JP2004268903A - エアバッグ装置及びエアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの乗員とのファーストコンタクトエリアが大きいエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の連結部70よりも先端側が連結部70に沿う折り畳み線Aに沿って互いに離反する方向に折られる。折り畳み線Aよりも基端側が連結部70と基端側との途中の折り畳み線Cに沿って、且つ右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の折り畳み線C同士が互いに離反するように折られ、折り畳み線Aと折り畳み線Bとが重ね合わされる。折り畳み線Bよりも先端部が互いに重ね合わされてロール折りされ、折り畳み線Bよりも基端側が蛇腹折りされて上下方向に細長い1次折り畳み体10Aとされる。折り畳み体10Aの上半側と下半側がそれぞれ2次折り畳みされて最終折り畳み体とされる。
【選択図】図11

Description

本発明は、車両衝突時等に乗員を保護するためのエアバッグ及びエアバッグ装置に係り、特に、乗員の前方の左側及び右側においてそれぞれ膨張する左半側エアバッグ及び右半側エアバッグを有したエアバッグ及びエアバッグ装置に関する。
車両衝突時等に乗員を保護するためのエアバッグとして、乗員の前方の左側及び右側においてそれぞれ膨張する左半側エアバッグ及び右半側エアバッグを有し、これらが共通のインフレータによって膨張するよう構成されたエアバッグが、特開平4−292239号公報に記載されている。同号公報のエアバッグにおいては、左半側エアバッグと右半側エアバッグの先端部同士がタイパネルによって連結されている。
このエアバッグは、折り畳まれてケース内に収容され、カバーによって覆われている。車両衝突時にインフレータ(ガス発生器)がガス噴出作動すると、エアバッグはカバーを押し開けつつ乗員の前方に膨張する。
このインフレータは、エアバッグの基端側の内部又は外部に配置されている。インフレータがエアバッグの基端側の外部に配置されている構造のエアバッグ装置にあっては、インフレータの噴出ガスは、エアバッグの基端側に設けられたガス導入口を介してエアバッグ内に供給される。
インフレータをエアバッグの基端側の内部に配置する場合、インフレータの全体をエアバッグ内に配置することもあり、また、インフレータの一部をエアバッグ内に配置することもある。後者の例としては、エアバッグに1対のスリット状開口を設け、棒状のインフレータをこれらのスリット状開口に通し、インフレータの両端側をエアバッグ外に突出させる構成が例示される。
特開平4−292239号公報
I.上記特開平4−292239号公報のエアバッグにあっては、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士がタイパネルによって連結されているので、エアバッグが膨張したときにタイパネルが乗員の身体の左右方向の中央を受け止めることになる。
本発明は、膨張した左半側エアバッグが乗員の左胸を受け止め、右半側エアバッグが右胸を受け止め、乗員の胸の左右方向の中央部には膨張したエアバッグの空間部が対峙するよう構成されたエアバッグ装置を提供することを目的とする。
II.上記特開平4−292239号公報のエアバッグにあっては、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが膨張するに際し、これらのうちのどちらか一方のエアバッグにインフレータからのガスが多く流入するようになり、他方のエアバッグの膨張が該一方のエアバッグよりも遅れるおそれがある。
なお、同号公報のエアバッグにおいては、左半側エアバッグと右半側エアバッグとがタイパネルによって連結されているので、これらのうちの一方のエアバッグの膨張が遅れても、先行して膨張したエアバッグが該タイパネルを介して膨張の遅れているエアバッグを膨張方向に引張ってその膨張を促進させることが期待できる。しかしながら、該タイパネルは左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士を連結しているので、先行して膨張を開始したエアバッグは、その先端側まで膨張するまで、膨張の遅れているエアバッグを該タイパネルを介して十分に引張ることができない。
本発明は、その一態様において、左半側エアバッグと右半側エアバッグの双方が膨張初期の段階からスムーズに且つ左右略均等に膨張するエアバッグ装置を提供することを目的とする。
III.上記特開平4−292239号公報のように左半側エアバッグ及び右半側エアバッグを有するエアバッグにおいて、膨張時の左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの容積が大きいと、エアバッグを早期に膨張させるためにはインフレータとして容量の大きなものを採用する必要がある。本発明は、さらに別の一態様において、インフレータの容量が比較的小さい場合でも左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが十分に早期に膨張するエアバッグ及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のエアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグ及び該エアバッグを膨張させるインフレータを備え、該エアバッグの基端側に配置された該インフレータの噴出ガスにより該エアバッグはその先端側が該基端側から遠ざかる方向に膨張するエアバッグ装置であって、該エアバッグとして、乗員前方の左側において膨張する左半側エアバッグと、乗員前方の右側において膨張する右半側エアバッグとを有するエアバッグ装置において、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグは、それらの先端部同士が非連結状となっており、これにより、膨張した状態において該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士の間に、乗員に向って開放する空間部が形成されるよう構成されており、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグは、それぞれ、1次折り畳みされることにより上下方向に細長い1次折り畳み体とされ、その後、上下幅を小さくするように2次折り畳みされることにより最終折り畳み体とされていることを特徴とするものである。
請求項2のエアバッグ装置は、請求項1において、該1次折り畳みの少なくとも一部はロール折りであり、左半側エアバッグの該ロール折りは、上方から見て時計回りであり、右半側エアバッグの該ロール折りは、上方から見て反時計回りであることを特徴とするものである。
請求項3のエアバッグ装置は、請求項1において、該1次折り畳みは蛇腹折りであることを特徴とするものである。
請求項4のエアバッグ装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、該2次折り畳みは、1次折り畳み体の上半側と下半側をそれぞれ別個に折るものであることを特徴とするものである。
請求項5のエアバッグ装置は、請求項4において、該上半側の分量が下半側の分量よりも多いことを特徴とするものである。
請求項6のエアバッグ装置は、請求項1ないし5のいずれか1項において、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの基端側同士が連なっており、これらの左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが共通のインフレータによって膨張することを特徴とするものである。
請求項7のエアバッグ装置は、請求項1ないし6のいずれか1項において、該左半側エアバッグと該右半側エアバッグとの対面部分のうち前記膨張方向の途中部分同士が連結されて連結部となっていることを特徴とするものである。
請求項8のエアバッグ装置は、請求項7において、該エアバッグ装置は請求項2に記載のエアバッグ装置であり、前記1次折り畳みに際し、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの前記連結部よりも先端側は、該連結部に沿う折り畳み線Aに沿って、互いに離反する方向に折られ、該折り畳み線Aよりも基端側は、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの該連結部と基端側との途中の折り畳み線Cに沿って、且つ該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの折り畳み線C同士が離反するように折られ、該折り畳み線Cよりも基端側の折り畳み線Bが前記折り畳み線Aと重ね合わされ、この折り畳み線Bよりも先端側が互いに重ね合わされて前記ロール折りされ、該折り畳み線Bよりも基端側が蛇腹折りされていることを特徴とするものである。
請求項9のエアバッグ装置は、請求項1ないし8のいずれか1項において、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの膨張時における各々の左右方向の幅員を規制するために該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグのパネル同士自体の間に吊紐が架設されていることを特徴とするものである。
請求項10のエアバッグ装置は、請求項9において、該エアバッグ装置は請求項7又は8に記載のものであり、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの膨張方向の途中部分であって且つ対面部分同士が両者の連結方向に延在する連結体によって連結されており、該エアバッグが膨張した状態において前記吊紐と該連結体とが一直線状に配設されていることを特徴とするものである。
請求項11のエアバッグ装置は、請求項10において、該連結体はパネル状であり、該吊紐はベルト状であり、エアバッグが膨張した状態において該連結体のパネル面及び吊紐のベルト面が上下方向且つ面一となるように設けられていることを特徴とするものである。
請求項12のエアバッグは、基端側に配置されたインフレータの噴出ガスにより先端側が該基端側から遠ざかる方向に膨張するエアバッグであって、乗員前方の左側において膨張する左半側エアバッグと、乗員前方の右側において膨張する右半側エアバッグとを有するエアバッグにおいて、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士が非連結状となっており、該エアバッグが膨張した状態において該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士の間に、乗員に向って開放する空間部が形成されるエアバッグであって、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの膨張時における各々の左右方向の幅員を規制するために、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグのパネル同士自体の間にベルト状の吊紐が架設されており、該吊紐は、そのベルト面が該エアバッグの膨張時において上下方向となるように設けられていることを特徴とするものである。
請求項13のエアバッグは、請求項12において、該左半側エアバッグと該右半側エアバッグとの前記膨張方向の途中部分同士であって且つ対面部分同士が両者の連結方向に延在する連結体によって連結されていることを特徴とするものである。
請求項14のエアバッグは、請求項13において、該連結体はパネル状であり、エアバッグが膨張した状態においてベルト状の前記吊紐とパネル状の該連結体とが一直線状に配設されており、該吊紐のベルト面と連結体のパネル面とは、エアバッグが膨張した状態において略面一となるように設けられていることを特徴とするものである。
請求項15のエアバッグ装置は、請求項12ないし14のいずれか1項のエアバッグを備えたものである。
本発明のエアバッグ装置において、インフレータが作動してエアバッグが膨張した場合、左半側エアバッグが乗員の左胸を受け止め、右半側エアバッグが乗員の右胸を受け止める。この左右の胸には硬くて強い肋骨が存在する。このエアバッグは、この肋骨を介して乗員の衝撃を受承し、吸収する。このエアバッグは、膨張した状態において左半側エアバッグと右半側エアバッグの先端部同士の間に空間部が存在し、乗員の胸中央の胸骨付近は空間部に対峙する。従って、乗員の身体がエアバッグに突っ込んでいった場合、胸の胸骨付近は、エアバッグからそれ程大きな反力を受けないようになり、この胸骨付近の負担が小さくなる。
なお、本発明では、エアバッグが膨張した状態において、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの最先端同士の間隔が150〜450mmであると、膨張した左半側エアバッグが左胸中心付近に正対し、右半側エアバッグが右胸中心付近に正対するようになり、乗員上半身の肋骨付近が極めてしっかりとエアバッグによって受承されるようになる。
本発明のエアバッグ装置では、エアバッグは上下に細長い1次折り畳み体とされ、それから2次折り畳みされて最終折り畳み体とされている。インフレータが作動すると、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが比較的早期に上下方向に膨張し、それから乗員に向って膨張する。このため、乗員と最初に接触する面の大きさ(ファーストコンタクトエリア)が広いものとなる。
本発明(請求項2)のエアバッグ装置は、1次折り畳みの少なくとも一部はロール折りであり、左半側エアバッグの該ロール折りは、上方から見て時計回りであり、右半側エアバッグの該ロール折りは、上方から見て反時計回りである。このエアバッグが膨張する場合、左半側エアバッグは乗員の左胸の左前方から左胸を包むように左胸に近付き、右半側エアバッグは乗員の右胸の右前方から右胸を包むように近付く。そして、この結果、乗員の頭部も左右の前方から挟み包まれるようにしてエアバッグによって受け止められるようになる。
ただし、本発明では、1次折り畳みは蛇腹折りであってもよい(請求項3)。かかる1次折り畳みとした場合、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグはそれぞれ乗員の左胸及び右胸を正面方向から受け止めるように膨張するようになる。
本発明では、1次折り畳み体の上半側と下半側とをそれぞれ別個に折るように2次折り畳みを行うのが好ましい(請求項4)。これにより、エアバッグ折り畳みの上半側の分量と下半側の分量とを任意に調節することが可能となる。そして、例えば、上半側の分量が下半側の分量よりも多くなるように2次折り畳みを行うことにより(請求項5)、エアバッグ膨張初期過程において左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの上半側が下半側よりも大きく膨張するようになる。この結果、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの乗員対峙面が比較的鉛直に近い面となって乗員に接近するので、ファーストコンタクトエリアが大きくなる。
本発明では、左半側エアバッグと右半側エアバッグとが共通のインフレータからのガスによって膨張するよう構成してもよく(請求項6)、このようにすればインフレータの数が少ないものとなり、製造コストを低減できる。
本発明の一態様に係る請求項7においては、該左半側エアバッグと該右半側エアバッグとの対面部分のうち前記膨張方向の途中部分同士が連結されて連結部となっている。
このように該途中部分同士が連結されていると、エアバッグ膨張時にこれらのうちのどちらか一方の膨張が遅れている場合でも、先行して膨張しつつあるエアバッグが、膨張の遅れている該一方のエアバッグを引張ってその膨張を促進させる。しかも、これらの左半側エアバッグと右半側エアバッグとの該膨張方向の途中部分同士が連結されているので、先行して膨張を開始した他方のバッグは、該途中部分まで膨張した初期の段階で膨張の遅れている該一方のエアバッグを膨張方向に引張り始める。これにより、該左半側エアバッグと右半側エアバッグの双方が膨張初期の段階からスムーズに且つ左右略均等に膨張するようになる。
このように該左半側エアバッグと該右半側エアバッグとの対面部分のうち前記膨張方向の途中部分同士が連結されて連結部となっている構成のエアバッグを請求項2のようにロール折りする場合には、1次折り畳みに際し、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの前記連結部よりも先端側は、該連結部に沿う折り畳み線Aに沿って、互いに離反する方向に折られ、該折り畳み線Aよりも基端側は、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの該連結部と基端側との途中の折り畳み線Cに沿って、且つ該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの折り畳み線C同士が離反するように折られ、該折り畳み線Cよりも基端側の折り畳み線Bが前記折り畳み線Aと重ね合わされ、この折り畳み線Bよりも先端側が互いに重ね合わされて前記ロール折りされ、該折り畳み線Bよりも基端側が蛇腹折りされている構成とすることが好ましい(請求項8)。
この1次折り畳み体は、折り畳み線Cよりも基端側が蛇腹折りされているので、該エアバッグが膨張するに際しては、蛇腹折りされた基端側がすばやく膨張し、それからロール折りされた先端側が乗員を左右から挟み包むように膨張する。
請求項9のエアバッグ装置及び請求項12のエアバッグの通り、吊紐を設けることにより、膨張時の左右方向の幅員が規制されるため、インフレータとして容量の小さいものを採用しても左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが十分に早期に膨張するようになる。なお、この吊紐の長さを調節することにより、膨張した左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの幅員を所望値とすることができる。
請求項10のエアバッグ装置及び請求項13のエアバッグにおいては、該左半側エアバッグと該右半側エアバッグとの前記膨張方向の途中部分同士が連結されている。
このように該途中部分同士が連結されていると、エアバッグ膨張時にこれらのうちのどちらか一方の膨張が遅れている場合でも、先行して膨張しつつあるエアバッグが、膨張の遅れている該一方のエアバッグを引張ってその膨張を促進させる。しかも、これらの左半側エアバッグと右半側エアバッグとの該膨張方向の途中部分同士が連結されているので、先行して膨張を開始した他方のバッグは、該途中部分まで膨張した初期の段階で膨張の遅れている該一方のエアバッグを膨張方向に引張り始める。これにより、該左半側エアバッグと右半側エアバッグの双方が膨張初期の段階からスムーズに且つ左右略均等に膨張するようになる。
また、この請求項10,13のエアバッグ装置及びエアバッグにあっては、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの対面部分同士が両者の連結方向に延在する連結体によって連結されているので、膨張した左半側エアバッグと右半側エアバッグとの間隔をこの連結体の長さによって規制することができる。
さらに、この請求項10,13のエアバッグ装置及びエアバッグにあっては、吊紐と該連結体とが一直線状に配設されているので、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの膨張形状が安定したものとなる。
請求項11,14のエアバッグ装置及びエアバッグのように、吊紐がベルト状であり、且つそのベルト面がエアバッグ膨張時において上下方向となるように該吊紐が設けられていると、ベルト面を水平方向とした場合に比べ、エアバッグが膨張するときに吊紐と各バッグとの繋ぎ目部分に生じる応力が軽減される。
請求項11,14のエアバッグ装置及びエアバッグのように、連結体がパネル状であり、そのパネル面がエアバッグ膨張時において上下方向となるようにした場合には、パネル面を水平方向とした場合に比べ、エアバッグ膨張時に連結体と各バッグとの繋ぎ目部分に生じる応力が軽減される。
また、このパネル面と吊紐のベルト面とが面一であると、エアバッグを1次折りするとときにエアバッグをこれらの面に沿って折るようにすることにより、折り畳みが容易となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図(a)は本発明の実施の形態に係るエアバッグの膨張状態における斜視図、第1図(b)は第1図(a)のB−B線に沿う断面図、第2図は第1図(b)のII−II線に沿う断面図、第3図(a)はこのエアバッグの分解斜視図、第3図(b)は同(a)のB部分の拡大図である。第4図〜第11図はエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。第12図〜第14図はエアバッグの膨張作動の説明図である。なお、第14図(a)は左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端側が乗員に当ったときを示し、同(b)は、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが膨張完了したときを示している。
このエアバッグ10は、乗員前方の右側において膨張する右半側エアバッグ12と、乗員前方の左側において膨張する左半側エアバッグ14と、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の一端側同士を連通する連通部16とを有している。該連通部16がエアバッグ10の基端側となっている。従って、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14は、それぞれこの連通部16から遠ざかる方向に膨張する。
このエアバッグ10が膨張した状態にあっては、右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14の先端部同士の間にタイパネルなどの架渡部材は存在せず、両バッグ12,14の先端部同士の間に形成される空間部13は乗員に向って(即ち、第1図(b)において上方に向って)開放している。
このエアバッグ10が膨張完了した状態にあっては、右半側エアバッグ12の最先端12tと左半側エアバッグ14の最先端14tとの間隔Wは150〜450mm特に170〜430mmであることが好ましい。
このエアバッグ10においては、右半側エアバッグ12の膨張方向の途中部分と左半側エアバッグ14の膨張方向の途中部分とがシーム52によって結合されて連結部70となっている。
この実施の形態では、該エアバッグ10は、パネル18,20,22,24,26,28を縫合してなるものである。以下に、各パネル同士の縫合構成について詳細に説明する。
第3図(a)に示すように、パネル18(リアインナパネル)は、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の膨張方向の途中部分よりも後端側の面と、連通部16のエアバッグ中央側の面とを構成する。パネル20(リアアウタパネル)は、このリアインナパネル18と反対側の面(エアバッグ外側面)を構成する。
パネル22,24(フロントインナパネル)は、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の膨張方向の該途中部分よりも先端側のエアバッグ中央側の面(右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14との対向面)を構成する。
パネル26,28(フロントアウタパネル)は、該フロントインナパネル22,24と反対側の面(エアバッグ外側面)を構成する。
符号30は該リアインナパネル18とリアアウタパネル20とを縫合したシーム(縫糸)を示し、符号32,34は、それぞれ該リアインナパネル18とフロントインナパネル22,24とを縫合したシームを示し、符号36,38は該リアアウタパネル20とフロントアウタパネル26,28とを縫合したシームを示している。
符号28aはフロントアウタパネル28に設けられた左半側エアバッグ用ベントホールを示している。フロントアウタパネル26にも、これと同様の右半側エアバッグ用ベントホール26aが設けられている(第4図参照)。
第1図(a)に示すように、リアインナパネル18とフロントインナパネル22,24との縫合代(結合代)44,46は、それぞれ、エアバッグ製品における右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の外面に露出するように配置されている。この縫合代44,46からは、第1,2図に示すように、舌片状の連結代48,50(第2図では連結代48のみ図示。)が突設されている。そして、第1図特に第1図(b)に明示の通り、この連結代48,50同士がシーム52によって縫合されることにより、連結部70が形成されている。
このように、該右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14とは、該リアインナパネル18とフロントインナパネル22,24との縫合代44,46を介してその対面部分のうち膨張方向の途中部分同士が連結されている。
なお、この形態における膨張したエアバッグの後端10eから連結部70までの距離は、膨張したエアバッグ10の前後方向の長さLの30〜70%特に40〜55%程度が好ましい。
連通部16の外側面を構成するリアアウタパネル20には、インフレータ挿通用の1対のスリット54,54が設けられている。この実施の形態では、第1図(a),(b)に示すように、棒状のインフレータ56が用いられている。該棒状インフレータ56は、該連通部16を車両幅方向に貫通するように該スリット54,54に挿通されており、該インフレータ56の両端部がエアバッグ10外に配置されている。
このエアバッグ10は、車両衝突時に乗員を保護するためのエアバッグ装置に装備される。このエアバッグ装置は、該エアバッグ10を収容するための無蓋箱状のケース2を有しており、該エアバッグ10はこのケース2に連結される(第4図〜第11図参照)。第1図(b)の符号58は、エアバッグ10をこのケース2に連結するためのボルト等の固着具(図示略)が挿通される孔を示している。インフレータ56の両端部もこのケース内に取り付けられている。
エアバッグ10が折り畳まれてケース2内に収容され、該エアバッグ10の折り畳み体を覆うようにケース2にリッド等のカバー(図示略)が装着されることにより、エアバッグ装置が構成される。なお、該リッドは、エアバッグ10が膨張するときに該エアバッグ10からの押圧力によって開裂するようになっている。
このエアバッグ装置は、自動車の助手席前方のインストルメントパネル1の上面に設置される(第12図〜第14図参照)。
以下に、第4図〜第11図を参照してこのエアバッグ10の折り畳み手順を説明する。なお、図を見易くするために、第8図〜第11図は、第4図〜第7図の1.2倍程度の縮尺にて示されている。
このエアバッグ10は、まず、第4図に示すように、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の対向面同士(前記連結部70によって連結された面同士)が重なり合うように平らに広げられる。そして、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の前記連結部70よりも先端側が、第5図に示すように、該連結部70に沿う折り畳み線Aに沿って互いに離反する方向に折られる。
次いで、このエアバッグ10の該折り畳み線Aよりも基端側が、第6図に示すように、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の該連結部70と基端側との途中の折り畳み線Cに沿って、且つ該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の折り畳み線C同士が互いに離反するように折られる。
即ち、該右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14とは、該折り畳み線Cと基端側との途中の折り畳み線Bに沿って、該折り畳み線B,C間の部分同士が互いに離反する方向に折られると共に、該折り畳み線Cに沿って、該折り畳み線C,A間の部分同士が互いに接近する方向に折られる。なお、エアバッグ10の後端10eから折り畳み線Bまでの距離は該後端10eから連結部70までの距離の20〜40%程度であることが好ましい。折り畳み線Cは、この折り畳み線Bと折り畳み線A(連結部70)との中間付近に位置している。
この折り畳みにより、第7図に示すように、該右半側エアバッグ12の折り畳み線A,B同士が重ね合わされ、同様に、左半側エアバッグ14の折り畳み線A,B同士が重ね合わされる。また、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の折り畳み線B,C間の部分と折り畳み線C,A間の部分とがそれぞれ重ね合わされる。
次に、第8図及び第9図に示すように、これらの右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の先端側重ね合わせ体が、それぞれ折り畳み線Cから折り畳み線A,Bに向ってロール折りされる。この際、該先端側重ね合わせ体は、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の基端側を臨む面が内側に巻き込まれるようにロール折りされる。即ち、第12図のように、右半側エアバッグ12の先端側重ね合わせ体は上方から見て反時計回りにロール折りされると共に、左半側エアバッグ14の先端側重ね合わせ体は上方から見て時計回りにロール折りされる。
その後、第9,10図に示すように、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の折り畳み線Bよりも基端側が、それぞれ該折り畳み線Bと後端10e(第9,10図では図示略)との途中の折り畳み線D,Eに沿って蛇腹折り(ジグザグ折り)され、ケース2の前面開放口2aに重ね合わされる。
このようにして、第11図の如き上下方向(第11図では略左右方向)に細長いエアバッグ10の1次折り畳み体10Aが形成される。
この1次折り畳み体10Aは、その上端及び下端からそれぞれケース2の開放口2aに向ってその上下方向の大きさが小さくなるように2次折り畳みされることにより、最終折り畳み体とされる。その後、この最終折り畳み体は開放口2aからケース2内に収容され、該開放口2aを閉鎖するように、該ケース2に前記リッドが装着される。
なお、この2次折り畳みに際しては、該1次折り畳み体10Aは、その上端側及び下端側がそれぞれロール折りされてもよく、蛇腹折りされてもよい。
このエアバッグ装置においては、車両衝突時には、インフレータ56がガス噴出作動し、該インフレータ56から連通部16内にガスが噴出する。このインフレータ56からのガスは、該連通部16から右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14に流入し、このガスによって該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14がそれぞれ乗員前方の右側及び左側において膨張する。
このエアバッグ10にあっては、上述のように、まず上下に細長い1次折り畳み体10Aとされ、それから2次折り畳みされて最終折り畳み体とされているので、インフレータ56が作動して該最終折り畳み体にガスが供給されると、2次折り畳みが解かれて、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14が比較的早期に上下方向に膨張し、それから乗員に向って膨張する。このため、乗員と最初に接触する面の大きさ(ファーストコンタクトエリア)が広いものとなる。
この実施の形態では、エアバッグ10の1次折り畳みにおいて右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の先端側がロール折りされており、右半側エアバッグ12のロール折りは、上方から見て反時計回りとされ、左半側エアバッグのロール折りは、上方から見て時計回りとされている。そのため、エアバッグ10が膨張する場合、第12図及び第13図に示すように、右半側エアバッグ12は乗員の右胸の右前方から右胸を包むように右胸に近付き、左半側エアバッグ14は乗員の左胸の左前方から左胸を包むように近付く。そして、この結果、第14図(a),(b)に示すように、乗員の頭部も左右の前方から挟み包まれるようにしてエアバッグ10によって受け止められるようになる。
この実施の形態では、1次折り畳みにおいてエアバッグ10は前記折り畳み線Bよりも基端側が蛇腹折りされているので、該エアバッグ10が膨張するに際しては、蛇腹折りされた該基端側がすばやく膨張し、それからロール折りされた右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の先端側が乗員の左右の前方から該乗員を包み込むように膨張する。
なお、このエアバッグ10にあっては、収容時の折り畳まれた状態から右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14が膨張するに際し、これらのうちどちらか一方のエアバッグ12又は14が先行して膨張し、他方のエアバッグ14又は12の膨張が遅れた場合でも、右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14とが連結されているので、先行して膨張した一方のエアバッグが膨張の遅れている他方のエアバッグを引張ってその膨張を促進させる。しかも、これらの右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14とはその膨張方向の途中部分同士が連結部70によって連結されているので、先行して膨張を開始した一方のエアバッグは、膨張開始後、比較的初期の段階で膨張の遅れている他方のエアバッグを膨張方向に引張り始める。これにより、該右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14の双方が膨張初期の段階からスムーズに且つ左右略均等に膨張するようになる。
エアバッグ10が膨張完了した状態において、右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14の先端部同士の間に空間部13が形成され、この空間部13が乗員に向って開放している。そして、膨張した右半側エアバッグ12が乗員の右胸を受け止め、膨張した左半側エアバッグ14が左胸を受け止め、胸骨付近は空間部13に対峙する。このため、胸骨付近に加えられるエアバッグ受承時の反力が小さなものとなる。
このエアバッグ10は、次のような手順で製作される。
まず、第3図(a)のようにリアインナパネル18とフロントインナパネル22,24とをシーム32,34によって縫合すると共に、リアアウタパネル20とフロントアウタパネル26,28とをシーム36,38によって縫合する。この際、リアインナパネル18とフロントインナパネル22,24との縫合代44,46はエアバッグ製品においてエアバッグ外部に露出する側に配置される。
なお、この実施の形態では、該リアインナパネル18とフロントインナパネル22との縫合代44にあっては、第3図(b)に示すように、該リアインナパネル18とフロントインナパネル22とは縫合代44の両端側のみがシーム32(32a,32b)によってそれぞれ縫合され、これらのシーム32a,32b同士の間にはエアバッグ反転用の開口60が形成される。
次いで、エアバッグ製品とされた状態においてエアバッグ外部に露出する面が向い合うように、これらのリアインナパネル18及びフロントインナパネル22,24の縫合体と、リアアウタパネル20及びフロントアウタパネル26,28の縫合体とを重ね合わせ、その周縁部を周回するようにシーム30,40,42によってこれらを縫い合わせる。これにより、裏返し状のエアバッグ製品中間体が製作される。
次に、このエアバッグ製品中間体を、縫合代44に形成された開口60を介して表裏反転させる。その後、縫合代44,46の連結代48,50同士をシーム52によって縫合することにより、エアバッグ10製品が完成する。
なお、連結代48,50同士を縫合するに際し、上記開口60はシーム52によって閉鎖される。
このようにエアバッグ10を複数枚のパネルから構成することにより、大面積で複雑な形状を有するエアバッグ10の外表面を比較的小面積のパネルから無駄なく製作することができる。
この実施の形態では、実質的にリアインナパネル18とフロントインナパネル22,24との縫合代44,46同士を連結することにより右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14とを連結したことにより、各パネル18,22,24等とは別に右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14とを連結するタイパネルを用いることが不要となり、エアバッグ10の構成コストが低減される。
この実施の形態では、連通部16のリアアウタパネル20にインフレータ用開口として1対のスリット54,54を設け、これらのスリット54,54に棒状のインフレータ56を挿通して該インフレータ56を連通部16内に配置している。このようにインフレータ用開口をスリット状とした場合には、インフレータ56のエアバッグ10への接続強度が高い。
この実施の形態では、エアバッグ製作過程において上記のように縫合代44にエアバッグ製品反転用の開口60を設けたことより、ベントホールやインフレータ用開口からではエアバッグ製品中間体を反転しにくい場合でも、特にこの実施の形態のようにインフレータ用開口をスリット状とした場合でも、この開口60を介して容易にエアバッグ製品中間体を表裏反転させることができる。
なお、この開口60は連結代48,50同士を縫合した際にシーム52によって閉鎖されるため、インフレータ56から右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14に導入されたガスがこの開口60から漏れ出すことはない。
第15図〜第17図は別の実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグ膨張作動の説明図である。なお、第17図(a)は左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部が乗員に当ったときを示し、同(b)は、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが膨張完了したときを示している。
この実施の形態では、エアバッグ10の1次折り畳みにおいて、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の各々の先端側をロール折りする代りに、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14をそれぞれ基端側から先端側まで蛇腹折りすることにより上下方向に細長い1次折り畳み体を形成している。これらの右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14を蛇腹折りする際しては、第15図に示すように、エアバッグ10が1次折り畳み体とされたときに各々の最先端12t,14tが互いに離反する方向を指向するように折り畳まれる。
このように1次折り畳みされたエアバッグ10は、前記第1〜11図の実施の形態と同様に、さらに2次折り畳みされて最終折り畳み体とされた後、エアバッグ装置のケース2内に収容される。このエアバッグ装置のその他の構成は、第1〜11図のエアバッグ装置と同様となっており、第15図〜17図において第1〜11図と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態でも、該エアバッグ装置はインストルメントパネル1の上面に設置される。
このエアバッグ装置にあっても、エアバッグ10はまず上下方向に細長い折り畳み体とされ、それから2次折り畳みされて最終折り畳み体とされているので、インフレータ56がガス噴出作動して該最終折り畳み体にガスが供給されると、2次折り畳みが解かれて該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14が比較的早期に上下方向に膨張し、それから乗員に向って膨張する。このため、乗員と最初に接触するファーストコンタクトエリアが広いものとなる。
この実施の形態では、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14がその先端側から基端側まで蛇腹折りされることにより1次折り畳み体とされているので、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14は、2次折り畳みが解かれて乗員に向って膨張するときに、それぞれ乗員の右胸及び左胸を正面方向から受け止めるように膨張する。
なお、この実施の形態では、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14は、1次折り畳み体とされたときに各々の最先端12t,14tが互いに離反する方向を指向するように折り畳まれている。そのため、第17図(a)に示すように、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の膨張が最終段階(各々の最先端12t,14tまで膨張するようになる段階)にまで達すると、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の最先端12t,14tが、それぞれ左右の前方から乗員の頭部に近付くように膨張する。この結果、乗員の頭部が左右の前方から挟み包まれるようにして該エアバッグ10に受け止められるようになる。
本発明では、エアバッグ1次折り畳み体の上半側と下半側とをそれぞれ別個に折るように2次折り畳みを行ってもよい。これにより、エアバッグ折り畳みの上半側の分量と下半側の分量とを任意に調節することが可能となる。そして、例えば、第18図の1次折り畳み体10Bの如く上半側の分量が下半側の分量よりも多くなるように1次折り畳みを行い、それからこの1次折り畳み体の上半側と下半側とをそれぞれ別個に折るように2次折り畳みを行うことにより、エアバッグ膨張初期過程において左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの上半側が下半側よりも大きく膨張するようになる。この結果、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの乗員対峙面が比較的鉛直に近い面となって乗員に接近するので、ファーストコンタクトエリアが大きくなる。
もちろん、本発明では、エアバッグ装置の配置条件等に応じて、エアバッグ折り畳み体の下半側の分量が上半側の分量より多くなるように折り畳みを行ってもよく、上半側の分量と下半側の分量とが均等になるように折り畳みを行ってもよい。
このように1次折り畳み体の上半側の分量が下半側の分量よりも多くなるように折った場合には、2次折り畳みに際し、第19図の最終折り畳み体10Cの如く、まず1次折り畳み体の下半側を折り、それから上半側を折り、この上半側の折り畳み体を該下半側の折り畳み体の上側に配置するようにするのが好ましい。このようにした場合には、エアバッグが膨張するときに、該下半側が膨張することによって該上半側が上方に押し出され、該上半側の膨張が促進される。
なお、第18図(a)は、上半側の分量が下半側の分量よりも多くなるように折られたエアバッグ1次折り畳み体10Bの斜視図であり、第18図(b)は同(a)のB−B線断面図である。また、第19図は、この1次折り畳み体10Bの下半側の折り畳み体の上側に上半側の折り畳み体を配置するように2次折り畳みされた最終折り畳み体10Cを示す断面図である。
この第18図及び第19図のエアバッグ装置においても、エアバッグ10は、図示の通り、その基端側の連通部16内にインフレータ56が配置され、該連通部16の後端部が該インフレータ56と共にケース2に連結されている。
この実施の形態では、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14を、それぞれ左右の側面同士が重なり合うように平らに広げた状態にて、各々の先端側から基端側まで蛇腹折りすることにより、上下方向(第18図においては略左右方向)に細長い1次折り畳み体10Bが形成されている。この1次折り畳み体に際しては、該1次折り畳み体10Bの上半側10aの分量(該1次折り畳みの後、2次折り畳みに供される分量)が下半側10bの分量よりも多くなるように、ケース2が該1次折り畳み体10Bの上下方向の中間から下端に寄った位置に配置されている。
この1次折り畳み体10Bの上半側10aの分量は、下半側10bの分量の1.5〜2.5倍程度であることが好ましい。
なお、この1次折り畳みにおいて、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14は、1次折り畳み体10Bとされたときに各々の最先端12t,14tが互いに離反する方向を指向するように折り畳まれている。
この1次折り畳み体10Bは、2次折り畳みに際し、まずその下半側10bがロール折りされ、それから上半側10aがロール折りされ、この上半側10aの折り畳み体を下半側10bの折り畳み体の上方に配置されることにより、最終折り畳み体10Cとされている。
なお、この2次折り畳みにおいては、該1次折り畳み体10Cの下半側10bは、その後面(ケース2側の面)が内側に巻き込まれるようにロール折りされている。また、上半側10aは、その前面(ケース2側の面とは反対側の面)が内側に巻き込まれるようにロール折りされている。このようにすることにより、エアバッグ膨張時において、下半側10bは、該下半側10b自身を上半側10aの折り畳み体に押し付けるように膨張するようになる。また、上半側10aは、ウィンドシールド(図示略)等の車体構成部材に引掛ることなくスムーズに膨張するようになる。
この実施の形態でも、この最終折り畳み体10Cがケース2内に収容され、該ケース2の前面開放口2aがリッド(図示略)等のカバーによって閉鎖されることにより、エアバッグ装置が構成される。
このエアバッグ装置のその他の構成は、前記第1〜3図のエアバッグ装置と同様となっており、第18,19図において第1〜3図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ装置にあっても、エアバッグ10は、まず上下方向に細長い1次折り畳み体10Bとされ、それから2次折り畳みされて最終折り畳み体10Cとされているので、インフレータ56がガス噴出作動して該最終折り畳み体10Cにガスが供給されると、2次折り畳みが解かれて該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14が比較的早期に上下方向に膨張し、それから乗員に向って膨張する。このため、乗員と最初に接触するファーストコンタクトエリアが広いものとなる。
このエアバッグ装置においては、最終折り畳み体10C内にガスが供給されてエアバッグ10の上半側10aと下半側10bとが膨張するときに、該上半側10aの下側に配置された下半側10bの折り畳みが該上半側10aを押し上げながら膨張するので、該上半側10aは、その膨張が促進される。
また、このエアバッグ装置においては、エアバッグ10の2次折り畳みにおいて、該上半側10aの分量が下半側10bの分量よりも多くなるように折られているため、エアバッグ初期過程において該上半側10aが下半側10bよりも大きく膨張するようになる。この結果、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の乗員対峙面が比較的鉛直に近い面となって乗員に接近するので、ファーストコンタクトエリアが一層広いものとなる。
この実施の形態では、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14がその先端側から基端側まで蛇腹折りされることにより1次折り畳み体とされているので、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14は、2次折り畳みが解かれて乗員に向って膨張するときに、それぞれ乗員の右胸及び左胸を正面方向から受け止めるように膨張する。
また、この実施の形態では、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14は1次折り畳み体とされたときに最先端12t,14tが互いに離反する方向を指向するように折り畳まれているので、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の膨張が最終段階にまで達すると、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の最先端12t,14tが、それぞれ左右の前方から乗員の頭部に近付くように膨張し、乗員の頭部を左右の前方から挟み包むようにして受け止めるようになる。
なお、このように上半側の分量が下半側の分量よりも大きくなるように1次折りする際の折り方や、このように折られた1次折り畳み体の上半側と下半側とを別個に折る際のそれぞれの折り方は、上記以外の折り方であってもよい。
上記の実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は図示の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では右半側エアバッグ12と左半側エアバッグ14とは基端側において連なっているが、両バッグが別体とされてもよい。右半側エアバッグと左半側エアバッグとは別個のインフレータによって膨張されるよう構成されてもよい。右半側エアバッグと左半側エアバッグとの途中部分同士は、パネルや紐、ネットなどによって連結されてもよい。
本発明では、右半側エアバッグと左半側エアバッグとは対称形状であってもよく、非対称形状であってもよい。また、右半側エアバッグと左半側エアバッグの容積は同一であってもよく、異なってもよい。
本発明では、第20図の如く、Aピラー側に配置されるサイドのバッグ(第20図では右半側エアバッグ12A)がAピラーやウィンドシールドあるいはサイドウィンドになるべく接しないように、バッグ上部を車室内に傾斜させるよう構成してもよい。
本発明では、第21図の如くエアバッグ(右半側エアバッグ12A及び左半側エアバッグ14B)は上方ほど左右幅が小さくなる膨張形状とされてもよい。
第22図及び第23図を参照して別の実施の形態に係るエアバッグ10’について説明する。なお、第22図(a)はこのエアバッグ10’の膨張状態における斜視図、第22図(b)は第22図(a)のB−B線に沿う断面図、第23図は第22図(b)のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。
このエアバッグ10’にあっては、右半側エアバッグ12内及び左半側エアバッグ14内には、膨張時における各々の左右方向の幅員を規制する幅員規制手段として、それぞれ該幅員方向に延在する吊紐80が設けられている。この吊紐80は、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の各々の内部において、該右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14の左右の側面を構成するフロントインナパネル22,24とフロントアウタパネル26,28とをそれぞれ連結している。該吊紐80の両端部は、各パネル22〜28に対しシーム82によって接合されている。
また、このエアバッグ10’にあっては、右半側エアバッグ12及び左半側エアバッグ14との対面部分同士がパネル状連結体としての連結ベルト88によって連結されている。この連結ベルト88の両端は各バッグ12,14に対し縫着されている。
この実施の形態にあっては、連結ベルト88と各バッグ12,14内の吊紐80,80は、エアバッグ10’が膨張した状態において一直線上に配設されている。このため、バッグ12,14の膨張形状が歪んだりせず、各バッグ12,14が確実に目的形状に膨張する。
この実施の形態では、第1図(b)及び第2図に示す舌片状連結代48,50が省略され、各バッグ12,14はシーム32,34付近において非連結となっている。このエアバッグ10’のその他の構成は第1図〜第3図のエアバッグ10と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
なお、連結ベルト88の配置位置は、このエアバッグ10’を有した助手席用エアバッグ装置が自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと略)の上面に設置され、エアバッグ10’が膨張完了した状態(ただし、乗員とは接触していない状態)において、インパネの後端(車両前後方向の最後部)から車両後方に水平距離として200〜230mm離隔した位置であることが好ましい。また、上下方向位置としては、上記膨張完了状態において、助手席シートの座面から500mm以内、例えば約400〜500mmであることが好ましい。
連結ベルト88及び吊紐80の上下幅は100〜140mm程度、例えば約120mmが好適である。連結ベルト88及び吊紐80を各バッグ12,14に縫着した場合、最上位の縫目から最下位の縫目までの間隔は約90mm程度であることが好ましい。
連結ベルト88及び吊紐80は、第22,23図ではベルト面が上下方向となるように設けられている。このようにすると、ベルト面を水平にした場合に比べ、エアバッグ10’の膨張初期段階において各バッグ12,14と連結ベルト88及び吊紐80の縫着部に生じる応力が小さくなる。
この理由について第24図を参照して説明する。第24図は吊紐80とパネル28との縫着部の斜視図であり、(a)図はベルト面を略鉛直方向とした本発明例を示し、(b)図はベルト面を略水平方向とした比較例を示している。
吊紐80は、本体部80aと、先端側の縫着代80bとからなり、この縫着代80bが縫合糸82(82a,82b,82c)によってパネル28に縫着されている。糸82a〜82cは吊紐本体部80aのベルト面と平行方向に延在するミシン目よりなる。糸82aは本体部80aから最も離隔しており、糸82cは本体部80aに最も近接し、糸82bは両者の中間に位置している。
一般に、エアバッグ10’は膨張するときには、インフレータ側たる基端側から膨張を開始する。各バッグ12,14内の吊紐80がバッグの膨張に伴ってピンと張る瞬間には、吊紐80とパネル28との縫着部にパネル28の側方への移動慣性力が一度に負荷され、この瞬間に著しく大きな力Forceが該縫着部に作用する。
第24図(b)のようにベルト面が水平であると、各糸82a〜82cのうちバッグ基端側の縁部80R付近に対し、まず力Forceが作用し、経時的にバッグ先端側の縁部80T付近に力Forceが作用する。力Forceが80R付近に作用した瞬間には、縫着代80bのR側にのみ力Forceが局部的に作用するところから、縫着代80bの80R側が矢印θ方向にめくれようとする。このため、この局部的な応力に十分に対抗するために80R側の縫着を厳重なものとする必要がある。
これに対し、ベルト面を略鉛直とした第24図(a)にあっては、バッグ膨張時に吊紐本体部80aに力Forceが加えられた瞬間においても、糸82cやさらには糸82a,82bの全体によってこの力Forceに対抗することになる。このように応力が分散するところから、糸82a〜82cの縫着が第24図(b)に比べて簡易なもので足りるようになる。
第24図は吊紐80とパネル28との関係に係るものであるが、吊紐80と他のパネル22,24,26の場合、及び連結ベルト88とパネル22,24の場合も同様である。
このように、ベルト面を上下方向とすることにより、吊紐80及び連結ベルト88の縫着作業の簡易化が実現される。
また、吊紐80及び連結ベルト88のベルト面を上下方向とした場合には、前記第6図のようにバッグ12,14を折り畳み線Aに沿って折り返すときに、この折り畳み線Aをベルト面に沿って設定することができ、折り返しを容易に行うことが可能となる。即ち、バッグ12,14をベルト面に沿って容易に折り返すことができ、且つ折り返し位置も正確なものとなる。
次に、このエアバッグ10’の折り畳み手順について第25図〜第31図を参照して説明する。このエアバッグ10’の1次折りは前記第4図〜第11図の通りである。
第25図は、このエアバッグ10’の1次折り畳み体の斜視図である。なお、第25図の通り、連結ベルト88の下端とケース2の乗員側2jとの距離は50mm前後(例えば40〜60mm)が好適である。
第25図〜第26図の通り、この1次折り畳み体の乗員側をケース乗員側2jに沿ってウィンドシールド側に折り返す。次いで、第26図〜第27図の通り、この1次折り畳み体の乗員側を折り返し線F,F,Fに沿って3回ロール折りしてロール部10’rを形成する。
次に、第27図〜第28図の通り、連結ベルト88の中央を通る折り返し線Gに沿って1次折り畳み体のウィンドシールド側を乗員側に折り返す。さらに、第28図〜第29図の通り、ケース2の乗員側2jに沿う折り返し線Hに沿ってウィンドシールド側に折り返す。
次いで、第29図〜第30図の通り、折り返し線Iに沿って該1次折り畳み体のウィンドシールド側を乗員側へ3回ロール折りした後、第31図のようにケース2内に納め込む。その後、ケース2にリッドを装着する。このようにして折り畳まれたエアバッグ10’の折り畳み体は左右対称である。
なお、この第25図〜第31図の折り畳み手順は一例であり、これ以外の手順としてもよい。
本発明の実施の形態に係るエアバッグの構成図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のエアバッグの分解斜視図と要部拡大図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの折り畳み手順を示す斜視図である。 図1のエアバッグの膨張作動を示す平面図である。 図1のエアバッグの膨張作動を示す平面図である。 図1のエアバッグの膨張作動を示す平面図である。 別の実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグの膨張作動を示す平面図である。 別の実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグの膨張作動を示す平面図である。 別の実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグの膨張作動を示す平面図である。 さらに別の実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグ1次折り畳み体の構成図である。 図18のエアバッグ装置のエアバッグ最終折り畳み体を示す断面図である。 異なる実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグ形状説明図である。 さらに異なる実施の形態に係るエアバッグ装置のエアバッグ形状説明図である。 別の実施の形態に係るエアバッグの斜視図と水平断面図である。 図22のXXIII−XXIII線に沿う断面斜視図である。 図22,23のエアバッグにおける吊紐縫着部の応力分布説明図である。 エアバッグ10’の折り畳み手順の説明図である。 エアバッグ10’の折り畳み手順の説明図である。 エアバッグ10’の折り畳み手順の説明図である。 エアバッグ10’の折り畳み手順の説明図である。 エアバッグ10’の折り畳み手順の説明図である。 エアバッグ10’の折り畳み手順の説明図である。 エアバッグ10’の折り畳み手順の説明図である。
符号の説明
A,B,C,D,E 折り畳み線
1 インストルメントパネル
2 ケース
10,10’ エアバッグ
10e エアバッグの後端
12,12A,12B 右半側エアバッグ
12t 右半側エアバッグの最先端
13 空間部
14,14A,14B 左半側エアバッグ
14t 左半側エアバッグの最先端
16 連通部
18 リアインナパネル
20 リアアウタパネル
22,24 フロントインナパネル
26,28 フロントアウタパネル
44,46 縫合代
48,50 連結代
52 シーム
56 インフレータ
70 連結部
80 吊紐
88 連結ベルト

Claims (15)

  1. 折り畳まれたエアバッグ及び該エアバッグを膨張させるインフレータを備え、該エアバッグの基端側に配置された該インフレータの噴出ガスにより該エアバッグはその先端側が該基端側から遠ざかる方向に膨張するエアバッグ装置であって、
    該エアバッグとして、乗員前方の左側において膨張する左半側エアバッグと、乗員前方の右側において膨張する右半側エアバッグとを有するエアバッグ装置において、
    該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグは、それらの先端部同士が非連結状となっており、これにより、膨張した状態において該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士の間に、乗員に向って開放する空間部が形成されるよう構成されており、
    該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグは、それぞれ、1次折り畳みされることにより上下方向に細長い1次折り畳み体とされ、その後、上下幅を小さくするように2次折り畳みされることにより最終折り畳み体とされていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 請求項1において、該1次折り畳みの少なくとも一部はロール折りであり、
    左半側エアバッグの該ロール折りは、上方から見て時計回りであり、
    右半側エアバッグの該ロール折りは、上方から見て反時計回りである
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 請求項1において、該1次折り畳みは蛇腹折りであることを特徴とするエアバッグ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、該2次折り畳みは、1次折り畳み体の上半側と下半側をそれぞれ別個に折るものであることを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 請求項4において、該上半側の分量が下半側の分量よりも多いことを特徴とするエアバッグ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの基端側同士が連なっており、これらの左半側エアバッグ及び右半側エアバッグが共通のインフレータによって膨張することを特徴とするエアバッグ装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、該左半側エアバッグと該右半側エアバッグとの対面部分のうち前記膨張方向の途中部分同士が連結されて連結部となっていることを特徴とするエアバッグ装置。
  8. 請求項7において、該エアバッグ装置は請求項2に記載のエアバッグ装置であり、
    前記1次折り畳みに際し、
    左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの前記連結部よりも先端側は、該連結部に沿う折り畳み線Aに沿って、互いに離反する方向に折られ、
    該折り畳み線Aよりも基端側は、左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの該連結部と基端側との途中の折り畳み線Cに沿って、且つ該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの折り畳み線C同士が離反するように折られ、
    該折り畳み線Cよりも基端側の折り畳み線Bが前記折り畳み線Aと重ね合わされ、
    この折り畳み線Bよりも先端側が互いに重ね合わされて前記ロール折りされ、
    該折り畳み線Bよりも基端側が蛇腹折りされていることを特徴とするエアバッグ装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、
    該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの膨張時における各々の左右方向の幅員を規制するために該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグのパネル同士自体の間に吊紐が架設されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  10. 請求項9において、該エアバッグ装置は請求項7又は8に記載のものであり、
    該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの膨張方向の途中部分であって且つ対面部分同士が両者の連結方向に延在する連結体によって連結されており、
    該エアバッグが膨張した状態において前記吊紐と該連結体とが一直線状に配設されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  11. 請求項10において、該連結体はパネル状であり、該吊紐はベルト状であり、エアバッグが膨張した状態において該連結体のパネル面及び吊紐のベルト面が上下方向且つ面一となるように設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
  12. 基端側に配置されたインフレータの噴出ガスにより先端側が該基端側から遠ざかる方向に膨張するエアバッグであって、
    乗員前方の左側において膨張する左半側エアバッグと、
    乗員前方の右側において膨張する右半側エアバッグと
    を有するエアバッグにおいて、
    該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士が非連結状となっており、該エアバッグが膨張した状態において該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの先端部同士の間に、乗員に向って開放する空間部が形成されるエアバッグであって、
    該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグの膨張時における各々の左右方向の幅員を規制するために、該左半側エアバッグ及び右半側エアバッグのパネル同士自体の間にベルト状の吊紐が架設されており、
    該吊紐は、そのベルト面が該エアバッグの膨張時において上下方向となるように設けられていることを特徴とするエアバッグ。
  13. 請求項12において、該左半側エアバッグと該右半側エアバッグとの前記膨張方向の途中部分同士であって且つ対面部分同士が両者の連結方向に延在する連結体によって連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  14. 請求項13において、該連結体はパネル状であり、エアバッグが膨張した状態においてベルト状の前記吊紐とパネル状の該連結体とが一直線状に配設されており、
    該吊紐のベルト面と連結体のパネル面とは、エアバッグが膨張した状態において略面一となるように設けられていることを特徴とするエアバッグ。
  15. 請求項12ないし14のいずれか1項のエアバッグを備えてなるエアバッグ装置。
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