JP4985380B2 - 信号生成装置およびd級増幅装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のデータの時系列に応じてパルス幅が設定された信号(以下「パルス幅変調信号」という)を生成する技術に関する。
デジタル形式のデータの時系列からパルス幅変調信号を生成する信号生成装置(PWM変調回路)は例えばD級増幅装置に好適に利用される。特許文献1には、カウンタ回路による計数値で形成されるキャリア信号を各データの数値が上回る区間をパルス幅としてパルス幅変調信号を生成する技術が開示されている。キャリア信号は、所定の周波数で増減する鋸歯状の信号である。
特開2006−262261号公報
しかし、特許文献1の構成においては、パルス幅変調信号のうちキャリア信号の周波数に相当する成分の強度が顕著となるから、当該成分に起因した電磁干渉(EMI)が問題となる。以上の事情に鑑みて、本発明は、パルス幅変調に起因した電磁干渉を抑制することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る信号生成装置は、各単位期間の時間長を可変に制御する周期制御手段(例えば図1の周期制御部30)と、順次に供給される複数のデータの各々を補正する補正手段(例えば図1の補正部14)と、各単位期間内で計数値を変化させる計数手段(例えば図4の計数部24)と、補正手段による補正後の各データを単位期間毎に保持する保持手段(例えば図4の保持部22)と、保持手段が保持するデータの数値と計数値との大小が反転する時点を縁部とするパルスを単位期間毎に配置したパルス幅変調信号を生成する波形生成手段(例えば図4の波形生成部26)とを具備し、周期制御手段は、各単位期間について共通する基礎値を設定する第1設定手段(例えば図3の第1設定部31)と、単位期間毎に拡散係数を可変に設定する第2設定手段(例えば図3の第2設定部32)と、基礎値と拡散係数との加算に基づいて各単位期間の時間長を算定する演算手段(例えば図3の演算部34)とを含み、補正手段は、基礎値に対する単位期間の時間長の相対比を当該単位期間の補正値として算定する補正値算定手段(例えば図1の補正値算定部142)と、複数のデータの各々に補正値を乗算する補正演算手段(例えば図1の補正演算部144)とを含む。
以上の構成においては、パルス幅変調信号のパルスを配置する各単位期間の時間長が可変に制御されるから、パルス幅変調信号の周波数成分は広い周波数帯域に拡散される。したがって、単位期間の時間長が固定された構成と比較して、パルス幅変調信号に起因した電磁干渉を抑制することが可能である。また、補正手段が各データを補正するから、単位期間の時間長に拘わらず、周期制御手段および補正手段の構成を簡素化しながら、各データとパルス幅変調信号のデューティ比との関係を正確に維持することが可能である。なお、以上においてはひとつの単位期間に着目したが、同じデータが指定された複数の単位期間におけるデューティ比を一致させるという観点から以上の態様を特定することもできる。すなわち、補正手段は、一の単位期間にて保持されるデータの補正前の数値と、一の単位期間とは時間長が相違する他の単位期間にて保持されるデータの補正前の数値とが同値である場合に、一の単位期間におけるパルス幅変調信号のデューティ比と他の単位期間におけるパルス幅変調信号のデューティ比とが一致するように、各データを補正する。
本発明の別の態様に係る信号生成装置は、各単位期間の始点におけるデータを補間によって算定する補間手段(例えば図6の補間部18)を具備し、保持手段は、補間手段による補間後のデータを保持する。以上の態様においては、各単位期間の始点におけるデータが補間によって算定されるから、各データが表す波形を忠実に再現し得るパルス幅変調信号を生成することが可能となる。
以上の各態様に係る信号生成装置はD級増幅装置に好適に採用される。本発明のひとつの態様に係るD級増幅装置は、前述の何れかの態様に係る信号生成装置と、負荷回路に対する電力の供給をパルス幅変調信号に応じて制御する駆動手段(例えば図1の駆動装置50)とを具備する。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るD級増幅装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、D級増幅装置100は、信号生成装置10と駆動装置50とを具備する。信号生成装置10は、上位装置から供給されるデータ系列DTaに基づいてパルス幅変調信号Sを生成する電子回路(DSP(Digital Signal Processor)である。データ系列DTaは、収音機器で収音された音響(音声や楽音)の時間軸上の波形をサンプリング周期Tsで採取したデータXAの時系列である。
駆動装置50は、パルス幅変調信号Sに基づいて負荷回路55を駆動するハーフブリッジ型の駆動回路である。図1にはスピーカ装置を負荷回路55とした場合が例示されている。駆動装置50は、スイッチング素子SWaおよびSWbとインバータ回路INVとで構成される。スイッチング素子SWaおよびSWbは、高位側電源VHと低位側電源VLとの間に直列に接続されたNチャネル型の電界効果型トランジスタである。インバータ回路INVの出力端はスイッチング素子SWbのゲートに接続される。信号生成装置10から出力されたパルス幅変調信号Sは、スイッチング素子SWaのゲートとインバータINVの入力端とに供給される。
以上の構成において、パルス幅変調信号Sがハイレベルである場合にはスイッチング素子SWaが導通するから、高位側電源VHからスイッチング素子SWaを経由して負荷回路55に駆動電流IDRaが供給される。一方、パルス幅変調信号Sがローレベルである場合にはスイッチング素子SWbが導通するから、負荷回路55からスイッチング素子SWbを経由して低位側電源VLに駆動電流IDRbが流れる。
図1に示すように、信号生成装置10は、オーバーサンプリング部12と補正部14とノイズシェーピングフィルタ16とパルス幅変調部20と周期制御部30とで構成される。オーバーサンプリング部12は、データ系列DTaに対してオーバーサンプリング処理を実行することでデータ系列DTbを生成する。データ系列DTbは、データ系列DTaよりも短いサンプリング周期Tns(Tns<Ts)のデータXBの時系列である。オーバーサンプリング処理には公知の技術が任意に採用される。
補正部14は、データ系列DTbの各データXBを補正することでデータ系列DTcを生成する。データ系列DTcはデータXCの時系列(サンプリング周期Tns)である。なお、補正部14による補正の具体的な内容については後述する。
ノイズシェーピングフィルタ16は、可聴域での量子化雑音を抑制するノイズシェーピング処理をデータ系列DTcに対して実行することでデータ系列DTdを生成する。データ系列DTdはデータXDの時系列(サンプリング周期Tns)である。データXDのビット数はデータ系列DTcのデータXCのビット数を下回る。
パルス幅変調部20は、データ系列DTdの各データXDをパルス幅変調することでパルス幅変調信号Sを生成する。図2は、信号生成装置10の動作を説明するためのタイミングチャートである。図2に示すように、パルス幅変調信号Sは、単位期間U(U1,U2,……)毎にパルス(負パルス)Pを配置した信号である。各パルスPのパルス幅はデータ系列DTdのデータXDに応じて制御される。
図1の周期制御部30は、各単位期間Uiの時間長TUi(i=1,2,……)を可変に制御する。図3は、周期制御部30の具体的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、周期制御部30は、第1設定部31と第2設定部32と演算部34とで構成される。第1設定部31は基礎値T0を設定する。基礎値T0は、複数の単位期間Uについて共通に設定される固定値である。一方、第2設定部32は拡散係数TSS(TSS[1],TSS[2],……)を単位期間U毎に可変に設定する。例えば、第2設定部32は、所定個の単位期間Uを周期として変化するように各単位期間UのTSSを可変に制御する。所定の範囲内で乱数を拡散係数TSSとして発生する乱数発生器が第2設定部32として好適に採用される。演算部34は、基礎値T0と拡散係数TSS[i]とに基づいて単位期間Uiの時間長TUiを算定する。本形態の演算部34は、基礎値T0と拡散係数TSS[i]との加算値を時間長TUi(TUi=T0+TSS[i])として算定する加算器である。
次に、図4は、パルス幅変調部20の具体的な構成を例示するブロック図である。図4に示すように、パルス幅変調部20は、保持部22と計数部24と波形生成部26とを具備する。保持部22は、ノイズシェーピングフィルタ16から供給されるデータ系列DTdの各データXDを単位期間U毎にデータXE(XE[1],XE[2],……)として保持する。例えば、図2に示すように単位期間Uiの始点にてデータXDを取込む(ラッチする)とともに当該単位期間Uiの終点まで当該出力(データXE[i])を保持するラッチ回路が保持部22として好適に採用される。
図4の計数部24は、各単位期間U内で変化する計数値Cを生成する。所定の周期のマスタクロックMCLを計数するカウンタ回路が計数部24として好適に採用される。図2に示すように、計数値Cは、単位期間Uの始点にてゼロに初期化され、当該始点から単位期間Uの中点(単位期間Uの時間長TUを2等分する時点)tcまでの区間にて直線的に増加し、中点tc以後は直線的に減少して単位期間Uの終点にて再びゼロに到達する。マスタクロックMCLの周期は固定であるから、計数値Cの最大値は単位期間Uの時間長TUに応じて変化する。
図4の波形生成部26は、保持部22が保持するデータXEと計数部24が出力する計数値Cとに応じてパルス幅が設定されたパルスPを単位期間U毎に配置することでパルス幅変調信号Sを生成する。本形態の波形生成部26は、図2に示すように、データXEと計数値Cとの大小が反転する時点(計数値CがデータXEを跨ぐ時点)を前縁および後縁とする負パルスをパルスPとして生成する。さらに詳述すると、単位期間Uiの前半の区間において計数値CがデータXE[i]を上回る時点がパルスPの前縁(ハイレベルからローレベルへの立下がりの時点)とされ、単位期間Uiの後半の区間において計数値CがデータXE[i]を下回る時点がパルスPの後縁(ローレベルからハイレベルへの立上がりの時点)とされる。したがって、時間長TUが等しい各単位期間Uにおいては、保持部22の保持するデータXEが大きいほどパルスPのパルス幅は減少する。
以上に説明したように時間長TUは単位期間U毎に変化する。したがって、データ系列DTbの各データXBが未処理のままでデータ系列DTcのデータXCとしてノイズシェーピングフィルタ16に供給されると仮定すれば、複数の単位期間UにわたってデータXBが共通する場合であっても、パルス幅変調信号Sのデューティ比(単位期間Uの時間長TUに対するパルスPのパルス幅の相対比)は単位期間U毎に変化する。すなわち、時間長TUが長い単位期間Uほどデューティ比が上昇する。したがって、データ系列DTaが表す音響の波形と負荷回路55が再生する音響の波形とが相違する(波形が歪む)という問題がある。
図1の補正部14は、各単位期間Uの時間長TUの変化に起因したパルス幅変調信号Sのデューティ比の相違が補償されるように(すなわち、補正前のデータXが共通する各単位期間Uにてデューティ比が同等となるように)、データ系列DTbの各データXBを補正してデータ系列DTcを生成する。
図1に示すように、補正部14は、補正値算定部142と補正演算部144とを含む。補正値算定部142は、単位期間Uiについて周期制御部30が設定した時間長TUiに基づいて補正値Giを単位期間U毎に可変に設定する。補正演算部144は、データ系列DTbのうち単位期間Uiにて保持部22が取込むデータXDに対応するデータXB(以下「XB[i]」と表記する)を、補正値算定部142が当該単位期間Uiについて決定した補正値Giに基づいて補正する。本形態の補正演算部144は、データXB[i]と補正値Giとの乗算値(Gi・XB[i])をデータ系列DTcのデータXCとして算定する乗算器である。
いま、ノイズシェーピングフィルタ16による処理の前後でデータXCが変化しないと仮定すれば、保持部22が単位期間Uiにて保持するデータXE[i]は補正値GiとデータXB[i]との乗算値(XE=Gi・XB)となる。単位期間Uiの時間長TUiは基礎値T0と拡散係数TSS[i]との加算値であるから、単位期間Uiにおけるパルス幅変調信号Sのデューティ比Diは以下の式(1)で算定される。
Di=(Gi・XB[i])/(T0+TSS[i]) ……(1)
補正値算定部142は、データXB[i]を補正値Giに基づいて補正した場合のデューティ比Diが、当該データXB[i]に応じた基準値D0に近づく(理想的には一致する)ように補正値Giを決定する。基準値D0は、時間長TUが基礎値T0に設定された単位期間Uiにおいて補正前(非補正)のデータXB[i]が保持部22に保持されたと仮定した場合に生成されるパルス幅変調信号Sのデューティ比(D0=XB[i]/T0)である。デューティ比Diと基準値D0とが一致するという条件から以下の式(2)が導出される。
(Gi・XB[i])/(T0+TSS[i])=XB[i]/T0
∴ Gi=(T0+TSS[i])/T0 ……(2)
式(2)に示すように、補正値Giは、周期制御部30が決定した時間長TUi(TUi=T0+TSS[i])を基礎値T0で除算した数値である。したがって、図1に示すように、時間長TUiに対して基礎値T0の逆数を乗算する乗算器が補正値算定部142として好適に採用される。
以上に説明したように本形態においては、パルス幅変調信号Sの周期に相当する時間長TUが単位期間U毎に変化するから、パルス幅変調信号Sの周期が固定された構成と比較して、パルス幅変調信号Sの周波数成分が広い周波数帯域に拡散(分散)される。したがって、パルス幅変調信号Sに起因した電磁干渉(EMI)を抑制することができる。また、時間長TUに応じて単位期間U毎に設定された補正値Giに基づいてデータ系列DTbの各データXB[i]が補正されるから、時間長TUが単位期間U毎に変化するとは言っても、データ系列DTaの各データXAとパルス幅変調信号Sのデューティ比とが所期の関係に維持される。したがって、データ系列DTaが表す音響の波形と負荷回路55から実際に再生される音響の波形との相違を抑制することが可能である。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態において単位期間Uの時間長TUの変化の周期が短い場合や時間長TUの変化幅が小さい場合には、データ系列DTdの各データXDを単位期間U毎に順番に保持部22に保持させることが可能である。しかし、時間長TUの変化の周期が長い場合や時間長TUの変化幅が大きい場合には、データ系列DTdの各データXDと単位期間Uとの時間軸上におけるズレが経時的に拡大し、ひとつのデータXDが複数の単位期間Uにわたって重複して保持部22に保持される可能性がある。以上の問題について図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、ノイズシェーピングフィルタ16から出力されるデータ系列DTdの各データXD(XD[1],XD[2],……)は、各単位期間Uiの始点tiにてデータXE(XE[1],XE[2],……)として保持部22に保持される。図5に示すように、データ系列DTdのサンプリング周期Tnsよりも短い時間長TUの単位期間Uが複数の単位期間Uにわたって連続すると、保持部22がデータXDを取込む時期がデータ系列DTdにおけるデータXDの切替わりの時点に対して時間的に手前側に移動していく。したがって、図5の単位期間U4の始点t4においては、本来ならばデータ系列DTdのデータXD[4]がデータXE[4]として保持部22に保持されるべきであるにも拘わらず、直前の単位期間U3と同じデータXD[3]が重複して保持部22に保持される。したがって、データ系列DTaが表す音響の波形と負荷回路55が再生する音響の波形とが相違する可能性がある。以上の問題を解決するために、本形態の信号生成装置10は、データ系列DTbにおけるデータXBの切替わりの時点(サンプリング周期)を単位期間Uに同期させる。
図6は、信号生成装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本形態の信号生成装置10は、第1実施形態におけるオーバーサンプリング部12を補間部18に置換した構成である。各単位期間Uに同期した時点t(t1,t2,t3,……)がパルス幅変調部20から補間部18に指定される。本形態では単位期間Uiの始点が時点tiとして補間部18に指示される。
図7は、信号生成装置10の動作を説明するためのタイミングチャートである。図7に示すように、補間部18は、データ系列DTaにおいてサンプリング周期Ts毎に配列された各データXAを補間することで、データ系列DTaが表す波形のうち各時点t(t1,t2,……)における振幅値を示すデータXB(XB[1],XB[2],……)を生成する。図7における記号Int(ti)は、データ系列DTaが表す波形のうち時点tiにおける振幅値を算定する補間処理(Interpolation)を意味する。補間部18が単位期間U毎に生成したデータXBの配列がデータ系列DTbとして補正部14に出力される。したがって、図7に示すように、データ系列DTbの各データXBは、周期制御部30が時間長TUを設定した単位期間Uに同期する。
データ系列DTaにおける所定個のデータXAの各々に個別に係数(加重値)を乗算したうえで累算するFIR(Finite Impulse Response)フィルタが補間部18として好適に採用される。なお、第1実施形態におけるオーバーサンプリング部12は、データ系列DTaが表す音響の波形をデータXAのサンプリング周期Tsよりも短い周期Tnsで補間する手段である。すなわち、第1実施形態のオーバーサンプリング部12と本形態の補間部18とで実質的な作用や機能は共通する。
補間部18以外の構成は第1実施形態と同様である。データ系列DTbの各データXBに対応したデータXD(XD[1],XD[2],……)をデータ系列DTbと同じ間隔で配列したデータ系列DTdがノイズシェーピングフィルタ16からパルス幅変調部20に供給される。パルス幅変調部20の保持部22は、図7に示すように、データ系列DTdのデータXD[i]を単位期間Uiの始点tiにてデータXE[i]として保持する。
以上のように本形態においては、データ系列DTaが表す音響の波形のうち各単位期間Uiの始点tiでの振幅値に相当するデータXB[i]が各データXAの補間によって生成されるから、データ系列DTdのひとつのデータXDを保持部22が複数の単位期間Uにて重複して取込むといった誤動作は原理的に発生しない。したがって、単位期間Uの時間長TUの変化の態様(変化の周期や変化幅)に拘わらず、データ系列DTaが表す音響を負荷回路55にて高精度に再現できるパルス幅変調信号Sを生成する(すなわち、データ系列DTaが表す音響の波形と負荷回路55が再生する音響の波形との相違を低減する)ことが可能である。
なお、第1実施形態においては、データ系列DTdのサンプリング周期Tnsに対して非同期の単位期間U毎に保持部22が当該データ系列DTdの各データXDをデータXEとして保持する。したがって、保持部22の取込むデータXDが複数の単位期間Uにわたって重複しない場合であっても、保持部22が保持するデータXEの時系列が表す音響の波形と保持部22に供給されるデータ系列DTdが表す音響(データ系列Daが表す音響)の波形との間には相違がある。本形態によれば、単位期間Uに同期したデータXBが補間部18で生成されるから、データ系列DTaが表す音響の波形と保持部22が保持するデータXEの時系列が表す音響の波形とを高精度に合致させることが可能である。したがって、単位期間Uの時間長TUの変化の周期や変化幅が、保持部22の保持するデータXDに重複が発生しない範囲内に設定されている場合であっても、データ系列DTaの音響を高精度に再現するという目的を達成するために本形態は有効である。
<C:変形例>
なお、以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下に例示する態様を組合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の各形態においては周期制御部30の第2設定部32として乱数発生器を採用したが、時間長TUを単位期間U毎に可変に制御するための具体的な構成は適宜に変更される。例えば、所定の周期で計数値を順次に増加(または減少)させるとともに所定個の単位期間毎に計数値を初期化するカウンタ回路が第2設定部32として採用される。各単位期間Uの時間長TUは所定個の単位期間Uを周期として順次に増加(または減少)する。以上のように単位期間Uの時間長TUが変化する構成であれば、時間長TUの変化の態様に拘わらず、単位期間Uの時間長が固定された構成と比較してパルス幅変調信号Sの周波数成分は広い周波数帯域に拡散されるから、パルス幅変調信号Sに起因した電磁干渉を抑制するという所期の効果は奏される。また、基礎値T0を設定する第1設定部31は以上の各形態において必須ではない。例えば、第2設定部32が可変に設定した拡散係数TSS[i]を時間長TUiとしてパルス幅変調部20や補正部14に指定する構成も採用される。
(2)変形例2
単位期間Uの時間長TUの変化に起因したパルス幅変調信号Sのデューティ比の変化が実用(音響の再生)のうえで特段の問題とならない場合には補正部14は省略される。負荷回路55から出力される音響の歪(データ系列DTaが表す音響との相違)が聴感上において知覚されない程度の変化幅で単位期間Uの時間長TUを変化させた場合であってもパルス幅変調信号Sに起因した電磁干渉が適度に抑制されるのであれば、補正部14を省略することで信号生成装置10の構成を簡素化することが可能である。
(3)変形例3
第2実施形態の補間部18として採用したFIRフィルタの総ての係数を信号生成装置10に保持する構成では、係数を記憶するために膨大な容量の記憶装置が必要となる。そこで、FIRフィルタに使用される複数の係数を補間で算定する構成も好適である。すなわち、FIRフィルタで使用される多数の係数から選択された所定個の係数のみを記憶装置に格納しておき、補間部18が、記憶装置に格納された各係数からFIRフィルタの総ての係数を補間する。すなわち、補間部18は、係数の補間とデータXBの補間という複数の補間を実行する。以上の構成によれば、FIRフィルタの係数を保持する記憶装置の容量が削減されるという利点がある。もっとも、FIRフィルタは補間部18の例示に過ぎない。すなわち、パルス幅変調部20から指定された時点tiのデータXB[i]をデータ系列DTaの複数のデータXAから補間で算定する任意の手段が補間部18として採用される。
(4)変形例4
以上の各形態においてはパルス幅変調信号Sの各パルスPを負パルス(負極性パルス)としたが、パルスPを正パルス(正極性パルス)とした構成も採用される。パルスPの極性は、駆動装置50の構成に応じて適宜に選定される。
第1実施形態に係るD級増幅装置の構成を示すブロック図である。 信号生成装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 周期制御部の構成を示すブロック図である。 パルス幅変調部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の保持部によるデータの保持を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る信号生成装置の構成を示すブロック図である。 信号生成装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
100……D級増幅装置、10……信号生成装置、12……オーバーサンプリング部、14……補正部、142……補正値算定部、144……補正演算部、16……ノイズシェーピングフィルタ、18……補間部、20……パルス幅変調部、22……保持部、24……計数部、26……波形生成部、30……周期制御部、31……第1設定部、32……第2設定部、34……演算部、50……駆動装置、55……負荷回路。

Claims (3)

  1. 各単位期間の時間長を可変に制御する周期制御手段と、
    順次に供給される複数のデータの各々を補正する補正手段と、
    前記各単位期間内で計数値を変化させる計数手段と、
    前記補正手段による補正後の各データを単位期間毎に保持する保持手段と、
    前記保持手段が保持するデータの数値と前記計数値との大小が反転する時点を縁部とするパルスを前記単位期間毎に配置したパルス幅変調信号を生成する波形生成手段と
    を具備し、
    前記周期制御手段は、
    前記各単位期間について共通する基礎値を設定する第1設定手段と、
    前記単位期間毎に拡散係数を可変に設定する第2設定手段と、
    前記基礎値と前記拡散係数との加算に基づいて前記各単位期間の時間長を算定する演算手段とを含み、
    前記補正手段は、
    前記基礎値に対する前記単位期間の時間長の相対比を当該単位期間の補正値として算定する補正値算定手段と、
    前記複数のデータの各々に前記補正値を乗算する補正演算手段とを含む
    信号生成装置。
  2. 前記各単位期間の始点におけるデータを補間によって算定する補間手段を具備し、
    前記保持手段は、前記補間手段による補間後のデータを保持する
    請求項の信号生成装置。
  3. 請求項1または請求項2の信号生成装置と、
    負荷回路に対する電力の供給を前記パルス幅変調信号に応じて制御する駆動手段と
    を具備するD級増幅装置。
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