JP2014237966A - 屋根上設置物固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根上設置物の重量を屋根構造体の広い範囲に分散させると共に、屋根構造体の上面が歪んでいても屋根上設置物を設置することが可能な屋根上設置物固定装置を提供する。【解決手段】屋根上設置物固定装置10に、屋根構造体2上に取付けられ貫通口11bを有している被覆用瓦11と、屋根構造体2上に面で取付けられる第一取付部12aよりも上方へ延びる第一雄ネジ部12gを有した第一固定部材12と、第一雄ネジ部12gに取付けられ上端の載置部13dにスリット13eを有した第二固定部材13と、載置部13dの下側からスリット13eを通して上方へ延びる第二雄ネジ部14bを有した第二雄ネジ部材14と、第二雄ネジ部14bが貫通し貫通口11bを覆うカバー部材15とを具備させ、カバー部材15から上方へ突出する第二雄ネジ部14bに屋根上設置物1が固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、屋根上に設置される太陽電池モジュール等の屋根上設置物を屋根構造体上に固定するための屋根上設置物固定装置に関する。
屋根上に設置される屋根上設置物(例えば、太陽電池モジュール、太陽熱温水器、屋根上緑化体)を、野地板や垂木等の屋根構造体上に固定するための固定装置として、本願出願人は、屋根構造体上に葺かれた屋根瓦と略同じ形状に形成されており屋根構造体上に取付けられる瓦本体と、瓦本体の上面中央部から上方へ突出している支持膨部とを備え、支持膨部に屋根上設置物が固定される支持瓦を提案している(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1の技術では、屋根上設置物の重量が支持瓦全体に作用するため、その重量に耐えられるように支持瓦を強度や剛性の高い金属によって形成しており、支持瓦(固定装置)にかかるコストが高くなる点で改善の余地があった。
これに対して、屋根構造体上に載置され屋根瓦と略同じ形状に形成されていると共に長方形状の貫通孔が形成されているカバー体と、カバー体の貫通孔に挿通されて屋根構造体に取付けられる支持体とを備え、支持体の上面に屋根上設置物が固定される固定装置が提案されている(特許文献2)。特許文献2の技術では、カバー体の貫通孔を通して屋根上設置物が固定される支持体を屋根構造体に取付けているため、屋根上設置物の重量がカバー体に作用することがなく、カバー体に強度や剛性の低い比較的安価な材料を用いることができ、固定装置にかかるコストを抑制することができる。
しかしながら、特許文献2の技術は、屋根上設置物が固定される支持体を、平板状の部材を折曲げてコ字状に形成し、その二つの平行に延びている部位の自由端側を下端にして屋根構造体上に取付けている。このため、屋根上設置物の重量が二つの平行に延びている部位の下端に集中して作用することとなり、屋根構造体の狭い範囲に屋根上設置物の重量が作用するため、屋根構造体が傷み易くなってしまう問題がある。
ところで、例えば、平板状の屋根上設置物の四隅を、四つの支持瓦や固定装置を用いて屋根上に設置するような場合、屋根構造体の上面が平面に対して歪んでいると、四つの支持瓦や固定装置のうち、一つの支持瓦や固定装置において屋根上設置物との間に隙間が形成された状態となる。そして、屋根上設置物との間に隙間が形成されている状態では、その部位において屋根上設置物を固定することができなかったり、無理やり固定することで屋根上設置物が破損したりする虞がある。そのため、屋根上設置物と支持瓦や固定装置との隙間に、同じ厚さのスペーサを挿入して屋根上設置物を固定することが想起される。しかしながら、スペーサを用いるようにした場合、屋根構造体の上面において、歪が一様ではないため、支持瓦や固定装置を取付ける場所によって屋根上設置物との隙間の大きさが区々になる。従って、様々な大きさの隙間に対応させることができるように、予め厚さの異なるスペーサを複数用意しておく必要があり、部品の管理に係る手間とコストがかかる問題が生じる。
そこで、本発明は上記の実情に鑑み、屋根上設置物の重量を屋根構造体の広い範囲に分散させると共に、屋根構造体の上面が歪んでいても屋根上設置物を設置することが可能な屋根上設置物固定装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る屋根上設置物固定装置は、「屋根構造体上に取付けられる平板状の本体、該本体を上下に貫通している貫通口、及び該貫通口の周縁から上方へ延出している周壁部を有している被覆用瓦と、該被覆用瓦の下側において屋根構造体上に面で当接させて取付けられる平板状の第一取付部、及び該第一取付部よりも上方へ延びており前記貫通口を通る棒状の第一雄ネジ部を有している第一固定部材と、該第一固定部材の前記第一雄ネジ部が貫通する平板状の第二取付部、該第二取付部から上方へ延出している第二立壁部、該第二立壁部の上端から前記第二取付部と平行に延びている平板状の載置部、及び該載置部を上下に貫通しているスリットを有しており、前記載置部が前記貫通口を通って前記周壁部よりも上方へ突出するように、前記第二取付部が前記第一雄ネジ部に取付けられる第二固定部材と、該第二固定部材の前記スリットよりも大径の頭部、及び前記頭部から延出しており前記スリットを通る棒状の第二雄ネジ部を有しており、該第二雄ネジ部が前記スリットを下側から通って上方へ突出するように前記載置部に取付けられる第二雄ネジ部材と、該第二雄ネジ部材の前記第二雄ネジ部を通過させる貫通孔が形成されており、平面視において前記周壁部の外周よりも大きく形成されている平板状の天板部、及び該天板部の周縁から下方へ延出している側板部を有しており、前記周壁部の上端開口を覆うように前記載置部に載置されるカバー部材とを具備しており、該カバー部材から上方へ突出する前記第二雄ネジ部に屋根上設置物が固定される」ことを特徴とする。
ここで、「屋根構造体」とは、建物における屋根瓦よりも下側の部分であり、野地板、垂木、等を含むことができる。また、「屋根上設置物」は、太陽電池モジュール、太陽熱温水器、屋根上緑化体、を例示することができる。
また、被覆用瓦の本体は、屋根構造体上に葺かれる一般的な屋根瓦と同じ形状とすることが望ましく、本葺き形、J形、F形、S形、スパニッシュ形、の瓦を例示することができる。
また、「第一固定部材」としては、「第一取付部及び第一雄ネジ部のみからなる部材」、「第一取付部及び第一雄ネジ部に加えて、第一取付部から上方へ延出している第一立壁部と、第一立壁部の上端から第一取付部と平行に延びている棚部とを更に有し、棚部から第一雄ネジ部が上方へ延びている部材」、「第一取付部と第一雄ネジ部とが別体とされている部材」、を例示することができる。
更に、第二固定部材の第一雄ネジ部への取付としては、「第二取付部において第一雄ネジ部が貫通する孔を第一雄ネジ部よりも大径の通過孔とし、通過孔を貫通している第一雄ネジ部に対して、第二取付部を挟むように両側に一対のナットを螺合させ、一対のナットを締結させることで取付ける」、「第二取付部において第一雄ネジ部に螺合される雌ネジ孔を形成することで取付ける」、を例示することができる。
また、「第二立壁部」は、第二取付部から一つのみ上方へ延出していても良いし、第二取付部から複数上方へ延出していても良い。また、「スリット」は、長孔状のスリット、載置部を分断するスリット、を例示することができる。
また、「第二雄ネジ部材」としては、根角ボルト、六角ボルト、なべ頭ボルト、六角穴付ボルト、を例示することができ、スリットへの挿入によって回転不能となる雄ネジ部材が望ましい。
本発明の屋根上設置物固定装置によれば、被覆用瓦及び第一固定部材を、屋根構造体上に取付けると共に、第一固定部材の第一雄ネジ部に載置部が貫通口を通って周壁部よりも上方へ突出するように第二固定部材を取付ける。また、第二固定部材では、載置部のスリットを通って第二雄ネジ部が上方へ突出するように第二固定部材を取付ける。そして、第二固定部材の上端の載置部に、被覆用瓦の周壁部を上から覆うようにカバー部材を載置すると共に、カバー部材の貫通孔を通して第二雄ネジ部をカバー部材から上方へ突出させる。その後、カバー部材から突出している第二雄ネジ部に屋根上設置物を固定することによって、屋根上設置物を屋根上に設置することができる。
これにより、屋根上設置物の重量が、第二固定部材及び第一固定部材を介して屋根構造体上に作用する。そして、屋根構造体に取付けられる第一固定部材では、平板状の第一取付部を屋根構造体上に対して面で当接させているため、屋根上設置物の重量を屋根構造体上の広い範囲に分散させることができる。従って、屋根構造体に対して、屋根上設置物の重量が狭い範囲に集中して作用することにより、屋根構造体が傷み易くなる虞を低減させることができる。
また、屋根構造体に取付けられる第一固定部材の上方へ延びている第一雄ネジ部に、屋根上設置物が取付けられる第二固定部材を取付けているため、第一雄ネジ部のネジ作用を用いることで第二固定部材を上下に自由に移動させることができる。これにより、屋根上設置物固定装置を複数用いて屋根上に屋根上設置物を設置する際に、屋根構造体の上面が平面に対して歪んでいても、第一雄ネジ部のネジ作用によって第二固定部材を上下に移動させることにより、各第二固定部材が同一面上となるように調整することができる。従って、各第二固定部材(カバー部材)の上面に屋根上設置を載置させた時に、第二固定部材と屋根上設置物との間に隙間が形成されることがないため、屋根上設置物を固定することができなかったり、屋根上設置物を固定する時に屋根上設置物に無理な力が作用して破損してしまったりする不具合を低減することができる。
また、第一雄ネジ部のネジ作用によって第二固定部材を上下に移動させることにより、スペーサを用いなくても第二固定部材と屋根構造体との間の隙間を解消させることができるため、予め厚さの異なるスペーサを複数用意しておく必要がない。従って、屋根上設置物の設置にかかる部品点数の増加を抑制させることができ、部品管理に係る手間やコストの増加を抑制させることができる。
ところで、特許文献2の技術では、支持体において二つの平行に延びている部位の上端同士を連結している上片に取付孔を形成し、上側から取付孔を通して長いビスを屋根構造体にねじ込むことにより、支持体を取付けるようにしている。このため、支持体を取付けた状態では、ビスの頭部が上片の上面に当接し、ビスにおいて上片と屋根構造体との間が外部に露出した状態となる。これにより、何らかの理由によって屋根構造体上に浸入した雨水等がビスの露出している部位に接触すると、ビスの露出した部位から雨水等がビスを伝って屋根構造体上よりも下側へ浸入してしまう虞がある。これに対して、本発明では、上述したように、平板状の第一取付部を屋根構造体上に面で当接させており、屋根構造体に取付けるためのビスの頭部が第一取付部の上面に当接することとなるため、ビスの頭部と第一取付部との間、及び、第一取付部と屋根構造体との間を、ゴムやシリコン樹脂等によってシールすれば、ビスの頭部以外が屋根構造体上で露出しないようにすることができる。従って、喩え屋根構造体上に雨水等が浸入しても、屋根構造体側へ雨水等の浸入を防止することができる。
更に、スリットを通して第二雄ネジ部材の第二雄ネジ部を上方へ延出させており、第二雄ネジ部材をスリットに沿って移動させることができるため、第一固定部材及び第二固定部材を屋根構造体上に取付けた後でも、第二雄ネジ部材をスリットに沿って移動させることができる。これにより、第一固定部材を屋根構造体から取外さなくても屋根構造体に対して第二雄ネジ部の位置を変更することができる。従って、例えば、屋根上設置物を構成する棒状の桟部材を、複数(三つ以上)の屋根上設置物固定装置を用いて固定する場合、固定される桟部材の長手方向に対して、直角方向にスリットが延びるように複数の屋根上設置物固定装置を屋根構造体に取付けておくことで、桟部材の固定線(屋根上における桟部材を固定すべき線)に対して第二雄ネジ部がずれていても、第二雄ネジ部材をスリットに沿って移動させることで、第二雄ネジ部を桟部材の固定線に一致させることができる。
また、第一雄ネジ部に第二固定部材を取付けているため、第一雄ネジ部に対して第二固定部材を回転させることができる。これにより、固定する屋根上設置物に適した向きに第二固定部材を向けることができ、屋根構造体から第一固定部材を取外さなくても多様な屋根上設置物に対応させることができる。
また、第二固定部材を第一雄ネジ部に対して回転させることができるため、例えば、第一雄ネジ部の軸芯に対してスリットの位置(第二雄ネジ部材の軸芯)が偏芯しているような第二固定部材とした場合、第二固定部材を回転させることにより、第一固定部材を屋根構造体から取外さなくても、第二雄ネジ部材の位置を変更することができ、スリットによる移動と併用することで、より大きいずれにも対応させることができる。
更に、被覆用瓦の貫通口を通して上側まで延出させた第二固定部材の載置部を介して屋根上設置物を固定することができるため、屋根上設置物の重量が被覆用瓦に作用することがなく、被覆用瓦に強度や剛性の低い比較的安価な材料を用いることができ、屋根上設置物固定装置にかかるコストを抑制することができる。
また、本発明に係る屋根上設置物固定装置は、上記の構成に加えて、「前記第一取付部は、一定の間隔を開けて一対有しており、前記第一固定部材は、一対の前記第一取付部から上方へ夫々延出している一対の第一立壁部と、一対の該第一立壁部の上端を互いに連結しており、前記第一取付部と平行に延びている棚部とを更に有しており、該棚部から前記第一雄ネジ部が延びている」ことを特徴としても良い。
ところで、第二固定部材が取付けられる第一雄ネジ部において、第二取付部よりも下側の部位が長くなるほど、その部位が撓み易くなる性質がある。そして、第一雄ネジ部が撓み易い状態では、第二固定部材に取付けられている屋根上設置物に風や雨等が当たることで、屋根構造体の上面に沿った方向の力が作用すると、第一雄ネジ部から上側が振動し易くなり、その振動によって第一雄ネジ部が疲労して破断したり、屋根上設置物に不具合が生じたりする虞がある。
これに対して、本発明では、第一固定部材において、一対の第一立壁部によって第一取付部よりも上側に備えられている棚部から、第一雄ネジ部が上方へ延びるようにしているため、平板状の第一取付部から第一雄ネジ部が直接上方へ延びるようにした場合と比較して、第一雄ネジ部において第二取付部よりも下側の部位の長さを短くすることができる。従って、第一雄ネジ部が相対的に撓み難くなるため、屋根上設置物に雨や風等が当たることによって屋根構造体の上面に沿った方向の力が作用しても、第一雄ネジ部から上側が振動し難くなり、振動による疲労によって第一雄ネジ部が破断するような不具合が生じる虞を低減させることができる。
また、本発明に係る屋根上設置物固定装置は、上記の構成に加えて、「前記第二固定部材は、前記第二立壁部及び前記載置部が、前記第一雄ネジ部が貫通する孔の両側に対称に夫々一対備えられ、且つ、前記スリットが、一対の前記第二立壁部が離間している方向に対して直角方向へ延びている」ことを特徴としても良い。
これにより、第二固定部材において一対の載置部を、第一雄ネジ部が貫通する孔の両側に対称に配置しているため、一対の載置部を介して屋根上設置物の重量が、第二取付部に取付けられた第一雄ネジ部に対して均等に作用させることができる。従って、屋根上設置物の重量が作用しても第一雄ネジ部が曲がり難くなり、屋根構造体に対して屋根上設置物を良好な状態で固定させることができる。
また、一対の載置部から夫々第二雄ネジ部材の第二雄ネジ部を上方へ突出させていることから、一対の載置部で屋根上設置物を受けて固定させることができるため、一つの載置部(第二雄ネジ部)により屋根上設置物を受けて固定させる場合と比較して、屋根上設置物をより強固に固定させることができる。この際に、一対の載置部においてスリットが延びている方向を、一対の第二立壁部が離間している方向に対して直角方向としているため、例えば、複数の屋根上設置物固定装置を用いて一つの棒状の桟部材を固定する場合、桟部材の固定軸線に対して第二雄ネジ部がずれていても、各第二雄ネジ部材をスリットに沿って移動させることにより、一対の第二雄ネジ部を桟部材の固定線に一致させることができ、一対の載置部に桟部材を固定させることができる。
更に、本発明に係る屋根上設置物固定装置は、上記の構成に加えて、「前記第二固定部材に備えられており、前記第二雄ネジ部材の前記頭部に下側から当接する規制部を更に備えている」ことを特徴としても良い。
ここで、「規制部」としては、「載置部の上面に係止される一対の係止片と、一対の係止片を載置部の下側で互いに連結していると共に上面に第二雄ネジ部材の頭部を当接させる受片と、を備えた部材」、「載置部の下面から下方へ延出しており第二雄ネジ部材の頭部が載置部の面に沿った方向から嵌合される嵌合溝」、「第二立壁部の側面から第二雄ネジ部材の頭部の下側へ延出している延出片」、を例示することができる。
これにより、規制部が第二雄ネジ部材の頭部に下側から当接することにより、載置部から第二雄ネジ部材が落下するのを防止することができる。従って、本屋根上設置物固定装置を屋根構造体に取付ける際や、第二雄ネジ部に屋根上設置物を固定する際に、落下しないように第二雄ネジ部材を支え続ける必要がなく、屋根上へ屋根上設置物を設置する際の作業性が良くなる。
更に、本発明に係る屋根上設置固定装置は、「屋根構造体上に取付けられる平板状の本体、該本体を上下に貫通している貫通口、及び該貫通口の周縁から上方へ延出している周壁部を有している被覆用瓦と、該被覆用瓦の下側において屋根構造体上に面で当接させて取付けられる平板状の第一取付部、及び該第一取付部よりも上方へ延びており前記貫通口を通る棒状の第一雄ネジ部を有している第一固定部材と、該第一固定部材の前記第一雄ネジ部が貫通している状態で該第一雄ネジ部に取付けられている平板状の第二取付部、該第二取付部から前記貫通口を通って前記周壁部よりも上側まで上方へ延出している第二立壁部、該第二立壁部の上端から前記第二取付部と平行に延びている平板状の載置部、及び該載置部を上下に貫通しているスリットを有している第二固定部材と、該第二固定部材の前記スリットよりも大径で前記載置部の下側に取付けられている頭部、及び前記頭部から前記スリットを下側から通って前記載置部の上方へ突出している棒状の第二雄ネジ部を有している第二雄ネジ部材と、該第二雄ネジ部材の前記第二雄ネジ部が通過している貫通孔が形成されていると共に前記載置部に載置されており、平面視において前記周壁部の外周よりも大きく形成されている平板状の天板部、及び該天板部の周縁から前記周壁部の上端よりも下側まで延出している側板部を有しているカバー部材とを具備しており、該カバー部材から上方へ突出する前記第二雄ネジ部に屋根上設置物が固定される」ことを特徴とする。これにより、上記と同様の作用効果を奏することができる。
このように、本発明によれば、屋根上設置物の重量を屋根構造体の広い範囲に分散させると共に、屋根構造体の上面が歪んでいても屋根上設置物を設置することが可能な屋根上設置物固定装置を提供できる。
本発明の一実施形態である屋根上設置物固定装置を屋根構造体上に取付けて屋根上設置物を固定している状態を示す断面図である。 図1の屋根上設置物固定装置を分解して示す斜視図である。 図1の屋根上設置物固定装置において、第二固定部材、第二雄ネジ部材、及び規制部材の構成を斜視図で示す説明図である。
本発明の一実施形態である屋根上設置物固定装置10(以下、単に固定装置10と称する)について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。本実施形態の固定装置10は、屋根上に設置される太陽電池モジュールや太陽熱温水器、屋根上緑化体等の屋根上設置物1の下部を構成する桟部材1aを、屋根構造体2上に設置するためのものである。
ここで、屋根構造体2は、図示しない垂木の上面に取付けられた野地板2aと、野地板2aの上面に敷設され防水性能を有したシート状の被覆部材2bと、被覆部材2bの上側から屋根の流れ方向に対して一定の間隔で取付けられた長棒状の桟木2cとを備えている。この屋根構造体2上に葺かれる屋根瓦3は、棟側端部(図1において右側端部)に下方へ突出した突起部3aを備えている。屋根瓦3は、桟木2cに突起部3aを係止させた状態で、上側から図示しない釘等によって野地板2aに取付けられている。また、本実施形態の屋根瓦3は、F形の瓦(平瓦)である。
本実施形態の固定装置10は、屋根上構造体2上に取付けられる被覆用瓦11と、被覆用瓦11の下側で屋根構造体2上に取付けられる第一固定部材12と、第一固定部材12の上側に取付けられた被覆用瓦11を上下に貫通している第二固定部材13と、第二固定部材13の上端に取付けられている一対の第二雄ネジ部材14と、一対の第二雄ネジ部材14の一部が貫通しており第二固定部材13の上側を覆うカバー部材15と、第二固定部材13に取付けられており第二雄ネジ部材14の下方への移動を規制する規制部材16と、被覆用瓦11とカバー部材15との間を水密にシールする防水材17と、を備えている。この固定装置10は、第二雄ネジ部材14に桟部材1aが固定される。
被覆用瓦11は、屋根構造体2上に取付けられる平板状の本体11aと、本体11aを上下に貫通している貫通口11bと、貫通口11bの周縁から上方へ延出している周壁部11cと、を備えている。また、被覆用瓦11は、一方側の端部(図1において右側の端部・以下、棟側端部と称する)から下方へ突出しており屋根構造体2の桟木2c上に載置される台座部11dと、台座部11dの棟側端部から下方へ延出しており桟木2cに係止される突起部11eと、を備えている。
本体11aは、外形が屋根瓦3と略同じ形状に形成されており、棟側端部とは反対側の端部(図1において左側の端部)が湾曲状に形成されている。貫通口11bは、本体11aの中央で貫通しており、内周の形状が、正方形を構成している四つの辺のうち、本体11aの棟側端部に近い一辺が、外方へ突出するように中央で折曲がった二つの斜辺とされた五角形に形成されている(図2等を参照)。これにより、本体11aの棟側端部が屋根の棟側を向くように屋根構造体2上に取付けることにより、貫通口11bの周縁から延出している周壁部11cによって、棟側から流下してきた雨水等を屋根の横方向(図1において紙面に垂直な方向)へ流すことができる。
周壁部11cは、その上端が本体11aの上面に対して傾斜しており、被覆用瓦11を屋根構造体2上に取付けた時に、屋根構造体2の上面と略平行になるように形成されている。この被覆用瓦11は、アルミ合金等の金属、合成樹脂のうち耐候性に優れたもの、等で形成されている。
第一固定部材12は、屋根構造体2上に取付けられる本体部材12Aと、本体部材12Aに取付けられており第二固定部材13が取付けられる第一雄ネジ部材12Bと、を備えている。本体部材12Aは、一定の間隔を開けて配置され屋根構造体2上に当接する平板状の一対の第一取付部12aと、一対の第一取付部12aを夫々貫通している複数の取付孔12bと、一対の第一取付部12aにおいて互いに対向している内側の辺から夫々上方へ延出している平板状の一対の第一立壁部12cと、一対の第一立壁部12cの上端を互いに連結しており取付片12aと平行に延びている平板状の棚部12dと、棚部12dの中央を上下に貫通している貫通孔12eと、を備えている。また、第一雄ネジ部材12Bは、ボルトであり、貫通孔12eよりも大径の頭部12fと、頭部12fから延出しており貫通孔12eを通過可能な棒状の第一雄ネジ部12gと、を備えている。
本実施形態の第一固定部材12は、本体部材12A及び第一雄ネジ部材12Bが、ステンレス鋼等の夫々が同じ種類の金属によって形成されている。第一固定部材12は、本体部材12Aにおいて棚部12dの貫通孔12eに、第一雄ネジ部材12Bの第一雄ネジ部12bが下側から挿入されており、頭部12fが棚部12dの下面に当接していると共に、第一雄ネジ部12gが貫通孔12eを貫通して上方へ延出している。第一固定部材12は、棚部12dの下面に頭部12fが溶接又はかしめによって固着されており、本体部材12Aと第一雄ネジ部材12Bとが一体化されている。
この第一固定部材12は、屋根構造体2上に取付けた時に、棚部12dの上面が被覆用瓦11の貫通口11bよりも下側に位置する高さに形成されている。
第二固定部材13は、平面視四角形で平板状の第二取付部13aと、第一固定部材12の第一雄ネジ部12gが通過可能とされており第二取付部13aの中央を上下に貫通している通過孔13bと、第二取付部13aの平行に延びている二辺から夫々上方へ延出している平板状の一対の第二立壁部13cと、一対の第二立壁部13cの上端から互いに遠ざかる方向へ第二取付部13aと平行に延びている平板状の一対の載置部13dと、一対の載置部13dを夫々上下に貫通しているスリット13eと、を備えている。
第二固定部材13は、図1に示すように、一対の第二立壁部13c及び一対の載置部13dが、通過孔13bの中心を通る軸線に対して対称に形成されている。また、スリット13eは、一対の第二立壁部13cが離間している方向に対して直角方向へ延びている(図3を参照)。本実施形態の第二固定部材13は、ステンレス鋼やアルミ合金等の金属によって形成されている。
第二雄ネジ部材14は、ステンレス鋼によって形成されている根角ボルトである。第二雄ネジ部材14は、頭部14aと、頭部14aから延出している棒状の第二雄ネジ部14bと、第二雄ネジ部14bと頭部14aとの間に形成されており外周が四角形の根角部14cと、を備えている(図3を参照)。根角部14cは、一辺の長さが第二固定部材13のスリット13eの幅よりも若干短く形成されている。これにより、根角部14cをスリット13e内に挿入した状態で、第二雄ネジ部材14を回転させようとしても、根角部14cの平行に延びた二辺がスリット13eの内壁に当接するため、第二雄ネジ部材14が回転させられるのが阻止される。
カバー部材15は、外形が五角形の平板状の天板部15aと、天板部15aを貫通している一対の貫通孔15bと、天板部15aの周縁から下方へ延出している側板部15cと、を備えている。天板部15aは、被覆用瓦11の周壁部11cの外周に沿った形状で、周壁部11cの外周よりも大きく形成されている。また、貫通孔15bは、第二固定部材13における一対のスリット13eの間隔と等しい間隔に形成されている。本実施形態のカバー部材15は、ステンレス鋼やアルミ合金等の金属板、耐候性に優れた合成樹脂、等によって形成されている。
規制部材16は、図3に示すように、一対の係止片16aと、一対の係止片16aを連結している帯板状の受片16bと、を備えている。規制部材16は、帯板材の両端を互いに対向するように折返すことによって形成されている。この規制部材16は、係止片16aと、受片16bにおける係止片16aと対面している部位との間隔が、載置部13dの厚さと頭部14aの高さとを合わせた間隔に形成されている。この規制部材16は、本発明の規制部に相当している。
防水材17は、断面が四角形でカバー部材15の側板部15cの内周に沿って、カバー部材15の内側に取付けられている。この防水材17は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)等のゴムを発泡させた発泡ゴムによって形成されており、弾性変形させることができる。
続いて、本実施形態の固定装置10を用いた屋根上設置物1の固定方法について説明する。まず、屋根構造体2上において、屋根瓦3を葺く際に、固定装置10を取付ける位置に被覆用瓦11を一緒に取付ける。なお、屋根構造体2上に、既に複数の屋根瓦3が葺かれている場合は、固定装置10を取付ける位置の屋根瓦3を取外し、その屋根瓦3の替りに被覆用瓦11を取付ける。被覆用瓦11は、屋根構造体2の桟木2cに、被覆用瓦11の台座部11dを載置すると共に、突起部11eを桟木2cに係止させ、本体11aの上側から桟木2cに釘(図示は省略)を打付けて取付ける。
一方、第一固定部材12と第二固定部材13とが分離している場合、本体部材12Aから上方へ延出している第一雄ネジ部材12Bの第一雄ネジ部12gに、鍔側を上方へ向けた下ナット18を螺合させる。次に、第二固定部材13の第二取付部13aを貫通している通過孔13bに、下側から第一雄ネジ部12gを挿通し、下ナット18の上面に第二取付部13aの下面を当接させる。その後、第二取付部13aを貫通して上方へ延びている第一雄ネジ部12gに、平座金20、バネ座金21を順次嵌込み、更に、上ナット19を螺合させて上ナット19を締付ける。
この際に、第一固定部材12における一対の第一取付部12aが離間している方向に対して、第二固定部材13の一対の載置部13d(第二立壁部13c)が離間している方向が直角となるように、第一雄ネジ部12gに第二固定部材13を取付ける。また、第一固定部材12の第一取付部12aの下面から、第二固定部材13の載置部13dの上面までの高さが、屋根構造体2上に取付けた時に、被覆用瓦11の周壁部11cよりも上側となるように、第一雄ネジ部材12gに第二固定部材13を取付ける。
また、第二固定部材13では、一対の載置部13dを夫々貫通しているスリット13eに、下側から第二雄ネジ部材14の第二雄ネジ部14bを挿通し、載置部13dの下面に頭部14aを当接させる。これにより、スリット13e内に第二雄ネジ部材14の根角部14cが位置した状態となり、根角部14cとスリット13eとによって、第二雄ネジ部材14がスリット13eに沿って移動可能、且つ、回転不能な状態となる。
そして、載置部13dの下面に第二雄ネジ部材14の頭部14aを当接させた状態で、その頭部14aの下側に、規制部材16の受片16bを当接させると共に、両端の係止片16aを載置部13dの上面に係止させる。この際に、受片16bが延びている方向を、スリット13eが延びている方向と一致させる。これにより、第二雄ネジ部材14の下方への移動が規制された状態となり、第二雄ネジ部材14が第二固定部材13に取付けられた状態となる。
屋根構造体2に被覆用瓦11を取付けたら、第二固定部材13が取付けられている第一固定部材12を、屋根構造体2に取付ける。具体的には、一対の第一取付部12aが離間している方向が屋根の流れ方向に対して直角となるように第一固定部材12を向けて、屋根構造体2に取付けられている被覆用瓦11の貫通口11bに上側から挿入して一対の取付部12aを屋根構造体2上に当接させる。その後、ビス4を、上側から取付孔12bを通して屋根構造体2にねじ込み、その頭部4aを第一取付部12aの上面に当接させることで、第一固定部材12が屋根構造体2に取付けられる。
第一固定部材12を取付ける際に、一対の取付部12aと屋根構造体2との間に、ブチルゴム等によって形成されているシート状のシール部材22を挿入する。シール部材22は、予め第一取付部12aの下面に貼付けた状態としても良い。このシール部材22によって、雨水等がビス4を伝って屋根構造体2の内部や下側への浸入を防止することができる。
この第一固定部材12を屋根構造体2に取付けることで、第二固定部材13の一対の載置部13dが、被覆用瓦11の貫通口11bを通って周壁部11cよりも上側へ突出した状態となる。そして、第二固定部材13の一対の載置部13dから夫々上方へ延出している第二雄ネジ部材14の第二雄ネジ部14bに、ゴムによって形成されている穴の開いた平板状の防水部材23を夫々嵌める。そして、第二雄ネジ部14bの上側からカバー部材15を接近させ、下側から第二雄ネジ部14bを貫通孔15bに通して、載置部13dに天板部15aを載置する。これにより、被覆用瓦11の貫通口11bの上側がカバー部材15によって覆われた状態となると共に、カバー部材15の天板部15aから二つの第二雄ネジ部14bが上方へ突出している状態となる。
また、周壁部11cの上側からカバー部材15を被せることにより、カバー部材15の内側に取付けられている防水材17が、周壁部11cの上端に押されて変形すると同時に、周壁部11cと側板部15cとの間や、周壁部11cの上端と天板部15aとの間を塞いで、水密にシールした状態となる。これにより、被覆用瓦11の周壁部11bと、カバー部材15との間を通って、貫通口11b内(屋根構造体2上)への雨水等の浸入を防止することができる。
そして、カバー部材15から上方へ突出している一対の第二雄ネジ部14bに対して、屋根上設置物1を構成している桟部材1aを固定する。具体的には、桟部材1aの底面に形成されている固定孔(図示は省略)に、第二雄ネジ部14bを挿通してカバー部材15の天板部15a上に桟部材1aを載置する。その後、桟部材1aの固定孔を貫通している第二雄ネジ部14bに、ナット5を螺合させて締付けることにより、カバー部材15上に桟部材1aを固定することができる。これにより、固定装置10によって、屋根構造体2上に屋根上設置物1が設置される。
桟部材1aを固定する際に、第二雄ネジ部14bが桟部材1aの固定線(屋根上における桟部材1aを固定すべき線)に対してずれている場合、ずれている第二雄ネジ部14b(雄ネジ部材14)を第二固定部材13のスリット13eに沿って移動させることにより、第二雄ネジ部14bを固定軸線に一致させことができる。
また、屋根構造体2の上面に対して桟部材1aが固定される高さを変更する場合は、第一雄ネジ部12gに第二固定部材13を取付けている上ナット19を緩めた状態、或いは、上ナット19を第一雄ネジ部12gから外した状態で、下ナット18を第一雄ネジ部12gのネジ作用によって上下に移動させる。そして、第二固定部材13が所望の高さとなる位置に下ナット18を移動させた状態で、第一雄ネジ部12gに第二固定部材13を取付けることで、桟部材1aが固定される高さを変更することができる。
上記の固定方法では、第一固定部材12に第二固定部材13を取付けた状態で、第一固定部材12を屋根構造体2に取付けるようにしているが、第一固定部材12と第二固定部材13とを分離させて、初めに第一固定部材12を屋根構造体2に取付けてから、第一固定部材12の第一雄ネジ部12gに第二固定部材13を取付けるようにしても良い。
このように、本実施形態の固定装置10によれば、屋根上設置物1の重量が作用する第一固定部材12及び第二固定部材13において、屋根構造体2上に取付けられる第一固定部材12では平板状の第一取付部12aを屋根構造体2上に対して面で当接させて取付けているため、屋根上設置物1の重量を屋根構造体2上の広い範囲に分散させることができる。従って、屋根構造体2に対して、屋根上設置物1の重量が狭い範囲に集中して作用することにより、屋根構造体2が傷み易くなる虞を低減させることができる。
また、屋根構造体2に取付けられる第一固定部材12の第一雄ネジ部12gに、屋根上設置物1が取付けられる第二固定部材13を取付けているため、第一雄ネジ部12gのネジ作用によって第二固定部材13を上下に自由に移動させることができる。これにより、例えば、三つの固定装置10を用いて一つの桟部材1aを固定する場合、屋根構造体2の上面が平面に対して歪んでいても、第一雄ネジ部12gのネジ作用によって第二固定部材13を上下に移動させることにより、各第二固定部材13が同一面上となるように調整することができる。従って、各第二固定部材13(カバー部材15)の上面に桟部材1aを載置させた時に、第二固定部材13と桟部材1aとの間に隙間が形成されることがないため、桟部材1aを固定することができなかったり、桟部材1aを固定する時に無理な力が作用することによって破損してしまったりする不具合を低減することができる。
更に、第一雄ネジ部12gのネジ作用によって第二固定部材13を上下に移動させることにより、スペーサを用いなくても第二固定部材13と桟部材1aとの間の隙間を解消させることができるため、予め厚さの異なるスペーサを複数用意しておく必要がない。従って、屋根上設置物1の設置にかかる部品点数の増加を抑制させることができ、部品管理に係る手間やコストの増加を抑制させることができる。
また、平板状の第一取付部12aを屋根構造体2上に面で当接させているため、第一取付部12aと屋根構造体2との間を、シール部材22によってシールすることで、喩え雨水等が屋根構造体2上に浸入しても、ビス4を伝って屋根構造体2側へ雨水等の浸入を防止することができる。
更に、第二雄ネジ部材14を第二固定部材13のスリット13eに沿って移動可能としているため、第一固定部材12及び第二固定部材13を屋根構造体2上に取付けた後でも、第二雄ネジ部材14をスリット13eに沿って移動させることができる。これにより、第一固定部材12及び第二固定部材13を取外さなくても屋根構造体2に対して第二雄ネジ部14bの位置を変更して、第二雄ネジ部14bを桟部材1aの固定線に一致させることができる。
また、第一雄ネジ部12gに第二固定部材13を取付けているため、第一雄ネジ部12gに対して第二固定部材13を回転させることができる。これにより、固定する屋根上設置物1の桟部材1aに適した向きに第二固定部材13を向けることができ、屋根構造体2から第一固定部材12を取外さなくても多様な屋根上設置物1に対応させることができる。具体的には、本実施形態では、屋根の流れ方向に延びている桟部材1aを固定する例を示したが、例えば、第一雄ネジ部12gに対して第二固定部材13を90度回転させることにより、屋根の流れ方向に対して直角方向へ延びている桟部材1aも固定することができる。
また、被覆用瓦11の貫通口11bを通して屋根上設置物1が固定される第一固定部材12や第二固定部材13を屋根構造体2に取付けているため、屋根上設置物1の重量が被覆用瓦11に作用することがない。これにより、被覆用瓦11に強度や剛性の低い比較的安価な材料を用いることができ、固定装置10にかかるコストを抑制することができる。
更に、第一固定部材12において、第一立壁部12cによって第一取付部12aよりも上側に位置している棚部12dから、第一雄ネジ部12gが上方へ延びるようにしているため、平板状の第一取付部12aから第一雄ネジ部12gが直接上方へ延びるようにした場合と比較して、第一雄ネジ部12gにおいて第二固定部材13の第二取付部13aよりも下側の部位の長さを短くすることができる。従って、第一雄ネジ部12gが相対的に撓み難くなるため、屋根上設置物1に雨や風等が当たることによって屋根構造体2の上面に沿った方向の力が作用しても、第一雄ネジ部12gから上側が振動し難くなり、振動による疲労によって第一雄ネジ部12gが破断するような不具合が生じる虞を低減させることができる。
また、第二固定部材13において一対の載置部13dを第一雄ネジ部12gが貫通する通過孔13bの両側に対称に配置しているため、一対の載置部13dを介して屋根上設置物1の重量が、第二取付部13aに取付けられた第一雄ネジ部12gに対して均等に作用させることができる。従って、屋根上設置物1の重量が作用しても第一雄ネジ部12gが曲がり難くなり、屋根構造体2に対して屋根上設置物1を良好な状態で固定させることができる。
また、一対の載置部13dから夫々第二雄ネジ部14bを上方へ延出させていることから、一対の載置部13dで屋根上設置物1を受けて固定させることができるため、一つの載置部(第二雄ネジ部)により屋根上設置物1を受けて固定させる場合と比較して、屋根上設置物1をより強固に固定させることができる。
更に、規制部材16によって載置部13dから第二雄ネジ部材14が落下するのを防止することができるため、第二固定部材13を屋根構造体2に取付ける際や、第二雄ネジ部14bに屋根上設置物1を固定する際に、落下しないように第二雄ネジ部材14を支え続ける必要がなく、屋根上へ屋根上設置物1を設置する際の作業性が良い。
また、第一固定部材12が被覆用瓦11の貫通口11bを通過することができるため、第一固定部材12を被覆用瓦11よりも後に屋根構造体2に取付けることができる。そのため、被覆用瓦11を他の屋根瓦3の位置と合わせて取付けた後に、貫通口11bを通して上側から第一固定部材12を屋根構造体2に取付けることで、第一固定部材12を正規の取付位置に容易に取付けることができ、屋根構造体2への取付作業を簡略化させることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、第一固定部材12において、本体部材12Aと第一雄ネジ部材12Bと溶接又はかしめで一体化した例を示したが、これに限定するものではなく、本体部材12Aに対して、第一雄ネジ部材12Bをネジ結合によって脱着可能としても良い。
1 屋根上設置物
1a 桟部材
2 屋根構造体
2a 野地板
4 ビス
4a 頭部
5 ナット
10 屋根上設置物固定装置
11 被覆用瓦
11a 本体
11b 貫通口
11c 周壁部
12 第一固定部材
12A 本体部材
12B 第一雄ネジ部材
12a 第一取付部
12b 取付孔
12c 第一立壁部
12d 棚部
12e 貫通孔
12f 頭部
12g 第一雄ネジ部
13 第二固定部材
13a 第二取付部
13b 通過孔
13c 第二立壁部
13d 載置部
13e スリット
14 第二雄ネジ部材
14a 頭部
14b 第二雄ネジ部
14c 根角部
15 カバー部材
15a 天板部
15b 貫通孔
15c 側板部
16 規制部材(規制部)
16a 係止片
16b 受片
17 防水材
18 下ナット
19 上ナット
20 平座金
21 バネ座金
特許第3450123号公報 特開2004−278110号公報

Claims (5)

  1. 屋根構造体上に取付けられる平板状の本体、該本体を上下に貫通している貫通口、及び該貫通口の周縁から上方へ延出している周壁部を有している被覆用瓦と、
    該被覆用瓦の下側において屋根構造体上に面で当接させて取付けられる平板状の第一取付部、及び該第一取付部よりも上方へ延びており前記貫通口を通る棒状の第一雄ネジ部を有している第一固定部材と、
    該第一固定部材の前記第一雄ネジ部が貫通する平板状の第二取付部、該第二取付部から上方へ延出している第二立壁部、該第二立壁部の上端から前記第二取付部と平行に延びている平板状の載置部、及び該載置部を上下に貫通しているスリットを有しており、前記載置部が前記貫通口を通って前記周壁部よりも上方へ突出するように、前記第二取付部が前記第一雄ネジ部に取付けられる第二固定部材と、
    該第二固定部材の前記スリットよりも大径の頭部、及び前記頭部から延出しており前記スリットを通る棒状の第二雄ネジ部を有しており、該第二雄ネジ部が前記スリットを下側から通って上方へ突出するように前記載置部に取付けられる第二雄ネジ部材と、
    該第二雄ネジ部材の前記第二雄ネジ部を通過させる貫通孔が形成されており、平面視において前記周壁部の外周よりも大きく形成されている平板状の天板部、及び該天板部の周縁から下方へ延出している側板部を有しており、前記周壁部の上端開口を覆うように前記載置部に載置されるカバー部材と
    を具備しており、
    該カバー部材から上方へ突出する前記第二雄ネジ部に屋根上設置物が固定されることを特徴とする屋根上設置物固定装置。
  2. 前記第一取付部は、
    一定の間隔を開けて一対有しており、
    前記第一固定部材は、
    一対の前記第一取付部から上方へ夫々延出している一対の第一立壁部と、
    一対の該第一立壁部の上端を互いに連結しており、前記第一取付部と平行に延びている棚部と
    を更に有しており、
    該棚部から前記第一雄ネジ部が延びていることを特徴とする請求項1に記載の屋根上設置物固定装置。
  3. 前記第二固定部材は、
    前記第二立壁部及び前記載置部が、前記第一雄ネジ部が貫通する孔の両側に対称に夫々一対備えられ、且つ、前記スリットが、一対の前記第二立壁部が離間している方向に対して直角方向へ延びていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根上設置物固定装置。
  4. 前記第二固定部材に備えられており、前記第二雄ネジ部材の前記頭部に下側から当接する規制部を更に備えていることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の屋根上設置物固定装置。
  5. 屋根構造体上に取付けられる平板状の本体、該本体を上下に貫通している貫通口、及び該貫通口の周縁から上方へ延出している周壁部を有している被覆用瓦と、
    該被覆用瓦の下側において屋根構造体上に面で当接させて取付けられる平板状の第一取付部、及び該第一取付部よりも上方へ延びており前記貫通口を通る棒状の第一雄ネジ部を有している第一固定部材と、
    該第一固定部材の前記第一雄ネジ部が貫通している状態で該第一雄ネジ部に取付けられている平板状の第二取付部、該第二取付部から前記貫通口を通って前記周壁部よりも上側まで上方へ延出している第二立壁部、該第二立壁部の上端から前記第二取付部と平行に延びている平板状の載置部、及び該載置部を上下に貫通しているスリットを有している第二固定部材と、
    該第二固定部材の前記スリットよりも大径で前記載置部の下側に取付けられている頭部、及び前記頭部から前記スリットを下側から通って前記載置部の上方へ突出している棒状の第二雄ネジ部を有している第二雄ネジ部材と、
    該第二雄ネジ部材の前記第二雄ネジ部が通過している貫通孔が形成されていると共に前記載置部に載置されており、平面視において前記周壁部の外周よりも大きく形成されている平板状の天板部、及び該天板部の周縁から前記周壁部の上端よりも下側まで延出している側板部を有しているカバー部材と
    を具備しており、
    該カバー部材から上方へ突出する前記第二雄ネジ部に屋根上設置物が固定されることを特徴とする屋根上設置物固定装置。
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