JP2001018186A - 溶接ロボット - Google Patents

溶接ロボット

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JP2001018186A
JP2001018186A JP11196484A JP19648499A JP2001018186A JP 2001018186 A JP2001018186 A JP 2001018186A JP 11196484 A JP11196484 A JP 11196484A JP 19648499 A JP19648499 A JP 19648499A JP 2001018186 A JP2001018186 A JP 2001018186A
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lip
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成樹 浅野
Tomio Miyamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接ロボットが多数並設して用いられた
場合においても、隣接する他の溶接ロボットが生ずる、
またはそのロボット自体が生ずる溶接火花によってオイ
ルシールが損傷することがないようにした端面保護機能
を具備したオイルシールを有する溶接ロボットを提供す
る。 【解決手段】 2つのアーム部材1、2がモータ3付減
速機4を介して関節結合している溶接ロボットにおい
て、軸方向内側に位置するメインリップ7aおよび軸方
向外側に位置するダストリップ7bを具備し、芯金6に
一体的に取着されたオイルシール5が減速機の端面に装
着されており、ダストリップの軸方向外側に耐火花性の
材質からなりオイルシール装着部の半径方向近傍まで延
在する端面保護板8を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶接ロボットに関
し、より詳しくは、オイルシールの端面保護機能を有す
る溶接ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】溶接ロボットにおいては、2つのアーム
部材がモータ付減速機を介して関節結合しており軸方向
内側に位置するメインリップおよび軸方向外側に位置す
るダストリップを具備し、芯金に一体的に取着されたオ
イルシールが減速機の端面に装着されていることが多
い。
【0003】例えば、自動車メーカーの溶接ラインのよ
うに多数の溶接ロボットを密集配置して使う場合に、そ
れぞれのロボットが他のロボットの近傍で溶接作業を行
う。このようなロボットにおいては、減速機端面に装着
されたオイルシールは、その端面が外部に露出している
ことが多い。この場合に1つの溶接ロボットから発生し
た溶接火花は隣接するロボットまたは自分自身のオイル
シール端面に飛翔することが日常茶飯である。この溶接
火花は通常約300℃以上の温度となっており、このよ
うな溶接火花がオイルシール端面に当った場合には、ゴ
ムからできているオイルシールの端面を溶かしてしま
う。
【0004】オイルシールは通常軸の軸方向内側に位置
するメインリップおよび軸の軸方向外側に位置するダス
トリップを具備しているが、このように火花は先ず軸方
向外側に位置するダストリップに飛翔し、ダストリップ
が溶ける。ダストリップが溶けることにより外部からの
ダストの侵入が行われるようになり、ダストはオイルシ
ールのダストリップとメインリップの間の空間に侵入す
ることになる。また、このようにして侵入したダストに
より、更にはダストリップが失われたために、この空隙
を侵入した火花によりメインリップが傷付けられ、これ
により最終的にオイルシールの機能が果たされずオイル
漏れが生じることになる。
【0005】また上述のように火花が直接ダストリップ
に飛翔しない場合にあっても、ダストリップに繋がる端
面のゴムが溶けることによりダストリップが変形し、こ
れによりダストリップの機能が低下し同様の問題が生じ
る可能性がある。
【0006】ダストリップが無くメインリップのみある
オイルシールの場合であっても、メインリップに繋がる
端面のゴムが溶けることによりメインリップが変形し、
これによりオイル漏れが生じてしまう。
【0007】従来このような溶接ロボットにおけるオイ
ルシールを溶接火花から保護するという考え方はなかっ
た。
【0008】更に言えば、オイルシールそれ自体が異物
の混入を防止するものであって、このオイルシールを異
物から保護するようなことは、以下に述べるように非常
に限られている範囲でしか行われていなかった。
【0009】例えば実開昭60−127163号公報に
は、草刈機に使用する草噛込み防止オイルシールとし
て、軸に連なる回転体が軸から膨んだ形状をしたものに
おいて、オイルシールの外側に断面が鍵の手状をしたプ
ロテクターを取着し、このプロテクターの先端が軸から
膨出した回転体の一部分を覆い回転体との間にラビリン
スを形成するようにすることが提案されている。
【0010】この実開昭60−127163号は、草刈
機を目的としていることから明らかなように、溶接ロボ
ットの火花から保護するような考え方はない。
【0011】この装置においては草刈機の草の噛込みを
防止するものであるが、プロテクターの形状が特殊形状
をしており、プロテクターに保護される回転体が軸より
も膨んだ形状をしている場合にしか利用できない。本発
明が目的とするような溶接ロボットにおいては、通常こ
のような回転体に相当する突出部分がないために、この
ものではラビリンスが形成できず、溶接ロボットの火花
を防止することができない。
【0012】実開平4−74773号公報には、ダスト
リップの半径方向外側にハウジングのストッパー壁部材
の内径部に接触突起を設け、この突起によって金属補強
環の露出部が外部と遮断され錆の発生が防止されるよう
にしたオイルシールが開示されている。
【0013】このものは特殊形状のハウジングに使用す
るものであって、一般的に溶接ロボットにおいては、こ
のような断面形状をしたハウジングは用いられておら
ず、この実開平4−74773号公報に開示されたオイ
ルシールを用いることも困難であるし、また仮に用いた
としても火花の侵入を防止することはできない。
【0014】また、この実開平4−74773号におい
てはL字状断面をしたハウジングの内部にL字状をした
オイルシールの金属補強環を設けるものであり、この金
属補強環の錆による損傷を防止するためのものであっ
て、このものにおいてはハウジングの先端はダストリッ
プの上部で止まっており、このようなものにあってはハ
ウジングと軸との間にダストリップが位置しており、ダ
ストリップに溶接火花が到達することを防止することは
できない。
【0015】更に、特開平8−291868号公報に
は、オイルシールの金属補強環の露出部に泥水等がかか
って錆が発生したり、ダストリップが剥離したりするの
を防止して、オイルシールの耐久性および寿命を向上さ
せるために、補強環の露出部がストッパー壁部材に接触
する部分の一部にダストリップの延長部を介在させると
ともに、ダストリップ延長部のストッパー壁部材に接触
する側の表面に1つ以上の環状突起を設けることが開示
されている。
【0016】このものは泥水によりオイルシールの補強
環が錆ることを防止するものであって、補強環をダスト
リップのゴムにより被覆するようにしたものであって、
このものにあってもハウジングは特殊形状のものであ
り、本発明が目的としているような溶接ロボットには用
いることができないのみならずダストリップの外側を保
護するような考え方がなく、このようなものを用いたと
しても火花がダストリップに到達することを防止するこ
とはできない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
溶接ロボットにおける火花によりオイルシールが損傷す
ることを防止するような考え方はない。また従来のオイ
ルシールにおいては、外からの異物として溶接における
火花は全く考慮していない。また、従来、外部からの侵
入物に対する防御方法として考えられたものにあって
も、その形状が特殊であったり、またシールリップの外
側を保護したりしていないために、このようなものを用
いたのでは、溶接ロボットの火花が特にオイルシールの
シールリップに到達することを防止することはできず、
オイルシールは火花により溶けたり変形したりして上述
したような問題が生じる。
【0018】
【発明の目的】本発明は上述したような従来技術に付随
する問題点を解消して、溶接ロボットが多数並設して用
いられた場合においても、隣接する他の溶接ロボットが
生ずる、またはそのロボット自体が生ずる溶接火花によ
ってオイルシールが損傷することがないようにした端面
保護機能を具備したオイルシールを有する溶接ロボット
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明においては、請求
項1に記載のように、2つのアーム部材がモータによっ
て回転させられる減速機を介して関節結合している溶接
ロボットにおいて、シールリップを具備し、芯金に一体
的に取着されたオイルシールが前記減速機の端面に装着
されており、該シールリップの軸方向外側に耐火花性の
材質からなり該オイルシール装着部の半径方向近傍まで
延在する端面保護板を設けたことを特徴とする溶接ロボ
ットにより上述した目的を達成する。
【0020】本発明においては、上述したように、シー
ルリップの軸方向外側に耐火花性の材質からなる端面保
護板を軸の半径方向近傍まで延在するようにして設けて
おり、この端面保護板によりシールリップは外部からの
火花の侵入に対し保護される。従って仮に火花が飛翔し
たとしても火花は耐火花性のある端面保護板により内部
への侵入が防止され、従ってメインリップやダストリッ
プからなるシールリップは火花により損傷することはな
い。この場合に本発明の保護板に用いる耐火花性の材質
としては、炭素鋼などが用いることができ、このような
炭素鋼を冷間圧延した鋼板または鋼帯を利用することが
できる。
【0021】より具体的には、本発明においては請求項
2に記載のように、前記芯金が逆L字状断面をしてお
り、前記軸方向外側に位置する該芯金のL字状の半径方
向端面に沿って前記端面保護板が設けられていてもよい
し、または請求項3に記載のように、前記芯金がコの字
状断面を有しており、該コの字の開口部が前記軸方向外
側を向いており、該開口部の軸方向外側に前記保護板が
設けられていてもよい。請求項2に記載した形状は従来
からオイルシールに用いられている芯金の形状である。
一方、請求項3に記載の形状は新しい形状であって、こ
のような形状にすることによってシールリップがダスト
リップを含むオイルシールにおいて、ダストリップに芯
金のばね力が働くのでダストリップによるダストシール
性がよくなるという効果が奏される。特に溶接ロボット
においては、この軸部は減速機により低速回転となって
いるために、ダストシール性がよければ軸とダストリッ
プとの間の摩擦抵抗が若干高くとも問題なく運転でき
る。従って、このようなダストシール性がよくなる請求
項3の形状のオイルシールはダストシールの侵入防止に
極めて効果がある。
【0022】本発明の保護板は、請求項4に記載のよう
に、前記保護板が前記芯金と別部材からなり、該保護板
と該芯金とが一体的に取着されていてもよいし、または
請求項5に記載のように、前記保護板が前記芯金と一体
ものであってもよい。請求項4のようにした場合には、
従来のオイルシールに保護板を付加的に設けることより
製造できるため、製造工程が簡略化され、従来の製造方
法がそのまま用いられるという利点がある。一方、請求
項5のようにすることにより、製造工程が一工程で芯金
と保護板を製造できるという利点がある。
【0023】更に本発明においては、請求項6に記載の
ように、前記オイルシール装着部の軸方向外側部分が面
取りされており、前記保護板の先端が該オイルシール装
着部の半径方向に非面取り部の外面を越えて該面取り部
の近傍まで延在することができる。このようにすること
により保護板は半径方向に通常の軸の外径部を越えて面
取部まで延在するために保護板による火花の侵入部およ
びダストの侵入防止効果がより一層高められる。
【0024】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
基き本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る端面
保護オイルシールを具備した溶接ロボットの腕の関節部
分の断面図であり、2つのアーム部材1、2はモータ3
付の減速機4を介して関節結合されている。図1に示す
モータ3は電動モータであり、アーム部材2に取着され
ている。
【0025】図1に示す減速機4は偏心揺動型歯車減速
機であり、支持ブロック13の本体は円板状部17およ
び円板状部17に突設した柱状部21からなる。
【0026】円板状部17の表面には隣接柱状部21間
に所定深さの軸受装着孔17bおよび支持ブロック13
をアーム2にボルト結合するための螺子孔17cを形成
している。更に、円板状部17の中心部分には入力回転
軸11を嵌挿させる中心孔21cを穿っている。入力回
転軸11は油圧モータ3の出力軸に連結している。また
図1の左側に示す如く、支持ブロック13の一部をなす
端円板25を支持ブロックの本体の柱状部21にピン
(図示せず)により一体的に結合しており、端円板25
を支持ブロックの本体の柱状部21にボルト24によっ
て固定している。螺子孔21eはボルト24の締結孔で
あり、柱状部21に形成されている。
【0027】端円板25には、前述の円板状部17に形
成した軸受装着孔17bに対応して軸受装着孔25dを
形成している。軸受装着孔17b、25dにそれぞれコ
ロ軸受27、29を装着し、該軸受27、29間にピニ
オン33の自転運動を取出すピンとしてクランクピン3
1を回転可能に両端支持している。クランクピン31は
その回転軸線に対し偏心配置した2つのクランク部31
a、31cを有し、ピニオン33がクランク部31a、
31cに嵌合されている。
【0028】ピニオン33は外周面にペリサイクロイド
曲線への等距離曲線からなる歯形の外歯を有し、クラン
クピン31のクランク部31aまたは31cに軸受35
を介して係合するピン孔33bを具備する。ハブ37
は、その内周面に、ピニオン33の外周に形成した外歯
の歯数より僅かに多い数の内歯をピン歯37aにより形
成している。
【0029】本実施例においては支持ブロック13の円
板状部17とハブ37の外周部の間にボール軸受36を
装着し、ハブ37を回転可能に支持している。なお、符
号18はリング状カバーであり、円板状部17の先端に
一体的に取着されている。ハブ37にカバー38を取着
し、カバー38とアーム部材1とをボルト39により連
結している。ピニオン33の柱状部用溝は支持ブロック
13の柱状部21により形成される柱状部21に遊嵌合
しており、クランクピン31の自転運動によりそのクラ
ンク部31a、31cの中心軸線がクランクピン31の
回転軸線に対して公転運動することにより2つのピニオ
ン33は偏心公転運動され、外歯がハブ37の内歯歯車
と係合する。
【0030】本実施例においては、入力回転軸11の左
側先端に第1外歯車41を形成し、また前記両端支持さ
れたクランクピン31の左端に第1外歯車41の歯数よ
り大きな歯数を有する第2外歯車43を止着し、両歯車
41、43を噛合させる。
【0031】油圧モータ3の出力軸、すなわち減速機の
入力回転軸11、の回転は入力回転軸11の第1外歯車
41を通じそれに噛合う第2外歯車43に両歯車41、
43の歯数比に応じ減速(第1段の減速)して伝達され
る。第2外歯車43の回転により支持ブロック13に回
転可能に両端支持されたクランクピン31のクランク部
31aは公転運動を生じ、ピニオン33は軸受35を介
してピン孔33bがクランク部31aに係合しているの
で、クランク部31aの公転運動により偏心公転運動さ
れる。このとき、複数個のクランクピン31は、ピニオ
ン33の公転運動成分と自転運動成分のうち、自転運動
成分のみがハブ37に取り出されるように、機能してい
る。従って、ピニオン33の偏心公転運動によりピニオ
ンの外周に形成した外歯33aがハブ37の内周に形成
した内歯歯車に係合しハブ37を減速回転(第2段の減
速)させる。このようにして、ハブ37に取付けたアー
ム部材1がアーム部材2に対して減速して回動される。
【0032】減速機4の端面部分、すなわち、リング状
カバー18とカバー38との間には本発明に係るオイル
シール5が設けられている。オイルシール5の拡大図を
図2に示す。
【0033】図2において、このオイルシール5は略L
字状断面をした芯金6とその芯金6を被覆するゴム部材
7からなり、ゴム部材7は軸方向の内側のメインリップ
7aおよび軸方向外側のダストリップ7bからなるシー
ルリップを有している。この芯金6の軸方向外側位置に
逆L字状をした保護板8が設けられている。保護板8の
材質は前述したように炭素鋼などの鋼からなっている。
符号9はバネであり、メインリップ7aおよびダストリ
ップ7bを装着部に押圧するものである。
【0034】保護板8は図3(a)に示すように、その
先端8aがダストリップ7bよりも僅かに短い状態とな
っており、この寸法差tは装着状態において0.1〜
0.2mm程度になるように設定している。
【0035】上述したように、本発明のオイルシール5
はオイルシール部材自体に保護板8を組付けており、こ
の保護板8によってダストリップ7bを含めたオイルシ
ール5端面の保護を行うことができる。従って、本発明
によれば、従来のオイルシール5に保護板8を設けるだ
けでよく、特別な保護構造を必要とせず、他のロボット
部材も特に設計変更することなく、オイルシール5のみ
を変えることによって簡単な構造で、溶接ロボット、特
にその関節結合部を溶接の火花から保護することができ
る。更に、保護板8の先端8aとオイルシール装着部と
の隙間を0.1〜0.2mm程度に押さえることにより、
この保護板8により工作機械等により生ずる切粉等の切
り裂き作用を持つダストに対する保護機能も生じ、ダス
トリップ7bの更なる保護が図れる。なお本発明の保護
板8に小さな孔8b(図4(c))などを開けることに
より、本発明に係るオイルシール5を具備した溶接ロボ
ットを火花のみならず水の掛かるような場所に用いるこ
ともできる。
【0036】図3に本発明の他の実施例の幾つかを示
す。図3(b)においてはオイルシール装着部(図示し
た実施例ではカバー38)の端面を面取りをしており、
保護板8の先端8aは周面を越えて、この面取りをした
部分まで延ばすことができるものである。このようにす
ることにより保護板8によるダスト侵入防止効果および
火花侵入防止効果はより一層高めることができる。
【0037】また、図3(c)においては保護板8の先
端部を軸方向に外の方向に僅かに膨らますことによっ
て、保護板8の先端8aとオイルシール装着部(図示し
た実施例ではカバー38)との間の上述の効果をより一
層生じ易くしたものである。
【0038】図4においては、オイルシール5の芯金6
の形状が逆コの字状をしたものを示している。このよう
な形状にすることによってダストリップ7bに芯金6の
ばね力が働くのでダストリップ7bによるダストシール
性がよくなるという効果が奏される。
【0039】図4(a)においては、このような芯金6
に別体の保護板8を溶接または接着により一体的に取付
けたものであり、保護板8の先端は軸の先端の近傍まで
達している。
【0040】図4(b)においては芯金6をL字状の先
端の上側部分を更に折り曲げて軸方向下側まで軸に向け
て半径方向に延ばしたものであり、全体としてP字状断
面をしており、このようにこのものにおいては芯金6が
一体的構造となっており、一体構造の芯金6にゴムを一
体的に成形することにより本発明のオイルシール5を製
造することができる。
【0041】図4(c)においては、前述した図4
(a)の態様とよく似ているが、保護板8に小さな孔8
bを開けており、この装置全体が火花のみならず水が掛
かるような場所に使用する場合に水が中に溜った状態と
ならないように外部に抜けるようにしている。
【0042】図5は、本発明に係るオイルシール5を用
いた他の溶接ロボットの関節部分を示すものであり、前
述した図1のものとは減速機4の構造が異なっている
が、同一部品には同一番号を付し、その詳細な説明は省
略している。図1ではハブ37とアーム1とを固定して
いたが、図5では支持ブロック13の円板状部17とア
ーム1とを固定している。
【0043】なお、本発明においては、ダストシールが
無くメインシールのみ有するシールリップ付きのオイル
シール、及び、ダストシールとメインシールとからなる
シール付きのオイルシールに適用されるものである。
【0044】
【発明の効果】本発明においては、シールリップの軸方
向外側に耐火花性の材質からなる端面保護板8を軸の半
径方向近傍まで延在するようにして設けており、この端
面保護板8によりシールリップは外部からの火花の侵入
に対し保護される。従って仮に火花が飛翔したとしても
火花は耐火花性のある端面保護板8により内部への侵入
が防止され、従ってシールリップは火花により損傷する
ことはない。
【0045】従って、本発明によれば、オイルシール5
に端面保護機能を持たせており、多数の溶接ロボットを
密集配置して使う場合にも、各溶接ロボットの減速機4
に連結された軸部に設けられたオイルシール5が溶接の
火花によって損傷することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接ロボットの関節部の断面図で
ある。
【図2】図1のオイルシール部の拡大図である。
【図3】本発明に用いるオイルシールの要部の断面図で
あり、(a)は図1および図2に示した実施例に用いた
ものであり、(b)は別の実施例、(c)は更に別の実
施例である。
【図4】本発明に係るオイルシールの芯金形状を変えた
実施例を示し、(a)、(b)、(c)はそれぞれ異な
る実施例である。
【図5】本発明に係る溶接ロボットの腕部分の更に別の
実施例を示す。
【符号の説明】
1、2 アーム 3 油圧モータ 4 減速機 5 オイルシール 6 芯金 7 ゴム部材 7a メインリップ(シールリップ) 7b ダストリップ(シールリップ) 8 保護板 8a 先端 8b 孔
フロントページの続き Fターム(参考) 3F060 AA05 BA00 EB11 GA05 GA15 GB21 GC01 GC03 HA00 HA30 3J006 AE17 AE46 3J016 AA02 BB03 CA04 4E065 AA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのアーム部材がモータによって回転
    させられる減速機を介して関節結合している溶接ロボッ
    トにおいて、シールリップを具備し、芯金に一体的に取
    着されたオイルシールが前記減速機の端面に装着されて
    おり、該シールリップの軸方向外側に耐火花性の材質か
    らなり該オイルシール装着部の半径方向近傍まで延在す
    る端面保護板を設けたことを特徴とする溶接ロボット。
  2. 【請求項2】 前記芯金が逆L字状断面をしており、前
    記軸方向外側に位置する該芯金のL字状の半径方向端面
    に沿って前記端面保護板が設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の溶接ロボット。
  3. 【請求項3】 前記芯金がコの字状断面を有しており、
    該コの字の開口部が前記軸方向外側を向いており、該開
    口部の軸方向外側に前記保護板が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の溶接ロボット。
  4. 【請求項4】 前記保護板が前記芯金と別部材からな
    り、該保護板と該芯金とが一体的に取着されていること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の溶接ロ
    ボット。
  5. 【請求項5】 前記保護板が前記芯金と一体ものである
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の溶
    接ロボット。
  6. 【請求項6】 前記オイルシール装着部の軸方向外側部
    分が面取りされており、前記保護板の先端が該オイルシ
    ール装着部の半径方向に非面取り部の外面を越えて該面
    取り部の近傍まで延在していることを特徴とする溶接ロ
    ボット。
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