JP2004270788A - 走行用減速装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーシング32内に充填された潤滑油23を外部に排出するドレン孔36を、サイドフレーム4にケーシング32を取付ける各取付ボルト16のうち隣合う2本の取付ボルト16のボルトヘッド部16A間に開口させる。これにより、ドレン孔36を閉塞するドレンプラグ37を、隣合う2個のボルトヘッド部16A間に挟んで保護することができ、油圧ショベルの走行時に岩石等がドレンプラグ37に直接的に衝突するのを抑え、ドレンプラグ37が破損するのを防止することができる。このため、ドレン孔36からドレンプラグ37を容易に取外すことができ、潤滑油23の交換を適正に行うことができる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に搭載される走行用減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより大略構成されている。そして、建設機械の下部走行体には、通常、回転源の出力を増大するための走行用減速装置が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−264267号公報
【0004】
そこで、従来技術による油圧ショベルに搭載された走行用減速装置について、図9ないし図11を参照しつつ説明する。
【0005】
図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより大略構成されている。
【0006】
ここで、下部走行体2は、前,後方向に延びる左,右のサイドフレーム4(左側のみ図示)を有するトラックフレーム5と、各サイドフレーム4の前端側に配置された遊動輪6と、各サイドフレーム4の後端側に配置された駆動輪7と、遊動輪6と駆動輪7とに巻回された履帯8とにより構成されている。
【0007】
そして、サイドフレーム4の後端側には、図10に示すように円筒状のブラケット4Aが設けられ、このブラケット4Aには後述のケーシング13が取付けられる構成となっている。
【0008】
11はサイドフレーム4のブラケット4Aと駆動輪7との間に設けられた走行用減速装置で、該走行用減速装置11は、後述する油圧モータ12の回転を減速して出力することにより駆動輪7を回転駆動し、油圧ショベル1を走行させるものである。そして、走行用減速装置11は、後述のケーシング13、遊星歯車減速機構19,20、回転軸21等により大略構成されている。
【0009】
12は回転源としての油圧モータで、該油圧モータ12は後述するケーシング13の蓋体15に取付けられている。そして、油圧モータ12は、油圧ポンプ(図示せず)から圧油が給排されることにより出力軸12Aを回転させるものである。
【0010】
13は走行用減速装置11の外殻をなすケーシングで、該ケーシング13は、下部走行体2を構成するサイドフレーム4のブラケット4Aに後述の各取付ボルト16を用いて取付けられるものである。ここで、ケーシング13は、後述の筒体14と、蓋体15とにより大略構成されている。
【0011】
14は蓋体15と共にケーシング13を構成する筒体で、該筒体14は、ブラケット4Aとほぼ等しい外径寸法を有する円筒体からなっており、後述する2段目の遊星歯車減速機構20のリングギヤを構成している。そして、筒体14の内周側には、全周に亘って内歯14Aが設けられ、筒体14の外周側には、周方向に離間して軸方向に貫通する複数のボルト挿通孔14Bが形成されている。
【0012】
15は筒体14の軸方向他側の端面を閉塞する蓋体で、該蓋体15は、筒体14よりも小径な円筒部15Aと、円筒部15Aの軸方向一側に設けられ筒体15とほぼ等しい外径寸法を有する環状のフランジ部15Bと、円筒部15Aの軸方向他側に設けられたカバー部15Cとにより大略構成されている。
【0013】
ここで、円筒部15Aは、後述する1段目の遊星歯車減速機構19のリングギヤを構成し、その内周側には、全周に亘って内歯15Dが設けられている。また、フランジ部15Bには、筒体14の各ボルト挿通孔14Bに対応する位置に、軸方向に貫通する複数のボルト挿通孔15Eが形成されている。また、カバー部15Cは、後述の減速歯車18を収容する歯車カバーを構成している。
【0014】
そして、蓋体15(フランジ部15B)の各ボルト挿通孔15Eと筒体14の各ボルト挿通孔14Bとには、複数の取付ボルト16(1本のみ図示)が挿通され、該各取付ボルト16はサイドフレーム4のブラケット4Aに螺入されている。これにより、ケーシング13は、複数の取付ボルト16を用いてサイドフレーム4(ブラケット4A)に取付けられている。
【0015】
17はケーシング13内に回転可能に設けられた駆動歯車で、該駆動歯車17は、油圧モータ12の出力軸12Aにスプライン結合されることにより、該出力軸12Aと一体に回転するものである。
【0016】
18はケーシング13のカバー部15C内に回転可能に設けられた減速歯車で、該減速歯車18は、駆動歯車17に噛合している。そして、減速歯車18は、後述の各遊星歯車減速機構19,20と共に駆動歯車17の回転を減速して出力する減速機構を構成している。
【0017】
19は減速歯車18の軸中心線と同心上に配置された1段目の遊星歯車減速機構で、該遊星歯車減速機構19は、減速歯車18の中心部にスプライン結合された太陽歯車19Aと、該太陽歯車19Aと蓋体15の内歯15Dとに噛合し内歯15Dの周囲(内周)を自転しつつ公転する複数の遊星歯車19Bと、該遊星歯車19Bを回転可能に支持するキャリア19Cとにより大略構成されている。
【0018】
20は遊星歯車減速機構19と同心上に配置された2段目の遊星歯車減速機構で、該遊星歯車減速機構20は、遊星歯車減速機構19のキャリア19Cにスプライン結合された太陽歯車20Aと、該太陽歯車20Aと筒体14の内歯14Aとに噛合し内歯14Aの周囲を自転しつつ公転する複数の遊星歯車20Bと、該遊星歯車20Bを回転可能に支持するキャリア20Cとにより大略構成されている。
【0019】
21は各遊星歯車減速機構19,20によって減速された回転を駆動輪7に伝達する回転軸で、該回転軸21は、軸方向の中間部位がサイドフレーム4のブラケット4Aに軸受22を介して回転可能に支持されている。そして、回転軸21の軸方向一側は、駆動輪7の中心部にスプライン結合され、回転軸21の軸方向他側は、遊星歯車減速機構20のキャリア20Cにスプライン結合されている。
【0020】
23はケーシング13内に充填された潤滑油で、該潤滑油23は、ケーシング13内に収容された遊星歯車減速機構19,20等を潤滑するものである。
【0021】
24はケーシング13に設けられたドレン孔で、該ドレン孔24は、ケーシング13内の潤滑油23が汚れたときに、この潤滑油23をケーシング13の外部に排出するものである。ここで、ドレン孔24は、図10および図11に示すように、蓋体15を構成する円筒部15Aの下側部位に穿設されて軸方向に延びている。
【0022】
25はドレン孔24に外部から着脱可能に取付けられたドレンプラグで、該ドレンプラグ25は、ドレン孔24を閉塞してケーシング13内に潤滑油23を保持するものである。そして、ドレンプラグ25には、スパナ等の工具を係合させる四角柱状の突起部25Aが設けられている。なお、ドレンプラグは、突起部25Aに代えて六角穴が設けられたもの(図示せず)を用いてもよい。
【0023】
従来技術による走行用減速装置11は上述の如き構成を有するもので、油圧モータ12が作動して駆動歯車17が回転すると、駆動歯車17の回転は減速歯車18、遊星歯車減速機構19,20によって3段減速され、この減速された回転が回転軸21に伝わる。これにより、駆動輪7を大きなトルクをもって回転させることができ、該駆動輪7によって履帯8を周回駆動することにより、油圧ショベル1を走行させることができる。
【0024】
ここで、ケーシング13内に充填された潤滑油23は、遊星歯車減速機構19,20等を潤滑し、これにより、走行用減速装置11を長期に亘って円滑に作動させることができる。そして、ケーシング13内の潤滑油23が摩耗粉等によって汚れたときには、ドレン孔24からドレンプラグ25を取外すことにより、ドレン孔24を通じて汚れた潤滑油23を外部に排出し、清浄な潤滑油23をケーシング13内に充填する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、走行用減速装置11のドレン孔24は、ドレンプラグ25を取外すだけでケーシング13内の潤滑油23を外部に排出できるように、ケーシング13の下側部位、即ち、蓋体15を構成する円筒部15Aのうち地面に近い下側部位に穿設されている。従って、ドレン孔24を閉塞するドレンプラグ25も、地面に近い部位に配置されている。
【0026】
このため、蓋体15の円筒部15Aのうちドレン孔24が開口する下側部位には、座ぐり部15Fが凹設され、この座ぐり部15F内にドレンプラグ25を収容することにより、当該ドレンプラグ25を地面上の土砂、岩石等から保護するようになっている。
【0027】
しかし、油圧ショベル1の走行時には、地面上の岩石等が蓋体15の下側部位に繰返し衝突するので、蓋体15に設けた座ぐり部15Fは、図11中に二点鎖線で示すように徐々に摩耗していき、ドレンプラグ25は、座ぐり部15Fから外部に突出してしまう。
【0028】
この結果、油圧ショベル1の走行時に、地面上の岩石等がドレンプラグ25に直接的に衝突して該ドレンプラグ25が破損することにより、ドレン孔24からドレンプラグ25を取外すことが困難となり、ケーシング13内の潤滑油を交換することができなくなるという問題がある。また、ドレンプラグ25の破損によってケーシング13からの潤滑油漏れを生じる虞れがある。
【0029】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、ドレン孔を閉塞するドレンプラグが破損するのを抑え、潤滑油の交換を適正に行うことができるようにした走行用減速装置を提供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、建設機械の走行体に複数の取付ボルトを用いて取付けられるケーシングと、該ケーシング内に設けられ回転源の回転を減速して出力する減速機構と、ケーシングの下部側に位置して設けられケーシング内に充填された潤滑油を排出するドレン孔と、該ドレン孔に外部から着脱可能に設けられるドレンプラグとを備えてなる走行用減速装置に適用される。
【0031】
そして、請求項1の発明の特徴は、ドレン孔は、各取付ボルトのうち隣合う2個の取付ボルトのボルトヘッド部間に位置してケーシングに開口する構成としたことにある。
【0032】
このように構成したことにより、ドレン孔に取付けられたドレンプラグは、隣合う2個の取付ボルトのボルトヘッド部間に挟まれて保護されるので、岩石等がドレンプラグに直接的に衝突するのをボルトヘッド部によって抑えることができる。しかも、取付ボルトのボルトヘッド部が、岩石等の衝突によって摩耗したとしても、摩耗した取付ボルトを新たな取付ボルトに交換することにより、ドレンプラグを岩石等から長期に亘って保護することができる。
【0033】
請求項2の発明は、ケーシングは筒体と該筒体の端面を閉塞する蓋体とにより構成し、筒体と蓋体の外周側には周方向に離間して軸方向に延び各取付ボルトが挿通される複数のボルト挿通孔を設け、ドレン孔は各ボルト挿通孔のうち隣合うボルト挿通孔間に設ける構成としたことにある。
【0034】
このように構成したことにより、ドレン孔に取付けられたドレンプラグを、隣合うボルト挿通孔に挿通した取付ボルトのボルトヘッド部によって挟込み、このボルトヘッド部によって岩石等から保護することができる。
【0035】
請求項3の発明は、ドレンプラグのケーシングからの突出長さは、ボルトヘッド部の突出長さよりも小さく設定したことにある。このように構成したことにより、岩石等がドレンプラグに向けて飛来したとしても、この岩石等を、ドレンプラグよりも先に該ドレンプラグを挟む2個のボルトヘッド部に衝突させることができる。このため、岩石等がドレンプラグに直接的に衝突するのを確実に抑えることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による走行用減速装置を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図8を参照しつつ詳細に説明する。
【0037】
まず、図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、上述した従来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0038】
図中、31は本実施の形態による走行用減速装置で、該走行用減速装置31は、従来技術によるものとほぼ同様に、後述のケーシング32、遊星歯車減速機構19,20、回転軸21等により大略構成されているものの、ケーシング32の構成が従来技術によるものとは異なっている。
【0039】
32は走行用減速装置11の外殻をなすケーシングで、該ケーシング32は、従来技術によるケーシング13に代えて本実施の形態に用いたものである。ここで、ケーシング32は、従来技術によるケーシング13とほぼ同様に、後述の筒体33と、蓋体34とにより大略構成されている。
【0040】
33は蓋体34と共にケーシング32を構成する筒体で、該筒体33は、ブラケット4Aとほぼ等しい外径寸法を有する円筒体からなり、2段目の遊星歯車減速機構20のリングギヤを構成している。そして、筒体33の軸方向一側の端面は、ブラケット4Aに液密に当接し、軸方向他側の端面は蓋体34によって閉塞されるものである。また、筒体33の内周側には、全周に亘って内歯33Aが設けられ、筒体33の外周側には、周方向に離間して軸方向に貫通する複数のボルト挿通孔33Bが等間隔で形成されている。
【0041】
34は筒体33の軸方向他側の端面を閉塞する蓋体で、該蓋体34は、筒体33よりも小径な円筒部34Aと、円筒部34Aの軸方向一側に設けられ筒体33とほぼ等しい外径寸法を有する環状のフランジ部34Bと、円筒部34Aの軸方向他側に設けられたカバー部34Cとにより大略構成されている。
【0042】
ここで、円筒部34Aは、1段目の遊星歯車減速機構19のリングギヤを構成し、その内周側には全周に亘って内歯34Dが設けられている。また、フランジ部34Bには、筒体33の各ボルト挿通孔33Bに対応する位置に、軸方向に貫通する複数のボルト挿通孔34Eが形成されている。また、フランジ部34Bのうち地面側となる下側部位には、取付ボルト16のボルトヘッド部16Aを収容する座ぐり部34Fが凹設されている。さらに、カバー部34Cは、減速歯車18を収容する歯車カバーを構成している。
【0043】
そして、蓋体34(フランジ部34B)の各ボルト挿通孔34Eと筒体33の各ボルト挿通孔33Bとには、複数の取付ボルト16(1本のみ図示)が挿通され、該各取付ボルト16はサイドフレーム4のブラケット4Aに螺入されている。これにより、ケーシング32は、複数の取付ボルト16を用いてサイドフレーム4(ブラケット4A)に取付けられている。
【0044】
35はケーシング32の内周側に設けられた凹陥溝で、該凹陥溝35は、蓋体34のうち筒体33に当接する端面の下端側を切欠くことにより、地面側に向けてほぼ垂直下向きに延びる溝状に形成されている。そして、凹陥溝35の下端側は、ケーシング32の内周面の最下部よりも低い部位まで延びている。
【0045】
36はケーシング32の蓋体34に設けられたドレン孔で、該ドレン孔36は、ケーシング32内に充填された潤滑油23を外部に排出するものである。ここで、ドレン孔36は、図2及び図3に示すように、各取付ボルト16のうち最も下側に配置された隣合う2本の取付ボルト16のボルトヘッド部16A間に位置し、蓋体34のフランジ部34Bに軸方向に貫通して設けられている。
【0046】
そして、ドレン孔36の一端側は、蓋体34の内周側に設けた凹陥溝35の下端側に開口し、ドレン孔36の他端側は、蓋体34(フランジ部34B)の座ぐり部34Fに開口している。従って、ケーシング32内の潤滑油23を排出するときには、この潤滑油23は、凹陥溝35の下端側からドレン孔36へと導かれるので、ケーシング32内に充填された潤滑油23のほぼ全量を、ドレン孔36を通じて外部に排出することができる。
【0047】
37はドレン孔36に外部から着脱可能に取付けられたドレンプラグで、該ドレンプラグ37は、ドレン孔36を閉塞することによりケーシング32内に潤滑油23を保持するものである。そして、ドレンプラグ37には、スパナ等の工具を係合させる四角柱状の突起部37Aが設けられている。
【0048】
ここで、ドレンプラグ37は、最も地面側に配置された隣合う2本の取付ボルト16のボルトヘッド部16A間に挟まれる構成となっている。また、図3に示すように、蓋体34に設けた座ぐり部34Fの座面34Gからのボルトヘッド部16Aの突出長さをTとし、座面34Gからのドレンプラグ37(突起部37A)の突出長さをtとすると、ドレンプラグ37の突出長さtは、ボルトヘッド部16Aの突出長さTよりも小さく(t<T)設定されている。
【0049】
これにより、ドレンプラグ37を、隣合う2個の取付ボルト16のボルトヘッド部16A間に挟んで保護することができ、油圧ショベルの走行時に地面上の岩石等がドレンプラグ37に直接的に衝突してしまうのを防止できる構成となっている。
【0050】
本実施の形態による走行用減速装置31は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動については、従来技術によるものと格別差異はない。
【0051】
然るに、本実施の形態によれば、ケーシング32内に充填された潤滑油23を外部に排出するドレン孔36を、サイドフレーム4にケーシング32を取付ける各取付ボルト16のうち隣合う2本の取付ボルト16のボルトヘッド部16A間に開口させる構成としている。
【0052】
これにより、ドレン孔36を閉塞するドレンプラグ37を、隣合う2個のボルトヘッド部16A間に挟んで保護することができ、油圧ショベルの走行時に岩石等がドレンプラグ37に直接的に衝突して該ドレンプラグ37が破損するのを防止することができる。このため、ドレン孔36からドレンプラグ37を容易に取外して潤滑油23の交換を適正に行うことができるので、ケーシング32内に常に清浄な潤滑油23を充填しておくことにより、走行用減速装置31を長期に亘って円滑に作動させることができる。
【0053】
この場合、本実施の形態によれば、蓋体34に設けた座ぐり部34Fの座面34Gからのドレンプラグ37(突起部37A)の突出長さtを、ボルトヘッド部16Aの突出長さTよりも小さく設定している。このため、ドレンプラグ37に向けて岩石等が飛来したとしても、この岩石等をドレンプラグ37よりも先にボルトヘッド部16Aに衝突させることができ、ドレンプラグ37を確実に保護することができる。
【0054】
しかも、本実施の形態によれば、ケーシング32をサイドフレーム4(ブラケット4A)に取付けるための取付ボルト16を利用して、ドレンプラグ37を保護している。このため、例えば取付ボルト16のボルトヘッド部16Aが岩石等の衝突によって摩耗したとしても、この摩耗した取付ボルト16を新たな取付ボルト16に交換することにより、充分な突出長さTを有するボルトヘッド部16Aによってドレンプラグ37を保護することができ、ドレンプラグ37を岩石等から長期に亘って確実に保護することができる。
【0055】
さらに、本実施の形態によれば、ケーシング32の内周側に地面側に向けてほぼ垂直下向きに延びる凹陥溝35を設け、該凹陥溝35の下端側にドレン孔36の一端側を開口させる構成としている。これにより、ケーシング32内に充填された潤滑油23のほぼ全量を、凹陥溝35の下端側からドレン孔36を通じて外部に排出することができる。従って、汚れた潤滑油23がケーシング32内に残留することがなく、ケーシング32内に常に清浄な潤滑油23を充填しておくことができる。
【0056】
次に、図4は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ケーシングを構成する筒体と蓋体とに、それぞれ同心上にドレン孔を設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した従来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0057】
図中、41は本実施の形態による走行用減速装置で、該走行用速装置41は、第1の実施の形態によるものとほぼ同様に、後述のケーシング42、遊星歯車減速機構19,20、回転軸21等により大略構成されているものの、ケーシング42の構成が第1の実施の形態によるものとは異なっている。
【0058】
42は第1の実施の形態に用いたケーシング32に代えて本実施の形態に用いるケーシングで、該ケーシング42は、後述の筒体43と、蓋体44とにより大略構成されている。
【0059】
43は本実施の形態に用いる筒体で、該筒体43は、ブラケット4Aとほぼ等しい外径寸法を有する円筒体からなっている。そして、筒体43の内周側には、全周に亘って内歯43Aが設けられ、筒体43の外周側には、周方向に離間して軸方向に貫通する複数のボルト挿通孔43Bが形成されている。
【0060】
44は筒体43の軸方向他側の端面を閉塞する蓋体で、該蓋体44は、円筒部44Aと、環状のフランジ部44Bと、カバー部44Cとにより大略構成されている。ここで、円筒部44Aの内周側には、全周に亘って内歯44Dが設けられている。また、フランジ部44Bには、筒体43の各ボルト挿通孔43Bに対応する複数のボルト挿通孔44Eが形成されている。さらに、フランジ部44Bのうち地面側となる下側部位には座ぐり部44Fが凹設されている。
【0061】
そして、蓋体44(フランジ部44B)の各ボルト挿通孔44Eと筒体43の各ボルト挿通孔43Bとには、複数の取付ボルト16(1本のみ図示)が挿通され、該各取付ボルト16はサイドフレーム4のブラケット4Aに螺入されている。これにより、ケーシング42は、複数の取付ボルト16を用いてサイドフレーム4(ブラケット4A)に取付けられている。
【0062】
45はケーシング42の内周側に設けられた凹陥溝で、該凹陥溝45は、筒体43のうちサイドフレーム4のブラケット4Aに当接する端面の下端側(地面側)を切欠くことにより、地面側に向けてほぼ垂直下向きに延びる溝状に形成されている。そして、凹陥溝45の下端側はケーシング42の内周面の最下部よりも低い部位まで延び、この凹陥溝45の下端側には後述するドレン孔46の一端側が開口している。
【0063】
46はケーシング42の筒体43に設けられたドレン孔で、該ドレン孔46は、筒体43を軸方向に貫通している。そして、ドレン孔46の一端側は凹陥溝45の下端側に開口し、ドレン孔46の他端側は後述するドレン孔47に接続されている。
【0064】
47はケーシング42の蓋体44に設けられたドレン孔で、該ドレン孔47は、蓋体44のフランジ部44Bを軸方向に貫通している。ここで、ドレン孔47の一端側は、筒体43に設けたドレン孔46に同心上に接続されている。一方、ドレン孔47の他端側は、各取付ボルト16のうち最も地面側に配置された隣合う2本の取付ボルト16のボルトヘッド部16A間に位置し、フランジ部44Bの座ぐり部44Fに開口している。
【0065】
そして、ドレン孔47の他端側は、ドレンプラグ37によって閉塞され、該ドレンプラグ37は、上述した隣合う2個のボルトヘッド部16A間に挟まれて保護されている。
【0066】
このように、本実施の形態による走行用減速装置41は、ドレン孔47からドレンプラグ37を取外すことにより、ケーシング42内に充填された潤滑油23を、凹陥溝45からドレン孔46,47を通じて外部に排出することができる構成となっている。
【0067】
本実施の形態による走行用減速装置41は上述の如き構成を有するもので、本実施の形態においても、ケーシング42内に充填された潤滑油23を外部に排出するドレン孔47を、サイドフレーム4にケーシング42を取付ける各取付ボルト16のうち隣合う2本の取付ボルト16のボルトヘッド部16A間に開口させる構成としている。従って、ドレン孔47を閉塞するドレンプラグ37を、隣合う2個のボルトヘッド部16A間に挟んで保護することができ、ドレン孔47からドレンプラグ37を容易に取外すことにより、潤滑油23の交換を適正に行うことができる。
【0068】
なお、上述した第1の実施の形態では、ドレン孔36が開口する凹陥溝35を、蓋体34に設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図5に示す第1の変形例のように、蓋体34が当接する筒体33の端面に、ドレン孔36が開口する凹陥溝35′を設ける構成としてもよい。また、例えば図6に示す第2の変形例のように、筒体33と蓋体34の両方に、ドレン孔36が開口する凹陥溝35″を設ける構成としてもよい。
【0069】
また、上述した第2の実施の形態では、ドレン孔46の一端側が開口する凹陥溝45を、筒体43に設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す第3の変形例のように、筒体43が当接するブラケット4Aの端面に、ドレン孔46の一端側が開口する凹陥溝45′を設ける構成としてもよい。
【0070】
また、上述した第1の実施の形態では、ケーシング32の蓋体34を構成する円筒部34Aとカバー部34Cとを別部材によって構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図8に示す第4の変形例のように、これら円筒部34A′とカバー部34C′とを一体形成した蓋体34′を用いてもよい。このことは、第2の実施の形態による蓋体44についても同様である。
【0071】
また、上述した各実施の形態では、スパナ等を係合させる四角柱状の突起部37Aが設けられたにドレンプラグ37を用いた場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばレンチ等を係合させる六角穴等が設けられたドレンプラグを用いてもよい。
【0072】
また、上述した第1の実施の形態では、1段の減速歯車18と、2段の遊星歯車減速機構19,20とを備えた3段減速型の走行用減速装置31を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、2段以下の減速段を有する減速装置、あるいは4段以上の減速段を有する走行用減速装置にも適用できるものである。
【0073】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、ケーシング内に充填された潤滑油を外部に排出するドレン孔が、ケーシングを走行体に取付ける複数の取付ボルトのうち隣合う2個の取付ボルトのボルトヘッド部間に開口する構成としている。これにより、ドレン孔を閉塞するドレンプラグを、隣合う2個の取付ボルトのボルトヘッド部間に挟んで保護することができるので、岩石等がドレンプラグに直接的に衝突するのを抑えることができる。このため、ドレン孔からドレンプラグを容易に取外して潤滑油の交換を適正に行うことができ、ケーシング内に常に清浄な潤滑油を充填しておくことにより、走行用減速装置を長期に亘って円滑に作動させることができる。
【0074】
しかも、取付ボルトのボルトヘッド部が、岩石等の衝突によって摩耗したとしても、摩耗した取付ボルトを新たな取付ボルトに交換することができるので、この交換した取付ボルトのボルトヘッドによって、ドレンプラグを岩石等から長期に亘って保護することができる。
【0075】
また、請求項2の発明によれば、ケーシングを筒体と該筒体の端面を閉塞する蓋体とにより構成し、筒体と蓋体の外周側には複数のボルト挿通孔を設け、ドレン孔は各ボルト挿通孔のうち隣合うボルト挿通孔間に設ける構成としている。これにより、ドレン孔に取付けられたドレンプラグを、隣合うボルト挿通孔に挿通した取付ボルトのボルトヘッド部によって挟込むことができ、このボルトヘッド部によって岩石等から確実に保護することができる。
【0076】
さらに、請求項3の発明によれば、ドレンプラグのケーシングからの突出長さを、ボルトヘッド部の突出長さよりも小さく設定している。これにより、ドレンプラグに向けて飛来してくる岩石等を、ドレンプラグよりも先に、隣合う2個のボルトヘッド部に衝突させることができ、岩石等がドレンプラグに直接的に衝突するのを確実に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による走行用減速装置を示す断面図である。
【図2】ケーシング、取付ボルト、ドレンプラグ等を図1中の矢示II−II方向からみた右側面図である。
【図3】図1中のケーシング、ドレン孔、ドレンプラグ等を拡大して示す拡大断面図である。
【図4】第2の実施の形態によるケーシング、ドレン孔、ドレンプラグ等を拡大して示す図3と同様の拡大断面図である。
【図5】第1の実施の形態に用いられる凹陥溝の第1の変形例を示す図3と同様の拡大断面図である。
【図6】第1の実施の形態に用いられる凹陥溝の第2の変形例を示す図3と同様の拡大断面図である。
【図7】第2の実施の形態に用いられる凹陥溝の第3の変形例を示す図3と同様の拡大断面図である。
【図8】ケーシングの蓋体に係る第4の変形例を示す図1と同様の断面図である。
【図9】従来技術による走行用減速装置を搭載した油圧ショベルを示す正面図である。
【図10】従来技術による走行用減速装置を図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。
【図11】図10中のケーシング、ドレン孔、ドレンプラグ等を拡大して示す拡大断面図である。
【符号の説明】
2 下部走行体
4 サイドフレーム
12 油圧モータ(回転源)
16 取付ボルト
16A ボルトヘッド部
18 減速歯車(減速機構)
19,20 遊星歯車減速機構(減速機構)
23 潤滑油
31,41 走行用減速装置
32,42 ケーシング
33,43 筒体
33B,34E,43B,44E ボルト挿通孔
34,44,34′ 蓋体
36,46,47 ドレン孔
37 ドレンプラグ
Claims (3)
- 建設機械の走行体に複数の取付ボルトを用いて取付けられるケーシングと、該ケーシング内に設けられ回転源の回転を減速して出力する減速機構と、前記ケーシングの下部側に位置して設けられ前記ケーシング内に充填された潤滑油を排出するドレン孔と、該ドレン孔に外部から着脱可能に設けられるドレンプラグとを備えてなる走行用減速装置において、
前記ドレン孔は、前記各取付ボルトのうち隣合う2個の取付ボルトのボルトヘッド部間に位置して前記ケーシングに開口する構成としたことを特徴とする走行用減速装置。 - 前記ケーシングは筒体と該筒体の端面を閉塞する蓋体とにより構成し、
前記筒体と蓋体の外周側には周方向に離間して軸方向に延び前記各取付ボルトが挿通される複数のボルト挿通孔を設け、
前記ドレン孔は前記各ボルト挿通孔のうち隣合うボルト挿通孔間に設ける構成としてなる請求項1に記載の走行用減速装置。 - 前記ドレンプラグの前記ケーシングからの突出長さは、前記ボルトヘッド部の突出長さよりも小さく設定してなる請求項1または2に記載の走行用減速装置。
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