JP2004261180A - 虫防除システム - Google Patents

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Abstract

【課題】防除領域の外側にいる虫を誘引することなく、防除領域内に侵入した虫を誘引して防除領域から取り除くことができる虫防除システムを提供する。
【解決手段】照明装置は、建物20内部の天井及び出入口21の外側の軒天井に設置された複数の照明器具1で構成される。各照明器具1は、直管形の蛍光ランプにシリンダ状の短波長光カットフィルタを装着することで、波長が約300nm以上且つ約410nm未満の分光エネルギーの最大値が約410nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約26%未満になるように構成されている。また、建物20の内部には、正面のガラス窓22付近の部位に、誘虫用発光部と粘着式の捕虫部とを有する誘虫装置2が設置されており、誘虫用発光部の光軸は建物20の奥を向くように配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物や設備などの防除領域に侵入する昆虫をはじめとする生物(虫)を防除する虫防除システムに関するものである。
この種の虫防除システムとしては、例えば特許文献1に示されるように、誘虫効果の高い紫外線を照射する誘虫灯を備える電撃殺虫器を建物の外壁付近に設置し、誘虫灯で誘引した虫を電撃により殺虫するものがあった(従来例1)。
また上記の従来例1に類似した虫防除システムとして、例えば特許文献2に示されるように、防除領域の周辺に誘虫効果の高い光を照射する誘虫灯を設置し、防除対象の虫を殺虫せずに、誘虫灯の周辺に係留することで、防除領域へ侵入する虫を削減するものもあった(従来例2)。
また、多くの昆虫は紫外領域の光に誘引されるため、例えば特許文献3に示されるように、建物の外壁に設けた窓や扉に嵌め込んだガラスに、建物内に設置された照明器具から放射される紫外領域の光をカットする処理を施して、窓から建物の外側に漏れる紫外領域の光を低減して、昆虫などの虫を誘引しないようにしたものもあった(従来例3)。
特開2001−95460号公報(第2頁、及び、第1図) 特開2003−9744号公報(段落番号[0008]−[0009]) 特開平1−122935号公報(第2頁−第3頁)
上述の従来例1では、電撃殺虫器や誘虫灯を建物の外壁付近に設置しているので、誘虫灯から誘虫効果の高い紫外線が建物の周辺に照射される。また従来例2では、誘虫灯から防除領域の方向だけではなく、全周方向に誘虫効果のある光を照射してしまう。したがって、従来例1、2に示される虫防除システムでは、電撃殺虫器や誘虫灯がなければ近寄ってこなかったはずの虫まで誘引されることになり、これらの虫防除システムを施工したためにより多くの虫を引き寄せてしまい、その結果建物の内部に侵入する虫がかえって増加してしまう虞があった。
また従来例3では、建物から漏れ出す紫外線を低減することで建物の近くに集まってくる昆虫の数を減らしているので、建物の外部から内部への虫の侵入をある程度は防止できるものの、一旦建物の内部に侵入した虫に対しては効果が無く、侵入した虫を排除したり捕獲することはできなかった。また、窓や扉を開けると、紫外光をカットしていない光が外部に漏れてしまい、近寄ってくる虫の数を減らす効果が全く発揮できなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、防除領域の外側にいる虫を誘引することなく、防除領域内に侵入した虫を誘引して防除領域から取り除くことができる虫防除システムを提供するにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、誘虫効果のある波長の光を低減した放射光を放射し、虫の侵入を防ぎたい防除領域を少なくとも含む照明範囲を照明する照明装置と、光軸が虫を誘引したい方向を向くように配置された誘虫用発光部を具備し、防除領域の内部に侵入した虫を誘虫用発光部の光で誘引する誘虫装置とを備えて成ることを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約410nm未満の分光エネルギーの最大値が約410nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約26%未満になるように構成されたことを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約380nm未満の分光エネルギーの最大値が約380nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約18%未満になるように構成されたことを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約500nm未満の分光エネルギーの最大値が約500nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約12%未満になるように構成されたことを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、誘虫用発光部は、波長が約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を少なくとも放射することを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、誘虫用発光部を点滅させたことを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、照明装置から防除領域の外側に照射される光を遮光する遮光手段を設けたことを特徴とする。
請求項8の発明では、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、照明装置又は誘虫用発光部の内少なくとも何れか一方から放射される光のS偏光成分を低減する減光手段を設けたことを特徴とする。
請求項9の発明では、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、防除領域と外部とを仕切る壁に光を透過する透光窓が設けられ、誘虫用発光部の放射光のS偏光成分又はP偏光成分の内の何れか一方を低減する第1の減光手段を誘虫用発光部に設けるとともに、S偏光成分又はP偏光成分の内の他方を減光する第2の減光手段を透光窓に設けたことを特徴とする。
請求項10の発明では、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、誘虫用発光部又は照明装置の内の少なくとも何れか一方の照射面の少なくとも一部に紫外線を吸収する紫外線吸収部を設けたことを特徴とする。
請求項11の発明では、請求項1乃至10の何れか1つの発明において、誘虫装置に、誘虫用発光部から防除領域と略正反対の方向へ照射される光を遮光する手段を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、防除領域を少なくとも含む照明範囲を照明する照明装置は、放射光から誘虫効果のある波長の光が除かれているので、防除領域の外側にいる虫が照明装置の光に誘われて防除領域に侵入するのを防止できるという効果がある。そのうえ、防除領域の内部に侵入した虫は誘虫用発光部の光で誘引しているので、既に防除領域に侵入した虫を誘虫装置により所望の方向に誘引できるという効果がある。さらに、誘虫装置の誘虫用発光部は光軸が虫を誘引したい方向を向くように設置されているので、誘虫用発光部の光が不要な方向に放射されて新たな虫を誘引するのを防止でき、誘虫装置を設置することで防除領域に集まってくる虫の数が増加するのを防止できるという効果もある。また更に、照明装置の放射光からは誘虫効果のある波長の光が除かれているので、誘虫用発光部以外の誘引源を減らすことで、誘虫装置による虫の誘引効果が向上するという効果もある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約410nm未満の分光エネルギーの最大値が約410nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約26%未満になるように構成されたことを特徴とし、多くの昆虫は紫外領域の光に誘引されるのであるが、紫外領域から可視領域の短波長側にかけて短波長光を除去することで、照明装置の光に誘引される虫の数を確実に低減できるという効果がある。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約380nm未満の分光エネルギーの最大値が約380nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約18%未満になるように構成されたことを特徴とし、紫外領域を含む短波長光を除去した場合は照明装置の光が黄色味を帯びることがあるが、照明装置の光から紫外領域の光のみを除去することで、照明装置の光が黄色味を帯びることなく、高い演色性を保ちつつ照明装置の光に誘引される虫の数を低減できるという効果がある。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約500nm未満の分光エネルギーの最大値が約500nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約12%未満になるように構成されたことを特徴とし、請求項2の発明に比べてさらに可視領域の短波長側の光を除去することで、照明装置の光が多少黄色味を帯びたとしても、照明装置の光に誘引される虫の数を確実に低減できるという効果がある。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、誘虫用発光部は、波長が約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を少なくとも放射することを特徴とし、虫に対して高い誘引効果のある紫外光を放射することで、防除領域の内部に侵入した虫を確実に誘引することができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、誘虫用発光部を点滅させたことを特徴とし、虫は点滅する光に誘引されやすいので、誘虫用発光部を点滅させることで、点灯し続けた場合に比べて虫の誘引効果を高めることができる。
請求項7の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、照明装置から防除領域の外側に照射される光を遮光する遮光手段を設けたことを特徴とし、紫外光に比べて誘引効果は低いもの可視領域の光によっても虫は誘引されるので、遮光手段により照明装置の光が防除領域の外側に漏れるのを防ぐことで、防除領域の外側にいる虫が防除領域に誘引されるのをさらに低減できる。
請求項8の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、照明装置又は誘虫用発光部の内少なくとも何れか一方から放射される光のS偏光成分を低減する減光手段を設けたことを特徴とし、減光手段によって放射光のS偏光成分を低減しているので、主たる反射面(入射角が深い反射面)で反射される光を低減することができる。照明装置又は誘虫用発光部の光が照射面で反射されると、その反射光が防除領域の外側に漏れて、防除領域の外側にいる虫を誘引する虞があるが、減光手段により主たる反射面で反射される光を低減しているので、この反射光によって外部の虫が誘引されるのを防止できる。
請求項9の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、防除領域と外部とを仕切る壁に光を透過する透光窓が設けられ、誘虫用発光部の放射光のS偏光成分又はP偏光成分の内の何れか一方を低減する第1の減光手段を誘虫用発光部に設けるとともに、S偏光成分又はP偏光成分の内の他方を減光する第2の減光手段を透光窓に設けたことを特徴とし、誘虫用発光部に設けた第1の減光手段で放射光のS偏光成分又はP偏光成分の内の何れか一方を低減するとともに、透光窓に設けた第2の減光手段でS偏光成分又はP偏光成分の内の他方を低減しているので、誘虫用発光部は防除領域に十分な光を放射しつつ、放射光が防除領域の外側に漏れるのを防いで、防除領域の外側にいる虫が誘虫用発光部の光に誘引されるのを防止できるという効果がある。
請求項10の発明は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、誘虫用発光部又は照明装置の内の少なくとも何れか一方の照射面の少なくとも一部に紫外線を吸収する紫外線吸収部を設けたことを特徴とし、照射面に照射された光に含まれる紫外領域の光を紫外線吸収部で吸収することによって、照射面で反射された反射光から紫外領域の光を除くことができ、反射光によって紫外領域の外側にいる虫が誘引されるのを防止できるという効果がある。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れか1つの発明において、誘虫用発光部から防除領域と略正反対の方向へ照射される光を遮光することで、誘虫装置に対して防除領域と略正反対の方向にいる虫を誘引するのを防止でき、防除領域の周辺から誘虫用発光部の光に誘われて防除領域に向かう虫の数を低減しつつ、防除領域の内部に侵入した虫を誘虫発光部側に誘引することができるという効果がある。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明に係る虫防除システムをスーパーマーケットのような店舗に適用した一実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。
図1は建物(店舗)20の平面図であり、建物20の正面略中央には出入口21が設けられ、建物20の正面の壁と右側の壁の前面側にはガラス窓22が設けられている。建物20の内部は仕切壁23によって店舗スペース24と事務室25とに分けられ、建物20の右奥には事務室25が設けられている。また、建物20の左側及び正面奥の壁に沿ってショーケース26がL形に配置され、店舗スペース24と事務室25とを仕切る仕切壁23に沿ってレジ27が配置されている。
そして、店舗スペース24及び事務室25の天井や、出入口21の外側にある軒天井には複数の照明器具1が配設されている。各照明器具1は直管形の蛍光ランプ(図示せず)を具備し、短波長光に対して非透過性を有する材料からシリンダ状(円筒状)に形成された短波長光カットフィルタ(図示せず)を直管形の蛍光ランプに装着することで、蛍光ランプの放射光から短波長の光をカットしている。図2は短波長光カットフィルタの各波長の光に対する透過率を示しており、カットする光の波長の上限が約410nmに設定されている。
ところで、多くの昆虫は紫外領域の光に誘引されることが知られており、紫外領域を含む短波長光を照明器具1の放射光から除去することが、昆虫の誘引を防ぐためには有効である。本発明者らは紫外領域から可視領域の短波長側にかけての光をカットする短波長光カットフィルタを照明器具1の光源に被せて、誘引される昆虫の低減効果を調べる実験を鱗翅目及び双翅目の昆虫について行ったところ、図3に示すような結果が得られた。ここで、横軸は各短波長光カットフィルタでカットされる光の波長の上限であり、縦軸はフィルタを使用しない場合の昆虫の誘引数に対するフィルタを使用する場合の昆虫の誘引数の比率である。
図3の実験結果から波長が約410nmまでの短波長光を低減した場合に誘引数が効率良く減少することが判明した。また可視領域の光の吸収率が高くなると、人間が見た場合に光色が黄色味を帯びることになり外観上好ましくないが、この点においてもカットする波長の上限が約410nm未満であれば黄色味が少なく外観上の問題も起こりにくい。
ここで、波長が約410nm未満の光をカットする短波長光カットフィルタを各種の光源に被せた場合に、各々の光源について波長が約410nm以上の最大分光エネルギーに対する約410nm未満の最大分光エネルギーの比率を求めた結果を表1に示す。
Figure 2004261180
この表1から分かるように、各光源の色味を確保しつつ波長が410nm未満の短波長光をカットして虫の誘引を防止するためには、波長が約410nm未満の最大分光エネルギーが、約410nm以上の最大分光エネルギーに対する比率を約26%未満に収めることが必要になる。尚、本実施形態では短波長光カットフィルタを光源に被せることで波長が約410nm未満の短波長光をカットしているが、波長が約410nm未満の短波長光を放射しない光源を用いても良いことは言うまでもない。
このように照明器具1の分光分布を調整することで、照明器具1の光で誘引される虫を減らして、建物20内への虫の侵入を防止しているのであるが、建物20の内部(防除領域)への虫の侵入を完全に防止することは不可能である。そこで、既に建物20内に侵入した虫や、出入口21付近にいて内部に侵入する可能性の高い虫を排除したり捕獲するために、建物20正面のガラス窓22付近の天井には粘着式の捕虫器からなる誘虫装置2を設置してある。この誘虫装置2は、光で虫を誘引するための誘虫用発光部(図示せず)を備え、誘虫用発光部の光軸が建物20の奥(内側)を向くように設置されており、誘虫用発光部の光で建物20の奥にあるショーケース26に近付く虫を正面のガラス窓22側に誘引する。尚、図4は誘虫用発光部の発光分布を示し、この誘虫用発光部は例えば10Hzで点滅している。
ここで、誘虫用発光部の光は、虫を効果的に誘引する特性を備えていることが要求される。上述のように昆虫は紫外領域の光に強く誘引されることが知られており、Bickford(Bickford,E.D "Biological Lighting",I.E.S.Nat.Tech.Conf.Paper,Preprint No.2,1964)によると各波長における誘引効果の強さ(光の強度に対する相対感度の比率)は図5に示すような分布をとる。尚、図中のイは人間の特性を示し、ロは昆虫の特性を示している。この図から分かるように、誘虫用発光部が、約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を主として発することで、効率的に虫を誘引することが可能になる。
また誘虫用発光部の光が虫の侵入を防除したい防除領域から外部に向かって放射されると、外部にいる虫が誘虫用発光部の光に誘われて、防除領域の内部に侵入する虞がある。そこで、本実施形態では誘虫用発光部の光軸が防除領域の内側を向くようにして誘虫装置2を設置してあり、虫を誘引したい方向に誘虫用発光部の光軸を向けることで、誘虫装置2の設置によって防除領域内に侵入する虫が増加するのを防止している。
また更に、照明器具1の分光分布の制限に加えて誘虫装置2を設置しているので、誘虫装置2のみを設置した場合に比べてその誘虫効果が向上する。これは、誘虫用発光部からの光で虫を誘引する際に妨害刺激となる照明装置からの放射光が、誘虫効果のある波長が約410nm以下の光をほとんど放射しないため、虫にとっては誘虫用発光部からの光のみが目立つからである。
また、誘虫用発光部を交流点灯して点滅させた場合と、直流点灯させた場合とで蠅を誘引する実験を行った結果、蠅は誘虫用発光部を交流点灯させた側に圧倒的に誘引され、誘虫用発光部のランプ光束を直流点灯の場合より半減させても、交流点灯の方が多く捕虫できたという実験結果が得られている(例えばSyms,Goodman:Entomol.Exper.Appl.,vol.43,pp.81-85,1987.)。これは、交流点灯によるランプの点滅が高い誘虫性を発揮した例であり、本実施形態では誘虫用発光部の発光を点滅させることで、より高い誘虫効果を得るようにしている。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図6〜図8に基づいて説明する。実施形態1では、店舗スペース24及び事務室25の天井や出入口21の外側の軒天井に設置した照明器具1の蛍光ランプ全てに、カットする光の波長の上限が約410nmに設定されたシリンダ状の短波長光カットフィルタを装着しているのに対して、本実施形態では、図6に示すように店舗スペース24の天井と出入口21の外側の軒天井に設置した照明器具1aの蛍光ランプには、図7に示すような透過率を有し、カットする光の波長の上限が約380nmに設定されたシリンダ状の短波長光カットフィルタを装着するとともに、事務室25の天井に設置された照明器具1bには、図8に示すような分光分布を有し、500nm未満の光をほとんど放射しないランプを用いている。尚、照明器具1a,1bの分光分布以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
ところで、上述した実施形態1では、照明器具1からの放射光に対する分光分布の制限が可視光領域にも及んでいるため、放射光の色調に対する影響が小さいとはいえ、皆無ではない。例えば店舗スペース24の天井や出入口21の外側の軒天井に設置される照明器具1aの光は客に見られるし、その光によって商品の見え方も左右されるため、照明の色味に対する要求水準が高く、このような照明器具1aに対しては制限を加える波長を約380nm以下の紫外領域のみに限定することが望ましい。つまり、照明器具1aの蛍光ランプに装着する短波長光カットフィルタには、カットされる波長の上限が約380nm以下のものを用いて、放射光から紫外領域のみの光を除去しており、除去する光を紫外領域のみに限定することで、一定の防除効果を確保しながら色調を保つことが可能になる。
ここで、波長が約380nm未満の光をカットする短波長光カットフィルタを各種の光源に被せた場合に、各々の光源について波長が約380nm以上の最大分光エネルギーに対する約380nm未満の最大分光エネルギーの比率を求めた結果を表2に示す。
Figure 2004261180
この表2から分かるように、各光源の色味を確保しつつ380nm未満の短波長光をカットして虫の誘引を防止するためには、波長が約380nm未満の最大分光エネルギーが、約380nm以上の最大分光エネルギーに対する比率を約18%未満に収めることが必要になる。尚、本実施形態では短波長光カットフィルタを光源に被せることで波長が約380nm未満の短波長光をカットしているが、波長が約380nm未満の短波長光を放射しない光源を用いても良いこと言うまでもない。
一方、事務室25の天井に設置される照明器具1bのように照明の色味に対する要求水準が低く、黄色味をおびた光でも照明の目的に支障をきたさない場合には、虫の防除効果をより高めるために、さらに長波長側まで光をカットすることが望ましい。そこで、本実施形態では照明器具1bに、波長が約500nm以下の光を殆ど放射しないランプを用いており、実施形態1よりもさらに長波長側の光まで除去することで、実施形態1に比べて虫の防除効果を高めている。
尚、照明器具1bに波長が約500nm以下の光を殆ど放射しないランプを用いる代わりに、カットされる波長の上限が約500nm以下の短波長光カットフィルタをランプに被せることで、波長が約500nm以下の光をカットするようにしても良いことは言うまでもない。ここで、波長が約500nm未満の光をカットする短波長光カットフィルタを各種の光源に被せた場合に、各々の光源について波長が約500nm以上の最大分光エネルギーに対する約500nm未満の最大分光エネルギーの比率を求めた結果を表3に示す。
Figure 2004261180
この表3から分かるように、各光源の色味を確保しつつ波長が約500nm未満の短波長光をカットして虫の誘引を防止するためには、約500nm未満の最大分光エネルギーが、約500nm以上の最大分光エネルギーに対する比率を約12%未満に収めることが必要になる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図9及び図10に基づいて説明する。尚、虫防除システムの基本的な構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
ところで、実施形態1で説明した図5の実験データから明らかなように、約410nm以上或いは約500nm以上の可視光にも虫を誘引する効果があるため、照明器具1からの放射光が実施形態1〜3で説明したような分光分布を有していたとしても、照明器具1の発光部が防除領域の外側から直視できる場合は、照明器具1の発光部が誘引源となって、虫が防除領域の内側に誘引される可能性がある。
図9は建物20の外壁に設けたガラス窓22付近の天井に設置された照明器具1を示している。この照明器具1はシリンダ状の短波長光カットフィルタを装着した直管形の蛍光ランプ1cを有し、ガラス窓22の設けられた壁に対してランプ軸方向が略直交するように配置されている。照明器具1は配光を制御するためのルーバー1dを複数備えている。複数のルーバー1dはそれぞれ平板状に形成され、法線方向がランプ軸方向と略平行になるようにランプ軸方向に一定の間隔をおいて配置されている。つまり、遮光手段たるルーバー1dはガラス窓22の設けられた壁と略平行に配置されており、蛍光ランプ1cからガラス窓22に向かう光を遮光しているので、ガラス窓22から外側に漏れる蛍光ランプ1cの光が減少し、蛍光ランプ1cの光に外部の虫が誘引されるのを防止することができる。
尚、本実施形態では照明器具1に設けたルーバー1dで、蛍光ランプ1cから外部に向かう光を遮光しているが、図10(a)に示すように天井面より垂下した遮光板28(遮光手段)で照明器具1’から外部に向かう光を遮光するようにしても良い。
照明器具1’は、白熱電球又は電球形蛍光ランプからなる発光部1eを備えたダウンライトからなり、発光部1eの照射方向(下方)には実施形態1又は2で説明したような分光特性を有する平板状の短波長光カットフィルタ1fが配置されて、発光部1eの放射光から短波長光を除去している。尚、照明器具1’では短波長光カットフィルタ1fを用いることで短波長光を除去しているが、短波長光カットフィルタ1fを用いる代わりに、図10(b)に示すように短波長光を放射しない発光部1e’を用いることで、紫外領域から可視領域の短波長側にかけての光を除去するようにしても良い。
ここで、照明器具1’の発光部1e,1e’は外部からガラス窓22を通して視認可能となっているが、遮光板28を発光部1e,1e’とガラス窓22との間の天井の部位に突設しているので、遮光板28で発光部1e,1e’からの光がガラス窓22を通して外部に漏れるのを防止でき、照明器具1’の光に虫が誘引されるのを防止することができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図11及び図12に基づいて説明する。上述した実施形態1において、照明器具1の発光部からの光や誘虫装置2の誘虫用発光部からの光が、防除領域内のガラス面や什器などで反射して虫の侵入が予想される方向に反射される虞がある。例えば図11に示すように誘虫装置2からの光が、建物20内にある什器などの反射物体30に反射されると、その反射光が建物20の外壁に設けたガラス窓22を通して外部に漏れ出す虞がある。尚、虫防除システムの基本構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
反射物体30による光の反射率は入射角が90度に近付くにつれて上昇するが、その上昇カーブはS偏光成分(入射面に垂直な偏光成分)の方がP偏光成分(入射面に平行な偏光成分)よりも早く立ち上がり、結果的に反射される量も多くなる。図12は入射角と反射率との関係を示しており、図中のイはS偏光成分の反射率、ロはP偏光成分の反射率である。
ここで、本実施形態では誘虫装置2の誘虫用発光部の前方にS偏光成分をカットする偏光フィルタ2a(減光手段)を配置しており、この偏光フィルタ2aで誘虫用発光部の放射光からS偏光成分を低減しているので、主たる反射面(入射角が深い反射面)による反射光を低減することができる。而して、ガラス窓22から外部に漏れる反射光を低減することができ、反射光に誘引される虫を減らすことができる。
尚、本実施形態では誘虫装置2の誘虫用発光部の前方にS偏光成分をカットする偏光フィルタ2aを設けているが、照明器具1の発光部の前方にS偏光成分をカットする偏光フィルタを設けても良く、照明器具1の発光部や誘虫装置2の誘虫用発光部にS偏光成分をカットする偏光フィルタを設けておけば、照明器具1の発光部や誘虫用発光部の放射光からS偏光成分を低減することができ、ガラス窓22から外部に漏れる反射光を減らして反射光に誘引される虫を減らすことができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図13に基づいて説明する。図13は誘虫装置2の配置を示し、実施形態1で説明したように建物20内に誘虫装置2を設置した場合、誘虫用発光部の光が室内の什器などの反射物体30で反射され、その反射光が外壁に設けたガラス窓22を通して外部に漏れる虞があり、外部に漏れた光で虫が誘引されるという問題があった。一方、誘虫用発光部からは室内側に光を放射しないと、室内に侵入した虫を誘導或いは捕獲するという目的を達することができなかった。
そこで、本実施形態では、誘虫装置2の誘虫用発光部の前方にS偏光成分を低減する偏光フィルタ2a(第1の減光手段)を設けるとともに、ガラス窓22(透光窓)にP偏光成分を低減する偏光フィルタ31(第2の減光手段)を設けている。尚、誘虫装置2及び偏光フィルタ2a,31以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
上述のように偏光フィルタ2aを誘虫用発光部に設けるとともに、偏光フィルタ31をガラス窓22に設けているので、偏光フィルタ2aによって誘虫用発光部の放射光からS偏光成分が低減され、その後反射物体30で反射された光からガラス窓22に設けた偏光フィルタ31によってP偏光成分が低減されるから、誘虫用発光部から十分な光を室内に放射して、室内にいる虫を誘引する効果を十分に確保しつつ、反射光が室外へ放射されるのを抑制して、外部にいる虫を誘引するのを防止することができる。
尚、本実施形態では、誘虫装置2の誘虫用発光部の前方にS偏光成分を低減する偏光フィルタ2aを設けるとともに、ガラス窓22にP偏光成分を低減する偏光フィルタ31を設けているが、誘虫用発光部の前方にS偏光成分又はP偏光成分の内の何れか一方を低減する偏光フィルタを設けるとともに、S偏光成分又はP偏光成分の内の他方をガラス窓22に設ければ良く、上述と同様の効果がある。
(実施形態6)
本発明の実施形態6を図14に基づいて説明する。図14は誘虫装置2の配置を示しており、実施形態1で説明したように建物20内に誘虫装置2を設置した場合、誘虫用発光部の光が室内の什器などの反射物体30で反射され、その反射光が外壁に設けたガラス窓22を通して外部に漏れる虞があり、外部に漏れた光で虫が誘引されるという問題があった。
そこで、本実施形態では誘虫装置2の誘虫用発光部からの光が照射される反射物体30の表面(照射面)に、例えば周知の紫外線吸収剤を塗布するなどして紫外線をカット(吸収)する紫外線カット処理を施して、紫外線吸収部30aを形成している。尚、図14では図示を簡単にするために照明器具1は省略して図示してあるが、紫外線吸収部30a以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
このように、本実施形態では誘虫用発光部の照射面の少なくとも一部に紫外線吸収部30aを形成しているので、誘虫用発光部からの放射光が誘虫用発光部の照射面で反射されるのを抑制して、ガラス窓22から外部に漏れる反射光を減らすことができ、外部に漏れる反射光によって誘引される虫を低減することができる。
(実施形態7)
本発明の実施形態7を図15及び図16に基づいて説明する。本実施形態は、本発明に係る虫防除システムをスーパーマーケットような店舗に適用した形態であり、建物20の内部には実施形態1で説明したように照明器具1及び誘虫装置2が設置されている。また、建物20の周りには複数(例えば4基)の屋外灯3が設置されており、屋外灯3で建物20及びその周辺部を照明している。そして、建物20の外壁には全面に周知の紫外線吸収剤を塗布して、紫外線吸収部32(図15の斜線部)を形成している。尚、建物20内の照明器具1及び誘虫装置2の配置は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
照明器具3は、実施形態1で説明した照明器具1と同様に短波長光カットフィルタを有し、この短波長光カットフィルタで短波長光をカットしているので、短波長光カットフィルタを備えていない場合に比べて光の強度は小さくなるものの、紫外領域の光を若干含んで場合もある。
ここで、建物20の外壁に紫外線吸収部32を設けていない場合は、屋外灯3から建物20の外壁に照射された光が外壁で反射されると、外壁で反射された光に虫を誘引する波長の光が含まれているため、建物20の外壁に虫が集まってくる虞があるが、本実施形態では屋外灯3の光が照射される外壁の全面(照射面)に紫外線吸収部32を設けているので、屋外灯3から外壁に照射された光に含まれる紫外光が紫外線吸収部32で吸収され、その結果外壁で反射された光に含まれる紫外線を低減することができ、外壁に集まってくる虫を低減することができる。
尚、本実施形態では建物20の外壁の全面に紫外線吸収部32を形成しているが、外壁の一部のみに紫外線吸収部32を形成しても良い。例えば図16に示すように出入口21とその周辺部のみに紫外線吸収部32(図16の斜線部)を形成しても良く、屋外灯3からの照射光に含まれる紫外光を紫外線吸収部32で吸収することにより、出入口21とその周辺部で反射された光に含まれる紫外線を低減することができ、その結果侵入経路となる出入口21の周辺に集まってくる虫が減少し、建物20の内部に侵入する虫を低減することができる。
上述の実施形態6では誘虫用発光部の照射面の少なくとも一部に紫外線吸収部30aを形成し、実施形態7では照明器具の照射面の少なくとも一部に紫外線吸収部32を形成しているが、誘虫用発光部又は照明装置の内の少なくとも何れか一方の照射面(誘虫用発光部又は照明装置の光が照射される部位)の少なくとも一部に紫外線を吸収する紫外線吸収部を形成すれば良く、照射面による反射光に含まれる紫外線を低減することで、反射光に誘引される虫を低減することができる。
(実施形態8)
本発明の実施形態8を図17に基づいて説明する。図17は本発明の虫防除システムを適用する建物20の平面図であり、建物20内部の防除領域と外部とを仕切る建物20の外壁20aには出入口(開口部)21が1箇所形成されている。そして、この建物20の内部には、実施形態1で説明した短波長光カットフィルタを備える照明器具(図示せず)を1乃至複数台設置するとともに、虫の主な侵入経路となる出入口21の近辺に出入口21から放射状に複数(例えば5台)の誘虫装置2を配置してある。尚、図17では図示を簡単にするため短波長光カットフィルタを備えた照明器具を省略して図示してある。
このように、複数の誘虫装置5は、誘虫用発光部の光軸が出入口21から放射状に延びるように配置されているので、建物20内に侵入した虫が誘虫用発光部の光に誘引されると、常に出入口21に向かう方向に誘引されるから、内部に侵入した虫を出入口21の方向に誘導して、捕虫することができる。また、建物20の外部からは出入口21を通して誘虫装置2の誘虫用発光部を見ることができないため、外部にいる新たな虫が誘虫用発光部の光に誘われて侵入してくることもない。
(実施形態9)
本発明の実施形態9を図18に基づいて説明する。図18は本発明の虫防除システムを適用する建物20の平面図であり、建物20内部の防除領域と外部とを仕切る建物20の外壁20aには出入口(開口部)21が1箇所形成されている。そして、この建物20の内部には、実施形態1で説明した短波長光カットフィルタを備える照明器具(図示せず)を1乃至複数台設置するとともに、虫の主な侵入経路となる出入口21の近傍に誘虫用発光部の光軸が建物20の内側を向くようにして誘虫装置2を設置してある。尚、図18では図示を簡単にするため短波長光カットフィルタを備えた照明器具を省略して図示してある。
上述のように誘虫装置5は、出入口21の近傍に誘虫用発光部の光軸が建物20の内側を向くようにして配置されているので、建物20内に侵入した虫が誘虫用発光部の光に誘引されると、常に出入口21に向かう方向に誘引されるから、内部に侵入した虫を出入口21の方向に誘導して、捕虫することができる。また、建物20の外部からは出入口21を通して誘虫装置2の誘虫用発光部を見ることができないため、外部にいる新たな虫が誘虫用発光部の光に誘われて侵入してくることはない。
また、出入口21などの開口部を設けた壁に対して誘虫用発光部の光軸が直交し、且つ室内側を向くようにして誘虫用発光部を備える誘虫装置2を複数台設置すれば、誘虫用発光部に誘引された虫が常に一方向(開口部に向かう方向)に移動することになり、虫を開口部の方へ誘引することができる。また、外部から出入口21を通して誘虫装置2の誘虫用発光部を見ることはできないため、外部にいる新たな虫が誘虫用発光部の光に誘われて侵入してくることはない。
(実施形態10)
本発明の実施形態10を図19に基づいて説明する。
図19は本発明の虫防除システムを適用した建物20の内部を示し、建物20内部の防除領域と外部とを仕切る建物20の壁20aには出入口となる開口部29が1箇所形成されている。そして、この建物20の内部には、実施形態1で説明した短波長光カットフィルタを有する照明器具(図示せず)を1乃至複数台設置するとともに、開口部29の直上の壁20aに誘虫用発光部と粘着式の捕虫部とを備えた誘虫装置2を設置してある。このように、本実施形態では誘虫装置2を開口部29の直上に設置しているので、開口部29から内部に侵入した虫を誘虫用発光部の光で開口部29側に誘引することができ、開口部29から奥に虫が侵入するのを防止できる。
尚、照明器具及び誘虫装置2の基本的な構成及び動作は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
(実施形態11)
本発明の実施形態11を図20に基づいて説明する。
図20は本発明の虫防除システムを適用した建物20の内部を示し、建物20内部の防除領域と外部とを仕切る建物20の壁20aには、隣接する壁20bの近傍に出入口となる開口部29が形成されている。そして、この建物20の内部には、実施形態1で説明した短波長光カットフィルタを有する照明器具(図示せず)を1乃至複数台設置するとともに、開口部29を設けた壁20aに対して略直交する壁20bの開口部29付近の部位に、誘虫用発光部と粘着式の捕虫部とを備えた誘虫装置2を設置してある。
誘虫装置2には誘虫用発光部の配光を制御するルーバー2bが複数設けられている。各ルーバー2bは平板状であって、開口部29を設けた壁20aと略平行に配置されているので、誘虫用発光部からの光が開口部29に向かうのを遮光して、誘虫用発光部の光が開口部29を通して外部に漏れるのを防止できる。このように外部から開口部29を通して誘虫用発光部の光を見ることができないので、外部の虫が誘虫用発光部の光に誘引されて、開口部29から建物内部に侵入するのを防止できる。また、開口部29の近傍に誘虫装置2を設置しているので、建物20の内部に侵入した虫を誘虫装置2の誘虫用発光部から放射される光で誘引して、捕獲することができる。
尚、照明器具及び誘虫装置2の基本的な構成及び動作は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
(実施形態12)
本発明の実施形態12を図21に基づいて説明する。
図21は本発明の虫防除システムを適用した建物20を示し、建物20の内部には、実施形態1で説明した短波長光カットフィルタを有する照明装置(図示せず)を1乃至複数台設置するとともに、例えば食品用のショーケース26のような忌避対象物の直上の天井面20cに誘虫装置2を設置してある。ここで、誘虫装置2の誘虫用発光部は、光軸が食品用のショーケース26の方を向くように設置されているので、忌避対象の食品用ショーケース26に近付いた虫を効率良く、誘引して捕獲することができる。また、誘虫用発光部の光軸は建物20の内側であって、虫を誘引したい方向に向いており、誘虫用発光部からの光は建物20の外側に照射されないので、誘虫用発光部の光に外部の虫が誘引されるのを防止できる。
尚、照明器具及び誘虫装置2の基本的な構成及び動作は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
(実施形態13)
本発明の実施形態13を図22に基づいて説明する。
図22は本発明の虫防除システムを適用した建物20を示し、建物20の内部(防除領域)の天井と、建物20の開口部である出入口21の外側の軒天井にはそれぞれ照明器具1,1が設置されている。これらの照明器具1,1は光源として蛍光ランプを用い、実施形態1と同様に短波長光に対して非透過性を有する材料から形成された短波長光カットフィルタ(図示せず)を発光管に装着することで、蛍光ランプの放射光から短波長の光をカットしており、放射光の波長が約300nm以上且つ約410nm未満の分光エネルギーの最大値が約410nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約26%未満になるように照明器具1の分光分布を調整することで、照明器具1の光で誘引される虫を減らして、建物20内部の防除領域に侵入する虫Bの数を低減している。尚、照明器具1の分光分布は上記の分光分布に限定されるものではなく、実施形態2又は3で説明したような分光分布に調整しても良い。
また建物20の内部および外部にはそれぞれ誘虫装置2c,2dを設置してある。誘虫装置2c,2dはそれぞれ光で虫を誘引するための誘虫用発光部を備えており、これらの誘虫用発光部は、実施形態1で説明したように約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を主として発することで、効率的に虫を誘引できるようになっている。
一方の誘虫装置2cは、建物20内部の出入口21付近の天井部分に、誘虫用発光部の光軸(図22中の矢印A1)を建物20の内側(出入口21と反対側)に向けて設置してあり、建物20の内部に一旦侵入した虫Bを誘虫用発光部からの光で出入口21側に誘引することで、虫を捕獲したり、建物20の外部へ排除するようになっている。また他方の誘虫装置2dは、建物20の外部に、誘虫用発光部の光軸(図22中の矢印A2)を建物20の出入口21に向けて設置してあり、出入口21の周辺にいる虫を誘虫用発光部からの光で誘虫装置2d側に誘引することで、虫を出入口21から遠ざけて、建物20内部の防除領域に侵入する虫の数を低減している。
ところで図23は建物20の外側に配置される誘虫装置2dの外観斜視図を示しており、この誘虫装置2dは、主として約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を発する光源34を備えるとともに、この光源34から防除領域(建物20)と略正反対の方向へ照射される光を遮光する遮光板35を備えている。したがって、光源34から建物20と略正反対の方向へ照射される光が遮光板35によって遮光されるから、誘虫装置2dに対して防除領域と略正反対の方向にいる虫が、光源34からの光に誘引されてくるのを防止でき、防除領域の周辺から光源34の光に誘われて防除領域に向かう虫の数を低減しつつ、防除領域の内部に侵入した虫を誘虫装置2d側に誘引することができる。ここに、遮光板35により、誘虫用発光部(光源34)から防除領域と略正反対の方向へ照射される光を遮光する手段が構成される。
(実施形態14)
本発明の実施形態14を図24に基づいて説明する。
図24は本発明の虫防除システムを適用した店舗のような建物20を示し、建物20の内部の天井と、建物20の外側に面したショーウィンドウ33の天井にそれぞれ照明器具1,1が設置されている。これらの照明器具1,1は光源として蛍光ランプを用い、実施形態1と同様に短波長光に対して非透過性を有する材料から形成された短波長光カットフィルタ(図示せず)を発光管に装着することで、蛍光ランプの放射光から短波長の光をカットしており、放射光の波長が約300nm以上且つ約410nm未満の分光エネルギーの最大値が約410nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約26%未満になるように照明器具1の分光分布を調整することで、照明器具1の光で誘引される虫を減らして、建物20内部の防除領域に侵入する虫Bの数を低減している。尚、照明器具1の分光分布は上記の分光分布に限定されるものではなく、実施形態2又は3で説明したような分光分布に調整しても良い。
また建物20の外部には、実施形態13で説明した誘虫装置2dを設置してある。誘虫装置2dは光で虫を誘引するための光源34を備えており、この光源34は、実施形態1で説明したように約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を主として発することで、効率的に虫を誘引できるようになっており、誘虫装置2dは光源34の光軸を建物20のショーウィンドウ33に向けて配置している。また誘虫装置2dは、光源34から防除領域(建物20およびショーウィンドウ33)と略正反対の方向へ照射される光を遮光する遮光板35を備えている。
ここで、ショーウィンドウ33のガラス窓33aから外部に漏れる光に誘引されて、ガラス窓33aに虫Bが集まってくると、建物20の外観を損なうため、この建物20では、ショーウィンドウ33に面した建物20外部の防除領域Cに侵入する虫の数も低減したいという要望がある。
そこで本実施形態では、上述のように建物20内に設置される照明器具1,1の分光分布を調整することで、照明器具1の光に誘引されて防除領域Cに侵入する虫の数を減らしており、さらに誘虫装置2dの光源34から建物20のショーウィンドウ33側に照射された誘引光で虫を誘引することで、ショーウィンドウ33の周辺にいる虫をショーウィンドウ33から遠ざけて、ショーウィンドウ33のガラス窓33aに虫が集まるのを防止している。なお本実施形態においても、実施形態13と同様に、防虫装置2dの備える遮光板35で光源34から防除領域と略正反対の方向へ照射される光を遮光しているので、光源34からの光で誘虫装置2dに対して防除領域と略正反対の方向にいる虫が誘引されて、防除領域Cに侵入する虫が増加するのを防止している。
(実施形態15)
本発明の実施形態15を図25及び図26に基づいて説明する。
図25は本発明の虫防除システムを適用した店舗のような建物20の平面図であり、この建物20の正面略中央には出入口21が設けられ、建物20の正面の壁と右側の壁の前面側にはガラス窓22,22が設けられている。また建物20の内部は仕切壁23によって店舗スペース24と事務室25とに分けられており、事務室25の壁には店舗スペース24および外部に連通する扉25a,25aが設けられている。ここで、建物20の外壁に開口したガラス窓22,22から外部に漏れる光に誘引されて、ガラス窓22,22に虫が集まってくると、建物20の外観を損なうため、この建物20では、建物20の内部の領域Dに加えて、ガラス窓22,22に面した建物20外部の領域C,Cに侵入する虫の数も低減したいという要望がある。
この建物20の内部には、店舗スペース24及び事務室25の天井に複数の照明器具1が配設されている。各照明器具1は、実施形態1で説明したように直管形の蛍光ランプ(図示せず)を具備し、短波長光に対して非透過性を有する材料からシリンダ状(円筒状)に形成された短波長光カットフィルタ(図示せず)を直管形の蛍光ランプに装着することで、蛍光ランプの放射光から短波長の光をカットしており、放射光の波長が約300nm以上且つ約410nm未満の分光エネルギーの最大値が約410nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約26%未満になるように照明器具1の分光分布を調整することで、照明器具1の光で誘引される虫を減らして、建物20の内外の防除領域C,Dに虫が侵入するのを抑制している。尚、照明器具1の分光分布は上記の分光分布に限定されるものではなく、実施形態2又は3で説明したような分光分布に調整しても良い。
また建物20の内外には誘虫用発光部を備えた複数の誘虫装置2e〜2iを設置してあり、各誘虫装置2e〜2iの備える誘虫用発光部は、実施形態1で説明したように約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を主として発することで、効率的に虫を誘引できるようになっている。また各誘虫装置2e〜2iは、誘虫用発光部から防除領域と略正反対の方向に照射される光を遮光する遮光手段を備えており、防除領域と略正反対の方向に照射される光を遮光することで、誘虫装置に対して防除領域と略正反対の方向にいる虫を誘引するのを防止し、防除領域の周辺から誘虫用発光部の光に誘われて防除領域に向かう虫の数を低減しつつ、防除領域の内部に侵入した虫を誘虫発光部側に誘引している。
誘虫装置2eは建物20の正面側に建物20と離して設置されており、図26(a)に示すように建物20側に誘引光を照射する光源36と、光源36に集まってきた虫に電撃を加えて殺虫する電撃発生部(図示せず)とを備えた電撃殺虫器からなり、光源36から防護領域と略正反対の方向に照射される光を遮光する遮光板37(遮光手段)を備えている。
また誘虫装置2fは、図26(b)に示すように投光器タイプの誘虫発光部を備え、光源38からの照射光を反射鏡39で反射して所望の方向に照射させている。そして誘虫装置2fは、その光軸を建物20(防護領域)に向けて設置されているので、光源38からの光が防護領域以外の方向へ照射されるのを防止でき、また照射光を建物20に当てることで、光源38からの光が建物20を通り過ぎて建物20の背面側に照射されるのを防止することもできる。
また誘虫装置2gは建物20の右側に設けた植え込み40内に設置されており、図26(c)に示すようにスポットライト形の誘虫発光部からなり、誘虫装置2fと同様に、光源(図示せず)からの照射光を反射鏡39で反射して所望の方向に照射させている。そして誘虫装置2gは、その光軸を防護領域Cに向けて設置されているので、光源からの光が防護領域C以外の方向へ照射されるのを防止できる。ここで誘虫装置2f,2gでは、反射鏡39により、光源から防護領域と略正反対の方向に照射される光を遮光する遮光手段が構成される。
また誘虫装置2hは、図26(e)に示すような庭園灯タイプの誘虫発光部からなり、縦長の直方体状の本体41を備え、本体41上部の四方の側面の内、1面のみに開口部42を設け、この開口部42に臨ませるようにして光源を本体41内部に収納しており、光源からの光は開口部42を通して一方向に照射されるようになっている。そして誘虫装置2hは、その光軸を建物20の外面に開口した出入口25aに向けて設置されているので、光源からの光が建物20(防護領域)以外の方向へ照射されるのを防止できる。ここに誘虫装置2hの本体41などで、光源から防護領域と略正反対の方向に照射される光を遮光する遮光手段が構成される。
また誘虫装置2iは、図26(d)に示すように建物20内部の出入口21付近の天井部に設置された誘虫発光部を具備し、この誘虫発光部は、主として約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を発光する直管形の蛍光ランプ43と、この蛍光ランプ43を保持して蛍光ランプ43を点灯させる灯具44と、蛍光ランプ43に対して出入口21側に配置され、蛍光ランプ43からの光を室内側に反射する反射板45とを備えている。而して、蛍光ランプ43からの光は反射板45によって室内側に反射されるので、防護領域の内部に侵入した虫を蛍光ランプ43からの光で出入口21側に誘引することができる。また遮光手段としての反射鏡45によって、蛍光ランプ43から防護領域と略正反対の方向に照射される光が遮光されるので、蛍光ランプ43からの光が出入口21を通して建物20の外側に照射されることがなく、防護領域の外側にいる虫が蛍光ランプ43の光に誘引されて建物20側に集まってくるのを防止できる。
以上説明したように本実施形態では、建物20内に設置される照明器具1の分光分布を調整することによって、照明器具1から照射される光に虫が集まってくるのを抑制することができ、また建物20の内外に設置された誘虫装置2e〜2iの誘虫用発光部からの光で建物20の内部に一旦入った虫を防護領域の外側に誘引しているので、防護領域の内部に存在する虫の数を低減することができる。また各誘虫装置2e〜2iは、誘虫用発光部から防護領域と略正反対の方向へ照射される光を遮光する手段を備えているので、誘虫用発光部から防護領域と略正反対の方向へ誘引光が照射されることによって、各誘虫装置2e〜2iに対して防護領域と正反対の方向にいる虫が誘引されて、防護領域に集まってくるのを防止できる。
実施形態1の虫防除システムを用いる店舗の平面図である。 同上の照明装置に用いる短波長光カットフィルタの透過率を示す図である。 同上の照明装置に短波長光カットフィルタを取り付けた際の虫の誘引数の変化を示す図である。 同上の誘虫装置の誘虫用発光部の分光分布を示す図である。 人間と昆虫の各波長の光に対する感度を示す図である。 実施形態2の虫防除システムを用いる店舗の平面図である。 同上の照明装置に用いる短波長光カットフィルタの透過率を示す図である。 同上の別の照明装置の分光分布を示す図である。 実施形態3の虫防除システムに用いる照明装置の説明図である。 (a)(b)は同上の別の照明装置の説明図である。 実施形態4の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 同上の照明装置又は誘虫装置からの光の入射角と反射率との関係を示す図である。 実施形態5の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 実施形態6の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 実施形態7の虫防除システムの説明図である。 同上の別の構成例の説明図である。 実施形態8の虫防除システムに用いる誘虫装置の配置図である。 実施形態9の虫防除システムに用いる誘虫装置の配置図である。 実施形態10の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 実施形態11の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 実施形態12の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 実施形態13の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 同上に用いる誘虫装置の外観斜視図である。 実施形態14の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 実施形態15の虫防除システムに用いる誘虫装置の説明図である。 (a)〜(e)は同上に用いる誘虫装置の外観斜視図である。
符号の説明
1 照明器具
2 誘虫装置
20 建物
21 出入口
22 ガラス窓

Claims (11)

  1. 誘虫効果のある波長の光を低減した放射光を放射し、虫の侵入を防ぎたい防除領域を少なくとも含む照明範囲を照明する照明装置と、光軸が虫を誘引したい方向を向くように配置された誘虫用発光部を具備し、防除領域の内部に侵入した虫を誘虫用発光部の光で誘引する誘虫装置とを備えて成ることを特徴とする虫防除システム。
  2. 前記照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約410nm未満の分光エネルギーの最大値が約410nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約26%未満になるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の虫防除システム。
  3. 前記照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約380nm未満の分光エネルギーの最大値が約380nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約18%未満になるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の虫防除システム。
  4. 前記照明装置は、放射光の波長が約300nm以上且つ約500nm未満の分光エネルギーの最大値が約500nm以上の分光エネルギーの最大値に対して約12%未満になるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の虫防除システム。
  5. 前記誘虫用発光部は、波長が約340nm以上且つ約370nm未満の紫外線を少なくとも放射することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の虫防除システム。
  6. 前記誘虫用発光部を点滅させたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の虫防除システム。
  7. 前記照明装置から前記防除領域の外側に照射される光を遮光する遮光手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の虫防除システム。
  8. 前記照明装置又は前記誘虫用発光部の内少なくとも何れか一方から放射される光のS偏光成分を低減する減光手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の虫防除システム。
  9. 前記防除領域と外部とを仕切る壁に光を透過する透光窓が設けられ、前記誘虫用発光部の放射光のS偏光成分又はP偏光成分の内の何れか一方を低減する第1の減光手段を前記誘虫用発光部に設けるとともに、S偏光成分又はP偏光成分の内の他方を減光する第2の減光手段を前記透光窓に設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の虫防除システム。
  10. 前記誘虫用発光部又は前記照明装置の内の少なくとも何れか一方の照射面の少なくとも一部に紫外線を吸収する紫外線吸収部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の虫防除システム。
  11. 前記誘虫装置に、前記誘虫用発光部から前記防除領域と略正反対の方向へ照射される光を遮光する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1つに記載の虫防除システム。
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