JP2004262580A - エレベータ巻上機の支持構造 - Google Patents

エレベータ巻上機の支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】機械室の床面積を昇降路の面積と同等若しくはそれ以下としつつ、機械室の内部に充分な保守作業スペースを確保することができるエレベータ巻上機の支持構造を提供する。
【解決手段】本発明に係るエレベータ巻上機の支持構造100においては、左右一対の建物側受梁21,10の少なくとも一方を、メインロープ5のうち乗りかごを懸架する部分5aと釣合錘を懸架する部分5bとによって左右方向に挟まれるように昇降路1の頂部に配設する。これにより、左右一対の建物側受梁21,10の間に掛け渡すマシンビーム22の全長を短縮することができるから、機械室2の床面積を昇降路1の面積と同等若しくはそれ以下としつつ、機械室2の内部における保守点検作業スペースWを大きく取ることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ巻上機の支持構造に関し、より詳しくは、機械室の床面積を昇降路の面積と同等若しくはそれ以下としつつ機械室の内部に充分な保守作業スペースを確保することができるように改良されたエレベータ巻上機の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8に示したように、エレベータの乗りかごや釣合錘等が昇降する昇降路1の上方には機械室2が設けられ、巻上機3や制御盤4等がその内部に設置されている。
また、巻上機3によって回転駆動されるトラクションシーブ3aとその近傍に配設されたそらせシーブ3bに巻回されているメインロープ5により、図示されない乗りかごおよび釣合錘が釣瓶状に懸架されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、巻上機3がその上に載置されているマシンベッド6は、防振ゴム7を介して、図示左右方向に水平に延びるマシンビーム8上に支持されている。
また、このマシンビーム8は、かさ上げ用マシンビーム9,9を介して、図示する紙面に対して垂直な方向に延びている左右一対の建物側受梁10,10の上に支持されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−175776号公報(図6、図7)
【特許文献2】
特開2002−234682号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、建築基準法施行令等の規定により、上述したマシンビーム8は建物側の受梁10若しくは立上壁11によって支持しなければならず、かつ巻上機3や制御盤4の周囲には50cm以上の幅の保守作業スペースWを確保しなければならない。
これにより、図8に示したように、機械室2の床面積を昇降路1の面積よりも大きく取る必要があった。
【0006】
一方、機械室2の床面積を昇降路1の面積と同等とするべく、図9に示したように昇降路1の真上に建物側受梁12を追加するとともに、この建物側受梁12と図示右端の建物側受梁10とでマシンビーム8を支持することにより、マシンビーム8の全長を短縮することが考えられる。
【0007】
しかしながら、このような巻上機の支持構造においては、メインロープ5のうち乗りかごを懸架する側5aおよび釣合錘を懸架する側5bが共に建物側受梁10,12の間に位置するため、マシンビーム8の全長を充分に短縮することができず、マシンビーム8と制御盤4との間に規定寸法の保守作業スペースWを確保することが困難である。
【0008】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、機械室の床面積を昇降路の面積と同等若しくはそれ以下としつつ、機械室の内部に充分な保守作業スペースを確保することができるエレベータ巻上機の支持構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する請求項1に記載の手段は、
エレベータ昇降路の頂部に配設された左右一対の建物側受梁間にマシンビームを掛け渡すとともに、前記マシンビーム上に巻上機を載置することによりエレベータ機械室内に巻上機を支持する構造であって、
前記左右一対の建物側受梁のうちの一方は、前記巻上機によって回転駆動されるトラクションシーブに巻回されたメインロープのうち、前記トラクションシーブから乗りかご側に垂下する部分と釣合錘側に垂下する部分との間を通過するように配設することを特徴としている。
【0010】
すなわち、請求項1に記載したエレベータ巻上機の支持構造においては、左右一対の建物側受梁の一方をトラクションシーブの下方に配設するので、左右一対の建物側受梁の間隔を狭めることができる。
これにより、左右一対の建物側受梁の間に掛け渡すマシンビームの全長を短縮することができるから、機械室の床面積を昇降路の面積と同等若しくはそれ以下としつつ、機械室の内部における保守点検作業スペースを大きく取ることができる。
特に、左右一対の建物側受梁の一方をトラクションシーブの回転軸の真下に配置することにより、巻上機や乗りかご、釣合錘の重量のほとんどをこの一方の建物側受梁で支持することができる。
これに伴い、他方の建物側受梁の断面寸法(形格)を小さくすることができるから、機械室の床面積をより減少させることが可能となる。
【0011】
また、請求項2に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータ巻上機の支持構造において、前記左右一対の建物側受梁のうちの他方もまた、前記メインロープのうち前記トラクションシーブから乗りかご側に垂下する部分と釣合錘側に垂下する部分との間を通過するように配設することを特徴としている。
【0012】
すなわち、請求項2に記載したエレベータ巻上機の支持構造においては、左右一対の建物側受梁の両方をトラクションシーブの下方に配設するので、左右一対の建物側受梁の間隔を大幅に狭めることができる。
これにより、左右一対の建物側受梁の間に掛け渡すマシンビームの全長を大幅に短縮することができるから、機械室の内部における保守点検作業スペースを確保しつつ、機械室の床面積をさらに減少させることができる。
【0013】
また、請求項3に記載した手段は、請求項1または2に記載したエレベータ巻上機の支持構造において、前記マシンビームが前記建物側受梁から浮き上がらないように前記マシンビームを拘束する拘束手段を備えることを特徴としている。
【0014】
すなわち、請求項3に記載したエレベータ巻上機の支持構造によれば、拘束手段を用いることにより建物側受梁からのマシンビームの浮き上がりを防止して、マシンビームの安定性を高めることができる。
より具体的に説明すると、左右一対の建物側受梁のうち一方の建物側受梁をトラクションシーブの回転軸の真下に配置すると、巻上機や乗りかご、釣合錘の重量のほとんどをこの一方の建物側受梁で支持することとなり、マシンビームの安定を損なうおそれがある。
このとき、例えば他方の建物側受梁とマシンビームとを上下方向に接続する拘束手段としての接続部材を用いることにより、建物側受梁からのマシンビームの浮き上がりを防止してマシンビームの安定を高めることができる。
なお、機械室の床とマシンビームとを上下方向に接続する接続部材を拘束手段として用いることもできる。
【0015】
また、請求項4に記載した手段は、請求項3に記載したエレベータ巻上機の支持構造において、前記拘束手段が、前記機械室の天井側に配設された建物梁と前記マシンビームとの間で上下方向に延びる部材であることを特徴としている。
【0016】
すなわち、請求項4に記載したエレベータ巻上機の支持構造においては、機械室の天井側の建物梁とマシンビームとの間につっかい棒若しくはつっかい梁のように上下方向に延びる部材(拘束手段)を介装することにより、建物側受梁からのマシンビームの浮き上がりを防止することができる。
なお、このようなつっかい棒若しくはつっかい梁の上端を建物梁に接続するとともに下端をマシンビームに接続することが好ましい。
【0017】
また、請求項5に記載した手段は、前記マシンビームの先端を補強する補強手段をさらに備えることを特徴している。
【0018】
すなわち、従来の巻上機支持構造においては、マシンビームの端部が建物側受梁の上に載っているため、マシンビームの端部における振動が問題になることは無かった。
これに対して、本発明の巻上機支持構造においては、建物側受梁をトラクションシーブの下方に配置するためにマシンビームの端部が自由端となり、巻上機が発生する振動によってマシンビームの端部が振動するおそれがある。
そこで、請求項5に記載したエレベータ巻上機の支持構造においては、補強手段を用いてマシンビームの先端を補強するのでマシンビームの端部が振動することはなく、巻上機の運転に伴う振動騒音のレベルを低減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3を参照し、本発明に係るエレベータ巻上機の支持構造の各実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、トラクションシーブの回転軸が延びる方向を前後方向と言うとともに、マシンビームが延びる方向を左右方向と言い、かつ同一の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0020】
第1実施形態
まず最初に図1を参照し、第1実施形態のエレベータ巻上機の支持構造100について説明する。
【0021】
図1に示したように、エレベータの乗りかごや釣合錘等が昇降する昇降路1の上方には、昇降路1の面積とほぼ同等の床面積を有する機械室2が設けられ、その内部に巻上機3や制御盤4等が設置されている。
また、巻上機3によって回転駆動されるトラクションシーブ3aとその近傍に配設されたそらせシーブ3bに巻回されているメインロープ5により、図示されない乗りかごおよび釣合錘が釣瓶状に懸架されている。
【0022】
巻上機3がその上に載置されているマシンベッド6は、左右一対の防振ゴム7,7を介して、左右方向に水平に延びるマシンビーム22上に支持されている。
マシンビーム22は、前後方向(図示する紙面に対して垂直な方向)に延びるかさ上げ用マシンビーム9,9を介して、前後方向に延びる左右一対の建物側受梁21,10上に支持されている。
なお、かさ上げ用マシンビーム9,9は、マシンビーム23の下面および左右一対の建物側受梁21,10上にそれぞれ堅固に接続されている。
【0023】
左右一対の建物側受梁21,10のうち左側の建物側受梁21は、メインロープ5のうち乗りかごを懸架する部分5aと釣合錘を懸架する部分5bとによって左右方向に挟まれつつ前後方向に延びるように配置されている。
より詳しく説明すると、左側の建物側受梁21は、トラクションシーブ3aの回転軸3cの真下に配置されている。
これにより、左右一対の建物側受梁21,10の左右方向の間隔は、図9に示した従来の巻上機支持構造のそれに比較してかなり狭まっている。
【0024】
これに伴い、左右一対の建物側受梁21,10の間に掛け渡されているマシンビーム22は、図9に示した従来の巻上機支持構造におけるマシンビーム8に比較してその全長がかなり短縮され、その図示左側の端面22aがマシンベッド6の図示左側の端面6aと上下方向に面一となっている。
したがって、マシンビーム22の左側の端面22aと制御盤4の前面との作業スペースWの寸法は、図9に示した従来の巻上機支持構造のそれに比較するとかなり大きくなり、建築基準法施行令によって規定されている50cm以上の作業スペースを確保することができる。
【0025】
すなわち、本第1実施形態のエレーベータ巻上機の支持構造100によれば、機械室2の床面積を昇降路1の面積と同等若しくはそれ以下としつつ、機械室2の内部における保守点検作業スペースWを大きく取ることができる。
【0026】
また、左側の建物側受梁21をトラクションシーブ3aの回転軸の真下に配置したことにより、巻上機3や乗りかご、釣合錘の重量のほとんどをこの建物側受梁21で支持することができる。
このとき、左側の建物側受梁21は昇降路1の頂部に追加的に設置するものであり、その断面形状等の寸法諸元は大きく取ることが可能である。
これに対して、右側の建物側受梁10に負荷される荷重は小さく、その断面寸法(形格)を小さくすることができるから、機械室2床面積をより減少させることも可能となる。
【0027】
第2実施形態
次に図2を参照し、第2実施形態のエレベータ巻上機の支持構造について説明する。
【0028】
図2に示した第2実施形態のエレベータ巻上機の支持構造200は、マシンビーム22の図示右側の端部22bが右側の建物側受梁10から浮き上がらないように拘束するための接続部材(拘束手段)30を備えている点において、上述した第1実施形態のエレベータ巻上機の支持構造100と異なっている。
【0029】
接続部材30は、略L字形に折れ曲がっている鋼製の部材であり、機械室2の床2aを貫通して上下方向に延びる部分31の上側がマシンビーム22の側面若しくは上面に接続され、かつ左右方向に延びる部分32が建物側受梁10を構成しているI形鋼の上辺に接続されている。
これにより、マシンビーム22の図示右側の端部22bは右側の建物側受梁10から浮き上がることができない。
【0030】
すなわち、第2実施形態のエレベータ巻上機の支持構造200においては、左側の建物側受梁21がトラクションシーブ3aの回転軸3cの真下に配設されていることにより、巻上機3の左側半分が左側の建物側受梁22よりも左側に位置している。
しかしながら、マシンビーム22の右端22bが接続部材30によって右側の建物側受梁10に接続されているため、マシンビーム22が右側の建物側受梁10から浮き上がることはなく、マシンビーム22の安定性が高められている。
【0031】
第3実施形態
次に図3を参照し、第3実施形態のエレベータ巻上機の支持構造について説明する。
【0032】
図3に示した第3実施形態のエレベータ巻上機の支持構造300は、上述した第2実施形態のエレベータ巻上機の支持構造200に対し、マシンビーム22の図示右側の端部22bが右側の建物側受梁10から浮き上がらないように拘束するための拘束手段の形式が異なっている。
【0033】
すなわち、第3実施形態における拘束手段は、機械室2の天井側に配設されている建物梁41とマシンビーム22の図示右側の端部22bとの間に介装されて上下方向に真っ直ぐに延びるつっかい棒若しくはつっかい梁40となっている。
このつっかい棒若しくはつっかい梁40は、鋼製の角柱若しくは形鋼であり、かつその上端が建物梁41に接続されるとともにその下端がマシンビーム22に接続されている。
これにより、マシンビーム22の図示右側の端部22bは、上方に変位することができない。
【0034】
すなわち、本第3実施形態のエレベータ巻上機の支持構造300によれば、極めて簡単な構造でありながら、建物側受梁10からのマシンビーム22の浮き上がりを確実に防止することができる。
【0035】
第4実施形態
次に図4を参照し、第4実施形態のエレベータ巻上機の支持構造について説明する。
【0036】
図4に示した第4実施形態のエレベータ巻上機の支持構造400は、前述した第1実施形態のエレベータ巻上機の支持構造100に対し、マシンビーム22の図示左側の端部22aを補強するための補強部材50を備えている点において異なっている。
【0037】
すなわち、第1実施形態のエレベータ巻上機の支持構造100においては、建物側受梁21をトラクションシーブ3aの下方に配置したためにマシンビーム22の図示左端が自由端となり、巻上機3が発生する振動によってマシンビーム22の端部が振動するおそれがある。
そこで、本第4実施形態のエレベータ巻上機の支持構造400においては、図示左側のかさ上げ用マシンビーム9Lを図示左側の建物側受梁21に堅固に接続して一体化するとともに、このかさ上げ用マシンビーム9Lとマシンビーム22の左端とを補強部材50によって強固に接続している。
【0038】
この補強部材50は、3角形状の厚い鋼板の2辺にフランジをそれぞれ溶接するとともに、これらのフランジをマシンビーム22の左端の下面およびかさ上げ用マシンビーム9Lの左側面にそれぞれ溶接したものである。
これにより、マシンビーム22の左端の剛性を高めることができるから、巻上機3が発生する振動によってマシンビーム22の左端が振動することを防止し、巻上機3の運転に伴う振動騒音レベルを低減することができる。
【0039】
なお、本第4実施形態においては、マシンビーム22の左端とかさ上げ用マシンビーム9Lとを補強部材50によって接続しているが、マシンビーム22の左端を建物側受梁21や機械室2の床面2aに接続することもできる。
【0040】
第5実施形態
次に図5を参照し、第5実施形態のエレベータ巻上機の支持構造について説明する。
【0041】
図5に示した第5実施形態のエレベータ巻上機の支持構造500は、前述した各実施形態のエレベータ巻上機の支持構造に対し、右側の建物側受梁もまたメインロープ5の各部分5a,5bの間に配置されている点が異なっている。
【0042】
すなわち、マシンビーム61を下方から支持している左右一対の建物側受梁62,63の両方が、メインロープ5のうち乗りかごを懸架する部分5aと釣合錘を懸架する部分5bとによって左右方向に挟まれつつ前後方向に延びるように配置されている。
より詳しく説明すると、左側の建物側受梁62はトラクションシーブ3aの回転軸3cの真下に配置され、かつ右側の建物側受梁63は反らせシーブ3bの回転軸3dの真下に配置されている。
これにより、左右一対の建物側受梁62,63の左右方向の間隔は、前述した各実施形態の巻上機支持構造のそれに比較して大幅に狭まっている。
【0043】
これに伴い、左右一対の建物側受梁62,63の間に掛け渡されているマシンビーム61は、前述した各実施形態におけるマシンビームに比較してその全長が大幅に短縮され、かつその図示右側の端面61bはマシンベッド6の図示右側の端面6bと上下方向に面一となっている。
これにより、マシンビーム61の右側の端面61bと機械室2の右側の壁面2cとの間にも保守作業スペースを設けることができる。
さらに、乗りかごや釣合錘のレイアウトに合わせて、巻上機3やマシンベッド6、マシンビーム61、かさ上げ用マシンビーム9および左右一対の建物側受梁62,63の全体を機械室2の内部において図示右側に移動させれば、制御盤4の前方の保守作業スペースをさらに拡げることができる。
【0044】
なお、左右一対の建物側受梁62,63の両方について、図2に示した拘束手段30や図4に示した補強部材50を用いれば、マシンビーム61の安定性を高めつつ振動の発生を防止することが可能となる。
【0045】
以上、本発明に係るエレベータ巻上機の支持構造の各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した各実施形態においては、いずれも鉄骨構造(S造)の建物に昇降路1および機械室2を設けた場合を例にとって説明している。
【0046】
これに対して、図6に示したエレベータ巻上機の支持構造600のように、図2に示した支持構造を強化コンクリート構造(RC造)の建物にも適用することができる。
この場合、左側の建物側受梁71は、メインロープ5のうち乗りかごを懸架する部分5aと釣合錘を懸架する部分5bとによって左右方向に挟まれるように、昇降路1の頂部に配設される。
また、接続部材30の水平に延びる部分32は、右側の建物側受梁72の下面に接続される。
【0047】
同様に、図7に示したエレベータ巻上機の支持構造700のように、図3および図4に示した支持構造を強化コンクリート構造(RC造)の建物にも適用することができる。
この場合、マシンビーム22の浮き上がりを防止するための拘束手段としてのつっかい棒若しくはつっかい梁40は、その上端が機械室2の天井側にある建物梁73に接続される。
【0048】
さらに、上述した各実施形態においては、いずれも制御盤4を機械室2の左側の壁面2bに沿って配置した場合を例にとって説明している。
これに対して、図7に示したように、機械室2の正面側の壁2dに沿って制御盤4を配置することもできる。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るエレベータ巻上機の支持構造によれば、機械室の床面積を昇降路の面積と同等若しくはそれ以下としつつ、機械室の内部に充分な保守作業スペースを確保することができるエレベータ巻上機の支持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図2】第2実施形態のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図3】第3実施形態のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図4】第4実施形態のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図5】第5実施形態のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図6】第6実施形態のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図7】第7実施形態のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図8】従来のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【図9】従来のエレベータ巻上機の支持構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 昇降路
2 機械室
3 巻上機
3a トラクションシーブ
3b 反らせシーブ
3c,3d 回転軸
4 制御盤
5 メインロープ
6 マシンベッド
7 防振ゴム
8 マシンビーム
9 かさ上げ用マシンビーム
10,12 建物側受梁
11 立上壁
21 建物側受梁
22 マシンビーム
30 接続部材
40 つっかい棒(拘束手段)
41 建物梁
50 補強部材
61 マシンビーム
62,63 建物側受梁
71,72 建物側受梁
73 建物梁
100 第1実施形態のエレベータ巻上機の支持構造
200 第2実施形態のエレベータ巻上機の支持構造
300 第3実施形態のエレベータ巻上機の支持構造
400 第4実施形態のエレベータ巻上機の支持構造
500 第5実施形態のエレベータ巻上機の支持構造
600 第6実施形態のエレベータ巻上機の支持構造
700 第7実施形態のエレベータ巻上機の支持構造

Claims (5)

  1. エレベータ昇降路の頂部に配設された左右一対の建物側受梁間にマシンビームを掛け渡すとともに、前記マシンビーム上に巻上機を載置することによりエレベータ機械室内に巻上機を支持する構造であって、
    前記左右一対の建物側受梁のうちの一方は、前記巻上機によって回転駆動されるトラクションシーブに巻回されたメインロープのうち、前記トラクションシーブから乗りかご側に垂下する部分と釣合錘側に垂下する部分との間を通過するように配設されていることを特徴とするエレベータ巻上機の支持構造。
  2. 前記左右一対の建物側受梁のうちの他方もまた、前記メインロープのうち前記トラクションシーブから乗りかご側に垂下する部分と釣合錘側に垂下する部分との間を通過するように配設されていることを特徴とする請求項1に記載したエレベータ巻上機の支持構造。
  3. 前記マシンビームが前記建物側受梁から浮き上がらないように前記マシンビームを拘束する拘束手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載したエレベータ巻上機の支持構造。
  4. 前記拘束手段は、前記機械室の天井側に配設された建物梁と前記マシンビームとの間で上下方向に延びる部材であることを特徴とする請求項3に記載したエレベータ巻上機の支持構造。
  5. 前記マシンビームの先端を補強する補強手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載したエレベータ巻上機の支持構造。
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