JP2010024668A - 屋根上パネルの固定具及び固定方法 - Google Patents

屋根上パネルの固定具及び固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数が少なく施工が容易であるとともに強度が大きく、長尺の部品を使用する必要がなく、作業性、運搬や保管の容易な屋根上パネルの固定具を提供する。
【解決手段】周縁部に係止バー5aが横設された屋根上パネル5を敷設材上に設置するための固定具1であって、敷設材上に固定され野地板7と平行な摺動板2aを有する固定部材2と、前記固定部材2の摺動板2a上で野地板7の傾斜方向に摺動可能であり、屋根上パネル5の周縁部に横設された前記係止バー5aと係合可能な係合爪3a3を有する調節部材3とからなる屋根上パネルの固定具1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は太陽電池モジュール等の屋根上パネルを屋根に固定するための固定具及び固定方法に関し、更に詳しくは、部品点数が少なく施工が容易であるとともに強度が強く、また、長尺の部品を使用する必要がないので、施工や運搬が容易な屋根上パネルの固定具及び固定方法に関するものである。
近年、エネルギーコストの上昇により様々な代替エネルギーが求められているが、そのうちの1つとして、太陽エネルギーの利用が行われている。具体的には太陽光を直接電気に変換する太陽電池モジュール、太陽熱により水を温めて風呂の湯等として用いる太陽熱温水器、同じく空気を温めて暖房等に用いる空気集熱器等があるが、これらは通常パネル状のユニットとされて屋根の上に設置される(このパネル状のユニットを総称して屋根上パネルと称する)。
このような屋根上パネルを瓦やスレート等の敷設材が敷設された屋根の上に設置する方法としては、従来、例えば長い縦桟の上に長い横桟を固着し、さらにその上に屋根上パネルを設置する取り付け構造(例えば特許文献1)や、屋根の斜面方向に伸びる取付金具の上長い横桟を固着し、さらにその上に屋根上パネルを設置する支持装置(例えば特許文献2)が開示されている。
しかしながら、上記のような長尺の縦桟や横桟を使用する方法や構造では、部品点数が多くなりすぎ、組み立て作業が煩雑になるばかりでなく、部品の継ぎ目部分で壊れやすくなるため強度が低く耐久性が不十分となり、また、コスト高とならざるを得ない。また、縦桟と横桟があるため、配線ケーブルの配置が困難となるばかりでなく、屋根上の歩行も困難で、作業性が低下するという問題がある。更に、部品点数が多く且つ長尺物を使用するため、施工が困難であり、また、資材管理や、取り扱い性、保管や運搬も容易ではない。特に、これらの構造では縦桟の上に配された横桟の上に屋根上パネルが設置されるため、屋根と屋根上パネルとの隙間が大きくなり、この隙間に風が入り込むことがあるため、強風時には屋根上パネルが吹き飛ぶ恐れがあり、風の強い地方では使用が困難である。
特開2003−343058号公報(図1) 特開2006−322233号公報(図4)
本発明は、かかる実情に鑑み、上記従来技術の問題点を解決し、部品点数が少なく、長尺の部品を使用しないため、施工性が向上するとともに、部品の継ぎ目部分が少なくなるので強度が大きく耐久性が向上し、また、配線ケーブルの配置や屋根上の歩行も容易であり、更に、長尺の部品を使用する必要がないので施工が容易で、取り扱い性が良好で保管や運搬の容易な屋根上パネルの固定具及び該固定具を用いた屋根上パネルの固定方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る本発明は、周縁部に係止バーが横設された屋根上パネルを敷設材上に設置するための固定具であって、固定部材と調節部材とからなり、
前記固定部材は摺動板を有し、
前記調節部材は前記固定部材の摺動板上を摺動可能であり、前記屋根上パネルの係止バーと係合可能な係合手段を有するとともに、前記調節部材を前記摺動板上に挟着するための緊締手段を有することを特徴とする屋根上パネルの固定具を内容とする。
請求項2に係る発明は、固定部材は、固定孔が設けられた下部板と、前記下部板から立設され上端にパネル載置部が設けられた側板と、側板の内面から横設され、調節部材の摺動方向に長い摺動板を有し、
前記調節部材は、前記固定部材の摺動板上で摺動可能であり、前記屋根上パネルの係止バーと係合可能な係合手段を有することを特徴とする請求項1に記載の屋根上パネルの固定具を内容とする。
請求項3に係る発明は、固定部材の摺動板に調節部材の摺動方向に長い直線状の長溝が設けられると共に、前記調節部材は、摺動片と固定板と緊締手段からなり、
前記摺動片は、座板と、この座板から立設され上端に係合爪が係合手段として設けられ該調節部材の摺動方向に対して垂直方向の接続板を有し、
前記固定板は、前記該摺動片の座板の下に前記固定部材の摺動板を介して配置され、
前記緊締手段は、摺動片の座板と固定板の間に前記固定部材の摺動板を挟着することを特徴とする請求項2に記載の屋根上パネルの固定具を内容とする。
請求項4に係る発明は、固定部材の摺動板に調節部材の摺動方向に長い直線状の長溝が設けられると共に、前記調節部材は、摺動片と固定板と緊締手段からなり、
前記摺動片は、座板と、この座板から立設され外周にねじ山が刻設された接続棒を有し、該接続棒には屋根上パネルの係止バーを上から押圧する押圧手段が係合手段として螺着され、
前記固定板は、前記該摺動片の座板の下に前記固定部材の摺動板を介して配置され、
前記緊締手段は、摺動片の座板と固定板の間に前記固定部材の摺動板を挟着することを特徴とする請求項2に記載の屋根上パネルの固定具を内容とする。
請求項5に係る発明は、固定部材がアルミニウム製の押し出し成形品であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の屋根上パネルの固定具を内容とする。
請求項6に係る発明は、固定部材の長さが50cm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の屋根上パネルの固定具を内容とする。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の固定具と、勾配調整部材とからなり、
前記勾配調整部材は前記固定具を野地板と平行にする固定具支持部を有することを特徴とする屋根上パネルの固定具を内容とする。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の固定具の固定部材を屋根上パネルの設置位置の下辺付近及び上辺付近にそれぞれ少なくとも2個固着し、該固定部材上に屋根上パネルを仮置きし、調節部材を前記固定部材の上で摺動させて係合手段で屋根上パネルを固定する位置に微調節し、前記固定部材上に前記調節部材を固定することを特徴とする屋根上パネルの固定方法を内容とする。
請求項9に係る発明は、請求項7に記載の勾配調整部材を屋根上パネルの設置位置の下辺付近及び上辺付近の敷設材上にそれぞれ少なくとも2個固着し、該勾配調整部材の固定具支持部上に請求項7に記載の固定具の固定部材を固着し、該固定部材上に屋根上パネルを仮置きし、調節部材を前記固定部材の上で摺動させて係合手段で屋根上パネルを固定する位置に微調節し、前記固定部材上に前記調節部材を固定することを特徴とする屋根上パネルの固定方法を内容とする。
本発明の屋根上パネルの固定具は、敷設材上に固定される固定部材と、前記固定部材の摺動板上で摺動可能な調節部材とからなるため、長尺の縦桟や横桟を用いる必要がなく、部品点数も少ないので施工性が飛躍的に高められるとともに、部品の継ぎ目が少ないので強度が大きく耐久性が向上する。また、縦桟と横桟とを使用する必要がないため、配線ケーブルの配置も容易であり、更に、屋根上の歩行も容易で作業性が向上する。更にまた、部品点数が少ないので資材管理もし易く、かつ長尺の部材を使用しないので、取り扱い性が良好で、保存や運搬も容易である。更にまた、固定具のパネル載置部に屋根上パネルが設置されるため、屋根と屋根上パネルとの隙間が小さく、風が入り込むといったトラブルも抑えられる。
請求項2乃至請求項4に係る発明の屋根上パネルの固定具は、固定部材の摺動板に調節部材の摺動方向に長い直線状の長溝が設けられるとともに、摺動片の座板と固定板の間に固定部材の摺動板を挟んだ状態で調節部材を摺動板上の所望の位置に移動させ、緊締手段で挟着するように構成されているため、調節部材の位置、即ち屋根上パネルを固定する位置の調節が極めて容易である。
また、請求項3に係る発明の屋根上パネルの固定具では、屋根上パネルの係止バーとの係合手段が係合爪によりなされるので、ワンタッチで簡単に屋根上パネルを固定することができる。
また、請求項4に係る発明の屋根上パネルの固定具では、屋根上パネルの係止バーとの係合手段が接続棒上の押圧手段によりなされるので、押圧手段の高さを自由に調節できるため、例えば、規格が異なり係止バーの高さが異なる屋根上パネルでも一種類の固定具で自在に対応でき、汎用性が高い。
請求項5に係る発明の屋根上パネルの固定具は、固定部材をアルミニウム製の押し出し成形品とすることにより、製造が容易で寸法精度が高く、また錆が発生しないので長期に亘って強度を維持し、耐久性に優れている。
請求項6に係る発明の屋根上パネルの固定具は、固定部材の長さを50cm以下とすることにより、短いので施工性が良好で、また取り扱い性が良好で、保管や運搬を効率的に行うことができる。
請求項7に係る発明の屋根上パネルの固定具は、上記固定具と、該固定具の固定部材を野地板と平行にする固定具支持部を有する勾配調整部材とからなり、該勾配調整部材により、敷設材の形状と関わりなく野地板から一定の距離に固定部材が配置され、屋根上パネルを野地板と平行に配置することができる。
請求項8に係る発明の屋根上パネルの固定方法は、固定具の固定部材を屋根上パネルの設置位置の下辺付近及び上辺付近の敷設材上にそれぞれ少なくとも2個固着してから、固定部材上に屋根上パネルを仮置きし、その後調節部材を固定部材の上で摺動させて係合手段で屋根上パネルを固定する位置に微調節してから固定部材上に調節部材を固定するので、施工が容易である上、固定の強度も高い。
請求項9に係る発明の屋根上パネルの固定方法は、勾配調整手段を用いるので敷設材の形状にか関わりなく野地板から平行に固定部材が配置され、屋根上パネルを野地板と平行に配置することができる。
本発明の屋根上パネルの固定具は、周縁部に係止バーが横設された屋根上パネルを敷設材上に設置するための固定具であって、固定部材と調節部材とからなり、
前記固定部材は摺動板を有し、
前記調節部材は前記固定部材の摺動板上を摺動可能であり、前記屋根上パネルの係止バーと係合可能な係合手段を有するとともに、前記調節部材を前記摺動板上に挟着するための緊締手段を有することを特徴とする。
好ましくは、固定部材は、固定孔が設けられた下部板と、前記下部板から立設され上端にパネル載置部が設けられた側板と、側板の内面から横設され、調節部材の摺動方向に長い摺動板を有し、
前記調節部材は、前記固定部材の摺動板上で摺動可能であり、前記屋根上パネルの係止バーと係合可能な係合手段を有することを特徴とする。
このような屋根上パネルの固定具の好ましい例として、固定部材の摺動板に調節部材の摺動方向に長い直線状の長溝が設けられると共に、前記調節部材は、摺動片と固定板と緊締手段からなり、
前記摺動片は、座板と、この座板から立設され上端に係合爪が係合手段として設けられ該調節部材の摺動方向に対して垂直方向の接続板を有し、
前記固定板は、前記該摺動片の座板の下に前記固定部材の摺動板を介して配置され、
前記緊締手段は、摺動片の座板と固定板の間に前記固定部材の摺動板を挟着する屋根上パネルの固定具が挙げられる。
即ち、本例の屋根上パネルの固定具1は、図1乃至図3に示すように、摺動板2aを有する固定部材2と、前記固定部材2の摺動板2a上で摺動可能であり、係合爪3a3を有し、緊締手段3cを有する調節部材3とからなる。
固定部材2は、図1、図2に示すとおり、矩形の下部板2bと、この下部板2bの長辺側の端縁から立設された側板2cと、2枚の側板2cの内壁から対向するように横設された摺動板2aと、該摺動板2aの下にこの摺動板2aと同様の態様で設けられた仮置き板2dからなる。本例では前記側板2cの上端がパネル載置部2cPとされ、対向する摺動板2aの間の部分が長溝2aLとされている。下部材2bには、固定部材2を敷設材固着するための固定孔2bHが設けられている。この固定孔2bHは少なくとも2個(本例では8個)設け、固着する位置をずらせて調整できるようにすることが好ましい。
調節部材3は、図1、図3に示すとおり、摺動片3aと固定板3bと緊締手段3cからなる。摺動片3aは、座板3a1と、この座板3a1の後端縁から立設された該調節部材の摺動方向と垂直方向の接続板3a2からなり、接続板3a2の上端には屋根上パネルの係止バーと係合可能な係合爪3a3が設けられている。なお接続板3a2の上端の両側に設けられた係合爪3a3は前側又は後側に配置された屋根上パネルの係止バーと係合し、中央の係合爪3a3は後側又は前側に配置された屋根上パネルの係止バーと係合する。
固定板3bは、上記摺動片3aの座板3a1と共に前記固定部材2の摺動板2aを挟持するためのもので、本例においては、摺動板2aの下方に位置するように配置されているが、座板3a1と固定板3bとで摺動板2aを挟持できればよいので、固定板3bのほうを上方に位置するように配置してもよい。
緊締手段3cは、摺動片3aの座板3a1と固定板3bの間に固定部材2の摺動板2aを挟着して、調節部材3を摺動板2a上で固定するためのもので、通常はボルトとナットが好適に使用されるが、固定板3bの厚さを厚くしてボルトに合うネジを切るか、又は、固定板3bとナットとを一体化し、ナット兼用固定板3b′としても良い。ナット兼用固定板3b′を使用した場合、ナット兼用固定板3b′が供廻りすることもないので、緊締手段3cによる緊締作業が容易である。また、この場合は、ナットが不要となるので部品点数を一つ減らせる効果もある。
調節部材3は、固定部材2の対向する摺動板2aの間の長溝2aLに挿通されるため、緊締手段3cにより締め込む前は、図4に示すように、摺動板2aの上で長溝2aLに沿って自在に摺動可能である。従って、本例の固定具1で屋根上パネルを固定する際には、固定部材2の位置合わせは固定部材2の上に屋根上パネルの縁部が乗る程度の精度で十分であり、その後に調節部材3を摺動させて、係合爪3a3と屋根上パネルの係止バーの位置を調節して係合させればよい。なお、この調節作業において、固定板3bを仮置き板2dの上に載置することにより、固定板3bと下部材2bとの間に手を入れて作業する(例えば、ナットを締める)に十分な隙間が形成されるので、緊締手段3cによる緊締作業が容易である。ナット兼用固定板3b′の場合も同様である。
固定部材1のパネル載置部2cPは、図5に示すように、側板2cの上端を略水平に内側(図(a))、外側(図(b))、又は両側(図(c))に延設してもよい。このようにすれば、パネル載置部2cPの屋根上パネルとの接触面積が大きくなるので屋根上パネルを安定的に載置、固定できるばかりでなく、また、固定部材2を補強する効果も得ることができる。
図6は固定部材の他の例を示すもので、固定部材2は、1枚のアルミニウム板等の金属板を折り曲げ加工するとともに、所定の孔を設けて長溝2aL及び固定孔2bHとしたものである。
具体的には、アルミニウム板等の金属板の中央部に長孔を開けて長溝2aLとし、摺動板2aとなる部分の両横を一旦上向きに折り曲げてから逆J字状に折り曲げて、パネル載置部2cP及び側板2cを形成し、側板2cの下端を外側に折り曲げて下部板2bを形成し、両端部に設けられた下部板2bの中央付近にそれぞれ等間隔に8個の固定孔2bHが穿設されている。
図7は固定部材の更に他の例を示すもので、固定部材2は、上記例と同様、1枚のアルミニウム板等の金属板を折り曲げ加工するとともに、所定の孔を開けて長溝2aL及び固定孔2bHとしたものである。
具体的には、アルミニウム板等の金属板の中央部に8個の固定孔2bHを等間隔に穿設し、下部板2bとなる部分の両横を上向きに折り曲げて側板2cを形成し、側板2cの上端からZ字状に折り曲げてパネル載置部2cP及び摺動板2aを形成し、対向する2枚の摺動板の間隙の部分を長溝2aLとしている。
本発明の屋根上パネルの固定具の好ましい他の例として、固定部材の摺動板に調節部材の摺動方向に長い直線状の長溝が設けられると共に、調節部材は、摺動片と固定板と緊締手段からなり、
前記摺動片は、座板と、この座板から立設され外周にねじ山が刻設された接続棒を有し、該接続棒には屋根上パネルの係止バーを上から押圧する押圧手段が係合手段として螺着され、
前記固定板は、前記該摺動片の座板の下に前記固定部材の摺動板を介して配置され、
前記緊締手段は、摺動片の座板と固定板の間に前記固定部材の摺動板を挟着する屋根上パネルの固定具が挙げられる。
即ち、調節部材として、上記した係合爪の代わりに屋根上パネルの係止バーを上から押圧する押圧手段を用いた例で、図8に示すように、調節部材3は、上記した調節部材3の接続板3a2に代えて外周にねじ山が刻設された接続棒3a4が設けられるとともに、係合爪3a3に代えて接続棒に螺着される押圧手段3a5が設けられている。
本発明の固定具は、複数個(通常は4個)で1枚の屋根上パネル板を支持固定するので、これらの固定具は同一平面上にある必要があるが、通常、屋根の敷設材(瓦など)はその前端を前側の敷設材の上に重ねて配置するため、通常、その勾配は野地板の勾配とは異なる。そこで、本発明の固定具は、野地板と平行にするための勾配調整部材を介して敷設材に固定することが好ましい。
このような勾配調整部材の形状、構造は特に限定されず、上方の固定具支持部が野地板と平行であり、下方に敷設材固定部(敷設材への固定部)を有する形状、構造であればよい。
勾配調整部材の好ましい例としては、図9に示したような、波形状に屈曲させたアルミニウム板の一面側を固定具支持部4aとし、他面側を敷設材固定部4bとした勾配調整部材4が好適である。固定具支持部4aと敷設材固定部4bは所定の角度をつけて設けられており、その角度は野地板と敷設材との角度の差と略同じである。このような勾配調整部材4を敷設材上に配置することにより、固定具支持部4a上に設けられた固定具を野地板と平行にでき、その結果、該固定具上に配置された屋根上パネルを野地板と平行に配置することができる。
勾配調整部材4の固定具支持部4aには固定具、具体的には固定具の固定部材2を固定するための孔が2個設けられており、この孔の間隔は、例えば、図1、図2に示した固定具1の固定部材2の固定孔2bHの間隔の丁度3倍である。従って、図10に示すとおり、下部板2bの固定孔2bH2個飛ばしにすることにより、丁度上端面の孔が下部板2bの固定孔2bHと連通し、2箇所でナット締めできるようになる。なお、本例においては、下部板2bには8個の固定孔2bHが等間隔に列設されているため、合計5個所において固定部材2と勾配調整部材4を固定でき、固定部材2の位置を変えることができる。
尚、勾配調整部材は、予め固定具(の固定部材)の下面に固着したり、一体形成したりすることもでき、また、敷設材の上面に固着したり、一体成形することも可能である。
本発明における固定部材2、調節部材3、勾配調整部材4の材質は特に限定されず、アルミニウム、鉄(防錆処理した)、銅、ステンレス等の金属や、ABS(アクリロニトリル- ブタジエン- スチレン共重合樹脂)、AAS樹脂(アクリロニトリル/アクリルゴム/スチレン)、AES樹脂(アクリロニトリル/エチレンプロピレンゴム/スチレン)、AS樹脂(アクリロニトリル/スチレン)、PS樹脂(ポリスチレン樹脂)、PMMA樹脂、PVC樹脂、MS樹脂(メチルメタクリレート/スチレン樹脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、PE(ポリエチレン樹脂)、PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)およびPC樹脂(ポリカーボネート樹脂)等の樹脂等が使用可能であるが、屋根上パネル5を好適に支持し固定できる剛性を有する点で金属が好ましく、軽量で耐腐食性が高いアルミニウムが最も好ましい。固定部材2及び勾配調整部材4は、アルミニウムの押出成形品が好ましい。
固定部材の長さも特に限定されないが、取り扱い性や作業性、更には配線ケーブルの設置の容易性、屋根上の歩行の容易性からは、50cm以下程度が好ましい。また、例えば、図2で示したように、2個以上(図2では8個)の固定孔を等間隔に列設して固定位置を調節可能とすれば、20cm以下程度にまで小さくすることも可能である。
次に、上記した本発明の屋根上パネル固定具を使用して屋根上パネルを固定するには、例えば、敷設材の上面がフラットで勾配調整部材を使用する必要がない場合は、固定具の固定部材を屋根上パネルの設置位置の下辺付近及び上辺付近の敷設材上にそれぞれ少なくとも2個固着し、該固定部材上に屋根上パネルを仮置きし、調節部材を前記固定部材の上で摺動させて係合爪又は押圧手段で屋根上パネルを固定する位置に微調節し、前記固定部材上に前記調節部材を固定する方法が好適である。
また、敷設材の上面がフラットでなく、勾配調整部材を用いる必要がある場合は、屋根上パネルの設置位置の下辺付近及び上辺付近の敷設材上にそれぞれ少なくとも2個固着し、該勾配調整部材の固定具支持部上に固定具の固定部材を固着し、該固定部材上に屋根上パネルを仮置きし、調節部材を前記固定部材の上で摺動させて係合爪又は押圧手段で屋根上パネルを固定する位置に微調節し、前記固定部材上に前記調節部材を固定する方法が好適である。
本発明において、屋根上パネルとしては特に制限されず、例えば、太陽電池モジュール(パネル)、太陽熱温水器、空気集熱器等が挙げられる。
図1〜図3に示した本発明の固定具で屋根上パネルを固定する方法について説明すると、図11に示すように、まず、屋根上パネル5の上端縁及び下端縁が配置される位置に固定具1の固定部材2を敷設材6上(又は野地板7上)に固着(図11では、敷設材6上に固着)する。
次に、固着された固定部材2の上に屋根上パネル5を仮置きし、その屋根上パネル5に合わせて調節部材3を摺動させ、屋根上パネル5を固定する位置で緊締手段3cを緊締して調節部材3を固定する。
最後に、図12に示すように、固定された調節部材3の係合爪3a3に屋根上パネル5の係止バー5aを係合して屋根上パネル5を固定する。
屋根上パネル5の固定に際し、固定具1の数は特に限定されないが、図11に示したように、屋根上パネル5の上端縁及び下端縁について、少なくとも左右端付近に1個づつ、計4個の固定具1で1枚の屋根上パネル5を固定するのが好ましい。なお、固定具1は2枚の屋根上パネル5の境界に配置することにより、上下2枚の屋根上パネルを固定することができる。
次に、図8に記載された、接続棒と押圧手段とを備えた固定具を用い、更に図9に示した勾配調整部材を用いて屋根上パネルを固定する方法について説明すると、図13に示すように、上記した固定方法において、まず勾配調整部材4を敷設材6上(又は野地板7上)に固着(図13では、敷設材6上に固着)し、該勾配調整部材4の上に固定具1を固着する他は、上記固定方法と同様である。尚、一般に、野地板7上には、アスファルトルーフィングやゴムアスルーフィング等の防水シートが敷設されるが、図13では省略されている。
しかし、本例の場合は、押圧手段3a5で屋根上パネルの係止バー5aを上から押圧することにより屋根上パネル5を固定するが、押圧手段3a5は接続棒3a4を上下に移動できるので、係止バー5aの高さに関わらず1種類の調節部材3で数種の屋根上パネル5を固定できる。
例えば、図14に示したように、押圧手段3a5が高い状態で係止バー5aを押圧することもできるし、また、係止バー5aの位置が低い屋根上パネル5を固定する場合は、図15に示すように、押圧手段3a5を下方に移動させ係止バー5aを押圧することも可能である。尚、図15においては、係止バー5aと押圧手段3a5の間に補助金具3a6を介設して押圧手段3a5と係止バー5aの係合を強固にした例を示す。
上記したとおり、本発明の屋根上パネルの固定具は、部品点数が少なく、長尺物を使用する必要がないので施工が容易であるとともに強度が大きく耐久性に優れ、また、長尺の部品を使用する必要がないので、施工性や保管や運搬が容易であり、極めて有用性の高いものである。
本発明の屋根上パネル固定具の分解斜視図である。 (a)は図1における固定部材の平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。 (a)は図1における調節部材の平面図であり、(b)はその正面図であり、(c)はその側面図である。 固定部材に調節部材を固定した状態を示す概略断面図である。 (a)、(b)、(c)は他の固定部材を示す正面図である。 更に他の固定部材を示す斜視図である。 更に別の固定部材を示す斜視図である。 (a)は他の調節部材を示す平面図であり、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。 (a)は勾配調整部材の側面図であり、(b)はその平面図である。 勾配調整部材に固定部材を固定した状態を示す概略断面図である。 本発明の屋根上パネル固定具を用いて屋根上パネルを設置した状態を示す概略説明図である。 図11における屋根上パネルの係止バーと調節部材の係合爪の係合状態を示す概略説明図である。 屋根上パネル固定具及び勾配調整部材を用いて屋根上パネルを設置した状態を示す概略断面図である。 屋根上パネルの係止バーを図8の調節部材で押圧した状態を示す概略説明図である。 別の屋根上パネルの係止バーを図8の調節部材で押圧した状態を示す概略説明図である。
符号の説明
1 屋根上パネルの固定具
2 固定部材
2a 摺動板
2aL 長溝
2b 下部板
2bH 固定孔
2c 側板
2cP パネル載置部
2d 仮置き板
3 調節部材
3a 摺動片
3a1 座板
3a2 接続板
3a3 係合爪
3a4 接続棒
3a5 押圧手段
3a6 補助金具
3b 固定板
3b′ ナット兼用固定板
3c 緊締手段
4 勾配調整部材
4a 固定具支持部
4b 敷設材固定部
5 屋根上パネル
5a 係止バー
6 敷設材
6a 勾配調整手段
7 野地板

Claims (9)

  1. 周縁部に係止バーが横設された屋根上パネルを敷設材上に設置するための固定具であって、固定部材と調節部材とからなり、
    前記固定部材は摺動板を有し、
    前記調節部材は前記固定部材の摺動板上を摺動可能であり、前記屋根上パネルの係止バーと係合可能な係合手段を有するとともに、前記調節部材を前記摺動板上に挟着するための緊締手段を有することを特徴とする屋根上パネルの固定具。
  2. 固定部材は、固定孔が設けられた下部板と、前記下部板から立設され上端にパネル載置部が設けられた側板と、側板の内面から横設され、調節部材の摺動方向に長い摺動板を有し、
    前記調節部材は、前記固定部材の摺動板上で摺動可能であり、前記屋根上パネルの係止バーと係合可能な係合手段を有することを特徴とする請求項1に記載の屋根上パネルの固定具。
  3. 固定部材の摺動板に調節部材の摺動方向に長い直線状の長溝が設けられると共に、前記調節部材は、摺動片と固定板と緊締手段からなり、
    前記摺動片は、座板と、この座板から立設され上端に係合爪が係合手段として設けられ該調節部材の摺動方向に対して垂直方向の接続板を有し、
    前記固定板は、前記該摺動片の座板の下に前記固定部材の摺動板を介して配置され、
    前記緊締手段は、摺動片の座板と固定板の間に前記固定部材の摺動板を挟着することを特徴とする請求項2に記載の屋根上パネルの固定具。
  4. 固定部材の摺動板に調節部材の摺動方向に長い直線状の長溝が設けられると共に、調節部材は、摺動片と固定板と緊締手段からなり、
    前記摺動片は、座板と、この座板から立設され外周にねじ山が刻設された接続棒を有し、該接続棒には屋根上パネルの係止バーを上から押圧する押圧手段が係合手段として螺着され、
    前記固定板は、前記該摺動片の座板の下に前記固定部材の摺動板を介して配置され、
    前記緊締手段は、摺動片の座板と固定板の間に前記固定部材の摺動板を挟着することを特徴とする請求項2に記載の屋根上パネルの固定具。
  5. 固定部材がアルミニウム製の押し出し成形品であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の屋根上パネルの固定具。
  6. 固定部材の長さが50cm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の屋根上パネルの固定具。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の固定具と、勾配調整部材とからなり、
    前記勾配調整部材は前記固定具を野地板と平行にする固定具支持部を有することを特徴とする屋根上パネルの固定具。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の固定具の固定部材を屋根上パネルの設置位置の下辺付近及び上辺付近の敷設材上にそれぞれ少なくとも2個固着し、該固定部材上に屋根上パネルを仮置きし、調節部材を前記固定部材の上で摺動させて係合手段で屋根上パネルを固定する位置に微調節し、前記固定部材上に前記調節部材を固定することを特徴とする屋根上パネルの固定方法。
  9. 請求項7に記載の勾配調整部材を屋根上パネルの設置位置の下辺付近及び上辺付近の敷設材上にそれぞれ少なくとも2個固着し、該勾配調整部材の固定具支持部上に請求項7に記載の固定具の固定部材を固着し、該固定部材上に屋根上パネルを仮置きし、調節部材を前記固定部材の上で摺動させて係合手段で屋根上パネルを固定する位置に微調節し、前記固定部材上に前記調節部材を固定することを特徴とする屋根上パネルの固定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013539832A (ja) * 2010-10-05 2013-10-28 ダイノラックス インコーポレイテッド 勾配屋根用架台および使用方法
JP2014015835A (ja) * 2013-10-16 2014-01-30 Sharp Corp 太陽電池モジュール支持構造、その支持構造を用いた太陽光発電システム及び太陽電池モジュールの設置方法
JP2014237967A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 マジカナテック株式会社 屋根上パネルの装着具及び装着方法

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