JP2018040241A - 太陽電池モジュールの取付構造及び取付具 - Google Patents

太陽電池モジュールの取付構造及び取付具 Download PDF

Info

Publication number
JP2018040241A
JP2018040241A JP2017104464A JP2017104464A JP2018040241A JP 2018040241 A JP2018040241 A JP 2018040241A JP 2017104464 A JP2017104464 A JP 2017104464A JP 2017104464 A JP2017104464 A JP 2017104464A JP 2018040241 A JP2018040241 A JP 2018040241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
cell module
bolt
contact portion
fixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017104464A
Other languages
English (en)
Inventor
村上 剛
Takeshi Murakami
剛 村上
孝悦 山中
Koetsu Yamanaka
孝悦 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanegiken Co Ltd
Original Assignee
Yanegiken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanegiken Co Ltd filed Critical Yanegiken Co Ltd
Priority to US15/678,169 priority Critical patent/US20180062570A1/en
Publication of JP2018040241A publication Critical patent/JP2018040241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】高さの異なる多種類の太陽電池モジュールを一種類の取付具で取付対象物に取付けることが可能な太陽電池モジュールの取付構造を提供する。【解決手段】太陽電池モジュール30を台座部材20に押圧する取付具10を、太陽電池モジュールの上面に当接させる上面当接部11、太陽電池モジュールの側面に当接させる側面当接部12、側面当接部の中途から延出しているベース部13、ベース部に貫設されておりボルト40が挿通される挿通孔14、挿通孔の内周面における上端側の部分であり、ボルトの雄ネジ部41の上部を当接させるボルト上当接部16、ボルト上当接部よりも下方で、雄ネジ部の下部を当接させるボルト下当接部17を備える構成とし、側面当接部の高さHを太陽電池モジュールの側面の高さh1よりも短いものとする。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュールの取付構造、及び、該取付構造に使用される取付具に関するものである。
太陽電池モジュールが屋根等の取付対象物に取付けられている取付構造として、本出願人は先に、取付対象物に固定された桟部材に太陽電池モジュールが載置されており、取付具によって太陽電池モジュールが桟部材に押圧されつつ固定されている構造を提案している(特許文献1)。この取付具は、太陽電池モジュールの上面に当接させる上当接部と、桟部材の上面に下端を当接させる脚部とを備えている。桟部材から延び出させたボルトとナットとで上当接部と脚部とを締結することにより、太陽電池モジュールが桟部材に向って押圧され、桟部材に固定される。
ところで、太陽電池モジュールは、側面の高さが異なるものが存在する。そのため、従来は、太陽電池モジュールの高さの相違に応じて、脚部の高さの異なる複数種類の取付具が必要であり、資材管理が煩雑なものとなるおそれがあった。
特開2010−261257号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、高さの異なる多種類の太陽電池モジュールを一種類の取付具で取付対象物に取付けることが可能な太陽電池モジュールの取付構造、及び、その取付具の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る太陽電池モジュールの取付構造は、
「取付対象物に固定されている台座部材と、
該台座部材の上面に載置されている太陽電池モジュールと、
該太陽電池モジュールの側面と平行なボルトと、該ボルトの雄ネジ部と螺合している雌ネジ部とが締付けられることにより、前記太陽電池モジュールを前記台座部材に押圧している取付具と、を具備しており、
前記取付具は、
前記太陽電池モジュールの上面に当接していると共に、一つの端辺が前記太陽電池モジュールの一辺に沿っている平板状の上面当接部と、
該上面当接部の前記端辺から下方へ向かって、前記太陽電池モジュールの側面の高さよりも短く延出しており、少なくとも一部が前記太陽電池モジュールの側面に当接している側面当接部と、
該側面当接部の上下方向の中途から前記上面当接部側とは反対側へ延出しているベース部と、
該ベース部を上下方向に貫通しており、前記雄ネジ部が挿通されている挿通孔と、
該挿通孔の内周面における上端側の部分であり、前記雄ネジ部のうち前記上面当接部に近い部分に当接しているボルト上当接部と、
該ボルト上当接部よりも下方で、前記雄ネジ部のうち前記上面当接部から遠い部分に当接しているボルト下当接部と、を備えており、
該ボルト下当接部は、
前記挿通孔の内周面における下端側の部分である、又は、前記ベース部の前記側面当接部側の端部とは反対側の端部から下方へ延出している部分である」ものである。
ここで、「取付対象物」としては、垂木や野地板のような「屋根構造材」、屋根を被覆している「屋根材」、太陽電池モジュールの設置用に「屋根上に取付けられている部材」、「建物の壁面」、「地面に設けられている基礎(土台)」を、例示することができる。
「台座部材」としては、「太陽電池モジュールの一つの辺のみを載置できる長さ、すなわち太陽電池モジュールの一辺より短いもの」、「一つの太陽電池モジュールを載置できる長さ、すなわち太陽電池モジュールの一辺より長いもの」、「二つ以上の太陽電池モジュールを載置できる長さのもの」を、例示することができる。
「ボルト」と、その雄ネジ部と螺合している「雌ネジ部」との組み合わせの態様としては、「下端に頭部を有しているボルトの雄ネジ部が、台座部材の上面に形成された孔又は溝に下方から挿通されて上方へ突出しており、雌ネジ部としてのナットと螺合しているもの」、「頭部を有していないボルトの下端が、台座部材に形成された雌ネジ孔に螺合して固定されており、雄ネジ部の他端側が雌ネジ部としてのナットと螺合しているもの」、「頭部を有していないボルトの下端が台座部材に溶接されており、雄ネジ部の他端側が雌ネジ部としてのナットと螺合しているもの」、「上端に頭部を有しているボルトの雄ネジ部が、台座部材の上面に形成された孔又は溝に上方から挿通されており、台座部材の内部において雌ネジ部としてのナット部材と螺合しているもの」、「頭部を有しているボルトの雄ネジ部が、台座部材に形成された雌ネジ部としての雌ネジ孔と螺合しているもの」を例示することができる。
本構成の太陽電池モジュールの取付構造では、取付具の上面当接部が太陽電池モジュールの上面に当接しており、ボルトの雄ネジ部と雌ネジ部とが締付けられることで、上面当接部によって太陽電池モジュールが台座部材に押圧されることにより、太陽電池モジュールを台座部材に取付けることができる。
ところで、ベース部では、太陽電池モジュールに近い端部、すなわち側面当接部との境界である端部は、太陽電池モジュールの上面に当接している上面当接部によって下方への移動が規制されているのに対して、反対側の端部は自由端であり、下方への移動が規制されていない。このような状態で、雄ネジ部と雌ネジ部とを締付けると、ベース部に対して下方への力が作用し、上面当接部付近を中心としてベース部の自由端側が下方に移動する方向へ、取付具が回転しようとする。
これに対して、本構成では、側面当接部の少なくとも一部を太陽電池モジュールの側面に当接させていることに加え、ボルト上当接部をボルトの雄ネジ部の上部(上面当接部に近い部分)に当接させていると共に、ボルト下当接部をボルトの雄ネジ部の下部(上面当接部から遠い部分)に当接させている。そのため、雄ネジ部と雌ネジ部との締付けによって取付具が上面当接部付近を中心として回転しようとしても、側面当接部と太陽電池モジュールとの当接、ボルト上当接部とボルトの上部との当接、及び、ボルト下当接部とボルトの下部との当接という複数箇所の干渉により、取付具の回転が阻止される。従って、雄ネジ部と雌ネジ部とを締付けても、取付具が回転することはないため、上面当接部が太陽電池モジュールの上面から外れることはなく、取付具を介して太陽電池モジュールを台座部材へ押圧することができる。
本構成では、取付具の側面当接部の高さ、すなわち上面当接部から側面当接部が延出している長さを、太陽電池モジュールの側面の高さよりも短いものとしており、上記の従来技術とは異なり、太陽電池モジュールが載置される台座部材の上面に当接させる脚部を有していない。このような取付具によって取付けられる太陽電池モジュールは、その側面の高さが、取付具の側面当接部の高さよりも大きいものであれば良い。そのため、一種類の取付具を使用して、側面の高さの異なる多種類の太陽電池モジュールを台座部材に取付けることができる。また、太陽電池モジュールの高さの違いに対応させるために、多種類の取付具が必要となることがないため、資材管理が煩雑なものとなることを避けることができる。
本発明に係る太陽電池モジュールの取付構造は、上記構成に加え、
「前記台座部材は、上面部を貫通している長溝を有しており、前記ボルトは、前記長溝を通過しない大きさの頭部を前記台座部材の内部に位置させた状態で、前記長溝を介して上方に延び出させた前記雄ネジ部を前記挿通孔に挿通しており、前記雌ネジ部は、前記雄ネジ部と締付けられることにより前記ベース部に上方から当接しているナットである」ものとすることができる。或いは、「前記台座部材は、上面部を貫通している長溝を有しており、前記ボルトは、前記挿通孔を通過しない大きさの頭部を前記ベース部に上方から当接させた状態で、前記挿通孔を介して下方に延び出させた前記雄ネジ部を前記長溝に挿通しており、前記雌ネジ部は、雌ネジ孔で前記雄ネジ部と螺合しているナット部材であり、前記台座部材の内部に位置した状態で前記雄ネジ部と締付けられることにより前記上面部に下方から当接している」ものとすることができる。
何れの構成であっても、太陽電池モジュールの上面に上面当接部を当接させている取付具によって、太陽電池モジュールが台座部材に押圧されるため、台座部材を介して太陽電池モジュールを取付対象物に固定することができる。
また、何れの構成でも台座部材が長溝を有しており、ボルトの雄ネジ部が長溝を通過している状態で雌ネジ部と締付けている。そのため、長溝に沿って雄ネジ部をスライドさせることにより、台座部材に対する太陽電池モジュールの取付け位置を、容易に調整することができる。
次に、本発明に係る取付具は、
「平板状で少なくとも端辺の一つが直線である上面当接部と、
該直線である端辺から直角に延出している側面当接部と、
該側面当接部の延出方向の中途から前記上面当接部側とは反対側へ延出しており、該上面当接部及び前記側面当接部よりも厚さが大きいベース部と、
該ベース部を厚さ方向に貫通している挿通孔と、
該挿通孔と直交していると共に前記側面当接部と平行な方向に前記ベース部を貫通している肉抜き孔と、を備えている」ものである。
本構成の取付具は、上記の太陽電池モジュールの取付構造に使用されるものである。この取付具を使用して太陽電池モジュールを台座部材に取付けることにより、上記の作用効果が発揮される。加えて、本構成の取付具は、ベース部に肉抜き孔を備えており、その分だけ取付具を形成している材料の使用量が低減されるため、軽量化することができると共に、製造コストを削減することができる。
以上のように、本発明の効果として、高さの異なる多種類の太陽電池モジュールを一種類の取付具で取付対象物に取付けることが可能な太陽電池モジュールの取付構造、及び、その取付具を、提供することができる。
第一実施形態である太陽電池モジュールの取付構造の斜視図である。 図1の太陽電池モジュールの取付構造の要部断面図である。 図1の太陽電池モジュールの取付構造に使用される取付具の斜視図である。 図1とは高さの異なる太陽電池モジュールを図1の取付具によって台座部材に取付けている取付構造の要部断面図である。 図5(a)〜図5(d)は、変形例の取付具(ベース部及び肉抜き孔の形状が異なる例)の正面図である。 他の変形例の取付具(肉抜き孔を有さない例)の正面図である。 図7(a)及び図7(b)は他の変形例の取付具(ボルト下当接部がベース部の端部から下方へ延出している部分である例)の正面図である。 他の変形例の取付具(軒カバーを支持する部分を有している例)を使用した太陽電池モジュールの取付構造の要部断面図である。 第二実施形態である太陽電池モジュールの取付構造の斜視図である。 図9の太陽電池モジュールの取付構造に使用される台座部材及びナット部材の斜視図である。 図11(a)は図3の取付具に突起を設けた場合の斜視図であり、図11(b)は図11(a)の取付具を底面側から見た斜視図である。 図12(a)は図3の取付具に他の突起を設けた場合の斜視図であり、図12(b)は図12(a)の取付具を底面側から見た斜視図である。 太陽電池モジュールの取付構造の他の実施形態の斜視図である。
本発明の第一実施形態である太陽電池モジュールの取付構造1(以下では単に「取付構造1」と称する)、及び、取付構造1に使用される取付具10について、図1乃至図3を参照して説明する。
取付構造1は、取付対象物としての屋根材2上に固定された台座部材20と、台座部材20の上面に載置されている太陽電池モジュール30と、太陽電池モジュール30を台座部材20に固定するための取付具10、ボルト40、及び雌ネジ部としてのナット50と、を備えている。本実施形態の屋根材2は、スレート、アスファルトシングル、金属製屋根板、の何れかである。
太陽電池モジュール30は、平面視の外形が長方形である平板状の太陽電池パネル31と、太陽電池パネル31の各辺に取付けられている枠体32と、を備えている。枠体32は、平板状の下枠32aと、下枠32aの端辺の一つから上方へ直角に延出している平板状の側枠32bと、側枠32bの上端から、下枠32aと同じ方向に平行に延出している平板状の上枠32cと、上枠32cとの間に間隔をあけて、側枠32bから上枠32cと同じ方向に平行に延出している保持枠32dと、保持枠32dと下枠32aとを連結しており、側枠32bと平行な内枠32eと、を備えている(図1及び図2を参照)。枠体32は、長手方向に直交する断面形状が単一であり、アルミニウム合金等の金属の押出成形によって形成される。
上記構成の太陽電池モジュール30では、上枠32cと保持枠32dとの間に、太陽電池パネル31がシール材33を介して圧入されることにより、太陽電池パネル31が枠体32に保持されている。また、枠体32では、側枠32bにおいて内枠32eに対面する側とは反対側の面が、「太陽電池モジュール30の側面」を構成していると共に、上枠32cの上面が、「太陽電池モジュール30の上面」の一部を構成している。なお、ここでは、太陽電池モジュール30の側面の高さh1が50mmである場合を例示する。
取付具10は、上面当接部11、側面当接部12、ベース部13、挿通孔14、肉抜き孔15、ボルト上当接部16、及びボルト下当接部17を備えている。
上面当接部11は平板状で長方形である。上面当接部11は、その下面に太陽電池モジュール30の上面を当接させる。側面当接部12は平板状で、上面当接部11の長辺の一方から直角に延出している。側面当接部12は、上面当接部11側の面に、太陽電池モジュール30の側面を当接させる。側面当接部12の高さH、すなわち上面当接部11との境界から側面当接部12の下端までの長さHは、太陽電池モジュール30の側面の高さh1よりも短い。ここでは、側面当接部12の高さは30mmである。
ベース部13は、側面当接部12の延出方向の中途から、上面当接部11とは反対側へ延出している。ベース部13の上面は平坦であり、ベース部13の厚さは上面当接部11及び側面当接部12それぞれの厚さより大きい。本実施形態では、ベース部13の下面と上面とは平行であり、側面当接部12側とは反対側の自由端の近傍の厚さは、その他の部分より薄く形成されている。
挿通孔14は円形孔であり、ベース部13の中央で厚さ方向に貫通している。肉抜き孔15は四角形孔であり、挿通孔14と直交していると共に側面当接部12と平行な方向に、ベース部13を貫通している。従って、本実施形態では、挿通孔14は肉抜き孔15によって上下二つの孔に分けられている。このような挿通孔14にボルト40を挿通すると、上側の挿通孔14の内周面が、雄ネジ部41のうち上面当接部11に近い部分に当接する一方、下側の挿通孔14の内周面が、雄ネジ部41のうち上面当接部11から遠い部分に当接する。従って、本実施形態では、二つに分けられた挿通孔14のうち、上側の挿通孔14の内周面が「挿通孔の内周面における上端側の部分」に相当するボルト上当接部16であり、下側の挿通孔14の内周面が「挿通孔の内周面における下端側の部分」に相当するボルト下当接部17である。
取付具10は、アルミニウム合金等の金属を押出成形することにより、長手方向に直交する断面形状を単一に成形した後、50mm〜200mmの長さで切断し、打抜き加工により挿通孔14を形成したものである。
台座部材20は、平板状で長方形の底面部21、底面部21に立設された一対の立壁部22、及び、一対の立壁部22によって底面部21より高い位置に支持されている上面部23と、を備えている(図1を参照)。また、台座部材20は、上面部23を貫通し両端が閉端となった長溝24、長溝24の幅よりも大きい直径で上面部23を貫通し、長溝24の一端で長溝24と連通している頭部挿通孔25、及び、底面部21を貫通している固定用孔部(図に表れていない)を備えている。
本実施形態では、台座部材20の長さは、太陽電池モジュール30の一つの辺のみを載置できる長さ、すなわち太陽電池モジュール30の短辺より小さい長さに設定されている。台座部材20は、アルミニウム合金等の金属を押出成形した後、100mm〜300mmの長さで切断し、切削加工や打抜き加工によって長溝24、頭部挿通孔25、及び固定用孔部を形成したものである。
ボルト40は、ステンレス鋼からなり、外周に雄ネジが形成されている雄ネジ部41、その一端の頭部43、及び、頭部43に対する雄ネジ部41の基端に形成された根角部42と、を有している。頭部43は、台座部材20の長溝24を通過しない大きさで、且つ、頭部挿通孔25よりも小さい。根角部42は、外形が正方形の角柱状であり、正方形の一辺の長さは長溝24の幅よりわずかに小さい。なお、ボルト40は、台座部材20に下端を固定した時に、その上端の高さが、台座部材20に載置されている太陽電池モジュール30の上面と略同じとなる長さのものである。
本実施形態における雌ネジ部であるナット50は、ステンレス鋼からなる座金付きの六角ナットである。
続いて、上記の取付具10を使用して太陽電池モジュール30を取付対象物としての屋根材2へ取付ける手順と、それにより構築される取付構造1を説明する。まず、太陽電池モジュール30の数や大きさにより決定した数の台座部材20を、屋根材2に固定する。具体的には、それぞれの台座部材20を、その長手方向を屋根の傾斜方向とすると共に、長溝24に対して頭部挿通孔25が棟側となる向きとする。隣接する台座部材20間の間隔は、屋根の傾斜方向では、太陽電池モジュール30の短辺の長さと等しくすると共に、傾斜方向に対して直角方向(「横方向」とも称す)では、太陽電池モジュール30の長辺の長さの半分とする。
屋根材2と台座部材20との間には、ブチルゴムからなる防水シート3(図1を参照)を挟み、底面部21の固定用孔部に通したビス4によって、台座部材20を屋根材2に固定する。この際、ビス4は屋根材2を貫通させた上で、屋根材2を支持している屋根構造材(垂木や野地板)にねじ込ませる。
次に、最も軒側の列に属する複数の台座部材20において、ボルト40の頭部43を下にして頭部挿通孔25に上方から挿通し、台座部材20の長手方向へボルト40をスライドさせることにより、雄ネジ部41を長溝24を介して上面部23よりも上方へ延出させる。その状態で、雄ネジ部41にナット5を螺合させ、ボルト40の姿勢を保持する。そして、それぞれのボルト40を長溝25に沿って屋根の傾斜方向へスライドさせ、ボルト40が屋根の横方向に一直線に並ぶように調整した上で、ナット5を締付けて台座部材20にボルト40を固定する。ボルト40は根角部42を有しているため、回転させることなく長溝24に沿って移動させることができる。
太陽電池モジュール30の軒側の端辺を、軒側の台座部材20の上面部23においてボルト40よりも棟側に載置する。これと共に、太陽電池モジュール30の棟側の端辺を、棟側の台座部材20の上面に載置する。続いて、取付具10を、上面当接部11が棟側となる向きとし、その挿通孔14に、軒側の台座部材20より上方へ突出しているボルト40を下方から挿通する。その後、太陽電池モジュール30を屋根の傾斜方向へスライドさせて、太陽電池モジュール30の軒側の側面を、取付具10の側面当接部12に当接させる。同時に、取付具10の上面当接部11を、太陽電池モジュール30の上面に当接させる。
この状態で、取付具10の挿通孔14を通って上方へ突出している雄ネジ部41に、ナット50を螺合させて、締付ける。これにより、上面当接部11が太陽電池モジュール30の上面に当接していると共に、ナット50がベース部13の上面に当接しており、上面当接部11が太陽電池モジュール30を台座部材20へ押圧することにより、太陽電池モジュール30の軒側の端辺が台座部材20に固定されている状態となる。
また、ナット50を締付けた状態では、側面当接部12が太陽電池モジュール30の軒側の側面に当接しており、ボルト上当接部16が雄ネジ部41のうち上面当接部11に近い部分に当接しており、且つ、ボルト下当接部17が雄ネジ部41のうち上面当接部11から遠い部分に当接している。これにより、ボルト40とナット50とを締付ける力によって取付具10が上面当接部11付近を中心にして回転しようとしても、その回転が、側面当接部12と太陽電池モジュール30との当接、ボルト上当接部16とボルト40との当接、及び、ボルト下当接部17とボルト40との当接、によって阻止される。これにより、取付具10が意図せず回転することによって、上面当接部11が太陽電池モジュール30の上面から外れることはない。
軒側の列の台座部材20それぞれに対して、取付具10を介して太陽電池モジュール30の軒側の端辺を取付けたら、次は太陽電池モジュール30の棟側の端辺の取付けを行う。軒側の台座部材20と同様に、太陽電池モジュール30の棟側の端辺が載置されている台座部材20において、ボルト40の頭部43を下にし、頭部挿通孔25に上方から挿通し、台座部材20の長手方向へボルト40をスライドさせて、雄ネジ部41を長溝24を介して上面部23よりも上方へ延出させる。その状態で、雄ネジ部41にナット5を螺合させ、ボルト40の姿勢を保持する。そして、取付具10を、上面当接部11を軒側へ向けた状態とし、台座部材20より上方へ突出している雄ネジ部41を、挿通孔14に下方から挿通すると共に、その先端にナット50を螺合させる。
その後、取付具10と一緒にボルト40を長溝24に沿って軒側へスライドさせて、取付具10の側面当接部12を、太陽電池モジュール30の棟側の側面に当接させる。この状態で、雄ネジ部41にナット5を留め付ける。更に、取付具10の上面当接部11を太陽電池モジュール30の上面に当接させ、その状態で雄ネジ部41にナット50を締付けることにより、太陽電池モジュール30の棟側の端辺が、棟側の台座部材20に固定されている状態となる。
以上より、太陽電池モジュール30の軒側の端辺と棟側の端辺との双方が、それぞれ載置されている台座部材20に対して、取付具10によって押圧されている状態となり、太陽電池モジュール30が屋根材2に取付けられた取付構造1が構築される。
なお、上記の取付けに先立ち、予め、ナット5、取付具10、及びナット50が仮組みされた状態、すなわち、雄ネジ部41にナット5を螺合させた後に取付具10の挿通孔14に挿通し、更にナット50を螺合させた状態としても良い。この仮組みの状態で、ボルト40の頭部43を台座部材20の頭部挿通孔25に挿通し、以降は上記と同様の作業を行う。
以上のように、本実施形態によれば、太陽電池モジュール30を台座部材20に取付けている取付具10では、側面当接部12の高さHが太陽電池モジュール30の側面の高さh1よりも短く、従来技術とは異なり、太陽電池モジュール30が載置される台座部材20の上面に当接させる脚部を有していない。これにより、図2に示すように、太陽電池モジュール30の側面の高さh1が、取付具10の高さHよりも大きければ、取付具10によって取付けることができる。例えば、図4に示すように、側面の高さh2がh1より小さい太陽電池モジュール30Bであっても、取付具10の側面当接部11の高さHよりも大きければ、取付具10を使用して台座部材20に取付けることができる。なお、図4の太陽電池モジュール30Bは、図2の太陽電池モジュール30とは高さが異なるのみであり、同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
従って、取付具10によれば、側面の高さの異なる多種類の太陽電池モジュールを、台座部材20に取付けることができる。また、太陽電池モジュールの高さの違いに対応させるために、必要となる取付具の種類を低減させることができるため、資材管理が煩雑なものとなるおそれを低減することができる。
また、取付具10は、ベース部13を貫通している肉抜き孔15を備えているため、その分だけ取付具を形成している材料の使用量を低減し、軽量化することができる。
ここで、取付具については、ベース部13や肉抜き孔15の形状、肉抜き孔の有無、ボルト下保持部の構成の相違によって、図5(a)〜図8に示すような種々の変形例が可能である。変形例の取付具10A〜10Hであっても、取付具10と同様に使用して取付構造1を構築することができる。
図5(a)〜図5(d)はベース部13や肉抜き孔15の形状が取付具10とは異なる例である。図5(a)の取付具10Aは、ベース部13において挿通孔14が形成されている部分の近傍のみを肉厚としており、肉抜き孔15が円形孔で挿通孔14よりも径が小さい。この取付具10Aでは、挿通孔14が肉抜き孔15によって二つに分割されていた取付具10とは異なり、挿通孔14が一つの孔であるため、挿通孔14の内周面における上端側の部分がボルト上当接部16であり、その内周面における下端側の部分がボルト下当接部17である。図5(b)の取付具10Bは、ベース部13の下面が上面と平行である点は取付具10と同様であるが、ベース部13における側面当接部12側の端部とは反対側の端部の近傍の厚さが他の部分より薄く形成されていた取付具10とは異なり、ほぼ全体の厚さが一定である。
図5(c)の取付具10Cは、ベース部13の厚さが自由端に向かって漸次減少しており、これに伴ってベース部13の下面が自由端に向かって上方へ傾斜している。また、取付具10Cでは、肉抜き孔15の形状が三角形である。図5(d)の取付具10Dは、ベース部13及び肉抜き孔15の形状は取付具10Cと同様であるが、ベース部13の下面と側面当接部12との境界が側面当接部12の下端であった取付具10Cとは異なり、ベース部13の下面と側面当接部12との境界が、側面当接部12の下端よりも上方に位置している。
図6は、肉抜き孔15を有していない取付具の例である。図6の取付具10Eは、図5(a)の取付具10Aから肉抜き孔15を除いたものである。
取付具10、取付具10A〜取付具10Eは、何れも挿通孔14の内周面における下端側の部分がボルト下当接部17である例であった。これに対し、図7(a)及び図7(b)に示すように、ベース部13の側面当接部12側の端部とは反対側の端部(以下、「外端」と称する)から下方へ延出している部分を、ボルト下当接部17b,17cとすることができる。具体的には、図7(a)の取付具10Fでは、ベース部13が平板状であり、ボルト下当接部17bは、ベース部13の外端から側面当接部12に向かって斜め下方に延びた後に、ベース部13と平行に屈曲している。ボルト下当接部17bの先端は、挿通孔14の下方に達しているため、挿通孔14にボルト40を挿通すれば、雄ネジ部41のうち上面当接部11から遠い部分がボルト下当接部17bに当接する。一方、図7(b)の取付具10Gのボルト下当接部17cは、平板状のベース部13の外端から直角に下方へ屈曲した後に、ベース部13と平行に側面当接部12側へ屈曲して、先端が挿通孔14の下方に達している。
図8は、軒カバー60を支持する部分を有している取付具の例である。図8の取付具10Hは、係止具70と組み合わせることにより、太陽電池モジュール30に加えて軒カバー60を、台座部材20に取付けることができる。この取付具10Hにおいて、軒カバー60を支持する部分は係止部19である。この係止部19は、ベース部13の外端から下方へ直角に延出した後に、側面当接部12とは反対側へ屈曲し、更に先端が上方へ屈曲している鉤状である。なお、取付具10Hは、肉抜き孔15を備えておらず、挿通孔14の内周面における下端側の部分がボルト下当接部17である。
軒カバー60は、底板部61、立板部62、天板部63、斜板部64、及び、被係止部65を備えている。底板部61は、平板状である。立板部62は平板状であり、底板部61の端辺の一つから上方へ直角に延出している。天板部63は、立板部62の上端から底板部61の上方へ、底板部61と平行に、且つ底板部61よりも短く延出している。斜板部64は、底板部61における立板部62が延出している側とは反対側の端辺と天板部63の先端とを連結した上で、底板部61よりも下方まで斜めに延出している。被係止部65は、立板部62の上下方向の中途から斜板部64とは反対方向へ突出し、更に先端が上下それぞれに屈曲している。このような軒カバー60は、太陽電池モジュール30の長辺と同じ長さで、長手方向に直交する断面の形状が単一である。
係止具70は、平板状の本体部71の一端に突出部73を、他端に係止部74を備えている。突出部73は、本体部71の一端から下方へ突出している。係止部74は、本体部71の他端から、突出部73と同じ方向に、突出部73よりも長く突出しており、軒カバー60の被係止部65に上方から係止される。本体部71には、ボルト40が挿通される貫通孔72が貫設されている。
取付具10Hを使用した軒カバー60の取付けについて説明する。この取付具10Hは、最も軒側の太陽電池モジュール30において、その軒側の端辺を台座部材20に取付ける際に使用する。まず、取付具10Hを、上面当接部11を棟側へ向けた状態とし、台座部材20より上方へ突出している雄ネジ部41を、挿通孔14に下方から挿通すると共に、上面当接部11を太陽電池モジュール30の上面に当接させる。続いて、軒カバー60を、斜板部64を軒側へ向けた状態とし、被係止部65を取付具10Hの係止部19に対して上方から係止させる。その後、係止具70を、係止部74を軒側へ向けた状態とし、取付具10Hのベース部13より上方へ突出している雄ネジ部41を、貫通孔72に下方から挿通すると共に、係止部74を軒カバー60の被係止部65に上方から係止させる。
そして、係止具70より上方へ突出している雄ネジ部41に、ナット50を螺合させて締付ける。これにより、取付具10Hの上面当接部11が太陽電池モジュール30の軒側の端辺を台座部材20へ押圧していると共に、取付具10Hの係止部19と係止具70の係止部74とに、軒カバー60の被係止部65が挟まれている状態となる。
従って、取付具10Hを使用することにより、太陽電池モジュール30の軒側の端辺と軒カバー60とを、台座部材20を介して屋根材2に同時に取付けることができる。この軒カバー60によって、屋根上に設置された太陽電池モジュール30を軒側から見た時の外観が良いものとなる。
次に、第二実施形態の取付構造1Bについて、図9及び図10を用いて説明する。取付構造1Bが第一実施形態の取付構造1と相違する点は、ボルトの向きであり、これに伴って雌ネジ部及び台座部材の構成が相違している。取付構造1では、ボルト40が頭部43を下方に向けた状態、すなわち倒立した状態で雌ネジ部と螺合していたのに対し、取付構造1Bではボルト40Bは頭部43bを上方に向けた状態で雌ネジ部と螺合する。なお、図9では、取付具として図1〜図4を用いて上述した取付具10を図示しているが、取付具10A〜10Hに例示される他の実施形態の取付具であっても、これを使用して取付構造1Bを構築することができる。
取付構造1Bに使用される台座部材20Bは、底面部21b及び上面部23bを一対の立壁部22bが連結しているチャンネル鋼であって、上面部23bを厚さ方向及び長手方向に貫通する長溝24bを有しているリップ溝形鋼である。一対の立壁部22bそれぞれから、上面部23bと平行に内部に向かって延出したレール27が、立壁部22bの長手方向に全長にわたり形成されている。それぞれのレール27の先端は、上面部23bに向かって直角に屈曲している。
取付構造1Bにおける雌ネジ部はナット部材80であり、ボルト40Bの雄ネジ部41と螺合する雌ネジ孔85を有している。ナット部材80は、平面視で四角形の本体部81と、本体部81の一対の辺から同一方向に直角に延出した屈曲部82とを有しており、雌ネジ孔85は本体部81の中央に設けられている。一対の屈曲部82間の距離は、台座部材20Bにおける一対の立壁部22b間の距離より僅かに短い。これにより、ナット部材80は、図10に示すように台座部材20Bの長手方向の端部開口から挿入することができ、一対の屈曲部82を台座部材20Bのレール27に載置し係合させた状態で、台座部材20Bの長手方向にスライドさせることができる。
ボルト40Bは、挿通孔14を通過しない大きさの頭部43bを有するものであり、頭部43bを上方に向けた状態で、取付具10のベース部13の上方から、挿通孔14に挿通する。挿通孔14を介して下方に延び出した雄ネジ部41の先端を、台座部材20Bの長溝24bに挿通し、台座部材20Bの内部に位置しているナット部材80の雌ネジ孔85に螺合させる。雄ネジ部41を雌ネジ孔85に対して締付ければ、取付具10の上面当接部11が太陽電池モジュール30の上面に当接していると共に、ボルト40Bの頭部43bがベース部13の上面に当接し、上記の取付構造1と同様に、上面当接部11が太陽電池モジュール30を台座部材20へ押圧することによって、太陽電池モジュール30が台座部材20Bに固定されている取付構造1Bが構築される。
また、ナット部材80は台座部材20Bの長手方向にスライドさせることができるため、台座部材20Bに対する太陽電池モジュール30の位置調整を、容易に行うことができる。
第一実施形態の取付構造1では、ベース部13の上面に当接しているのは、雄ネジ部41と螺合しているナット50(六角ナット)であった。ナット50の径は、雄ネジ部41の径によって自ずと定まってしまう。そのため、ボルト40とナット50とを締付ける際にベース部13にかかる回転モーメントの大きさを、ナット50の径によって低減させようとすると、雄ネジ部41を小径にしなくてはならない。これに対し、第二実施形態の取付構造1Bでは、ベース部13の上面に当接しているのは、ボルト40Bの頭部43bである。頭部43bは、挿通孔14を通過しない大きさであれば足りるため、小径とすることが可能である。例えば、図9に例示している六角孔付きの頭部43bを有するボルト40Bのように、工具と嵌合する孔や溝が頭部に凹設されているボルトは、同径の雄ネジ部41に螺合させるナットに比べて小径とすることができる。これにより、ボルト40Bをナット部材80に対して締付ける際にベース部13にかかる回転モーメントの大きさを、頭部43bを小径とすることで低減することができる利点がある。
なお、ナット部材80として、台座部材20Bの長手方向の端部開口から内部に挿入されるものを例示したが、台座部材20Bの長溝24bに上方から挿入されるナット部材を使用することができる。例えば、平面視が略四角形のナット部材において、二対の辺のうち、一対の辺の長さを長溝24bの幅より小さく、他の一対の辺の長さを長溝24bの幅より大きい設定とすれば、ナット部材を長溝24bに上方から挿入することができる。或いは、二対の辺の双方の長さが長溝24bの幅より大きいナット部材であっても、厚さ方向に幅長さが減少するテーパ面を有するナット部材であれば、ナット部材を傾けることによって長溝24bに上方から挿入することができる。
更に、上記では、ナット部材80がレール27に載置されることにより台座部材20Bの内部に保持される場合を例示したが、レール27のない台座部材であっても、ナット部材を台座部材2の内部に保持させることが可能である。例えば、平面視が略四角形のナット部材において、一対の対角のみを湾曲させることにより、一対の立壁部と干渉することなくナット部材の一方向の回転のみが許容され、他の一対の対角が一対の立壁部と干渉することによって一対の立壁部間に保持されるナット部材を、使用することが可能である。
次に、第三実施形態の取付構造について説明する。この取付構造では、取付具によって太陽電池モジュールが台座部材に固定されていると共に、取付具及びボルトを介して太陽電池モジュールと台座部材とが電気的に導通しているものである。このような取付構造は、金属製の取付具に突起を設け、これを太陽電池モジュールの枠体に食い込ませれば、その他の構成は第一実施形態または第二実施形態と同様である取付具を同様に使用することによって構築することができる。枠体の表面に不働態皮膜が形成されていても、取付具の突起が枠体の内部に突き刺さることにより枠体と取付具とが導通し、取付具におけるボルト上当接部及びボルト下当接部がそれぞれボルトの雄ネジ部と当接することにより、ボルトを介して取付具と台座部材とが導通する。
加えて、枠体に突き刺さる突起を取付具が有していることにより、枠体と取付具との当接面の摩擦力が増加する。そのため、ボルトの雄ネジ部と雌ネジ部とを締め付ける際に取付具に作用する回転モーメントを、低減することができる利点も有している。
取付具の突起は、図11(a),図11(b)に例示するように、取付具10において枠体32に当接する部分に孔18をあけ、ここに金属製のピン90を固定することにより形成することができる。或いは、図12(a),図12(b)に例示するように、取付具10において枠体32に当接する部分において、当接する面とは反対の面から貫通しない孔19aを穿ち、金属の塑性変形によって反対側の面に突起19bを浮き上がらせることによって形成することができる。このようなエンボス加工は、取付具10の製造過程において、金属の押出成形体に挿通孔14を形成する打抜き加工と、同時に行うことができる。
なお、導通のための突起を設ける取付具として、図11(a)〜図12(b)では取付具10を図示しているが、取付具10A〜10Hに例示される他の構成の取付具にも、かかる突起を設けることができる。また、上面当接部11の下面(裏面)に、突起が一つ設けられている場合を図示したが、突起を設ける箇所は、枠体32に当接する部分であれば上面当接部11であっても側面当接部12であっても良い。また、取付具10一つ当たり突起が一つである場合を図示しているが、取付具一つに複数の突起を設けることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。なお、以下では、同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
例えば、上記の実施形態では、取付具10,10A〜10Hとして、側面当接部12の全面が太陽電池モジュール30の側面に当接しているものを示したが、これに限定されず、側面当接部12を傾斜している部分や屈曲している部分を有する構成とし、一部のみが太陽電池モジュール30の側面に当接するものとすることができる。
また、上記では、ボルト40Bの頭部43bが取付具10のベース部13の上面に当接する第二実施形態として、雄ネジ部41が螺合する雌ネジ部が、台座部材20Bの長手方向にスライド可能なナット部材80である場合を例示した。これに限定されず、図13に示すように、雄ネジ部41が螺合する雌ネジ部を、台座部材20Cの上面部23cに形成されている雌ネジ孔28とすることができる。
1,1B 太陽電池モジュールの取付構造
2 屋根材(取付対象物)
10,10A〜10H 取付具
11 上面当接部
12 側面当接部
13 ベース部
14 挿通孔
15 肉抜き孔
16 ボルト上当接部
17,17b,17c ボルト下当接部
20,20B,20C 台座部材
23,23b,23c 上面部(台座部材の上面部)
24,24b 長溝
28 雌ネジ孔(雌ネジ部)
30,30B 太陽電池モジュール
40,40B ボルト
41 雄ネジ部
43,43b 頭部(ボルトの頭部)
50 ナット(雌ネジ部)
80 ナット部材(雌ネジ部)

Claims (4)

  1. 取付対象物に固定されている台座部材、
    該台座部材の上面に載置されている太陽電池モジュール、及び、
    該太陽電池モジュールの側面と平行なボルトと、該ボルトの雄ネジ部と螺合している雌ネジ部とが締付けられることにより、前記太陽電池モジュールを前記台座部材に押圧している取付具、を具備しており、
    前記取付具は、
    前記太陽電池モジュールの上面に当接していると共に、一つの端辺が前記太陽電池モジュールの一辺に沿っている平板状の上面当接部と、
    該上面当接部の前記端辺から下方へ向かって、前記太陽電池モジュールの側面の高さよりも短く延出しており、少なくとも一部が前記太陽電池モジュールの側面に当接している側面当接部と、
    該側面当接部の上下方向の中途から前記上面当接部側とは反対側へ延出しているベース部と、
    該ベース部を上下方向に貫通しており、前記雄ネジ部が挿通されている挿通孔と、
    該挿通孔の内周面における上端側の部分であり、前記雄ネジ部のうち前記上面当接部に近い部分に当接しているボルト上当接部と、
    該ボルト上当接部よりも下方で、前記雄ネジ部のうち前記上面当接部から遠い部分に当接しているボルト下当接部と、を備えており、
    該ボルト下当接部は、
    前記挿通孔の内周面における下端側の部分である、又は、前記ベース部の前記側面当接部側の端部とは反対側の端部から下方へ延出している部分である
    ことを特徴とする太陽電池モジュールの取付構造。
  2. 前記台座部材は、上面部を貫通している長溝を有しており、
    前記ボルトは、前記長溝を通過しない大きさの頭部を前記台座部材の内部に位置させた状態で、前記長溝を介して上方に延び出させた前記雄ネジ部を前記挿通孔に挿通しており、
    前記雌ネジ部は、前記雄ネジ部と締付けられることにより前記ベース部に上方から当接しているナットである
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの取付構造。
  3. 前記台座部材は、上面部を貫通している長溝を有しており、
    前記ボルトは、前記挿通孔を通過しない大きさの頭部を前記ベース部に上方から当接させた状態で、前記挿通孔を介して下方に延び出させた前記雄ネジ部を前記長溝に挿通しており、
    前記雌ネジ部は、雌ネジ孔で前記雄ネジ部と螺合しているナット部材であり、前記台座部材の内部に位置した状態で前記雄ネジ部と締付けられることにより前記上面部に下方から当接している
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの取付構造。
  4. 平板状で少なくとも端辺の一つが直線である上面当接部と、
    該直線である端辺から直角に延出している側面当接部と、
    該側面当接部の延出方向の中途から前記上面当接部側とは反対側へ延出しており、該上面当接部及び前記側面当接部よりも厚さが大きいベース部と、
    該ベース部を厚さ方向に貫通している挿通孔と、
    該挿通孔と直交していると共に前記側面当接部と平行な方向に前記ベース部を貫通している肉抜き孔と、
    を備えていることを特徴とする取付具。
JP2017104464A 2016-09-01 2017-05-26 太陽電池モジュールの取付構造及び取付具 Pending JP2018040241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/678,169 US20180062570A1 (en) 2016-09-01 2017-08-16 Mounting structure for solar cell module and mounting tool

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016170476 2016-09-01
JP2016170476 2016-09-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018040241A true JP2018040241A (ja) 2018-03-15

Family

ID=61625411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017104464A Pending JP2018040241A (ja) 2016-09-01 2017-05-26 太陽電池モジュールの取付構造及び取付具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018040241A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522861A (ja) * 2007-03-30 2010-07-08 ハティコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥンク 太陽モジュール用据付設備
JP2010261257A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Yane Gijutsu Kenkyusho:Kk 太陽電池モジュールの固定構造
CN202049989U (zh) * 2011-05-12 2011-11-23 沈中良 一种太阳能板的侧压板装置
JP2013217084A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Sekisui Chem Co Ltd 太陽電池モジュールパネルの取付治具、取付構造、及び取付方法
JP2014020164A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Yane Gijutsu Kenkyusho:Kk 太陽電池モジュールの固定構造、及び太陽電池モジュールの固定方法
US20150168021A1 (en) * 2013-12-13 2015-06-18 Quality Product Llc Rail-less roof mounting clamp assembly

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522861A (ja) * 2007-03-30 2010-07-08 ハティコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥンク 太陽モジュール用据付設備
JP2010261257A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Yane Gijutsu Kenkyusho:Kk 太陽電池モジュールの固定構造
CN202049989U (zh) * 2011-05-12 2011-11-23 沈中良 一种太阳能板的侧压板装置
JP2013217084A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Sekisui Chem Co Ltd 太陽電池モジュールパネルの取付治具、取付構造、及び取付方法
JP2014020164A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Yane Gijutsu Kenkyusho:Kk 太陽電池モジュールの固定構造、及び太陽電池モジュールの固定方法
US20150168021A1 (en) * 2013-12-13 2015-06-18 Quality Product Llc Rail-less roof mounting clamp assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5705380B2 (ja) 太陽電池モジュールの固定構造
US11573033B2 (en) Trapezoidal rib mounting bracket with flexible legs
US11885139B2 (en) Mounting device for building surfaces having elongated mounting slot
KR101390571B1 (ko) Pv 모듈 실장 및 지지 조립체 및 실장 방법
US10502457B2 (en) Photovoltaic module mounting assembly
US8424255B2 (en) PV module mounting method and mounting assembly
JP5202430B2 (ja) 太陽電池モジュールの固定構造
JP3907668B2 (ja) 太陽電池モジュールの取付け構造
US9800200B2 (en) Solar cell apparatus
US10177704B2 (en) Snap-on rail assembly
US20190221696A1 (en) Photovoltaic power generation device
US20180062570A1 (en) Mounting structure for solar cell module and mounting tool
JP4311341B2 (ja) 機能パネルの取付構造
JP2018040241A (ja) 太陽電池モジュールの取付構造及び取付具
JP5686771B2 (ja) 太陽電池モジュールの固定構造、及び太陽電池モジュールの固定方法
JP2018031114A (ja) 屋根上設置物の取付構造
US20240117835A1 (en) Rail mounting apparatus, system and method of securing devices to a structure
JP2015045128A (ja) 雪止め構造及び雪止め具
JP2015055075A (ja) 屋根構造、太陽電池モジュールの取付具、太陽電池モジュールの取付構造、及び太陽電池モジュールの取付工法
WO2017141494A1 (ja) 太陽電池モジュールの固定部材、太陽電池モジュールの固定構造、及び太陽電池モジュールの固定方法
JP2013068012A (ja) 取付部材、外設部材の取付構造、及びその施工法
JP2020041309A (ja) 太陽電池モジュールの取り付け器具および太陽光発電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211109