JP2004268765A - 車両用内装パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】構成部品点数を減じ、組み立て工数の削減、取り付け工事の簡素化・容易化、等による経済性の向上に加えて美観をも向上させ得る車両用内装パネルの提供。
【解決手段】表面板4、4′としては表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装した金属化粧板を用い、表面板4の片端または両端を段付き折曲げ加工して段付き部9を有する辺と成すと共に、この段付き部9を有する辺に縁材8を挟み込み、芯材6としては中間にハニカムコア材等を介在させ、裏面板5としてはアルミ板を用い、表面板4の段付き部9を有する辺に隣接するパネル構造体の表面板4′は接続端部が表面板4′を伸延して平板状にした辺10として重ね合せ部となる接続部2を構成し、段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合うことにより、隣接したパネル構造体同志は表面板4、4′、裏面板5、5′共に夫々同一面を形成して接続可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】表面板4、4′としては表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装した金属化粧板を用い、表面板4の片端または両端を段付き折曲げ加工して段付き部9を有する辺と成すと共に、この段付き部9を有する辺に縁材8を挟み込み、芯材6としては中間にハニカムコア材等を介在させ、裏面板5としてはアルミ板を用い、表面板4の段付き部9を有する辺に隣接するパネル構造体の表面板4′は接続端部が表面板4′を伸延して平板状にした辺10として重ね合せ部となる接続部2を構成し、段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合うことにより、隣接したパネル構造体同志は表面板4、4′、裏面板5、5′共に夫々同一面を形成して接続可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用内装パネルに関し、特に接続部の構造に注力した車両用内装パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車用の典型的な内装パネルである側天井を代表例として選び、従来例を図6(a)、(b)〜図8(a)、(b)に示して、順次説明する。
【0003】
図6(a)は、従来の側天井を客室内側から見上げた状態を示し、側天井の接続部を示す斜視図である。
【0004】
従来から電車の側天井には、メラミン化粧アルミ板が一車輌当り十数枚使われており、従ってほぼ同数の接続部が存在する。
【0005】
従来技術で側天井を車体に取付ける場合、側天井上下端の取付け辺と前後方向の接続辺とで車体に固定/接続される構成となっている。
【0006】
メラミン化粧アルミ板を表面板として側天井に使用して接続する場合、図6(a)、(b)に示すように隣接したメラミン化粧アルミ板11、11′の端面同志を付き合せ、その付き合せ部に沿った裏側の車体に、受け金具31を配設すると共に、内装パネルの表側には、細長状板体を形成する押え板21を用いて突合せ接続部の隙間を覆うようにしてネジ止めしている。
【0007】
従って、上述の従来例ではネジ頭が露出して見えるため、美観を損ねる結果となっている。
【0008】
また、図7(a)も同様に、従来の側天井を客室内側から見上げた状態を示し、側天井の接続部を示す斜視図である。
【0009】
この従来例は、図6(a)で示したネジ頭を隠すために、押え板の断面形状を図7(b)に示すような構造の押え板22とし、ネジ止め後、化粧ふさぎ板32を挿着することによって美観を向上するように改良したものである。この押え板22は、アルミの押出し形材を成形したものが使われている。
【0010】
車体への取付け方法は、図6(b)に示した構造と同様であるので省略する。
【0011】
また、図8(a)も同様に、従来の側天井を客室内側から見上げた状態を示し、側天井の接続部を示す斜視図である。
【0012】
この従来例は、同様に美観を向上するために図6(a)で示したネジ頭を隠すために工夫した例で、押え板の断面形状を図8(b)に示した押え板33のように工夫したものである。この押え板33も、アルミの押出し形材で成形したものが使われている。
【0013】
車体への取付け方法を図8(b)によって説明すると、先ず押え板33の窪みにメラミン化粧アルミ板11の端部を挿着したものを、車体に固定された受け金具31に皿小ネジ23aとナット23bを使ってネジ止めする。
【0014】
次に反対側の窪みにメラミン化粧アルミ板11′の端部を挿着して、皿小ネジ23aの頭を隠すと同時に隣接するメラミン化粧アルミ板の片端を取付ける。この取付け作業を繰り返すことにより所定数のメラミン化粧アルミ板を取付けて側天井を完成する。
【0015】
この接続構造は、ネジ頭を隠して美観を向上させると共に、図7(b)に示した化粧ふさぎ板32を省略した改良構造と言える。
【0016】
尚、側天井の内装パネルの接続構造については、「隣接する肩内装パネルの間の車体に隙間塞ぎ板を配置し、この隙間塞ぎ板は車体の内面に接着されており、隣接する肩内装パネルの車体長手方向の端部を押し当て、隣接するパネル間には乗客が指を挿入できない程度の隙間を設けている」という提案が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0017】
【特許文献1】
特開平11−222125号公報、(第4頁、及び図5、図6)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら上述の従来例では、内装パネルの接続部は、客室側に押え板が帯状に突き出しているため、美観を損ねる結果となっている。
【0019】
また、図6〜図8に示すメラミン化粧アルミ板11、11′の前後方向(長手方向)の二辺を固定するための受け金具31、押え板21、22、33、皿小ネジ21a、22a、23a、及びナット21b、22b、23bを製作する必要があり、それらの製作コストが発生するため、経済的でないという欠点がある。
【0020】
尚また、側天井には車両の幅方向に曲率がある。従って、前記の受け金具および押え板を車体に取付ける際、正確な位置寸法を出すための調整作業が多く発生するため、経済的でないという欠点がある。
【0021】
更にまた、メラミン化粧アルミ板を表面板として使おうとして段付き折曲げ加工しようとすると、メラミン化粧アルミ板の化粧樹脂が割れてしまい、段付き折曲げ加工できないという欠点がある。
【0022】
更に尚、特許文献1の例では、隣接する内装パネルの突合せ部の隙間は、乗客の指が挿入しない程度の隙間であっても、美観も含めてマイナスイメージを拭えないものである。
【0023】
本発明は、上述の点に着目して成されたもので、構成部品点数を減じ、組み立て工数の削減、取り付け工事の簡素化・容易化、等による経済性の向上に加えて美観をも向上させ得る車両用内装パネルを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0025】
(1)左右または上下の二辺を車体に固定し、残りの辺を接続するサンドイッチ接着構造のパネル構造体を形成する車両用内装パネルであって、前記サンドイッチ接着構造のパネル構造体は、表面板、裏面板、および芯材から成り、表面板としては表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装した金属化粧板を用い、この片端または両端を段付き折曲げ加工して段付き部を有する辺と成すと共に、この段付き部を有する辺に軟質樹脂板から成る縁材を挟み込み、芯材としては中間にハニカムコア材または樹脂系発泡材を介在させ、裏面板としてはアルミ板を用いることで、サンドイッチ接着構造のパネル構造体を形成し、前記表面板の段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺に隣接するパネル構造体の表面板は接続端部が前記表面板を伸延して平板状にした辺として重ね合せ部となる接続部を構成し、段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺と隣接する平板状の辺が重なり合うことにより、隣接したパネル構造体同志は表面板、裏面板共に夫々同一面を形成して接続可能である車両用内装パネル。
【0026】
(2)前項(1)記載の車両用内装パネルにおいて、表面板は柔軟性のある化粧フィルムを無化粧のアルミ板に貼り合わせた構成の化粧板である車両用内装パネル。
【0027】
(3)前項(1)または(2)記載の車両用内装パネルにおいて、段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺と隣接する平板状の辺が重なり合う接続部に、クッション性の有る紐状のシール材を介在して成る車両用内装パネル。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用内装パネルの実施の形態を説明する。
【0029】
図1(a)は、車両用内装パネルの側天井に用いられている状態を示す車内から眺めた図、(b)は、側天井の接続部を示す部分拡大図、(c)は、実施例1における側天井の接続部を示すA−A拡大断面図、図2は、実施例2における側天井の接続部を示す拡大断面図、図3は、実施例3における側天井の接続部を示す拡大断面図、図4は、実施例4における側天井の接続部を示す拡大断面図、図5は、実施例5における側天井の接続部を示す拡大断面図、図6(a)は、従来例1における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)は、B−B拡大断面図、図7(a)は、従来例2における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)は、C−C拡大断面図、図8(a)は、従来例3における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)は、D−D拡大断面図である。
【0030】
(実施例1)
実施例1について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1(a)は、典型的な内装パネルである側天井が複数枚に亙って鉄道車両の客室内に取付けられた状態を示したものである。(b)には、側天井1、1′が天井側の取付け辺3、および側壁寄りの取付け辺3′の二辺で取付けられ、側天井の接続部2を構成している状態を示してある。
【0032】
本発明における側天井は、厚さが数ミリの剛性の大きなサンドイッチ接着構造であるため、上下二辺を車体に固定するだけで、前後方向となる長手方向の端部二辺は接続部2を構成し、直に車体には固定されない構造となっている。
【0033】
また、このサンドイッチ接着構造は、図1(c)に示すように表面板4、4′、裏面板5、5′および芯材6、6′から成り、接着剤7、7′により接着構造のパネル構造体(内装パネル)を構成している。
【0034】
表面板4、としては、意匠性に優れ、且つ曲げ加工性が良好な表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装した金属化粧板を用い、この片端または両端を段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と成すと共に、この段付き部9を有する辺に軟質樹脂板から成る縁材8を挟み込み、芯材6としては中間にハニカムコア材または樹脂系発泡材を介在させ、裏面板5としてはアルミ板を用いることで、サンドイッチ接着構造のパネル構造体(内装パネル)を形成し、前記表面板4の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺に隣接するパネル構造体の表面板4′は接続端部が前記表面板4′を伸延して平板状にした辺10として重ね合せ部となる接続部2を構成し、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合うことにより、隣接したパネル構造体同志は表面板4、4′、裏面板5、5′共に夫々同一面を形成して接続可能である。
【0035】
この表面板として本実施例では、意匠性に優れ、且つ曲げ加工性が良好な鉛筆芯硬度H以上6H以下の表面硬度を持った印刷焼付け塗装したアルミ板(板厚0.6ミリ)の片端または両端を段付き折曲げ加工したものを用いたが、同様にして鉛筆芯硬度H以上6H以下の表面硬度を持った印刷焼付け塗装したステンレス板または亜鉛めっき鋼板も使用することができる。
【0036】
表面板4と裏面板5の中間に芯材6を介在させ、前記芯材としてペーパーハニカムを用いたが、アルミハニカムコアまたは樹脂系発泡材を用いても全く同様に使用可能である。
【0037】
本実施例では、側天井の裏面は、乗客の目には触れないため裏面板5、5′には無化粧のアルミ板を用いた。しかし、間仕切り板のように両面共に乗客の目に触れる内装パネルを接続する場合には、裏面板にも表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装したアルミ化粧板を使用して、良好な美観を備えた内装パネルとすることかできる。
【0038】
また、0.3〜0.7ミリ程度の薄いアルミ板を使用する場合は、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺に、剛性を大きくして、側天井1、1′の曲面形状を正確に形成するために、図1(c)に示すような縁材8を挿入して接着する構造とすることができる。この縁材8としては、側天井1、1′のように断面形状に曲率がある場合は、接着強化処理を施した軟質樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどを板状に成形し、一定幅に切断したものを使用すればよい。このような軟質樹脂を使うことにより、接着加工時に同時に曲げ加工操作が可能となるため、側天井の成形が容易になる。
【0039】
一方、前記の表面板の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と、隣接する内装パネルの表面板は平板状にした辺10として、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重ね合わさることにより、従来の側天井に取付けられていた押え板(図6(b)の21、図7(b)の22、図8(b)の33参照)による帯状の出っ張りを省略することができ、且つ隣接した内装パネル同志は表面板、裏面板共に夫々同一面を形成した状態で接続することができるため、美観を向上させることができる。
【0040】
また、図6、7、8に示すように、従来の接続部においては内装パネル同志の干渉が取付け工事の際に生じていたが、図1(c)のような接続構造にすることにより隣接した内装パネル同志の干渉を殆どなくすことができるため、調整作業か減少/削減でき、取付け容易な接続構造を有する車両用側天井となる車両用内装パネルを提供することができる。
【0041】
(実施例2)
実施例2について、図2を参照して以下に説明する。尚、前述の実施例1と同様の部分については、説明を省略する。
【0042】
前記の表面板として、印刷焼付け塗装した金属化粧板の代わりに、無化粧のアルミ板41、41′に柔軟性のある化粧フィルム11、11′を貼り合わせた化粧板を用いることにより、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合うことにより、隣接した内装パネル同志は表面板、裏面板共に夫々同一面を形成して接続できるようにした例である。
【0043】
(実施例3)
以下、実施例3について、図3を参照して説明する。尚、前述の実施例1と同様の部分については、説明を省略する。
【0044】
気密性が必要な場合など機能面から、前述の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合う接続部2の中間部に、クッション性のある紐状のシール材12として、片面に粘着材を施したスポンジ状の細長弾性体を介在した例である。
【0045】
前記シール材12に粘着材を施こすことにより、シール材12を前記の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺または隣接する平板状の辺10に固定することができるようになり、車両への取付け作業が容易になった。
【0046】
尚、前記紐状のシール材12としては、クロロプレンゴム製のスポンジゴムシートのほかに、片面あるいは両面に粘着材を施したオレフィン系の軟質発泡樹脂をシート状に成形したものも適切であり、粘着材を片面に施すか、両面に施すかの選択は、内装パネルの接続部の気密性の要求性能、形状、あるいは取付け作業性などを考慮して決めればよい。
【0047】
(実施例4)
実施例4について、以下に説明する。前述と同様の部分については、説明を省略する。
【0048】
図1(c)〜図3に示す側天井の端部形状は、裏面板5′の端面を切断したものを使用しているため芯材が露出した形状になっているが、図4に示すように裏面板5′の端部形状も、表面板4と同様に段付き部9′を有する形状に段付き折曲げ加工したものを用いてもよい。
【0049】
(実施例5)
実施例5は、図5に示すように、重ね合わせる段付き部9、9′の片を形成する接続部2に夫々縁材8、8′を挟み込んだ構造とした例である。
【0050】
尚、実施例3で用いたシール材12は、その他の実施例1、2、4、5等においても適宜、接続部2全体の厚みや、シール材12自体の厚みを調整して組み込むことは可能であり、自由に組合せ、選択出来る。
【0051】
尚また、実施例1〜5では、鉄道車両用の側天井について説明したが、これらの本発明に係る接続構造を有するパネル構造体(内装パネル)は、車両用の天井板、壁板のように側天井と類似な内装パネルにも適用可能であることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の接続構造に見られた押え板が不要で、隣接した内装パネル同士は同一面を形成する状態で接続できるため、車内の美観が向上した。
【0053】
従来の側天井などの前後方向(長手方向)の二辺を固定するために使われていた受け金具、押え板、皿小ネジおよびナットが不要になり、それらの製作コストが不要になった為、経済的である。
【0054】
車体への取付け工事が容易となった。即ち、従来構造は内装パネルの4辺を車体に固定していたが、本発明に係る接続構造を有する車両用内装パネルは二辺のみを固定するだけでよいから、車体の組み立て工数が削減でき、経済的である。
【0055】
また、内装パネルの接続部において、隣接する端面同士が干渉しない形状・構造にした為、内装パネルの取付工事の際に、従来のような調整作業が無くなり、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)車両用内装パネルの側天井に用いられている状態を示す車内から眺めた図、(b)側天井の接続部を示す部分拡大図、(c)実施例1における側天井の接続部を示すA−A拡大断面図
【図2】実施例2における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図3】実施例3における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図4】実施例4における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図5】実施例5における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図6】(a)従来例1における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)B−B拡大断面図
【図7】(a)従来例2における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)C−C拡大断面図
【図8】(a)従来例3における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)D−D拡大断面図
【符号の説明】
1、1′ 側天井
2 接続部
3 天井側の取付け辺
3′ 側壁寄りの取付け辺
3a、3a′ ネジ取付け穴
4、4′ 表面板
5、5′ 裏面板
6、6′ 芯材
7、7′ 接着剤
8 縁材(軟質樹脂板)
9 段付き部
10 平板状の辺
11、11′ メラミン化粧アルミ板
12 シール材
21、22、33 押え板
21a、22a、23a 皿小ネジ
21b、22b、23b ナット
31 受け金具
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用内装パネルに関し、特に接続部の構造に注力した車両用内装パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車用の典型的な内装パネルである側天井を代表例として選び、従来例を図6(a)、(b)〜図8(a)、(b)に示して、順次説明する。
【0003】
図6(a)は、従来の側天井を客室内側から見上げた状態を示し、側天井の接続部を示す斜視図である。
【0004】
従来から電車の側天井には、メラミン化粧アルミ板が一車輌当り十数枚使われており、従ってほぼ同数の接続部が存在する。
【0005】
従来技術で側天井を車体に取付ける場合、側天井上下端の取付け辺と前後方向の接続辺とで車体に固定/接続される構成となっている。
【0006】
メラミン化粧アルミ板を表面板として側天井に使用して接続する場合、図6(a)、(b)に示すように隣接したメラミン化粧アルミ板11、11′の端面同志を付き合せ、その付き合せ部に沿った裏側の車体に、受け金具31を配設すると共に、内装パネルの表側には、細長状板体を形成する押え板21を用いて突合せ接続部の隙間を覆うようにしてネジ止めしている。
【0007】
従って、上述の従来例ではネジ頭が露出して見えるため、美観を損ねる結果となっている。
【0008】
また、図7(a)も同様に、従来の側天井を客室内側から見上げた状態を示し、側天井の接続部を示す斜視図である。
【0009】
この従来例は、図6(a)で示したネジ頭を隠すために、押え板の断面形状を図7(b)に示すような構造の押え板22とし、ネジ止め後、化粧ふさぎ板32を挿着することによって美観を向上するように改良したものである。この押え板22は、アルミの押出し形材を成形したものが使われている。
【0010】
車体への取付け方法は、図6(b)に示した構造と同様であるので省略する。
【0011】
また、図8(a)も同様に、従来の側天井を客室内側から見上げた状態を示し、側天井の接続部を示す斜視図である。
【0012】
この従来例は、同様に美観を向上するために図6(a)で示したネジ頭を隠すために工夫した例で、押え板の断面形状を図8(b)に示した押え板33のように工夫したものである。この押え板33も、アルミの押出し形材で成形したものが使われている。
【0013】
車体への取付け方法を図8(b)によって説明すると、先ず押え板33の窪みにメラミン化粧アルミ板11の端部を挿着したものを、車体に固定された受け金具31に皿小ネジ23aとナット23bを使ってネジ止めする。
【0014】
次に反対側の窪みにメラミン化粧アルミ板11′の端部を挿着して、皿小ネジ23aの頭を隠すと同時に隣接するメラミン化粧アルミ板の片端を取付ける。この取付け作業を繰り返すことにより所定数のメラミン化粧アルミ板を取付けて側天井を完成する。
【0015】
この接続構造は、ネジ頭を隠して美観を向上させると共に、図7(b)に示した化粧ふさぎ板32を省略した改良構造と言える。
【0016】
尚、側天井の内装パネルの接続構造については、「隣接する肩内装パネルの間の車体に隙間塞ぎ板を配置し、この隙間塞ぎ板は車体の内面に接着されており、隣接する肩内装パネルの車体長手方向の端部を押し当て、隣接するパネル間には乗客が指を挿入できない程度の隙間を設けている」という提案が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0017】
【特許文献1】
特開平11−222125号公報、(第4頁、及び図5、図6)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら上述の従来例では、内装パネルの接続部は、客室側に押え板が帯状に突き出しているため、美観を損ねる結果となっている。
【0019】
また、図6〜図8に示すメラミン化粧アルミ板11、11′の前後方向(長手方向)の二辺を固定するための受け金具31、押え板21、22、33、皿小ネジ21a、22a、23a、及びナット21b、22b、23bを製作する必要があり、それらの製作コストが発生するため、経済的でないという欠点がある。
【0020】
尚また、側天井には車両の幅方向に曲率がある。従って、前記の受け金具および押え板を車体に取付ける際、正確な位置寸法を出すための調整作業が多く発生するため、経済的でないという欠点がある。
【0021】
更にまた、メラミン化粧アルミ板を表面板として使おうとして段付き折曲げ加工しようとすると、メラミン化粧アルミ板の化粧樹脂が割れてしまい、段付き折曲げ加工できないという欠点がある。
【0022】
更に尚、特許文献1の例では、隣接する内装パネルの突合せ部の隙間は、乗客の指が挿入しない程度の隙間であっても、美観も含めてマイナスイメージを拭えないものである。
【0023】
本発明は、上述の点に着目して成されたもので、構成部品点数を減じ、組み立て工数の削減、取り付け工事の簡素化・容易化、等による経済性の向上に加えて美観をも向上させ得る車両用内装パネルを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0025】
(1)左右または上下の二辺を車体に固定し、残りの辺を接続するサンドイッチ接着構造のパネル構造体を形成する車両用内装パネルであって、前記サンドイッチ接着構造のパネル構造体は、表面板、裏面板、および芯材から成り、表面板としては表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装した金属化粧板を用い、この片端または両端を段付き折曲げ加工して段付き部を有する辺と成すと共に、この段付き部を有する辺に軟質樹脂板から成る縁材を挟み込み、芯材としては中間にハニカムコア材または樹脂系発泡材を介在させ、裏面板としてはアルミ板を用いることで、サンドイッチ接着構造のパネル構造体を形成し、前記表面板の段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺に隣接するパネル構造体の表面板は接続端部が前記表面板を伸延して平板状にした辺として重ね合せ部となる接続部を構成し、段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺と隣接する平板状の辺が重なり合うことにより、隣接したパネル構造体同志は表面板、裏面板共に夫々同一面を形成して接続可能である車両用内装パネル。
【0026】
(2)前項(1)記載の車両用内装パネルにおいて、表面板は柔軟性のある化粧フィルムを無化粧のアルミ板に貼り合わせた構成の化粧板である車両用内装パネル。
【0027】
(3)前項(1)または(2)記載の車両用内装パネルにおいて、段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺と隣接する平板状の辺が重なり合う接続部に、クッション性の有る紐状のシール材を介在して成る車両用内装パネル。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用内装パネルの実施の形態を説明する。
【0029】
図1(a)は、車両用内装パネルの側天井に用いられている状態を示す車内から眺めた図、(b)は、側天井の接続部を示す部分拡大図、(c)は、実施例1における側天井の接続部を示すA−A拡大断面図、図2は、実施例2における側天井の接続部を示す拡大断面図、図3は、実施例3における側天井の接続部を示す拡大断面図、図4は、実施例4における側天井の接続部を示す拡大断面図、図5は、実施例5における側天井の接続部を示す拡大断面図、図6(a)は、従来例1における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)は、B−B拡大断面図、図7(a)は、従来例2における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)は、C−C拡大断面図、図8(a)は、従来例3における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)は、D−D拡大断面図である。
【0030】
(実施例1)
実施例1について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1(a)は、典型的な内装パネルである側天井が複数枚に亙って鉄道車両の客室内に取付けられた状態を示したものである。(b)には、側天井1、1′が天井側の取付け辺3、および側壁寄りの取付け辺3′の二辺で取付けられ、側天井の接続部2を構成している状態を示してある。
【0032】
本発明における側天井は、厚さが数ミリの剛性の大きなサンドイッチ接着構造であるため、上下二辺を車体に固定するだけで、前後方向となる長手方向の端部二辺は接続部2を構成し、直に車体には固定されない構造となっている。
【0033】
また、このサンドイッチ接着構造は、図1(c)に示すように表面板4、4′、裏面板5、5′および芯材6、6′から成り、接着剤7、7′により接着構造のパネル構造体(内装パネル)を構成している。
【0034】
表面板4、としては、意匠性に優れ、且つ曲げ加工性が良好な表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装した金属化粧板を用い、この片端または両端を段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と成すと共に、この段付き部9を有する辺に軟質樹脂板から成る縁材8を挟み込み、芯材6としては中間にハニカムコア材または樹脂系発泡材を介在させ、裏面板5としてはアルミ板を用いることで、サンドイッチ接着構造のパネル構造体(内装パネル)を形成し、前記表面板4の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺に隣接するパネル構造体の表面板4′は接続端部が前記表面板4′を伸延して平板状にした辺10として重ね合せ部となる接続部2を構成し、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合うことにより、隣接したパネル構造体同志は表面板4、4′、裏面板5、5′共に夫々同一面を形成して接続可能である。
【0035】
この表面板として本実施例では、意匠性に優れ、且つ曲げ加工性が良好な鉛筆芯硬度H以上6H以下の表面硬度を持った印刷焼付け塗装したアルミ板(板厚0.6ミリ)の片端または両端を段付き折曲げ加工したものを用いたが、同様にして鉛筆芯硬度H以上6H以下の表面硬度を持った印刷焼付け塗装したステンレス板または亜鉛めっき鋼板も使用することができる。
【0036】
表面板4と裏面板5の中間に芯材6を介在させ、前記芯材としてペーパーハニカムを用いたが、アルミハニカムコアまたは樹脂系発泡材を用いても全く同様に使用可能である。
【0037】
本実施例では、側天井の裏面は、乗客の目には触れないため裏面板5、5′には無化粧のアルミ板を用いた。しかし、間仕切り板のように両面共に乗客の目に触れる内装パネルを接続する場合には、裏面板にも表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装したアルミ化粧板を使用して、良好な美観を備えた内装パネルとすることかできる。
【0038】
また、0.3〜0.7ミリ程度の薄いアルミ板を使用する場合は、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺に、剛性を大きくして、側天井1、1′の曲面形状を正確に形成するために、図1(c)に示すような縁材8を挿入して接着する構造とすることができる。この縁材8としては、側天井1、1′のように断面形状に曲率がある場合は、接着強化処理を施した軟質樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどを板状に成形し、一定幅に切断したものを使用すればよい。このような軟質樹脂を使うことにより、接着加工時に同時に曲げ加工操作が可能となるため、側天井の成形が容易になる。
【0039】
一方、前記の表面板の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と、隣接する内装パネルの表面板は平板状にした辺10として、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重ね合わさることにより、従来の側天井に取付けられていた押え板(図6(b)の21、図7(b)の22、図8(b)の33参照)による帯状の出っ張りを省略することができ、且つ隣接した内装パネル同志は表面板、裏面板共に夫々同一面を形成した状態で接続することができるため、美観を向上させることができる。
【0040】
また、図6、7、8に示すように、従来の接続部においては内装パネル同志の干渉が取付け工事の際に生じていたが、図1(c)のような接続構造にすることにより隣接した内装パネル同志の干渉を殆どなくすことができるため、調整作業か減少/削減でき、取付け容易な接続構造を有する車両用側天井となる車両用内装パネルを提供することができる。
【0041】
(実施例2)
実施例2について、図2を参照して以下に説明する。尚、前述の実施例1と同様の部分については、説明を省略する。
【0042】
前記の表面板として、印刷焼付け塗装した金属化粧板の代わりに、無化粧のアルミ板41、41′に柔軟性のある化粧フィルム11、11′を貼り合わせた化粧板を用いることにより、段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合うことにより、隣接した内装パネル同志は表面板、裏面板共に夫々同一面を形成して接続できるようにした例である。
【0043】
(実施例3)
以下、実施例3について、図3を参照して説明する。尚、前述の実施例1と同様の部分については、説明を省略する。
【0044】
気密性が必要な場合など機能面から、前述の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺と隣接する平板状の辺10が重なり合う接続部2の中間部に、クッション性のある紐状のシール材12として、片面に粘着材を施したスポンジ状の細長弾性体を介在した例である。
【0045】
前記シール材12に粘着材を施こすことにより、シール材12を前記の段付き折曲げ加工した段付き部9を有する辺または隣接する平板状の辺10に固定することができるようになり、車両への取付け作業が容易になった。
【0046】
尚、前記紐状のシール材12としては、クロロプレンゴム製のスポンジゴムシートのほかに、片面あるいは両面に粘着材を施したオレフィン系の軟質発泡樹脂をシート状に成形したものも適切であり、粘着材を片面に施すか、両面に施すかの選択は、内装パネルの接続部の気密性の要求性能、形状、あるいは取付け作業性などを考慮して決めればよい。
【0047】
(実施例4)
実施例4について、以下に説明する。前述と同様の部分については、説明を省略する。
【0048】
図1(c)〜図3に示す側天井の端部形状は、裏面板5′の端面を切断したものを使用しているため芯材が露出した形状になっているが、図4に示すように裏面板5′の端部形状も、表面板4と同様に段付き部9′を有する形状に段付き折曲げ加工したものを用いてもよい。
【0049】
(実施例5)
実施例5は、図5に示すように、重ね合わせる段付き部9、9′の片を形成する接続部2に夫々縁材8、8′を挟み込んだ構造とした例である。
【0050】
尚、実施例3で用いたシール材12は、その他の実施例1、2、4、5等においても適宜、接続部2全体の厚みや、シール材12自体の厚みを調整して組み込むことは可能であり、自由に組合せ、選択出来る。
【0051】
尚また、実施例1〜5では、鉄道車両用の側天井について説明したが、これらの本発明に係る接続構造を有するパネル構造体(内装パネル)は、車両用の天井板、壁板のように側天井と類似な内装パネルにも適用可能であることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の接続構造に見られた押え板が不要で、隣接した内装パネル同士は同一面を形成する状態で接続できるため、車内の美観が向上した。
【0053】
従来の側天井などの前後方向(長手方向)の二辺を固定するために使われていた受け金具、押え板、皿小ネジおよびナットが不要になり、それらの製作コストが不要になった為、経済的である。
【0054】
車体への取付け工事が容易となった。即ち、従来構造は内装パネルの4辺を車体に固定していたが、本発明に係る接続構造を有する車両用内装パネルは二辺のみを固定するだけでよいから、車体の組み立て工数が削減でき、経済的である。
【0055】
また、内装パネルの接続部において、隣接する端面同士が干渉しない形状・構造にした為、内装パネルの取付工事の際に、従来のような調整作業が無くなり、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)車両用内装パネルの側天井に用いられている状態を示す車内から眺めた図、(b)側天井の接続部を示す部分拡大図、(c)実施例1における側天井の接続部を示すA−A拡大断面図
【図2】実施例2における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図3】実施例3における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図4】実施例4における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図5】実施例5における側天井の接続部を示す拡大断面図
【図6】(a)従来例1における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)B−B拡大断面図
【図7】(a)従来例2における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)C−C拡大断面図
【図8】(a)従来例3における側天井の接続部を示す下方から眺めた斜視図、(b)D−D拡大断面図
【符号の説明】
1、1′ 側天井
2 接続部
3 天井側の取付け辺
3′ 側壁寄りの取付け辺
3a、3a′ ネジ取付け穴
4、4′ 表面板
5、5′ 裏面板
6、6′ 芯材
7、7′ 接着剤
8 縁材(軟質樹脂板)
9 段付き部
10 平板状の辺
11、11′ メラミン化粧アルミ板
12 シール材
21、22、33 押え板
21a、22a、23a 皿小ネジ
21b、22b、23b ナット
31 受け金具
Claims (3)
- 左右または上下の二辺を車体に固定し、残りの辺を接続するサンドイッチ接着構造のパネル構造体を形成する車両用内装パネルであって、前記サンドイッチ接着構造のパネル構造体は、表面板、裏面板、および芯材から成り、表面板としては表面硬度が鉛筆芯硬度H以上6H以下の印刷焼付け塗装した金属化粧板を用い、この片端または両端を段付き折曲げ加工して段付き部を有する辺と成すと共に、この段付き部を有する辺に軟質樹脂板から成る縁材を挟み込み、芯材としては中間にハニカムコア材または樹脂系発泡材を介在させ、裏面板としてはアルミ板を用いることで、サンドイッチ接着構造のパネル構造体を形成し、前記表面板の段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺に隣接するパネル構造体の表面板は接続端部が前記表面板を伸延して平板状にした辺として重ね合せ部となる接続部を構成し、段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺と隣接する平板状の辺が重なり合うことにより、隣接したパネル構造体同志は表面板、裏面板共に夫々同一面を形成して接続可能であることを特徴とする車両用内装パネル。
- 請求項1記載の車両用内装パネルにおいて、表面板は柔軟性のある化粧フィルムを無化粧のアルミ板に貼り合わせた構成の化粧板であることを特徴とする車両用内装パネル。
- 請求項1または2記載の車両用内装パネルにおいて、段付き折曲げ加工した段付き部を有する辺と隣接する平板状の辺が重なり合う接続部に、クッション性の有る紐状のシール材を介在して成ることを特徴とする車両用内装パネル。
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JP2009006947A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Yokohama Seiki Kk | 内装パネル及びその製造方法 |
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-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003063114A patent/JP2004268765A/ja not_active Withdrawn
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