JP2004282525A - 波形発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号処理の高速化や波形情報を記憶するメモリの容量増加を伴うことなく、D/A変換器の持つ分解能を最大限に引き出して出力波形の歪を減少させるとともに、出力波形の周波数を容易に変更することができる波形発生装置を提供する。
【解決手段】演算処理回路2は時間テーブル1にアクセスして、波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔情報及び波形の変化方向情報を読み込み、読み込んだ時間間隔をタイマ3にセットする。セットされた時間間隔が経過すると、タイマ3は演算処理回路2に割込み信号を送信し、この割込み信号により演算処理回路2は、時間テーブル1から読み出した波形の変化方向情報に基づいてアップダウンカウンタ4をアップカウントまたはダウンカウントする。そして、このアップダウンカウンタ4の出力がD/A変換器5に入力されてアナログ波形が出力される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、波形発生装置、特に、正弦波等の任意の周期的信号波形を発生する波形発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の正弦波発生装置は図9に示すように、出力値テーブル11、演算処理回路12、タイマ13、D/A変換器14を備えており、出力値テーブル11には、図10(a)に示すような正弦波波形の1周期を時間的に分割し、一定時間ごとの正弦波の振幅データが1周期分記憶されている。即ち、図11のテーブルに示すように、図10(a)に示す正弦波の一定時間毎の振幅値が出力値テーブル11にデータとして記憶されており、図10(a)の正弦波の立ち上がり部分(A)では、図10(b)の拡大図に示すように振幅変化が大きいデータが記憶され、π/2付近(B)では、図10(c)の拡大図に示すように、振幅変化が小さいデータが記憶されている。
【0003】
この正弦波発生装置から正弦波を発生させる場合には、タイマ13が一定時間ごとに割込み信号を演算処理回路12に入力し、演算処理回路12はタイマ13から割込み信号が入力されると、出力値テーブル11にアクセスしてその時点での波形データを読み出してD/A変換器14に入力し、D/A変換器14から順次アナログ信号が出力されて正弦波信号が出力される(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−114821号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の波形発生装置は、出力値テーブルに一定時間ごとの振幅値が記憶されているので、上記のように、図10(a)の正弦波のπ/2付近(B)では振幅変化及び振幅の差(歪)はそれぞれ図10(c)、(e)に示すような波形となり、出力値の変化は少ないが、図10(a)の正弦波の立ち上がり部分(A)では、振幅変化及び振幅の差(歪)は図10(b)、(d)に示すような波形となり、出力値のデータの変化が大きくなるので、データの飛びが生じ、出力波形に大きな歪が生じる。
【0006】
また、デジタル信号からアナログ信号に変換する場合、音声のようなランダムに変化する信号の場合には、一定時間ごとに振幅信号をD/A変換器に送り出さざるを得ないが、正弦波のような周期的な信号を発生する波形発生装置の場合には、一定時間ごとに振幅を送り出すと、D/A変換器の持つ性能を十分に発揮することができない、という問題がある。すなわち、波形発生装置からの出力波形の振幅方向の分解能はD/A変換器により決まり、例えば、16ビット等の分解能を持っているが、上記のように、図10(a)の正弦波の立ち上がり部分(A)では、出力値テーブルに記憶されている値が大きく変化するので、D/A変換器の持つ分解能が犠牲にされていることになる。
【0007】
一方、タイマはデジタル素子だけで構成されるため、タイマの分解能は、デジタル+アナログ素子で構成されるD/A変換器の分解能より大きく取れ、32ビットや64ビットも可能であり、タイマが出力する時間間隔を短くすることにより、上記の出力波形の歪を少なくすることができるが、歪を小さくするため、時間間隔を非常に小さくすると、システムの信号処理の高速化が必要になるとともに、波形データを記憶する出力値テーブルのメモリ容量が非常に大きくなってしまうという問題があった。
【0008】
さらに、異なった周波数の出力波形を出力する場合、例えば、1000Hzと1001Hzを出力する場合、出力値テーブルに記憶されている波形の一部を抜き取って出力することにより、波形の周期を1msから0.999msにする方法が考えられるが、一部の波形を抜き取るために、さらに歪が発生するという問題が生じる。
【0009】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、信号処理の高速化や波形情報を記憶するメモリの容量増加を伴うことなく、D/A変換器の持つ分解能を最大限に引き出して出力波形の歪を減少させるとともに、出力波形の周波数を容易に変更することができる波形発生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明に係る波形発生装置(1)は、
波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルと、
上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
上記タイマから信号が出力されると、値が一定値だけ変化するデジタル信号を発生するデジタル信号発生回路と、
上記デジタル信号発生回路の出力をD/A変換するD/A変換器と、
上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る波形発生装置(1)によれば、波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルからの時間間隔の経過または時刻の計時ごとにデジタル信号発生回路の出力が一定値だけ変化するので、出力波形の振幅変化は常に一定であり、例えば正弦波の立ち上がり時点においても、出力波形の大きな振幅変化がなくなり、出力波形の歪を最小に抑えることができる。また、一般にタイマはデジタル素子だけで構成されるため、タイマの分解能はD/A変換器の分解能より大きく取れるので、D/A変換器の最小分解能に合わせた時間テーブルを作ることにより、D/A変換器の持つ分解能を最大限に引き出すことができる。
さらに、本発明に係る波形発生装置(1)によれば、出力波形の周波数を変更する場合には、時間テーブルに記憶された時間間隔または時刻情報を周波数に応じて計算し直すことにより、簡単に周波数を変えることができる。
【0012】
また、本発明に係る波形発生装置(2)は、
波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルと、
上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
上記タイマから信号が出力された時点で、アップカウントまたはダウンカウントを実行するアップダウンカウンタと、
上記アップダウンカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、
上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る波形発生装置(2)によれば、デジタル信号発生回路としてアップダウンカウンタを用いているので、時間間隔の経過または時刻の計時ごとに一定値変化するデジタル信号を簡単に出力することができる。
【0014】
さらに、本発明に係る波形発生装置(3)は、
波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報と波形の変化方向情報を記憶する時間テーブルと、
上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
上記タイマから信号が出力された時点で、その時間情報又は時刻情報に対応した波形の変化方向情報に基づいてアップカウントまたはダウンカウントを実行するアップダウンカウンタと、
上記アップダウンカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、
上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る波形発生装置(3)によれば、時間テーブルに波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報と波形の変化方向情報を記憶しているので、時間間隔情報又は時刻情報に対応した波形の変化方向情報に基づいてアップダウンカウンタをアップカウントまたはダウンカウントすることにより、簡単に波形の変化方向に応じてアップダウンカウンタのカウント方向を制御することができる。
【0016】
さらに、本発明に係る波形発生装置(4)は、
波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルと、
上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
上記タイマから信号が出力された時点で、アップカウントまたはダウンカウントを実行するアップダウンカウンタと、
上記アップダウンカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、
上記アップダウンカウンタまたは上記D/A変換器の出力の正負極性を切替える極性切替器と、
上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る波形発生装置(4)によれば、アップダウンカウンタまたはD/A変換器の出力の正負極性を切替える極性切替器を備えているので、例えば、周期波形が極性の異なる同一の波形の繰り返しである場合には、波形の一部のみの時間間隔情報または時刻情報を記憶しておくことにより、全体の波形を再現することができる。
【0018】
また、本発明に係る波形発生装置(5)は、波形発生装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、時間テーブルが記憶する時間間隔情報又は時刻情報の波形が正弦波であることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る波形発生装置(5)によれば、時間テーブルが記憶する時間情報または時刻情報の波形が正弦波であり、正弦波は1/4周期ごとに同一波形が繰り返されるので、特に波形発生装置(4)において、正弦波波形の1/4周期の時間間隔情報または時刻情報のみを記憶すれば、正弦波を発生させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、本発明の波形発生装置を正弦波発生装置に適用した場合を一例として説明する。図1は正弦波発生装置のブロック図であり、1は時間テーブル、2は演算処理回路、3はタイマ、4はアップダウンカウンタ、5はD/A変換器である。時間テーブル1は図2に示すように、正弦波波形にD/A変換器5の最小分解能の振幅ステップの変化が生じる間の時間間隔と、そのときの振幅変化方向をテーブルとして記憶しており、図3(a)の正弦波の立ち上がり部分(A)では、振幅変化が大きいので、図3(b)の拡大図に示すように、記憶される時間間隔は短くなり、一方、π/2近傍(B)では、振幅変化が小さいので、図3(c)の拡大図に示すように、記憶される時間間隔が長くなっている。このようにすることにより、図3(d)、(e)に示すように、図3(a)の正弦波の立ち上がり部分(A)においてもπ/2付近(B)においても、振幅変化(歪)は一定となるので、出力波形の歪を小さくすることができる。
【0021】
一方、演算処理回路2は、時間テーブル1から取り込んだ時間間隔をタイマ3にセットするとともに、タイマ3から時間経過信号が出力されると、時間テーブル1から取り込んだ時間間隔に対応した波形の変化方向情報に基づいて、アップダウンカウンタ4を1だけアップカウント、またはダウンカウントする。D/A変換器5はアップダウンカウンタ4の出力をD/A変換してアナログ正弦波信号を出力する。
【0022】
次に、図1の波形発生装置の波形発生時の演算処理回路2の詳細な作用を図4のフローチャートにより説明する。
操作者が入力手段(図示せず)から正弦波発生周期数を入力した後、波形発生を指示すると、演算処理回路2は読出し値Nを0にセットする(ステップ101)。次に、演算処理回路2は時間テーブル1にアクセスして、時間間隔TN(この場合は、T0)及びその時間間隔に対応して記憶されている、波形の変化方向情報を読み込む(ステップ102)。そして、演算処理回路2は時間テーブル1から読み出した時間間隔TNをタイマ3にセットする(ステップ103)。これにより、タイマ3が計時を開始し、セットされた時間間隔が経過すると、タイマ3は演算処理回路2に割込み信号を送信する。
【0023】
一方、演算処理回路2は、この間、タイマ3からの割込み信号が発生したか否かを判別しており(ステップ104)、タイマ3から割込み信号が発生すると、演算処理回路2は時間テーブル1から読み出した波形の変化方向情報がアップか否かを判別する(ステップ105)。時間テーブル1から読み出した波形の変化方向情報がアップの場合には、演算処理回路2はアップダウンカウンタ4を1だけアップカウントし(ステップ106)、時間テーブル1から読み出した波形の変化方向情報がダウンの場合には、アップダウンカウンタ4を1だけダウンカウントする(ステップ107)。これにより、アップダウンカウンタ4の出力が入力されるD/A変換器5の出力の振幅がD/A変換器5の分解能のステップだけ変化する。
【0024】
一方、カウンタ4のアップカウントまたはダウンカウントが終了すると、演算処理回路2はNの値から波形の1周期が完了したか否かを判別する(ステップ108)。1周期が完了していない場合には、演算処理回路2は、Nを1だけ増加して(ステップ109)、ステップ102に戻る。一方、波形の1周期が完了した場合には、演算処理回路2はNを0にセットした(ステップ110)後、設定された周期の波形出力が終了したか否かを判別する(ステップ111)。そして、設定された周期の波形出力が終了していない場合には、ステップ102に戻り、設定された周期の波形出力が終了した場合には、プログラムを終了する。
【0025】
これにより、D/A変換器5からD/A変換器5の分解能に応じた値だけ振幅値が順次変化する正弦波が所定周期だけ出力されるので、正弦波の立ち上がり時点においても、出力波形の大きな振幅変化がなくなり、出力波形の歪を最小に抑えることができる。
また、この正弦波発生装置において、出力される正弦波の周波数を変える場合は、演算処理回路2で時間テーブル1から読み込んだ時間間隔を出力する正弦波の周波数に応じて計算し直し、計算し直した時間間隔をタイマ3にセットすることにより、出力される正弦波の周波数を簡単に変えることができる。例えば、1kHzの正弦波を発生している場合に、周波数を1.1kHzに変更するには、時間テーブル1から読み込んだ時間間隔を1.1で除算した値をタイマ3にセットすることにより、1.1kHzの正弦波を発生させることができる。
【0026】
上記の実施の形態では、時間テーブルに正弦波の1周期分の時間データを記憶する例を説明したが、正弦波のように1/4周期ごとに同じ波形が繰り返される場合には、波形の1/4周期のみの時間間隔データを時間テーブルに記憶しておくことにより波形を発生することができる。このように、波形の1/4周期のみの時間間隔データを時間テーブルに記憶しておく場合の、実施の形態を図5〜図8により説明する。
【0027】
図5は波形の1/4周期のみのデータを用いる正弦波発生装置のブロック図であり、演算処理回路2、タイマ3、アップダウンカウンタ4、D/A変換器5は図1と同一構成であり、図1の構成に加えて、+−の符号設定器6が追加されている。また、時間テーブル1は図2とは異なり、図6に示す正弦波波形の1/4周期T1分の時間間隔データのみが、図7のテーブルに示すように記憶されており、波形の変化方向情報は記憶されていない。
【0028】
そして、演算処理回路2は、時間テーブル1から取り込んだ時間間隔をタイマ3にセットするとともに、タイマ3から時間経過信号が送られると、その時点が出力波形のどの四半周期に対応するか、すなわち、図6の正弦波のT1、T2、T3、T4のいずれの四半周期かを判別して、アップダウンカウンタ4を1だけアップカウント、またはダウンカウントするとともに、符号設定器6に与える指示を変更する。このようにすることにより、1/4周期の時間間隔データを4回読み出せば、1周期の正弦波波形を発生することができる。
【0029】
次に、図5の正弦波発生装置の波形発生時の演算処理回路2の作用の詳細を図8のフローチャートにより説明する。
操作者が入力手段(図示せず)から正弦波発生周期数を入力した後、波形発生を指示すると、演算処理回路2は読出し値Nを0にセットするとともに、四半周期値Tを1にセットする(ステップ201)。次に、演算処理回路2は時間テーブル1にアクセスして、時間間隔TN(この場合は、T0)を読み込む(ステップ202)。そして、演算処理回路2は時間テーブル1から読み込んだ時間間隔TNをタイマ3にセットする(ステップ203)。これにより、上記と同様にタイマ3が計時を開始し、セットされた時間間隔が経過すると、タイマ3は演算処理回路2に割込み信号を送信する。
【0030】
一方、演算処理回路2は、この間、タイマ3から割込み信号が発生したか否かを判別しており(ステップ204)、タイマ3から割込み信号が発生すると、演算処理回路2は四半周期値Tが1か否かを判別する(ステップ205)。四半周期値Tが1の場合には、演算処理回路2はアップダウンカウンタ4を1だけカウントアップする(ステップ206)。次に、演算処理回路2は符号設定器6に信号を送出して、符号設定器6がアップダウンカウンタ4の出力に−符号を付加する設定であった場合には、+符号を付加する設定に変更する(ステップ207)。これにより、カウンタ4の出力はそのままD/A変換器5に入力される。符号設定が終了すると、演算処理回路2はNの値から1/4周期が完了したか否かを判別する(ステップ208)。1/4周期が完了していない場合には、Nを1だけ増加して(ステップ209)、ステップ202に戻る。一方、1/4周期が完了した場合には、演算処理回路2は四半周期値Tを2にした(ステップ210)後、ステップ202に戻る。
【0031】
一方、ステップ205において、四半周期値Tが1でないと判別された場合には、演算処理回路2は、四半周期値Tが2か否かを判別する(ステップ211)。四半周期値Tが2の場合には、演算処理回路2はアップダウンカウンタ4を1だけダウンカウントする(ステップ212)。カウンタ4のダウンカウントが終了すると、演算処理回路2はNの値が0か否かを判別する(ステップ213)。Nが0でない場合には、第2四半周期T2が終了していないので、演算処理回路2は、Nを1だけ減少して(ステップ214)、ステップ202に戻る。一方、Nが0である場合には、第2四半周期T2が完了したので、演算処理回路2は四半周期値Tを3にした(ステップ215)後、ステップ202に戻る。
【0032】
また、ステップ211において、四半周期値Tが2でないと判別された場合には、演算処理回路2は、四半周期値Tが3か否かを判別する(ステップ216)。四半周期値Tが3の場合には、演算処理回路2はアップダウンカウンタ4を1だけアップカウントする(ステップ217)。次に、演算処理回路2は符号設定器6に信号を送出して、符号設定器6がアップダウンカウンタ4の出力に−符号を付加する設定に変更する(ステップ218)。これにより、アップダウンカウンタ4のカウント値に−符号が付加されてD/A変換器5に入力されるので、D/A変換器5からは負極性のアナログ信号が出力される。
【0033】
符号設定回路6に信号を送出した後、演算処理回路2はNの値から1/4周期が完了したか否かを判別する(ステップ219)。1/4周期が完了していない場合には、Nを1だけ増加して(ステップ220)、ステップ202に戻る。一方、1/4周期が完了した場合には、演算処理回路2は四半周期値Tを4にした(ステップ221)後、ステップ202に戻る。
【0034】
同様に、ステップ216において、四半周期値Tが3でないと判別された場合には、演算処理回路2は、アップダウンカウンタ4を1だけダウンカウントする(ステップ222)。カウンタ4のダウンカウントが終了すると、演算処理回路2はNの値が0か否かを判別する(ステップ223)。Nが0でない場合には、第4四半周期T4が終了していないので、演算処理回路2は、Nを1だけ減少して(ステップ224)、ステップ202に戻る。一方、Nが0である場合には、第4四半周期T4が完了したので、設定された周期の波形出力が終了したか否かを判別する(ステップ225)。そして、設定された周期の波形出力が終了していない場合には、演算処理回路2は四半周期値Tを1にして(ステップ226)、ステップ202に戻り、設定された周期の波形出力が終了した場合には、プログラムを終了する。
【0035】
これにより、第1四半周期T1、第2四半周期T2においては、符号設定器6が+極性に設定され、第3四半周期T3、第4四半周期T4においては、符号設定器6が−極性に設定されるので、1/4周期の時間間隔データを繰り返し読み出すことにより、D/A変換器5からD/A変換器の分解能に応じた値だけ順次振幅値が変化していく正弦波を出力することができる。
【0036】
なお、上記の実施の形態では、周期的波形として正弦波を例として説明したが、正弦波に限らず、任意の周期波形の波形発生装置に本発明を適用することができる。また、上記の実施の形態では、波形が一定振幅変化する間の時間間隔を時間テーブルに記憶したが、時間間隔でなく、時刻を記憶することも可能であり、この場合にはタイマの計時時刻が読み込んだ時刻になったとき、割込み信号を演算処理回路に出力するようにすればよい。
【0037】
さらに、上記の実施の形態では、デジタル信号発生回路として、アップダウンカウンタを用いたが、アップダウンカウンタに替えて一定値を加減算するデジタル加減算器を用いることも可能であり、また、上記の実施の形態ではアップダウンカウンタや符号設定器を演算処理回路とは別個に設けたが、演算処理回路に加減算機能や符号付与機能をプログラムよって実行させることにより、デジタル信号発生回路の機能を演算処理回路に行わせることも可能である。また、波形の1/4周期のみの時間間隔情報または時刻情報を記憶する場合、上記の実施の形態では、符号設定器を用いて出力波形の極性を変えたが、D/A変換器の後にアナログ回路よりなる極性反転回路を設け、この極性反転回路を各四半周期に応じて切替えるようにすることもできる。
【0038】
さらには、上記の実施の形態では、波形の振幅がD/A変換器の分解能ステップ分だけ変化する間の時間間隔情報を記憶したが、十分な波形精度が得られる場合には、D/A変換器の分解能より大きなステップだけ振幅が変化する間の時間間隔情報を記憶するようにすることもでき、また、上記の実施の形態では、時間テーブルから読み込んだ時間間隔が経過するごとに、アップダウンカウンタを1だけアップカウントまたはダウンカウントしたが、任意の数をカウントするようにすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の波形発生装置は、波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルからの時間間隔の経過または時刻の計時ごとにデジタル信号発生回路の出力が一定値だけ変化して波形を出力するので、D/A変換器の最小分解能に合わせた時間テーブルを作ることができ、D/A変換器の持つ分解能を最大限に引き出すことができる。これにより、出力される波形の振幅変化は常に一定であり、例えば正弦波の立ち上がり時点においても、出力波形の大きな振幅変化がなくなるので、出力波形の歪を最小に抑えることができる。
さらに、出力波形の周波数を変更する場合には、時間テーブルに記憶された時間間隔または時刻情報を周波数に応じて計算し直すことにより、簡単に周波数を変えることができる。
【0040】
また、デジタル信号発生回路としてアップダウンカウンタを用いれば、時間間隔の経過または時刻の計時ごとに一定値変化するデジタル信号を簡単に出力することができ、さらに、時間テーブルに時間間隔または時刻情報に加えてその時の波形の変化方向情報を記憶し、この波形の変化方向情報に基づいてアップダウンカウンタをアップカウントまたはダウンカウントすれば、簡単に波形の変化方向に応じてアップダウンカウンタのカウント方向を制御することができる。
また、アップダウンカウンタまたはD/A変換器の出力の正負極性を切替える極性切替器を設ければ、例えば、正弦波のように波形が極性の異なる同一の波形の繰り返しである場合には、波形の一部のみの時間間隔情報または時刻情報を記憶しておくことにより、波形を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る波形発生装置のブロック図である。
【図2】図1の波形発生装置の時間テーブルの内容を示すテーブルである。
【図3】図1の波形発生装置の時間テーブルに記憶されるデータを波形により説明した図である。
【図4】図1の波形発生装置の作用を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る波形発生装置のブロック図である。
【図6】図5の波形発生装置の時間テーブルのデータ記憶範囲を示す図である。
【図7】図5の波形発生装置の時間テーブルの内容を示すテーブルである。
【図8】図5の波形発生装置の作用を示すフローチャートである。
【図9】従来の波形発生装置のブロック図である。
【図10】従来の波形発生装置の出力値テーブルに記憶されたデータを波形により説明した図である。
【図11】従来の波形発生装置の出力値テーブルの内容を示すテーブルである。
【符号の説明】
1 時間テーブル
2 演算処理回路
3 タイマ
4 アップダウンカウンタ
5 D/A変換器
6 符号設定器

Claims (5)

  1. 波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルと、
    上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
    上記タイマから信号が出力されると、値が一定値だけ変化するデジタル信号を発生するデジタル信号発生回路と、
    上記デジタル信号発生回路の出力をD/A変換するD/A変換器と、
    上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする波形発生装置。
  2. 波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルと、
    上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
    上記タイマから信号が出力された時点で、アップカウントまたはダウンカウントを実行するアップダウンカウンタと、
    上記アップダウンカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、
    上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする波形発生装置。
  3. 波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報と波形の変化方向情報を記憶する時間テーブルと、
    上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
    上記タイマから信号が出力された時点で、その時間間隔情報又は時刻情報に対応した波形の変化方向情報に基づいてアップカウントまたはダウンカウントを実行するアップダウンカウンタと、
    上記アップダウンカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、
    上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする波形発生装置。
  4. 波形の振幅が一定値だけ変化する間の時間間隔または時刻情報を記憶する時間テーブルと、
    上記時間テーブルの時間間隔または時刻がセットされ、セットされた時間間隔の経過または時刻の計時時点で信号を送出するタイマと、
    上記タイマから信号が出力された時点で、アップカウントまたはダウンカウントを実行するアップダウンカウンタと、
    上記アップダウンカウンタの出力をD/A変換するD/A変換器と、
    上記アップダウンカウンタまたは上記D/A変換器の出力の正負極性を切替える極性切替器と、
    上記各部を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする波形発生装置。
  5. 上記時間テーブルが記憶する時間間隔情報又は時刻情報の波形が正弦波であることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の波形発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012052913A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Advantest Corp 試験装置および信号発生装置
JP2013165360A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Hioki Ee Corp 正弦波形データ生成装置、回路素子定数測定装置および正弦波形データ生成方法

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