JP2004275476A - ピアス兼イヤリング - Google Patents

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JP2004275476A
JP2004275476A JP2003071275A JP2003071275A JP2004275476A JP 2004275476 A JP2004275476 A JP 2004275476A JP 2003071275 A JP2003071275 A JP 2003071275A JP 2003071275 A JP2003071275 A JP 2003071275A JP 2004275476 A JP2004275476 A JP 2004275476A
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Toshiro Kitsugi
敏郎 木次
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KITSUGI KIKINZOKU SEISAKUSHO K
KITSUGI KIKINZOKU SEISAKUSHO KK
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KITSUGI KIKINZOKU SEISAKUSHO K
KITSUGI KIKINZOKU SEISAKUSHO KK
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Abstract

【課題】ピアス式あるいはクリップ式として共用できることはもちろん、ピンが水平位置および垂直位置に確実に保持される上、ピンを水平ないし垂直の位置に保持する特別のパーツが必要ないので、イヤリングの装飾性が損なわれるという問題の生じない、使い勝手のよいピアス兼イヤリングを提供しようとするものである。
【解決手段】耳たぶ前面に装飾体を取付けられ、耳たぶを挟むように装着されるイヤリング本体と、上記装飾体の背面に軸受部を介して軸着され、かつ起伏自在としたピンとを有し、このピンを上記軸受部に取り付けた割ピンで保持する際に、割ピンを弾性素材で構成するとともに、割ピンを上記ピンの軸孔に挿通して軸受部に取り付けることにより、ピンを割ピンの弾性のみでピアス用として起立させ、あるいはイヤリング用として倒した状態で保持できるようにしたことを特徴とするピアス兼イヤリング。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耳たぶの穴にピンを差し込むピアス式のイヤリングとして、またはバネで耳たぶをはさみつけるクリップ式のイヤリングとして、それぞれ兼用することができるようにしたピアス兼イヤリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のイヤリングは、耳たぶの穴にピンを差し込むピアス式のイヤリングや、またバネで耳たぶをはさみつけるクリップ式のイヤリング等が知られている。これらのイヤリングは通常はそれぞれ単一の機能を有するよう作成されているが、例えば高価なイヤリングなどの場合には複数の人が着用することも考えられる。そのような場合、片方の着用者が耳たぶに穴が形成されていてピアス式のイヤリングとして使用し、もう一方の着用者が耳たぶに穴がなく、バネで耳たぶをはさみつけるクリップ式のイヤリングとして使用したいという要請がある。
【0003】そのために、実公平4−14025号公報(特許文献1)の発明においては、バネで耳たぶをはさみつけるクリップ式のイヤリングでありながら、ピンを装飾体の背面に回動可能に取り付けている。すなわち、ピンを水平位置に保持した状態でピアス式のイヤリングとして使用することができ、またピン先端を持ち上げて装飾体の背面に沿って上向きに収納したときには、通常のバネで耳たぶをはさみつけるクリップ式のイヤリングとして使用できるようにしてある。
【0004】しかしながら、上記従来例においては、ピンを持ち上げて装飾体の背面に沿って収納するのでピンが倒れやすく、取扱いに不便である上、危険であるという問題があった。そこで、実公平7−89号公報(特許文献2)のように、装飾体の背面に沿って耳当て板を取り付け、耳当て板の背後に軸着したピンを、クリップ式イヤリングとして使用する場合に、耳当て板に設けたスリットを通って下向きに収納するようにしたイヤリングが提案されている。
【0005】また実開平6−46514号公報(特許文献3)の発明においては、装飾体の背面に耳当て板を垂設し、耳当て板の背後に軸着したピンを、クリップ式イヤリングとして使用する場合に、耳当て板に設けた下向きの挟着溝にピンをはめ込んで保持し、下向きに収納する場合には、装飾体の背面に設けたストッパの挟着溝にピンをはめ込んで保持するようにしたイヤリングが提案されている。
【0006】しかしながら、上記ピアス式あるいはクリップ式として兼用できるイヤリングのうち、ピンを下向きに収納するようにしたイヤリングは次のような欠点を有している。すなわち実公平7−89号公報(特許文献2)のものは、クリップ式のイヤリングとして使用する場合には、ピンを装飾体の背面に沿って収納すると、ピン先端がスリットの裏側で横方向に振れてしまい、スリットの裏側で引っ掛かってスリットから出てこなくなってしまうという欠点があった。
【0007】また実開平6−46514号公報(特許文献3)のものは、ピンの軸着部分と耳当て板の挟着溝およびストッパの挟着溝との間に距離があるため、使用中にピンの軸着部分に狂いが生じた場合にスムーズにそれらの挟着溝にはめ込むことができない上、例えば使用中に外れてその中間位置にある場合にはぶらぶらして見苦しく、またその際ピンに負荷がかかるとピンの軸着部分に狂いが生じやすいという欠点があった。
【0008】そのため、特開2001−57905号公報(特許文献4)のように、ピンの軸着部分と水平保持の機構部分および垂直保持の機構部分との間の距離を短くするようにしたものも提案されている。
【0009】
【特許文献1】実公平4−14025号公報
【特許文献2】実公平7−89号公報
【特許文献3】実開平6−46514号公報
【特許文献4】特開2001−57905号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ピアス式あるいはクリップ式として兼用できるイヤリングのいずれのものも、ピンを水平ないし垂直の位置に保持するパーツが軸着機構とは別に形成されている。したがって、そのためのパーツをロー付けしたり、組付けたりする必要があってコストアップの1因となっており、またそれらのパーツがイヤリングの美観を損ねてしまうという問題があった。
【0011】この発明のピアス兼イヤリングは従来例の上記欠点を解消しようとするもので、ピアス式あるいはクリップ式として共用できることはもちろん、ピンが水平位置および垂直位置に確実に保持される上、ピンを水平ないし垂直の位置に保持する特別のパーツが必要ないので、イヤリングの装飾性が損なわれるという問題の生じない、使い勝手のよいピアス兼イヤリングを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のピアス兼イヤリングは、耳たぶ前面に装飾体を取付けられ、耳たぶを挟むように装着されるイヤリング本体と、上記装飾体の背面に軸受部を介して軸着され、かつ起伏自在としたピンとを有し、このピンを上記軸受部に取り付けた割ピンで保持する際に、割ピンを弾性素材で構成するとともに、割ピンを上記ピンの軸孔に挿通して軸受部に取り付けることにより、ピンを割ピンの弾性のみでピアス用として起立させ、あるいはイヤリング用として倒した状態で保持できるようにしたことを特徴とするものである。
【0013】この発明のピアス兼イヤリングは、上記割ピンが、軸受部にピンとともに回動可能に取り付けてあることをも特徴とするものである。
【0014】またこの発明のピアス兼イヤリングは、上記割ピンが、軸受部に固定され、ピンのみが割ピン上を回動するように取り付けてあることをも特徴とするものである。
【0015】この発明のピアス兼イヤリングによれば、ピアス式あるいはクリップ式として共用できることはもちろん、ピンを水平ないし垂直の位置に保持するパーツが不要となるので装飾性が損なわれることもなく、ピンの首振り動作がスムーズでしかも所定の位置に確実に保持することが可能であり、また製造時の組み付けが簡単で使い勝手のよいイヤリングを提供することができるようになった。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明のピアス兼イヤリングの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。図1はこの発明のピアス兼イヤリングの1実施例を示す側面図、図2は別の実施例を示す側面図、図3はピンの軸着機構を示し、(a)は軸着機構の表側の説明図、(b)は裏側の説明図、(c)は側面図、図4はピンの軸着部分の組付け方を示す分解図、図5(a)はイヤリング前面の装飾体取付機構の側面図、(b)は装飾体を取り付けない場合のキャップの側面図、また図6はイヤリング前面の装飾体取付機構の他の例を示す側面図、図7はイヤリング前面に下げ飾りを着脱自在に取り付ける機構を示す側面図である。
【0017】図1および図2において、1はイヤリング本体で、金や銀、プラチナ等の貴金属でL字あるいはU字状に形成され、その前面には装飾体2が取り付けられるようになっている。3は装飾体の取付バーである。
また図において4は、イヤリング本体1の上端に固定したピアス用のピン5の軸受部である。
【0018】イヤリング本体1の背面立上り部6には弾性挟着体7が開閉自在に取付けられており、この弾性挟着体7は耳たぶ方向への付勢力を備えるとともに、先端にピン5の案内部8が設けてある。上記弾性挟着体7の耳たぶ方向への付勢機構については、貴金属製の弾性線材とハ字状に開口させた線材の装着部との組み合わせによる従来のイヤリングに採用されている機構が好適に採用できる。
【0019】上記イヤリング本体1の背面にはピアス用のピン5が取り付けられている。すなわち図3および図4のように、ピン5の一端に設けた軸孔21をイヤリング本体1にロー付け等によって取り付けた軸受部4内にはめ込み、軸受部4の軸孔22から挿通した割ピン23を上記軸孔21に挿通して保持するようになっている。その際、割ピン23を弾性素材で構成することにより、ピアス用のピン5を割ピン23の弾性のみで保持している。したがって、ピン5をピアス用として起立させ、あるいはイヤリング用として倒した状態で保持できるよう、軸受部4と割ピン23のみで構成したのが本発明である。
【0020】上記割ピン23は、軸受部4にピン5とともに回動可能に取り付けることができる。すなわち、割ピン23の弾性がその中央で最も強く作用するように膨らみを持たせ、割ピン23とピン5との係合が強固なものとなるようにしておく。その上で、割ピン23が軸受部4の軸孔22内を回転可能とするのである。なお、ピン5の回動に応じて割ピン23が回転する際に、ピン5が水平位置もしくは垂直位置に位置決めされるよう、上記軸孔22の断面を四角くしておくことが望ましい。
【0021】上記割ピン23を、軸受部4に固定し、ピン5のみが割ピン23上を回動するように取り付けることもできる。すなわち、割ピン23の弾性がその両側で最も強く作用するように膨らみを持たせ、割ピン23と軸受部4の軸孔22との係合が強固なものとなるようにしておく。その上で、ピン5が割ピン23の外周上を回転可能とするのである。なお、ピン5が割ピン23上を回動する際に、ピン5が水平位置もしくは垂直位置に位置決めされるよう、上記ピン5の軸孔21の断面を四角くしておくことが望ましい。
【0022】以上のように、ピン5の先端が振り上げた水平位置と垂下させた垂直位置との間を首振り自在としてある。そして通常の垂下させた垂直位置と、イヤリング本体1の裏面から突き出して保持される水平位置との間で90度回転することができる。
【0023】図5はイヤリング前面の装飾体取付機構を説明するためのものであり、図(a)において3はイヤリング本体1の上端に取り付けられた装飾体2の取付バーで、台座31をロー付け等の手段でイヤリング本体1の上端前面に取り付けることにより固着されている。この取付バー3は、外周上にネジを切って装飾体2の雌ネジにネジ付けたり、接着剤を介して装飾体2背面の取付孔に挿通して固着したりすることができる。
他方、イヤリング本体1の前面に装飾体2を取り付けない場合には、図(b)のキャップ32をイヤリング本体1の前面に取り付けておくことが望ましい。もちろん、上記キャップ32はその材質を貴金属として付加価値を高めておくことができる。
【0024】この発明のピアス兼イヤリングは以上のように構成されており、これをクリップ式のイヤリングとして使用する場合には、予めピン5を垂下させた状態とし、イヤリング本体1の背面に保持しておく。この状態で弾性挟着体7をイヤリング本体1上端側に倒すと、弾性挟着体7はその軸着機構から耳たぶ側へ倒そうとする力を受け、イヤリング本体1上端側に付勢されて、耳たぶを上部軸受部4との間で挟着することにより、イヤリングは耳たぶに取り付けられる。したがって、上部軸受部4は従来の耳当て板の機能をも備えている。
【0025】次にピアス式のイヤリングとして使用する場合には、ピン5を水平位置まで振り上げる。その水平に持ち上げた状態で、ピン5を耳たぶの孔にはめ込んだ上、上述のように弾性挟着体7をイヤリング本体1上端側に倒すと、耳たぶの孔から突き出たピン5の先端に、弾性挟着体7の案内部8がはめ込まれて抜け止めされる。このとき、弾性挟着体7がイヤリング本体1上端側に付勢する力を受けるのは上記と同様である。いずれにしても外す際はこれと逆の操作を行なえばよい。
なお、上記水平位置および垂直位置のいずれの状態においても、ピン5は割ピン23の作用を受けており、水平位置もしくは垂直位置に確実に位置決めされるのである。
【0026】図6は、イヤリング前面の装飾体取付機構の他の例を示すものである。この例では、上記取付バー3に代えて、ワンタッチで装飾体2を着脱することができる機構を示している。すなわち、側面にL字状の溝42を形成した突起41をイヤリング本体1の前面に取り付けている。そして、装飾体2の突起41をはめ込む取付孔43には、その開口位置に上記突起41の溝42に対応して係止片44が内向きに取り付けてあり、また内部にはコイルバネ45が収納してある。
【0027】したがって装飾体2を、その取付孔43の係止片44を突起41の溝42に位置合わせしながら、取付孔43を突起41上に押し込み、溝42のL字状に合わせて回すことにより、溝42の横溝部分に係止片44が係合する。その際、コイルバネ45が突起41の頭部を押しているので、係止片44は確実に溝42の横溝と係合し、装飾体2は突起41から抜け止めされるのである。もちろん、溝42の横溝の角度は、装飾体2が突起41から簡単に抜けないような角度にしておくことが望ましい。
【0028】図7はイヤリング本体1の前面に下げ飾り(装飾体)51を着脱自在に取り付ける機構を示すものである。この例では、上記図6に用いた装飾体取付機構が採用されている。すなわち、イヤリング本体1の前面下部にバチカン52が取り付けられ、このバチカン52に図6と同様の構造を備えた突起53が吊下げられているのである。もちろん、この突起53に装着される下げ飾り51の取付孔の構造も図6のものと同様の構造とすることができる。
【0029】
【発明の効果】この発明のピアス兼イヤリングによれば、ピアス式あるいはクリップ式として共用できることはもちろん、ピンを水平ないし垂直の位置に保持するパーツが不要となるので装飾性が損なわれることもなく、ピンの首振り動作がスムーズでしかも所定の位置に確実に保持することが可能であり、また製造時の組み付けが簡単で使い勝手のよいイヤリングを提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のピアス兼イヤリングの1実施例を示す側面図である。
【図2】別の実施例を示す側面図である。
【図3】ピンの軸着機構を示し、(a)は軸着機構の表側の説明図、(b)は裏側の説明図、(c)は側面図である。
【図4】ピンの軸着部分の組付け方を示す分解図である。
【図5】(a)はイヤリング前面の装飾体取付機構の側面図、(b)は装飾体を取り付けない場合のキャップの側面図である。
【図6】イヤリング前面の装飾体取付機構の他の例を示す側面図である。
【図7】イヤリング前面に下げ飾りを着脱自在に取り付ける機構を示す側面図である。
【符号の説明】
1 イヤリング本体
2 装飾体
3 取付バー
4 軸受部
5 ピアス用のピン
6 背面立上り部
7 弾性挟着体
8 案内部
21 軸孔
22 軸孔
23 割ピン
31 台座
32 キャップ
41 突起
42 L字状の溝
43 取付孔
44 係止片
45 コイルバネ
51 下げ飾り
52 バチカン
53 突起

Claims (3)

  1. 耳たぶ前面に装飾体を取付けられ、耳たぶを挟むように装着されるイヤリング本体と、上記装飾体の背面に軸受部を介して軸着され、かつ起伏自在としたピンとを有し、このピンを上記軸受部に取り付けた割ピンで保持する際に、割ピンを弾性素材で構成するとともに、割ピンを上記ピンの軸孔に挿通して軸受部に取り付けることにより、ピンを割ピンの弾性のみでピアス用として起立させ、あるいはイヤリング用として倒した状態で保持できるようにしたことを特徴とするピアス兼イヤリング。
  2. 割ピンが、軸受部にピンとともに回動可能に取り付けてある請求項1に記載のピアス兼イヤリング。
  3. 割ピンが、軸受部に固定され、ピンのみが割ピン上を回動するように取り付けてある請求項1に記載のピアス兼イヤリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501978A (ja) * 2007-06-19 2011-01-20 ロス,フェイ 環状装身具の連結具

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