JP3432105B2 - 情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents
情報処理装置及びその制御方法Info
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- JP3432105B2 JP3432105B2 JP04814097A JP4814097A JP3432105B2 JP 3432105 B2 JP3432105 B2 JP 3432105B2 JP 04814097 A JP04814097 A JP 04814097A JP 4814097 A JP4814097 A JP 4814097A JP 3432105 B2 JP3432105 B2 JP 3432105B2
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Description
刷モードによる両面印刷が可能な両面印刷機能を備える
印刷装置に対し、印刷データを出力する情報処理装置及
びその制御方法に関するものである。
ムにおける両面印刷の制御方法について説明する。ここ
では、対象とする両面印刷機構が、その印刷装置内で記
録紙(カットシート)をn枚滞留可能な形態(このよう
な形態で両面印刷可能な印刷モードをnページ両面印刷
モードと称する)であって、その滞留形態、印刷順序
(交互給紙方式)により両面印刷時のスループットが向
上するような仕組み(機構的特性)を持つ印刷装置を前
提に説明を行なう。尚、このような機構的特性を持つ両
面印刷機構に関するものとしては、以下のものが既に公
知のものとして存在する。
置においては、一般的に、以下のような両面印刷の制御
方法が用いられている。例えば、PCLやLIPS I
Vなどのページ記述言語(以下PDL(Printer Descri
ption Language)と称する)を搭載する印刷装置におけ
る両面印刷に関しては、印刷データを作成するホスト・
コンピュータ上のプリンタドライバのグラフィカルユー
ザインタフェース(以下、GUI(Graphic User Inter
faceと称する)からは、両面印刷をするか否かの設定を
指定する手段のみがある。その指定によって、ホスト・
コンピュータ上のプリンタドライバは、送出する印刷デ
ータに、所定のPDLの両面印刷指定コマンドを付加す
るか、または両面印刷指定コマンドのパラメータ指定に
よって両面印刷を印刷装置に指示する。この際、ホスト
・コンピュータは、両面印刷の指定の有無に関わらず、
1ページ目から順番に2、3、4ページとワープロソフ
ト等のアプリケーションで作成された順序に従って印刷
データを印刷装置へ送出する。
両面印刷までに対応した印刷装置において、1、2、
3、4、5、6、7、…ページからなる印刷データを両
面印刷する場合には、2、1、4、3、…のページ順で
印刷する2ページ両面印刷モード、2、4、1、3、
6、8、5、7、…のページ順で印刷する4ページ両面
印刷モード、2、4、1、6、3、8、5、10、…の
ページ順で印刷する5ページ両面印刷モードの3つの両
面印刷モードを動的に切り替て、両面印刷を行なう。こ
の切り替えのタイミングは、印刷装置内のPDLコント
ローラが、プリンタエンジンに対してPRNT信号(ま
たはPREF信号または給紙選択信号)を出力する前
に、PDLコントローラ内のページメモリに展開される
ページの状態に応じて決定している。例えば、2ページ
目の印刷処理中に続く4ページ分の印刷データの展開が
完了したとすると、3ページ目からの出力は、4ページ
両面印刷モードに切り替わり、1、2、4、6、3、5
のページ順で印刷される。このように両面印刷モードを
動的に切り替えることで、2ページ両面印刷モードのみ
で両面印刷する場合に比べ、残り4ページ分の最終結果
を得るまでの時間が短縮されることになる。
いて、Windows NTやWindows95(い
ずれも米国Microsoft社の登録商標)には、プ
リントプロセッサと呼ばれる印刷データのデータストリ
ームを処理する機能が存在する。このプリントプロセッ
サでは、システム(GDI)またはプリンタドライバが
作成した印刷データのデータストリームを記憶媒体に貯
め込んだり、貯め込まれた印刷データのデータストリー
ムを、システム(GDI)や印刷装置に出力したりする
処理を専門に行なうものである。
DI)をコールして作成した中間的な印刷データのデー
タストリーム(例えば、Windows95ではEMF
(=拡張メタファイル)が、これに相当する)は、加工
されることなくプリンタドライバに出力される。そし
て、その印刷データは、プリンタドライバによって逐次
処理された後、印刷装置に出力されていた。また、ある
複数ページからなる印刷データを1ページ目から順序通
りに印刷するか、あるいは最後の1ページ目から印刷す
るかを指定できる場合があるが、このような場合は、基
本的には、ワープロや表計算ソフト等のアプリケーショ
ン・ソフトのレベルで各ページの印刷順序を制御してお
り、プリンタドライバやプリントプロセッサは、そのよ
うなページ単位の処理に関しては介在していなかった。
両面印刷機構の制御機能を有するわけではなく、極限ら
れたものだけが対応しているのが現状である。このよう
な現状になっている理由としては、両面印刷機構を有す
る印刷装置が十分に普及していない等のユーザ環境と、
その制御機能をサポートするためのアプリケーション・
ソフトメーカー側の作業負荷等があげられる。
来の両面印刷機構を有する印刷システムでは、以下のよ
うな問題点があった。 1.現状の両面印刷機構を有する印刷装置において、よ
り高いトータルスループットの向上を実現するために
は、印刷装置のページメモリの記憶領域を確保する必要
があるが、これは印刷装置のコストアップの要因となっ
てしまう。
は、印刷データを出力する直前にページメモリに展開さ
れたページ数に応じて行うだけであり、例えば、あと2
秒待つと、4ページ分の印刷データの展開が完了し4ペ
ージ両面印刷モードで印刷することができ、その2秒を
待って4ページ印刷モードで印刷する方が、最終的なト
ータルスループットで2ページ両面印刷モードで印刷す
るよりも短くて済むような場合でも、現状では、2ペー
ジ両面印刷モードで印刷されてしまう。このように、最
適なトータルスループットを得るために、印刷データの
内容を判別し、その判別結果に応じたnページ両面印刷
モードを切り替えるようなことができなかった。つま
り、スループットを上げるためのものであるはずところ
の両面印刷機構の機構的特性を十分に活かしきれていな
かった。
のであり、両面印刷機構を有する印刷システムにおい
て、コストアップすることなくトータルスループットを
向上することができる情報処理装置及びその制御方法を
提供することを目的とする。
めの本発明による情報処理装置は以下の構成を備える。
即ち、 複数種類の両面印刷モードによる両面印刷が可能
な両面印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷データを
出力する情報処理装置であって、 前記印刷データの処理
時間の予測値を算出する算出手段と、 前記算出手段で算
出した予測値に基づいて、前記印刷装置の両面印刷モー
ドを選択する選択手段と、 前記選択手段で選択した両面
印刷モードに基づいて、前記印刷装置に出力される前記
印刷データのページ順を変更する変更手段と を備える。
情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、 複数種類の
両面印刷モードによる両面印刷が可能な両面印刷機能を
備える印刷装置に対し、印刷データを出力する情報処理
装置であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算
出する算出手段と、 前記算出手段で算出した予測値と前
記印刷装置の記録紙搬送能力とに基づいて、前記印刷装
置の両面印刷モードを選択する選択手段と、 前記選択手
段で選択した両面印刷モードに基づいて、前記印刷装置
に出力される前記印刷データのデータストリームの構成
を変更する変更手段と を備える。
情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、 複数種類の
両面印刷モードによる両面印刷が可能な両面印刷機能を
備える印刷装置に対し、印刷データを出力する情報処理
装置であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算
出する算出手段と、 前記算出手段で算出した予測値と前
記印刷装置の記録紙搬送能力とに基づいて、前記印刷装
置の両面印刷モードを選択する選択手段と、 前記選択手
段で選択した両面印刷モードに基づいて、前記印刷装置
に出力される前記印刷データのページ順を変更する変更
手段と を備える。
面モードと4ページ両面モードとを含む。 前記複数の両
面印刷モードは、2ページ両面モードと4ページ両面モ
ードと5ページ両面印刷モードとを含む。
情報処理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
複数種類の両面印刷モードによる両面印刷が可能な両面
印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷データを出力す
る情報処理装置の制御方法であって、 前記印刷データの
処理時間の予測値を算出する算出工程と、 前記算出工程
で算出した予測値に基づいて、前記印刷装置の両面印刷
モードを選択する選択工程と、 前記選択工程で選択した
両面印刷モードに基づいて、前記印刷装置に出力される
前記印刷データのページ順を変更する変更工程と を備え
る。
情報処理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
複数種類の両面印刷モードによる両面印刷が可能な両面
印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷データを出力す
る情報処理装置の制御方法であって、 前記印刷データの
処理時間の予測値を算出する算出工程と、 前記算出工程
で算出した予測値と前記印刷装置の記録紙搬送能力とに
基づいて、前記印刷装置の両面印刷モードを選択する選
択工程と、 前記選択工程で選択した両面印刷モードに基
づいて、前記印刷装置に出力される前記印刷データのデ
ータストリームの構成を変更する変更工程と を備える。
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置
の制御方法は以下の構成を備える。即ち、 複数種類の両
面印刷モードによる両面印刷が可能な両面印刷機能を備
える印刷装置に対し、印刷データを出力する情報処理装
置の制御方法であって、 前記印刷データの処理時間の予
測値を算出する算出工程と、 前記算出工程で算出した予
測値と前記印刷装置の記録紙搬送能力とに基づいて、前
記印刷装置の両面印刷モードを選択する選択工程と、 前
記選択工程で選択した両面印刷モードに基づいて、前記
印刷装置に出力される前記印刷データのページ順を変更
する変更工程と を備える。
適な実施形態を詳細に説明する。本実施形態の構成を説
明する前に、本実施形態を適用する印刷システムの印刷
を担う印刷装置(レーザビームプリンタ(以下「LB
P」と記述))の構成について図1を参照しながら説明
する。尚、印刷装置は、LBPに限らず、インクジェッ
トプリンタ、熱転写プリンタ等の他の記録方式による印
刷装置に適用することも可能である。
有する印刷装置の基本構成を示す断面図である。図1に
おいて、100は印刷装置本体である。印刷装置100
は、外部に接続されているホスト・コンピュータ200
から供給されるプリントデータ(文字コードやイメージ
等)及び制御コード、あるいはジョブ制御命令等の印刷
データを入力して記憶すると共に、それらの印刷データ
に従って対応する文字パターンやイメージ等の画像を作
成し、記録媒体である記録紙上に画像を形成する。12
0は各種操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配
置されているオペレーション・パネル、110は印刷装
置100の制御及びホスト・コンピュータ200から供
給される印刷データを解析する印刷処理を行なうフォー
マッタ制御部である。このフォーマッタ制御部110に
おいて、印刷データに対応する画像信号に変換されレー
ザドライバ131に出力される。
1の駆動回路であり、ファーマット制御部110より入
力された画像信号に応じて半導体レーザ141から発射
されるレーザ光142のオン・オフを切り替える。レー
ザ光142は回転多面鏡143で左右方向に振られなが
ら静電ドラム144上を走査露光する。これにより、静
電ドラム144上には文字パターンやイメージなどの静
電潜像が形成されることになる。この静電潜像は、静電
ドラム144周囲に配設された現像ユニット145によ
り現像された後、記録紙に転写される(ここでは、後述
の説明を簡略化するため、レーザドライバ131、半導
体レーザ141、レーザ光142、回転多面鏡143、
静電ドラム144、現像ユニット145を総して、画像
形成部14と称することとする)。
シートSは印刷装置100に装着した着脱可能な用紙カ
セット146に収納されている。用紙カセット146に
はカットシートSを給送する給紙ローラ147が配設さ
れている。また、給紙ローラ147及び搬送ローラ対1
48の下流には、画像形成部14で形成される画像と同
期してカットシートSを搬送するレジストローラ対14
9が配設されている。そして、このレジストローラ対1
49の下流に画像形成部14が配設される。更に、画像
形成部14の下流には、カットシートSを搬送する搬送
ベルト150が配設されており、ベルト150の下流に
は定着器151が配設されている。
2が配設されており、搬送ローラ対152の下流にはフ
ラッパ153が配設されている。また、フラッパ153
の下流には排出ローラ対154が配設されており、排出
ローラ対154の下流には印刷装置100外に排紙トレ
イ155が配設されている。一方、フラッパ153に分
岐されて表裏反転経路156が配設されており、表裏反
転経路156には搬送ローラ対157および再給紙ロー
ラ対158が配設されている。
の印刷動作の概要について説明する。まず、フォーマッ
タ制御部110からのPRNT信号指示によって、給紙
カセット146から給紙ローラ147によりカットシー
トSが給紙される。カットシートSはレジストローラ対
149に当接して斜行補正される。次に、ホスト・コン
ピュータ200からの印刷データがフォーマッタ制御部
110にて画像信号に変換され画像形成部14へ伝達さ
れる。次に、その画像信号によって画像形成部14が形
成する画像と同期して、カットシートSがレジストロー
ラ対149により画像形成部14へ搬送される。そし
て、画像形成部14により画像をカットシートSに形成
する。更に、画像が形成されたカットシートSは、搬送
ベルト150により定着器151へ搬送され、定着器1
51により画像が定着される。そして、カットシートS
は、搬送ローラ対152によりフラッパ153へ搬送さ
れ、排紙ローラ対154により排紙トレイ155上に排
出される。
の印刷動作の概要について説明する。両面印刷の場合、
上述した片面印刷の印刷動作によって、その表面に画像
が形成された第1枚目のカットシートS1は、フラッパ
153により排出ローラ対154により排紙トレイ15
5のB位置へ搬送される。この際、カットシートS1の
後端がフラッパ153を通過したことをセンサ(不図
示)が検知すると、フラッパ153が表裏反転経路15
6側に切り替わる。次に、排紙ローラ対154が反転し
てカットシートS1を表裏反転経路156へ搬送する。
そして、カットシートS1は、表裏反転経路156を通
って搬送ローラ対157によりA位置まで搬送されて停
止する。
紙カセット146から給紙ローラ147により給送され
る。次に、第1枚目のカットシートS1と同様の動作に
よって、排紙トレイ155のB位置へ搬送される。次
に、フォーマッタ制御部110からの再給紙信号指示に
よって、A位置に位置しているカットシートS1が再給
紙ローラ対158により再給紙される。それからレジス
トローラ対149に当接して斜行補正が行なわれる。こ
の際、B位置に位置しているカットシートS2は、カッ
トシートS1と所定の間隔を保ちながら表裏反転経路1
56を通って搬送ローラ対157によりA位置へ搬送さ
れる。
って、カットシートS1の裏面にも画像が形成され搬送
ベルト150により定着器151へ搬送される。次に、
カットシートS1の裏面に形成された画像は、定着器1
1により定着され、搬送ローラ対152によりフラッパ
153へ搬送される。次に、カットシートS1はフラッ
パ153により排紙ローラ対154へ案内され、排紙ロ
ーラ対154により排紙トレイ155上に排紙される。
次いで、用紙カセット146から第3枚目のカットシー
トS3が給紙され、上述した片面印刷の印刷動作によっ
て、その表面に画像が形成され、排紙トレイ155のB
位置まで搬送される。以下、同様の動作によって、順次
給紙カセット146と再給紙ローラ対159とからの給
紙、再給紙が交互に繰り返されることで、所定の枚数の
両面印刷されたカットシートSが排紙トレイ155上に
排紙される。
能な枚数(n枚)分のカットシートの表面に対し片面印
刷し、その滞留されているカットシートの裏面を片面印
刷する毎に、新たなカットシートを給紙しその表面に対
し片面印刷することで、印刷装置100の記録紙搬送能
力を最大限に活かした両面印刷を行なうことができるも
のである。本発明は、特に、このような両面印刷機能を
有する印刷装置に適用される。また、このような両面印
刷機能を、その滞留可能な枚数nに応じてnページ両面
印刷モードと称することとする。但し、このnページ両
面印刷モードの印刷される順番は、送信されてくるペー
ジ単位の印刷データの順序で印刷されるわけではなく、
ある時点の印刷処理の開始時に送信されてきた印刷デー
タのページ数に応じて、例えば、2ページ目の印刷デー
タ、4ページ目の印刷データ、1ページ目の印刷デー
タ、3ページ目の印刷データ等の順番で印刷される。
と印刷装置100から構成される印刷システムの構成に
ついて、図2を用いて説明する。図2は本発明の実施形
態の印刷システムの構成を示すブロック図である。尚、
本発明で説明する印刷システムは、ホスト・コンピュー
タ200と印刷装置100から構成されるが、本発明の
機能が実現できる構成であれば、複数の機器からなるシ
ステムであっても、LAN等のネットワークを介して処
理が行なわれるシステムであっても本発明を適用できる
ことは言うまでもない。
ついて説明していく。図2において、印刷装置100
は、機能的に大きく分けてフォーマッタ制御部110、
オペレーションパネル120、出力制御部130、プリ
ンタエンジン140より構成されている。フォーマッタ
制御部110は、インタフェース(I/F)部111
と、受信バッファ1121と、送信バッファ1122
と、コマンド解析部113と、印刷制御処理実行部11
4と、描画処理実行部115と、ページメモリ116
と、出力制御部130と、プリンタエンジン140より
構成されている。
スト・コンピュータ200との通信手段であり、ホスト
・コンピュータ200と印刷データの送受信を行なう。
受信バッファ1121は、ホスト・コンピュータ200
より受信する印刷情報等の印刷データを一時的に保存管
理する。送信バッファ1122は、ホスト・コンピュー
タ200へ送信する印刷状態等の印刷データを一時的に
保持管理する。コマンド解析部113は、受信バッファ
1121が受信した印刷データの解析を司る。印刷制御
処理実行部114は、コマンド解析部113の解析結果
によって印刷処理を制御する。描画処理実行部115
は、記録紙に画像を形成するための印刷データを生成す
る。ページメモリ116は描画処理実行部115で生成
された印刷データが展開される。
概要について説明する。まず、インタフェース(I/
F)部111が、ホスト・コンピュータ200より印刷
データを受信すると、その印刷データは一時的に受信バ
ッファ1121に逐次蓄積される。そして、必要に応じ
てコマンド解析部113によって読み出され印刷装置1
00に即したコマンドに処理される。尚、コマンド解析
部113は、各印刷制御コマンド体系や印刷ジョブ制御
言語に準じた制御プログラムにより構成されている。そ
して、このコマンド解析部113で解析されたコマンド
は、大きく分けて実際に記録紙に形成する画像に関する
コマンド、画像を形成するための印刷装置100内の印
刷動作の制御に関するコマンドに分けられる。そして、
文字、図形、イメージ等の画像の形成に関するコマンド
は、描画処理実行部115に渡され、画像を形成するた
めの印刷データが描画処理実行部115で生成される。
また、給紙選択やリセット命令等の印刷装置100内の
印刷動作の制御に関するコマンドは、印刷制御処理実行
部114に渡され、印刷装置100の印刷動作を制御す
るための印刷データが生成される。
部113より渡されるコマンドに基づいて、文字や図
形、イメージ等の印刷データをページメモリ116に逐
次展開して行く。尚、このページメモリ116は、この
画像信号の展開処理とプリンタエンジン140への画像
信号のシッピングの追いかけっこ、つまり、バンディン
グ制御によって管理されていてもよい。また、画像信号
を記憶する十分な記憶領域がある場合は、カットシート
1ページ分の画像信号を展開可能な記憶領域を確保して
もよい。また、一般的にフォーマッタ制御部110は、
中央演算処理装置(CPU)、リードオンリーメモリ
(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を有
するコンピュータ・システムによって構成されている。
また、各構成要素で実行される処理は、マルチタスクモ
ニタ(リアルタイムOS)のもとで、タイムシェアリン
グに処理されても良いし、各構成要素毎に専用のコント
ローラ・ハードウェアを用意して独立して処理されても
構わない。
置100の各種状態を設定・表示するためのものであ
る。出力制御部130は、ページメモリ117に展開さ
れた印刷データを画像信号に変換処理し、その画像信号
のプリンタエンジン部140へ出力を制御する。プリン
タエンジン部140は出力制御部130より入力された
画像信号を記録紙に永久可視画像形成するための印刷機
構部であり、図1において上述したものである。
説明したが、次にホスト・コンピュータ200の機能構
成について説明していく。図2において、ホスト・コン
ピュータ200は、入力デバイスであるところのキーボ
ード210、ポインティングデバイスであるところのマ
ウス211と、表示装置であるディスプレイ・モニタ2
20、印刷装置100との通信手段であるところのイン
タフェース(I/F)部230を合わせた一つのコンピ
ュータ・システムとして構成されている。尚、ホスト・
コンピュータ200は、MS_DOS、Windows
などの基本OSのもとで動作しているものとする。ま
た、上述したようにホスト・コンピュータ200は、プ
リントデータおよび制御コードからなる印刷データを印
刷装置100に出力する。
発明に関する機能的な部分にのみ注目し、基本OS上で
の機能を大きく分類すると、アプリケーション・ソフト
201、基本OSの機能の一部であるGraphic Device I
nterface(以後、GDIと称する)202、プリント・
プロセッサ203、プリンタ・ドライバ204、プリン
タドライバ204の生成したデータを一時的に格納処理
するプリント・スプーラ205に分けて考えることがで
きる。尚、本発明の実施形態では、プリントプロセッサ
203は、プリンタ・ドライバ204の前段に、プリン
ト・スプーラ205はプリンタ・ドライバ204の後段
に位置するものとする。また、基本OSによってこれら
の名称や機能的な枠組みは若干異なる場合があるが、本
発明の各構成要素の機能が実現できるモジュールであれ
ば、それらの名称や枠組みは本発明にとってあまり大き
な問題ではない。
と呼ばれるモジュールは、Windows95やWin
dowsNT固有のものであり、他の基本OSにおいて
は、例えば、プリント・フィルタなど呼ばれるモジュー
ルで実現できることも可能である。また、プリント・ス
プーラ205においても、プリント・キューと呼ばれる
モジュールに処理を組み込むことによって実現可能であ
る。
ータ200は、中央演算処理装置(CPU)、リードオ
ンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(R
AM)、ハードディスクドライバ(HDD)、各種入出
力制御部(I/O)等のハードウェアのもとで、基本ソ
フトと呼ばれるソフトウェアがその制御を司り、その基
本ソフトの元で、応用ソフトが動作するようになってい
る。また、プリント・プロセッサ203やプリンタ・ド
ライバ204やプリント・スプーラ205等も、この応
用ソフトの一つと位置付けられるものである。また、ア
プリケーション・ソフト201は、例えば、ワープロや
表計算などの基本ソフト上で動作する応用ソフトを指す
ものである。
を例に取り応用ソフトの動作を説明する。アプリケーシ
ョン・ソフト201では、テキスト等の文書の編集作業
を中心に行なう。そして、その文書を印刷する時には、
マウス211等によって印刷メニューを選択して印刷を
実行する。次に、アプリケーション・ソフト201は、
基本OSの一部の機能であるGDI202をコールす
る。このGDI202は、画面表示や印刷出力等の表示
装置や印刷装置の特性を司る基本関数群である。そし
て、アプリケーション・ソフト201は、この基本関数
群を利用することで、機種(ハードウェア)に依存する
部分を意識することなく、アプリケーション・ソフト2
01を動作させることが可能である。
に依存する情報を管理するプリンタ・ドライバ203か
ら印刷装置の持つ描画能力や印刷解像度等の情報を取り
込む。そして、アプリケーション・ソフト201からコ
ールされたGDI関数を解析する。次に、拡張メタファ
イル(EMF)221と呼ばれる中間的な印刷データを
生成し、そのEMF221を一時的にスプーリングす
る。このEMF221の生成が全てのページ分に対して
完了すると、アプリケーション・ソフト201は処理か
ら解放され、以後の印刷処理はプリント・サブ・システ
ムと呼ばれるモジュールがバックグランドで処理するこ
とになる。
リント・プロセッサ203が動作し、一時的にスプール
されているEMF221を読み出する。次に、その読み
出されたEMF221のデータストリームをGDI20
2経由で、現在選択されているプリンタ・ドライバ20
3に渡す。プリンタ・ドライバ203は、GDI202
より受け取ったEMF221と、それホスト・コンピュ
ータ200自身が有するグラフィカル・ユーザ・インタ
フェース(GUI)によって設定された印刷環境設定に
基づいて、印刷装置100のコマンド体系に準拠したコ
マンド列およびデータ列からなる印刷データを生成す
る。この生成された印刷データは、一旦、プリント・ス
プーラ204に蓄えられる。
リント・サブ・システムの処理の解放を早める役割を果
たす。つまり、直接、プリンタドライバ204から印刷
装置1に印刷データを送出すると、印刷装置100の受
信バッファ1121がいっぱいになったり、何らかの理
由(例えば、紙づまり(ジャム)など)によって通信手
段がオフライン状態になると、ホスト・コンピュータ2
00から印刷データが送信できない状態になり、印刷処
理が中断してしまうことがある。しかし、このプリンタ
・スプーラ204のように、一時的に印刷データを格納
する手段があれば、まず、そのプリンタ・スプーラ20
4に対して印刷データを全て吐き出すことができる。そ
の結果、アプリケーション・ソフト201やプリント・
サブ・システムは印刷データを逐次作成するといった印
刷処理から解放され、処理の解放を早めることができ。
プリント・スプーラ205を経由した後、ホスト・コン
ピュータ200のI/F部230を通して印刷装置10
0へ送信される。また、同時に、I/F制御部230
は、印刷装置100からの印刷状態等の印刷データを受
信する。以上、図2を用いて本発明の印刷システムを構
成する各構成要素について説明をしたが、次に本発明で
実行される動作を、具体的な例を挙げて説明する。
上で動作するワープロのアプリケーション・ソフト20
1を起動して作成した5ページの文書を両面印刷する場
合を考える。アプリケーション・ソフト201は、ホス
ト・コンピュータ200に対して印刷指示を出すと、ホ
スト・コンピュータ200は、GDI202をコールす
る。GDI202は、プリンタ・ドライバ204の能力
を問合せ、その能力に応じて、EMF221を生成す
る。このEMF221の生成が全てのページ分に対して
完了すると、アプリケーション・ソフト201は処理か
ら解放され、以後の印刷処理はバックグランドで処理さ
れることになる。
出し、GDI202に対してそのデータストリームを与
える役目を持つプリント・プロセッサ203が、EMF
221のデスプール処理を行なう。尚、プリント・プロ
セッサ203は、デスプール時に、そのデータストリー
ムに対して情報の抽出、情報の加工といったフィルタと
しての役割も果たすことが可能なモジュールである。ま
た、以下説明する本発明における処理負荷予測部203
aは、このプリント・プロセッサ203において実現す
るものとする。具体的には、処理負荷予測部203aに
よって、各ページの印刷データが印刷装置100に送信
され、その印刷データのページメモリ116への展開の
直前までにかかる処理時間を予測する。
る処理を含む本発明で実行される処理について、図3の
フローチャートを用いて説明する。図3は本発明の実施
形態で実行される処理の処理フローを示すフローチャー
トである。まず、ステップS(1)では、印刷ジョブの
ページ毎のファイルを統括する印刷ジョブ記述ファイル
をオープンする。この印刷ジョブ記述ファイルは、図4
のような構成をしており、1つの印刷ジョブに対して1
つの印刷ジョブ記述ファイルが生成される。そして、そ
の印刷ジョブに含まれる各ページ毎に作成されるページ
データ記述ファイルの位置を管理しているものである。
中のページ番号をカウントするための変数iの値を1ペ
ージ目を示すように初期化する。ステップS(3)で
は、印刷ジョブ記述ファイルの情報より、iページ目に
あたるページデータ記述ファイルの場所を取得し、その
ページデータ記述ファイルをオープンする。ステップS
(4)では、オープンしたページデータ記述ファイルか
ら、各オブジェクトレコード毎にデータストリームを識
別する。ステップS(5)において、そのオブジェクト
レコード毎のデータストリームに対する識別情報に基づ
いて、あらかじめ用意されている処理時間情報から各オ
ブジェクトレコードの処理に要する処理時間の予測値を
獲得する。一般的には、同じオブジェクトレコードであ
っても、パラメータの値や描画する大きさによって処理
時間は変化する。そして、本発明の実施形態では、その
オブジェクトレコードを処理するワーストケースの処理
時間や平均的な処理時間等の処理時間を事前に調べる。
そして、その処理時間に十分なマージンを持たせて適当
にチューニングした処理時間を、オブジェクトレコード
の処理に要する処理時間の予測値として定義する。ま
た、この処理時間の予測値は、平均的な能力を持つホス
ト・コンピュータで測定した時の処理時間の予測値とし
て定義するものである。従って、実際には、本発明で動
作する印刷システムの環境やホスト・コンピュータ20
0の能力によって左右されるので、先に定義した平均的
な能力を持つホスト・コンピュータと実際に運用するホ
スト・コンピュータ200の能力との比率を別途算出し
ておく。そして、その算出された比率(ファクター)に
基づいて処理時間の予測値を算出する。
理能力のファクターは、プリンタ・ドライバ204のイ
ンストール時や、プリント・プロセッサ203の1回目
の起動時に簡単な計算によって事前に算出しRAM等の
記憶媒体に保持しておくものとする。また、この処理時
間の予測値に関し、オブジェクトレコードを厳密に解釈
することで、より厳密な処理時間の予測値を算出するこ
とは技術的には可能であるが、印刷システム全体として
のトータルスループットの低下を招く恐れもあるため、
本発明の実施形態では、おおよその処理時間の予測値を
算出し、そのためのオーバーヘッドを最小限に抑えるこ
とにポイントを置いている。
トレコードの処理に要する処理時間予測値は、ステップ
S(6)において、既に算出されたオブジェクトレコー
ドの処理時間の予測値に積算される。ステップS(7)
では、オープンしたページデータ記述ファイル内に存在
する処理時間の予測値が算出されていないオブジェクト
レコードが最終オブジェクトレコードであるか否かを判
定する。最終オブジェクトレコードでない場合(ステッ
プS(7)でNO)、ステップS(4)に戻る。一方、
最終オブジェクトレコードであった場合(ステップS
(7)でYES)、ステップS(8)に進む。
ジ分のページデータ記述ファイルの処理に要する処理時
間の予測値をテーブルにセットする。ステップS(9)
では、印刷ジョブ記述ファイルの情報を参照し、既に処
理したページが最終ページであるか否かを判定する。最
終ページでない場合(ステップS(9)でNO)、ステ
ップS(10)に進む。ステップS(10)では、処理
したページ数をカウントするページカウンタiの内容を
1インクリメントする。そして、ステップS(3)に戻
る。一方、最終ページである場合(ステップS(9)で
YES)、処理を終了する。
する処理時間の予測値として、例えば、図5のような予
測値が得られたとする。そして、この予測値に応じて適
応的に印刷装置100のプリントエンジン140のnペ
ージ両面印刷モードを切り替える処理を両面印刷モード
判別部203bによって実行する。尚、本発明の実施形
態において、この両面印刷モード判別部203bで実行
される処理も処理負荷予測部203aで実行される処理
と同様プリント・プロセッサ203において実行される
ものとする。
面印刷モードを切り替える基準を判別する最適な判別方
法について、図6を用いて説明する。図6は本発明の実
施形態の両面印刷モードを切り替える基準を判別する最
適な判別方法の概念を説明するための図である。尚、両
面印刷モードを切り替える基準としては、プリンタエン
ジン140の記録紙搬送能力であるm[PPM](PPM=
Page Per Minutes)に応じて切り替える。例えば、記録
紙搬送能力3.2[PPM]の印刷装置の印刷と、記録
紙搬送能力4.0[PPM]の印刷装置の印刷における
両面印刷モードの切り替えについて検討してみる。
て4ページが、また、チェックポイントの時点におい
て1ページが、更に、チェックポイントの時点におい
て3ページがそれぞれ印刷処理が完了するような印刷デ
ータが送信されてくる場合には、記録紙搬送能力4.0
[PPM]の印刷装置は、4ページ両面印刷モードで印
刷することが可能となる。しかしながら、チェックポイ
ントの時点において4ページが完了していても、チェ
ックポイントの時点において1ページ目の印刷データ
に対する印刷が間に合わないような記録紙搬送能力3.
2[PPM]の印刷装置である場合には、4ページ両面
印刷モードで印刷してもトータルスループットを向上す
ることはできない。そのため、このような印刷データが
送信されてくる場合の記録紙搬送能力3.2[PPM]
の印刷装置は、2ページ両面印刷モードで印刷しなけれ
ばならない。
択する基準としては、処理時間の予測値に応じて印刷可
能なnページ両面印刷モードとの対応を予めテーブルと
して準備しておき、そのテーブルを参照することで、算
出された処理時間の予測値に対応するnページ両面印刷
モードを選択する。また、プリンタエンジン140の記
録紙搬送能力をm[PPM]である場合に、各ページの
処理に要する処理時間の予測値が(60÷m)[se
c]以内であれば、プリンタエンジン140の最高性能
を生かすnmaxページ両面印刷モードに切り替え可能で
ある。そして、この場合はテーブルを参照することによ
るnページ両面印刷モードの選択は不要となる。
フト201が作成した5ページ分の印刷データの処理に
要する処理時間の予測値の一例を示しているが、この予
測値を図7に示す各チェックポイント、、と照ら
し合わせて選択するnページ両面印刷モードを決定す
る。この場合、チェックポイントの時点において4ペ
ージが、また、チェックポイントの時点において1ペ
ージが、更に、チェックポイントの時点において3ペ
ージがそれぞれ印刷処理が完了しているので、4ページ
両面印刷モードによって高速印刷が可能なことが事前に
判明する。
を送信する方法では、チェックポイントの時点では、
4ページの印刷処理が完了されていないことがわかる。
つまり、本発明では、事前にトータルスループットが最
適になるように、各ページの印刷処理の順序を決定する
ため、印刷装置100内で印刷待ちをするページがなく
なり効率良い印刷処理が可能になる。また、出力待ちが
なくなることで、印刷装置100内で出力待ちによって
従来発生していた印刷装置100内の印刷すべきページ
のための印刷処理に十分なマージンが得られないという
問題点や、出力待ちをしているページの印刷データを保
持するための記憶領域を無駄に費やすという問題点をな
くすことができる。
bで選択されるnページ両面印刷モードを実行する印刷
データを印刷装置100に送信する順序を制御する処理
をデータストリーム処理部203cによって実行する。
尚、本発明の実施形態において、このデータストリーム
処理部203cで実行される処理も処理負荷予測部20
3aで実行される処理と同様プリント・プロセッサ20
3において実行されるものとする。
ブ記述ファイルによって統括的に管理されている。ま
た、印刷ジョブ記述ファイルに含まれる各ページ毎のペ
ージデータ記述ファイルに関しては、その印刷ジョブ記
述ファイルに含まれるページデータ記述ファイルが独立
的に作用するものである。これは、先に送出したページ
データ記述ファイルで使用したフォント属性や用紙など
の印刷環境設定が継続して次のページデータ記述ファイ
ルが構成されたりしないことを意味する。従って、通常
は、印刷ジョブ記述ファイルに含まれるページデータ記
述ファイルは1ページ目から連続するページ順で構成さ
れるが、この順序を印刷ジョブ記述ファイルの操作によ
って、不連続するページ順に変更することは基本的には
問題ないことである。
ルの特性を鑑み、データストリーム処理部203では、
両面印刷モード判別部203bによって選択されたnペ
ージ両面印刷モードに従って、印刷ジョブ記述ファイル
に含まれるページデータ記述ファイルのページ順を変更
する。そして、この変更されたページ順で構成されるペ
ージデータ記述ファイルを含む印刷ジョブ記述ファイル
を、GDI202を介してプリンタ・ドライバ204へ
渡すことで、プリンタ・ドライバ204はnページ両面
印刷モードの切り替えを意識することなく、あたかも通
常の印刷処理を行なうのと同じように印刷処理すること
ができる。
て説明する。図8は本発明の実施形態の概要を説明する
ための図である。図8において、ホスト・コンピュータ
200のアプリケーション・ソフト201によって作成
された印刷データ(ページ1〜4)を印刷装置100の
プリンタエンジン140に対してを送出する前に、GD
I202によってEMF211を作成する。そして、こ
の作成されたEMF221を印刷ジョブ記述ファイル単
位で解析し、各ページの処理に要する処理時間の予測値
を算出する。この算出された処理時間の予測値に基づ
き、トータルな処理時間の予測値のワーストケースより
少しでも速く印刷が完了するためのnページ両面処理モ
ードを選択する。図8の場合、ケース1では4ページ両
面印刷モードが選択され、ケース2では2ページ両面印
刷モードが選択される。但し、ネットワーク接続時にお
いては、様々な中間経路を介したり、回線の接続状況
(いわゆるネットワークトラフィック)によってホスト
コンピュータより送信した印刷データが直に印刷装置側
に到達するとは限らない。ホストコンピュータ側で算出
する予測値には、このような外乱要因は考慮できないた
め、このような環境下では、印刷装置側の受信バッファ
を十分に大きく取りnページ分のデータを溜めてから処
理を行うか、IEEE1394インタフェースで規定さ
れるようなリアルタイム転送を保証するインタフェース
によってネットワーク環境を構築した上で実現されるも
のとする。
ピュータ200にローカル接続された印刷装置100か
らなる印刷システムにおいて説明を行なったが、ホスト
・コンピュータ200と印刷装置100がネットワーク
を介して接続されている場合においても本発明を適用す
ることが可能である。この場合は、印刷処理予測部20
3a、両面印刷モード判別部203b、データストリー
ム処理部203cの各構成要素を、ネットワーク経路上
の別のコンピュータ上で分散処理するように構成するこ
とも可能である。また、この場合は、ネットワーク上の
最寄りの印刷装置で、両面印刷が可能な印刷装置を検索
し、自動的に処理先を振り分ける等の処理も、データス
トリーム処理部203cによって実現可能である。
刷装置を前提として説明したが、カラー印刷が可能な印
刷装置においても適用可能である。以上説明したよう
に、本実施形態によれば、ホスト・コンピュータ200
で印刷装置100で実行する両面印刷の制御を行なう際
に、事前に印刷データの各ページの処理に要する処理時
間の予測値を算出する。そして、ホスト・コンピュータ
における所定のページ数の処理が印刷装置100の印刷
処理よりも先行する場合には、最高のトータルスループ
ットが得られるように、印刷装置100に印刷データを
送信する前段階で最適な印刷データのページ順の入れ替
え操作を行ない、nページ両面印刷モードに積極的に切
り替えるので印刷システムのトータルスループット向上
することが可能となる。
グがなくなり、片面印刷でも両面印刷でも同じページメ
モリ116で動作可能という優れた効果がある。これに
より、印刷装置100に搭載すべきページメモリ116
に必要とする記憶領域が緩和され、価格的にもメリット
がある製品を作ることが可能となる。更に、ホスト・コ
ンピュータ200において、従来の印刷装置の処理負荷
の一部である両面印刷の制御を担うため、ホスト・コン
ピュータ200のハードウェア性能(処理能力)に応じ
て印刷結果を得るまでのトータルスループットを飛躍的
に向上することが可能となる。このため、印刷装置10
0単体の性能に依存することなく、今後益々性能が向上
することが明白なパーソナルコンピュータやネットワー
ク等の環境下で、その環境に比例して本発明で実現され
る効果が増大することが期待できる。
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
等)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述し
た実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム
コードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に
供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(ま
たはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラ
ムコードを読出し実行することによっても、達成される
ことは言うまでもない。
ラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディ
スク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード、ROMなどを用いることができる。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになるが、簡単に説
明すると、図9のメモリマップ例に示す各モジュールを
記憶媒体に格納することになる。すなわち、少なくとも
「算出モジュール」、「選択モジュール」および「変更
モジュール」の各モジュールのプログラムコードを記憶
媒体に格納すればよい。
上で作成された印刷データの処理時間の予測値を算出す
る。「選択モジュール」は、算出された予測値に基づい
て、印刷装置の両面印刷モードを選択する。「変更モジ
ュール」は、選択された両面印刷モードに基づいて、印
刷データのデータストリームの構成を変更する。
両面印刷機構を有する印刷システムにおいて、コストア
ップすることなくトータルスループットを向上すること
ができる情報処理装置及びその制御方法を提供できる。
装置の基本構成を示す断面図である。
ブロック図である。
ーを示すフローチャートである。
ページ記述ファイルの関係を示す図である。
の予測値の一例を示す図である。
る基準を判別する最適な判別方法の概念を説明するため
の図である。
モードを決定するための図である。
ある。
を格納した記憶媒体のメモリマップの構造を示す図であ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 複数種類の両面印刷モードによる両面印
刷が可能な両面印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷
データを出力する情報処理装置であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算出する算出手段
と、 前記算出手段で算出した予測値に基づいて、前記印刷装
置の両面印刷モードを選択する選択手段と、 前記選択手段で選択した両面印刷モードに基づいて、前
記印刷装置に出力される前記印刷データのページ順を変
更する変更手段とを備えることを特徴とする情報処理装
置。 - 【請求項2】 複数種類の両面印刷モードによる両面印
刷が可能な両面印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷
データを出力する情報処理装置であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算出する算出手段
と、 前記算出手段で算出した予測値と前記印刷装置の記録紙
搬送能力とに基づいて、前記印刷装置の両面印刷モード
を選択する選択手段と、 前記選択手段で選択した両面印刷モードに基づいて、前
記印刷装置に出力される前記印刷データのデータストリ
ームの構成を変更する変更手段とを備えることを特徴と
する情報処理装置。 - 【請求項3】 複数種類の両面印刷モードによる両面印
刷が可能な両面印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷
データを出力する情報処理装置であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算出する算出手段
と、 前記算出手段で算出した予測値と前記印刷装置の記録紙
搬送能力とに基づいて、前記印刷装置の両面印刷モード
を選択する選択手段と、 前記選択手段で選択した両面印刷モードに基づいて、前
記印刷装置に出力される前記印刷データのページ順を変
更する変更手段とを備えることを特徴とする情報処理装
置。 - 【請求項4】 前記複数の両面印刷モードは、2ページ
両面モードと4ページ両面モードとを含む ことを特徴と
する請求項1乃至3いずれか1項に記載の情報処理装
置。 - 【請求項5】 前記複数の両面印刷モードは、2ページ
両面モードと4ペー ジ両面モードと5ページ両面印刷モ
ードとを含む ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか
1項に記載の情報処理装置。 - 【請求項6】 複数種類の両面印刷モードによる両面印
刷が可能な両面印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷
データを出力する情報処理装置の制御方法であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算出する算出工程
と、 前記算出工程で算出した予測値に基づいて、前記印刷装
置の両面印刷モードを選択する選択工程と、 前記選択工程で選択した両面印刷モードに基づいて、前
記印刷装置に出力される前記印刷データのページ順を変
更する変更工程と を備えることを特徴とする情報処理装
置の制御方法。 - 【請求項7】 複数種類の両面印刷モードによる両面印
刷が可能な両面印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷
データを出力する情報処理装置の制御方法であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算出する算出工程
と、 前記算出工程で算出した予測値と前記印刷装置の記録紙
搬送能力とに基づいて、前記印刷装置の両面印刷モード
を選択する選択工程と、 前記選択工程で選択した両面印刷モードに基づいて、前
記印刷装置に出力される前記印刷データのデータストリ
ームの構成を変更する変更工程と を備えることを特徴と
する情報処理装置の制御方法。 - 【請求項8】 複数種類の両面印刷モードによる両面印
刷が可能な両面印刷機能を備える印刷装置に対し、印刷
データを出力する情報処理装置の制御方法であって、 前記印刷データの処理時間の予測値を算出する算出工程
と、 前記算出工程で算出した予測値と前記印刷装置の記録紙
搬送能力とに基づいて、前記印刷装置の両面印刷モード
を選択する選択工程と、 前記選択工程で選択した両面印刷モードに基づいて、前
記印刷装置に出力される前記印刷データのページ順を変
更する変更工程と を備えることを特徴とする情報処理装
置の制御方法。 - 【請求項9】 前記複数の両面印刷モードは、2ページ
両面モードと4ページ両面モードとを含む ことを特徴と
する請求項6乃至8いずれか1項に記載の情報処理装置
の制御方法。 - 【請求項10】 前記複数の両面印刷モードは、2ペー
ジ両面モードと4ページ両面モードと5ページ両面印刷
モードとを含む ことを特徴とする請求項6乃至8いずれ
か1項に記載の情報処理装置の制御方法。
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JP04814097A JP3432105B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 情報処理装置及びその制御方法 |
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JPH10240476A JPH10240476A (ja) | 1998-09-11 |
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JP (1) | JP3432105B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20140105250A (ko) * | 2013-02-22 | 2014-09-01 | 삼성전자주식회사 | 화상형성장치 및 화상 형성 방법 |
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JP3823846B2 (ja) | 2002-02-27 | 2006-09-20 | ブラザー工業株式会社 | スプールファイル加工装置、プログラム及び記録媒体 |
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JP2010277273A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Brother Ind Ltd | 画像形成システムおよび画像形成装置用のドライバ |
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1997
- 1997-03-03 JP JP04814097A patent/JP3432105B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101990457B1 (ko) * | 2013-02-22 | 2019-06-18 | 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. | 화상형성장치 및 화상 형성 방법 |
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