体がその薄膜側の表面に当該リムと係合する環状の溝を備えるものであるのが好ましい。
この場合、穿刺具を刺通する際などに封止体に圧力が加わったとしても、封止体と内枠体との位置にズレが生じるといった問題をより一層確実に防止して、両者の係合、固定をより一層確実なものとすることができる。
【0019】
本発明のキャップは、封止体の薄膜側において、封止体と、外枠体または内枠体との間に空隙を備えているのが好ましい。
封止体の薄膜側(すなわち底面側)において、封止体と、外枠体または内枠体との間に空隙を備えるとき、具体的には、(I) 封止体と外枠体の内周面との間、(II)封止体と内枠体の内周面との間、(III) 封止体と、内枠体の楔部もしくは筒部の内周面との間、または(IV)封止体と、内枠体の内枠体本体におけるリムの内表面との間、に空隙を設けることによって、封止体とキャップの外枠体、または封止体と内枠体(楔部,筒部,リム)とが直接に接触する領域を少なくすることができる。その結果、意外にも、封止体に穿刺具を刺通させたときに当該穿刺具を保持させる力(封止体が穿刺具を締め付ける力)が大きくなるという結果が得られる。
【0020】
本発明のキャップにおいて、内枠体を形成する薄膜は、内枠体本体の内部において撓んだ状態に設けられている。
薄膜を、内枠体本体の内部において張った状態で設けた(張設した)場合は、例えば本発明のキャップを備える医療用容器を滅菌処理に供するなどして、薄膜に熱を加えたときに、当該薄膜が破損するおそれがある。これに対し、薄膜を、内枠体本体の内部において撓んだ状態で設けることによって、かかる破損等の問題を十分に防止することができる。
【0021】
本発明のキャップは、外枠体の内周面と内枠体本体の外周面とに互いに係合する凹部および凸部を備えるものであるのが好ましい。この場合において、外枠体の内周面または内枠体本体の外周面に設けられる凸部は凸条であってもよく、凹部は溝であってもよい。
外枠体の内周面と内枠体本体の外周面とに互いに係合する凹部と凸部を設けることによって、内枠体と外枠体との固定をより一層確実なものとすることができる。
【0022】
本発明のキャップにおいて、封止体は、少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックとを含むブロック共重合体の水素添加物を用いてなるものであるのが好ましい。
本発明のキャップの封止体を形成するための材料としては、外枠体と一体成型する上で射出成型が可能であることと、穿刺具等を刺通させる上で適度な硬度を備えることのほかは特に限定されるものではなく、従来公知の種々の熱可塑性エラストマーを適宜選択して使用することができる。しかし、種々の熱可塑性エラストマーのなかでも、特に特開2002−143270号公報に記載のブロック共重合体の水素添加物(少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと、少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックと、を含むブロック共重合体の水素添加物)を用いたときには、封止体の軸と直交する方向に圧縮した状態であっても優れた弾性を発揮させることができ、穿刺具を刺通させた状態でのシール性が良好で穿刺具の保持力が高く(それゆえ、穿刺具の刺通時における液漏れが生じにくく)、しかも穿刺具等の刺通痕における密閉性(再シール性)が良好であるといった特性を備える封止体を形成することができる。それゆえ、本発明のキャップにおける封止体は、上記ブロック共重合体の水素添加物を用いたもの(好ましくは、かかるブロック共重合体の水素添加物を主成分とするもの)であるのが好ましい。
【0023】
上記のブロック共重合体を構成するビニル芳香族化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−(t−ブチル)スチレン等が挙げられる。上記のブロック共重合体を構成する共役ジエン化合物としては、例えばブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。上記のブロック共重合体についての諸特性は特に限定されるものではないが、上記公報に記載されているように、例えばその重量平均分子量はポリスチレン換算値で10万〜25万の範囲にあるのが好ましく、分子量分布は単一でかつ広がりの狭いピークであるのが好ましい。
【0024】
本発明のキャップにおいて、外枠体は、ポリオレフィン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を用いてなるものであるのが好ましい。
外枠体の形成材料は、封止体と一体成型する上で射出成型が可能な材料であり、かつキャップの強度を十分に維持し得るものであるほかは特に限定されるものではなく、従来公知の種々の熱可塑性プラスチックを適宜選択して使用することができる。しかし、種々の熱可塑性プラスチックのなかでも、特にポリオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂を採用するのが、キャップの安全性や衛生上の観点から好ましい。
【0025】
上記課題を解決するための本発明の医療用容器は、本発明に係るキャップを口部に備えるものである。
上記医療用容器は、その口部に本発明のキャップを備えることから、口部からの液漏れの防止効果が極めて高いものとなる。
しかも、その口部に本発明のキャップを備えることから、たとえ蒸気滅菌等の加熱処理を施したとしても、内枠体の薄膜と封止体の表面とが融着して一体化するという問題を生じることがない。それゆえ、穿刺具を封止体に刺通した際に、薄膜が封止体と一緒にめくれるという現象を生じることがなく、例えば穿刺具を繰り返し抜き差しすることによって封止体に針刺し痕が生じたとしても、キャップから液漏れが生じるのを防止することができる。
【0026】
従って、本発明の医療用容器は、加熱滅菌処理を施してなるものであってもよい。
なお、蒸気滅菌等の加熱処理の条件によっては、口部に取り付けられたキャップの外枠体を収縮させることができる。この場合、封止体がその軸の中心に向けて圧縮することとなり、その結果、例えば封止体に穿刺具を刺通させる際の圧力等によって外枠体から封止体が脱落したり、ずれたりするのを防止できる。また、刺通時において封止体中で中空針等の穿刺具を十分に保持させることができる。キャップに対する加熱処理は、医療用容器に対する加熱滅菌処理と併せて実施することができる。
【0027】
加熱滅菌処理時の加熱温度は、医療容器に収容される内容液(薬液)の種類等によって設定されるものであって、本発明において特に限定されるものではないが、加熱滅菌処理と併せてキャップの外枠体を収縮させる処理を施すには、加熱温度を100〜125℃の範囲に設定するのが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のキャップおよびそれを用いた医療用容器について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るキャップは、図1に示すように、略筒状の空洞部12を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体11と、略円盤状であって空洞部12内にて外枠体11に融着しかつ当該空洞部12内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体15と、略円筒状の内枠体本体20およびその内部を閉鎖する薄膜21を有する内枠体19と、を備えるものである。
【0029】
内枠体19は、外枠体の空洞部12内に挿嵌されて、薄膜21と封止体15とが互いに融着せずかつ両者21,15間の少なくとも一部に空隙18を有する状態に固定されている。
本発明に係るキャップでは、外枠体11と封止体15とがともに熱可塑性を有する素材からなるものであることから、一体成型によって、外枠体の空洞部12内に封止体15を融着させることができる。図2は、図1に示すキャップ10を、外枠体11と封止体15との一体成型物17と、内枠体19とに分解した状態を示す断面図である。
【0030】
第1の実施形態において、外枠体11と封止体15との射出成形の順序は特に限定されるものではない。
封止体15と内枠体の薄膜21との間の空隙18は、封止体の底面15aに凹部16を設けることによって確保されている。この空隙18を設けることによって、封止体の底面15a全体が薄膜21と接触するのを防止することができる。薄膜21は、内枠体本体20の一方の開口端(封止体15側の開口端)20aと接続して、内枠体本体20の内部を閉鎖するものである。
【0031】
凹部16は、封止体の底面15aのうち、通常穿刺具の刺通位置となり得る封止体の中央部分に設けられている。従って、この凹部16は、封止体15と薄膜21との融着を防止するだけでなく、封止体15への穿刺具の刺通性を向上させる作用を示す。
キャップ10は、外枠体と封止体との一体成型物17を形成した後、外枠体の空洞部12内に、封止体の底面15a側から内枠体19を挿嵌することによって、容易に製造することができる。
【0032】
内枠体本体20は外枠体の空洞部12内に摺嵌されるものであって、さらに内枠体本体20の外周面に設けられた凸条22は外枠体11の内周面に設けられた溝13と係合することから、内枠体19は外枠体11内に強固に固定される。それゆえ、例えば穿刺部材を刺通する際などに強い圧力が加わったとしても、外枠体11内での封止体15や内枠体19の取付・固定位置にズレが生じたりするのを確実に防止することができる。
【0033】
キャップ10は、外枠体11の一方の開口端(キャップ10の底面側開口端)11aに接続用フランジ14を備えている。この接続用フランジ14を医療用容器の口部フランジに溶着させることによって、医療用容器の口部材として使用することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るキャップは、図3に示すように、略筒状の空洞部12を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体26と、略円盤状であって空洞部12内にて外枠体26に融着しかつ当該空洞部12内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体28と、略円筒状の内枠体本体20およびその内部を閉鎖する薄膜32を有する内枠体31と、を備えるものである。
【0034】
内枠体31は、第1の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に挿嵌されて、薄膜32と封止体28とが互いに融着せずかつ両者32,28間の少なくとも一部に空隙18を有する状態に固定されている。
外枠体26と封止体28とは、第1の実施形態と同様に、一体成型によって形成して、互いに融着させることができる。図4は、図3に示すキャップ25を、外枠体26と封止体28との一体成型物30と、内枠体31とに分解した状態を示す断面図である。
【0035】
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、外枠体26と封止体28との射出成形の順序は特に限定されない。
封止体28と内枠体の薄膜32との間の空隙18は、封止体の底面28aに環状の凸部(凸条)29を設けることによって確保されている。この空隙18を設けることによって、封止体の底面28a全体が薄膜32と接触するのを防止することができる。
【0036】
薄膜32は、内枠体本体20の内表面に突出したリブ23と接続して、内枠体本体20の内部を閉鎖するものである。
凸条29は、封止体の底面28aのうち、通常穿刺具の刺通位置となり得る部位(封止体28の中央部分)以外の箇所に設けられている。従って、この凸条29は、封止体28への穿刺具の刺通性を低下させることがない。
外枠体26は、その一方の開口端(キャップ25の天面側の開口端)26aにおいて、空洞部12側に凸のフランジ27を有している。かかるフランジ27を備えることで、外枠体26と封止体28との融着による固定をより一層強固なものとすることができる。
【0037】
キャップ25は、外枠体と封止体との一体成型物30を形成した後、外枠体の空洞部12内に、封止体の底面28a側から内枠体31を挿嵌することによって、容易に製造することができる。
内枠体本体20は、第1の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に摺嵌されるものであって、さらに内枠体本体20の外周面に設けられた凸条22は、外枠体26の内周面に設けられた溝13と係合している。かかる係合による作用効果は、第1の実施形態と同様である。
【0038】
キャップ25は、外枠体26の他方の開口端(キャップ25の底面側の開口端)26bに、第1の実施形態と同様の接続用フランジ14を備えている。この接続用フランジ14を医療用容器の口部フランジに溶着させることによって、医療用容器の口部材として使用することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るキャップは、図5に示すように、略筒状の空洞部12を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体36と、略円盤状であって空洞部12内にて外枠体36に融着しかつ当該空洞部12内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体38と、略円筒状の内枠体本体20およびその内部を閉鎖する薄膜32を有する内枠体41と、を備えるものである。
【0039】
内枠体41は、第1および第2の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に挿嵌されて、薄膜42と封止体38とが互いに融着せずかつ両者42,38間の少なくとも一部に空隙18を有する状態に固定されている。
外枠体36と封止体38とは、第1および第2の実施形態と同様に、一体成型によって形成して、互いに融着させることができる。
第3の実施形態においても、第1および第2の実施形態と同様に、外枠体36と封止体38との射出成形の順序は特に限定されない。しかし、第3の実施形態では、後述するように、外枠体の一方の開口端(キャップ35の天面側の開口端)36aに設けられた突縁37aを、封止体の天面38aに設けられた溝40aと係合させることから、その構造上、あらかじめ外枠体36を成形した上で、その空洞部12内に封止体38を射出成形するのが好ましい。
【0040】
封止体38と内枠体の薄膜42との間の空隙18は、封止体の底面38bに凹部39を設けることによって確保されている。この空隙18を設けることによって、封止体の底面38b全体が薄膜42と接触するのを防止することができる。凹部39は、封止体の底面38bのうち、通常穿刺具の刺通位置となり得る封止体の中央部分に設けられている。その作用効果は、第1の実施形態と同様である。
【0041】
薄膜42は、内枠体本体20の内表面に突出したリブ43と接続して、内枠体本体20の内部を閉鎖している。さらに、リブ43には、内枠体本体20と略同心円状にかつ薄膜42を介して内枠体本体20と相対する方向に延びる環状のリム44が設けられている。このリム44は封止体38と接触する部位をなしており、封止体38はその底面38bに設けられた溝40bにおいてリム44と係合する。
【0042】
外枠体36は、その一方の開口端(キャップ35の天面側の開口端)36aにおいて、空洞部12側に凸のフランジ37を有しており、さらに当該フランジ37から外枠体の空洞部12内に伸びる環状の突縁37aを備えている。封止体38は、その天面38aに突縁37aと係合する環状の溝40aを備えている。
第3の実施形態では、フランジ37および突縁37aと、溝40aとの係合によって、外枠体36と封止体38との固定がより一層強固なものとなっており、さらに、リム44と溝40bとの係合によって、封止体38と内枠体41との固定がより一層強固なものとなっている。
【0043】
キャップ35は、外枠体36と封止体38との一体成型物を形成した後、外枠体の空洞部12内に、封止体の底面38a側から内枠体41を挿嵌することによって、容易に製造することができる。
内枠体本体20は、第1および第2の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に摺嵌されるものであって、さらに内枠体本体20の外周面に設けられた凸条22は、外枠体36の内周面に設けられた溝13と係合している。かかる係合による作用効果は、第1および第2の実施形態と同様である。
【0044】
キャップ35は、外枠体36の他方の開口端(キャップ35の底面側の開口端)36bに、第1および第2の実施形態と同様の接続用フランジ14を備えている。この接続用フランジ14を医療用容器の口部フランジに溶着させることによって、医療用容器の口部材として使用することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るキャップは、図6に示すように、略筒状の空洞部12を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体51と、略円盤状であって空洞部12内にて外枠体51に融着しかつ当該空洞部12内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体53と、略円筒状の内枠体本体20およびその内部を閉鎖する薄膜42を有する内枠体56と、を備えるものである。
【0045】
内枠体56は、第1〜第3の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に挿嵌されて、薄膜42と封止体53とが互いに融着せずかつ両者42,53間の少なくとも一部に空隙18を有する状態に固定されている。
外枠体51と封止体53とは、第1〜第3の実施形態と同様に、一体成型によって形成し、互いに融着させることができる。図7(b) は、図6に示すキャップ50を、外枠体51および封止体53の一体成型物54と、内枠体56とに分解した状態を示すものであって、図8は、図7(b) に示す一体成型物54のA−A断面を示すものである。
【0046】
第4の実施形態においても、第1〜第3の実施形態と同様に、外枠体51と封止体53との射出成形の順序は特に限定されない。しかし、第4の実施形態も第3の実施形態と同様に、外枠体の一方の開口端(キャップ50の天面側の開口端)51aに設けられた突縁37aを、封止体の天面53aに設けられた溝40aと係合させることから、その構造上、あらかじめ外枠体51を成形した上で、その空洞部12内に封止体53を射出成形するのが好ましい。
【0047】
封止体53と内枠体の薄膜42との間の空隙18は、封止体の底面53bに凹部39を設けることによって確保されている。この空隙18を設けることによって、封止体の底面53b全体が薄膜42と接触するのを防止することができる。凹部39は、封止体の底面53bのうち、通常穿刺具の刺通位置となり得る封止体の中央部分に設けられている。その作用効果は、第1および第3の実施形態と同様である。
【0048】
薄膜42は、第3の実施形態と同様に、内枠体本体20の内表面に突出したリブ43と接続して、内枠体本体20の内部を閉鎖している。さらに、リブ43には、内枠体本体20と略同心円状にかつ薄膜42を介して内枠体本体20と相対する方向に延びる環状のリム44が設けられている。このリム44は封止体53と接触する部位をなしており、封止体53はその底面53bに設けられた溝40bにおいてリム44と係合する。
【0049】
外枠体51は、第3の実施形態と同様に、その一方の開口端(キャップ50の天面側の開口端)51aにおいて、空洞部12側に凸のフランジ37を有しており、さらにフランジ37から外枠体の空洞部12内に伸びる環状の突縁37aを備えている。封止体53は、その天面53aに突縁37aと係合する環状の溝40aを備えている。
第4の実施形態では、第3の実施形態と同様に、フランジ37および突縁37aと、溝40aとの係合によって、外枠体51と封止体53との固定がより一層強固なものとなっており、さらに、リム44と溝40bとの係合によって、封止体53と内枠体56との固定がより一層強固なものとなっている。
【0050】
外枠体51と封止体53との間には、環状の溝55が設けられており、当該溝55部分において、外枠体51と封止体53とは直接に接触していない。外枠体51と封止体53とが直接に接触する領域が少ないことから、外枠体51を形成した後でその空洞部12内に封止体53を射出成型しても、封止体53に空洞が生じたり歪みが生じたりするおそれが少なくなる。
内枠体56は、内枠体本体20に連設して、その封止体53側(すなわち、リム44の突出方向側)に筒部57を備えており、内枠体56を外枠体51の空洞部12内に挿嵌したときには、当該筒部57が一体成形物54の溝55内に嵌装されることになる。この結果、一体成形物54と内枠体56との結合をより一層強固なものとすることができる。
【0051】
キャップ50は、まず、外枠体51を射出成型して(図7(a) )、その空洞部12内に封止体53を射出成型することによって一体成型物54を作製した後(図7(b) )、別途成形した内枠体56を、外枠体51の空洞部12内に封止体の底面53a側から挿嵌することによって製造することができる。その際、内枠体56の筒部57が一体成形物54の溝55内に嵌装される。
内枠体本体20は、第1〜第3の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に摺嵌されるものであって、さらに内枠体本体20の外周面に設けられた凸条22は、外枠体51の内周面に設けられた溝13と係合している。かかる係合による作用効果は、第1〜第3の実施形態と同様である。
【0052】
キャップ50は、外枠体51の他方の開口端(キャップ50の底面側の開口端)51bに、第1〜第3の実施形態と同様の接続用フランジ14を備えている。この接続用フランジ14を医療用容器の口部フランジに溶着させることによって、医療用容器の口部材として使用することができる。
本発明に係る医療用容器の一実施形態を図9に示す。この医療用容器は、容器本体80の口部81に、上記第4の実施形態に係るキャップ50を配置してなるものである。
【0053】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係るキャップの底面図を図10に示す。図10では、内枠体66に覆われている封止体63の部分を点線で示している。
図11(a) は図10に示すキャップ60のB−B断面図であって、図12(a) はその分解図である。この断面形状は、第3の実施形態に係るキャップ35の断面形状(図5)と同様である。一方、図11(b) はキャップ60のC−C断面図(側断面図)であって、図12(b) はその分解図である。この断面形状は、第4の実施形態に係るキャップ50の断面形状(図6、図7(b) )と同様である。
【0054】
本発明の第5の実施形態に係るキャップは、図11および図12に示すように、略筒状の空洞部12を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体61と、略円盤状であって空洞部12内にて外枠体61に融着しかつ当該空洞部12内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体63と、略円筒状の内枠体本体20およびその内部を閉鎖する薄膜42を有する内枠体66と、を備えるものである。
内枠体66は、第1〜第4の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に挿嵌されて、薄膜42と封止体63とが互いに融着せずかつ両者42,63間の少なくとも一部に空隙18を有する状態に固定されている。
【0055】
外枠体61と封止体63とは、第1〜第4の実施形態と同様に、一体成型によって形成して、互いに融着させることができる。
第5の実施形態においても、第1〜第4の実施形態と同様に、外枠体61と封止体63との射出成形の順序は特に限定されない。しかし、第5の実施形態も第3および第4の実施形態と同様に、外枠体の一方の開口端(キャップ60の天面側の開口端)61aに設けられた突縁37aを、封止体の天面63aに設けられた溝40aと係合させることから、その構造上、あらかじめ外枠体61を成形した上で、その空洞部12内に封止体63を射出成形するのが好ましい。
【0056】
封止体63と内枠体の薄膜42との間の空隙18は、封止体の底面63bに凹部39を設けることによって確保されている。この空隙18を設けることによって、封止体の底面63b全体が薄膜42と接触するのを防止することができる。凹部39は、封止体の底面63bのうち、通常穿刺具の刺通位置となり得る封止体の中央部分に設けられている。その作用効果は、第1、第3および第4の実施形態と同様である。
【0057】
薄膜42は、第3および第4の実施形態と同様に、内枠体本体20の内表面に突出したリブ43と接続して、内枠体本体20の内部を閉鎖している。さらに、リブ43には、内枠体本体20と略同心円状にかつ薄膜42を介して内枠体本体20と相対する方向に延びる環状のリム44が設けられている。このリム44は封止体63と接触する部位をなしており、封止体63はその底面63bに設けられた溝40bにおいてリム44と係合する。
【0058】
外枠体61は、第3および第4の実施形態と同様に、その一方の開口端61aにおいて、空洞部12側に凸のフランジ37を有しており、さらにフランジ37から外枠体の空洞部12内に伸びる環状の突縁37aを備えている。これに対し、封止体63は、その天面63aに突縁37aと係合する環状の溝40aを備えている。
第5の実施形態では、第3および第4の実施形態と同様に、フランジ37および突縁37aと、溝40aとの係合によって、外枠体61と封止体63との固定がより一層強固なものとなっており、さらに、リム44と溝40bとの係合によって、封止体63と内枠体66との固定がより一層強固なものとなっている。
【0059】
外枠体61と封止体63との間には、図10のC−C断面である図12(b) に示されるように、細孔65が設けられており、当該細孔65部分において、外枠体61と封止体63とは直接に接触していない。外枠体61と封止体63とが直接に接する領域が少ないことから、外枠体61を形成した後でその空洞部12内に封止体63を射出成型しても、封止体63に空洞が生じたり歪みが生じたりするおそれが少なくなる。
【0060】
内枠体66は、内枠体本体20に連設して、その封止体63側(すなわち、リム44の突出方向側)に楔部67を備えており、内枠体66を外枠体61の空洞部12内に挿嵌したときには、当該楔部67が一体成形物64の細孔65内に嵌装されることになる。この結果、一体成形物64と内枠体66との結合をより一層強固なものとすることができる。
キャップ60は、外枠体61と封止体63との一体成型物64を形成した後、外枠体の空洞部12内に、封止体の底面63a側から内枠体66を挿嵌することによって、容易に製造することができる。
【0061】
内枠体本体20は、第1〜第4の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に摺嵌されるものであって、さらに内枠体本体20の外周面に設けられた凸条22は、外枠体61の内周面に設けられた溝13と係合している。かかる係合による作用効果は、第1〜第4の実施形態と同様である。
キャップ60は、外枠体61の他方の開口端(キャップ60の底面側の開口端)61bに、第1〜第4の実施形態と同様の接続用フランジ14を備えている。この接続用フランジ14を医療用容器の口部フランジに溶着させることによって、医療用容器の口部材として使用することができる。
【0062】
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係るキャップは、図13および図14に示すように、略筒状の空洞部12を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体51と、略円盤状であって空洞部12内にて外枠体51に融着しかつ当該空洞部12内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体73と、略円筒状の内枠体本体およびその内部を閉鎖する薄膜42,42’を有する内枠体76と、を備えるものである。
【0063】
内枠体76は、第1〜第5の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に挿嵌されて、薄膜42,42’と封止体73とが互いに融着せずかつ両者(42,42’と73)間の少なくとも一部に空隙18を有する状態に固定されている。
外枠体51と封止体53とは、第1〜第5の実施形態と同様に、一体成型によって形成し、互いに融着させることができる。
第6の実施形態においても、第1〜第5の実施形態と同様に、外枠体51と封止体73との射出成形の順序は特に限定されない。しかし、第6の実施形態も第3〜第5の実施形態と同様に、外枠体の一方の開口端(キャップ70,70’の天面側の開口端)51aに設けられた突縁37aを、封止体の天面73aに設けられた溝40aと係合させることから、その構造上、あらかじめ外枠体51を成形した上で、その空洞部12内に封止体73を射出成形するのが好ましい。
【0064】
薄膜42,42’は、第3〜第5の実施形態と同様に、内枠体本体20の内表面に突出したリブ43と接続して、内枠体本体20の内部を閉鎖している。さらに、リブ43には、内枠体本体20と略同心円状にかつ薄膜42,42’を介して内枠体本体20と相対する方向に延びる環状のリム44’が設けられている。
このリム44’は封止体73と接触する部位をなしており、封止体73はその底面73bに設けられた溝40b’においてリム44’と係合する。
【0065】
封止体73と内枠体の薄膜42,42’との間の空隙18は、封止体73の底面73bに設けられた溝40b’の深さと、この溝40b’と係合するリム44’の高さとを適宜設定することによって確保されている。すなわち、第6の実施形態においては、封止体53の底面73bに凹部や凸部を設けずに、封止体73と薄膜42,42’とを離して設置することによって、空隙18を確保している。この空隙18を設けることによって、封止体の底面73b全体が薄膜42,42’と接触するのを防止することができる。
【0066】
図14に示すキャップ70’において、薄膜42’は内枠体本体20の内部において撓んだ状態に設けられている。このように、薄膜42’に撓み77を設けることによって、キャップ70’を滅菌処理などによる加熱処理に供した場合であっても、薄膜42’が開裂する等の破損を蒙るのを防止することができる。
なお、薄膜に図14に示すような撓み77を設けることは第6の実施形態の場合に限定されるものではなく、第1〜第5のいずれの実施形態においてもかかる撓みを設けることは可能である。また、かかる撓み77を設けた場合の作用・効果については、いずれの実施形態についても、図14に示す場合と同様である。
【0067】
外枠体51は、第3〜第5の実施形態と同様に、その一方の開口端(キャップ70,70’の天面側の開口端)51aにおいて、空洞部12側に凸のフランジ37を有しており、さらにフランジ37から外枠体の空洞部12内に伸びる環状の突縁37aを備えている。封止体73は、その天面73aに突縁37aと係合する環状の溝40aを備えている。
第6の実施形態では、第3〜第5の実施形態と同様に、フランジ37および突縁37aと、溝40aとの係合によって、外枠体51と封止体73との固定がより一層強固なものとなっており、さらに、リム44’と溝40b’との係合によって、封止体73と内枠体56との固定がより一層強固なものとなっている。
【0068】
また、第6の実施形態では、封止体73の薄膜42,42’側表面(底面73b)に空隙75が設けられており、封止体73と、内枠体本体20におけるリム44’の内周面とが密着しない状態となっている。かかる空隙75を設けることによって、封止体73とリム44’とが直接に接触する領域を少なくすることができ、封止体73に穿刺具を刺通させたときに当該穿刺具を保持させる力(封止体73が穿刺具を締め付ける力)を大きくすることができる。
【0069】
外枠体51と封止体73との間には、第4の実施形態と同様に、環状の溝が設けられており、当該溝部分において、外枠体51と封止体73とは直接に接触していない。外枠体51と封止体73とが直接に接触する領域が少ないことから、外枠体51を形成した後でその空洞部12内に封止体73を射出成型しても、封止体73に空洞が生じたり歪みが生じたりするおそれが少なくなる。
内枠体56は、内枠体本体20に連設して、その封止体73側(すなわち、リム44の突出方向側)に筒部57を備えており、内枠体56を外枠体51の空洞部12内に挿嵌したときには、当該筒部57が一体成形物54の溝55内に嵌装されることになる。この結果、外枠体51と封止体73との一体成形物と、内枠体56との結合をより一層強固なものとすることができる。
【0070】
キャップ35は、外枠体36と封止体38との一体成型物を形成した後、外枠体の空洞部12内に、封止体の底面38a側から内枠体41を挿嵌することによって、容易に製造することができる。
内枠体本体20は、第1〜第5の実施形態と同様に、外枠体の空洞部12内に摺嵌されるものであって、さらに内枠体本体20の外周面に設けられた凸条22は、外枠体51の内周面に設けられた溝13と係合している。かかる係合による作用効果は、第1〜第4の実施形態と同様である。
【0071】
キャップ70,70’は、外枠体51の他方の開口端(キャップ70,70’の底面側の開口端)51bに、第1〜第5の実施形態と同様の接続用フランジ14を備えている。この接続用フランジ14を医療用容器の口部フランジに溶着させることによって、医療用容器の口部材として使用することができる。
〔外枠体〕
本発明のキャップにおける外枠体には、従来公知の種々の熱可塑性プラスチックを用いることができる。
【0072】
本発明のキャップを薬液容器の口部材として使用する場合には、外枠体の形成材料として、医療器具用に許容された熱可塑性プラスチック(ポリマー、エラストマーを含む)を用いればよい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン〔例えば、三井化学(株)の商品名「TPX」〕、ポリテトラフルオロエチレン等のポリオレフィン;エチレン−テトラシクロドデセン共重合体〔例えば、三井化学(株)の商品名「アペル」〕等のポリ環状オレフィン;ポリアセタール(POM);アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS);ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアリレート等のポリエステル;ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のベンゼン系重合体などが挙げられる。
【0073】
〔封止体〕
本発明のキャップにおける封止体には、従来公知の種々の熱可塑性エラストマーを用いることができる。
本発明のキャップを薬液容器の口部材として使用する場合には、封止体の形成材料として、医療器具用に許容された熱可塑性エラストマーを用いればよい。具体的には、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0074】
封止体の厚みは、キャップの用途や使用する穿刺具の種類等に応じて設定されるものであって、特に限定されるものではないが、通常、1〜10mmの範囲で、好ましくは1.5〜5mmの範囲で設定される。
なお、封止体を成形した後に外枠体を射出成形してキャップを製造する場合には、封止体の外周面の径を、外枠体の内周面のうち当該封止体と当接する部位の径よりも大きく設定するのが好ましい。このように設定することによって、封止体の軸の中心方向への圧縮効果を高めることができ、その結果、例えば封止体に穿刺具を刺通する場合に、刺通時の圧力によって外枠体から封止体が脱落したりするのを防止できる。また、封止体の軸の中心方向へ圧縮応力がかかることから、刺通時に封止体中での穿刺具の保持性をより一層向上させることができ、刺通時における液漏れの防止効果を向上させることができる。
【0075】
〔内枠体〕
内枠体の円筒状部と薄膜には、口部材本体形成用の材料として例示したのと同様の、従来公知の種々のプラスチックを用いて形成することができる。特に熱可塑性樹脂を用いたときには、射出成形によって内枠体の円筒状部と薄膜とを一体的にかつ簡易に形成することができる。内枠体が楔部や筒部、リブおよびリムを備える場合において、各部位は、円筒状部や薄膜と同様の材料を用いて、円筒状部や薄膜とともに一体成型するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャップの一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1に示すキャップ10の分解断面図である。
【図3】本発明に係るキャップの他の実施形態を示す断面図である。
【図4】図3に示すキャップ25の分解断面図である。
【図5】本発明に係るキャップのさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るキャップのさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図7】図6に示すキャップ50の製造工程を示す模式的断面図である。
【図8】図7(b) に示す一体成型物54のA−A断面図である。
【図9】本発明に係る医療用容器の一実施形態を示す部分欠截正面図である。
【図10】本発明に係るキャップのさらに他の実施形態を示す底面図である。
【図11】図10に示すキャップ65の断面図であって、(a) はB−B断面図、(b) はC−C断面図である。
【図12】(a) は図11(a) の分解断面図、(b) は図11(b) の分解断面図である。
【図13】本発明に係るキャップのさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図14】本発明に係るキャップのさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図15】封止体と薄膜とが融着した場合に生じる問題を示す模式的断面図である。
【図16】従来の一体成型によるキャップの成形に用いる金型の一例を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
10,25,35,50,60,70,70’ キャップ
11,26,36,51,61 外枠体
12 空洞部
15,28,38,53,63,73 封止体
18 空隙
19,31,41,56,66 内枠体
20 内枠体本体
21,32,42,42’ 薄膜
77 撓み
80 容器本体
81 口部

Claims (12)

  1. 略筒状の空洞部を有する熱可塑性プラスチック製の外枠体と、
    略円盤状であって上記空洞部内にて外枠体に融着しかつ当該空洞部内を閉鎖してなる熱可塑性エラストマー製の封止体と、
    略円筒状の内枠体本体およびその内部を閉鎖する薄膜を有する内枠体と、を備え、
    上記内枠体が、上記外枠体の空洞部内に挿嵌されて、当該内枠体の薄膜と上記封止体とが互いに融着せずかつ両者間の少なくとも一部に空隙を有する状態に固定されてなるキャップ。
  2. 上記封止体がその薄膜側の表面に凸部または凹部を備える請求項1記載のキャップ。
  3. 上記外枠体の内周面と上記封止体の外周面との間に薄膜側に開いた細孔または環状の溝を備え、かつ上記内枠体が当該細孔に挿嵌される楔部または当該溝内に挿嵌される筒部を備える請求項1または2記載のキャップ。
  4. 上記外枠体がその空洞部の一方の開口端において当該空洞部側に凸のフランジを有し、さらに当該フランジが外枠体の空洞部内に延びる環状の突縁を備え、かつ上記封止体が当該突縁と係合して当該空洞部内に融着してなる請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ。
  5. 上記薄膜が上記内枠体本体の内表面に突出したリブと接続し、当該リブが内枠体本体と略同心円状にかつ上記薄膜を介して内枠体本体と相対する方向に延びる環状のリムを備え、上記封止体がその薄膜側の表面に当該リムと係合する環状の溝を備える請求項1〜4のいずれかに記載のキャップ。
  6. 上記封止体の薄膜側において、封止体と、上記外枠体または上記内枠体との間に空隙を備える請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ。
  7. 上記内枠体の薄膜が、上記内枠体本体の内部において撓んだ状態に設けられてなる請求項1〜5のいずれかに記載のキャップ。
  8. 上記外枠体の内周面と上記内枠体本体の外周面とに互いに係合する凹部および凸部を備える請求項1〜7のいずれかに記載のキャップ。
  9. 上記封止体が、少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックとを含むブロック共重合体の水素添加物を用いてなるものである請求項1〜8のいずれかに記載のキャップ。
  10. 上記外枠体がポリオレフィン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を用いてなるものである請求項1〜9のいずれかに記載のキャップ。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のキャップを口部に備える医療用容器。
  12. 加熱滅菌処理を施してなる請求項11記載の医療用容器。
JP2003110776A 2003-01-27 2003-04-15 キャップおよびそれを用いた医療用容器 Pending JP2004283519A (ja)

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