JP2002337654A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

膝保護用エアバッグ装置

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JP2002337654A
JP2002337654A JP2001150455A JP2001150455A JP2002337654A JP 2002337654 A JP2002337654 A JP 2002337654A JP 2001150455 A JP2001150455 A JP 2001150455A JP 2001150455 A JP2001150455 A JP 2001150455A JP 2002337654 A JP2002337654 A JP 2002337654A
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airbag
driver
knee
inflation
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JP2001150455A
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Masahiro Takimoto
正博 滝本
Susumu Koyama
享 小山
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/203Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/205Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in dashboards
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者の膝を的確に保護して、エアバッグの展
開膨張の開始から完了までの時間を短縮することができ
る膝保護用エアバッグ装置を提供すること。 【解決手段】膝保護用エアバッグ装置M1は、折り畳ま
れて収納されたエアバッグが、膨張用ガスの流入時、突
出用開口17から車両後方側へ突出して、運転者の膝を
保護する。エアバッグ26は、展開膨張完了時の形状を
略板形状として、下膨張部30と上膨張部31とを備え
る。下膨張部30は、着座した運転者Dの前方側に配置
されて、運転者Dの両膝KL・KRを覆い可能な左右方
向の幅寸法を有する。上膨張部31は、コラムカバー8
の下面8a側における突出用開口17の上縁側周縁18
からコラムカバー下面8a側の上端8b付近までを覆い
可能として、左右の両縁31a・31bを下膨張部30
の左右の両縁30a・30bより左右方向の中央側に接
近させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膨張用ガスを流入
させて展開膨張するエアバッグが、運転者の膝を保護可
能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、運転者の膝を保護する
装置としては、特開平8−80797号公報、特開平1
0−315894号公報等に示されるものがあった。前
者は、ダッシュボードのロアカバーの下側部位に配置さ
れて、作動時に運転者の脛から膝までを保護するように
展開膨張するエアバッグを備えたエアバッグ装置であ
り、後者は、ステアリングホイール下方のコラムカバー
付近に配置されて、作動時に運転者の膝の下部からつま
先付近までを保護するように展開膨張するエアバッグを
備えたエアバッグ装置であった。
【0003】しかし、これらの膝保護用エアバッグ装置
では、エアバッグが略長方形板状として、エアバッグの
容積が大きく、膨張開始から展開膨張完了までの時間が
かかり、効率的に運転者の膝を保護する点に、改善の余
地があった。
【0004】本発明は、上記にかんがみて、運転者の膝
を的確に保護して、エアバッグの展開膨張の開始から完
了までの時間を短縮することができる膝保護用エアバッ
グ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る膝保護用エ
アバッグ装置は、ステアリングコラムの下方における着
座した運転者の膝の前方側に、エアバッグが折り畳まれ
て収納され、膨張用ガスの流入時、前記エアバッグが、
突出用開口から車両後方側へ突出して展開膨張し、運転
者の膝の前方側に配設されて、運転者の膝を保護可能な
膝保護用エアバッグ装置であって、前記エアバッグが、
展開膨張完了時の形状として、運転者の膝の前方側に配
設される下方側の下膨張部と、該下膨張部の上方側に配
置されて、前記ステアリングコラムの周囲に配設される
コラムカバーの下面側を覆う上膨張部と、を備える略板
形状とし、前記下膨張部が、着座した前記運転者の前方
側に配置されて、前記運転者の両膝を覆い可能な左右方
向の幅寸法を有し、前記上膨張部が、前記コラムカバー
の下面側における前記突出用開口の上縁側周縁から前記
コラムカバー下面側の上端付近までを覆い可能として、
左右の両縁を前記下膨張部の左右の両縁より左右方向の
中央側に接近させていることを特徴とする。
【0006】なお、本明細書での上下、左右、及び、前
後は、膝保護用エアバッグ装置を車両に搭載させた際の
車両の上下・左右・前後に対応するものである。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明に係る膝保護用エアバッグ
装置では、エアバッグが、下方側の下膨張部と、下膨張
部の上方側に配置されて、ステアリングコラムの周囲に
配設されるコラムカバーの下面側を覆う上膨張部と、を
備える略板形状に形成され、下膨張部が、着座した運転
者の前方側に配置されて、運転者の両膝を覆い可能な左
右方向の幅寸法を有して構成されている。
【0008】そのため、膝保護用エアバッグ装置の作動
時には、車両が前面衝突をしていることから、運転者の
両膝が、車両に対して相対的に前進しても、展開膨張し
た下膨張部が、その運転者の両膝を的確に保護可能とな
る。
【0009】さらに、運転者の足先がフロアパネルに着
いている状態等で、車両に対する相対的な運転者の前進
がある場合に、膝が屈曲して上昇しても、展開膨張した
上膨張部が、突出用開口の上縁側周縁からコラムカバー
下面側の上端付近までを覆っていることから、上方移動
する膝を的確に保護可能となり、コラムカバーの下面側
にキーシリンダ等の硬質部材が配設されていても、それ
らの硬質部材の下方側を上膨張部が覆って、硬質部材か
ら膝を保護することが可能となる。
【0010】そして、上膨張部は、左右の両縁を下膨張
部の左右の両縁より左右方向の中央側に接近させている
ため、上膨張部の左右の縁が中央側に接近した容積分、
従来の略長方形板状のエアバッグより、容積を小さくす
ることができ、エアバッグに膨張用ガスを供給するイン
フレーターとして、出力の小さなものを使用しても、エ
アバッグの展開膨張の開始から完了までを短い時間で達
成可能となる。
【0011】したがって、本発明に係る膝保護用エアバ
ッグ装置では、エアバッグが運転者の膝の挙動に応じて
的確に膝を保護できるとともに、エアバッグの容積を小
さくできて、エアバッグの展開膨張の開始から完了まで
の時間を短縮することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】本発明に係る第1実施形態の膝保護用エア
バッグ装置M1は、図1〜3に示すように、ステアリン
グコラム3の下方に配設されて、折り畳まれたエアバッ
グ26と、エアバッグ26に膨張用ガスを供給するイン
フレーター21と、エアバッグ26とインフレーター2
1とを収納するケース19と、折り畳まれたエアバッグ
26を覆うエアバッグカバー13と、ケース19を保持
する保持部材12と、を備えて構成されている。そし
て、実施形態のエアバッグ装置M1では、エアバッグ2
6を収納したケース19が保持部材12に保持され、保
持部材12が車両のフレームFL・FRに連結固定され
て、折り畳まれたエアバッグ26が、ステアリングコラ
ム3の下方における着座した運転者Dの膝K(KL・K
R)の前方側に、配設されている。
【0014】なお、ステアリングコラム3は、図1に示
すように、ステアリングホイール1に連結されるメイン
シャフト4と、メインシャフト4の周囲を覆うコラムチ
ューブ5と、を備えて構成され、メインシャフト4とコ
ラムチューブ5との間には、ステアリングホイール1の
リング面の角度を調整可能な図示しないチルト機構や、
ステアリングホイール1をシャフトの軸方向に移動させ
て停止可能な図示しないテレスコピック機構等が、配設
されている。チルト機構の操作部(操作レバー)6bと
テレスコピック機構の操作部(操作レバー)6cとは、
図2に示すように、コラムカバー8の下面8aや左側面
8cの下縁側に、露出して配設されている。
【0015】また、コラムカバー8は、略四角筒形状等
の合成樹脂製として、ステアリングホイール1の下方の
ステアリングコラム3を覆うように、ステアリングコラ
ム3の軸方向に沿って配設されている。すなわち、コラ
ムカバー8は、車両前方側を下方に配置させて、車両後
方側を上方に配置させるように、後上がりに傾斜して配
設されている。そして、コラムカバー8の下面8aは、
略長方形形状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状
に形成されている。なお、実施形態の場合、コラムカバ
ー8は、車両後方側の後端側を、インストルメントパネ
ル(以下、インパネと略す)10や保持部材12・エア
バッグカバー13より、車両後方側へ突出させている。
さらに、インパネ10等から車両後方側へ突出したコラ
ムカバー8の右側面8dの下縁側には、ステアリングロ
ック機構のキーシリンダ6aが配設されている。
【0016】これらのキーシリンダ6aや既述の操作部
6b・6cは、エアバッグ26が車両後方側へ突出する
突出用開口17の上縁側周縁18より、車両後方側へ突
出した上方側に配設されるととも、コラムカバー8の下
面8a自体、あるいは、下面8a側に配設されており、
運転者Dの膝K(KL・KR)がコラムカバー8の下面
8a側に干渉する際の硬質部材6を、構成することとな
る。
【0017】なお、突出用開口17は、実施形態の場
合、ケース19に収納されたエアバッグ26がエアバッ
グカバー13の後述する扉部15を押し開いた際に、エ
アバッグカバー13の扉部15の配置位置に形成される
開口である(図7B参照)。
【0018】保持部材12は、図1・2に示すように、
板金製の板状として、ステアリングコラム3の周囲を覆
っているコラムカバー8の下方側を含んで、インパネ1
0の下部側の位置で、上端側を車両後方側に位置させ、
下端側を車両前方側に位置させて、後上がりに傾斜して
配設されている。なお、実施形態の場合、保持部材12
の上端側は、コラムカバー下面8aの車両前後方向の略
中央付近に配置されている。そして、保持部材12は、
左右方向の両端を、左右に配置された車両のフレーム部
FL・FRに、それぞれ、ボルト止め等によって、連結
固定されている。また、保持部材12は、図示しないボ
ルト・ナット・リベット・溶接等を利用して、ケース1
9を、車両前方側の面に取付固定している。保持部材1
2におけるケース19の取付部位には、ケース19に収
納したエアバッグ26を車両後方側となる車内側に突出
可能に、開口時の突出用開口17に連通する挿通孔12
aが形成されている。実施形態の場合、この挿通孔12
aの開口形状は、突出用開口17の開口形状と一致する
とともに、ケース19の後述する開口19dとも一致し
た左右方向に長い略長方形形状としている。
【0019】エアバッグカバー13は、実施形態の場
合、図1〜3に示すように、保持部材12の車両後方側
の面に取付固定されており、折り畳んだエアバッグ26
の車両後方側を覆うとともに、保持部材12の車内側の
面を覆う内装材としての役目も果たしている。エアバッ
グカバー13には、展開膨張するエアバッグ26を車両
後方側に突出させるための突出用開口17を塞ぐよう
に、略長方形形状の扉部15が形成されている。この扉
部15は、周囲に、車内側から見て逆U字形状となる薄
肉の破断予定部14を配設させ、下縁にインテグラルヒ
ンジからなるヒンジ部16を配設させて構成されてい
る。扉部15は、エアバッグ26の展開膨張時、エアバ
ッグ26に押されて破断予定部14を破断させ、ヒンジ
部16を開き時の回転中心として、車内側の下方側へ開
き、突出用開口17を開口させることとなる。
【0020】ケース19は、図1〜3に示すように、板
金製の略四角箱形状として、折り畳んだエアバッグ26
を収納する収納部位として配設され、実施形態の場合、
インフレーター21ごと折り畳んだエアバッグ26を収
納している。ケース19は、車両後方側に開口19dを
配置させた略四角筒形状の周壁部19aと、周壁部19
aの車両前方側を塞ぐ略長方形状の底壁部19eと、を
備えて構成され、周壁部19aにおける開口19d側の
端部には、保持部材12に連結されるフランジ部19b
が、形成されている。また、周壁部19aの車両前方側
(底壁部19e側)の上面には、インフレーター21と
エアバッグ26とを取付固定するための複数(実施形態
では二個)の取付孔19cが形成されている。また、ケ
ース19の周壁部19aの軸方向Oは、コラムカバー下
面8aに沿うように(ステアリングコラム3の軸方向に
沿うように)、配設されている。
【0021】インフレーター21は、図1〜5に示すよ
うに、電気信号を入力させて膨張用ガスGを吐出可能に
構成されたシリンダタイプの本体22と、二つのブラケ
ット23・23と、を備えて構成されている。本体22
は、膨張用ガスGを吐出させるガス吐出口22aを備
え、実施形態の場合、ステアリングホイール1に搭載さ
れた図示しないエアバッグ装置を作動させる制御装置か
らの電気信号を、ステアリングホイール用エアバッグ装
置と同時に入力させて、作動されることとなる。各ブラ
ケット23は、本体22に外装させて縮径させるように
塑性変形させることによって、本体22に取り付けられ
る板金製の保持環23aと、保持環23aから突出する
ボルト23bと、から構成されている。インフレーター
21は、エアバッグ26内に配設させて、エアバッグ2
6の後述する取付孔29から各ボルト23bを突出さ
せ、さらに、これらのボルト23bをケース19の各取
付孔19cから突出させてナット24止めすることによ
り、エアバッグ26とともに、ケース19に取付固定さ
れている。また、本体22には、図示しないリード線が
結線されている。
【0022】なお、ケース19は、保持部材12ととも
に、板金等の金属材を利用したプレス加工や溶接、ある
いは、アルミニウム等の軽合金材料を利用したダイカス
ト鋳造等によって、一体的に形成してもよい。
【0023】エアバッグ26は、可撓性を有したポリエ
ステルやポリアミド等の織布から形成されて、図2・4
〜6に示すように、展開膨張完了時の形状として、運転
者Dの膝K(KL・KR)の前方側に配設される下方側
の下膨張部30と、下膨張部30の上方側に配置され
て、インパネ10・保持部材12等から車両後方側へ突
出したコラムカバー8の下面8a側を覆う上膨張部31
と、を備える略二等辺三角形の板状として、構成されて
いる。このエアバッグ26は、車両搭載状態で展開膨張
した際、車両後方側から見て、図2に示すように、エア
バッグ26の左右方向の中心を、コラムカバー8の左右
方向の中心と略一致させるように、車両に配設されてい
る。さらに、実施形態の場合、展開膨張時のエアバッグ
26は、左右対称形としている。
【0024】なお、実施形態の場合、展開膨張時のエア
バッグ26の下膨張部30は、テザー32の下方側の領
域が対応し、上膨張部31は、テザー32の上方側の領
域が対応することとなる。
【0025】そして、展開膨張完了時の下膨張部30に
おける左右方向の幅寸法BDは、余裕を持って、運転者
Dの両膝KL・KRを覆い可能な寸法に設定されてい
る。すなわち、実施形態の場合、展開膨張時の下膨張部
30は、突出用開口17を含んだ開口17の左右の周縁
における保持部材12(エアバッグカバー13)の部位
を、覆い可能として構成されている。
【0026】また、展開膨張時の上膨張部31は、コラ
ムカバー8の下面8a側における開口時の突出用開口1
7の上縁側周縁18からコラムカバー下面8a側の上端
8b付近までを覆い可能として、左右の両縁31a・3
1b相互を、直線状に傾斜させるように、下膨張部30
の左右の両縁30a・30bより、左右方向の中央側に
接近させて、車両後方側から見て略二等辺三角形状とし
ている。
【0027】さらに、実施形態の場合、エアバッグ26
は、それぞれ、略二等辺三角形状のコラムカバー8側の
壁部27と運転者D側の壁部28との二枚の織布から構
成されて、壁部27・28の周縁相互を縫合して形成さ
れている。コラムカバー側壁部27の下部側には、イン
フレーター21の各ボルト23bを挿通させる取付孔2
9が形成されている。また、運転者側壁部28は、イン
フレーター21の配置位置における車両後方側の位置に
一致する下部中央部位28bを含んで、エアバッグ26
の左右方向の中央付近における中央部位28aと、平ら
に展開した状態のエアバッグ26における左右の両縁3
0a・30bより中央側で、かつ、中央部位28aに連
なる中央部位28a近傍の左右の連接部位28c・28
cと、を具備して構成されている。
【0028】また、エアバッグ26内には、図4・5に
示すように、コラムカバー側・運転者側壁部27・28
相互を連結して、展開膨張時におけるエアバッグ26の
厚さ寸法を一定として、運転者Dの膝Kとコラムカバー
下面8aとの間にエアバッグ26を円滑に侵入させるた
めの厚さ規制手段としてのテザー32・33が配設され
ている。テザー32・33は、エアバッグ26の壁部2
7・28と同様に、可撓性を有した材料で形成されて、
壁部27・28に縫着されている。そして、実施形態の
場合、テザー32は、インフレーター21の配置部位に
おける上方側において、車両左右方向と略平行とし、左
右の両端を、エアバッグ26の左右の両縁30a・30
b・31a・31bから離して、配設されている。ま
た、テザー33は、上膨張部31の中央部位に、上下方
向に沿うように、配設されている。さらに、テザー32
は、厚さ規制手段として配置されると同時に、インフレ
ーター21から吐出された膨張用ガスGを、エアバッグ
26における左右両縁30a・30b・31a・31b
側に向かうように、規制するガス流れ規制材としての役
割も果たしている。
【0029】そして、このエアバッグ26では、展開膨
張の初期段階で、上膨張部31が展開膨張を完了させる
前に、下膨張部30が突出用開口17の左右の周縁を広
く覆えるように、二つの展開手段40・41が設けられ
ている。一方の展開手段40は、膨張用ガスGの上流側
の流れを左右方向両側へ向けるものであり、他方の展開
手段41は、エアバッグ26の展開膨張時に折りを解消
する際の折り畳み形状である。
【0030】ガス流れを利用する展開手段40は、ガス
流れ規制材としてのテザー32を利用するものであり、
エアバッグ下膨張部30を、エアバッグ26内でのイン
フレーター21近傍である膨張用ガスGの上流側部位と
し、エアバッグ上膨張部31を、エアバッグ26内での
膨張用ガスGの下流側部位として、上流側部位としての
エアバッグ下膨張部30内での膨張用ガスGを左右方向
両側に流すように、テザー32を配設させて、構成され
ている。すなわち、車両左右方向に配設されるテザー3
2が、インフレーター21の上方側を塞いで、テザー3
2の左端32aとエアバッグ左縁30a・31aとの間
と、テザー右端32bとエアバッグ右縁30b・31b
との間と、にガス流通口34・34を設けて、下流側部
位としてのエアバッグ上膨張部31に膨張用ガスGが流
される際に、上流側部位としてのエアバッグ下膨張部3
0内で、インフレーター21から吐出される膨張用ガス
Gを左右両側に向かって上方へ向かうように、配設され
ている。
【0031】展開手段41は、折り畳み状態からの展開
時にエアバッグ下膨張部30を左右方向に展開させ易く
するものであり、実施形態の場合、エアバッグ26の折
り畳みを、つぎのような縦折り工程と横折り工程とを経
て折り畳むことにより、構成されている。
【0032】この縦折り工程は、図6A〜図6Dに示す
ように、運転者側壁部28をコラムカバー側壁部27に
当てて平らに展開した状態で、左右両縁30a・30b
を中央部位28a側に接近させるように縦折りして、ケ
ース19内に収納可能な左右方向の幅寸法B1に折り畳
む工程であって、特に、エアバッグ26の左右両縁側の
折り畳み部位37・37を、運転者側壁部28の左右の
連接部位28c・28cにおけるコラムカバー側壁部2
7側に、それぞれ、配置させるように、エアバッグ26
を縦折りすることに特徴がある。縦折り工程におけるエ
アバッグ26の左右両縁側の折り畳み部位37・37
は、蛇腹折りや、左右両縁30a・30bをコラムカバ
ー側壁部27側に巻くロール折り等により、折り畳むこ
とが例示できる。
【0033】また、横折り工程は、縦折り工程を経た後
に行う工程であって、図6D・図6Eに示すように、縦
折り工程終了後のエアバッグ上縁26aをインフレータ
ー21の配置位置側に接近させるように横折りして折り
畳み部位38を形成し、ケース19内に収納可能な上下
方向の幅寸法V1(図7A参照)に折り畳む工程であ
る。
【0034】つぎに、第1実施形態の膝保護用エアバッ
グ装置M1の車両への搭載について説明すると、まず、
インフレーター21を内蔵した状態で、エアバッグ26
を折り畳む。なお、インフレーター21の各ボルト23
bは、それぞれ、取付孔29から突出させておく。ま
た、本体22から延びる図示しないリード線は、エアバ
ッグ26における所定の図示しない挿通孔から出してお
く。
【0035】エアバッグ26の折り畳みは、実施形態の
場合、既述したような縦折り工程と横折り工程との二工
程で行なっている。
【0036】そして、縦折り工程では、図6Aに示すよ
うに、運転者側壁部28をコラムカバー側壁部27に当
てて平らに展開した状態から、図6Bに示すように、エ
アバッグ26の左右両縁30a・30bを運転者側壁部
28の中央部位28aに接近させるように、左右両縁3
0a・30bを、それぞれ、コラムカバー側壁部27側
に向かって折り畳む。さらに、図6Cに示すように、エ
アバッグ26における折り畳んだ後の左右両縁35・3
6を運転者側壁部28の中央部位28aに接近させるよ
うに、両縁35・36を、それぞれ、コラムカバー側壁
部27側に向かって折り畳んで、折り畳み部位37・3
7を形成する。ついで、図6Dに示すように、ケース1
9の左右方向の収納幅寸法B0(図3参照)に対応させ
るために、折り畳み部位37・37を、運転者側壁部2
8の左右の連接部位28c・28cにおけるコラムカバ
ー側壁部27側にそれぞれ配置された状態で、運転者側
壁部28の中央部位28aにおける外表面上(車両後方
側上・運転者側上)に載せるように折り畳んで、縦折り
工程を完了する。
【0037】縦折り工程後の横折り工程では、図6D・
図6Eに示すように、縦折り後のエアバッグ26を、上
縁26aからコラムカバー側壁部27側に向かってロー
ル巻きするように折り畳んで、ケース19の上下方向の
収納幅寸法V0(図7A参照)に対応させて、横折り工
程を完了し、エアバッグ26の折り畳み作業を完了す
る。
【0038】そして、エアバッグ26の折り畳み後、折
り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィル
ムでくるみ、インフレーター21とエアバッグ26とを
ケース19内に入れて、各ボルト23bを、ラッピング
フィルムを経て、かつ、ケース19の取付孔19cから
突出させ、突出した各ボルト23bにナット24を螺合
させれば、インフレーター21とエアバッグ26とをケ
ース19内に収納固定することができる。なお、インフ
レーター本体22から延びる図示しないリード線は、ラ
ッピングフィルムから出すとともに、ケース19の図示
しない挿通孔から出しておく。
【0039】そして、ケース19のフランジ部19bを
保持部材12に固定し、保持部材12の左右方向の両端
を、左右に配置された車両のフレーム部FL・FRに、
それぞれ、ボルト止めして固定し、図示しないリード線
を制御回路に結線して、インパネ10等を車両に装着す
れば、図1〜3に示すように、エアバッグ装置M1を車
両に搭載することができる。
【0040】車両へのエアバッグ装置M1の搭載後、イ
ンフレーター本体22に所定の電気信号が入力されれ
ば、ガス吐出口22aから膨張用ガスGが吐出されて、
エアバッグ26が、膨張し、図示しないラッピングフィ
ルムを破断するとともにエアバッグカバー13の扉部1
5を押し開いて、突出用開口17から車両後方側へ突出
し、さらに、横折りと縦折りとを解消しつつ、コラムカ
バー下面8aに沿うように、上方に向かって展開膨張す
ることとなる。
【0041】その際、実施形態では、折り畳み工程によ
る展開手段41によって、展開膨張するエアバッグ26
の初期段階では、インフレーター21から吐出する膨張
用ガスGに押されて、まず、図7A・図8A・図9Aに
示すように、運転者側壁部28の中央部位28aにおけ
るインフレーター21と対向する下部中央部位28b
が、車両後方側HBの運転者D側に突出し、この下部中
央部位28bの突出に伴って、折り畳み部位38・37
・37が、車両後方側HBに移動し、破断予定部14を
破断させてエアバッグカバー13の扉部15を開かせ
る。
【0042】と同時に、下部中央部位28bに連なる連
接部位28cの下部連接部位28dも、運転者D側に突
出する(図8A参照)。そしてさらに、膨張用ガスGの
流入に伴って、下部連接部位28d近傍の折り畳み部位
37・37が、折りを解消させることとなる。その際、
折り畳み部位37・37は、縦折り時、運転者側壁部2
8の左右の連接部位28c・28cにおけるコラムカバ
ー側壁部27の側に、それぞれ、配置されているため、
下部連接部位28d近傍の折り畳み部位37・37が、
運転者D側に突出することを極力抑えて、図8Aから図
8Bに示すように、下部連接部位28dからコラムカバ
ー8側(保持部材12側)に向いて、左右方向HL・H
Rに広く展開しつつ折りを解消させることとなり、エア
バッグ下膨張部30が展開膨張を完了させることとな
る。
【0043】そして、運転者側壁部28の中央部位28
aの運転者D側への突出が、下部中央部位28bから上
方側VUに伝播していくとともに、折り畳み部位37・
37の折りが、下部連接部位28d近傍付近から上方側
VUに向いて解消することとなって、図7B・図9Bに
示すように、横折りの折り畳み部位38が、コラムカバ
ー8の下面8aに沿って、折りを解消しつつ展開膨張す
ることとなり、エアバッグ上膨張部31が展開膨張を完
了させることとなる。
【0044】すなわち、第1実施形態の膝保護用エアバ
ッグ装置M1では、エアバッグ26の展開膨張時に、下
膨張部30が、突出用開口17から車両後方側HBへ突
出して、運転者Dの両膝KL・KRの前方側を覆うとと
もに、上膨張部31が、下膨張部30からコラムカバー
8の下面8aに沿うように、上方VUへ突出して、突出
用開口17の上縁側周縁18からコラムカバー下面8a
側の上端8b付近までを、覆うこととなる。
【0045】そして、膝保護用エアバッグ装置M1の作
動直後では、車両が前面衝突をしていることから、運転
者Dの膝KL・KRが、車両に対して相対的に前進す
る。その際、下膨張部30が、図7A・図8A・図8B
・図9Aに示すように、突出用開口17から車両後方側
HBに突出するとともに左右方向HL・HRに広がって
膨張していることから、運転者Dの膝KL・KRが、車
両に対して相対的に前進していても、下膨張部30が、
運転者Dの膝KL・KRを的確に保護できることとな
る。
【0046】また、エアバッグ26の展開膨張の初期段
階を経た後では、膝KL・KRがエアバッグ26に接触
していても、あるいは、膝KL・KRがエアバッグ26
に接触していなくとも、運転者Dの足先がフロアパネル
に着いている状態等で、車両に対する相対的な運転者の
前進があれば、膝K(KL・KR)が、膝K(U)(図
1参照)の位置に、屈曲して上昇する事態を招き、コラ
ムカバー下面8a側における上端8b付近にずれる場合
が生ずる。その際、エアバッグ26は、既に、展開膨張
の初期段階を経て、図7B・図9Bに示すように、膨張
用ガスGの下流側の上膨張部31が、下膨張部30から
コラムカバー下面8aに沿うように上方VUに延びて、
突出用開口17の上縁側周縁18からコラムカバー下面
8a側の上端8b付近までを覆うように、膨張している
ことから、上方移動する膝KL・KRを、上膨張部31
が的確に保護可能となり、保持部材12等から車両後方
側へ突出したコラムカバー8の下面8a側に、キーシリ
ンダ6a・操作部6b・6c等の硬質部材6が配設され
ていても、エアバッグ26の上膨張部31がそれらの硬
質部材6の下方側を覆って、それらの硬質部材6から膝
KL・KRを保護することが可能となる。
【0047】そして、上膨張部31は、左右の両縁31
a・31b相互を下膨張部30の左右の両縁30a・3
0bより左右方向の中央側に傾斜させて接近させている
ため、上膨張部31の左右の縁31a・31bが中央側
に接近した容積分、従来の略長方形板状のエアバッグよ
り、容積を小さくすることができ、エアバッグ26に膨
張用ガスGを供給するインフレーター21として、出力
の小さなものを使用しても、エアバッグ26の展開膨張
の開始から完了までを短い時間で達成可能となる。
【0048】したがって、第1実施形態の膝保護用エア
バッグ装置M1では、エアバッグ26が運転者Dの膝K
(KL・KR)の挙動に応じて的確に膝K(KL・K
R)を保護できるとともに、エアバッグ26の容積を小
さくできて、エアバッグ26の展開膨張の開始から完了
までの時間を短縮することができる。
【0049】さらに、実施形態の場合には、エアバッグ
26内に、ガス流れを利用する展開手段40としてのテ
ザー32を、配設させている。そのため、インフレータ
ー21が作動して、インフレーター21から膨張用ガス
Gが吐出されると、その膨張用ガスGは、図4の二点鎖
線に示すように、エアバッグ下膨張部30内で、テザー
32の左右に位置するガス流通口34・34側に流れ
て、エアバッグ下膨張部30を左右方向に展開させて、
膨張を完了させるように、作用させる。その結果、エア
バッグ26の展開膨張の初期段階では、膝K(KL・K
R)の前方側を覆い可能に、突出用開口17の左右の周
縁を覆うように、エアバッグ下膨張部30が素早く左右
方向に広がって展開膨張を完了させる。
【0050】そして、ガス流通口34・34を通過した
膨張用ガスGがエアバッグ上膨張部31内に充満して、
エアバッグ上膨張部31は、ステアリングコラム3を覆
うコラムカバー8の下面8a側に沿って上昇し、突出用
開口17の上縁側周縁18からコラムカバー下面8a側
の上端8b付近までを覆い可能に、展開膨張を完了させ
ることとなる。
【0051】さらにまた、第1実施形態のエアバッグ装
置M1では、エアバッグ26の折り畳み部位38の横折
りの解消時、エアバッグ26の上縁26aがコラムカバ
ー側壁部27側へ向かってロール巻きするように折り畳
まれているため、図7A・図7Bに示すように、ロール
巻きの巻きを解きつつ、エアバッグ26の上縁26a側
がコラムカバー下面8aに沿って展開膨張し、図1の二
点鎖線に示すように、展開膨張を完了させる。このと
き、エアバッグ26は、コラムカバー下面8a側に極力
接近して折りを解消するため、エアバッグ26の展開膨
張時、運転者Dの膝K方向への突出を抑えることができ
る。そして、実施形態のエアバッグ26は、仮に、運転
者Dの膝Kに接触しても、ロール巻きの巻きを解くよう
に円滑に展開することができる。
【0052】さらに、第1実施形態の膝保護用エアバッ
グ装置M1では、エアバッグ26の膨張初期段階で、左
右方向に広く展開するためのガス流れを利用する構成と
して、エアバッグ26の厚さを規制するテザー32を利
用する場合を示したが、エアバッグ下膨張部30が左右
方向に展開し易ければ、テザー32に限らず、インフレ
ーター21のガス吐出口22a自体を車両の左右方向両
側へ向けて、膨張用ガスG自体を車両の左右後方両側に
向けて吐出させるように構成してもよい。さらにまた、
エアバッグ26内のインフレーター21の周囲に、ガス
流れを規制するための可撓性を有した布材等からなる整
流部材を設けてもよい。
【0053】また、エアバッグ26の形状に関し、図1
0〜13に示す第2実施形態の膝保護用エアバッグ装置
M2のように構成してもよい。このエアバッグ装置M2
では、展開膨張完了時の略板形状としたエアバッグ26
Aの車両後方側から見た外形形状と、テザー42・43
と、下膨張部30の下端(エアバッグ26の下縁26
b)が突出用開口17の下縁側周縁13bにおけるエア
バッグカバー13の車両後方側の面13aを広く覆うよ
うに構成されている点と、を除いて、第1実施形態と同
様であり、第1実施形態と同一の部材や同一部位には、
第1実施形態と同一符号を付して、それらの部材・部位
の説明を省略する。
【0054】なお、エアバッグ26Aでは、後述するテ
ザー43・43付近より下方部位が下膨張部30を構成
し、テザー43・43付近より上方部位が上膨張部31
を構成している。
【0055】そして、第2実施形態のエアバッグ26A
では、展開膨張完了時の下膨張部30における左右方向
の幅寸法BDは、余裕を持って、運転者Dの両膝KL・
KRを覆い可能な寸法に設定されている。すなわち、第
2実施形態の場合、展開膨張時の下膨張部30は、突出
用開口17を含んだ開口17の左右の周縁における保持
部材12(エアバッグカバー13)の部位を覆い可能
に、車両後方側から見て、略長方形形状として構成され
ている。
【0056】また、展開膨張時の上膨張部31は、コラ
ムカバー8の下面8a側における開口時の突出用開口1
7の上縁側周縁18からコラムカバー下面8a側の上端
8b付近までを覆い可能として、左右の両縁31a・3
1bを下膨張部30の左右の両縁30a・30bより左
右方向の中央側に配置させて、車両後方側から見て略長
方形形状としている。実施形態の場合、上膨張部31
は、両縁31a・31bを略上下方向に沿うように配設
させて、下膨張部30から段差を設けて、左右方向の幅
寸法BUを下膨張部30の幅寸法BDより小さくするよ
うに、設定されている。
【0057】さらに、エアバッグ26A内には、下・上
膨張部30・31の厚さを規制するように、コラムカバ
ー側壁部27と運転者側壁部28とを連結する複数のテ
ザー42・43が、インフレーター21の上方側と下方
側とに、車両の左右方向に沿って配設されている。上方
側に配設されるテザー43・43は、左右方向に相互に
離れて、テザー43・43間にガス流通口45を設けて
おり、下膨張部30からの膨張用ガスGを、エアバッグ
26の左右の縁31a・31bと各テザー43・43の
車両左右方向の端部との間のガス流通口44・44と、
ガス流通口45と、の三箇所から、上膨張部31へ案内
しており、コラムカバー下面8aに沿って突出する上膨
張部31の膨張完了を促進している。
【0058】このエアバッグ26Aの折り畳みは、エア
バッグ26と同様に、縦折り工程と横折り工程とを経て
折り畳むものであり、横折り工程では、エアバッグ26
Aの上縁26a側と下縁26b側とをそれぞれインフレ
ーター21に接近させるように、ロール折りしている。
【0059】この第2実施形態の膝保護用エアバッグ装
置M2でも、エアバッグ26Aの展開膨張時に、図12
A・図12B・図13に示すように、下膨張部30が、
突出用開口17から車両後方側HBへ突出して、運転者
Dの膝Kの前方側を覆うとともに、上膨張部31が、下
膨張部30から、保持部材12等から車両後方側へ突出
したコラムカバー8の下面8aに沿うように、上方VU
へ突出して、硬質部材6(6a・6b・6c)の下方側
をカバーするように、突出用開口17の上縁側周縁18
からコラムカバー下面8a側の上端8b付近までを、覆
うこととなる。そして、上膨張部31が、左右の両縁3
1a・31bを、下膨張部30の左右の両縁30a・3
0bより左右方向の中央側へ、段差を設けるようにずら
しているため、上膨張部31の左右の縁31a・31b
が中央側に接近した容積分、従来の略長方形板状のエア
バッグより、容積を小さくすることができ、エアバッグ
26Aに膨張用ガスGを供給するインフレーター21と
して、出力の小さなものを使用しても、エアバッグ26
Aの展開膨張の開始から完了までを短い時間で達成可能
となって、第1実施形態と同様な作用・効果を得ること
ができる。
【0060】さらに、第2実施形態では、エアバッグ2
6Aが、上膨張部31への膨張用ガスGを直線状に流入
させるガス流通口45を有していることから、インパネ
10や保持部材12等から車両後方側へ突出したコラム
カバー下面8aに沿って突出する上膨張部31の膨張完
了を、促進させることができる。
【0061】なお、第1・2実施形態のエアバッグ26
・26Aでは、インフレーター21を内部に配設させた
場合を示したが、エアバッグ26の下膨張部30にイン
フレーターからの膨張用ガスを流入させるガス流入口を
開口させて、インフレーター側と接続させるように構成
してもよい。
【0062】さらにまた、第1・2実施形態では、エア
バッグ26・26Aを収納する収納部位(ケース)19
を、コラムカバー8と別体のコラムカバー8の下方に配
設する保持部材12に、保持させて配設させた場合を示
したが、エアバッグは、コラムカバー8自体に収納させ
たり、あるいは、コラムカバー8の下方に、インパネ1
0のロアパネルが配設されるような場合には、そのロア
パネルに収納させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ
装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図であ
る。
【図2】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状
態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【図3】図1のIII―III部位の断面図である。
【図4】同実施形態で使用するエアバッグを単体で展開
膨張させた際の底面図である。
【図5】図4のV―V部位の概略断面図である。
【図6】同実施形態のエアバッグの折り畳みを示す概略
図である。
【図7】同実施形態のエアバッグの展開膨張時における
車両前後方向に沿った状態を説明する概略縦断面図であ
る。
【図8】同実施形態のエアバッグの展開膨張時における
車両前後方向に沿った状態を説明する概略横断面図であ
る。
【図9】同実施形態のエアバッグの展開膨張を説明する
車両後方側から見た概略正面図である。
【図10】第2実施形態で使用するエアバッグを単体で
展開膨張させた際の底面図である。
【図11】図10のXI―XI部位の概略断面図である。
【図12】同実施形態のエアバッグの展開膨張時におけ
る車両前後方向に沿った状態を説明する概略縦断面図で
ある。
【図13】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用
状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【符号の説明】
3…ステアリングコラム、 8…コラムカバー、 8a…(コラムカバーの)下面、 8b…(コラムカバー下面の)上端、 17…突出用開口、 18…(突出用開口の)上縁側周縁、 26・26A 30…下膨張部、 30a・31a…(左)縁、 30b・31b…(右)縁、 31…上膨張部、 BD…(下膨張部の)幅寸法、 D…運転者、 K(KL・KR)…膝、 M1・M2…膝保護用エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D054 AA02 AA08 AA12 BB30 CC11 CC26 CC29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムの下方における着座
    した運転者の膝の前方側に、エアバッグが折り畳まれて
    収納され、膨張用ガスの流入時、前記エアバッグが、突
    出用開口から車両後方側へ突出して展開膨張し、運転者
    の膝の前方側に配設されて、運転者の膝を保護可能な膝
    保護用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、展開膨張完了時の形状として、運転
    者の膝の前方側に配設される下方側の下膨張部と、該下
    膨張部の上方側に配置されて、前記ステアリングコラム
    の周囲に配設されるコラムカバーの下面側を覆う上膨張
    部と、を備える略板形状とし、 前記下膨張部が、着座した前記運転者の前方側に配置さ
    れて、前記運転者の両膝を覆い可能な左右方向の幅寸法
    を有し、 前記上膨張部が、前記コラムカバーの下面側における前
    記突出用開口の上縁側周縁から前記コラムカバー下面側
    の上端付近までを覆い可能として、左右の両縁を前記下
    膨張部の左右の両縁より左右方向の中央側に接近させて
    いることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
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