JP2004278110A - 屋根上搭載機器の取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めるとともに、容易に屋根上搭載機器を取付けることができる屋根上搭載機器の取付装置を提供する。
【解決手段】屋根上に搭載される屋根上搭載機器を、機器固定部材3および防水用補助カバー部材4を介して間接的に支持する支持部材5を、カバー体2の貫通孔2aに挿通した後、支持部材5の上部に、防水用補助カバー部材4および機器固定部材3を積載して、機器固定部材3形成される長孔3c、防水用補助カバー部材4に形成される挿通孔4cおよび支持部材5に形成される挿通孔5cに、木ねじ6を挿通して、下地材7の上方に臨む表面に固定する。これによって、支持体である機器固定部材3、防水用補助カバー部材4および支持部材5は、下地材7の上方に臨む表面に支持される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池モジュールなどの機器を、家屋の屋根上に搭載するときに用いられる屋根上搭載機器の取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
家屋などの屋根構造体の上方に、たとえば太陽電池モジュールなどの機器を搭載する場合には、機器を支持するための支持部と瓦とが一体的に設けられたカバー体である支持瓦が用いられ、既設の瓦ととともに屋根上構造体に葺上げられる。支持瓦は、屋根構造体の上面の上方に配置され、かつ前記上面との間に間隔をあけた状態で支持される。支持瓦に一体的に設けられた支持部の上部には、太陽電池モジュールなどの機器を取付けるための縦桟が、屋根構造体の棟側から軒側にわたって連続した一つの部材によって一直線状に設けられる。この縦桟の上部で、かつ縦桟の長手方向と直交する方向には、太陽電池モジュールなどの機器を取付けるための横桟が設けられる(たとえば、特許文献1〜5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−324259号公報
【特許文献2】
特開平8−326222号公報
【特許文献3】
特開平9−119190号公報
【特許文献4】
特開平9−324498号公報
【特許文献5】
特開2000−345660号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
屋根構造体の上面の上方に配置される支持瓦は、前記上面との間に間隔をあけた状態で支持され、この支持瓦に支持部が一体的に設けられるので、支持部に太陽電池モジュールが取付けられた状態では、その太陽電池モジュールの重量が前記支持部を介して支持瓦に作用し、この支持瓦によって前記太陽電池モジュールの重量を支持しなければならない。したがって、支持瓦は前記太陽電池モジュールの重量を支持するために、大きな強度を要求される。特に、前記支持瓦は、屋根構造体の上面から前記間隔をあけて離間した状態で、太陽電池モジュールの重量が支持瓦のほぼ中央部に作用して、支持瓦には大きな曲げ応力が発生するので、この曲げ応力を許容することができる厚み、形状および材質が支持瓦に要求され、製造コストが高価になってしまうという問題がある。
【0005】
また、前記従来の技術では、太陽電池モジュールは屋根構造体の上面から離間して設けられる支持瓦によって支持され、この支持瓦は既設の周辺の瓦とともに屋根上構造体に葺上げられるので、屋根構造体の上方に太陽電池モジュールを安定して取付けるためには、屋根構造体の上面とその上方に配置される支持瓦との隙間寸法を一定にする必要があり、瓦1枚ごとに手作業で寸法調整を行わなければならない。しかし、このような手作業による調整では長時間を要するとともに、隙間寸法を一定に調整することが困難であるため、太陽電池モジュールの屋根構造体への取付け強度のばらつきが生じ、取付け強度に対する安定性が低いという問題がある。
【0006】
また、前記従来の技術では、屋根構造体の上方に太陽電池モジュールを取付けるために、支持瓦に一体的に設けられた支持部の上部に、屋根構造体の棟側から軒側にわたって連続した一つの部材から成る縦桟を設けている。従来の技術の縦桟は、屋根構造体の棟側から軒側にわたって連続した一つの部材から成るので、容易に縦桟を支持部に取付けることができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めるとともに、容易に屋根上搭載機器を取付けることができる屋根上搭載機器の取付装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、屋根構造体の上面に支持され、貫通孔が形成されるカバー体と、
カバー体の前記貫通孔に挿通され、かつ前記屋根構造体の上面によって支持される挿通部を有し、屋根上に搭載される屋根上搭載機器を支持する支持体とを含むことを特徴とする屋根上搭載機器の取付装置である。
【0009】
本発明に従えば、屋根上に搭載される屋根上搭載機器を支持する支持体の挿通部を、カバー体の貫通孔に挿通することによって、支持体は屋根構造体の上面に支持される。このように、支持体は屋根構造体の上面に支持されるので、カバー体の周辺の瓦の影響を受けることなく、かつ従来技術のように、屋根構造体の上面とカバー体との隙間寸法の調整作業を行わずに、支持体の屋根構造体への安定した取付け強度を得ることができる。したがって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。また、前記支持体に屋根上搭載機器を取付けたときに、屋根上搭載機器の重量がカバー体に作用することがないので、カバー体は屋根上搭載機器の重量を支持するための大きな強度を必要としない。これによって、カバー体の厚み、形状および材質を自由に選択することができ、製造コストを低減することができる。
【0010】
また本発明は、前記支持体は、
逆U字状の基部と、基部の両端部に連なり、相互に離反する方向に突出するフランジとを有し、各フランジに、長手方向に平行に延びる長孔が形成される機器固定部材と、
逆U字状であって、二対の側部と上部とを有し、前記上部に複数の挿通孔が形成される防水用補助カバー部材と、
逆U字状であって、一対の側部と上部とを有し、前記上部に複数の挿通孔が形成され、前記機器固定部材および防水用補助カバーを介して前記屋根上搭載機器を支持する支持部材と、
前記機器固定部材の長孔ならびに前記防水用補助カバーおよび支持部材の各挿通孔に挿通されて、前記屋根構造体の上面に固定される固定治具とを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、前記カバー体の貫通孔に、逆U字状の支持部材における一対の側部を挿通することによって、支持部材は屋根構造体の上面に支持される。この支持部材の上部に形成される複数の挿通孔の位置と、防水用補助カバー部材の上部に形成される複数の挿通孔の位置とを合わせて、支持部材の上部に防水用補助カバー部材を積載する。次に、防水用補助カバー部材の上部に形成される複数の挿通孔の位置と、機器固定部材の各フランジに形成される長孔の位置とを合わせて、防水用補助カバー部材の上部に機器固定部材を積載する。このように、支持部材の上部に防水用補助カバー部材および機器固定部材を積載した状態で、機器固定部材の各長孔ならびに防水用補助カバー部材および支持部材の各挿通孔に、固定治具を挿通することによって、支持部材、防水用補助カバー部材および機器固定部材を含む支持体を屋根構造体の上面に固定する。これによって、前記支持体は、屋根構造体の上面に支持される。
【0012】
前述のように、支持体は固定治具によって固定されて、屋根構造体の上面に支持されるので、カバー体の周辺の瓦の影響を受けることなく、支持体の屋根構造体への安定した取付け強度を得ることができる。したがって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。また、支持部材と機器固定部材との間には、防水用補助カバー部材を設けられる。これによって、雨水などが、カバー体の貫通孔から浸入することを防止することができる。
【0013】
また本発明は、前記カバー体の貫通孔の外周には、全周にわたって予め定める第1方向に突出する突出部が形成されることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、カバー体の貫通孔の外周には、全周にわたって予め定める第1方向に突出する突出部が形成される。これによって、屋根構造体の棟側から軒側へ向かう方向に流れてくる雨水などが、カバー体の貫通孔に浸入することを防止することができる。また、前記防水用補助カバー部材は、カバー体の突出部を覆うように設置されるので、前記貫通孔に支持部材が挿通されたときに生じる支持部材と貫通孔との隙間から、雨水などが浸入することを確実に防止することができる。
【0015】
また、カバー体に突出部が形成されることによって、カバー体の貫通孔に前記支持体が挿通されたときに、支持体が、支持体に取付けられる屋根上搭載機器の荷重によって前記第1方向と直交する方向へ変位することを防止することができる。これによって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。
【0016】
また本発明は、前記支持部材の側部には、予め定める第2方向に突出する複数の突起部が設けられることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、支持部材の側部には、予め定める第2方向に突出する複数の突起部が設けられる。したがって、前記カバー体の貫通孔に、支持部材の側部を挿通したときに、前記複数の突起部が前記屋根構造体の上面に食込む。これによって、支持部材と屋根構造体の上面との間の滑りを防止することができる。したがって、支持部材は、より安定した状態で前記屋根構造体の上面に支持されるので、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。
【0018】
また本発明は、前記機器固定部材の基部に、長手方向に平行に延びる長孔が形成され、前記機器固定部材の上部には、機器固定部材の長手方向に直交する方向に延び、かつ屋根上搭載機器を搭載するための横桟が設けられることを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、機器固定部材の基部には、長手方向に平行に延びる長孔が形成される。機器固定部材の上部に、機器固定部材の長手方向に直交する方向に延び、かつ屋根上搭載機器を搭載するための横桟を取付けるときは、機器固定部材の上部に横桟を積載し、機器固定部材に形成される長孔に、たとえばボルトなどを挿通して固定する。したがって、機器固定部材の基部に、長手方向に平行に延びる長孔を形成することによって、機器固定部材の上部への横桟の取付け位置を、機器固定部材の長手方向に自在に調整することができる。これによって、機器固定部材の上部への横桟の取付け作業が容易になり、屋根上搭載機器の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0020】
また本発明は、前記横桟の底部に、長手方向に平行に延びる長孔が形成されることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、前記機器固定部材の上部に設けられる横桟の底部に、長手方向に平行に延びる長孔が形成される。機器固定部材の上部に、機器固定部材の長手方向に直交する方向に延び、かつ屋根上搭載機器を搭載するための横桟を取付けるときは、機器固定部材の上部に横桟を積載し、機器固定部材に形成される長孔および横桟に形成される長孔に、たとえばボルトなどを挿通して固定する。したがって、横桟の底部に、長手方向に平行に延びる長孔を形成することによって、横桟の取付け位置を、横桟の長手方向に自在に調整することができる。これによって、機器固定部材の上部への横桟の取付け作業が容易になり、屋根上搭載機器の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0022】
また本発明は、前記機器固定部材の長手方向の長さは、少なくとも前記横桟が前記機器固定部材の長手方向の予め定める範囲を移動可能な長さであることを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、前記機器固定部材の長手方向の長さを、少なくとも前記横桟が前記機器固定部材の長手方向の予め定める範囲、たとえばカバー体の流れ方向上流側に積載する瓦の端部とカバー体の流れ方向下流側の端部との間を移動可能な長さとする。これによって、機器固定部材の長手方向に横桟を変位させるだけで、カバー体およびその周辺に設けられる瓦の形状および大きさに拘わらず、屋根構造体の流れ方向のいずれの位置にも横桟を容易に取付けることができる。
【0024】
また前記機器固定部材の長手方向の長さを、少なくとも前記横桟が前記機器固定部材の長手方向の予め定める範囲を移動可能な長さとすることによって、機器固定部材の長手方向の長さを、従来技術に比べて短くすることができ、かつ横桟を取付ける位置に部分的に機器固定部材を設けることができる。したがって、従来技術に比べて、用いる機器固定部材の量を減らすことができ、機器固定部材の重量を軽減することができる。これによって、取付装置の製造コストを低減することができる。また、機器固定部材の長手方向の長さを、従来技術に比べて短くすることができるので、機器固定部材の取扱いが容易になり、機器固定部材の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である屋根上搭載機器の取付装置1を示す断面図であり、図2の切断面線II−IIから見た断面を示す。図2は取付装置1の分解斜視図である。
【0026】
本実施形態の取付装置1は、屋根上搭載機器を、屋根構造体の屋根上に搭載するときに用いられる。屋根構造体の上面に支持され、貫通孔2aが形成されるカバー体2と、カバー体2の前記貫通孔2aに挿通され、かつ屋根構造体の上面によって支持される挿通部を有し、屋根上に搭載される屋根上搭載機器を支持する支持体とを含む。前記屋根構造体は、たとえば木造建築物である。前記屋根構造体の上面とは、下地材7の上方に臨む表面をいう。この下地材7は、たとえばベニヤ合板によって実現される。前記屋根上搭載機器は、たとえば太陽光による光エネルギーを直接電力に変換する太陽光発電装置に用いられる太陽電池モジュールである。本実施形態の屋根構造体の屋根は、前記カバー体2および既存の瓦(以下、単に「瓦」と表記する場合がある)9が、ともに葺上げられる瓦屋根である。本実施形態では、瓦9として、たとえば桟瓦を用いる。
【0027】
カバー体2の貫通孔2aの外周には、全周にわたってカバー体2の厚み方向一方に突出する突出部2bが形成される。カバー体2は、屋根構造体のカバー体2の周辺に設けられる瓦9、本実施形態では桟瓦と同様の形状で、かつ、たとえばアルミニウムによって形成される。カバー体2は、たとえば厚みが2mmとなるように形成される。なお、カバー体2は、アルミニウムに限らず、たとえば耐候性を有する樹脂であるアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(略称:ABS)樹脂などによって形成されてもよい。
【0028】
前記支持体は、機器固定部材3、防水用補助カバー部材4、支持部材5および木ねじ6を含む。機器固定部材3は、断面が逆U字状の基部3aと、基部3aの両端部に連なり、相互に離反する方向に突出する一対のフランジ3bとを有する。機器固定部材3の基部3aおよび各フランジ3bには、機器固定部材3の長手方向に平行に延び、かつ厚み方向に貫通する長孔3cが形成される。機器固定部材3は、たとえば鉄によって形成される。
【0029】
防水用補助カバー部材4は、断面が逆U字状であって、二対の側部4aと、上部4bとを有し、前記上部4bには厚み方向に貫通する複数の、本実施形態では4つの挿通孔4cが形成される。また、防水用補助カバー部材4の上部4bの長手方向両端部かつ短手方向両端部には、上部4bに連なり、防水用補助カバー部材4の厚み方向一方に突出し、断面が三角形状の突起部4dが、本実施形態では4つ形成される。防水用補助カバー部材4は、たとえばアルミニウムによって、厚みが1mmとなるように形成される。
【0030】
支持部材5は、断面が逆U字状であって、一対の側部5aと、上部5bとを有し、前記上部5bには厚み方向に貫通する複数の、本実施形態では4つの挿通孔5cが形成される。支持部材5の一対の側部5aは、カバー体2の貫通孔2aに挿通され、かつ下地材7の上方に臨む表面によって支持される挿通部である。またカバー体2の貫通孔2aに挿通され、下地材7と当接する支持部材5の側部5aの底部には、鉛直下方に突出し、断面が三角形状の突起部5dが、本実施形態では4つ形成される。支持部材5は、たとえば鉄によって形成される。
【0031】
木ねじ6は、頭部6aおよび軸部6bを有し、機器固定部材3の長孔3c、防水用補助カバー4の挿通孔4cおよび支持部材5の挿通孔5cに、軸部6bをそれぞれ挿通して、機器固定部材3、防水用補助カバー部材4および支持部材5を、下地材7および野地板8に固定する固定治具である。
【0032】
図1に示すように、カバー体2の貫通孔2aに、支持部材5、具体的には支持部材5の側部5aを挿通して、下地材7の上方に臨む表面上に配置する。このとき、支持部材5の突起部5dは、下地材7の上方に臨む表面に食い込ませる。次に、支持部材5の上部5bに形成される4つの挿通孔5cの位置と、防水用補助カバー部材4の上部4bに形成される4つの挿通孔4cの位置とを合わせて、支持部材5の上部5bに防水用補助カバー部材4を積載する。
【0033】
ただし、防水用補助カバー部材4を支持部材5に積載するときは、カバー体2の貫通孔2aに挿通された支持部材5と前記貫通孔2aとの間に生じる隙間から、雨水などが浸入しないように、前記隙間にシール材を充填する。シール材は、たとえばエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(略称:EPDM)発泡体などを用いる。シール材を充填した後に、支持部材5の上部5bに防水用補助カバー部材4を積載する。
【0034】
次に、防水用補助カバー部材4の上部4bに形成される4つの挿通孔4cの位置と、機器固定部材3の各フランジ3bに形成される長孔3cの位置とを合わせて、防水用補助カバー部材4の上部4bに機器固定部材3を積載する。防水用補助カバー部材4の上部4bの長手方向両端部かつ短手方向両端部には、4つの突起部4dが形成されている。これら4つの突起部4dは、防水用補助カバー部材4の上部4bに機器固定部材3を積載したときに、機器固定部材3を防水用補助カバー部材4の幅方向から挟持し、機器固定部材3が防水用補助カバー部材4の幅方向に変位することを防いでいる。
【0035】
なお、支持部材5、防水用補助カバー部材4および機器固定部材3は、図1に示すように、切断面線II−IIから見た断面が逆U字状になるように、位置を調整してそれぞれ配置する。
【0036】
支持部材5の上部5bに防水用補助カバー部材4を積載し、防水用補助カバー部材4の上部4bに機器固定部材3を積載した状態で、機器固定部材3の各フランジ3bの長孔3c、防水用補助カバー部材4の4つの挿通孔4cおよび支持部材5の4つの挿通孔5cに、木ねじ6の軸部6bを挿通し、機器固定部材3、防水用補助カバー部材4および支持部材5を共止めして、下地材7の上方に臨む表面に固定する。これによって、支持体は、下地材7の上方に臨む表面に支持される。
【0037】
前述のように、屋根上に搭載される屋根上搭載機器を、機器固定部材3および防水用補助カバー部材4を介して間接的に支持する支持部材5を、カバー体2の貫通孔2aに挿通した後、支持部材5の上部に、防水用補助カバー部材4および機器固定部材3を積載して、機器固定部材3形成される長孔3c、防水用補助カバー部材4に形成される挿通孔4cおよび支持部材5に形成される挿通孔5cに、木ねじ6を挿通して、下地材7の上方に臨む表面に固定する。これによって、支持体である機器固定部材3、防水用補助カバー部材4および支持部材5は、下地材7の上方に臨む表面に支持される。
【0038】
前記支持体は、下地材7の上方に臨む表面に支持されるので、カバー体2の周辺に設けられる瓦の影響を受けることなく、かつ従来技術のように、下地材7の上方に臨む表面とカバー体2との隙間寸法の調整作業を行わずに、支持体の下地材7の上方に臨む表面への安定した取付け強度を得ることができる。したがって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の下地材7の上方に臨む表面への取付け強度に対する安定性を高めることができる。
【0039】
また、支持部材5の一対の側部5aの底部には、鉛直下方に突出し、かつ断面が三角形状の4つの突起部5dが形成される。カバー体2の貫通孔2aに、支持部材5の側部5aを挿通したときに、前記4つの突起部5dが下地材7の上方に臨む表面に食込む。これによって、支持部材5と下地材7の上方に臨む表面との間の滑りを防止することができる。したがって、支持部材5は、より安定した状態で下地材7の上方に臨む表面に支持されるので、支持部材5によって間接的に支持される屋根上搭載機器の下地材7の上方に臨む表面への取付け強度に対する安定性を高めることができる。
【0040】
また、前記支持体に屋根上搭載機器を取付けたときに、屋根上搭載機器の重量がカバー体2に作用することがないので、カバー体2は屋根上搭載機器の重量を支持するための大きな強度を必要としない。これによって、カバー体2の厚み、形状および材質を自由に選択することができ、取付装置1の製造コストを低減することができる。
【0041】
前述のように、カバー体2の貫通孔2aの外周には、全周にわたって厚み方向一方に突出する突出部2bが形成される。これによって、屋根構造体の棟側から軒側へ向かう方向に流れる雨水などが、カバー体2の貫通孔2aに浸入することを防止することができる。さらに、カバー体2の貫通孔2aに挿通された支持部材5と前記貫通孔2aとの間に生じる隙間には、シール材が充填され、シール材の充填後、支持部材5の上部5bには、防水用補助カバー部材4が設けられる。防水用補助カバー部材4は、カバー体2の突出部2bの外周を、全周にわたって覆うように積載される。これによって、前記貫通孔2aに支持部材5が挿通されたときに生じる支持部材5と貫通孔2aとの隙間から、雨水などが浸入することを確実に防止することができる。
【0042】
カバー体2に突出部2bが形成されることによって、カバー体2の貫通孔2aに、機器固定部材3、防水用補助カバー部材4および支持部材5を含む支持体が挿通されたときに、前記支持体が支持する屋根上搭載機器の荷重によって、支持体が機器固定部材3の短手方向へ変位することを防止することができる。これによって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の下地材7の上方に臨む表面への取付け強度に対する安定性を高めることができる。
【0043】
図3は、図1の切断面線III−IIIから見た断面図である。以下の説明において、同図に示す矢符Aの方向、すなわち屋根構造体の棟側から軒側へ向かう方向を「流れ方向A」と表記する場合がある。また、屋根構造体の棟側を「流れ方向A上流側」、屋根構造体の軒側を「流れ方向A下流側」と表記する場合がある。
【0044】
屋根構造体には、屋根葺き仕上げのための下地板である野地板8が設けられる。野地板8の上部には、流れ方向Aに間隔をあけ、かつ流れ方向Aと直交する方向に延びる瓦桟10が設けられる。屋根構造体におけるカバー体2およびその周辺の瓦9は、次のようにして配置される。すなわち、図3に示すように、カバー体2よりも流れ方向A上流側の瓦9における「しり」と称される流れ方向A上流側の端部は、瓦桟10の上部に積載される。前記瓦9における「頭」と称される流れ方向A下流側の端部は、前記瓦9と同様に瓦桟10の上部にしりが積載されたカバー体2の上部に積載される。同様にして、カバー体2の頭は、瓦桟10の上部にしりが積載され、かつカバー体2よりも流れ方向A下流側の瓦9の上部に積載される。このように、流れ方向A上流側の瓦9の頭が、流れ方向A下流側の瓦9によって支持されるようにして、カバー体2およびその周辺の瓦9が配置される。
【0045】
機器固定部材3の上部には、図3に示すように、流れ方向Aと直交する方向に延び、かつ略直方体状の横桟11が搭載される。横桟11の流れ方向A両端には、太陽電池モジュール12が接続される。前記横桟11は、たとえば高耐蝕性メッキ鋼板によって形成される。
【0046】
本実施形態の機器固定部材3は、図2に示すように、基部3aに、長手方向に平行に延びる長孔3cが形成される。また、機器固定部材3の上部には、機器固定部材3の短手方向、つまり機器固定部材3の基部3a表面において流れ方向Aと直交する方向に延び、かつ略直方体状であって、屋根上搭載機器を搭載するための横桟11が取付けられる。また、前記横桟11の底部には、横桟11の長手方向に平行に延びる長孔が形成される。機器固定部材3の上部に、前記横桟11を取付けるときは、図1に示すように、機器固定部材3の上部に横桟11を積載し、機器固定部材3に形成される長孔3cおよび横桟11に形成される長孔に、たとえばボルト20などを挿通して固定する。
【0047】
前述のように、機器固定部材3の基部3aに、機器固定部材3の長手方向に平行に延びる長孔3cを形成することによって、機器固定部材3の上部への横桟11の取付け位置を、機器固定部材3の長手方向に自在に調整することができる。これによって、機器固定部材3の上部への横桟11の取付け作業が容易になり、屋根上搭載機器の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0048】
また、横桟11の底部に、横桟11の長手方向に平行に延びる長孔を形成することによって、横桟11の取付け位置を、横桟11の長手方向に自在に調整することができる。これによって、機器固定部材3の上部への横桟11の取付け作業が容易になり、屋根上搭載機器の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0049】
本実施形態においては、機器固定部材3の長手方向の長さを、図3に示すように、前記横桟11が少なくとも機器固定部材3の長手方向の予め定める範囲、たとえばカバー体2の流れ方向A上流側に積載する瓦9の端部とカバー体2の流れ方向A下流側の端部との間(以下、「流れピッチ」と表記する場合がある)を移動可能な長さとする。
【0050】
このように、機器固定部材3の長さを、前記横桟11が少なくとも流れピッチの範囲を移動可能な長さにすることによって、機器固定部材3の長手方向に横桟11を変位させるだけで、カバー体2およびその周辺に設けられる瓦9の形状および大きさに拘わらず、屋根構造体の流れ方向Aのいずれの位置にも横桟11を容易に取付けることができる。
【0051】
また前記機器固定部材3の長手方向の長さを、前記横桟11が少なくとも流れピッチの範囲を移動可能な長さにすることによって、機器固定部材3の長手方向の長さを、従来技術に比べて短くすることができ、かつ横桟11を取付ける位置に部分的に機器固定部材3を設けることができる。したがって、従来技術に比べて、用いる機器固定部材3の量を減らすことができ、機器固定部材3の重量を軽減することができる。これによって、取付装置1の製造コストを低減することができる。また、機器固定部材3の長手方向の長さを、従来技術に比べて短くすることができるので、機器固定部材3の取扱いが容易になり、機器固定部材3の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0052】
図4は、図3のセクションIVの拡大断面図である。図5(a)は、図4のモジュール固定部材15を示す右側面図であり、図5(b)は、モジュール固定部材15を示す平面図である。
【0053】
機器固定部材3の上部には、図4に示すように、屋根上搭載機器が取付けられる。屋根上搭載機器は、横桟11、太陽電池モジュール12、モジュール枠13、モジュール間カバー材14、モジュール固定部材15およびボルト16を含んで構成される。太陽電池モジュール12は、第1太陽電池モジュール12aおよび第2太陽電池モジュール12bを含んで構成される。
【0054】
横桟11は、取付ベース部11a、内嵌部11bおよび被嵌合部11cを含んで構成される。前記機器固定部材3の基部3aに形成される長孔3cおよび前記横桟11の取付ベース部11aにボルト20が挿通され、このボルト20を介して、前記機器固定部材3に横桟11が取付けられる。内嵌部11bは、後述するモジュール枠13の挿入部13aに内嵌される。被嵌合部11cは、前記内嵌部11bの先端部分に付設され、後述するモジュール固定部材15の第2嵌合部15dに嵌合可能に構成される。
【0055】
モジュール枠13は、前記横桟11の内嵌部11bを挿入し得る挿入部13aと、前記挿入部13aに連なる第1突起部13b、第2突起部13cおよび第3突起部13dとを含んで構成される。モジュール枠13は、たとえばアルミニウムによって形成される。
【0056】
モジュール固定部材15は、第1固定具15aおよび第2固定具15bを含んで構成される。モジュール固定部材15は、前記第1および第2固定具15a,15bが長手方向一端部で連結されており、略C字状に形成される。モジュール固定部材15は、たとえばアルミニウムによって形成される。前記第1固定具15aは、第1嵌合部15cを含み、前記第2固定具15bは、第2嵌合部15dを含む。
【0057】
モジュール固定部材15は、図4に示す前記横桟11およびモジュール枠13を挟み込むようにして、横桟11の長手方向一方から長手方向他方に向けて挿入される。前記第1嵌合部15cは、前記モジュール枠13の第1突起部13bに嵌合可能に構成され、前記第2嵌合部15dは、前記横桟11の被嵌合部11cに嵌合可能に構成される。また、モジュール固定部材15において、モジュール枠13と接触する部分、詳細にはモジュール枠13の第1突起部13bとに嵌合されるモジュール固定部材15の第1嵌合部15cには、鉛直下方に突出する複数の突起15eが形成される。
【0058】
前述のように、モジュール固定部材15は、横桟11とモジュール枠13とを挟み込むように挿設される。このモジュール固定部材15に、ボルト16を挿通して締結することによって、モジュール固定部材15の第1嵌合部15cは、モジュール枠13の第1突起部13bに確実に嵌合され、モジュール固定部材15の第2嵌合部15dは、横桟11の被嵌合部11cに確実に嵌合される。これによって、太陽電池モジュール12を横桟11に確実に固定することができる。また、ボルト16の締結によって前記第1嵌合部15cが前記第1突起部13bに嵌合されたときに、第1嵌合部15cに形成される複数の突起15eは、モジュール枠13の第1突起部13bに接触する。また、ボルト16の締結によって横桟11の被嵌合部11cとモジュール枠13の第1突起部13bとが当接する。
【0059】
したがって、前記横桟11とモジュール枠13との電気的導通が得られる。また流れ方向A上流側に設けられる太陽電池モジュール12aと、流れ方向A下流側に設けられる太陽電池モジュール12bとの電気的導通が得られる。
【0060】
また、前記モジュール枠13の第2突起部13cおよび第3突起部13dは、前記第1太陽電池モジュール12aまたは第2太陽電池モジュール12bから離反する方向に突出する。この第2および第3突起部13c,13dによって、流れ方向A一方または他方に陥没する凹部13eが形成される。前記モジュール間カバー材14は、断面が逆U字状の基部14aと、基部14aの両端部に連なり、相互に離反する方向に突出する一対のフランジ14bとを有する。前記モジュール間カバー材14は、流れ方向A上流側および下流側に位置するモジュール枠13の間の領域に配置され、前記フランジ14bを前記凹部13eに嵌着することによって固定される。このように、モジュール間カバー部材14を設けることによって、外部から雨水および埃などが入ることを防いでいる。
【0061】
前述の実施形態では、木造建築物の瓦屋根に適用した取付装置1の構成について述べたが、本発明の他の実施形態では、前述の木造建築物の瓦屋根に限らず、たとえば多層集合住宅などとして用いられるコンクリート構造の建築物の屋根に対しても好適に実施することができる。また、前述の実施形態において、瓦9として桟瓦を用い、この桟瓦と同形状に形成したカバー体2を用いた取付装置1の構成について述べたが、本発明の他の実施形態では、瓦9の種類は桟瓦に限らず、たとえば平板状の平瓦でもよく、平瓦と同形状に形成したカバー体2に対しても前述の実施形態と同様に実施することができる。また、前述の実施形態では、屋根上搭載機器として太陽電池モジュールを適用した場合について述べたが、本発明の他の実施形態では、前述の太陽電池モジュールに限らず、たとえば太陽熱を用いた電気温水器、あるいは太陽光発電を行うための太陽電池モジュールと太陽熱給湯を行うための電気温水器とを一体にしたハイブリッドの機器に対しても好適に実施することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、カバー体の周辺の瓦の影響を受けることなく、かつ従来技術のように、屋根構造体の上面とカバー体との隙間寸法の調整作業を行わずに、支持体の屋根構造体への安定した取付け強度を得ることができる。したがって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。また、カバー体は屋根上搭載機器の重量を支持するための大きな強度を必要としないので、カバー体の厚み、形状および材質を自由に選択することができ、製造コストを低減することができる。
【0063】
また本発明によれば、カバー体の周辺の瓦の影響を受けることなく、支持体の屋根構造体への安定した取付け強度を得ることができる。したがって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。また、支持部材と機器固定部材との間には、防水用補助カバー部材を設けられるので、雨水などが、カバー体の貫通孔から浸入することを防止することができる。
【0064】
また本発明によれば、屋根構造体の棟側から軒側へ向かう方向に流れてくる雨水などが、カバー体の貫通孔に浸入することを防止することができる。また、カバー体の貫通孔に支持部材が挿通されたときに生じる支持部材と貫通孔との隙間から、雨水などが浸入することを確実に防止することができる。また、カバー体の貫通孔に支持体が挿通されたときに、支持体が、支持体に取付けられる屋根上搭載機器の荷重によって予め定める第1方向と直交する方向へ変位することを防止することができる。これによって、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。
【0065】
また本発明によれば、支持部材と屋根構造体の上面との間の滑りを防止することができる。したがって、支持部材は、より安定した状態で前記屋根構造体の上面に支持されるので、支持体によって支持される屋根上搭載機器の屋根構造体への取付け強度に対する安定性を高めることができる。
【0066】
また本発明によれば、機器固定部材の上部への横桟の取付け位置を、機器固定部材の長手方向に自在に調整することができる。これによって、機器固定部材の上部への横桟の取付け作業が容易になり、屋根上搭載機器の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0067】
また本発明によれば、横桟の取付け位置を、横桟の長手方向に自在に調整することができる。これによって、機器固定部材の上部への横桟の取付け作業が容易になり、屋根上搭載機器の取付け作業を短時間で行うことができる。
【0068】
また本発明によれば、機器固定部材の長手方向に横桟を変位させるだけで、カバー体およびその周辺に設けられる瓦の形状および大きさに拘わらず、屋根構造体の流れ方向のいずれの位置にも横桟を容易に取付けることができる。また、機器固定部材の長手方向の長さを、従来技術に比べて短くすることができ、かつ横桟を取付ける位置に部分的に機器固定部材を設けることができる。したがって、従来技術に比べて、用いる機器固定部材の量を減らすことができ、機器固定部材の重量を軽減することができる。これによって、取付装置の製造コストを低減することができる。また、機器固定部材の長手方向の長さを、従来技術に比べて短くすることができるので、機器固定部材の取扱いが容易になり、機器固定部材の取付け作業を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である屋根上搭載機器の取付装置1を示す断面図であり、図2の切断面線II−IIから見た断面を示す。
【図2】取付装置1の分解斜視図である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た断面図である。
【図4】図3のセクションIVの拡大断面図である。
【図5】図5(a)は、図4のモジュール固定部材15を示す右側面図であり、図5(b)は、モジュール固定部材15を示す平面図である。
【符号の説明】
1 取付装置
2 カバー体
2a 貫通孔
2b 突出部
3 機器固定部材
3c 長孔
4 防水用補助カバー部材
5 支持部材
4c,5c 挿通孔
6 木ねじ
7 下地材
8 野地板
9 瓦
10 瓦桟
11 横桟
12 太陽電池モジュール
13 モジュール枠
14 モジュール間カバー材
15 モジュール固定部材
16,20 ボルト

Claims (7)

  1. 屋根構造体の上面に支持され、貫通孔が形成されるカバー体と、
    カバー体の前記貫通孔に挿通され、かつ前記屋根構造体の上面によって支持される挿通部を有し、屋根上に搭載される屋根上搭載機器を支持する支持体とを含むことを特徴とする屋根上搭載機器の取付装置。
  2. 前記支持体は、
    逆U字状の基部と、基部の両端部に連なり、相互に離反する方向に突出するフランジとを有し、各フランジに、長手方向に平行に延びる長孔が形成される機器固定部材と、
    逆U字状であって、二対の側部と上部とを有し、前記上部に複数の挿通孔が形成される防水用補助カバー部材と、
    逆U字状であって、一対の側部と上部とを有し、前記上部に複数の挿通孔が形成され、前記機器固定部材および防水用補助カバーを介して前記屋根上搭載機器を支持する支持部材と、
    前記機器固定部材の長孔ならびに前記防水用補助カバーおよび支持部材の各挿通孔に挿通されて、前記屋根構造体の上面に固定される固定治具とを含むことを特徴とする請求項1記載の屋根上搭載機器の取付装置。
  3. 前記カバー体の貫通孔の外周には、全周にわたって予め定める第1方向に突出する突出部が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の屋根上搭載機器の取付装置。
  4. 前記支持部材の側部には、予め定める第2方向に突出する複数の突起部が設けられることを特徴とする請求項2記載の屋根上搭載機器の取付装置。
  5. 前記機器固定部材の基部に、長手方向に平行に延びる長孔が形成され、前記機器固定部材の上部には、機器固定部材の長手方向に直交する方向に延び、かつ屋根上搭載機器を搭載するための横桟が設けられることを特徴とする請求項2記載の屋根上搭載機器の取付装置。
  6. 前記横桟の底部に、長手方向に平行に延びる長孔が形成されることを特徴とする請求項5記載の屋根上搭載機器の取付装置。
  7. 前記機器固定部材の長手方向の長さは、少なくとも前記横桟が前記機器固定部材の長手方向の予め定める範囲を移動可能な長さであることを特徴とする請求項5または6記載の屋根上搭載機器の取付装置。
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