JP2004283452A - 梯子車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最上段単位ブーム3eの屈折部3e′に着脱可能なバスケット30を、屈折部3e′に対して左右方向回りに相対揺動させる。可動手摺り10は、バスケット30の後方であって屈折部3e′における左右側部よりも上方の使用位置において、屈折部3e′に対するバスケット30の相対揺動範囲と重なる配置領域部分を有する。可動手摺り10は屈折部3e′に対して、屈折部3e′の上方側へ近接するバスケット30の相対揺動に応じてバスケット30からの離間方向に相対変位し、屈折部3e′の上方側から離間するバスケット30の相対揺動に応じてバスケット30への近接方向に相対変位する。
【選択図】図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は梯子型伸縮ブームを有する梯子車に関する。
【0002】
【従来の技術】
長手方向に相対移動可能な複数の単位ブームから構成される梯子型伸縮ブームと、その伸縮ブームを、ブーム長手方向を前後方向として、前端が上下するように支持する車体と、最上段の単位ブームを、ブーム短手方向に沿う横方向を左右方向として、左右方向回りに屈折させる屈折機構と、その最上段の単位ブームにおける屈折位置よりも前方の屈折部の前端部に、着脱可能に取り付けられるバスケットと、そのバスケットを前記屈折部に対して左右方向回りに相対揺動させる揺動機構とを備える梯子車がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのバスケットとブームとの間、あるいは、バスケットとブームに取り付けられるリフターとの間において、消防士や被災者が円滑かつ安全に移動できるように、その屈折部における左右側部よりも上方に位置する手摺りを設けることが望まれる。
【0004】
しかし、バスケットの底面を水平に保持するためには、最上段の単位ブームの屈折角度や伸縮ブームの傾斜角度に応じて、バスケットを屈折部に対して相対揺動させる必要がある。その相対揺動によりバスケットが屈折部の上方側へ近接した時、屈折部における左右側部よりも上方に位置する手摺りはバスケットと干渉してしまう。そのような干渉を回避するためにバスケットの後部に開口や可動扉を設けても、バスケット内に手摺りが入り込むため、バスケット内の搭乗者と手摺りとが干渉してしまう。
本発明は、上記課題を解決することのできる梯子車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の梯子車は、長手方向に相対移動可能な複数の単位ブームから構成される梯子型伸縮ブームと、前記伸縮ブームを、ブーム長手方向を前後方向として、前端が上下するように支持する車体と、最上段の単位ブームを、ブーム短手方向に沿う横方向を左右方向として、左右方向回りに屈折させる屈折機構と、前記最上段の単位ブームにおける前記屈折位置よりも前方の屈折部の前端部に、着脱可能に取り付けられるバスケットと、前記バスケットを前記屈折部に対して左右方向回りに相対揺動させる揺動機構と、前記バスケットの後方であって前記屈折部における左右側部よりも上方の使用位置に配置可能な可動手摺りとを備える。前記使用位置における前記可動手摺りの配置領域は、前記屈折部に対する前記バスケットの相対揺動範囲と重なる部分を有する。前記屈折部の上方側へ近接する前記バスケットの相対揺動に応じて、前記可動手摺りは前記屈折部に対して前記バスケットからの離間方向に相対変位可能とされている。前記屈折部の上方側から離間する前記バスケットの相対揺動に応じて、前記可動手摺りは前記屈折部に対して前記バスケットへの近接方向に相対変位可能とされている。
本発明によれば、使用位置における可動手摺りの配置領域は、屈折部に対するバスケットの相対揺動範囲と重なる部分を有するので、バスケットに可及的に近接させ、バスケットと屈折部との間における人の移動の円滑化を図ることができる。
その屈折部の上方側へ近接するバスケットの相対揺動に応じて、可動手摺りは屈折部に対してバスケットからの離間方向に相対変位するので、使用位置におけるバスケットと可動手摺りが干渉したり、使用位置におけるバスケット内に可動手摺りが入り込むのを防止できる。
その屈折部の上方側から離間するバスケットの相対揺動に応じて、可動手摺りは屈折部に対してバスケットへの近接方向に相対変位するので、使用位置の可動手摺りをバスケットに可及的に近接させた状態を維持することができる。
【0006】
さらに、可動手摺りは屈折部に連結され、バスケットを屈折部の前端部から取り外した状態で、可動手摺りは使用位置に保持可能とされているのが好ましい。
これにより、バスケットを屈折部から取り外しても可動手摺りが利用できなくなることはない。すなわち、バスケットを取り外した状態でブームの前端を建物の窓等に近接させて消防士等が建物に出入りする際に、ブームの前端近傍に位置する可動手摺りを利用でき、円滑な活動が阻害されるのを防止できる。すなわち、梯子型ブームの有効高さを可及的に大きくすることができる。
【0007】
本発明においては、前記可動手摺りは、前記バスケットと連動するように前記揺動機構により駆動されるのが好ましい。あるいは、前記可動手摺りに前記バスケットへの近接方向に弾力を作用させる機構を備え、前記屈折部の上方側へ近接する方向への前記バスケットの相対揺動時に、前記可動手摺りは前記バスケットにより押されることで前記弾力に抗して前記バスケットからの離間方向に変位可能とされ、前記屈折部の上方側から離間する方向への前記バスケットの相対揺動時に、前記可動手摺りは前記弾力により前記屈折部に対して前記バスケットへの近接方向に相対変位可能とされているのが好ましい。これにより、可動手摺りを屈折部に対して相対変位させるための駆動機構を別途設ける必要がなく、確実に可動手摺りをバスケットに連動させることができる。
【0008】
本発明においては、前記伸縮ブームによりブーム長手方向に移動可能に支持されるリフターを備え、前記リフターと前記屈折部に取り付けられた前記バスケットとの間で人が乗り移り可能とされているのが好ましい。これにより、バスケットとリフターとの間ので人の乗り移りに可動手摺りを利用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示す梯子車1は、車体2と、この車体2により支持される梯子型伸縮ブーム3とを備える。車体2は前後車輪4により支持され、前部に運転室を覆うキャビン6が取り付けられ、後部に縦軸中心に旋回可能なターンテーブル7を有する。車体2を支持するアウトリガー(図示省略)と、ブーム3に対する車体2の接地面の傾斜を打ち消すために、傾斜に応じてアウトリガーによる車体持ち上げ量を変更したり、傾斜に応じてターンテーブル7を傾斜させる傾斜矯正機構が車体2に内蔵されている。その傾斜矯正機構は従来公知のものを用いることができる。
【0010】
図2に示すように、ブーム3は、上下に重ねられる複数(本実施形態では5つ)の単位ブーム3a、3b、3c、3d、3eから構成され、長手方向が前後方向、短手方向に沿う横方向が左右方向とされている。各単位ブーム3a、3b、3c、3d、3eは、互いにブーム長手方向に相対移動可能とされている。各単位ブーム3a、3b、3c、3d、3eは、梯子状の底部フレーム3Aと左右側部フレーム3Bを有し、各側部フレーム3Bは、底部フレーム3Aの左右両側部から上方に延びる複数の支柱3B′により支持される左右ビーム3B″を有し、左右ビーム3B″は固定手摺りとして機能する。各単位ブーム3a、3b、3c、3d、3eの相互間にローラー3Cとガイド3Dが設けられている。各単位ブーム3a、3b、3c、3d、3eを互いにブーム長手方向に相対移動させるための伸縮機構(図示省略)が設けられ、その伸縮機構は従来公知のものを用いることができる。
【0011】
図1に示すように、ブーム3は、最下段の単位ブーム3aを介して前端が上下するように後端側が揺動可能に上記車体2により支持されている。すなわち、最下段の単位ブーム3aは、上記ターンテーブル7上に取り付けられる支持部材21に横軸22中心に揺動可能に取り付けられる受け部材27に連結されている。受け部材27に最下段の単位ブーム3aが連結される。支持部材21に、複動油圧シリンダ23のシリンダチューブが横軸24中心に揺動可能に連結され、油圧シリンダ23の伸縮ロッドは受け部材27に横軸25中心に揺動可能に連結されている。各横軸22、24、25はブーム左右方向に沿う。油圧シリンダ23を伸縮駆動することによりブーム3は上下揺動される。図1に示す待機状態において、ブーム3の前端側は支持体41を介して車体2により支持される。
【0012】
最上段の単位ブーム3eは、ブーム3の左右方向に沿う屈折軸80回りに屈折可能とされている。すなわち、最上段の単位ブーム3eは、前後間の中央よりも前端寄りの位置よりも前方の屈折部3e′と後方の支持部3e″とに2分割され、屈折部3e′の後端下部と支持部3e″の前端下部とが屈折軸80を中心軸として相対回転可能に連結されている。
【0013】
最上段の単位ブーム3eを屈折軸80回りに屈折させる屈折機構81が設けられている。屈折機構81は複動油圧シリンダ81aを有する。油圧シリンダ81aは、最上段の単位ブーム3eの支持部3e″に屈折軸80と平行な軸81a′中心に揺動可能に連結されるシリンダチューブと、最上段の単位ブーム3eの屈折部3e′に屈折軸80と平行な軸81a″中心に揺動可能に連結される伸縮ロッドとを有する。その油圧シリンダ81aを図1に示す縮小状態から伸長することで、図3に示すように最上段の単位ブーム3eは前端が下方に向かうように屈折され、縮小することで最上段の単位ブーム3eは非屈折状態に戻る。
【0014】
最上段の単位ブーム3eにおける屈折部3e′と支持部3e″の屈折を解除可能にロックする屈折ロック機構を設けるのが好ましい。例えば、屈折部3e′と支持部3e″の中の一方にピンを設け、他方に揺動可能にフックを設け、そのフックを複動油圧シリンダにより揺動させる機構を設ける。その揺動によりフックをピンに引っ掛ける状態と引っ掛け解除する状態との間で状態変更可能とし、その引っ掛けにより屈折をロックする。
【0015】
図4、図5に示すように、最上段の単位ブーム3eにおける屈折位置よりも前方の屈折部3e′の後方側は、上記のように底部フレーム3Aと両側部フレーム3Bとから構成される。屈折部3e′の前方側は、後方側の各側部フレーム3Bの前端部に後端部が一体的に連結された左右サイドビーム3fを、複数のバー3gにより連結することで梯子状とされている。
【0016】
屈折部3e′の前端部に、人Hが乗降可能なバスケット30がブーム3の左右方向に沿う揺動シャフト31の軸心回りに着脱可能かつ揺動可能に取り付けられる。バスケット30の前後左右上下方向は、図3に示すように人Hが搭乗した状態を基準とし、その左右方向はブーム3の左右方向に一致する。本実施形態においては、図4、図5に示すように、左右サイドビーム3fの先端に、それぞれブラケット32が揺動シャフト31の軸中心に回転可能に取り付けられる。各ブラケット32に第1、第2支持用凹部32a、32bが形成され、各凹部32a、32bにバスケット30の後端下部近傍に取り付けられた支持用ロッド30a、30bが嵌め合わされ、ピン33がバスケット30とブラケット32に挿入される。バスケット30は、図4、図5に示す非使用状態からブラケット32が揺動シャフト31の軸中心に回転することで、図3に示すような使用状態となる。バスケット30の使用状態において、第1支持用凹部32aは上方が開口し、第2支持用凹部32bは前方が開口する。これにより、バスケット30をロッド30a、30bを介して屈折部3e′により支持し、ピン33をバスケット30とブラケット32から抜くことで、バスケット30をブラケット32から取り外すことができる。
【0017】
なお、バスケット30の非使用状態においては、図4に示すようにバスケット30の後部に屈折部3e′が入り込んだ状態となる。そのため、図5に示すように、非使用状態においてバスケット30の後部に屈折部3e′を入り込ませるための開口30′が形成されている。その開口30′を覆う可動扉を設け、その可動扉をバスケット30の非使用状態において屈折部3e′により押して開くようにしてもよい。
【0018】
バスケット30を屈折部3e′に対して左右方向回りに相対揺動させる揺動機構65が設けられている。本実施形態においては、揺動機構65は左右複動油圧シリンダ65aを有する。各油圧シリンダ65aのシリンダチューブは屈折部3e′に左右方向軸65a′中心に揺動可能に連結される。各油圧シリンダ65aの伸縮ロッドは、第1リンク66aの一端と第2リンク66bの一端とに左右方向軸65a″中心に相対回転可能に連結され、第1リンク66aの他端はブラケット32に左右横軸11a中心に相対回転可能に連結され、第2リンク66bの他端は屈折部3e′に左右横軸66b′中心に相対回転可能に連結される。これにより、油圧シリンダ65aの伸縮によりブラケット32が揺動することで、揺動シャフト31の軸心回りにバスケット30は揺動する。ブーム3の揺動と最上段の単位ブーム3eの屈折に応じてバスケット30を屈折部3e′に対して相対揺動させることで、使用状態のバスケット30の底面を水平に維持することができる。
【0019】
屈折部3e′に左右可動手摺り10が連結されている。各可動手摺り10は、前後方向に沿うロッド状とされ、その前端は前部支持ロッド11の一端に左右横軸10a中心に相対回転可能に連結され、その後端は後部支持ロッド12の一端に左右横軸10b中心に相対回転可能に連結されている。前部支持ロッド11の他端はブラケット32に左右横軸11a中心に相対回転可能に連結され、後部支持ロッド12の他端は屈折部3e′に左右横軸12a中心に相対回転可能に連結されている。さらに、前部支持ロッド11は両端間においてブラケット32に揺動シャフト31の軸中心に相対回転可能に連結されている。これにより可動手摺り10は、図3、図4に示すように屈折部3e′の左右側部の側方における非使用位置から、ブラケット32が揺動シャフト31の軸中心に図中矢印A方向に回転することで、図6、図7に示す使用位置に変位する。使用位置の可動手摺り10は、バスケット30の後方であって屈折部3e′における左右側部よりも上方に配置される。この使用位置の可動手摺り10の配置領域は、屈折部3e′に対するバスケット30の相対揺動範囲と重なる部分を有する。
【0020】
前部支持ロッド11はブラケット32に連結されているので、屈折部3e′の上方側へ近接するバスケット30の相対揺動に応じて、可動手摺り10は屈折部3e′に対してバスケット30からの離間方向に相対変位する。例えば、図7に示す状態からバスケット30が図中矢印B方向に相対揺動する時、可動手摺り10はバスケット30に対して離間方向に相対変位するので、図6に示す状態を経て図3に示す状態となる。また、屈折部3e′の上方側から離間するバスケット30の相対揺動に応じて、可動手摺り10は屈折部3e′に対してバスケット30への近接方向に相対変位する。例えば、可動手摺り10は図3に示す状態から図6に示す状態を経て図7に示す状態となる。
【0021】
さらに、可動手摺り10はブラケット32に連結されるので、バスケット30と連動するように揺動機構65により駆動されることになる。図8に示すように、バスケット30を屈折部3e′から取り外した状態で、揺動機構65によりブラケット32の揺動を規制することで、可動手摺り10は使用位置に保持可能とされている。
【0022】
図1、図2、図9に示すように、ブーム3によりリフター51がブーム長手方向に移動可能に支持されている。リフター51と屈折部3e′に取り付けられたバスケット30との間で人が乗り移る際に可動手摺り10を利用できる。リフター51は、使用時は図9に示すように人Hを覆うフレーム状とされ、非使用時は図1に示すように折り畳み可能とされ、図2に示すように、複数のローラ51aを介して各単位ブーム3a、3b、3c、3d、3eのビーム3B′の上面Rにより支持され、図外駆動機構によりブーム3の長手方向に沿って移動可能とされている。このリフター51は公知のものを用いることができる。
【0023】
上記実施形態によれば、使用位置における可動手摺り10の配置領域は、屈折部3e′に対するバスケット30の相対揺動範囲と重なる部分を有するので、バスケット30に可及的に近接させ、バスケット30と屈折部3e′との間における人Hの移動の円滑化を図ることができる。その屈折部3e′の上方側へ近接するバスケット30の相対揺動に応じて、可動手摺り10は屈折部3e′に対してバスケット30からの離間方向に相対変位するので、使用位置におけるバスケット30と可動手摺り10が干渉したり、使用位置におけるバスケット30内に可動手摺り10が入り込むのを防止できる。その屈折部3e′の上方側から離間するバスケット30の相対揺動に応じて、可動手摺り10は屈折部3e′に対してバスケット30への近接方向に相対変位するので、使用位置の可動手摺り10をバスケット30に可及的に近接させた状態を維持することができる。さらに、可動手摺り10は屈折部3e′に連結されると共に、バスケット30を屈折部3e′の前端部から取り外した状態で可動手摺り10は使用位置に保持可能とされているので、図8に示すようにバスケット30を取り外した状態でブーム3の前端を建物Dの窓等に近接させて消防士等が建物に出入りする際に、ブーム3の前端近傍に位置する可動手摺り10を利用できる。すなわち、梯子型ブーム3の有効高さを可及的に大きくすることができる。また、可動手摺り10をバスケット30と連動するように揺動機構65により駆動するので、可動手摺り10を屈折部3e′に対して相対変位させるための駆動機構を別途設ける必要がなく、確実に可動手摺り10をバスケット30に連動させることができる。
【0024】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、可動手摺りを屈折部に対して相対変位させる構造は、本発明の作用効果を奏することができれば特に限定されず、例えば以下の各変形例を採用できる。
【0025】
図10に示す第1変形例における可動手摺り10は、その前端が前部支持ロッド11の一端に左右横軸10a中心に相対回転可能に連結され、その後端が後部支持ロッド12の一端に左右横軸10b中心に相対回転可能に連結され、前部支持ロッド11の他端はブラケット32に揺動シャフト31の軸中心に相対回転可能に連結され、後部支持ロッド12の他端は屈折部3e′に左右横軸12a中心に相対回転可能に連結されている。さらに、可動手摺り10にバスケット30への近接方向に弾力を作用させる機構が設けられている。すなわち、ガスダンパー90の伸縮ロッドが後部支持ロッド12の両端間に左右横軸90a中心に相対回転可能に連結され、ガスダンパー90のシリンダチューブが屈折部3e′に左右横軸90b中心に相対回転可能に連結されている。これにより、屈折部3e′の上方側へ近接する方向へのバスケット30の相対揺動時に、可動手摺り10はバスケット30に設けられた押し付け部30″より押されることでガスダンパー90の付与する弾力に抗してバスケット30からの離間方向に変位し、また、屈折部3e′の上方側から離間するバスケット30の相対揺動時に、ガスダンパー90の付与する弾力により可動手摺り10は屈折部3e′に対してバスケット30への近接方向に相対変位する。他は上記実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
【0026】
図11に示す第2変形例においては、バスケット30を屈折部3e′に対して左右方向回りに相対揺動させる揺動機構65が、上記実施形態における左右複動油圧シリンダ65aに代えて左右ギヤードモータ65bを有する。すなわち、各ギヤードモータ65bは屈折部3e′に取り付けられ、その出力シャフト65b′に後部支持ロッド12の他端が同行回転するように連結されている。これにより、ギヤードモータ65bにより後部支持ロッド12を揺動させることで、バスケット30を屈折部3e′に対して相対揺動させると共に、その相対揺動に連動して可動手摺り10を屈折部3e′に対して相対変位させることができる。他は上記実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
【0027】
図12に示す第3変形例における可動手摺り10は、前部支持ロッド11が両端間においてブラケット32に揺動シャフト31の軸中心に相対回転可能に連結されず、これに代えて、後部支持ロッド12が両端間において屈折部3e′に左右横軸12c中心に相対回転可能に連結されている。また、前部支持ロッド11の他端に連結ロッド13の一端が左右横軸11a中心に相対回転可能に連結され、連結ロッド13の他端が後部支持ロッド12の他端に左右横軸12a中心に相対回転可能に連結されている。これにより、可動手摺り10、前部支持ロッド11、後部支持ロッド12、連結ロッド13により平行リンクが構成されている。他は上記実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
【0028】
図13に示す第4変形例における可動手摺り10は、その前端は前部支持ロッド11の一端に左右横軸10a中心に相対回転可能に連結され、その後端は屈折部3e′に取り付けられた支持部材14により左右方向に直交する面内で任意方向に動き得るように支持される。前部支持ロッド11の他端はブラケット32に揺動シャフト31の軸中心に相対回転可能に連結されている。他は上記実施形態と同様で同様部分は同一符号で示す。
【0029】
また、屈折機構は最上段の単位ブームを左右方向回りに屈折させることができれば構造は特に限定されない。さらに、揺動機構もバスケットを屈折部に対して左右方向回りに相対揺動させることができれば構造は特に限定されない。
【0030】
【発明の効果】
本発明の梯子車によれば、梯子型伸縮ブームの最上段単位ブームを屈折させる際に、バスケットやバスケットの搭乗者に干渉することのない可動手摺りを用いて、屈折部とバスケットとの間の人の移動を可動手摺りを用いて円滑に行うことができ、さらに、その可動手摺りをバスケットを取り外した場合でも利用できるので消防活動の円滑化に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の梯子車の側面図
【図2】本発明の実施形態のブームの半部断面図
【図3】本発明の実施形態のブームにおける最上段の単位ブームを屈折させた状態の説明図
【図4】本発明の実施形態のブームにおける要部の側面図
【図5】本発明の実施形態のブームにおける要部の平面図
【図6】本発明の実施形態のブームにおける最上段の単位ブームを屈折させない状態の説明図
【図7】本発明の実施形態のブームにおける最上段の単位ブームを屈折させないでブーム傾斜角を変化させた状態の説明図
【図8】本発明の実施形態のブームにおける屈折部からバスケットを取り外した状態の説明図
【図9】本発明の実施形態のリフターの説明図
【図10】本発明の第1変形例のブームにおける要部の側面図
【図11】本発明の第2変形例のブームにおける要部の側面図
【図12】本発明の第3変形例のブームにおける要部の側面図
【図13】本発明の第4変形例のブームにおける要部の側面図
【符号の説明】
2 車体
3 ブーム
3a、3b、3c、3d、3e 単位ブーム
3e′ 屈折部
10 可動手摺り
30 バスケット
65 揺動機構
81 屈折機構
90 ガスダンパー
Claims (4)
- 長手方向に相対移動可能な複数の単位ブームから構成される梯子型伸縮ブームと、
前記伸縮ブームを、ブーム長手方向を前後方向として、前端が上下するように支持する車体と、
最上段の単位ブームを、ブーム短手方向に沿う横方向を左右方向として、左右方向回りに屈折させる屈折機構と、
前記最上段の単位ブームにおける前記屈折位置よりも前方の屈折部の前端部に、着脱可能に取り付けられるバスケットと、
前記バスケットを前記屈折部に対して左右方向回りに相対揺動させる揺動機構と、
前記バスケットの後方であって前記屈折部における左右側部よりも上方の使用位置に配置可能な可動手摺りとを備え、
前記使用位置における前記可動手摺りの配置領域は、前記屈折部に対する前記バスケットの相対揺動範囲と重なる部分を有し、
前記屈折部の上方側へ近接する前記バスケットの相対揺動に応じて、前記可動手摺りは前記屈折部に対して前記バスケットからの離間方向に相対変位可能とされ、
前記屈折部の上方側から離間する前記バスケットの相対揺動に応じて、前記可動手摺りは前記屈折部に対して前記バスケットへの近接方向に相対変位可能とされている梯子車。 - 前記可動手摺りは前記屈折部に連結され、
前記バスケットを前記屈折部から取り外した状態で、前記可動手摺りは前記使用位置に保持可能とされている請求項1に記載の梯子車。 - 前記可動手摺りは、前記バスケットと連動するように前記揺動機構により駆動される請求項1または2に記載の梯子車。
- 前記可動手摺りに前記バスケットへの近接方向に弾力を作用させる機構を備え、
前記屈折部の上方側へ近接する方向への前記バスケットの相対揺動時に、前記可動手摺りは前記バスケットにより押されることで前記弾力に抗して前記バスケットからの離間方向に変位可能とされ、
前記屈折部の上方側から離間する方向への前記バスケットの相対揺動時に、前記可動手摺りは前記弾力により前記屈折部に対して前記バスケットへの近接方向に相対変位可能とされている請求項1または2に記載の梯子車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080705A JP4105969B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 梯子車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080705A JP4105969B2 (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 梯子車 |
Publications (2)
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