JP2004262184A - 画像記録装置 - Google Patents

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Yuichi Hosoda
祐一 細田
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Abstract

【目的】記憶装置の容量を低く抑えてプリントオーバーランを防ぐことができるとともに、印刷速度の向上を図ることができる画像記録装置の提供。
【構成】受信した印刷データの各ページの印刷順序を決定する印刷順序決定手段と、印刷エンジンの印刷周期に対して非同期に各ページの画像処理を行う非同期画像処理手段と、前記非同期画像処理手段のスケジュールについては前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に基づいて作成し、機器全体として最適な画像処理のスケジュールを作成するスケジュール作成手段と、前記スケジュール作成手段により作成されたスケジュールに従って各ページの画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像データを前記スケジュールに従って出力する出力手段とを含んで画像記録装置を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間データからビットマップデータを生成して印刷する機能を有する画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホストコンピュータ等から印刷内容や印刷形式に関するデータ(印刷データ)を受信し、それを元に実際に出力するビットマップを形成(以後、レンダリングと称する)し、そのビットマップを例えば紙面上に印刷出力(以後、シッピングと称する)するタイプの印刷装置が広く使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなタイプの印刷装置でレンダリングとシッピングを同時に行った場合、複雑な印刷データや多量の印刷データを処理する場合、レンダリング処理に掛かる時間がシッピング処理を行うビットマップデータ転送時間より長く掛かってしまい、正常に印刷出力できないという欠点があった(以後、この現象をプリントオーバーランと称する)。
【0004】
又、このプリントオーバーラン現象を回避するために、1ページ分の出力ビットマップをレンダリングしてからシッピング処理を行うタイプの印刷装置もあったが、この場合必ず1ページ分のビットマップを保持する記憶装置が必要となり、出力解像度が高い印刷装置等では記憶装置の容量を大きくしなければならないため、メモリ効率が悪く、装置が非常に高価なものになってしまう欠点がある。
【0005】
更に、1ページをそれより小さな単位(以後、バンドと称する)で区切り、1バンド分のレンダリングを終えてからシッピングし、シッピング処理と並列に次のバンドのレンダリングを行う(以後、バンディングと称する)タイプの印刷装置もあるが、この場合、並列に行っている次のバンドのレンダリング時間が前のバンドのシッピング時間より大きくなってしまう場合、やはりプリントオーバーラン現象が起きてしまうという欠点があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、記憶装置の容量を低く抑えてプリントオーバーランを防ぐことができるとともに、印刷速度の向上を図ることができる画像記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、受信した印刷データの各ページの印刷順序を決定する印刷順序決定手段と、印刷エンジンの印刷周期に対して非同期に各ページの画像処理を行う非同期画像処理手段と、前記非同期画像処理手段のスケジュールについては前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に基づいて作成し、機器全体として最適な画像処理のスケジュールを作成するスケジュール作成手段と、前記スケジュール作成手段により作成されたスケジュールに従って各ページの画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像データを前記スケジュールに従って出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
本発明に係る実施の形態1に係る画像記録装置を図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の1つの実施形態に係る画像記録装置のシステム構成の概略を示す図である。
【0010】
図1において、データ処理装置101は、例えば、コンピュータであり、画像情報の供給源、或はプリンタの制御装置として機能する。この実施の形態においては、画像記録装置102として、レーザビームプリンタ(プリンタ)を用いている。本実施の形態において適用される画像記録装置は、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うまでもない。
【0011】
ビデオコントローラ103は、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード、ページ記述言語等)に基づいてページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。
【0012】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着(電子写真方式)することにより画像を記録する。
【0013】
パネル部104は、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザは、パネル部104を操作することにより、所望の動作を指示することができる。又、パネル部104には、プリンタ102の処理内容やユーザへの警告内容が表示される。
【0014】
図2はタンデム方式のカラープリンタ102の構成を説明する断面図である。
【0015】
図2において、201はプリンタ筐体である。202はユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージやプリンタの設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配された操作パネルであり、図1に示すパネル部104の一態様である。203はボードの収容部であり、ビデオコントローラ103及びプリンタエンジン105の電子回路部分を構成するボードを収容している。
【0016】
220は用紙(記録媒体)Sを保持する用紙カセットであり、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。221はカセットクラッチであり、用紙カセット220上に載置された用紙Sの最上位の1枚を取り出して、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ222まで搬送するカムを有する。このカムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。223は用紙検知センサで、それぞれ用紙カセット220に保持されている用紙Sの量を検知する。
【0017】
給紙ローラ222は用紙Sの先端部をレジストシャッタ224まで搬送するローラである。224はレジストシャッタであり、用紙Sを押圧することにより給紙を停止することができる。
【0018】
230は手差しトレイであり、231は手差し給紙クラッチである。手差し給紙クラッチ231は、用紙Sの先端を手差し給紙ローラ232まで搬送するために使用され、手差し給紙ローラ232は、用紙Sの先端をレジストシャッタ224まで搬送するために使用される。画像記録に供する用紙Sは、用紙カセット220及び手差しトレイ230の何れかの給紙手段を選択して給紙される。
【0019】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103と所定の通信プロトコルに従って通信を行い、ビデオコントローラ部103からの指示に従って用紙カセット220手差しトレイ230の中から何れかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて該当する給紙手段よりレジストシャッタ224まで用紙Sを搬送する。尚、プリンタエンジン105は、給紙手段、潜像の形成、転写、定着等の電子写真プロセスに関する機構、排紙手段及びそれらの制御手段を含む。
【0020】
204a,204b,204c,204dは感光ドラム205a,205b,205c,205dやトナー保持部等を有する画像記録部であり、電子写真プロセスにより用紙S上にトナー像を形成する。一方、206a,206b,206c,206dはレーザスキャナ部であり、画像記録部にレーザビームによる画像情報を供給する。
【0021】
画像記録部204a,204b,204c,204dには、用紙Sを搬送する用紙搬送ベルト250が複数の回転ローラ251〜254によって用紙搬送方向(図の下から上方向)に扁平に張設され、その最上流部においては、バイアスを印加した吸着ローラ225によって、用紙を用紙搬送ベルト250に静電吸着させる。又、このベルト搬送面に対向して4個の感光ドラム205a,205b,205c,205dが直線状に配設されており、画像形成手段を構成している。画像記録部204a,204b,204c,204dのそれぞれには、感光ドラムの周辺近傍を順次取り囲んで帯電器、現像器が配置されている。
【0022】
レーザスキャナ部206a,206b,206c,206dにおいて、207a,207b,207c,207dはレーザユニットであり、ビデオコントローラ103から送出される画像信号(/VIDEO信号)に応じて、内蔵の半導体レーザを駆動し、レーザビームを発射する。レーザユニット207a,207b,207c,207dから発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)208a,208b,208c,208dにより走査され、感光ドラム205a,205b,205c,205d上に潜像を形成する。
【0023】
260は定着器で、画像記録部204a,204b,204c,204dにより用紙Sに形成されたトナー画像を記録紙Sに熱定着させる。261は搬送ローラで、用紙Sを排紙搬送する。262は排紙センサで、用紙Sの排紙状態を検知する。263は排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラで、用紙Sを排紙方向へ搬送し、用紙Sの搬送指示が排紙の場合はそのまま排紙トレイ264に排紙し、搬送指示が両面搬送の場合は、用紙Sの後端が排紙センサ262を通過した直後に回転方向を逆向きに変え、スイッチバックすることにより用紙Sを両面印刷用搬送路270へ搬送する。265は排紙積載量検知センサで、排紙トレイ264上に積載された用紙Sの積載量を検知する。
【0024】
270は両面印刷用搬送路であり、排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ263により両面印刷用に搬送された用紙Sは、両面搬送ローラ271〜274によって再びレジストシャッタ224まで搬送されて画像記録部204a,204b,204c,204dへの搬送指示を待つ。
【0025】
尚、プリンタ102には、更にオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0026】
図3はビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタ105の構成例を示す図である。
【0027】
図3において、ビデオコントローラ103は、複数のデータ処理装置101との通信(画像情報の受信を含む)、受信した画像情報に基づくラスタデータの生成(展開)、プリンタエンジン105の制御を司る。
【0028】
エンジン制御部150は、ビデオコントローラ103から供給される制御信号に基づいてプリンタエンジン105内のユニット151〜158を制御する。
【0029】
ユニット151〜158の概要を説明すると、151は用紙カセット220及びその他オプションカセット(不図示)内に載置された用紙のサイズを検出してエンジン制御部150に通知する用紙サイズ検出部、152は用紙カセット220及び手差し用トレイ231、オプションカセット(不図示)、封筒フィーダ(不図示)のそれぞれの給紙口の有無を検出してエンジン制御部150に通知する給紙口検出部、153はオプションカセット、封筒フィーダ等のオプションの接続状況を確認するためのオプション調査部、154は用紙の搬送を制御する搬送制御部、155はポリゴンミラー208a,208b,208c,208dの駆動モータ、レーザユニット207a,207b,207c,207d等の光学系を制御する光学系制御部、156は定着器260の温度制御の他、定着器260における異常検出等をも行う定着温度制御部、157はオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションを制御するオプション制御部、158はレジスト、排紙、両面、反転等の搬送路内の用紙の有無、外気温、印刷ページ数、トナー残量等の環境の変化(状況変化)を検出するためのセンサ部である。
【0030】
次に、ビデオコントローラ103とエンジン制御部150とを接続するビデオインタフェースを構成する信号の概要を説明する。
【0031】
170はビデオコントローラ103がエンジン制御部150と通信可能な状態にあることを示す/CPRDY信号、171はエンジン制御部150がビデオコントローラ部103と通信可能な状態にあることを示す/PPRDY信号、172はエンジン制御部150がプリント可能な状態にあることを示す/RDY信号、173はビデオコントローラ103がエンジン制御部150に印刷要求を発行するための/PRNT信号、174はエンジン制御部150がビデオコントローラ103に対して出力する垂直同期信号としての/TOP信号、176はエンジン制御部150がビデオコントローラ部103に出力する水平同期信号としての/BD信号、178はシリアル通信のための同期クロック信号としての/SCLK信号、179はビデオコントローラ103がエンジン制御部150に対してコマンドを送信するためのコマンド信号としての/CMD信号、180はコマンドを送信するためのストローブ信号としての/CBSY信号、181はビデオコントローラ103から送信されたコマンドに対して応答(プリンタエンジン105内部のステータスを含む)を返すための/STS信号、182はステータス等の応答を返すためのストローブ信号としての/SBSY信号、183はラスタデータとしての/VIDEO信号である。
【0032】
177はプリンタエンジン105のステータスのうち、/RDY信号に直接関与しない状態、即ち印刷の可否に直接関与しない状態変化が発生した場合(例えば、気温、印刷ページ数、トナー残量等が基準値を超えた場合)に”TRUE”となる/CCRT(Condition Change Report)信号である。
【0033】
図4はビデオコントローラ103の構成例を示すブロック図である。
【0034】
図1において、301はパネル部104とのデータ通信を行うパネルインタフェース部である。CPU309は、パネルインタフェース部301を介して、ユーザがパネル部104において設定・指示した内容を確認することができる。
【0035】
302はネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続するためのホストインタフェース部、303は印刷データをプリンタ102内部で扱い易い形である中間データに変換する処理を行う中間データ作成部、304は本発明で説明する処理や、その他プリンタ102の行う制御プログラムコードを保持するROMである。
【0036】
305は本発明で使用するRAMであり、ホストインタフェース部302で受信した印刷データより導き出された中間データを保持したり、中間データをレンダリングした結果のビットマップを保持したり、その他処理に必要な一時的なバッファエリアや、各種処理ステータスを保持したりする。
【0037】
306はプリンタエンジン105と通信接続するためのエンジンインタフェース部である。CPU309は、エンジンインタフェース部306を介して信号170,173,175,178,179,180を制御し、信号171,172,174,176,176,177,181,182の状態、即ち、プリンタエンジン105の状態を認識することができる。
【0038】
307はDMA制御部であり、CPU309からの指示によりRAM305内のビットマップデータをエンジンインタフェース部306に転送する。308はRAM305に格納された中間データの内容に従って実際に印刷出力する印刷イメージを作成するレンダリング部である。
【0039】
309はROM304に保持された制御プログラムコードに基づいてCPUバス311に接続されたデバイスを制御するCPU、310は例えば濃度補正テーブル等の制御情報を保持するための不揮発性メモリで構成される。
【0040】
311はアドレス、データ、コントロールバスを含むCPUバスである。パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、画像データ発生部303、ROM304、RAM305、エンジンインタフェース部306、DMA制御部307、レンダリング部308、CPU309及びEEPROM310は、それぞれCPUバス311に接続された全てのデバイスにアクセス可能である。
【0041】
図5はプリンタ102内のビデオコントローラ103が1ページ分の印刷データを受信してから印刷出力するまでの手順を示したフローチャートである。
【0042】
ステップS101において、データ処理装置101よりホストインタフェース部302で印刷データを受信する。そして、ステップS102では、受信した印刷データを中間データ作成部303へと送って中間データに変換し、ステップS103においてRAM305へ格納する。中間データの形式は、例えばレンダリング部308で処理し易い形式であったり、中間データのサイズが小さくなるような形式であったり、中間データの処理が速くなるような形式であったりと、内部処理の都合の良い形式であって良い。
【0043】
次に、ステップS104において、プリントオーバーランを避ける処理のための計算を行う。ステップS104ではステップS103において格納した中間データについてのレンダリング処理に掛かる時間を計算し、それをバンド毎に集計することにより、バンド単位でのレンダリング時間を測定する。レンダリング時間計算については、図13において詳細に説明する。
【0044】
次に、ステップS105において、印刷データを1ページ分処理し終ったかどうかを判断し、1ページ分の中間データの生成が終了していない場合には次の印刷データについてステップS101からの処理を繰り返す。
【0045】
印刷データを1ページ分中間データに変換し終ったら、ステップS106においてプリントオーバーラン回避処理を行う。
【0046】
プリントオーバーラン回避処理は、ステップS106において計算したバンド毎のレンダリング時間に基づき、プリントオーバーランが発生しないようにバンドメモリ数やその使い方のスケジュールを決め、各バンドに対してのバンドメモリ使用スケジュールから構成されるスケジュールリストを作成する。プリントオーバーラン回避処理については図17において詳しく説明する。
【0047】
そして、最後に、ステップS107で実際の用紙上に印刷出力する。ここでは、バンドメモリをプリントオーバーラン回避処理で作成したスケジュールリストに従って使用する。詳しくは図19で説明する。
【0048】
図6はプリンタ102内のビデオコントローラ103がデータ処理装置101より印刷データを受信した際のメモリ処理について説明する図である。図の401〜404は、ビデオコントローラ103内のRAM305を示している。
【0049】
データ処理装置101からホストインタフェース部302へ印刷データが通信転送されると、そのデータは中間データ作成部303で中間データに変換されてRAM305内の中間データ格納領域403へと保管される。中間データの構造については、次の図7において詳細に説明する。
【0050】
又、RAM305には中間データ格納領域403の他に2つの「バンドメモリ」と呼ばれる領域であるバンドメモリ1(401)、バンドメモリ2(402)が用意されている。この領域は通常の印刷処理で中間データをレンダリングして得られる、印刷出力すべき出力イメージをバンド単位で蓄えておく領域である。この領域については図8において説明する。
【0051】
RAM305の残りの部分は空きメモリ404である。印刷データを受信していない状態では、中間データ格納領域403には1つも中間データが存在しないので、RAM305内にはバンドメモリ1(401),2(402)以外は全て空きメモリ404となっている。
【0052】
又、1ページ分の中間データを中間データ格納領域403へ格納しても未だ空きメモリ404がある場合、格納し終ったページの印刷出力処理と平行して次のページの中間データを引き続き格納することにより、メモリ容量一杯まで連続した印刷データを受信することができる仕組みとなっている。
【0053】
以下に中間データ格納領域403内での中間データの管理構造を説明する。
【0054】
図7は中間データの構造及び管理形式について説明した図である。本発明に基づく実施の形態であるプリンタ102は、1枚の出力ページを幾つかの小領域(バンド)で区切って、それぞれのバンドのレンダリングと印刷出力を並列して行う。そのため、本実施の形態では印刷データをバンド単位で管理するために、印刷データを中間データという管理し易い形式で管理する。並列処理については、以後に図8等を用いて説明する。
【0055】
1ページの出力用紙501は、バンド1、バンド2…と名付けられたバンドという小領域に区切られている。各バンドは図にあるように用紙搬送方向に垂直になるように配置されている。又、それぞれのバンドは同面積を持つように区切られているため、用紙出力時の各バンドの静電潜像形成に要する時間は一定である。但し、最後のバンドは、上記を満たすものでなくても良い。
【0056】
今、プリンタ102が、図7に例示したように、出力用紙501に1つの文字「あ」と斜めの直線1本が描かれるような印刷データを受信したとすると、その中間データは以下のような構造になる。
【0057】
先ず、中間データは、中間データ管理テーブル502〜504に繋がれる。中間データ管理テーブル502〜504はバンド数分だけあり、それぞれのバンド内に描画されるべき中間データをリンク構造で保持する。
【0058】
ここで、文字「あ」は、バンド2内に描かれるべき文字なので、その中間データ505〜508はバンド2の中間データ管理テーブル503に繋がれている。そして、その構造は、中間データの種類を示す領域、描画位置を示す領域、その他描画に関する情報等をそれぞれの中間データの種類によって必要なだけ保持する。文字「あ」の中間データは、中間データの種類が文字であることを示すデータ種別505、「あ」を描画する描画位置506、描画する文字が「あ」であることを示す文字コード507、例えば大文字や袋文字、文字色など文字の修飾方法に関する修飾情報508から成っている。
【0059】
用紙501に描かれる直線については、バンド2〜バンド3に跨がって描画されるため、中間データは2つ作成され、それぞれバンド2の中間データ管理テーブル503とバンド3の中間データ管理テーブル504に繋がれる。
【0060】
このように管理される中間データは、印刷出力時にはそれぞれのバンド毎にレンダリングされ、印刷出力される。このデータは、バンド2については、データの種別が直線であることを示すデータ種別509、開始位置510、終了位置511、描画される直線が実線の太線であること等、直線の種別や太さ等を示す線種512から成っている。バンド3についても同様に、データ種別513、開始位置514、終了位置515、線種516から成っている。
【0061】
図8は中間データ形式で格納された印刷データを実際に印刷出力するときのバンドに関する処理(バンディング)を説明した図である。
【0062】
図8(A)は中間データを1ページ分中間データ格納領域603に格納後、オーバーラン回避処理を終え、後のメモリマップを示している。
【0063】
バンドメモリ1(601),2(602)は、中間データをレンダリングした結果の印刷出力イメージを保管するラスタメモリである。又、レンダリングする中間データは、図7で説明したデータ構造で中間データ格納領域603へ格納されている。
【0064】
中間データを1ページ分格納後のプリントオーバーラン回避処理によって、バンドメモリの数が2より大きい必要があった場合、中間データ格納領域603の後等、空きメモリを利用して一時的なバンドメモリ604を作成する。この図では一時的なバンドメモリを1つだけ作成している。
【0065】
図8(B)は2つのバンドメモリ1,2及び一時的なバンドメモリ604を利用して印刷出力する場合のデータの流れを示している。
【0066】
中間データはレンダリング部308でレンダリングされ、その結果の出力ビットマップは、後で述べるプリントオーバーラン回避処理により決定されたスケジュールに従って3つのバンドメモリヘと格納され、エンジンインタフェース部306はその出力イメージを実際の用紙上へ印刷出力する。この処理については、図19のフローチャートにより説明する。
【0067】
次に、本発明の主要部分であるプリントオーバーランの回避方法についてその概要を説明する。
【0068】
図9は縦軸に時間経過を示し、レンダリング部308、エンジンインタフェース部306のそれぞれの処理内容及びバンドメモリ1、バンドメモリ2の保持している出力イメージについての時間的変化を示したタイムチャートである。この図では第4バンドがプリントオーバーランを起こしている。以下、図を時間軸に沿って説明する。
【0069】
先ず、時間t0〜t1において、レンダリング部308は、用紙の最初に印刷出力される最上部であるバンド1のレンダリングを行い(701)、その結果、得られた出力イメージをバンドラスタ1へと格納する(708)。
【0070】
次に、t1で感光ドラムの回転をスタートさせる(以後印刷出力開始と表現する)。
【0071】
時間t1以降では、レンダリング処理と印刷出力処理を並列に行う。ここで、各バンド面積が一定で、且つ、感光ドラムの回転速度も一定となることより、各バンドの印刷出力時間(時間t2−t1、時間t3−t2、…)は一定であり、それは感光ドラムの回転速度によって決まる。
【0072】
時間t1〜t2では、既にバンドメモリ1へ格納されているバンド1の印刷イメージをエンジンインタフェース部306が印刷出力する処理(715)と、レンダリング部が中間データ格納領域に格納されているバンド2の中間データをレンダリングして(702)バンドメモリ2へ印刷イメージを格納する処理(712)を並列で行う。
【0073】
同様に時間t2〜t3ではバンド2が印刷出力され(716)、バンド3がバンドメモリ1へ出力イメージ展開される(703,709)。
【0074】
以後同様の処理を繰り返し、最終的に時間t7〜t8でバンド7の印刷出力を行い(721)、1ページ分の印刷を完了する。
【0075】
以上の方式により最低バンドメモリが2バンドあれば良く、1ページ分の出力イメージを格納するのに必要なメモリサイズより遥かに少ないメモリで印刷出力処理を行うことができるようになっている。
【0076】
しかしながら、ここでバンド4のレンダリング704に注目してみると、このバンドのレンダリング時間は時間t4−t3より長くなっている。又、バンド4のレンダリング開始時間は、レンダリング結果をバンドメモリ2に格納するためバンド2の出力イメージを印刷出力した後、つまり、t3以降でなくてはならない。そのため、実際のレンダリングはバンド4の印刷出力開始時間であるt4のタイミングでも終了しておらず、プリントオーバーランになってしまう。即ち、エンジンインタフェース部306は、タイミングt4からバンド4の印刷出力を開始しようとするが、この時点ではバンド4のレンダリングは終了しておらず、正常に印刷を開始できない。
【0077】
そこで、このような事態を回避するためのプリントオーバーラン回避方法を以下に説明する。
【0078】
図10はプリントオーバーランを回避する第1の方法を説明したタイムチャートである。
【0079】
先ず、先に図9で説明したように、一時的なバンドメモリ用のメモリ604を確保し、プリントオーバーランするバンド4を印刷出力開始タイミングより前に予めレンダリングしておく(814)。他のバンドは通常と同様にレンダリング及び印刷出力し、バンド4の印刷出力時はレンダリングを行わず、一時的バンドメモリから印刷出力のみを行う(818)。
【0080】
このように一時的なバンドメモリ604を用意し、レンダリングタイミングを変えることでプリントオーバーランを回避することができる。この方式は、1つのバンドのレンダリング時間が幾ら長くても、確実にそのバンドのプリントオーバーランを防ぐことができるという利点がある。
【0081】
図11はプリントオーバーランを回避する第2の方法を説明したタイムチャートである。
【0082】
この方式も又、図10と同様に一時的なバンドメモリ用のメモリを確保し、今度は最初からある2つのバンドメモリと一時的なバンドメモリを合わせて3つ以上のバンドメモリを順番に使ってレンダリングと印刷出力を並列に行う。
【0083】
バンドメモリが3つ以上になると、図のように個々のバンドメモリの使われる頻度が低下してくる。そのため、各バンドのレンダリング時間はバンドメモリの数が多くなればなるほど長く取ることができ、プリントオーバーランを防ぐことができる。
【0084】
図11の場合、レンダリング時間の長いバンド4のレンダリング開始タイミングがバンド3のレンダリング終了直後となり、バンドメモリが2つの場合に比べて早くなるため、バンド4の印刷出力タイミングt4までにレンダリングを終えることができている。
【0085】
このように順番に使い回すバンドメモリ数を増やすことにより、プリントオーバーランを防ぐことができる。この方式は、全体的にレンダリング可能最大時間を長く取ることができるようになる特徴を持つ。例えば、バンドメモリが3つの場合には、最大2バンド分の印刷に要する時間をレンダリングのために用いることができる。
【0086】
図12は上記2つの方法を組合せ、レンダリングのタイミングを適切にスケジューリングして、一時的なバンドメモリの確保数を最小にすることでメモリを効率良く利用する第3の方法を説明するタイムチャートである。
【0087】
図12は図10或は図11の方法の何れかだけでは2バンド以上の一時的バンドメモリが必要となるケースでも、必要な一時的バンドメモリの数を1つに抑えた結果を示す例のタイムチャートである。この例では、バンド3,4,5,6のレンダリング時間が1バンドの印刷出力に要する時間よりも長い。
【0088】
このような場合、図10のように一時的バンドメモリ604には予めバンド3の出力イメージレンダリングしておく。そして、バンド3の印刷出力が終った後はバンドメモリ1,2及び一時的バンドメモリの3つで並列にレンダリングと印刷出力を行っている。
【0089】
このようにバンドメモリの使用スケジュールを適切に立てることにより、1つの一時的バンドメモリを確保することで4つのバンドのプリントオーバーランを防ぐことができる。
【0090】
図13は図5のステップS104で行われるバンド単位のレンダリング時間を計算する手順を説明するフローチャートである。ここで求めるレンダリング時間は、図3のステップS106のオーバーラン対策処理で一時的バンドメモリの確保数やスケジューリングを決めるのに使われる。
【0091】
先ず、ステップS201、S203において、中間データの種類によってレンダリング時間計算方法を選択する。
【0092】
ステップS201において、中間データの種類が、固定的にレンダリング時間が決まっているようなタイプのものであるかどうかを判断し、そうである場合には、既にテーブルに保管しておいた中間データに対するレンダリング時間からレンダリング時間を求める等の処理を、ステップS202において行う。このようなタイプの処理については図14において説明する。
【0093】
ステップS201において、中間データの種類が、固定的にレンダリング時間が決まっているようなタイプのものではないと判断されると、ステップS203に進む。中間データの種類が、例えばイメージビットマップのように、そのレンダリング処理は単純にメモリ内容のコピーであるようなタイプの場合、計算するレンダリング時間は中間データのサイズより決まるため、ステップS203では、中間データの種類が、中間データのサイズによってレンダリング時間が決まるタイプのものかどうか判断し、そうである場合には、ステップS204において、中間データのサイズからレンダリング処理時間を計算する。
【0094】
ステップS203において、中間データの種類が中間データのサイズによってレンダリング時間が決まるタイプのものではないと判断される場合は、実際にレンダリングしてみないとレンダリング時間の分らないようなタイプの中間データということであり、その場合はステップS205において、時間測定のために実際にレンダリング処理を実行して時間を求める。このようなタイプの処理については図15で説明する。
【0095】
尚、これらの分岐及び処理は、ここに示した以外の他のタイプの時間算出アルゴリズムを用いても良い。
【0096】
それら各種中間データのタイプに応じたレンダリング時間算出処理を行った後は、ステップS206において、算出した時間をバンド全体のレンダリング時間に加算し、ステップS207において、バンド内にレンダリング時間が計算されていないオブジェクトがあればそれについて計算を行い、なければ処理を終える。
【0097】
図14は図13のステップS202において固定的なレンダリング時間を求める処理の例を説明した図である。
【0098】
事前にレンダリング時間が分っている中間データについては、図のように中間データの種類とそれに対応するレンダリング時間の対応表からレンダリング時間を検索する。
【0099】
図15は図13のステップS205においてレンダリング時間の実測処理の例について説明したフローチャートである。
【0100】
ステップS301において、プリンタ内部のタイマーをスタートし、ステップS302において実際のレンダリングと同様に測定したい中間データをレンダリングする。そして、レンダリングが終り次第、ステップS303においてタイマーをストップし、その間掛かった時間をレンダリング時間とする。
【0101】
以上のように、各バンドのレンダリング時間を計算し、図5で示したように1ページ分の印刷データをメモリ内に格納した後、図5のステップS106においてプリントオーバーランしないようにバンドメモリの使用スケジュールをスケジュールリストへ登録する。
【0102】
スケジュールリストの構造は、図16で示すように、レンダリングするバンドの番号をバンド欄1101に、その結果得られる出力イメージを格納するバンドメモリをバンドメモリ欄1102にペアとして登録し、レンダリングを実行する順番にリスト構造で並べたものである。
【0103】
図16の例では、先ずバンド3を一時的バンド1へレンダリングし、その後、バンド1をバンドメモリ1、バンド2をバンドメモリ2、バンド4をバンドメモリ1…という順番にレンダリングすることを示している。尚、この図16で示しているスケジュールは、タイミングチャート図12の例でのスケジュールリストである。このスケジュールの決定方法については次の図17において説明する。又、スケジュールに従った印刷処理については図19で説明する。
【0104】
図17はオーバーランが発生しないようなスケジュールリストの作成方法について説明したフローチャートである。
【0105】
先ず、ステップS401では、バンドメモリを2つ使ってレンダリングと印刷出力を並列に実行する場合から検討を始める。このとき、スケジュールされたレンダリング手順に必要な最少バンドメモリ数として、初期的に2以下の数を設定しておく。
【0106】
そして、ステップS402において、実際にスケジュールを作成すると同時に、予めレンダリングしておくために追加で必要となる一時的バンドメモリ数を求める。この処理の詳細は、次の図18において詳しく説明する。
【0107】
次に、ステップS403において、ステップS402で求めた必要バンドメモリ数が、今まで検討したスケジュールのうち一番少ないかどうかを比較する。即ち、必要バンドメモリ数が最小値かどうかを判断する。最小であった場合、ステップS403において、今まで決定してきたスケジュールの代わりに今検討したスケジュールを現時点における最適スケジュールとする。最小でなかった場合は、検討したスケジュールは無視する。
【0108】
そして、ステップS405において、並列して使用するバンドメモリ数を、今検討したバンドメモリ数(最初は2)より1つ多いものとする。その数が現時点の最適スケジュールで必要とされるバンドメモリ数、即ち現時点での最少ラスタバンド数より少ないかステップS406において判定し、少ない場合は更に必要バンドメモリ数が少なくて済む可能性があるため、ステップS402より検討を繰り返す。
【0109】
一方、最少ラスタバンド数よりもこれから検討しようとするバンドメモリ数が多い、或は両者が等しい場合には、必要なバンドメモリ数が減少する可能性はないため、プリントオーバーランを生じないために必要な最少のバンドメモリ数が確定したものとして、現時点で最適なスケジュールを最終的なスケジュールとして決定する。
【0110】
このようにして、最終的に最もバンド数が少なくて済むスケジュールを決定する。
【0111】
図18は図17のステップS402においてスケジュールを作成し、必要バンド数を計算する手順を説明するフローチャートである。ここでは、図13において説明した方法で求められた各バンドのレンダリング時間を使い、最初のバンドから順に指定されたバンド数でレンダリングと印刷出力を並列に実行していくスケジュールを作成する。
【0112】
図17の処理は、ステップS501からステップS507までを、ページの最初のバンドから順番にレンダリングするものとして繰り返し行われる。
【0113】
それぞれのバンドのレンダリングについて、先ずステップS501において、レンダリングした結果得られる出力イメージを格納する先のバンドメモリを決める。バンドメモリは指定された数のバンドメモリを図9で説明したように順番に使っていく。
【0114】
次に、ステップS502において、レンダリング開始、レンダリング終了のタイミングを以下のように計算する。
【0115】
・レンダリング開始=前のレンダリングが終了していて、且つ、レンダリング先のバンドメモリが未使用になるタイミング
・レンダリング終了=レンダリング開始タイミング+そのバンドのレンダリング時間
又、ここでバンドメモリの使用/未使用のタイミングは以下のように計算する。
【0116】
・バンドメモリ使用開始=そのバンドメモリにレンダリングが開始されるタイミング
・バンドメモリ使用終了=そのバンドメモリに格納されている出力イメージが印刷出力され終ったタイミング
バンドメモリ使用開始から使用終了までは、バンドメモリが使用中であり、使用終了から使用開始まではバンドメモリが未使用である。
【0117】
尚、指定バンドが印刷出力され始めるタイミング/印刷出力し終るタイミングは、1つのバンドの印刷に要する時間(1バンド分の用紙搬送時間)は固定値であるため、バンドの印刷順序と用紙搬送速度から容易に決定できる。
【0118】
こうして求めたレンダリング開始タイミングに基づき、ステップS503においてプリントオーバーランをチェックする。つまり、図11に示したように、与えられた数のバンドメモリを使用してバンドのレンダリング及び印刷出力を順次行とした場合のレンダリング終了タイミングが印刷出力開始タイミングより遅かった場合、そのバンドはオーバーランするということになる。
【0119】
もし、ステップS503においてオーバーランしないと判断された場合、ステップS506においてレンダリングするバンド番号とレンダリング出力先のバンドメモリ番号をスケジュールリストの末尾へ追加する。
【0120】
一方、ステップS503においてオーバーランする判断された場合、ステップS504において追加が必要なバンドメモリ数を1つ増やし、ステップS505において、その追加されたバンドメモリに、ステップS503においてオーバーランすると判定されたバンドを印刷部の起動前に予めレンダリング(プリレンダリング)しておくように、スケジュールリストの先頭へバンド番号とバンドメモリ番号とを登録する。
【0121】
ここで、一度追加したバンドメモリは、そのバンドメモリに格納されている印刷イメージが印刷出力された後は通常のバンドメモリと同様にレンダリングと印刷出力を並列に行うために使うようにする。こうすることにより、以後のレンダリング許容時間が増え、プリントオーバーランの発生率が低くなる。
【0122】
以上のような処理をページの先頭のバンドから順番に全てのバンドのタイミングを計算して、プリントオーバーランが起きないスケジュールを決定する。
【0123】
このようにして作成されたスケジュールリストを使って実際に印刷する処理について図19を用いて説明する。
【0124】
図19は図5のステップS107における印刷出力処理の手順を説明するフローチャートである。
【0125】
先ず、ステップS601において、スケジュールリストの最初のスケジュールを取得する。
【0126】
そして、ステップS602において、スケジュールに記載されたレンダリング先のバンドメモリの状態を調べて、使用中でない、つまりレンダリングに使用しても良い場合は、そこにスケジュールに記載されたバンドの中間データをレンダリングする(ステップS603)。最初はどのバンドメモリも使われていないため、必ずレンダリングできることになる。
【0127】
そして、再度ステップS601へ戻り、次のスケジュールをスケジュールリストから得る。次も又同様にバンドメモリが使用中でない場合レンダリングし、ステップS601へ戻る。これを繰り返すことにより、印刷エンジン始動前に実行できるレンダリングスケジュールは全てレンダリングしておくことになる。従って、プリレンダリングするものとスケジュールされたバンドはスケジュールリストの先頭付近にあるため、印刷前にレンダリングされてしまう。
【0128】
もう実行できるレンダリング動作がなくなったら、ステップS604へと進み、プリンタエンジン105を起動させる。この際、スケジュールに従った順番でエンジンインタフェース部306はバンドメモリからデータを順次読み出して印刷する。即ち、印刷するバンドの順序は1から昇順であることは決まっているため、印刷しようとするバンドがレンダリングされているバンドメモリをスケジュールリストから確認し、そのバンドメモリから画像データを出力する。このために、エンジンインタフェース部306にスケジュールを渡し、エンジンインタフェース部306はそのスケジュールに従った順序でバンドメモリからデータを読み出し印刷する。或は、エンジンインタフェース部306には読み出すバンドメモリを順序づけして渡し、エンジンインタフェース部306は渡された順序でバンドメモリの内容を出力するようにしても良い。
【0129】
エンジンインタフェース部306によりプリンタエンジン105が起動されるとバンド1から順にレンダリング結果が実際の用紙上に印刷出力され、出力が終ると出力が済んだバンドが格納されていたバンドメモリが未使用となる。
【0130】
ステップS605では、スケジュールによって次にレンダリング結果を格納するべきバンドメモリが未使用になるのを待って、その後ステップS606でレンダリングを行う。ここで、このレンダリングは必ずそのバンドのレンダリング結果を印刷開始するタイミングまでに終了することが保証されているので、プリントオーバーランは起きない。
【0131】
ステップS607では、スケジュールリストに処理すべきスケジュールが未だ残っているかどうか判断し、残っていれば、ステップS608において、スケジュールリストから次のスケジュールを取得してステップS605からの処理を繰り返す。
【0132】
このような処理(ステップS605〜ステップS606)をスケジュールリストにある全てのスケジュールについて繰り返し、1ページの印刷出力処理を終える。スケジュールリストの全てのスケジュールを処理し終えたなら、印刷は終了である。
【0133】
ここまでは、1ページの印刷処理において、プリントオーバーランを発生させなくする一方、レンダリングに必要なバンドメモリの必要数を最小限に抑える手段について述べてきた。
【0134】
ここからは、上述した手段を基本とし、更に複数ページについてプリントオーバーランを防ぎつつ最小限のバンドメモリで高速に連続印刷を行うためのレンダリングスケジュール処理について以下に詳しく述べていく。
【0135】
図20は縦軸に時間経過を表し、4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートである。以下、図を時間軸に沿って説明する。
【0136】
先ず、T0前において、レンダリング部308は、1ページ目の同期プレレンダリングを行う(1201)。同期プレレンダリングとは、プリントオーバーランを防ぐために、イメージの印字出力に並行して行うレンダリングより前に予め行っておくレンダリング処理のことであり、プリンタエンジン105起動後に感光ドラムの回転速度が一定なった状態で、これから印字しようとするページの印字開始(イメージ出力)タイミングより前に、前のページの印字出力後にプリンタエンジン03に同期して行うレンダリング処理である。同期プレレンダリング処理は、前述した図10におけるt0前に行われるバンド4のレンダリング処理、或は図12におけるt0前に行われるバンド3のレンダリング処理に相当する。
【0137】
次に、T0〜T1においては、T0の印字出力タイミングでページ1の同期レンダリングを行う(1202)。同期レンダリングとは、感光ドラムの回転速度が一定なった状態で、印字開始(イメージ出力)タイミングに合わせて(同期して)行うレンダリング処理のことである。同期レンダリング処理は、前述した図9〜図10におけるt0〜t7の間に行われるレンダリング処理に相当する。
【0138】
その後は、ページ2のレンダリングに移るが、ページ2に関してはT1の印字出力タイミングで同期レンダリングのみを行って終了する(1203)。
【0139】
そして、ページ3に対しては、ページ2の同期レンダリング終了後に同期プレレンダリングを行い、T2の印字出力タイミングになったら同期レンダリングを行う。
【0140】
同様に、ページ4に対しては、ページ3の同期レンダリング終了後に同期プレレンダリングを行い、T3の印字出力タイミングになったら同期レンダリングを行う。
【0141】
以上のようにして、4ページの連続印刷におけるレンダリング処理が完了する。
【0142】
図21は4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に同期プレレンダリングの処理時間が感光ドラムの回転周期と前のページの同期レンダリング時間との差より長い場合の例を説明する図である。
【0143】
図21において、1301〜1303までは、図20における1201〜1203と同様にレンダリングを行っていくが、1304の同期プレレンダリングについては、本来のページ3の印字出力タイミングであるT2に処理を終わらせることができず、T2’にまで処理が延びている。そのため、ページ3の印字出力タイミングは、T2’となり、ページ3の同期レンダリングはT2’のタイミングで開始される(1305)。
【0144】
そして、ページ3の印字出力タイミングの遅延に影響して、ページ4の印字出力タイミングもT2’をベースとしたその感光ドラム回転周期後のT3’となる(1307)。
【0145】
図22は4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に同期レンダリング前にプリンタエンジン105の感光ドラムの回転を一時的に停止させてしまう程の時間を要するレンダリング処理が必要な場合の例を説明する図である。
【0146】
図22において、1401〜1403までは、図20における1201〜1203と同様にレンダリングを行っていく。しかし、ページ3のレンダリング処理の時間は、プリンタエンジン105の感光ドラムの回転を維持できない程長いため、1404は非同期レンダリングとして、ページ2の同期レンダリング(1403)後からプリンタエンジン105が停止するTaを越えている。1404の非同期レンダリングが終了すると、再びプリンタエンジン105に起動を掛けて、感光ドラムの回転速度が一定になるまでにページ3の同期プレレンダリングを終えておく(1405)。そして、印字出力タイミング(T2’)になったら、ページ3の同期プレレンダリングを開始し(1406)、ページ4のレンダリング処理に移る(1407、1408)。
【0147】
図20〜図22までは、片面での連続印刷においてプリントオーバーランを発生させなくする一方、レンダリングに必要なバンドメモリの必要数を最小限に抑えた場合の例を示したものであったが、両面での連続印刷の場合の例を以下に示す。
【0148】
図23は両面2ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、従来の場合と、本発明の場合を比較したものを示している。
【0149】
図23において、従来の両面連続印刷の場合は、ページのPDL解釈処理(印刷データを中間データに変換する処理)順序に従い、先ずページ1から非同期レンダリングとしてレンダリング処理を行い(1501)、ページ1の非同期レンダリングが終了後にページ2の非同期レンダリングを行っていた(1502)。そして、ページ2の非同期レンダリング1502終了後であるTaのタイミングでプリンタエンジン105を起動し、先に印刷される側のページであるページ2の同期プレレンダリングを開始させる(1503)。ページ2の印字出力タイミングT0になると、ページ2の同期レンダリングを行い(1504)、その後のT1までの間に、後に印字する側のページであるページ1の同期プレレンダリングを済ませる(1505)。最後に、ページ1の印字出力タイミングT1で、ページ1の同期レンダリングを行って(1506)2ページの両面連続印刷を終了する。
【0150】
一方、本発明における両面連続印刷の場合は、非同期レンダリングの開始指示を印刷データのページ順序ではなく実際に出力する順序で行うため、先に印刷される側のページであるページ2の非同期レンダリングから処理していく(1511)。そして、ページ2の非同期レンダリング終了後に、後に印字する側のページであるページ1の非同期レンダリングを行い(1507)、次の条件を満たすまで続ける。
【0151】
プリンタエンジン105を起動してから感光ドラムの回転速度が一定となる最短時間(T0−Ta)に、ページ1の残りの非同期レンダリングと、ページ2の同期プレレンダリングの処理時間が収まる
上記条件が満たされ、1507の非同期レンダリングが終了すると、プリンタエンジン105を起動してページ2の同期プレレンダリングを開始する(1512)。その後、再びページ1の非同期レンダリングの続きを行い(1508)、ページ2の印字出力タイミングであるT0において、ページ2の同期レンダリングを行いながら(1513)ページ2の印字出力を行う。そして、ページ2の同期レンダリング終了後にページ1の同期プレレンダリングを行い(1509)、最後にT1のタイミング(ページ1の印字出力タイミング)でページ1の同期レンダリングを行う(1510)。
【0152】
以上のように、本発明では、両面印刷時において、非同期レンダリングの処理順序を印刷順序に従うことにより、後給紙となるページの非同期レンダリング処理の完了を待つことなく、プリンタエンジン105を起動させることができ。又、プリンタエンジン105の起動から最初のページの印字出力までに、レンダリング時間に関して時間予測可能な非同期レンダリングの処理を割り当てることにより、更にプリンタエンジン105起動までの時間を短縮させることできる。その結果、レンダリングに必要なバンドメモリの必要数を最小限に抑えつつ、従来に比べて非同期レンダリング開始から最初のプリンタエンジン起動タイミングまでの時間が短縮される。図の例では、Tx−Tyだけ短縮されることが示されている。
【0153】
次に、図20〜図23で示したような複数ページの連続印刷に対して、どのような手順でレンダリング処理の最適スケジューリングを行っているかについて説明する。
【0154】
図24は図5において前述した1ページ印刷手順とは別に、複数ページの印刷要求があったときにそれぞれのページの印刷に対してレンダリングタイミングや印字出力タイミングの許可を与えるために、複数ページを監視する手順を示すフローチャートである。この複数ページ監視手順の管理の下に1ページ印刷手順が実行され、最適なレンダリング処理及び印字出力処理が実現される。
【0155】
先ず、ステップS701においては、1ページ印刷手順において1ページ分の中間データが生成されたかどうか(印刷データが1ページ分中間データに変換されたかどうか)を判断する。生成されなければ、ステップS702において一定時間待ち、再度ステップS701の判断を行う。ステップS701において1ページ分の中間データが生成されたら、ステップS703に移り、生成されたページが両面指定のページかどうかを判断する。両面指定のページではなく、片面指定のページであれば、ステップS705に飛ぶ。
【0156】
一方、ステップS703において両面指定のページであれば、未だレンダリングスケジュールされていないページが両面印刷として出力可能なページ数に達したかどうかを判断する(ステップS704)。これは、例えば2ページの両面指定の印刷データである場合に、表面の1ページ分しかページが生成されていなければ(表面の中間データしか生成されていなければ)、裏面のページが生成される(裏目の中間データが生成される)まで、レンダリングスケジュールを実行しないということである。ステップS704において、両面印刷として出力可能なページ数に達していれば、ステップS705に移り、そうでなければ、ステップS701に戻って次のページが生成されるのを待つ。
【0157】
次に、ステップS705においては、レンダリングのスケジュールを行う前に給紙順序(印刷順序)の決定を行う。このとき、1ページ印刷手順において、各ページについて算出されたレンダリング処理の予測時間も考慮して給紙順序を決定する。例えば4ページを裏面、裏面、表面、表面の順に給紙することも可能なエンジンであっても、レンダリング時間の長さによっては、裏面給紙、表面給紙、エンジン停止、エンジン起動、裏面給紙、表面給紙というようにスケジュールしなければならない場合もある。又、用紙サイズや印字プロセスモードの変更でも給紙順序に影響する。ステップS705の給紙順序決定処理は、これらを考慮して行われる。
【0158】
ステップS705において給紙順序が決定されると、1ページ印刷手順に給紙タイミングを与えつつ、ステップS706においては、出力可能なページに対して給紙順序に従ったレンダリングスケジュールを行う。1ページ印刷手順においては1ページ内の各バンドに対するレンダリング手順についてスケジュールリストを用いてスケジューリングするものであるが、ここでは、複数ページ間のレンダリング手順を図20〜図23で前述したように調整スケジュールしている。
【0159】
具体的な処理としては、各ページのスケジュールリストにアクセスし、給紙順序に従って各ページの各バンドに対するレンダリング順序を決定し、その結果、情報をスケジュールリストに書き加えている。1ページ印刷手順側では、複数ページ間でのスケジューリング結果が反映されたスケジュールリストを参照して各バンドのレンダリング処理を所定のタイミングに行っていけば良い。ステップS706のレンダリングスケジュールを終えると、ステップS701からの処理を再度繰り返す。
【0160】
<実施の形態2>
前記実施の形態1においては、データ処理装置101から送信されたPDL形式の印刷データに対して印刷データを中間データに変換し、その中間データをレンダリングしてイメージに展開後、プリンタエンジンに出力するPDLジョブの場合に給紙順序に従って非同期レンダリングを行うものであったが、例えばセキュアプリンチと呼ばれるジョブのように、ハードディスク等の大容量記憶装置にレンダリングしたイメージを蓄え、ユーザ任意のタイミングで保存先の記憶装置よりイメージをロードして印字出力する場合のロード処理の順序についても、給紙順序に従うものであっても良い。
【0161】
以下、ハードディスク等の大容量記憶装置から予めレンダリングされたイメージをロードして印刷する印刷ジョブのことをロード印刷ジョブと呼ぶことにする。
【0162】
図25は両面2ページの連続ロード印刷において各ページに対するロード処理及び出力処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、従来の場合と、本発明の場合を比較したものを示している。
【0163】
図25において、従来の両面連続ロード印刷の場合は、印刷データのページ順序に従い、先ずページ1からイメージのロード処理を行い(1601)、ページ1のイメージロード処理終了後にページ2のイメージロード処理を行っていた(1603)。そして、ページ2のイメージロード1603終了後であるTaのタイミングでプリンタエンジン105を起動し、最初のページの印字出力タイミングT0で、先に印刷される側のページであるページ2のイメージ出力を行う(1604)。その後、次の印字出力タイミングT1で、後に印字する側のページであるページ1のイメージ出力を行い(1602)、2ページの両面連続ロード印刷を終了する。
【0164】
一方、本発明における両面連続ロード印刷の場合は、イメージロードの開始指示を印刷データのページ順序ではなく実際に出力する順序で行うため、先に印刷される側のページであるページ2からイメージロードしていく(1607)。本発明におけるロード印刷の場合には、データが保存されているハードディスク等の大容量記憶装置から先ず保存されているページ数や印刷指示情報や各イメージの属性値等のデータから先にロードするため、早い段階で給紙順序も決定でき、その給紙順序に従ってイメージデータのロード処理も行うことができる。
【0165】
又、各イメージのロード時間に関しても、データサイズに従って予測可能であるため、プリンタエンジンの起動タイミングもそれに合わせて調整することができる。図の本発明の例では、時刻Taでプリンタエンジン105を起動し、同じ時刻Taで後に印刷する側のページであるページ1のイメージロード処理を開始すれば、そのページ1のイメージロード処理が印字出力タイミングまでに間に合うと判断された結果が示されている(1605)。
【0166】
時間T0〜T1では、ページ1のイメージロード処理1605を行う一方で、ページ2のイメージ出力処理1608も並列して行われる。ロード処理の場合にはレンダリングデバイスを使用しないため、メモリ的な余裕があれば並列的に処理することが可能となる。
【0167】
最後に時刻T1においてページ2のページ1のイメージ出力処理を行い(1606)、2ページの両面連続ロード印刷を終了する。
【0168】
以上のように、本発明では、ロード印刷時において、イメージロードの処理順序を印刷順序に従うことにより、後給紙となるページのイメージロード処理の完了を待つことなく、プリンタエンジン105を起動させることができ、又、イメージのロード時間は予測可能であるため、プリンタエンジン105の起動から最初のページの印字出力までにイメージロード処理を割り当てることにより、更にプリンタエンジン105起動までの時間を短縮させることできる。その結果、従来に比べてイメージロード開始から最初のプリンタエンジン起動タイミングまでの時間が短縮される。図の例では、Tx−Tzだけ短縮されることが示されている。
【0169】
<実施の形態3>
前記実施の形態1においては、片面連続印刷において、非同期レンダリングを行うタイミングは少なくとも前のページの同期レンダリング後であったが、非同期レンダリングの処理順序が印刷順序に従っていれば前のページの同期レンダリング前であってもそれより前にであっても構わない。
【0170】
図26は4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に同期プレレンダリングの処理時間が感光ドラムの回転周期と前のページの同期レンダリング時間との差より長い場合に非同期レンダリングとして前のページの同期レンダリング前にレンダリングを行う例を説明する図である。
【0171】
図26では、ページ3の同期プレレンダリングの処理時間が感光ドラムの回転周期(T2−T1)とページ2の同期レンダリング時間との差より長いために、同期プレレンダリング処理を1704の非同期レンダリング処理と1705の同期プレレンダリング処理に分割し、更に1704の非同期レンダリング処理を前のページであるページ2の同期レンダリング1703より前のT0〜T2の時間区内にスケジュールされている。
【0172】
これにより、プリントオーバーランを発生させることなくレンダリングデバイスの空き時間を有効に活用することができるため、レンダリングに必要なバンドメモリの必要数を最小限に抑えつつ高速な印字出力を実現することができる。
【0173】
<実施の形態4>
実施の形態1及び実施の形態2においては、単一ジョブにおいて印刷順序に従った非同期レンダリングを行うことでそのジョブの出力を高速にするものであったが、複数のジョブが連続して処理される場合においても、複数ページと同様の扱いで、印刷順序に従った非同期レンダリングを行い、非同期レンダリングのタイミングがジョブを跨いで前のページの同期レンダリングより前に行われるものであっても良い。
【0174】
図27は2ページのジョブが連続する連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に非同期レンダリングの処理タイミングがジョブを跨いで前のページの同期レンダリングより前に行われる例を説明する図である。
【0175】
図27では、それぞれ2ページで構成されるジョブ1とジョブ2が連続して処理され、ジョブ2のページ1の非同期レンダリング1804が前のジョブであるジョブ1を跨いで前のページに当たるジョブ1のページ2の同期レンダリング1803より前に行われるようにスケジュールされている。
【0176】
これにより、複数のジョブが連続して処理される場合であっても、エンジンを停止させることなくレンダリングデバイスの空き時間を有効に活用することができるため、レンダリングに必要なバンドメモリの必要数を最小限に抑えつつ高速な印字出力を実現することができる。
【0177】
<実施の形態5>
実施の形態4においては、PDL形式の印刷ジョブが連続して処理される場合にジョブを跨っても印刷順序に従った非同期レンダリングを行うことでそれらのジョブの出力を高速にするものであったが、連続するジョブはPDL形式でなくても良い。
【0178】
連続するジョブの1つは、例えば、第2実施形態において前述したセキュアプリントのようなロード印刷ジョブであっても良く、感光ドラムの回転周期に同期する必要のない非同期レンダリング処理やイメージロード処理は、印刷順序に従っていれば種類の異なるジョブを跨いで処理されても良い。
【0179】
図28はセキュアプリントのロード印刷ジョブの2ページにPDL形式の印刷ジョブの2ページが連続して処理される場合において、各ページに対するレンダリング処理或はイメージロード処理及びイメージ出力処理の時間的な変化を示したタイムチャートである。
【0180】
図28では、セキュアプリントのロード印刷ジョブの2ページに続いてPDL形式の印刷ジョブの2ページが連続して処理され、PDLジョブのページ1の非同期レンダリング(1905)が、前のジョブであるセキュアプリントジョブのページ2のイメージ出力処理(1904)を跨いで行われるようにスケジュールされている。又、PDLジョブのページ2の非同期レンダリング(1908)は、同じジョブの前のページであるPDLジョブのページ1の同期プレレンダリング(1906)より前にスケジュールされ、更に非同期レンダリングの開始タイミングは、前のジョブであるセキュアプリントジョブのページ2のイメージ出力処理(1904)の開始タイミングより早くスケジュールされている。
【0181】
これにより、種類の異なるジョブが連続して処理される場合であっても、エンジンを停止させることなくレンダリングデバイスの空き時間を有効に活用することができるため、レンダリングに必要なバンドメモリの必要数を最小限に抑えつつ高速な印字出力を実現することができる。
【0182】
<他の実施の形態>
尚、本発明は、複数の機器(例えばデータ処理装置、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用しても良い。
【0183】
又、本発明の目的は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或は装置に供給し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0184】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0185】
又、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0186】
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0187】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷周期に対して非同期に行うイメージ展開処理やイメージロード処理を印刷順序で行うことにより、省メモリな構成を保ったまま高速な印刷出力を実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像記録装置のシステム構成の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1においてプリンタの一構成例を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1においてビデオコントローラとプリンタエンジンとを接続するビデオインタフェース及びプリンタエンジンの構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1においてビデオコントローラの構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1においてプリンタ内のビデオコントローラが1ページ分の印刷データを受信してから印刷出力するまでの手順を示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1においてプリンタ内のビデオコントローラがデータ処理装置より印刷データを受信した際のメモリ処理について説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態1において中間データの構造及び管理形式について説明した図である。
【図8】本発明の実施の形態1において中間データ形式で格納された印刷データを実際に印刷出力するときのバンドに関する処理(バンディング)を説明した図である。
【図9】本発明の実施の形態1において縦軸に時間経過を示し、レンダリング部、エンジンインタフェース部のそれぞれの処理内容及びバンドメモリ1、バンドメモリ2の保持している出力イメージについての時間的変化を示したタイムチャートである。
【図10】本発明の実施の形態1においてプリントオーバーランを回避する第1の方法を説明したタイムチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1においてプリントオーバーランを回避する第2の方法を説明したタイムチャートである。
【図12】本発明の実施の形態1においてレンダリングのタイミングを適切にスケジューリングして一時的なバンドメモリの確保数を最小にすることでメモリを効率良く利用する第3の方法を説明するタイムチャートである。
【図13】本発明の実施の形態1において図5のステップS104で行なわれるバンド単位のレンダリング時間を計算する手順を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態1において図13のステップS202において固定的なレンダリング時間を求める処理の例を説明した図である。
【図15】本発明の実施の形態1において図13のステップS205においてレンダリング時間の実測処理の例について説明したフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態1においてレンダリング及びバンドメモリ使用スケジュールを保管するスケジュールリストの構造について示した図である。
【図17】本発明の実施の形態1においてオーバーランが発生しないようなスケジュールリストの作成方法について説明したフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態1において図17のステップS402においてスケジュールを作成し、必要バンド数を計算する手順を説明するフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態1において図5のステップS107における印刷出力処理の手順を説明するフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態1において縦軸に時間経過を表し、4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートである。
【図21】本発明の実施の形態1において、4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に同期プレレンダリングの処理時間が感光ドラムの回転周期と前のページの同期レンダリング時間との差より長い場合の例を説明する図である。
【図22】本発明の実施の形態1において、4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に同期レンダリング前にプリンタエンジン105の感光ドラムの回転を一時的に停止させてしまうほどの時間を要するレンダリング処理が必要な場合の例を説明する図である。
【図23】本発明の実施の形態1において、両面2ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、従来の場合と本発明の場合を比較したものを示している。
【図24】本発明の実施の形態1において、図5において前述した1ページ印刷手順とは別に、複数ページの印刷要求があったときにそれぞれのページの印刷に対してレンダリングタイミングや印字出力タイミングの許可を与えるために、複数ページを監視する手順を示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態2において、両面2ページの連続ロード印刷において各ページに対するロード処理及び出力処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、従来の場合と本発明の場合を比較したものを示している。
【図26】本発明の実施の形態3において、4ページの連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に同期プレレンダリングの処理時間が感光ドラムの回転周期と前のページの同期レンダリング時間との差より長い場合に非同期レンダリングとして前のページの同期レンダリング前にレンダリングを行う例を説明する図である。
【図27】本発明の実施の形態4において、2ページのジョブが連続する連続印刷において各ページに対するレンダリング処理の時間的な変化を示したタイムチャートであり、特に非同期レンダリングの処理タイミングがジョブを跨いで前のページの同期レンダリングより前に行われる例を説明する図である。
【図28】本発明の実施の形態5において、セキュアプリントのロード印刷ジョブの2ページにPDL形式の印刷ジョブの2ページが連続して処理される場合において、各ページに対するレンダリング処理或はイメージロード処理及びイメージ出力処理の時間的な変化を示したタイムチャートである。
【符号の説明】
101 データ処理装置
102 画像記録装置(プリンタ)
103 ビデオコントローラ
104 パネル部
105 プリンタエンシン
201 プリンタ筐体
202 スイッチ
203 ボードの収容部
220 用紙カセット
221 カセットクラッチ
222 給紙ローラ
224 レジストシャッタ
230 手差しトレイ
231 給紙クラッチ
232 給紙ローラ

Claims (13)

  1. データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、
    受信した印刷データの各ページの印刷順序を決定する印刷順序決定手段と、印刷エンジンの印刷周期に対して非同期に各ページの画像処理を行う非同期画像処理手段と、前記非同期画像処理手段のスケジュールについては前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に基づいて作成し、機器全体として最適な画像処理のスケジュールを作成するスケジュール作成手段と、前記スケジュール作成手段により作成されたスケジュールに従って各ページの画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像データを前記スケジュールに従って出力する出力手段とを有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記画像処理の1つは、印刷データを解釈して生成される中間データをビットマップ画像に展開するレンダリング処理であって、前記スケジュール作成手段は、印刷エンジンの印刷周期に対して非同期に行う各ページの非同期レンダリング処理のスケジュールを前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に従って作成し、機器全体として最適なレンダリング処理のスケジュールを作成することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記画像処理の1つは、所定の情報を読み書き可能な記憶装置に予め保存されていた画像データを読み出すロード処理であって、前記スケジュール作成手段は、印刷エンジンの印刷周期に対して非同期に行う各ページのロード処理のスケジュールを前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に従って作成し、機器全体として最適なロード処理のスケジュールを作成することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 前記画像処理は、少なくとも印刷データを解釈して生成される中間データをビットマップイメージに展開するレンダリング処理、及び所定の情報を読み書き可能な記憶装置に予め保存されていた画像データを読み出すロード処理であって、前記スケジュール作成手段は、印刷エンジンの印刷周期に対して非同期に行う各ページのレンダリング処理及びロード処理のスケジュールを前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に従って作成し、機器全体として最適なレンダリング処理及びロード処理のスケジュールを作成することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  5. 前記画像記録装置は、印刷データのレンダリング所要時間をバンド単位に求めるレンダリング時間予測手段を更に有し、前記スケジュール作成手段は、少なくとも前記レンダリング所要時間とレンダリングされたバンド画像データの印刷所要時間とを基にスケジュールを作成することを特徴とする請求項1,2又は4記載の画像記録装置。
  6. 前記レンダリング時間予測手段は、各バンドに含まれるオブジェクトの種類ごとに積算してレンダリング時間を予測することを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  7. 前記画像記録装置は、画像データのロード所要時間をバンド単位に求めるロード時間予測手段を更に有し、前記スケジュール作成手段は、少なくとも前記ロード所要時間とロードされたバンド画像データの印刷所要時間とを基にスケジュールを作成することを特徴とする請求項1,3又は4記載の画像記録装置。
  8. 前記ロード時間予測手段は、各バンドのデータサイズと前記記憶装置からの読み出し速度を基にロード時間を予測することを特徴とする請求項7記載の画像記録装置。
  9. 前記印刷順序決定手段は、両面印刷の場合に少なくとも印刷エンジンの印刷周期と前記レンダリング時間予測手段により予測されたページ単位のレンダリング時間を基に印刷順序を決定することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の画像記録装置。
  10. 前記スケジュール作成手段は、前記非同期画像処理手段のスケジュールに関して、前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に基づいていれば前のページの印刷出力処理が開始される前に後続のページの非同期画像処理を行うことを許容することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の画像記録装置。
  11. 前記スケジュール作成手段は、前記非同期画像処理手段のスケジュールに関して、前のページが別の印刷データから展開されたページであっても、前記印刷順序決定手段により決 定された印刷順序に基づいていれば前のページの印刷出力処理が開始される前に後続のページの非同期画像処理を行うことを許容することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の画像記録装置。
  12. 前記スケジュール作成手段は、前記非同期画像処理手段のスケジュールに関して、印刷データの指示内容の違いから該ページと前のページの画像処理手段が異なっていても、前記印刷順序決定手段により決定された印刷順序に基づいていれば前のページの印刷出力処理が開始される前に後続のページの非同期画像処理を行うことを許容することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の画像記録装置。
  13. 前記スケジュール作成手段は、時間経過とともにその局面において可能な範囲で最適なスケジュールを作成することを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の画像記録装置。
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