JP2004262457A - 金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機 - Google Patents

金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機 Download PDF

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Abstract

【課題】結束すべき紙幣の金種が変更になってもテープを交換する必要がなく、かつ結束するに必要な所定の範囲にのみ金種表示を可能とする。
【解決手段】テープリール部14に複数金種に共通して用いられ金種の特定がなされていないテープTを巻回状態として保持させるとともにテープ供給通路上に結束すべき金種紙幣に応じてテープ上に金種を示す表示の印刷を行う印刷機構21を配し、テープ供給時に前記印刷機構21により少なくとも集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの全域にわたって金種表示を印刷し、印刷済みのテープの引き出し端を集積紙幣Pの周囲に巻き付けたのちテープ搬送手段を逆転させてテープの弛み分を巻き締め、カッタ10および接着鏝13によりテープの巻き付け後端を切断するとともに熱接着し、切断後の後続テープの先端を印刷用スタート位置へ引き戻して次回の結束に備えしめるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば所定枚数の集積紙幣を人手で紙幣結束部へ装入してテープにより結束を行う紙幣結束機、あるいは紙幣を金種別に分類してそのうちの一金種の紙幣を結束のために所定枚数集積する集積部と、ここで集積された所定枚数の集積紙幣を挟持して搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送される集積紙幣を受け入れてその周囲にテープを巻き付けて結束する紙幣結束部とを具えた紙幣分類結束機(通称紙幣整理機)等の紙幣結束処理機に係り、特に結束テープに金種別カラー印刷を施して紙幣束の金種を明瞭に表示するための金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、所定枚数(通常100枚)を1単位として紙幣を結束テープにより結束(帯封)し、束単位で取り扱えるようにする手段が一般に採られている。
【0003】
従来から用いられている紙幣結束処理機は、集積紙幣が装填されるとともに装填された集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束する紙幣結束部と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、移動可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間側へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にある前記テープチャックにより挟持するとともに該テープチャックの移動によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する構成となっている。
【0004】
ところで上記のような紙幣結束処理機、とりわけ紙幣結束機が用いられる市場において、近時結束紙幣の金種を結束テープで判別する動きがある。その対応策として紙幣結束機のテープリール部に装填されるリール状に巻かれた結束テープについて、金種ごとに赤、黄、緑等の色の異るテープを用意し、結束すべき紙幣の金種が変更される度にテープリール部に装填されているテープリールを取り外し、結束すべき紙幣の金種に対応する色のテープが巻かれたテープリールをテープリール部に装填するようになされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかして上記従来の技術では、結束すべき紙幣の金種が変更される都度、テープリール部のリールを結束しようとする紙幣の金種を示すテープのものと交換することが余儀なくされ、金種変更の少ない分野では実用化をみても、金種変更頻度の高い分野ではテープの交換回数が多くなり、頗らわしい交換作業が強いられるとともに交換のために多くの時間を費すことになる。そのため金種変更が頻繁に行われる市場では未だ実用化までには至っていない現状におかれている。
【0006】
このようなことから、上記従来技術の問題点を解消することを目差して次のような方策を思考した。
【0007】
すなわち、紙幣結束機のテープリール部に複数金種の紙幣に対し共通に使用する金種が特定されないテープを装填しておき、テープリール部から引き出されたテープを紙幣結束部へ向けてさらに引き出すテープ供給通路上に、テープに対して結束紙幣の金種に対応する色の金種別カラー印刷を行う印刷機構を設け、紙幣を結束するためのテープ送り時にテープの表面に金種別カラー印刷を行うようにすることを試みた。
【0008】
ところで集積紙幣に巻き付けられるテープは、結束工程の所定の時期にその先端がテープ供給通路の末端位置より突出した状態で位置され、テープ供給通路末端位置に臨むテープ挟持予定位置のテープチャックで挟持され、このテープチャックがテープの先端を挟持したまま紙幣結束部におかれる集積紙幣の周囲を周回動することと、テープチャックの周回移動の際にテープ供給通路に設けられているテープ搬送手段がそのテープに所定量の弛みを保たせるための正転動作を行うことでテープが集積紙幣の周囲に弛み状態で巻き付けられる。
【0009】
次いでテープ搬送手段が逆転動作して集積紙幣の周囲に巻き付いているテープの弛み分を巻き戻し、テープを巻き締めるように作用する。
【0010】
上記のことからも分かるように、集積紙幣の結束工程では紙幣結束部へ送り込まれるテープの長さは結束に必要とする長さに比べて著しく長いものとなる。
【0011】
そのため前述の試験機では、結束すべき紙幣の金種に対応する色の金種別カラー印刷時に、次に結束するのに使用されるべきテープ域へも同じ金種を示す金種別カラー印刷が施されてしまい、ここで金種変更が行われると金種変更前の金種別カラー印刷が施された未使用のテープ域を鋏等を用いて人手により切除し、新たなテープ先端をテープ供給通路末端位置に位置させることが必要となる。
【0012】
このように上記試作機によっても金種変更時に金種変更前の金種別カラー印刷が施されたテープ域の切断除去と、新たなテープ先端の位置合わせを行う作業が加わるという問題点が生じた。
【0013】
また仮に同一金種紙幣の結束が続く場合であっても、前回の紙幣結束時に金種別カラー印刷が行われたテープの未使用のテープ域に、今回再び金種別カラー印刷が行われることになり、そのため印刷のずれが生じやすく、結束後の紙幣束の美感を損なうという問題があることが判明した。
【0014】
本発明は、結束工程において結束すべき紙幣の金種に応じてテープの結束に要する所定の長さ範囲のみに的確にその金種の表示印刷が行えるようにして、金種変更時にテープの交換作業を全廃し、結束作業の効率化と紙幣束の金種表示ミスの発生を皆無とすることを課題としてなされたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、集積紙幣が装填されるとともに装填された集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束する紙幣結束部と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、移動可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間側へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にある前記テープチャックにより挟持するとともに該テープチャックの移動によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する紙幣結束処理機において、複数金種の紙幣に共通して用いられ金種が特定されないテープを巻回保持するテープリール部と、前記テープ供給通路の途中部に設けられ結束すべき紙幣の金種に応じてテープ上にその金種に対応する金種別カラー印刷を行う印刷機構と、前記テープ搬送手段と印刷機構との駆動を制御し前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻きつける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷が可能となるテープ送り期間とし、テープカット後の次に使用すべきテープ域のテープ先端部位を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させ、次回の印刷に備えしめる駆動制御部とを具備することを特徴とする。
【0016】
ここにおいて「印刷用スタート位置」とは、印刷モード時のテープ先端の位置を指し、テープの送り方向略全域に印刷する場合は、印刷用スタート位置は印刷機構近傍の位置であり、集積紙幣の最外側のテープ域のみに印刷する場合は、印刷用スタート位置は印刷機構より所定寸法下流側(紙幣結束部側)の位置となる。なお、印刷用スタート位置は印刷機構近傍とし、印刷無しの状態で所定期間テープを送ったのち最外側のテープ域の印刷を開始させる態様としてもよい。また「テープ挟持予定位置」とは、テープチャックが一時停止する一位置で、テープ先端の挟持に備える位置であり、テープでいえばテープ先端部位がテープ搬送路から紙幣結束部側の結束空間へ突出した位置である。なおこれらの用語に関しては、すべての請求項に共通である。
【0017】
請求項2に記載の発明は、前記駆動制御部が、印刷設定モードと印刷無しモードとのいずれか一方を選択するモード選択指示部に接続され、この選択指示部で印刷設定モードが選択されたときは結束工程の開始時のテープ先端部位の位置を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させ、印刷無しモードが選択されたときは結束工程の開始時のテープ先端部位の位置をテープ供給通路末端位置またはテープ挟持予定位置に位置させるようにして、印刷モードと印刷無しモードとを選択的に行えるようにしたことにある。
【0018】
請求項3に記載の発明は、前記駆動制御部に対し、結束すべき集積紙幣の金種を入力する金種入力手段を有し、前記駆動制御部は前記金種入力手段による金種入力に基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構との制御を行うことにより結束すべき1束分のテープ長さと印刷長さとを金種に応じて調整されるようにして、大きさの異る紙幣の結束に対応することができるようにしたことにある。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記駆動制御部に対し、結束すべき集積紙幣の枚数を入力する枚数入力手段を有し、前記駆動制御部は前記枚数入力手段による枚数入力に基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構との制御を行うことにより結束すべき1束分のテープ長さと印刷長さとを枚数に応じて調整されるようにして、結束紙幣の枚数に対応することができるようにしたことにある。
【0020】
請求項5に記載の発明は、前記駆動制御部に対し、結束すべき集積紙幣の金種と枚数とを入力する金種入力手段と枚数入力手段を有し、前記駆動制御部は前記金種入力手段と枚数入力手段による金種と枚数との入力に基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構との制御を行うことにより結束すべき1束分のテープ長さと印刷長さとを金種および枚数に応じて調整されるようにして、結束紙幣の大きさおよび枚数の双方に対応することができるようにしたことにある。
【0021】
請求項6に記載の発明は、結束すべき集積紙幣を人手により結束位置へ装入する形式の紙幣結束処理機であり、請求項1記載の発明に結束すべき紙幣の金種を自動または手動で入力する金種入力手段を付設し、この金種入力手段による金種入力を条件として前記駆動制御部が、前記テープ搬送手段と印刷機構との駆動を制御し前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻きつける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷が可能となるテープ送り期間とし、テープカット後の次に使用すべきテープ域のテープ先端を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させ、次回の印刷に備えしめるようにしたことにある。
【0022】
請求項7に記載の発明は、別の位置で所定枚数の紙幣を集積した集積紙幣を結束位置へ移行させて結束を行う形式の紙幣結束処理機である。すなわち、所定金種の紙幣が結束すべき所定枚数集積される集積部と、この集積部に集積された所定金種・所定枚数の集積紙幣が送り込まれて装填されるとともにその集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束を行う紙幣結束部と、前記集積部に所定金種の紙幣が結束すべき所定枚数集積されかつ前記紙幣結束部が前記集積部に集積される所定枚数の結束予定紙幣の結束準備状態に至ったとき前記集積部の所定枚数の結束予定紙幣を挟持状態で前記紙幣結束部へ送り込む集積紙幣挟持搬送機構と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、軸を中心に回転可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間側へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にあるテープチャックにより挟持するとともに前記軸を中心としてテープチャックが集積紙幣挿入待機位置まで回転して停止しその状態で結束予定紙幣が前記紙幣結束部へ送り込まれテープチャックのその後の回転によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する紙幣結束処理機において、複数金種の紙幣に共通して用いられ金種が特定されないテープを巻回保持するテープリール部と、前記テープ供給通路の途中部に設けられ結束すべき紙幣の金種に応じてテープ上にその金種に対応する金種別カラー印刷を行う印刷機構と、前記テープ搬送手段と印刷機構とテープ巻き付け部とカッタ部および接着鏝部との駆動制御を行い、前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻きつける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷が可能となるテープ送り期間とし、前記テープ巻き付け部のテープ挟持予定位置から集積紙幣挿入待機位置への移動、この位置での集積紙幣の送り込み、集積紙幣送り込み後のテープ巻き付け部によるテープの巻き付け、テープ巻き付け後のテープ巻き締め、巻き締めされたテープ域のテープカット、テープカット後次回の結束に使用すべきテープ域のうち先端部位を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させて次の印刷に備えしめる駆動制御部とを具備せしめたことにある。
【0023】
なお、ここにおいて、テープ搬送手段としてはローラ構造、ベルト構造、またはその併用等適宜選択することができる。またテープ搬送手段として正逆駆動のローラとするほか、正転送りローラ(逆回転時にはワンウエイクラッチでフリー)と逆転送りローラ(正転時にはワンウエイクラッチでフリー)とを用いるようにしてもよい。
【0024】
請求項8に記載の発明は、所定枚数の紙幣を集積する集積部を複数設けるようにした形成の紙幣結束処理機である。すなわち所定金種の紙幣が結束すべき所定枚数集積される複数の集積部と、これら複数の集積部のいずれかに集積された所定金種・所定枚数の集積紙幣が送り込まれて装填されるとともにその集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束を行う紙幣結束部と、前記集積部の少なくとも1つに所定金種の紙幣が所定枚数集積されかつ前記紙幣結束部が前記集積部に集積される結束予定紙幣の結束準備状態に至ったとき前記集積部の結束予定紙幣を挟持状態で前記紙幣結束部へ送り込む集積紙幣挟持搬送機構と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、軸を中心に回転可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間側へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にある前記テープチャックにより挟持するとともに軸を中心にテープチャックが集積紙幣挿入待機位置まで回転して停止しその状態で結束予定紙幣が前記紙幣結束部へ送り込まれテープチャックのその後の回転によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する紙幣結束処理機において、複数金種の紙幣に共通して用いられ金種が特定されないテープを巻回保持するテープリール部と、前記テープ供給通路の途中部に設けられ結束すべき紙幣の金種に応じてテープ上にその金種に対応する金種別カラー印刷を行う印刷機構と、前記集積部の少なくとも1つに所定金種で所定枚数の結束予定紙幣が集積されかつ前記紙幣結束部が結束予定紙幣の結束準備状態に至ったことに基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構とテープ巻き付け部とカッタ部および接着鏝部との制御を行い、前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻きつける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷が可能となるテープ送り期間とし、前記テープ巻き付け部のテープ挟持予定位置から集積紙幣挿入待機位置への移動、この状態での集積紙幣の送り込み、集積紙幣送り込み後のテープチャックによるテープの巻き付け、テープ巻き付け後のテープ巻き締め、巻き締めされたテープ域のテープカット、テープカット後の次に使用すべきテープ域のうちテープ先端部位を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させ、次回の印刷に備えしめる駆動制御部とを具備せしめたことにある。
【0025】
請求項9に記載の発明は、印刷機構の構成を特定するもので、前記印刷機構を、前記テープ供給通路に位置するテープの表裏面の一方側に回転可能に設けられ金種ごとの金種別カラースタンプローラが同一円周上に配置されて自転可能に軸支された回転ディスクと、前記テープ供給通路に対し進退動可能に設けられテープ供給通路に位置するテープの一面側に前記金種別カラースタンプローラの一つが位置するとき該ローラに対しテープを押圧させて印刷を行う圧胴ローラとで構成したことにある。
【0026】
請求項10に記載の発明は、同じく印刷機構を特定するもので、前記印刷機構を、金種ごとのカラー印刷を行うインクジェットプリンタとしたことにある。
【0027】
請求項9、10いずれの発明においても印刷機構による金種表示印刷は、連続または断続する色彩線、文字、模様等、適宜な表示形態を選択することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0029】
図1〜図14は本発明の第1実施形態を示すもので、図1はその外観を、図2はその概要の正面図を示しており、基本形態としては、偏平状をなす外筐1の前面に横長に開口された開口部2から集積紙幣Pを人手によりその長手方向に挿入して結束する形態とされている。
【0030】
この実施形態においては、紙幣結束部Gは集積紙幣Pの周囲をテープが周回して巻き付ける構成となっており、下記の構成を備えている。すなわちテープT端を挟持して集積紙幣Pに巻き付けるためのテープチャック3(以下チャックと略称する)の旋回機構は無端ベルト4により構成され、この無端ベルト4にはタイミングベルトが用いられていて、外筐1の前記開口部2の内方に横長短形配置とされた4個の歯付きプーリー5,6,7,8に巻装され、その一つのプーリー5が正逆駆動のモータM(図15のモータ群Mxの1つ)により正転時に無端ベルト4が図2に矢印で示す方向に周回されるようになっている。
【0031】
前記無端ベルト4で囲まれた空間のうち結束空間1A(詳細は後述する)内には、集積紙幣Pを水平姿勢で挿入方向(図2の紙面に対し裏面方向)を長手方向として載置する載置台9が固設され、この載置台9はステンレス鋼板等の薄い金属板からなっていて集積紙幣Pの紙面より一周り小さい平面形状を有し、その奥端には集積紙幣Pの挿入位置(長手方向背部位置)を定めるストッパ(図示省略)と挿入幅方向を定める規制板(図示省略)とが設けられている。
【0032】
前記無端ベルト4にはテープTの先端を挟持する前記のチャック3が支持されており、このチャック3の周回軌跡の内側が前記結束空間1Aとなる。
【0033】
また、チャック3、無端ベルト4、後述のチャック3の開閉機構等によりテープ巻き付け部を構成している。
【0034】
前記外筐1側には、図2、図3に模式的に示すように、前記載置台9の集積紙幣Pを載置する面とは反対側の面(以下裏面という)に対向して、テープTの2点を載置台9の裏面に押し付けて保持するテープ押圧手段としての第1押圧体11および第2押圧体12が前記載置台9の裏面に向けて進退移動自在に設けられている。
【0035】
また前記第1押圧体11の側面にそってテープカッタ10が、このカッタ10と前記第2押圧体12との間に接着こて13がそれぞれ載置台9の裏面に向けて進退移動自在に設けられている。
【0036】
以上が紙幣結束部Gの構成である。
【0037】
前記無端ベルト4の外側方にはテープTの繰り出しおよび巻き締めを行うテープリール部14が配置されている。このテープリール部14は、回転自在に支持される回転板14aと、その中心位置に立設される軸15とを有し、テープリール16は軸15に中心孔が嵌合されてリール端縁が回転板14aに支持され、またテープリール16から巻き出されるテープTを搬送するローラ群からなるテープ供給搬送系17を具え、末端の一対のローラ18,18間からテープ供給通路20の末端を通じてテープTの先端を定位置におかれるチャック3に向けて給送するようになっている。なおテープ供給搬送系17とテープ供給通路20の詳細は後述する。
【0038】
前記テープ供給搬送系17の途中域に印刷機構21が配設されている。
【0039】
この印刷機構21は、図4、図5に取り出して示しているように、軸22を中心に回転自在に支持された回転ディスク23と、この回転ディスク23の一側面の同一円周上に自転・公転自在に軸支された複数(図では6個)の各色別のカラースタンプローラ24,24…と、前記途中域を通るテープTを挟んで前記カラースタンプローラ24,24…の一つと対向し、テープTを当該カラースタンプローラ24に押圧させるべく軸25を支点に揺動するアーム26に軸支された圧胴ローラ27とで構成されている。
【0040】
前記カラースタンプローラ24は、図示の例ではその周面に2つの大径部24a,24aを有し、前記圧胴ローラ27でテープTが押し付けられたときテープTに図5に示すように2条のカラーラインL,L(実線図示)が印刷され、1束分のテープ長に印刷がなされると、圧胴ローラ27がテープTから離反したときは無印刷の余白部28が形成されるようになっている。
【0041】
印刷されたテープTは、紙幣束へのテープ巻きつけ時の緊縛時にカッタ10で切断されるが、その切断位置が図5のZ線である。
【0042】
その次の結束工程では、テープTの先端は上記Z線の位置となり、このZ線が後述のセンサS,S位置であって、このZ線よりテープTの送り方向に僅かの余白部28(センサS,Sと圧胴ローラ27との間の距離分の余白)をおいて次の印刷(1点鎖線で示す2条のカラーラインL,L)が行われる。
【0043】
なおこの実施例では、図5において印刷最終位置(Z線位置)と次の印刷開始ラインとの間にテープTの送り方向の前記余白部28が存在するが、この実施例では紙幣の周囲に1.3巻き程度の巻きつけを行うテープ長であり、この余白部28はテープ2巻き部位の内側に位置するので支障がないことになる。
【0044】
必要によりテープTの先端をセンサS,S位置から圧胴ローラ27位置へ戻すようにして印刷を開始させるようにしてもよい。その場合には、図5において次の結束工程では印刷はテープT先端のZ線から開始されることになる。
【0045】
結束工程のテープ切断前においては、図5のZ線の後方に非常に長い余白部28が形成されるが、紙幣の結束のためにテープTが図において左方へ引き戻され、その結果図5では僅かの余白部28をおいて次の結束工程の印刷が行われることになる。
【0046】
前記圧胴ローラ27のテープTへの離接動は、前記アーム26の中間位置にソレノイド29のプランジャ29aが連結され、ソレノイド29の解磁時に引張りバネ26の付勢力で圧胴ローラ27が進出し、励磁時に退去するように構成されている。
【0047】
前記テープ供給搬送系17は、テープTの搬送方向下流側から上流側にかけて設けられたローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’,33,34で構成されている。
【0048】
これらのローラ群のうち、ローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31は周速が等しく設定され、駆動指令信号により正転または逆転駆動される。ローラ32,32,32’,32’は、各ワンウェイクラッチを介して前述の駆動ローラ群と連動されるようになっており、正転時のみ駆動ローラ群と等しい周速でテープ送り方向に回動され、逆転時はワンウェイクラッチを介して回転が阻止される。
【0049】
またローラ33,34は自由回転ローラであり、特にローラ33,34はそれぞれローラ30,30,31,31間、およびローラ31,31,32,32間に位置し、テープTの引き出し時の弛みをテープ引き戻し時に吸収するため、さらにはテープTの切断後のテープ引き戻し時に弛みを吸収するために矢印方向に移動自在に配設されている。
【0050】
前記ローラ33,34は各移動機構(図示せず)に支持され、テープTのローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30による巻き戻し量に対応する各分担量分を緊張させるように移動する。そして次の結束工程でテープTの送出時にその送出動作に合わせて図2の実線位置に戻される。
【0051】
前述のローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’はモータMx(図15のモータ群の1つ)で駆動されるが、その駆動に関しては次のようになっている。
【0052】
上記ローラ群のうちローラ18,18,19,19,19’,19’とモータMxとの間には電磁クラッチ(1)(図示せず)が介在され、ローラ19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’と前記モータMxとの間には電磁クラッチ(2)(図示せず)が介在されている。
【0053】
これは印刷モード時におけるローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’の駆動を考慮したもので、印刷無しモード時は、モータMxの正転駆動、逆転駆動時に電磁クラッチ(1)および(2)を同時に作動状態とすればよい。
【0054】
ところが印刷モード時の印刷動作中は圧胴ローラ27がテープTの圧胴ローラ27部位を撓ませることにより、そのためにローラ18,18,19,19,19’,19’は停止状態においてローラ19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’をその弛み達成のための所定量だけテープTを送る必要がある。
【0055】
それ故、圧胴ローラ27がテープTをカラースタンプローラ24に押しつけるとき、モータMxと電磁クラッチ(2)が作動状態となり、まずローラ19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’が所定量テープTを送り、圧胴ローラ27がテープTをカラースタンプローラ24に押圧させる。
【0056】
その後、電磁クラッチ(1)(図示せず)が作動状態となり、ローラ18,18,19,19,19’,19’もローラ19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’と等周速で正転駆動され、テープTの送りが行われる。またテープTの送り途中で紙幣束1束分の印刷が終り、圧胴ローラ27が退去するとき、それまでに圧胴ローラ27が形成したテープTの撓みをなくして緊張させる必要がある。
【0057】
そのためローラ18,18,19,19,19’,19’の正転駆動時(モータMxと電磁クラッチ(1)の作動状態)において、圧胴ローラ27の退避作動に合わせて電磁クラッチ(2)を一時的に非作動とし、ローラ19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’を一時停止させる。
【0058】
その結果、テープTの圧胴ローラ27の部分の撓みが解消されてテープTを緊張させる。その直後に電磁クラッチ(2)が作動状態に復帰し、ローラ18,18,19,19,19’,19’と等周速でローラ19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’が正転駆動され、テープTの送りが続けられる。
【0059】
なお、テープTの先端が図2において解放状態のチャック3へ挿入された段階でテープTの送りは一時停止する。これはチャック3によりテープTの先端を挟持する動作を行うためであり、モータMxが駆動状態での電磁クラッチ(1)、(2)による一時的な不作動によりローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’が一時停止されることによる。
【0060】
そのとき、圧胴ローラ27もテープTの押圧を解き、テープTの面から退避する。これはテープTが停止状態において圧胴ローラ27がテープTをカラースタンプローラ24に押圧しているとテープTの面にインクが滲み出ることを防ぐだめである。
【0061】
この圧胴ローラ27のテープT面からの退避時には、圧胴ローラ27域のテープTは弛み状態のままであり、圧胴ローラ27のその後の進出に合わせて電磁クラッチ(1)および(2)が作動状態になると、モータMxは駆動状態のままである故、ローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’が正転駆動される。
【0062】
このようにテープTの先端がチャック3に挟持されるときのテープTの一時停止、チャック3のテープT挟持後のテープ送り時は、電磁クラッチ(1)、(2)の不作動・作動のタイミングをずらせる必要はない。
【0063】
テープTの搬送手段の詳細は以上の通りであるが、以後の説明においては便宜上ローラ18,18等の正転駆動および圧胴ローラ27によるテープT面のカラースタンプローラ24への押圧により印刷が開始され、圧胴ローラ27のテープT面からの退避移動で印刷が終了することとする。
【0064】
以上のテープ供給搬送系17が本発明でいうテープ搬送手段に相当する。
【0065】
前記ローラ30,30からその下流のローラ18,18直後の位置(第1押圧体11の直前位置)にわたってテープTの表裏面をガイドする通路ガイド20A(ローラ19,19からローラ18,18直後の末端位置までは図示しているが、他は図示省略)が設けられ、テープ供給搬送系17と通路ガイド20A、第1押圧体11、さらには後述のセンサS,S等によりテープ供給通路20を構成している。そして図2の第1押圧体11の右側面(テープカッタ10の移動面)がテープ供給通路20の末端となる。
【0066】
上記センサS,Sは、ローラ19’,19’とローラ19,19との間でローラ19’,19’直後の位置に配設され、テープTの存否を検知するものである。
【0067】
前記チャック3は、図6〜図8に示すように第1挟持片35と第2挟持片36とで鋏状に構成され、これら挟持片35,36はその軸受部37,38がピン39により枢支されていて第1挟持片35の基部35aが前記無端ベルト4に固着され、その挟時端35b,36bが無端ベルト4で囲まれた結束空間1Aの内方へ向け該無端ベルト4に対し直角に突出されている。
【0068】
前記第1挟持片35の挟持端35bは、図7にみられるようにその長手方向に長孔状の窓孔40を有し、他方の第2挟持片36の挟持端36bは図8にみられるように前記窓孔40に可及的密に嵌合し得る細長形状とされていて、両挟持端35b,36b間でテープTを挟持したときテープTが凹字状に曲げられて外れにくいように形成されている。なお前記第1、第2挟持片35,36間にはバネ(図示省略)が掛けられていて、第2挟持片36が第1挟持片35に対し常時閉方向に付勢されている。
【0069】
前記チャック3の開閉機構は、図9にみられるようにソレノイド41の励磁、解磁により軸42を中心に揺動する揺動レバー43の水平方向の先端43aが前記チャック3の前記第2挟持片36の基部36aの下面に当接するようになっており、ソレノイド41の励磁により揺動レバー43の先端43aが第2挟持片36の基部36aを押動したときその挟持端36bが下方へ揺動して両挟持片35,36の挟持端35b,36b間が開き、ソレノイド41の解磁により第2挟持片36の挟持端36bがバネの作用で上方へ揺動して挟持端35b,36b間が閉じられてテープTを挟持するようになっている。
【0070】
上記チャック3の開閉時期は、チャック3がスタート位置A(図2示)と巻き終り位置E(図3示)にあるとき前記揺動レバー43によりテープT端を挟持または解放動作させるように設定されている。
【0071】
前記第1、第2押圧体11,12、カッタ10、接着こて13は、図11に示すようにいずれも載置台9の裏面に向けて進退移動する移動枠体44に具えられ、それぞれが移動枠体44に単独で進退移動自在に支持されている。
【0072】
前記移動枠体44は、外筐1内に設置された2本のガイドロッド45,45をガイドとして上下方向に移動されるもので、図示しないモータ(図15のモータMxの1つ)により作動する上下駆動機構(実際はカムを用いているが、図示省略)により所定のストロークにわたり上下移動される。
【0073】
前記第1押圧体11はスタート位置Aにおかれるチャック3からみて図において左側に位置し、第2押圧体12は同右方向に位置していて、前記第1押圧体11の先端11aは図11に示すように前記第2押圧体12の先端12aより若干上方に突出した状態におかれ、この第1押圧体11の先端11a近くにはテープTが通るテープ挿通孔46が形成されている。
【0074】
前記第1、第2押圧体11,12の後端には圧縮バネ47,48が当接されていて各押圧体11,12が突出する方向に付勢されており、その先端11a,12aが載置台9の裏側に位置するテープTに当接したのちバネ47,48を圧縮して相対的に後退可能とされている。
【0075】
前記カッタ10は、前記第1押圧体11の図2において右側の側面にそって上下に進退移動自在に設けられるとともに、図2のように第1押圧体11側が鋭角なエッジ状とされ、その刃先10aは図13にみられるように鋸歯状とされており、後退時にはその刃先10aが第1押圧体11のテープ挿通孔46の基部直近位置におかれるようになっていて、第1、第2押圧体11,12と同様にその後端に圧縮バネ49が当接され、この圧縮バネ49に抗して相対的に後退移動が可能とされている。
【0076】
前記接着こて13は、先端部にヒータを内蔵し、そのヒータにより加熱される押圧面13aは前記カッタ10の刃先10aよりやや後退した位置におかれ、この接着こて13もカッタ10と同様に圧縮バネ(図示省略)により突出する方向に付勢されている。
【0077】
前記第1、第2押圧体11,12、カッタ10、接着こて13のストロークはピンと長孔とで定められている。
【0078】
したがって移動枠体44(図9および図11示)が上下動機構により上昇したとき、最先に第1押圧体11の先端11aが載置台9の下面に位置するテープTに当接し、次いで第1押圧体11は圧縮バネ47を圧縮しながら相対的に後退して第2押圧体12の先端12aがテープTに当接し、これによりテープTの所定範囲(熱接着区間)の両側を押えたのちカッタ10の刃先10aが当接し、さらに接着こて13が当接するという順に作動する。1回の作業が終了して移動枠体44が戻ると、第1、第2押圧体11,12、カッタ10、接着こて13は共にバネ付勢を受けて初期の状態に復する。
【0079】
図2、図3においてSは装填検知センサで、前記載置台9の裏面に向けて配置され、該載置台9に形成された検知孔(図示せず)を通じて載置台9上の正規の位置(挿入方向と挿入幅方向が図示しないストッパと規制板とで規制された位置)に置かれた集積紙幣Pが装填されたことを検知するものであり、特にこの装填検知センサSは金種検知機能も併有していて、載置台9の正規の位置に位置された集積紙幣Pの金種も検知する。
【0080】
図15は制御ブロック図で、制御部50は紙幣結束機の駆動制御を行うものであり、この制御部50には、選択指定部51、金種指定部52、枚数指定部53、センサ群Sxからの信号がそれぞれ入力される。また制御部50には、紙幣結束部およびテープ供給通路20に設けられるモータ群Mx、ソレノイド群SDxが接続される。
【0081】
制御部50内には、テープ印刷・結束テーブル50aが設けられており、このテーブル50aを通じて制御部50で印刷機構21の圧胴ローラ27のテープT面への進出時期と期間、ローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’を駆動するモータMxの正転駆動パルス数、および逆転駆動パルス数を設定する。なおその具体例は後述の作用の項で説明する。
【0082】
前記選択指定部51は、「(A−1)自動設定印刷モード」、「(A−2)金種設定印刷モード」、「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」、「(B)印刷無しモード」を指定することができる。
【0083】
上記モードのうち、「(A−1)自動設定印刷モード」が指定されると、その指定段階で制御部50では(A−1)モードが設定され、このモード設定信号と装填検知センサSによる2つの信号(集積紙幣装填信号と金種検知信号)との三条件信号に基づいて紙幣結束部およびテープ供給通路20のモータ群Mx、ソレノイド群SDxが制御部50により制御される。
【0084】
この(A−1)モード、後述の(A−2)モード、(B)モードの設定時は結束枚数は100枚で一定である。
【0085】
次に「(A−2)金種設定印刷モード」は、選択指定部51により(A−2)モードが指定されたときに制御部50で(A−2)モードが設定され、この場合は金種指定部52による金種指定で制御部50により金種が設定される。(A−2)モードにおいては、金種設定部52での金種指定の変更がなされない限り同金種であるが、1束ごとに金種をクリアし、1束の結束ごとに金種指定部52により金種指定するようにしてもよい。
【0086】
そしてこの(A−2)モードの設定信号と金種指定信号と装填検知センサSによる集積紙幣装填検知信号(この場合は、センサSによる金種検知は無効化されている)の三条件信号が制御部50へ入力されていることに基づいて紙幣結束部およびテープ供給通路20のモータ群Mx、ソレノイド群SDxが制御部50により駆動制御される。
【0087】
次に「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」は、選択指定部51による「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」の指定で制御部50は(A−3)モードに設定され、金種指定部52による金種指定、枚数指定部53による枚数指定(50枚、40枚、20枚のうち例えば50枚の指定)で金種と枚数が制御部50で設定される。
【0088】
そしてこの(A−3)モード設定信号、金種設定信号、枚数設定信号と装填検知センサSによる集積紙幣装填検知(この場合は、センサSの金種検知は無効化されている)の条件信号が制御部50へ入力されることに基づいて紙幣結束部Gおよびテープ供給通路20のモータ群Mx、ソレノイド群SDxが制御部50により制御される。
【0089】
(A−3)モードにおいては、金種指定部52への金種指定の変更、枚数指定部53への枚数指定の変更がない限り同金種、同枚数とするが、1束結束ごとにクリアし、その都度金種と枚数とを指定するようにしてもよい。
【0090】
「(B)印刷無しモード」が選択指定部51で入力されるときは、このモードの指定信号が制御部50へ入力された段階で(B)モードが設定される。そしてこの(B)モードの設定信号と装填検知センサSの信号(集積紙幣Pの装填検知と金種検知の両信号)の条件信号に基づいて紙幣結束部Gおよびテープ供給通路20のモータ群Mxおよびソレノイド群SDxが制御部50により制御される。
【0091】
なおこの例における各モード(A−1)、(A−2)、(A−3)、(B)は、各モード設定後の装填検知センサSの信号で自動スタートするようにしたものであるが、これに加えてスタートボタンを設け、このスタートボタンの操作により紙幣の結束動作をスタートさせるようにしてもよい。この場合には、1束結束する度にスタートボタンを押圧操作することになる。
【0092】
上述の各モードを変更する際には、テープT先端の位置合わせがなされるが、その詳細に関しては作用の頃で説明することとする。
【0093】
次に上記第1実施形態の作用を説明する。
【0094】
1)「(B)印刷無しモード」の場合;
まず、単に集積紙幣Pを結束するだけの「(B)印刷無しモード」時の結束動作について説明すると、待機状態においてはチャック3は待機位置A(スタート位置)におかれており、テープT先端は原則として第1押圧体11のテープ挿通孔46を通ってカッタ10の位置(第1押圧体11の右側面)に至っている。このとき印刷機構21の圧胴ローラ27はテープTから離反した退避位置におかれている。
【0095】
上記のテープT先端の位置合わせについては、前日の結束作業終了時、すなわち電源OFFの時点で「(B)印刷無しモード」であった場合にはその日に電源をONとした時点(選択指定部51のモード未指定段階)では前述の「(B)印刷無しモード」の結束終了時と同じで、テープTの先端はカッタ10の位置(第1押圧体11の右側面)におかれている。
【0096】
その後、その日に選択指定部51で「(B)印刷無しモード」が指定されても、テープTの先端位置は変わらない。この状態で(B)モードによる結束に備える。
【0097】
また、他のモード(「(A−1)自動設定印刷モード」、「(A−2)金種設定印刷モード」、「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」)から「(B)印刷無しモード」に変更される場合は、選択指定部51が「(B)印刷無しモード」を指定した段階(このとき(B)モードが制御部50で設定されている)でテープTの所定量の送り動作が行われる。
【0098】
すなわち他モード((A−1)、(A−2)、(A−3))による結束工程終了時には、テープT先端はセンサS,Sの位置にある。そして「(B)印刷無しモード」が選択指定部51で指定されると、制御部50は(B)モードを設定し、このモード設定に従うテープ印刷・結束テーブル50aを通じモード変更時のテープT先端の位置合わせ用の正転パルス数が設定され、ローラ18,18,19,19,19’,19’等がその設定パルス分だけ正転駆動され、テープT先端をカッタ10の位置に位置させて(B)モードの結末に備える。
【0099】
また、電源ON前のモード、または電源ON状態でモードの如何に拘わらずテープTがなくなったとき(図示しないセンサによる検知)は、テープリール16を入れ替え、人手によりテープリール16のテープTの先端のテープT域をテープ供給通路20に通し、テープT先端をカッタ10の位置に位置させて(B)モードの結束に備える。
【0100】
(B)モードの設定に従ってテープ印刷・結束テーブル50aを通じローラ18〜32’が駆動される。そのときのモータ群Mxの正転駆動パルス数、逆転駆動パルス数が制御部50で設定される。この(B)モードでは、圧胴ローラ27は退避状態のままで当然ながらテープTへの印刷は行われない。
【0101】
前記待機位置Aに位置するチャック3は、ソレノイド41の励磁により第2挟持片36の基部36aが揺動レバー43の先端43aで押し上げられてその挟持端36bが下方へ揺動することにより第1、第2挟持片35,36の挟持端35b,36b間は開いており、テープT先端の送り込みに備えている(テープ挟持予定位置)。
【0102】
ここで外筐1の開口部2から載置台9上に集積紙幣Pを挿入載置し、その先端を図示しないストッパおよび規則板に当てて位置を定める。
【0103】
そのときセンサSが集積紙幣Pの載置台9への装填を検知し、その検知に基づいてローラ18,18…等の所定パルス分の回転でテープT先端がセンサS,S位置から開放状態におかれている第1、第2挟持片35,36の挟持端35b,36b間(ソレノイド44の励磁により開、テープ挟持予定位置)に込り込まれる。そしてローラ18,18…の回転を停止させる。
【0104】
制御部50によりソレノイド41(図15のソレノイドSDxのうちの1つ)が解磁され、第2挟持片36の挟持端36bが閉じ方向に回動して第1、第2挟持片35,36でテープTの先端が挟持される。
【0105】
続いて無端ベルト駆動用のモータM(図15のモータMxのうちの1つ)が起動して無端ベルト4が図2において矢印方向へ回動するとともにテープ供給搬送系17(ローラ18〜32)によりテープTが所定期間繰り出され、テープTに弛みが保たれる。
【0106】
無端ベルト4の回動によりチャック3は図3に示すようにA位置からB,C,D位置を巡ってE位置へ到達し、その位置Eにチャック3が到来したことを図示しないセンサ(図15のセンサSxのうちの1つ)が検知してモータM(図15のモータMxのうちの1つ)が停止される。そしてチャック3の周回動作中にテープTは載置台9を含んで集積紙幣Pの周囲の所定位置に巻回される。
【0107】
図9、図11、図12に示す移動枠体44の上昇に伴って第1押圧体11の先端11aが載置台9の裏面に位置するテープTに当接したのちテープ供給搬送系17のローラ群18,18…等が所定パルス分逆転駆動してテープTを引き戻して緊張を与え、これにより載置台9と一緒に集積紙幣Pが緊縛される。上記テープTの引き戻しに連動して移動ローラ33,34が図3に示すようにテープTの搬送経路と交差する方向へ進出移動してテープTの弛み分を吸収し、緊張させる。
【0108】
前記緊縛後、第1押圧体11は圧縮バネ47を撓ませながら相対的に後退し、その間バネ圧によりテープTを押え続ける。続いて第2押圧体12の先端12aがテープTに当接し、前記第1押圧体11と第2押圧体12とでテープTの2箇所を押圧して保持する。
【0109】
さらに移動枠体44の上昇により図3示のカッタ10の刃先10aが第1押圧体11の側面にそって上昇し、第1押圧体11のテープ挿通孔46の際でテープTの切断が行われると共に接着こて13の押圧面13aが2枚重ねとなっている区間のテープTに当接して熱接着が行われる。このとき新たに形成されるテープTの先端はカッタ10の位置にある。
【0110】
上記テープTの切断動作が行われる時期にはソレノイド41(図9示)が励磁されて第2挟持片36の挟持端36bが開放可能状態となるが、テープTが巻かれているので、閉じたままであり、結束済みの紙幣束の引き出しに備える。次に集積紙幣Pの手前端を持って引き出せば、テープTは載置台9から抜けて結束済みの紙幣束を取り出すことができる。
【0111】
次いでセンサSによる紙幣束取り出し検知により無端ベルト4が逆転駆動されてチャック3がE位置からスタート位置Aへ戻され、その結束工程は終了し、次回の結束工程のスタートに備える。
【0112】
上記「(B)印刷無しモード」において、テープT先端の結束工程におけるスタート位置はカッタ10位置であるが、第1、第2挟持片35,36の挟持端35b,36b間にテープT先端を位置させ、この挟持予定位置をスタート位置としてもよい。
【0113】
この場合は、結束済みの紙幣束を載置台9から取り出すと、無端ベルト4が逆転駆動してチャック3がE位置からスタート位置Aに戻される。このスタート位置Aにおいても、第1、第2挟持片35,36の挟持端35b,36bは開放状態におかれており、ローラ18,18…等が所定パルス分正転されてテープT先端はカッタ10の位置から第1、第2挟持片35,36の開放状態にある挟持端35b,36b間に送り込まれる。この状態で結束工程のスタートに備える。この場合、結束工程は、テープT先端が第1、第2挟持片35,36の挟持端35b,36bで挟持されることから始まる。
【0114】
上記スタート位置の例では、他のモード(A−1),(A−2),(A−3)からの変更の場合に、「(B)印刷無しモード」が選択指定部51で指定された段階でローラ18,18,19,19,19’,19’等に所定パルス分の正転回転が与えられ、センサS,Sの位置に位置していたテープT先端は第1、第2挟持片35,36の開放状態のまま挟持端35b,36b間へ送り込まれ、結束工程のスタートに備える。
【0115】
電源OFF時が(B)モードの場合は、テープT先端の位置は第1、第2挟持片35,36間に挟持されているので、電源ON時の(B)モード指定時には第1、第2挟持片35,36は開放状態になり、テープTは既に結束工程のスタートに備える状態におかれている。
【0116】
またテープ無しの場合(電源OFFのときは電源ON状態とする)は、テープリール16をテープリール部14に装填し、A位置にあるチャック3の開放状態にある第1、第2挟持片35,36の挟持端35b,36b間へテープT先端を送り込めばテープT先端は結束工程のスタートに備える状態となる。
【0117】
以上が「(B)印刷無しモード」においてテープT先端のスタート位置を挟持端35b,36b間での挟持予定位置とする例である。
【0118】
2)「印刷に関する各モード」の場合;
次に印刷に関する各モードについて説明する。
【0119】
このモードとしては、「(A−1)自動設定印刷モード」、「(A−2)金種設定印刷モード」、「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」の3種がある。
【0120】
2−1)「(A−1)自動設定印刷モード」の場合;
まず、「(A−1)自動設定印刷モード」が設定された場合について説明する。
【0121】
選択指定部51で「(A−1)自動設定印刷モード」が指定される場合で、それまでが(A−1)(電源ONの前段階)、(A−2),(A−3)のモードであった場合は、テープT先端はセンサS,Sの位置におかれており、既に結束工程の準備状態となっている。
【0122】
また(A−1)のモードの前が「(B)印刷無しモード」であった場合は、選択指定部51で(A−1)モードが指定された段階においてローラ18,18,19,19,19’,19’等が所定パルス分だけ制御部50のテーブル50aに従って逆転され、センサS,Sの位置F(印刷用スタート位置)にテープT先端が位置して結束工程の準備状態となる。
【0123】
以上がモード変更時におけるテープT先端の位置合わせである。
【0124】
上記(A−1)モードの結束工程の準備状態において、集積紙幣Pが載置台9の正規の位置に装填されたことの検知、およびその金種の検知がセンサSでなされることに基づいて印刷機構21の回転ディスク23を回動させて上記読みとられた金種用のカラースタンプローラ24が印刷位置へ位置される。
【0125】
次に圧胴ローラ27が進出し、テープ供給搬送系17用のモータMxが、テーープ印刷・制御テーブル50aに基づいて制御部50で設定された正転パルス値に従い各ローラを正転駆動してテープTを送り出す。この搬送系17のローラ18の回転量(パルス)を図示しないパルスカウンタにより検知し、テープT先端は位置Fから所定長さ送り出したところでそのモータMxの正転一時停止に従いローラ18を含む他のローラの正転駆動が一時停止する。
【0126】
このときテープTの先端はスタート位置Aに位置しているチャック3に挟持され得る位置(テープ挟持予定位置)まで進出しており、ローラ18,18,19,19…等の一時停止を条件に制御部50からの指令によりチャック3が挟持作動してテープT先端を挟持する。次いで無端ベルト4が正転回動するとともにローラ18,18,19,19’…も正転する。
【0127】
こうしてチャック3に挟持されたテープTは、チャック3のスタート位置AからB−C−Dを経てE位置へ周回して一旦停止する。このときのテープTの引き出し状況は、図2、図3のT位置(チャック3のスタート位置A)にあったテープT先端部分が前述のようにローラ18,18…等の正転回動によるテープTの正転送りによりテープTの後続部分に弛みを持たせた状態で図3のT位置(チャック3の位置E)へ移行して停止する。
【0128】
このテープTの正転送り中において、圧胴ローラ27はテープT先端がF位置(センサS,Sの位置)から所定長さ分だけ移行した段階(チャック3のスタート位置AでのテープTの一時停止を含む)で退避する。この圧胴ローラ27の進出時期と進出期間は、モードが設定されたことに従うテープ印刷・結束テーブル50aに基づいて設定され、具体的にはローラ18,18…等を正転駆動するモータMxに印加する正転パルス量の所定パルス分に設定される。
【0129】
特に集積紙幣Pの周囲に巻き締められてカッタ10で切断される予定のテープTの送り長さ分全域に相当する期間、テープTに印刷し、それ以降の部分は無印刷となる。
【0130】
それ故、図3に示す状態においては、紙幣の周囲に弛み状態で巻きつけられているテープT部分のうち、テープT先端から所定部分(結束された場合の1束分のテープ部分)は印刷が施され、その後続部分には印刷されず、無印刷となる。
【0131】
この状態でテープ供給搬送系17のローラ18〜31までのローラ群が逆転駆動(モータMxの所定パルス分の逆転)して集積紙幣Pの周囲に巻かれたテープTを巻き締める。その結果、テープTのT位置より後続の2枚目部分は巻き締め状態まで引き戻され、ここでテープ供給搬送系17の前記ローラ群は停止する。すなわちテープ供給搬送系17のローラ18のパルスカウンタによる逆転パルスの所定量分のカウントによりモータMxの停止を通じて停止される。
【0132】
そしてこのときのテープTの巻き戻し分は移動ローラ33,34のバネ付勢による進出により緊張状態に保たれる。すなわちテープTの引き戻し時にはローラ18から30までが等しい周速で回転し、32は停止したままにおかれ、またローラ31は或る時期までは一時停止し、その期間(ローラ33のテープ緊張期間分)が済むとローラ30と等速回転する。次にローラ32の停止状態でローラ34が緊張位置へ移動する。このようにローラ33,34は分担してテープTを緊張させる位置まで移動する。
【0133】
ここでカッタ10と接着こて13とで前述のようにテープTの切断と熱接着が行われる。位置Eにあるチャック3は、カッタ10によるテープ切断時期にソレノイド44が励磁され、第1、第2挟持片35,36は開放状態となるが、テープTが巻かれているので閉じたままである。
【0134】
切断された次位のテープTの先端は、テープ供給搬送系17の上記ローラ18〜31が必要パルス数に対応した所定量逆転(モータMxの所定パルス分の逆転)することと移動ローラ33,34の移動とによりセンサS,Sによる検知位置F(印刷用スタート位置)に至って停止し、次の結束工程に備える。
【0135】
一方、結束済みの紙幣は載置台9から抜きとられる。次にセンサSの紙幣束取り出し検知により無端ベルト4が逆転駆動され、チャック3が位置Eから位置Aへ戻され、これにて結束工程が終了する。
【0136】
次いで新たな集積紙幣Pが載置台9上にセットされると次の結束工程がスタートする。すなわちセンサSがその紙幣Pの装填と金種を検知し、その金種検知信号に基づいて印刷機構21の回転ディスク23が回動し、その金種用のカラースタンプローラ24が印刷位置に位置付けされ、圧胴ローラ27が進出し(1束分のテープの期間のみ)、センサS,S位置(位置F)にテープT先端が位置していたテープTはローラ18〜32の正転回転により送られるとともに1束分のテープTに印刷が行われる。
【0137】
チャック3は、テープT先端が送り込まれるまでは位置Aにあって開放状態にある。テープT先端が位置Aにあるチャック3内へ送り込まれると、ローラ18〜32は一時停止(テープTへの印刷途中、この一時停止中は印刷の惨みを防ぐため圧胴ローラ27も一時的に退避させ、ローラ18〜32の再度の正転時にテープT面へ進出する)し、チャック3が位置AでテープT先端を挟持するとチャック3が移動を開始し、ローラ18〜32の正転と圧胴ローラ27による印刷が再開する。
【0138】
こうしてチャック3が位置Aから位置B→C→D→Eまで移動して一時停止し、ローラ18〜32も一時停止する。また圧胴ローラ27は、それまでの時点で印刷を終え、テープT面から退避している。
【0139】
次にローラ18〜31(ローラ31は一時的に停止)が逆転し、テープTに緊張を与えて集積紙幣Pの周囲にテープTを巻き締める(モータMxの逆転による)。次いでテープTの切断、熱接着が行われる。切断後の後続のテープT先端はローラ18〜31の逆転を通じて前回と同様位置Fまで戻され、次回の結束に待機する。
【0140】
2−2)「(A−2)金種指定印刷モード」の場合;
次に「(A−2)金種設定印刷モード」について説明する。
【0141】
選択指定部51で「(A−2)金種設定印刷モード」が指定され、かつ金種指定部52により金種指定がなされて初めてテープ印刷・制御テーブル50aが設定される。
【0142】
この「(A−2)金種指定印刷モード」が選択指定部51で指定され、かつ金種が金種指定部52で指定された場合で、その前が(A−2)(電源ONの前段階)、(A−1),(A−3)である場合は、テープT先端はセンサS,Sの位置(位置F、印刷用スタート位置)に位置しているので既に結束工程の準備状態となっている。
【0143】
また(A−2)モードの前が「(B)印刷無しモード」であった場合は、選択指定部51と金種指定部52とにより「(A−2)金種指定印刷モード」と金種が指定された段階でローラ18,18,19,19,19’,19’等用のモータMxが所定パルス分((A−2)モードと金種が設定されたことに基づくテープ印刷・結束テープ50aに従い、制御部50で設定された設定パルス分)逆転され、カッタ10位置にあったテープT先端はセンサS,Sの位置F(印刷用スタート位置)に位置して結束工程の準備状態となる。
【0144】
一方、(A−2)モード設定時の金種信号に従い、制御部50からの出力信号で印刷機構21の回転ディスク23を回動させ、設定された金種用のカラースタンプローラ24が印刷位置に位置される。
【0145】
この(A−2)モードでは、センサSは集積紙幣Pが載置台9の装填位置へ装填されたことの検知はするが、既に述べたとおり金種の検知は行わないようになっている。
【0146】
そして「(A−2)金種指定印刷モード」が選択指定部51で金種が金種指定部52で指定されることにより制御部50で(A−2)モードと金種設定され、載置台9の装填位置に集積紙幣Pが装填されたことをセンサSで検知されることで結束動作が行われる。
【0147】
この(A−2)モードでは金種設定がなされるので金種変更がなされない限り既に金種用カラースタンプローラ24は印刷位置に位置している。そのため(A−1)モードの結束工程開始時の金種用カラースタンプローラ24の印刷位置への位置合わせが省略され、圧胴ローラ27の進出とテープ供給搬送系17の各ローラ18〜32の正転駆動とで結束工程が開始し、以後の結束動作は(A−1)モードと同じである。なお(A−2)モードで金種の変更がある場合は、金種別カラースタンプローラ24の印刷位置への位置合わせは必要である。
【0148】
そして集積紙幣Pの周囲にテープTの結束が行われた後、次のテープT先端はカッタ10位置からセンサS,Sによる検知位置F(印刷用スタート位置)に戻されて停止し、次の結束工程に備える。
【0149】
一方、結束済み紙幣は載置台9から抜きとられる。次にセンサSの紙幣束取り出し検知により無端ベルト4が逆転駆動され、チャック3が位置Eから位置Aへ戻されて、結束工程が終了する。
【0150】
次の結束工程では、載置台9の載置位置に集積紙幣Pが装填されたことをセンサSで検知されることで(A−2)モードの結束工程(結束動作)がスタートし、以後は前記と同じである。
【0151】
なお(A−2)モードにおいて、1束の結束ごとに金種のクリアを行う場合は毎回金種設定を行い、前回と異る金種の場合は金種別カラースタンプローラ24の印刷位置への位置合わせが必要となる。
【0152】
2−3)「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」の場合;
次に「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」について説明する。
【0153】
この「(A−3)金種・枚数設定印刷モード」の場合は、選択指定部51による金種・枚数設定印刷モードの指定、金種指定部52による金種指定、枚数指定部53による枚数指定(例えば50枚指定)によって制御部50でそれぞれのモードと金種と枚数が設定され、この設定に伴う制御部50からの指令信号に基づいて印刷機構21の回転ディスク23を回動させ、設定された金種用のカラースタンプローラ24が印刷位置へ位置される。
【0154】
またこの(A−3)モードでは、(A−2)モードと同様にセンサSは集積紙幣Pが載置台9の装填位置に装填されたことの検知はするが、金種の検知は行わない。
【0155】
さらにこの(A−3)モードでは、設定枚数(50枚、40枚、20枚)によりローラ18〜32の正転駆動期間および逆転駆動期間を定める正転パルス数、逆転パルス数が変更設定されるようになっている。
【0156】
なお、紙幣の金種に拘わらず日本国の紙幣は同幅故、(A−1),(A−2)、(B)の各モードのように結束枚数が100枚であるように一定の場合は、前述のテープ供給搬送系17の正転駆動、逆転駆動の各設定パルス数も一定(但し正転と逆転ではそのパルス数は異り、また(A−1),(A−2)に対し(B)はそのパルス数は異るが)である。
【0157】
ところが外国紙幣のように金種によって幅が異なると、(A−1),(A−2)、(B)においても金種ごとに前述の正転駆動、逆転駆動の各設定パルス数を変更して設定することになる。また(A−3)モードにおいても、金種と枚数とによって前述の正転駆動、逆転駆動の各パルス数を変更設定するようにする。
【0158】
その場合は、図15の制御部50におけるテープ印刷・結束テーブル50aにおいて、外国紙幣の金種と枚数(100枚、50枚、40枚、20枚)に対応する正転パルス値、逆転パルス値、印刷時期と期間とをを定めるパルス値を記憶させておき、(A−1)と金種検知条件、(A−2),(B)と金種検知条件と(A−3)と金種および枚数検知条件によって制御部50による正転および逆転設定パルス値を設定するようにすればよい。
【0159】
上記(A−3)モードを、金種に拘らず同一幅の日本国の紙幣について説明すると、この場合には枚数指定部53による設定枚数によりパルス設定数が異るが、結束動作(結束工程)は(A−2)の動作と同じである。
【0160】
この(A−3)モードと金種と枚数が制御部50で設定された状態において、その前の工程が(A−2)モード(電源ONの前段階)、(A−1),(A−3)モードであった場合は、テープT先端はセンサS,Sの位置(印刷用スタート位置)におかれているので、既に結束工程の準備状態になっている。
【0161】
また(A−3)モードの前が(B)印刷無しモードである場合は、(A−3)モードが設定された段階でローラ18等の駆動用モータMxが所定パルス分逆転し、テープT先端はカッタ10位置から逆送りされ、センサS,S位置(位置F)に位置して結束工程の準備状態となる。
【0162】
この(A−3)モードが設定されたときには、(A−3)モードと金種と枚数の設定に基づいてテープ印刷・結束テーブル50aに従いローラ18等の駆動用モータMxの正転駆動パルス数、逆転駆動パルス数、印刷時期と印刷期間とを定めるパルス数(その期間、圧胴ローラ進出用ソレノイドSDxを励磁)が制御部50で設定される。
【0163】
そして制御部50による(A−3)モード時の金種の設定はなされているので、載置台9の装填位置に集積紙幣Pが装填されたことがセンサSで検知されると結束動作が行われる。なおこの場合、センサSは金種検知は行わない。
【0164】
この(A−3)モードでは、(A−2)モードと同様に金種設定により既に金種用カラースタンプローラ24は印刷位置に位置されている。そのため金種の変更がない限り(A−1)モードの結束工程開始時の金種用カラースタンプローラ24の印刷位置への位置合わせが省略され、(A−2)モードと同様に圧胴ローラ27のテープT面への進出とテープ供給搬送系17の各ローラの正転駆動によって結束工程が開始され、以後の結束動作は(A−1),(A−2)モード時と同様に行われる。なお(A−3)モードで金種変更がある場合は金種別カラースタンプローラ24の印刷位置への位置合わせは必要である。
【0165】
そして集積紙幣Pの周囲にテープTが巻きつけられて結束が行われた後、次のテープT先端はカッタ10位置から位置Fに戻されて停止し、次回の結束に備える。
【0166】
一方、結束済みの紙幣束は載置台9から抜きとられる。次にセンサSの紙幣束取り出し検知により無端ベルト4が逆転駆動され、チャック3が位置Eから位置Aへ戻されて結束工程が終了となる。
【0167】
次の結束工程では、載置台9の載置位置に集積紙幣Pが装填されたことをセンサSが検知することで(A−3)モードの結束工程(結束動作)がスタートし、それ以降は前記と同様である。
【0168】
なお(A−3)モードにおいて、1束結束ごとに金種と枚数のクリアを行う場合は毎回金種と枚数の設定を行い、前回と異る金種の場合は金種別カラースタンプローラ24の印刷位置への位置合わせが必要となる。
【0169】
図16は印刷機構21にインクジェットプリンタ54を用いた場合の図2相当図を示し、図17はインクジェットプリンタ54による印刷形態の一例を示すもので、図17(A)は文字印刷、同(B)はライン印刷の場合を示している。
【0170】
インクジェットプリンタ54は、例えば図17に記載のように「赤、黄、白、茶、青、黒」の各色のインクを噴射するノズル54aを有し、図17(A),(B)のいずれの印刷形態の場合も金種変更時にインクジェットプリンタ54をテープTの幅方向、すなわち矢印(イ)方向に移動させ、金種に対応する色のノズル54aをテープTの幅方向中央に位置させる。なお使用するテープTの地肌は「灰色」とされており、ノズル54aから噴射する「赤、黄、白、茶、青、黒」のいずれの色も鮮明に見えるように考慮されている。また図17では、「白色」のノズル54aが金種設定された場合を示している。
【0171】
次に印刷動作について説明する。
【0172】
図17(A)の文字印刷の場合は、テープTの間欠送り移動とインクジェットプリンタ54のテープT幅方向の間欠移動、それに応ずるノズル54aからのインクの間欠噴射で文字印刷が行われる。
【0173】
図17(B)のライン印刷の場合は、金種設定された後はインクジェットプリンタ54は一定位置におかれ、テープTの送りに合わせて必要区間インクを連続噴射させればよい。
【0174】
このインクジェットプリンタ54の金種設定(金種変更)の開始時期、すなわちインクジェットプリンタ54をテープTの幅方向へ移動させて設定希望金種に対応する色のノズル54aをテープTの幅方向中央に位置させる際の移動開始時期は、図2の実施形態における回転ディスク23の回転開始時期と同じであり、回転ディスク23の回転指令と同じ信号でインクジェットプリンタ54のテープTの幅方向移動が開始される。
【0175】
回転ディスク23による場合は、希望金種のカラースタンプローラ24が印刷待機位置へ移動するとその位置を検知する図示しない位置検知センサからの信号で回転ディスク23が停止し、金種設定が終了するが、インクジェットプリンタ54の場合は、テープTの幅方向に移動するインクジェットプリンタ54の設定金種に対応する色のノズル54aがテープTの幅方向中央に位置した段階でそのインクジェットプリンタ54の位置を検知する図示しない位置検知センサによりインクジェットプリンタ54の移動が停止され、金種設定が終了する。
【0176】
印刷開始時期については、図2においては圧胴ローラ27がテープTのテープ面を押圧する時期であるが、図17のインクジェットプリンタ54の場合はそれと同時期にノズル54aからインクが噴射されることで印刷が開始される。
【0177】
印刷終了時期は、図2の場合は圧胴ローラ27がテープTのテープ面から退去する時期であるが、図17の場合は上記の時期にノズル54のインク噴射を停めることで終了する。なお図17(A)の場合にはテープTの切断長さの終わりでかつ完全な文字が印刷され終った時点で印刷を終了することが好ましい。また印刷期間の制御は、図2の場合と同様にローラ18,18…等の回転時のパルス量によって決められる。そしてこのインクジェットプリンタ54を用いる場合、圧胴ローラ27によるものと異り、テープTに弛みを形成する必要がないので、ローラ18,18,19,19,19’,19’,19”,19”,30,30,31,31,32,32,32’,32’はモータMxにより直接駆動すればよい。
【0178】
図示の第1実施形態では、集積紙幣Pを水平姿勢で紙幣結束部Gへ挿入する形式とした場合について示したが、集積紙幣Pを縦姿勢で挿入する形式としても各構成部分が90°位相を変更させるだけで実施することができる。
【0179】
図18〜図22は本発明の第2実施形態を示すもので、結束機としての基本形態は特許第2848863号の公報に記載されている紙葉類結束機に本発明を適用した場合として示している。なおこの結束機自体の構成に関しては上記公報に詳記してあるのでそれに委ねるとして主要部についてのみ図18に示す断面図(上記公報中の第3図に相当)を参照して説明することとする。
【0180】
外筺60に設けられている図示していないホッパに装填された紙幣は順次繰り出されて搬送路61を搬送される間に金種識別部により金種が識別され、結束すべき金種紙幣のみが搬送路61の末端へ送られる。
【0181】
紙幣結束部Gの前段には、前記搬送路61を送られてくる紙幣が長手方向(図18の紙面に対し表裏方向)および短手方向を揃えて一定枚数整列状態に集積される集積部62が設けられ、この集積部62の下部に該集積部62で集積された集積紙幣Pを挟持してその下方の紙幣結束部Gの結束位置Gへ移送させる集積紙幣挟持搬送機構63(一対の挟持部材63a,63aを有する)を有し、紙幣結束部Gには結束位置へ移行した集積紙幣Pの前記一対の挟持部材63a,63aによる挟持位置とは長手方向にずれたテープTの幅方向両側位置を両側面から押圧挟持して締め付ける一対のクランプ片64a,64aを有するクランプ手段64と、クランプ手段64による集積紙幣Pの押圧挟持前にテープTを集積紙幣Pに巻き付けるテープ巻き付け手段65と、テープTを切断するカッタ66およびその切断端を熱接着する接着鏝部67とが設けられているものである。
【0182】
また進出位置と退避位置とをとる規制片65Aが設けられ、この規制片65Aは結束位置Gへ送り込まれる集積紙幣Pの下縁を規制する役目を果し、図18におけるテープ巻き付け手段65より紙面に対し裏面方向位置で集積紙幣挟持搬送機構63の移動に干渉しない位置に設けられている。
【0183】
この規制片65Aは、集積紙幣挟持搬送機構63による集積紙幣Pの挟持搬送時はその集積紙幣Pの下縁を支持する進出位置におかれ、結束終了直前までその位置を保ち、クランプ部材64のクランプ片64a,64aが集積紙幣Pの挟持を解く前に結束済みの紙幣束の下方への放出(クランプ片64a,64aの挟持開放)に備える退避位置に位置し、結束紙幣の両面からクランプ片64a,64aが退避移動して結束済みの紙幣束が下方の収納部へ収納されると規制片65Aは元の位置へ進出して復帰し、集積紙幣挟持搬送機構63による集積紙幣Pの送り込みに備える。
【0184】
次にテープリール部68、テープ供給通路、およびテープ搬送手段について説明する。
【0185】
テープリール部68は外筺60の下底部に傾斜姿勢に配設されており、テープリール69とリール載置台70と軸71とを有し、テープTが巻回されたテープリール69はその中心孔がリール載置台70上の軸71に嵌合されることで傾斜面内で回転自在に支持され、このテープリール69から引き出されたテープTは、テープ誘導路72、ガイド73を経由してテープ供給搬送系74へ受け渡されて給送されるようになっている。なおこのテープリール部68には適宜なブレーキ手段が付設されていて、引き出されたテープTに所定のテンションが負荷されるようになされている。
【0186】
上記テープ供給搬送系74は、テープTを挟持して搬送するローラ群からなっており、この搬送系74は前記テープリール部68から引き出されたテープTを直角方向へ送るローラ構造の傾斜上昇搬送域74a(ローラ78,78からローラ19”,19”までの域)と、この傾斜上昇搬送域74aから略直角に方向変換して送るローラ構造の傾斜下降搬送域74b(ローラ19”,19”からローラ80aまでの域)とを有し、その傾斜下降搬送域74bの末端位置の上下に対をなすローラ75,76が対置され、一方のローラ75は正逆回転可能なパルスモータMx(図示しないが、図19の紙幣結束収納装置93に含まれる)によりテープTの所定量の送り出しと引き戻しを行う。またローラ19’,19’,19”,19”,77,77,78,78までのローラ群も前記ローラ75と同期して回転する。
【0187】
前記傾斜上昇搬送域74aの上部側のローラ77,77と下部側のローラ78,78との間には、テープTの引き戻し時における弛み分を吸収してテンションを与えるための移動ローラ79が図18において矢印方向に移動自在に配設され、前記テープ供給搬送系74の各ローラの逆転時に同期して移動ローラ79が傾斜上昇搬送域74aから離反する方向へ移動し、テープTの戻し分を吸収するようになっている。
【0188】
なお前記下部側のローラ78,78は正転時にはローラ75,76等と同期回転するが、逆転時にはブレーキローラとされ、テープ供給搬送系74によるテープTの供給時にテープTに緊張を与え、弛みを生じないようにしている。
【0189】
パルスモータMxによるローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78の駆動について詳述すると、ローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78はモータMxにより正逆駆動(ローラ78,78はモータMxとローラ78,78との間に介装されたワンウエイクラッチにより正転駆動のみ行われ、逆転駆動はしない)される。
【0190】
これらのうちローラ75,76,19’,19’とモータMxとの間には電磁クラッチ(1)(図示せず)が介在され、ローラ19”,19”,77,77,78,78とモータMxとの間には電磁クラッチ(2)(図示せず)が介在されている。
【0191】
これは印刷モード時のローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78の駆動を考慮したもので、印刷無しモード時はモータMxの正転駆動、逆転駆動時に電磁クラッチ(1)および(2)を同時に作動状態とすればよい。なおモータMxに加え電磁クラッチ(1)、(2)も図19の紙幣結束収納装置93に含まれている。
【0192】
ところが、印刷モード時の印刷動作中は印刷機構21(第1実施形態と同じ構造)の圧胴ローラ27がテープTの圧胴ローラ27の部位を撓ませることになり、そのためにローラ75,76,19’,19’は停止状態においてローラ19”,19”,77,77,78,78をその撓み達成のための所定量のテープTを送る必要がある。
【0193】
それ故、印刷機構21の圧胴ローラ27がテープTをカラースタンプローラ24に押圧するとき、モータMxと電磁クラッチ(2)が作動状態となり、まずローラ19”,19”,77,77,78,78が所定量テープTを送り、圧胴ローラ27がテープTをカラースタンプローラ24に押しつける。
【0194】
その後、電磁クラッチ(1)(図示せず)が作動状態となり、ローラ75,76,19’,19’もローラ19”,19”,77,77,78,78と等速で正転駆動され、テープTの送りが行われる。
【0195】
また、テープTの送り途中で紙幣1束分の印刷が終り、圧胴ローラ27が退避するとき、それまでに圧胴ローラ27が形成したテープTの撓みをなくして緊張させる必要がある。
【0196】
そのためローラ75,76,19’,19’は駆動状態(モータMxと電磁クラッチ(1)の作動状態)において、圧胴ローラ27の退避移動に合わせて電磁クラッチ(2)を一時的に不作動とし、ローラ19”,19”,77,77,78,78を一時停止せしめる。その結果、テープTの圧胴ローラ27の部位の撓みが解消されて緊張される。その直後に電磁クラッチ(2)が作動状態となり、ローラ75,76,19’,19’と一体的にローラ19”,19”,77,77,78,78も正転駆動され、テープTの送りが行われる。
【0197】
なお、テープT先端が、図20(A)においてa位置からa’位置へ移動した段階でテープTの送りが一時停止(電磁クラッチ(1),(2)の一時的な不作動によるローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78の一時停止)され、圧胴ローラ27も一時的に退避する(テープT面へのインクの惨み防止のため)が、圧胴ローラ27の部位のテープT域は弛み状態のままであり、圧胴ローラ27の進出に合わせてモータMxと電磁クラッチ(1)および(2)を作動状態とし、ローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78を同時に正転駆動させればよい。具体的にはテープT先端が図20(A)のa’位置において一時停止し、その状態からテープTの送りを再開するときである。
【0198】
しかして便宜上、ローラ75,76等の正転および圧胴ローラ27によるテープT面のカラースタンプローラ24への押圧で印刷が開始され、圧胴ローラ27のテープT面からの退避移動で印刷が終了するとして説明することにする。
【0199】
前記テープ供給搬送系74に続いてテープ送出通路80が設けられ、このテープ送出通路80の出口近傍にはテープT先端をテープ送出通路80の出口に保持するガイドローラ80aが設けられており、このガイドローラ80aと前記テープ送出通路80に対向するテープガイド73’(テープTの表裏面と幅方向のガイドを司る)との間にテープT先端が保持される。
【0200】
上記テープ送出通路80の出口には、前記テープ巻き付け手段のチャック81が定位置(図18に示す位置)にあるときそのチャック81がそのチャック片81a,81aが開放姿勢で臨むように位置されている。
【0201】
カッタ66は、移動するアーム83の先端にこれと直角の方向に取り付けられており、前記アーム83の図18において右方向への移動によりテープTを所定の位置で切断するようになっている。
【0202】
前記テープ供給搬送系74の傾斜下降搬送域74bの領域に印刷機構21が配設され、圧胴ローラ27直後のローラ19’,19’の直後の後流位置にテープTの端部を検知するセンサS,Sが配設されている。上記印刷機構21については前述の第1実施形態における印刷機構21と実質的に同じ構成であるからこれと同一符号を付すに留め、詳細説明は省略する。
【0203】
図18において符号84は集積部62に紙幣を立位姿勢で送入するため搬送路61の末端に設けられた羽根車、85は集積部62の底部を構成し、集積紙幣Pの紙幣結束部Gへの移行時には軸86を中心に回動して退去する受け部材、87,87は前記クランプ手段64の各クランプ部材64a,64aを離接方向に作動するための作動機構を示す。
【0204】
なお、テープ供給搬送系74(ローラ78,78、ローラ79、ローラ77,77、ローラ19”,19”、ローラ19’,19’、ローラ75,76)およびテープ送出通路80のガイドローラ80aが本発明におけるテープ搬送手段に相当する。そしてテープ送出通路80にもローラ75,76に相当する正逆駆動ローラを設けるようにしてもよく、その場合にはこれらの正逆駆動ローラもテープ搬送手段となる。
【0205】
またテープ供給搬送系74と、その搬送系74に設けられるテープガイド板、その前段のテープ誘導路72、テープ送出通路80(テープガイド73’とガイドローラ80a)、センサS,S、テープT先端がテープ送出通路80の出口部に位置したことを検知するセンサS,S等により本発明におけるテープ供給通路が構成される。なおこのセンサS,S,S,S等は後述の図19では便宜上検知部に含めてある。なおここで紙幣結束部Gの結束空間とはチャック81の回転時の外周円R(図18)の内部空間をいう。
【0206】
上記図19は図18の実施形態の制御ブロック図であり、図中88は制御部、89は集積部62へ集積すべき紙幣の金種と枚数の指定、印刷有りの結束モード、印刷なしの結束モードの指定を行う操作部である。
【0207】
この制御部88により紙幣分類集積部91、集積紙幣挟持搬送部92、紙幣結束収納装置93が制御され、また検知部90は、紙幣分類集積部91、集積紙幣挟持搬送部92、紙幣結束収納装置93の各部の位置に配設されているセンサS,S,S,S等を含む。
【0208】
ちなみに図18と図19との関係は次の通りとなる。すなわち図19における紙幣分類集積部91には、図18における搬送路61、羽根車84、集積部62、その受け部材85、軸86等が含まれる。また図19における集積紙幣挟持搬送部92には、図18における集積紙幣挟持搬送機構63(挟持部材63a,63a)およびその上下・水平移動機構を含む。
【0209】
図19における紙幣結束収納装置93には、テープリール部68、テープ供給通路、印刷機構21、紙幣結束部G、図示しない結束紙幣収納部が含まれる。
【0210】
次に上記第2実施形態において、印刷無しモード時(図18に示す圧胴ローラ27は実線図示の退避位置のまま)で、集積紙幣結束時の一般的な動作を図18〜図22を参照して説明する。
【0211】
テープリール部68のテープリール69から引き出されたテープTのうち、テープT先端は図20(A)のテープ送出通路80の出口端位置aに位置し、1束分のテープ長の末端位置はbで示す位置である。そのときのテープT先端は、ガイドローラ80aと、これに対向してテープ通路を構成するテープガイド73’との間に保持されている。前記テープT先端のa位置での停止はセンサS,Sの検知による。
【0212】
一方、テープ巻きつけ手段65のチャック81は、テープ送出通路80の出口に臨む位置(図20(A)の(イ)位置)に位置される。このときチャック片81a,81aは開放状態におかれている。この状態が紙幣結束収納装置93の結束準備位置(定位置)である(図20(A))。
【0213】
図19における操作部89により、印刷無しモードと集積紙幣の金種と集積枚数とが事前に設定されており、集積部62に設定金種紙幣が設定枚数集積されると、制御部88によりまず紙幣結束収納装置93が作動する。
【0214】
すなわちテープ供給搬送系74のローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78がモータMx、電磁クラッチ(1),(2)を通じて所定量正転駆動される。その結果、ガイドローラ80aの位置にあったテープT先端(図20(A)のa位置)はテープ送出通路80から結束空間(Rの内側)へ所定量突出し、開放状態にあるチャック片80a,80a間に位置して停止する。そのときテープT先端は図20(A)のa’位置(テープ挟持予定位置)におかれる。
【0215】
次にチャック片81a,81aがテープT先端を挟持する。この状態でテープT先端を挟持したチャック81は、これを支持するアーム65aが軸65bを回転駆動することによりこの軸65bを中心に図20(A)において反時計方向に旋回動する。
【0216】
このアーム65aの旋回動に合わせてテープ供給搬送系74のローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78も正転駆動し、テープTのチャック81による挟持位置とテープ送出通路80の出口との間に弛みを持たせる。
【0217】
こうしてチャック81は円形軌道を画いて図20(A)の(イ)位置から反時計方向に旋回し、図20(B)の(ロ)位置に至って停止する。そのときのテープT先端は図20(B)においてa”位置であり、紙幣1束分のテープ長の末端はb”位置である。
【0218】
一方、テープ供給搬送系74のローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77,78,78(以下これらローラの全部が正転または逆転する場合はローラ75,76…等と略称する)もチャック81が図20(B)の(ロ)位置に至った時点で停止する。
【0219】
チャック81が図20(B)の(ロ)位置に至ったことが図19の検知部90のセンサにより検知されると、制御部88を通じて集積紙幣挟持搬送部92が駆動される。その結果、挟持部材63a,63aが図18において上昇し、集積部62に集積された設定枚数の集積紙幣Pを挟持して再び下降し、図20(B)において結束位置Gに位置させる。このとき集積紙幣Pの下縁は規制片65A上に乗る。
【0220】
挟持部材63a,63aは上記の位置で集積紙幣Pの挟持を継続する。この挟持部材63a,63aによる挟持は、図22(A)の結束終了直前まで持続され、その時点で集積紙幣Pの挟持を解いて図18の位置まで上昇し、次の集積紙幣Pの挟持搬送に備えることになる。
【0221】
チャック81は、集積紙幣Pが結束位置Gに位置したことを図19の検知部90で検知することにより図20(B)の(ロ)位置から再び反時計方向への旋回を再開し、集積紙幣Pの図において左側面に接触した時点で停止する。その位置は図21(A)における(ハ)位置である。またそのときのテープT先端はa’’’位置、1束分のテープ長の末端はb’’’位置にある。
【0222】
チャック81が図20(B)の(ロ)位置から図21(A)の(ハ)位置へ移動する期間、テープ供給搬送系74のローラ75,76…等は停止状態のままであるが、集積紙幣Pの周囲に巻かれたテープTの弛みはローラ75,76…等によるそれまでのテープTの送り出しにより保たれている。
【0223】
チャック81が図21(A)の(ハ)位置に位置した段階で図18のクランプ手段64が集積紙幣Pを挟持する。このクランプ手段64は左右一対のクランプ片64a,64aを有しており、これらクランプ片64a,64aがテープTの幅方向の両側位置で集積紙幣Pの両面を挟持するとともに、テープTの幅方向両側をガイドし、後述のテープT引き戻し時にテープTを適正な位置におくよう機能する。
【0224】
図21(A)の(ハ)位置へチャック81が位置しかつクランプ片64a,64aが集積紙幣Pを挟持したとき、テープ供給搬送系74のローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77(78,78は停止状態)を所定パルス分逆転駆動させ、テープTの緊張のためその引き戻しの送りに合わせて移動ローラ79をテープT面に押しつけ、傾斜上昇搬送域74aから離反する方向へ移動する。
【0225】
こうしてテープTの引き戻しにより集積紙幣Pの周囲に巻回されたテープTは図21(B)に示すように緊縛状態となり、この状態でテープ供給搬送系74のローラ75,76…等は停止する。上記図21(B)におけるテープT先端位置はa’’’、1束分のテープ長の末端はb’’’の位置である。
【0226】
ここで接着鏝部67が進出してテープTの重なり部分を押え、接着開始と共にカッタ66が進出回動してテープTを切断し、接着鏝部67による熱接着が行われたのち接着鏝部67およびカッタ66が元位置へ戻る。その状態が図22(A)であり、そのときのテープT先端はa’’’、1束分のテープ長の末端はb’’’の位置である。そして切断された次のテープT先端はa’’’位置にある。
【0227】
前記のように接着鏝部67およびカッタ66が元位置に復帰した直後に図19の検知部90内のセンサがそれを検知してローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77を逆転させ、ローラ79はテープTを緊張させるために傾斜上昇搬送域74aから離反する方向へ移動する。このときローラ78,78は停止状態のままである。
【0228】
図22(A)においてテープT先端が切断されたa’’’位置から定位置aに復帰すると、センサS,S(図19の検知部90の1つ)がそれを検知し、ローラ75,76…77,77を停止させる。この状態で挟持部材63a,63aが集積紙幣Pの挟持を解き、定位置へ上昇復帰する。
【0229】
次にチャック片81a,81aがテープT先端の挟持解除状態(テープTは巻かれているので挟持位置にある)となり、図22(B)の(ハ)位置のまま紙面に対し裏面方向へ引き抜かれる。
【0230】
次いで集積紙幣Pの下端縁を支持していた規制片65Aが結束済み紙幣の下方への放出に支障をきたさない位置に退避し、その後各クランプ片64a,64aが結束済み紙幣の挟持を解く方向(当該紙幣の紙面から離反する左右方向)へ移動し、結束された紙幣束は下方にある収納部(図示せず)へ収納される。
【0231】
そのときチャック81のチャック片81a,81aは、図22(B)の(ハ)位置でかつ紙面に対し裏面方向の位置にあって開放状態におかれており、その位置から図において時計方向に旋回し、図22(B)の(イ)位置へ移動したとき旋回動が停止し、次いでこのチャック81が紙面に対し表面方向へ進出して次の結束に備える定位置((イ)位置)に至る。
【0232】
この状態において、集積部62に設定金種紙幣が設定枚数分集積されていると、集積紙幣挟持搬送機構63により引き続き紙幣結束部Gへの集積紙幣送り込み動作に移り、集積部62に設定金種紙幣が設定枚数分集積されていない場合は、その所定枚数分が集積された段階で前記の集積紙幣送り込み動作に移る。その動作は前述の通り図20(A)〜図22(B)の工程である。なお図22(B)と図20(A)とは同じ状態である。
【0233】
次に上記第2実施形態において集積紙幣Pの結束時で印刷モード時、すなわち図20における圧胴ローラ27がテープT面に選択的に押接してその押接期間にテープTに印刷を行う場合について説明する。
【0234】
この場合は、まず図19の操作部89で印刷モードと紙幣の金種と集積枚数とが設定される。
【0235】
この設定により、第1実施形態の場合と同様に図4の軸22を中心に回転ディスク23が回転し、設定された金種に対応する色のカラースタンプローラ24が印刷準備位置(図20(A)示)に位置する。このとき圧胴ローラ27は、図20(A)に1点鎖線示す退避位置におかれている。
【0236】
この状態で、前記のように金種に対応したカラースタンプローラ24が印刷準備位置に位置したことが図19の検知部90のセンサで検知されたことに基づき制御部88を通じ紙幣結束収納装置93のローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77が逆転(ローラ78,78は停止状態)し、ローラ79もテープT緊張維持のために前記離反移動をする。
【0237】
こうしてテープT先端がセンサS,Sの位置から戻され、センサS,Sで検知されたときローラ75,76,19’,19’,19”,19”,77,77の逆転が停止し、ローラ19の前記離反移動も停止してその位置に保たれる。
【0238】
このように印刷モード時のテープT先端位置(図20(A)においてセンサS,S位置、すなわちa位置で、印刷用スタート位置)のセットがなされる。
【0239】
この状態において図19の操作部89を通じスタートボタン操作を行うと、集積部62へ設定金種の紙幣が順次集積され、設定枚数が集積される。
【0240】
設定金種の紙幣が設定枚数集積されると、検知部90、制御部88を通じて紙幣結束収納装置93へ検知信号が入力される。その結果、ローラ75,76…等の正転でテープTの正転送りがなされるとともに、正転送りと同時に圧胴ローラ27がテープTをカラースタンプローラ24に押接(図20(A)の実線図示状態)してテープT面にカラー印刷が行われる。
【0241】
テープT先端がテープ送出通路80の出口のガイドローラ80aと対向するテープガイド73’との間に位置したとき(図20(A)のテープT先端のa相当位置、そのときの1束分のテープ長の末端のb相当位置のとき)、センサS,SのテープT先端検知によりモータMxが正転駆動を停止し、ローラ75,76…等も回転が停止する(図20(A)の状態)。
【0242】
この一時停止時には、圧胴ローラ27はインクの惨みを防ぐため、カラースタンプローラ24から一時的に退避している。この状態からローラ75,76…等が再度所定量正転駆動され、テープT先端は図20(A)のa’の位置に位置される。この状態でチャック81のチャック片81a,81aがテープT先端をチャックする。
【0243】
次にチャック81がテープT先端をチャックした状態で図20(A)の(イ)位置から同図(B)の(ロ)位置へ移動して停止する。このチャック81の上記移動中、ローラ75,76…等も正転駆動してテープTを送り、図20(B)の(ロ)位置へチャック81が移動した段階でローラ75,76…等の正転駆動が停止される。
【0244】
チャック81が図20(A)の(イ)位置から前述の旋回を再開すると、圧胴ローラ27もテープTを押圧してテープTへの印刷を続けるが、テープTの1束分の印刷がなされた段階で圧胴ローラ27がテープT面から退避する。その退避時期は、チャック81が図20(A)の(イ)位置から同図(B)の(ロ)位置へ至る途中の位置である。
【0245】
図20(B)において、チャック81が、(ロ)位置で停止し、ローラ75,76…等も停止した状態においてチャック81が図20(B)の(ロ)位置に至ったことが図19の検知部90のセンサで検知されると、制御部88を通じて集積紙幣挟持搬送部92が駆動される。
【0246】
その結果、挟持移送片63a,63aが図18において上昇し、集積部62に集積された設定枚数の集積紙幣Pを挟持して再度下降し、紙幣結束部Gの結束位置G(図20(B)に示す位置)に位置する。このとき集積紙幣Pの下端縁は規制片65A上に乗る。
【0247】
挟持部材63a,63aは引き続きその位置で集積紙幣Pの挟持を持続する。この挟持部材63a,63aによる挟持は、図22(A)の結束終了直前まで継続し、その時点で集積紙幣Pの挟持を解いて図18示の位置まで上昇し、次の集積紙幣Pの挟持搬送に備える。
【0248】
次にチャック81は、図20(B)の(ロ)位置から再び図において反時計方向の旋回を開始し、集積紙幣Pの図において左側面に接触した時点で停止する。その状態が図21(A)の(ハ)位置である。
【0249】
チャック81が図20(B)の(ロ)位置から図21(A)の(ハ)位置へ移動する期間、テープ供給搬送系74のローラ75,76…等は停止状態のままであるが、集積紙幣Pの周囲に巻かれたテープTの弛みはローラ75,76…等によるそれまでのテープTの送り出しにより保たれている。
【0250】
チャック81が図21(A)の(ハ)位置に位置した段階で図18のクランプ手段64が集積紙幣Pを挟持する。このクランプ手段64は、左右一対のクランプ片64a,64aを有し、これらクランプ片64a,64aはそれぞれテープTの幅方向両側部の集積紙幣Pの両面を挟持するとともに、テープTの幅方向両側縁をガイドし、テープTの引き戻し時にテープTを適正な幅方向位置に位置させる機能を持つ。
【0251】
図21(A)の(ハ)位置にチャック81が位置しかつクランプ片64a,64aが集積紙幣Pを挟持したとき、テープ供給搬送系74のローラ75,76,19’,19’19”,19”,77,77(ローラ78,78は停止状態)を所定パルス分逆転駆動し、テープTの緊張のためその引き戻し送りに合わせて移動ローラ77をテープT面に押し付ける。
【0252】
こうしてテープTが引き戻されることにより、集積紙幣Pに巻かれているテープTは図21(B)のように緊縛状態となり、この状態でテープ供給搬送系74のローラ75,76…等は停止する。
【0253】
ここで接着鏝部67が進出してテープTの重なり部分を押さえ、接着開始と共にカッタ66が進出回動してテープTを切断し、接着鏝部67による熱接着が行われたのち接着鏝部67およびカッタ66が元位置に戻る。この状態が図22(A)である。
【0254】
接着鏝部67およびカッタ66が元位置に復帰した直後に、図19の検知部90内のセンサがそれを検知し、ローラ75,76,19’,19’19”,19”,77,77を逆転させ、ローラ79がテープTを緊張させるため前記離反移動(このときローラ78,78は停止のまま)し、図22(A)においてテープT先端が切断されたa’’’’相当位置から印刷モード時の定位置(図22(A)のセンサS,S位置、すなわちa位置、印刷用スタート位置)に復帰する。
【0255】
検知部90のセンサS,SがテープT先端を検知すると、制御部88は紙幣結束収納装置93中のモータMxを停止させ、ローラ75,76…等を停止させる。この状態で挟持部材63a,63aが集積紙幣Pの挟持を解き、定位置(図18に示す位置)へ上昇復帰する。
【0256】
次にチャック片81a,81aがテープT先端の挟持解除状態となり、図22(A)に示す位置のまま紙面に対し裏面方向へ引き抜かれる。
【0257】
次いで集積紙幣Pの下端縁を支持していた規制片65Aが結束済み紙幣の下方への放出に支障のない位置へ退避し、その後各クランプ片64a,64aが結束済み紙幣の挟持を開放する方向へ移動し、結束紙幣は下方の収納部へ収納される。
【0258】
そのときチャック81のチャック片81a,81aは図22(B)に1点鎖線で示す(ハ)位置にあって開放状態におかれており、その位置から図において時計方向に旋回して図22(B)の(イ)位置へ移動したとき停止し、次にこのチャック81が紙面に対し表面方向へ進出して次回の結束に備えるべく(図20(A)と同じ)をとる。なおこのときテープT先端は既述の通りセンサS,S位置、すなわちaの定位置にある。
【0259】
この状態において集積部62に設定金種紙幣が設定枚数分集積されると、引き続き結束動作に移り、集積部62に設定金種紙幣が設定枚数分集積されていない場合には、設定枚数分が集積された段階で結束動作に入る。その結束動作に関しては前述したと同様に図20(A)〜図22(B)の工程で行われる。
【0260】
印刷モード時で金種を変更するときは、図19の操作部89により新たな金種と枚数を設定する。これにより図20(A)の状態において金種に対応するカラースタンプローラ24が印刷位置へ位置される。また集積部62の残存紙幣をすべて取り出して空にし、その取り出した紙幣を繰り出し用収納部へ収納して操作部89のスタートボタンを押せば、設定された金種の印刷モードによる結束が可能な状態となる。
【0261】
印刷モードから印刷無しモードへの変更は、操作部89により印刷無しモードを設定すると図20(A)においてテープT先端がa位置からa位置へ移行し、結束動作に備える。そして操作部89のスタートボタン操作で集積部62への紙幣の集積が開始され、設定枚数分の紙幣が集積されると前述の結束動作に入る。
【0262】
上記の第2実施形態においても、印刷機構21として図16、図17に示したインクジェット方式を採用し得ることはもちろんであり、第1実施形態の場合と同様の作用を行わせればよい。
【0263】
次に図23〜図25により本発明の第3実施形態につき説明する。
【0264】
図23は第3実施形態における集積部の集積形態を示すもので、装填部100に集積された集積紙幣Pが繰り出し機構101により1枚ずつ繰り出されて搬送手段102により搬送し、その途中に設けられた識別部103により金種等が識別されてその識別結果に基づき各金種別集積部104,104,104,104へ振り分けて集積するようになっており、リジエクト紙幣はリジエクト部105へ集積するようになっている。
【0265】
前記金種別集積部104〜104は紙幣Pを立位姿勢で集積するもので、末端に位置する金種集積部104を除く他の金種別集積部104,104,104はその入口部に分岐爪106〜106が設けられ、識別部103による識別結果により対応する金種の集積部の分岐爪が切り換って集積させるようになっている。
【0266】
上記分岐爪106〜106で分岐された紙幣Pは、羽根車107〜107、ベルト108〜108により送り込まれ、受台109〜109上に立位姿勢で集積される。
【0267】
前記金種別集積部104〜104の下部には集積紙幣挟持搬送機構(一対の挟持部材110を有する)が各集積部104〜104の真下で停止するよう矢印方向に移動自在に設けられ、各金種別集積部104〜104の位置で集積紙幣Pを挟持すべく上昇自在とされるとともに紙幣結束部111の真上位置で下降して紙幣結束部111の前記第2実施形態におけるクランプ部材に受け渡し、結束を行う方式のものである。なお112はテープ供給部(第1および第2実施形態におけるテープリール部とテープリール、テープ供給通路、印刷機構に対応する構造を含む)、113は結束紙幣収納部、P’は結束済みの紙幣束を示す。なお紙幣結束部111およびテープ供給部112は、前記第2実施形態の図18に示した構造がそのまま用いられる。
【0268】
図24は制御ブロック図を示すもので、図23との関係は次の通りであり、115は制御部である。
【0269】
図24の紙幣分類集積部116は、図23における装填部100、繰り出し機構101、搬送手段102、識別部103、金種別集積部104〜104、リジェクト部105、分岐爪106〜106、羽根車107〜107、ベルト108〜108、受台109〜109を含む。
【0270】
また図24の集積紙幣挟持搬送部117には、図23における挟持部材110,110の水平移動と上下移動、該挟持部材110,110による紙幣挟持のための移動、紙幣結束部111への挟持送り込み機構、受台109〜109の退避移動機構(挟持部材110,110による紙幣挟持後の下降時に退避。挟持部材110,110は図18の挟持部材63a,63aに相当)を含んでいる。
【0271】
図24の紙幣結束収納装置118には、図23の紙幣結束部111、テープ供給部112、結束紙幣収納部113を含んでおり、これら紙幣結束部111、テープ供給部112は図18示の第2実施形態と同じ構造である。
【0272】
なお図24の操作部119は、印刷モードによる結束、印刷無しモードによる結束の選択、結束枚数設定等を行うものである。
【0273】
図24の検知部120は、図23における識別部103を含み、さらに図24の紙幣分類集積部116、集積紙幣挟持搬送部117、紙幣結束収納装置118に含まれるセンサを含んでいる。
【0274】
次に上記第3実施形態による使用モードについて説明する。
【0275】
「金種分類バッチモード」
このモードにおいては、通常は集積部104〜104を異る4金種紙幣の設定枚数集積として使用する「金種分類バッチモード」であり、その設定は図24の操作部119で行う。
【0276】
装填部100から送出された紙幣のうち、識別部103による識別の結果、正規の前記4金種の紙幣は順次対応する金種用の集積部104〜104に、またそれ以外の金種紙幣とリジェクト紙幣はリジェクト部105に集積される。そしていずれかの集積部104〜104の集積紙幣が設定枚数に達したとき、すなわち実際には識別部103の識別結果により制御部115が前記4金種の紙幣の枚数をチェックしており、いずれかの金種紙幣の枚数が設定枚数に至った段階で装填部100の紙幣の搬送手段102への送出を停止させる。したがって設定枚数に至った或る金種紙幣以降の紙幣は装填部100から送出されない。
【0277】
このようにして例えば集積部104に対する金種の紙幣が設定枚数集積されると、紙幣結束部111とテープT先端が結束工程に備えた定位置(図20(A))の位置でテープT先端はa位置(印刷無しモード)またはa位置(印刷モード)に復帰していることを条件にまず図24の紙幣結束収納装置118が作動する。
【0278】
すなわち前述の第2実施形態における結束装置(図18示)が作動し、テープTが図20(A)〜(B)に至る。このとき印刷モードと印刷無しモードとでテープT先端はa位置(印刷モード時)から、あるいはa位置(印刷モード時)からとスタート位置に違いがあることと、印刷モード時はa位置から1束分のテープ長に印刷され、印刷無しモードでは印刷されないことと、印刷モードでは集積部104〜104のいずれの金種が設定枚数集積されたかによって、図24の制御部115を通じ紙幣結束収納部118の印刷機構21をその集積済み金種に設定する動作が、集積部104〜104の設定枚数紙幣の紙幣結束部111への送り込み前に行われる。
【0279】
こうして紙幣結束部G(111に同じ)のチャック81が図20(B)の(ロ)位置へ至って一時停止した段階(印刷モード時ではその金種のテープ印刷は終わっている)で一対の挟持部材110,110により設定枚数集積済みの設定金種紙幣の紙幣結束部111への送り込みが行われる。
【0280】
なお上記一対の挟持部材110,110は、紙幣結束部111の直上の定位置から設定枚数集積された集積部104〜104の下部への横方向移動、次いで上昇移動、設定枚数集積された金種紙幣の挟持、再度の下降、横方向移動を経て図23の実線図示位置(実際は一対の挟持部材110,110はその位置よりもっと接近して紙幣を挟持している)に至る。
【0281】
上記の動作は、設定金種の4金種のうちいずれか一金種が設定枚数に至ったことが、図24の制御部115で判定されたとき集積紙幣挟持搬送部117へ入力されることで行われる。
【0282】
こうして一対の挟持部材110,110で挟持された紙幣が図23の実線図示位置に位置した段階で集積部100の紙幣の繰り出しが再開し、正規紙幣はその金種に対応する集積部104〜104に集積され、いずれかの集積部104〜104が設定枚数に達すると前回同様繰り出しが停止する。
【0283】
一方、紙幣結束部Gのチャック81が図20(B)の(ロ)位置に位置しているか否かが制御部115で判断される。もしチャック81が図20(B)の(ロ)位置に位置しているときはその時点で、また図20(B)の(ロ)位置にチャック81が位置していないときはそこに位置した段階で一対の挟持部材110,110が集積紙幣Pを図20(B)に示す結束位置Gに位置させてその紙幣の挟持状態を維持する。この動作は前述の図18の挟持部材63a,63aと同じであり、上方への復帰タイミングも同じである。
【0284】
このようにして結束工程が図22(A)の状態になった段階で一対の挟持部材110,110は挟持を解き、図23の実線図示位置へ至る。この段階で集積部104〜104のいずれかが設定枚数になっていると、その段階で、また集積部104〜104がいずれも設定枚数に至っていないときはいずれかの集積部104〜104が設定枚数になった段階で一対の挟持部材110,110を水平移動させ、対応する集積部104〜104の下部に位置させて上昇させ、集積紙幣の挟持、下降移動、水平移動を経て図23の実線図示位置に位置する。このときは一対の挟持部材110,110は紙幣を挟持した状態にある。
【0285】
一方、集積部104〜104のいずれかの金種紙幣が設定枚数に至った段階で印刷モードが設定されている場合は、紙幣結束部111とテープT先端が結束工程の開始に備える定位置(図20(A)の位置でテープT先端はa位置)に位置していることの検知を条件に印刷機構21が対応する金種に設定される。
【0286】
これは、具体的にはいずれかの集積部104〜104の金種紙幣が識別部103と制御部115を通じて設定枚数に達したことが判定され、かつ図20(A)においてチャック81が、(イ)位置(定位置)に位置していることが図示しないセンサ(図19の検知部90に含まれるセンサ)で検知され、またテープT先端が図20(A)のa位置に位置されていることがセンサS,Sで検知された段階で行われる。但し印刷モード時だけで、印刷無しモード時にはこの動作(印刷機構21の金種設定動作)は行われない。
【0287】
このように印刷モードでは、印刷機構21の金種設定動作が済んだ段階で、また印刷無しモードでは印刷機構21の金種設定動作は不要であるので、集積部104〜104のいずれかの金種紙幣が設定枚数に至ったことと、紙幣結束部111およびテープT先端が結束工程の開始に備える定位置(図20(A)においてチャック81が定位置である(イ)位置に位置し、テープT先端がセンサS,Sの検知位置であるa位置に位置する定位置)に位置した段階で紙幣結束部111(図20(A)のGに同じ)の結束工程が開始される。
【0288】
すなわち印刷無しモード時には、テープT先端は図20(A)のa位置から、また印刷モード時にはテープT先端は図20(A)のa位置(印刷用スタート位置)からテープTの送りが開始され、前記第2実施形態と同じステップを経て図20(B)の(ロ)位置へチャック81を位置させる。
【0289】
一対の挟持部材110,110が図23の実線図示位置へ紙幣挟持状態で位置した段階でチャック81が図20(B)の(ロ)位置へ至ったときに、あるいは既に(ロ)位置に至っているときは、直ちに挟持部材110,110が紙幣を挟持した状態で下降し、集積紙幣を図20(B)の1点鎖線図示位置(結束位置G)に位置させるとともに、図21(A)〜図22(B)を経て図20(A)に復帰する。挟持部材110,110の図23の実線図示位置への復帰は、前述の通り図22(A)の段階であり、結束済み紙幣が紙幣結束部Gから排出され、図23の結束紙幣収納部113へ収納されるのも図22(A)の段階である。
【0290】
上記第3実施形態として示した機械では、図24の操作部119により集積部104〜104に同一金種紙幣を設定枚数ずつ集積する「同一金種バッチモード」に設定することができる。
【0291】
「同一金種バッチモード」
この場合、例えば万円紙幣を100枚ずつ集積し、集積部104に100枚集積されると集積部104に、この集積部104に100枚集積されると集積部104に、同様にして集積部104に集積されるようにし、他の金種紙幣はリジェクト紙幣と共にリジェクト部105へ収納するようにする。
【0292】
この場合、図24の操作部119で同一金種バッチモードが設定されかつ印刷モードと金種が設定された場合は図20(A)の印刷機構21を対応する金種のカラースタンプローラ24に設定する。印刷無しモードであれば当然ながらカラースタンプローラ24の設定はない。そしてテープT先端は、操作部119(図24示)の操作時に印刷無しモード時は、図20(A)のa位置を定位置とし、印刷モード時はa位置(図20(A)、印刷用スタート位置)を定位置として位置が合わされる。その位置合わせは、具体的にはローラ75,76等の正逆転により行われる。
【0293】
次に動作について説明する。
【0294】
まず、図24の操作部119により、同一金種バッチモード、印刷モード、あるいは印刷無しモード、金種を設定する。これによりテープT先端のa位置またはa位置への位置合わせ、印刷モードの場合の印刷機構21の金種設定が行われる。
【0295】
次に装填部100に紙幣を装填し、図24の操作部119のスタートボタンを押す。集積部104に100枚の紙幣がバッチされると、分岐爪106が後流側へ搬送可能なように切り換えられ、集積部104へ紙幣を搬送して集積する。その集積枚数が100枚に至ったら次の集積部104へさらに集積部104へと順次100枚ずつ集積する。
【0296】
このバッチ集積において、集積部104に集積された100枚の紙幣が一対の挟持部材110,110に挟持されて紙幣結束部111、テープ供給部112の結束装置へ送られると、仮に集積部104まで100枚バッチが行われていたとすると装填部100からの紙幣の繰り出しは一時停止し、集積部104の100枚の紙幣が挟持部材110,110で挟持されてその集積部104から取り出された後、集積部104への集積が再開される。
【0297】
また集積部104,104,104が100枚バッチされ、集積部104のバッチ紙幣の結束が済み、集積部104のバッチ紙幣の紙幣結束部111への送り込み段階、例えば紙幣結束部111の上部位置で挟持部材110,110による挟持待機状態、あるいは紙幣結束部111への送り込み状態の場合は集積部104への100枚バッチが続けられる。
【0298】
例えば集積部104の100枚バッチがおこなわれると一対の挟持部材110,110が集積部104の下部へ横方向移動、その位置での上昇、100枚バッチ紙幣の挟持部材110,110による挟持、集積部104下部への下降、図23の実線図示の一対の挟持部材110,110位置への復帰(但しこのときの挟持部材110,110は100枚バッチ紙幣の挟持状態)を行う。
【0299】
一方、集積部104の100枚バッチが完了したとき、検知部120から制御部115へ信号が入力され、紙幣結束部GおよびテープT先端が定位置であることを条件に結束工程が開始される。
【0300】
そしてテープT先端が前記aまたはa位置から図20(B)のa”位置に至った段階で、挟持部材110,110が100枚バッチ紙幣を図23の紙幣結束部111へ、すなわち図20(B)の結束位置Gへ送り込む。
【0301】
挟持部材110,110は図22(A)時点まで紙幣の挟持を維持した後挟持を解き、上昇して図23の実線図示位置に位置する。集積部104がバッチ枚数である100枚に達していると、挟持部材110,110は集積部104の下部への水平移動、集積部104への上昇移動、集積部104のバッチ紙幣の挟持、集積部104下部への下降、図23の実線図示位置への復帰を行って図20(B)の結束位置への送り込みに備える。
【0302】
集積部104のバッチ紙幣は、図20(B)から図21(A),(B)、図22(A)を経て結束され、収納部へ放出される。また紙幣結束部Gは図22(B)を経て図20(A)へ復帰する。
【0303】
そのとき集積部104の紙幣がバッチ数である100枚に達していると、集積部104のバッチ紙幣のときと同様、テープT先端を図20(A)のa位置またはa位置から図20(B)のa”位置に位置させる。この時点で挟持部材110,110が図23の実線図示位置に待機(バッチ紙幣挟持状態)の場合はその時点で、またその待機状態にない場合は挟持部材110,110が100枚のバッチ紙幣を挟持して図23の実線図示位置へ位置した時点で挟持部材110,110が図23の紙幣結束部111へ、すなわち図20(B)の結束位置Gへ送り込み、紙幣の結束、放出と、挟持部材110,110の図23の実線図示位置への復帰が行われる。
【0304】
上記動作は、集積部104のバッチ紙幣の処理と同じである。また集積部104,104のバッチ紙幣の結束、元の集積部104への集積再開後のバッチ紙幣の結束も同様である。
【0305】
なお印刷モード時の印刷は、テープT先端がa位置から1束分のテープ長の送り時に印刷が行われる点は前述の第1、第2実施形態と同様に行われる。
【0306】
なお、テープTへの印刷長に関して付言すると、上記の説明では1束分のテープ長の略全長にわたって印刷する場合を例示したが、図25(A)に示すように1束分のテープ長Lのうち内巻き部分(図25(B)のLの長さ分)は印刷無しとし、外巻き部分(L−L)の長さ分のみに印刷するようにしてもよい。
【0307】
またその場合のテープT先端の印刷用スタート位置を、例えば図2においてセンサS,S位置とし、テープ送り時にLのテープ長は無印刷とし、テープ長L分が通過したのち圧胴ローラ27をカラースタンプローラ24に押しつけるようにすればよい。
【0308】
さらに別法としては、圧胴ローラ27の位置よりLの長さ分だけ下流の位置(圧胴ローラ27よりセンサS,S側の位置)を印刷時のテープT先端の定位置(印刷用スタート位置)とする。
【0309】
第1〜第3実施形態では、センサS,S位置をテープT先端位置としているが、このセンサS,Sを圧胴ローラ27より長さL分下流位置に設けるようにし、そのセンサS,S位置をテープT先端の印刷用スタート位置とする。図20(A)でいうと、センサS,Sをローラ75,76とローラ80aとの間のテープ送出通路20に設けるようにする。
【0310】
また第1〜第3実施形態では、テープT先端の印刷無しモード時のスタート位置は、チャック3,81にテープTを挿入する前段階の位置(結束空間近傍の外部位置)を定位置としているが、開放状態のチャック3,81へテープT先端を挿入した状態を定位置とするようにしてもよい。
【0311】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、結束すべき集積紙幣の金種を表示する結束テープへの印刷を結束に先立って行うようにしているので、結束すべき集積紙幣の変更に対してもその都度結束テープを交換する必要がなく、したがって集積紙幣を手挿入する紙幣結束機、あるいは多金種の選別計数帯封機等への搭載が可能となり、金種表示結束の高能率化を図ることができる。
【0312】
また集積紙幣の結束時には1束分のテープ長のみに金種表示印刷を施すことが可能となるので、金種変更時にテープ上に前回結束した金種の印刷が一部残って金種表示が入り交じるといったことがなく、明確な金種表示を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣結束処理機の第1実施形態の外観斜視図。
【図2】同、内部構造を示す正面図。
【図3】同、紙幣の結束状況を示す正面図。
【図4】同、印刷機構部分を取り出して示す斜視図。
【図5】図4の印刷機構によりテープに印刷される金種表示の例示図。
【図6】図2におけるテープのチャックを示す側面図。
【図7】図6のチャックの第1挟持片を示し、(A)は側面図、(B)は平面図。
【図8】同、第2挟持片を示し、(A)は側面図、(B)は平面図。
【図9】図2の具体的構成例を示す正面図。
【図10】同、側面図。
【図11】図9における移動枠体部分の正面図。
【図12】同、側面図。
【図13】図11、図12における第1押圧体およびカッタ部分を取り出して示す側面図。
【図14】同、接着鏝部の正面図。
【図15】制御ブロック図。
【図16】図2における印刷機構をインクジエットプリンタとした場合の図2相当図。
【図17】(A),(B)はインクジエットプリンタによるテープへの金種表示印刷の例示図。
【図18】本発明による紙幣結束処理機の第2実施形態の内部構造を示す正面図。
【図19】図18の制御ブロック図。
【図20】(A),(B)は同、結束動作図。
【図21】(A),(B)は同、結束動作図。
【図22】(A),(B)は同、結束動作図。
【図23】紙幣結束処理機の第3実施形態を示す概要図。
【図24】図23の制御ブロック図。
【図25】(A)はテープ長と印刷長の関係、(B)は結束状態と無印刷域の関係を示す図。
【符号の説明】
(第1実施形態)
3 テープチャック
4 テープ巻き付け部の一部を構成する無端ベルト
10 カッタ部の一部を構成するテープカッタ
13 接着鏝部の一部を構成する接着こて
14 テープリール部
17 テープ搬送手段を構成する供給搬送系
20 テープ供給通路
21 印刷機構
23 回転ディスク
24 スタンプローラ
27 圧胴ローラ
50 駆動制御部を構成する制御部
51 モード選択指示部を構成する選択指示部
52 金種入力手段としての金種指定部
53 枚数入力手段としての枚数指定部
54 インクジェットプリンタ
紙幣結束部
F 印刷用スタート位置
(第2実施形態)
21 印刷機構
62 集積部
63 集積紙幣挟持搬送機構
65 テープ巻き付け部を構成するテープ巻き付け手段
66 カッタ部の一部を構成するカッタ
67 接着鏝部
68 テープリール部
74 テープ供給通路の一部およびテープ搬送手段を構成するテープ供給搬送系
80 テープ供給通路の一部を構成するテープ送出通路
81 テープチャック
88 駆動制御部を構成する制御部
紙幣結束部
印刷用スタート位置
イ テープ挟持予定位置
(第3実施形態)
104〜104 集積部
110 集積紙幣挟持搬送機構の一部を構成する挟持部材
111 紙幣結束部
112 テープリール部、テープ供給通路、テープ搬送手段が設けられるテープ供給部
115 駆動制御部を構成する制御部

Claims (10)

  1. 集積紙幣が装填されるとともに装填された集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束する紙幣結束部と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、移動可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にある前記テープチャックにより挟持するとともに該テープチャックの移動によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する紙幣結束処理機において、複数金種の紙幣に共通して用いられ金種が特定されないテープを巻回保持するテープリール部と、前記テープ供給通路の途中部に設けられ結束すべき紙幣の金種に応じてテープ上にその金種に対応する金種別カラー印刷を行う印刷機構と、前記テープ搬送手段と印刷機構との駆動を制御し前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位をテープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷が可能となるテープ送り期間とし、テープカット後の次に使用すべきテープ域のテープ先端部位を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させ、次回の印刷に備えしめる駆動制御部とを具備することを特徴とする金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  2. 前記駆動制御部は、印刷設定モードと印刷無しモードとのいずれか一方を選択するモード選択指示部に接続され、この選択指示部で印刷設定モードが選択されたときは結束工程の開始時のテープ先端部位の位置を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させ、印刷無しモードが選択されたときは結束工程の開始時のテープ先端部位の位置を前記テープ供給通路末端位置またはテープ挟持予定位置に位置させるようになされている請求項1記載の金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  3. 前記駆動制御部に対し、結束すべき集積紙幣の金種を入力する金種入力手段を有し、前記駆動制御部は前記金種入力手段による金種入力に基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構との制御を行うことにより結束すべき1束分のテープ長さと印刷長さとを金種に応じて調整されるようになされている請求項1記載の金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  4. 前記駆動制御部に対し、結束すべき集積紙幣の枚数を入力する枚数入力手段を有し、前記駆動制御部は前記枚数入力手段による枚数入力に基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構との制御を行うことにより結束すべき1束分のテープ長さと印刷長さとを枚数に応じて調整されるようになされている請求項1記載の金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  5. 前記駆動制御部に対し、結束すべき集積紙幣の金種と枚数とを入力する金種入力手段と枚数入力手段を有し、前記駆動制御部は前記金種入力手段と枚数入力手段による金種と枚数との入力に基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構との制御を行うことにより結束すべき1束分のテープ長さと印刷長さとを金種および枚数に応じて調整されるようになされている請求項1記載の金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  6. 結束すべき集積紙幣が人手により装填されるとともに装填された集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束する紙幣結束部と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、移動可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にある前記テープチャックにより挟持するとともに該テープチャックの移動によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する紙幣結束処理機において、複数金種の紙幣に共通して用いられ金種が特定されないテープを巻回保持するテープリール部と、前記テープ供給通路の途中部に設けられ結束すべき紙幣の金種に応じてテープ上にその金種に対応する金種別カラー印刷を行う印刷機構と、結束すべき集積紙幣の金種を自動または手動で入力する金種入力手段と、この金種入力手段による金種入力を条件として前記テープ搬送手段と印刷機構との駆動を制御し前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷が可能となるテープ送り期間とし、テープカット後の次に使用すべきテープ域のテープ先端を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させ、次回の印刷に備えしめる駆動制御部とを具備することを特徴とする金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  7. 所定金種の紙幣が結束すべき所定枚数集積される集積部と、この集積部に集積された所定金種・所定枚数の集積紙幣が送り込まれて装填されるとともにその集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束を行う紙幣結束部と、前記集積部に所定金種の紙幣が結束すべき所定枚数集積されかつ前記紙幣結束部が前記集積部に集積される所定枚数の結束予定紙幣の結束準備状態に至ったとき前記集積部の所定枚数の結束予定紙幣を挟持状態で前記紙幣結束部へ送り込む集積紙幣挟持搬送機構と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、軸を中心に回転可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にあるテープチャックにより挟持するとともに前記軸を中心としてテープチャックが集積紙幣挿入待機位置まで回転して停止しその状態で結束予定紙幣が前記紙幣結束部へ送り込まれテープチャックのその後の回転によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する紙幣結束処理機において、複数金種の紙幣に共通して用いられ金種が特定されないテープを巻回保持するテープリール部と、前記テープ供給通路の途中部に設けられ結束すべき紙幣の金種に応じてテープ上にその金種に対応する金種別カラー印刷を行う印刷機構と、前記テープ搬送手段と印刷機構とテープ巻き付け部とカッタ部および接着鏝部との駆動制御を行い、前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷が可能となるテープ送り期間とし、前記テープ巻き付け部のテープ挟持予定位置から集積紙幣挿入待機位置への移動、この位置での集積紙幣の送り込み、集積紙幣送り込み後のテープ巻き付け部によるテープの巻き付け、テープ巻き付け後のテープ巻き締め、巻き締めされたテープ域のテープカット、テープカット後次回の結束に使用すべきテープ域のうちテープ先端部位を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させて次の印刷に備えしめる駆動制御部とを具備することを特徴とする金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  8. 所定金種の紙幣が結束すべき所定枚数集積される複数の集積部と、これら複数の集積部のいずれかに集積された所定金種・所定枚数の集積紙幣が送り込まれて装填されるとともにその集積紙幣の周囲にテープを巻き付けて結束を行う紙幣結束部と、前記集積部の少なくとも1つに所定金種の紙幣が所定枚数集積されかつ前記紙幣結束部が前記集積部に集積される結束予定紙幣の結束準備状態に至ったとき前記集積部の結束予定紙幣を挟持状態で前記紙幣結束部へ送り込む集積紙幣挟持搬送機構と、巻回状態のテープを巻回状態に保持するテープリール部と、このテープリール部から引き出されるテープ域を前記紙幣結束部へ向けて供給するとともにその供給時の所定の時期に引き出されたテープ域のうちテープ先端部位を前記紙幣結束部の結束空間へ突出した状態で位置させるテープ供給通路と、軸を中心に回転可能なテープチャックを有し前記テープ供給通路末端位置から前記結束空間側へ突出しているテープ先端部位をテープ挟持予定位置にある前記テープチャックにより挟持するとともに軸を中心にテープチャックが集積紙幣挿入待機位置まで回転して停止しその状態で結束予定紙幣が前記紙幣結束部へ送り込まれテープチャックのその後の回転によりテープを集積紙幣の周囲に巻き付けるテープ巻き付け部と、前記テープ供給通路に設けられテープ先端部位挟持後のテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻き付ける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ送り用の正転動作、および集積紙幣の周囲に巻き付けられるテープの弛み部分を巻き戻して集積紙幣の周囲に巻き付けられる部分を巻き締める逆転動作を行うテープ搬送手段と、前記紙幣結束部に設けられ前記テープ搬送手段の逆転動作により集積紙幣の周囲に巻き締めされたテープの後端部位の切断と熱接着とを行うカッタ部および接着鏝部とを具有する紙幣結束処理機において、複数金種の紙幣に共通して用いられ金種が特定されないテープを巻回保持するテープリール部と、前記テープ供給通路の途中部に設けられ結束すべき紙幣の金種に応じてテープ上にその金種に対応する金種別カラー印刷を行う印刷機構と、前記集積部の少なくとも1つに所定金種で所定枚数の結束予定紙幣が集積されかつ前記紙幣結束部が結束予定紙幣の結束準備状態に至ったことに基づいて前記テープ搬送手段と印刷機構とテープ巻き付け部とカッタ部および接着鏝部との制御を行い、前記紙幣結束部へ送り込まれる集積紙幣の結束に備えてテープ先端部位を前記テープ供給通路末端位置より上流側のテープ供給通路の印刷用スタート位置に位置させるとともに結束工程の開始と共にテープ先端部位を前記印刷用スタート位置から前記紙幣結束部のテープ挟持予定位置へ向けて搬送し、その搬送時および/またはテープチャックがテープを集積紙幣の周囲に巻きつける際にそのテープに所定量の弛みを保つテープ搬送手段の正転動作時に前記印刷機構により金種別カラー印刷を行わせ、その印刷期間は結束された際の集積紙幣の周囲最外側に位置するテープの略全域の印刷の可能なるテープ送り期間とし、前記テープ巻き付け部のテープ挟持予定位置から集積紙幣挿入待機位置への移動、この状態での集積紙幣の送り込み、集積紙幣送り込み後のテープチャックによるテープの巻き付け、テープ巻き付け後のテープ巻き締め、巻き締めされたテープ域のテープカット、テープカット後の次に使用すべきテープ域のうちテープ先端部位を前記テープ搬送手段の逆転動作により前記印刷用スタート位置に位置させ、次回の印刷に備えしめる駆動制御部とを具備することを特徴とする金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  9. 前記印刷機構が、前記テープ供給通路に位置するテープの表裏面の一方側に回転可能に設けられ金種ごとの金種別カラースタンプローラが同一円周上に配置されて自転可能に軸支された回転ディスクと、前記テープ供給通路に対し進退動可能に設けられテープ供給通路に位置するテープの一面側に前記金種別カラースタンプローラの一つが位置するとき該ローラに対しテープを押圧させて印刷を行う圧胴ローラとで構成されている請求項1〜8のいずれか1項記載の金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
  10. 前記印刷機構が、金種ごとのカラー印刷を行うインクジェットプリンタで構成されている請求項1〜8のいずれか1項記載の金種別カラー印刷可能な結束テープによる紙幣結束処理機。
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